短距離ワイヤレスブロードキャストを使用したワイヤレス識別送信機の位置決定

申请号 JP2014558883 申请日 2013-02-22 公开(公告)号 JP6129880B2 公开(公告)日 2017-05-17
申请人 クゥアルコム・インコーポレイテッド; QUALCOMM INCORPORATED; 发明人 アルトマン、スティーブン・アール.; スプリッグ、スティーブン・エー.; ガッサー、リズ; リンスキー、ジョエル; ウッダール、レイフ; ケナジー、ジェイソン; メネンデズ、ジョーズ; ワースター、チャールズ・エス.; ジェイコブス、ポール; メイジャーズ、ネビル; ジョンソン、ペギー; ワイズ、デーブ; ハンター、ケビン;
摘要
权利要求

近隣ワイヤレス識別送信機に対応する識別情報を含むメッセージを受信しサーバに中継する近接ブロードキャスト受信機のための方法であって、 近接の範囲内のワイヤレス識別送信機からローリング識別子を含む短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信することと、 前記受信したブロードキャストメッセージに応答してサイティングメッセージを生成することと、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子と、前記近接ブロードキャスト受信機の位置と前記短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信した時間のタイムスタンプデータとを含む関連するデータとを含み、前記関連するデータは、前記ローリング識別子と関連付けられる、 データベースへの前記位置およびタイムスタンプデータの、前記サーバによる記憶のために、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを前記サーバに送信することと を備える、方法。前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機に対応する識別情報、前記サイティングメッセージが警告または登録されたサービスに関するかどうか、前記近接ブロードキャスト受信機で実行されるソフトウェアまたはアプリケーションに関する情報、およびある場所中の既知のエリアに関する近接情報のうちの少なくとも1つを含む、 請求項1に記載の方法。前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機の前記識別情報を確認する認証情報をさらに含む、 請求項1に記載の方法。前記受信されたブロードキャストメッセージにおいて示されるBluetoothマシンアドレスと、前記近接ブロードキャスト受信機上の記憶されたリストとに基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージがすでに受信されているかどうかを判定することをさらに備え、 前記受信されたブロードキャストメッセージがまだ受信されていない場合、前記サイティングメッセージは、生成される、 請求項2に記載の方法。前記受信されたブロードキャストメッセージが前記ワイヤレス識別送信機の構成パラメータを含むと判定したことに応答して、構成設定を含むメッセージを送信することをさらに備え、前記構成設定は、送信間隔、送信電、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第2の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第3の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 請求項1に記載の方法。前記受信されたブロードキャストメッセージがある動作に対応する情報を含むと前記近接ブロードキャスト受信機が判定する場合、前記動作を実行することをさらに備え、前記動作は、メッセージを前記サーバに送信すること、第2のメッセージをユーザデバイスに送信すること、ソーシャルネットワーキングページにアクセスすること、ウェブページにアクセスすること、および業者に関する情報を表示することのうちの少なくとも1つを含む、 請求項1に記載の方法。ターゲット識別子と探索セクタとを示す警告メッセージを前記サーバから受信することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置するかどうか判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内にない場合、前記ローリング識別子のログを取得することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置する場合、前記ターゲット識別子が前記ローリング識別子に対応するかどうか判定することと をさらに備え、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することは、前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置し前記ローリング識別子が前記ターゲット識別子に対応する場合に、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備える、 請求項1に記載の方法。前記サーバから受信された関心のある識別子のリストを記憶することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージの前記ローリング識別子は、前記関心のあるリストによって示されるかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供することと をさらに備える、請求項1に記載の方法。前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機が前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあると告知することと、 前記ワイヤレス識別送信機から受信されるべき後続のブロードキャストメッセージをリッスンすることと、 前記ワイヤレス識別送信機から前記後続のブロードキャストメッセージを受信しないことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機がもはや前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にないと告知することと をさらに備える、請求項8に記載の方法。長距離通信を介して前記サイティングメッセージを前記サーバに送信することは、 前記ローリング識別子に関する警告を受信すること、前記近接ブロードキャスト受信機が前記受信されたブロードキャストメッセージ内の前記識別情報を検出することが可能ではないこと、別のメッセージを送信すること、および、前記受信されたブロードキャストメッセージと関連付けられるタイマーの満了のうちの少なくとも1つに応答して、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを前記サーバに送信することを備える、 請求項1に記載の方法。前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと をさらに備え、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていると判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機から遠いことを示し、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機に近いことを示す、 請求項1に記載の方法。前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定される場合、メッセージの前記受信されたシーケンスを処理することと をさらに備える、請求項1に記載の方法。前記ワイヤレス識別送信機の監督権の変更を示すユーザ入力を受信したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機の制御権の喪失を告知することをさらに備える、 請求項12に記載の方法。前記ローリング識別子に基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長ではないと判定される場合、前記受信されたブロードキャストメッセージによって示される第1のホップカウントがホップ閾値を超えるかどうかを判定することと、 前記第1のホップカウントが前記ホップ閾値を超えない場合、前記近接ブロードキャスト受信機による前記受信されたブロードキャストメッセージの受信を示す第2のホップカウントを含めるように、前記受信されたブロードキャストメッセージを修正することと、 短距離ワイヤレス送信を介して前記修正されたメッセージをブロードキャストすることと をさらに備える、請求項1に記載の方法。近隣ワイヤレス識別送信機に対応する識別情報を含むメッセージを受信し中継するように構成される近接ブロードキャスト受信機であって、 近接の範囲内のワイヤレス識別送信機からローリング識別子を含む短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信するための手段と、 前記受信されたブロードキャストメッセージに応答してサイティングメッセージを生成するための手段と、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子と、前記近接ブロードキャスト受信機の位置と前記短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信した時間のタイムスタンプデータとを含む関連するデータとを含み、前記関連するデータは、前記ローリング識別子と関連付けられる、 データベースへの前記位置およびタイムスタンプデータの、サーバによる記憶のために、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを前記サーバに送信するための手段と を備える、近接ブロードキャスト受信機。近接にある場合に短距離ワイヤレス送信を交換するデバイスのシステムとサーバが通信するための方法であって、 ローリング識別子と関連するデータとを含むサイティングメッセージを受信することと、ここで、前記関連するデータは、少なくとも近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含み、前記デバイスの位置と前記デバイスが前記ローリング識別子を含むメッセージを受信した時間のタイムスタンプデータとを含み、前記関連するデータは、前記ローリング識別子と関連付けられる、 前記ローリング識別子が、あるアルゴリズムとワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと、 前記位置およびタイムスタンプデータをデータベースに記憶することを含む、前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶することと、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することと を備える、方法。前記ワイヤレス識別送信機と共有される前記アルゴリズムは、暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つであり、前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報は、少なくとも前記ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子および共有される秘密鍵である、 請求項16に記載の方法。前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることは、 前記ワイヤレス識別送信機に関する登録情報を受信することと、 前記ローリング識別子を前記受信された登録情報と関連付けることと を備える、請求項16に記載の方法。前記関連するデータに基づいて前記受信されたサイティングメッセージを認証することをさらに備える、 請求項16に記載の方法。前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 同時発生すると判定されたサイティングメッセージ内で示される位置情報と、既知の送信範囲情報とに基づいて、重複領域を計算することと、 前記重複領域を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える、 請求項16に記載の方法。近接にある場合に短距離ワイヤレス送信を交換するデバイスのシステムと通信するように構成されるサーバであって、 ローリング識別子と関連するデータとを含むサイティングメッセージを受信するための手段と、ここで、前記関連するデータは、少なくとも近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含み、前記デバイスの位置と前記デバイスが前記ローリング識別子を含むメッセージを受信した時間のタイムスタンプデータとを含とを含み、前記関連するデータは、前記ローリング識別子と関連付けられる、 前記ローリング識別子が、あるアルゴリズムとワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定するための手段と、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けるための手段と、 前記位置とタイムスタンプデータをデータベースに記憶することを含む、前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶するための手段と、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行するための手段と を備える、サーバ。請求項1および16それぞれの方法を実行するために、近接ブロードキャスト受信機またはサーバのための動作をサーバプロセッサに実行させるように構成される、サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体。

说明书全文

関連出願

[0001]本出願は、そのすべての内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2012年2月22日に出願された米国仮出願第61/601,620号(113445P1)、2012年4月24日に出願された米国仮出願第61/637,834号(113445P2)、2012年8月24日に出願された米国仮出願第61/693,169号(113445P3)、2012年7月11日に出願された米国仮出願第61/670,226号(122183P1)、2012年9月14日に出願された米国仮出願第61/701,457号(124489P1)、2012年10月12日に出願された米国仮出願第61/713,239号(124489P2)、2012年10月19日に出願された米国仮出願第61/716,373号(124460P1)、2012年10月24日に出願された米国仮出願第61/717,964号(124642P1)、2012年11月20日に出願された米国仮出願第61/728,677号(124614P1)、2012年12月21日に出願された米国仮出願第61/745,395号(122183P2)、2012年12月21日に出願された米国仮出願第61/745,308号(113445P4)に対する優先権の利益を主張する。

[0002]本出願はまた、本出願と同時に出願され、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、「Preserving Security By Synchronizing a Nonce or Counter Between Systems」という表題の米国特許出願第13/773,336号に関する。

[0003]セルラー通信デバイスおよびワイヤレス通信デバイスは、過去数年にわたって爆発的な成長をとげてきた。この成長は、より良い通信ハードウェア、より広いネットワーク、およびより信頼性のあるプロトコルによって加速されてきた。今日のスマートフォンは、カメラと、GPS受信機と、Bluetooth(登録商標)トランシーバと、当然セルラー通信能(たとえば、LTE、3Gおよび/または4Gネットワークアクセス)とを含み、デバイスがインターネットとのデータ通信リンクを確立することを可能にする。スマートフォンは、今では社会に非常に広く展開されている。加えて、スマートフォンの中のコンポーネントおよび機能は今では非常に安価であり、他のタイプのデバイスにおいて機能が配備されることを可能にする。

[0004]セルラーデバイスとワイヤレスデバイスとを利用する人または資産の位置決定を容易にするために、数々の解決法が提案されてきた。これらのシステムの大半は、装着者の位置をサーバに伝えるウェアラブルデバイスの開発を伴う。他のシステムは、装着者とセルラーデバイスとの間の無線接続の確立を伴う。そのようなシステムは、コスト、有効性、および実用性という問題を抱えており、これはシステムの実現可能性を制限する。さらに、ユーザアイデンティティまたは他の固有の情報を示すワイヤレス情報を送信する方式は、意図されない当事者(parties)により追跡されることがあり、社会的な問題を引き起こす。たとえば、非道な当事者が、たとえばパケットスニファを使用することによって、ユーザアイデンティティを含む無線メッセージを捕捉する可能性があり、暗号化されずに送信されるデータを分析することによって、メッセージの発信元を突き止める可能性がある。

[0005]様々な実施形態は、ブロードキャスト識別パケットに基づいて、ワイヤレス識別送信機を位置決定するための、システムと、デバイスと、方法とを提供する。ワイヤレス識別送信機は、Bluetooth(登録商標) Low Energy(LE)のような短距離ワイヤレスシグナリング技術を使用して、固有のかつセキュアな識別コードをブロードキャストするように構成される、小型デバイスであり得る。識別ブロードキャストパケット(「ブロードキャストメッセージ」)は、物理的に近隣する近接ブロードキャスト受信機(PBR:proximity broadcast receiver)によって受信されてよく、PBRは、いくつか例を挙げると、専用の受信機、PBRのアプリケーションによって構成されたスマートフォン、PBRアプリケーションによって構成されたタブレットコンピュータ、固定式の受信機であり得る。ワイヤレス識別送信機は、短距離ワイヤレス信号を使用して自身の識別子をブロードキャストするので、近接ブロードキャスト受信機自体の位置が、ブロードキャストメッセージが受信されるとき、ワイヤレス識別送信機の概略的な位置を与える。長距離ワイヤレスネットワークおよび/またはインターネットを使用して、近接ブロードキャスト受信機は、時間および受信機の位置のような他の関連する情報とともに、受信された識別子を、サイティングメッセージとしてセントラルサーバにレポートまたはアップロードすることができる。セントラルサーバによるそのようなサイティングメッセージの収集および記憶は、受信機に近接したワイヤレス識別送信機に関する現在の情報および概略的な位置とともに、ワイヤレス識別送信機のサイティングに関する履歴情報を提供するために使用され得る、記録されたサイティングのデータベースを形成し得る。近隣する近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージのログをと取得することができ、サイティングメッセージを周期的に送信することができる。

[0006]さらなる実施形態では、レポートアプリケーションによって構成されたワイヤレススマートフォンのような近接ブロードキャスト受信機の集団は、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストをリッスンし、サイティングレポートが受信されるに従ってサイティングレポートをセントラルサーバに送信するように構成され得る。さらなる実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバから警告メッセージを受信し、そのような警告メッセージに含まれる情報に応答して、特定のワイヤレス識別送信機によって送信されるブロードキャストメッセージ(たとえば、特定の識別子を含むブロードキャスト)を、および/または、特定のセクタまたは位置の中で、リッスンするように構成され得る。近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機の位置および受信の時間とともに、ワイヤレス識別送信機の識別子の受信を、長距離ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーデータネットワーク)および/またはインターネットを介してセントラルサーバに直ちにレポートすることができる。

[0007]サイティングメッセージ内に含まれる情報は、多数の有用なアプリケーションとサービスとを提供するためにセントラルサーバによって使用され得る。基本的には、サイティングメッセージは、レポートしている近接ブロードキャスト受信機にワイヤレス識別送信機が近接しているという事実をレポートする。近接が絶対的な位置よりも重要である場合、そのような近接情報には広範な用途がある。ブロードキャストメッセージは範囲が短いので、レポートしている近接ブロードキャスト受信機の位置が、検出されたワイヤレス識別送信機の概略的な位置を与えるために使用されてよく、この概略的な位置は、たとえば、数々のモバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、スマートフォン)および固定式の近接ブロードキャスト受信機の能力を利用して、受信されたブロードキャストメッセージを現在の時刻および受信機の位置と関連付けることによって、追跡、探索および救助、ジオフェンスシステムなどのような数々の用途に対して有用であることがあり、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の位置の追跡(パンくずの跡のような)を保持することができる。そのような位置の追跡は、ワイヤレス識別送信機が取り付けられた人、物品、または装置を見つけ、またはそれらの探索を狭めるために使用され得る。位置の追跡はまた、ワイヤレス識別送信機が取り付けられた個人または物品の動きに関する情報を取得するために使用され得る。

[0008]いくつかの実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、一定の間隔でブロードキャストするだけであるので、近接ブロードキャスト受信機およびサーバとの一方向の通信パスを提供する。いくつかの実施形態では、ワイヤレス識別送信機はまた、たとえば、近くのデバイスから設定と構成データとを受信するために、短期間、または周期的に受信することができる。

[0009]プライバシーを守り、特定のワイヤレス識別送信機の認証されない追跡を防ぐために、ブロードキャストメッセージ中の識別子は、セントラルサーバに知られているが認証されていないシステムが予測するには難しい方式で、周期的に変更(または「ローリング」)され得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、送信機とセントラルサーバとの間でノンスまたはカウンタを大まかに同期して、セントラルサーバが不明瞭にされた識別情報のブロードキャストを認識または復号するのを可能にし得る。ブロードキャストメッセージ内のペイロードデータは、意図されない傍受を防ぐために暗号化またはランダム化されてよく、セントラルサーバがサイティングメッセージで受信されるペイロードデータを処理することを可能にするために、解読能力がセントラルサーバに含まれる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバにのみ知られている秘密鍵と関数とを使用して、識別情報と、時計情報、ノンス情報、またはカウンタ情報とを、暗号化することができる。セントラルサーバとワイヤレス識別送信機との間で緩やかに同期されたノンスまたはカウンタを保持することによって、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機からの予想されるメッセージ内容を、受信されたメッセージに基づいて、受信されたメッセージに対して比較することができる。セントラルサーバが記憶された情報と受信されたメッセージデータとの一致を発見すると、セントラルサーバは、受信されたメッセージをブロードキャストするワイヤレス識別送信機のアイデンティティを抽出または認識することができる。あるいは、セントラルサーバは、データを作成し、データを受信されたメッセージと比較するために、擬似ランダム関数とともに、記憶された秘密鍵と、デバイスアイデンティティと、ノンス情報またはカウンタ情報とを使用しうる。セントラルサーバは、受信されたメッセージのワイヤレス識別送信機を識別するために、総当たりの比較を避けることができる。

[0010]加えて、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機のユーザによって設定された許可に基づいて、第三者と共有するのに適切なデータを識別することができる。たとえば、セントラルサーバは、小売店内の近接ブロードキャスト受信機からサイティングメッセージを受信したことに応答して、ユーザのスマートフォンで実行される第三者のアプリケーションが使用するための、識別情報、または代替的には匿名のデータを送信することができる。

[0011]本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上記の概略的な説明および下記の発明を実施するための形態とともに、本発明の特徴を説明するのに役立つ。

様々な実施形態において使用するのに適したネットワークコンポーネントを示すシステム図。

様々な実施形態において使用するのに適した実施形態のアーキテクチャのネットワークコンポーネントを示す通信システム図。

ワイヤレス識別送信機から識別子をブロードキャストするためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

起動動作を実行した後で構成設定を受信する、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

起動動作を実行した後で構成設定を受信し、構成設定に基づいてメッセージをブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

近接ブロードキャスト受信機との二方向ワイヤレス通信を実行する、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法のプロセスフローチャート。

変化する信号強度で、ある周期でメッセージをブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

様々な実施形態において使用するのに適したモバイル近接ブロードキャスト受信機内の様々なモジュールを示すコンポーネント図。

時間または位置のような他のデータとともにワイヤレス識別送信機の識別子を中継する、モバイル近接ブロードキャスト受信機のある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

時間または位置のような他のデータとともにワイヤレス識別送信機の識別子を中継する、モバイル近接ブロードキャスト受信機のある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

様々な実施形態による、ワイヤレス識別送信機の位置に対するユーザの要求に応答して交換されるメッセージを示す呼のフローチャート。

ワイヤレスデバイスからのメッセージがどのように処理されるべきかを示す、第2のセグメントに応答するある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機への近接に基づいてコンテンツを公開するある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機による受信のための構成設定を送信するための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

受信されたブロードキャストをセントラルサーバに中継し、返信メッセージをセントラルサーバから受信する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

特定のワイヤレス識別送信機に対する警告に応答する、モバイル近接ブロードキャスト受信機のある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

様々な実施形態による、警告を送信することによってワイヤレス識別送信機の位置に対するユーザの要求に応答するための呼のフローチャート。

既知のワイヤレス識別送信機の識別子のリストを利用するための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機への近接を示す、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

サイティングメッセージをサーバへ選択的に送信する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

特定のワイヤレス識別送信機を伴わずに、近接ブロードキャスト受信機が事前に定義された場所から離れたかどうかを判定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ブロードキャストを評価してワイヤレス識別送信機への近接を判定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機からの受信されたメッセージを評価して、ワイヤレス識別送信機が近くにあるかどうかを判定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法のプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機の監督権の変化を判定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

モバイル近接ブロードキャスト受信機によって形成される境界の内側のワイヤレス識別送信機の通信システム図。

様々な実施形態による、境界の中に配置されたモバイル近接ブロードキャスト受信機を構成しワイヤレス識別送信機の位置に対するユーザの要求に応答する際に交換されるメッセージを示す、呼のフローチャート。

様々な実施形態による、境界の中に配置されたモバイル近接ブロードキャスト受信機を構成し警告を送信する際に交換されるメッセージを示す、呼のフローチャート。

ワイヤレス識別送信機からの受信されたブロードキャストメッセージを伝搬する(または再ブロードキャストする)ための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機からの受信されたブロードキャストメッセージを伝搬する(または再ブロードキャストする)ための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

様々な実施形態において使用するのに適したセントラルサーバ内の様々なモジュールを示すコンポーネント図。

様々な実施形態において使用するための、ワイヤレス識別送信機の登録プロセスを示す図。

近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージを処理するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージを処理するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

記憶された許可に基づいてユーザデータを送信するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

近接ブロードキャスト受信機からサイティングメッセージを受信する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

様々な実施形態による、ワイヤレス識別送信機と、近接ブロードキャスト受信機と、セントラルサーバとの間の通信を示す呼のフローチャート。

送信のためにデータを集約するセントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ローリング識別子を処理する、サーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機の位置に対するユーザの要求に応答して、識別されたセクタ中のモバイル近接ブロードキャスト受信機に警告を送信するためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機と通信しているモバイル近接ブロードキャスト受信機の通信システム図。

図28Aに示される通信システム中のワイヤレス識別送信機の位置を決定するための、ある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ワイヤレス識別送信機と通信しているモバイル近接ブロードキャスト受信機の通信システム図。

図28Cに示される通信システム中のワイヤレス識別送信機の位置を決定するための、ある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

十分な受信機またはワイヤレス識別送信機があるエリアに入ったときに仮想フェンスをアクティブ化する、ある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

コンテンツをプリフェッチするある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

攻撃者の位置、または、受信機もしくはワイヤレス識別送信機への近接に応答する、ある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機を失ったかどうかを判定する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

特定のワイヤレス識別送信機を伴わずに、近接ブロードキャスト受信機が事前に定義された場所から離れたかどうかを判定する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

暗号化されたローリング識別子を送信し処理するための、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバによる実施形態の動作を示すプロセスフローチャート。

ローリング識別子ペイロードを生成しブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ローリング識別子ペイロードを受信し処理する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

擬似ランダム関数を使用してローリング識別子を送信し処理するための、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバによる実施形態の動作を示すプロセスフローチャート。

擬似ランダム関数を使用して、ローリング識別子ペイロードを生成しブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

擬似ランダム関数を使用して、ローリング識別子ペイロードを受信し処理する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを伴うメッセージを生成しブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを含むメッセージを受信し処理する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを含むメッセージを受信し処理する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法を示すプロセスフローチャート。

様々な実施形態による、ワイヤレス識別送信機のコンポーネントブロック図。

様々な実施形態による、ワイヤレス識別送信機のコンポーネントブロック図。

ある実施形態のワイヤレス識別送信機のコンポーネントブロック図。

ある実施形態のワイヤレス識別送信機のコンポーネントブロック図。

別の実施形態のワイヤレス識別送信機のコンポーネントブロック図。

CO

2センサを含むワイヤレス識別送信機の例示的な使用を示す図。

様々な実施形態による、近接ブロードキャスト受信機のコンポーネントブロック図。

ある実施形態の近接ブロードキャスト受信機のコンポーネントブロック図。

様々な実施形態による、異なるデバイスに組み込まれた例示的なモバイル近接ブロードキャスト受信機を示す図。

様々な実施形態による、異なるデバイスに組み込まれた例示的なモバイル近接ブロードキャスト受信機を示す図。

一般的な電話ジャックに差し込まれ得る、ある実施形態の近接ブロードキャスト受信機のコンポーネントブロック図。

イーサネット(登録商標)ジャックに差し込まれ得る、ある実施形態の近接ブロードキャスト受信機のコンポーネントブロック図。

電源コンセントに差し込まれ得る、ある実施形態の近接ブロードキャスト受信機のコンポーネントブロック図。

様々な実施形態における使用に適切なモバイルデバイスのコンポーネントブロック図。

様々な実施形態における使用に適切なサーバデバイスのコンポーネントブロック図。

[0077]様々な実施形態が添付の図面を参照して詳細に説明される。可能な場合はいつでも、同じまたは同様の部分を指すために図面全体にわたって同じ参照番号が使用される。特定の例および実装形態になされる言及は、説明のためであり、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定するものではない。

[0078]「例示的」という単語は、本明細書では、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。

[0079]「モバイルデバイス」という用語は、携帯電話、スマートフォン(たとえば、iPhone(登録商標))、ウェブパッド、タブレットコンピュータ、インターネット対応携帯電話、WiFi(登録商標)対応電子デバイス、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、および、短距離無線(たとえば、Bluetooth無線、Peanut(登録商標)無線、WiFi無線など)とワイドエリアネットワーク接続(たとえば、LTE、3Gまたは4Gワイヤレスワイドエリアネットワークトランシーバまたはインターネットへの有線接続)とに対応した同様の電子デバイスのうちの、任意の1つまたはすべてを指すために本明細書で使用される。モバイルデバイスであるとして特定のタイプのコンピューティングデバイスに言及することは、特定のタイプのモバイルデバイスが特許請求の範囲において列挙されていない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。

[0080]「ブロードキャストメッセージ」という用語は、ワイヤレス識別送信機(以下で定義される)および/またはそのユーザと関連付けられる識別情報(すなわち、識別子)を含み得るワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされる短距離ワイヤレスブロードキャスト信号を指すために使用される。そのような識別子は、サーバに既知の方式で周期的に変更され暗号化され得る(すなわち、ローリング識別子)。様々な実施形態において、ブロードキャストメッセージは、Bluetooth(登録商標)MACアドレスおよびノンスまたはカウンタのような他の識別情報を含んでよく、この識別情報も暗号化され得る。加えて、ブロードキャストメッセージは、メタデータと、送信しているワイヤレス識別送信機の特性(たとえば、デバイスタイプ)、センサデータ、および/またはコマンドもしくは他の命令のような、他のデータとを含み得る。様々な実施形態において、ブロードキャストメッセージは、Bluetooth Low Energy、WiFi、WiFi Direct、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)、および他の限定された距離でのRF通信プロトコルのような、ワイヤレス通信プロトコルを介して送信され得る。様々な実施形態において、いくつかの短距離送信チャネルの信頼性が低いので、ブロードキャストメッセージは、あるサイズ(たとえば、80ビット、10バイト、20バイトなど)に制限された単一のパケット送信であり得る。たとえば、ある実施形態のブロードキャストメッセージのペイロードは、全体で80ビットであってよく、バッテリ状態情報を示す4ビットとローリング識別子を示す76ビットとを含む。別の例として、ある実施形態のブロードキャストメッセージは、ノンスまたはカウンタを表す20ビットと、擬似ランダム関数または暗号化アルゴリズムを使用して固有のデバイスIDに基づいて生成されるような、セントラルサーバに既知の方式で生成されるローリング識別子を表す60ビットとを含み得る。

[0081]「ワイヤレス識別送信機」という用語は、短距離ワイヤレス送信機を介してブロードキャストメッセージを周期的に送信するように構成される小型デバイスを指すために本明細書で使用される。ワイヤレス識別送信機は、運ばれる場合、または動いている人もしくはアイテムに付随する場合などに、モバイルであってよく、または代替的に、設備または建物内に設置される場合などに、固定式であってよい。ワイヤレス識別送信機は、工場に割り当てられたIDのような固有のデバイス識別子(ID)(すなわち、「deviceID」)を記憶してよく、かつそれと関連付けられてよい。ある実施形態では、固有のデバイス識別子は56ビットの長さのコードであってよい。セキュリティの目的で、様々な実施形態では、他のデータ(たとえば、ノンス値またはカウンタ値、デバイスのバッテリ状態、温度など)とともにこの固有のデバイス識別子が、ブロードキャストメッセージ内に含められるときに、符号化され、暗号化され、または別な方法で不明化され得る。「ローリング識別子」という用語は、周期的に変更される(すなわち、「ローリングされる」)、デバイスまたはデバイスのユーザに固有の識別コードを指すために本明細書で使用される。ローリング識別子の使用は、認証されていないデバイスが特定のワイヤレス識別送信機を追跡するのを難しくし得る。ローリング識別子は、種々の暗号化および/または符号化の技法を使用して、作成され変更され得る。ワイヤレス識別送信機は、30ppm 16kHzの晶振動子を時計として使用することなどによって、比較的正確な時間(たとえば、UTC)情報を保持するように構成され得る。ワイヤレス識別送信機は、特に図38A〜図38Eを参照して、本開示全体で説明される。本開示の様々な図面および略図において、ワイヤレス識別送信機は、「WIT」または「WITs」と呼ばれ得る。

[0082]「近接ブロードキャスト受信機」および「モバイル近接ブロードキャスト受信機」という用語は、ワイヤレス識別送信機によって送信されるブロードキャストメッセージを受信し、サイティングメッセージまたはレポートをサーバに中継するように構成されるデバイスを指すために、本明細書において使用される。様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機は、あらゆる場所(たとえば、建物、小売店など)に永続的に配置された固定式のデバイス(または「固定式の近接ブロードキャスト受信機」)であってよく、または近接ブロードキャスト受信機(または「固定式の近接ブロードキャスト受信機」)として動作するように構成されるモバイルデバイスであってよい。たとえば、スマートフォンは、ブロードキャストメッセージを受信し、モバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成され得る。近接ブロードキャスト受信機であるとして特定のタイプのコンピューティングデバイスに言及することは、特定のタイプのデバイスが特許請求の範囲において列挙されていない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。さらに、別段示されない限り、本開示全体での近接ブロードキャスト受信機への言及は、特定のタイプの近接ブロードキャスト受信機デバイス(たとえば、ワイヤレスまたは固定式)に任意の方法またはシステムを限定するものではない。近接ブロードキャスト受信機は、特に図40A〜図42Cを参照して、本開示全体で説明される。本開示の様々な図面および略図において、近接ブロードキャスト受信機は「PBR」または「PBRs」と呼ばれることがあり、モバイル近接ブロードキャスト受信機は図面において「MPBR」または「MPBRs」と呼ばれる。

[0083]「識別トランシーバ」および「ワイヤレス識別トランシーバ」という用語は、ブロードキャストメッセージを受信し送信するように構成されるデバイスを指すために本明細書で使用される。言い換えると、識別トランシーバは、近接ブロードキャスト受信機と識別送信機の両方として機能し得る。たとえば、近接の範囲内にあるワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信することに加えて、スマートフォンは、固有の識別子を含むBluetooth(登録商標)トランシーバを使用して短距離信号もブロードキャストし、したがって、ワイヤレス識別送信機としても機能するように構成され得る。本開示全体で、様々な動作が、ワイヤレス識別送信機と近接ブロードキャスト受信機のいずれかによって別個に実行されるものとして説明され得る;しかしながら、識別トランシーバとして動作するように構成されるデバイスは、同じ動作のいずれかまたはすべてを実行するように構成され得、またワイヤレス識別送信機と近接ブロードキャスト受信機のいずれに関しても交換可能であり得る。

[0084]「サイティングメッセージ」という用語は、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信したことに応答して、近接ブロードキャスト受信機によってセントラルサーバに送信されるレポート、信号、および/またはメッセージを指すために本明細書で使用される。サイティングメッセージは、ワイヤレス識別送信機の識別子のような、任意の不明瞭にされた情報または符号化された情報を含む、受信されたブロードキャストメッセージ中で符号化される情報の一部またはすべてを含む送信であり得る。加えて、サイティングメッセージは、メタデータと他の情報(または「関連するデータ」)、たとえば、送信している近接ブロードキャスト受信機の識別情報(たとえば、デバイスID、第三者との提携など)、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機とペアリングされているかどうか、送信コンテキスト情報(たとえば、サイティングメッセージが警告または登録されたデバイスに関するかどうかを示すコード)、近接ブロードキャスト受信機上で実行されるソフトウェアまたはアプリケーションに関する情報(たとえば、アプリケーションID)、位置情報、ある場所の中の既知のエリアに対する近接情報、およびタイムスタンプデータを含み得る。ある実施形態では、サイティングメッセージはまた、サイティングメッセージを送信する近接ブロードキャスト受信機の識別(または識別情報)を確認するためにセントラルサーバによって使用され得る、認証情報(たとえば、秘密鍵、パス、特別なコード、デジタル証明書など)を含み得る。たとえば、サイティングメッセージは、送信している近接ブロードキャスト受信機が特定の登録されたサービスと関連付けられることを確実にするための、セントラルサーバによって復号され得るハッシュ関数からのコードを含み得る。様々な実施形態において、サイティングメッセージは、ブロードキャストの受信の後(たとえば、警告と関連するとき)に直ちに送信され、バッファリングされ、他のスケジューリングされた送信とともにスケジューリングされ得る。

[0085]「許可」または「許可設定」という用語は、ワイヤレス識別送信機(またはトランシーバ)のユーザが、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティを、セントラルサーバと関連付けられる第三者、たとえば、ユーザの活動の通知を受信するように登録された業者へ提供させることを許可するかどうかを示す情報を指すために本明細書で使用される。許可は、ユーザがデバイス(たとえば、ワイヤレス識別送信機)をセントラルサーバに登録するときに、ユーザによって設定され、提供され、または別な方法で示され得る。許可は、第三者へのユーザ識別情報の公開に関する、様々なプライバシーレベルまたは許可を示すいくつかの値を有し得る。たとえば、ユーザは、ユーザが業者からのマーケティング情報を受信することを望むことを示す許可を設定してよく、または代替的に、ユーザが匿名であるべきであることを示すように許可を設定してよい。

[0086]様々な実施形態は、1つまたは複数のセントラルサーバにサイティングメッセージを通信する、携帯電話、モバイルデバイス、または固定式の近接ブロードキャスト受信機のような、近接ブロードキャスト受信機によって受信され得る短距離ワイヤレスブロードキャストを介してワイヤレス識別送信機を位置決定または追跡するという、近接を認識するための方法と、デバイスと、システムとを提供する。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機は、短距離ワイヤレスブロードキャストの範囲内の任意の近接ブロードキャスト受信機によって受信され得るフォーマットで、識別コードを伴うパケットを送信するように構成される、小型デバイスであり得る。ワイヤレス識別送信機は比較的短距離でのワイヤレスシグナリング(たとえば、短距離無線信号、Bluetooth Low Energyパケットまたは信号、光信号、音声信号など)に依存して、その識別子を含むブロードキャストメッセージを送信するので、送信機の近接にある近接ブロードキャスト受信機のみが、そのようなブロードキャストメッセージを受信することができる。したがって、近接ブロードキャスト受信機自体の位置が、ブロードキャストメッセージの受信の時間におけるワイヤレス識別送信機の概略的な位置を与えることができる。ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信する各近接ブロードキャスト受信機は、たとえばワイヤレス識別送信機の識別子を含むサイティングメッセージを送信するなどによって、処理のためにセントラルサーバに情報を渡すことができる。セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内の暗号化された情報または不明瞭にされた情報(たとえば、ローリング識別子)を復号することができる。

[0087]特定のモバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、スマートフォンなど)では、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザがダウンロードできるアプリケーション、または製造業者によりデバイスに組み込まれ得るアプリケーションのような、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され得る。そのようなアプリケーションにより多数のモバイルデバイスを構成することによって、スマートフォンの普及を利用して、近接ブロードキャスト受信機の広く行き渡ったネットワークがコストをほとんどまたはまったく伴わずに展開され得る。また、固定式の近接ブロードキャスト受信機が、スマートフォンのネットワークを補強するために、街路灯または商業用車両のような戦略的な位置に配備され得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバによってアクティブ化されて、特定のセクタまたは位置の中のワイヤレス識別送信機からの送信をリッスンし、たとえば、近接ブロードキャスト受信機の位置(たとえば、GPS座標)とともにワイヤレス識別送信機の識別子を識別するサイティングメッセージを送信することによって、指定されたセクタ内でのデバイス識別子/識別コードの任意の受信をセントラルサーバに直ちにレポートするように、アプリケーションソフトウェアによって構成され得る。

[0088]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に関する任意のローリングされた情報、不明瞭にされた情報、または暗号化された情報を含む、受信されたブロードキャストメッセージの中で符号化される情報の一部またはすべてを含むサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。様々な実施形態において、サイティングメッセージは、ブロードキャストメッセージの受信の後(たとえば、警告に関するとき)に直ちに送信され、バッファリングされ、他のスケジューリングされた送信とともにスケジューリングされ、または別な方法でブロードキャストメッセージの特性に基づき得る。サイティングメッセージは、様々なレポートされるデータを示すための、メタデータ、ヘッダ情報、または他の符号化物を利用し得る。たとえば、サイティングメッセージは、特定の業者に対するコードを含むメタデータを含み得るので、サイティングメッセージが業者の店舗内の近接ブロードキャスト受信機によって送信されたことを示すことができる。別の例として、サイティングメッセージは、ユーザのスマートフォンを示すコードを含むメタデータを含み得るので、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザの所有物であるモバイル近接ブロードキャスト受信機であってよい。

[0089]ある実施形態では、セントラルサーバは、特定のセクタまたは位置の中で特定のデバイス識別子を含むブロードキャストメッセージをリッスンし、任意の受信イベントを直ちにレポートするために、警告(または探索アクティブ化メッセージ)を近接ブロードキャスト受信機のネットワークに送信することができる。

[0090]様々な実施形態において、会社、組織、または施設(たとえば、学校、店舗、公園、空港、ショッピングモール、オフィスビルなど)は、ユーザのワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを受信し中継するために、固定式の近接ブロードキャスト受信機を配備することができる。あるいは、複数の場所が固定式のワイヤレス識別送信機を配備してよく、ユーザのモバイル近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信し中継してよい。さらなる実施形態では、複数の場所は、ワイヤレス識別送信機を運ぶユーザおよび/またはモバイル近接ブロードキャスト受信機を運ぶユーザの両方からのデータを受信し、中継し、処理するために、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機の両方を配備することができる。ブロードキャストメッセージの発信源とは無関係に、セントラルサーバ(またはローカルコンピューティングデバイス)は、受信されたサイティングメッセージに基づいて、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機との間の概略的な近接度を決定することができる。

[0091]加えて、近接ブロードキャスト受信機および受信されたサイティングメッセージに関するワイヤレス識別送信機のアイデンティフィケーションに基づいて、セントラルサーバは、どのデバイスが登録されたサービス(たとえば、小売店)に関するかということと、どれがユーザ(たとえば、ユーザ)に関連するかということとを判定するように構成され得る。「登録されたサービス」という用語は、セントラルサーバに対して登録された、認証された、有効である、または別な方法で知られており、サイティングメッセージと関連し得る、関係者またはサービスを指すために本明細書で使用され得る。登録されたサービスは、業者、小売店、サービス、店舗(たとえば、大規模小売店、ローカルのコーヒーショップなど)、および、セントラルサーバに登録された様々な他の第三者を含み得る。登録されたサービスはまた、既知のルーチン、動作、またはセントラルサーバによって管理されるサービス、たとえば、特定の探索またはアクティブ警告、または代替的に、モバイルデバイス上で実行され得るアプリケーション(たとえば、第三者のアプリ)を含み得る。ある実施形態では、登録されたサービスはさらに、セントラルサーバに開発者として登録している任意の第三者を含み得る。たとえば、登録されたサービスは、近接ブロードキャスト受信機をセントラルサーバに登録している業者に対応し得る。ある実施形態では、他者のワイヤレス識別送信機(たとえば、小売店内に配置された業者の固定式識別送信機)からブロードキャストメッセージを受信したことに応答してサイティングメッセージを送信するモバイル近接ブロードキャスト受信機を利用する登録されたユーザ(たとえば、ユーザ)も、登録されたサービスであるとセントラルサーバにより見なされ得る。

[0092]例示の目的で、会計の列に並んでいるユーザが持ち運ぶモバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成されるスマートフォン)は、小売店内のキャッシュレジスタpoint−of−saleデバイスの上部に配置されたワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信することができ、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。サイティングメッセージを受信すると、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が、ローリング識別子に対応するプロファイルに基づく小売店に属していることと、モバイル近接ブロードキャスト受信機が、サイティングメッセージ中のメタデータ内に含まれる近接ブロードキャスト受信機の識別子に基づいてユーザプロファイルと関連付けられることとを、判定することができる。この情報から、セントラルサーバは、マーケティング情報をユーザに送信することができる。

[0093]様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子および他の識別情報を明らかにするためにセントラルサーバによって復号され得るデータ(ローリング識別子と呼ばれる)を周期的に生成するように構成され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子(すなわち、deviceID)の符号化されたバージョンを含むBluetoothパケットを周期的にブロードキャストするように構成され得る。ブロードキャストメッセージ中で示される識別子のそのような暗号化は、セントラルサーバがブロードキャストメッセージの発信したワイヤレス識別送信機を信頼性をもって識別することを可能にしつつ、第三者(たとえば、パッシブな攻撃者)に推測によってブロードキャストメッセージの発信元を決定することを強いるために必要とされ得る。たとえば、識別子が不変であれば、第三者は、たとえば、近接ブロードキャスト受信機になりすますことによって識別子を探り出し、次いで、その識別子を使用してワイヤレス識別送信機を追跡することができる。ローリング識別子は、第三者が暗号化された識別子を生成する手段を欠いていれば、そのような攻撃を不可能にできる。

[0094]単一パケットのブロードキャストメッセージは、従来の非対称鍵暗号化の暗号文に適合し得るペイロードをサポートしないことがあるので、標準的な非公開/公開の鍵ペア暗号化は、様々な実施形態において使用可能ではないことがある。加えて、ワイヤレス識別送信機は一般にブロードキャスト専用デバイスであるので、従来の暗号化方式で通常必要とされるバックチャネルがない。したがって、様々な実施形態におけるセントラルサーバは、各ワイヤレス識別送信機に固有の共有される秘密鍵を事前に準備することによって、暗号化されたメッセージペイロードを処理することができる。そのような秘密鍵は、セントラルサーバにおいて各ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と関連付けられてよく、各ワイヤレス識別送信機によって符号化されたデータ(たとえば、識別子)を復号するために使用されてよい。

[0095]ある実施形態の方法を実行して、ワイヤレス識別送信機は、デバイス識別子と、共有される秘密鍵と、ノンス(nonce)またはカウンタとを暗号化するために、ストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR)を使用することができ、暗号化されていないノンスまたはカウンタを伴う暗号化されたデータを含むペイロードをブロードキャストする。別の実施形態の方法を実行して、ワイヤレス識別送信機は、デバイス識別子と、共有される秘密鍵と、ノンスまたはカウンタとを暗号化するために擬似ランダム関数を使用することができ、暗号化されていないノンスまたはカウンタを伴わない暗号化されたデータを含むペイロードをブロードキャストする。別の実施形態の方法を実行して、ワイヤレス識別送信機は、ブロードキャストするペイロードを生成するために、ストリーミング様の暗号化と擬似ランダム関数による暗号化との組合せを使用することができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバは、共通のタイムスケールで識別子を生成するために使用される暗号学的に安全な擬似乱数生成器またはアルゴリズムを各々有し得るので、任意の所与の瞬間に、セントラルサーバは、特定のワイヤレス識別送信機によって送信されている識別子を計算することができる。

[0096]様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機は、時間の経過を表すために周期的にインクリメントし様々な暗号化方法において使用され得る、ノンスまたはカウンタ(または時計データ)を保持することができる。ワイヤレス識別送信機の電源がオンにされると(またはバッテリが交換されると)、ノンスまたはカウンタは、0のような既知の初期値に設定され得る。ワイヤレス識別送信機が機能している間、ノンスまたはカウンタは周期的に増え得る(たとえば、数秒/数分/数時間ごとに1だけインクリメントする)。ワイヤレス識別送信機の電力が途切れると(たとえば、バッテリが取り出され、または交換されると)、ノンスまたはカウンタはリセットされ得る。そのようなノンスまたはカウンタを使用して、ワイヤレス識別送信機は、変化するとともに暗号化されるデバイスアイデンティフィケーションを含む暗号化されたペイロードを伴うメッセージを周期的にブロードキャストするように構成され得る。ある実施形態では、暗号化されたペイロードは、デバイスの固有の識別子(すなわち、deviceID)と、そのワイヤレス識別送信機の現在のノンス値またはカウンタ値とを連結したものを含み得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、秘密鍵を使用して連結されたデータを暗号化することができる。ペイロードは、変化する周波数でブロードキャストされてよく、処理のために近接ブロードキャスト受信機またはセントラルサーバによって受信されてよい。

[0097]ある実施形態では、セントラルサーバは、受信された暗号化されたペイロードを、登録されたワイヤレス識別送信機に対応する事前に生成されたペイロード(またはモデルペイロード)と照合することによって、ワイヤレス識別送信機を識別するように構成され得る。セントラルサーバとワイヤレス識別送信機との間の登録動作の間に取得される情報に基づいて、セントラルサーバは、各ワイヤレス識別送信機についての固有の情報を記憶することができる。たとえば、セントラルサーバは、登録通信に基づいて、ワイヤレス識別送信機の秘密鍵と、デバイス識別子(またはdeviceID)と、初期のノンス値またはカウンタ値とを知り得る。そのような記憶された情報を使用して、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機がある時間期間、たとえば24時間の期間内にブロードキャストすることが予測される(またはその可能性が高い)一連のモデルペイロードを生成することができる。セントラルサーバが、これらのモデルペイロードのいずれかと一致するペイロードを受信すると、セントラルサーバは、発信元のワイヤレス識別送信機のアイデンティティ、さらに、ワイヤレス識別送信機内の概ね正確なノンス値またはカウンタ値を決定することができる。モデルペイロードは、各々の登録されたワイヤレス識別送信機に対する現在の同期されたノンスまたはカウンタ(すなわち、現在のモデルペイロード)に基づいて生成され得る。ある実施形態では、セントラルサーバはまた、モデルペイロードのウィンドウを保つことによって、ワイヤレス識別送信機の時計のずれを調整することができる。たとえば、セントラルサーバは、予想されるノンスまたはカウンタの前および後の、時間を表すノンス値またはカウンタ値を使用してペイロードを生成することができる。セントラルサーバはまた、時間とともに受信されたペイロードが変化するのをモニタすることによって、ワイヤレス識別送信機の時計の期間を決定することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機のレポートされたノンス値またはカウンタ値の変化を追跡することができ、特定の時間の期間に対してデバイスの時計がどの程度不正確であるかをレポートすることができる。

[0098]モデルペイロードはまた、登録動作の間に各々の登録されたワイヤレス識別送信機によってレポートされる初期のノンス値またはカウンタ値(すなわち、初期モデルペイロード)に基づいて生成され得る。ワイヤレス識別送信機の電源がオフされ再びオンされると(たとえば、休憩のとき、バッテリが交換されたときなど)、ワイヤレス識別送信機は、最初のまたは初期のノンス値またはカウンタ値へリセットし得る。セントラルサーバにおいて受信された暗号化されたペイロードが現在のモデルペイロードのいずれにも一致しない場合、セントラルサーバは、受信された暗号化されたペイロードを、記憶された初期モデルペイロードと比較することができる。初期モデルペイロードが受信された暗号化されたペイロードと一致することをセントラルサーバが発見すると(たとえば、ワイヤレス識別送信機がリセットされた場合)、セントラルサーバは、対応するワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタがリセットされたことを示すためにデータベースを更新することができるので、リセットされたワイヤレス識別送信機の時計と再び同期する。

[0099]ワイヤレス識別送信機がある時間の期間休息するが、暗号化されたペイロードを生成するために使用されるノンスまたはカウンタをリセットしない状況では、ワイヤレス識別送信機によってその後生成されるペイロードは、セントラルサーバに記憶された予想されるペイロード(たとえば、現在のモデルペイロードおよび初期モデルペイロード)と一致しないことがある。この状況に対応するために、セントラルサーバは、モデルペイロードおよび/またはノンス値もしくはカウンタ値が受信された暗号化されたペイロードと一致しないとき、ポーズ(pause)が発生したと判定することができる。セントラルサーバは、データベース中で表されるすべての既知のおよび/または登録されたワイヤレス識別送信機の総当たりの探索を実行することによって、ワイヤレス識別送信機を識別し、記録された秘密鍵およびデバイスアイデンティフィケーションに基づいて、受信された暗号化されたペイロードを復号することができる。ある実施形態では、総当たりの探索は、セントラルサーバによって最近受信されたペイロードをブロードキャストしていないワイヤレス識別送信機のみを含み得る。

[0100]本開示では、不明瞭にされた識別情報(たとえば、ローリング識別子)を復号し、解読し、別な方法でアクセスするための様々な実施形態の方法は、そのような情報を登録されたユーザおよび/または登録されたデバイスと関連付けるためにセントラルサーバによって実行されているものとして説明される。しかしながら、認証を有する任意のコンピューティングデバイスが、そのような動作を実行して、ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされた不明瞭にされた識別情報を解読するように構成され得ることを、当業者は諒解されたい。たとえば、ユーザにより利用されるモバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、スマートフォン)は、やはりそのユーザにより所有されるワイヤレス識別送信機と関連付けられるローリング識別子を解読し、復号し、別な方法でアクセスするための、様々な方法を利用することができる。

[0101]セントラルサーバと関連付けられるデータベースに対するハッカーの攻撃などの、セキュリティの侵害から保護し、さらに、登録されたユーザ(たとえば、業者、親、子供など)に、安心と、プライバシーが完全に保護され得るという信頼とを与えるために、さらなる対策が重要であり得る。そのようなプライバシー保護対策は、ユーザのデバイス情報および/または近接情報を追跡することに関する他の情報とは別個に、識別情報(たとえば、名前、住所、金融情報、医療情報など)を記憶することによって、実施形態のシステムに登録される関係者に提供され得る。特に、登録された業者、顧客、子供、または個人の個人情報の意図されない漏洩を防ぐために、実施形態のシステムは「ダブルブラインド(double-blind)」アーキテクチャを利用することができる。たとえば、そのようなダブルブラインドアーキテクチャは、登録されたユーザのデバイス(たとえば、ワイヤレス識別送信機、近接ブロードキャスト受信機、識別トランシーバ、モバイルデバイスなど)の近接情報または他の位置ベースのデータに関する情報を記憶し、その情報に対するアクセス権を有する、第1のユニット(たとえば、サーバ、データベース、または他のコンピューティングハブ)を使用することができる。言い換えると、第1のユニットは、様々なユーザのデバイスの概略的な位置/近接を示すサイティングメッセージと関連付けられる情報にアクセスすることができる。しかしながら、第1のユニットは、ユーザの名前、住所、および/または社会保障番号のような、一意に個人を識別する個人情報を記憶することはできない。代わりに、第2のユニットが、第1のユニットによって使用されるような任意の位置/近接情報にアクセスするように構成されることなく、個人を識別する情報を記憶することができる。第1のユニットおよび第2のユニットは、いずれかのユニットに記憶された保護された情報を示すことなく、2つのユニット内に記憶されたデータをつなぐ匿名の識別子を使用することができる。ある実施形態では、第1のユニットおよび第2のユニットは、別個のエンティティ(たとえば、サービス提供者)によって管理されてよく、さらに、そのようなエンティティのうちの少なくとも1つが、識別情報を提供する登録されたユーザにより信頼され得る。

[0102]さらなる実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、限られた状況下で送信機から入来する送信を受信するように、たとえば、初期構成および/または無線による更新を許可するように構成され得る。入来する送信は、ワイヤレス識別送信機の挙動を調整するための、ファームウェアの更新またはアップグレードと、ソフトウェア命令と、構成情報と、他のデータとを含み得る。ワイヤレス識別送信機は、クロック信号、ユーザ入力データ(たとえば、ボタンの押下)、または受信された信号に基づいて、入来する送信を選択的に受信するように構成(またはスケジューリング)され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機から受信されたトリガ信号が、後続のメッセージを受信するために受信機をアクティブ化するように、ワイヤレス識別送信機に命令することができる。具体的には、ワイヤレス識別送信機は、近隣デバイス(たとえば、構成設定値を送信するように構成される近接ブロードキャスト受信機)から構成設定を受信するように構成され得る。そのような構成設定は、どの程度頻繁に、および/またはどの程度の送信電力で、識別子がワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるかを変化させる、パラメータを設定することができる。

[0103]様々な実施形態は、すでに整備されているモバイルデバイスの巨大なインフラストラクチャを利用し得る。スマートフォンのような多くの現在のモバイルデバイスは、Bluetooth無線のような短距離無線を含む複数の無線を装備しているので、モバイル近接ブロードキャスト受信機として実行し、近隣ワイヤレス識別送信機から識別コードを受信するように構成され得る。モバイルデバイスはまた、現在時刻を提供し得る時計と、ワイヤレス識別送信機の識別子が受信されたときに常に現在の位置を提供し得るGPS受信機とを装備することが多い。モバイルデバイスは、これらの識別コードと、時間と、位置とを、サイティングメッセージを介して、セルラー無線接続のようなより長距離のネットワーク接続を通じてセントラルサーバに伝えることができる。したがって、すでに使用されている、またはまもなく使用されることになる多数のモバイルデバイスの多くが、様々な実施形態のシステムの範囲を拡張するためのモバイル近接ブロードキャスト受信機として包含され得る。

[0104]近接ブロードキャスト受信機の長距離無線または他のサービスに依存して、受信されたブロードキャストメッセージの位置と時間と(または「サイティング」)をセントラルサーバにレポートすることによって、ワイヤレス識別送信機は、Bluetooth(登録商標)LEトランシーバのような短距離無線とバッテリとを含むものにすぎない、比較的小型で、安価で、単純なデバイスになり得る。様々な実施形態では、ワイヤレス識別送信機はまた、Peanut(登録商標)無線のような追加の短距離無線を含み得る。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機は、ユーザインターフェース、複数の無線、全地球測位システム(GPS)受信機、またはモバイルデバイスに一般的な他の特徴を含まなくてよい。実施形態のワイヤレス識別送信機はまた、非常に少量の電力しか消費しないことがあり、頻繁に再充電または交換されることを必要とすることなくそれらが展開されることを可能にする。これらの特性は、多種多様な使用法および種々の物理的構成における実装に対して、それらを理想的なものにする。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、ボタン、腕時計、靴、ブリーフケース、バックパック、IDバッジ、衣服、製品のパッケージングなどのような、多くの異なる個人の持ち物の中に、簡単に隠されまたは組み込まれ得る。

[0105]実施形態の方法、デバイス、およびシステムは、広範な目的のために使用され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、種々の商業マーケティングおよび認証用途に使用され得る、低コストの個々の識別子として使用され得る。他の実施形態は、行方不明の子供、精神病の患者、ペット、アルツハイマー病の患者、自然災害の被災者、および彼らを救助しようとする最初の応答者などを追跡するために使用され得る。さらなる実施形態は、物流システムにおいて高価値の資産を追跡することと、境界エリアの通過(たとえば、建設現場へ入る通過/建設現場から出る通過)をモニタすることと、資産がこれまでに盗まれたかどうか、行方不明になったとレポートされたかどうかを追跡することとのために、高価値の資産に設置され得る。実施形態はまた、管理されたエリアに入る、またはそこから出る人々をモニタするために使用され得る。様々な実施形態は、アンバーアラートシステムを支援もしくは補助し、または警察官に情報を提供することができる。実施形態はまた、価値のある情報を、私的な人または業者に与えることができる。

[0106]ワイヤレス識別送信機はまた、情報(たとえば、センサデータ)を伝えるように機能し、または、特定の動作を行うように近接ブロードキャスト受信機に促すように機能することができる。いくつかの実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、携帯電話のような近接ブロードキャスト受信機によって実行されるべき1つまたは複数の挙動を示すブロードキャストメッセージを送信することができ、この場合、ブロードキャストメッセージはまた、コマンド(すなわち、コマンド識別子)またはワイヤレス識別送信機のタイプ(すなわち、デバイスタイプ識別子またはデバイスタイプ情報)に対応する2次セグメントを含み得る。ブロードキャストメッセージを受信する近接ブロードキャスト受信機は、識別コードまたは2次コードに基づいて動作を行うことができる。あるいは、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージをセントラルサーバに送信することができ、セントラルサーバは、実行されるべき挙動を示すために、命令または別のコードを近接ブロードキャスト受信機に返送することができる。

[0107]さらなる実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、近接ベースのコンテンツ配信システムの一部として動作し得る。そのような実施形態では、ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるパケットにより示される挙動は、長距離通信ネットワークを介して利用可能なコンテンツにアクセスすること、たとえば、インターネットへのセルラーワイヤレスデータリンクを介して特定のウェブページまたは他のオンラインリソースを開くことであり得る。ワイヤレス識別送信機は、デバイスの所有者によってコンテンツと関連付けられ得る。このようにして、ワイヤレス識別送信機の範囲内に来た、適切なアプリケーションにより構成された携帯電話(すなわち、モバイル近接ブロードキャスト受信機)は、ワイヤレス識別送信機の所有者によって指定されたコンテンツに自動的にアクセスすることができる。

[0108]様々な実施形態では、近接ブロードキャスト受信機によってワイヤレス識別送信機のブロードキャストを受信することから得られる近接情報が、ワイヤレス識別送信機の位置を推定するために、近接ブロードキャスト受信機によってレポートされる位置と組み合わされ得る。ある時間の期間(または周期)にわたって送信されるブロードキャスト内の信号強度を交互に変化させることのような、シグナリングにおけるさらなる実施形態は、セントラルサーバまたは近接ブロードキャスト受信機自体が、ワイヤレス識別送信機に最も近い近接ブロードキャスト受信機を決定することを可能にし得る。言い換えると、サーバは、複数の近接ブロードキャスト受信機の中で、ワイヤレス識別送信機に最も近い近接ブロードキャスト受信機を決定することができる。近接ブロードキャスト受信機が並んだエクササイズ器具のような器具上にある場合、ユーザにより所有される送信機に最も近い近接ブロードキャスト受信機を決定することは、ユーザが使用することを試みる可能性が最も高い特定の器具をサーバが決定することを可能にし得る。

[0109]様々な実施形態では、許可情報はセントラルサーバにより記憶され得る。許可設定は、サービスと関連付けられるデバイス、または、セントラルサーバと関連付けられ、もしくはセントラルサーバによって管理されるデバイス(たとえば、ワイヤレス識別送信機、近接ブロードキャスト受信機など)を登録する時点で、ユーザによって提供され得る。そのような許可は、ユーザのスマートフォンおよび/または第三者のデバイス(たとえば、業者の近接ブロードキャスト受信機)上で実行される第三者のアプリケーションのような第三者に、セントラルサーバが個人情報を提供することを可能にするために、または禁止するために使用され得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機によって接続される器具の匿名の個人設定が、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージに基づいて可能にされ得る。近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージをサイティングメッセージとしてセントラルサーバに中継することができ、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機を識別し、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティを公開することなく、データまたは他の情報を近接ブロードキャスト受信機に返送することができる。この匿名データによって、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機のユーザに適するように器具またはサービスを個人設定することができる。あるいは、セントラルサーバは、記憶された許可に基づいて、識別情報を近接ブロードキャスト受信機に返送することができる。別の実施形態では、セントラルサーバは、構成データと、ソフトウェア命令と、近接ブロードキャスト受信機と関連付けられる設備のための他の機密情報とを記憶し管理することができる。

[0110]別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、関連するアイテム、資産、または人々が特定のエリア内にある間、ワイヤレス識別送信機を追跡するために使用され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機を持ち運ぶ客の位置を追跡するために、遊園地、公園、スキーロッジ、イベント、リゾート、および温泉において配備され得る。ワイヤレス識別送信機のグループは、一緒に関連付けられてよく、個々のワイヤレス識別送信機が他のワイヤレス識別送信機を伴わずに特定のエリアから出たかどうか、立ち入り禁止の位置(たとえば、従業員のみが入れる位置)に入ったかどうか、特定の位置(たとえば、乗り物または売店)に現れたかどうかなどを判定するために、追跡され得る。ある実施形態では、特定のエリアまたは場所は、受信範囲がエリア全体(たとえば、入口ゲートにおいて、点検用パネルにおいて、建物中で、など)をカバーするように近接ブロードキャスト受信機を配置し、入場券と同様にワイヤレス識別送信機をすべての入場する客に提供することによって、客を追跡することができる。たとえば、スキーロッジにおいて、客は、リフトチケットの一部として、それとともに、またはその代わりに、ワイヤレス識別送信機を与えられ得る。場所は、同様のワイヤレス識別送信機を使用して、器具、商品、マスコット、および職員のような、場所の資産の位置を追跡することができる。ある実施形態では、アトラクション、遊園地、または他の場所は、客が遊園地の外部でワイヤレス識別送信機を使用できるように、ソフトウェアのダウンロードのためにquick response(QR)コードを販売し、提供し、または別な方法で、近接ブロードキャスト受信機および/もしくは近接ブロードキャスト受信機のソフトウェアを客に提供することができる。ある実施形態では、クルーズ船が、客と関連付けられるワイヤレス識別送信機を追跡し、近接ブロードキャスト受信機と通信するための特別な船上サーバと通信ネットワークとを利用することができる。

[0111]さらなる実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、アイテムを追跡し、資産が近接ブロードキャスト受信機の前(または近接)から離れるとき、またはそこに入るときを示すために、使用され得る。たとえば、個人のジオフェンスが、ユーザにより運ばれる近接ブロードキャスト受信機の周りで確立され得るので、関連するワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機の受信範囲から離れるとき、またはそこに入るときに、警告またはリマインダーメッセージが送信され得る。ワイヤレス識別送信機に近接していることのそのような指示は、鎖のように動作することができ、子供、荷物、財布または小銭入れ、駐車場の車などを追跡するのに有用であり得る。別の実施形態では、ワイヤレス識別送信機のchain of custodyは、近隣する近接ブロードキャスト受信機を決定することおよび/または、追跡されるアイテムが近接ブロードキャスト受信機の受信範囲からいつ除去されるかを確定する入力データに基づいて、セントラルサーバ内で決定され記憶され得る。

[0112]様々な実施形態では、業者は、クーポンまたは顧客に対する他のインセンティブを顧客に提供するために、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機とを利用することができる。たとえば、業者は、顧客のワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを検出し以前の購入履歴またはロイヤルティプログラムに基づいてクーポンを生成する近接ブロードキャスト受信機を、店舗内に配備することができる。また、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージを受信し、取引を行う顧客のアイデンティフィケーション確認(たとえば、写真、署名サンプル、サーバからの確認メッセージ)を受信することができる。

[0113]さらなる実施形態では、ワイヤレス識別送信機および近接ブロードキャスト受信機は、LTE−D、ピアツーピアLTE−D、WiFi、およびWiFi Directのような様々なワイヤレス技術を使用して送信を交換するように構成され得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、WiFiトランシーバを伴う近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信できるように、WiFi無線を介してメッセージをブロードキャストするように構成され得る。そのような実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、WiFiアクセスポイントのブロードキャストアドバタイズメントと同様の識別情報をブロードキャストするためにWiFi送信を利用することができる。たとえば、受信範囲が制限されるように、WiFi無線を含むワイヤレス識別送信機は、低電力のWiFi送信を介してブロードキャストメッセージを送信するように構成されてよく、これによって、Bluetooth LE送信の範囲と同様の範囲を伴う短距離無線信号を提供する。様々なワイヤレスブロードキャスト技術と、ワイヤレス識別送信機との通信プロトコルとを利用する際に、限られた能力を有する近接ブロードキャスト受信機は依然として、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを受信し処理することが可能であり得る。たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成され、WiFiトランシーバを含むが、Bluetooth LE無線を含まないスマートフォンが、WiFi無線により短距離信号をブロードキャストするように構成されるワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを受信し処理することができる。ある実施形態では、より多くのモデルの近接ブロードキャスト受信機(たとえば、より多くのタイプのスマートフォン)がサイティングを受信し中継することを可能にするために、ワイヤレス識別送信機は、Bluetooth LEトランシーバおよび低電力WiFiトランシーバのような複数の無線を通じてブロードキャストすることができる。

[0114]ワイヤレス識別送信機および近接ブロードキャスト受信機は、Bluetooth、Bluetoothローエネルギー(Bluetooth Low Energy)、Peanut、Zigbeeなどのような短距離RF信号を含む短距離ワイヤレス信号を交換するものとして本開示全体で説明される。しかしながら、そのような短距離ワイヤレス信号は短距離RF信号には限定されず、ワイヤレス識別送信機は、赤外光、可視光、振動、熱、可聴ではない音、および可聴の音のような他の形態のワイヤレスシグナリング、さらには、高周波(RF)信号と非RF信号の組合せを使用して、メッセージをブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、赤外光放出ダイオードまたは赤外放射を放出することが可能な他のコンポーネントを使用して、赤外光などの熱信号を放出することができる。加えて、ワイヤレス識別送信機は、振動モーターと、制御された振動を生成することが可能な他の機械的コンポーネントとを使用して、振動信号を放出することができる。ワイヤレス識別送信機はまた、発光ダイオード、白熱光、およびプロジェクタのような、数々の一般的な放出器から光信号を放出することができる。光信号は、近接ブロードキャスト受信機上の光センサ(たとえば、カメラ)によって受信されてよく、光、色、および像(たとえば、写真、投影、ビデオ、シンボルなど)のような映像を含み得る。その上、または代替的に、ワイヤレス識別送信機は、スピーカ(たとえば、圧電スピーカ)からの可聴のまたは可聴ではない(すなわち、可聴音より低周波数の、または超音波の)音声信号を放出することができる。音声信号は、近接ブロードキャスト受信機のマイクロフォンによって受信されてよく、ビープ、声、雑音、クリック、超音波、音色、および音符のような種々の音を含み得る。

[0115]本明細書で説明される実施形態では、RF信号(たとえば、Bluetooth LE信号)が解釈される方式と同様の方式で、近接ブロードキャスト受信機が信号をデータへと変換することができるように、ワイヤレス識別送信機は、特定のシーケンス、パターン、方式、期間、または表現物の中で様々な短距離ワイヤレス信号をブロードキャストするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、異なる音符のストリング、変化する画像、または、近接ブロードキャスト受信機が受信しワイヤレス識別送信機のアイデンティティを含むデータへと変換することができる点滅光のような、変調された可視信号または音声信号の特定のシーケンスをブロードキャストすることができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、信号のシーケンスを事前に定義されたプロトコル内のパターンと照合することに基づいて、そのようなワイヤレス信号をデータに変換する(かつその逆を行う)ことができる。説明のための例として、子供の衣服の外側に取り付けられたワイヤレス識別送信機は、子供に関する識別情報を決定するために受信され、データに変換され、セントラルサーバへと近接ブロードキャスト受信機によって中継され得る、埋め込まれた光源(たとえば、LED電球)を使用した点滅のシーケンスを、周期的に放出することができる。別の例として、事業所内のワイヤレス識別送信機は、天井に取り付けられてよく、敷地内にいる顧客と結び付けられるクーポン、告知、または顧客に対するインセンティブを取得するために受信され、データに変換され、セントラルサーバへと近接ブロードキャスト受信機によって中継され得る、埋め込まれた光源を使用した点滅のシーケンスを、周期的に放出することができる。

