Glasses that clip the lens

申请号 JP2006530392 申请日 2004-08-11 公开(公告)号 JP2007507733A 公开(公告)日 2007-03-29
申请人 エシロル アンテルナショナル(コンパーニュ ジェネラル ドプテーク); 发明人 アクティ−ダッタ,セバスティアン;
摘要 クリップ式レンズを装備する眼鏡フレームは、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段(13、14、15、26、27、28、58、59、60、61、62、63)を具え、レンズに対して概ね軸方向に弾性によりレンズをクランピングすることによって操作できるように構成された面構成体(2、43)を含む。
权利要求
  • 少なくとも一つのレンズをクリップするための手段を有する面構成体(2、43)を含むクリップ式レンズ用の眼鏡フレームにおいて、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段(13、14、15、26、27、28、58、59、60、61、62、63)がレンズを弾性によりクランピングすることによって操作できるように構成され、前記クランピングはレンズに対して概ね軸方向に、そして複数の局所的付勢ゾーンに作用し、少なくとも二つの局所的付勢ゾーンはレンズの縁の近くにありかつ、レンズの縁の幾何学的中心に対して少なくとも90°の角度で相互に離隔していることを特徴とする眼鏡用フレーム。
  • 少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズに対して軸に直交する方向および軸方向の両方向においてレンズを弾性により二方向でクランピングすることによって操作できるように構成されている請求項1に記載のフレーム。
  • 少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズを二方向においてクランピングする性質を有する斜面として作用する少なくとも一つの傾斜接触面(14、15)を有している請求項1又は2に記載のフレーム。
  • 少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズを半径方向で直交して保持するための半径方向直交保持手段(8、9、29、30、66、67、68、69)を含む請求項1〜3のいずれか1に記載のフレーム。
  • 半径方向直交保持手段(29、30)がレンズ用の軸方向の摺動路を構成している請求項4に記載のフレーム。
  • 少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、少なくとも三つのスタッド(26、27、28、58、59、60、61、62、63)を有する少なくとも一つの弾性クランプを具え、各スタッドは単一で作動する当接部を形成し、共通の平面内に配置されて、少なくとも三つの整列した付勢ゾーンにわたってレンズに軸方向の弾性クランピングを付与し、二つのスタッド(26、27、58、59、60、61)はレンズの縁の近くでレンズの一方の面を付勢できるように配置され、かつ中心スタッド(28、62、63)は二つの側スタッドの間に設置されて、レンズの他方の面を付勢できるように配置されている、請求項1〜5のいずれか1に記載のフレーム。
  • 二つの側スタッド(26、27、58、59、60、61)が、クリップされているレンズの縁の幾何学的中心に対して角度的に相互から少なくとも90°離隔している請求項6に記載のフレーム。
  • 少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズの縁の近傍に設けられた二つのクランピングゾーンに位置する二つのレンズに軸方向の弾性クランピングを付与するように配列された少なくとも二つの弾性クランプ(13、14、15)を含む請求項1〜5のいずれか1に記載のフレーム。
  • レンズをクリップするための手段が、レンズを固定するために、局所的なクランピングを付与する二つの弾性クランプ(13、14、15)を含む、前記クランプは共通の水平面内に設けられ、かつレンズの縁の幾何学的中心に対して軸方向に相互に少なくとも90°離隔している請求項8に記載のフレーム。
  • 前記弾性クランプ(13、14、15)の少なくとも一つがV字形である請求項3又は請求項8又は9のいずれか1に記載のフレーム。
  • 付勢又はクランピングゾーンの少なくとも一つが、少なくとも4ミリの半径方向直交幅にわたって延在している請求項6〜10のいずれか1に記載のフレーム。
  • 前記面構成体(2、43)が鼻用の中心ブリッジ(7、46)と、前記鼻用ブリッジの両側にそれによって相互に連結された二つの水平細片(8、9、47、48)とを具え、前記細片は相互に概ね整列し、且つ少なくとも一方は少なくとも一つのレンズをクリップするための手段を具えている請求項1に記載のフレーム。
  • 前記細片(8、9)が対応するレンズを受けるための正面切欠き(12、22)を有し、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段の一部が前記切欠きの両端に配置されている請求項12に記載のフレーム。
  • 前記細片の切欠き(22)の側縁が、前記摺動路を形成する舌部(29、30)を有する請求項13又は請求項5に記載のフレーム。
  • 前記クランプの側スタッド(26、27)が、前記細片の切欠きの側縁に形成されたフィンガーによって構成されている請求項6又は13又は14のいずれかに記載のフレーム。
  • 前記細片の切欠き(12)の端(14、15)がアンダーカット状に形成され、その形状と材料によって、V字形のクランプを構成している請求項10又は13〜15のいずれか1に記載のフレーム。
  • 二つの細片(8、9)、鼻用ブリッジ(7)及び少なくとも一つのレンズをクリップするための手段(13、14、15、8、26、27、28、29、30)を有する前記面構成体(2)が、鼻用ブリッジ(7)を形成する垂直方向の中心折り曲げ部を有する連続バーの形状をした単一ピースとして作られている請求項12〜16のいずれか1に記載のフレーム。
  • 面構成体(2)の細片(8、9)が水平方向に曲折した二つの外側端(10、11)とこれにヒンジ止めされた二つの耳係合テンプル(5、6)とを有している請求項12〜17のいずれか1に記載のフレーム。
  • 前記外側端(10、11)が面構成体の残りの部分と一体的に作られている請求項17又は18に記載のフレーム。
  • 少なくとも一つの前記細片(47、48)がアクティブディスプレー装置を含む請求項12〜19のいずれか1に記載のフレーム。
  • 先行する請求項1〜20のいずれか1に記載のフレームを具えた眼鏡。
  • 前記フレームにおける少なくとも一つのレンズをクリップするための手段の半径方向直交保持手段(8、29、30、66、67、68)と形状が共働することによって係合する半径方向直交保持手段(16、17、32、33)を具えた少なくとも一つのレンズを有する、請求項4又は5に従属する請求項21に記載の眼鏡。
  • レンズの半径方向直交保持手段(32、33)が、フレームの摺動路形成用保持手段(29、30、66、67、68、69)と摺動可能に共働する請求項5に従属する請求項22に記載の眼鏡。
  • レンズの半径方向直交保持手段(16、17)が、傾斜面として、フレームの少なくとも一つのレンズをクリップするための手段の傾斜接触面と共働するように構成された面取り面(18、19)を有している請求項3に従属する請求項22又は23に記載の眼鏡。
  • レンズの半径方向直交保持手段が、共通水平面の両側で類似形状の切欠き(16、17、32、33)として形成されている請求項22〜24のいずれか1に記載の眼鏡。
  • 前記切欠き(16、17)の少なくとも一つが面取りされた底(18、19)を有している請求項24又は25に記載の眼鏡。
  • フレーム(40)が、クリップ式に取付けられたレンズを通して見ることのできるアクティブディスプレー装置(49、50、56、57)を具えている請求項21〜26のいずれか1に記載のディスプレー用眼鏡。
  • 前記ディスプレー装置の少なくとも一部(49、50)が、フレームの細片(47、48)の少なくとも一つに受けられている請求項12に従属する請求項27に記載のディスプレー用眼鏡。
  • 说明书全文

