Composite water measurement device

申请号 JP3727194 申请日 1994-03-08 公开(公告)号 JPH07260540A 公开(公告)日 1995-10-13
申请人 H Meinecke Ag; ハー マイネッケ アクチエンゲゼルシャフト; 发明人 HANSU PEETAA DEBUARUTO;
摘要 PURPOSE: To minimize force of a spring holding a valve head in the closing position and to shorten its length by using a very narrow main flow packing sheet, providing a pan-shaped edge in a shutting off mechanism, and narrowing a ring type chamber side face conically.
CONSTITUTION: When a differential pressure is increased further in compliance with increase in quantity of water flowing through an auxiliary pipe, a shutting off mechanism 9 starts moving against the force of a compression spring 12, while an elastic lip packing 27 is still closed. However, a pan-shaped edge 17 of the mechanism 9 reaches the center of a slit zone 51 through a neutral zone 14. In this process, an auxiliary flow shifts the edge 17 into a conical weir stepped part, 52. In this case, a narrow width ring slit 20 between the edge 17 and a ring type chamber side face is continuously reduced. Therefore, the edge 17 moves to end part back side of the stepped part 52, the packing 27 is separated from a sealing edge 49, and the main flow water passes through a main water measurement device 1 and a main flow penetrating zone 22. This opening process is carried out very quickly, so that no measurement error is generated.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 より多量の貫流量を測定するための主量水器(1)と、該主量水器(1)の後方に配置され、自動的に作動する切換弁(4)と、副管(2)または副ダクトの中に取り付けられ、より少量の貫流量を測定するための副量水器(3)と、切換弁(4)のケース(5)
    に側方から開口している副管(2)または副ダクトの出口(6)とを有し、切換弁(4)が組立て品としての切換え挿入体(7)を含み、該切換え挿入体(7)が、担持部材(13)と、該担持部材(13)に固定される中心の滑りピン(8)と、該滑りピン(8)上で移動可能に案内され、ばね(12)により閉鎖方向へ付勢されている遮断機構(9)と、弾性的なパッキン(26,2
    7)を有している、担持部材(13)と遮断機構(9)
    の間に縮径されて配置されているパッキンシートと、遮断機構(9)を収容している環状室(15)であって、
    下流側で開口し、筒状ゾーン(14)を有し、且つ狭くされた堰き止め段部(52)に通じている環状室(1
    5)とを備えている複合型量水器において、 切換え挿入体(7)の主貫流ゾーン(22)が、下流側で先細りになっている漏斗状流入部(23)を有し、該漏斗状流入部(23)が、切換弁(4)の名目幅に比べて著しく狭くされている主流動パッキンシート(49)
    を端部に備えていること、 遮断機構(9)が皿状のエッジ(17)を有し、該皿状のエッジ(17)の前部分(16)が、閉弁位置において環状室(15)の筒状ゾーン(14)内に位置すること、 環状室側面(19)が、筒状ゾーン(14)に接続して円錐状に狭くなっていること、 外側の皿状縁(18)と環状室側面(19)との間に、
    幅狭のリングスリット(20)が形成されていること、
    を特徴とする複合型量水器。
  • 【請求項2】 担持部材(13)と、環状室側面(1
    9)と、堰き止め段部(52)とが一体に構成されていること、担持部材(13)、環状室側面(19)、堰き止め段部(52)、または遮断機構(9)が、プラスチックから射出成形されていることを特徴とする、請求項1に記載の複合型量水器。
