装飾用部品を備える眼鏡フレーム

申请号 JP2015506319 申请日 2013-04-15 公开(公告)号 JP2015517122A 公开(公告)日 2015-06-18
申请人 キリーヌ オプティカル リミテッド; キリーヌ オプティカル リミテッド; 发明人 ガルダツ フランソア; ガルダツ フランソア;
摘要 眼鏡のためのフレーム(2)であって、当該フレームは、フロント部(3)と、フロント部の2つの端部(30)に蝶番によって接合された2本のツル(4)とを備え、前記各ツル(4)は、長手方向内表面(42)と長手方向外表面(43)、および、前記長手方向表面と交差して前記ツルの前方端部上に延びる前方端面(44)とを備え、前記ツルが開 位置 にあるときに、前方端面は、フロント部の対応する端部の後方端面(31)と対向し、前記フレームは、装飾用部品(6)のための受容手段を少なくとも1つ備え、前記受容手段は、1本のツルに形成されて当該ツルの前方端面のみに開口する細長穴、または前記フロント部の端部に形成され当該端部の後方端面にのみ開口する細長穴であり、前記細長穴は、前記装飾用部品を受容するためのスライド経路を構成する。【選択図】図3
权利要求

眼鏡(1)用のフレーム(2)であって、 レンズ(10)を保持するよう設計されたフロント部(3)と、 前記フロント部(3)の2つの端部(30)に、開位置と閉位置との間で、蝶番によって接合された2本のツル(4)と を備え、 前記ツル(4)はそれぞれ、ツル(4)の長さに沿って延びる少なくとも1つの長手方向内表面(42)及び少なくとも1つの長手方向外表面(43)と、前記ツル(4)の前方端部上において前記長手方向表面(42,43)と交差する前方端面(44)とを有し、 前記ツル(4)が前記開位置にあるときに、前記前方端面(44)は、前記フロント部(3)の対応する端部(30)の後方端面(31)と対向し、 前記フレーム(2)は、さらに、一時的に前記フレーム(2)に取り付けられるよう設計された装飾用部品(6)のための受容手段(45;32)を少なくとも1つ備え、 前記受容手段は、1本のツル(4)に形成されて当該ツルの前方端面(44)のみに開口する細長穴(45)または前記フロント部(3)の端部(30)に形成され当該端部の後方端面(31)にのみ開口する細長穴(32)であり、前記細長穴(45;32)は、前記装飾用部品(6)を受容するためのスライド経路を構成するように設計されている ことを特徴とするフレーム(2)。前記細長穴(45;32)は、対応する端面(44;31)から終端部まで延びる直線状の入口部を有し、 前記終端部は、前記入口部に対して傾斜して内方傾斜部(46;33)を形成している ことを特徴とする、請求項1に記載のフレーム(2)。前記細長穴(45;32)は、前記ツル(4)または前記フロント部(3)の端部(30)を構成する材料の内部に形成されているか、あるいは、前記ツル(4)または前記フロント部(3)の端部(30)に設けられた切込み内に固定された挿入部材(47)の中に形成されている ことを特徴とする、請求項1または2に記載のフレーム(2)。前記細長穴(45;32)は、 端面(44;31)において開口し、 前記ツル(4)が前記開位置にあるときもう一方の端面(31;44)に真正面で対向することにより、前記ツル(4)が前記開位置にあるときは対向する前記もう一方の端面(31;44)によって覆われる ことを特徴とする、請求項1から3のいずれかの一項に記載のフレーム(2)。前記フロント部(3)の端部(30)は、前記ツル(4)の長手方向外表面(43)と実質的に連続しており、好ましくは面一であって、 前記ツル(4)及び前記端部(30)のそれぞれの前記前方端面(44)と前記後方端面(31)との間に間隙(J)が設けられている ことを特徴とする、請求項1から4のいずれかの一項に記載のフレーム(2)。眼鏡(1)のための視補正用アセンブリであって、 請求項1から5のいずれかの一項に記載のフレーム(2)と、 少なくとも1つの装飾用部品(6)と を備え、 前記装飾用部品(6)は、 前記フレーム(2)の少なくとも1つの細長穴(45;32)にスライド挿入できるよう設計された、少なくとも1つの弾性的に変形可能なピン(61)と、 前記細長穴(45)と前記フレーム(2)との外に、特に前記ツル(4)の長手方向外表面(43)および/または前記フロント部(3)の端部(30)に対向して配置されるよう設計された装飾要素(62)と、 前記ピン(61)と前記装飾要素(62)との間の結合要素(63)と を有し、 前記ピン(61)は、前記フレーム(2)の細長穴(45;32)内で係合して保持され、 前記ツル(4)が前記開位置にあるとき、前記結合要素(63)は、前記ツル(4)及び前記フロント部(3)の端部(30)の対応する2つの端面(44;31)の間に配置され、 前記装飾要素(62)は、前記細長穴(45;32)及び前記フレーム(2)の外側に配置される ことを特徴とする視力補正用アセンブリ。前記フレーム(2)が請求項2に記載のものであり、前記装飾用部品(6)の前記ピン(61)が湾曲した形状である ことを特徴とする、請求項6に記載の視力補正用アセンブリ。前記装飾用部品(6)の前記ピン(61)が、湾曲した終端部まで延びる直線状の始端部を有する ことを特徴とする、請求項7に記載の視力補正用アセンブリ。請求項6から8のいずれか一項に記載の視力補正用アセンブリを備える眼鏡(1)。