    本発明は、広義には眼鏡及び/又はサングラスに関し、そして更に詳しくはレンズを迅速に装着又は交換できるレンズをクリップするフレームに関し、そしてこのようなフレームに適した迅速装着レンズに関する。

    それぞれの眼の正面に一つずつのレンズをうまく位置決めするように、着用者の鼻の上に載せられるように構成されたフレームに取り付けられた視矯正用レンズ及び/又はサングラスレンズであるところの2枚のレンズを具えた眼鏡は公知である。 通常、これらのレンズは取付け作業によって恒久的にフレームに固定される。

    視力矯正用レンズを取り付けるには幾つかの方法がある。 対応する形状にカットされた後に、縁に適合するようにレンズの周縁に取り付けられるリムを具えたリム付きレンズを有するフレームがある。

    リムを持たないワイヤーフレームを有する孔空きレンズを用いた装着装置もあり、このレンズはボルトによって特定の箇所に固定される。 代表的なものでは、各レンズは二つの横に並んだ貫通孔を有し、その一方はブリッジの対応する端に固定するためのものであり、他方は連携する「テンプル」のヒンジに固定するためのものである。 次いで、このようにして作られた孔を介してレンズを貫通するボルト等によって固定が行われる。 この固定用ボルトを中心にレンズが望ましくない回転をしないように、レンズの縁に開けられた切欠きが各孔の近くに設けられるのが普通であり、フィンガーがこの切欠きに係合して回転を防止する。

    これらの従来からある装着技術は、レンズを眼の正面に正確に位置決めする観点からは概ね満足すべきものであるが、これらは比較的高価な特殊な工具を使用して、熟練した職人によって行われる比較的難しい作業を必要とすることが、主たる欠点である。 更に、このようにして行われる装着は恒久的なものであり、複雑で且つ眼鏡の組立の専門家ではない眼鏡の装着者の通常の能力では不可能な作業によってのみ、レンズの交換が可能である。

    その結果、レンズの取付けと交換のコストは比較的高価なものとなる。 しかし、迅速に組み立てられ、そしてレンズとフレームが交換可能な安価な眼鏡に対する要望が存在している。 迅速な組立及び/又は分解に対するこのような要望は、次のような状況下において特に感じられる。
    ・熟練した職人が不足し且つ低コストで眼鏡を人々に提供する必要性が存在している貧しい国々において、眼鏡を提供すること。
    ・低コストで入手可能な複数の眼鏡を持つことを望む眼鏡の着用者が存在すること。
    ・レンズとフレームの活動、季節、流行、着用者の視力の急速な変化等に応じてレンズとフレームが交換可能であるモジュール性(modularity)に興味のある眼鏡着用者。

    特許文献1はこの期待に対する最初の回答である。 これは、迅速に交換可能なクリップ式(又はクランプ式)レンズを有する眼鏡について述べている。 この眼鏡において、レンズは軸に直交する方向にクリップされ、フレームは軸の直交方向に、即ちレンズの平面内において、換言すればその軸に垂直に弾性変形可能なスタッドを有し、このスタッドはレンズの縁面に形成された切欠きと共働するのに適している。 この解決策の大きな欠点は、弾性的クランプが半径方向に行われることにあり、レンズを効果的に保持するために、レンズの一部をリムで取り囲む必要があり、そのために全体として比較的嵩張って見場が良くないことである。