[0116]別の実施形態では、エリア内の複数の近隣する受信機または送信機の区別を支援するために、ワイヤレス識別送信機は、変化する信号強度のシーケンスまたはパターンで信号をブロードキャストするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、高い信号強度で信号をブロードキャストすることができ、低い信号強度で信号を周期的に送信することができる。低い信号強度で送信された信号は、高い信号強度で送信された信号よりも受信範囲が狭いので、低い信号強度の信号を受信する近接ブロードキャスト受信機は、必然的に、ワイヤレス識別送信機のより近くにあり得る。この追加の情報を使用して、複数の近接ブロードキャスト受信機からサイティングメッセージを受信するセントラルサーバは、より高速に、および/またはより正確に、ワイヤレス識別送信機の位置または近接を推定することができる。

[0117]様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機は、電話ジャックまたはイーサネット(登録商標)ジャックへ差し込まれるように構成されてよく、ダイヤルアップモデム、または、従来の電話またはネットワーク通信を介したセントラルサーバとの通信を可能にするための他のネットワーキングアダプタを含んでよく、さらに、(従来の電話がそうであるように)これらのジャックによって電力供給され得る。加えて、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス充電器、電気自動車、および配達車両のような車両などの、他のタイプのデバイスに組み込まれ得る。

[0118]他の実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、ブロードキャストメッセージ中に符号化され得るセンサデータを生成するセンサを含み得る。そのようなセンサは、マイクロフォン、カメラ、圧力センサ、熱センサ、加速度計、湿度センサ、温度センサ、CO2センサなどを含み得る。そのようなセンサからのデータは、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージを介して、データを受信する近接ブロードキャスト受信機またはセントラルサーバによって使用または記憶され得る。

[0119]様々な実施形態の方法は、短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージの受信に基づいて、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機の近接にあると、およびその逆であると判定することができる。さらに、実施形態は、ワイヤレス識別送信機および/または近接ブロードキャスト受信機の正確な位置を決定することを必要とはしないことがあり、代わりに、デバイスの概略的な位置および/または互いの相対的な位置を決定することができる。したがって、本開示全体での位置および/または距離の決定に対する言及は、シグナリングしているデバイスの間の近接度を決定することを目的とするものであり得る。

[0120]図1は、様々な実施形態において使用され得る通信システム100を示す。一般に、セントラルサーバ120は、ワイヤレス識別送信機110に対応するデータを受信する、記憶する、および別の方法で処理するように構成され得る。セントラルサーバ120は、近接ブロードキャスト受信機142、モバイル近接ブロードキャスト受信機138、第三者のシステム101、ならびに他のサポートシステムおよび/またはサービス102のような様々なデバイスと、インターネット103を介して通信を交換するように構成され得る。ワイヤレス識別送信機(WIT)110は、短距離ワイヤレス信号を介して近くの近接ブロードキャスト受信機142および/またはモバイル近接ブロードキャスト受信機(MPBR)138によって受信され得るメッセージをブロードキャストすることができる。近接ブロードキャスト受信機142、138は、インターネット103を介して、受信されたブロードキャストメッセージをサイティングメッセージとしてセントラルサーバ120に中継するために、長距離通信を利用することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142およびモバイル近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバ120に送信するために、セルラーネットワーク121を利用することができる。第三者のシステム101は、業者のサーバ、小売店のコンピューティングデバイス、緊急サービスと関連付けられるコンピューティングデバイスを含み得る。他のサポートシステムおよび/またはサービス102は、登録情報を提供するためにユーザにより利用されるコンピューティングデバイス、ユーザ関連のコンテンツを配信するシステム(たとえば、Qualcomm Gimbal(商標))、および、位置に特有の情報を提供するサービス(たとえば、Qualcomm IZat(商標))のような、様々な技術と関連付けられるコンピューティングデバイスを含み得る。

[0121]セントラルサーバ120は、データ、たとえば、近接ブロードキャスト受信機142、138、第三者のシステム101、または他のサポートシステムおよび/もしくはサービス102から受信されるデータを処理するための様々な動作を実行するためのいくつかのコンポーネント104〜109を含み得る。具体的には、セントラルサーバ120は、長期データ(たとえば、保管されたユーザデータ、過去の位置情報など)を記憶し得る、データ保管コンポーネント104を含み得る。セントラルサーバ120はまた、ユーザポータルのアクセス、スクリプト、ツール(たとえば、ソフトウェアユーティリティ、ルーチンなど)、およびセントラルサーバ120を管理するための任意の他の要素と関連付けられるソフトウェアを管理し、処理し、および/または記憶し得る、運用、管理および保守(またはOA&M)コンポーネント105を含み得る。セントラルサーバ120はまた、開発者のアカウントデータを記憶し、登録、アカウント管理を実行し、開発者と関連付けられる管理ルーチンを警告(または通知)し得る、開発者ポータルコンポーネント106を含んでよく、開発者はたとえば、ワイヤレス識別送信機110のユーザと対話するために登録するベンダーまたは業者である。セントラルサーバ120はまた、ワイヤレス識別送信機110と関連付けられるファクトリ鍵(factory key)を記憶し、さらに、受信されたサイティングメッセージ内の暗号化された、符号化された、ローリングされた、または別な方法で不明化された識別情報を、付随するユーザデータと照合するための動作、ソフトウェア、またはルーチンを実行することができる、ローリング識別子(またはID)リゾルバコンポーネント107を含み得る。セントラルサーバ120はまた、ユーザアカウントのデータを記憶し、登録、アカウント管理を実行し、ユーザと関連付けられるルーチンを探索し得る、ユーザポータルコンポーネント109を含んでよく、ユーザはたとえば、ワイヤレス識別送信機110と関連付けられる人である。セントラルサーバ120はまた、サイティングメッセージを処理し、警告または通知エンジンモジュールを実行し、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)コマンドを処理し、セントラルサーバ120内の他のコンポーネントとデータを交換することができる、コアコンポーネント108を含み得る。コアコンポーネント108は、図20を参照して以下で説明される。

[0122]様々な実施形態において、コンポーネント104〜109は、セントラルサーバ120に含まれ、接続され、または別な方法に関連付けられる、コンピューティングデバイス、サーバ、ソフトウェア、および/または回路によって有効にされ得る。たとえば、コアコンポーネント108は、セントラルサーバ120内に含まれるサーバブレードまたはコンピューティングユニットであってよい。別の例として、データ保管コンポーネント104は、セントラルサーバ120がインターネットプロトコルを介して通信する遠隔のクラウドストレージデバイスであってよい。

[0123]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機142およびモバイル近接ブロードキャスト受信機138は、近接ブロードキャスト受信機142、138が、近隣近隣ワイヤレス識別送信機110からの受信されたブロードキャストメッセージを処理することを可能にする、ソフトウェア、命令、ルーチン、アプリケーション、動作、または他の回路であり得る、コアクライアントモジュール115を実行するように構成され得る。コアクライアントモジュール115はまた、近接ブロードキャスト受信機142、138とセントラルサーバ120との間の通信を処理することができ、たとえば、サイティングメッセージを送信し、セントラルサーバ120から返信メッセージを受信する。さらに、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、ソフトウェア命令、ルーチン、アプリケーション、または様々な第三者によって提供される他の動作(たとえば、業者のアプリ)を実行することに関し得る、第三者アプリケーションモジュール116を実行するように構成され得る。ある実施形態では、セントラルサーバ120に登録されたサービスとして構成される場合、第三者のアプリケーションモジュール116は、コアクライアントモジュール115から様々なデータを受信することができる。たとえば、セントラルサーバ120に登録された第三者のアプリケーションは、モバイル近接ブロードキャスト受信機138のユーザが特定の場所(たとえば、ジオフェンス、小売店など)に入ったとき、そこにとどまったとき、および/またはそこから離れたときに、コアクライアントモジュール115から通知を受信するように構成され得る。

[0124]別の実施形態では、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、ブロードキャストメッセージを受信し送信するように構成されてよく、「ワイヤレス識別トランシーバ」とも呼ばれ得る。たとえば、ユーザは、近くのワイヤレス識別送信機110からのブロードキャストメッセージ、さらには、ユーザと関連付けられる識別情報を含むブロードキャスト信号を受信するように構成される、スマートフォンを利用することができる。

[0125]図2は、様々な実施形態において使用され得る例示的な通信システム200を示す。通信システム200は、ワイヤレス識別送信機110(たとえば、Bluetooth(登録商標)LE送信機)が、直接の通信リンクをネゴシエートする必要なく、複数のモバイル近接ブロードキャスト受信機138および/または固定式の近接ブロードキャスト受信機142を介して、識別情報を含むブロードキャストメッセージをセントラルサーバ120に送信することを、実質的に可能にする。そのようなブロードキャストメッセージは、ワイヤレス識別送信機の近接(またはブロードキャスト範囲)にある任意の近接ブロードキャスト受信機によって自動的に収集され得る。たとえば、ある近接の範囲内にあるモバイル近接ブロードキャスト受信機138は、ワイヤレス識別送信機110内のBluetooth(登録商標)無線によって送信されるブロードキャストメッセージを受信することができる。

[0126]通信システム200は、ワイヤレス識別送信機110を含み得る。ワイヤレス識別送信機110は、様々な物体に結合され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、ブレスレットに埋め込まれ得る。ワイヤレス識別送信機110は、上で説明されたようなブロードキャストメッセージなど、短距離ワイヤレス信号114を送信することができる。たとえば、この短距離ワイヤレス信号114は、パケットの周期的なブロードキャストであってよく、これは、ワイヤレス識別送信機の識別コードを含む。短距離ワイヤレス信号114は、固定式の近接ブロードキャスト受信機142および/またはモバイル近接ブロードキャスト受信機138のような、近隣する近接ブロードキャスト受信機によって受信され得る。

[0127]短距離ワイヤレス信号114は、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth LE(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、赤外線ワイヤレス、誘導ワイヤレス、ウルトラワイドバンド(UWB)、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)、または、(たとえば、送信電力を制約することによって)有効通信範囲を比較的短距離(たとえば、約100メートル以内)に制限しなければならない、または制限するように修正され得る他の短距離ワイヤレス技術もしくはプロトコルのような、種々の通信プロトコルのいずれかに従ったものであり得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレス識別送信機110は、Bluetooth(登録商標)4.0プロトコル(またはより後のバージョン)において標準化された低エネルギー技術を使用し得る。たとえば、いくつかの実施形態のシステムでは、ワイヤレス識別送信機110は、Bluetooth(登録商標)4.0プロトコルに記載されるようなアドバタイザとして構成される識別パケットを周期的にブロードキャストすることができ、近隣する近接ブロードキャスト受信機142、138は、そのプロトコルに従ってスキャナとして動作するように構成され得る。

[0128]BluetoothプロトコルおよびBluetoothデバイス(たとえば、Bluetooth LEデバイス)は、比較的短い有効通信範囲を有し、配備されている通信デバイスおよびコンピューティングデバイスにおいて広く使用されており、様々な実施形態の発見およびレポートのニーズを満たす標準的なアドバタイズ手順またはペアリング手順を有し、低い消費電力を示し、これは、様々な実施形態の多くの用途に対してプロトコルを理想的なものにする。この理由で、BluetoothおよびBluetooth LEのプロトコルおよびデバイスが、例示の目的で、本明細書の例の多くで言及される。しかしながら、特許請求の範囲において特に記載されていない限り、特許請求の範囲は、BluetoothまたはBluetooth LEのデバイスおよびプロトコルに限定されるべきではない。たとえば、Peanut(登録商標)トランシーバが、ワイヤレス識別トランシーバ110内に含まれてよく、Peanut(登録商標)短距離無線送信を利用するようにも構成される近接ブロードキャスト受信機142、138との二方向通信を送信するために使用されてよい。

[0129]通信システム200は、ある領域、建物、または場所の全体に、機関、業者、または様々な第三者によって配備され得る、複数の固定式の近接ブロードキャスト受信機142を含み得る。そのような固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110に対して特別に設計され得る(または、交通信号、ユーティリティ変圧器(utility transformer)などのような、他の基本的機能に加えて、そのような追跡機能を含み得る)。固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、ある地区内の戦略的な位置に配置されてよく、たとえば、ある地域の境界を形成し、および/または交通量の多いエリア(たとえば、主要な交差点および高速道路の入口)に配置される。固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、インターネット103への接続148を提供するインターネットアクセスサーバ140を含み得る、WiFiネットワークのようなローカルエリアネットワーク202と通信していてよい。固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、有線リンクまたはワイヤレスリンク146によってローカルエリアネットワーク202に接続され得る。様々な実施形態において、固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、インターネットアクセスサーバ140内に含まれてよく、またはインターネットアクセスサーバ140の近くに位置してよい。たとえば、固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、インターネットアクセスサーバ140内のコンポーネントであってよく、または代替的に、インターネットアクセスサーバ140の上部または側部に配置されてよい。ある実施形態では、固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、ある地区内の戦略的な位置に配置されてよく、たとえば、ある地域の境界を形成し、および/または交通量の多いエリアに(たとえば、小売店の通路に沿って、建物の入口に、など)配置される。ある実施形態では、固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、追加の機能を有し得る。たとえば、固定式の近接ブロードキャスト受信機142はまた、キャッシュレジスタ、point−of−salesデバイス、および/または小売店内のディスプレイユニットとして機能してよく、またはそれらに含まれてよい。

[0130]通信システム200はまた、モバイル近接ブロードキャスト受信機138として動作するように構成される1つまたは複数のモバイルデバイスを含み得る。モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、有線接続またはワイヤレス接続158によって1つまたは複数のネットワーク運用センター132に結合される1つまたは複数の基地局134への長距離ワイヤレスリンク136を介してセルラーネットワーク121と通信する、一般的なモバイルデバイスまたはスマートフォンであり得る。そのようなセルラーネットワーク121は、3G、4G、およびLTEのような様々な技術を利用することができる。ネットワーク運用センター132は、セルラーネットワーク121を通る音声呼とデータトラフィックとを管理し、通常は、有線接続またはワイヤレス接続156によって1つまたは複数のサーバ130を含んでよく、またはそれに接続されてよい。サーバ130は、インターネット103への接続154を提供することができる。様々な実施形態において、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、インターネット103によってワイヤレス識別送信機110(すなわち、サイティングメッセージ)からセントラルサーバ120への受信されたブロードキャストメッセージのレポートを中継するための近接ブロードキャスト受信機として動作するように、アプリケーションまたは他のソフトウェアモジュールによって構成されるモバイルデバイスであり得る。ある実施形態では、固定式の近接ブロードキャスト受信機142はまた、基地局134への長距離ワイヤレスリンク136を介して、セルラーネットワーク121と通信することができる。

[0131]近接ブロードキャスト受信機138、142は、ワイヤレス識別送信機110との接続(またはサイティング)を、インターネット103を介してセントラルサーバ120にレポートするように構成され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110のユーザのアイデンティティに対応するローリング識別子を含むサイティングメッセージをセントラルサーバ120に送信することができる。近接ブロードキャスト受信機138、142がワイヤレス識別送信機110から識別子を受信するたびに、識別子は、接続の時間および近接ブロードキャスト受信機138、142の位置と関連付けられてよく、この情報は、サイティングメッセージ内などで、セントラルサーバ120に送信され得る。いくつかの実施形態では、たとえばセントラルサーバ120によってブロードキャストまたはマルチキャストされるクエリメッセージに応答して、接続の識別子、時間、および位置が、後でレポートするために、近接ブロードキャスト受信機138、142(または中間のサーバ130、140)のメモリに記憶され得る。また、セントラルサーバ120は、サイティングメッセージによってレポートされた位置情報をデータベースに記憶することができ、この位置情報は、ワイヤレス識別送信機110の動きを位置決定し、追跡し、または別な方法でモニタするために使用され得る。

[0132]ある実施形態では、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、固定式の受信機デバイス142と短距離ワイヤレス信号189を交換するように構成され得る。言い換えると、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、ワイヤレス識別送信機110から短距離ワイヤレス信号114(すなわち、ブロードキャストメッセージ)を受信し、さらに、近接ブロードキャスト受信機142による受信のために短距離ワイヤレス信号189を送信することが可能な、ワイヤレス識別トランシーバとして動作するように構成され得る。

[0133]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機138、142は、ローカルエリアネットワーク202の一部のようなワイヤレスルータ185にワイヤレス信号188を送信することができ、ワイヤレスルータ185はインターネット103への接続187を提供することができる。たとえば、固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110によってWiFiワイヤレスルータ185に送信されるブロードキャストメッセージからのデータを含む、サイティングメッセージを送信することができる。

[0134]セントラルサーバ120はまた、インターネット103に接続されてよく、これによって、近接ブロードキャスト受信機142、138とセントラルサーバ120との間の通信が可能になる。上で説明されたように、セントラルサーバ120は、複数のコンポーネント、ブレード、または、近接ブロードキャスト受信機142、138から受信されたサイティングメッセージとデータとを処理するための他のモジュールを含み得る。さらなる実施形態は、近接ブロードキャスト受信機142、138およびセントラルサーバ120へ、より直接的に接続するために、セントラルサーバ120と、ネットワーク運用センター132のようなモバイルデバイスネットワークコンポーネントのいずれかとの間に直接の接続(図示せず)を提供することができる。

[0135]通信システム200はまた、自宅または職場のパーソナルコンピュータのようなコンピューティング端末124を含んでよく、ユーザはこれを通じて、インターネット103を介してセントラルサーバ120と通信し得る。そのような端末124は、親、警察、消防、主治医、および他の認証された機関などのユーザが、デバイス(たとえば、ワイヤレス識別送信機110)を登録し、セントラルサーバ120上の追跡記録にアクセスし、および/または、セントラルサーバ120が特定のワイヤレス識別送信機110に対する探索を開始することを要求することを、可能にし得る。ある実施形態では、ユーザは、たとえば、ウェブポータルおよび/またはセントラルサーバ120と関連付けられるユーザアカウントにアクセスすることによって、ワイヤレス識別送信機110、近接ブロードキャスト受信機142、138(たとえば、セントラルサーバと関連付けられるクライアントソフトウェアを実行するように構成されるスマートフォン)、および/または識別トランシーバ(図示せず)を登録するために、そのような端末124を使用することができる。同様に、業者のような第三者は、ワイヤレス識別送信機110、近接ブロードキャスト受信機142、138(たとえば、クライアントソフトウェアを実行しブロードキャストをセントラルサーバに中継するように構成される固定式の受信機)、および/または識別トランシーバ(図示せず)を登録するために、端末124を使用することができる。

[0136]ある場所の中での近接ブロードキャスト受信機138、142の位置に基づいて、複数の近接ブロードキャスト受信機138、142は、ワイヤレス識別送信機110のブロードキャストエリア内にあってよく、ブロードキャストメッセージを同時に受信することができる。セントラルサーバ120は、近接ブロードキャスト受信機138、142が、同じワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージの受信を示すサイティングメッセージを同時に(またはある時間期間内に)送信するときを検出することができる。そのような同時のサイティングメッセージは、ブロードキャストの時点でワイヤレス識別送信機に関するより正確な近接情報を決定するために使用され得る。

[0137]通信システム200は、パッシブ情報収集モードおよび/またはアクティブ探索モードで動作することができる。パッシブ情報収集モードでは、近接ブロードキャスト受信機138、142は、任意のワイヤレス識別送信機110からのブロードキャストを継続的にリッスンし、サイティングメッセージ(たとえば、識別子と、時間と、位置とを含む送信)を介してすべての識別子受信イベントをセントラルサーバ120にレポートすることができる。アクティブ探索が実行中ではない場合(すなわち、ある特定のワイヤレス識別送信機110を誰も探していない場合)、ワイヤレス識別送信機110のサイティングまたはワイヤレス識別送信機110からの受信されたブロードキャストメッセージは、より後の時点でのアクセスのために、近接ブロードキャスト受信機138、142またはセントラルサーバ120のメモリに記憶され得る。プライバシーを守るために、そのような記憶されたデータは、追跡されている人物または資産に応じて、1日、1週間、または1カ月などの、ある限られた時間の期間記憶され得る。そして、人物または資産が行方不明であることが発見されると、記憶されたデータは、関連するワイヤレス識別送信機110を位置決定し追跡するために、または少なくとも最後にレポートされた位置を決定するために、直ちにアクセスされ得る。

[0138]パッシブ追跡モードの修正において、各近接ブロードキャスト受信機138、142は、ある限られた時間の期間、ワイヤレス識別送信機110からの受信されたブロードキャストメッセージ(または接触)に対応するIDと、時間と、位置とを記憶することができる。あるいは、そのような情報は、そのような近接ブロードキャスト受信機138、142に接続されるサーバ130、140に記憶され得る。そして、ワイヤレス識別送信機110と関連付けられる人物または資産が行方不明であることが発見されると、セントラルサーバ120が、近接ブロードキャスト受信機138、142(またはサーバ130、140)に、分析およびセントラルサーバ120のデータベースへの記憶ために記憶されたデータ(たとえば、ワイヤレス識別送信機110との接触を示すデータベース)をダウンロードするように問い合わせることによって、探索が開始され得る。

[0139]ある実施形態では、モバイル近接ブロードキャスト受信機138として動作するように構成される市民のモバイルデバイスに対する要求を制限するために、パッシブ追跡モードは、固定式の近接ブロードキャスト受信機142上でのみ実施され得る。そのようなデバイスの数がより少ないことは、ワイヤレス識別送信機110の追跡の有効性がより低い可能性があるということを意味するが、この実施形態はそれでも、ブロードキャストメッセージの受信を可能にし得るので、交差点、高速道路の出入口、バス停、空港のような交通量の多いゾーンを通るワイヤレス識別送信機110の追跡を可能にし得る。

[0140]パッシブ情報収集モード/実施形態では、ユーザは、たとえば、要求を端末124からセントラルサーバ120に送信することによって、特定のワイヤレス識別送信機110の位置を要求するために、通信システム200を使用することができる。たとえば、母親が、自宅のコンピュータ端末124にログインし、子供のバックパックの中にあるワイヤレス識別送信機110の位置を要求することができる。要求は、シリアル番号、コード、または、ワイヤレス識別送信機110に対応する他の識別子を含み得る。セントラルサーバ120は、シリアル番号、コード、または他の識別子について、記憶された識別メッセージを検索し、入力された情報に一致する任意のレポートされた位置を、そのような位置がサイティングメッセージを介してレポートされた時間とともに、返送することができる。さらなる実施形態では、親により入力されるシリアル番号またはコードは、要求されたワイヤレス識別送信機110がブロードキャストメッセージ中で伝え、近接ブロードキャスト受信機138、142によって出されるサイティングメッセージ中でセントラルサーバ120に中継される、識別子と相互参照され得る。このようにして、データが継続的に収集されている場合でも、認証されたユーザ(すなわち、アクセスコード、パスワード、またはある特定のワイヤレス識別送信機110と関連付けられる他の秘密コードを知っている誰か)のみが、所与のワイヤレス識別送信機110に関する情報を取得することができる。

[0141]アクティブ探索モード/実施形態では、サーバ120は、特定のワイヤレス識別送信機110(すなわち、「ターゲットの」ワイヤレス識別送信機)をアクティブに探索するように、近接ブロードキャスト受信機138、142に指示することができる。アクティブ探索は、端末124から受信された要求に応答して開始され得る。そのような要求は、特定のワイヤレス識別送信機110の識別子、または、ワイヤレス識別送信機110の識別子と相互にリンクされる、もしくは相互にリンクされ得るアカウント番号/アカウント名を含み得る。セントラルサーバ120は、ブロードキャストまたはマルチキャストなどを介して、アクティブ化メッセージを近接ブロードキャスト受信機138、142に送信することができ、アクティブ化メッセージは、特定のワイヤレス識別送信機110を探索するように近接ブロードキャスト受信機138、142に指示することができ、ターゲットのワイヤレス識別送信機110の識別子(すなわち、ターゲットデバイスID)を含み得る。たとえば、ターゲットのワイヤレス識別送信機110に対するアクティブ探索に対応するアクティブ化メッセージは、ワイヤレス識別送信機110がセントラルサーバ120に知られている方式で周期的に変更するローリング識別子を含み得る。ある実施形態では、セントラルサーバ120によって送信され、ブロードキャストされ、またはマルチキャストされるアクティブ化メッセージは、特定のセクタ内、または特定の位置からの所与の距離内の近接ブロードキャスト受信機138、142のみに送信され得る。あるいは、アクティブ化メッセージは、近接ブロードキャスト受信機138、142が、自身の既知の位置に基づいてアクティブ化メッセージが自身に適用可能かどうかを判定するために特定のセクタ、またはある特定の位置への近接を識別することを可能にし得る。このようにして、探索は、たとえば、ワイヤレス識別送信機110の最後の既知の位置または目撃のサイティングを包含するセクタのような、所与のエリアに集中させられ得る。このように探索を集中させることによって、探索のセクタ内にない近接ブロードキャスト受信機138、142は、アクティブ化される必要がない。

[0142]アクティブ探索モード/実施形態では、ターゲットデバイスIDを含むセントラルサーバ120からのアクティブ化メッセージを受信し、ターゲットデバイスIDが探索の識別されたセクタ内にあると判定したことに応答して、近接ブロードキャスト受信機138、142は、識別子を有するブロードキャストメッセージをリッスンするように短距離無線(たとえば、Bluetooth(登録商標)無線)を構成することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機138、142は、探索がアクティブ化されたと見なされ得、アクティブ化メッセージ(すなわち、ターゲットデバイスID)に含まれる識別子を見つけ得る。受信されたブロードキャストメッセージ内の識別子をアクティブ化メッセージ内のターゲットデバイスIDと照合する近接ブロードキャスト受信機138、142は、有線リンク146またはワイヤレスリンク136を介して送信されるサイティングメッセージを介して、イベントをセントラルサーバ120に直ちにレポートすることができる。アクティブ探索モード/実施形態では、ターゲットデバイスIDを受信する近接ブロードキャスト受信機138、142は、インターネット103への有線リンクまたはワイヤレスリンクを介して、そのイベントをセントラルサーバ120に直ちにレポートすることができる。上で言及されたように、そのようなレポートは、近接ブロードキャスト受信機138、142の位置と、サイティングメッセージが直ちに送信されなかった場合の識別子が受信された時間とを含み得る。アクティブ探索モード/実施形態では、セントラルサーバ120によって受信された各サイティングメッセージは、たとえば、地図上で更新位置インジケータを示すウェブページの形式で、関心のある人物または機関にレポートされ得る。

[0143]さらに、アクティブ探索モード/実施形態では、警察、FBI、消防/救急、または他の権限をもつ人物などの、認証されたユーザは、たとえば、端末124を使用してセントラルサーバ120にターゲットデバイスIDを与え探索されるべき位置またはセクタを探索することによって、特定のワイヤレス識別送信機110に対する探索をアクティブ化するために、通信システム200を使用することができる。たとえば、子供が行方不明になったことを発見した母親は、警察に電話して、子供の衣服に隠されているワイヤレス識別送信機110の識別子を警察に教えることができる。探索がアクティブ化されると、セントラルサーバ120は、初期のターゲットの探索セクタ内の近接ブロードキャスト受信機138、142に、警告(または、ワイヤレス識別送信機に対する探索がアクティブ化されたことを示すメッセージ)を送信することができる。関連するサイティングメッセージが受信されるとレポートされる位置情報が地図上に表示されるように、セントラルサーバ120は次いで、探索エリアの地図を提示しほぼリアルタイムで管理され得るウェブページをアクティブ化することができる。認証されたユーザは次いで、直接の探索の努力に協力するために、ウェブサイト(またはサーバによって提供される他の情報)にアクセスすることができる。

[0144]当然、パッシブモードで近接ブロードキャスト受信機138、142またはセントラルサーバのデータベースに収集され記憶された情報は、たとえば、初期探索位置またはセクタを識別し、最近の位置と動きとを追跡し、ほぼリアルタイムの探索レポートと組み合わされ得るサイティングメッセージによってレポートされる位置の履歴を提供/表示するために、アクティブ探索が開始されると使用され得る。

[0145]図3は、ワイヤレス識別送信機110(図3では「WIT」と呼ばれる)において実施するためのある実施形態の方法300と、近接ブロードキャスト受信機142と、セントラルサーバ120とを示す。ブロック302において、ワイヤレス識別送信機110は、上で説明されたようなブロードキャストメッセージのような識別子を含むメッセージをブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、本明細書で説明されるようなローリング識別子を含む、Bluetooth LEアドバタイズパケットをブロードキャストすることができる。これは、ワイヤレス識別送信機110内のマイクロコントローラが、識別子をブロードキャストする時間になったと判定し、適切なブロードキャストメッセージ(たとえば、Bluetooth(登録商標)4.0プロトコルにおいてBluetooth LEデバイスに対して規定されるようなアドバタイズメントパケット)を構成し、短距離無線を介してそのパケットを送信することによって、ブロック302において達成され得る。

[0146]様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機(すなわち、ブロードキャストメッセージ)によってブロードキャストされるメッセージは、ローリング識別子のような識別子セグメントを含み得る。様々な実施形態において、ブロードキャストメッセージはまた、タイプセグメントのような追加のセグメントを含み得る。タイプセグメントは、ワイヤレス識別送信機のタイプを示し得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、子供の安全のためのデバイス、犬の首輪、または店舗のセキュリティタグのような、様々な目的で販売され得る。ワイヤレス識別送信機は、意図される目的に基づいて、異なるタイプのセグメントを有し得る(たとえば、子供の安全のためのデバイスに対して1つのコード、犬の首輪に対して第2のコードなど)。タイプセグメントは、不変であり製造業者によって設定され得るが、識別子の残りの部分は各デバイスに固有であってよく、以下で説明されるようにローリングしてよい。タイプセグメントはまた、たとえば、ワイヤレス識別送信機が様々な目的または用途のためにリセットされたときなどに、ユーザによって変更され得る。

[0147]他の実施形態では、ブロードキャストメッセージはまた、近接ブロードキャスト受信機によって実施されるべき命令またはコマンドを有する1つまたは複数の不変のまたは動的なセグメントを含み得る。そのようなコマンドセグメントはまた、セントラルサーバまたは他のネットワークデバイスに指示するために伝えられ得る。コマンドセグメントは、タイプセグメントと同様に、設定されるものもしくは不変であってよく、または、1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機からのデータのような様々な条件に基づいて、時間とともに変化してよい。そのようなコマンド設定はまた、ワイヤレス識別送信機のユーザによって構成され得る。第2のまたは追加のセグメントはまた、ワイヤレス識別送信機の状態を示し得る。たとえば、第2のセグメントは、残りの電力、またはバッテリが切れるまでの推定される残り時間を示し得る。近接ブロードキャスト受信機またはセントラルサーバは、この状態を解釈し、それに従って応答することができる。

[0148]図3に戻ると、ブロック304において、ワイヤレス識別送信機110はスリープモードに入り得る。たとえば、識別子を有するブロードキャストメッセージをブロードキャストした後で、ワイヤレス識別送信機110は、所定の時間の期間継続し得る電力節減状態に入るように構成され得る。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機110は、所定の時間の間スリープ状態になってよく、スリープ状態に決してならなくてよく、または、様々な入力に基づいて決定される変化する時間の間スリープ状態になってよい。ブロック306において、ワイヤレス識別送信機110は、たとえば所定の期間が満了した後、スリープモードから起動することができる。ブロック308において、ワイヤレス識別送信機110は、あるアルゴリズムから、たとえば、ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、新たなデバイス識別子を生成することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、以下で説明されるように、擬似ランダム関数またはストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR)を使用して、ローリング識別子を生成することができる。ワイヤレス識別送信機110は次いで、ブロック302に戻り再びブロードキャストすることができる。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージは、ワイヤレス識別送信機がメッセージを受信するための可用性を示す、タイミング、カウンタ、カウントダウン、またはスケジューリング情報を含み得る。たとえば、ブロードキャストメッセージは、ワイヤレス識別送信機がある規定された時間枠内に入来する構成メッセージを受け入れることを示し得る。様々な実施形態において、ブロック302〜308における動作は、識別トランシーバ(たとえば、識別送信機と近接ブロードキャスト受信機の両方として動作するように構成されるスマートフォン)によって実行され得る。

[0149]上で言及されたように、ブロック308において使用されるアルゴリズム(またはローリング識別子アルゴリズム)は、ワイヤレス識別送信機110(たとえば、MACまたはBluetooth ID)のアイデンティティ、復号鍵、および/またはローリング識別子を生成するために使用されるアルゴリズムのいずれも知らないデバイスまたはシステムにより予測または認識するのが非常に困難である、ローリング識別子を生成することができる。図26に関して以下で論じられるように、アルゴリズム(または復号アルゴリズム)または復号鍵によって構成されワイヤレス識別送信機110のアイデンティティを保持するサーバ120は、対応するアカウントまたはデバイスアイデンティティを決定するために、ローリング識別子を使用することができる。方法300は、一例として、起動およびブロードキャストの周期ごとに変化するローリング識別子を示すが、他の実施形態では、識別子は、1分に1回、1時間に1回などのように、より稀に変更されてよい。そのような実施形態では、ブロック308における新たな識別子を生成する動作は、指定された間隔のみで実行され得るので、他の起動のとき(すなわち、ブロック306)には、ワイヤレス識別送信機110はブロック302に戻り識別子をブロードキャストすることができる。ローリング識別子または他の符号化された識別子を生成するための様々なアルゴリズムが、以下で論じられる。ローリング識別子または他の符号化された識別子を生成するための様々なアルゴリズム、さらには他の復号アルゴリズムが、以下で、さらに、本明細書と同時に出願される関連する米国特許出願第_/_,_号において論じられ、この出願の内容全体が、ローリング識別子と他のデータとを生成し、送信し、復号するためのアルゴリズムのために参照によって本明細書に組み込まれる。

[0150]方法300はまた、近接ブロードキャスト受信機142において実施され得る動作を示す。ブロック312において、近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110からブロードキャストメッセージを受信することができる。近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110の近接(すなわち、通信範囲内)にあるとき、ブロードキャストメッセージを受信することができる。含まれる識別子を伴うブロードキャストされたメッセージが受信されると、近接ブロードキャスト受信機142は、受信されたブロードキャストメッセージ内でヘッダまたはメタデータを分析し、さらに、ブロードキャストメッセージ内の様々なデータを解析し評価することができる。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージは、暗号化されたデータと暗号化されていないデータとを含んでよく、これらのデータを、近接ブロードキャスト受信機142は、解読または別の方法でアクセスするように構成されることもされないこともある。ブロック314において、近接ブロードキャスト受信機142は、識別子と、位置情報と、ブロードキャストメッセージの受信に対応する時間とを含む、サイティングメッセージをセントラルサーバ120に送信することができる。この送信は、インターネットに結合されたセルラーデータネットワークのような、ワイヤレスワイドエリアネットワークを介して達成され得る。様々な実施形態において、ブロック312および314の動作は、固定式の近接ブロードキャスト受信機、モバイル近接ブロードキャスト受信機、または代替的に、識別トランシーバ(たとえば、送信機と受信機の両方として動作するように構成されるスマートフォン)によって実行され得る。

[0151]一般に、サイティングメッセージは、受信されたブロードキャストメッセージ(たとえば、メッセージサイズ、主題のインジケータなど)、近接ブロードキャスト受信機アイデンティフィケーション(たとえば、コード、ユーザ名など)のような近接ブロードキャスト受信機142、近接ブロードキャスト受信機142がサーバに関して連携しているサービスの指示(たとえば、近接ブロードキャスト受信機142が、特定のベンダー、業者、エリアなどのための追跡プログラミングに参加している)、さらには、ブロードキャストメッセージの受信の時点での条件を表し得る、メタデータまたはヘッダ情報を含み得る。たとえば、サイティングメッセージは、受信されたブロードキャストメッセージの信号強度情報を含み得る。ある実施形態では、サイティングメッセージは、全般的な話題、主題、またはサイティングメッセージの理由を表す、コード、フラグ、または他のインジケータを各々含み得る。たとえば、サイティングメッセージは、アクティブな警告に対する関係を示すフラグを含み得る。

[0152]加えて、サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機142の位置情報を含み得る。特に、サイティングメッセージは、位置に関するネットワーク固有情報を示し得る。たとえば、サイティングメッセージは、セルサイト(たとえば、セルサイトID)、セルラーネットワークタワー(たとえば、セルタワーID)、または、モバイル近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージの受信の時点で通信していた他のワイヤレスネットワークを示し得る。さらに、サイティングメッセージは、全地球測位システム(GPS)または近接ブロードキャスト受信機142に含まれるチップからのデータに基づく、より精緻な位置情報を含み得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142は、対応するサイティングメッセージ中の座標を含む、ブロードキャストメッセージの受信の時点での近接ブロードキャスト受信機142のGPS情報(すなわち、GPS座標)を決定することができる。ある実施形態では、サイティングメッセージはまた、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などのような、近接ブロードキャスト受信機142内の様々なセンサからのセンサデータを含み得る。さらに、サイティングメッセージは、サイティングメッセージの正当性を、既知の、登録された、または別な方法で有効な近接ブロードキャスト受信機142から来たものとして確認し得る、認証情報を含み得る。たとえば、サイティングメッセージに含まれる認証情報は、近接ブロードキャスト受信機とセントラルサーバ120との間で共有される、秘密コード、証明書、またはハッシュデータを含み得る。

[0153]様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110から受信されたブロードキャストメッセージにデータと様々な情報とを付加することによって、サイティングメッセージを生成することができる。ある実施形態では、サイティングメッセージは、受信されたブロードキャストメッセージの全体を含んでよく、または代替的に、近接ブロードキャスト受信機142が重要であると判定する受信されたブロードキャストメッセージの部分のみを含んでよい。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142は、対応するサイティングメッセージを生成する前に、ブロードキャストメッセージから特定のヘッダまたはメタデータ情報を抽出することができる。別の例として、近接ブロードキャスト受信機142は、ブロードキャストメッセージ内のデータを圧縮し、縮約し、切り取り、および/または要約することができる。別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機142は、受信されたブロードキャストメッセージをセントラルサーバに単にリダイレクトし、中継し、または再送信することができる。

[0154]サイティングメッセージは、インターネットプロトコル、長距離無線通信リンク、または短距離無線を介して通信するように構成される、ワイヤレスセルラーネットワーク、ローカルエリアネットワークのようなワイヤレス通信リンクまたは有線通信リンクを介して送信され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142は、インターネットを介してセルラーネットワークを通じてサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。別の例として、近接ブロードキャスト受信機142は、有線イーサネット(登録商標)接続を介してサイティングメッセージを送信することができる。

[0155]図3を参照すると、方法300はまた、セントラルサーバ120において実装され得る動作を示す。ブロック322において、セントラルサーバ120は、近接ブロードキャスト受信機142からサイティングメッセージを受信することができる。ブロック324において、セントラルサーバ120は、サイティングメッセージによって示される識別子をワイヤレス識別送信機110と関連付けることができる。セントラルサーバ120は、サイティングメッセージ内の識別子を、ユーザによって登録/作成されたアカウントと関連付けることができる。識別子を特定のワイヤレス識別送信機110またはユーザアカウントと関連付けることは、識別子をワイヤレス識別送信機110またはユーザアカウントに対応するコードのデータベースと比較して、サイティングメッセージからの情報(たとえば、位置情報)が記憶されるべきデータベース記録を決定することによって、達成され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレス識別送信機110の識別子は頻繁に変化する(ローリングする)ので、この処理は、サイティングメッセージにおいて受信された識別子を、擬似乱数生成器アルゴリズムによって生成されるいくつかの可能なシリアルコードと比較すること、または、受信された識別子を入力として使用し対応するアカウント番号を出力する逆方向アルゴリズムを適用することを伴い得る。ブロック326において、セントラルサーバ120は、位置情報および時間データのようなサイティングメッセージからのデータを、データベースに記憶することができる。たとえば、セントラルサーバ120は、受信されたサイティングメッセージを評価することに基づいて、ブロードキャストメッセージが受信されたときの近接ブロードキャスト受信機142の位置を決定し、ワイヤレス識別送信機110またはそのユーザ/所有者とリンクされたデータベースにそのデータを記憶することができる。

[0156]ブロック340において、セントラルサーバ120は、サイティングメッセージに応答して動作を実行することができ、たとえば、メッセージを受信者に送信し、クーポンを送信し、および/または報酬を計算することができる。ある実施形態では、セントラルサーバ120は、近接ブロードキャスト受信機142のような受信者に返信メッセージを送信することができ、返信メッセージは、近接ブロードキャスト受信機142が受信されたブロードキャストメッセージにどのように応答し得るかを示す、命令、ソフトウェア、またはコードを含む。たとえば、返信メッセージは、リンクアドバタイズメントメッセージを送信するように、近接ブロードキャスト受信機142に指示することができる。セントラルサーバからのそのようなメッセージの受信者は、登録されたサービス(たとえば、業者、救急隊員)のコンピューティングデバイス、ユーザのモバイルデバイス、および近接ブロードキャスト受信機(たとえば、ブロードキャストメッセージを受信した近接ブロードキャスト受信機142)を含む、様々なデバイスと関係者とを含み得る。別の実施形態では、セントラルサーバ120は、ある指定されたエリアにワイヤレス識別送信機110が入ったとき、その中にいるとき、および/またはそこから離れたときを識別するために、記憶されたデータを使用することができる。言い換えると、セントラルサーバ120は、ワイヤレス識別送信機110が近接の範囲内に来たとき、近接の範囲内にとどまっているとき、または近接ブロードキャスト受信機142の近接から離れたときを、識別することができる。

[0157]図4Aは、起動動作を実行した後に構成設定を受信する、ワイヤレス識別送信機(図4Aでは「WIT」と呼ばれる)のためのある実施形態の方法400を示す。通常、ワイヤレス識別送信機は、一方向の通信のみを実行することができ、近接ブロードキャスト受信機による受信のために信号をブロードキャストする。しかしながら、ワイヤレス識別送信機は、同様の短距離ワイヤレスシグナリング能力を有する他のデバイス(たとえば、Bluetooth LEトランシーバ)との二方向通信に選択的に関与するように構成され得る。具体的には、初期化動作(または「起動」)の際に、ワイヤレス識別送信機は、近接ブロードキャスト受信機からの入来する短距離ワイヤレス通信を受信するように構成され得る。たとえば、バッテリが交換されるとき、または初めて装着されるとき、ワイヤレス識別送信機は、ある事前に定義された時間の期間、たとえば60秒間、入来するBluetoothパケットを受け入れることができる。あるいは、ワイヤレス識別送信機は、電力周期の一部として入来するメッセージを受信する(たとえば、ワイヤレス識別送信機の再起動の後の60秒間受信する)ことができる。

[0158]そのような入来する短距離ワイヤレス通信は、様々な機能を実行するためにワイヤレス識別送信機によって利用される構成パラメータの値を設定するための、命令、ソフトウェア、ファームウェア、コマンド、または他のコードを含み得る。具体的には、入来する通信は、ワイヤレス識別送信機が、ワイヤレス識別送信機の識別情報を含むブロードキャストメッセージを送信することと関連付けられる確立された構成パラメータを設定または修正するために使用し得る、構成設定(または値)を含み得る。ある実施形態では、構成設定を含む入来する通信は、送信者と受信者(すなわち、ワイヤレス識別送信機)との間のペアリング動作を必要としないことがある、Bluetooth信号(たとえば、セッタまたはゲッタ)であり得る。言い換えると、入来する通信は、ペアリングしていないBluetoothアドバタイズメントであり得る。

[0159]構成パラメータは、ブロードキャストメッセージを送信するための送信間隔(すなわち、どの程度頻繁にワイヤレス識別送信機が、そのアイデンティティを含むパケットをブロードキャストすべきか)と、ブロードキャストメッセージを送信するための送信電力(すなわち、ブロードキャストするときにどのような信号強度を使用するか)とを含み得る。たとえば、受信された構成設定は、ワイヤレス識別送信機の正確な追跡を容易にしつつバッテリの電力を節減するように構成される方式で、ワイヤレス識別送信機が識別子をブロードキャストする間隔(すなわち、ブロードキャスト頻度)を変化させることができる。送信電力構成パラメータを設定することは、ワイヤレス識別送信機のバッテリ動作時間に影響を与え得る(たとえば、より長い間隔はより長いスリープモードを含み得るので、消費電力が少なくなる)ので、上記のことは重要であり得る。ある実施形態では、構成パラメータはまた、製造業者または管理関係者(たとえば、セントラルサーバ)によって設定または修正され得る、デバッグパラメータを含み得る。デバッグパラメータは、ワイヤレス識別送信機によって実行されるソフトウェアまたはアルゴリズムによって利用されてよく、ワイヤレス識別送信機がいつブロードキャストすべき新たな識別子を生成すべきか(たとえば、新たなローリング識別子またはBluetooth MACアドレス識別子を生成するための間隔)を示し得る。別の実施形態では、構成設定を伴う入来する通信は、たとえば符号化モードに入る/符号化モードから出ることなどによって、ブロードキャストメッセージ内で表されるデータを変更するようにワイヤレス識別送信機に指示するコマンドを含み得る。あるいは、入来する通信は、近距離無線通信(NFC)を模擬するようにブロードキャスト信号範囲を短くするための、ワイヤレス識別送信機に対する命令を含み得る。

[0160]ブロック402において、ワイヤレス識別送信機が起動し得る。言い換えると、ワイヤレス識別送信機は、休止状態、スリープ状態、休眠状態、または別な方法でデアクティブ化された状態から動作するように、活性化され、初期化され、また別な方法で構成され得る。様々な実施形態において、起動動作は、ユーザ入力(たとえば、ボタンの押下)、ワイヤレス識別送信機へのバッテリの装着、または短距離ワイヤレス信号(たとえば、アクティブ化信号)の受信に応答して、実行され得る。ブロック403において、ワイヤレス識別送信機の短距離無線が、アクティブ化され得る。このアクティブ化は、タイマーによって、または、起動動作が実行されてからある期間が満了したとマイクロコントローラが判定することによって、または、起動動作と同時に達成され得る。ある実施形態では、短距離無線のアクティブ化は、ブロック402における起動動作内のルーチンであり得る。

[0161]ブロック404において、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機において設定され得る構成パラメータが存在することを示す、構成メッセージをブロードキャストすることができる。たとえば、構成メッセージは、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティ(または識別子)、さらには、ある数またはタイプの構成パラメータが後続の短距離ワイヤレス信号によって設定され得る、修正され得る、または初期化され得るという指示を含み得る。ある実施形態では、構成メッセージは、送信間隔のような、設定されることが可能な構成パラメータのリストを含み得る。

[0162]ある代替的な実施形態では、構成メッセージは、ワイヤレス識別送信機が構成設定を受信することが可能であることのインジケータを含み得る。そのような実施形態では、近隣する近接ブロードキャスト受信機のような任意の応答するデバイスが、構成パラメータのリストを要求する応答(たとえば、Bluetooth LE信号)を送信することができる。そのような要求を受信したことに応答して、モバイル近接ブロードキャスト受信機は、構成パラメータのリストを含む第2のメッセージを送信することができる。

[0163]判定ブロック406において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば近隣する近接ブロードキャスト受信機または識別トランシーバからの短距離ワイヤレス信号において、構成設定が受信されるかどうかを判定することができる。ワイヤレス識別送信機は、応答が近隣デバイスから受信されるかどうかを判定するために短距離無線をモニタすることができる。応答は、ワイヤレス識別送信機のマイクロコントローラが認識できる単純な応答パケットまたはパルスの形式、または代替的に、Bluetooth LEプロトコルに従ったアドバタイズメントの形式であり得る。構成設定が受信されると(すなわち、判定ブロック406=「はい」)、ブロック408において、ワイヤレス識別送信機は、受信された構成設定に基づいてパラメータを設定することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機がどの程度頻繁にブロードキャストメッセージを送信するかを示す値を設定することができる。構成設定が受信されない場合(すなわち、判定ブロック406=「いいえ」)、または、ワイヤレス識別送信機がブロック408において動作を実行する場合、判定ブロック410において、ワイヤレス識別送信機は、構成期間が経過したかどうかを判定することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、起動動作が実行されてから事前に定義された秒数(たとえば、60秒)が経過したかどうかを判定するために、タイマーを評価することができる。構成期間が経過していない場合(すなわち、判定ブロック410=「いいえ」)、任意選択のブロック411において、ワイヤレス識別送信機は、あるミリ秒数、秒数などのようなある期間待機することができ、次いで、ブロック404において動作を継続することができる。

[0164]しかしながら、構成期間が経過した場合(すなわち、判定ブロック410=「はい」)、ブロック302’において、ワイヤレス識別送信機は、構成パラメータに基づいて識別子を含むメッセージをブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、近くの近接ブロードキャスト受信機から構成設定(または値)を受信したことに応答して、構成パラメータセットによって示される信号強度でブロードキャストメッセージを送信することができる。任意選択のブロック412において、ワイヤレス識別送信機は、送信間隔構成パラメータのような構成パラメータに基づくある期間、スリープ状態になることができる。ブロック308において、ワイヤレス識別送信機は、あるアルゴリズムから新たなデバイス識別子(たとえば、ローリング識別子)を生成することができ、ブロック302’の動作を継続することができる。

[0165]代替的な実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、時計のタイミング(または時計信号)、ユーザからの検出された入力(たとえば、検出されたボタンの押下)、または、以前に受信された信号の中の情報(たとえば、近接ブロードキャスト受信機からの受信されたメッセージは、特定の今後の時間において後続のメッセージのために利用可能になるようにワイヤレス識別送信機に指示し得る)に基づいて、近接ブロードキャスト受信機からの入来するメッセージを受信するように構成され得る。

[0166]図4Bは、起動動作を実行した後に構成設定を受信し、構成設定に基づいてメッセージをブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機(WIT)のためのある実施形態の方法450を示す。ワイヤレス識別送信機が、近隣する近接ブロードキャスト受信機からの構成メッセージによって設定され得る構成パラメータに基づいて様々な識別子(たとえば、ローリング識別子)および/またはBluetoothマシンアドレス(すなわち、BT MACアドレス)を生成するように構成され得ることを除き、方法450は上で説明された方法400と同様である。一般に、ワイヤレス識別送信機がBluetooth無線(たとえば、Bluetooth LEなど)を介してブロードキャストメッセージを送信するように構成される場合、Bluetooth信号またはパケットは、信号を送信するために使用されるBluetooth装置を示す情報を含み得る。近隣する近接ブロードキャスト受信機から受信されるデバッグセット値に基づいて、ワイヤレス識別送信機は、可変の間隔でブロードキャストメッセージ内で示される識別子および/またはBluetooth MACアドレスを変更するように構成され得る。

[0167]ブロック402において、ワイヤレス識別送信機が起動し得る。ブロック403において、ワイヤレス識別送信機の短距離無線が、アクティブ化され得る。ブロック404において、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機において設定され得る構成パラメータが存在することを示す、構成メッセージをブロードキャストすることができる。判定ブロック406において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば近隣する近接ブロードキャスト受信機または識別トランシーバからの短距離ワイヤレス信号において、構成設定が受信されるかどうかを判定することができる。構成設定が受信されると(すなわち、判定ブロック406=「はい」)、ブロック408において、ワイヤレス識別送信機は、受信された構成設定に基づいてパラメータを設定することができる。構成設定が受信されない場合(すなわち、判定ブロック406=「いいえ」)、または、ワイヤレス識別送信機がブロック408において動作を実行する場合、判定ブロック410において、ワイヤレス識別送信機は、構成期間が経過したかどうかを判定することができる。構成期間が経過していない場合(すなわち、判定ブロック410=「いいえ」)、任意選択のブロック411において、ワイヤレス識別送信機は、あるミリ秒数、秒数などのようなある期間待機することができ、次いで、ブロック404において動作を継続することができる。しかしながら、構成期間が経過した場合(すなわち、判定ブロック410=「はい」)、ブロック302’において、ワイヤレス識別送信機は、構成パラメータに基づいて識別子を含むメッセージをブロードキャストすることができる。

[0168]判定ブロック452において、ワイヤレス識別送信機は、それが新たなBluetooth MACアドレスを必要とするかどうかを判定することができる。言い換えると、ワイヤレス識別送信機は、Bluetooth LEプロトコルを使用するブロードキャストメッセージとともに使用するための新たなBluetooth MACアドレスを生成しなければならない頻度を決定するために、構成パラメータを評価することができる。したがって、ワイヤレス識別送信機は、ローリングBluetooth MACアドレスを利用するように構成され得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、最後に生成されたBluetooth MACアドレスから経過した時間(またはブロードキャストの数)を示す記憶された情報を比較することができる。あるいは、ワイヤレス識別送信機は、各ブロードキャストのために新たなBluetooth MACアドレスを生成することができる。新たなBluetooth MACアドレスが必要である場合(すなわち、判定ブロック452=「はい」)、ブロック454において、ワイヤレス識別送信機は、新たなBluetooth MACアドレスを生成することができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、新たなBluetooth MACアドレスを生成するために、Bluetoothプロトコル内で提供されるコマンド(たとえば、API呼またはコマンド)を利用することができる。加えて、新たなBluetooth MACアドレスは、解決不可能であることがあり、ランダムであることがあり、またはそうでなければ、ワイヤレス識別送信機と接触するために任意の受信デバイスが使用し得る情報を欠いていることがある。たとえば、Bluetooth MACアドレスは、ブロードキャストメッセージ中で示される場合、ワイヤレス識別送信機に応答送信を指示するため、近接ブロードキャスト受信機によって使用され得ない。

[0169]新たなBluetooth MACアドレスが必要ではない場合(すなわち、判定ブロック452=「いいえ」)、または新たなBluetooth MACアドレスがブロック454において生成される場合、判定ブロック456において、ワイヤレス識別送信機デバイスは、新たなデバイス識別子(たとえば、ローリング識別子)が必要であるかどうかを判定することができる。新たなBluetooth MACアドレスと同様に、ワイヤレス識別送信機は、新たなローリング識別子をいつ生成するかを決定するために、構成パラメータを評価することができる。たとえば、記憶された構成パラメータは、新たなデバイスローリング識別子が数秒ごと、数分ごと、または1時間後に必要とされることを示し得る。新たな識別子が必要である場合(すなわち、判定ブロック456=「はい」)、ブロック308において、ワイヤレス識別送信機は、あるアルゴリズムから新たなデバイス識別子(たとえば、ローリング識別子)を生成することができる。新たなデバイス識別子が必要ではない場合(すなわち、判定ブロック456=「いいえ」)、または新たなデバイス識別子がブロック308においてそのアルゴリズムから生成された場合、任意選択のブロック412において、ワイヤレス識別送信機は、構成パラメータに基づいてある期間スリープ状態になることができ、ブロック302’の動作を継続することができる。

[0170]図4Cは、近接ブロードキャスト受信機との二方向ワイヤレス通信を実行する、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法480を示す。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機は通常、近接ブロードキャスト受信機が受信し、使用し、中継するためのブロードキャストメッセージを送信することのような、一方向のシグナリングのために使用され得る。しかしながら、ワイヤレス識別送信機は、何らかの動作(たとえば、センサのアクティブ化)を実行するように送信機に指示するファームウェア、ソフトウェア命令、またはトリガ信号、構成データ、および、ブロードキャストメッセージを送信するためにワイヤレス識別送信機が使用し得る他の情報を受信するために、二方向通信を行うように構成され得る。そのような二方向通信は、Bluetooth無線のような短距離無線トランシーバを含むワイヤレス識別送信機に対して利用可能であり得る。しかしながら、ワイヤレス識別送信機は、電力消費を最小化しバッテリ動作時間を最大化するように、近接ブロードキャスト受信機との二方向通信に選択的に関与するように構成され得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機からのメッセージを受信するために利用可能であり得る時間の期間を近接ブロードキャスト受信機に示すメッセージをブロードキャストし、ある限られたまたは事前に定められた時間の期間、メッセージを受信することができる。

[0171]ブロック482において、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機がメッセージを受信できない期間の始まり(または初期化)を示すためのカウンタ変数のような、カウンタをリセットすることができる。カウンタは、値0にリセットされてよく、方法480の動作の間にある事前に定められた数へとインクリメントされてよい。あるいは、カウンタは、ある事前に定められた数へとリセットまたは初期化され、値0にデクリメントされてよい。カウンタ変数の使用は、ワイヤレス識別送信機がメッセージを受信するためにいつ自身を構成するかを決定するための、非限定的で例示的な技法にすぎない。代替的な実施形態では、ワイヤレス識別送信機は代わりに、時計のタイミング(または時計信号)、ユーザからの検出された入力(たとえば、検出されたボタンの押下)、以前に受信された信号の中の情報(たとえば、近接ブロードキャスト受信機からの受信されたメッセージは、特定の今後の時間において後続のメッセージのために利用可能になるようにワイヤレス識別送信機に指示し得る)、または、電源周期(たとえば、1つのそのような時間は、ワイヤレス識別送信機の最初の起動または再起動の後の60秒間であり得る)に基づいて、入来するメッセージを受信することがいつ可能であるべきかを、決定することができる。

[0172]ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、様々な近接ブロードキャスト受信機(たとえば、スマートフォン、取り付けられた近接ブロードキャスト受信機など)、および/またはセントラルサーバによって知られており大まかに追跡されているノンスまたはカウンタ変数と、大まかに時計が同期していてよく、あるいは、ノンスまたはカウンタ変数を保持してよい。たとえば、ワイヤレス識別送信機がアクティブ化されると(たとえば、オンされる、バッテリの装着によって初期化されるなど)、ユーザは、セントラルサーバがワイヤレス識別送信機内のノンス値またはカウンタ値または時計のタイミングを推定することを可能にする情報とともにワイヤレス識別送信機アイデンティフィケーションを記憶するセントラルサーバに、ワイヤレス識別送信機を登録することができる。ある実施形態では、そのようなノンスまたはカウンタ変数または時計の同期は、ワイヤレス識別送信機アイデンティティを区別するために使用されてよく、および/または、不明化もしくは符号化されたメッセージのための暗号鍵として使用されてよい。そのような登録および同期の動作は、以下でさらに説明される。

[0173]ブロック484において、ワイヤレス識別送信機は、識別情報と、カウンタと、メッセージを受信するために利用可能な時間とを含むメッセージを生成することができる。生成されたメッセージは、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティ(たとえば、シリアルコード/番号、ユーザ名、またはローリング識別子)についての情報を含み得る。ある実施形態では、生成されたメッセージは、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティおよび/またはそのユーザを近接ブロードキャスト受信機が決定するのを防ぐために、暗号化され、符号化され、または別な方法で不明瞭にされ得る。たとえば、生成されたメッセージは、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバのみに知られているが近接ブロードキャスト受信機には知られていない、ローリング識別子またはコードを利用し得る。

[0174]生成されたメッセージはまた、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機のための通信を受け入れることが可能であり得る時間または条件を示す情報を含み得る。たとえば、メッセージは、カウンタの現在の値を表し、または、ワイヤレス識別送信機が利用可能であり得るときを示すカウントダウンタイマーを示すことができる。別の実施形態では、生成されたメッセージは、ワイヤレス識別送信機への送信の成功を可能にするための、近接ブロードキャスト受信機に対する命令を含み得る。たとえば、生成されたメッセージは、近接ブロードキャスト受信機によってワイヤレス識別送信機に送信される任意のメッセージに対する仕様(たとえば、要求されるコード、コンテンツ、配信時間など)を含み得る。

[0175]ブロック486において、送信機は、Bluetooth LEパケットのような短距離ワイヤレス送信を介して、生成されたメッセージをブロードキャストすることができる。短距離ブロードキャストの範囲内にある場合、近接ブロードキャスト受信機は、図7Aを参照して以下で説明されるように、ブロードキャストを受信し処理することができる。

[0176]ワイヤレス識別送信機は、各々のカウンタ時間期間に対して複数回、同じ生成されたメッセージを周期的にブロードキャストすることができる。言い換えると、ワイヤレス識別送信機は、カウンタの可変値を修正する前に、生成されたメッセージを2回以上ブロードキャストすることができる。判定ブロック488において、ワイヤレス識別送信機は、所定のカウンタ時間期間が満了したかどうかを判定することができる。カウンタ時間期間が満了していない場合(すなわち、判定ブロック488=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック486において、生成されたメッセージを周期的にブロードキャストし続けることができる。

[0177]カウンタ時間期間が満了した場合(すなわち、判定ブロック488=「はい」)、ブロック490において、ワイヤレス識別送信機は、カウンタをインクリメントし、判定ブロック492において、カウンタ値に基づいて、ワイヤレス識別送信機がメッセージを受信することが可能になったかどうかを判定することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、現在のカウンタの可変値を事前に定められた最大(または最小)カウンタ値と比較することができる。上で述べられたように、様々な他の実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機内に記憶された時間または命令の他の評価に基づいて、メッセージを受信するための可用性を判定することができる。

[0178]メッセージを受信することが可能ではない場合(すなわち、判定ブロック492=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロードキャストする新たなメッセージを生成するために、ブロック484における動作を継続することができる。ワイヤレス識別送信機がメッセージを受信することが可能である場合(すなわち、判定ブロック492=「はい」)、ブロック494において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば、入来する短距離無線送信について受信機回路をモニタすることによって、入来するメッセージをリッスンすることができ、ブロック496において、ワイヤレス識別送信機は、プロセッサ上で実行されるソフトウェアもしくは動作、またはワイヤレス識別送信機内のワイヤレスモデムなどによって、あらゆる受信された入来するメッセージを処理することができる。

[0179]判定ブロック498において、ワイヤレス識別送信機は、受信時間期間が満了したかどうかを判定することができる。言い換えると、ワイヤレス識別送信機は、入来するメッセージがまだ受信され得るかを判定することができる。入来するメッセージを受信するための時間期間は、ワイヤレス識別送信機によって管理されるカウンタ変数、時計信号の指示、または受信されたメッセージ内の情報に基づき得る。受信時間期間が満了していない場合(すなわち、判定ブロック498=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック494において、入来するメッセージをリッスンし続けることができる。しかしながら、受信時間期間が満了している場合(すなわち、判定ブロック498=「はい」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック482に戻ることによって、処理を繰り返すことができる。

[0180]図5は、変化する信号強度で、ある周期でメッセージをブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法500を示す。一般に、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信する近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージに基づいて、ワイヤレス識別送信機の位置を追跡することができる。上で説明されたように、サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機の位置に関する情報を含んでよく、サーバはこの情報を使用して、ワイヤレス識別送信機の概略的な位置を推定することができる。しかしながら、ワイヤレス識別送信機が、特定の近接ブロードキャスト受信機に向けられない、またはそれとペアリングされない短距離無線を介してブロードキャストする実施形態では、ブロードキャストメッセージは、ワイヤレス識別送信機の受信距離(または半径)内の任意の近接ブロードキャスト受信機によって受信され得る。複数の近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストするワイヤレス識別送信機の受信範囲内にある場合、ブロードキャストメッセージを受信するすべての近接ブロードキャスト受信機が、同時発生するサイティングメッセージをセントラルサーバに送信し得る。セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の位置または近接を推定するために、位置情報を含む様々なサイティングメッセージを使用することができる。

[0181]より正確な位置または近接の推定を可能にするために、ワイヤレス識別送信機は、異なる信号強度(たとえば、低電力信号および高電力信号)でメッセージをブロードキャストすることができ、2つの異なる受信範囲を伴うブロードキャストが生じる。低電力信号の受信範囲内に位置する近接ブロードキャスト受信機は、高電力信号と低電力信号の両方を受信しレポートすることが可能であり得るが、ワイヤレス識別送信機からより離れている近接ブロードキャスト受信機は、高電力信号しか受信しレポートすることができない。セントラルサーバは、低電力信号を受信した近接ブロードキャスト受信機によって送信されるサイティングメッセージを識別することができ、低電力信号を受信しない近接ブロードキャスト受信機よりもワイヤレス識別送信機の近くにあるものとして、これらの近接ブロードキャスト受信機を判定することができる。

[0182]ブロック501において、上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機は、識別情報を含むメッセージ(すなわち、ブロードキャストメッセージ)を生成することができる。ブロック502において、ワイヤレス識別送信機は、短距離無線を介して、第1の信号強度で、生成されたブロードキャストメッセージをブロードキャストすることができる。第1の信号強度は、標準的な量の電力を短距離無線に加えることによって生成される、「高い」(またはより高い)信号強度であり得る。判定ブロック504において、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義された第1の期間が完了したかどうかを判定することができる。言い換えると、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義された時間期間の間、ワイヤレス識別送信機が第1の信号強度でブロードキャストメッセージをブロードキャストしたかどうかを判定することができる。あるいは、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機が第1の信号強度で所定の回数ブロードキャストメッセージをブロードキャストしたかどうかを判定することができる。ワイヤレス識別送信機は、カウンタ変数、クロック信号の評価、または、活動の期間をモニタするための任意の他の技法に基づいて、この判定を行うことができる。事前に定義された第1の期間が完了していない場合(すなわち、判定ブロック504=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック502において、ブロードキャストメッセージを第1の信号強度でブロードキャストし続けることができる。