说明书全文

本発明は、眼鏡用フレーム、フレームに一時的に取り付けられるよう設計された装飾用部品によって装飾された当該フレームを備える視補正用アセンブリ、ならびに、これに対応する眼鏡に関する。

公知の方法によれば、眼鏡は使用者が装着するレンズを保持するよう設計されたフレームを備える。このフレームは、円形リム付きまたは円形リム無しの、レンズを保持するためのフロント部と、このフロント部の2つの端部(ヨロイ部)に蝶番で接合された2本のツルを備える。ツルは、開位置(眼鏡を装着するためにツルを展開した状態すなわち延ばした状態)と閉位置(2本のツルをフロント部に向けてたたんだ状態)にできる。

従来、眼鏡のツルは、眼鏡が装着された状態では見えない長手方向内表面を少なくとも1つ備え、眼鏡が装着された状態でも見える長手方向外表面を少なくとも1つ備える。ツルは、平型、円形、三形、長方形、正方形など、さまざまな断面形状を有していてもよい。すなわち、断面が平型のツルでは、内と外の2つの長手方向表面が実質的に平坦である。断面が円形のツルでは、内と外の2つの長手方向表面が湾曲している。断面が三角形のツルは、1つの平坦な長手方向内表面と、平坦で傾斜した2つの長手方向外表面を有する。断面が長方形または正方形のツルは、1つの平坦な長手方向内表面と、横側、上側、下側などに3つの平坦な長手方向表面を有する。ツルは、さらに、小さな前方端面を有する。この前方端面は、2つの長手方向表面と交差するように、ツルの前方端部上で延びる面であり、特にツルの主長手方向に実質的に直交するように伸びている。

一般に、関節式ジョイントは蝶番の形状である。この蝶番は、フロント部の端部に取り付けられた固定ナックルと、ツルの前方端部、特に長手方向内表面に取り付けられた可動ナックルと、上記の2つのナックルを回動可能に連結し、ツルの前方端面に対して実質的に平行に、且つ、ツルの主長手方向に対して実質的に垂直に配置された蝶番ピン(ジョイント軸)とを備える。

ツルが開かれると、ツルの前方端面は、フロント部の対応する端部の後方端面に対向する。この端部は、フロント部の後方に突出したホゾの形状であってもいし、あるいは、フロント部の一部がレンズから外側に延びた形状であってもよい。

眼鏡のフレームを装飾する目的において、眼鏡のツルの装飾用部品を提供することは、米国特許出願公開第3582192号明細書から知られている。この装飾用部品は、眼鏡のツルの周囲にスライド可能に取り付けられる。眼鏡のツルがレールとなって、その上をU字型の断面を有する上記装飾用部品がスライドする。この装飾用部品を定位置に保持するために、ツルの長手方向外表面に圧縮可能な磁気ストリップが備えられている。

また、米国特許出願公開第2007/0242211号明細書に記載のように、眼鏡のツルの長手方向外表面に切込みを入れてスライド蟻継ぎ溝を形成し、装飾用部品をこの溝にスライド可能に係合することが知られている。

眼鏡のツルに装飾的要素、つまり装飾品を取り付けることが仏国特許出願公開第2886024号明細書から知られている。この装飾品は、ツルの内表面の前方端部に形成された、装飾品のフックを受容するための溝と、上記ツルの長手方向外表面の後方端部の側面に形成された、装飾品のピンを受容するための穴と、ツルの長手方向外表面の前方端部と上記穴の間に設けられた凹部に配置された保持要素とによって取り付けられる。この保持要素は、特に、磁石、粘着ストリップ、スナップ嵌め固定機構、または、フック・ループストリップ固定システムである。