    特許文献2は、フレームの一部のリムに設けられた対応する溝にレンズの底縁を受けることによって、端の固いポイントを過ぎた後にレンズをフレームに取付けられるハーフ眼鏡を述べている。 しかし、この一部のリムによってレンズに付加されるクランピングは、基本的には半径方向であって、本出願の請求項1に規定されているように軸方向ではない。 最初に述べた解決策と同様に、この提案されたフレームは魅力的でなく、且つ/又はハーフ眼鏡に限定され、大きなサイズのレンズを装着するには適していない。

    特許文献3はレンズがレンズの周囲に形成された突起によってフレームにクリップされ、フレームの対応するソケットにクランプ式に係合される眼鏡を述べている。 二つの実施態様が示されている。

    第1実施形態において、この文献の図1に示されているように、フレームは、ブリッジをテンプルに接続する小さな平細片によってレンズとは無関係にそれ自体の結合力を持っている。 各レンズは、細片の対応するソケットに適合するように各レンズの底部に形成された突起によって、対応する細片に適合する。 この適合がどのようにして行われるかについては、何も述べられていない。 いずれにしても、適合ゾーンは各レンズに対して特有のものであり、そのため取付けは不格好で、且つ安定性と剛性の不足のために信頼性の低いものとなる。

    この特許の第2実施態様では、各レンズは直径方向に対峙する二つのスタッドを具え、スタッドはフレームの対応する切欠きに係合する。 しかし、このフレームは三つの別々の部分から作られている。 即ち、鼻用のブリッジと二つのテンプルであり、このブリッジとテンプルとの間を接続するリムや細片は付いていない。 全体の結合はレンズによって行われ、レンズはそれ自体でブリッジとテンプルとの間を結び付けている。 眼鏡のこの構造は、特にレンズと、テンプルとブリッジだけで構成されるフレームとがプラスチック材料ですべて作られている場合には、剛性が不足する。 その上、この組立は難しく、そして接着剤の使用が必要であり、このことは外観と不便さの点で好ましくない。

    米国特許第6059409号

    米国特許第3471222号

    米国特許第3709587号

    本発明の目的は、眼鏡用レンズを迅速に装着し、レンズをフレームに効果的に固定するとともに、コンパクトでフレームを洗練された形状にすることが可能な構造を提供する解決策を提供することにある。

    この目的のために、本発明は、クリップ式レンズ用眼鏡フレームであって、前記フレームは少なくとも一つのレンズをクリップするための手段を有する面構成体(face structure)を具え、前記フレームは少なくとも一つのレンズをクリップするための手段がレンズを弾性によりクランピングする、即ち挟持することができるように構成され、前記クランピングはレンズに対して概ね軸方向に、そして局所的付勢ゾーンに作用し、この付勢ゾーンの少なくとも二つはレンズの縁の近くに、レンズの縁の幾何学的中心に対して少なくとも90°の度で相互から離隔していることを特徴とする眼鏡用フレームを提供する。 このような軸方向のクランピングによって、リムやその他の不恰好で複雑な取付けシステムを不要とし、特殊工具の使用を不要とする。

    好ましくは、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段は、レンズに対してレンズの軸に直交する方向と軸方向の両方向においてレンズを弾性によりクランピングできるように構成されている。 これによって、レンズは完全に保持され、特に半径方向の緩みが除去される。 例えば、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズを二方向にクランピングする斜面として作動する少なくとも一つの傾斜接触面を有していてもよい。

    好ましくは、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズを半径方向で直交して(orthoradial)保持するための半径方向直交保持手段を具えている。 これによって、フレームに対するレンズの好ましくない滑りを防止し、レンズを所定の角度位置に保持して、その回転を防ぐことができる。 こうして、レンズの位置決めが更に精確に行われる。 このことはレンズが複雑な光学的機能を有する場合、例えば個性化されたレンズ及び/又は様々な累進的屈折力を有するレンズ等の場合には特に有利である。

    このような状況下で、厚さの異なるレンズをフレームに容易に適合させ、そしてこれらを容易に取り付けるために、半径方向直交保持手段がレンズ用の軸方向摺動路を構成していることが好ましい。

    第1実施形態において、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、少なくとも三つのスタッドを有する少なくとも一つの弾性クランプを具え、各スタッドは単一で作用する当接部を形成し、共通平面内に配置されて、少なくとも三つの整列した付勢ゾーンにわたってレンズに軸方向の弾性クランピングを付与し、二つのスタッドはレンズの縁の近くでレンズの一つの面を付勢できるように構成され、且つ中心スタッドは二つの側スタッド間に設置されて、レンズの他方の面を付勢できるように構成されている。

    第2実施形態において、少なくとも一つのレンズをクリップするための手段が、レンズの縁の近傍に設けられた二つのクランピングゾーンに位置する二つのレンズに軸方向の弾性クランピングを付与するように配列された少なくとも二つの弾性クランプを具えている。

    好適実施形態において、面構成体は鼻用の中心ブリッジと、前記鼻用ブリッジの両側にそれぞれ連結された二つの水平細片とを具え、前記細片は相互に概ね整列し、且つ少なくとも一方は少なくとも一つのレンズをクリップするための手段を具えている。 この構造は、光学的性能及び外観の両方から見て洗練された形状のフレームの新たなオプションを提案すると共に、(細片の位置に応じて)完全に妨害されない上部或いは下部を有する視野を有する利点がある。

    このような状況において、二つの細片、鼻用ブリッジ及び少なくとも一つのレンズをクリップするための手段を有する前記面構成体は、鼻用ブリッジを形成する垂直方向の中心折り曲げ部を有する連続バーの形状をした単一ピースとして作られている。