  • 【請求項3】 滑りピン(8)が、担持部材(13)のボス(30)にねじ止めまたは射出成形されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の複合型量水器。
  • 【請求項4】 担持部材(13)のボス(30)の背面(32)と、遮断機構(9)の前面(33)とに、互いに連通するパッキン面が形成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 【請求項5】 担持部材(13)のボス(30)の背面(32)と、遮断機構(9)の前面(33)との間に、
    有利には滑りピン(8)上に、弾性的なパッキン(3
    4)が取り付けられていること、パッキン(34)が、
    前面にパッキンリップを有していることを特徴とする、
    請求項1から4までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 【請求項6】 漏斗状流入部(23)の端部にして主流動パッキンシート(49)の前方に、短い筒状のパッキンシート貫通部(24)が設けられていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 【請求項7】 遮断機構(9)が、その前面にO−リング(26)を担持し、該O−リング(26)の外径部は、切換弁の開弁時に所定のストロークの範囲にわたって密封性が維持されるようにパッキンシート貫通部(2
    4)を密封すること、O−リング(26)が、環状溝(54)内に固定されていることを特徴とする、請求項6に記載の複合型量水器。
  • 【請求項8】 遮断機構(9)が、その前面にリング状のリップパッキン(27)を担持し、該リップパッキン(27)の外縁(28)が遮断機構(9)に緊密に固定され、リップパッキン(27)の内縁(29)が、切換弁の開弁時に所定のストロークだけ軸方向へ湾曲して密封性を保持すること、リップパッキン(27)の下方に、迷路状の載置面(50)が設けられていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 【請求項9】 切換え挿入体担持部材(13)が、筒状ゾーン(14)と円錐状ゾーン(52)の間に、副流を環状室(15)内へ流入させるための制御スリット(3
    1)を備えたスリットゾーン(51)を有していること、遮断機構(9)の皿状エッジ(17)の前部分(1
    6)が、閉弁位置において、副流の作用を受けずに環状室(15)の筒状ゾーン(14)の内部にあること、スリットゾーン(31)が短いことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 【請求項10】 弁ケース(5)内に、制御スリット(31)のほうへ開口しているリングダクト(40)が設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の複合型量水器。
  • 【請求項11】 副ダクトまたは副管(2)が、直接に弁ケース後部部分(11)に通じており、且つ制御弁(21)を有していることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 【請求項12】 主貫流ゾーン(22)の横断面積が、
    パッキンシート貫通部(24)において、切換弁(4)
    の名目横断面積よりも少なくとも20%、有利には30
    %縮減されていることを特徴とする、請求項1から11
    までのいずれか1つに記載の複合型量水器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、より多量の貫流量を測定するための主量器と、該主量水器の後方に配置され、自動的に作動する切換弁と、副管または副ダクトの中に取り付けられ、より少量の貫流量を測定するための副量水器と、切換弁のケースに側方から開口している副管または副ダクトの出口とを有し、切換弁が組立て品としての切換え挿入体を含み、該切換え挿入体が、担持部材と、該担持部材に固定される中心の滑りピンと、該滑りピン上で移動可能に案内され、ばねにより閉鎖方向へ付勢されている遮断機構と、弾性的なパッキンを有し、
    担持部材と遮断機構の間に縮径されて配置されているパッキンシートと、遮断機構を収容している環状室であって、下流側で開口し、筒状ゾーンを有し、且つ狭くされた堰き止め段部に通じている環状室とを備えている複合型量水器に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】複合型量水器と、主量水器と副量水器の切換えに用いる自動作動の切換弁とは、すでに19世紀に使用されていた。 構造的に共通している原理は弁頭である。 弁頭の面積は主流動パッキンシートの面積よりも大きく、その結果貫通部が遮断されているときの水の差圧は主流動パッキンシートに作用し、貫通部が開口しているときには弁頭に作用するので、弁頭を迅速に開口させることができる。 弁頭が閉じているときの水の差圧を補償するため、例えば重、ばね力等の適当な手段が用いられる。 測定誤差が生じないためには、弁頭がその都度できるだけ迅速に開閉するのが望ましい。

