Coriolis viscometer using a Coriolis mass flowmeter which is connected in parallel

申请号 JP53187297 申请日 1997-03-03 公开(公告)号 JP2000505557A 公开(公告)日 2000-05-09
申请人 マイクロ・モーション・インコーポレーテッド; 发明人 ヴァン・クリーヴ,クレイグ・ブレイナード; ラヴィング,ロジャー・スコット;
摘要 (57)【要約】 異なる 流体 搬送機能を有する一対の流量計が、物質流を受け取るように並列な関係で効果的に接続されている。 物質流が流量計を通ると、関連する流量計電子回路に出 力 信号 が与えられ、該流量計電子回路は、各々の流量計に関して、質量流量及び他の情報を導出する。 流量計電子回路には、各々の流量計の物理的な特性に関する情報が予めプログラムされている。 流量計電子回路は、上記予めプログラムされた情報、並びに、各々の流量計に関して導出された物質の速度及び他の情報を用いて、流量計の中の物質に関する 粘度 を決定する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 流動する物質の粘度を決定する装置であって、 物質源(504)に接続可能な入口(508)、及び、物質受入部(506) に接続可能な出口(511)を有している、第1のコリオリ質量流量計(302 )を備えており、 更に、 前記物質源に接続可能な入口(509)、及び、前記物質受入部に接続可能な出口(512)を有している、第2のコリオリ質量流量計(503)を備えており、 該第2のコリオリ質量流量計は、前記第1のコリオリ質量流量計の物質流に対する抵抗とは大きさが異なる物質流に対する抵抗を有しており、 また、前記物質源から前記物質受入部まで前記第1及び第2のコリオリ質量流量計を通って流れる物質流に応答して、前記第1のコリオリ質量流量計の中の物質流の密度及び流速、並びに、前記第2のコリオリ質量流量計の中の物質流の密度及び速度を決定する手段(210、306)と、 前記第1及び第2の流量計の各々の中の物質の前記密度及び速度の決定に応答して、前記流動する物質の粘度に関する出力情報を発生する手段(206)とを備えること、を特徴とする装置。 2. 請求項1に記載の装置において、前記出力情報は、前記物質流の質量流量を含むこと、を特徴とする装置。 3. 請求項1に記載の装置において、前記物質源は、物質供給導管(504 )を含み、また、前記物質受入部は、物質受入導管(506)を含んでおり、 更に、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口を互いに並列な関係で前記物質供給導管に効果的に接続する手段(507)を備えており、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口(314)は、互いに並列な関係で前記物質受入導管に効果的に接続されており、 前記物質供給導管から前記並列に接続されたコリオリ質量流量計を通って前記物質受入導管まで前記物質流が流れることにより、前記流量計が前記流動する物質の粘度に関する情報を発生するように構成されたこと、を特徴とする装置。 4. 請求項1に記載の装置において、前記第1及び第2のコリオリ質量流量計が一緒になって、 細長い本体(300)と、 前記物質源(101)から前記細長い本体に流れる物質を受け入れる入口(3 01)を有する前記細長い本体の上流側の端部分と、 前記細長い本体を通して前記物質受入部へ物質を排出する出口(314)を有する前記細長い本体の下流側の端部分と、 前記本体の中に設けられていて、前記本体の長手方向軸線に対して実質的に平行な長手方向軸線を有している、一対の流路(304、305)と、 前記流路の下流側の端部を前記本体の前記下流側の端部分に接続する手段(3 14)と、 前記流路の上流側の端部を前記本体の前記上流側の端部分に接続する手段(3 30)とを備えており、 前記物質源(101)からの物質は、前記本体の前記入口に入って、前記流路及び前記本体の前記出口を通って、前記物質源まで流れるようになっており、 更に、 前記流路を互いに横方向に振動させる手段(M、312)と、 センサ手段(318、319、M)を含み、物質流が前記流路を通っている間に、前記振動に応答して、前記物質流に関する粘度を含む情報を導出する手段( 206)とを備えること、を特徴とする装置。 5. 請求項4に記載の装置において、前記細長い本体は、内部に物質流を有している導管(300)の内部に設けられており、前記物質源は、前記導管の上流側の部分(101)を含んでおり、前記物質受入部は、前記導管の下流側の部分(103)を含んでいること、を特徴とする装置。 6. 請求項4に記載の装置において、前記細長い本体の前記入口は、前記物質源を含む第1の導管(101)に接続されており、前記細長い本体の前記出口は、前記物質受入部を含む第2の導管(103)に接続されていること、を特徴とする装置。 7. 請求項4に記載の装置において、前記物質源は、導管の内部の上流側の部分(101)を含んでおり、前記物質受入部は、前記導管の下流側の部分(1 03)を含んでおり、 前記細長い本体(300)は、前記導管(601)の外側に設けられており、 更に、 前記細長い本体の前記入口を前記導管の前記上流側の部分中の物質に接続する手段(604)と、 前記細長い本体の前記出口を前記導管の前記下流側の部分の内部に接続する手段(605)とを備えており、 前記導管を通る物質流は、前記物質流の一部を前記導管の前記上流側の部分から前記細長い本体の前記入口へ分流し、その後、前記細長い本体の前記流路を通り、また、前記細長い本体の前記出口を通って、前記導管の前記内側の下流側の部分へ流すように構成されたこと、を特徴とする装置。 8. 請求項7に記載の装置において、前記導管の前記内側の下流側の部分は、前記細長い本体の前記出口が接続されている前記導管の内側部分付近に位置するベンチュリ手段(606)を含んでおり、 該ベンチュリ手段は、前記出口付近の前記導管の中の物質の圧力を減少させることができるように構成されたこと、を特徴とする装置。 9. 請求項1に記載の装置において、前記物質源は、導管(504)の上流側の部分を含んでおり、前記物質受入部は、前記導管(508)の内側の下流側の部分を含んでおり、 前記第1のコリオリ質量流量計(502)及び前記第2のコリオリ質量流量計(503)は、前記導管の外部に設けられており、 更に、前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口を前記導管の前記上流側の部分に互いに並列な関係で効果的に接続する手段(507)を備えており、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記出口は、前記導管の前記内側の下流側の部分に対して、互いに並列な関係で効果的に接続されており、 これにより、前記導管を通る前記物質流は、該物質流の一部を前記導管の前記上流側の部分において前記導管から前記コリオリ質量流量計へ分流し、その後、 前記コリオリ質量流量計を通して、前記導管の前記内側の下流側の部分において前記導管へ戻すように構成されたこと、を特徴とする装置。 10. 請求項9に記載の装置において、前記導管の前記内側の下流側の部分は、前記コリオリ質量流量計の前記出口が接続されている前記導管の内側の下流側の部分の付近に位置しているベンチュリ手段(513)を含んでおり、 該ベンチュリ手段は、前記コリオリ流量計の前記出口付近の前記物質の圧力を減少させることができるように構成されたこと、を特徴とする装置。 11. 流動する物質の密度を決定する方法であって、 物質源(504)に接続可能な入口(508)及び物質受入部(506)に接続可能な出口(511)を有する第1のコリオリ質量流量計(502)を通して物質を流す工程を備えており、 更に、 前記物質源に接続可能な入口(509)及び前記物質受入部に接続可能な出口(512)を有すると共に、前記第1のコリオリ質量流量計の物質に対する抵抗とは大きさが異なる物質に対する抵抗を有している第2のコリオリ質量流量計( 502)を等して物質を同時に流す工程と、 前記物質流が前記第1の流量計及び前記第2の流量計を通ることに応筈して、 前記第1のコリオリ流量計の中の物質の密度及び速度、並びに、前記第2のコリオリ流量計の中の物質の密度及び速度を決定する工程と、 前記第1の流量計及び前記第2の流量計の中の前記物質の密度及び流速の決定に応答して、前記流動する物質の粘度に関する出力情報を発生する工程とを備えること、を特徴とする方法。 12. 請求項11に記載の方法において、出力情報を決定する前記工程は、前記流動する物質の質量流量を決定する工程を含むこと、を特徴とする方法。 13. 請求項11に記載の方法において、前記物質の粘度は、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の物理的なパラメータを決定する工程と、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の中の物質の密度及び質量流量を決定する工程と、 前記第1のコリオリ質量流量計の物質の速度、及び、前記第2のコリオリ質量流量計の物質の速度を決定する工程と、 前記物質の粘度を決定する工程とによって決定されること、を特徴とする方法。 