[0183]事前に定義された第1の期間が完了している場合(すなわち、判定ブロック504=「はい」)、ブロック506において、ワイヤレス識別送信機は、短距離無線を介して、生成されたブロードキャストメッセージを第2の信号強度でブロードキャストすることができる。第2の信号強度は、より少量の電力を短距離無線に加えることによって生成される、「低い」(またはより低い)信号強度であり得る。第2の信号強度の受信範囲を超えてブロードキャストメッセージを受信することを可能にするために、任意選択のブロック502’において、ワイヤレス識別送信機はまた、第2の信号強度でのブロードキャストの直前または直後に、生成されたブロードキャストメッセージを第1の信号強度でブロードキャストすることができる。

[0184]判定ブロック508において、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義された第2の期間が完了したかどうかを判定することができる。言い換えると、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義された時間期間の間、ワイヤレス識別送信機が第2の信号強度でブロードキャストメッセージをブロードキャストしたかどうかを判定することができる。あるいは、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機が第2の信号強度で所定の回数、ブロードキャストメッセージをブロードキャストしたかどうかを判定することができる。事前に定義された第2の期間が完了していない場合(すなわち、判定ブロック508=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック506において、ブロードキャストメッセージを第2の信号強度でブロードキャストし続けることができる。

[0185]事前に定義された第2の期間が完了している場合(すなわち、判定ブロック508=「はい」)、任意選択のブロック502’において、ワイヤレス識別送信機は、生成されたブロードキャストメッセージを第1の信号強度で送信することができる。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義された第1の期間の間、第1の信号強度でブロードキャストメッセージを送信することができ、任意選択の判定ブロック504’において、第1の期間が完了したかどうかを判定することができる。任意選択の事前に定義された期間が完了していない場合(すなわち、判定ブロック504’=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、任意選択のブロック502’において、生成されたブロードキャストメッセージを第1の信号強度でブロードキャストし続けることができる。事前に定義された第1の期間が完了している場合(すなわち、任意選択の判定ブロック504’=「はい」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック501の動作を実行することによって、サイクルを繰り返すことができる。

[0186]様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機は、様々なパターン、期間、シーケンス、および順列のサイクルで、第1の信号強度および第2の信号強度でブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、低電力で送信される1つまたはいくつかの信号が周期的に散りばめられた、高電力信号のパターンを周期的に送信することができる。別の例として、第1の信号強度で送信するための事前に定義された期間は、第2の信号強度で送信するための期間と同じであってよく、より短くてよく、またはより長くてよく、かつこの逆であってよい。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、第2の信号強度での送信期間よりも数倍長い(または大きい)期間、第1の信号強度でブロードキャストメッセージを送信することができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、所定のスケジュール、近接ブロードキャスト受信機またはサーバから受信されたメッセージ、ユーザ入力データ、デバイスのバッテリ状態、センサデータなどに基づいて、送信のパターンを変更することができる。様々な実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、任意の、かつ変化する信号強度でメッセージをブロードキャストすることができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、3つ以上の受信範囲を可能にするために、3つ以上の電力レベルで信号を送信することができる。たとえば、信号は、高い強度、中程度の強度、中から高の強度、中から低の強度などでブロードキャストされ得る。

[0187]ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、第1の信号強度で送信される第1のブロードキャストメッセージとは異なる第2の信号強度で、第2のブロードキャストメッセージを送信することができる。たとえば、第2のブロードキャストメッセージは、第2のブロードキャストメッセージがより低い信号強度で送信されているというインジケータのような、追加の情報または可変の情報を含み得る。第2の信号強度に対する異なるブロードキャストメッセージの使用は、ブロードキャストメッセージを中継またはレポートする近接ブロードキャスト受信機をさらに区別する際、さらに、違法な関係者からのなりすましメッセージを避ける際に、サーバを支援することができる。たとえば、第2の信号強度に対応する第2のブロードキャストメッセージは、事前に登録された、または既知の近接ブロードキャスト受信機のみによって復号または使用され得る情報を含み得る。

[0188]図6は、モバイル近接ブロードキャスト受信機138内の様々なモジュールの図600を示す。上で説明されたように、近接ブロードキャスト受信機は、建物の周りに配置された専用デバイスなどの固定式の近接ブロードキャスト受信機と、ワイヤレス識別送信機110からのブロードキャストメッセージを受信し長距離通信を介して(たとえば、WiFiまたはセルラーネットワークを介して)セントラルサーバ120へとインターネット103を通じてサイティングメッセージを送信するための動作を実行するように構成されるモバイルデバイスのような、モバイル近接ブロードキャスト受信機138とを含み得る。様々なモジュールおよびコンポーネントが、モバイル近接ブロードキャスト受信機138内の要素に関して以下で説明されるが、様々な実施形態では、固定式の近接ブロードキャスト受信機のような任意の近接ブロードキャスト受信機が、同様のモジュールおよび/またはコンポーネントを含み得る。

[0189]モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、近隣ワイヤレス識別送信機110からの受信されたブロードキャストメッセージを処理するために利用される、ソフトウェア、命令、ルーチン、アプリケーション、動作、または他の回路であり得る、コアクライアントモジュール115を含み得る。コアクライアントモジュール115はまた、近接ブロードキャスト受信機142、138とセントラルサーバ120との間の通信を処理することができ、たとえば、サイティングメッセージを送信し、セントラルサーバ120から返信メッセージを受信する。たとえば、コアクライアントモジュール115は、サイティングメッセージのアップロードまたは送信などの動作を、ユーザからの対話を伴わずに実行する、バックグラウンドサービスとして動作し得る。

[0190]コアクライアントモジュール115は、ブロードキャストメッセージおよび/もしくはサイティングメッセージに関する、アプリケーションプログラミングインターフェースデータ、コード、または他のコマンドに対応する、APIコンポーネント606を含み得る。たとえば、APIコンポーネント606は、ワイヤレス識別送信機110から受信されたBluetooth LEアドバタイズパケットをリッスンするとき、近接ブロードキャスト受信機によって利用され得る。別の例として、APIコンポーネント606は、モバイル近接ブロードキャスト受信機138を登録して、ワイヤレス識別送信機110に対応する通知、警告、または他の通信を受信するために利用され得る。コアクライアントモジュール115はまた、受信されたブロードキャストメッセージを処理するための、認証システムコンポーネント608を含み得る。たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、認証要求のためのoAuthと、承認された通信相手のためのxAuthとをサポートすることができる。コアクライアントモジュール115はまた、無線固有サイティング受信機コンポーネント610(たとえば、Bluetooth LE、LTE−D、WiFi、および他の通信を処理するためのコンポーネント)と、運用、管理、および保守(またはOA&M)モジュール612と、ワイヤレス識別送信機ネットワークマネージャコンポーネント614と、記憶された先読み識別子に関するイベント登録コンポーネント616と、サイティングマネージャコンポーネント618とを含み得る。ある実施形態では、イベント登録コンポーネント616は、セントラルサーバ120からダウンロードされ特定のワイヤレス識別送信機110に対応する多数のローリング識別子、たとえば、ある時間枠の間にワイヤレス識別送信機110によってブロードキャストされるあり得るローリング識別子と一致し得るローリング識別子のセットを、記憶することができる。

[0191]多くの現代のモバイルデバイスのように、モバイル近接ブロードキャスト受信機138は、第三者のアプリケーション(または「アプリ」)を実行するように構成され得るので、様々な第三者(たとえば、業者)によって提供されるアプリケーションに関するソフトウェア命令とルーチンとを、実行し、管理し、別な方法で実施することができる、第三者のアプリケーションモジュール116を含み得る。たとえば、第三者のアプリケーションモジュール116は、様々な第三者のアプリケーションによって使用されるべき様々なデータをコアクライアントモジュール115から受信することができる。例示の目的で、セントラルサーバ120に登録された百貨店に関連する第三者のアプリケーションは、モバイル近接ブロードキャスト受信機138のユーザがその百貨店(たとえば、店舗のジオフェンス)に入ったとき、そこにとどまったとき、および/またはそこから離れたときに、コアクライアントモジュール115から通知を受信するように構成され得る。ある実施形態では、最適化の目的で、第三者のアプリケーションモジュール116を介して実行されるアプリケーションまたはアプリは、特定のワイヤレス識別送信機が近接にあるとき、または代替的には近接から離れたときに、コアクライアントモジュール115から通知を受信するように登録し、またはそうでなければ構成され得る。たとえば、アプリケーションは、前もって、特定のワイヤレス識別送信機が近接に入ったか、近接にとどまっている(たとえば、近くで止まっており動いていない)か、または近接から離れたかを示すイベント通知を受信するために、コアクライアントモジュール115に登録することができる。

[0192]モバイル近接ブロードキャスト受信機138はまた、短距離信号受信機回路のような、様々な動作を実行し回路を管理するための、オペレーティングシステムおよびプラットフォームモジュール620を含み得る。具体的には、オペレーティングシステムおよびプラットフォームモジュール620は、Bluetooth LEプロトコルを利用する通信を処理するためのBluetooth Low Energy(LE)モジュール624と、様々なセルラーワイヤレスネットワークおよび同様の長距離ワイヤレスネットワーク(たとえば、LTE−Dなど)に対応する通信を処理するためのセルラーネットワークモジュール626とを含み得る。オペレーティングシステムおよびプラットフォーム620はまた、時間を記録しタイムスタンプデータを生成し得る時間サービスコンポーネント628と、低精度の位置データまたは代替的にはより正確なGPS(またはA−GPS)位置データを保持し得る位置サービスコンポーネント630と、記憶コンポーネント632と、WiFiまたは他のワイヤレスネットワークを介した通信を可能にするためのワイヤレスワイドエリアネットワーク/ワイヤレスローカルエリアネットワークコンポーネント622とを含み得る。

[0193]ある実施形態では、コアクライアントモジュール115は、ワイヤレス識別送信機の識別子(たとえば、関心のあるリスト上のすべての送信機のローリング識別子、ユーザにより所有されるすべての送信機の識別子など)のセットをセントラルサーバから要求することができる。そのようなセットは、現在使用されておりある時間の期間使用されることが予想される、ワイヤレス識別送信機に対応し得る。

[0194]図7Aは、固定式の近接ブロードキャスト受信機またはモバイル近接ブロードキャスト受信機のような近接ブロードキャスト受信機上で実施され得る、ある実施形態の方法700を示す。判定ブロック702において、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機によるブロードキャストアドバタイズメントパケットをリッスンし始めることができる。上で論じられたように、パッシブモード/実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、継続的にモニタモードであってよく、または、セントラルサーバから受信された警告(または探索アクティブ化メッセージ)に応答して、特定の識別子のリッスンを始めることができる。近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック702=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702における動作を継続することができる。

[0195]近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック702=「はい」)、ブロック704において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージおよび他の関連するデータから得られた情報に基づいて、サイティングメッセージを生成することができる。具体的には、サイティングメッセージは、ローリング識別子(すなわち、符号化されたデバイス識別子)、MACアドレス、または、特定のワイヤレス識別送信機を識別するために使用され得る他の固有のコードのような、受信されたブロードキャストメッセージを送信したワイヤレス識別送信機に固有の識別子を含み得る。他の関連するデータは、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信した時間、位置情報、近接ブロードキャスト受信機の識別情報、関連するサービス(たとえば、関連付けられる業者)、および信号強度情報のような、ブロードキャストメッセージの受信に関する様々な情報を含み得る。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、現在の状態についてのデータ(たとえば、タイムスタンプ、GPS座標、最も近い基地局のセルIDなど)を、ブロードキャストメッセージおよび/またはワイヤレス識別送信機の識別子と関連付けることができる。このデータは、各識別子に対応するサイティングが発生したときからのタイムスタンプおよびGPS座標と関連付けられる1つまたは複数の識別子を伴うアレイのような、様々なタイプのデータ構造のいずれかに記憶され得る。ある実施形態では、サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機のアイデンティティを確認するためにセントラルサーバによって使用され得る、デジタル証明書またはコードのような、認証データを含み得る。たとえば、サイティングメッセージのメタデータ内で、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機およびセントラルサーバにのみ知られている特別なハッシュコードを含み得る。

[0196]ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば、図2A〜図2Bを参照して上で論じられたようなセルラーネットワーク(たとえば、LTE、3G、または4Gネットワーク)または他のネットワークおよびインターネットを介して、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。サイティングメッセージを送信することによって接触イベントをレポートすると、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702における動作の実行に直ちに戻り、ワイヤレス識別送信機からのさらなるブロードキャストを待機することができる。これにより、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバに接触イベントを継続的にレポートすることが可能になる。

[0197]図7Bは、固定式の近接ブロードキャスト受信機またはモバイル近接ブロードキャスト受信機のような近接ブロードキャスト受信機上で実施され得る、ある実施形態の方法750を示す。近接ブロードキャスト受信機が、近接ブロードキャスト受信機がすでに遭遇したことのあるBluetoothマシン(MAC)アドレスによってブロードキャストされていることを示す、受信されたブロードキャストメッセージを無視するために方法750を実行し得ることを除いて、方法750は方法700と同様であり得る。ある実施形態では、方法750は、上で説明された方法450を実行するワイヤレス識別送信機によって送信されるブロードキャストメッセージを受信したことに応答して、実行され得る。方法750を実行することによって、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージを介して過剰に冗長な情報をセントラルサーバに中継するのを避けることができ、これは、内部バッテリを利用するように構成される近接ブロードキャスト受信機のバッテリ効率を向上させ、さらに、不必要なセントラルサーバの作業負荷を減らすことができる。

[0198]判定ブロック702において、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック702=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702における動作を継続することができる。近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック702=「はい」)、判定ブロック752において、近接ブロードキャスト受信機は、同じBluetooth MACアドレスからメッセージをすでに受信しているかどうかを判定することができる。近接ブロードキャスト受信機は、受信されたメッセージ内で示されるBluetooth MACアドレスを、以前に受信されたBluetooth MACアドレスに対応する記憶されたBluetooth MACアドレスのリストと比較することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間の期間(たとえば、1分、1時間など)にわたって受信されたMACアドレスを他の受信されたアドレスと比較することができ、または代替的に、受信されたMACアドレスを、以前に受信された任意の/すべてのアドレスと比較することができる。

[0199]近接ブロードキャスト受信機が同じBluetooth MACアドレスからすでにメッセージを受信している場合(すなわち、判定ブロック752=「はい」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702における動作を継続することができる。しかしながら、近接ブロードキャスト受信機が同じBluetooth MACアドレスからまだメッセージを受信していない場合(すなわち、判定ブロック752=「いいえ」)、ブロック754で、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたメッセージのBluetooth MACアドレスを記憶することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信の時間、さらには、受信されたブロードキャストメッセージに関する他の情報も含み得るデータテーブルに、Bluetooth MACアドレスを記憶することができる。ブロック704において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージおよび他の関連するデータからの情報に基づいて、サイティングメッセージを生成することができる。ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。サイティングメッセージを送信することによって接触イベントをレポートすると、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702における動作の実行に直ちに戻り、ワイヤレス識別送信機からのさらなるブロードキャストを待機することができる。

[0200]図8は、様々な実施形態における通信を示す呼のフローチャート800である。ワイヤレス識別送信機110は、短距離ブロードキャストメッセージ802(たとえば、Bluetooth LE信号)を、モバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、モバイルデバイス、携帯電話など)または上で論じられたような様々な他の近接ブロードキャスト受信機などの、近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。ブロードキャストメッセージ802は、ワイヤレス識別送信機の識別子を含み得る。近接ブロードキャスト受信機は、任意の関連するデータ(たとえば、タイムスタンプ、GPS座標、セルIDなど)とともに、ワイヤレス識別送信機の識別子を、サイティングメッセージ804としてセントラルサーバ120に送信(またはアップロード)することができる。セントラルサーバ120は、サイティングメッセージ804を受信し、1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機からの多くの異なる識別子を記憶することができる。

[0201]いくつかの実施形態では、識別子および関連するデータは、プライバシーを守るために、ユーザの個人データのいずれをも伴わずに、セントラルサーバに送信(またはアップロード)され得る。個人の携帯電話を利用することを試みる様々な実施形態では、電話は、モバイル近接ブロードキャスト受信機としてオプトインすることができる。しかしながら、これらの電話のユーザは、個人を特定可能なデータもセントラルサーバに送信されることを恐れる場合、オプトインすることを拒否することがある。したがって、これらの個人のモバイルデバイス(すなわち、モバイル近接ブロードキャスト受信機)にインストールされた、受信された識別子をアップロードするためのアプリケーションは、個人データ、またはモバイル近接ブロードキャスト受信機を識別し得る他のデータの送信を禁止し得る。

[0202]セントラルサーバ120は、端末124またはモバイルデバイスのようなユーザデバイスから、ワイヤレス識別送信機の位置を要求するユーザ要求806を受信することができる。この要求は、特定のワイヤレス識別送信機と関連付けられるアカウントにログインした後、ユーザによって送信され得る。たとえば、各ワイヤレス識別送信機は、認証されたユーザに登録され得るので、登録されたワイヤレス識別送信機の位置に対する要求806は、認証されたユーザが安全なアカウントにログインした後にのみ、送信され得る。

[0203]ユーザ要求806を受信した後、サーバ120は、要求されたワイヤレス識別送信機の識別子とのあらゆる一致を見つけるために、サイティングメッセージを介して受信される以前にレポートされたワイヤレス識別送信機の識別子を通じて、探索することができる。応答808において、あらゆる一致がユーザにレポートされ得る。応答808はまた、サイティングメッセージ804内の関連するデータ(たとえば、タイムスタンプ、GPS座標、セルID)を含み得る。ユーザは、この関連するデータを使用して、ワイヤレス識別送信機の位置決定または追跡を助けることができる(たとえば、母親が、子供のワイヤレス識別送信機についてレポートされた最新の位置で行方不明の子供を見つけ得る)。

[0204]図9Aは、タイプセグメントまたはコマンドセグメントを含めるためのある実施形態の方法900を示す。ブロック902において、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストアドバタイズパケットのようなブロードキャストメッセージを、ワイヤレス識別送信機(図9Aでは「WIT」と呼ばれる)から受信することができる。ブロードキャストメッセージは、識別子セグメント、さらに、タイプセグメントまたはコマンドセグメントのような追加のセグメントまたはコードを含み得る。近接ブロードキャスト受信機は、ブロック904において、受信されたブロードキャストメッセージ中のこのコードに基づいて動作を実行することができる。様々な実施形態において、この動作は、近接ブロードキャスト受信機が実行することが可能な任意の動作を含み得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、タイプセグメントまたはコマンドセグメントに基づいて、異なるレベルの優先度をメッセージまたは識別子に割り当てることができる(たとえば、子供の安全のためのデバイスは、店舗からのセキュリティタグよりも高い優先度を有する)。より高い優先度を有する受信されたメッセージまたは識別子は、セントラルサーバに最初に送信されてよく、または、近接ブロードキャスト受信機のローカルログから最後に削除されてよい。

[0205]近接ブロードキャスト受信機は、タイプセグメントまたはコマンドセグメントに基づいて、ブロードキャストメッセージまたは識別子を異なるように処理することができる。たとえば、メッセージは、セントラルサーバに送信されるよりも前に、ある時間の間(たとえば、セグメントの値に応じた様々な時間)ローカルに記憶され得る。あるいは、メッセージまたは識別子は、タイムスタンプおよびGPS座標のような任意の関連するデータとともに、複数の位置に送信され得る。

[0206]別の例として、近接ブロードキャスト受信機は、タイプセグメントおよび/またはコマンドセグメントに基づいて、様々な通信を開始することができる。近接ブロードキャスト受信機は、特定のURLにレポートし、SMSメッセージを送信し、電話呼を開始し、または新たなネットワーク接続を確立することができる。様々な実施形態において、これらの動作のいくつかは、ユーザのプライバシーを守るために、任意選択で無効にされ得る。

[0207]さらなる実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、他のネットワークデバイスが何らかの動作を行うために、追加のセグメントまたは他のメッセージを別のネットワークデバイスに送信するように構成され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、メッセージを関連するデータとともにセントラルサーバに転送することができる。セントラルサーバは、メッセージ中の追加のセグメントに基づいて動作を実行することができ、たとえば、ユーザ要求を待機することなく、メッセージをユーザに自動的に送信する。

[0208]図9Bは、ワイヤレス識別送信機への近接に基づいてコンテンツを提供するための、ある実施形態の方法950を示す。近接ブロードキャスト受信機は、ブロック952において、識別コードおよび/または第2のセグメントを含むワイヤレス識別送信機(図9Bでは「WIT」と呼ばれる)からのブロードキャストメッセージを受信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック955において、識別コードおよび/または第2のセグメントと関連付けられる動作がローカルに(たとえば、近接ブロードキャスト受信機のメモリに)記憶されるかどうかを判定することができる。関連する動作がローカルで発見される場合(すなわち、判定ブロック955=はい)、ブロック958において、動作は近接ブロードキャスト受信機によって実行され得る。

[0209]関連する動作がローカルで発見されない場合(すなわち、判定ブロック955=いいえ)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック960において、識別子および/または第2のセグメントを伴うサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザデバイスのような別のデバイスにメッセージを送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、ブロック962において、命令メッセージを受信することができる。この命令は、識別子および/または第2のセグメントを伴うサイティングメッセージに応答して、セントラルサーバまたは他のデバイスによって送信され得る。ブロック964において、近接ブロードキャスト受信機は、受信された命令メッセージに基づいて動作を実行することができ、たとえば、ウェブページまたは他のオンラインリソースに行くことによってコンテンツにアクセスすることができる。代替的な実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック955を飛ばして、ブロック960においてサイティングメッセージを送信することとローカルに記憶された動作の実行を試みることとのいずれかに自動的に進むことができる。

[0210]近接に基づくコンテンツ公開システムは、広範な活動のために使用され得る。たとえば、ティーンエイジャーは、ワイヤレス識別送信機を持ち運ぶことがあり、彼らはそのワイヤレス識別送信機をソーシャルネットワーキングページ(たとえば、Facebook(登録商標))に向ける。彼らが友人の近くにいる場合、近接ブロードキャスト受信機(すなわち、モバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成される携帯電話)でそのページが直ちにアクセスされ得る。不動産仲介業者は、ある家のためのウェブページを準備し、その家の近くを運転する誰もがその情報にアクセスできるように、そのウェブページを指すワイヤレス識別送信機をその家の看板に付加することができる。店舗は、クーポンへのリンク、消費者のレポート、または追加の栄養情報のような動的な表示を提供するために、製品とともにワイヤレス識別送信機を含み得る。行方不明の犬が首輪にワイヤレス識別送信機を有する場合、首輪にアクセスするために犬と格闘しようとする代わりに、近接ブロードキャスト受信機が単にワイヤレス識別送信機にアクセスして、メッセージまたは呼を所有者に送信することができる。

[0211]様々な特徴および代替的な動作により、システムは、柔軟で拡張可能な機能を有することが可能になり得る。行われる動作は、時間とともに近接ブロードキャスト受信機において更新され得るアプリケーションによって制御されるので、機能は追加され得る。

[0212]図10は、ワイヤレス識別送信機(図10では「WIT」と呼ばれる)による受信のための構成設定を送信するための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1000を示す。方法1000は、図4Aを参照して上で説明された方法400の動作をワイヤレス識別送信機が実行することとともに、またはそれに応答して、固定式の近接ブロードキャスト受信機またはモバイル近接ブロードキャスト受信機のような、近接ブロードキャスト受信機によって実行され得る。判定ブロック1002において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機から構成メッセージが受信されるかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信回路をモニタして、特定のコード、フラグ、メタデータ、ヘッダ情報、または、構成要求に関するものとして近接ブロードキャスト受信機が識別する情報を、短距離ワイヤレス信号が有するかどうかを判定する。構成メッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック1002=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1002における動作を継続することができる。

[0213]構成メッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック1002=「はい」)、ブロック1004において、近接ブロードキャスト受信機は、構成設定をワイヤレス識別送信機に送信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信された構成設定において示されるワイヤレス識別送信機の構成パラメータの値を含む、Bluetooth LE信号をブロードキャストすることができる。具体的には、近接ブロードキャスト受信機は、送信間隔パラメータのような、ワイヤレス識別送信機によって受信され様々な動作パラメータまたは構成パラメータを設定するために処理され得る、Bluetooth LEセッターをブロードキャストすることができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機(または識別トランシーバ)は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からの構成メッセージを常にまたは周期的にモニタできるように、バックグラウンドサービスまたはアプリケーションとして、方法1000の動作を実行することができる。

[0214]図11は、ブロードキャストメッセージをセントラルサーバに中継し、返信メッセージをセントラルサーバから受信する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1100を示す。近接ブロードキャスト受信機は、家、店舗、ジム、学校などのような施設に接続されてよく、それらの施設に関する様々な動作を実行するように構成されてよい。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ソフトウェアルーチンを実行する装置内に含まれ得る。そのような近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機(図11では「WIT」と呼ばれる)からブロードキャストメッセージを受信したことに応答して特定のルーチンを実行するように構成され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機のユーザの選好に適するように、動作の実行を修正することができる。

[0215]しかしながら、上で論じられたように、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機のユーザのプライバシーとアイデンティティとを守るために、ブロードキャストメッセージ内のデータを不明瞭にし、または暗号化することができる。たとえば、ブロードキャストメッセージは、ユーザのアイデンティティを暗号化せずに送信できない。受信されたブロードキャストメッセージに関する識別情報を決定するために、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージをセントラルサーバに中継することができ、セントラルサーバは、メッセージ中の情報(たとえば、隠匿された、ローリングされた、または暗号化されたデバイスID)に基づいて、ワイヤレス識別送信機とそのユーザとを識別することができる。上で論じられたように、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機によって送信されるメッセージを解読するための秘密を記憶することができる。サイティングメッセージを受信したことに応答して、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の識別情報を含む返信メッセージを、近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。

[0216]ある実施形態では、セントラルサーバはまた、近接ブロードキャスト受信機と関連付けられる施設の運営に関する追加の情報を記憶することができる。たとえば、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機がその中にある施設の運営に関する機密情報を記憶する、情報ハブであり得る。別の例として、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティに基づいて実行するための、近接ブロードキャスト受信機向けの命令を含み得る。したがって、セントラルサーバは、サイティングメッセージに関するワイヤレス識別送信機(またはそのユーザ)を識別できないが代わりにワイヤレス識別送信機に関するデータを含み得る、返信メッセージを送信することができる。様々な実施形態において、返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機のユーザの選好および/または近接ブロードキャスト受信機と関連付けられるサービスに基づいて、データと識別情報のいずれかを、含むことも含まないこともある。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機のユーザに対する信頼できるサービスに関するものとして登録され得るので、セントラルサーバは、ユーザを識別する返信メッセージを送信することができる。別の例として、ワイヤレス識別送信機のユーザは、セントラルサーバへの登録手順の間に、匿名データが近接ブロードキャスト受信機に配信されることを可能にする、プライバシー許可(または設定)を設定していることがある。プライバシー許可はさらに、図23を参照して以下でさらに論じられる。

[0217]判定ブロック702において、近接ブロードキャスト受信機は、たとえばワイヤレス識別送信機から、ブロードキャストメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。ブロードキャストメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック702=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。ブロードキャストメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック702=「はい」)、ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。たとえば、サイティングメッセージは、ワイヤレス識別送信機の識別情報とともに、近接ブロードキャスト受信機の位置およびタイムスタンプのような関連するデータを含み得る。判定ブロック1101において、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバから返信メッセージが受信されるかどうかを判定することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージについての識別情報を記録することができ、その情報を受信されたメッセージと比較して一致を探すことができる。返信メッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック1101=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。あるいは、返信メッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック1101=「いいえ」)、ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は任意選択で、サイティングメッセージをセントラルサーバに再送信することができる。ある実施形態では、返信メッセージが受信されない場合、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間の期間にわたって、事前に定義された回数、サイティングメッセージを再送信することができる。

[0218]返信メッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック1101=「はい」)、判定ブロック1102において、近接ブロードキャスト受信機は、返信メッセージがワイヤレス識別送信機の識別情報を含むかどうかを判定することができる。たとえば、識別情報は、ユーザの名前、住所、慎重に扱うべき情報(たとえば、社会保障番号、銀行取引情報、パスワードなど)、ならびに、ワイヤレス識別送信機および/またはワイヤレス識別送信機のユーザを記述する他のデータを含み得る。返信メッセージが識別情報を含む場合(すなわち、判定ブロック1102=「はい」)、任意選択のブロック1104において、近接ブロードキャスト受信機は、処理のために、ローカルサーバのようなローカルデバイスにメッセージを送信することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機と関連付けられるローカルデバイス、および/または近接ブロードキャスト受信機が位置する施設へ、返信メッセージ中で識別情報を中継することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ジム、小売店、学校、または、識別情報に基づいて近接ブロードキャスト受信機に対する命令を次々に決定し得る他の第三者のローカルコンピューティングデバイスへ、ワイヤレス識別送信機の識別情報を送信することができる。ある実施形態では、ローカルデバイスは、施設の様々な関連するデバイスとともにさらに使用するために、識別情報を記憶し、および/または情報をデータベースのデータと関連付けることができる。

[0219]返信メッセージが識別情報を含まない場合(すなわち、判定ブロック1102=「いいえ」)、または、任意選択のブロック1104において近接ブロードキャスト受信機がメッセージをローカルデバイスに送信する場合、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば、判定ブロック1106において、近接ブロードキャスト受信機または近接ブロードキャスト受信機と関連付けられる他のデバイスによって、使用する他のデータを返信メッセージが含むかどうかを判定することができる。たとえば、返信メッセージは、実行すべき近接ブロードキャスト受信機に対するコマンドまたは命令を含み得る。加えて、データは、ワイヤレス識別送信機および/またはワイヤレス識別送信機のユーザの選好に対応するために様々なデバイスによって使用され得る、構成データ(または構成情報)を含み得る。たとえば、返信メッセージは、使用するための、または、ローカルデバイス、ワイヤレス識別送信機、もしくは様々な他の関連するデバイスへ転送するための、近接ブロードキャスト受信機に対するソフトウェア命令を含み得る。使用するデータを返信メッセージが含む場合(すなわち、判定ブロック1106=「はい」)、ブロック1108において、近接ブロードキャスト受信機は、返信メッセージ内でデータを使用することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、返信メッセージからの構成データを利用する(たとえば、ユーザの選好に適するように装置を設定する)ように動作を実行することができる。近接ブロードキャスト受信機による使用のためのデータを返信メッセージが含まない場合(すなわち、判定ブロック1106=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。

[0220]非限定的な説明のための例として、近接ブロードキャスト受信機は、フィットネス施設内のあるエクササイズ器具に接続され得る。近接ブロードキャスト受信機が、エクササイズ器具で運動しようとしているユーザにより持ち運ばれるワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信すると、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、必ずしもユーザのアイデンティティを共有することなくワイヤレス識別送信機のユーザの体型寸法と選好とに適するようにエクササイズ器具を構成するために使用され得るデータを含む返信メッセージを、セントラルサーバから受信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、そのデータを使用して、器具の座席またはペダルの高さを調整することができる。別の例として、データは、エクササイズ器具で実行されるべき運動のルーチンを定義することができる。あるいは、返信メッセージは、ユーザのフィットネス施設アイデンティフィケーションを含んでよく、近接ブロードキャスト受信機はそのフィットネス施設アイデンティフィケーションをローカルサーバ(たとえば、ジムが管理するサーバ)に送信することができる。ローカルサーバは、ユーザのフィットネス施設アイデンティフィケーションをローカルデータベースと比較することができ、比較に応答して、個人設定された構成命令を近接ブロードキャスト受信機およびエクササイズ器具に送信することができる。返信メッセージデータの、他の非限定的だが説明のための用途は、ワイヤレス識別送信機のユーザによる個人設定された使用のために、レンタカー(たとえば、座席の位置、設定など)とコンピュータコンポーネント(たとえば、マウス、キーボードなど)とを構成することを含み得る。

[0221]ある実施形態では、返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機のユーザを識別するのに有用な写真画像のような、識別情報を含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザを識別する返信メッセージを受信したことに応答して、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザの画像またはユーザの筆跡(たとえば、署名)のサンプルを表示することができる。この機能は、ワイヤレス識別送信機を装備した人物(たとえば、行方不明の子供、顧客など)のアイデンティティを迅速に検証しようと試みるときに、救急隊員、警戒している市民、または業者によって使用され得る。別の実施形態では、商業取引に関与する業者の近接ブロードキャスト受信機(たとえば、埋め込まれた近接ブロードキャスト受信機を伴うpoint−of−saleデバイス)は、近くにいる顧客のワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされる情報を含むサイティングメッセージを送信することができる。得られる返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機の登録されたユーザのアイデンティティと顧客のアイデンティティとが一致する(すなわち、店内の人物がワイヤレス識別送信機に関するものとしてセントラルサーバにおいて示されるユーザと一致する)という確認を含み得る。加えて、アイデンティティが同じである場合、返信メッセージは、支払い情報、クレジットカード番号、または事後通信のための連絡先情報のような、取引を支援するための追加の情報を含み得る。

[0222]別の実施形態では、セントラルサーバからの返信メッセージは、近接ブロードキャスト受信機に、近接ブロードキャスト受信機のコンポーネント、センサ、特徴、ソフトウェア、および/または機能を、修正し、調整し、削除し、アクティブ化し、または無効にさせ得る、ソフトウェア命令および/またはデータを含み得る。たとえば、返信メッセージは、返信メッセージを受信すると近接ブロードキャスト受信機が実行する、または、事前にロードされたルーチンを実行し、もしくは特定の動作モードに入るように近接ブロードキャスト受信機をトリガする、ソフトウェア命令を含み得る。そのようなソフトウェア命令は、近接ブロードキャスト受信機を構成する、たとえば、カメラコンポーネント、セルラーネットワークモデム、スピーカシステム、WiFiトランシーバなどをアクティブ化する(デアクティブ化する)、近接ブロードキャスト受信機が実行し得る動作を定義することができる。別の例として、返信メッセージは、モバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成されるスマートフォンのような近接ブロードキャスト受信機に、アプリケーションを実行し、メッセージ(たとえば、電子メール、SMS、短距離無線信号など)を送信し、または近接ブロードキャスト受信機をオフにするように、命令し得る。そのような返信メッセージ内のソフトウェア命令は、影響を受けるコンポーネント、センサ、特徴、ソフトウェア、および/または機能が構成および/または再構成され得るときを示す、タイミング情報を含み得る。たとえば、返信メッセージは、近接ブロードキャスト受信機にある時間の期間マイクロフォンを無効にさせ得る命令を含み得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間の期間の後、および/または、近接ブロードキャスト受信機が返信メッセージに関するブロードキャストメッセージをワイヤレス識別送信機からもはや受信していない場合、任意の修正、調整、動作モードの選択、または返信メッセージのソフトウェア命令において識別される他の構成を元に戻すように構成され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信する限り、近接ブロードキャスト受信機のスピーカを無効にすることができる。別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージ内の情報に基づいて、近接ブロードキャスト受信機のコンポーネント、センサ、特徴、ソフトウェア、および/または機能を修正し、調整し、削除し、アクティブ化し、または無効にすることができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージを処理することができ、カメラのようなセンサを無効にするように近接ブロードキャスト受信機に指示する、検出されたソフトウェア命令を実行することができる。

[0223]そのような実施形態は、数々の用途において有用であり得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、政府機関の建物、裁判所、ロッカールーム、情報機関の事務所、幹部会議室、映画館などのような、注意を要するエリアに配置され得る。このように配備される場合、注意を要するエリアの所有者または管理機関は、そのようなエリアに持ち込まれるあらゆるモバイルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートフォン)が、近接ブロードキャスト受信機に結合されること、または、PBRアプリケーションをロードおよび/またはアクティブ化するなど、近接ブロードキャスト受信機として機能するように構成されることを要求することができる。モバイル近接受信機として機能するように構成されるモバイルコンピューティングデバイスは、特に注意を要するエリアにあるワイヤレス識別送信機から、ワイヤレス識別送信機のワイヤレス短距離信号を受信し、それらの信号中で情報をセントラルサーバに中継することができる。モバイルコンピューティングデバイスが注意を要するエリア中にあることを中継される識別送信機情報が示す場合、セントラルサーバは、コマンドをモバイルコンピューティングデバイスに送信して、着信音、カメラ、および/またはマイクロフォンをオフにすることなどの、適切な動作をモバイルコンピューティングデバイスに行わせることができる。たとえば、監督官は、特定の政府機関の建物に入るすべてのポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートフォン、テーブルコンピュータなど)が、建物内のワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信できるBluetooth LEトランシーバと、様々な実施形態において説明された近接ブロードキャスト受信機機能を実行するためのアプリケーションとを含むことを、要求することができる。別の例として、劇場に入るモバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、タブレットデバイス)は、ブロードキャストメッセージを処理し、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信し、セントラルサーバからの返信メッセージ中のコマンドに応答することができるアプリケーションを実行することを要求され得る。このように構成されるデバイスは、受信されたブロードキャストメッセージからセントラルサーバに識別情報を送信することができ、この識別情報は、セントラルサーバがデバイスの位置(すなわち、識別されたワイヤレス識別送信機の受信範囲内での)を決定することを可能にし得る。これにより、セントラルサーバは、コンピューティングデバイスが注意を要するエリア内にあるときを判定することが可能になり得る。たとえば、セントラルサーバは、サイティングメッセージを復号し、対応するワイヤレス識別送信機を、注意を要するエリア内のワイヤレス識別送信機として識別することができる。セントラルサーバは、様々なセンサデバイス、機能、および/またはコンポーネントを無効にするようにコンピューティングデバイスに指示し得る、上で説明されたようなコマンドまたはソフトウェア命令を含む、返信メッセージを生成し送信することができる。たとえば、ロッカールーム中のワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを中継する、スマートフォンであるモバイル近接ブロードキャスト受信機は、カメラをデアクティブ化するようにスマートフォンに命令する返信メッセージを、セントラルサーバから受信し得る。ある実施形態では、コンピューティングデバイスは、ブロードキャストメッセージが注意を要するエリアのワイヤレス識別送信機から受信される限り、セントラルサーバから受信されたソフトウェア命令を実行することができる。したがって、前述の例では、スマートフォンがロッカールームから出た場合、スマートフォンは、セントラルサーバから返信メッセージを受信するのを止め、それに応答してカメラを再アクティブ化することができる。同様の方式で、様々な実施形態が、劇場または裁判所においてスマートフォンの着信音をデアクティブ化し、裁判所およびライブシアターにおいてマイクロフォンをデアクティブ化し、軍事施設においてGPS受信機と送信機とをデアクティブ化し、学校の敷地でSMS機能と電子メール機能とをデアクティブ化することなどのために、使用され得る。

[0224]図12Aは、ワイヤレス識別送信機をアクティブに探索する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1200を示す。ブロック1202において、近接ブロードキャスト受信機は、探索されるべきワイヤレス識別送信機(図12Aでは「WIT」と呼ばれる)のターゲット識別子と1つまたは複数の探索セクタとを伴う警告(または、探索アクティブ化メッセージ)を、セントラルサーバから受信することができる。ある実施形態では、警告は、探索の対象が近接ブロードキャスト受信機によって識別され得ないように、近接ブロードキャスト受信機がアクセスできない、符号化された、暗号化された、または別な方法で不明瞭にされた識別子を含み得る。警告において示される探索セクタは、探索されるべき1つまたは複数のセクタに対応し得る。近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1205において、自身が探索セクタの1つの中に位置しているかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、警告からの探索セクタを、自身の現在のGPS座標またはセルIDと比較することができる。

[0225]近接ブロードキャスト受信機が探索セクタの1つの中に位置していない場合(すなわち、判定ブロック1205=いいえ)、ブロック1208において、近接ブロードキャスト受信機は、識別子のログ取得を継続することができ、たとえば、対応する位置および時間に関連して、受信されたブロードキャストメッセージ内の不明瞭または安全な識別子(たとえば、ローリング識別子)を記憶する。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、以前のワイヤレス識別送信機のサイティングのログを保持することができる。この実施形態では、1つまたは複数のリモートサーバ(たとえば、セントラルサーバ)に以前のサイティングからのデータのすべてを記憶するのではなく、データは、探索または警告がアクティブになるまで、近接ブロードキャスト受信機上に分散されたままであり得る。様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機は、以前のサイティングからのデータ、たとえば、ワイヤレス識別送信機のローリング識別子ならびにサイティングの位置および時間(さらには任意の他の関連するデータ)を記憶することができる。警告に応答して、近接ブロードキャスト受信機は、記憶された識別子が警告またはアクティブ化メッセージにおいて提供されたターゲット識別子と一致する、任意の記録されたサイティングについて、データベースを探索することができる。一致が存在する場合、以下で説明されるように、そのターゲット識別子に対応するデータを提供する応答が、セントラルサーバに送信され得る。

[0226]モバイル近接ブロードキャスト受信機が探索セクタの1つの中に位置している場合(すなわち、判定ブロック1205=はい)、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば、ターゲット識別子を、近隣ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージにおいて受信された任意の識別子と比較することによって、ブロック1210の警告によって示されるターゲット識別子をモニタすることができる。判定ブロック1213において、近接ブロードキャスト受信機は、ターゲット識別子が検出されるかどうかを判定することができる。ターゲット識別子が検出されない場合(すなわち、判定ブロック1213=いいえ)、近接ブロードキャスト受信機は、以下で論じられる判定ブロック1219に進み得る。

[0227]ターゲット識別子が検出される場合(すなわち、判定ブロック1213=はい)、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば、ターゲット識別子と、時間と、位置情報(たとえば、GPS座標)とを含むサイティングメッセージを送信することによって、ブロック706においてサイティングメッセージをセントラルサーバへ直ちに送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1219において、以前の警告とは異なるセクタを伴う新たな警告が受信されたかどうかを判定することができる。新たな警告が受信された場合(すなわち、判定ブロック1219=はい)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1205の動作を実行することによって、自身が新たなセクタの1つの中に位置しているかどうかを判定することができる。新たな警告が受信されていない場合(すなわち、判定ブロック1219=いいえ)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック1210におけるターゲット識別子のモニタを継続することができる。

[0228]さらなる実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、自身が担当する探索セクタを決定することができる。たとえば、オプトインした携帯電話は、ワイヤレス識別送信機を見つけるための追跡アプリケーションをインストールしてもよい。このアプリケーションは、携帯電話の位置を時間とともにモニタすることによって探索がその中で行われるべきである、セクタのリストを作成することができる。アプリケーションは次いで、探索セクタを一覧にする警告メッセージに基づいて、ワイヤレス識別送信機を探索することができる。したがって、この実施形態では、警告(または探索アクティブ化メッセージ)は、探索されているセクタを識別するすべての近接ブロードキャスト受信機へと、セントラルサーバによってブロードキャストまたはマルチキャストされてよく、受信機自体が、現在の自身の位置に基づいて、アクティブ探索モードに入るべきかどうかを判定することができる。

[0229]他の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、警告メッセージを受信したこととは無関係に、受信されたすべてのブロードキャストメッセージのためのサイティングメッセージを送信するように構成され得る。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバのためにサイティングメッセージを送信して、ターゲット識別子が含まれるかどうかを検出することができるので、アクティブ探索のターゲットになるワイヤレス識別送信機は発見されている。

[0230]図12Bは、様々な実施形態における警告1252に関する通信を示す呼のフローチャート1250である。一般に、警告1252は、上で説明されたようなアクティブ探索に関し得る。ユーザ要求806が、端末またはモバイルデバイスのようなユーザデバイスからセントラルサーバに送信され得る。ユーザ要求806は、ワイヤレス識別送信機の位置を要求することができ、ワイヤレス識別送信機と関連付けられるコードまたは識別子を含み得る。セントラルサーバは、1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機に警告1252(または探索アクティブ化メッセージ)を送信することができる。警告1252は、要求されたワイヤレス識別送信機の識別子を表すものを含み得る。たとえば、警告1252は、安全なローリング識別子を含んでよく、ワイヤレス識別送信機またはそのユーザのアイデンティティを提供しない。

[0231]上で言及されたように、ある実施形態では、セントラルサーバは、要求されたワイヤレス識別送信機が存在する可能性が高い、または存在することが疑われる特定の地理的セクタ内に位置する近接ブロードキャスト受信機のような、近接ブロードキャスト受信機のあるサブセットに警告を送信することができる。たとえば、ユーザ要求806は、要求されたワイヤレス識別送信機の最後の既知の位置を識別することができ、セントラルサーバは、その位置の近くのセクタ中の近接ブロードキャスト受信機に警告1252を送信することができる。

[0232]警告1252を受信する近接ブロードキャスト受信機は、要求されたワイヤレス識別送信機の識別子を伴うブロードキャストメッセージ802(たとえば、ブロードキャストアドバタイズメント)をモニタすることができる。近接ブロードキャスト受信機は次いで、サイティングメッセージ804をセントラルサーバに送信することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機またはその識別子と関連付けられる、タイムスタンプ、GPS座標、近接ブロードキャスト受信機のアイデンティフィケーション、および/またはセルIDのような、関連するデータをアップロードすることができる。セントラルサーバは、探索対象のワイヤレス識別送信機との近接ブロードキャスト受信機の接触から、関連するデータをユーザに知らせる応答808をユーザデバイスに送信することができる。

[0233]様々な実施形態は、図12Bに示されるアクティブ探索方法を上で論じられたパッシブ探索モデルと組み合わせることができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機から、短距離ブロードキャストメッセージ802(たとえば、Bluetooth LE無線信号)を以前に受信している可能性がある。このメッセージ802およびあらゆる関連するデータ(たとえば、タイムスタンプ、GPS座標、セルIDなど)が、近接ブロードキャスト受信機にローカルに記憶され、またはサービスの追跡を実行するセントラルサーバに転送され得る。ユーザ要求806が受信されると、セントラルサーバまたは近接ブロードキャスト受信機は、警告1252を送信することによってアクティブ探索を開始することに加えて、ワイヤレス識別送信機からの以前に受信されたブロードキャストメッセージ802と関連するデータとに対応するデータベースを探索することができる。応答808は、アクティブ探索により得られ任意の以前のメッセージ802と関連付けられる、すべてのデータを含み得る。

[0234]図13は、既知のワイヤレス識別送信機の識別子のリストを利用するための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1300を示す。近接ブロードキャスト受信機は、特定の識別子のリスト、または、ユーザおよび/もしくはワイヤレス識別送信機に対応する他のデータを記憶するように構成され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機(たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成されるスマートフォン)は、ワイヤレス識別送信機の複数の固有のマシンアドレスを含むテーブルを、ローカルデータベース内に記憶することができる。具体的には、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機のユーザが関心を持っている識別子の記憶されたリスト(すなわち、「関心のある」リスト)を利用することができる。関心のあるリストは、近接ブロードキャスト受信機のユーザによって所有される、すべてのワイヤレス識別送信機の識別子を含み得る。たとえば、セントラルサーバは、すべてのワイヤレス識別トランシーバと、ワイヤレス識別送信機と、ユーザと関連付けられる近接ブロードキャスト受信機とを、登録手順(たとえば、セントラルサーバと関連付けられるウェブサイト登録)の間に示すように、ユーザに促すことができる。そのようなリストを記憶することによって、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストに関する識別情報または関連性情報について、セントラルサーバに頻繁に問い合わせることを避けることができる。言い換えると、「関心のある」リストは、近接ブロードキャスト受信機のユーザが告知されることを望み得るブロードキャストメッセージを、近接ブロードキャスト受信機に知らせることができる。

[0235]関心のあるリストは、近接ブロードキャスト受信機が、近接ブロードキャスト受信機のユーザが関心を持っている人、場所、または物と関連付けられるワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信するときを、近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーション(たとえば、業者またはサービスに関する第三者のアプリケーション)に知らせるために利用され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、小売店の精算カウンタに位置するワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信し、受信されたブロードキャストメッセージ内の識別子を関心のあるリストに記憶された識別子と照合し、小売店と関連付けられ近接ブロードキャスト受信機で実行されるアプリに一致した識別子を提供することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、店舗、ベンダー、業者、および、近接ブロードキャスト受信機にインストールされた第三者のアプリケーションと関連付けられる(またはそのアプリケーションを後援する)他の第三者のような任意のエンティティを、関心のあるリストに含め得る。ある代替的な実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、無視され得る識別子のリスト(すなわち、無視リスト)を記憶することができる。そのような無視リストは、ブロードキャストメッセージ中で受信される識別子をアプリケーションにレポートするのを避けるために、近接ブロードキャスト受信機によって利用され得る。たとえば、無視リストにある識別子がブロードキャストメッセージを介して受信されると、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機上で実行される第三者のアプリケーションに関して、そのブロードキャストメッセージを無視することができる。

[0236]様々な実施形態において、関心のあるリストは、近接ブロードキャスト受信機を登録するときに、ユーザによって定義され、埋められ、または別な方法で生成され得る。たとえば、スマートフォンがモバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するのを可能にするソフトウェアをインストールするとき、ユーザは、ユーザが関心を持っている(または代替的には関心を持っていない)第三者、人々、場所、物の識別子を尋ねる、セントラルサーバと関連付けられる登録ウェブサイトへログインするように促され得る。ある実施形態では、セントラルサーバおよび/または近接ブロードキャスト受信機は、以前の購入、既知の挙動(たとえば、スケジュール)、選好、および登録動作中に提供される他の情報に基づいて、ユーザのための関心のあるリストを自動的に埋めることができる。たとえば、関心のあるリストは、インストールされている第三者のアプリケーションに基づいて、近接ブロードキャスト受信機によって生成され得る。別の例として、セントラルサーバは、既知の選好、位置情報、および/またはユーザの通常の活動と関連付けられるカテゴリに基づいて、関心のある識別子のリストを生成することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、関心のあるリストをセントラルサーバにアップロードすることができる。別の実施形態では、「関心のある」リストは、行方不明の子供または資産に付属するワイヤレス識別送信機のような、探索されるワイヤレス識別送信機の識別子を含み得る。

[0237]ブロック1302において、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバから識別子の「関心のある」リストを受信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバから関心のあるリストをダウンロードすることができる。任意選択のブロック1304において、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバから識別子の「無視」リストを受信することができる。様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機はまた、セントラルサーバから、秘密鍵と、解読ソフトウェアルーチンと、識別子にアクセスするための他の情報とを、関心のある、または無視されるべきワイヤレス識別送信機に関するブロードキャストメッセージ内で、受信(またはダウンロード)することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、以下の判定ブロック1308の動作において使用されるべき復号命令とともに、関心のあるリストを受信することができる。

[0238]ブロック1306において、近接ブロードキャスト受信機は、識別子の受信されたリストを記憶することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザが好むレストラン内のワイヤレス識別送信機に対応する、識別子のデータテーブルをキャッシュすることができる。判定ブロック702において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機(図13では「WIT」と呼ばれる)からブロードキャストメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。ブロードキャストメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック702=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。

[0239]ブロードキャストメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック702=「はい」)、ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。言い換えると、ブロードキャストメッセージが関心のあるリスト(または無視リスト)上の識別子に関するかどうかとは無関係に、近接ブロードキャスト受信機は、任意のブロードキャストメッセージが受信されると、識別子と、位置情報のような関連するデータとを中継することができる。判定ブロック1308において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージが記憶された関心のあるリスト中の識別子を含むかどうかを判定することができる。近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージ内の情報を解析し、復号し、別な方法でアクセスして、任意の含まれる識別子を識別することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージ内の符号化された識別子を符号化されたデータのセットと比較して、一致が発見されると、ブロードキャストメッセージと関連付けられるアイデンティティを識別することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージ内の識別子を復号するように構成されなくてよく、代わりに、未知の送信機からの符号化された情報を、既知の送信機からの符号化された情報と関連付けるように構成され得る。

[0240]受信されたブロードキャストメッセージが記憶された関心のあるリスト中の識別子を含まない場合(すなわち、判定ブロック1308=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。しかしながら、受信されたブロードキャストメッセージが、記憶された関心のあるリスト中の識別子を含む場合(すなわち、判定ブロック1308=「はい」)、ブロック1310において、近接ブロードキャスト受信機は、識別子と関連付けられる近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供することができる。具体的には、低レベルのオペレーティングシステムのルーチンまたはスレッドが、近接ブロードキャスト受信機のプロセッサ上で実行されるアプリケーションに情報を提供することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機が第三者と関連付けられるワイヤレス識別送信機の近接の範囲内に来たことを示すために、近接ブロードキャスト受信機のプロセッサのバックグラウンドで実行される第三者のアプリケーションにシグナリングし得る。別の例として、近接ブロードキャスト受信機は、建物内のワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるものとして受信されたブロードキャストメッセージが識別されていることに基づいて、近接ブロードキャスト受信機がレストランチェーンの建物の1つの中にあるということを、レストランチェーンのアプリケーションに示すことができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機で実行される第三者のアプリケーションに識別子を提供してもしなくてもよい。

[0241]図14は、ワイヤレス識別送信機への近接を示す、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1400を示す。近接ブロードキャスト受信機は、特定のワイヤレス識別送信機と関連付けられてよく、それらのワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機の近接に入ったときと近接から離れたときとを告知することができる。言い換えると、仮想的な「鎖」が、近接ブロードキャスト受信機および関連するワイヤレス識別送信機によって実装され得る。近接の告知は、ペット、装置、および/または子供などの貴重なものが、近接ブロードキャスト受信機の近くにとどまることと、別な方法で追跡されることとを確実にするのに有用であり得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機を持ち運びワイヤレス識別送信機を子供に取り付けた親は、子供がはぐれたときに通知され得る。別の例として、近接ブロードキャスト受信機のユーザは、ワイヤレス識別送信機を装備した関心のあるアイテムがユーザの近くに来た(たとえば、小包または荷物が届いた)とき、告知(たとえば、SMSテキストメッセージ、ビープなど)を受信することができる。

[0242]上で説明されたように、判定ブロック702において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機(図14では「WIT」と呼ばれる)からブロードキャストメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。ブロードキャストメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック702=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。ブロードキャストメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック702=「はい」)、ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージの内容、さらには、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信した時間と位置とを示すメッセージのような、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。判定ブロック1101において、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバからの返信メッセージ、たとえば、ブロック706において送信されたサイティングメッセージに応答して送信されたメッセージが受信されたかどうかを判定することができる。返信メッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック1101=「いいえ」)、判定ブロック1402において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機が記憶された関心のあるリストを有するどうかを判定することができる。そのような関心のあるリストは、図13を参照して上で説明されたようなものであってよく、近接ブロードキャスト受信機が探索している、関心を持っている、またはそうでなければ、いつ近接の範囲内にあるかについての通知を受信するように登録される、ワイヤレス識別送信機の識別子のセットを含み得る。近接ブロードキャスト受信機が記憶された関心のあるリストを有さない場合(すなわち、判定ブロック1402=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。言い換えると、受信されたブロードキャストメッセージは、告知が行われるべきであるように、近接ブロードキャスト受信機と関連付けられなくてよい。

[0243]しかしながら、近接ブロードキャスト受信機が記憶された関心のあるリストを有する場合(すなわち、判定ブロック1402=「はい」)、または、返信メッセージがセントラルサーバから受信される場合、判定ブロック1404において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを送信したワイヤレス識別送信機と関連付けられるかどうかを判定することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、返信メッセージおよび/または識別子の記憶された関心のあるリストを評価して、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機と関連付けられるかどうかを判定することができる。たとえば、返信メッセージは、近接ブロードキャスト受信機が関連するデバイスのローカルに記憶されたリストと比較し得る、ワイヤレス識別送信機のアイデンティフィケーションを提供することができる。記憶された関心のあるリストが近接ブロードキャスト受信機内にある場合、近接ブロードキャスト受信機は、図13の判定ブロック1309に関して上で説明されたような動作に基づいて、関連があるかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージに関する識別子が、近接ブロードキャスト受信機に記憶された、記憶された関心のあるリスト内で示されるかどうかを判定することができる。ある実施形態では、返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機と関連付けられることを単純に示し得る。たとえば、返信メッセージは、近接ブロードキャスト受信機が関連付けられ、したがってワイヤレス識別送信機の近接を告知すべきであることを示す、コード、フラグ、またはデータを含み得る。近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機と関連付けられない場合(すなわち、判定ブロック1404=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。

[0244]近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機と関連付けられる場合(すなわち、判定ブロック1404=「はい」)、ブロック1406において、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば、近接ブロードキャスト受信機のユーザにメッセージを提供することによって、ワイヤレス識別送信機が近接の範囲内にあることを告知することができる。告知は、音のインジケータ、表示されるメッセージ、振動などを伴い得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機に対するワイヤレス識別送信機の位置を示す、視覚的な地図または他の表現を表示(またはレンダリング)することができる。他の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、図13のブロック1310に関して上で説明されたように、第三者のアプリケーションに情報を提供することによって告知を実行することができ、今度は、第三者のアプリケーションが、近接をユーザに伝えることができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機のオペレーティングシステムのバックグラウンドで実行されているアプリは、近接ブロードキャスト受信機のディスプレイユニットにメッセージをポップアップすることができる。様々な他の実施形態では、告知は、電子メール、SMSテキストメッセージ、または、近接をユーザに通知するための他の送信を送信することを含み得る。

[0245]ブロック1408において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からの後続のブロードキャストメッセージをリッスンすることができ、判定ブロック1410において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機との接続を失ったかどうかを判定することができる。ある実施形態では、この判定は、所定の、または事前に定義された時間の期間内に、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを何ら受信できなかったことに基づき得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機が事前に定義された信号強度のブロードキャストメッセージを受信しない場合、ワイヤレス識別送信機との接続が失われたと判定し得る、許容閾値を利用することができる。ワイヤレス識別送信機との接続が失われていない場合(すなわち、判定ブロック1410=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック1408において、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージをリッスンし続けることができる。

[0246]ワイヤレス識別送信機との接続が失われている場合(すなわち、判定ブロック1410=「はい」)、ブロック1412において、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば、近接ブロードキャスト受信機のユーザにメッセージを提供することによって、ワイヤレス識別送信機がもはや近接の範囲内にないことを告知することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機が存在しない(または「鎖を壊した」)ことを告知することができる。この告知は、上で説明されたもの(たとえば、音、表示されるメッセージなど)と同様であり得るが、ワイヤレス識別送信機との接続の喪失を表すための、様々な音と、メッセージと、他のインジケータとを含み得る。任意選択のブロック1414において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機の最後の既知の位置を示すメッセージをセントラルサーバに送信することができる。

[0247]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、すべての関連するワイヤレス識別送信機に対して、最後の既知の位置の地図を表示することができる。最後の既知の位置は、近接ブロードキャスト受信機の近くではないことがあり、近接ブロードキャスト受信機の現在の位置から数マイルの位置のような、広いエリアを含み得る。たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成されたスマートフォンは、スマートフォンが州内で追跡し得るワイヤレス識別送信機の各々のインジケータを示す、グラフィカルな地図を表示することができる。加えて、近接ブロードキャスト受信機は、様々な他の近接ブロードキャスト受信機によって送信される情報に基づいて、セントラルサーバから位置情報の更新を周期的に受信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、任意の可能な近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージにおいてレポートされるような、すべての関連するワイヤレス識別送信機の最後の既知の位置情報を含むメッセージをセントラルサーバから受信することができる。

[0248]図15は、サイティングメッセージをセントラルサーバへ選択的に送信する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1500を示す。電力を節減し余分なメッセージングを減らすために、近接ブロードキャスト受信機は、特別な条件の存在(たとえば、アクティブな警告、ワイヤレス識別送信機から受信された初期メッセージ)などの何らかのトリガに基づいて、または、サイティングメッセージが他の動作および/または送信と同時かどうかに関係なく、サイティングメッセージを生成しセントラルサーバに送信するように構成され売る。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からの各々の受信されたブロードキャストメッセージに対するサイティングメッセージを、リアルタイムで、バッチで、またはまったく送信しなくてよい。代わりに、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージが警告に関するとき、受信されたブロードキャストメッセージが識別されないワイヤレス識別送信機に注目するとき、またはサイティングメッセージが他の動作と同時に送信または処理され得るとき、受信されたブロードキャストメッセージに基づいてサイティングメッセージを送信することができる。

[0249]あるいは、受信機は、ブロードキャストメッセージがある時間期間内に受信されないときを示すサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。たとえば、すでにブロードキャストメッセージを受信した後、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機との接続の喪失を示すサイティングメッセージを送信することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信するがそのブロードキャストメッセージに基づいてサイティングメッセージを送信しない場合、近接ブロードキャスト受信機は、後続のサイティングメッセージにおいて後で送信するために、ブロードキャストメッセージからの情報を抽出し、バッファリングし、および/または圧縮することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からの受信されたブロードキャストメッセージを保管することができ、近接ブロードキャスト受信機がもはやワイヤレス識別送信機の受信範囲内にない場合に生成される、サイティングメッセージ中のブロードキャストメッセージの一部または全体を含み得る。別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージ内のデータ(たとえば、ブロードキャストメッセージにおいてレポートされる、追跡される属性)に基づいてサイティングメッセージを送信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストがワイヤレス識別送信機に対して以前にレポートされたセンサデータよりも高い値を有するセンサデータ(たとえば、加速度計データ)を含むとき、サイティングメッセージを送信することができる。

[0250]判定ブロック702において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信したかどうかを判定することができる。様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機は、入来するブロードキャストメッセージの存在について、受信回路、バッファ、またはキューを周期的にまたは頻繁に確認することができる。ブロードキャストメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック702=「はい」)、ブロック1501において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージを分析することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージ内のヘッダまたはメタデータを分析し、さらに、メッセージ内の様々なデータを解析し評価することができる。判定ブロック1502において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機を識別できるかどうかを判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージが受信されたブロードキャストメッセージと関連付けられるワイヤレス識別送信機を識別する情報を含むかどうかを判定することができる。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージは、近接ブロードキャスト受信機が検出することが可能または不可能であり得る識別情報を含み得る。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機は、認証されたデバイスのみが識別データを検出できるように、ブロードキャストメッセージ内の識別情報を暗号化することができる。たとえば、ブロードキャストメッセージは、ワイヤレス識別送信機およびサーバにのみ知られている特別な鍵を使用して暗号化され得る。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージは、近接ブロードキャスト受信機が識別情報を決定することなく認識できるデータを含み得る。たとえば、ブロードキャストメッセージは、ブロードキャストメッセージに関する主題および/または分類情報を示す暗号化されていないデータ、さらには、ワイヤレス識別送信機のアイデンティフィケーションを表す暗号化されたデータを含み得る。

[0251]近接ブロードキャスト受信機が、ブロードキャストメッセージの分析に基づいてワイヤレス識別送信機を識別することができる場合(すなわち、判定ブロック1502=「はい」)、判定ブロック1504において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機を警戒しているかどうかを判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージが、行方不明の子供のための警告のようなアクティブな警告に関するかどうかを判定することができる。様々な実施形態において、セントラルサーバは、追跡/探索されなければならない、または関心のある特定のワイヤレス識別送信機(すなわち、そのワイヤレス識別送信機に対するアクティブな警告がある)を示す、警告メッセージまたは通知を、近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。たとえば、警告通知は、行方不明の子供または誘拐された子供に対応するワイヤレス識別送信機を探していることを、近接ブロードキャスト受信機に知らせることができる。近接ブロードキャスト受信機は、アクティブな警告が存在するワイヤレス識別送信機についての識別情報を記憶することができ、受信されたブロードキャストメッセージの識別情報を記憶されたアクティブな警告の情報と比較することができる。ある実施形態では、図13に関して上で説明されたように、近接ブロードキャスト受信機は、記憶された関心のあるリストに基づいて、ワイヤレス識別送信機を警戒しているかどうかを判定することができる。

[0252]近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機を警戒していない場合(すなわち、判定ブロック1504=「いいえ」)、判定ブロック1506において、近接ブロードキャスト受信機は、別の送信を送信しているかどうかを判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、他の動作または送信が実行されることをスケジューリングされているかどうか、および/または現在実行されているかどうかを判定することができる。送信および他の電力使用量の多い動作が近接ブロードキャスト受信機によって実行されている場合、追加の送信は、実行するために大量の追加の電力を必要としない可能性があるので、近接ブロードキャスト受信機は、送信をスケジューリングされている他のメッセージに基づいて、受信されたブロードキャストメッセージに関するサイティングメッセージを直ちに送信することができる。

[0253]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージを受信する時点で実行されている動作に関するサイティングメッセージを送信することの、バッテリの電力の面での犠牲を推定することができる。推定される電力の犠牲が特定の許容値または閾値を超えない場合、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージを生成し送信することができる。

[0254]様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージを記述する情報のログを取得することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、すべての受信されたメッセージを記録し対応する送信デバイスに対して記憶される、データベースを保持することができる。近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージに関する様々なデータ、たとえば、ワイヤレス識別送信機についての任意の識別情報、受信の時間などを記憶することができる。具体的には、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に関するタイマー変数を記憶することができる。ワイヤレス識別送信機から初期ブロードキャストメッセージを受信したことに応答して、近接ブロードキャスト受信機はタイマーをアクティブ化することができる。アクティブであるとき、タイマー変数は、事前に定義された時間の期間の経過を表すために、近接ブロードキャスト受信機によって周期的に変更され得る。事前に定義された時間の期間が経過すると、タイマーは満了したと見なされ得る。ある実施形態では、タイマーがアクティブであり満了していない場合、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージをサーバに送信しなくてよいので、多数の、または余分なメッセージの送信を避けることができる。

[0255]図15に戻ると、別の送信が送信されていない場合(すなわち、判定ブロック1506=「いいえ」)、判定ブロック1508において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に対応するタイマーがアクティブかどうかを判定することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、様々なワイヤレス識別送信機または識別子に対するタイマー値を示す情報を、データベースなどに記憶することができる。一般に、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信したとき、タイマー(またはタイマー機構)はアクティブであり得る。ワイヤレス識別送信機に対応するタイマーがアクティブである場合(すなわち、判定ブロック1508=「はい」)、ブロック1509において、近接ブロードキャスト受信機は、事前に定義された時間の期間のようなデフォルト値を示すようにタイマーをリセットすることができ、判定ブロック702の動作を継続することができる。