    【0003】例えばドイツ特許第92631号公報によれば、弁頭は弁座の後方に配置される案内筒の中に取り付けられる。 この場合、弁頭のエッジと案内筒の壁との間のリングスリットはできるだけ狭く保たれる。 この構成は弁頭を迅速に始動させることができない。 なぜなら、弁頭をそのパッキンシートからリングスリットの上方へわずかに持ち上げただけで、差圧を減少させるような圧力補償が生じて、流動が均一になったときに案内筒の領域で弁頭が停止し、よって主量水器を貫流する水の量が少なすぎるためである。 それゆえこの構成では比較的大きな測定誤差が生じる。 これは弁が開いたときも閉じたときも生じる。

    【0004】1960年に公けにされたドイツ特許第1
    077884号公報には、複合型量水器用の切換弁を改良したものが開示されている。 この切換弁は、回動フラップにより作動する。 回動フラップは、副量水器から来る副流動水を導入するための環状空間の中に浸漬された突出エッジを備えている。 回動フラップは、錘によって閉鎖位置に保持される。 錘は、回動フラップが開口しているときに閉鎖力が小さくなるように配置されている。
    この閉鎖力の減少と、フラップエッジにたいする副流の押し作用とが連動して、開口過程が促進される。 閉鎖過程は遅くなるが、総じて切換え過程の測定誤差は減少する。 しかしながらこの切換弁は特定の位置にしか取り付けることができない。 また極めて大型であり且つ重い。
    従って、短い構成が好まれる今日では全く不向きである。

    【0005】1980年に、ドイツ特許第303405
    6号公報により、複合型量水器用の切換弁が開発された。 この切換弁の弁頭は、ばねに抗して直線的にスライドする。 またこの切換弁は、二重のパッキンシートを有し、小さな制御穴を必要としなければ機能しない。 この切換弁においても、弁頭は拡大されたエッジを有している。 エッジは環状空間の中に突出しており、該環状空間に副流が流入する。 従って副流は開弁方向へ押圧力を生じさせ、この押圧力に応じて閉鎖ばねを補強することにより、該押圧力を補償しなければならない。 この公知の切換弁も、たとえ小さくはあっても切換え領域で測定誤差を生じさせる。 水の中に含まれる埃、錆、またはカルキが切換弁の機能を阻害し、測定誤差を大きくさせることもある。

    【0006】閉鎖ばねを備えた切換弁にはすべて共通の問題がある。 即ち閉鎖ばねの復帰力が、弁頭の開口距離が増大するにしたがって線形的に上昇するという問題である。 理想的には、上述した錘付勢されるフラップ弁の場合のように、復帰力が一定もしくは減少することが望ましい。 従って、ばね付勢される切換弁はできるだけ長いばねを備えていないと、復帰力の上昇を小さく抑えることができないが、しかしこのことは、短い構成が好まれる今日では意に反するものである。

    【0007】ドイツ特許公開第3929381号公報に開示されている複合型量水器用の切換弁では、弁頭の閉鎖位置において弁頭に付加的な保持力を作用させるため、永久磁石が使用される。 これにより復帰ばねをより弱く、及び(または)より短くさせることができる。 この切換弁もリップパッキンを有し、該リップパッキンは、弁頭の開口行程が始まると、差し当たりパッキンシートに“付着”したままであり、永久磁石の保持作用が克服されたときに初めて破断する。 しかしながら、永久磁石を切換弁に使用すると、水の中に浮遊している錆の粒子が引き寄せられて機能に支障を来すので、多くの使用者によって拒否された。 また、リップパッキンが弁頭の突出エッジと協働して開口方向へ付加的な押圧力を生じさせる。 この押圧力は、磁石の力及び(または)ばねの力を補強することにより補償されねばならない。

    【0008】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭で述べた種類の複合型量水器を次のように構成すること、即ち弁頭を開口方向へ付勢するすべての液圧力及び(または)その他の力を最小に抑え、或いは完全に除去することにより、弁頭を閉鎖位置に保持するばねの力を最小にさせることができ、且つ短くさせることができるように構成することである。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、切換え挿入体の主貫流ゾーンが、下流側で先細りになっている漏斗状流入部を有し、該漏斗状流入部が、切換弁の名目幅に比べて著しく狭くされている主流動パッキンシートを端部に備えていること、遮断機構が皿状のエッジを有し、該皿状のエッジの前部分が、閉弁位置において環状室の筒状ゾーン内に位置すること、
    環状室側面が、筒状ゾーンに接続して円錐状に狭くなっていること、外側の皿状縁と環状室側面との間に、幅狭のリングスリットが形成されていることを特徴とするものである。