14. 請求項11に記載の方法において、前記物質源は、物質供給導管(50 4)を含んでおり、前記物質受入部は、物質受入導管(506)を含んでおり、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口(508、509)は、互いに並列な関係で前記物質供給導管に効果的に接続することができ、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記出口(511、512)は、互いに並列な関係で前記物質受入導管に効果的に接続することができ、 これにより、前記物質供給導管から前記並列に接続されたコリオリ質量流量計を通して前記物質受入導管まで物質を流して、前記両流量計に前記流動する物質の粘度に関する情報を発生させる工程を備えること、を特徴とする方法。 15. 請求項11に記載の方法において、前記第1及び第2のコリオリ質量流量計は一緒になって、 細長い本体(300)と、 前記物質源から前記細長い本体に通される物質を受けるための入口(301) を含む前記細長い本体の上流側の端部分(330)と、 前記細長い本体を通して前記物質受入部へ物質を排出するための出口(314 )を有する前記細長い本体の下流側の端部分と、 前記細長い本体の中に設けられていて、該細長い本体の長手方向軸線に対して平行な長手方向軸線を有している一対の流路(304、305)を備えており、 更に、 前記流路のそれぞれの下流側の端部を前記細長い本体の前記下流側の端部分に接続する工程と、 前記流路のそれぞれの上流側の端部を前記細長い本体の前記上流側の端部分に接続する工程とを備えており、 前記細長い本体の前記入口に入る前記物質源からの物質は、前記流路及び前記細長い本体の前記出口を通って前記物質源まで流れるようになっており、 また、前記両流路を互いに横方向に振動させる工程と、 物質が前記両流路を通って流れる間に、前記振動に応答して前記物質流に関する密度を含む情報を導出する工程とを備えること、を特徴とする方法。 16. 請求項14に記載の方法において、前記物質の粘度は、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の物理的なパラメータを決定する工程と、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の中の物質の密度及び物質の速度を決定する工程と、 前記第1のコリオリ質量流量計の物質の速度、及び、前記第2のコリオリ質量流量計の物質の速度を決定する工程と、 前記物質の粘度を決定する工程とによって決定されること、を特徴とする方法。 17. 請求項15に記載の方法において、前記細長い本体を内部に物質流を有している導管の内側に位置決めする工程を備えており、前記物質源は、前記導管の上流側の部分の中の物質を含み、また、前記物質受入部は、前記導管の内部の下流側の部分を含むこと、を特徴とする方法。 18. 請求項15に記載の方法において、前記細長い本体の前記入口を前記物質源を含む第1の導管に接続し、また、前記細長い本体の前記出口を前記物質受入部を含む第2の導管に接続する工程を備えること、を特徴とする方法。 19. 請求項15に記載の方法において、前記物質源は、導管の上流側の部分を含み、また、前記物質受入部は、前記導管の内側の下流側の部分を含んでおり、 前記細長い本体は、前記導管の外部に設けられており、 更に、 前記細長い本体の前記入口を前記導管の前記上流側の部分の中の物質に接続する工程と、 前記細長い本体の前記出口を前記導管の前記下流側の部分の内部に接続する工程とを備えており、 これにより、前記導管を通る物質流が、該物質流の一部を前記導管の前記上流側の部分から前記細長い本体の前記入口まで分流し、その後、前記細長い本体の前記流路並びに前記細長い本体の前記出口を通して、前記導管の前記内側の下流側の部分へ導くこと、を特徴とする方法。 20. 請求項19に記載の方法において、前記細長い本体の前記出口が接続される前記導管の内側部分付近にベンチュリ手段を位置決めする工程を備え、 前記ベンチュリ手段は、前記出口付近の前記導管の中の物質の圧力を減少させることができるように構成されたこと、を特徴とする方法。 21. 請求項11に記載の方法において、前記物質源は、導管の上流側の部分を含み、前記物質受入部は、前記導管の内側の下流側の部分を含んでおり、 前記第1及び第2の質量流量計は、前記導管の外部に設けられており、 更に、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口を互いに並列な関係で前記導管の前記上流側の部分に効果的に接続する工程と、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記出口を互いに並列な関係で前記導管の前記内側の下流側の部分に効果的に接続する工程とを備えており、 これにより、前記導管を通る前記物質流が、前記導管の前記上流側の部分から前記コリオリ質量流量計へ分流し、その後、前記前記コリオリ質量流量計を通して前記導管の前記内側の下流側の部分において前記導管に戻すこと、を特徴とする方法。 22. 請求項21に記載の方法において、前記物質の粘度は、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の物理的なパラメータを決定する工程と、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の中の物質の密度、物質の速度及び質量流量を決定する工程と、 前記第1のコリオリ質量流量計の前記物質の速度と前記第2のコリオリ質量流量計の前記物質の速度との比を決定する工程と、 前記物質の粘度を決定する工程とによって決定されること、を特徴とする方法。 23. 請求項21に記載の方法において、前記導管の前記内側の下流側の部分は、前記コリオリ質量流量計の前記出口が接続されている前記導管の内側の下流側の部分付近に位置するベンチュリ手段を含んでおり、 該ベンチュリ手段は、前記出口付近の前記導管の中の物質の圧力を減少させることができること、を特徴とする方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 並列に接続されたコリオリ質量流量計を用いたコリオリ粘度計 発明の分野 本発明は、並列に接続されたコリオリ質量流量計を用いて物質流の粘度を導出する粘度計に関する。 問題点 パイプ又は導管の中を流れる物質の粘度を測定することが望まれることが多い。 そのような測定が行われる理由は、多くの工業プロセスにおいては、流動する物質を特定の粘度に維持することが必要であるからである。 例えば、シロップの如き食品、又は、モーターオイルの如き工業製品を配管系を用いて処理する工業プロセスにおいては、導管の中を流れる物質が消費者の使用上の適合性を向上させた粘度を有するようにする必要がある。 別の用途においては、流動する物質を特定の粘度に維持して、工業プロセスの次の工程を特定の態様で実行できるようにする必要がある。 粘度を知る別の必要性は、バイパス流量計を用いて大きな導管の中の流量を決定する場合に存在する。 バイパス流量計と大きな導管との間の流量比は、粘度の関数である。 従って、粘度を連続的に知ることによって、バイパス流量計は、流量を高い精度で決定することができるようになる。 粘度を導出する一般的な方法は、流動する物質のサンプルを回収してこれを分析し、その流動する物質の粘度を決定するという、人間の関与を伴う方法である。 このバッチ式のサンプリングは、人間の労を伴い又は時間がかかるので、理想的なものではない。 また、流動する物質のサンプルを取ってこれを分析する間に工業プロセスの停止を伴うことが多いので、上記方法は望ましくない。 更に、 粘度は、各サンプルの間に検知されることなく大きく変動することがある。 粘度を測定する他の方法は、市販の粘度計を用いて行う方法である。 これらの機器は非常に高価であり、一般的には、流体導管の中に挿入される振動部材(振動する部材)又は回転部材(回転する部材)を用いて粘度を測定する。 そのような機器は、継続的な測定を行うことができるが、その費用並びに振動部材の易損性の故に、理想的なものではない。 振動管型コリオリ流量計が質量流量、体積流量、密度及び温度を測定することができることは公知である。 コリオリ流量計の多くのユーザは、流量計の中を流れる物質の所望の粘度を得るために、成分を混入する。 粘度も測定することのできるコリオリ質量流量計は、人間の関与及び実験室のサンプリングを伴う不連続的なバッチプロセスではなく、粘度測定を行う連続的なプロセスを効果的に提供する。 そのような粘度測定型のコリオリ流量計は、別個の粘度計に関する費用及び易損性を共に排除する。 粘度測定型のコリオリ流量計は、バイパスベースで作動して、大きな導管の中を流れる物質の流量及び粘度を共に測定することもできる。 導管の中の物質の粘度を知ることにより、上記バイパス流量計は、物質の粘度の変化を補償することによって、質量流量のより精確な質量流量情報を発生することができる。 Kalotay et al. の米国特許第5,359,881号は、流量計の前後の圧力降下を測定する内部差圧センサを有するコリオリ流量計を提供することによって、バッチ式のサンプリング及び既存の粘度計の問題を解消しようとする試みを示している。 