しかしながら、これらの眼鏡には、装飾用部品を一旦取り外すと眼鏡のツルの外観が悪くなるという不利な点がある。すなわち、米国特許出願公開第3582192号明細書に記載の眼鏡においては、圧縮可能な磁気ストリップが残ったままになる。米国特許出願公開第2007/0242211号明細書に記載の眼鏡においては、切込みが見える状態となる。仏国特許出願公開第2886024号明細書に記載の眼鏡においては、装飾品を取り外すと、溝、穴および/または保持要素が見える状態となるだけでなく、ツルの外表面とフロント部の端部の取付け不良が生じる。このように、美観という点においては、装飾用部品を取り付けずにこれらのフレームを使用することは推奨されない。

さらに、スプリングクリップを眼鏡のツルに取り付け、眼鏡を衣類のポケット上に保持できるようにすることが米国特許出願公開第4903375号明細書から知られている。スプリングクリップの眼鏡のツルへの固定は、クリップの脚を眼鏡のツルに締め付けるスプリングリングによってなされる。これらのスプリングリングは、さらに、眼鏡のツルの周囲に形成された環状の切込みに係合される。クリップの脚をリングに係合させるのが難しいことに加えて、眼鏡のツルの環状の切込みとリングは、特にクリップが取り付けられていない状態では、非常に見苦しく魅力に欠ける。

本発明は、これらの欠点を克服することを目的とする。この目的は、眼鏡フレームと、該フレームと協働してフレームの外観を変える一方で、取り外されてもフレームの美しさを損なわない装飾用部品とを提供し、これによって、装飾用部品を眼鏡のツルの外観を改良する視力補正手段とすることによって達成される。

この目的のために、次のような眼鏡用フレームが提供される。すなわち前記フレームは、レンズを保持するよう設計されたフロント部と、前記フロント部の2つの端部に、開位置と閉位置との間で、蝶番によって接合された2本のツルとを備え、前記ツルはそれぞれ、ツルの長さに沿って延びる少なくとも1つの長手方向内表面及び少なくとも1つの長手方向外表面と、前記ツルの前方端部上において前記長手方向表面と交差する前方端面とを有し、前記ツルが前記開位置にあるときに、前記前方端面は、前記フロント部の対応する端部の後方端面と対向し、前記フレームは、さらに、一時的に前記フレームに取り付けられるよう設計された装飾用部品のための受容手段を少なくとも1つ備え、前記受容手段は、1本のツルに形成されて当該ツルの前方端面のみに開口する細長穴または前記フロント部の端部に形成され当該端部の後方端面にのみ開口する細長穴であり、前記細長穴は、前記装飾用部品を受容するためのスライド経路を構成するように設計されていることを特徴とする。

このようなフレームは、装飾用部品を受容して一時的に保持するためのスライド経路が細長穴として設けられる点で特に有利である。この細長穴は、ツルの前方端面においてのみ、または、フロント部の端部の後方端面においてのみ開口する。したがって、ツルが透明な材料でできている場合を除いては、ツルが開位置にある状態では、細長穴は横から見えない。

したがって、装飾用部品を挿入するには、ツルを閉じて、言い換えれば、フロント部に向けて少なくとも途中までツルをたたんで、装飾用部品を受容する細長穴が見えるようするだけでよい。ツルが透明な材料でできている場合を除いては、装飾用部品が無い状態で、眼鏡が装着されているときには、細長穴は横から見えないので、ツルの外観はほぼ変わらない。ツルが開位置にあるときは、前記細長穴はツルの主長手方向と平行に延びる。

1つの特徴的構成によれば、前記細長穴は、対応する端面から終端部まで延びる直線状の入口部を有し、前記終端部は、前記入口部に対して傾斜して内方傾斜部を形成している。

このような形状は、細長穴内で装飾用部品を確実に弾性的に保持できるので特に有利である。装飾用部品は、追って詳述するピンを有する。このピンは、バネの力によって前記傾斜部のなかでゆるみ、よって、細長穴の中で固定される。

1つの特徴的構成によれば、前記細長穴は、前記ツルまたは前記フロント部の端部を構成する材料の内部に形成されている。

別の実施形態によれば、前記細長穴は、前記ツルまたは前記フロント部の端部に設けられた切込み内に固定された挿入部材の内部に形成されている。

本発明の1つの可能性によれば、前記細長穴は、端面において開口し、前記ツルが前記開位置にあるときもう一方の端面に真正面で対向することにより、前記ツルが前記開位置にあるときは対向する前記もう一方の端面によって覆われる。