    【0010】本発明の実施態様によれば、副流は、遮断機構を収容している環状室の中に導入され、この導入は、環状室の筒状ゾーンと円錐状ゾーンの間に配置されている別個のスリットゾーンに設けた制御スリットを介して行われる。 これにより、副流によって発生する流動力は、遮断機構が所定の初期行程を終了し、水の差圧が一定の最小値を上回ったときに、遮断機構を開口方向へ付勢する。

    【0011】本発明の実施態様によれば、副流は切換弁の後方で弁ケース内へ導入される。 貫流量が一定の量を越えたときに副流を強く絞るような制御弁を副管または副ダクトの中に設けるのが好ましい。 これにより遮断機構には圧力衝撃が作用し、この圧力衝撃は、遮断機構のエッジを、環状室の筒状ゾーンを通過させて環状室の円錐状ゾーンまで押しやる。 これにより流動力は、遮断機構をすでに述べたように急激に開口させる。

    【0012】

    【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて説明する。

    【0013】図1は、複合型量水器の構成図である。 複合型量水器は、主量水器1と、副量水器3と、副管2とを有している。 副管2の出口は、切換弁4の弁ケース5
    に開口している。 これらすべての構成要素は互いにねじで連結されており、且つ相互に密封されている。 切換弁4の長さは非常に短い。

    【0014】図2は、切換弁4の第1実施例の拡大縦断面図である。 切換弁4は、弁ケース5を有している。 弁ケース5は、入口フランジ37と、出口フランジ38
    と、副管2を接続するための接続部材39とを備えている。 副量水器3から来る水は、副管2を介して弁ケース5の中心のリングダクト40に流入する。 弁ケース5内には、コンパクトな切換え挿入体7が取り付けられている。 切換え挿入体7は、その嵌合リング42により弁ケース嵌め込み部43で案内され、且つO−リング44により弁ケース後部部分11にたいして密封されている。

    【0015】切換え挿入体7は、切換え挿入体担持部材13を有している。 切換え挿入体担持部材13の前部部分46には、ボス30が一体成形されている。 ボス30
    には、中心の滑りピン8がねじ止め、または射出成形により一体成形されている。 支持リブ47は、ボス30を外側リング48に連結させている。 滑りピン8上には、
    リップパッキン27を備えた遮断機構9と、あらかじめ緊張せしめられている圧縮ばね12と、締め付けナット45とが設けられている。 さらに滑りピン8上にはパッキン34が設けられている。 このパッキン34にたいして遮断機構9が当接している。

    【0016】リップパッキン27の外側部分28は、遮断機構9の皿状エッジ17に締め付け固定されている。
    リップパッキン27の内側部分29は、弁が閉じたとき、迷路状の支台50と圧縮ばね12とを介して、切換え挿入体担持部材13の円形の密封エッジ49にたいして押圧される。

    【0017】密封エッジ49の前には、漏斗状流入部2
    3が設けられている。 漏斗状流入部23は可能な限り長く、且つ平坦である。 というのも、主貫流ゾーン22の横断面積は、弁の名目横断面積に比べて非常に狭くなっているので(通常は30%ないし40%減)、水が貫流する際に圧力損失が生じ、この圧力損失を低減させるためである。 度量衡規定によれば、水が最大量貫流するとき圧力損失は0.5バールを越えてはならない。

    【0018】さらに切換え挿入体担持部材13は、環状室15を有している。 環状室15は、筒状ゾーン14
    と、スリットゾーン51と、流動方向において下流側でスリットゾーン51に接続している円錐状の堰き止め段部52とを備えている。 弁が閉じた状態では、遮断機構9の皿状エッジ17は、筒状ゾーン14内に接触せずに且つ力の伝達なしに位置する。 従って、筒状ゾーン14
    はニュートラルゾーンとも呼ぶことができる。