[0256]タイマーがアクティブではない場合(すなわち、判定ブロック1508=「いいえ」)、ブロック1510において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に対応するタイマーをアクティブ化することができる。上で説明されたように、アクティブ化されると、タイマーを周期的にデクリメントすることができる。ある実施形態では、以下で説明されるように、ワイヤレス識別送信機に対応するタイマーは、近接ブロードキャスト受信機によって受信される初期ブロードキャストメッセージに対して、および/または、タイマーがアクティブ化され満了した後に受信される後続のブロードキャストメッセージに対してアクティブ化され得る。

[0257]ワイヤレス識別送信機が識別され得ない場合(すなわち、判定ブロック1502=「いいえ」)、または近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機を警戒している場合(すなわち、判定ブロック1504=「はい」)、または送信すべき別の送信がある場合(すなわち、判定ブロック1506=「はい」)、または近接ブロードキャスト受信機がブロック1510の動作を実行した場合、ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機はサイティングメッセージをサーバに送信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージ(たとえば、ワイヤレス識別送信機の識別子、位置情報、受信の時間などを含むメッセージ)に基づいて、サイティングメッセージを生成することができ、長距離通信(たとえば、WiFi、セルラーネットワーク信号など)によってサイティングメッセージを送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702におけるブロードキャストメッセージのリッスンに戻ることによって、ループ中でそのような動作を実行し続けることができる。

[0258]ブロードキャストメッセージが受信されなかったと近接ブロードキャスト受信機が判定する場合(すなわち、判定ブロック702=「いいえ」)、判定ブロック1511において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からの以前のブロードキャストメッセージが受信されたことを現在示しているタイマー機構(または変数)のような、アクティブなタイマーがあるかどうかを判定することができる。アクティブなタイマーがない場合(すなわち、判定ブロック1511=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。しかしながら、アクティブなタイマーがある場合(すなわち、判定ブロック1511=「はい」)、判定ブロック1512において、近接ブロードキャスト受信機は、アクティブなタイマーが満了したかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、現在のタイマー値を最大のまたは閾値のタイマー値と比較して、アクティブなタイマーが満了したかどうかを判定することができる。アクティブなタイマーが満了していない場合(すなわち、判定ブロック1512=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。

[0259]アクティブなタイマーが満了している場合(すなわち、判定ブロック1512=「はい」)、ブロック1514において、近接ブロードキャスト受信機は、アクティブなタイマーをデアクティブ化することができる。近接ブロードキャスト受信機は、アクティブなタイマーに対応するワイヤレス識別送信機がもはやアクセス可能ではない、または近接の範囲にない可能性がある(すなわち、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機の短距離無線送信範囲の外側にあり得る)と結論付けることができる。ブロック706’において、ブロック706の動作と同様に、近接ブロードキャスト受信機は、満了したタイマーに関するワイヤレス識別送信機からのブロードキャストの喪失を示すサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。たとえば、サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機との接続を失ったことを示す情報(たとえば、フラグインジケータ)と、位置と、近接ブロードキャスト受信機のアイデンティフィケーションとを含み得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は加えて、ワイヤレス識別送信機からの最後の受信されたブロードキャストメッセージ、さらには、その受信に関する任意の他の条件(たとえば、受信の時間、受信の時点での位置など)を記述するデータを、サイティングメッセージに含め得る。近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック702の動作を継続することができる。

[0260]図16は、特定のワイヤレス識別送信機を伴わずに、近接ブロードキャスト受信機が事前に定義された場所から離れたかどうかを判定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1600を示す。ある実施形態では、モバイル近接ブロードキャスト受信機のような近接ブロードキャスト受信機は、複数のワイヤレス識別送信機と関連付けられ得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、財布、小銭入れ、荷物、薬箱、および衣服のような、資産の中にあるワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザのスマートフォンであり得る。近接ブロードキャスト受信機が家または営業所のような事前に定義された場所の外に位置していることを、近接ブロードキャスト受信機が検出すると、近接ブロードキャスト受信機は、その場所に関するすべての関連するワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあるかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザが財布を持たずに家を出たかどうかを確認することができる。近接ブロードキャスト受信機は、その場所に置き忘れられた任意の関連するワイヤレス識別送信機についてユーザが気付かされ得るように、行方不明の、または置き忘れられた資産の不在を告知することができる。別の実施形態では、セントラルサーバは、ブロック1602〜1610を参照して以下で説明されるのと同様の動作を実行することができる。たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、ユーザによって持ち運ばれるスマートフォン)からのサイティングメッセージに基づいて、セントラルサーバは、ユーザが薬箱を置き忘れたと判定し、薬箱の不在をユーザに告知するようにモバイル近接ブロードキャスト受信機に命令するメッセージを送信することができる。

[0261]ブロック1602において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機と、近接ブロードキャスト受信機と、場所との関係を示す情報を記憶することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザのスマートフォンであるモバイル近接ブロードキャスト受信機と、財布に接続されたワイヤレス識別送信機と、ユーザの家との関係を示す情報を、ローカルメモリに記憶することができる。ある実施形態では、この関係は、家またはオフィスビルのGPS座標または仮想ジオフェンスデータのような、場所のジオフェンス情報についての情報も含み得る、関係データベースに記憶され得る。

[0262]ブロック1604において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機の現在の位置情報を決定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、接続されたGPS受信機またはチップに問い合わせて、GPS座標を取得することができる。ブロック1606において、近接ブロードキャスト受信機は、決定された位置情報を場所のジオフェンス情報と比較することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、現在の位置情報が、ユーザに知られている場所に関する関係データベースのデータのいずれかと一致するかどうか、またはその中に含まれるかどうかを推定することができる。判定ブロック1608において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がその場所の中にあるかどうかを判定することができる。たとえば、決定された位置情報と、場所に関する記憶されたジオフェンス情報とに基づいて、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がその場所に入ったか、そこから離れたか、またはそこにとどまっているかどうかを判定することができる。近接ブロードキャスト受信機はその場所の中にあると近接ブロードキャスト受信機が判定する場合(すなわち、判定ブロック1608=「はい」)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック1604の動作を継続することができる。

[0263]しかしながら、近接ブロードキャスト受信機はその場所の中にないと近接ブロードキャスト受信機が判定する場合(すなわち、判定ブロック1608=「いいえ」)、判定ブロック1610において、近接ブロードキャスト受信機は、記憶された関係において示されるワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを近接ブロードキャスト受信機が受信するかどうかに基づいて、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機の近接の範囲内にあるかどうかを判定することができる。近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック1610=「はい」)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック1604の動作を継続することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、場所の外側にあり、かつ、資産のワイヤレス識別送信機は依然として近接の範囲内にある(すなわち、ユーザが資産を場所の外側に持ち出した)可能性がある。しかしながら、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック1610=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機の不在をユーザに告知することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、音を放出し、オーディオメッセージを再生し、メッセージを表示し、または、近接ブロードキャスト受信機および場所と関連付けられるワイヤレス識別送信機を伴わずに近接ブロードキャスト受信機がその場所から離れたことをユーザに別な方法で示すことができる。

[0264]図17Aは、ブロードキャストメッセージを評価してワイヤレス識別送信機(図17Aでは「WIT」と呼ばれる)への近接を判定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1700を示す。図5に関して上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機は、ブロードキャストメッセージがある時間期間または周期にわたって送信される際の信号強度を調節することができ、たとえば、信号のあるシーケンス(すなわち、ブロードキャストメッセージ)が異なる信号強度を伴う。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、高い信号強度と低い信号強度の両方を使用して、ある周期にわたってブロードキャストメッセージを送信することができる。近接ブロードキャスト受信機が高い信号と低い信号の両方を受信する場合、近接ブロードキャスト受信機は、完全なシーケンスを受信することができるので、ワイヤレス識別送信機に近いと判定され得る。あるいは、ブロードキャストメッセージの不完全なシーケンスを受信することは、近接ブロードキャスト受信機が低強度信号を受信するには十分ワイヤレス識別送信機に近くないことを示し得る。近接ブロードキャスト受信機は、送信されたサイティングメッセージにこの近接判定を含めることによって、複数の近接ブロードキャスト受信機を区別する際に、セントラルサーバを支援することができる。

[0265]ブロック1702において、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間期間の間、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージ(または信号)のシーケンスを受信することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、周期に対応する期間、信号を受信することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機およびワイヤレス識別送信機は、周期に対応するある時間期間を認識するようにハードコーディングされ、または別な方法で構成され得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間の期間の長さを有する周期をワイヤレス識別送信機が送信することを示す情報を記憶することができる。別の実施形態では、各ブロードキャストメッセージは、周期内のブロードキャストメッセージ(または信号)の数を示す情報を、たとえばヘッダまたはメタデータの中に含め得る。

[0266]近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機が完全なシーケンスを受信する(たとえば、周期中のブロードキャストメッセージの総数を受信する)まで、または、周期の予想される期間(または長さ)が満了するまで、受信されたブロードキャストメッセージを継続的に追跡することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機が周期の最初のブロードキャストメッセージと最後のブロードキャストメッセージの両方を受信したとき、完全なシーケンスが受信されたと判定することができる。別の例として、近接ブロードキャスト受信機は、完全な周期を受信するために必要とされる時間の期間が満了したと判断したとき、近接ブロードキャスト受信機が周期を受信したと判定することができる。

[0267]判定ブロック1704において、近接ブロードキャスト受信機は、メッセージがシーケンスにおいて欠けているかどうかを判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、周期のすべての予想される信号が受信されたかどうか、したがって近接ブロードキャスト受信機が完全なシーケンスを受信したかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間の期間(たとえば、ある周期に対する時間の期間)にワイヤレス識別送信機から受信されたブロードキャストメッセージの数を数え、その数を、ワイヤレス識別送信機からの完全なシーケンスにおいて受信されるべきメッセージの既知の数と比較することができる。メッセージがシーケンスにおいて欠けていない場合(すなわち、判定ブロック1704=「いいえ」)、ブロック1708において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に近いことを示すサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージの完全なシーケンスを受信したので、近接ブロードキャスト受信機は、高信号強度メッセージと低信号強度メッセージの両方を受信するのに、十分ワイヤレス識別送信機に近かった可能性がある。

[0268]メッセージがシーケンスにおいて欠けている場合(すなわち、判定ブロック1704=「はい」)、ブロック1706において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機から遠い(または近接の範囲内にない)ことを示すサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。

[0269]図17Bは、ワイヤレス識別送信機(図17Bでは「WIT」と呼ばれる)から受信されたブロードキャストメッセージを評価して、ワイヤレス識別送信機が近接の範囲内にある(すなわち、近い)かどうかを判定する、近接ブロードキャスト受信機のための別の実施形態の方法1750を示す。上で説明された方法1700とは異なり、図17Bの方法1750は、ワイヤレス識別送信機の近接にあり得る近接ブロードキャスト受信機をさらに区別することに、セントラルサーバを関与させない。代わりに、近接ブロードキャスト受信機は、不完全なブロードキャストメッセージシーケンスが受信されたと近接ブロードキャスト受信機が判定するとき、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを単に無視することができ、同様に、完全なシーケンスが受信された場合、その近接ブロードキャスト受信機を、最も近い近接ブロードキャスト受信機であると判定することができる。

[0270]ブロック1702において、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間期間の間、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージシーケンスを受信することができる。判定ブロック1704において、近接ブロードキャスト受信機は、メッセージがシーケンスにおいて欠けているかどうかを判定することができる。メッセージがシーケンスにおいて欠けている場合(すなわち、判定ブロック1704=「はい」)、ブロック1752において、近接ブロードキャスト受信機はシーケンスを無視することができ、ブロック1702の動作を継続することができる。

[0271]メッセージがシーケンスにおいて欠けていない場合(すなわち、判定ブロック1704=「いいえ」)、ブロック1754において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機のための制御デバイスであると判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、シーケンスの中のすべてのメッセージを受信したことが原因で、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に対して最も近いデバイスであり、したがって近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機を監督中であり、または制御中であると、判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機が複数の近接ブロードキャスト受信機の1つであるとき、近接ブロードキャスト受信機において完全なシーケンスを受信することは、ワイヤレス識別送信機のユーザが複数の他のデバイスの代わりに近接ブロードキャスト受信機とインターフェースをとることを意図している(すなわち、近接ブロードキャスト受信機が制御している)ことを示し得る。ブロック1755において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機を制御することを示すメッセージをセントラルサーバに送信することができる。ある実施形態では、メッセージは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に対する制御側の近接ブロードキャスト受信機であると自身を判定したことを示す、本開示を通じて説明されるもののようなサイティングメッセージであり得る。ある実施形態では、サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に最も近いことを示し得る。ブロック1756において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたシーケンスの中のメッセージのような、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを処理することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージからの情報を含むサイティングメッセージを生成することができる。別の例として、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージ内のデータに基づいて動作を実行することができ、たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザに対応するように装置を構成する。

[0272]図18は、ワイヤレス識別送信機(図18では「WIT」と呼ばれる)の監督権の変更を決定する、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1800を示す。方法1800は、図17Bを参照して上で説明された方法1750と同様であってよく、近接ブロードキャスト受信機が、ワイヤレス識別送信機に対する「監督権」(または制御権)の受け入れと喪失とを示す入力データを受信し得るという例外を伴う。ワイヤレス識別送信機の近接ブロードキャスト受信機の監督権は、同様にワイヤレス識別送信機の短距離ワイヤレス信号の受信範囲内にあり得る多くの他の近接ブロードキャスト受信機の中で近接ブロードキャスト受信機が最も近いことを示すものであり得る。様々な近接ブロードキャスト受信機の間の監督権の変更を示すことは、銃、芸術品、または他の価値のある所有物のような、ワイヤレス識別送信機に取り付けられた資産を追跡するのに重要であり得る。ある実施形態では、監督権の変更はセントラルサーバに示されてよく、セントラルサーバは、特定のワイヤレス識別送信機を制御する、またはそれとインターフェースをとる、近接ブロードキャスト受信機を記憶し、別な方法で追跡することができる。

[0273]上で説明されたように、ブロック1702において、近接ブロードキャスト受信機は、ある時間期間、ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージのシーケンスを受信することができる。判定ブロック1704において、近接ブロードキャスト受信機は、メッセージがシーケンスにおいて欠けているかどうかを判定することができる。メッセージがシーケンスにおいて欠けている場合(すなわち、判定ブロック1704=「はい」)、ブロック1752において、近接ブロードキャスト受信機はシーケンスを無視することができ、ブロック1702の動作を継続することができる。メッセージがシーケンスにおいて欠けていない場合(すなわち、判定ブロック1704=「いいえ」)、ブロック1802において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたユーザ入力データに基づいて、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機の所有者である(すなわち、監督権をもつ)と判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に最も近く、したがってワイヤレス識別送信機を制御していると判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に対する監督権を取得したことの確認として解釈され得る、グラフィカルユーザインターフェース上のソフトボタン入力からの入力データを検出することができる。

[0274]ブロック1804において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に対する近接ブロードキャスト受信機の監督権を示すメッセージ、たとえばサイティングメッセージを、セントラルサーバに送信することができる。ある実施形態では、メッセージは、近接ブロードキャスト受信機がアクセスできないが、セントラルサーバが復号または別な方法で完全にアクセスできる、ローリング識別子情報、暗号化されたデータ、または別な方法で不明化された情報を含み得る。ブロック1756において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機から受信されたブロードキャストメッセージを処理することができ、判定ブロック702’において、後続のブロードキャストメッセージがワイヤレス識別送信機から受信されるかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に対応することが知られている識別情報、たとえばブロードキャストメッセージ内の符号化された識別子を、受信されたブロードキャストメッセージ中の情報と比較することができる。近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からの後続のブロードキャストメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック702’=「はい」)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック1756の動作によりブロードキャストメッセージを処理し続けることができる。

[0275]近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機から後続のブロードキャストメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック702’=「いいえ」)、判定ブロック1808において、近接ブロードキャスト受信機は、監督権の変更を示すユーザ入力データが受信されるかどうかを判定することができる。たとえば、ユーザは、監督権が失われたこと、または別の近接ブロードキャスト受信機に移されたことを示すために、ボタンを押すことがある。監督権の変更を示すユーザ入力が受信されない場合(すなわち、判定ブロック1808=「いいえ」)、任意選択のブロック1812において、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージの喪失をユーザに告知することができる(たとえば、ブロードキャストメッセージがワイヤレス識別送信機から受信されていない)。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、LEDディスプレイ上でメッセージをレンダリングし、または、ブロードキャストメッセージが失われたことを示す可聴のビープを放出することができる。近接ブロードキャスト受信機は次いで、判定ブロック702の動作を継続することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機はまた、任意選択のブロック1812の動作において、監督権の変更を示すデータを入力するようにユーザに促すことができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機が別の所有者に移されたときに発生する監督権の変更を示すことをユーザが忘れている場合、近接ブロードキャスト受信機は、ソフトボタンを介してデータを入力することを、ユーザに継続的に思い出させることができる。別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージの喪失が無視され得る(たとえば、ユーザがワイヤレス識別送信機を「見捨てた」)ことを示すボタンを押すように、ユーザに促すことができる。このことは、監督権の変更の情報をシステムに与える、またはワイヤレス識別送信機を単に無視するという選択肢を、ユーザに与えることができる。

[0276]監督権の変更を示すユーザ入力が受信される場合(すなわち、判定ブロック1808=「はい」)、任意選択のブロック1810において、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に関する監督権の変更を示すメッセージをセントラルサーバに送信することができる。たとえば、メッセージは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機の監督権を失ったことを示し得る。

[0277]別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを受信するのに失敗してからのある定義された期間、ユーザが監督権の変更の情報を入力しなかった場合、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザがワイヤレス識別送信機をもはや保有していないことを示すメッセージをサーバに送信することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、ユーザがワイヤレス識別送信機を紛失した、捨てた、または「見捨てた」ことをサーバに自動的に示すことができる。この状況は、監督権が不適切に移された(たとえば、近接ブロードキャスト受信機システムの障害、再起動などの間に監督権が移された)とき、または、ワイヤレス識別送信機が紛失されたとき、または、サーバおよび/もしくは関連するサービスに登録されていない新たな所有者に移されたときに、起こり得る。

[0278]図19A〜図19Cは、ワイヤレス識別送信機が特定のエリアに入ったとき、またはそれから出たときを常に検出するために、フェンスモードで配置され得る近接ブロードキャスト受信機を含む様々な実施形態を説明する。図19Aは、フェンスモードで使用され得るある実施形態のシステム1900を示す。固定式の近接ブロードキャスト受信機142は、1つまたは複数のワイヤレス識別送信機110を内側に伴う、閉じられた形状の中に、またはフェンスで囲まれたエリアの周りの境界の中に配置され得る。近接ブロードキャスト受信機142は、1つまたは複数のネットワーク接続を通じて直接または間接的にセントラルサーバ(図示せず)に接続され得る。近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110が近接ブロードキャスト受信機のうちの少なくとも1つの通信範囲に入らないでフェンスで囲まれたエリアから離れられないように、間隔を空けられ得る。近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機110を自動的に検出し、任意のサイティングの時間と識別子とを伴う警告をセントラルサーバに送信するように構成され得る。ある実施形態では、警告は、スマートフォンのような様々なユーザデバイスへ警告メッセージを送信し得るセントラルサーバに、サイティングメッセージを介して送信され得る。任意のサイティングは、近接ブロードキャスト受信機142の境界が破られたまたはまもなく破られ得ることを示し得る。近接ブロードキャスト受信機142は固定式なので、セントラルサーバは、各近接ブロードキャスト受信機に対応する位置によって構成され得る。ユーザは、警告を受信し、ワイヤレス識別送信機110のアイデンティティ、さらには、検出の時間と、検出に対応する近接ブロードキャスト受信機142の位置とを要求することができる。

[0279]他の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機142は、関心のあるポイントの周りの線または円弧のような、様々な他の形状で配置され得る。近接ブロードキャスト受信機142はまた、様々な形状の中に配置され得る。フェンスモードの例として、子供が、遊園地に入る前に、ワイヤレス識別送信機110を割り当てられ得る。各ワイヤレス識別送信機110は、ワイヤレス識別送信機110の識別子と相互参照されるシリアルコードを有し得る。シリアルコードは、親に与えられ得る。近接ブロードキャスト受信機142のフェンスは、公園を出たいずれの子供も出場の時間および位置とともに識別され得るように、公園の境界の周りに配置され得る。

[0280]親が、子供のワイヤレス識別送信機110のシリアルコードを使用して、公園内の子供の位置をアクティブに探索できるように、追加の近接ブロードキャスト受信機142が公園内に配置され得る。親が使用する端末は、公園全体に設けられ得る。子供が公園のいくつかの領域に入った場合、またはそこから離れた場合(すなわち、特定の近接ブロードキャスト受信機142が子供のワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信した場合)にトリガされる警告も、親はセットアップすることができる。これらの警告は、親の登録された携帯電話または他のモバイルデバイスに送信され得る。

[0281]図19Bは、そのような実施形態で交換され得るメッセージを示す、ある実施形態の呼のフローチャート1910を示す。ユーザデバイス(たとえば、端末、モバイルデバイス、または遊園地の売店)は、探索実行時間の設定、アクティブなワイヤレス識別送信機のシリアルコードの入力、または警告のセットアップのような、追跡/探索パラメータを含み得る、構成情報1912をセントラルサーバに送信することができる。この構成情報1912は、構成ダウンロード1914において近接ブロードキャスト受信機によって取得され得る。近接ブロードキャスト受信機の範囲内に来た任意のワイヤレス識別送信機は、ある識別子を伴う短距離ブロードキャストメッセージ802を送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージ804として識別子をセントラルサーバにアップロードすることができる。上で説明されたように、そのようなサイティングメッセージはまた、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージ802を受信したときからのタイムスタンプ、位置情報、および/または近接ブロードキャスト受信機の別個の識別子のような、ブロードキャストメッセージ802を受信することと関連付けられるデータを含み得る。セントラルサーバは、警告1920を生成する(たとえば、警告を公園の管理者または親に送信する)ことができる。

[0282]あるいは、ワイヤレス識別送信機の位置を要求するユーザ要求806が、セントラルサーバに送信され得る。セントラルサーバは、ユーザ要求806の中のシリアルコードを使用して、様々なサイティングメッセージ804を介してレポートされるようなワイヤレス識別送信機のアップロードされた識別子のデータベースにおいて、一致を探索することができる。いくつかの実施形態では、シリアルコードは、対応する識別子と相互参照されてよく、セントラルサーバは、対応する識別子とアップロードされた識別子とを探索することができる。あらゆる位置および関連する時間と位置が、応答808において送信され得る。

[0283]さらなる実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバを伴わずにピアデバイスとして動作し得る。代わりに、近接ブロードキャスト受信機は、共通のログにおいて、互いにあらゆる警告を共有することができる。ユーザは、ワイヤレス識別送信機に対する共通のログの探索と、近接ブロードキャスト受信機のいずれかからのサイティングの任意の対応する時間および位置とを要求することができる。

[0284]さらなる実施形態では、1つまたは複数のワイヤレス識別送信機は、ビーコンモードで構成される1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機の配置から離れていてよく、またはその外側にあってよい。しかしながら、上で説明されたようにサイティングが発生するときに警告を生成するのではなく、代替的な実施形態は、サイティングが発生しない場合に警告を生成することができる。1つまたは複数のワイヤレス識別送信機があるゾーンに入らなかった(すなわち、1つまたは複数の特定の近接ブロードキャスト受信機とペアリングしなかった)場合、警告は、近接ブロードキャスト受信機またはセントラルサーバによって生成され得る。これらの警告は、ユーザに警告するために登録された端末またはモバイルデバイスへ転送され得る。

[0285]たとえば、学校は、扉のそばに配置された、または教室の中に配置された1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機を有し得る。これらのデバイスは、生徒が到着したとき(すなわち、近接ブロードキャスト受信機とペアリングされる生徒のワイヤレス識別送信機)を検出することができる。様々な実施形態は、出席確認のために使用され得る。生徒が現れない場合、警告が生成され得る。近接ブロードキャスト受信機は時間をサイティングと関連付けることができ、これらの時間は、どの生徒が遅刻しているかを判定するために使用され得る。警告はまた、遅刻している生徒に対して生成され得る。いくつかの実施形態はまた、フェンスモードの実施形態として機能することができ、制限されたエリアへの入場、または通常の授業時間の後の入場を検出するために使用され得る。

[0286]ビーコンモードの配置に対する代替的な実施形態は、自宅、職場、または家までの道程において使用され得る。親は、近接ブロードキャスト受信機を使用して、子供が時間通りに家に帰ってきたことを確認することができる。さらなる実施形態は、職場のタイムクロックと同様に機能することができ、従業員が時間通りに出勤もしくは退勤したこと、または最低限の時間勤務したことを示すためにサイティングが記録される。家までの道程は、ビーコンモードの実施形態を使用して、仮出所者が毎晩家に戻ったことを確認することができる。

[0287]図19Cは、ある実施形態の呼のフローチャート1930を示す。ユーザデバイスは、確認情報1932を送信して、ビーコンモードで追跡動作を実行するように、たとえば、実行時間を設定する、アクティブなワイヤレス識別送信機のシリアルコードを入力する、または警告をセットアップするように、セントラルサーバを準備することができる。この構成情報1932は、構成ダウンロード1914として近接ブロードキャスト受信機にダウンロードされ得る。近接ブロードキャスト受信機の範囲内に来た任意のワイヤレス識別送信機は、ある識別子を伴う短距離ブロードキャストメッセージ802を送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージ804として識別子をセントラルサーバにアップロードすることができる。近接ブロードキャスト受信機はまた、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージ802を受信したときからのタイムスタンプのような、ブロードキャストメッセージ802を受信することと関連付けられるデータをアップロードすることができる。セントラルサーバは、特定のワイヤレス識別送信機と関連付けられるサイティングメッセージが決して発生しない場合(たとえば、仮出所者が決して自宅に来ない)、または発生が遅すぎる場合(たとえば、生徒が遅刻している)、警告1920を生成することができる。

[0288]本明細書で提供される様々な例は、限定するものと解釈されるべきではない。様々な実施形態は、いくつかの他の使用法のために使用され得る。さらなる実施形態は、火事の間、地震の後、または他の緊急事態の間に、建物内に閉じ込められた近くにいる災害被災者を迅速に識別するために使用され得る。それらの場合、サーバは、「発見された」または「救出されるべきである」として、ワイヤレス識別送信機の状態を保持することができる。ワイヤレス識別送信機に遭遇すると、「救出されるべき」状態を伴うワイヤレス識別送信機の指示は、近くにいる災害対応の隊員による救出を容易にすることができる。

[0289]図19Dおよび図19Eは、ワイヤレス識別送信機からの受信されたブロードキャストメッセージを伝搬(または再ブロードキャスト)するための、実施形態の方法1950と1975とを示す。特に緊急の状況では、広いエリア中で人々を見つけることは、救急隊員にとって難しいことが多い。具体的には、自然災害のときには、被害者は、行動不能であり、埋まっており、または緊急の対応者と意思疎通をすることが別な方法で不可能であることがある。救急隊員は、行方不明の人々/負傷した人々が広いエリア(たとえば、大きな建物、スタジアム、ショッピングモール、テーマパーク、およびキャンパス)内のどこにいるか、または、エリア内に探すべき人々がいるかどうかすらもまったく知らないことがある。したがって、従来の捜索の進展は、遅い上に指示が伴わないものであることが多く、直ちに支援を必要とする人々の救出の遅れにつながる。

[0290]通常の状況では、ワイヤレス識別送信機の実効範囲は、送信機の無線の送信範囲(たとえば、Bluetooth LEアドバタイズメントのパケット範囲)の限界である。言い換えると、所与の時間において、ワイヤレス識別送信機を持ち運ぶユーザのみが、ブロードキャスト範囲内の近接ブロードキャスト受信機に基づいて探され得る。しかしながら、方法1950および/または1975の動作を実行する近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機から発生するブロードキャストメッセージを伝搬する(または再送する)ことができるので、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージの実効範囲を広げることができる。図19Dおよび図19Eを説明する目的で、「再送近接ブロードキャスト受信機」という用語は、近隣ワイヤレス識別送信機から受信されるメッセージの受信と再ブロードキャストの両方を行うように構成される近接ブロードキャスト受信機デバイスを指すために使用される。

[0291]具体的には、再送近接ブロードキャスト受信機は、大学のキャンパスのような、所望のカバレッジエリアの端に向かう様々な位置に配置され得る。ワイヤレス識別送信機(またはメッセージを再ブロードキャストするように構成される別の近接ブロードキャスト受信機)からブロードキャストメッセージを受信すると、そのような再送近接ブロードキャスト受信機は、「ホップカウント」インジケータ(たとえば、メタデータ、ヘッダ情報など)をインクリメントし、修正されたブロードキャストメッセージを再ブロードキャストすることができる。これらの再ブロードキャストされるメッセージ中の「ホップカウント」情報は、元のブロードキャストメッセージを送信したワイヤレス識別送信機への相対的な近接を示す。言い換えると、ホップカウントデータは、どれだけの再送近接ブロードキャスト受信機または他のデバイスが再ブロードキャストしたか、またはブロードキャストメッセージを伝えたかのインジケータであり得る。

[0292]説明の目的で、ワイヤレス識別送信機は、従業員バッジに取り付けられてよく、再送近接ブロードキャスト受信機は、大きなオフィスビルまたはキャンパスの内部の戦略的な位置(たとえば、同心円)に配置され得る。破壊的な地震が発生して建物の一部が崩落すると、モバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、ブロードキャストメッセージを再送信するためのアプリを実行するスマートフォン)を装備した救急隊員は、従業員のワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージによって、生存者を見つけることが可能にされ得る。救急隊員は、どれだけの従業員が建物の中にいるかということと、救急隊員の現在の位置から概ねどの程度近くに従業員がいるかということとを、建物/キャンパス全体の再送近接ブロードキャスト受信機から受信された再ブロードキャストメッセージ内のホップカウント情報に基づいて、判定することができる。

[0293]様々な実施形態において、再送近接ブロードキャスト受信機は、長期間の動作を可能にするバッテリを含む壁に装着されるユニットであってよく、セントラルサーバとの直距離通信を交換する(たとえば、インターネットへのアクセスを伴うローカルエリアネットワークに接続される)ことを可能にされてもされなくてもよい。別の実施形態では、再送近接ブロードキャスト受信機は、他のブロードキャストメッセージを受信したことに応答してのみ、メッセージをブロードキャストするように構成され得る。たとえば、再送近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージが受信されるまで、休止状態であってよい。さらに重要なことに、この機構はネットワーク接続(たとえば、WiFi、セルラーネットワークアクセスポイントなど)を必要としなくてよいので、ワイヤレス識別送信機および再送近接ブロードキャスト受信機が内部バッテリを介して、または別な方法で電力供給される限り、機能し続けることができる。

[0294]図19Dは、ワイヤレス識別送信機から受信されたブロードキャストメッセージを中継する、再送近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1950を示す。判定ブロック1952において、再送近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージが受信されたかどうかを判定することができる。たとえば、再送近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機または別の再送近接ブロードキャスト受信機によってブロードキャストされる入来する短距離ワイヤレス信号について、受信回路、キュー、またはバッファをモニタすることができる。ブロードキャストメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック1952=「いいえ」)、再送近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1952の動作を継続することができる。しかしながら、ブロードキャストメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック1952=「はい」)、任意選択のブロック706において、再送近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。たとえば、再送近接ブロードキャスト受信機は、たとえばWiFiまたはセルラーネットワークを介した、長距離通信を利用して、受信されたブロードキャストメッセージと、対応するワイヤレス識別送信機についての識別子情報と、時間と、再送近接ブロードキャスト受信機の位置と、他の関連するデータとを、処理のためにセントラルサーバへ中継することができる。長距離データリンクが再送近接ブロードキャスト受信機に対して利用可能である場合(たとえば、普通の、緊急ではない条件において)、セントラルサーバへのサイティングメッセージのこの送信が行われ得る。地震または他の自然災害においてあり得るように、長距離データリンクが再送近接ブロードキャスト受信機に対して利用可能ではない場合、救出者により持ち運ばれるモバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、スマートフォン)のようなデバイスがメッセージを受信しサイティングメッセージをセントラルサーバに送信するまで、メッセージが再送近接ブロードキャスト受信機から再送近接ブロードキャスト受信機へと伝搬され得るように、再送近接ブロードキャスト受信機は、受信されたメッセージを再送信することができる。

[0295]判定ブロック1958において、再送近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定することができる。言い換えると、再送近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージ内の識別情報(すなわち、識別子)を評価して、再送近接ブロードキャスト受信機が同じワイヤレス識別送信機に対応する同様のメッセージをすでに受信したかどうかを判定することができる。メッセージは、同じワイヤレス識別送信機(たとえば、同じデバイスID)に対応するが異なるホップカウントを示す場合、冗長であり得る。受信されたメッセージが冗長である場合(すなわち、判定ブロック1958=「はい」)、再送近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1952の動作を継続することができる。

[0296]受信されたメッセージが冗長ではない場合(すなわち、判定ブロック1958=「いいえ」)、判定ブロック1962において、再送近接ブロードキャスト受信機は、無制限にメッセージを再送することを避けるために使用されるホップ閾値より現在のホップカウントが大きいかどうかどうかを判定することができる。再送近接ブロードキャスト受信機は、受信されたメッセージ内のメタデータと、ヘッダ情報と、記述的データとを評価して、レポートされるホップカウントインジケータを検出することができる。受信されるブロードキャストメッセージにおいてホップカウントが示されない場合、ブロードキャストメッセージは、ワイヤレス識別送信機から直接受信されたと見なされ得る。同様に、受信されたブロードキャストメッセージにおいてホップカウントがある場合、これは、別の再送近接ブロードキャスト受信機がメッセージを再ブロードキャストしたことを意味する。ホップ閾値は、メッセージの再ブロードキャストが後続の受信者にとって無意味になるまでの、事前に定義された数のブロードキャストメッセージのホップまたは再ブロードキャストを表し得る。言い換えると、再送近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機への近接領域が広すぎる場合、受信されたメッセージを再ブロードキャストしなくてよい。現在のホップカウントがホップ閾値を超える場合(すなわち、判定ブロック1962=「はい」)、再送近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1952の動作を継続することができる。

[0297]現在のホップカウントがホップ閾値を超えない場合(すなわち、判定ブロック1962=「いいえ」)、ブロック1964において、再送近接ブロードキャスト受信機は、再送近接ブロードキャスト受信機による再送信を示すために、ホップカウント情報をインクリメントするようにブロードキャストメッセージを修正することができる。受信されたメッセージにホップカウントがない場合(これは、ブロードキャストメッセージがワイヤレス識別送信機から直接受信された場合である)、再送近接ブロードキャスト受信機はホップカウント情報を追加することができる。ある実施形態では、再送近接ブロードキャスト受信機はさらに、再送近接ブロードキャスト受信機の識別子、タイムスタンプ情報、および/または受信されたブロードキャストメッセージに関連する信号強度情報のような、関連するデータを挿入することによって、ブロードキャストメッセージを修正することができる。ブロック1966において、再送近接ブロードキャスト受信機は、たとえば短距離無線(たとえば、Bluetooth LE)によって、修正されたメッセージをブロードキャストすることができ、次いで、判定ブロック1952の動作を継続することができる。

[0298]図19Eは、ワイヤレス識別送信機に対応する受信されたブロードキャストメッセージを伝搬(または再ブロードキャスト)するための、近接ブロードキャスト受信機のためのある実施形態の方法1975を示す。方法1975は、方法1975が、専用の再送近接ブロードキャスト受信機ではなく、モバイル近接ブロードキャスト受信機のような任意の受信機デバイスによって実行され得ることを除いて、方法1950と同様である。方法1975は、近接ブロードキャスト受信機が再送近接ブロードキャスト受信機として動作するように構成されるかどうかを、近接ブロードキャスト受信機が確認することを可能にし得る、追加の動作を含み得る。たとえば、固定式の近接ブロードキャスト受信機は、ローカルエリアネットワークに接続できずサイティングメッセージをセントラルサーバに送信できない場合、ブロードキャストメッセージを再送することができる。

[0299]判定ブロック1952において、近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージが受信されたかどうかを判定することができる。ブロードキャストメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック1952=「いいえ」)、近接ブロードキャスト受信機は、判定ブロック1952の動作を継続することができる。しかしながら、ブロードキャストメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック1952=「はい」)、判定ブロック1976において、近接ブロードキャスト受信機は、短距離信号でブロードキャストメッセージを再送すべきかどうかを判定することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバへの長距離通信を介してサイティングメッセージを送信するための接続を近接ブロードキャスト受信機が有するかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機がローカルエリアネットワーク(たとえば、WiFi)またはセルラーネットワークに接続できない場合、ブロードキャストメッセージを再送すると決定することができる。近接ブロードキャスト受信機は短距離信号でブロードキャストを再送すべきではないと近接ブロードキャスト受信機が判定する場合(すなわち、判定ブロック1976=「いいえ」)、ブロック706において、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができ、判定ブロック1952の動作を継続することができる。たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワークへの接続が失われていないので、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージに関するワイヤレス識別送信機のアイデンティティ、さらには、近接ブロードキャスト受信機の位置を示す、サイティングメッセージを送信することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージを送信することに加えて、受信されたブロードキャストメッセージを再送または再ブロードキャストするように構成され得る。

[0300]近接ブロードキャスト受信機は短距離信号でブロードキャストメッセージを再送すべきではないと近接ブロードキャスト受信機が判定する場合(すなわち、判定ブロック1976=「はい」)、判定ブロック1958において、近接ブロードキャスト受信機は、受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定することができる。受信されたメッセージが冗長である場合(すなわち、判定ブロック1958=「はい」)、ブロック1978において、近接ブロードキャスト受信機は受信されたメッセージを無視することができ、判定ブロック1952の動作を継続することができる。受信されたメッセージが冗長ではない場合(すなわち、判定ブロック1958=「いいえ」)、判定ブロック1962において、近接ブロードキャスト受信機は、ホップ閾値より現在のホップカウントが大きいかどうかどうかを判定することができる。現在のホップカウントがホップ閾値を超える場合(すなわち、判定ブロック1962=「はい」)、近接ブロードキャスト受信機は、ブロック1978の動作を継続することができる。

[0301]現在のホップカウントがホップ閾値を超えない場合(すなわち、判定ブロック1962=「いいえ」)、ブロック1964において、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機による受信を示すホップカウント情報を含めるようにブロードキャストメッセージを修正することができる。ブロック1966において、近接ブロードキャスト受信機は、たとえば短距離無線(たとえば、Bluetooth LE)によって、修正されたメッセージをブロードキャストすることができ、次いで、判定ブロック1952の動作を継続することができる。

[0302]図20Aは、セントラルサーバ120内の様々なモジュールの図2000を示す。様々なモジュールおよびコンポーネントが、セントラルサーバ120内のモジュール、コンポーネント、および/または要素の文脈において以下で説明される。しかしながら、様々な実施形態において、セントラルサーバ120は、個人のコンピューティングデバイス、サーバブレード、または、以下で説明される様々なモジュールおよび/もしくはコンポーネントと関連付けられる動作を実行できる他のユニットを含んでよく、またはそれらに接続されてよい。

[0303]図1を参照して上で説明されたように、セントラルサーバ120は、ワイヤレス識別送信機に対応するデータを受信し、記憶し、別な方法で処理するように構成され得る。たとえば、セントラルサーバ120は、近接ブロードキャスト受信機142およびセルラーネットワーク121を介して通信するモバイル近接ブロードキャスト受信機138、第三者のシステム101、ならびに他のサポートシステムおよび/またはサービス102のような様々なデバイスと、インターネット103を介して通信を交換するように構成され得る。

[0304]セントラルサーバ120は、データ、たとえば、近接ブロードキャスト受信機142、138、第三者のシステム101、または他のサポートシステムおよび/もしくはサービス102から受信されるデータを処理するための様々な動作を実行するためのいくつかのコンポーネント104〜109を含み得る。具体的には、セントラルサーバ120は、サイティングメッセージを処理し、警告または通知エンジンモジュールを実行し、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)コマンドを処理し、セントラルサーバ120内の他のコンポーネントとデータを交換することができる、コアコンポーネント108を含み得る。コアコンポーネント108は、短期間データと第三者固有のデータとを記憶するためのユニットを含み得る、データレイヤモジュール2002を含み得る。コアコンポーネント108はまた、近接ブロードキャスト受信機へ送信するための警告メッセージを生成し、様々なターゲットワイヤレス識別送信機の探索を開始するための、警告エンジンモジュール2004を含み得る。コアコンポーネント108はさらに、ユーザのプライバシーポリシーまたはプロファイル選好に基づいて、一般的なデータ、匿名のデータ、または別な方法で処理されたデータを生成することができる、データ匿名化モジュール2006を含み得る。たとえば、データ匿名化モジュール2006は、ワイヤレス識別送信機の消費者であるユーザが店舗に対して識別されず、しかしユーザが店舗内にいるという事実は依然として店舗にレポートされるように、店舗と関連付けられる近接ブロードキャスト受信機に送信される返信メッセージから、個人情報を取り除くことができる。コアコンポーネント108はまた、様々なユーザのためのプライバシー許可情報を保持し得る、プライバシーマネージャモジュール2008を含み得る。たとえば、プライバシーマネージャモジュール2008は、登録においてユーザにより提供されたプライバシーパラメータのデータベースを含み得る。ある実施形態では、データ匿名化モジュール2006および/またはプライバシーマネージャモジュール2008は、図23を参照して以下で説明される許可を利用することができる。

[0305]コアコンポーネント108はまた、探索を組織化し実施するのを支援するための探索マネージャモジュール2010と、認証システムモジュール2012とを含み得る。コアコンポーネント108はさらに、近接ブロードキャスト受信機142、138からの受信されたサイティングメッセージ内でレポートされるブロードキャストメッセージと関連付けられるワイヤレス識別送信機を識別するための、セントラルサーバ120によって利用され得るサイティングリゾルバモジュール2014を含み得る。コアコンポーネント108は、動作を開始するための機能とインターフェースとを含み得るAPIモジュール2016と、業者、第三者、および他のサービスへの統合された形の送信のためのある期間にわたって様々なサイティングメッセージを合成するためのサイティング統合モジュール2018とを含み得る。コアコンポーネント108はまた、近接ブロードキャスト受信機142、138および第三者のシステム101のようなデバイスとの様々な通信を、インターネットを介して送信し受信するための、ネットワークモジュール2020を含み得る。

[0306]セントラルサーバ120はまた、長期データ(たとえば、保管されたユーザデータ、過去の位置情報など)を記憶し得る、データ保管コンポーネント104を含み得る。データ保管コンポーネント104は、登録ウェブサイトを介してユーザによって提供されるプロファイル情報のような、ワイヤレス識別送信機のユーザに関係する情報を記憶するための様々なデータベースを含み得る。データ保管コンポーネント104は、コアコンポーネント108のデータレイヤモジュール2002とデータを交換するように構成され得る。セントラルサーバ120はまた、ユーザポータルのアクセス、スクリプト、およびツール(たとえば、ソフトウェアユーティリティ、ルーチンなど)と関連付けられる、ソフトウェアを処理し、および/または記憶し得る、運用、管理および保守(またはOA&M)コンポーネント105を含み得る。OA&Mコンポーネント105は、コアコンポーネント108とデータを交換するように構成され得る。

[0307]セントラルサーバ120はまた、開発者のアカウントデータを記憶し、登録、アカウント管理を実行し、開発者と関連付けられる管理ルーチンを警告(または通知)し得る、開発者ポータルコンポーネント106を含んでよく、開発者はたとえば、ワイヤレス識別送信機110のユーザと対話するために登録するベンダーまたは業者である。セントラルサーバ120はまた、ユーザのアカウントデータを記憶し、登録、アカウント管理を実行し、ユーザと関連付けられるルーチンを探索し得る、ユーザポータルコンポーネント109を含んでよく、ユーザはたとえば、ワイヤレス識別送信機と関連付けられる人である。ユーザポータルコンポーネント109および開発者ポータルコンポーネント106は、コアコンポーネント108の認証システムモジュール2012とデータを交換するように構成され得る。セントラルサーバ120はまた、ワイヤレス識別送信機110と関連付けられるファクトリ鍵を記憶し、さらに、受信されたサイティングメッセージ内の暗号化された、符号化された、ローリングした、または別な方法で不明化された識別情報を、付随するユーザデータと照合するための動作、ソフトウェア、またはルーチンを実行することができる、ローリング識別子(またはID)リゾルバコンポーネント107を含み得る。ローリング識別子(またはID)リゾルバコンポーネント107は、コアコンポーネント108のサイティングリゾルバモジュール2014とデータを交換するように構成され得る。

[0308]様々な実施形態において、ローリングIDリゾルバコンポーネント107のような図20Aを参照して説明されたモジュールおよびコンポーネントは、ソフトウェア命令、アプリケーション、ルーチン、スレッド、回路、またはハードウェアユニットによって実行され、または別な方法で可能にされ得る。

[0309]図20Bは、様々な実施形態において使用するための、ワイヤレス識別送信機の登録プロセスを示す。一般に、ブロードキャストメッセージがセントラルサーバによって処理され得る前に、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機およびそのユーザがセントラルサーバに登録されることを要求し得る。たとえば、あらゆる追跡、探索、またはワイヤレス識別送信機に関する他の位置ベースの活動が開始され得る前に、セントラルサーバは、世界中を動き回る様々なワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザを決定することが可能でなければならない。登録は、ブロードキャストメッセージ中のワイヤレス識別送信機によって送信される識別子と、ワイヤレス識別送信機と、そのユーザとの間にリンクを作成し得る。たとえば、行方不明の子供の親に子供が発見されたという通知を送信するためには、中継された不明化された(または符号化された)識別子が、登録されたユーザアカウントに関連して記憶されるような親の携帯電話番号を示すアカウント情報と照合されなければならない。

[0310]具体的には、登録を通じて、各ワイヤレス識別送信機とセントラルサーバ(すなわち、カウンタ)との間で、タイミング機構が同期され得る。そのようなカウンタによって、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバは、識別子をそれぞれ符号化(またはローリング)および符号化することができ、ワイヤレス識別送信機(およびそのユーザ)と関連付けられるアイデンティティを秘匿されかつ非公開である状態に保つ。そのようなタイミング機構またはカウンタを同期するための最も適切な時間は、以下で説明されるような、デバイス登録および/またはアカウント作成プロセスの間であり得る。図20Bでは、スマートフォンのようなモバイルデバイスは、アカウント作成と登録動作とを実行するためにユーザによって使用されるものとして説明される(たとえば、モバイルデバイスがウェブポータルにアクセスしてセントラルサーバに登録するなど)。しかしながら、インターネットに接続され、登録ウェブポータルまたはウェブサイトを介してセントラルサーバとの通信を交換することが可能な任意のコンピューティングデバイスに、関連があり得る。

[0311]ブロック2052において、ユーザのモバイルデバイス(たとえば、iPhone、Android(登録商標)、タブレットデバイスなど)が、ワイヤレス識別送信機とともに使用するためのアプリケーションをインストールし得る。そのようなアプリケーション(または「アプリ」)は、バックグラウンドサービスとしてモバイルデバイスのプロセッサ上で実行されてよく、または代替的に、ユーザによる選択的な使用のためにアクティブ化されてよい。本開示の全体で説明されるように、そのようなアプリケーションは、モバイルデバイスが、たとえば、受信された信号をブロードキャストメッセージとして識別し、それに応答して位置情報を有するサイティングメッセージをセントラルサーバに中継することによって、近隣ワイヤレス識別送信機からの短距離ブロードキャストメッセージを処理することを可能にし得る。ブロック2054において、モバイルデバイスは、ユーザ情報(たとえば、デバイスアイデンティティまたは「deviceID」)とともに登録要求を送信することができる。登録要求は、ウェブポータル、ウェブサイト、または、セントラルサーバによって制御されもしくは別な方法でアクセス可能なウェブサーバとのインターネット通信を介して、セントラルサーバに送信され得る。言い換えると、モバイルデバイスは、インストールされたアプリを通じてユーザ情報(たとえば、デバイスID)を提供することによって、または、デバイスID(deviceID)と、登録要求をアカウントと結び付けるためにセントラルサーバが利用し得る他の情報とを提供することによって、登録プロセスを呼び出すことができる。たとえば、図20Aを参照して上で説明されたように、ユーザのモバイルデバイスは、登録ウェブサイトにアクセスし、ユーザから入力を受信し、セントラルサーバによる使用のために、ユーザ入力をデータとして登録ウェブサイトに送信することができる。ある実施形態では、ユーザ情報は、名前、住所、連絡先情報(たとえば、ソーシャルネットワークサイト、携帯電話番号、電子メールアドレス、電話番号など)、年齢、および他の人口統計学的情報のような、ユーザについての個人情報、さらに、ワイヤレス識別送信機および/またはユーザのアカウントと関連付けられ得る近接ブロードキャスト受信機についての識別情報を含み得る。たとえば、セントラルサーバに送信されるユーザ情報は、ブロック2502の動作でアプリケーションをインストールしたことに応答して、ワイヤレス識別送信機上のシリアル番号および/またはモバイルデバイスによって生成される確認コードを含み得る。ユーザ情報はまた、ユーザの好みの小売店、製品群、および食事または消費するエリアのような、選好情報を含み得る。ユーザ情報はさらに、以下に論じられるように、個人情報がどのように配信されセントラルサーバにより使用され得るかを示す、プライバシー許可を含み得る。ある実施形態では、ユーザは、セントラルサーバがユーザについての識別情報を何ら保存しないように、匿名のユーザとして登録することができる。たとえば、特徴のない私書箱、使い捨ての携帯電話番号、または、ユーザもしくはアカウントの所有者を直接識別しない他の連絡先情報とリンクされたアカウントが登録され得る。これは、セントラルサーバにより提供されるサービスを利用することを選択し得るが私的な情報または識別情報の漏洩を懸念する人には、重要であり得る。ブロック2062において、ユーザのモバイルデバイスは、セントラルサーバまたは所有されたワイヤレス識別送信機と関連付けられるデバイスIDからの認証情報(たとえば、コード、メッセージ)のような、アカウント情報を記憶することができる。

[0312]ブロック2056において、セントラルサーバは、アカウント登録のためのユーザ情報を受信することができる。ブロック2058において、セントラルサーバは、ユーザのアカウントを登録することができる。たとえば、セントラルサーバは、すべての登録されたユーザのデータベースに、提供されたデバイスアイデンティフィケーションを含むユーザの情報を記憶することができる。ブロック2060において、セントラルサーバは、アカウント作成情報をユーザに提供することができる。アカウント作成情報は、認証コード、または、ユーザのモバイルデバイスが今後の使用のために記憶し得る他の情報を含み得る。たとえば、セントラルサーバは、ユーザのモバイルデバイスによってアクセス可能なウェブサイト上でアカウント作成の確認を表示し、または代替的に、確認信号、テキストメッセージ、電子メール、または他の通信をユーザのモバイルデバイスに送信することができる。

[0313]ブロック402において、たとえばユーザがバッテリを装着したことに応答して、ワイヤレス識別送信機が起動する。ワイヤレス識別送信機が起動すると、ノンス値またはカウンタ値が初期化され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、時間の経過を表す値を、値0からインクリメントし始めることができる。ブロック2063において、ワイヤレス識別送信機は、符号化された(またはローリング)識別子を含むメッセージ(すなわち、ブロードキャストメッセージ)をブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、数秒ごとにブロードキャストメッセージを送信し始めることができる。ワイヤレス識別送信機は、以下で説明される実施形態の方法によってローリング識別子を生成することができる。一般に、ブロードキャストメッセージは、擬似ランダム関数を実行することによって生成されるデータを含むペイロードを含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、擬似ランダム関数を実行して、ワイヤレス識別送信機のデバイスIDの入力値、ノンス値もしくはカウンタ値、ならびに秘密鍵、シード、または、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバにのみ知られている他の値に基づいて、符号化されたデータを生成することができる。ある実施形態では、擬似ランダム関数は、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバにのみ知られているランダムに選択されたシード値を利用し得る、多項式の時間計算可能な関数であり得るので、擬似ランダム関数は、その擬似ランダム関数と同じ範囲への出力を有する、同じ領域上で定義されたランダム関数とは計算上は区別不可能であり得る。ある実施形態では、鍵付きハッシュメッセージ認証コード(HMAC)または暗号ベースのメッセージ認証コード(CMAC)が、擬似ランダム関数として使用され得る。

[0314]ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、モバイルデバイスがブロック2054の動作による登録プロセスを開始してから、ある事前に定義された秒数以内にアクティブ化されることが要求され得る。言い換えると、ワイヤレス識別送信機がノンス値またはカウンタ値のインクリメントを開始すると、ユーザは、ある期間内にセントラルサーバに登録しなければならない。これにより、セントラルサーバは、登録の間にワイヤレス識別送信機におけるノンス値またはカウンタ値を決定しようとするとき、ある数の値のみにおいて試みることが可能になる。

[0315]ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、ブロードキャストメッセージのペイロード内のデータを調整することによって、初期ブロードキャストを示すことができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機の初期化時間期間を示すものとしてセントラルサーバが認識し得る、ブロードキャストメッセージ内のビットを変更することができる。ペイロード内に初期化インジケータがある場合、セントラルサーバは、セントラルサーバの参照データテーブル内のすでに登録された(または認識された)ワイヤレス識別送信機に対応するペイロードに対する比較を避けるために、受信されたペイロードと記憶されたペイロードとの比較を迅速に行うことができる。

[0316]ブロック2064において、ユーザのモバイルデバイスが、ブロードキャストメッセージを受信し得る。言い換えると、インストールされたアプリケーション(またはアプリ)に基づいて、モバイルデバイスは、モバイル近接ブロードキャスト受信機として機能し得る。ブロック2052の動作によりインストールされたアプリのような、インストールされたアプリケーションは、登録要求を介してセントラルサーバへの登録動作を開始したことに応答して、そのようなブロードキャストメッセージを受信するのを待機していることがある。ブロック2066において、モバイルデバイスは、ワイヤレス識別送信機のローリング識別子と、記憶されたデバイスIDおよび認証情報のような他の情報とを送信することができる。ある実施形態では、モバイルデバイスは、たとえば、テキスト比較および/または解析動作を使用することによって、受信されたブロードキャストメッセージから符号化された情報を抽出することができる。たとえば、モバイルデバイスは、最上位ビット演算を実行することができる。

[0317]ブロック2068において、セントラルサーバは、符号化された情報、さらには認証情報とデバイスIDとを伴うメッセージを受信し得る。ブロック2070において、セントラルサーバは、たとえば、モバイルデバイスからの受信されたメッセージ中の、認証情報を検証することができる。具体的には、セントラルサーバは、認証情報を、ブロック2058〜2060の動作で生成された情報と比較することができる。ブロック2072において、セントラルサーバは、デバイスIDとあり得るノンス値またはカウンタ値とを使用して、ローリング識別子のセットを生成することができる。セントラルサーバは、そのセットのローリング識別子を、モバイルデバイスから受信されたローリング識別子と比較することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、デバイスIDおよびいくつかのノンス値またはカウンタ値とともに、上で説明されたように、擬似ランダム関数を使用することによって、符号化されたデータのセットを計算することができる。たとえば、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機と共有されるシードと、モバイルデバイスによって示されるデバイスIDと、0で始まる多くのノンス値またはカウンタ値とを伴う、擬似ランダム関数を実行することができる。ブロック2074において、セントラルサーバが受信されたローリング識別子を生成されたセット中のローリング識別子の1つと照合するとき、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機に関連して、関係するノンス値またはカウンタ値と時間とを記憶することができる。セントラルサーバは、一致するローリング識別子を生成するために使用されるノンス値またはカウンタ値を使用して、ワイヤレス識別送信機上で実行されるノンスまたはカウンタと同期することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、登録されることおよび/または同期されることが成功したものとしてワイヤレス送信機を記述するインジケータを記憶し得る。任意選択のブロック2076において、セントラルサーバは次いで、たとえば、メッセージをモバイルデバイスに送信することによって、登録結果メッセージをユーザに送信することができる。登録結果メッセージは、セントラルサーバが受信された符号化された識別子を生成された識別子と照合することが可能であったかどうかを示し得る。ブロック2078において、モバイルデバイスが、登録結果メッセージを受信し得る。ある実施形態では、登録結果メッセージは、登録プロセスが失敗したことを示し(たとえば、モバイルデバイスによって受信された、受信されたブロードキャストメッセージが、ユーザのワイヤレス識別送信機に対応しなかった)、モバイルデバイスは、別のブロードキャストメッセージを受信し中継することによって、登録を再び試みることができる。

[0318]図20Bで説明された動作、特にブロック2063〜2074の中の動作は、様々なデバイスによって実行されるメッセージ処理動作、さらには任意の伝搬遅延が、ワイヤレス識別送信機においてノンス値またはカウンタ値をインクリメント(または更新)するために必要な時間よりもはるかに小さくなり得るということを仮定する。これにより、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバにおけるノンス値またはカウンタ値が、1より大きくは異ならないことが確実になる。

[0319]図21Aは、近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージを処理するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2100を示す。上で説明されたように、セントラルサーバは、様々なモジュールと、コンポーネントと、回路と、ソフトウェアとを利用して、サイティングメッセージを処理するように構成され得る。判定ブロック2102において、セントラルサーバは、サイティングメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。セントラルサーバは、受信回路、バッファ、キュー、または他のインジケータを評価して、メッセージが近接ブロードキャスト受信機のような様々なデバイスからいつ受信されるかを判定することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、上で説明されたようなネットワークモジュールを利用して、サイティングメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。一般に、サイティングメッセージは、インターネットを通じてセルラーネットワークを介して送信されるパケットのような、長距離通信を介して受信され得る。セントラルサーバがサイティングメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック2102=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102における動作を継続することができる。

[0320]セントラルサーバがサイティングメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック2102=「はい」)、ブロック2014において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機情報と、近接ブロードキャスト受信機情報と、関連するデータとを、サイティングメッセージに基づいて識別することができる。セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内の様々なデータと情報のセグメントとを評価し、解析し、別な方法でアクセス可能にすることができる。たとえば、セントラルサーバは、サイティングメッセージを解析して、ワイヤレス識別送信機からの含まれるブロードキャストメッセージを識別することができる。別の例として、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティ(すなわち、ローリング識別子)、近接ブロードキャスト受信機識別情報(たとえば、受信機ID)、位置情報、タイムスタンプ情報、センサデータ(たとえば、加速度センサデータなど)、近接ブロードキャスト受信機と関連付けられるアプリケーション(またはアプリ)の識別子(たとえば、インストールされているアプリケーションのリスト、近接ブロードキャスト受信機で実行される関連するアプリの識別子など)に対応する、符号化されたデータを識別することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、上で説明されたようなサイティングリゾルバモジュールによって、ブロック2014の動作を実行することができる。

[0321]ブロック2106において、セントラルサーバは、サイティングメッセージ内のローリング識別子に基づいて、ワイヤレス識別送信機アイデンティティを取得することができる。セントラルサーバは、ローリング識別子を復号し、逆スクランブリングし、解読し、または別な方法でアクセス可能にするための動作を実行することができる。たとえば、セントラルサーバは、秘密鍵を適用するための動作、または、ワイヤレス識別送信機のアイデンティティを取得するための復号アルゴリズムを実行することができる。ある実施形態では、ブロック2106の動作は、上で説明されたようなローリングIDリゾルバコンポーネントによって、セントラルサーバにより実行され得る。たとえば、セントラルサーバは、サイティングリゾルバモジュールに、ローリングIDリゾルバコンポーネントとデータを交換させて、復号されたワイヤレス識別送信機のアイデンティティを取得させ得る。ローリング識別子を含むサイティングメッセージに基づいてワイヤレス識別送信機を識別するための実施形態の動作は、以下で説明される。

[0322]ブロック2108において、セントラルサーバは、取得されたワイヤレス識別送信機アイデンティティに基づいて、ワイヤレス識別送信機のユーザ情報を取り出すことができる。たとえば、セントラルサーバは、人口統計学的な情報、以前の挙動(たとえば、移動経路、位置の履歴など)を示す記憶されたデータのような、ワイヤレス識別送信機に関するユーザアカウント情報を取り出すことができる。ある実施形態では、ブロック2108の動作は、上で説明されたような認証システムモジュールによって、セントラルサーバにより実行され得る。たとえば、セントラルサーバは、認証システムモジュールに、ワイヤレス識別送信機の識別情報をユーザポータルコンポーネントと交換させ、ユーザ登録データベース内に保存されたユーザ情報を取得させ得る。

[0323]ブロック2110において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機のユーザ情報および関連するサービスのような、近接ブロードキャスト受信機の識別情報を、識別された近接ブロードキャスト受信機の情報に基づいて取り出すことができる。たとえば、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージを送信した近接ブロードキャスト受信機と関連付けられる業者アイデンティティ、近接ブロードキャスト受信機が参加するように登録されている追跡サービス、さらに、近接ブロードキャスト受信機に対する任意の他の関連する情報を取り出すことができる。セントラルサーバは、サイティングメッセージ内の情報に基づいて、電子メールアドレスと、MACアドレスと、電話番号と、関連する近接ブロードキャスト受信機のユーザに関する他の連絡先情報とを取り出すことができる。たとえば、セントラルサーバは、セントラルサーバからの後続の送信、たとえば、関心のあるアイテムに近接していることを示す電子メールまたはSMSテキストメッセージのために使用され得る、近接ブロードキャスト受信機と関連付けられるユーザ連絡先情報を決定することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、モバイル近接ブロードキャスト受信機の動作を実行するように構成される、スマートフォンのユーザのアイデンティティを決定することができる。ある実施形態では、ブロック2110の動作は、上で説明されたような認証システムモジュールによって、セントラルサーバにより実行され得る。たとえば、セントラルサーバは、認証システムモジュールに、近接ブロードキャスト受信機の情報を開発者(またはユーザ)ポータルコンポーネントと交換させて、開発者の登録データベース内に保存されているような関連する登録されたサービス(たとえば、業者、店舗、ベンダー、サービスなど)についての情報を取得させ得る。

[0324]任意選択のブロック2111において、セントラルサーバが、サイティングメッセージを認証し得る。受信されたサイティングメッセージ内の認証情報に基づいて、セントラルサーバは、既知の、または別な方法で有効な近接ブロードキャスト受信機から来たものとしてサイティングメッセージの正当性を確証する、認証動作を実行することができる。上で説明されたように、サイティングメッセージは、有効な近接ブロードキャスト受信機のアイデンティティを確証するために使用され得る、秘密コード、証明書、またはハッシュデータのようなデータを含み得る。第3者が、登録されたサービスと関連付けられる近接ブロードキャスト受信機になりすますことを試みることがあり(たとえば、非道なスパム送信者が、不正なサイティングメッセージを送信することによって、業者の店舗の近接ブロードキャスト受信機を模擬しようと試みることがある)、セントラルサーバは、サイティングメッセージ内の情報が有用であり登録されたサービス(たとえば、登録された業者、有効な開発者、または正当な近接ブロードキャスト受信機を配備する他の関係者)に関連することを確証する認証情報を確認することができる。たとえば、セントラルサーバは、登録された開発者としてセントラルサーバ内で確立された業者に関するサイティングメッセージ内の不明瞭にされたヘッダ情報を検出することができる。サイティングメッセージが、ある建物内のすべての近接ブロードキャスト受信機が保有する空間コードのような、セントラルサーバによって予想される認証情報を含まない、または、セントラルサーバに記憶された情報と一致しない認証情報を含む場合、セントラルサーバは、サイティングメッセージとすべての含まれる情報とを無視することができる。たとえば、期限切れの、または不完全な認証情報を伴うサイティングメッセージは、セントラルサーバにより無視されてよく、または代替的に、不正な可能性のある近接ブロードキャスト受信機のリストに記憶されてよい。

[0325]任意選択のブロック2112において、セントラルサーバは、取得されたデータおよび/または取り出されたデータに基づいて、ハッシュされたデータを生成することができる。ある実施形態では、任意選択のブロック2112の動作は、上で説明されたようなデータ匿名化モジュールによって、セントラルサーバにより実行され得る。ブロック2114において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティに関連して、サイティングメッセージに基づいてデータを記憶することができる。たとえば、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の復号されたアイデンティティに関連して、サイティングメッセージからの識別された関連するデータをデータベースに記憶することができる。ある実施形態では、ブロック2114の動作は、上で説明されたようなデータレイヤモジュールによって、セントラルサーバにより実行され得る。

[0326]図21Bは、近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージを処理するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2150を示す。ユーザにより持ち運ばれるモバイルデバイス上で実行される第3者のアプリケーションが使用するメッセージを送信するためにセントラルサーバが方法2150を実行し得ることを除き、方法2150は上で説明された方法2100と同様である。上で説明されたように、返信メッセージのような様々なメッセージが、警告(または探索アクティブ化メッセージ)が、ユーザと関連付けられるモバイルデバイスのような様々な受信者へ、セントラルサーバによって送信され得る。たとえば、セントラルサーバは、ユーザのタブレット、スマートフォン、ワイヤレス受信機デバイス、または他のコンピューティングデバイスにメッセージを送信することができる。受信者はまた、モバイルデバイス上で実行するアプリケーションまたはアプリを含み得る。ある実施形態では、セントラルサーバはまた、EMT、消防、地元の警察、小売店、業者のコンピューティングデバイス、および広告サーバを含み得る登録されたサービスのような、他の第3者の受信者またはデバイスにメッセージを送信することができる。