上記圧力降下の情報から、流動する物質の粘度を導出することができる。 Kalotay et al. のコリオリ流量計は、多くの用途において満足に作動する。 しかしながら、Kalotay et al. のコリオリ質量流量計は、差圧センサを収容するように設計しなければならない。 これは、そのコスト及び複雑さを増大させる。 また、Kalotay et al . の装置は、ある種の用途に使用するのには理想的なものではない。 差圧センサを収容するために必要とされる機械的な複雑さのために、上記Kalotay et al. の装置は、食品加工及び製薬の如きある種の産業、あるいは、流量計装置が異なる時間に異なる物質に使用される可能性のある用途で必要とされる程度まで、洗浄することができない。 時間をかけずまた高価で壊れやすい特殊な装置を必要としない方法によって導管の中を流れる物質の粘度を測定することが一つの課題であるということを理解することができる。 また、ある種の用途に関して十分に衛生的な方法で粘度を連続的に測定することも一つの課題である。 最後に、粘度を連続的に知って計器の感度に対する粘度の影響を補償することなく、バイパス構造を用いて流量を精確に測定することも一つの課題である。 解決策 本発明は、並列に接続された一対のコリオリ質量流量計を用いて物質の粘度を測定する方法及び装置を提供することにより、上述の問題点を解消して当該技術の進歩を達成する。 本発明の方法及び装置は、並列に接続されていて物質流に対して異なる抵抗を有している2つのコリオリ質量流量計の流速を測定することにより、粘度を決定する。 上記2つの流量計は、物質出口の圧力と同様に、物質入口の圧力が互いに等しくなるように接続されている。 各々の流量計は、当該流量計を通って流れる物質の質量流量、密度及び温度を表す情報を発生する。 この情報は、関連する電子装置の中のマイクロプロセッサに与えられ、このマイクロプロセッサは、上記2つの流量計の中の物質の速度を導出すると共に、これら速度、並びに、密度及び流量から、流量計の中を流れる物質の粘度、並びに、流量計が接続されている導管を通る物質の粘度を計算する。 粘度の計算が可能な理由は、流れに対して異なる抵抗を有する上記2つの並列な通路の中の物質の速度比が、粘度、流量及び密度の係数であるからである。 ( 上記2つの流路の流れに対する抵抗が同じであれば、速度は常に同じであり、従って装置は粘度に対する感度をもたないことになる。)標準的なコリオリ流量計は、流量及び密度を測定し、その後、既知の流路直径を用いて、物質の速度を計算することができる。 従って、流れに対して異なる抵抗を有する2つのコリオリ流量計を用いることにより、物質の粘度を計算するために必要な最後の情報要素である物質の速度を得ることができる。 コリオリ効果質量流量計を用いてパイプ又は導管を通って流れる物質に関する質量流量及び他の情報を測定することは、当業界では周知である。 そのような流量計は、1978年8月29日付けの米国特許第4,109,524号、198 5年1月1日付けの米国特許第4,491,025号、及び、1982年2月1 1日付けの米国再発行特許第31,450号に開示されており、これら米国特許は総て、J. E. Smith et al. に発行されている。 これらの流量計は、直管型又は曲管型の1又はそれ以上の流管を有している。 各々の流管の形態は、単純曲げ、ねじり又はそれらの複合型とすることのできる一組の固有振動モードを有している。 各々の流管は駆動されて、上記固有振動モードの中の一つのモードにおいて共鳴して振動する。 また、この振動管(振動する管)の固有振動モードは、流管の質量及びこれら流管の中を流れる物質の質量の合計質量によって部分的に規定されることも周知である。 従って、共鳴振動数を用いて管の中の物質の密度を決定することができる。 物質は、流量計の入側に接続された導管から流量計に流入し、流管又は管を通って流量計の出側から流出する。 物質流が全く存在しない場合には、流管に沿う総ての点は、与えられる励振力によって同じ位相で振動する。 物質流が存在する場合には、コリオリ加速度が、流管に沿う各々の点に異なる位相を与える。 流管の入側の位相は、ドライバから遅れ、一方、出側の位相は、ドライバに先行する。 流管にはセンサが設けられており、これらセンサは、流管の速度を表す正弦波の出力信号を発生する。 上記2つのセンサ信号の間の位相差は、両方の流管を通る物質の質量流量に比例する。 コリオリ質量流量計の中を流れる物質の特性に関する情報は、高い精度で導出されなければならない。 その理由は、導出された流量情報は、読取り値の少なくとも15%の精度を有することを要求されることが多いからである。 上述の流量計出力信号は、正弦波であって、物質が流過する流量計によって発生されるコリオリの力によって決定される量だけ、時間又は位相がずれている。 上記センサの出力信号を受信する信号処理回路は、上記時間差を精確に測定して、流動するプロセス物質の所望の特性を読取り値の少なくとも0.15%の所望の精度で発生する。 本発明の第1の実施例によれば、一対のコリオリ質量流量計が、物質供給導管と物質受入導管との間で、全流量ベースで互いに並列に接続されている。 物質入口及び物質出口を有する上記2つの導管は、物質の流れに対して異なる抵抗を有している。 この異なる抵抗は、それぞれの流路が異なる断面積、長さ又はその両方を有することに起因するものとすることができる。 また、流れに対する異なる抵抗は、一方の流量計にオリフィスプレートの如き局部的な収縮部を設けることによって与えることもできる。 上記2つの流量計の物質入口は、物質供給導管に接続されており、また、上記2つの流量計の物質出口は、物質受入導管に接続されている。 作動の際には、上記2つの流量計は、各々の流量計の中の物質流に関する質量流量、温度及び密度を表す出力信号を発生する。 各々の流量計からのそのような出力情報は、それぞれの関連する電子装置に供給され、該電子装置は、 受信した情報を処理して、各々の流量計の中の物質の速度を計算する。 次に、一方の流量計からの速度データが、一方の流量計の電子回路から他方の流量計の電子回路へ伝送され、そこで電子装置のマイクロプロセッサによって物質の粘度が計算される。 この第1の実施例においては、上記2つの流量計は、上記供給導管と受入導管との間で並列に接続されていて物理的に離れた計器をそれぞれ備えている。 これらの計器も、物理的に離れた電子回路を有しており、これら電子回路は、速度データを伝送するようにだけ接続されている。 本発明の第2の実施例においては、並列に接続された一対のコリオリ質量流量計と機能的に等価な一体型の装置が提供される。 しかしながら、この実施例においては、上記2つの流量計の多くの重複した構成要素が一つに組み合わされている。 例えば、別個のハウジング、マニホールド、ドライバ、温度測定装置及び電子装置を用いるのではなく、そのような構成要素は、コストを低減するために、 2つの流管を有する一つの細長い部材として組み合わされている。 上記2つの流管は、同じ長さ、直径、剛性及び質量を有するが物質流に対して異なる抵抗を有する、2つの管とすることができる。 速度センサからの信号の間の時間遅延が、 質量流量を決定する。 各々の流管に設けられる独立した速度センサが、質量流量及び速度を別個に決定することを可能にする。 上記2つの並列な流路は、粘度を決定するために、流れに対して異なる抵抗を示す必要がある。 これは、入口導管と流管の一方との間で流路を収縮させることによって、及び/又は、出口と上記一方の流管との間の流路の中に収縮部を設けることによって達成される。 従って、この第2の実施例は、上記第1の実施例と同様に、物質流に対して異なる抵抗を有する2つの並列な流路と、各々の流路の中で流動する物質の密度及び質量流量を測定する手段とを備えている。 第2の実施例は、また、物質の密度、速度及び粘度を計算する電子装置を備えている。 この第2の実施例は、上記2つの管の中の各々の流量を別個に測定することのできる単一の構造を備えているという点において、上記第1の実施例と異なっている。 上記2つの管は各々、直管型の別個のコリオリ質量流量計と等価である。 第1 の実施例と同様に、上記2つの流路は、流れに対して異なる抵抗を示す。 本発明の代表的な別の第3の実施例によれば、物理的に離れた一対のコリオリ質量流量計(各々、流体に対して異なる抵抗を有している)が、物質流を有する導管に対して並列な関係で効果的に接続されている。 流れの一部だけを直接測定して全流量を推定するこの構造は、バイパス流量計の構造として周知である。 バイパス流量計のユーザは、従来、流量計を通る流量の主導管を通る流量に対する比は一定であると仮定している。 都合の悪いことに、上記比は、密度、速度及び流体流量に左右される。 この第3の実施例においては、流量計の物質入口は、導管の内部に接続されており、各々の流量計の物質入口の開口は、物質流の上流側に向いている。 各々の流量計の物質出口は、導管の下流側に接続されており、上記物質出口の開口端は、上記導管を貫通すると共に、該導管の内側面と同じ平面に位置している。 この下流側の導管は、該導管の内部に設けられるベンチュリ要素を備えている。 このベンチュリ要素は、導管の出口付近に低圧領域を生じさせ、また、2つの流量計の前後には大きな圧力降下を生じさせる。 これにより、各々の流量計を通る物質流が増大し、これにより、流量計の感度は高くなる。 並列に接続された上記2つの流量計は各々、流量及び密度を表す信号を発生する。 