    本発明は更に前述の一つ以上の特徴を有するフレームを具えた眼鏡を提供する。
    好ましくは、この眼鏡は、前記フレームにおける少なくとも一つのレンズをクリップするための手段の半径方向直交保持手段と形状が共働することによって係合する半径方向直交保持手段を具えた少なくとも一つのレンズを有する。 このフレームが摺動路を具えている場合、レンズの半径方向直交保持手段は、フレームの摺動路と共働する。

    フレームのクリップ手段が傾斜面を具えている場合、レンズの半径方向直交保持手段は対応する面取り面を有する。 この面は、斜面を介して、フレームの少なくとも一つのレンズをクリップするための手段の傾斜表面と共働する。 面対面の接触を持つことによって、僅かに二つのクランピングゾーンを有するフレームの安定性が改善される。

    このように構成された眼鏡は、ディスプレータイプのものであってもよく、フレームは、クリップされたレンズを通じて見ることができるアクティブディスプレー装置を含んでよい。 本発明によって提案されたクリップ式固定手段によって、好適に矯正されたレンズを必要に応じて装着する能力によって、ディスプレータイプの眼鏡を着用者の視力にあわせることが容易になり、特に、屈折異常や老眼を矯正して、着用者がアクティブディスプレー装置によって表示された映像を鮮明に見ることができるようになる。

    このような状況下で、ディスプレー装置の少なくとも一部がフレームの少なくとも一つの細片に受けられていることが好ましい。

    本発明の他の特徴と利点は、非限定的な例示として提示されている実施形態の説明を読むことによって理解されるであろう。

    図1に示された眼鏡は、二つのレンズ3、4を取付けたフレーム1を具えている。

    このフレーム1は、二つのレンズ3、4を受ける面構成体2と、この面構成体2の側端にヒンジ止めされた二つのテンプル5、6とを具えている。 装着される際に、この二つのテンプル5、6は着用者のの上に引っかけられるか、或いは単に耳に載せられるのに都合がよいように構成される。

    先ず、レンズ3、4の形状を参照すると、本明細書の文中に次の定義が使用されている。 図1と図5において、レンズ3、4の周縁の幾何学的中心が符号102と103で表されている。 我々は、縁が平面の場合にはこの周縁を含む平面、そうでなければ周縁の中間平面として規定される平面P(図示しない)を考える。 眼鏡装着時に実質的に垂直となるこの平面Pは、本発明の明細書中ではレンズの正中面(medial plane) 、或いは単にレンズ平面と称される。 そして軸100、101は、各レンズ3、4に対して前記平面Pに垂直で、対応する中心102、103を通る軸として規定される。

    以下の説明において、そして図面とともに読むことを容易にするために、水平及び垂直の概念が導入される。 これらの概念は概略的なものと理解されるべきである。 水平と垂直は、フレームが着用者の鼻と耳の上に設置され、二つのレンズ3、4が概ね垂直面内に位置し、レンズの軸100、101とテンプル5、6の長手方向が概ね水平面内に位置している着用形態に対して適用される。

    図1から判るように、面構成体2は、その中心ゾーンに鼻に係合するためのブリッジを有し、これは着用者の鼻の上に載るように逆V字形状をなし、ブリッジ7の両側には対称的にこれによって相互に連結された二つの水平な細片8、9が相互に概ね整列している。

    テンプル5、6のヒンジ止めを機械的に容易に行い、そしてフレームに一定の厚さを与えて、特にテンプル5、6が面構成体2に対して折り畳まれる場合にテンプルとレンズを保護するために、この面構成体2の細片8、9はほぞ(tenon)と称される水平方向に曲がった外側端10、11を有し、耳に係合するための二つのテンプル5、6は、各垂直軸を中心に回動可能に装着されている。

    図1〜8に示された二つの実施形態において、面構成体2は鼻のためのブリッジ7を形成する垂直方向の中心折り曲げ部と、この中心折り曲げ部の両側に、相互に水平に整列して二つのほぞ10、11によって外方に延在する二つの対称的な細片8、9とを有する連続水平バーの形状をなしている。 これらの細片8、9は実質的楕円状の均一な断面を有している。

    これら二つのレンズ3、4はブリッジ7の両側に設けられるので、各細片8、9は、レンズを固定する固定手段を具える。

    本発明の基本的な特徴によれば、各レンズ3、4の固定が容易且つ迅速に行えるように、固定手段はクリップ式になっている。 これが、本明細書において「クリップする手段」なる用語がレンズ用固定手段を呼称するために使用される理由である。 「クリップする」とう用語は、クリップ又はその他の弾性的クランプを使用して、一時的にクランピング即ち挟持することによって固定することを意味する。

    これらの手段の第1実施形態が図1〜5に示されている。 連結するレンズ3、4を受け入れるために、面構成体2の二つの水平細片8、9のそれぞれは、レンズ受け用正面切欠き12を具えている。 このレンズ受け切欠き12に沿って、各細片8、9はレンズの湾曲に適合するように長手方向に湾曲している。 レンズをクリップする手段はレンズ受け切欠き12の両側端に配置されている。

    レンズ受け切欠き12はアンダーカット状に構成された二つの側端14、15を有し、側端14、15はその形状と材質によって、レンズ受け切欠き12の実質的に剛性底13と共働してV字形の二つの弾性クランプを構成する。 詳しくは、これらの二つのクランプは、対応するレンズ3、4をクリップする手段を構成し、この目的のために、対応するレンズ3、4の縁の近傍に位置するレンズの二つのクランピングゾーンに局所的に軸方向の弾性クランピングスラストを付与するように構成される。