[0327]サイティングメッセージを受信したことに応答してセントラルサーバによって送信されるメッセージは、ユーザにより持ち運ばれる携帯電話またはモバイル近接ブロードキャスト受信機のようなデバイスに既知のワイヤレス識別送信機の近接の位置を知らせるために送信され得る。たとえば、小売店内の固定式の近接ブロードキャスト受信機のような近接ブロードキャスト受信機が、ユーザと関連付けられるワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを中継するとき、セントラルサーバは、ユーザが店舗の受信機デバイスの近くにいることを示すメッセージをユーザのモバイルデバイスに返信することによって、応答することができる。さらに、ユーザのデバイスで実行される第3者のアプリケーションは、メッセージ内の情報を使用することができる。たとえば、ユーザのスマートフォンで実行される小売店のアプリは、小売店の建物の近接の範囲内の、表示エリアの近接の範囲内にユーザが移動したという通知を受信することができる。様々な他の実施形態では、第3者のアプリケーションは、ワイヤレス識別送信機と関連付けられる所有されたアイテムを追跡するために利用され得る。たとえば、特定の第3者のアプリケーションは、探索されている行方不明の子供の近接の範囲内にユーザがいるとき、着信音を鳴らすことができる。

[0328]判定ブロック2102において、セントラルサーバは、サイティングメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。セントラルサーバがサイティングメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック2102=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102における動作を継続することができる。セントラルサーバがサイティングメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック2102=「はい」)、ブロック2104において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の情報と、近接ブロードキャスト受信機の情報と、関連するデータとを、サイティングメッセージに基づいて識別することができる。ブロック2106において、セントラルサーバは、サイティングメッセージ内のローリング識別子に基づいて、ワイヤレス識別送信機アイデンティティを取得することができる。ブロック2108において、セントラルサーバは、取得されたワイヤレス識別送信機アイデンティティに基づいて、ワイヤレス識別送信機のユーザ情報を取り出すことができる。ブロック2110において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機のユーザ情報および関連するサービスのような、近接ブロードキャスト受信機識別情報を、識別された近接ブロードキャスト受信機の情報に基づいて取り出すことができる。任意選択のブロック2112において、セントラルサーバは、取得されたデータおよび/または取り出されたデータに基づいて、ハッシュされたデータを生成することができる。ブロック2114において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティに関連して、サイティングメッセージに基づいてデータを記憶することができる。

[0329]判定ブロック2152において、セントラルサーバは、第3者のアプリケーション(またはアプリ)が近接ブロードキャスト受信機の情報を取得したことを許可されたと判定することができる。言い換えれば、ワイヤレス識別送信機のユーザと関連付けられる、セントラルサーバに記憶されたデータに基づいて、セントラルサーバは、任意の登録されたサービス、またはユーザのデバイスと関連付けられる第3者のアプリケーションを検出することができる。たとえば、セントラルサーバは、データベース情報を評価して、小売店に対応する第3者のアプリケーションをユーザが自身のスマートフォンにインストールしたことを識別することができる。近接ブロードキャスト受信機の情報は、近接ブロードキャスト受信機アイデンティフィケーション(たとえば、IDコードまたは識別子)と近接ブロードキャスト受信機のユーザアイデンティティとを含み得る。ある実施形態では、図22を参照して以下で説明されるように、セントラルサーバは、第3者が開発者または登録されたサービスとして登録されるときに示される情報、または代替的にユーザの許可設定に基づいて示される情報のような、第3者の開発者の権利に基づく情報を第3者のアプリケーションが許可されるかどうかを識別することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内で提供されるアプリケーションアイデンティフィケーションを使用して、ユーザのデバイス上の第3者のアプリケーションが近接ブロードキャスト受信機の情報を受信できるかどうかを判定することができる。たとえば、サイティングメッセージは、サイティングメッセージに対応し、したがって、セントラルサーバから任意の近接ブロードキャスト受信機の情報を受信することが許可される、アプリケーションのインジケータ(たとえば、アプリID)を含み得る。

[0330]第3者のアプリが近接ブロードキャスト受信機の情報を取得したことを許可されない場合(すなわち、判定ブロック2152=「いいえ」)、ブロック2156において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティフィケーションとサイティングメッセージからの関連するデータとのみを含むメッセージをユーザのデバイスに送信することができる。たとえば、セントラルサーバによって送信されるメッセージは、取得されたワイヤレス識別送信機アイデンティティと、ユーザ情報と、タイムスタンプデータと、サイティングメッセージからの位置情報とを含み得る。第3者のアプリが近接ブロードキャスト受信機情報を取得したことを許可される場合(すなわち、判定ブロック2152=「はい」)、ブロック2154において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティフィケーションと、近接ブロードキャスト受信機の情報と、サイティングメッセージからの関連するデータとを含むメッセージをユーザのデバイスに送信することができる。たとえば、セントラルサーバによってユーザのスマートフォンに送信されるメッセージは、取得された近接ブロードキャスト受信機アイデンティフィケーションのインジケータ(たとえば、シリアルコード、グループへの所属、業者のカテゴリなど)を含み得る。セントラルサーバは次いで、判定ブロック2102の動作を継続することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、図20Aを参照して上で説明されたような警告エンジンモジュールを利用して、様々なデバイスへ送信するためのメッセージを送信および/または生成することができる。

[0331]図22は、セントラルサーバが記憶された許可に基づいてユーザデータを送信するためのある実施形態の方法2200を示す。本開示の様々な実施形態のシステムは、登録されたユーザのプライバシーを守るための機構を登録されたユーザに提供することができるので、登録されたユーザの個人情報は、同意と有効な目的とを伴った場合にのみ第三者に提供され得る。たとえば、ユーザは、救出を促すために、行方不明の子供の写真がモバイル近接ブロードキャスト受信機へとセントラルサーバによって提供され得ることを許可することができる。したがって、セントラルサーバは、ユーザが自身のアイデンティティ(および他の個人情報)を第三者および/または第三者のアプリケーションへ提供させることを認めるかどうかを示す情報(すなわち、「許可」)を記憶することができる。許可は、ユーザが、ワイヤレス識別送信機、モバイル近接ブロードキャスト受信機、または他のデバイス(たとえば、スマートフォン)をセントラルサーバに登録するときに、ユーザによって設定され、提供され、または別な方法で示され得る。たとえば、セントラルサーバは、ウェブポータルを介した登録手順の間に、プライバシーの規則と、設定と、選好と、他のデータとをユーザから集めることができる。

[0332]本開示では、許可は、第三者へのユーザ識別情報の公開に関する、様々なプライバシーレベルまたは許可を示すいくつかの値を有し得る。ある実施形態では、セントラルサーバは、識別情報が第三者と共有されることを許容しないユーザの許可(すなわち、「匿名」許可値)、ユーザの一般的で間接的な識別情報のみが共有されることを許容する許可(すなわち、「一般」許可値)、および/または任意の情報が共有されることを許容する許可を記憶することができる。たとえば、業者からのマーケティング情報を何ら受信することを望まない、または、いずれの第三者に対してもアイデンティフィケーション、位置履歴、または行動情報を何ら提供することを望まないユーザは、許可を「匿名」に設定している可能性がある。ある実施形態では、「匿名」許可値および「一般」許可値は、相互に排他的であり得る。言い換えると、ユーザは、一般的な情報のみ、もしくは任意の情報が第三者(たとえば、業者またはモバイルデバイスのアプリ)に提供されることを認めることがあり、または、情報が第三者に提供されることを認めないことがある。ある実施形態では、一般的な情報は、ユーザの年齢、身長、体重、人種、結婚歴、および学歴のような、特定のユーザに適用可能な人口統計学的な分類を示す、個人データを含み得る。

[0333]様々な実施形態では、セントラルサーバは、様々な条件およびユーザと関連付けられる第三者に対して異なる許可値を記憶することができる。たとえば、セントラルサーバは、特定の業者により登録されたサービスがユーザに関するいずれの個人データも受信できないことを示す許可値(すなわち、匿名許可値)を記憶することができる。しかしながら、セントラルサーバは、同じユーザおよび第2の業者に対して、異なる許可値(すなわち、一般許可値)を記憶することができる。

[0334]ブロック2202において、セントラルサーバは、ユーザに対する許可を記憶することができる。たとえば、登録の間、セントラルサーバは、個人情報がセントラルサーバによって第三者へ送信されるべきではないことを示す、ユーザの許可値を受信し得る。ある実施形態では、セントラルサーバは、ユーザから受信される後続の更新に基づいて、記憶された許可を修正することができる。たとえば、セントラルサーバは、自分の名前がいずれの登録されたサービス(たとえば、小売店)と共有されることもユーザがもはや望まないことを示す情報を、ウェブサイトポータルを介して受信し得る。

[0335]判定ブロック2102において、セントラルサーバは、サイティングメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。サイティングメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック2102=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102の動作を継続することができる。サイティングメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック2102=「はい」)、判定ブロック2206において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティが既知かどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内のデータを評価し、復号し、解読し、または別な方法でアクセスして、セントラルサーバに登録されているワイヤレス識別送信機アイデンティティ(または識別子)をサイティングメッセージが含むかどうかを判定するために、図21Aを参照して上で説明されたような、ブロック2104〜2110の動作を実行することができる。たとえば、セントラルサーバは、サイティングメッセージ内の識別子を、すべての登録されたワイヤレス識別送信機のデータベースと比較して、受信されたサイティングメッセージに対応するワイヤレス識別送信機が既知かどうかを判定することができる。ワイヤレス識別送信機が既知ではない場合(すなわち、判定ブロック2206=「いいえ」)、ブロック2208において、セントラルサーバはサイティングメッセージを無視し、判定ブロック2102の動作の実行を継続することができる。

[0336]ワイヤレス識別送信機が既知である場合(すなわち、判定ブロック2206=「はい」)、ブロック2114において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティに関して、サイティングメッセージに基づいてデータを記憶することができ、たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザに関連して、サイティングメッセージ内の位置データをデータベースに記憶する。判定ブロック2210において、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージが登録されたサービスに関するかどうかを判定することができる。上で説明されたように、登録されたサービスは、探索もしくは警告のようなセントラルサーバによって管理される既知のルーチン、動作、サービス、モバイルデバイス上で実行され得るアプリケーション(たとえば、第三者のアプリ)、および/または、セントラルサーバに登録され、既知であり、もしくは別な方法でセントラルサーバに認証された関係者を含み得る。たとえば、登録されたサービスは、近接ブロードキャスト受信機をセントラルサーバに登録している業者である第三者に対応し得る。

[0337]判定を行うために、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージを分析し、近接ブロードキャスト受信機を識別する任意のメタデータもしくはヘッダ情報、サイティングメッセージの主題、または、近接ブロードキャスト受信機および/もしくはサイティングメッセージによってレポートされるブロードキャストメッセージを送信したワイヤレス識別送信機に関する他の記述的情報を評価することができる。たとえば、サイティングメッセージは、サイティングメッセージがアクティブな警告に応答して近接ブロードキャスト受信機によって送信されたことを示すメタデータを含み得る。あるいは、サイティングメッセージは、特定のベンダーの施設またはサービスに対する関連を示すヘッダ情報を含み得る。たとえば、サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機が特定の第三者のアプリケーションと関連付けられることを示すメタデータ(たとえば、小売店のアプリのID)を含み得る。セントラルサーバは、サイティングメッセージから取得された情報を登録されたサービスのリストと比較することができる。

[0338]サイティングメッセージが登録されたサービスに関しない場合(すなわち、判定ブロック2210=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102の動作を継続することができる。サイティングメッセージが登録されたサービスに関する場合(すなわち、判定ブロック2210=「はい」)、ブロック2211において、セントラルサーバは、既知のワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザのようなユーザに対する記憶された許可を参照することができる。別の実施形態では、ユーザは、サイティングメッセージを送信した近接ブロードキャスト受信機と関連付けられ得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、第三者と関連付けられる可能性があり、サイティングメッセージは、ユーザのモバイル近接ブロードキャスト受信機によってセントラルサーバに中継された可能性がある。記憶された許可は、特定の登録されたサービスまたは任意の/すべての登録されたサービスに対してユーザによって設定される許可であり得る。

[0339]判定ブロック2212において、セントラルサーバは、ユーザの許可が「匿名」という値を示すかどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、第三者である業者またはユーザのモバイルデバイス上で実行される第三者のアプリなどの登録されたサービスと情報が共有されることを許可する許可値を、ユーザが設定したかどうかを判定することができる。許可が「匿名」という値を示す場合(すなわち、判定ブロック2212=「はい」)、ユーザはいずれのユーザデータも共有されることを認めていないので、セントラルサーバはユーザに関する情報を何ら送信できない。

[0340]ある実施形態では、許可値が匿名であっても、セントラルサーバはそれでも、匿名のワイヤレス識別送信機の近接を示すメッセージを登録されたサービスに送信することができる。たとえば、セントラルサーバは、識別されないワイヤレス識別送信機が関連する近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内に来たことを第三者のアプリに示し得るメッセージを、ユーザのモバイルデバイスに送信することができる。そのようなメッセージは、サイティングメッセージがセントラルサーバによって受信されたおおよその時刻のような、状況的な情報を提供することができる。別の実施形態では、ユーザ情報を伴わないそのようなメッセージは、小売店などの特定のエリアを通る徒歩による交通を推定するために、登録されたサービスによって使用され得る。

[0341]許可が「匿名」という値を示さない場合(すなわち、判定ブロック2212=「いいえ」)、判定ブロック2214において、セントラルサーバは、許可が「一般」という値を示すかどうかを判定することができる。ある実施形態では、「一般」という値は、ユーザは直接識別されることを望まないが、セントラルサーバがユーザについての一般的な情報を登録されたサービス(たとえば、業者)に提供するのを認め得るということを、示し得る。たとえば、一般的な情報は、ユーザの性別または年齢を含み得る。許可が「一般」という値を示す場合(すなわち、判定ブロック2214=「はい」)、ブロック2216において、セントラルサーバは、一般的なユーザデータを識別することができる。具体的には、一般的なユーザデータは、ユーザの年齢と、身長と、体重と、人種と、結婚歴と、学歴と、ユーザの身元を直接示さない他の一般的な属性とを含み得る。ある実施形態では、一般的なデータは、ユーザの名前、固有の識別子、プロフィール識別子、金融アカウント情報(たとえば、クレジットカード番号など)、および/または具体的な所属を直接示さない、セントラルサーバによって記憶される任意のデータを含み得る。たとえば、一般的なデータは、ユーザの雇用主または当座預金の銀行を含まないことがある。様々な実施形態では、一般的なユーザデータは、小売店内での行動、たとえば、セントラルサーバにより記録された訪問の回数、売場全体の移動経路、滞在時間、および購入集中情報を含み得る。ある実施形態では、一般的なユーザデータは、位置情報および/またはセンサデータのような、ブロック2114の動作により記憶されたデータを含み得る。ブロック2218において、セントラルサーバは、第三者の登録されたサービスへのメッセージ、または、モバイル近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションにより使用されるメッセージのような、一般的なユーザデータを送信することができる。

[0342]許可が「一般」という値を示さない場合(すなわち、判定ブロック2214=「いいえ」)、ブロック2222において、セントラルサーバは、たとえば、ユーザの個人情報(たとえば、名前、住所など)を含む返信メッセージを近接ブロードキャスト受信機に送信することによって、ユーザを識別するデータを送信することができる。言い換えると、記憶された許可に基づいて、ユーザは、ユーザの名前またはIDのような識別データをセントラルサーバが登録されたサービスにデフォルトで提供することを認めていることがある。たとえば、ユーザは、ユーザに直接宛てられる、クーポンなどのマーケティング情報を有することを望むことがある。ある実施形態では、セントラルサーバは、ユーザの名前、金融情報、雇用主の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号、および、セントラルサーバが記憶し得る任意の他のデータを送信することができる。ある実施形態では、ユーザを識別するデータは、上で説明されたような任意の一般的なユーザデータも含み得る。

[0343]他の使用事例は、動的なプライバシー許可または設定を含み得る。様々な実施形態は、公衆が、ワイヤレス識別送信機の位置を見ること、追跡すること、または調べることを可能にし得る。ユーザは、ワイヤレス識別送信機を、個人のウェブサイトと、または、Facebook(登録商標)もしくは他のソーシャルネットワーク上のプロフィールと関連付けることができる。これらのプロフィールは公開されてよく、ユーザにより規定された友人または他の限られたグループが、ワイヤレス識別送信機の位置を追跡することを可能にする。さらなる実施形態では、ワイヤレス識別送信機に対して探索が開始される場合、セントラルサーバは、プライベートモードまたは秘匿モードを示すように、ユーザのリンクされたプロフィールおよび/またはユーザ許可を設定することができる。たとえば、親が子供のワイヤレス識別送信機をアクティブに探索している場合、親は、公衆が追跡することを望まないことがある。

[0344]ある実施形態では、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージに基づいて特定の個人情報を第三者に送信するための許可を促すメッセージをユーザへ周期的に送信することができる。たとえば、小売店の売場に歩いて入ってくるユーザは、ユーザの名前および買い物の習慣についての通知をその売場の店員に提供することが受け入れ可能かどうかをユーザに尋ねるメッセージを、セントラルサーバから受信することができる。

[0345]図23は、近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージを処理するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2300を示す。一般に、サイティングメッセージ内の情報に基づいて、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機(および関連するユーザ)を識別し、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機(すなわち、登録されたサービスに関する)との間に関係があるかどうかを判定し、サイティングメッセージに基づく様々なデータおよび/または情報を伴う返信メッセージを送信することができる。このようにして、返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機についての識別情報が含まれないように、近接ブロードキャスト受信機に提供され得る。これにより、近接ブロードキャスト受信機は、上で説明されたように、装置、デバイス、または他の施設を匿名で個人設定して、ユーザアイデンティティを公開することなくワイヤレス識別送信機のユーザに利益をもたらすことが可能になり得る。たとえば、セントラルサーバからの返信メッセージは、装置のためのユーザの構成データを含み得るが、ユーザのアイデンティティを含まなくてよい。ある実施形態では、方法2300は、図11を参照して上で説明されたような方法1100の動作を実行する近接ブロードキャスト受信機に関連して、セントラルサーバによって実行され得る。様々な実施形態において、そのような返信メッセージは、受信されたサイティングメッセージに関する任意のデバイスおよび/または関連するワイヤレス識別送信機、たとえば、第三者(たとえば、緊急サービス、小売業者など)またはサイティングメッセージと関連付けられるユーザデバイスに、送信され得る。

[0346]判定ブロック2102において、セントラルサーバは、サイティングメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。サイティングメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック2102=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102の動作を継続することができる。サイティングメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック2102=「はい」)、判定ブロック2206において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティが既知かどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内のデータを評価し、復号し、解読し、または別な方法でアクセスして、セントラルサーバに登録されているワイヤレス識別送信機アイデンティティ(または識別子)をサイティングメッセージが含むかどうかを判定するために、図21Aを参照して上で説明されたような、ブロック2104〜2110の動作を実行することができる。ワイヤレス識別送信機が既知ではない場合(すなわち、判定ブロック2206=「いいえ」)、ブロック2208において、セントラルサーバはサイティングメッセージを無視し、判定ブロック2102の動作の実行を継続することができる。

[0347]ワイヤレス識別送信機が既知である場合(すなわち、判定ブロック2206=「はい」)、ブロック2114において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティに関して、サイティングメッセージに基づいてデータを記憶することができ、たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザに関連して、サイティングメッセージ内の位置データをデータベースに記憶する。判定ブロック2210において、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージが登録されたサービスに関するかどうかを判定することができる。サイティングメッセージが登録されたサービスに関しない場合(すなわち、判定ブロック2210=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102の動作を継続することができる。

[0348]サイティングメッセージが、有効なベンダーのサービスまたはアクティブな警告などの、登録されたサービスに関する場合(すなわち、判定ブロック2210=「はい」)、ブロック2302において、セントラルサーバは、返信メッセージを生成することができる。返信メッセージは、サイティングメッセージと、近接ブロードキャスト受信機と、関連するサービスと、サイティングメッセージの受信の時間と、他の情報的データとを示す、情報を含み得る。判定ブロック2304において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機が識別情報を受信することを許可されるかどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機の識別情報を受信するための許可を有するかどうか、またはそのことを認められているかどうかを判定することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機がベンダーまたは登録されたサービスと関連付けられることを示すサイティングメッセージ内のメタデータに基づいて、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機(またはそのユーザ)のアイデンティフィケーションが返信メッセージ内に含まれ得ないと判定することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機のアイデンティティと関連するサービスとに基づいて、情報許可を記述する記憶されたデータベースを評価することができる。たとえば、データベースは、近接ブロードキャスト受信機が、ワイヤレス識別送信機についての識別情報を受信することを許可されるサービスと関連付けられることを示し得る。別の実施形態では、セントラルサーバは、図22を参照して上で説明されたブロック2211〜2216の動作と同様の動作を実行して、ユーザデータが送信され得るかどうかを判定することができる。たとえば、サイティングメッセージに基づいて取得されたユーザアイデンティフィケーションを使用して、セントラルサーバは、ユーザ許可を参照して、ユーザデータが登録されたサービスと共有されることをユーザが認めたかどうかを識別することができる。

[0349]近接ブロードキャスト受信機が識別情報を受信することが許可される場合(すなわち、判定ブロック2304=「はい」)、ブロック2306において、セントラルサーバは、識別情報を返信メッセージに付加することができる。たとえば、返信メッセージは、ユーザ名、顧客ID、ワイヤレス識別送信機のユーザの住所および/または名前を含み得る。近接ブロードキャスト受信機が識別情報を受信することを許可されない場合(すなわち、判定ブロック2304=「いいえ」)、または、ブロック2306においてセントラルサーバが識別情報を返信メッセージに付加した場合、判定ブロック2308において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機および登録されたサービスに関する記憶されたデータがあるかどうかを判定することができる。セントラルサーバは、データベースを評価して、近接ブロードキャスト受信機、その関連するデバイスもしくはサービス(たとえば、ローカルサーバ)、および/またはワイヤレス識別送信機が、サイティングメッセージに基づくデータを必要とするかどうかを識別することができる。そのようなデータの例は、ファームウェア、ソフトウェア命令、構成情報、機密情報(たとえば、顧客ID)、活動情報(たとえば、近接ブロードキャスト受信機に関する最近のワイヤレス識別送信機の活動を表す情報)、または任意の他の関連する情報を含み得る。セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機の識別情報と組み合わせてワイヤレス識別送信機の識別情報を使用してデータベースに問い合わせて、返信メッセージに含められ得るデータベース内のデータを検出することができる。たとえば、返信メッセージは、近接ブロードキャスト受信機によって使用されるべき、ワイヤレス識別送信機のユーザのための個人設定情報を含み得る。ある実施形態では、データベースは、セントラルサーバのデータベース内に機密データを記憶するサービス(たとえば、ベンダー、業者など)と近接ブロードキャスト受信機が関連付けられることを示し得る。

[0350]ワイヤレス識別送信機および登録されたサービスに関する記憶されたデータがある場合(すなわち、判定ブロック2308=「はい」)、ブロック2310において、セントラルサーバは、登録されたサービスおよびワイヤレス識別送信機に関するデータを返信メッセージに付加することができる。ワイヤレス識別送信機および登録されたサービスに関する記憶されたデータがない場合(すなわち、判定ブロック2308=「いいえ」)、またはデータがすでに付加されている場合、ブロック2312において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機などに、返信メッセージを送信することができる。セントラルサーバは次いで、判定ブロック2102の動作を実行し続けることができる。

[0351]図24は、ワイヤレス識別送信機と、近接ブロードキャスト受信機と、セントラルサーバとの間の通信を示す、ある実施形態の呼のフローチャート2400を示す。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機は、短距離無線を介して、短距離ブロードキャストメッセージ802を周期的に送信することができる。ブロードキャストメッセージ802の信号範囲内にあるとき、近接ブロードキャスト受信機は、同様の短距離無線を使用してブロードキャストメッセージ802を受信することができる。ブロードキャストメッセージ802は、近接ブロードキャスト受信機によって処理されてよく、関連するデータは、サイティングメッセージ804としてセントラルサーバに中継されてよい。ある実施形態では、サイティングメッセージ804は、ブロードキャストメッセージ、近接ブロードキャスト受信機および/またはワイヤレス識別送信機の識別情報、近接ブロードキャスト受信機が復号することが不可能である暗号化された情報、ならびに、ブロードキャストメッセージ802の受信に関する他の情報を含み得る。ある実施形態では、サイティングメッセージ804は、インターネットプロトコルを介して通信するように構成され得る様々なワイヤレスネットワークまたは有線ネットワークを通じて送信され得る。

[0352]セントラルサーバは、サイティングメッセージ804を受信し処理することができる。サイティングメッセージ804が応答を必要とすることを、サイティングメッセージ中の情報(たとえば、応答を要求するメタデータ、アップグレードされたファームウェアを受信する必要のあるワイヤレス識別送信機にサイティングメッセージが関連する、など)に基づいて、セントラルサーバが判定する場合、セントラルサーバは、返信メッセージ2402を生成し、近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。様々な実施形態では、返信メッセージ2402は、構成情報、ワイヤレス識別送信機を記述する識別情報、または上で説明されたような他のデータを含み得る。近接ブロードキャスト受信機は、返信メッセージ2402を受信し処理することができる。返信メッセージ2402内のデータに基づいて、近接ブロードキャスト受信機は、任意選択で、構成情報とセントラルサーバからの他のデータとを含み得るメッセージ2404を、ワイヤレス識別送信機に送信することができる。ワイヤレス識別送信機は、図4を参照して上で説明されたような動作を使用して、メッセージ2404のような送信を選択的に受け入れることができる。

[0353]別の選択肢として、近接ブロードキャスト受信機は、返信メッセージ2402に基づいて、メッセージ2406をローカルサーバに送信することができる。メッセージ2406は、ワイヤレス識別送信機の識別情報と、構成情報と、ソフトウェアルーチンと、ローカルサーバによる記憶、処理、および別様の追加の使用のための、返信メッセージ2402からの様々な他のデータとを含み得る。メッセージ2406に基づいて、ローカルサーバは今度は、ソフトウェア命令、構成データ、またはメッセージ2406を受信したことに応答して生成される他のデータを含み得る、任意選択の応答メッセージ2408を、近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。

[0354]ある実施形態では、セントラルサーバはまた、構成情報と他のデータとを含むメッセージをローカルサーバ(図示せず)に直接送信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージ804は、セントラルサーバが後続の通信のために利用し得る、ローカルサーバの連絡先情報を提供することができる。

[0355]図25は、送信のためにデータを集約する(collapsing)、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2500を示す。上で説明されたように、近接ブロードキャスト受信機は、近隣ワイヤレス識別送信機から受信されたすべてのブロードキャストメッセージをレポートすることができる。たとえば、特定のワイヤレス識別送信機がある近接ブロードキャスト受信機のそばに置き去りにされた場合、その近接ブロードキャスト受信機は、そのワイヤレス識別送信機が動かされたかどうかに関係なく、ワイヤレス識別送信機によって送信されたすべてのブロードキャストメッセージについてサイティングメッセージを送信することができる。セントラルサーバはそのような冗長なメッセージを処理するように構成され得るが、メッセージがすべてのブロードキャストメッセージについて送信されると、登録されたサービスは多すぎるメッセージに困惑し得る。たとえば、小売店内のワイヤレス識別送信機のユーザに関する通知を受信するためにセントラルサーバに登録した業者は、すべてが同じ情報をレポートする無数の通知を受けることを望まないことがある。代わりに、登録されたサービスは、ある期間にわたる情報をレポートする、まとめられたデータ、平均化されたデータ、または要約されたデータ(すなわち、「集約された(collapsed)」データ)により利益を得ることができる。

[0356]したがって、セントラルサーバは、ある期間にわたり受信される複数のサイティングメッセージからの情報を表す集約されたデータを伴うメッセージを送信するように構成され得る。そのような期間は、数秒、数分、もしくは数時間などの、ある時間の長さによって定義されてよく、または代替的には、ある回数の受信されたサイティングメッセージによって定義されてよい。別の実施形態では、期間は、サイティングメッセージ内で定義されるイベントまたは条件によって定義され得る。たとえば、ある時間の期間にわたってサイティングメッセージにおいて提供される位置情報に基づいて、セントラルサーバは、特定のワイヤレスアイデンティティがもはや特定の近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にない(すなわち、ワイヤレス識別送信機がジオフェンス内に滞在しておらず、ジオフェンスから出た)と判定することができる。

[0357]判定ブロック2102において、セントラルサーバは、サイティングメッセージが受信されるかどうかを判定することができる。サイティングメッセージが受信されない場合(すなわち、判定ブロック2102=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102の動作を継続することができる。サイティングメッセージが受信される場合(すなわち、判定ブロック2102=「はい」)、判定ブロック2206において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティが既知かどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内のデータを評価し、復号し、解読し、または別な方法でアクセスして、セントラルサーバに登録されているワイヤレス識別送信機アイデンティティ(または識別子)をサイティングメッセージが含むかどうかを判定するために、図21Aを参照して上で説明されたような、ブロック2104〜2110の動作を実行することができる。ワイヤレス識別送信機が既知ではない場合(すなわち、判定ブロック2206=「いいえ」)、ブロック2208において、セントラルサーバはサイティングメッセージを無視し、判定ブロック2102の動作の実行を継続することができる。

[0358]ワイヤレス識別送信機が既知である場合(すなわち、判定ブロック2206=「はい」)、ブロック2114において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機アイデンティティに関して、サイティングメッセージに基づいてデータを記憶することができ、たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザに関連して、サイティングメッセージ内の位置データをデータベースに記憶する。判定ブロック2210において、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージが登録されたサービスに関するかどうかを判定することができる。サイティングメッセージが登録されたサービスに関しない場合(すなわち、判定ブロック2210=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2102の動作を継続することができる。

[0359]サイティングメッセージが、有効なベンダーのサービスまたはアクティブな警告などの登録されたサービスに関する場合(すなわち、判定ブロック2210=「はい」)、判定ブロック2502において、セントラルサーバは、たとえばサイティングメッセージを送信した近接ブロードキャスト受信機への返信メッセージ内で、集約されたデータを送信する時間になったかどうかを判定することができる。上で説明されたように、セントラルサーバは、事前に定義された時間期間の満了、事前に定義された数のサイティングメッセージの受信、または、ワイヤレス識別送信機の状態の変化の認識(たとえば、ユーザがワイヤレス識別送信機を近接ブロードキャスト受信機から離した、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内に移動した、など)に基づいて、集約されたデータを送信するかどうかを判定することができる。集約されたデータを送信する時間ではない場合(すなわち、判定ブロック2502=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック2204の動作を継続することができる。

[0360]しかしながら、集約されたデータを送信する時間になった場合(すなわち、判定ブロック2502=「はい」)、ブロック2504において、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージと記憶されたデータとに基づいて、データを集約することができる。具体的には、セントラルサーバは、集約されたデータが最後に送信されてからの、ワイヤレス識別送信機の位置および行動の平均データまたは要約されたデータを生成することができる。ある実施形態では、集約されたデータは、要約されたセンサデータ(たとえば、集約されたデータが最後に送信されてからの平均温度)を含み得る。別の実施形態では、集約されたデータは、購入履歴および選好(たとえば、食品、買い物など)のような、ワイヤレス識別送信機のユーザに関するデータを含み得る。ブロック2506において、セントラルサーバは、集約されたデータとともに返信メッセージを送信することができる。返信メッセージは、サイティングメッセージを送信した近接ブロードキャスト受信機へ、または代替的に、登録されたサービスと関連付けられるコンピューティングデバイスへ送信され得る。たとえば、消費者の徒歩による交通の情報を受信するように登録された業者は、ある期間にわたる小売店内での消費者の要約された位置を示す集約されたデータとともに返信メッセージを受信することができる。

[0361]図26は、セントラルサーバ内で実施され得るある実施形態の方法2600を示す。方法2600は、最初はワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされる、符号化されたデータ、ローリングするデータ、または別な方法で保護されたデータを含むサイティングメッセージを、近接ブロードキャスト受信機から受信したことに応答して、セントラルサーバによって実行され得る。ワイヤレス識別送信機のユーザのプライバシーは、識別子が時間とともに変わるように、各ワイヤレス識別送信機に対してローリング識別子またはランダムに変化する識別子を使用することによって、保護され得る。新たな識別子は、周期的に、または、ワイヤレス識別送信機がある回数またはある時間期間(たとえば、1時間)識別子をブロードキャストしたときのような、あるイベントに基づいて、生成され得る。識別子のこのローリングは、ワイヤレス識別送信機が依然として追跡され得るように、セントラルサーバと協調し得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機およびセントラルサーバは、共通のタイムスケールに識別子を生成するために使用される暗号学的に安全な擬似乱数生成器アルゴリズムを各々有し得るので、任意の所与の瞬間に、セントラルサーバは、特定のワイヤレス識別送信機によって送信されている識別子を計算することができる。

[0362]ローリング識別子を生成すること、または識別子を不明化する他の方法は、第三者からのなりすまし攻撃を防ぎ得るという点で重要である。たとえば、識別子が不変であれば、第三者は、たとえば、近接ブロードキャスト受信機になりすまし、次いで、識別子を使用してワイヤレス識別送信機を追跡することによって、識別子を探り出すことができる。ローリング識別子は、第三者が擬似乱数生成器または最新のローリング識別子を生成する他の手段を欠いている場合、そのような攻撃を妨げて不可能なものにし得る。

[0363]ブロック2602において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージの中で、ワイヤレス識別送信機のローリング識別子を受信することができる。ブロック2604において、セントラルサーバは、ローリング識別子を擬似乱数生成器によって計算されたコードと比較することができる。乱数生成器は、ある期間にわたってワイヤレス識別送信機によって生成されブロードキャストされるローリング識別子と揃うことが予想されるコードを計算するためにセントラルサーバによって利用される、ソフトウェア命令、ルーチン、アルゴリズム、回路、またはモジュールであり得る。様々な実施形態において、一部の識別子が欠けていた場合、セントラルサーバは、受信された識別子を次のいくつかのコードと比較することができる。受信された識別子が予想されるコードのいずれかと一致する場合、ブロック2606において、セントラルサーバは、一致する識別子と任意の関連するデータとを、ワイヤレス識別送信機に対応するシリアルコードと関連付けることができる。このように、セントラルサーバがワイヤレス識別送信機のシリアルコードを伴うユーザ要求、たとえば、子供により持ち運ばれるワイヤレス識別送信機を位置決定するための親からの要求を後で受信すると、セントラルサーバは、以前のそれぞれのローリング識別子を探索する必要なく、すべての以前の一致と任意の関連するデータとを見つけることができる。

[0364]ある実施形態では、ターゲットワイヤレス識別送信機の探索を開始するとき、セントラルサーバは、共有されるアルゴリズムと情報(たとえば、鍵)とを使用して、警告メッセージで送信されるターゲットデバイスIDを生成することができる。この実施形態では、警告メッセージは、ターゲットワイヤレス識別送信機がその識別子をローリングするようにスケジューリングされるときは常に、更新されたターゲットデバイスIDとともに再送信され得る。

[0365]図27は、アクティブ化メッセージを特定のセクタ中の近接ブロードキャスト受信機に送信することによって探索をアクティブ化する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2700を示す。ブロック2702において、セントラルサーバは、特定のワイヤレス識別送信機(すなわち、ターゲットワイヤレス識別送信機)の近接情報に対する要求、たとえば、上で説明されたユーザ要求を受信し得る。言い換えれば、要求者は、ターゲットワイヤレス識別送信機を位置決定することを望み得る。ブロック2704において、セントラルサーバは、ターゲットワイヤレス識別送信機を探索するための1つまたは複数の初期セクタを識別することができる。初期セクタは、様々な方法で識別され得る。たとえば、要求は位置(たとえば、ターゲットワイヤレス識別送信機の最後の既知の位置)を含んでよく、セントラルサーバは、位置の周りのセクタを識別することができる。あるいは、ターゲットワイヤレス識別送信機は、以前の追跡の試行、または、以前のサイティングに基づく近接ブロードキャスト受信機から受信されたデータ(たとえば、GPS座標、セルID)に基づく、自身と関連付けられるセクタを有し得る。

[0366]ブロック2706において、セントラルサーバは、識別されたセクタに基づいて、警告を近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。たとえば、セントラルサーバは、識別されたセクタに現在位置している近接ブロードキャスト受信機、セクタ中を頻繁に移動する近接ブロードキャスト受信機(たとえば、セクタに入ることが知られているモバイル近接ブロードキャスト受信機)、セクタの近くにいる、もしくは以前に近くにいたことがある近接ブロードキャスト受信機、および/または今後セクタの中にいることが予測される近接ブロードキャスト受信機に、警告を送信することができる。様々な実施形態では、警告は、セントラルサーバが探索を開始またはアクティブ化したことを示し得る。代替的な実施形態では、警告メッセージは、別個のサーバまたは他のネットワーク位置において利用可能であってよく、近接ブロードキャスト受信機は、警告が維持され得るURLに周期的に問い合わせることができる。たとえば、携帯電話は、時計および他のネットワーク設定のような、種々のデータについて周期的に確認することが多いので、近接ブロードキャスト受信機は、これらの他のデータの確認に使用されるのと同じ方法、または同じ接続で、警告も確認するように構成され得る。ある実施形態では、セントラルサーバは、受信者の近接ブロードキャスト受信機がターゲットワイヤレス識別送信機を識別することが不可能であり得るように、そのような警告メッセージを送信することができる。たとえば、警告メッセージは、セントラルサーバのみがアクセスできるターゲットワイヤレス識別送信機の、符号化された、暗号化された、または別な方法で不明瞭にされた識別子を含み得るので、要求者を除き、すべての近接ブロードキャスト受信機および他のデバイスに対して、探索を匿名に保つ。別の実施形態では、モバイル近接ブロードキャスト受信機が任意の警告または探索アクティブ化メッセージを受信したかどうかとは無関係に、モバイル近接ブロードキャスト受信機がターゲットワイヤレス識別送信機から受信されたブロードキャストメッセージを自動的に中継するように構成される場合、ブロック2706における動作は任意選択であり得る。たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機は、近接の範囲内のワイヤレス識別送信機から受信された任意のブロードキャストメッセージを含むサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。

[0367]警告を送信すると、判定ブロック2710において、セントラルサーバは、ターゲットワイヤレス識別送信機の近接のレポートがサイティングメッセージを介して受信されたかどうかを判定することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、ターゲットの、または探索されているワイヤレス識別送信機が、近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあり、したがって位置決定されていることを示す、サイティングメッセージを受信するために、待機することができる。セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージ内のローリング識別子を復号し、解読し、または別な方法でアクセスして、ローリング識別子がターゲットワイヤレス識別送信機のアイデンティティと一致するかどうかを判定することができる。ターゲットワイヤレス識別送信機の近接のレポートが受信される場合(すなわち、判定ブロック2710=「はい」)、セントラルサーバは、ブロック2712において、近接ブロードキャスト受信機から受信されたあらゆるデータとともに、要求者に応答を送信することができる。判定ブロック2710において待機してサイティングメッセージ(または他の位置レポート)を近接ブロードキャスト受信機から受信し、ブロック2712において1つまたは複数の要求者に応答を送信するプロセスは、警告が有効なままである限り(たとえば、子供が発見され、要求側の機関によって警告が取り消されるまで)、または、セントラルサーバがターゲットワイヤレス識別送信機の近接のレポートの受信を停止するまで(すなわち、判定ブロック2710=いいえ)、継続し得る。

[0368]判定ブロック2714およびブロック2716において、セントラルサーバは、探索エリアを拡大するように探索セクタを調整し、動いているターゲットワイヤレス識別送信機を追うようにセクタからセクタへ探索エリアを移動させ、要求者または機関から受信された、探索を動かし、拡大し、または絞り込むためのコマンドに応答するように構成され得る。このようにして、セントラルサーバは、デバイスが位置決定され追跡され得る確率を上げるために、近接ブロードキャスト受信機に通知することによって、探索セクタをアクティブに調整することができる。判定ブロック2714において、セントラルサーバは、探索の期間が時間閾値を超えたかどうか、ターゲットワイヤレス識別送信機がセクタから離れていることを示すレポートされた位置があるかどうか、または、探索セクタコマンドが受信されたかどうかを、判定することができる。探索の期間、または最後のレポートからの期間が、所定の時間閾値未満である限り、ターゲットワイヤレス識別送信機は、探索セクタの外には出ず、および/またはセントラルサーバは探索エリアを調整することを命令されず(すなわち、判定ブロック2714=いいえ)、セントラルサーバは、判定ブロック2710における、サイティングメッセージを介した近接のレポートの待機と受信とを継続することができる。

[0369]ある実施形態では、セントラルサーバが、ターゲットワイヤレス識別送信機(すなわち、判定ブロック2710=いいえ)に関して、サイティングメッセージを介した近接レポートを受信できない場合、またはその受信を止める場合、セントラルサーバは、判定ブロック2714において、探索の開始または最後に受信されたレポートからの時間が所定の閾値を超えるかどうかを判定することができる。この所定の閾値は、たとえば交通手段の疑われるモードに応じて、探索がアクティブ化された時点で要求者または機関によって設定され得る。たとえば、探索は、子供の最後の既知の位置の周りのセクタにおいてアクティブ化され得るが、誘拐者が徒歩で移動していることが疑われる場合、15分以内へと広げ、または、誘拐者が自動車で移動していることが疑われる場合、5分以内へと広げるように構成され得る。このようにして、セントラルサーバは、探索エリアを自動的に広げることができる。探索が開始されてから、または最後の位置レポートが受信されてから、事前に設定された期間が満了したとセントラルサーバが判定する場合(すなわち、判定ブロック2714=はい)、セントラルサーバは、ブロック2716において、ターゲットワイヤレス識別送信機を探索すべき新たなセクタを識別することができ、ブロック2706において、新たなセクタ内での新たな警告が、近接ブロードキャスト受信機に送信され、または別な方法で近接ブロードキャスト受信機に対して利用可能にされ得る。このようにして、探索は、移動している可能性のある誘拐者に対応するために、より大きなエリアを包含するように広がり得る。

[0370]別の実施形態では、探索は、ターゲットワイヤレス識別送信機の動きに基づいて広げられ得る。たとえば、進行中の探索において、セントラルサーバは、1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機からサイティングメッセージを受信している可能性がある。これらのメッセージ中の時間と位置とに基づいて、セントラルサーバは、ターゲットワイヤレス識別送信機が、ある特定の方向、たとえば、高速道路上を遠ざかる方向に移動していると仮定し、移動の方向にあるセクタを追加して、ターゲットワイヤレス識別送信機の今後の位置を予測することができる。したがって、判定ブロック2714において、セントラルサーバは、ターゲットワイヤレス識別送信機がそのセクタから離れつつあることを受信されたレポートされる位置(または近接)が示すと、判定することができる。これは、判定ブロック2710において受信された一連の位置または近接をデジタル地図と比較して、移動の方向と速さとを推定することによって達成され得る。位置または近接のレポートの受信が止まり、ターゲットワイヤレス識別送信機が現在の探索セクタから出たと、セントラルサーバが判定すると(すなわち、判定ブロック2714=はい)、ブロック2716において、セントラルサーバは探索すべき新たなセクタを識別することができ、ブロック2706において、新たなセクタを伴う新たな警告が、近接ブロードキャスト受信機に送信され、または近接ブロードキャスト受信機に別な方法で利用可能にされ得る。ブロック2716において、識別された新たなセクタは、セントラルサーバによって推定される動きの方向に沿った1つまたは複数のセクタであり得る。このようにして、探索は、動いているワイヤレス識別送信機を追跡するために、セクタからセクタへ順番に移され得る。

[0371]別の実施形態では、セントラルサーバは、探索エリアを広げ、移し、または絞り込むためのコマンドを受信するように構成され、このコマンドは判定ブロック2714において受信され得る。セントラルサーバが、探索を広げるためのコマンドを受信する場合(すなわち、判定ブロック2714=はい)、セントラルサーバは、ブロック2716において、受信されたコマンドに従って、ターゲットワイヤレス識別送信機を探索すべき新たなセクタを識別することができ、ブロック2706において、新たなセクタを伴う新たな警告が、近接ブロードキャスト受信機に送信され、または別な方法で近接ブロードキャスト受信機に対して利用可能にされ得る。このようにして、要求者または探索機関は、たとえば通報および目撃レポートを調査するために、セントラルサーバを介して探索を動的に調整することができる。

[0372]あるいは、探索は徐々に広げられてよい。セントラルサーバは、最初は1つまたはわずか数個のセクタを識別し得るが、ターゲットワイヤレス識別送信機が位置決定されない場合、セントラルサーバは警告すべき追加のセクタを識別することができる。たとえば、子供が放課後に行方不明になった場合、警告は学校のセクタ中の近接ブロードキャスト受信機に送信され、次いで、隣接するセクタ中のデバイスに送信され、次いで、町の他の所にあるデバイスに送信され、次いで、必要であれば、隣接する町の中のおよびその向こうにあるデバイスにも送信され得る。

[0373]セクタによる探索は、ネットワークリソースを節減し、より効率的な応答を可能にし得る。近接ブロードキャスト受信機として選んだ携帯電話のユーザは、他の都市または州における非生産的な探索、たとえば、カリフォルニアの電話がアトランタで行方不明になったワイヤレス識別送信機を探索することなどについて、心配しなくてよい。放課後の数時間だけ行方不明になっているアトランタの子供が、国を横断してカリフォルニアにたどり着くのは不可能であろう。しかしながら、探索が進行し時間が経過すると、適宜、セクタが追加され探索範囲が広げられてよい。

[0374]様々な実施形態は、関与する各関係者のプライバシーを守るための、1つまたは複数の特徴を含み得る。様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機は、探索について、近接ブロードキャスト受信機のユーザに何もレポートしなくてよい(たとえば、携帯電話は、ターゲットワイヤレス識別送信機の識別子、要求者のアイデンティティ、ターゲットワイヤレス識別送信機が発見されたかどうか、または探索が実行中であることすらも、ユーザに対して明らかにしなくてよい)。様々な実施形態において、任意の近接ブロードキャスト受信機の個人情報は、任意のそのような情報を、セントラルサーバに送信される任意のデータから除外することによって、保護され得る。

[0375]図28Aは、ワイヤレス識別送信機110から短距離ブロードキャストメッセージを受信する、2つの近接ブロードキャスト受信機138、138’を示す。様々な実施形態において、通信システムは、複数の近接ブロードキャスト受信機(たとえば、モバイル近接ブロードキャスト受信機)がワイヤレス識別送信機との通信に成功することが可能である場合、位置または近接度の精度を向上させることができる。前に論じられたように、ワイヤレス識別送信機は短距離無線に依存して近接ブロードキャスト受信機へ自身の識別子をブロードキャストするので、そのような短距離ブロードキャストメッセージを受信する近接ブロードキャスト受信機の位置は、ワイヤレス識別送信機の概略的な位置を提供する(すなわち、近接ブロードキャスト受信機およびワイヤレス識別送信機は、ブロードキャストメッセージが受信されるときに互いに近接の範囲内にある)。しかしながら、複数の近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信する場合、ワイヤレス識別送信機の位置は、より正確に概算され得る。

[0376]具体的には、2つの近接ブロードキャスト受信機138、138’が、ワイヤレス識別送信機110からブロードキャストメッセージを受信することができる。ワイヤレス識別送信機110によって送信される信号の受信範囲は限られているので、近接ブロードキャスト受信機138、138’は、ワイヤレス識別送信機110がその受信範囲2801、2801’の中にある場合のみ、ブロードキャストメッセージを受信することができる。したがって、近接ブロードキャスト受信機138、138’の両方がワイヤレス識別送信機110から同じブロードキャストメッセージを受信する場合、ワイヤレス識別送信機110は、2つの近接ブロードキャスト受信機138、138’の両方の受信範囲2801、2801’の中の重複する領域に位置しなければならない。受信範囲2801、2801’は、送信パス上の信号減衰物(たとえば、構造物および植生)と、近接ブロードキャスト受信機138、138’の感度に依存するので、この変動は、たとえば統計的なパラメータ(たとえば、現地試験を通じて決定され得る標準偏差を伴う平均の範囲)として受信範囲2801、2801’を扱うことによって、セントラルサーバによって考慮され得る。そのような実施形態では、セントラルサーバは、異なる重複する領域のサイズへと確率を割り当てることができ、このことは、探索者が初期の探索の努力に集中することを助け得る。

[0377]図28Bは、複数の近接レポートまたはサイティングに基づいて、ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を提供する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2820を示す。ブロック2822において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機から複数のサイティングメッセージを受信することができる。判定ブロック2825において、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージのいずれかが同時発生したかどうか(すなわち、同じワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージが、2つの異なる近接ブロードキャスト受信機からほぼ同時に受信されているものとしてレポートされるかどうか)を判定することができる。セントラルサーバは、サイティングメッセージが同じワイヤレス識別送信機と関連付けられ(すなわち、同じ識別子または対応するローリング識別子を含み)異なる近接ブロードキャスト受信機から来たものではない限り、サイティングメッセージを同時発生したものと見なさなくてよい。さらに、セントラルサーバは、メッセージのコンテンツに基づいて、たとえば、受信されたサイティングメッセージの中のタイムスタンプ(すなわち、近接ブロードキャスト受信機が同じワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信した時間)を比較し照合することによって、サイティングメッセージが同時発生するかどうかを判定することができる。タイムスタンプは、近接ブロードキャスト受信機内の時計が同期していないこと、送信の遅延などが原因の差分に対応するために、厳密に同一ではなくても照合され得る。ワイヤレス識別送信機が固定式であると仮定または判定される場合のように、いくつかの場合には、受信されたサイティングメッセージは、メッセージが異なる時間において受信されているにもかかわらず、位置を精緻化する目的で照合され得る。照合するための受け入れ可能な時間範囲は、調整可能であり得る。あるいは、ワイヤレス識別送信機が各ブロードキャストメッセージとともに変化するローリング識別子を使用している場合、セントラルサーバは、タイムスタンプではなくローリング識別子に基づいて、受信されたサイティングメッセージを照合することができる。サイティングメッセージのいずれもが同時発生したと判定されない場合(すなわち、判定ブロック2825=「いいえ」)、セントラルサーバは、ブロック2822の動作を継続することができる。

[0378]2つ以上のサイティングメッセージが同時発生したとセントラルサーバが判定すると(すなわち、判定ブロック2825=「はい」)、ブロック2828において、セントラルサーバは、同時発生するサイティングメッセージに関する、位置(サイティング位置に基づく)と重複する近接領域のエリアとを計算することができる。たとえば、同時発生するサイティングメッセージと関連付けられる近接ブロードキャスト受信機の各々の位置と、ワイヤレス識別送信機の既知の近接(すなわち、送信範囲)とに基づいて、セントラルサーバは、各近接ブロードキャスト受信機の近接半径を計算して、重複する領域を決定することができる。各近接ブロードキャスト受信機の位置は、各近接ブロードキャスト受信機によって送信されるサイティングメッセージに含まれ得る。

[0379]ブロック2830において、セントラルサーバは、重複する領域(すなわち、レポートデバイスの計算された位置および重複する近接領域のエリア)をワイヤレス識別送信機と関連付けることができる。言い換えると、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機の各々に対する複数の受信半径を計算し、各近接ブロードキャスト受信機の受信範囲内に入る重複する領域を識別することによって、ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を関連付けることができる。このより精度の高い位置はまた、近接ブロードキャスト受信機のサイティングメッセージ(たとえば、タイムスタンプ、センサデータなど)の1つまたは複数の内容と関連付けられ得る。また、ブロック2830の一部として、セントラルサーバは、いくつかの重複するエリアの境界を識別し、送信範囲の平均および変動性に各々基づいて、確率値を割り当てることができる。

[0380]実施形態の方法2820は、いくつかの近接ブロードキャスト受信機から受信された多数の同時発生するサイティングメッセージに適用されてよく、これによって、重複する領域がより狭く画定されることが可能になり得る。たとえば、セントラルサーバは、いくつかの近接ブロードキャスト受信機のリスニング範囲の重複する領域を計算し、または、別の重複のレポートに基づいて以前に計算された重複する領域を精緻化する(すなわち、以前に重複する領域および別の近接ブロードキャスト受信機のリスニングエリアによって共有される重複する領域を計算する)ことができる。たとえば、探索者がワイヤレス識別送信機に近づくにつれて、それぞれのモバイル近接ブロードキャスト受信機の各々は、ワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを送信し始め、セントラルサーバは、このサイティングメッセージを組み合わせて、異なる方向から探索者が近づくにつれて探索領域をさらに狭めることができる。この能力はさらに、モバイル近接ブロードキャスト受信機がサイティングメッセージを間欠的にのみ送信するようになり、モバイル近接ブロードキャスト受信機が送信範囲の端にあることを示すようになるまで、何人かの探索者をワイヤレス識別送信機の疑われる位置から離すことによって利用され得る。複数の近接ブロードキャスト受信機が明白な最大送信範囲の近くに配置されると、セントラルサーバによって計算される重複するエリアが最小化されることが可能であり、これによって、ワイヤレス識別送信機の位置をさらにピンポイントで識別することを助ける。

[0381]異なる電力レベルは異なる近接と関連付けられるので、さらなる実施形態は、複数の近接ブロードキャスト受信機によって受信されるブロードキャストメッセージの電力レベルを考慮することによって、位置の精度を向上させることができる。よく知られているように、ポイント送信機からの無線送信の信号強度は、距離の2乗の逆数に比例する係数によって(すなわち、1/R2)距離とともに減衰し、任意の干渉する構造物または植生がさらなる減衰を引き起こす。したがって、ワイヤレス識別送信機からの異なる距離に位置する近接ブロードキャスト受信機は、通常、異なる信号強度を伴うブロードキャストメッセージを受信する。たとえば、図28Cは、その送信(すなわち、ブロードキャストメッセージ)が異なる範囲において2つの近接ブロードキャスト受信機138、138’によって受信されている、ワイヤレス識別送信機110を示す。距離とともに無線信号が減衰するので、ワイヤレス識別送信機110から距離2852にある近接ブロードキャスト受信機138’は通常、距離2850にある近接ブロードキャスト受信機138のような、より遠い近接ブロードキャスト受信機よりも高い信号強度で送信を受信することができる。したがって、セントラルサーバへと近接ブロードキャスト受信機138、138’によって送信されるサイティングメッセージにおいて受信された送信の信号強度を含めることによって、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機110の位置をさらに精緻化することが可能であり得る。

[0382]ワイヤレス識別送信機110への近接ブロードキャスト受信機の近接は、電力レベルと反比例するものとして推定され得る。近接の推定はまた、干渉する信号減衰物(たとえば、植生、建物など)、反響(すなわち、マルチパス受信)、または他の干渉のような、チャネル条件を考慮することができる。近接は、近接ブロードキャスト受信機138、138’でローカルに推定されてよく、または代替的に、近接ブロードキャスト受信機138、138’がサイティングメッセージ中に電力レベルを含む場合、セントラルサーバによって推定されてよい。各近接ブロードキャスト受信機の固有の位置およびワイヤレス識別送信機110に対する推定される近接が、ワイヤレス識別送信機110の概略的な位置を三測量するために使用され得る。たとえば、探索者がワイヤレス識別送信機に近づくにつれて、ワイヤレス識別送信機からの受信されたブロードキャストメッセージの信号強度が上がることがあり、異なる方向から探索者が近づくにつれてセントラルサーバが探索領域をさらに狭めることを可能にする。したがって、近接ブロードキャスト受信機138、138’がサイティングメッセージ中に信号強度データを含む場合、セントラルサーバは、複数の探索者がワイヤレス識別送信機110に近づくにつれて、探索のための重複領域を減らすことができる(これは、図28Aおよび図28Bを参照して上で示されたものと同様の状況では、重複領域が最大受信範囲のみ基づいて決定されたので当てはまらない)。

[0383]図28Dは、近接ブロードキャスト受信機によって受信されたブロードキャストメッセージの電力レベルに基づいて、ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を提供する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法2860を示す。ブロック2822において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機から複数のサイティングメッセージを受信することができる。サイティングメッセージは、レポートする近接ブロードキャスト受信機によって受信されるブロードキャストメッセージの電力レベル、または、受信された信号強度に基づいて判定されるワイヤレス識別送信機に対する近接ブロードキャスト受信機の推定される近接を含み得る。判定ブロック2825において、セントラルサーバは、サイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することができる。セントラルサーバは、サイティングメッセージが同じワイヤレス識別送信機と関連付けられ(すなわち、同じ識別子または対応するローリング識別子を含み)異なる近接ブロードキャスト受信機から受信されない限り、サイティングメッセージを同時発生したものと見なさなくてよい。さらに、図28Bを参照して上で説明されたように、セントラルサーバは、サイティングメッセージの内容に基づいて、サイティングメッセージが同時発生したものかどうかを判定することができる。サイティングメッセージのいずれもが同時発生しない場合(すなわち、判定ブロック2825=「いいえ」)、セントラルサーバは、ブロック2822の動作を継続することができる。

[0384]2つ以上のサイティングメッセージが同時発生したとセントラルサーバが判定すると(すなわち、判定ブロック2825=「はい」)、ブロック2868において、セントラルサーバは、受信された信号電力レベルと、同時発生したサイティングメッセージを送信する近接ブロードキャスト受信機の位置とに基づいて、ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を計算することができる。セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機との間の距離を推定することができ、または、上で論じられたように、サイティングメッセージ中で推定される距離を受信することができる。各近接ブロードキャスト受信機の位置およびワイヤレス識別送信機に対する推定される近接が、より精度の高い位置を三角測量するために使用され得る。2つの近接ブロードキャスト受信機のみから受信されたサイティングメッセージ内の情報に基づく三角測量は、ワイヤレス識別送信機の2つのあり得る位置をもたらし得る。しかしながら、3つ以上の近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージ中の情報は、ワイヤレス識別送信機の位置をより良好に概算するために使用され得る。ブロック2870において、セントラルサーバは、より精度の高い位置(すなわち、三角測量された位置)を、ワイヤレス識別送信機と関連付けることができる。このより精度の高い位置はまた、近接ブロードキャスト受信機のサイティングメッセージ(たとえば、タイムスタンプ、センサデータなど)の1つまたは複数の内容と関連付けられ得る。

[0385]任意選択のブロック2872において、セントラルサーバは、受信されたサイティングメッセージでレポートされる信号電力情報に基づいて、ワイヤレス識別送信機に最も近い近接ブロードキャスト受信機に返信メッセージを送信することができる。言い換えると、セントラルサーバは、同時発生するサイティングメッセージを送信した複数の近接ブロードキャスト受信機の中で、ワイヤレス識別送信機に最も近い近接ブロードキャスト受信機を決定することができる。しばしば、ワイヤレス識別送信機のユーザは、複数の近接ブロードキャスト受信機の中の単一の近接ブロードキャスト受信機(たとえば、近接ブロードキャスト受信機に各々接続される一連のpoint−of−salesデバイスの中のあるpoint−of−salesデバイス)と関連付けられるデバイスを使用することを意図することがある。セントラルサーバは、同時発生するサイティングメッセージ内の信号強度インジケータまたは信号電力インジケータ、さらには、任意の他の関連するデータ(たとえば、以前のサイティングメッセージに基づくワイヤレス識別送信機の位置情報、方向)を使用して、ワイヤレス識別送信機のユーザがインターフェースをとることを意図する可能性が高い単一の近接ブロードキャスト受信機を決定することができる。返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機とインターフェースをとることを意図する可能性が高いことを、その近接ブロードキャスト受信機に示すことができ、近接ブロードキャスト受信機に対する命令、データ、または他の情報を追加で含み得る。たとえば、返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機のユーザが近くにいることを示すメッセージ、または代替的に、ユーザをどのように扱うかについての命令を含み得る。

[0386]ある実施形態では、返信メッセージは、受信側の近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に最も近いという判定の確実度を表す情報を示し得る。加えて、返信メッセージは、ワイヤレス識別送信機への近接の確認を要求することができる。たとえば、最も近い近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機のユーザに関する後続の入力データに基づいて、自身が最も近い近接ブロードキャスト受信機であることを確認することができる(たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザが、近接ブロードキャスト受信機の「確認」ボタンを押した)。別の実施形態では、セントラルサーバは、最も近い近接ブロードキャスト受信機ではないと判定された近接ブロードキャスト受信機にメッセージを送信することができ、これらの近接ブロードキャスト受信機が最も近いものではないこと、および/または、決定された最も近い近接ブロードキャスト受信機のアイデンティティを示す。それに応答して、最も近くない近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージの後続の送信を修正することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを送信する頻度を調整する(すなわち、上げる、または下げる)(すなわち、受信機の閾値を調整する)ことができ、または代替的に、ある時間の期間、ワイヤレス識別送信機からの今後のブロードキャストメッセージを無視することができる。

[0387]図29は、仮想フェンス内にあるワイヤレス識別送信機(図29では「WIT」と呼ばれる)および近接ブロードキャスト受信機の数に基づいて、追加の機能をアクティブ化するためのある実施形態の方法2900を示す。ブロック2901において、エリア(すなわち、仮想フェンスまたはジオフェンス)が定義され得る。様々な実施形態が、たとえばショッピングモールのような不変のエリアに対して、またはクルーズ船の一部のような可動のエリアに対して、実装され得る。たとえば、クルーズ船での実装形態では、地図が、船のレイアウトに対して描かれ、縮尺を決められてよく、フェンスが、船に対して横方向および長手方向に動き得る。

[0388]任意選択のブロック2902において、セントラルサーバは、ピングメッセージ(または「pings」)を近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。そのような「ピング」は、現在の位置情報と、任意選択でサイティングメッセージを送信するための能力に関する状態(たとえば、レポートするアプリケーションがアクティブであるか無効にされているか、近接ブロードキャスト受信機のバッテリレベル、現在の動作モードなど)とを含む応答を提供するように近接ブロードキャスト受信機に要求(または命令)する各近接ブロードキャスト受信機に対する、メッセージのブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストの形式であり得る。ある実施形態では、セントラルサーバは、定義されたエリア中の相対的に最近の接続履歴によって、近接ブロードキャスト受信機に「ピング」を行うことができる。あるいは、または加えて、セントラルサーバは、定義されたエリアに対応するアカウント郵便番号または住所を伴うスマートフォンのような、定義されたエリア内にあることが予想される近接ブロードキャスト受信機に、周期的に「ピング」を行うことができる。任意選択のブロック2093において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機の現在の位置、さらには他の状態情報を含むメッセージのような、近接ブロードキャスト受信機からのピング応答を受信することができる。

[0389]ブロック2904において、セントラルサーバは、定義されたエリアの中のデバイス(すなわち、ワイヤレス識別送信機および/または近接ブロードキャスト受信機)の数を計算することができる。たとえば、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機から受信される最近のサイティングメッセージ、または、近接ブロードキャスト受信機に送信されるピングに対する応答に基づいて、デバイスの数を計算することができる。判定ブロック2907において、セントラルサーバは、デバイスの計算された数が閾値の数を超えるかどうかを判定することができる。この閾値は、近接ブロードキャスト受信機の定義された数、ワイヤレス識別送信機の定義された数、または、ワイヤレス識別送信機と近接ブロードキャスト受信機の組み合わされた数であり得る。あるいは、閾値は、ユーザ入力またはシステム条件に基づいて変化し得る。さらに、閾値は、ブロック2901において定義された追跡エリアのサイズまたはタイプに依存し得る(たとえば、エリアが増えるにつれて閾値は上がり得る)。またさらに、判定ブロック2907において、デバイスの数が比較される2つ以上の閾値があってよく、最大の閾値を超えることは、ブロック2910を参照して以下で論じられるような、行われる動作を定義することができる。

[0390]デバイスの数が閾値を超えない場合(すなわち、判定ブロック2907=「いいえ」)、セントラルサーバは、ブロック2904の動作を継続する(たとえば、受信されたサイティングメッセージの数に基づいて、定義されたエリア中のデバイスの数の再計算を継続する)ことができる。任意選択で、いくつかの実装形態および実施形態では、セントラルサーバは、ブロック2901に戻ることによって、追跡するためのエリアを再定義して、たとえば、より多数の近接ブロードキャスト受信機を包含し、または異なるタイプの追跡構成または実施形態を実装するために、追跡するエリアをより狭く、またはより広く定義することができる。

[0391]デバイスの計算された数が閾値を超える場合(すなわち、判定ステップ1707=「はい」)、ブロック2910において、セントラルサーバは、定義されたエリアに対する追跡構成をアクティブ化することができる。様々な追跡構成がアクティブ化されてよく、アクティブ化される追跡構成のタイプは、ブロック2901において定義される追跡エリア、および判定ブロック2907において超えられた閾値に依存し得る。たとえば、レストラン中の不変の仮想フェンスは、モバイル近接ブロードキャスト受信機またはワイヤレス識別送信機をもつ十分な顧客が列に並んでいるときに、別の列を開けるように警告を送信すること、または、自分のデバイスで料理を注文するように列に並んでいるユーザに促すこと、または特別なオファーを提供することなどの、様々な機能がアクティブ化されるように、構成され得る。