上記2つの流量計は、それぞれの出力情報を共通の流量計電子回路に与え、この流量計電子回路は、上記出力情報を受信して、各々の流量計に関する質量流量及び密度を導出し、流量計の中の物質に関する速度及び粘度を計算する。 これら粘度及び密度、流量計の流量及び流量計の幾何学的情報は、導管全体を通る物質に関する流量の精確な導出を可能にする。 更に別の実施例においては、上記第2の実施例の2つの並列な直管型のコリオリ流量計を備える上記一体型の装置が、バイパス基準で作動されて、接続された導管の中の物質に関する流量及び粘度の情報を決定する。 図面の説明 本発明の上記及び他の利点並びに特徴は、以下の詳細な説明を図面を参照して子細に読むことにより、より良く理解することができる。 図面において、 図1は、2つの導管の間に位置する流管を示しており、 図2は、2つの導管の間で並列に接続された一対のコリオリ質量流量計を示しており、 図3は、2つの導管の間に接続されたインライン式の一対の直管型コリオリ質量流量計を統合した単体要素を示しており、 図4は、図3の装置の端部の断面図であり、 図5は、バイパス基準で導管に接続されているそれぞれの入口及び出口を有する一対の別個のコリオリ質量流量計を示しており、 図6は、図3のコリオリ質量流量計がバイパス基準で導管に接続された状態を示しており、 図7は、流量計の入口が導管701の内壁と同一平面にある点を除いて、図5 と同様の図であり、 図8は、粘度を決定するために使用される方法の流れ図である。 詳細な説明図1の説明図1は、導管101が徐々に収縮して、参照符号Bの点においてより小さい直径を有する導管102に入っている状態を示している。 短い距離の後に、導管1 02は参照符号Cの点において急激に拡大して、導管101と同じ直径を有する導管103に入っている。 図1は、粘度を他の既知の流体パラメータに関連づける式を導出する際に、後で使用することになる。 図2の説明図2は、一対のコリオリ効果質量流量計202、207を示しており、これらコリオリ効果質量流量計は、供給導管201と物質受入導管203との間で事実上並列に接続されている。 流量計202の入口204は、流量計207の入口2 05と同様に、供給導管201に接続されている。 物質出口208、209は、 受入導管203に接続されている。 それぞれの入口及び出口を有する上記2つの導管は、物質流(物質の流れ)に対して異なる抵抗を有しているか、あるいは、 入口及び出口の断面積並びに各々の流量計の内部流管の断面積を含む異なる寸法を有している。 通路216、217は、流量計電子回路206、210と2つの流量計のドライバ及びセンサとの間の電気接続部を含んでいる。 作動の際には、流量計202用の流量計電子回路210、及び、流量計207 用の流量計電子回路206は、通路216、217を介して励起信号を与えて、 各々の流量計の流管を該流管を流過する物質と共にそれぞれの共鳴振動数で振動させる。 流動する物質を含む上記流管の振動運動は、各々の流量計の速度センサによって検知される。 各々の流量計の速度センサは、出力情報を通路216、2 17を介して流量計電子回路206、210に供給する。 上記出力情報は、各々の速度センサによって検知された信号の間の時間差又は位相ずれを表す。 流量計電子回路210、206は、周知の態様で、受信したセンサ信号を用いて関連する流量計の中の物質流に関する質量流量及び密度を導出する。 流量計電子回路2 10は、その導出した情報を通路218を介して流量計電子回路206に与え、 これにより、この流量計電子回路206は、両方の流量計202、207に関する導出情報(導出された情報)を有することになる。 後に詳細に説明するように、流量計電子回路206は、次に、両方の流量計に関する質量流量及び密度の導出情報を用いて、2つの流量計の中の物質の速度を計算し、従って、流動する物質の粘度を計算する。 流量計電子回路206、210は、当業界では周知であって、Micro MotionモデルNo. RFT9739の発信器ユニットを備えることができ、該発信器ユニットは、コロラド州(80301)ボールダーのMicro Motion,Inc. から入手することができる。 コリオリ流量計202、207は、当業界で周知の任意のタイプとすることができ、上述のS mith et al. の米国特許明細書に開示される流量計から構成するのが効果的である。 Smith et al. の米国特許明細書の開示内容は、本明細書に完全に記載されるのと同じ程度で、参考として本件出願に含まれる。 流量計202、207は、また、モデルNo. CMF025又はCMF050の流量計(コロラド州(80301)ボールダーのMicro Motion,Inc .によって製造販売されている)とすることもできる。 図3及び図4の説明図3及び図4は、単一の装置として組み合わされた一対の直管型コリオリ流量計を備える装置300を開示している。 第1の流量計は、流路304と、関連するコイル318、319及び磁石Mとを備えている。 第2の流量計は、流路30 5と、関連するコイル322、323及び磁石Mとを備えている。 流路304、 305は互いに平行である。 装置300は、供給導管101から物質流を受け取るようになされた入口301を有している。 装置300は、また、流量計304 、305を通過した物質を物質受入導管103に排出するようになされた出口3 14も備えている。 流路304、305の間に位置する空間339は、コイル321及びこれに関連する磁石Mを収容している。 このコイル/磁石の結合体は、ドライバを構成しており、このドライバは、物質流が入口301から出口314まで流路304、 305を通って流れている場合に、流量計電子回路206から通路334(図4 )を介して受信される励起信号によって励起されると、流路304、305をそれぞれの共通の共鳴振動数で横方向に振動させる。 両方の流管が同時に振動し、 また、物質流が両方の流管を流過することにより、両方の流管は、2つの直管型コリオリ流量計として機能する。 流管304、305の中の物質は、コリオリ加速度を受け、このコリオリ加速度の振幅は、両方の流管を通る物質の質量流量に依存する。 上記コリオリ加速度は、両方の流管を変形させ、その結果、流路30 4用の一対のセンサを構成するセンサコイル318/319によって出力される信号の間に時間遅延を生じさせる。 流路305に関する振動運動は、センサコイル322、323によって検知される。 センサコイル318、319の出力信号は、流路304を通る質量流量に依存する量だけ、互いに時間がずれている。 コイル322、323からの出力信号も、流路305を通る質量流量に依存する量だけ、互いに時間がずれている。 上記信号は、導線335、336、337、3 38(図4)を介して、流量計電子回路206に与えられる。 この流量計電子回路は、各対の信号の時間的なずれを用いて、流路304/305を通る質量流量に関する情報を導出する。 流動する物質の密度は、振動している流路304、3 05の共鳴振動数から導出される。 次に、流量計電子回路206は、流動する物質の速度及び粘度を計算する。 入口端301において流量計装置300に入った物質は、要素330によって分流され、これにより、物質の一部は流路304に入り、一方、物質の残りは、流路305に入る。 流路304に入った物質は、オリフィス313から出て、出口314に入る。 流路305に入った物質は、オリフィス312を通って流路305から出る。 オリフィス312は、流管305の中の物質が出口314に入る前に通過しなければならない断面積を狭めて減少させる収縮部を構成している。 流管304、305の入口309、311は、実質的に同じ直径を有している。 同様に、流管304、305は、実質的に同じ直径を有している。 オリフィス領域312は、流管304の有効な物質流搬送能力に比較して、流管305の有効な物質流搬送能力を減少させている。 その結果、流管304、305は、異なる物質流動特性(流速を含む)を有している。 これは、本発明にとって重要な特徴であり、流量計電子回路206が流路304、30 5の中を流れる物質に関する粘度を導出するプロセスの必要な部分である。 2つの通路の流れに対する抵抗が同じであれば、物質流の速度比は一定のままになり、流体の速度に関する指標を全く与えないことになる。 流れに対する抵抗を変えることによってのみ、物質流の速度比を粘度と共に変化させ、これにより、粘度を計算することが可能になる。 図4は、図3の構造300の入口を断面で示す端面図である。 図4には、流路304、305と、流路構造300の入口部分の外壁324と、入口開口301 とが示されている。 また、図4には、センサコイル318、322と、これらセンサコイルに関連する磁石Mとが示されている。 導線335、336が、流路3 04のコイル318、319を流量計電子回路206に接続している。 導線33 7、338が、流路305のセンサコイル322、323を流量計電子回路20 6に接続している。 流量計電子回路206の機能の中の一つは、センサコイルから出力信号を受信して各対のセンサコイルの信号の間の時間差を測定し、これにより、流路304、305の中の物質流に関係する質量流量及び密度を導出することである。 流量計電子回路の他の機能は、流動する物質の体積流量及び速度をの計算を行うことを含む。 