    これらがV字形状をしているので、このように作られた二つのクランプは、大きく或いは小さく開くことによってレンズ3、4の軸方向及び半径方向の寸法に適合する。 このV字形状、更に正確には問題のレンズの軸に対するレンズ受け切欠き12のアンダーカット端13、14の傾斜形状によって、クランプ13、14、15が弾性的に閉まった場合、その傾斜壁の故に、後に詳述するように軸方向成分と軸に直交する成分の二つの成分を有するクランピングを加えることが可能である。 更に、本実施形態は、前述の三つの機能をすべて果たすばかりでなく、その製造の容易性とその洗練されたデザインの故に有利である。

    このように構成された各レンズ3、4をクリップするための手段は、レンズに対して概ね軸方向に、即ちレンズの厚み方向に弾性クランピングスラストを付与するように構成される。 更に、レンズ3、4をクリップするためのこれらの手段は、斜面として作用する接触面を有し、各レンズに対してレンズの軸方向と軸に直交する方向の両方向における二方向弾性クランピングを提供する。 これによって、各レンズは完全に保持され、特にそれ自体の平面内におけるレンズに対する如何なる緩みも確実に解消される。 対応するレンズ3、4の軸100、101に実質的に垂直な方向、即ちレンズ3、4の実質的平面となる方向のクランピングが軸方向クランピングに加えて作用することが理解されるであろう。 図示例では、軸に直交するクランピングは各レンズ3、4の幅を水平に横切って作用する。

    レンズをクリップする手段は、レンズを固定する目的で、前述のタイプの局所的クランプを提供する二つの弾性クランプのみによって構成され、これらは細片8、9上の共通水平面に配置されていることも分かるであろう。 固定をしっかりと信頼性のあるものにするために、クランプ相互は接近し過ぎないことが好ましい。 逆に、これらは、対応するレンズ3、4の軸100、101或いは幾何学的中心の周囲に90°より小さくない角度で相互に離れていることが好ましい。 これと反対に、180°近く離れた構成は避けた方がよい。 これら二つのクランプ相互の角度間隔は160°未満であって、レンズの軸は水平細片8、9の上方に位置決めされることが好ましい。 各レンズによって提供される視野は、レンズの下部において対応する水平細片のみによって影響される。 詳しくは、この角度間隔は約145°で示され、上部視野の確固な固定と分離との良好な妥協は、130〜160°の範囲にある。 この妥協は、水平細片8、9の下に位置する各レンズの底部の解放を可能にする。

    この例において対応する細片8、9の幅に直接関係するクランプ13、14、15の幅は、約5ミリである。 一般的に、クランピングゾーンは少なくとも4ミリ以上の幅が好ましい。

    レンズ3、4をクリップする手段も、各レンズのための半径方向直交保持手段を具えている。 図1〜5に示されている例では、これらの保持手段は細片8、9自体によって構成され、更に詳しくは、以下の本文を読めば判るようにレンズ受け切欠き12の端14、15に隣接した細片の部分によって構成されている。

    各レンズ3、4は、形状とフレーム2の半径方向直交保持手段と共働する形状によって係合するそれ自体の半径方向直交保持手段を有する。 詳しくは、各レンズの半径方向直交保持手段は、共通水平面上でレンズの両側に二つの類似した切欠き16、17の形状で具体化されている。 組立の際に、これらの切欠きは、実際に緩みの無い保持が得られるように、実質的に同じ垂直方向の幅を有する細片8、9の対応する部分に係合する。

    これらの保持手段は、軸方向及び半径方向のクランピングによって迅速な固定を行って、フレームに対するレンズの好ましくない摺動を防ぐ役目を果たす。 特に、これらの手段は、レンズがその軸を中心に回動して所定の角度位置から離れることを防止する。 こうして、レンズの位置決めがより正確に行われる、このことはレンズが複雑な光学機能を提供する場合、例えば個人用レンズ及び/又は様々の累進的屈折力を有するレンズ等の場合に、特に有利である。

    図示例では、レンズ3、4の切欠き16、17は、レンズ受け切欠き12の傾斜端と組立後に共働して斜面して作用して二方向にクランピングを提供する面取り底18、19を有し、軸方向及び軸に直交する方向の緩みを除去する。 平面相互の接触によって、二つのクランピングゾーンのみを介して行われる組立は更に安定したものとなる。

    このデザインの洗練された構造の故に、面構成体2は、鼻のブリッジ7を形成する垂直な中心折り曲げ部を形成する連続水平バーの形のワンピースユニットとして、二つの細片と鼻用のブリッジと傾斜端とレンズをクリップする手段を提供することができる。 特に、このバー構造2はプラスチック材料によって一体成形される。 フレームに充分な全体的な強さを与える材料を選んで、使用中に望ましくない変形が生じないようにし、一方、バー2が曲がることを回避し、しかも弾性変形のための或る程度の能力は持って、レンズが切欠きにクリップされるようにすることが重要である。 例えば、(結晶性又は非晶性の)ポリアミド、プロピオネート、アセトブチレート、セルロースアセテート、ポリカーボネート又はポリエステル−ポリカーボネート共重合体を使用することができる。