[0392]さらなる実施形態は、モバイル仮想フェンスとともに動作し得る。たとえば、博物館のツアーガイドまたはスカウトマスターのようなガイドが、モバイル近接ブロードキャスト受信機(たとえば、ブロードキャストメッセージの受信とセントラルサーバへのサイティングメッセージの送信とを可能にするアプリケーションを実行するスマートフォン)を有してよく、旅行者またはスカウトは各々、ワイヤレス識別送信機を装備し得る。グループがエリアに集まると、追跡構成は、グループが一緒に動き得る(たとえば、博物館の中で、または小道を通って)ようにアクティブ化され得るが、ワイヤレス識別送信機のいずれかが、ガイドのモバイル近接ブロードキャスト受信機から遠くに外れすぎた(すなわち、モバイルフェンスを超えて交差する)場合、ガイドのモバイル近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバによって送信されるような警告を受信することができる。ある実施形態では、モバイル近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機が、ブロードキャストメッセージ(または信号)を失ったこと、または、受信されたブロードキャストメッセージの信号強度が閾値を下回ったことに基づいて、ワイヤレス識別送信機がモバイルフェンスから離れたときを検出することができる。別の実施形態では、セントラルサーバは、多くの近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージを使用して、動くフェンス(たとえば、特定の近接ブロードキャスト受信機についての事前に定義された距離)をモニタすることができる。したがって、この実施形態では、ガイドのモバイル近接ブロードキャスト受信機が特定のワイヤレス識別送信機からの送信の受信を停止する場合であっても、別の近接ブロードキャスト受信機によって判定されるように、ワイヤレス識別送信機がまだモバイルフェンスの定義された境界の中にある、たとえば、博物館のすぐ近くに、または金網のフェンスの後ろにある場合、警告は鳴らされない。

[0393]図30は、ワイヤレス識別送信機の位置についてのセントラルサーバの知識に応答してコンテンツをプリフェッチするためのある実施形態の方法3000を示す。ブロック3002において、セントラルサーバは、第1のワイヤレス識別送信機に対応するコンテンツを識別するサイティングメッセージを近接ブロードキャスト受信機から受信することができる。たとえば、サイティングメッセージは、ワイヤレス識別送信機の識別子のようなワイヤレス識別送信機と関連付けられるコンテンツ、または、図9Bを参照して前に論じられたような第2のセグメントを含み得る。ブロック3004において、セントラルサーバは、サイティングメッセージ中で識別されるコンテンツまたはコンテンツへのリンクを、ログの支配下にある近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。ログは、コンテンツ(またはリンク)がすでに最近送信され、セントラルサーバが特に要求されない限り再びコンテンツを送信しなくてよいかどうかを判定するために、セントラルサーバによって使用され得る。たとえば、セントラルサーバは、時間と、コンテンツまたはリンクを含む以前の送信を受信した近接ブロードキャスト受信機とを示す、たとえばログデータベースの中のログデータを評価することができる。別の実施形態では、セントラルサーバは、コンテンツまたはコンテンツへのリンクを、ワイヤレス識別送信機のユーザと関連付けられる第三者のサーバまたはタブレットのような別のデバイスに送信することができる。

[0394]ブロック3006において、セントラルサーバは、ログの支配下にある第1のワイヤレス識別送信機と現在関連付けられている任意の他のワイヤレス識別送信機に対応する、コンテンツまたはコンテンツへのリンクを送信することができる。リンクは、ウェブサイトのアドレスまたはIPアドレスのようなネットワークアドレスであり得る。ブロック3008において、セントラルサーバは、コンテンツまたはコンテンツへのリンクの送信をログに記録することができる。セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機と、コンテンツと、コンテンツまたはリンクの送信に関する他の条件(たとえば、送信の時間)とを記録することができる。送信のログを取得することによって、システムは冗長な送信を避けることができる。

[0395]いくつかの動作またはセントラルサーバによって送信されるべきコンテンツとのワイヤレス識別送信機の関連付けは、(たとえば、セットの関係に基づいて)事前に決定され得る。あるいは、ワイヤレス識別送信機は、たとえばワイヤレス識別送信機が互いに近い場合、動的に関連付けられ得る。関連付けは、以前の近接ブロードキャスト受信機のサイティングメッセージから記録されたような、ワイヤレス識別送信機の位置に基づいてリアルタイムで更新され得る。たとえば、店舗は、販売のための製品についてのコンテンツ(たとえば、マーケティング情報、宣伝資料、クーポンなど)と関連付けられる複数のワイヤレス識別送信機を配備することができる。ユーザにより持ち運ばれるバイル近接ブロードキャスト受信機は、そのようなワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信すると、サイティングメッセージを送信することができ、その結果、ワイヤレス識別送信機の近くの製品についての情報を取得することができる。同様の近くの製品についての情報は、プリフェッチされ、近接ブロードキャスト受信機のユーザにも送信され得る。店舗の管理者が商品を並べ替えると、近接ブロードキャスト受信機のユーザのみが、実際にユーザの近接の範囲内にある商品に対するプリフェッチされたコンテンツを受信するように、関連付けが自動的にリセットされ得る。このようにして、様々な実施形態のワイヤレス識別送信機およびシステム(たとえば、追跡システム)が、安価なジオベースの広告プッシュシステムを提供するために配備され得る。さらなる実施形態では、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の各々の近接の範囲内の歩行者または車両の交通(すなわち、徒歩による交通)を測定するための機構として、ある固定されたワイヤレス識別送信機に対する近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージを単に記録することができる。このようにして、ワイヤレス識別送信機および様々な実施形態のシステムは、局所的な交通を手ごろに測定するために使用され得る。

[0396]さらに、実施形態のシステムは、セントラルサーバへの冗長なサイティングメッセージを避けるために、および/またはコンテンツ、探索セクタの指定、もしくは割当てを共有するために使用され得る、ピアツーピア通信機構を実装することができる。そのようなピアツーピア通信機構はまた、ワイヤレス識別送信機から何らブロードキャストメッセージを受信しなかった近接ブロードキャスト受信機が、安価なデータプランまたは通信ネットワーク(たとえば、3G対4G)を欠いている近接ブロードキャスト受信機のような1つまたは複数の他の近接ブロードキャスト受信機の代わりに、情報(たとえば、サイティングメッセージ)をセントラルサーバへ中継することを可能にし得る。そのようなピアツーピア通信機構は、WiFiのようなローカルエリアワイヤレス通信リンクを介して達成され得る。ある近接ブロードキャスト受信機から別の近接ブロードキャスト受信機へのブロードキャストメッセージを中継するための実施形態のピアツーピア通信が、図19D〜図19Eを参照して上で説明される。

[0397]図31は、ワイヤレス識別送信機を装備した、適合しない(incompatible)クラスの対象物が特定のエリアに入ったとき、または特定のエリア内にあるときに警告を発するための、ある実施形態の方法3100を示す。前に論じられた実施形態は、ワイヤレス識別送信機および近接ブロードキャスト受信機の近接を識別または追跡するための実施形態(たとえば、上で論じられた、様々なビーコンおよび仮想フェンスの実施形態)を提供するが、これらの実施形態はまた、ワイヤレス識別送信機を装備した、適合しないクラスの対象物が近くにある場合、前もって警告を提供するために使用され得る。そのような警告は、いくつかのクラスのワイヤレス識別送信機を別々に保つために使用され得る。

[0398]ブロック3102において、セントラルサーバは、たとえば、ワイヤレス識別送信機をあるタイプの対象物に適用することによって、ワイヤレス識別送信機を伴う第1のクラスの対象物を追跡することができる。ブロック3104において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機を伴う第2のクラスの対象物に対する警告を受信するための要求を受信することができる。言い換えると、第1のクラスの対象物が要求のエリアに入ると、警告が送信され得る。要求は、近接ブロードキャスト受信機またはコンピュータ端末のような、様々なコンピューティングデバイスから来る可能性がある。要求は、確認またはモニタされるべきエリア(たとえば、ジオフェンスエリア)を規定することができる。あるいは、エリアは、事前に定義されたゾーンのセットの1つであり得る。あるいは、エリアは、近接ブロードキャスト受信機の位置の周囲の事前に定義された半径の領域であり得る。たとえば、要求は、デバイスの位置を含んでよく、エリアは、その位置の1マイル以内のどこかとして定義され得る。

[0399]判定ブロック3106において、セントラルサーバは、第1のクラスの対象物と関連付けられるワイヤレス識別送信機のいずれかが要求のエリア内にあるかどうかを判定することができる。セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機によって受信されるサイティングメッセージ内の情報に基づいて、この判定を行うことができる。たとえば、セントラルサーバは、第1のクラスの対象物に接続されるワイヤレス識別送信機のいずれかが、要求において規定されたエリア内に位置する近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあったかどうかを判定することができる。第1のクラスの対象物と関連付けられるワイヤレス識別送信機が要求のエリア内にない場合(すなわち、判定ブロック3106=「いいえ」)、ブロック3108において、セントラルサーバは、警告がなかったことを確認するメッセージを送信することができる。

[0400]第1のクラスの対象物と関連付けられる1つまたは複数のワイヤレス識別送信機が要求のエリア内にある場合(すなわち、判定ブロック3106=「はい」)、判定ブロック3110において、セントラルサーバは、第1のクラスと第2のクラスが適合しないかどうかを判定することができる。言い換えると、第1のクラスの対象物は、第2のクラスの対象物があるエリアにあるべきではない。これらのクラスが適合する場合(すなわち、判定ブロック3110=「いいえ」)、ブロック3108において、セントラルサーバは、警告がないことを確認するメッセージを送信することができる。対象物のクラスが適合しない場合(すなわち、判定ブロック3110=「はい」)、ブロック3112において、セントラルサーバは、ブロック3104の動作で受信された要求を送信したデバイスへの警告メッセージのような、警告メッセージを送信することができる。

[0401]図31に示される実施形態は、たとえば、人々を追跡することを含む、多種多様な目的および対象物のために使用され得る。たとえば、性犯罪者は、ワイヤレス識別送信機を装着することを求められ、子供(第2のクラスに対象物)と適合しない第1のクラスの対象物として、セントラルサーバ(すなわち、追跡システムのセントラルサーバ)によって追跡され得る。そのような例示的な用途では、親は、規定されたエリア(近所、ショッピングモール、遊び場など)の中に、または親の位置からある規定された距離の中に任意の警告があるかどうかを尋ねる問合せを、システムに出すことができる。子供もワイヤレス識別送信機を装備している場合などは、要求は、「子供」という対象物のクラスを識別することもできる。次いで、登録された性犯罪者のワイヤレス識別送信機が規定されたエリアまたは親の位置の近くで最近追跡された場合、セントラルサーバは、「性犯罪者」というクラスと「子供」というクラスが適合しないことを見出し、警告を要求する親に警告を送信することができる。この実施形態を利用するために、ある機関が、第1のワイヤレス識別送信機を追跡されるべき人または対象物に取り付けることができ、親は、第2のワイヤレス識別送信機を別の対象物または子供に取り付けることができ、システムは、追跡されている人または対象物が別の対象物または子供に対して事前に定義された閾値の距離よりも近づいているかどうかを、複数のモバイル近接ブロードキャスト受信機から受信されたサイティングメッセージから、セントラルサーバにおいて決定することができ、セントラルサーバは、それらが互いに事前に定義された閾値の距離以内にあるときに、警告を送信することができる。

[0402]図32Aは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機を失ったかどうかを判定する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3200を示す。セントラルサーバにおいて、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機と関連付けられ得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、資産(たとえば、財布、小銭入れ、荷物、薬箱、衣服など)の中にあるワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザのスマートフォンであり得る。特定のワイヤレス識別送信機と関連付けられる近接ブロードキャスト受信機からサイティングメッセージを受信できなかったことに応答して、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機(およびそれが接続されている物体)が行方不明である、存在しない、置き忘れられた、または別な方法で近接ブロードキャスト受信機の近隣にないことを示す、警報などのメッセージを送信するように構成され得る。この実施形態の方法3200は、持ち物、ペット、および子供などの何らかの貴重なものを監督するのに有用であり得る。たとえば、子供が親から逃げ出すと、子供のワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージは、もはや親の近接ブロードキャスト受信機によって受信されない可能性がある。結果として、親の近接ブロードキャスト受信機は、セントラルサーバにサイティングメッセージを送信できず、セントラルサーバは、子供が行方不明になった、または逃げ出したと判定することができる。

[0403]ブロック3202において、セントラルサーバは、たとえば、データベース内に情報を記憶することによって、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機との関係を登録することができる。様々な実施形態において、各々の近接ブロードキャスト受信機およびワイヤレス識別送信機は、多数の関係に関与し得る。加えて、関係情報は、登録ウェブポータルを介してユーザ入力データに基づいてセントラルサーバに記憶され得る(たとえば、ユーザは、ウェブサイトにアクセスし、自身のワイヤレス識別送信機のすべてを示すことができる)。そのような登録の間、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が行方不明であるとき、または別な方法で近接ブロードキャスト受信機の近接の外側にあるときに、セントラルサーバがメッセージを送信すべき条件を提供するように、ユーザに促し得る。たとえば、ユーザは、近接ブロードキャスト受信機が1日のうちの数時間ワイヤレス識別送信機からブロードキャストメッセージを受信しなければセントラルサーバが警報メッセージを送信すべきであることを示す、セントラルサーバにより記憶される構成データを入力することができる。

[0404]判定ブロック3204において、セントラルサーバは、サイティングメッセージがワイヤレス識別送信機に関する近接ブロードキャスト受信機から受信されたかどうかを判定することができる。言い換えれば、そのようなサイティングメッセージが受信されるかどうかに基づいて、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が近接ブロードキャスト受信機の近くにあるかどうかを検出することができる。セントラルサーバはまた、ある期間にわたって受信されたサイティングメッセージを評価して、近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にワイヤレス識別送信機がある(または最近あった)かどうかを判定することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、その関係に登録された各ワイヤレス識別送信機のためのサイティングメッセージを受信するかどうかを判定することができる。たとえば、登録された関係が複数のワイヤレス識別送信機を含む場合、セントラルサーバは、すべてのワイヤレス識別送信機に関して、近接ブロードキャスト受信機からサイティングメッセージを受信すると予想し得る。セントラルサーバがワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック3204=「はい」)、任意選択のブロック2305において、セントラルサーバは、ある期間待機することができ、判定ブロック3204の動作を継続することができる。様々な実施形態において、セントラルサーバは、周期的に、たとえば、数秒ごと、数分ごと、または数時間ごとに、判定ブロック3204の動作を実行することができる。

[0405]セントラルサーバがワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック3204=「いいえ」)、ブロック3206において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することができる。様々な実施形態において、セントラルサーバは、そのようなメッセージを、近接ブロードキャスト受信機、近接ブロードキャスト受信機のユーザと関連付けられる他のデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレット)、および/または、ワイヤレス識別送信機に関連する任意の他のデバイスに送信することができる。たとえば、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が行方不明であり子供と関連付けられる場合、警報メッセージを警察のサーバに送信することができる。

[0406]図32Bは、特定のワイヤレス識別送信機を伴わずに、近接ブロードキャスト受信機が事前に定義された場所から離れたかどうかを判定する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3250を示す。方法3250は、近接ブロードキャスト受信機が特定の場所から離れるときにセントラルサーバがメッセージを送信し得ることを除いて、上で説明された方法3200と同様である。具体的には、近接ブロードキャスト受信機が家または営業所などの事前に定義された場所の外側にあるとき、近接ブロードキャスト受信機が関連するワイヤレス識別送信機の受信範囲内にない場合、セントラルサーバはメッセージを近接ブロードキャスト受信機に送信することができる。言い換えると、近接ブロードキャスト受信機とともにユーザがその場所を離れるが、すべての関連するワイヤレス識別送信機がその場所を離れてはいない場合、セントラルサーバは、ユーザに気付かせるためのメッセージを送信することができる。

[0407]ブロック3252において、セントラルサーバは、たとえば、データベース内に情報を記憶することによって、近接ブロードキャスト受信機とワイヤレス識別送信機と場所との関係を登録することができる。様々な実施形態において、各々の近接ブロードキャスト受信機、ワイヤレス識別送信機、および場所は、多数の関係に関与し得る。たとえば、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機がいくつかの異なる場所の各々に対してある関係にあることを、データベースに記録することができる。別の例として、ワイヤレス識別送信機は、場所に対して近接ブロードキャスト受信機とのある関係に関与していてよく、第2の場所において第2の近接ブロードキャスト受信機との別個の関係に関与していてよい。別の実施形態では、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機が場所に対して複数のワイヤレス識別送信機とある関係にあることを、登録することができる。

[0408]ブロック3254において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機の位置情報を示すサイティングメッセージを近接ブロードキャスト受信機から受信することができる。たとえば、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機のGPS座標を受信することができる。ある実施形態では、位置情報は、受信されたサイティングメッセージ、および/または、近接ブロードキャスト受信機から受信された別個の送信の中にあり得る。ブロック3256において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機の受信された位置情報を、関係が登録されたときに記憶されたジオフェンス情報のような、場所の記憶された位置情報と比較することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、場所の境界、または代替的に、場所の中心を定義する単一の位置を記述する、多数のGPS座標を記憶することができる。判定ブロック3258において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機が場所の中にあるかどうかを判定することができる。ある実施形態では、不正確な位置情報(たとえば、GPS座標とは対照的なワイヤレスネットワーク情報)を補償するために、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機が場所の中に位置するかどうかを判定するときの許容閾値を利用することができる。

[0409]近接ブロードキャスト受信機がその場所の中にある場合(すなわち、判定ブロック3258=「はい」)、セントラルサーバは、ブロック3254の動作を継続することができる。しかしながら、近接ブロードキャスト受信機がその場所の中にない場合(すなわち、判定ブロック3258=「いいえ」)、判定ブロック3204において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージが近接ブロードキャスト受信機から受信されたかどうかを判定することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機が場所の外側にある限り、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを送信するかどうかを確認し続けることができる。別の実施形態では、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機がワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを送信するかどうかを、1回(たとえば、近接ブロードキャスト受信機が場所から離れる最初のときに)確認するだけでよい。セントラルサーバがワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを受信する場合(すなわち、判定ブロック3204=「はい」)、セントラルサーバは、ブロック3254の動作を継続することができる。セントラルサーバがワイヤレス識別送信機に関するサイティングメッセージを受信しない場合(すなわち、判定ブロック3204=「いいえ」)、ブロック3206において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することができる。たとえば、メッセージは、「財布を家に置き忘れています」と述べる、ユーザのスマートフォンに送信されるSMSメッセージであり得る。

[0410]図33〜図37Cは、ワイヤレス識別送信機とセントラルサーバとの間でノンスまたはカウンタを同期して、不明瞭にされた情報の送信と受信とを可能にするための様々な実施形態の方法を示す。ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機をセントラルサーバに対して識別し、ワイヤレス識別送信機の時計の相対的な読取り値を提供する、不明瞭にされた識別子とデータ(すなわち、ペイロード)とを含むメッセージをブロードキャストするための様々な方法を実行することができる。同様に、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機に対応する受信されたメッセージ内の不明瞭にされた情報を処理するための様々な方法を実行することができる。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージは、セントラルサーバに直接送信されてよく、または、サイティングメッセージを送信する近接ブロードキャスト受信機のような中間デバイスを通じて送信されてよい。

[0411]上で説明されたデバイスの意図されない追跡に関するプライバシーの問題のため、ワイヤレス識別送信機は、セントラルサーバおよびワイヤレス識別送信機にのみ知られている不明化対策(たとえば、暗号化および擬似ランダムデータ生成)を通じて、送信されたメッセージ内の情報を不明瞭にすることができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、ノンス値またはカウンタ値によって表され、デバイスが動作可能になる(たとえば、バッテリの装着を通じてアクティブ化される)と開始し得る、時計またはタイマー機構を管理することができる。この時計は比較的低品質であり得るので、セントラルサーバの中の時計(たとえば、周期的な原子時計の読取り値により較正される時計)などのより正確な時計とは異なり、ずれることがある。カウンタまたはノンスは、ワイヤレス識別送信機によって生成される繰り返されない数であってよく、ワイヤレス識別送信機が自身の識別子をブロードキャストのために符号化するたびに、たとえば、1時間に1回、またさらには各々のブロードキャストメッセージに1回、変更され得る。いくつかの実施形態では、ノンス値またはカウンタ値は、ブロードキャストメッセージに含まれない。いくつかの実施形態において、ノンスまたはカウンタ(またはカウンタ値)は、擬似ランダム関数または他の暗号化アルゴリズム(たとえば、AES)を使用して、暗号化または符号化されてよく、暗号化された値または符号化された値はブロードキャストメッセージに含まれる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、AES−CTRブロック暗号によってノンス値またはカウンタ値を符号化して、ブロードキャストメッセージのローリング識別子を含むペイロードを生成する際に使用するノンスを作成することができる。別の例として、ノンスは、線形帰還シフトレジスタ(LSFR)をノンス値またはカウンタ値に適用することによって生成され得る。

[0412]本開示全体で説明されるように、ワイヤレス識別送信機はまた、固有のデバイス識別コードまたは番号(すなわち、デバイス識別子または「deviceID」)を記憶することができ、セントラルサーバにおいて固有の識別子と関連付けられるデバイスごとの共有される秘密鍵(またはK)によって事前に用意され(pre-proxisioned)得る。たとえば、セントラルサーバは、固有のデバイス識別子と秘密鍵とをデータベースに記憶することができ、セントラルサーバに登録されたすべてのワイヤレス識別送信機に対してdeviceIDとKのペアのテーブルを保持することができる。セントラルサーバは、受信されたノンス値またはカウンタ値のような他の情報とともに、デバイス識別子と秘密鍵とを使用して、ワイヤレス識別送信機からの不明瞭にされたメッセージを識別し、解読し、別な方法で処理することができる。ある実施形態では、デバイス識別子(またはdeviceID)は、順番にまたはランダムに生成され得る。

[0413]図33は、ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるメッセージ内の暗号化されたデータによって示される、ワイヤレス識別送信機を識別するための、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3300を示す。ブロック3302において、ワイヤレス識別送信機は、共有された秘密鍵(すなわち、「K」)を受信することができる。言い換えれば、ワイヤレス識別送信機は、たとえば製造の間、デバイスごとに共有される秘密鍵(K)によって事前に用意され得る。別の実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、図4Aを参照して上で説明されたように、近隣する近接ブロードキャスト受信機からブロードキャストされるメッセージ中で秘密鍵を受信することができる。秘密鍵は、セントラルサーバにおいて、ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と関連付けられ得る。ある実施形態では、秘密鍵は、128ビットの秘密鍵であり得る。

[0414]ブロック3304において、ワイヤレス識別送信機は、ストリーミングの様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR暗号化)を介して、デバイス識別子(deviceID)と、秘密鍵(K)と、ノンス値またはカウンタ値とを符号化して、ローリング識別子を生成することができる。「AES−CTR」は、Advanced Encryption Standard(AES)の実装のために、National Institute of Standards and Technologyによって推奨される、秘密モードの1つである。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、「CTR」モードをサポートするように構成されるAESコプロセッサを含み得る。ある実施形態では、ローリング識別子は、次の式によって表され得る。 ローリング識別子=(deviceID||データ)XOR (MSB_N(AES_K(t)))

[0415]ここで、tはワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値(たとえば、20ビットの値)であり、「XOR」はビットごとの排他的論理和演算を示し、「AES_K()」は鍵「K」を伴うAESブロック暗号であり、「MSB_N()」は「N」個の最上位ビット(たとえば、60ビット)を意味する。このローリング識別子は次いで、ワイヤレス送信機デバイスによって普通は送信されるブロードキャストメッセージに含められ得る。ある実施形態では、他のデバイスデータ(たとえば、バッテリレベル、温度など)が、ブロードキャストパケット中でローリング識別子とともに送信され得る。

[0416]さらなる実施形態では、他の情報が、ローリング識別子の中に含められ得る。したがって、ワイヤレス識別送信機に対して不明瞭にされた識別子を提供することに加えて、ローリング識別子フィールドは、セントラルサーバのみが復元できる不明瞭にされたデータを含み得る。これを達成するための1つの方法は、追加の情報、たとえば、バッテリ状態(bat_stat)をデバイス識別子(deviceID)に示すための数ビットを連結し、連結されたものにXOR関数を適用することである。ローリング識別子内に含まれ得る(すなわち、ローリング識別子の同じデータフィールド内で不明瞭にされる)追加の情報の量(すなわち、情報のビットの数)は、ローリング識別子フィールド内の長さNの上位ビットによって制限される。したがって、ローリング識別子を搬送するデータ部分においてより多くのビットが利用可能であれば、より多くのそのようなデータが、暗号化されたローリング識別子内に含まれ得る。ローリング識別子に含まれるデータは時間とともに変化する可能性が高いので、この手法はさらに、デバイスのアイデンティティを不明瞭にし得る。

[0417]より多くのデータがブロードキャストメッセージにおいて送信されることが望まれる場合、そのデータの一部は、暗号化されずに搬送されてよく、またはデータによって暗号化されてよい。ブロードキャストメッセージにデータ(たとえば、バッテリ状態、温度など)を含めるための、多数の手法がある。上で説明されたようにローリング識別子内にデータを含めることに加えて、データは、ローリング識別子の終わりに製造業者固有のデータペイロードの一部としてデータを連結し、ローリング識別子の前または後のいずれかに暗号化されていないセンサデータとして連結することによって、追加され得る。したがって、製造業者固有のデータペイロードにおいて利用可能なビットがより多い場合、それらのビットは、暗号化せずにデータを運ぶために使用され得る。あるいは、データは、ローリング識別子を生成するために使用されるものと同じ鍵、または、ワイヤレス識別送信機もしくはそのようなデータフィールドと関連付けられることがサーバに知られている代替的な鍵を使用して、符号化され得る。この代替形態では、ローリング識別子中の情報は、サーバが、デバイスの真の識別子と、メッセージに含まれる他のデータを暗号化するために使用される暗号化鍵の両方を決定することを可能にする。またさらなる実施形態では、他のデータを搬送するためのこれらの選択肢は組み合わされ得るので、その一部はローリング識別子内に含まれ、一部は暗号化されずに搬送され、および/または一部のデータは暗号化されブロードキャストメッセージ内に含められ得る。

[0418]ある実施形態では、ブロードキャストメッセージ(またはブロードキャストメッセージのペイロード)はまた、次の式によって表される処理を使用してデバイス識別子とともに符号化され得るいくつかのデバイスまたはセンサデータ(たとえば、バッテリ状態、温度など)を含み得る。 ローリング識別子=(deviceID||bat_stat)XOR (MSB_N(AES_K(t)))

[0419]ここで、「bat_stat」は、ワイヤレス識別送信機のバッテリステータス情報(たとえば、4ビットコード)であり、「||」は連結を意味する。

[0420]バッテリ状態がローリング識別子内に含まれる例示的な実施形態として、ブロードキャストメッセージ(またはブロードキャストメッセージのペイロード)は、次の式によって表され得る。 ペイロード=t||(deviceID||bat_stat)XOR (MSB_N(AES_K(t)))

[0421]ここで、tは、ただのノンスまたはカウンタ(たとえば、20ビットの値)であり得るワイヤレス識別送信機のノンスの値であり、「bat_stat」はデバイスのバッテリ状態情報(たとえば、4ビットのコード)であり、「||」は連結を意味し、「XOR」はビットごとの排他的論理和演算を示し、「AES_K()」は鍵「K」を伴うAESブロック暗号であり、「MSB_N()」は「N」個の最上位ビット(たとえば、60ビット)を意味する。言い換えれば、実施形態のブロードキャストメッセージは、バッテリレベルインジケータを含むローリング識別子に加えて、暗号化されていない(すなわち、暗号化されない)ノンスを含み得る。別の実施形態では、バッテリレベルインジケータ(すなわち、bat_stat)は暗号化されなくてよく、ブロードキャストメッセージの別のフィールド中、たとえば、メッセージのサービスユニバーサリユニーク識別子(UUID:universally unique identifier)部分の中に含まれ得る。

[0422]別の実施形態では、ペイロードはノンスtを含まなくてよく、この場合、ペイロードは次の式によって表され得る。 ペイロード=(deviceID||bat_stat)XOR (MSB_N(AES_K(t)))

[0423]ブロック3306において、ワイヤレス識別送信機は次いで、ノンスとローリング識別子とを含むメッセージ、または単に、ローリング識別子(すなわち、ノンスを伴わない)をブロードキャストすることができる。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージは、単一パケット長のBluetooth LE(登録商標)チャープメッセージであり得る。様々な実施形態において、ブロードキャストメッセージに含まれるノンスは20ビットであってよく、ローリング識別子は60ビットであってよいので、ブロードキャストメッセージ全体は80ビットである。

[0424]ブロック3310において、セントラルサーバは、たとえば、図14を参照して上で説明されるアカウント作成動作の間に、共有される秘密鍵(K)を受信することができる。たとえば、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機のユーザからアカウント登録情報(たとえば、deviceIDおよび登録要求情報)を受信したことに応答して、秘密鍵を生成することができる。ブロック3312において、セントラルサーバは、共有される秘密鍵(すなわち、K)を、ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と関連付けることができる。たとえば、セントラルサーバは、登録されたデバイスのデータテーブルに、deviceIDとKとを記憶することができる。

[0425]ブロック3314において、セントラルサーバは、ノンスまたはカウンタとローリング識別子とを含むメッセージを受信することができる。たとえば、受信されたメッセージは、ブロック3306の動作によりワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされる情報を含む、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージであり得る。ブロック3316において、セントラルサーバは、受信されたメッセージからノンスまたはカウンタを抽出することができ、ブロック3318においてローリング識別子を抽出することができる。ブロック3319において、セントラルサーバは、評価すべきワイヤレス識別送信機(すなわち、選択されたワイヤレス識別送信機)を選択することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、セントラルサーバに知られている登録されたワイヤレス識別送信機に対する記憶されたdeviceIDと、Kと、ノンスまたはカウンタとを、たとえば、すべての登録されたワイヤレス識別送信機に対するそのような情報を記憶するデータベースまたはデータテーブルから、取得することができる。ブロック3320において、セントラルサーバは、ノンスまたはカウンタおよび選択されたワイヤレス識別送信機の秘密鍵(K)によって、同じストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR)を介してローリング識別子を復号し、復号されたデバイス識別子(またはM)を生成することができる。たとえば、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機の秘密鍵(K)および受信されたメッセージ中で示されるノンスまたはカウンタとともに入力としてローリング識別子を使用する、AES−CTRアルゴリズムに基づいて、復号動作を実行することができる。

[0426]ある実施形態では、復号されるデバイス識別子(M)は、次の式によって表され得る。 M=(ローリング識別子)XOR(MSB_{N−a}(AES_K(t)))

[0427]ここで、tはワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値(たとえば、20ビットの値)であり、「XOR」はビットごとの排他的論理和演算を示し、「AES_K()」は鍵「K」を伴うAESブロック暗号であり、「MSB_{N−a}」は「N−a」個の最上位ビット(たとえば、aが4ビットでありNが60ビットである場合56ビット)を意味する。

[0428]判定ブロック3322において、セントラルサーバは、復号されたデバイス識別子(M)とdeviceIDが一致するかどうかを判定することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、復号されたデバイス識別子(M)を、復号されたデバイス識別子(M)を取得するためのAES−CTRアルゴリズム演算とともにその秘密鍵(K)が使用された選択されたワイヤレス識別送信機のdeviceIDと、比較することができる。MとdeviceIDが一致する場合(すなわち、判定ブロック3322=「はい」)、ブロック3324において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機から発信されるものとして、ブロードキャストメッセージを識別することができる。MとdeviceIDが一致しない場合(すなわち、判定ブロック3322=「いいえ」)、ブロック3326において、セントラルサーバは、他のワイヤレス識別送信機と関連付けられる秘密鍵によって、ローリング識別子を復号することができる。たとえば、セントラルサーバは、次の登録されるワイヤレス識別送信機を選択し、秘密鍵(K)および対応するdeviceIDの対応する記憶されたペアを使用することができる。このようにして、ブロードキャストメッセージの発信者を識別する一致が発見されるまで、すべての登録されたワイヤレス識別送信機および/またはシステムのユーザのために記憶されるすべてのKとdeviceIDのペアが、セントラルサーバにより試され得る。

[0429]図34Aは、セントラルサーバによる受信/使用のために、暗号化されたメッセージ(すなわち、ローリング識別子)を生成しブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のための実施形態の方法3400を示す。

[0430]ブロック3402において、ワイヤレス識別送信機のユーザは、セントラルサーバにデバイスを登録することができる。ワイヤレス識別送信機が利用するサービスは、ユーザ(たとえば、消費者、所有者)により利用されるすべてのアクティブなデバイスの登録を必要とし得る。登録プロセスは、ワイヤレス識別送信機のユーザによるセントラルサーバとの初期の同期を含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機のユーザは、ワイヤレス識別送信機メッセージを受信することが可能でありユーザにより操作されるモバイルデバイスまたはPCにおいて、ウェブアプリケーションを通じてセントラルサーバにデバイスを登録することができる。ワイヤレス識別送信機は、デバイスのアクティブ化からある時間期間内に、セントラルサーバへ登録されることを要求され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、デバイスが初期化されてから(たとえば、バッテリがワイヤレス識別送信機に設置されてから)最初の24時間以内に登録されることを要求され得る。登録動作は、図14を参照して上でさらに説明されている。

[0431]ブロック3404において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば、ノンスまたはカウンタを値0に設定することによって、内部のノンスまたはカウンタを初期化することができる。ノンスまたはカウンタの初期化は、トリガとなるイベント、たとえば、ワイヤレス識別送信機内へのバッテリまたは電源の設置により起こり得る。たとえば、ノンスまたはカウンタは、ワイヤレス識別送信機がアクティブ化またはパワーオンされると、インクリメントを始めることができる。あるいは、初期化は、上で説明された登録動作に応答して起こり得る。ノンスまたはカウンタは、「0」(または「1」のような任意の他の開始値)で始まることができ、ワイヤレス識別送信機によって周期的にインクリメントされ得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機のバッテリが交換される(たとえば、バッテリの故障により)と、または、ワイヤレス識別送信機が別な方法でリセット/再始動/再起動されると、ノンスまたはカウンタは初期値(たとえば、「0」)に戻り得る。ノンスまたはカウンタは、ワイヤレス識別送信機がリセット/再始動/再起動されない限り、自身が表す値を繰り返さなくてよい。代替的な実施形態では、ノンスまたはカウンタの初期化の間、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義された初期のノンス値またはカウンタ値をフラッシュメモリから読み取ることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、工場において設定された、またはインストールされたアプリケーションにより更新された値によって、ノンスまたはカウンタを初期化することができる。

[0432]ある実施形態では、カウンタまたはノンスは、当技術分野においてよく知られている方法を使用して、ランダムな、または擬似ランダムな方式で初期化され調整され得る。ノンスまたはカウンタは、ワイヤレス識別送信機とセントラルサーバの両方において複製され得る、擬似ランダムに生成された値であり得る。別の実施形態では、ノンスまたはカウンタは、デバイスの連続動作時間の間は繰り返されないノンス値またはカウンタ値を作成するように構成される適切な期間を伴う線形帰還シフトレジスタ(LFSR)を使用して、ワイヤレス識別送信機によって生成され得る。LFSRから導出されるそのようなノンスまたはカウンタも、擬似ランダムであり得る。

[0433]ブロック3406において、ワイヤレス識別送信機は、秘密鍵とセントラルサーバに知られている暗号化アルゴリズムとを使用して、連結されたデータを暗号化することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、AES−CTRブロック暗号を使用して、ノンスまたはカウンタおよび/またはデバイス識別子(すなわち、deviceID)を符号化することができる。暗号化アルゴリズムは、暗号化および解読の目的で秘密鍵を利用することができ、それは、秘密鍵がセントラルサーバとワイヤレス識別送信機の両方に知られているからである。暗号化アルゴリズムは、あるサイズの暗号化された(または符号化された)データをもたらし得る。たとえば、AES−CTR暗号を使用して、ワイヤレス識別送信機は、128ビットの符号化されたデータを生成することができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、次の式によって表される暗号化されたデータを生成することができる。 (deviceID||bat_stat)XOR(MSB_N(AES_K(t)))

[0434]ここで、tはワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値(たとえば、20ビットの値)であり、「bat_stat」はワイヤレス識別送信機のバッテリ状態情報(たとえば、4ビットのコード)であり、「||」は連結を意味し、「XOR」はビットごとの排他的論理和演算を示し、「AES_K()」は鍵「K」を伴うAESブロック暗号であり、「MSB_N()」は「N」個の最上位ビット(たとえば、60ビット)を意味する。言い換えれば、実施形態のブロードキャストメッセージは、バッテリレベルインジケータを含むローリング識別子に加えて、暗号化されていない(すなわち、暗号化されない)ノンスまたはカウンタを含み得る。別の実施形態では、暗号化されたデータは、次の式によって表され得る。 (deviceID)XOR(AES_K(t))

[0435]ここで、deviceIDは固有のデバイス識別子であり、tはワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値(たとえば、20ビットの値)であり、「XOR」はビットごとの排他的論理和演算を示し、「AES_K()」は鍵「K」を伴うAESブロック暗号であり、「MSB_N()」は「N」個の最上位ビット(たとえば、60ビット)を意味する。

[0436]ワイヤレス識別送信機の限定された通信能力により、ブロードキャストメッセージのペイロード(たとえば、Bluetooth LEブロードキャストパケットによってサポートされるペイロード)は、暗号化されたメッセージ全体を含むことが可能ではないことがあるが、代わりに、暗号化されたデータの断片の一部分のみを含み得る。したがって、ブロック3408において、ワイヤレス識別送信機は、データを切り取って、復号不可能なローリング識別子を生成することができる。言い換えれば、暗号化されたデータを切り取ることによって、ワイヤレス識別送信機は、識別子のサイズがBluetooth LEなどの利用される通信フォーマットによりサポートされ得るように、ブロードキャストメッセージ(またはペイロード)に置かれるべき識別子を作成することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、80ビットのペイロード最大サイズに収まるように、暗号化されたデータを切り取ることができる。暗号化されたデータが切り取られると、セントラルサーバ内のそのデータの解読は不可能であり得る。しかしながら、図34Bを参照して以下で説明されるように、不完全な暗号化されたデータは、セントラルサーバによって依然として使用され得る。ある実施形態では、切り取りは、最上位ビット演算のような関数によって達成され得る。別の実施形態では、切り取られたデータは、次の式によって表され得る。 TRUNC (deviceID XOR AES_K(t))

[0437]ここで、tはワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値(たとえば、20ビットの値)であり、「XOR」はビットごとの排他的論理和演算を示し、「AES_K()」は鍵「K」を伴うAESブロック暗号であり、「TRUNC()」はある数のビットまたはバイト(たとえば、56ビットまたは7バイト)を作成し得る切り取り演算を示す。

[0438]ブロック3410において、ワイヤレス識別送信機は、現在のノンスまたはカウンタを切り取られたデータと連結して、メッセージペイロードを作成することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、現在のワイヤレス識別送信機システムの時計の値(たとえば、長さ20ビット)を、60ビットの長さになるように切り取られたワイヤレス識別送信機の固有の識別コードと組み合わせることができる。ある実施形態では、ペイロードは、暗号化されたデータと暗号化されないデータ(または「暗号化されていない」データ)の両方を含み得る。たとえば、ペイロードは、暗号化されたデータおよび/または切り取られたデータを表す多数のビットと、ワイヤレス識別送信機のバッテリ状態またはノンス値またはカウンタ値を表すいくつかの他のビットとを含み得る。

[0439]ブロック3412において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば、上で説明されたような短距離ワイヤレス通信技法を介してブロードキャストすることによって、ローリング識別子を伴うペイロードを含むブロードキャストメッセージを周期的に送信することができる。ブロードキャストメッセージの送信の頻度は、システム構成、ユーザ設定、または、無線信号を介して通信するワイヤレス識別送信機に関連するスケジューリングおよびタイミングの任意の他のソースに応じて、変化し得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、数秒ごとにローリング識別子をブロードキャストすることができる。

[0440]判定ブロック3414において、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義されたノンスまたはカウンタ時間期間が満了したかどうかを判定することができる。このノンスまたはカウンタ時間期間は、上で説明されたようなブロードキャストの頻度の周期性と同様の方式で設定され得る。たとえば、製造業者は、ワイヤレス識別送信機のプロセッサ回路内のハードコーディング変数のような様々な技法を使用して、ノンスまたはカウンタ時間期間を確立することができる。

[0441]ノンスまたはカウンタ時間期間が満了していない場合(すなわち、判定ブロック3414=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック3412の動作を継続することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、多数の分という時間期間、数秒の頻度で短距離無線送信を介してペイロードをブロードキャストすることができる。

[0442]ノンスまたはカウンタ時間期間が満了したとデバイスが判定すると(すなわち、判定ブロック3414=「はい」)、ブロック3416において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば1を加算することによって、ノンス値またはカウンタ値をインクリメントすることができる。ブロック3417において、ワイヤレス識別送信機は、ノンスまたはカウンタ時間期間をリセットすることができる。たとえば、ノンスまたはカウンタ時間期間が満了した後、ワイヤレス識別送信機は、1という値だけノンスまたはカウンタを上げ、ノンスまたはカウンタ時間期間を0にリセットすることができる。ワイヤレス識別送信機は、ブロック3406の動作を継続することができる(たとえば、ワイヤレス識別送信機は、別のノンスまたはカウンタ時間期間の間、新たなペイロードを作成し、それをブロードキャストすることができる)。

[0443]図34Bは、メッセージを受信し、ペイロード情報に基づいてタイミングのノンスまたはカウンタを同期する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3450を示す。ブロック3452において、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と、ノンスまたはカウンタと、秘密鍵データとを有するデータベースエントリを、セントラルサーバの登録において確立することができる。セントラルサーバは、セントラルサーバおよび/またはセントラルサーバの提携するサービスと関連付けられる各ワイヤレス識別送信機に対するデータ記録を含むデータベースを保持し得る。データベースは、上で説明された登録動作を介して取得される情報により埋められ得る。したがって、セントラルサーバと関連付けられる各ワイヤレス識別送信機に対してデータ記録が存在してよく、各記録は、特定のデバイスのアイデンティフィケーションを表す情報と、現在のノンスまたはカウンタ(たとえば、時計の値)と、ワイヤレス識別送信機と関連付けられる秘密鍵とを表す、情報を含み得る。ある実施形態では、秘密鍵は、セントラルサーバに登録される各ワイヤレス識別送信機に固有であり得る。ある実施形態では、セントラルサーバはまた、セントラルサーバに登録された各ワイヤレス識別送信機に対する初期のノンス値またはカウンタ値を記憶することができる。

[0444]様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機が登録されると、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機に対する初期のノンス値またはカウンタ値を記憶することができる。ワイヤレス識別送信機のアクティブ化(たとえば、バッテリが装着されデバイスが動作可能になったとき)とデバイスの登録との間の時間に応じて、ワイヤレス識別送信機の初期のノンスまたはカウンタは、0であることもないこともある。たとえば、セントラルサーバへのワイヤレス識別送信機の登録が、ワイヤレス識別送信機にユーザがバッテリを装着してから数時間後に行われた場合、初期のノンスまたはカウンタは0ではないことがある。ある実施形態では、セントラルサーバはまた、登録フラグまたは他のインジケータを設定することによって、ワイヤレス識別送信機の登録状態を示すことができ、まだデータベースに登録されていないワイヤレス識別送信機を表す情報を記憶することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、すべての既知のワイヤレス識別送信機に対して与えられる初期値を伴うデータベースを、それらのワイヤレス識別送信機が登録されているかどうかにかかわらず、保持することができる。たとえば、製造記録に基づいて、セントラルサーバは、作成されたそれぞれのワイヤレス識別送信機についての情報を有するデータベースを含み得る。

[0445]セントラルサーバは、ブロック3406〜3410を参照して上で説明されたものと同様の動作を使用して、モデルペイロードを生成し記憶することができる。モデルペイロードは、記憶された秘密鍵、デバイス識別子(deviceID)、およびノンスまたはカウンタ情報に基づいて、ワイヤレス識別送信機から受信するとセントラルサーバが予想するペイロードであり得る。たとえば、登録された各ワイヤレス識別送信機について、セントラルサーバは、デバイスのdeviceIDをノンス値またはカウンタ値に連結し、ワイヤレス識別送信機のための秘密鍵を利用する暗号化プロトコルを使用して連結されたデータを暗号化し、暗号化されたデータを切り取ることによって、モデルペイロードを作成することができる。各モデルペイロードは、対応するdeviceIDおよびそれぞれのモデルペイロードを生成するために使用されるノンス値またはカウンタ値に関連して、セントラルサーバのデータテーブル(または参照テーブル)に記憶され得る。たとえば、各ワイヤレス識別送信機に対する各モデルペイロードについて、セントラルサーバは、モデルペイロードと、時間オフセット値(たとえば、−2、−1、1、2など)と、ノンスまたはカウンタとを、すべてワイヤレス識別送信機のdeviceIDに関連して、データテーブルに記憶することができる。

[0446]ブロック3454において、セントラルサーバは、定義された初期化期間に、ワイヤレス識別送信機に対する初期モデルペイロードを生成し記憶することができる。たとえば、初期のノンス値またはカウンタ値(たとえば、0、またはデバイスおよびセントラルサーバに知られている擬似乱数)から始めて、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の実際の初期のノンスまたはカウンタと同一の、より小さい、および/またはより大きいノンス値またはカウンタ値を使用してモデルペイロードを生成し得るので、これらのモデルのノンスまたはカウンタは、初期化期間を包含する。ある実施形態では、初期化期間は、1時間、数時間、数日などであり得る)。セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機の登録/リセット/再起動のイベントにおいて使用するための初期モデルペイロードを記憶することができる。

[0447]ブロック3455において、セントラルサーバはまた、定義された時間枠内で受信されると予想される、ワイヤレス識別送信機のための現在のモデルペイロードを生成し記憶することができる。ワイヤレス識別送信機のあり得る時計のずれに対応するために、セントラルサーバは、あり得るノンスまたはカウンタの範囲を表す複数の派生的なノンス値またはカウンタ値を使用することによって、定義された時間枠(または時間期間)に対するモデルペイロードを生成し記憶することができる。言い換えれば、派生的なノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機のために記憶される現在のノンス値またはカウンタ値へのオフセットであり得る。たとえば、セントラルサーバは、データベース中の現在記憶されているノンス値またはカウンタ値よりも小さい派生的なノンス値またはカウンタ値と、それよりも大きい派生的なノンス値またはカウンタ値とに対する、モデルペイロードを生成することができる。派生的なノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機に対する記憶されたノンス値またはカウンタ値にオフセット値(たとえば、−2、−1、1、2など)が加算された結果であり得る。セントラルサーバは、記憶されたノンス値またはカウンタ値と、枠の時間期間をインクリメンタルに表す派生的なノンス値またはカウンタ値とを表すために、モデルペイロードを生成することができる。たとえば、モデルペイロードは、1時間などの短い時間の値だけ増えて、数時間などの長い時間の期間をカバーする、ノンスまたはカウンタを表し得る。別の例として、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機のために記憶された現在のノンス値またはカウンタ値に対応するペイロードと、デバイスの以前のノンス値またはカウンタ値に対応するペイロードと、デバイスの次のノンス値またはカウンタ値に対応するペイロードとを記憶し得る。

[0448]ある実施形態では、所与のワイヤレス識別送信機に対する第1の生成された現在のモデルペイロードは、ワイヤレス識別送信機に対する初期モデルペイロードと同一であってよく、それは、ペイロードの両方のセットが、同じ初期ノンス値またはカウンタ値に基づいてセントラルサーバにより生成され得るからである。ある実施形態では、初期化期間は、定義された時間枠と一致し得る。たとえば、初期化期間は、定義された時間枠と同様の数の日、時間、分などを伴い得る。

[0449]判定ブロック3456において、セントラルサーバは、ノンスまたはカウンタ時間期間が満了したかどうかを判定することができる。セントラルサーバは、任意の時間において、または代替的に、ワイヤレス識別送信機の登録を受信すると、ノンスまたはカウンタ時間期間の評価を初期化することができる。ノンスまたはカウンタ時間期間は、判定ブロック3414に関して上で説明されたものと同じ、ワイヤレス識別送信機によって使用される時間の期間であり得る。

[0450]ノンスまたはカウンタ時間期間が満了している場合(すなわち、判定ブロック3456=「はい」)、ブロック3455’において、セントラルサーバは、登録されたワイヤレス識別送信機に対する更新された現在のモデルペイロードを生成し記憶することができる。更新された現在のモデルペイロードは、以前の現在のモデルペイロードを置き換えることができ、各それぞれのワイヤレス識別送信機のデータベース記録中の記憶されたノンス値またはカウンタ値に基づき得る。

[0451]ノンスまたはカウンタ時間期間が満了していない場合(すなわち、判定ブロック3456=「いいえ」)、または、ノンスまたはカウンタ時間期間が満了しており、セントラルサーバが更新された現在のモデルペイロードを生成している場合、判定ブロック3460において、セントラルサーバは、任意のペイロードが受信されたかどうかを判定することができる。ある実施形態では、ペイロードは、ワイヤレス識別送信機から直接、または代替的に、近接したワイヤレス識別送信機からセントラルサーバへのローリング識別子ペイロードを含む(または中継する)サイティングメッセージを介して、近隣ブロードキャスト受信機から間接的に配信され得る。ペイロードが受信されていない場合(すなわち、判定ブロック3460=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック3456における動作を継続することができる。

[0452]ペイロードが受信されている場合(すなわち、判定ブロック3460=「はい」)、ブロック3462において、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対して記憶された現在のモデルペイロードのような、記憶された現在のモデルペイロードを使用して、受信されたペイロードを評価するように構成され得る。上で説明されたように、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対して、記憶されたモデルペイロードの2つのセット、すなわち初期化期間にわたる初期のノンスまたはカウンタおよび派生的なノンス値またはカウンタ値に基づくモデルペイロードを含み得る初期モデルペイロードセットと、各ワイヤレス識別送信機に対してデータベース記録内に記憶される現在のノンス値またはカウンタ値に基づく現在のモデルペイロードセットとを保持することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、受信されたペイロードを記憶された現在のモデルペイロードとセントラルサーバが比較すべきであることを示す、システム変数を設定することができる。システム変数は、ワイヤレス識別送信機に対する現在のモデルペイロードまたは初期のモデルペイロードのいずれかを評価するように、セントラルサーバに指示するように設定され得る。

[0453]ブロック3464〜3472において、セントラルサーバは、一致が発見されるまでセントラルサーバが受信されたペイロード(すなわち、ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるデータ)をすべての登録されたワイヤレス識別送信機に対する記憶されたモデルペイロードと比較する、動作可能なループを実行することができる。ブロック3464において、セントラルサーバは、次の登録されるワイヤレス識別送信機を選択することができる。セントラルサーバは、登録されたワイヤレス識別送信機のデータベースに基づいて、次の登録されるデバイスを決定することができ、ブロック3464〜3472における動作の間に、各デバイスにわたって順次繰り返すことができる。ブロック3466において、セントラルサーバは、ブロック3462における動作で設定された構成のようなシステム構成に基づいて、受信されたペイロードを、選択されたワイヤレス識別送信機に対する記憶されたモデルペイロードと比較することができる。たとえば、ブロック3462の動作で「現在」に設定されたシステム変数に基づいて、セントラルサーバは、受信されたペイロードを、選択されたワイヤレス識別送信機に対する記憶された現在のモデルペイロードと比較することができる。受信されたペイロードの暗号化されたデータの形式に基づいて、比較は、セントラルサーバが受信されたペイロードに対してモデルペイロードのデータを比較する、パターン照合ルーチンであり得る。たとえば、セントラルサーバは、記憶されたペイロードと受信されたペイロードのビット値を比較することができる。

[0454]判定ブロック3468において、セントラルサーバは、記憶されたモデルペイロードのいずれかが受信されたペイロードと一致するかどうかを判定することができる。記憶されたモデルペイロードのいずれもが受信されたペイロードと一致しない場合(すなわち、判定ブロック3468=「いいえ」)、判定ブロック3470において、セントラルサーバは、評価すべき別の登録されたワイヤレス識別送信機があるかどうかを判定することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、すべての登録されたワイヤレス識別送信機の記憶されたモデルペイロードが評価されたかどうかを判定することができる。評価すべき別の登録されたワイヤレス識別送信機がある場合(すなわち、判定ブロック3470=「はい」)、セントラルサーバは、次の登録されたワイヤレス識別送信機を選択することによって、ブロック3464の動作を継続することができる。

[0455]セントラルサーバがすべての登録されたワイヤレス識別送信機の記憶されたモデルペイロードを評価した場合(すなわち、判定ブロック3470=「いいえ」)、ブロック3472において、セントラルサーバは、デバイスの登録の時点で登録された各ワイヤレス識別送信機に対して記憶された初期モデルペイロードのような、記憶された初期モデルペイロードを使用して、受信されたペイロードを評価するように構成され得る。たとえば、セントラルサーバは、セントラルサーバが受信されたペイロードを評価された登録されたワイヤレス識別送信機に対する記憶された初期モデルペイロードと比較すべきであることを示す、システム変数に設定することができる(たとえば、システム変数は「初期」に設定され得る)。動作可能なループは次いで、ブロック3464〜3468の動作を継続することができ、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機を選択し、その選択されたデバイスの初期モデルペイロードを受信されたペイロードと比較することができる。

[0456]セントラルサーバが、受信されたペイロードと登録されたワイヤレス識別送信機の記憶されたモデルペイロード(現在のまたは初期の)のいずれかとに一致を発見した場合(すなわち、判定ブロック3468=「はい」)、ブロック3474において、セントラルサーバは、一致に基づいてワイヤレス識別送信機アイデンティティを決定することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、一致する記憶されたモデルペイロードに関連して記憶された識別情報(たとえば、deviceID)に基づいて、受信されたペイロードに対応するワイヤレス識別送信機を識別することができる。ブロック3476において、セントラルサーバは、受信されたペイロードに基づいて、識別されたワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタによってデータベースを更新することができる。一致する記憶されたモデルペイロードに対応するデータベース記録に基づいて、セントラルサーバは、受信されたペイロードに対応する派生的なノンス値またはカウンタ値を決定することができ、派生的なノンス値またはカウンタ値を表すように記憶されたノンス値またはカウンタ値を更新し、したがって、識別されたワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタとセントラルサーバのノンスまたはカウンタとを同期することができる。ある実施形態では、セントラルサーバはまた、セントラルサーバが受信されたペイロードを受信したときのセントラルサーバのノンスまたはカウンタ(または時間)を、データベースに記憶することができる。

[0457]ある実施形態では、セントラルサーバは、最近受信されたメッセージと対応するワイヤレス識別送信機アイデンティフィケーションとのリスト(またはデータテーブル)を保持することができる。たとえば、セントラルサーバは、データテーブルに、ある期間内に受信されたメッセージに対するdeviceIDとペイロード情報とを記録することができる。セントラルサーバは、任意の後で受信されるペイロードをデータテーブルと比較して、後で受信されたペイロードが冗長かどうかを、同じワイヤレス識別送信機から最近受信されたペイロードに基づいて判定することができる。たとえば、後で受信されるペイロードは、数分前にセントラルサーバによってすでに受信され処理された、特定のワイヤレス識別送信機からのあるノンス値またはカウンタ値を表すことがある。このことは、方法3450のプロセスを早めさせ、ブロック3464〜3472の動作のための探索時間を減少させ得る。ある実施形態では、セントラルサーバは、最近識別されたペイロードおよびワイヤレス識別送信機のデータテーブルを破壊(または消去)することができ、ブロック3476において説明されたのと同様に、消去動作をスケジューリングすることができる(たとえば、最近のデータテーブルが、ノンスまたはカウンタ時間期間が満了したと判定されるたびに、削除され得る)。

[0458]図35は、ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるメッセージ内の暗号化されたデータによって示される、ワイヤレス識別送信機を識別するための、セントラルサーバのための別の実施形態の方法3500を示す。方法3500の動作において、ノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機がそれらのアイデンティティを送信する際のセキュリティを向上させるために、ブロードキャストメッセージ中には決して含まれてはならない。たとえば、ノンス値またはカウンタ値が、異なるワイヤレス識別送信機の間で異なり得るとき、ブロードキャストメッセージを捕捉する能力を有する攻撃者は、ワイヤレス識別送信機からの今後のブロードキャストメッセージ内の値を容易に予測することが可能であり得る。しかしながら、暗号化されずに送信されるノンスまたはカウンタのデータがないと、非道な詮索者は、特定のワイヤレス識別送信機からのブロードキャストを追跡することをよりいっそう阻止され得る。

[0459]ブロック3302において、ワイヤレス識別送信機は、共有された秘密鍵(すなわち、「K」)を受信することができる。たとえば、各ワイヤレス識別送信機は、セントラルサーバにおいてワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子(またはdeviceID)と関連付けられるデバイスごとの共有される秘密鍵によって事前に用意され得る。ブロック3504において、ワイヤレス識別送信機は、ノンスまたはカウンタを同期することができる。ノンスまたはカウンタは、セントラルサーバにおいてワイヤレス識別送信機が登録されると、セントラルサーバと同期され得る。同期されたノンス値またはカウンタ値はまた、セントラルサーバに記憶されたデータテーブル(たとえば、IDおよびK値の記憶されたペアを伴うテーブル)中のdeviceIDおよびKと関連付けられ得る。

[0460]ブロック3506において、ワイヤレス識別送信機は、ノンスまたはカウンタを、ワイヤレス識別送信機の現在のデバイス時間へとインクリメントすることができる。たとえば、ノンスまたはカウンタは、事前に定義された秒数(たとえば、1秒、1時間など)の後、インクリメントされ得る。別の例として、3600秒ごとに、ワイヤレス識別送信機は、値1だけノンスまたはカウンタをインクリメントすることができる。このようにして、ノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機上の発振器によって計測されるような現在の時間へと変化することができる。ブロック3508において、ワイヤレス識別送信機は、擬似ランダム関数を介して、デバイス識別子(すなわち、deviceID)と、共有される秘密鍵(すなわち、K)と、ノンスまたはカウンタとを符号化して、ローリング識別子を生成することができる。このようにして、ローリング識別子は、ノンス値またはカウンタ値が変化するにしたがって生成され得る。ある実施形態では、擬似ランダム関数は、シード(「s」)と入力変数(「x」)とを伴う多項式の時間計算可能な関数であり得るので、シードがランダムに選択され観測者に知られていない場合、擬似ランダム関数(たとえば、PRF(s,x))は、同じ範囲への出力を伴う同じ領域で定義されるランダム関数と、計算上は区別不可能であり得る。たとえば、鍵付きハッシュメッセージ認証コード(HMAC)または暗号ベースのメッセージ認証コード(CMAC)が、擬似ランダム関数として使用され得る。

[0461]ブロック3510において、ワイヤレス識別送信機は、ローリング識別子を含むメッセージ(たとえば、1パケット長のBluetooth LEチャープメッセージ)をブロードキャストすることができる。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージ(または、ブロードキャストメッセージのペイロード)は、次の式によって表され得る。 ペイロード=MSB_N(PRF(K,(deviceID||t)))

[0462]ここで、tは、ワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値であり、「||」は、連結を意味し、「PRF()」は擬似ランダム関数であり、「MSB_N()」は「N個」の最上位ビット(たとえば、80ビット)を意味する。言い換えれば、ワイヤレス識別送信機は、デバイス識別子とノンスまたはカウンタ情報とを意図的に不明瞭にする(または歪める)ことができるので、ブロードキャストメッセージのペイロードは、暗号化されていないデバイス識別子もノンスまたはカウンタ情報も含み得ない。

[0463]ブロック3310において、セントラルサーバは、共有された秘密鍵(K)を受信することができる。ブロック3512において、セントラルサーバは、ノンスまたはカウンタを同期することができる。たとえば、ノンスまたはカウンタは、登録メッセージのような、ワイヤレス識別送信機に関する以前のメッセージに含まれる値を表すように設定され得る。ブロック3514において、セントラルサーバは、共有される秘密鍵(すなわち、K)とノンスまたはカウンタとを、ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と関連付けることができる。たとえば、セントラルサーバは、登録されたデバイスのデータテーブルに(たとえば、データベースのタプル記録に)、deviceIDと、Kと、ノンスまたはカウンタとを記憶することができる。ある実施形態では、セントラルサーバはまた、各ワイヤレス識別送信機が登録またはアクティブ化されたかどうかを示すインジケータまたはフラグを記憶し得る。

[0464]ブロック3516において、セントラルサーバは、ローリング識別子を含むメッセージを受信することができる。たとえば、受信されたメッセージは、ブロック3510の動作によりワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされるローリング識別子を含む、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージであり得る。ブロック3318において、セントラルサーバは、たとえば、受信されたメッセージを解析してローリング識別子のペイロードを識別することによって、ローリング識別子を抽出することができる。

[0465]ブロック3319において、セントラルサーバは、評価すべきワイヤレス識別送信機(すなわち、選択されたワイヤレス識別送信機)を選択することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、セントラルサーバに知られている登録されたワイヤレス識別送信機に対する記憶されたdeviceIDと、Kと、ノンスまたはカウンタとを、たとえば、すべての登録されたワイヤレス識別送信機に対するそのような情報を記憶するデータベースまたはデータテーブルから、取得することができる。ブロック3518において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタをサーバの現在の時間へとインクリメントすることができる。ある実施形態では、セントラルサーバは次いで、記憶されたノンス値またはカウンタ値が同期されてから経過した時間を補償するように、記憶されたノンス値またはカウンタ値をインクリメントすることができる。例として、セントラルサーバは、ブロック3516の動作によるメッセージの受信の時間を、セントラルサーバの現在の時間と(たとえば、セントラルサーバの時計または時間機構を介して)比較することができる。ワイヤレス識別送信機が個々のノンスまたはカウンタをインクリメントし得る既知の周期(たとえば、1時間に1回)に基づいて、セントラルサーバは、時間差を補償するように、選択されたノンス値またはカウンタ値をインクリメントすることができる。

[0466]ある実施形態では、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機による複数のブロードキャストの間の時間を表す量だけ、選択されたノンスまたはカウンタをインクリメントすることができる。言い換えれば、セントラルサーバは、ブロック3516の動作内でメッセージを受信するときと、近接ブロードキャスト受信機がブロードキャストメッセージを受信した時間との間の時間を含むように、選択されたノンスまたはカウンタをインクリメントしなくてよい。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、サイティングメッセージをセントラルサーバに中継する前に、ブロードキャストメッセージをバッファリングしていてよい。セントラルサーバは、ブロック3516の動作により受信されたメッセージ内のメタデータに基づいて、この時間差を計算することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージは、ブロードキャストメッセージが受信されたときを示し得る。したがって、選択されたノンスまたはカウンタがインクリメントされる量は、近接ブロードキャスト受信機からのメッセージがセントラルサーバによって受信されたときではなく、近接ブロードキャスト受信機が実際にブロードキャストメッセージを受信したときに基づき得る。

[0467]ブロック3520において、セントラルサーバは、サーバにより暗号化されたデータ(すなわち、C’)を生成するために、擬似ランダム関数を介して、選択されたワイヤレス識別送信機のデバイス識別子と、秘密鍵と、ノンスまたはカウンタとを符号化し得る。擬似ランダム関数は、ブロック3508の動作において利用されるのと同じ擬似ランダム関数であり得る。ある実施形態では、生成されたサーバにより暗号化されたデータは、次の式によって表され得る。 C’=MSB_N(PRF(sel_K,(sel_deviceID ||sel_t)))) [0468]ここで、sel_Kは、選択されたワイヤレス識別送信機の秘密鍵の値であり、sel_deviceIDは、選択されたワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子の値であり、sel_tは、選択されたワイヤレス識別送信機のノンスまたはカウンタの値であり、「||」は、連結を意味し、「PRF()」は、擬似ランダム関数であり、「MSB_N()」は「N個」の最上位ビット(たとえば、60ビット、74ビット、80ビットなど)を意味する。

[0469]判定ブロック3522において、セントラルサーバは、生成されたサーバにより暗号化されたデータ(C’)が受信されたローリング識別子と同じかどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、受信されたローリング識別子を生成されたサーバにより暗号化されたデータと比較して、それらが一致するかどうかを判定することができる。ローリング識別子および生成されたサーバにより暗号化されたデータが一致する場合(すなわち、判定ブロック3522=「はい」)、ブロック3324において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機から発信されたものとして(たとえば、選択されたワイヤレス識別送信機の固有の識別子に対応する)受信されたメッセージを識別することができる。

[0470]ローリング識別子および生成されたデータが一致しない場合(すなわち、判定ブロック3522=「いいえ」)、ブロック3524において、セントラルサーバは、受信されたメッセージの発信者を識別するために、他のワイヤレス識別送信機のデバイス識別子と、秘密鍵と、ノンスまたはカウンタとを符号化し得る。言い換えれば、セントラルサーバは、次に記憶されるdeviceID、ノンスまたはカウンタ、およびKのグループをデータベースから選択し、その選択されたノンス値またはカウンタ値をインクリメントし、選択されたデバイスIDと、ノンスまたはカウンタと、Kとを符号化し、一致が発見され、受信されたメッセージ中のローリング識別子の発信者のアイデンティティが既知となるまで、生成された符号化されたデータを受信されたローリング識別子と比較することができる。

[0471]ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機のバッテリが取り外されて再装着されると、最新のノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機の非揮発性メモリに残り得るので、バッテリが取り外され次いで戻されたとき、ノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機の非揮発性メモリから読み取られ得る。あるいは、非揮発性メモリが利用可能ではない、または使用されない場合、ワイヤレス識別送信機は、バッテリの再装着の後、初期のノンス値またはカウンタ値に戻ることができる。セントラルサーバは、そのような「カウンタ同期」に対応するために、わずかに修正されることが要求され得る。より具体的には、事前に計算されたカウンタまたはノンスのリストの最大のノンス値またはカウンタ値よりも大きな値を試すことに加えて、「カウンタ同期」が実行されるとき、セントラルサーバはまた、(カウンタ+i)のような値を試すことができ、ここでi=0,…,nである。この場合、ワイヤレス識別送信機のユーザは、「カウンタ同期」が複数回失敗したとき、バッテリが再装着される必要があることを知らされる必要があり得る。