図4の流量計電子回路206は、Micro Mot ion RFT9739の如き2つの別個の流量計制御装置の別個の回路素子の総てを収容しているが、電源、駆動回路及び電子回路ハウジングの如き共通の要素を共有している。 粘度は、流路304、305の幾何学的パラメータから各々の流路に関して導出される質量流量及び密度、並びに、2つの流管の中の物質流の速度比から、流量計電子回路206によって決定される。 この情報は、流量計電子回路のマイクロプロセッサのROM部分に入力される。 この決定は、式(2 1)に示されている。 図2、図5及び図7の流量計は、Micro Motio nのモデルNo. CMS100及びCMS050の如き、異なる流体抵抗を有するタイプのものとすることができる。 図5の説明図5は、本発明の別の代表的な実施例を示しており、この実施例は、実質的に並列に接続された一対の流量計502、503を備えている。 これら流量計は、 バイパス基準で作動して、導管501を流過する物質の粘度を含む流れの情報を測定する。 流量計502、503は、共通の入口507を有しており、この入口は、流量計502の入口508と流量計503の入口509とに分岐している。 参照符号511は、流量計502の物質出口を示しており、また、参照符号51 2は、流量計503の物質出口を示している。 2つの流量計は、物質流に対して異なる抵抗を有しており、従って、異なる流体搬送機能を有している。 その理由は、流量計502の入口及び出口並びに流管の流通断面積が、流量計503の入口及び出口並びに流管の流通断面積とは異なっているからである。 入口507の開口は、上流側の方を向いており、従って、上記開口は、導管501の中の物質流の静圧及び動圧を共に受ける。 物質出口511、512の端部は、導管501 の参照符号Tを付した部分の付近の上記導管の内側面と同一平面にあり、上記部分Tは、導管501の内部に位置する構造体513によって形成されるベンチュリのスロート部を含んでいる。上記ベンチュリ513は、流動する物質の速度を増大させ、一方、ベンチュリスロートTにおける物質の圧力を減少させる。この減少した圧力は、2つの流量計の入口507及び出口511/512の間にかなりの大きさの圧力降下を生じさせる。導線516、518は、回路の通路であって、これら通路を介して、流量計電子回路210、206は、励起信号を与えて各々の流量計の流管を振動させる。また、上記導線を介して、流量計はそれぞれのセンサからの出力信号を供給する。これら出力信号は、図2及び図3の実施例に関して説明したのと同じ態様で、 流量計電子回路210、206が、各々の流量計に関する質量流量及び他の情報を導出することを可能にする。流量計電子回路206のROM,RAM及びマイクロプロセッサには、2つの流量計、導管及びベンチュリスロートの物理的なパラメータの如き情報がプログラムされている。流量計電子回路206はまた、通路517を介して流量計電子回路210から導出情報を受信する。流量計電子回路206は、この情報(各々の流量計に関して導出された質量流量を含む)を用いて、2つの流量計が等しい圧力降下を受けているという事実に基づき、2つの流量計の間の物質流の速度比を用いて、流動する物質に関する粘度を導出する。流量計電子回路206は、また、両方の流量計の中を流れている物質の速度の導管501の中を流れている物質の速度に対する比を導出する。この導出から、上述の同時係属米国特許出願シリアルNo. 08/587,550に詳細に説明されているように、導管501の中の質量流量を決定する。コリオリ質量流量計5 02、503は、上述のSmith et al.の米国特許に示されているタイプのものとするのが効果的である。コリオリ質量流量計は、また、コロラド州(80301)ボールダーのMicro Motion,Inc.によって製造販売されているモデルNo. CFM025又はCFM050の流量計とすることもできる。 図6の説明図6は、図3の装置300がバイパス基準で導管601に接続されている状態を示している。入口301は、管602によって、導管601の壁部の開口60 4に接続されている。出口314は、管603によって、導管601の壁部の開口605に接続されている。要素606は、開口605付近のスロットTを有するベンチュリを形成している。参照符号Tにおける物質の圧力は、参照符号60 4で示す上流側の物質の圧力よりもかなり低いので、流動装置及びその流路30 4、305は、物質が導管601の中で下流側に流れる際に、かなりの大きさの圧力降下を受ける。図6の流路304/305は、図4の場合と同様の態様で作動して、流量計電子回路206と一緒になって、導管601の中の物質流に関する粘度及び質量流量を図5に関して説明したバイパス基準で導出する。図6の流量計電子回路206は、図4に関し説明したような複式ユニットであって、両方の流路304、305に関する物質流の情報を導出する。 図7の説明図7は、流量計502、503の入口508、509が導管501の内壁と同一平面において終端している点を除いて、図5と同様である。 粘性式の導出物質の粘度を流動する物質の流量、密度及び速度からどのようにして導出することができるかを示す数学的な導出方法すなわち誘導方法を以下に説明する。この導出法は、図1及び図2に示す幾何学的構造に基づいている。この導出法は、 平衡状態において、物質流を流路を通して流す圧力は該流路の中における粘性圧力降下に等しいという事実を用いている。他の類似の幾何学的構造に関しても同じ手法を用いて別の式を誘導し、そのような式からでも粘度を導出することができる。どのような幾何学的構造においても、重要なファクタは、流体に対する等しくない抵抗を有する2つの並列な流路を用いるということである。本発明がどのようにして物質の粘度を決定するかを説明する以下の記載を理解するために、静圧、全圧及び動圧の如き用語を定義して理解することが必要である。静圧は、我々にとって最も親しみのある圧力である。静圧とは、静止した物体(タイヤの中の空気)の圧力である。運動する物体でも静圧を有している。導管の中で運動している物体の静圧は、圧力計の入口を導管の中の物体の運動方向に対して直に方向決めすることにより測定される。圧力計の入口を導管の中で上流側に向けると、静圧よりも高い圧力が生ずる。入口を上流側に向けた場合の圧力と入口を物体の運動方向に対して直角に向けた場合の圧力との差は、物体の動圧である。この動圧は、物体の運動エネルギの目安であって、次式によって表される。 (1) P d =(ρV 2 )/2 P d =動圧 ρ=物質の密度 V=物質の速度 導管の中の物体の動圧は、物質の速度を減少させると共に乱流を排除することによって、静圧に変換することができる。この変換は通常、物質を搬送する導管の直径を増大させて物質の速度を減少させる、長く緩やかな勾配によって行われる。導管の直径を急激に増大させると、運動エネルギは、静圧を増大させるのではなく、乱流及び熱に変換されてしまう。これにより、導管の中の全圧TPの損失が生ずる。また、導管の勾配を逆転させて、導管の直径が徐々に小さくなり、物質の速度が増大するようにすることによって、静圧を動圧に変換することもできる。静圧を動圧に変換する方がその反対の変換を行うよりも容易であり、その理由は、導管の直径を減少させた場合には、乱流及びエネルギの損失を減少させる傾向があるからである。導管の中の全圧TPは、静圧Ps及び動圧Pdの合計として定義される。導管の中の流動物質の全圧は、物質の圧力は静圧と動圧との間で変換されるので、乱流損失及び粘性損失を無視した場合には、ベルヌーイの法則によって一定に維持される。しかしながら、実際には、乱流損失及び粘性損失が、全圧を減少させる。粘性損失は、以下の導出法の前半部分では無視するが、後半部分では考慮に入れる。図1は、導管101を示しており、この導管は、徐々に収縮して、より直径の小さい導管102の参照符号Bで示す箇所に入っている。導管102は、短い距離の後に、参照符号Cで示す位置において急激に拡大して、導管101と同じ直径を有する導管103に入っている。位置A及び位置Dにおける圧力を用いて位置Bと位置Cとの間の圧力降下を決定することが、粘度を決定する際に有用である。 2つの導管の位置A及びDにおける直径は同じであるので、動圧Pdも、位置A及びDにおいて等しくなければならない。連続性の要件により、位置A及びDにおける流量も等しくなければならない。これは、位置Aと位置Dとの間の全圧TPの差は、位置Aと位置Bとの間の静圧の差に等しくなければならないということを意味する。同じことが、点すなわち位置B及びCについても言える。 C −D間は、急激な遷移部であって、そこでは、乱流が発生し全圧の損失が生ずることに注意する必要がある。図1において、導管101の上流側の収縮部Bは、全圧TPを維持するように設計されている。位置Aにおける静圧の一部は、物質がより小さい直径の導管1 02の中に加速されて流入するので、位置Bにおいて動圧Pdに変換される。従って、位置Bにおける動圧Pd(運動エネルギ)は、位置Aにおける動圧よりも大きい。 C−D間の下流側の遷移部は急激に変化しているので、導管102の中位置Cにおける物質の増大した(位置Aと比較して)運動エネルギ(動圧)は、 より大きな導管103に入る際に損失され(乱流として)、静圧Ps(位置Aにおけるよりも位置Dにおける方が小さい)に戻るようには変換されない。これにより、位置Dにおける静圧は位置Aにおける静圧に比較して減少される。この損失エネルギは、次式によって定量化することができる。