    別の例として、塑性変形可能な金属ワイヤーで金属製の面構成体2を作り、鼻用のブリッジと湾曲端を形成するようにしてもよい。

    図6〜8は本発明の眼鏡の第2実施形態を示す。
    フレームの全般的な構造は図1を参照して上に説明したフレーム1と同じである。 前述したように、二つのレンズがブリッジ7の両側に設置され、二つの細片8、9のそれぞれは連結するレンズを固定するための手段を具えている。 本発明の基本的特徴によれば、各レンズの固定を便利に且つ迅速に行うように、固定はクリップ式である。 図6と8において、右側の細片8のみが連結するレンズ31と共に示されている。 フレームの一般的構造の残りは、二つのテンプル5、6及び二つの細片8、9を相互に連結する鼻用の中央ブリッジ7を有する図1の構造と同じである。 レンズを細片8、9にクリップするための手段のみが、前述の第1実施形態のものと異なっている。

    前述したように、クリップ手段は面構成体の細片に関係する。 右側の細片8をクリップするための手段のみが示されているが、左側の細片9(図示しない)はこれと対称的な手段を具えていることは理解されるであろう。

    連結するレンズ31を受けるために、面構成体2の水平細片8は正面のレンズレンズ受け切欠き22を具えている。 レンズ受け切欠きに沿って、各細片8、9はレンズの湾曲に適合するように長手方向に湾曲している。

    レンズをクリップする手段は先ずレンズ受け切欠きの底23の上に配置され、次にレンズ受け切欠きの両側端24、25に配置される。

    二つの保持ピース即ちフィンガー26、27が切欠き22の側端24、25に形成されている。 これらのフィンガーは、対応するゾーン内の細片8の長手方向に平行に側端24、25から内方に突出し、レンズ31の周縁近くのレンズの凸面に付勢できるように構成される。

    レンズ受け切欠き22は底23を有し、底23は中心に垂直隆起部28を有する凸面に形成され、この凸面はレンズの周縁から一定の距離でレンズ31の凹面に対して付勢できるように構成されている。 一変形例において、中心隆起部28は第2オーダーに連続する球面或いは円環面に置き換えられてよい。

    レンズ受け切欠き22の両側フィンガー26、27と中心隆起部28は、水平方向に整列し、これらの配列と細片8を構成している材料の弾性によって、弾性クランプのブランチ即ちスタッドを構成する。 三つのスタッド26、27、28は一つの当接作用部を形成し、軸方向の弾性クランピングをレンズに付与するように配置されて、少なくとも三つの整列した付勢ゾーンに分配される。 「整列」の用語は、三つの対応する付勢ゾーンが共通の平面、この例では水平面内に配置されていることを意味する。

    組立に際し、レンズ受け切欠き22を形成する細片8の部分は曲率が小さくなるようにそれ自体が弾性変形し、かつレンズ31は切欠き22に受けられ、そして細片の弾性的形状記憶効果によって、そこに保持される。 レンズが先ず両側フィンガー26、27の間に挟まれ、次にレンズ受け切欠きの底23上の隆起部28に付勢されると、細片の弾性的形状記憶効果によって、軸方向の弾性クランピングが付与される。

    二つの側方スタッドは、クリップされるレンズの縁の幾何学的中心に対して、角度的に少なくとも90°相互から離隔する。

    レンズをクリップするための手段は、専らレンズを固定するために、整列配置された前述タイプの三つのスタッドを有する弾性クランプによって構成される。 第1実施形態に関して前述したのと同じ理由によって、クランプの両側のスタッド、即ちフィンガー26、27は、レンズの軸即ちレンズの周縁の幾何学的中心に対して少なくとも90°、最大で160°まで相互から角度的に離れて設けられていることが好ましい。 更に詳しくは、この角度は約145°であり、しっかりした固定と邪魔されない上部視野との間の良好な妥協は、この角度が130〜160°の範囲にある場合に得られる。

    レンズ31をクリップするための手段は、更に各レンズ用の半径方向直交保持手段を含んでいる。 図6〜8に示された例において、これらの保持手段は、底23とフィンガー26、27との間のレンズ受け切欠き22の両側端の水平面上にある細片8の軸方向の舌部29、30によって構成されている。

    レンズ31自体はそれ自体の半径方向直交保持手段を有し、これはその形状によって前述の半径方向直交保持手段、即ち舌部29、30に係合する。

    レンズの半径方向直交保持手段は、この例では共通の水平面内にあるレンズの両側の二つの同様な切欠き32、33によって構成されている。 組立の際に、これらの切欠きは細片8の対応する舌部29、30に係合し、かつ対応する舌部と実質的に同じ垂直方向の幅を持っているので,殆ど緩みのない保持が得られる。

    これらの保持手段は軸方向のクランピングによる迅速な固定を行って、フレームに対するレンズの好ましくない摺動を防止する。 特に、これらの保持手段は、レンズがそれ自体の軸を中心に回転して所定の角度位置から外れることを防ぐ。 こうして、レンズの位置決めは更に正確となり、このことは、レンズが複雑な光学的機能を果たす場合、例えば個性化された及び/又は累進的にパワーが変化しているレンズ等の場合に、特に有利である。

    更に、この第2実施形態では、図7に明瞭に示されているように、レンズの軸方向の摺動路を構成する半径方向直交保持手段が設けられている。 レンズの半径方向直交保持手段がフレームの摺動路と共働する構造的形態は、厚さの異なるレンズにフレームを適合させ、そのようにして装着を容易にするとともに、レンズを静止状態に維持するのに役立つ。 したがって、各フィンガー26、27と底23との間に収容のための空間を設けることが好ましく、この空間は図7に符号dで示され、少なくとも4ミリあり、そのようにして細片8の弾力によって閉塞される軸方向の間隙を以てレンズをクリップする手段を提供する。