[0472]図36Aは、擬似ランダム関数を利用して、ブロードキャストするためのローリング識別子を生成する、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法3600を示す。方法3600の動作は、上で説明された実施形態の方法3400と同様であり得る。しかしながら、ノンス値またはカウンタ値のようなデータをAES−CTR暗号化アルゴリズムで暗号化する代わりに、方法3600は、擬似ランダム関数の適用に基づいてペイロードを生成することができる。上で説明されたように、各ワイヤレス識別送信機に対する擬似ランダム関数および秘密鍵は、対応するワイヤレス識別送信機とセントラルサーバの両方に知られ得るので、その両方が、同様のデータに基づいて同様のペイロードを生成し得る。

[0473]ブロック3402において、ワイヤレス識別送信機のユーザは、セントラルサーバにデバイスを登録することができる。ブロック3404において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば、ノンスまたはカウンタを値0に設定することによって、内部のノンスまたはカウンタを初期化することができる。ブロック3602において、ワイヤレス識別送信機は、現在のノンスまたはカウンタを、ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と連結することができる。ブロック3604において、ワイヤレス識別送信機は、連結されたデータおよび秘密鍵とともに擬似ランダム関数を使用して、ローリング識別子を伴うペイロードを生成することができる。たとえば、擬似ランダム関数は、連結されたデータ(すなわち、deviceID+ノンス/カウンタ)を入力として扱うことができ、ワイヤレス識別送信機の秘密鍵を、乱数のシード変数として使用することができる。ローリング識別子を伴うペイロードは、擬似ランダム関数からの出力データを含み得る。ある実施形態では、ローリング識別子を伴うペイロードはまた、ワイヤレス識別送信機の他の態様に関する暗号化されていない情報を含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、ワイヤレス識別送信機のバッテリ状態を記述する数ビット(たとえば、4ビット)の情報をペイロードに付加することができる。ある実施形態では、擬似ランダム関数は、擬似ランダム関数と同じ範囲への出力を伴う同じ領域上で定義されるランダム関数とは計算上は区別不可能である、多項式の時間計算可能な関数であり得る。たとえば、鍵付きハッシュメッセージ認証コード(HMAC)または暗号ベースのメッセージ認証コード(CMAC)が、擬似ランダム関数として使用され得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、生成されたローリング識別子のペイロードに対して切り取り演算を実行してもしなくてもよい。たとえば、ローリング識別子を伴うペイロードは、擬似ランダム関数の結果に対して最上位ビット演算を実行した結果であり得る。

[0474]ブロック3412において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば、上で説明されたような短距離ワイヤレス通信技法を介してブロードキャストすることによって、ローリング識別子を伴うペイロードを含むブロードキャストメッセージを周期的に送信することができる。判定ブロック3414において、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義されたノンスまたはカウンタ時間期間が満了したかどうかを判定することができる。ノンスまたはカウンタ時間期間が満了していない場合(すなわち、判定ブロック3414=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック3412の動作を継続することができる。ノンスまたはカウンタ時間期間が満了したとデバイスが判定すると(すなわち、判定ブロック3414=「はい」)、ブロック3416において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば1を加算することによって、ノンス値またはカウンタ値をインクリメントすることができる。ブロック3417において、ワイヤレス識別送信機は、ノンスまたはカウンタ時間期間をリセットすることができ、ブロック3602の動作を継続することができる。

[0475]図36Bは、擬似ランダム関数のローリング識別子を含む受信されたメッセージに応答する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3650を示す。セントラルサーバが擬似ランダム関数の出力をセントラルサーバに記憶された時間同期された情報と比較して、ワイヤレス識別送信機から受信されたメッセージ中のペイロードと照合することを除き、実施形態の方法3650の動作は、図34Bを参照して上で説明された動作と同様であり得る。

[0476]ブロック3652において、セントラルサーバは、システム中の各ワイヤレス識別送信機に対する、デバイス識別子(すなわち、deviceID)と、ノンスまたはカウンタと、時間と、登録状態(すなわち、「reg_stat」)と、秘密鍵(すなわち、「K」)との情報を有する、データベース記録を確立することができる。この時間は、セントラルサーバが特定のワイヤレス識別送信機に対応するメッセージ(たとえば、ブロードキャストメッセージを中継するサイティングメッセージ)を受信した最後の時間、または言い換えれば、ワイヤレス識別送信機に対するノンス値またはカウンタ値が受信された/データベースに記録された瞬間のセントラルサーバの時計の値を示し得る。ワイヤレス識別送信機がローリング識別子(またはローリング識別子のペイロード)を伴うメッセージをブロードキャストしたときから、セントラルサーバがローリング識別子を受信したときまで期間は、非常に短いと考えられ得る。したがって、記憶されたノンスまたはカウンタおよび時間の値は、ワイヤレス識別送信機の大まかに正確な時計の状態を作り出すと考えられ得る。

[0477]加えて、ワイヤレス識別送信機が登録情報を送信すると、セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機についてデータベース中で登録フラグ(たとえば、「reg_stat」)を設定することによって、有効な登録を示すことができる。セントラルサーバは、すべてのワイヤレス識別送信機の記録のためのデータベースに問い合わせることができ、このときreg_statは、有効な登録が行われたことを示し、セントラルサーバは、reg_stat値に基づいて、登録されたワイヤレス識別送信機のみを含むデータテーブルを作成することができる。

[0478]ブロック3654において、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機からのサイティングメッセージを介して、ローリング識別子のペイロードを受信することができる。サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機がそれぞれのワイヤレス識別送信機からのブロードキャストメッセージを介したペイロードに遭遇した時間を記述する時間情報を、ペイロードに付加させることができる。たとえば、ペイロードは、スマートフォンの近接ブロードキャスト受信機によって受信されてよく、今度は近接ブロードキャスト受信機が、自身のシステムの時計の読取り値をペイロード情報に付加して、サイティングメッセージとしてデータをセントラルサーバに送信することができる。近接ブロードキャスト受信機によって提供される時間測定結果は、セントラルサーバシステムの時間と大まかに同期され得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、近接ブロードキャスト受信機の位置情報(たとえば、GPS座標)などの他の追加の情報を、サイティングメッセージに付加することができる。ブロック3656において、セントラルサーバは、たとえばサイティングメッセージ内で示されるような、近接ブロードキャスト受信機の時間(すなわち、「ir_time」)をサイティングメッセージから取得することができる。たとえば、セントラルサーバは、サイティングメッセージを解析して、近接ブロードキャスト受信機がローリング識別子のペイロードに対応するブロードキャストメッセージをいつ受信したかを示す時間の値を抽出することができる。

[0479]ブロック3464〜3674において、セントラルサーバは、動作可能なループを実行することができ、このループにおいて、セントラルサーバは、セントラルサーバのデータベース内に記憶されたすべての登録されたワイヤレス識別送信機を評価して、受信されたローリング識別子のペイロードと一致するデバイス記録を見つけることができる。ブロック3464において、セントラルサーバは、次の登録されるワイヤレス識別送信機を選択することができる。たとえば、セントラルサーバは、登録が発生したことを示すように設定されたreg_stat変数を有するすべてのワイヤレス識別送信機のデータテーブル中で表される、次のワイヤレス識別送信機を繰り返し選択することができる。セントラルサーバは、ブロック3464〜3674の動作の間、各デバイスに対するそのようなデータテーブルまたはリストにわたって順次繰り返すことができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、ブロック3652の登録動作によって確立された情報に対する現在の値を含む、選択された登録されたワイヤレス識別送信機に対応する記憶されたデータベース記録にアクセスすることができる。

[0480]ブロック3660において、セントラルサーバは、サイティングメッセージにおいて示される時間(ir_time)と、選択された登録されたワイヤレス識別送信機のデータベース記録内に記憶される時間(すなわち、「sel_time」)との時間差(すなわち、「t_diff」)を計算することができる。たとえば、t_diff値は、0ではない値であっても0であってもよい。この時間差は、セントラルサーバが選択されたワイヤレス識別送信機からペイロードを受信する複数の瞬間の間の、予想される経過時間の尺度である。

[0481]ブロック3662において、セントラルサーバは、時計ずれオフセット(すなわち、「offset」)を次の値へと設定することができる。一般に、セントラルサーバは、時計ずれオフセット値を設定することによって、ワイヤレス識別送信機の時計の起こり得るずれ(たとえば、不正確なデバイスシステムの時計の読取り値)を補償することができる。時計ずれオフセット値は、ノンス値またはカウンタ値に加えられると、予想されるノンス値またはカウンタ値よりも小さい、それと同一の、またはそれよりも大きいノンスまたはカウンタを表し得る、オフセットを表し得る。言い換えれば、時計ずれオフセットは、選択された登録されたデバイスに対する現在のノンスまたはカウンタによって表される時間よりも前の時間、その間の時間、またはその後の時間を表し得る。時計ずれオフセット値は、一連の時計ずれオフセット値のうちの1つであり得る。ある実施形態では、時計ずれオフセット値は0であり得る。ある実施形態では、あり得る時計ずれオフセット値は、セット{−N,…,−1,0,1,…,N}内の数を含んでよく、Nは任意の数である。

[0482]ブロック3664において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機の記憶されたノンス値またはカウンタ値と、計算された時間差(すなわち、t_diff)と、設定されたオフセット値(すなわち、offset)とを使用して、予想されるノンス値またはカウンタ値(すなわち、「new_ctr」)を計算することができる。上で説明されたように、ノンスまたはカウンタは、選択された登録されたワイヤレス識別送信機のデータベース記録内に記憶され得る。たとえば、セントラルサーバは、時計ずれオフセット値を、t_diff値と記憶されたノンス値またはカウンタ値の合計に加算することによって、new_ctrを計算することができる。

[0483]判定ブロック3666において、セントラルサーバは、擬似ランダム関数を介して、選択されたワイヤレス識別送信機のデバイス識別子と、秘密鍵と、計算されたノンスまたはカウンタ(すなわち、new_ctr)とを符号化して、サーバにより暗号化されたデータ(すなわち、C’)を生成することができる。擬似ランダム関数は、図36Aを参照して上で説明されたようなワイヤレス識別送信機により利用される擬似ランダム関数と同じであり得る。

[0484]判定ブロック3522において、セントラルサーバは、生成されたサーバにより暗号化されたデータ(C’)が受信されたローリング識別子と同じかどうかを判定することができる。言い換えると、セントラルサーバは、受信されたローリング識別子を生成されたサーバにより暗号化されたデータと比較して、それらが一致するかどうかを判定することができる。ローリング識別子および生成されたサーバにより暗号化されたデータが一致する場合(すなわち、判定ブロック3522=「はい」)、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機から発信されたものとして(たとえば、選択されたワイヤレス識別送信機の固有の識別子に対応する)受信されたメッセージを識別することができる。ある実施形態では、秘密鍵(K)は、擬似ランダム関数のシード値であり得る。ある実施形態では、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機のdeviceIDと計算されたnew_ctr値とを連結して、その連結されたデータを擬似ランダム関数に提供することができる。擬似ランダム関数は、受信されたローリング識別子のペイロードと同様の構造を有する、暗号化されたデータを返送する(または出力する)ことができる。

[0485]サイティングメッセージ中で受信されるような、ローリング識別子と、生成されたサーバにより暗号化されたデータ(すなわち、C’)が一致する場合(すなわち、判定ブロック3522=「はい」)、ブロック1276において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機のデータベース記録を、new_ctrおよびir_timeのような、ノンスまたはカウンタおよび時間の情報によって更新することができる。たとえば、セントラルサーバは、近接ブロードキャスト受信機内でのペイロードの受信の時間(たとえば、ir_time)を表すように、データベース記録の時間の値を更新することができ、また、new_ctr値を表すように記憶されたノンス値またはカウンタ値を更新することができる。セントラルサーバは、ブロック3654の動作を継続することができる。

[0486]サイティングメッセージ中で受信されるような、ローリング識別子と、生成されたサーバにより暗号化されたデータ(すなわち、C’)が一致しない場合(すなわち、判定ブロック3522=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック3670において、次の時計ずれオフセット値があるかどうかを判定することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、new_ctr値が、すべてのあり得る時計ずれオフセット値(たとえば、−1、0、1など)を使用して計算されたかどうかを、判定することができる。次の時計ずれオフセット値がある場合(すなわち、判定ブロック3670=「はい」)、セントラルサーバは、ブロック3662における動作を継続することができる。しかしながら、次の時計ずれオフセット値がない場合(すなわち、判定ブロック3670=「いいえ」)、判定ブロック3470において、セントラルサーバは、評価すべき別の登録されたワイヤレス識別送信機があるかどうかを判定することができる。評価すべき別の登録されたワイヤレス識別送信機がある場合(すなわち、判定ブロック3470=「はい」)、セントラルサーバは、ブロック3464における動作を継続することができる。しかしながら、他の登録されたワイヤレス識別送信機がない場合(すなわち、判定ブロック3470=「いいえ」)、ブロック3674において、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対して記憶された初期のノンス値またはカウンタ値を評価するように、システムを構成することができる。ある実施形態では、上で説明された登録データベースは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対応する初期のノンス値またはカウンタ値を表すデータをさらに含み得る。この初期のノンス値またはカウンタ値は、様々なワイヤレス識別送信機が再起動された、または別な方法でカウンタをリセットした場合/ときに、使用され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、バッテリの交換により内部のノンスまたはカウンタをリセットする前に、ある時間の期間、非初期のノンスまたはカウンタを記述するペイロードを動作させ配信することができる。そのような状況では、ワイヤレス識別送信機は、リセットされたノンスまたはカウンタの情報に基づいて、ローリング識別子のペイロードを含むメッセージをブロードキャストすることができる。

[0487]別の実施形態では、ブロック3674の動作は、ブロック3662〜3670の動作可能なループの間に、個々の登録された選択されたデバイスに対して実行されてよく、ブロック3664の記憶されたノンス値またはカウンタ値は、初期の記憶されたノンス値またはカウンタ値により置き換えられ得る。たとえば、様々な時計ずれオフセットの値を伴う、選択された登録されたワイヤレス識別送信機の記憶されたノンス値またはカウンタ値が、受信されたローリング識別子のペイロードと一致する暗号化されたデータを生成するために使用されることが不可能であると、セントラルサーバが判定すると、セントラルサーバは、次の登録されたワイヤレス識別送信機を選択する前に、選択されたワイヤレス識別送信機の初期の記憶されたノンス値またはカウンタ値を評価することができる。

[0488]図37Aは、ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを伴うメッセージを生成しブロードキャストする、ワイヤレス識別送信機のためのある実施形態の方法3700を示す。方法3700は、図33、図34A、図35、および図36Aを参照して上で説明されたものと同様の、ワイヤレス識別送信機によって実行される動作を有し得る。しかしながら、方法3700は、ローリング識別子(すなわち、符号化されたデバイス識別子)、さらには、図37Bを参照して以下で説明される動作によりセントラルサーバによって別個に評価され得る符号化されたノンスまたはカウンタを含む、メッセージのブロードキャストを伴い得る。このようにして、ワイヤレス識別送信機のノンス値またはカウンタ値(またはノンス)は、ブロードキャストメッセージのペイロードにおいて暗号化されずに送信され得ない。

[0489]ブロック3402において、ワイヤレス識別送信機のユーザは、セントラルサーバにデバイスを登録することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、登録されたワイヤレス識別送信機のデータベースへの記憶のために、固有のデバイス識別子(すなわち、deviceID)をセントラルサーバに提供することができる。ブロック3702において、ワイヤレス識別送信機は、セントラルサーバに知られている、第1の秘密鍵(K)と、第2の秘密鍵(K’)と、初期のノンスまたはカウンタとを記憶することができる。たとえば、これらの値は、本開示で説明される登録動作の間、セントラルサーバとワイヤレス識別送信機とで共有され得る。ブロック3704において、ワイヤレス識別送信機は、現在のノンスまたはカウンタを初期のノンスの値またはカウンタ値へと設定することによって、現在のノンスまたはカウンタを初期化することができる。

[0490]図33を参照して上で説明されたのと同様に、ブロック3706において、ワイヤレス識別送信機は、ローリング識別子を生成するために、ストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR)を介して、デバイス識別子(deviceID)と、第1の秘密鍵(K)と、現在のノンスまたはカウンタとを符号化し得る。ブロック3708において、ワイヤレス識別送信機は、符号化されたカウンタまたはノンスを生成するために、擬似ランダム関数を介して、現在のノンスまたはカウンタと、第2の秘密鍵(K’)とを符号化し得る。ある実施形態では、符号化されたノンスまたはカウンタは、次の式によって表され得る。 符号化されたノンス/カウンタ=MSB_M(PRF(K’,t)) [0491]ここで、「K’」は、デバイスごとの第2の秘密鍵(通常は第1のデバイスごとの秘密鍵Kとは異なる)であり、「t」は、現在のノンスまたはカウンタであり、「PRF()」は、擬似ランダム関数であり、「MSB_M()」は、「M個」の最上位ビット(たとえば、20ビット)を意味する。

[0492]ブロック3710において、ワイヤレス識別送信機は、ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを伴うペイロードを含むブロードキャストメッセージを周期的に送信することができる。判定ブロック3414において、ワイヤレス識別送信機は、事前に定義されたノンスまたはカウンタ時間期間が満了したかどうかを判定することができる。ノンスまたはカウンタ時間期間が満了していない場合(すなわち、判定ブロック3414=「いいえ」)、ワイヤレス識別送信機は、ブロック3710の動作を継続することができる。ノンスまたはカウンタ時間期間が満了したとデバイスが判定すると(すなわち、判定ブロック3414=「はい」)、ブロック3712において、ワイヤレス識別送信機は、たとえば1を加算することによって、現在のノンス値またはカウンタ値をインクリメントすることができる。ブロック3417において、ワイヤレス識別送信機は、ノンスまたはカウンタ時間期間をリセットすることができ、ブロック3706の動作を継続することができる。

[0493]図37Bは、ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを含むメッセージを受信し処理する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3750を示す。セントラルサーバは、ワイヤレス識別送信機が上で説明された方法3700を実行することと組み合わせて、またはそれに応答して、方法3750の動作を実行することができる。方法は、2つのパスを含み得る。1つのパスは、セントラルサーバが、受信されたメッセージ(たとえば、サイティングメッセージ)内の符号化されたノンスまたはカウンタに基づいて、ワイヤレス識別送信機を識別するのを試みるというものであり、第2のパスは、セントラルサーバが、受信されたメッセージ内のローリング識別子に基づいて識別を試みるというものである。

[0494]ブロック3752において、セントラルサーバは、システム中のすべてのワイヤレス識別送信機のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と、初期のノンスまたはカウンタと、現在のノンスまたはカウンタと、秘密鍵(KおよびK’)とを有するデータベースエントリを、確立することができる。現在のノンス値またはカウンタ値は、ワイヤレス識別送信機の登録の時点の初期のノンスまたはカウンタと同じであり得る。ブロック3754において、セントラルサーバは、すべてのワイヤレス識別送信機に対する、擬似ランダム関数と、第2の秘密鍵(K’)と、現在のノンスまたはカウンタ値とを使用して、符号化されたノンスまたはカウンタを事前に計算することができる。たとえば、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対する複数の符号化されたノンス値またはカウンタ値を生成することができ、たとえば、1つの値は、現在のノンス値またはカウンタ値に基づき、別の値は、現在のカウンタ値よりも大きな値に基づく、などである。ある実施形態では、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対して、24個の符号化されたノンスまたはカウンタを事前に計算することができる。ある実施形態では、セントラルサーバは、記憶された事前に計算された符号化された各ノンスまたはカウンタと関連付けられるデバイス識別子も含む、すべての登録されたワイヤレス識別送信機に対する事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタの別個のリスト(またはデータテーブル)を記憶することができる。

[0495]ブロック3756において、セントラルサーバは、たとえば、近接ブロードキャスト受信機によって送信されるサイティングメッセージ内で、符号化されたノンスまたはカウンタとローリング識別子とを含むメッセージを受信することができる。ブロック3758において、セントラルサーバは、受信されたメッセージから符号化されたノンスまたはカウンタを抽出することができ、ブロック3318において、受信されたメッセージからローリング識別子を抽出することができる。判定ブロック3760において、セントラルサーバは、事前に計算されたノンスまたはカウンタのいずれかと、抽出されたノンスまたはカウンタ(または「ctr’」)が一致するかどうかを判定することができる。たとえば、セントラルサーバは、受信されたメッセージから抽出される符号化されたノンス値またはカウンタ値を、登録された各ワイヤレス識別送信機に対する複数のセントラルサーバにより符号化されたノンス値またはカウンタ値と比較して、あらゆる一致を識別することができる。抽出されたノンスまたはカウンタが事前に計算されたノンスまたはカウンタと一致する場合(すなわち、判定ブロック3760=「はい」)、ブロック3762において、セントラルサーバは、一致した事前に計算されたノンスまたはカウンタに基づいて、候補のワイヤレス識別送信機を識別することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、セントラルサーバ中のデータテーブル中の事前に計算されたノンスまたはカウンタに関連して記憶されたdeviceIDとして、候補を識別することができる。ブロック3764において、セントラルサーバは、ストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、図37Aの動作を実行するときにワイヤレス識別送信機が使用する同じAES−CTR)を介して、候補のワイヤレス識別送信機の記憶された情報(たとえば、deviceID、秘密鍵など)を使用して、ローリング識別子を復号し、復号されたデバイス識別子(またはM)を見つけることができる。判定ブロック3766において、セントラルサーバは、復号されたデバイス識別子(M)と候補のワイヤレス識別送信機のdeviceIDが一致するかどうかを判定することができる。そのような一致により、セントラルサーバは、ローリング識別子の復号、または符号化されたノンス値もしくはカウンタ値を伴うことなく、受信されたローリング識別子と関連付けられるワイヤレス識別送信機を識別することが可能になり得る。deviceIDと復号された識別子(M)が一致する場合(すなわち、判定ブロック3766=「はい」)、ブロック3770において、セントラルサーバは、候補のワイヤレス識別送信機から発信されるものとして、受信されたメッセージを識別することができる。ブロック3772において、セントラルサーバは、現在のノンスまたはカウンタと、事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタとを更新することができる。たとえば、受信されたメッセージの発信者として識別されたワイヤレス識別送信機に対するデータベースのエントリは、新たな現在のノンスまたはカウンタの情報、さらには、新たな事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタによって更新され得る。加えて、事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタの任意の記憶されたリストは、識別されたワイヤレス識別送信機に対応する新たに計算された符号化されたノンスまたはカウンタがリストに追加されたのと同時に除去された、より古い事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタを有し得る。別の実施形態では、受信されたメッセージの発信者として識別されたワイヤレス識別送信機が、セントラルサーバのデータベースにおいて「アクティブ化されていない」ものとして示される場合(すなわち、フラグが設定されていない)、セントラルサーバはまた、識別されたワイヤレス識別送信機が今ではアクティブ化されている(たとえば、フラグが設定されている)ことを反映するように、データベースを調整することができる。セントラルサーバは次いで、ブロック3756の動作を継続することができる。

[0496]deviceIDおよび復号された識別子(M)が一致しない場合(すなわち、判定ブロック3766=「いいえ」)、判定ブロック3768において、セントラルサーバは、他の候補があるかどうか、たとえば、セントラルサーバによって評価されていない他の登録されたワイヤレス識別送信機があるかどうかを判定することができる。他の候補がある場合(すなわち、判定ブロック3768=「はい」)、セントラルサーバは、たとえば、そのローリング識別子に関して評価すべき次のワイヤレス識別送信機を識別することによって、ブロック3762の動作を継続することができる。

[0497]他の候補がない場合(すなわち、判定ブロック3768=「いいえ」)、または、抽出されたノンスまたはカウンタが事前に計算されたノンスまたはカウンタと一致しない場合(すなわち、判定ブロック3760=「いいえ」)、セントラルサーバは、抽出されたローリング識別子をシステム中のすべての登録されたワイヤレス識別送信機と関連付けられる情報と比較することによって、受信されたメッセージの発信者を識別しようと試みることができる。したがって、判定ブロック3470において、セントラルサーバは、評価すべき別の登録されたワイヤレス識別送信機があるかどうかを判定することができる。たとえば、セントラルサーバは、すべての登録されたワイヤレス識別送信機の情報を繰り返し使用することができる。別のものがない場合(すなわち、判定ブロック3470=「いいえ」)、セントラルサーバは、ブロック3756における動作を継続することができる。

[0498]別のものがある場合(すなわち、判定ブロック3470=「はい」)、ブロック3464において、セントラルサーバは、次の登録されたワイヤレス識別送信機を選択することができる。図33を参照して上で説明されたのと同様に、ブロック3774において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機の初期のノンスまたはカウンタと第1の暗号鍵(K)とを伴う、ストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR)を介して、ローリング識別子を復号して、復号されたデバイス識別子(M’)を見つけることができる。判定ブロック3776において、セントラルサーバは、復号されたデバイス識別子(M’)と選択されたワイヤレス識別送信機のdeviceIDが一致するかどうかを判定することができる。識別子が一致しない場合(すなわち、判定ブロック3776=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック3470における動作を継続することができる。しかしながら、識別子が一致する場合(すなわち、判定ブロック3776=「はい」)、ブロック3778において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機から発信されたものとして、受信されたメッセージを識別することができ、ブロック3772の動作を継続することができる。

[0499]図37Cは、ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを含むメッセージを受信し処理する、セントラルサーバのためのある実施形態の方法3780を示す。方法3780の動作は、図37Bにおいて上で論じられたような2つのパスのプロセスを実行するのではなく、セントラルサーバが1つのパスのプロセスとして方法3780を実行し得ることを除き、方法3750の動作と同様である。具体的には、セントラルサーバは、登録された各ワイヤレス識別送信機に対する複数のセントラルサーバにより暗号化されたノンス値またはカウンタ値と、複数のセントラルサーバにより暗号化されたデバイス識別子(すなわち、deviceID)の両方を生成することができる。セントラルサーバは、各ワイヤレス識別送信機についてデータベースに記憶されたデータ(たとえば、deviceID、K、K’、初期のノンスまたはカウンタ、および現在のノンスまたはカウンタ)と、各デバイスに対する複数の事前に計算されたノンス値またはカウンタ値とを使用して、複数のセントラルサーバにより暗号化されたノンス値またはカウンタ値と、複数のサーバにより暗号化されたデバイスIDとを符号化することができる。セントラルサーバが、ローリング識別子と符号化されたノンスまたはカウンタとを含むサイティングメッセージを受信すると、セントラルサーバは、複数のセントラルサーバにより暗号化されたノンス値またはカウンタ値および複数のセントラルサーバにより符号化されたデバイスIDを、受信されたサイティングメッセージから取得されたローリング識別子および符号化されたノンスまたはカウンタと比較することができる。そして、ローリング識別子を発信したワイヤレス識別送信機のデバイス識別子は、ローリング識別子自体の実際の復号を必要とすることなく、事前に計算されたノンス値またはカウンタ値とデバイス識別子が完全に一致することに基づいて、識別され得る。

[0500]ブロック3752において、セントラルサーバは、システム中のすべてのワイヤレス識別送信機のデバイス識別子(すなわち、deviceID)と、初期のノンスまたはカウンタと、現在のノンスまたはカウンタと、秘密鍵(KおよびK’)とを有するデータベースエントリを、確立することができる。ブロック3754において、セントラルサーバは、すべてのワイヤレス識別送信機に対する、擬似ランダム関数と、第2の秘密鍵(K’)と、現在のノンスまたはカウンタ値とを使用して、符号化されたノンスまたはカウンタを事前に計算することができる。ブロック3782において、セントラルサーバは、すべてのワイヤレス識別送信機に対して、ストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTRブロック暗号化)、デバイス識別子、現在のノンスまたはカウンタ、および第1の秘密鍵(K)によって、符号化されたデバイス識別子を事前に計算することができる。言い換えれば、セントラルサーバは、たとえば、現在のノンスまたはカウンタと、事前に定義されたオフセットノンス値またはオフセットカウンタ値とを使用することによって、登録された各ワイヤレス識別送信機に対する複数の符号化されたデバイス識別子を生成することができ、または代替的に、セントラルサーバ内に記憶された現在のノンスまたはカウンタのみに基づいて、単一の符号化されたデバイス識別子のみを生成することができる。

[0501]ブロック3756において、セントラルサーバは、たとえば、近接ブロードキャスト受信機によって送信されるサイティングメッセージ内で、符号化されたノンスまたはカウンタとローリング識別子とを含むメッセージを受信することができる。ブロック3758において、セントラルサーバは、受信されたメッセージから符号化されたノンスまたはカウンタを抽出することができ、ブロック3318において、受信されたメッセージからローリング識別子を抽出することができる。判定ブロック3760において、セントラルサーバは、事前に計算されたノンスまたはカウンタのいずれかと、抽出されたノンスまたはカウンタ(または「ctr’」)が一致するかどうかを判定することができる。抽出されたノンスまたはカウンタが事前に計算されたノンスまたはカウンタと一致する場合(すなわち、判定ブロック3760=「はい」)、ブロック3762において、セントラルサーバは、一致した事前に計算されたノンスまたはカウンタに基づいて、候補のワイヤレス識別送信機を識別することができる。判定ブロック3784において、セントラルサーバは、抽出されたローリング識別子が、候補のワイヤレス識別送信機の事前に計算されたデバイス識別子のような、事前に計算された識別子のいずれかと一致するかどうかを判定することができる。

[0502]抽出されたローリング識別子が候補のワイヤレス識別送信機の事前に計算された識別子のいずれかと一致する場合(すなわち、判定ブロック3784=「はい」)、ブロック3770において、セントラルサーバは、候補のワイヤレス識別送信機から発信されたものとして、受信されたメッセージを識別することができる。ブロック3772’において、セントラルサーバは、現在のノンスまたはカウンタと、事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタと、事前に計算された符号化されたデバイス識別子とを更新することができる。たとえば、受信されたメッセージの発信者として識別されたワイヤレス識別送信機に対するデータベースのエントリは、新たな現在のノンスまたはカウンタの情報、さらには、新たな事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタおよび事前に計算された符号化されたデバイス識別子によって更新され得る。加えて、事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタの任意の記憶されたリストは、識別されたワイヤレス識別送信機に対応する新たに計算された符号化されたノンスまたはカウンタまたはデバイス識別子がリストに追加されたのと同時に除去された、より古い事前に計算された符号化されたノンスまたはカウンタまたは符号化されたデバイス識別子を有し得る。別の実施形態では、受信されたメッセージの発信者として識別されたワイヤレス識別送信機が、セントラルサーバのデータベースにおいて「アクティブ化されていない」ものとして示される場合(すなわち、フラグが設定されていない)、セントラルサーバはまた、識別されたワイヤレス識別送信機が今ではアクティブ化されている(たとえば、フラグが設定されている)ことを反映するように、データベースを調整することができる。セントラルサーバは次いで、ブロック3756の動作を継続することができる。

[0503]抽出されたローリング識別子が候補のワイヤレス識別送信機の事前に計算された識別子のいずれかと一致しない場合(すなわち、判定ブロック3784=「いいえ」)、判定ブロック3768において、セントラルサーバは、他の候補があるかどうか、たとえば、セントラルサーバによって評価されていない他の登録されたワイヤレス識別送信機があるかどうかを判定することができる。他の候補がある場合(すなわち、判定ブロック3768=「はい」)、セントラルサーバは、たとえば、そのローリング識別子に関して評価すべき次のワイヤレス識別送信機を識別することによって、ブロック3762の動作を継続することができる。

[0504]他の候補がない場合(すなわち、判定ブロック3768=「いいえ」)、または、抽出されたノンスまたはカウンタが事前に計算されたノンスまたはカウンタと一致しない場合(すなわち、判定ブロック3760=「いいえ」)、セントラルサーバは、抽出されたローリング識別子をシステム中のすべての登録されたワイヤレス識別送信機と関連付けられる情報と比較することによって、受信されたメッセージの発信者を識別しようと試みることができる。したがって、判定ブロック3470において、セントラルサーバは、評価すべき別の登録されたワイヤレス識別送信機があるかどうかを判定することができる。たとえば、セントラルサーバは、すべての登録されたワイヤレス識別送信機の情報を繰り返し使用することができる。別のものがない場合(すなわち、判定ブロック3470=「いいえ」)、セントラルサーバは、ブロック3756における動作を継続することができる。

[0505]別のものがある場合(すなわち、判定ブロック3470=「はい」)、ブロック3464において、セントラルサーバは、次の登録されたワイヤレス識別送信機を選択することができる。ブロック3774において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機の初期のノンスまたはカウンタと第1の暗号鍵(K)とを伴う、ストリーミング様暗号化アルゴリズム(たとえば、AES−CTR)を介して、ローリング識別子を復号して、復号されたデバイス識別子(M’)を見つけることができる。判定ブロック3776において、セントラルサーバは、復号されたデバイス識別子(M’)と選択されたワイヤレス識別送信機のdeviceIDが一致するかどうかを判定することができる。識別子が一致しない場合(すなわち、判定ブロック3776=「いいえ」)、セントラルサーバは、判定ブロック3470における動作を継続することができる。しかしながら、識別子が一致する場合(すなわち、判定ブロック3776=「はい」)、ブロック3778において、セントラルサーバは、選択されたワイヤレス識別送信機から発信されたものとして、受信されたメッセージを識別することができ、ブロック3772’の動作を継続することができる。

[0506]図38Aは、例示的なワイヤレス識別送信機110のコンポーネントを示す。ワイヤレス識別送信機110は、マイクロコントローラ3802と、アンテナ3806に結合された短距離無線3804(たとえば、Bluetooth無線またはトランシーバ)と、メモリ3808と、バッテリ3810とを含み得る。これらのコンポーネントは共通の接続によってリンクされるものとして示されるが、これらは様々な方法で相互接続され構成され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、マイクロコントローラ3802がメモリ3808の内容に基づいてメッセージをいつ送信するかを決定できるように、構成され得る。ある実施形態では、マイクロコントローラ3802はBluetoothシステムオンチップユニットであり得る。メモリ3808はまた、マイクロコントローラ3802からのコマンドに基づいて、アンテナ3806を介して短距離無線3804によって送信されるべき1つまたは複数のメッセージまたはメッセージの部分を含み得る。バッテリ3810は、他のコンポーネントにより必要とされるような電力を供給することができる。また、いくつかの実装形態では、マイクロコントローラ3802、短距離無線3804、および/またはメモリ3808は、単一の集積回路として一緒に集積され得る。これらのコンポーネントは、標準的な、または市販の構成のマイクロチップであってよく、例示的な実施形態の構造と矛盾しないブロックとして図38Aにおいて表される。

[0507]ワイヤレス識別送信機110は、ブレスレットのような様々な物体と結合され、または様々な物体に組み込まれ得る。たとえば、例示的なワイヤレス識別送信機110は、腕時計バンドまたは犬の首輪のような、ストラップに容易に取り付けられる形態であり得る。代替的な実施形態は、ワイヤレス識別送信機110を、追跡を必要とし得る任意の他の動く物体に組み込むことができる。

[0508]ワイヤレス識別送信機110は、周期的に電力節減モードに入り、またはスリープ状態になることによって、たとえば、スリープと、ワイヤレス識別送信機110の識別コードを伴うパケットのブロードキャストとを一定の間隔で繰り返すことによって、電力を節減することができる。様々な実施形態は、より頻繁に、またはより稀にブロードキャストするいくつかの実施形態、スリープ期間とスリープ期間との間に数秒または数分ごとに目覚めてブロードキャストするいくつかの実施形態などの、ブロードキャストとスリープの様々な周期を含み得る。

[0509]ある実施形態では、バッテリ3810は交換可能なコイン電池バッテリであり得る。別の実施形態では、ワイヤレス識別送信機110は、アンテナ3806を利用して、更新ソフトウェア、命令、または、送信間隔および/もしくは送信電力の構成などの構成動作において記憶し使用するための他のデータを受信することができる。図3を参照して上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機110はまた、ローリングコードまたは識別子を生成するための、ソフトウェア、アルゴリズム、命令、コード、または他のルーチンを記憶し実行することができる。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機は、時間(たとえば、UTC)情報を保持しなくてよいが、代わりに、時計として30ppm 16kHzの水晶を使用し得る。時計として水晶をそのように使用することで、1年で約40秒の時間のずれが生じ得る。

[0510]図38Bは、図38Aに関して上で論じられたコンポーネントと同様に、マイクロコントローラ3802と、アンテナ3806に結合された短距離無線3804(たとえば、Bluetooth(登録商標)無線またはトランシーバ)と、メモリ3808と、バッテリ3810とを含み得る、ある実施形態のワイヤレス識別送信機110を示す。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機110はさらに、トリガ動作に基づいて、またはトリガ動作に応答して、スイッチ3812、またはワイヤレス識別送信機110をアクティブ化する他の手段を含んでよく、またはそれに結合されてよい。スイッチ3812は、水銀スイッチ、機械スイッチ、電気スイッチ、磁気スイッチ、温度感知スイッチ、加速度によりアクティブ化されるスイッチ、および圧力感知スイッチのいずれかであり得る。トリガ動作の前に、ワイヤレス識別送信機110は、オフのままであってよく、電力を節減することができる。

[0511]ある実施形態では、スイッチ3812は、マイクロコントローラ3802のような1つまたは複数のコンポーネントと結合され、いくつかの動作またはイベントに応答してワイヤレス識別送信機110をアクティブ化するように構成される、アクティブ化スイッチであり得る。アクティブ化スイッチは、水銀スイッチ、機械スイッチ、電気スイッチ、磁気スイッチ、温度感知スイッチ、加速度によりアクティブ化されるスイッチ、および圧力感知スイッチのいずれかであり得る。アクティブ化されると、ワイヤレス識別送信機110は、上で説明されたような識別子をブロードキャストすることを開始し得る。スイッチ3812は、ワイヤレス識別送信機110が位置決定されるとワイヤレス識別送信機110をデアクティブ化するためにスイッチが戻され得る(たとえば、開放され得る)ように、構成され得る。あるいは、スイッチ3812は、ワイヤレス識別送信機110が一度アクティブ化されると、少なくともスイッチ3812によってはデアクティブ化され得ないように、構成され得る。

[0512]上で言及されたように、スイッチ3812は、種々の異なるトリガイベントに応答するように設計された種々のスイッチのいずれかであり得る。この実施形態で実装され得るスイッチ3812のタイプのいくつかの例には、デバイスが動かされたことまたは傾かされたことに応答して閉じ得る水銀スイッチ、デバイスが磁場から離されると(たとえば、デバイスが磁石から離れるように動かされると)アクティブ化され得る磁気スイッチ、磁場がデバイスに加えられると(たとえば、電気モーターが電力供給されると)アクティブ化され得る磁気スイッチ、加速度または物理的な動きに応答してアクティブ化され得る機械スイッチ、ワイヤレス識別送信機110が事前に定義された閾値の加速度を超えて加速されるときにアクティブ化するように構成される、加速度によりアクティブ化されるスイッチ、周囲の圧力が変化すると(たとえば、ワイヤレス識別送信機110が水から上げられる、または水の中に入れられる場合、航空機に取り込まれる場合、エレベーターで垂直に動かされる場合など)アクティブ化し得る圧力感知スイッチ、水に曝されるとアクティブ化する水分感知スイッチ、デバイスの部分にわたる負荷が定義された閾値を超えると(たとえば、モニタされた構造が曲がり始めると、または破壊すると)アクティブ化するように構成される、負荷測定によりアクティブ化されるスイッチ、温度が事前に定義された閾値を上回ると、および/または下回るとアクティブ化するように構成される、温度感知スイッチがある。

[0513]スイッチ3812によってアクティブ化されると、ワイヤレス識別送信機110は、信号をブロードキャストし、それによって、何が起きたかについてユーザまたは他のデバイスに警告することができる。たとえば、動き感知スイッチ3812を伴うワイヤレス識別送信機110は、価値のあるアイテムに取り付けられ得るので、アイテムが盗まれると、動きスイッチは、ワイヤレス識別送信機110をアクティブ化して、アイテムが追跡されることを可能にし得る。別の例では、温度感知スイッチ3812を伴うワイヤレス識別送信機110は、輸送の間に傷みやすい食品または医薬品に取り付けられ、損傷が発生し得るポイントに温度が達すると警告を送信するようにアクティブ化するように構成され得る。

[0514]あるいは、ワイヤレス識別送信機110は、別のデバイスに内蔵されてよく、そのデバイスからトリガ動作を受信することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、テレビジョンのような高価な家電機器に組み込まれ得る。家電機器が盗まれると、持っていくためにプラグが抜かれたときの電力の喪失は、スイッチ3812をトリガし、ワイヤレス識別送信機110をアクティブ化して、警察が盗まれた物品を追跡することを可能にし得る。

[0515]ワイヤレス識別送信機110の相対的な簡易性により、ワイヤレス識別送信機110の実施形態は、盗難されやすい種々の物体および資産に適用され、物体または資産が盗まれた場合、または許可を伴わずに動かされた場合にのみアクティブ化される、使い捨てのワイヤレス識別送信機110として使用され得る。そのようなワイヤレス識別送信機110は、再充電されることもバッテリが交換されることも必要としなくてよく、デバイスが、水分または物理的損傷に対する耐性のために密封されたパッケージで構成されることを可能にする。そのような実施形態は、不動産の看板、自転車、庭の小人の置物などのような、比較的安価な資産を安価に追跡するために使用され得る。

[0516]図38Cは、例示的なワイヤレス識別送信機110のコンポーネントを示す。図38Aを参照して上で説明された実施形態と同様に、ワイヤレス識別送信機110は、マイクロコントローラ3802と、アンテナ3806に接続されマイクロコントローラ3802に結合された短距離無線3804(たとえば、Bluetooth(登録商標)、BTLE、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)など)と、メモリ3808、およびバッテリユニット3810とを含み得る。あるいは、メモリ3808は、マイクロコントローラ3802の中に含まれてよく、マイクロコントローラ3802は、別個の処理ユニットも含み得る。短距離無線3804は、デバイスIDを含むメッセージまたは信号をブロードキャストすることが可能な送信機、または代替的に、RF信号を送信し受信するように構成されるトランシーバであってよく、通信プロトコルを利用した他のデバイスとの通信を可能にする。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、スマートフォンのような、他の短距離無線対応デバイスと通信するように構成され得る。ある実施形態では、短距離無線3804は、LTE−D、ピアツーピアLTE−D、およびWiFi−Directのような、様々な低エネルギーのワイヤレス通信プロトコルを介して通信するように構成され得る。

[0517]ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機110は、近接ブロードキャスト受信機によって受信されることが可能な、および/またはユーザにより聞かれることが可能な音を放出するように構成されるスピーカ(図示されず)を含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、リッスンしている近接ブロードキャスト受信機にその存在を示し得る、可聴の通信を放出することができる。別の実施形態では、図5を参照して上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機110は、変化する信号強度で信号を送信するように構成されてよく、これにより、ワイヤレス識別送信機110からのブロードキャストが近接ブロードキャスト受信機によって受信され得る範囲を変化させる。

[0518]加えて、ワイヤレス識別送信機110は、様々な条件と変数とを測定するための、1つまたは複数のセンサを含み得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機110は、加速度計3815(または、ジャイロスコープまたは重力計のような任意の他の動きセンサ)を含んでよく、これは、ワイヤレス識別送信機110と関連付けられる資産の動きを示すデータを収集することができる。たとえば、加速度計3815は、ワイヤレス識別送信機110を持ち運ぶ子供の動きを記述する動きデータを生成することができる。ワイヤレス識別送信機110に含まれ得る他のセンサには、温度センサ3816(サーミスタのような)、放射線センサ3817、湿度センサ3818、および二酸化炭素(CO2)センサ3819がある。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機110は、これらおよび他のセンサの任意の組合せを含み得る。これらの可能性のあるセンサは、ワイヤレス識別送信機110に組み込まれ得るセンサのタイプの例にすぎず、他のタイプのセンサも含まれ得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110はまた、マイクロフォン、カメラ、熱センサ、圧力センサ、および光センサのような、様々な図に示されないセンサを含み得る。

[0519]ある例示的な実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、中庭または庭の中に配置されてよく、中庭または庭に放水するスプリンクラーシステムを制御するために構成され得る。湿度センサ3818を含むワイヤレス識別送信機110はまた、中庭または庭の中に、たとえば、中庭または庭の中の土または植生の上(またはその下)に配置され得る。近接ブロードキャスト受信機は、湿度センサデータを含むブロードキャストメッセージを、ワイヤレス識別送信機110から周期的に受信することができ、湿度センサデータを含むサイティングメッセージをセントラルサーバに送信することができる。近接ブロードキャスト受信機は、中庭または庭が乾きすぎていることをワイヤレス識別送信機110からの湿度センサデータが示すことを示すデータを有する、返信メッセージをセントラルサーバから受信することができ、それに応答して、近接ブロードキャスト受信機は、スプリンクラーシステムをアクティブ化して、中庭または庭に放水することができる。あるいは、返信メッセージは、スプリンクラーシステムを開始し得る、実行すべき近接ブロードキャスト受信機に対する命令を含み得る。

[0520]図38Dは、ある実施形態のワイヤレス識別送信機110のコンポーネントを示す。図38Aを参照して上で説明された実施形態と同様に、ワイヤレス識別送信機110は、マイクロコントローラ3802と、アンテナ3806に接続されマイクロコントローラ3802に結合された第1の短距離無線3804(たとえば、Bluetooth(登録商標)、BTLE、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)など)と、メモリ3808と、バッテリユニット3810とを含み得る。加えて、ワイヤレス識別送信機110は、第2の短距離無線3804’を含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、第1の短距離無線3804としてBluetooth(登録商標)トランシーバと、第2の短距離無線3804’としてPeanut(登録商標)トランシーバとを含み得る。第1の短距離無線3804および第2の短距離無線3804’は、同じアンテナ3806と、マイクロコントローラ3802と、メモリ3808と、バッテリユニット3810とを利用し得る。

[0521]ワイヤレス識別送信機110はまた、振動信号を生成するための振動モーター3850、光信号を生成するための光源3851(たとえば、LED、電球など)、音声信号を生成するためのスピーカ3852、および/または、熱信号を生成するための赤外線LED 3853のような、短距離ワイヤレス信号をブロードキャストし、放出し、表現し、または別な方法で生成するための、他のコンポーネントと関連する回路とを任意選択で含み得る。そのようなシグナリングコンポーネントを使用して、近接ブロードキャスト受信機との通信を交換するための短距離無線信号の代替物として短距離ワイヤレス信号を生成することが、上で説明された。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機110は、上で説明されたように、放出される信号へとデータを変調または符号化することによって、様々な短距離ワイヤレス信号放出器を使用して、データ(たとえば、識別情報、ローリングIDなど)を通信することができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、点滅するLEDによって周期的に放出される光信号のシーケンスへと識別データを変換することによって、識別データをブロードキャストすることができる。

[0522]2つの短距離無線3804、3804’は、異なる受信範囲を伴うRF信号を送信することができ、これによって、近接ブロードキャスト受信機が、ワイヤレス識別送信機110の非常に近くにあり両方の無線からブロードキャストされる信号を受信できるときを、認識することが可能になる。そのような二重の範囲の能力は、種々の適用形態、特に、ブロードキャスト信号の受信に基づいてアクティブ化される機能にとって近接が重要である場合に、有用であり得る。ある実施形態では、ワイヤレス識別送信機110は、独立に、または同時に、両方の短距離無線3804、3804’によってワイヤレス信号をブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、両方の無線3804、3804’からメッセージをブロードキャストすることができる。別の例として、ワイヤレス識別送信機110は、第1の時間の期間は、第1の短距離無線3804で信号をブロードキャストし、第1の期間の直後にある第2の時間の期間は、第2の短距離無線3804’で信号をブロードキャストすることができる。別の実施形態では、図5を参照して上で説明されたシグナリング技法と同様に、ワイヤレス識別送信機110は、第1の短距離無線3804および第2の短距離無線3804’が各々可変の期間および/または可変の信号強度に対して利用される、事前に定義された順序またはパターンの周期で、信号をブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、数秒間、第1の短距離無線3804によってメッセージをブロードキャストすることができ、第2の短距離無線3804’による数秒のブロードキャストがそれに続き、第1の短距離無線による数秒のブロードキャストがそれに続く。

[0523]図38Eは、ワイヤレス識別送信機110’の別の実施形態のコンポーネントを示す。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機110は、マイクロコントローラ3802、アンテナ3806が接続された短距離無線3804、メモリ3808、およびバッテリ3810のような、データを処理し送信するためのコンポーネントを含み得る。上で説明されたように、ワイヤレス識別送信機110’はまた、CO2センサ3819のような、様々なセンサユニットを含み得る。

[0524]加えて、ワイヤレス識別送信機110’はまた、バッテリ3810に接続され光に曝されると電力を生成するように構成される、太陽電池3875を含み得る。太陽電池3875は、ワイヤレス識別送信機110’の筐体の中に、部分的にもしくは完全に含まれてよく、または代替的に、有線接続を通じてワイヤレス識別送信機110に接続されてよい。ワイヤレス識別送信機110’は、太陽電池3875を介して補助的な電力を集めることができ、太陽電池3875から受け取られている電力に基づいて、バッテリに蓄積されている電力を異なるように利用するように構成され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110’は、太陽電池3875から電力を受け取っている間は、増強された強度で信号を送信することができる。別の例として、ワイヤレス識別送信機110’は、太陽電池3875から受け取られる電力によってバッテリ3810を再充電することができる。

[0525]図39は、CO2センサを含むワイヤレス識別送信機110’の例示的な使用を示す。この例示的な使用法では、ワイヤレス識別送信機110’は、公園、森林、キャンプ場などの中の様々な位置に配置され得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110’は、森林または他の屋外の環境の中にある木3902に取り付けられ得る。ワイヤレス識別送信機110’は、それが太陽電池を介した電力の収集のために太陽光線に曝されるように、かつ、大気に曝されるように、配置され得る。多数のワイヤレス識別送信機110が、広大なカバレッジとセンサデータの収集とを実現するために、エリア全体に配備され得る。

[0526]ある適用形態では、ワイヤレス識別送信機110’は、山火事3904によって引き起こされるCO2のレベルの上昇3904を検出することができる。ワイヤレス識別送信機110’は、検出されたCO2の現在のレベルを、そのエリアの通常のCO2値および/またはこれまでのCO2値と比較するように構成されてよく、検出されたレベルが所定の許容閾値を超えると、CO2のレベルが上昇したこと、または危険であることを示すメッセージをブロードキャストすることができる。ブロードキャストメッセージは、送信機の識別子、センサデータ、センサデータに基づく情報および/または結論(たとえば、近くに山火事があること、崩が差し迫っていること、日光のレベルが危険であることなど)、警告の記述、ならびに、影響を受けるエリアを表現する情報を含み得る。

[0527]ユーザにより持ち運ばれる、または屋外の環境全体に配置される近接ブロードキャスト受信機は、ブロードキャストメッセージを受信することができ、そしてセンサデータを表示し、またはデータをセントラルサーバに中継することができる。ある実施形態では、ブロードキャストメッセージは、状況に応答し得るサーバまたは機関へ後続のメッセージが送信されるべきかどうかについての指示のような、受信デバイスのための命令を含み得る。たとえば、ブロードキャストメッセージは、受信デバイスのユーザ、森林を管理する機関、キャンパーの仲間などに警告するように、受信デバイスに命令することができる。

[0528]ある代替的な実施形態では、ワイヤレス識別送信機110は、糖のような他の電力源を利用するように構成され得る。ワイヤレス識別送信機110は、ワイヤレス識別送信機110が糖の源(たとえば、血液、樹液、砂糖水など)に添えられ糖の源から流体を引き出すことを可能にし得る、管が取り付けられたスパイクのようなコンポーネント(図示せず)を含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機110は、ワイヤレス識別送信機110が木の中の樹液にアクセスできるように、スパイクと管とを介して木に接続され得る。別の例として、ワイヤレス識別送信機110は、ワイヤレス識別送信機110が動物の血流にアクセスできるように、スパイクと管とを介して動物(たとえば、人、ペット、野生動物など)に取り付けられ得る。よく知られているように、糖を電気エネルギーへと変換することを可能にする、様々な変換処理およびコンポーネント(図示せず)がワイヤレス識別送信機110に含まれてよい。ワイヤレス識別送信機110は、バッテリに電気エネルギーを蓄積することができるので、無制限に電力供給され得る。たとえば、エネルギーとして木の樹液を利用すると、ワイヤレス識別送信機110は、冬に雪の下に埋まっている場合などでも、太陽エネルギーにアクセスすることなく電力供給され得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機はまた、当技術分野で知られている同様の技法を使用して、糖を電気エネルギーに変換するように構成され得る。別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、野生動物保護区域または国有林の中の木などの、様々な位置に配置されてよく、野生動物(たとえば、ヘラジカ、シカ、エルクなど)、ハイカー、車両、木、および/またはモニタされるべき任意の他の対象物に取り付けられるワイヤレス識別送信機110からブロードキャストメッセージを受信するように構成され得る。

[0529]図40Aは、例示的な近接ブロードキャスト受信機の実施形態の主要なコンポーネントを示す。近接ブロードキャスト受信機142は、アンテナ4006に結合された短距離ワイヤレス無線(たとえば、ワイヤレス識別送信機中のBluetooth無線)と通信することが可能な短距離無線4004(たとえば、Bluetooth無線またはトランシーバ)と、インターネットのようなネットワークを介してセントラルサーバ120に直接または間接的に返信することが可能な2次的ネットワークデバイス4008とを含み得る。いくつかの実施形態では、2次的ネットワークデバイス4008は、セルラーまたはワイヤレスの無線もしくはモデム、または他の有線ネットワークデバイスであってよい。近接ブロードキャスト受信機142はまた、プロセッサ4002と、メモリ4012と、主要な電源または近接ブロードキャスト受信機142が商用電源に結合された場合のバックアップ電源のいずれかとしてのバッテリ4010とを含み得る。近接ブロードキャスト受信機142は、GPS受信機4014、または、ワイヤレス識別送信機から受信される任意のメッセージと関連付けるべき現在の位置を決定するための他のタイプの位置決定機構を含み得る。近接ブロードキャスト受信機がモバイルではない場合、いくつかの実施形態では、位置が知られており不変であり得るので、近接ブロードキャスト受信機は、GPS受信機4014を含まなくてよい。これらのコンポーネントは共通の接続によってリンクされるものとして示されるが、これらは様々な方法で相互接続され構成され得る。これらのコンポーネントは、標準的な、または市販の構成のマイクロチップであってよく、例示的な実施形態の構造と矛盾しないブロックとして図40Aにおいて表される。

[0530]図40Bは、ある実施形態の近接ブロードキャスト受信機142のコンポーネントを示す。図40Aを参照して上で説明されたのと同様に、近接ブロードキャスト受信機142は、アンテナ4006に結合された第1の短距離無線4004(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Peanut(登録商標)、Zigbee(登録商標)など)と、インターネットのようなネットワークを介してセントラルサーバへと直接または間接的に返信することが可能な二次的ネットワークデバイス4008とを含み得る。近接ブロードキャスト受信機142はまた、プロセッサ4002、メモリ4012と、主要な電源または近接ブロードキャスト受信機142が商用電源に結合された場合のバックアップ電源とのいずれかとしてのバッテリ4010とを含み得る。近接ブロードキャスト受信機142は、GPS受信機4014、または、ワイヤレス識別送信機から受信される任意のメッセージと関連付けるべき現在の位置を決定するための他のタイプの位置決定機構を含み得る。加えて、近接ブロードキャスト受信機142は、Peanut(登録商標)トランシーバのような、第2の短距離無線4004’を含み得る。たとえば、近接ブロードキャスト受信機は、第1の短距離無線4004としてBluetooth(登録商標)トランシーバと、第2の短距離無線4004’としてPeanut(登録商標)トランシーバとを含み得る。第1の短距離無線4004および第2の短距離無線4004’は、同じアンテナ4006と、プロセッサ4002と、メモリ3808と、バッテリユニット4010とを利用し得る。様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機は、第2の短距離無線4004’(すなわち、Peanut無線)および/または第1の短距離無線4004(たとえば、Bluetooth無線)を利用して、対応する無線を装備した近接ブロードキャスト受信機によって受信されることが可能なメッセージをブロードキャストすることができる。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、識別情報を含むメッセージの、Bluetooth(登録商標)無線によるブロードキャストとPeanut(登録商標)無線によるブロードキャストとを交互に行うことができる。

[0531]近接ブロードキャスト受信機142はまた、振動信号を検出するための加速度計4052、光信号を検出するためのカメラ4054、音声信号を受信するためのマイクロフォン4056、および、熱信号を検出するための赤外線センサ4058のような、短距離ワイヤレス信号を検出し、受信し、別な方法で処理するための、他のコンポーネントと関連する回路とを任意選択で含み得る。これらの任意選択のコンポーネントは、短距離無線信号を受信することの代わりに、またはそれと組み合わせて、光、音、振動、および熱の短距離ワイヤレス信号を受信するために使用され得る。

[0532]様々な実施形態において、近接ブロードキャスト受信機142は、上で説明されたように、信号のシーケンスをデータへと変換することによって、様々な短距離ワイヤレス信号のタイプを使用してデータを通信することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機内のスピーカによって放出される音声信号のシーケンスを受信し、その信号を変換して、ワイヤレス識別送信機の識別情報を決定することができる。

[0533]様々な実施形態において、ワイヤレス識別送信機および近接ブロードキャスト受信機142は各々、様々な形式の短距離ワイヤレス信号を送信し受信するためのコンポーネントを含み得る。たとえば、ワイヤレス識別送信機は、光信号を表現するための電球と、光信号を受信するためのカメラとの両方を含み得る。別の例として、近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機から音声信号を受信するためのマイクロフォン4056と、音声信号を表現するためのスピーカとの両方を含み得る。信号生成コンポーネントと信号受信コンポーネントの両方を含むことによって、近接ブロードキャスト受信機およびワイヤレス識別送信機は、図4および図10を参照して上で説明されたような二方向の通信を交換することができる。

[0534]図41Aおよび図41Bは、近接ブロードキャスト受信機142がワイヤレス識別送信機の短い通信範囲内に入る可能性が最も高い、様々な交通量の多い位置に配置された近接ブロードキャスト受信機142を示す。たとえば、近接ブロードキャスト受信機142は、タクシー、バス、列車、空港の中の検査デバイス、および他の一般に使用される形式の交通手段に取り付けられ得る。

[0535]図41Aは、上部に近接ブロードキャスト受信機142が取り付けられたタクシー4102を示す。この近接ブロードキャスト受信機142は、タクシー4102内の乗客の任意のワイヤレス識別送信機と、さらには、タクシーが移動するときにタクシーの範囲内に入る任意のワイヤレス識別送信機と、送信を交換することができる。

[0536]図41Bは、交通信号4150の上部に取り付けられた近接ブロードキャスト受信機142を示す。近接ブロードキャスト受信機は、下を通る交通の中の任意のワイヤレス識別送信機からブロードキャストを受信することができる。その近接ブロードキャスト受信機は固定式なので、GPS受信機を含まなくてよい。さらなる実施形態では、近接ブロードキャスト受信機142は、交通カメラ4152に結合され得る。この実施形態では、近接ブロードキャスト受信機142がターゲットデバイスIDの受信を認識すると、近接ブロードキャスト受信機142は、セントラルサーバに送信されるサイティングレポートとともに、交差点中の車両の画像または短いビデオを提供するために、写真の撮影を開始するように交通カメラをトリガすることができる。この実施形態は、関心のある人または資産を運ぶ車両の位置と画像の両方を提供することができ、これは、デバイスを探索する警察にとって非常に有用であり得る。

[0537]代替的な実施形態では、近接ブロードキャスト受信機142は、ワイヤレス識別送信機からのメッセージと関連付けられるべき信号またはデータを提供することができる、カメラ、マイクロフォン、熱電対などのような様々な変換器またはセンサと結合され得る。

[0538]様々な変換器またはセンサはまた、ワイヤレス識別送信機とも結合されてよく、実施形態のシステムを使用して、マシンツーマシンの通信のための状態データまたはセンサデータをレポートすることができる。たとえば、街路灯は、電球が切れたかどうかを判定するための、ワイヤレス識別送信機およびセンサ(たとえば、ヒューズまたは論理回路に結合された回路ブレーカー)と結合され得る。電球が切れたとセンサが判定すると、たとえばブロードキャストパケット中にセグメントまたはデータを含む、警告のブロードキャストが、ワイヤレス識別送信機によって行われ得る。このパケットは、たとえば、通信範囲内の適切に構成されたスマートフォンのような1つまたは複数の近接ブロードキャスト受信機によって受信され、インターネットに結合されたワイヤレスワイドエリアネットワークを介してサーバに送信され得る。この実施形態は、サービスの質が低く時間の保証がないが安価で適時的な構成で、新たなクラスのアドホックな接続サービスを事業者が提供することを可能にし得る。

[0539]様々な実施形態は、1つまたは複数の携帯電話、タクシーの近接ブロードキャスト受信機、交通信号の近接ブロードキャスト受信機、または他の固定式のもしくはモバイル近接ブロードキャスト受信機のような、異なるタイプの近接ブロードキャスト受信機の任意の組合せを依存し得る。

[0540]図42Aは、一般的なRJ−11電話ジャックに差し込まれ得るある実施形態の近接ブロードキャスト受信機4200のコンポーネントを示す。上で説明されたように、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス識別送信機による短距離無線ブロードキャストをリッスンするように構成されてよく、ブロードキャストを受信したことに応答して、信号をサーバに中継し、信号の中の情報を処理し、または信号を完全に無視することができる。一般に、近接ブロードキャスト受信機は、街灯、車両、および、ワイヤレス識別送信機からの短距離無線ブロードキャストを受信することが可能なスマートフォンの中などの、様々な状況および場所において設置され得る。

[0541]一般的な電話ジャック(すなわち、壁に取り付けられた)を介して電話通信線に接続されるように近接ブロードキャスト受信機4200を構成することで、受信されたブロードキャストメッセージが、電話線を通じてセントラルサーバに中継されること、さらには電話線から電力を受け取ることが可能になる。図40Aを参照して上で説明される実施形態と同様に、近接ブロードキャスト受信機4200は、プロセッサ4002と、バッテリ4010と、メモリユニット4012と、アンテナ4006に接続された短距離無線4004(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth LE、LTE−D、ピアツーピアLTE−D、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)など)とを含み得る。加えて、近接ブロードキャスト受信機4200は、プロセッサ401に接続されたダイヤルアップモデム4202と、ダイヤルアップモデム4202が電話線と接続することを可能にする電話プラグまたは物理コネクタ4204とを含み得る。たとえば、物理コネクタ4204は、RJ−11規格のモジュラーコネクタであり得る。近接ブロードキャスト受信機4200は、物理コネクタ4204を介した電話線を通じて電力を受け取り、さらに、ダイヤルアップモデム4202によって処理される通信を交換することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機4200は、バッテリ4010によって電力供給されるように、または代替的に、電話線を通じて電力を受け取るように構成され得る。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機4200は、物理コネクタ4204を介して電話線から受け取られる電力を使用して、内部バッテリ4010を再充電することができる。

[0542]図42Bは、イーサネットジャックに差し込まれ得る近接ブロードキャスト受信機4250を示す。近接ブロードキャスト受信機4250は、ダイヤルアップモデムの代わりに、イーサネットデータネットワークを通じて(イーサネットネットワーク配線を介して)データを交換するためのネットワークインターフェースコントローラ4252を含み得ることを除いて、図42Aを参照して上で説明された実施形態と同様であり得る。加えて、近接ブロードキャスト受信機4250は、ネットワークインターネットコントローラ4252をイーサネットネットワークの外部配線と接続するように構成される物理コネクタ4254を含み得る。たとえば、物理コネクタ4254は、8P8C(またはRJ−45)モジュラーコネクタであり得る。近接ブロードキャスト受信機4250はまた、物理コネクタ4254を介したイーサネットネットワーク配線を通じて電力を受け取り、さらに、ネットワークインターフェースコントローラ4252によって処理される通信を交換することができる。たとえば、近接ブロードキャスト受信機4250は、バッテリ4010によって電力供給されてよく、または代替的に、イーサネットネットワーク配線を通じて電力を受け取ってよい。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機4250は、物理コネクタ4254を介してイーサネットネットワーク配線から受け取られる電力を使用して、内部バッテリ4010を再充電することができる。

[0543]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、車両(たとえば、車、バン、トラック、航空機など)の中に配置されてよく、車両のバッテリまたは電気システムを電力(たとえば、追加の電力、基本的な電力、または再充電の電力)として利用し、利用可能なアンテナと、アクセスGPSと、セルラーモデムと、電力線通信(車両を再充電するとき)と、車の中の他のシステムとを使用して、近接ブロードキャスト受信機の位置座標を決定し、ワイヤレス識別送信機のブロードキャストメッセージをサーバに中継するように構成され得る。

[0544]別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、ワイヤレス充電ステーションの中に配置されてよく、またはそれに接続されてよい。たとえば、店舗または社会的エリアは、顧客により持ち運ばれるワイヤレス識別送信機からの送信を受信するように構成される近接ブロードキャスト受信機も含み得る顧客のスマートフォンを再充電するための、顧客向けの充電ステーションを提供することができる。

[0545]別の実施形態では、近接ブロードキャスト受信機は、電気自動車の中に配置され、電気自動車のコンポーネントを利用するように構成され得る。たとえば、受信機は、セルラーネットワーク通信のような送信のために、電気自動車の大型バッテリを利用することができ、車のGPSチップまたは受信機から位置情報を集めることができる。