    δP

    L =乱流圧力損失 ρ=物質の密度 V

    c =導管102における物質の速度 V

    D =導管103における物質の速度 上記損失されたエネルギすなわち損失エネルギは、位置Cと位置Dとの間の動圧の差である。 運動エネルギは、緩やかな遷移部の場合のように位置Dにおいて静圧に戻るように変換されるのではなく、乱流として損失される。 これは、位置CとDとの間では静圧は変化しないままであり、全圧が式(2)で示される量だけ減少することを意味する。 TP

    D =Dにおける全圧 TP

    C =Cにおける全圧 位置Cにおける全圧は、乱流による圧力エネルギの損失に等しい量だけ、位置Dにおける全圧よりも大きい。 位置C及びDにおける全圧は、各々の点における静圧及び動圧の合計として表すことができる。 P

    C =Cにおける静圧 P

    D =Dにおける静圧 式(4)は、同類項を相殺して、次式のように簡略化することができる。 (5) P

    C =P

    D

    従って、導管103の中の位置Dにおける静圧は、導管102の出口Cにおける静圧に等しいことが示された。 この静圧は、位置Aにおける静圧よりも小さい。 その差は、式(2)の動圧損失に等しい。 導管102の入口Bにおける静圧は、遷移部が十分に短くて粘性損失を無視することができ、また、上記遷移部が十分に穏やかな勾配を有していてエネルギが損失されて乱流になることがないと仮定すると、位置Aにおける全圧から決定することができる。 位置Aにおける全圧は、ベルヌーイの法則から、位置Bにおける全圧に等しい。 (6) TP

    A =TP

    B

    TP

    A =Aにおける全圧 TP

    B =Bにおける全圧 静圧及び動圧をA及びBにおける全圧で置き換えると、次式が得られる。 P

    A =Aにおける静圧 P

    B =Bにおける静圧 V

    A =Aにおける物質の速度 V

    B =Bにおける物質の速度上式は、次式の通り簡略化することができる。 ここで、位置Bと位置Cとの間の静圧の差DP

    BCは、式(5)及び式(8) の差をとることにより、次式の通り決定することができる。 図2は、異なる直径を有する2つの導管204、205に分岐されている導管201を示している。 各々の流路204/205は、各々の導管の中の物質に関する密度及び質量流量を測定するコリオリ流量計202/207を備えている。 上記パラメータから、各々の導管204/205の中の物質の速度を決定することができる。 2つの導管208/209は、流量計の下流側で単一の導管Dで再度合流しており、上記単一の導管は、上流側の導管Aと同じ直径を有している。 上述のように、2つの導管204/205の上流側の発散部Bを全圧を維持するように構成し、一方、下流側の急激な収束部Cを導管208/209の中の物質の過剰な運動エネルギが物質がより大きな導管203の位置Dに入る際に失われるように構成することが重要である。 物質流を図2の流量計1、2(202、207)に通す圧力DPは、式(9) の場合と同様に次式で与えられる。 流量計1に関して: DP

    1 =流量計1に関する駆動圧力降下 P

    A =Aにおける静圧 P

    D =Dにおける静圧 V

    P =A(パイプライン)における速度 V

    1 =流量計1における速度 ρ=物質の密度 V

    A =Aにおける速度 流量計2に関して: DP

    2 =流量計2に関する駆動圧力降下 V

    2 =流量計2における速度 平衡状態においては、物質を流量計1、2に通す圧力(式(10.1)及び式(10.2))は、上記両流量計における圧力降下又は流体抵抗に等しい。 (11.1) DP