    【0019】中心のリングダクト40内に流入する副量水器の水は、スリットゾーン51内の制御スリット31
    と円錐状の堰き止め段部52とを通って弁ケース5の後部部分11へ流れ、ケース出口41を通って弁ケース5
    を離れ、図示していない水取り出し位置へ流れる。 制御スリット31は、リングダクト40よりもかなり狭い。

    【0020】遮断機構9を開閉する際の該遮断機構の制御には、皿状エッジ17の外側の稜18と、スリットゾーン51と、円錐形の堰き止め段部52と、リップパッキン27とが関与する。 これらの構成要素は、遮断機構9を開くときに以下のように協働する。

    【0021】弁が閉じているときには、測定されるべき水は副管2を介して流れ、副量水器3内で測定され、そして接続部材39を通って弁ケース5のリングダクト4
    0に流入する。 リングダクト40から水は制御スリット31と円錐状の堰き止め段部52とを通って弁ケース5
    の後部部分11へ達する。 その際0.2ないし0.4バールの圧力降下が生じる。 後部部分11内では、主量水器1内の圧力よりも低い圧力が支配している。 この差圧は、密封エッジ49で密封されている遮断機構9を開方向へ付勢する。 しかし圧縮ばね12が遮断機構9をさしあたり閉状態に維持する。

    【0022】副管2を貫流する水の量とともに差圧がさらに増大すると、遮断機構9は圧縮ばね12の力に抗して移動始める。 その際、弾性的なリップパッキン27は閉じたままである。 しかし遮断機構9の皿状エッジ17
    はニュートラルゾーン14を通ってスリットゾーン51
    のほぼ中央に達する。 その際副流は皿状エッジ17を円錐状の堰き止め段部52内へ移動させる。 この場合、皿状エッジ17と環状室側面19との間の幅狭のリングスリット20が連続的に減少する。 従って皿状エッジ17
    は堰き止め段部52の端部後方まで移動する。 その際リップパッキン27が密封エッジ49から離れ、主流動水は主量水器1と主流動貫流ゾーン22とを貫流する。 この開過程は非常に迅速に行われ、よって測定誤差は生じない。

    【0023】円錐状の堰き止め段部52の後方に堰き止め圧が生じるので、円錐状の堰き止め段部52は液圧係止機構のようにふるまう。 従って遮断機構9は元の状態へ戻れない。

    【0024】水の貫流量がさらに増大すると、遮断機構9は貫流する水により、圧縮ばね12の抵抗に抗して滑りピン8上をさらに下流側へ移動して、その終端位置に達する(図3)。

    【0025】切換弁4の閉弁は、逆の順序で行われる。
    主流動水の貫流量が減少すると、遮断機構9は圧縮ばね12の閉鎖力により終端位置から上流側へ滑動して、堰き止め段部52へ達する。 圧縮ばね12の力が液圧係止力としての堰き止め抵抗に打ち勝つほどに水の貫流量が減少するまで遮断機構9はこの位置に留まる。 その後遮断機構9はすぐにその閉鎖位置へ戻り、その際リングスリット20が連続的に拡大することにより閉鎖運動が促進される。 従って主流動水貫流部22は急激に閉鎖され、水は副量水器3だけを通過することになる。

    【0026】図3は、図2の切換え挿入体7の拡大図で、遮断機構9が最大に開口した状態での拡大図である。 遮断機構9は、そのボス53によりばね締め付けナット45に接している。

    【0027】図4は、切換弁4の変形実施例の縦断面図である。 この実施例では、副管2の出口6は切換え挿入体7の後方で弁ケース5に通じている。 従って、中心のリングダクト40もスリットゾーン51も設けられていない。 切換え挿入体担持部材13の嵌合リング42を備えた外側リング48は、構造的に変形されている。 この実施例の場合、遮断機構9を開閉するために必要な制御は、副管2内に設けられる通常の制御弁により行われる。 この制御弁は、一定の貫流量を越えると副管2を強く絞る。