[0546]図42Cは、電源コンセントに差し込まれ得るある実施形態の近接ブロードキャスト受信機4275を示す。図40Aを参照して上で説明される実施形態と同様に、近接ブロードキャスト受信機4275は、プロセッサ4002と、メモリユニット4012と、アンテナ4006に接続された短距離無線4004(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth LE、LTE−D、ピアツーピアLTE−D、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)など)とを含み得る。近接ブロードキャスト受信機4275はまた、第2のアンテナ4276に結合されるWiFiシステムオンチップ4278(図42Cでは「SOC」と呼ばれる)を含み得る。別の実施形態では、システムオンチップ4278はBluetooth Low Energyシステムオンチップであり得る。近接ブロードキャスト受信機4275は、システムオンチップ4278を利用して、たとえばWiFiルータと通信することによって、ワイヤレスローカルエリアネットワークを通じてデータを交換することができる。加えて、近接ブロードキャスト受信機4275は、電源とインターフェースをとり、または、交流電源(または「AC」)などの電源を別な方法で受け取るための、プラグ4282を含み得る。様々な実施形態において、プラグ4282は、異なる規格の電源コンセント規格(たとえば、英国規格、全国電機製造業者協会など)と接続するように構成されてよく、接地要素(図示されず)を含んでよい。プラグ4282は、プロセッサ4002などの近接ブロードキャスト受信機4275の様々なコンポーネントに電力を提供する、USB電源4280に結合され得る。代替的な実施形態では、近接ブロードキャスト受信機4275は、プラグ4282および/またはUSB電源4280から受け取られた電力を使用して、内部バッテリ(図示されず)を再充電することができる。

[0547]ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機4275は、プロセッサ4002および/またはシステムオンチップ4278により利用され得るメモリ4012または他の回路の中などに、短距離信号と長距離信号をそれぞれ送信および/または受信するための動作を実行するための、ソフトウェア命令を記憶することができる。ある実施形態では、近接ブロードキャスト受信機4275は、アンテナ4006、4276を利用して、更新ソフトウェア、命令、または、ファームウェアの更新、動作パラメータの修正、および他の構成の修正の際に記憶し使用するための他のデータを受信することができる。

[0548]図43は、様々な実施形態での使用に適したスマートフォンタイプのモバイルデバイスのシステムブロック図である。スマートフォン4300は、内部メモリ4302とディスプレイ4303とスピーカ4354とに結合されたプロセッサ4301を含み得る。加えて、スマートフォン4300は、プロセッサ4301に結合されたワイヤレスデータリンクおよび/または携帯電話トランシーバ4305に接続され得るとともに、広範囲のワイヤレス通信ネットワークを通じて通信することが可能な、電磁放射を送信および受信するためのアンテナ4304を含み得る。スマートフォンは、通信することまたはワイヤレス識別送信機とペアリングすることが可能な、別個の短距離無線トランシーバ4324を含み得る。スマートフォン4300は通常、ユーザ入力を受け取るためのメニュ選択ボタンまたはロッカースイッチ4308も含み得る。

[0549]図44は、本開示の様々な態様を実装するのに適したサーバ4400のシステムブロック図である。サーバ4400は、市販のサーバデバイスであってよい。そのようなサーバ4400は通常、揮発性メモリ4402と、ディスクドライブ4403などの大容量不揮発性メモリとに結合されたプロセッサ4401とを含む。サーバ4400はまた、プロセッサ4401に結合されたフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDディスクドライブ4406を含み得る。サーバ4400はまた、他のブロードキャストシステムコンピュータとサーバとに結合されたローカルエリアネットワークのような、ネットワーク4405とのデータ接続を確立するための、プロセッサ4401に結合されたネットワークアクセスポート4404を含み得る。

[0550]プロセッサ4301、4401は、以下で説明される様々な実施形態の機能を含む、種々の機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得る任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいは1つまたは複数の多重プロセッサチップであり得る。一部のモバイル近接ブロードキャスト受信機では、1つのプロセッサをワイヤレス通信機能専用とし、1つのプロセッサを他のアプリケーションの実行専用とするなど、複数のプロセッサ4301が設けられ得る。一般に、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされ、プロセッサ4301、4401にロードされる前に内部メモリ4302、4402、4403に記憶され得る。プロセッサ4301、4401は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含み得る。

[0551]上記の方法の説明およびプロセスフローチャートは、単に説明のための例として提供されたものであり、様々な実施形態のステップが提示された順序で実行されなければならないことを要求または暗示するものではない。当業者により諒解されるように、上記の実施形態におけるステップの順序は、任意の順序で実行され得る。「その後」、「次いで」、「次に」などの単語は、ステップの順序を限定するものではなく、これらの単語は、単に、読者に方法の説明を案内するために使用される。さらに、たとえば、冠詞「a」、「an」または「the」を使用する単数形の請求項の要素への言及は、その要素を単数形に限定するものと解釈されるべきではない。

[0552]本明細書で開示される実施形態に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上では概してそれらの機能に関して説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。

[0553]本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連係する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはいかなる他のこのような構成の組合せとしても実装され得る。代替的に、いくつかのステップまたは方法は、所与の機能に固有の回路によって実行され得る。

[0554]1つまたは複数の例示的な態様では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を通じて送信され得る。本明細書で開示される方法またはアルゴリズムのステップは、有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に存在し得る、プロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで具現化され得る。有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)と、レーザーディスク(登録商標)(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)と、フロッピーディスク(disk)と、ブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)とを含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せも非一時的コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、有形の非一時的機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。

[0555]開示された実施形態の上記の説明は、当業者が本発明を製作または使用することを可能にするように提供されたものである。これらの実施形態への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書で示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲ならびに本明細書で開示される原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。 以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。 [C1] 近隣デバイスによる受信のための識別情報を含むメッセージを通信するワイヤレス識別送信機のための方法であって、 前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成することと、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストすることと を備える、方法。 [C2] ローリング識別子を生成することは、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つを使用して前記ローリング識別子を生成することを備える、 [C1]に記載の方法。 [C3] 前記メッセージは、80ビット以下のサイズを有する単一のパケットであり、前記秘密鍵は、128ビットである、 [C1]に記載の方法。 [C4] 前記メッセージは、前記ワイヤレス識別送信機のデバイスタイプ情報と、センサデータと、命令とをさらに含む、 [C1]に記載の方法。 [C5] 前記メッセージは、熱、振動、光、および無線信号のうちの少なくとも1つを使用してブロードキャストされ、前記無線信号は、Bluetoothローエネルギーパケットを含む、 [C1]に記載の方法。 [C6] 起動に応答して短距離無線をアクティブ化することと、 構成期間の間に設定されるべき構成パラメータを示す構成メッセージをブロードキャストすることと、 前記構成期間の間に構成設定を受信したことに応答して、前記構成パラメータを設定することと をさらに備える、[C1]に記載の方法。 [C7] 前記構成期間は、60秒である、[C6]に記載の方法。 [C8] 前記構成パラメータは、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第1の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第2の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C6]に記載の方法。 [C9] 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含み、近隣デバイスからの入来するメッセージを受信することの前記ワイヤレス識別送信機の可用性を示す、第2のメッセージを、第1の期間の間、周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間に、前記第2のメッセージにおいて示された前記可用性に対応する前記入来するメッセージを受信することと をさらに備える、[C1]に記載の方法。 [C10] 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストすることは、 第1の期間の間、第1の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間、第2の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと を備える、[C1]に記載の方法。 [C11] 近隣デバイスによる受信のための識別情報を含むメッセージを通信するように構成されるワイヤレス識別送信機であって、 前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成するための手段と、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストするための手段と を備える、ワイヤレス識別送信機。 [C12] 前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成するための手段は、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つを使用して、前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的に前記ローリング識別子を生成するための手段を備える、 [C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C13] 前記メッセージは、80ビット以下のサイズを有する単一のパケットであり、前記秘密鍵は、128ビットである、 [C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C14] 前記メッセージは、前記ワイヤレス識別送信機のデバイスタイプ情報と、センサデータと、命令とをさらに含む、 [C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C15] 前記メッセージは、熱、振動、光、および無線信号のうちの少なくとも1つを使用してブロードキャストされ、前記無線信号は、Bluetoothローエネルギーパケットを含む、 [C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C16] 起動に応答して短距離無線をアクティブ化するための手段と、 構成期間の間に設定されるべき構成パラメータを示す構成メッセージをブロードキャストするための手段と、 前記構成期間の間に構成設定を受信したことに応答して、前記構成パラメータを設定するための手段と をさらに備える、[C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C17] 前記構成期間は、60秒である、[C16]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C18] 前記構成パラメータは、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第1の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第2の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C16]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C19] 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含み、近隣デバイスからの入来するメッセージを受信する前記ワイヤレス識別送信機の可用性を示す第2のメッセージを、第1の期間の間、周期的にブロードキャストするための手段と、 第2の期間の間に、前記第2のメッセージにおいて示された前記可用性に対応する前記入来するメッセージを受信するための手段と をさらに備える、[C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C20] 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストするための手段は、 第1の期間の間、第1の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストするための手段と、 第2の期間の間、第2の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストするための手段と を備える、[C11]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C21] 近隣デバイスによる受信のための識別情報を含むメッセージを通信するように構成されるワイヤレス識別送信機であって、 短距離ワイヤレス送信機と、 前記短距離ワイヤレス送信機に結合されたプロセッサと を備え、前記プロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成することと、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含むメッセージを、前記短距離ワイヤレス送信機を介して周期的にブロードキャストすることと を備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、ワイヤレス識別送信機。 [C22] 前記プロセッサは、前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成することが、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つを使用して、前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的に前記ローリング識別子を生成することを備えるように動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C23] 前記メッセージは、80ビット以下のサイズを有する単一のパケットであり、前記秘密鍵は、128ビットである、 [C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C24] 前記メッセージは、前記ワイヤレス識別送信機のデバイスタイプ情報と、センサデータと、命令とをさらに含む、 [C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C25] 前記短距離ワイヤレス送信機は、熱、振動、光、無線信号、およびBluetoothローエネルギー信号のうちの少なくとも1つを送信する、 [C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C26] 前記短距離ワイヤレス送信機は、トランシーバであり、前記プロセッサは、 起動に応答して、前記短距離ワイヤレストランシーバをアクティブ化することと、 構成期間の間に設定されるべき構成パラメータを示す構成メッセージをブロードキャストすることと、 前記構成期間の間に構成設定を受信したことに応答して、前記構成パラメータを設定することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C27] 前記構成期間は、60秒である、[C26]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C28] 前記構成パラメータは、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第1の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第2の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C26]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C29] 前記プロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含み、近隣デバイスからの入来するメッセージを受信する前記ワイヤレス識別送信機の可用性を示す第2のメッセージを、第1の期間の間、周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間に、前記第2のメッセージにおいて示された前記可用性に対応する前記入来するメッセージを受信することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C30] 前記プロセッサは、前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストすることが、 第1の期間の間、第1の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間、第2の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと を備えるように動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C21]に記載のワイヤレス識別送信機。 [C31] 近隣デバイスによる受信のための識別情報を含むメッセージを通信するように構成されるワイヤレス識別送信機のための動作をプロセッサに実行させるように構成される、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記動作は、 前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成することと、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストすることと を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C32] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的にローリング識別子を生成することが、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つを使用して、前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとに基づいて、周期的に前記ローリング識別子を生成することを備えるように動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、 [C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C33] 前記メッセージは、80ビット以下のサイズを有する単一のパケットであり、前記秘密鍵は、128ビットである、 [C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C34] 前記メッセージは、前記ワイヤレス識別送信機のデバイスタイプ情報と、センサデータと、命令とをさらに含む、 [C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C35] 前記メッセージは、熱、振動、光、および無線信号のうちの少なくとも1つを使用してブロードキャストされ、前記無線信号がBluetoothローエネルギーパケットを含む、 [C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C36] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 起動に応答して短距離無線をアクティブ化することと、 構成期間の間に設定されるべき構成パラメータを示す構成メッセージをブロードキャストすることと、 前記構成期間の間に構成設定を受信したことに応答して、前記構成パラメータを設定することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、[C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C37] 前記構成期間は、60秒である、[C36]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C38] 前記構成パラメータは、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第1の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第2の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C36]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C39] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含み、近隣デバイスからの入来するメッセージを受信する前記ワイヤレス識別送信機の可用性を示す第2のメッセージを、第1の期間の間、周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間に、前記第2のメッセージにおいて示された前記可用性に対応する前記入来するメッセージを受信することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、[C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C40] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを周期的にブロードキャストすることが、 第1の期間の間、第1の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間、第2の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと を備えるように前記プロセッサに動作を実行させるように構成される、[C31]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C41] 近隣ワイヤレス識別送信機に対応する識別情報を含むメッセージを受信し中継する近接ブロードキャスト受信機のための方法であって、 近接の範囲内のワイヤレス識別送信機からローリング識別子を含む短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信することと、 前記受信したブロードキャストメッセージに応答してサイティングメッセージを生成することと、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子および関連するデータを含む、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージをサーバに送信することと を備える、方法。 [C42] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機に対応する識別情報、前記サイティングメッセージが警告または登録されたサービスに関するかどうか、前記近接ブロードキャスト受信機で実行されるソフトウェアまたはアプリケーションに関する情報、位置情報、ある場所中の既知のエリアに関する近接情報、およびタイムスタンプデータのうちの少なくとも1つを含む、 [C41]に記載の方法。 [C43] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機の前記識別情報を確認する認証情報をさらに含む、 [C42]に記載の方法。 [C44] 前記受信されたブロードキャストメッセージにおいて示されるBluetoothマシンアドレスと、前記近接ブロードキャスト受信機上の記憶されたリストとに基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージがすでに受信されているかどうかを判定することをさらに備え、 前記受信されたブロードキャストメッセージがまだ受信されていない場合、前記サイティングメッセージは、生成される、 [C41]に記載の方法。 [C45] 前記受信されたブロードキャストメッセージが前記ワイヤレス識別送信機の構成パラメータを含むと判定したことに応答して、構成設定を含むメッセージを送信することをさらに備え、前記構成設定は、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第2の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第3の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C41]に記載の方法。 [C46] 前記受信されたブロードキャストメッセージがある動作に対応する情報を含むと前記近接ブロードキャスト受信機が判定する場合、前記動作を実行することをさらに備え、前記動作は、メッセージをサーバに送信すること、第2のメッセージをユーザデバイスに送信すること、ソーシャルネットワーキングページにアクセスすること、ウェブページにアクセスすること、および業者に関する情報を表示することのうちの少なくとも1つを含む、 [C41]に記載の方法。 [C47] ターゲット識別子と探索セクタとを示す警告メッセージを前記サーバから受信することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置するかどうか判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内にない場合、前記ローリング識別子のログを取得することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置する場合、前記ターゲット識別子が前記ローリング識別子に対応するかどうか判定することと をさらに備え、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することは、前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置し前記ローリング識別子が前記ターゲット識別子に対応する場合に、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備える、 [C41]に記載の方法。 [C48] サーバから受信された関心のある識別子のリストを記憶することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージの前記ローリング識別子は、前記関心のあるリストによって示されるかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供することと をさらに備える、[C41]に記載の方法。 [C49] 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機が前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあると告知することと、 前記ワイヤレス識別送信機から受信されるべき後続のブロードキャストメッセージをリッスンすることと、 前記ワイヤレス識別送信機から前記後続のブロードキャストメッセージを受信しないことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機がもはや前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にないと告知することと をさらに備える、[C48]に記載の方法。 [C50] 長距離通信を介して前記サイティングメッセージを前記サーバに送信することは、 前記ローリング識別子に関する警告を受信すること、前記近接ブロードキャスト受信機が前記受信されたブロードキャストメッセージ内の前記識別情報を検出することが可能ではないこと、別のメッセージを送信すること、および、前記受信されたブロードキャストメッセージと関連付けられるタイマーの満了のうちの少なくとも1つに応答して、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを前記サーバに送信することを備える、 [C41]に記載の方法。 [C51] 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと をさらに備え、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていると判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機から遠いことを示し、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機に近いことを示す、 [C41]に記載の方法。 [C52] 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定される場合、メッセージの前記受信されたシーケンスを処理することと をさらに備える、[C41]に記載の方法。 [C53] 前記ワイヤレス識別送信機の監督権の変更を示すユーザ入力を受信したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機の制御権の喪失を告知することをさらに備える、 [C52]に記載の方法。 [C54] 前記ローリング識別子に基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長ではないと判定される場合、前記受信されたブロードキャストメッセージによって示される第1のホップカウントがホップ閾値を超えるかどうかを判定することと、 前記第1のホップカウントが前記ホップ閾値を超えない場合、前記近接ブロードキャスト受信機による前記受信されたブロードキャストメッセージの受信を示す第2のホップカウントを含めるように、前記受信されたブロードキャストメッセージを修正することと、 短距離ワイヤレス送信を介して前記修正されたメッセージをブロードキャストすることと をさらに備える、[C41]に記載の方法。 [C55] 近隣ワイヤレス識別送信機に対応する識別情報を含むメッセージを受信し中継するように構成される近接ブロードキャスト受信機であって、 近接の範囲内のワイヤレス識別送信機からローリング識別子を含む短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信するための手段と、 前記受信されたブロードキャストメッセージに応答してサイティングメッセージを生成するための手段と、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子と関連するデータとを含む、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージをサーバに送信するための手段と を備える、近接ブロードキャスト受信機。 [C56] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機に対応する識別情報、前記サイティングメッセージが警告または登録されたサービスに関するかどうか、前記近接ブロードキャスト受信機で実行されるソフトウェアまたはアプリケーションに関する情報、位置情報、ある場所の中の既知のエリアに関する近接情報、およびタイムスタンプデータのうちの少なくとも1つを含む、[C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C57] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機の前記識別情報を確認する認証情報をさらに含む、 [C56]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C58] 前記受信されたブロードキャストメッセージにおいて示されるBluetoothマシンアドレスと、前記近接ブロードキャスト受信機上の記憶されたリストとに基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージがすでに受信されているかどうかを判定するための手段をさらに備え、 前記受信されたブロードキャストメッセージがまだ受信されていない場合、前記サイティングメッセージが生成される、 [C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C59] 前記受信されたブロードキャストメッセージが前記ワイヤレス識別送信機の構成パラメータを含むと判定したことに応答して、構成設定を含むメッセージを送信するための手段をさらに備え、前記構成設定は、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第2の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第3の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C60] 前記受信されたブロードキャストメッセージがある動作に対応する情報を含むと前記近接ブロードキャスト受信機が判定する場合、前記動作を実行するための手段をさらに備え、前記動作は、メッセージをサーバに送信すること、第2のメッセージをユーザデバイスに送信すること、ソーシャルネットワーキングページにアクセスすること、ウェブページにアクセスすること、および業者に関する情報を表示することのうちの少なくとも1つを含む、 [C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C61] ターゲット識別子と探索セクタとを示す警告メッセージをサーバから受信するための手段と、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置するかどうか判定するための手段と、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内にない場合、前記ローリング識別子のログを取得するための手段と、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置する場合、前記ターゲット識別子が前記ローリング識別子に対応するかどうか判定するための手段と をさらに備え、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信するための手段は、前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置し前記ローリング識別子が前記ターゲット識別子に対応する場合に、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信するための手段を備える、 [C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C62] サーバから受信された関心のある識別子のリストを記憶するための手段と、 前記受信されたブロードキャストメッセージの前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されるかどうかを判定するための手段と、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供するための手段と をさらに備える、[C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C63] 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機が前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあると告知するための手段と、 前記ワイヤレス識別送信機から受信されるべき後続のブロードキャストメッセージをリッスンするための手段と、 前記ワイヤレス識別送信機から後続のブロードキャストメッセージを受信しなかったことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機がもはや前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にないと告知するための手段と をさらに備える、[C62]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C64] 長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信するための手段は、 前記ローリング識別子に関する警告を受信すること、前記近接ブロードキャスト受信機が前記受信されたブロードキャストメッセージ内の前記識別情報を検出することが可能ではないこと、別のメッセージを送信すること、および、前記受信されたブロードキャストメッセージと関連付けられるタイマーの満了のうちの少なくとも1つに応答して、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信するための手段を備える、 [C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C65] 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信するための手段と、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定するための手段と をさらに備え、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていると判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機から遠いことを前記サイティングメッセージが示し、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機に近いことを前記サイティングメッセージが示す、 [C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C66] 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信するための手段と、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定するための手段と、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定するための手段と、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定される場合、メッセージの前記受信されたシーケンスを処理するための手段と をさらに備える、[C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C67] 前記ワイヤレス識別送信機の監督権の変更を示すユーザ入力を受信したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機の制御権の喪失を告知するための手段をさらに備える、 [C66]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C68] 前記ローリング識別子に基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定するための手段と、 前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長ではないと判定される場合、前記受信されたブロードキャストメッセージによって示される第1のホップカウントがホップ閾値を超えるかどうかを判定するための手段と、 前記第1のホップカウントが前記ホップ閾値を超えない場合、前記近接ブロードキャスト受信機による前記受信されたブロードキャストメッセージの受信を示す第2のホップカウントを含めるように、前記受信されたブロードキャストメッセージを修正するための手段と、 短距離ワイヤレス送信を介して前記修正されたメッセージをブロードキャストするための手段と をさらに備える、[C55]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C69] 近隣ワイヤレス識別送信機に対応する識別情報を含むメッセージを受信し中継するように構成される近接ブロードキャスト受信機であって、 メモリと、 ワイヤレス識別送信機と短距離ワイヤレス信号を交換するように構成されるトランシーバと、 サーバと信号を交換するように構成されるネットワークデバイスと、 前記メモリ、前記トランシーバ、および前記ネットワークデバイスに結合されるプロセッサと を備え、前記プロセッサは、 近接の範囲内の前記ワイヤレス識別送信機からローリング識別子を含む短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージに応答してサイティングメッセージを生成することと、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子と関連するデータとを含む、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージをサーバに送信することと を備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、近接ブロードキャスト受信機。 [C70] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機に対応する識別情報、前記サイティングメッセージが警告または登録されたサービスに関するかどうか、前記近接ブロードキャスト受信機で実行されるソフトウェアまたはアプリケーションに関する情報、位置情報、ある場所の中の既知のエリアに関する近接情報、およびタイムスタンプデータのうちの少なくとも1つを含む、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C71] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機の前記識別情報を確認する認証情報をさらに含む、 [C70]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C72] 前記プロセッサは、 前記受信されたブロードキャストメッセージにおいて示されるBluetoothマシンアドレスと、前記近接ブロードキャスト受信機上の記憶されたリストとに基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージがすでに受信されているかどうかを判定することをさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記受信されたブロードキャストメッセージがまだ受信されていない場合、前記サイティングメッセージが生成される、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C73] 前記プロセッサは、前記受信されたブロードキャストメッセージが前記ワイヤレス識別送信機の構成パラメータを含むと判定したことに応答して、構成設定を含むメッセージを送信することをさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、前記構成設定は、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第2の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第3の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C74] 前記プロセッサは、 前記受信されたブロードキャストメッセージがある動作に対応する情報を含むと前記近接ブロードキャスト受信機が判定する場合、前記動作を実行することをさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、前記動作は、メッセージを前記サーバに送信すること、第2のメッセージをユーザデバイスに送信すること、ソーシャルネットワーキングページにアクセスすること、ウェブページにアクセスすること、および業者に関する情報を表示することのうちの少なくとも1つを含む、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C75] 前記プロセッサは、 ターゲット識別子と探索セクタとを示す警告メッセージを前記サーバから受信することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置するかどうか判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内にない場合、前記ローリング識別子のログを取得することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置する場合、前記ターゲット識別子が前記ローリング識別子に対応するかどうか判定することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令ととも構成され、 前記プロセッサは、前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置し、前記ローリング識別子が前記ターゲット識別子に対応する場合に、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することが、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備えるように動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C76] 前記プロセッサは、 前記サーバから受信された関心のある識別子のリストを記憶することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージの前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されるかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C77] 前記プロセッサは、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機が前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあると告知することと、 前記ワイヤレス識別送信機から受信されるべき後続のブロードキャストメッセージをリッスンすることと、 前記ワイヤレス識別送信機から後続のブロードキャストメッセージを受信しなかったことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機がもはや前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にないと告知することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C76]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C78] 前記プロセッサは、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することが、 前記ローリング識別子に関する警告を受信すること、前記近接ブロードキャスト受信機が前記受信されたブロードキャストメッセージ内の前記識別情報を検出することが可能ではないこと、別のメッセージを送信すること、および、前記受信されたブロードキャストメッセージと関連付けられるタイマーの満了のうちの少なくとも1つに応答して、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備えるように動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C79] 前記プロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていると判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機から遠いことを示し、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機に近いことを示す、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C80] 前記プロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスが前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定される場合、メッセージの前記受信されたシーケンスを処理することと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C81] 前記プロセッサは、前記ワイヤレス識別送信機の監督権の変更を示すユーザ入力を受信したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機の制御権の喪失を告知することをさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C80]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C82] 前記プロセッサは、 前記ローリング識別子に基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長ではないと判定される場合、前記受信されたブロードキャストメッセージによって示される第1のホップカウントがホップ閾値を超えるかどうかを判定することと、 前記第1のホップカウントが前記ホップ閾値を超えない場合、前記近接ブロードキャスト受信機による前記受信されたブロードキャストメッセージの受信を示す第2のホップカウントを含めるように、前記受信されたブロードキャストメッセージを修正することと、 短距離ワイヤレス送信を介して前記修正されたメッセージをブロードキャストすることと をさらに備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C69]に記載の近接ブロードキャスト受信機。 [C83] 近隣ワイヤレス識別送信機に対応する識別情報を含むメッセージを近接ブロードキャスト受信機が受信し中継するための動作をプロセッサに実行させるように構成される、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記動作は、 近接の範囲内のワイヤレス識別送信機からローリング識別子を含む短距離ワイヤレスブロードキャストメッセージを受信することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージに応答してサイティングメッセージを生成することと、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子と関連するデータとを含む、 長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することと を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C84] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機に対応する識別情報、前記サイティングメッセージが警告または登録されたサービスに関するかどうか、前記近接ブロードキャスト受信機で実行されるソフトウェアまたはアプリケーションに関する情報、位置情報、ある場所の中の既知のエリアに関する近接情報、およびタイムスタンプデータのうちの少なくとも1つを含む、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C85] 前記関連するデータは、前記近接ブロードキャスト受信機の前記識別情報を確認する認証情報をさらに含む、 [C84]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C86] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記プロセッサに、 前記受信されたブロードキャストメッセージにおいて示されるBluetoothマシンアドレスと、前記近接ブロードキャスト受信機上の記憶されたリストとに基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージがすでに受信されているかどうかを判定することをさらに備える動作を実行させるように構成され、 前記受信されたブロードキャストメッセージがまだ受信されていない場合、前記サイティングメッセージが生成される、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C87] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記受信されたブロードキャストメッセージが前記ワイヤレス識別送信機の構成パラメータを含むと判定したことに応答して、構成設定を含むメッセージを送信することをさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成され、前記構成設定は、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第2の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第3の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C88] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記受信されたブロードキャストメッセージが前記ある動作に対応する情報を含むと前記近接ブロードキャスト受信機が判定する場合、前記動作を実行することをさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成され、前記動作は、メッセージをサーバに送信すること、第2のメッセージをユーザデバイスに送信すること、ソーシャルネットワーキングページにアクセスすること、ウェブページにアクセスすること、および業者に関する情報を表示することのうちの少なくとも1つを含む、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C89] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 ターゲット識別子と探索セクタとを示す警告メッセージをサーバから受信することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置するかどうか判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内にない場合、前記ローリング識別子のログを取得することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置する場合、前記ターゲット識別子が前記ローリング識別子に対応するかどうか判定することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成され、 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置し前記ローリング識別子が前記ターゲット識別子に対応する場合に、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することが、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備えるように、動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C90] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 サーバから受信された関心のある識別子のリストを記憶することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージの前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されるかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、[C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C91] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機が前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあると告知することと、 前記ワイヤレス識別送信機から受信されるべき後続のブロードキャストメッセージをリッスンすることと、 前記ワイヤレス識別送信機から後続のブロードキャストメッセージを受信しなかったことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機がもはや前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にないと告知することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、[C90]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C92] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することが、 前記ローリング識別子に関する警告を受信したこと、前記近接ブロードキャスト受信機が前記受信されたブロードキャストメッセージ内の前記識別情報を検出することが可能ではないこと、別のメッセージを送信すること、および、前記受信されたブロードキャストメッセージと関連付けられるタイマーの満了のうちの少なくとも1つに応答して、前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備えるように、動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C93] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスは、前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成され、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていると判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機から遠いことを示し、 前記サイティングメッセージは、前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機に近いことを示す、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C94] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ワイヤレス識別送信機からメッセージのシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスが前記受信されたブロードキャストメッセージを含む、 前記シーケンスにおける前記メッセージの信号強度に基づいて、前記シーケンスがメッセージを欠いているかどうかを判定することと、 前記シーケンスが前記メッセージを欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定される場合、メッセージの前記受信されたシーケンスを処理することと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、 [C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C95] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記ワイヤレス識別送信機の監督権の変更を示すユーザ入力を受信したことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機の制御権の喪失を告知することをさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、 [C94]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C96] 前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ローリング識別子に基づいて、前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長かどうかを判定することと、 前記受信されたブロードキャストメッセージが冗長ではないと判定される場合、前記受信されたブロードキャストメッセージによって示される第1のホップカウントがホップ閾値を超えるかどうかを判定することと、 前記第1のホップカウントが前記ホップ閾値を超えない場合、前記近接ブロードキャスト受信機による前記受信されたブロードキャストメッセージの受信を示す第2のホップカウントを含めるように、前記受信されたブロードキャストメッセージを修正することと、 短距離ワイヤレス送信を介して前記修正されたメッセージをブロードキャストすることと をさらに備える動作を前記プロセッサに実行させるように構成される、[C83]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C97] 近接にある場合に短距離ワイヤレス送信を交換するデバイスのシステムとサーバが通信するための方法であって、 ローリング識別子と関連するデータとを含むサイティングメッセージを受信することと、 前記ローリング識別子が、あるアルゴリズムとワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶することと、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することと を備える、方法。 [C98] 前記ワイヤレス識別送信機と共有される前記アルゴリズムは、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つであり、前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報は、少なくとも前記ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子および共有される秘密鍵である、 [C97]に記載の方法。 [C99] 前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることは、 前記ワイヤレス識別送信機に関する登録情報を受信することと、 前記ローリング識別子を前記受信された登録情報と関連付けることと を備える、[C97]に記載の方法。 [C100] 前記関連するデータに基づいて前記受信されたサイティングメッセージを認証することをさらに備え、前記関連するデータは、少なくとも近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含む、 [C97]に記載の方法。 [C101] 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することは、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して前記サーバに記憶された許可情報に基づいて、前記受信されたサイティングメッセージに関する情報を含むメッセージを受信者が受信することを許可されるかどうかを判定することと、 前記受信者が前記許可情報に基づいて許可されると判定される場合、前記メッセージを前記受信者に送信することと を備える、[C97]に記載の方法。 [C102] 前記受信者は、ユーザのモバイルデバイス、近接ブロードキャスト受信機、登録されたサービス、第三者、およびモバイルデバイス上で実行されるアプリのうちの少なくとも1つである、 [C101]に記載の方法。 [C103] 前記メッセージは、前記サイティングメッセージに関する記憶された許可に基づいて、一般的なデータ、識別データ、および構成情報のうちの少なくとも1つを含み得る、 [C101]に記載の方法。 [C104] 前記構成情報は、前記ワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザの選好に対応するように装置を構成するために使用され得る情報、デバイス上の機能をデアクティブ化するソフトウェア命令、および前記デバイス上の機能をアクティブ化するソフトウェア命令のうちの少なくとも1つを含む、 [C103]に記載の方法。 [C105] 前記受信者の場合、前記メッセージを前記受信者に送信することは、 ある期間にわたって受信される複数のサイティングメッセージからの情報を表すデータを集約することと、ここで、前記期間は、ある時間の長さと、ある数の受信されたサイティングメッセージとのうちの少なくとも1つによって定義される、 前記集約されたデータを含む前記メッセージを前記受信者に送信することと を備える、 [C101]に記載の方法。 [C106] ターゲットワイヤレス識別送信機の位置に対する要求を受信することと、 前記ターゲットワイヤレス識別送信機のために探索されるべき第1のセクタを識別することと、 前記識別された第1のセクタに基づいて、探索をアクティブ化し前記ターゲットワイヤレス識別送信機を示す第1の警告メッセージを送信することと をさらに備える、 [C97]に記載の方法。 [C107] 第2のセクタ内での前記探索をアクティブ化する第2の警告メッセージを送信することをさらに備え、前記第2のセクタは、前記第1のセクタと異なる、 [C106]に記載の方法。 [C108] 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 同時発生すると判定されたサイティングメッセージ内で示される位置情報と、既知の送信範囲情報とに基づいて、重複領域を計算することと、 前記重複領域を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える、 [C97]に記載の方法。 [C109] 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 前記複数のサイティングメッセージ内のサイティングメッセージが同時発生すると判定される場合、信号電力レベルと、前記同時発生するサイティングメッセージ内で示される位置情報とに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を計算することと、 前記より精度の高い位置を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える、[C97]に記載の方法。 [C110] 複数の近接ブロードキャスト受信機にピングメッセージを送信することと、 前記複数の近接ブロードキャスト受信機からピング応答を受信することと、 前記受信されたピング応答および受信されたサイティングメッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、定義されたエリア中のデバイスの数を計算することと、ここで、前記定義されたエリアは、固定式の仮想フェンスおよびモバイルの仮想フェンスの1つである、 デバイスの前記計算された数が事前に定義された閾値を超える場合、前記定義されたエリアに対する追跡構成をアクティブ化することと をさらに備える、[C97]に記載の方法。 [C111] 前記メッセージを前記受信者に送信することは、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツへのリンクを送信することを備え、前記リンクは、ウェブサイトのアドレスとIPアドレスの1つである、 [C101]に記載の方法。 [C112] 前記メッセージを前記受信者に送信することは、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツを送信することを備え、前記コンテンツは、マーケティング情報、宣伝資料、およびクーポンのうちの少なくとも1つである、 [C101]に記載の方法。 [C113] 前記ワイヤレス識別送信機は、第1のクラスの対象物と関連付けられ、 ワイヤレス識別送信機と関連付けられるエリアと第2のクラスの対象物とを規定する警告を受信するための要求を受信することと、 前記受信されたサイティングメッセージに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあるかどうかを判定することと、 前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあると判定される場合に、前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないかどうか判定することと、 前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないと判定したことに応答して、警告メッセージを送信することと をさらに備える、[C97]に記載の方法。 [C114] 前記サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機から受信され、 前記ワイヤレス識別送信機と前記近接ブロードキャスト受信機との関係を登録することと、 前記ワイヤレス識別送信機を示す後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することと をさらに備える、[C97]に記載の方法。 [C115] 前記登録された関係は、場所に関し、 前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合に、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することは、 前記サイティングメッセージに基づいて、前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にあるかどうかを判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にない場合に、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す前記メッセージを送信することと を備える、[C114]に記載の方法。 [C116] 近接にある場合に短距離ワイヤレス送信を交換するデバイスのシステムと通信するように構成されるサーバであって、 ローリング識別子と関連するデータとを含むサイティングメッセージを受信するための手段と、 前記ローリング識別子が、あるアルゴリズムとワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定するための手段と、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けるための手段と、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶するための手段と、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行するための手段と を備える、サーバ。 [C117] 前記ワイヤレス識別送信機と共有される前記アルゴリズムは、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つであり、前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報が少なくとも、前記ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子および共有される秘密鍵である、[C116]に記載のサーバ。 [C118] 前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けるための手段は、 前記ワイヤレス識別送信機に関する登録情報を受信するための手段と、 前記ローリング識別子を前記受信された登録情報と関連付けるための手段と を備える、[C116]に記載のサーバ。 [C119] 前記関連するデータに基づいて前記受信されたサイティングメッセージを認証するための手段をさらに備え、前記関連するデータは、少なくとも近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含む、 請求116]に記載のサーバ。 [C120] 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行するための手段は、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して前記サーバに記憶された許可情報に基づいて、前記受信されたサイティングメッセージに関する情報を含むメッセージを受信者が受信することを許可されるかどうかを判定するための手段と、 前記受信者が前記許可情報に基づいて許可されると判定される場合、前記メッセージを前記受信者に送信するための手段と を備える、[C116]に記載のサーバ。 [C121] 前記受信者は、ユーザのモバイルデバイス、近接ブロードキャスト受信機、登録されたサービス、第三者、およびモバイルデバイス上で実行されるアプリのうちの少なくとも1つである、 [C120]に記載のサーバ。 [C122] 前記メッセージは、前記サイティングメッセージに関する記憶された許可に基づいて、一般的なデータ、識別データ、および構成情報のうちの少なくとも1つを含み得る、 [C120]に記載のサーバ。 [C123] 前記構成情報は、前記ワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザの選好に対応するように装置を構成するために使用され得る情報、デバイス上の機能をデアクティブ化するソフトウェア命令、および前記デバイス上の機能をアクティブ化するソフトウェア命令のうちの少なくとも1つを含む、 [C122]に記載のサーバ。 [C124] 前記受信者の場合、前記メッセージを前記受信者に送信するための手段は、 ある期間にわたって受信される複数のサイティングメッセージからの情報を表すデータを集約するための手段と、ここで、前記期間が、ある時間の長さと、ある数の受信されたサイティングメッセージとのうちの少なくとも1つによって定義される、 前記集約されたデータを含む前記メッセージを前記受信者に送信するための手段と を備える、[C120]に記載のサーバ。 [C125] ターゲットワイヤレス識別送信機の位置に対する要求を受信するための手段と、 前記ターゲットワイヤレス識別送信機のために探索されるべき第1のセクタを識別するための手段と、 前記識別された第1のセクタに基づいて、探索をアクティブ化し前記ターゲットワイヤレス識別送信機を示す第1の警告メッセージを送信するための手段と をさらに備える、[C116]に記載のサーバ。 [C126] 第2のセクタ内での前記探索をアクティブ化する第2の警告メッセージを送信するための手段をさらに備え、前記第2のセクタは、前記第1のセクタと異なる、 [C125]に記載のサーバ。 [C127] 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信するための手段と、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定するための手段と、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 同時発生すると判定されたサイティングメッセージ内で示される位置情報と、既知の送信範囲情報とに基づいて、重複領域を計算するための手段と、 前記重複領域を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けるための手段と をさらに備える、[C116]に記載のサーバ。 [C128] 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信するための手段と、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定するための手段と、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 前記複数のサイティングメッセージ内のサイティングメッセージが同時発生すると判定される場合、信号電力レベルと、前記同時発生するサイティングメッセージ内で示される位置情報とに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を計算するための手段と、 前記より精度の高い位置を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けるための手段と をさらに備える、[C116]に記載のサーバ。 [C129] 複数の近接ブロードキャスト受信機にピングメッセージを送信するための手段と、 前記複数の近接ブロードキャスト受信機からピング応答を受信するための手段と、 前記受信されたピング応答および受信されたサイティングメッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、定義されたエリア中のデバイスの数を計算するための手段と、ここで、前記定義されたエリアは、固定式の仮想フェンスおよびモバイルの仮想フェンスの1つである、 デバイスの前記計算された数が事前に定義された閾値を超える場合、前記定義されたエリアに対する追跡構成をアクティブ化するための手段と をさらに備える、[C116]に記載のサーバ。 [C130] 前記メッセージを前記受信者に送信するための手段は、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツへのリンクを送信することを備え、前記リンクが、ウェブサイトのアドレスとIPアドレスの1つである、[C120]に記載のサーバ。 [C131] 前記メッセージを前記受信者に送信するための手段は、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツを送信するための手段を備え、前記コンテンツは、マーケティング情報、宣伝資料、およびクーポンのうちの少なくとも1つである、 [C120]に記載のサーバ。 [C132] 前記ワイヤレス識別送信機は、第1のクラスの対象物と関連付けられ、 ワイヤレス識別送信機と関連付けられるエリアと第2のクラスの対象物とを規定する警告を受信するための要求を受信するための手段と、 前記受信されたサイティングメッセージに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあるかどうかを判定するための手段と、 前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあると判定されるときに、前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないかどうか判定するための手段と、 前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないと判定したことに応答して、警告メッセージを送信するための手段と をさらに備える、[C116]に記載のサーバ。 [C133] 前記サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機から受信され、 前記ワイヤレス識別送信機と前記近接ブロードキャスト受信機との間の関係を登録するための手段と、 前記ワイヤレス識別送信機を示す後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信するための手段と をさらに備える、[C116]に記載のサーバ。 [C134] 前記登録された関係は、場所に関し、 前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合に、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信するための手段は、 前記サイティングメッセージに基づいて、前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にあるかどうかを判定するための手段と、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にない場合に、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す前記メッセージを送信するための手段と を備える、[C133]に記載のサーバ。 [C135] 近接にある場合に短距離ワイヤレス送信を交換するデバイスのシステムと通信するように構成されるサーバであって、動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成されるサーバプロセッサを備え、前記動作は、 ローリング識別子と関連するデータとを含むサイティングメッセージを受信することと、 前記ローリング識別子が、あるアルゴリズムとワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶することと、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することと を備える、サーバ。 [C136] 前記ワイヤレス識別送信機と共有される前記アルゴリズムは、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つであり、前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報が少なくとも、前記ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子および共有される秘密鍵である、[C135]に記載のサーバ。 [C137] 前記サーバプロセッサは、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることが、 前記ワイヤレス識別送信機に関する登録情報を受信することと、 前記ローリング識別子を前記受信された登録情報と関連付けることと を備えるように動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C135]に記載のサーバ。 [C138] 前記サーバプロセッサは、 前記関連するデータに基づいて前記受信されたサイティングメッセージを認証することをさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、前記関連するデータは、少なくとも近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含む、 [C135]に記載のサーバ。 [C139] 前記サーバプロセッサは、前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することが、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して前記サーバに記憶された許可情報に基づいて、前記受信されたサイティングメッセージに関する情報を含むメッセージを受信者が受信することを許可されるかどうかを判定することと、 前記受信者が前記許可情報に基づいて許可されると判定される場合、前記メッセージを前記受信者に送信することと を備えるように動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C140] 前記受信者は、ユーザのモバイルデバイス、近接ブロードキャスト受信機、登録されたサービス、第三者、およびモバイルデバイス上で実行されるアプリのうちの少なくとも1つである、 [C139]に記載のサーバ。 [C141] 前記メッセージは、前記サイティングメッセージに関する記憶された許可に基づいて、一般的なデータ、識別データ、および構成情報のうちの少なくとも1つを含み得る、 [C139]に記載のサーバ。 [C142] 前記構成情報は、前記ワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザの選好に対応するように装置を構成するために使用され得る情報、デバイス上の機能をデアクティブ化するソフトウェア命令、および前記デバイス上の機能をアクティブ化するソフトウェア命令のうちの少なくとも1つを含む、 [C141]に記載のサーバ。 [C143] 前記サーバプロセッサは、前記受信者の場合、前記メッセージを前記受信者に送信することが、 ある期間にわたって受信される複数のサイティングメッセージからの情報を表すデータを集約することと、ここで、前記期間は、ある時間の長さと、ある数の受信されたサイティングメッセージとのうちの少なくとも1つによって定義される、 前記集約されたデータを含む前記メッセージを前記受信者に送信することと を備えるように動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C139]に記載のサーバ。 [C144] 前記サーバプロセッサは、 ターゲットワイヤレス識別送信機の位置に対する要求を受信することと、 前記ターゲットワイヤレス識別送信機のための探索されるべき第1のセクタを識別することと、 前記識別された第1のセクタに基づいて、探索をアクティブ化し前記ターゲットワイヤレス識別送信機を示す第1の警告メッセージを送信することと をさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C145] 前記サーバプロセッサは、第2のセクタ内で前記探索をアクティブ化する第2の警告メッセージを送信することをさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、前記第2のセクタは、前記第1のセクタと異なる、 [C144]に記載のサーバ。 [C146] 前記サーバプロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、判定することと、 同時発生すると判定されたサイティングメッセージ内で示される位置情報と、既知の送信範囲情報とに基づいて、重複領域を計算することと、 前記重複領域を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C147] 前記サーバプロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 前記複数のサイティングメッセージ内のサイティングメッセージが同時発生すると判定される場合、信号電力レベルと、前記同時発生するサイティングメッセージ内で示される位置情報とに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を計算することと、 前記より精度の高い位置を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C148] 前記サーバプロセッサは、 複数の近接ブロードキャスト受信機にピングメッセージを送信することと、 前記複数の近接ブロードキャスト受信機からピング応答を受信することと、 前記受信されたピング応答および受信されたサイティングメッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、定義されたエリア中のデバイスの数を計算することと、ここで、前記定義されたエリアは、固定式の仮想フェンスおよびモバイルの仮想フェンスの1つである、 デバイスの前記計算された数が事前に定義された閾値を超える場合、前記定義されたエリアに対する追跡構成をアクティブ化することと をさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C149] 前記サーバプロセッサは、前記メッセージを前記受信者に送信することが、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツへのリンクを送信することを備えるように動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、前記リンクは、ウェブサイトのアドレスとIPアドレスの1つである、[C139]に記載のサーバ。 [C150] 前記サーバプロセッサは、前記メッセージを前記受信者に送信することが、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツを送信することを備えるように動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、前記コンテンツは、マーケティング情報、宣伝材料、およびクーポンのうちの少なくとも1つである、[C139]に記載のサーバ。 [C151] 前記ワイヤレス識別送信機は、第1のクラスの対象物と関連付けられ、前記サーバプロセッサは、 ワイヤレス識別送信機と関連付けられるエリアと第2のクラスの対象物とを規定する警告を受信するための要求を受信することと、 前記受信されたサイティングメッセージに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあるかどうかを判定することと、 前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあると判定される場合に、前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないかどうか判定することと、 前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないと判定したことに応答して、警告メッセージを送信することと をさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C152] 前記サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機から受信され、前記サーバプロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機と前記近接ブロードキャスト受信機との間の関係を登録することと、 前記ワイヤレス識別送信機を示す後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することと をさらに備える動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C135]に記載のサーバ。 [C153] 前記登録された関係は、場所に関し、 前記サーバプロセッサは、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合に、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することが、 前記サイティングメッセージに基づいて、前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にあるかどうかを判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にない場合に、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す前記メッセージを送信することと を備えるように動作を実行するサーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C152]に記載のサーバ。 [C154] 近接にある場合に短距離ワイヤレス送信を交換するデバイスのシステムとサーバが通信するための動作をサーバプロセッサに実行させるように構成される、サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記動作は、 ローリング識別子と関連するデータとを含むサイティングメッセージを受信することと、 前記ローリング識別子が、あるアルゴリズムとワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶することと、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することと を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C155] 前記ワイヤレス識別送信機と共有される前記アルゴリズムが、ストリーミング様暗号化アルゴリズムおよび擬似ランダム関数のうちの少なくとも1つであり、前記ワイヤレス識別送信機と共有される情報は、少なくとも前記ワイヤレス識別送信機のデバイス識別子および共有される秘密鍵である、 [C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C156] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることが、 前記ワイヤレス識別送信機に関する登録情報を受信することと、 前記ローリング識別子を前記受信された登録情報と関連付けることと を備えるように動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C157] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記関連するデータに基づいて前記受信されたサイティングメッセージを認証することをさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように、前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成され、前記関連するデータが少なくとも、近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含む、 [C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C158] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することが、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して前記サーバに記憶された許可情報に基づいて、前記受信されたサイティングメッセージに関する情報を含むメッセージを受信者が受信することを許可されるかどうかを判定することと、 前記受信者が前記許可情報に基づいて許可されると判定される場合、前記メッセージを前記受信者に送信することと を備えるように動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C159] 前記受信者は、ユーザのモバイルデバイス、近接ブロードキャスト受信機、登録されたサービス、第三者、およびモバイルデバイス上で実行されるアプリのうちの少なくとも1つである、 [C158]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C160] 前記メッセージは、前記サイティングメッセージに関する記憶された許可に基づいて、一般的なデータ、識別データ、および構成情報のうちの少なくとも1つを含み得る、 [C158]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C161] 前記構成情報は、前記ワイヤレス識別送信機と関連付けられるユーザの選好に対応するように装置を構成するために使用され得る情報、デバイス上の機能をデアクティブ化するソフトウェア命令、および前記デバイス上の機能をアクティブ化するソフトウェア命令のうちの少なくとも1つを含む、 [C160]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C162] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記受信者の場合、前記メッセージを前記受信者に送信することが、 ある期間にわたって受信される複数のサイティングメッセージからの情報を表すデータを集約することと、ここで、前記期間は、ある時間の長さと、ある数の受信されたサイティングメッセージとのうちの少なくとも1つによって定義される、 前記集約されたデータを含む前記メッセージを前記受信者に送信することと を備えるように動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、 [C158]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C163] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 ターゲットワイヤレス識別送信機の位置に対する要求を受信することと、 前記ターゲットワイヤレス識別送信機のために探索されるべき第1のセクタを識別することと、 前記識別された第1のセクタに基づいて、探索をアクティブ化し前記ターゲットワイヤレス識別送信機を示す第1の警告メッセージを送信することと をさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、 [C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C164] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、第2のセクタ内で前記探索をアクティブ化する第2の警告メッセージを送信することをさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成され、前記第2のセクタは、前記第1のセクタと異なる、 [C163]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C165] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 同時発生すると判定されたサイティングメッセージ内で示される位置情報と、既知の送信範囲情報とに基づいて、重複領域を計算することと、 前記重複領域を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C166] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ワイヤレス識別送信機に対応する複数のサイティングメッセージを受信することと、 前記複数のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記複数のサイティングメッセージのいずれかが同時発生するかどうかを判定することと、ここで、前記複数のサイティングメッセージ内で示される前記情報が、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 前記複数のサイティングメッセージ内のサイティングメッセージが同時発生すると判定される場合、信号電力レベルと、前記同時発生するサイティングメッセージ内で示される位置情報とに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を計算することと、 前記より精度の高い位置を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C167] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 複数の近接ブロードキャスト受信機にピングメッセージを送信することと、 前記複数の近接ブロードキャスト受信機からピング応答を受信することと、 前記受信されたピング応答および受信されたサイティングメッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、定義されたエリア中のデバイスの数を計算することと、ここで、前記定義されたエリアは、固定式の仮想フェンスおよびモバイルの仮想フェンスの1つである、 デバイスの前記計算された数が事前に定義された閾値を超える場合、前記定義されたエリアに対する追跡構成をアクティブ化することと をさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C168] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記メッセージを前記受信者に送信することが、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツへのリンクを送信することを備えるように動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成され、前記リンクが、ウェブサイトのアドレスとIPアドレスの1つである、 [C158]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C169] 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記メッセージを前記受信者に送信することが、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツを送信することを備えるように動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成され、前記コンテンツが、マーケティング情報、宣伝材料、およびクーポンのうちの少なくとも1つである、 [C158]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C170] 前記ワイヤレス識別送信機は、第1のクラスの対象物と関連付けられ、前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 ワイヤレス識別送信機と関連付けられるエリアと第2のクラスの対象物とを規定する警告を受信するための要求を受信することと、 前記受信されたサイティングメッセージに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあるかどうかを判定することと、 前記ワイヤレス識別送信機が前記エリア内にあると判定される場合に、前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないかどうか判定することと、 前記第1のクラスと前記第2のクラスが適合しないと判定したことに応答して、警告メッセージを送信することと をさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C171] 前記サイティングメッセージは、近接ブロードキャスト受信機から受信され、前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、 前記ワイヤレス識別送信機と前記近接ブロードキャスト受信機との間の関係を登録することと、 前記ワイヤレス識別送信機を示す後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することと をさらに備える動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C154]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C172] 前記登録された関係は、場所に関し、 前記サーバプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合に、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示すメッセージを送信することが、 前記サイティングメッセージに基づいて、前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にあるかどうかを判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にない場合に、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す前記メッセージを送信することと を備えるように動作を前記サーバプロセッサに実行させるように構成される、[C171]に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。 [C173] サーバと、 ワイヤレス識別送信機と、 近接ブロードキャスト受信機と を備え、 前記ワイヤレス識別送信機は、 第1のメモリと、 前記近接ブロードキャスト受信機によって受信されることが可能な短距離ワイヤレス信号をブロードキャストするように構成される第1のトランシーバと、 前記第1のメモリおよび前記第1のトランシーバに結合される第1のプロセッサと を備え、前記第1のプロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機の固有のデバイス識別子と、前記サーバと共有される秘密鍵と、カウンタとを使用する、前記サーバに知られているアルゴリズムを介して、周期的にローリング識別子を生成することと、 前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを、前記第1のトランシーバを介して周期的にブロードキャストすることと を備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 前記近接ブロードキャスト受信機は、 第2のメモリと、 前記ワイヤレス識別送信機と短距離ワイヤレス信号を交換するように構成される第2のトランシーバと、 前記サーバと信号を交換するように構成されるネットワークデバイスと、 前記第2のメモリ、前記第2のトランシーバ、および前記ネットワークデバイスに結合された第2のプロセッサと を備え、前記第2のプロセッサは、 近接の範囲内の前記ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされる前記ローリング識別子を含む前記短距離ワイヤレスメッセージを、前記第2のトランシーバを介して受信することと、 前記受信されたメッセージに応答してサイティングメッセージを生成することと、ここで、前記サイティングメッセージは、前記ローリング識別子と関連するデータとを含む、 前記ネットワークデバイスを使用して、長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することと を備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 前記サーバは、 前記ローリング識別子と前記関連するデータとを含む前記サイティングメッセージを受信することと、 前記ローリング識別子が、前記アルゴリズムと前記ワイヤレス識別送信機と共有される前記秘密鍵とを使用して計算される情報と一致するかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記秘密鍵とを使用して計算される情報と一致する場合、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して、前記サイティングメッセージからのデータを記憶することと、 前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することと を備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、 システム。 [C174] 前記第1のプロセッサは、 起動に応答して前記第1のトランシーバをアクティブ化することと、 構成期間の間に設定されるべき構成パラメータを示す構成メッセージをブロードキャストすることと、ここで、前記構成パラメータは、送信間隔、送信電力、新たなBluetoothマシンアドレスを生成するための第1の間隔、および新たなローリング識別子を生成するための第2の間隔のうちの少なくとも1つを含む、 前記構成期間の間に構成設定を前記近接ブロードキャスト受信機から受信したことに応答して、前記構成パラメータを設定することと をさらに備える動作を実行するように前記ワイヤレス識別送信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記第2のプロセッサは、 前記第2のトランシーバを介して前記構成メッセージを受信することと、 前記受信された構成メッセージが前記ワイヤレス識別送信機の前記構成パラメータを示すと判定したことに応答して、前記構成設定を送信することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C173]に記載のシステム。 [C175] 前記第1のプロセッサは、前記ワイヤレス識別送信機の前記ローリング識別子を含む短距離ワイヤレスメッセージを、前記第1のトランシーバを介して周期的にブロードキャストすることが、 第1の期間の間、第1の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと、 第2の期間の間、第2の信号強度で前記メッセージを周期的にブロードキャストすることと を備えるように動作を実行するように前記ワイヤレス識別送信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C176] 前記第2のプロセッサは、 前記ワイヤレス識別送信機から信号のシーケンスを受信することと、ここで、前記シーケンスが前記メッセージを含む、 前記受信されたシーケンスの信号強度に基づいて、前記シーケンスの中の信号が欠けているかどうかを判定することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記シーケンスの中の前記信号が欠けていると判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機から遠いことを前記サイティングメッセージが示し、 前記シーケンスの中の前記信号が欠けていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機に近いことを前記サイティングメッセージが示す、 [C175]に記載のシステム。 [C177] 前記第2のプロセッサは、 前記シーケンスが前記信号を欠いていないと判定される場合、前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記ワイヤレス識別送信機の制御下にあると判定される場合、信号の前記受信されたシーケンスを処理することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するように、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C176]に記載のシステム。 [C178] 前記第2のプロセッサは、前記受信されたメッセージにおいて示されるBluetoothマシンアドレスと、前記近接ブロードキャスト受信機上の記憶されたリストとに基づいて、前記受信されたメッセージがすでに受信されているかどうかを判定することをさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記第2のプロセッサは、前記受信されたメッセージに応答してサイティングメッセージを生成することが、前記受信されたメッセージに応答して、かつ、前記受信されたメッセージがまだ受信されていない場合に、前記サイティングメッセージを生成することを備えるように動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C173]に記載のシステム。 [C179] 前記第2のプロセッサは、前記受信されたメッセージが近接ブロードキャスト受信機の動作に対応する情報を含むと前記近接ブロードキャスト受信機が判定する場合、前記近接ブロードキャスト受信機の動作を実行することをさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記近接ブロードキャスト受信機の動作は、前記サイティングメッセージを前記サーバに送信すること、第2のメッセージをユーザデバイスに送信すること、ソーシャルネットワーキングページにアクセスすること、ウェブページにアクセスすること、および業者に関する情報を表示することのうちの少なくとも1つを含む、 [C173]に記載のシステム。 [C180] 前記第2のプロセッサは、 ターゲット識別子と探索セクタとを示す警告メッセージを、前記ネットワークデバイスを使用して前記サーバから受信することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置するかどうか判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内にない場合、前記ローリング識別子のログを取得することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置する場合、前記ターゲット識別子が前記ローリング識別子に対応するかどうか判定することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記第2のプロセッサは、前記ネットワークデバイスを使用して長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することが、前記近接ブロードキャスト受信機が前記探索セクタ内に位置し、前記ローリング識別子が前記ターゲット識別子に対応する場合に、前記ネットワークデバイスを使用して前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備えるように動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記サーバは、 前記ワイヤレス識別送信機の位置に対する要求を受信することと、 前記ワイヤレス識別送信機のために探索されるべき前記探索セクタを識別することと、 前記識別された探索セクタに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機と関連付けられる前記ターゲット識別子を示す警告メッセージを送信することと をさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C181] 前記第2のプロセッサは、 前記ネットワークデバイスを介して前記サーバから受信された関心のある識別子のリストを記憶することと、 前記受信されたメッセージの前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されるかどうかを判定することと、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して前記近接ブロードキャスト受信機上で実行されるアプリケーションに情報を提供することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C182] 前記第2のプロセッサは、 前記ローリング識別子が前記関心のあるリストによって示されると判定したことに応答して前記ワイヤレス識別送信機が前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にあると告知することと、 前記第2のトランシーバを介して前記ワイヤレス識別送信機から受信されるべき後続のブロードキャストメッセージをリッスンすることと、 前記第2のトランシーバを介して前記ワイヤレス識別送信機から後続のブロードキャストメッセージを受信しなかったことに応答して、前記ワイヤレス識別送信機がもはや前記近接ブロードキャスト受信機の近接の範囲内にないと告知することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C181]に記載のシステム。 [C183] 前記第2のプロセッサは、前記ネットワークデバイスを使用して長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することが、 前記ネットワークデバイスを介して前記ローリング識別子に関する警告メッセージを受信すること、前記近接ブロードキャスト受信機が前記受信されたメッセージ内の識別情報を検出することが可能ではないこと、別のメッセージを送信すること、および、前記受信されたメッセージと関連付けられるタイマーの満了のうちの少なくとも1つに応答して、前記ネットワークデバイスを使用して前記長距離通信を介して前記サイティングメッセージを送信することを備えるように動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C173]に記載のシステム。 [C184] 前記第2のプロセッサは、 前記ローリング識別子に基づいて、前記受信されたメッセージが冗長かどうかを判定することと、 前記受信されたメッセージが冗長ではないと判定される場合、前記受信されたメッセージによって示される第1のホップカウントがホップ閾値を超えるかどうかを判定することと、 前記第1のホップカウントが前記ホップ閾値を超えない場合、前記近接ブロードキャスト受信機による前記受信されたメッセージの受信を示す第2のホップカウントを含めるように、前記受信されたメッセージを修正することと、 前記第2のトランシーバを使用して、短距離ワイヤレス送信を介して前記修正されたメッセージをブロードキャストすることと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、 [C173]に記載のシステム。 [C185] 前記サーバは、前記ローリング識別子が前記アルゴリズムと前記秘密鍵とを使用して計算される情報と一致する場合に、前記ローリング識別子を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることが、 前記ワイヤレス識別送信機に関する登録情報を受信することと、 前記ローリング識別子を前記受信された登録情報と関連付けることと を備えるように動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C186] 前記サーバは、前記関連するデータに基づいて前記受信されたサイティングメッセージを認証することをさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成され、前記関連するデータが少なくとも、前記近接ブロードキャスト受信機に関する識別情報と認証情報とを含む、 [C173]に記載のシステム。 [C187] 前記サーバは、前記サイティングメッセージを受信したことに応答して動作を実行することが、 前記ワイヤレス識別送信機に関連して前記サーバに記憶された許可情報に基づいて、前記受信されたサイティングメッセージに関する情報を受信者が受信することを許可されるかどうかを判定することと、 前記受信者が前記許可情報に基づいて許可されると判定される場合、前記受信されたサイティングメッセージに関する前記情報を前記受信者に送信することと を備えるように動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C188] 前記近接ブロードキャスト受信機が第1の近接ブロードキャスト受信機であり、前記サイティングメッセージが第1のサイティングメッセージであり、前記システムは、 第2の近接ブロードキャスト受信機をさらに備え、前記第2の近接ブロードキャスト受信機は、 第3のメモリと、 前記ワイヤレス識別送信機と短距離ワイヤレス信号を交換するように構成される第3のトランシーバと、 前記サーバと信号を交換するように構成される第2のネットワークデバイスと、 前記第3のメモリ、前記第3のトランシーバ、および前記ネットワークデバイスに結合された第3のプロセッサと を備え、前記第3のプロセッサは、 近接の範囲内の前記ワイヤレス識別送信機によってブロードキャストされる前記ローリング識別子を含む前記短距離ワイヤレスメッセージを、前記第3のトランシーバを介して受信することと、 前記受信されたメッセージに応答して第2のサイティングメッセージを生成することと、ここで、前記第2のサイティングメッセージが前記ローリング識別子と前記関連するデータとを含む、 前記ネットワークデバイスを使用し、前記長距離通信を介して前記第2のサイティングメッセージを送信することと を備える動作を実行するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成され、 前記サーバは、 前記第2の近接ブロードキャスト受信機から前記第2のサイティングメッセージを受信することと、 前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージ内で示される情報に基づいて、前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージが同時発生するかどうかを判定することと をさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成され、前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージ内で示される前記情報は、タイムスタンプ情報と、近接ブロードキャスト受信機の識別情報とのうちの少なくとも1つを含む、 [C173]に記載のシステム。 [C189] 前記サーバは、 前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージが同時発生すると判定される場合、前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージ内で示される位置情報と既知の送信範囲情報とに基づいて重複領域を計算することと、 前記重複領域を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C188]に記載のシステム。 [C190] 前記サーバは、 前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージが同時発生すると判定される場合、信号電力レベルと、前記第1のサイティングメッセージおよび前記第2のサイティングメッセージ内で示される位置情報とに基づいて、前記ワイヤレス識別送信機のより精度の高い位置を計算することと、 前記より精度の高い位置を前記ワイヤレス識別送信機と関連付けることと をさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C188]に記載のシステム。 [C191] 前記サーバは、 ピングメッセージを前記近接ブロードキャスト受信機に送信することと、 ピング応答を前記近接ブロードキャスト受信機から受信することと、 前記受信されたピング応答および受信されたサイティングメッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、定義されたエリア中のデバイスの数を計算することと、ここで、前記定義されたエリアは、固定式の仮想フェンスおよびモバイルの仮想フェンスの1つである、 デバイスの前記計算された数が事前に定義された閾値を超える場合、前記定義されたエリアに対する追跡構成をアクティブ化することと をさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成され、 前記第2のプロセッサは、 前記ネットワークデバイスを使用して前記ピングメッセージを受信することと、 前記ネットワークデバイスを使用して前記ピング応答を送信することと をさらに備える動作を実行するように前記近接ブロードキャスト受信機を構成するプロセッサ実行可能ソフトウェア命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C192] 前記サーバは、前記受信者が前記許可情報に基づいて許可されると判定される場合に、前記受信されたサイティングメッセージに関する前記情報を前記受信者に送信することが、前記サイティングメッセージ内で識別されるコンテンツを送信することを備えるように動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成され、前記コンテンツは、マーケティング情報、宣伝材料、クーポン、ウェブサイトのアドレスにリンクされた情報、およびIPアドレスにリンクされた情報のうちの1つである、 [C187]に記載のシステム。 [C193] 前記サーバは、 前記ワイヤレス識別送信機と前記近接ブロードキャスト受信機との間の関係を登録することと、 前記ワイヤレス識別送信機を示す後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す返信メッセージを送信することと をさらに備える動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C173]に記載のシステム。 [C194] 前記登録された関係は、場所に関し、 前記サーバは、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合に、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す返信メッセージを送信することが、 前記サイティングメッセージに基づいて、前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にあるかどうかを判定することと、 前記近接ブロードキャスト受信機が前記場所の中にない場合に、前記ワイヤレス識別送信機を示す前記後続のサイティングメッセージが前記近接ブロードキャスト受信機から受信されない場合、前記ワイヤレス識別送信機が行方不明であることを示す前記返信メッセージを送信することと を備えるように動作を実行するサーバ実行可能命令とともに構成される、[C193]に記載のシステム。

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