    図9〜11は本発明によって作られたディスプレーレンズを示す。 これらのレンズは、フレームに組み込まれた電子ディスプレー装置によるダイナミックな映像を着用者の目の前面に表示するのに適しているのでので、ディスプレーレンズと称される。
    このディスプレー眼鏡は、二つのレンズ41と42が取付けられたフレーム40を有する。

    フレーム40は二つのレンズ41、42を受ける面構成体43と、この面構成体43の両側端にヒンジ止めされた二つのブランチ44、45とで構成されている。 これらのブランチは着用者の耳に引っかけるか、或いは単に耳に押し当てるように、従来通りに構成されている。

    この面構成体43は、その中心部分に着用者の鼻の周囲に適合するように構成されたブリッジ46を有し、ブリッジ46の両側には対称的にこれに接続されて、概ね整列する二つの水平な細片47、48を有している。 更に詳しくは、図示例では面構成体43は鼻用のブリッジ46を形成する中心折り曲げ部を有する連続水平バーの形状をなし、この中心折り曲げ部の両側に水平に相互に整列した二つの細片47、48を有している。 この例では、細片47、48は丸くなったコーナーを有する実質的に正方形の均一断面を呈している。

    この実施形態において、二つの細片47、48とブリッジ46が連続した水平バーの形状を有する単一ピースを形成し、このピースには鼻用ブリッジ46を形成する垂直方向の中心折り曲げ部が設けられている。 詳しくは、この構造的バーは透明プラスチック材料による単一成形品として形成される。 一例を挙げれば、メチルポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエステル−ポリカーボネート共重合体、その他の透明な熱可塑性材料が使用できる。

    フレームの各細片47、48は傾斜ミラー49、50を含み、これは細片及びクリップされたレンズから見ることができ、以下に詳細に説明されるアクティブな表示機能を有している。

    面構成体2の水平細片47、48は二つの端ピース56、57が係合された二つの外側端を有し、この端ピースは水平方向に曲がって二つの耳に係合するテンプル44、45を担持して、これらは端ピースに対して垂直軸を中心に回動するように装着されている。

    各端ピース56、57は、背面照明スクリーンやプロジェクター等のアクティブな表示手段を含む。 これらのディスプレー手段は傾斜ミラー49、50と共働して、米国特許第6091546 号及び6023372 号に記載されている種々の方法を実行するアクティブディスプレー装置を形成する。 ディスプレー装置自体は周知であり、本発明の主題を形成していないので、詳細には説明しないが、必要に応じて、前述の文献の記載を参照されたい。

    この面構成体40は、その中心ゾーンにブリッジ46に隣接して着用者の鼻の形状に適合する逆V字形の鼻パッド51を具えている。 この鼻パッド51は、細片47、48に平行の垂直面内に配置され、かつブリッジ46の両側の細片に係合するフープ54、55によって細片に固定された二つの固定用タブ52、53によって、水平細片47、48に取付けられている。 詳しくは、このパッド51、タブ52、53及びフープ54、55は、(結晶性或いは非晶性の)ポリアミド、プロピオネート、アセトブチレート、セルロースアセテート、ポリカーボネート、又はポリエステル−ポリカーボネート共重合体の単一ピースとして作られる。

    二つのレンズ41、42がブリッジ46の両側に設置され、二つの細片47、48のそれぞれはそれに連結するレンズを固定するための手段を具えている。 レンズ41、42は、アクティブディスプレー装置のミラー49、50がレンズ41、42の底部分から見えるように固定される。 したがって、これらのレンズは、着用者が水平細片47、48の内側のディスプレー装置によって供給される情報を見る場合に、光学的修正機能を実行する。 この構造は、多焦点タイプのレンズ、例えば二焦点レンズ又は累進的屈折力を有するレンズをフレーム40に装着することができるので、老眼の人々に特に有利である。 このディスプレー眼鏡は必要に応じて屈折異常症及び潜在的着用者の適合性の不足に対して合わせるように構成された多焦点レンズを具えて、レンズの上部によって適当な屈折力に矯正された遠視野、及び付加された正しい屈折量によって矯正された近視野によって着用者の視力の快適性を最適にして、ディスプレー装置によって提供された映像が鮮明に見えるようになっている。 更に、細片47、48は透明なので、近視野はミラー49、50の両側で部分的に妨げられることはない。

    本発明の基本的特徴によれば、利便性と速度のために、各レンズ41、42は軸方向のクリップ式固定によって固定される。 図示例で使用されているクリップ手段は、図6〜8を参照して説明された第2実施形態で提案されたものと同じである。

    レンズ41、42を受けるために、この構造体40はブリッジ46の両側に配置された二つのクランプを具えており、その各々は対応するレンズ41、42を受けている。 連結するレンズを固定するために、各クランプは万力のようにクランプを保持するのに適した整列した三つのスタッドによって構成されている。 即ち、各レンズ41、42を固定するために、レンズの凹面に押しつけるための内側スタッド58、60と外側スタッド59、61とからなる二つの側スタッドが、レンズの凸面に対して押しつけるための中心スタッド62、64とともに設けられている。

    内側スタッド58、60は鼻パッド51の上に形成され、かつこれに一体成形されている。 外側スタッド59、61は対応する端ピース56、57上に形成され、かつこれに一体成形されている。