前記細長穴がツル内に形成されていれば、この細長穴はフロント部の端部の後方端面によって覆われる。一方、前記細長穴がフロント部の端部に形成されていれば、この細長穴はツルの前方端面によって覆われる。したがって、ツルが開かれている状態においては、細長穴は実際には見えない。

本発明の別の可能性によれば、前記フロント部の端部は、前記ツルの長手方向外表面と実質的に連続しており、好ましくは面一であって、前記ツル及び前記端部のそれぞれの前記前方端面と前記後方端面との間には間隙が設けられている。このような間隙は、追って詳述する装飾用部品の結合要素を配置するために必要である。

本発明は、また、眼鏡のための、次のような視力補正用アセンブリに関する。当該アセンブリは、本発明のフレームと、少なくとも1つの装飾用部品とを備え、前記装飾用部品は、前記フレームの少なくとも1つの細長穴にスライド挿入できるよう設計された、少なくとも1つの弾性的に変形可能なピンと、前記細長穴と前記フレームとの外に、特に前記ツルの長手方向外表面および/または前記フロント部の端部に対向して配置されるよう設計された装飾要素と、前記ピンと前記装飾要素との間の結合要素とを有し、前記ピンは、前記フレームの細長穴内で係合して保持され、前記ツルが前記開位置にあるとき、前記結合要素は、前記ツル及び前記フロント部の端部の対応する2つの端面の間に配置され、前記装飾要素は、前記細長穴及び前記フレームの外側に配置されることを特徴とする。

すなわち、上記ピンは、細長穴に挿入されることによって、装飾用部品をフレーム上に保持する機能を果たし、装飾要素は、フレームの外観を改善する装飾品となる。この装飾用部品は、衣服のポケットやチェーン付きペンダントに眼鏡を取り付けるためのクリップとしても使用可能である。

上記ピンは、湾曲した形状であり、特に、湾曲した終端部まで延びる直線状の始端部を有するので、フレームの細長穴の内部でバネの力によって固定可能であり、有利である。

独特な一実施形態によれば、外側の脚は実質的に平坦であるので、ツル上では比較的目立たない。

本発明は、また、上述した視力補正用アセンブリを備える眼鏡に関する。

添付の図面を参照して以下に記載される、数例の実施形態に係る詳細な説明によって、本発明のその他の特徴的構成および効果が明らかとなる。これらの例は、本発明を限定するもではない。

図1aおよび図1bは、本発明の眼鏡のツルを開いた状態を概略的に示す側面図であって、それぞれ装飾用部品を取り付けた状態と取り付けない状態とを示す。

図2aおよび図2bは、本発明のフレームのための第1のツル、第2のツルを概略的に示す斜視図であって、細長穴が形成された状態を示す。

図3a〜3eは、本発明のフレームのツルに装飾用部品を組み付ける際の各工程における、フレームの概略的部分上面図である。

図4aは、装飾用部品を取り付けた、本発明のフレームのツルを概略的に示す側面図である。図4bは、図4aに示すツルの面C−Cにおける長手方向断面の概略図である。

図5は、本発明のフレームの概略的部分上面図であって、フレームのフロント部のホゾに装飾用部品を取り付けた状態を示す。

本願の眼鏡1を、図1〜5を参照して説明する。図中、同一または同様の部品および部分には、同じ符号が付されている。

眼鏡1は、フレーム2に支持された2枚のレンズ10を備える。上記フレーム2は、レンズ10を円形リムによって、または、円形リムを使用せずに支持するフロント部3と、蝶番型ジョイント5によってフロント部3に取り付けられた左右2本のツル4とを備える。

フロント部3は、2つの端部(ヨロイ部)30を左右に有し、上記ツルは蝶番によってこの端部に接合される。図1、図3、および図5に示す例では、端部30はホゾの形状をしていてもよい。ホゾ30は、それぞれ、対応する蝶番5の蝶番ピン(ジョイント軸)52に実質的に平行な後方端面31を有する。

ツル4は、実質的に2つの部品、すなわち、フロント部3に蝶番付けされ、主長手方向に延びる直線状の前方部40と、に掛けられて耳の後ろに沿って延びるように設計された、概して湾曲した後方部41とを備える。

ツル4は、長手方向内表面42と、長手方向外表面43と、2つの長手方向表面42,43と交差する方向にツル4の前方端部上に延びる前方端面44とを備える。各前方端面44は、ツル4の長手方向に実質的に直交し、ツル4が開いた状態において、対応するホゾ30の後方端面31に実質的に平行である。