    1 =δP

    1

    δP

    1 =流量計1の圧力降下(11.2) DP

    2 =δP

    2

    δP

    2 =流量計2の圧力降下 式(10.1)及び式(10.2)を式(11.1)及び式(11.2)にそれぞれ代入し、式(10.1)及び式(10.2)の運動エネルギの項を移項することにより、以下の2つの式が得られる。 上の両式は、図2の2つの流量計に適用することができる。 式(12.1)及び式(12.1)の左辺は同じであるので、右辺は等しい。 最初の項(P

    A −P

    D )は省略できるので、上式は次式の通り簡略化することができる。 物質の粘度から生ずる流量計1、2における圧力降下δP

    1 、δP

    2は、ダルシーの式によって表すことができる。 その後の解に影響を与えることなく、他の幾何学的形状及び流動様式を表す他の圧力降下式を用いることもできる。 ダルシーの式は、以下の通りである。 f

    1 =流量計1の摩擦係数 L

    1 =流量計1の導管の長さ d

    1 =流量計1の導管の直径 V

    1 =流量計1の物質の速度 f

    2 =流量計2の摩擦係数 L

    2 =流量計2の導管の長さ d

    2 =流量計2の導管の直径 V

    2 =流量計2の物質の速度 式(15.1)、式(15.2)を式(14)に代入すると、次式が得られる。 両辺の密度ρを相殺すると、上式は、次式の通り簡略化することができる。 2つの導管の中の物質の速度比(二乗)に関して解くと、次式が得られる。 摩擦係数f

    1 、f

    2は、滑らかな導管を通る乱流に関するブラジウスの式を用いて、展開することができる。 Re=レイノルズ数 レイノルズ数は、次式で表される。 μ=粘度 ここで、別の流動様式、表面粗さ、導管の幾何学的形状等に関する他の摩擦係数アルゴリズムが存在することを注記しておく。 レイノルズ数又は物質の粘度に基づくそのような総てのアルゴリズムは、粘度を決定する以下の方法に十分である。 式(19)及び式(20)を式(18)に代入すると、次式が得られる。 各々の流量計は、独自の質量流量及び密度を測定するので、それぞれの体積流量は、質量流量を密度で除することによって計算される。 次に、上記体積流量を流路の断面積で除することによって、各々の流量計に関する流体速度が計算される。 各々の流量計の長さ及び直径は既知の定数であるので、上記式における粘度を除く総てのパラメータは既知である。 粘度に関する解の表現を簡単にするために、上記既知のパラメータを組み合わせて以下の3つの定数で表す。 式(22)、式(23)及び式(24)を式(21)に代入すると、次式が得られる。 ここで、式(25)を粘度に関して解いて次式(26)を得ることができる。 (26) μ={(1−k

    3 )/(k

    3

    2 −k

    1 )}

    4

    従って、粘度は、並列に接続されていて流体に対して異なる抵抗を有する流路を用いることにより決定するできることが示された。 各々の流路の中の流体の速度及び密度は、コリオリ流量計を用いることにより決定される。 この情報並びに流路の幾何学的パラメータは、粘度を計算するのに十分である。 コリオリ流量計(例えば、Micro Motion RFT9739)用の電子制御装置に現在使用されているような最近のマイクロプロセッサは、上述の式を解いて流体の粘度を決定することができる。 式(21)から、物質の粘度の決定は、式(21)の左辺及び右辺の等しい符号を有する項によって表されるように、2つの流量計の中の物質の速度の決定を含むことが分かる。 物質の粘度の決定は、更に、式(21)の右辺に示される流量計の定数を含む。 これらの定数は、L

    1及びL

    2で示される流量計の管すなわち流管の長さ、並びに、d

    1 、及びd

    2で示される流管の直径を含んでいる。 各々の流量計は、その通常の作動様式において、その中を流れている物質の密度を測定する。 従って、そのような物質に関する体積流量は、質量流量及び密度を共に測定する各々の流量計によって決定される。 次に、流路面積を用いて物質の速度を決定する。 この物質の速度は、上記体積流量を流量計の流路の断面積で除したものに等しい。 この断面積の情報は、式(21)の項d

    1及びd

    2から決定される。 これら断面積は、流管の長さL

    1 、L

    2と共に、既知の流量計パラメータの一部である。 流量計パラメータに関する情報は総て、流量計電子回路の素子206にプログラムされている。 流量計電子回路206は、第1の流量計に関する流量情報を流量計電子回路210から受け取って、他方の流量計に関する流量情報を導出する。 上記流量計電子回路が記憶し、受信し且つ導出する情報に応答して、要素2 06は、流動物質に関する質量流量及び密度を決定する。 次に、要素206は、 該要素にプログラムされている長さ及び直径の如き流量計の物理的なパラメータを用いて式(21)を解き、流量計の中を流れている物質に関する粘度、並びに、導管の中を流れている物質に関する粘度(流量計がバイパス基準で作動する場合)を導出する。 要素206は、必要に応じて、Micro Motion、Inc. のモデルNo. RFT9739流量発信器から構成することができる。 本発明によれば、 上記RFT9739は、L

    1及びL

    2の如き各々の流量計の定数がプログラムされた後に、作動中の各々の流量計のセンサから出力信号を受信することに応答して、式(25)を解く。 次に、RFT9739は、予めプログラムされた情報の中の上記信号に応答して作動して、質量流量、物質の密度、体積流量、及び、物質の速度を導出する。 この導出を行った後に、RFT9739は、物質の密度を決定する。

    図8の説明図8は、本発明の装置及び方法が並列に接続された流量計の中を流れる物質に関する粘度を計算する方法を示している。 このプロセスは、ステップ800で始まり、ステップ801へ進み、このステップ801において、流量計の既知の物理的パラメータを、マイクロプロセッサの如き計算処理装置に入力する。 これらのパラメータは、d

    1 、d

    2 、L

    1及びL

    2である。 この入力を完了すると、プロセスはステップ802へ進み、このステップ802において、流量計の各センサ の方法で計算する。 プロセスはステップ803へ進み、このステップ803において、次式を用いて流体速度V

    1 、V

    2を周知の方法で計算する。 この計算は、各々の流量計に関して別個に行われる。 換言すれば、上式は2回にわたって解かれ、一回目には、第1の流量計に関してV1を解き、二回目には、第2の流量計に関してV2を解く。 プロセスは、次に、ステップ804へ進み、このステップ804は、式(21 )を用いて流動する物質の粘度を決定する。 ステップ804で粘度を決定した後に、プロセスは、ステップ805へ進み、 このステップ805において、導出された粘度情報を出力することができる。 請求の範囲に記載する発明は、上述の好ましい実施例の説明に限定されるべきではなく、本発明の概念の範囲及び精神の範囲に入る他の変更例及び変形例を包含するものであることを明確に理解する必要がある。 本明細書で使用するベンチュリという用語は、流通面積が減少する部分と、その後の面積が徐々に増加する部分とを含み、これにより、流体の静圧を動圧に変換し該動圧をその後再度静圧に戻すので、流体の全圧の大部分を維持することのできる、流路の一部として定義することができる。