    側スタッドは、パッド51と端ピース56、57から細片47、48の長手方向に平行に内方に突出し、対応するレンズ41、42の周縁近傍においてレンズの凹面に対して付勢できるように構成される。

    各クランプの中心スタッド62、63は、対応するレンズ41、42の周縁から離隔したレンズの凸面に付勢できるように構成される。 図示例において、各中心スタッド62、63は、水平細片47、48に係合するフープ64、65上の丸みのある突起によって構成される。 このフープは、そのスタッド形成突起と一体的に、シリコーンエラストマー等のエラストマーで作られる。

    側スタッド58、59、60、61及び中心スタッド62、63は細片47、48の長手方向に平行に水平に整列し、その配列とこれを構成する材料及び/又は細片47、48を構成する材料の弾性によって、対応するレンズをクリップする弾性クランプの三つのブランチ即ちスタッドを提供する。 これらの三つのスタッド58、59及び62、60及び61、63は、すべて単一作動式当接部を提供し、これらは整列した少なくとも三つの付勢ゾーンにわたって分配される軸方向の弾性クランピングをレンズ上に運ぶように構成される。 「整列」の用語は、三つのスタッドと対応する付勢ゾーンとが共通の平面、この例の場合には水平面内に存在していることを意味する。

    軸方向の弾性クランピング効果を得るために、中心及び/又は側スタッドは軸方向に弾性的に引っ込む能力を有している。 例えば、図示例では、中心スタッド62、63は弾性圧縮可能に形成される。

    組立時に、装着されるレンズに関連する細片47、48部分は弾性変形して曲率を減じ、且つ/又は関係する中心もしくは側スタッド58、59、60、61、62、63は軸方向に離隔移動又は弾性圧縮されて、レンズがクランプに受けられる。 レンズは、レンズが先ず側スタッド58、59、60、61の間に挟まれ、次に中心スタッド62、63に挟まれることによって生じる軸方向の弾性クランピングによって、そこに保持される。

    レンズ41、42をクリップする手段は、更に各レンズの半径方向直交保持を提供する手段を含む。 図9〜11に示された例において、保持手段は、鼻パッド51と端ピース56、57上の水平面に形成された舌部66、67、68、69によって構成されている。 鼻パッド51の上の舌部66、68は内側スタッド58、60と固定用タブ52、53との間に延在している。 端ピース56、57の舌部67、69は、外側スタッド59、61と端ピース56、57の切欠き70、71の底との間に延在している。

    各レンズ41、42は、フレーム40の半径方向直交保持手段、即ち特に舌部66、67、68、69との形状の共働によって係合するそれ自体の半径方向直交保持手段を有している。 これらのレンズの半径方向直交保持手段は、この例では共通の水平面内のレンズの両側の二つの類似の切欠き形態で構成される。

    組立時に、舌部66、67、68、69は相互に弾性的に離れるように後退または収縮し、ハードポイント(hard point)を過ぎた後にレンズの切欠きが対応する舌部66、67、68、69に係合する。 レンズの切欠きは舌部の垂直方向の幅と実質的に同じ幅を有するので、レンズは殆ど緩まないで保持される。

    他の実施形態において、これらの保持手段は軸方向のクランピングによって迅速固定を完了して、フレームに対するレンズの好ましくない潜在的摺動を阻止する。 特に、これらの手段は、レンズがそれ自体の軸を中心に回転して所定の角度位置から離れることを防止する。

    レンズの位置決めはこうして更に精確に行われる。 このことは複雑な光学機能を持つレンズ、例えば個性化されたレンズ及び/又は累進的屈折力変化を有するレンズの場合に特に有利である。

    着用者がディスプレーを鮮明に見ることができるように、ディスプレー装置から映像を見るためのレンズゾーンは安定しかつ正確に位置決めされなければならないので、このような保持はディスプレー用眼鏡にとって特に重要である。

    更に、図6〜8に示された第2実施例のように、レンズ用の軸方向の摺動路を構成する半径方向直交保持手段が設けられている。 レンズの半径方向直交保持手段がフレームの摺動路と共働する構造的特長は、異なる厚さのレンズにフレームを適合させ、各レンズをしっかりと保持しながらレンズの装着を容易にする機能を有することである。

    側スタッド58、59、60、61、パッド51の固定タブ52、53のそれぞれと切欠き70、71の底との間に調整用空間を設けて、細片47、48及び/又は中心スタッド62、63の弾性によって閉塞される軸方向間隙をレンズをクリップする手段に与えることが好ましい。

    本発明の第1実施態様の眼鏡の全体的斜視図。

    レンズの固定ゾーンを示す図1の拡大詳細図。

    更に拡大した図2の詳細図。

    図2を上から見た正面図であって、レンズと、レンズが固定されたり取り外されたりする部分を示している。

    図4の矢印Vに沿って見た平面図。

    本発明の第2実施形態を示す図2と同様の詳細斜視図。

    図6の矢印VIIに沿って見た平面図。

    図6と同様の斜視図であって、レンズとそれが固定される構造の部分を示す分解図。

    本発明の第3実施形態のディスプレー用眼鏡の斜視図であって、図6〜8の第2実施形態と同様の方法でレンズが固定されている。

    図9の矢印Xに沿って見た平面図。

    図9の詳細図であって、異なる角度から見たレンズを迅速に固定するクリップ手段を示している。

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