    【0028】図5は、切換え挿入体7の変形実施例である。 この実施例では、主貫流ゾーン22はOリング26
    で密封されている。 Oリング26は、遮断機構9に設けた環状溝54の中に固定されている。 主貫流ゾーン22
    が開口せずに遮断機構9がある程度の初期行程を実施することができるように、長い漏斗状流入部23の端部には、筒状のパッキンシート・通路部24が設けられている。 このパッキンシート・通路部24は、非常に狭くなっている主貫流ゾーン22での圧力損失が許容できないほどに増大しないように、できるだけ短く構成する必要がある。

    【0029】図6は、図3の切換弁を線VI−VIに沿って切断した部分横断面図、即ちスリットゾーン51の領域で切断した部分横断面図である。 この図から、切換え挿入体担持部材13の断面と、制御スリット31と、
    円錐状の堰き止め段部52とが見てとれる。

    【0030】図2と図4と図5に図示した実施例には種々相違点があるが、切換弁4を最適に機能させるための特徴は共通である。 この共通する特徴とは、ばね力を弱くするため、即ちばね12を短縮するために主貫流ゾーン22が強く絞られていること、圧力のロスを小さくするために漏斗状流入部23が長いこと、ニュートラルゾーン14内にある遮断機構9を開口方向へ付勢するようなすべての圧力及び流動力が完全に回避されていること、遮断機構9が完全に環状室15の内部に存在できるように、或いは完全に該環状室15の外側に存在できるようにするための円錐状の堰き止め段部52が設けられていることである。 これらの特徴の組合せにより、ただ一つのパッキンシートしか有せず、構成が極めて簡潔で、安価であり、作動が安定している、極めて短く構成された切換弁4が得られる。 しかも開閉のために補助手段とか補助力を必要とせず、切換え範囲でのなんらかの測定誤差を最小に抑えることができる。

    【0031】

    【発明の作用及び効果】本発明によれば、主流動パッキンシートが強く絞られているので、遮断機構にたいしては小さな開口力しか働かない。 よって、ばね力の弱い、
    または短いばねを使用すればよい。 このように流動横断面積が強く絞られていると、通常は圧力の損失が高くなるが、これは漏斗状流入部が長いことにより回避される。 さらに、環状室側面が下流側に円錐状に狭くなっていることにより、遮断機構に作用する流動力は主流動貫通部が開口した後に増加し、その結果遮断機構のエッジは急激に堰き止め段部を克服し、一方流動力は、主流動貫通部が閉鎖したときにして堰き止め段部を克服した後、連続的に減少し、その結果遮断機構は迅速に閉鎖する。 このように、遮断機構を開口方向へ付勢するすべての液圧力及び(または)その他の力を最小に抑え、或いは完全に除去することにより、遮断機構を閉鎖位置に保持するばねの力を最小にさせることができ、且つ短くさせることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による複合型量水器の平面図である。

    【図2】副流を切換え挿入体内へ案内する切換弁の閉弁位置での縦断面図である。

    【図3】図2の切換え挿入体を最大開口位置で示した図である。

    【図4】副流を直接弁ケースに案内するように構成した切換弁の変形実施例の縦断面図である。

    【図5】遮断機構にパッキンとしてO−リングを備えている図4の切換え挿入体を示す図である。

    【図6】スリットゾーンの領域に配置した図3の切換え挿入体担持部材の横断面図である。

    【符号の説明】

    1 主量水器 2 副管 3 副量水器 4 切換弁 5 弁ケース 6 副管の出口 7 切換え挿入体 8 滑りピン 9 遮断機構 12 圧縮ばね 13 切換え挿入体担持部材 15 環状室 20 リングスリット 23 漏斗状流入部 49 主流動パッキンシート

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