ツル4が開いている状態においては、前方端面44は、2つ端面44,31の間の細い間隙Jのみを挟んで、ホゾ30の後方端面31に対向し、この後方端面31と実質的に連続している。よって、横からは、前方端面44は見えず、長手方向外表面43だけが見える。ツル4の長手方向外表面43の延長線上に配置されるホゾ30の外表面も同様に横から見える。

図2〜4に示す実施形態では、各ツル4は、非貫通の細長穴45を備える。細長穴45は、前方端面44において開口し、前方端面44に直交する方向、換言すれば、ツル4の長手方向に延びる。図3および図4bに示すように、細長穴45は、前方端面44から終端部まで延びる、実質的に一定の断面を有する直線状の入口部を備える。終端部は、入口部に対してツル4の内部に向かって傾斜して、内方傾斜部46を画定している。

図2bおよび図3に示す例では、細長穴45はツル4を構成する材料の内部に形成されており、したがって、ツル4の内部に直接的に形成されている。図2aと図4に示す例では、細長穴45は、ツル4内に、より具体的には長手方向外表面43に設けられた切込み内に配置された挿入部材47の中に設けられている。よって、眼鏡1が装着された状態においては、挿入部材47は横から見えるが、細長穴45は見えない。

図5に示す実施形態では、各ホゾ30が、非貫通の細長穴32を備える。細長穴32は後方端面31において開口し、この後方端面31に直交する方向、換言すれば、ツル4が開いた状態ではツル4の長手方向に延びる。細長穴32は、後方端面31から終端部まで延びる、実質的に一定の断面を有する直線状の入口部を備える。終端部は、入口部に対して、ホゾ30の内部に向かって傾斜して、内方傾斜部33を画定している。

蝶番ジョイント5は、フロント部3のホゾ30に取り付けられた固定ナックル50と、ツル4の長手方向内表面42に取り付けられた可動ナックル51と、2つの蝶番ナックル50,51を回動可能に連結する蝶番ピン52を備える。

本発明によれば、眼鏡1は、また、少なくとも2つの装飾用部品6、すなわち、1本のツル4あたり少なくとも1つの装飾用部品6、および/または、1つのホゾ30あたり少なくとも1つの装飾用部品6を備える。各装飾用部品6は、弾性的に変形可能なピン61を備える。このピン61は、ツル4または対応するホゾ30の細長穴45,32に係合して保持される、細長い柄部を構成する。複数の細長穴45または32に係合する複数のピン61を備えた装飾用部品6を設けることも可能である。

装飾用部品6は、さらに、結合要素63によって上記ピン61に結合された装飾要素62を備える。この装飾要素62は、細長穴45,32の外に延びて、且つ、外側において、ツル4の長手方向外表面43および/またはホゾ30の外側に配置されるように設計されている。

上記ピン61は湾曲した形状であり、装飾要素62から離れて、装飾要素62とは反対の方向に湾曲した自由端を備える。ピン61は、金属やプラスチックのような、弾性的に変形可能な材料からなる。

装飾用部品6は、一体成型された単一部品であってもよく、複数の要素を例えば溶接、接着などによって組み立てたものであってもよい。装飾要素62は、さまざまな形状と構成であってよい。例えば、図1〜4に示す例のような平坦な部品であっても、図5に示す例のような隆起した形状、例えば、ボタン、ボール、チョウ、花などの形であってもよい。

装飾用部品6をフレーム2に取り付ける際には、まず、ツル4を、図3aに示す開位置から図3b〜3dに示すように少なくとも途中まで閉じて、細長穴45または32を使用できるようにする必要がある。その後、装飾用部品6のピン61を細長穴45または32の中に確実に固定すべく、ピン61の湾曲した端部が内方傾斜部46または33の高さにおいて弾性的に伸びるまで、ピン61を細長穴45または32に挿入する必要がある。最後に、図3eに示すように、ツル4を再び開いて、眼鏡1を装着可能とする。

ツル4の前方端面44とホゾ30の後方端面31の間には、間隙Jが設けられている。この間隙Jは、装飾用部品6の結合要素63の厚さと少なくとも同等であるので、図3eおよび図5に示すように、ツル4を完全に開くことを妨げることはない。図2〜5の実施形態においては、細長穴45または32の開口は、結合要素63の配置のために必要な間隙Jと同等の深さ分、対応する端面44または31よりも引っ込んでいる。

上述の実施例は、いかなる限定をもされるものではないことは明らかである。本発明の範囲から逸脱しない限り、その他の改良や細目が本発明の眼鏡になされてもよい。本発明においては、例えば、他の形状のジョイントが形成されてもよい。

QQ群二维码
意见反馈