    【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】1997年9月18日(1997.9.18) 【補正内容】 4. 請求項1に記載の装置において、前記第1及び第2のコリオリ質量流量計が一緒になって、 細長い本体(300)と、 前記物質源(101)から前記細長い本体に流れる物質を受け入れる入口(3 01)を有する前記細長い本体の上流側の端部分と、 前記細長い本体を通して前記物質受入部へ物質を排出する出口(314)を有する前記細長い本体の下流側の端部分と、 前記本体の中に設けられていて、前記本体の長手方向軸線に対して実質的に平行な長手方向軸線を有している、一対の流路(304、305)と、 前記流路の下流側の端部を前記本体の前記下流側の端部分に接続する手段(3 14)と、 前記流路の上流側の端部を前記本体の前記上流側の端部分に接続する手段(3 30)とを備えており、 前記物質源(101)からの物質は、前記本体の前記入口に入って、前記流路及び前記本体の前記出口を通って、前記物質受入部まで流れるようになっており、 更に、 前記流路を互いに横方向に振動させる手段(M、312)と、 センサ手段(318、319、M)を含み、物質流が前記流路を通っている間に、前記振動に応答して、前記物質流に関する粘度を含む情報を導出する手段( 206)とを備えること、を特徴とする装置。 5. 請求項4に記載の装置において、前記細長い本体は、内部に物質流を有している導管(300)の内部に設けられており、前記物質源は、前記導管の上流側の部分(101)を含んでおり、前記物質受入部は、前記導管の下流側の部分(103)を含んでいること、を特徴とする装置。 6. 請求項4に記載の装置において、前記細長い本体の前記入口は、前記物質源を含む第1の導管(101)に接続されており、前記細長い本体の前記出口は、前記物質受入部を含む第2の導管(103)に接続されていること、を特徴とする装置。 7. 請求項4に記載の装置において、前記物質源は、導管の内部の上流側の部分(101)を含んでおり、前記物質受入部は、前記導管の下流側の部分(1 03)を含んでおり、 前記細長い本体(300)は、前記導管(601)の外側に設けられており、 更に、 前記細長い本体の前記入口を前記導管の前記上流側の部分中の物質に接続する手段(604)と、 前記細長い本体の前記出口を前記導管の前記下流側の部分の内部に接続する手段(605)とを備えており、 前記導管を通る物質流は、前記物質流の一部を前記導管の前記上流側の部分から前記細長い本体の前記入口へ分流し、その後、前記細長い本体の前記流路を通り、また、前記細長い本体の前記出口を通って、前記導管の前記内側の下流側の部分へ流すように構成されたこと、を特徴とする装置。 8. 請求項7に記載の装置において、前記導管の前記内側の下流側の部分は、前記細長い本体の前記出口が接続されている前記導管の内側部分付近に位置するベンチュリ手段(606)を含んでおり、 該ベンチュリ手段は、前記出口付近の前記導管の中の物質の圧力を減少させることができるように構成されたこと、を特徴とする装置。 9. 請求項1に記載の装置において、前記物質源は、導管(504)の上流側の部分を含んでおり、前記物質受入部は、前記導管(508)の内側の下流側の部分を含んでおり、 前記第1のコリオリ質量流量計(502)及び前記第2のコリオリ質量流量計(503)は、前記導管の外部に設けられており、 更に、前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口を前記導管の前記上流側の部分に互いに並列な関係で効果的に接続する手段(507)を備えており、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記出口は、前記導管の前記内側の下流側の部分に対して、互いに並列な関係で効果的に接続されており、 これにより、前記導管を通る前記物質流は、該物質流の一部を前記導管の前記上流側の部分において前記導管から前記コリオリ質量流量計へ分流し、その後、 前記コリオリ質量流量計を通して、前記導管の前記内側の下流側の部分において前記導管へ戻すように構成されたこと、を特徴とする装置。 14. 請求項11に記載の方法において、前記物質源は、物質供給導管(50 4)を含んでおり、前記物質受入部は、物質受入導管(506)を含んでおり、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口(508、509)は、互いに並列な関係で前記物質供給導管に効果的に接続することができ、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記出口(511,512)は、互いに並列な関係で前記物質受入導管に効果的に接続することができ、 これにより、前記物質供給導管から前記並列に接続されたコリオリ質量流量計を通して前記物質受入部まで物質を流して、前記両流量計に前記流動する物質の粘度に関する情報を発生させる工程を備えること、を特徴とする方法。 15. 請求項11に記載の方法において、前記第1及び第2のコリオリ質量流量計は一緒になって、 細長い本体(300)と、 前記物質源から前記細長い本体に通される物質を受けるための入口(301) を含む前記細長い本体の上流側の端部分(330)と、 前記細長い本体を通して前記物質受入部へ物質を排出するための出口(314 )を有する前記細長い本体の下流側の端部分と、 前記細長い本体の中に設けられていて、該細長い本体の長手方向軸線に対して平行な長手方向軸線を有している一対の流路(304、305)を備えており、 更に、 前記流路のそれぞれの下流側の端部を前記細長い本体の前記下流側の端部分に接続する工程と、 前記流路のそれぞれの上流側の端部を前記細長い本体の前記上流側の端部分に接続する工程とを備えており、 前記細長い本体の前記入口に入る前記物質源からの物質は、前記流路及び前記細長い本体の前記出口を通って前記物質受入部まで流れるようになっており、 また、前記両流路を互いに横方向に振動させる工程と、 物質が前記両流路を通って流れる間に、前記振動に応答して前記物質流に関する密度を含む情報を導出する工程とを備えること、を特徴とする方法。 16. 請求項14に記載の方法において、前記物質の粘度は、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の物理的なパラメータを決定する工程と、 前記第1及び第2のコリオリ質量流量計の中の物質の密度及び物質の速度を決定する工程と、 前記第1のコリオリ質量流量計の物質の速度、及び、前記第2のコリオリ質量流量計の物質の速度を決定する工程と、 前記物質の粘度を決定する工程とによって決定されること、を特徴とする方法。 17. 請求項15に記載の方法において、前記細長い本体を内部に物質流を有している導管の内側に位置決めする工程を備えており、前記物質源は、前記導管の上流側の部分の中の物質を含み、また、前記物質受入部は、前記導管の内部の下流側の部分を含むこと、を特徴とする方法。 18. 請求項15に記載の方法において、前記細長い本体の前記入口を前記物質源を含む第1の導管に接続し、また、前記細長い本体の前記出口を前記物質受入部を含む第2の導管に接続する工程を備えること、を特徴とする方法。 19. 請求項15に記載の方法において、前記物質源は、導管の上流側の部分を含み、また、前記物質受入部は、前記導管の内側の下流側の部分を含んでおり、 前記細長い本体は、前記導管の外部に設けられており、 更に、 前記細長い本体の前記入口を前記導管の前記上流側の部分の中の物質に接続する工程と、 前記細長い本体の前記出口を前記導管の前記下流側の部分の内部に接続する工程とを備えており、 これにより、前記導管を通る物質流が、該物質流の一部を前記導管の前記上流側の部分から前記細長い本体の前記入口まで分流し、その後、前記細長い本体の前記流路並びに前記細長い本体の前記出口を通して、前記導管の前記内側の下流側の部分へ導くこと、を特徴とする方法。 20. 請求項19に記載の方法において、前記細長い本体の前記出口が接続される前記導管の内側部分付近にベンチュリ手段を位置決めする工程を備え、 前記ベンチュリ手段は、前記出口付近の前記導管の中の物質の圧力を減少させることができるように構成されたこと、を特徴とする方法。 21. 請求項11に記載の方法において、前記物質源は、導管の上流側の部分を含み、前記物質受入部は、前記導管の内側の下流側の部分を含んでおり、 前記第1及び第2の質量流量計は、前記導管の外部に設けられており、 更に、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口を互いに並列な関係で前記導管の前記上流側の部分に効果的に接続する工程と、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記出口を互いに並列な関係で前記導管の前記内側の下流側の部分に効果的に接続する工程とを備えており、 これにより、前記導管を通る前記物質流が、前記導管の前記上流側の部分から前記コリオリ質量流量計へ分流し、その後、前記前記コリオリ質量流量計を通して前記導管の前記内側の下流側の部分において前記導管に戻すこと、を特徴とする方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】1998年4月6日(1998.4.6) 【補正内容】 コリオリ質量流量計の中を流れる物質の特性に関する情報は、高い精度で導出されなければならない。 その理由は、導出された流量情報は、読取り値の少なくとも15%の精度を有することを要求されることが多いからである。 上述の流量計出力信号は、正弦波であって、物質が流過する流量計によって発生されるコリオリの力によって決定される量だけ、時間又は位相がずれている。 上記センサの出力信号を受信する信号処理回路は、上記時間差を精確に測定して、流動するプロセス物質の所望の特性を読取り値の少なくとも0.15%の所望の精度で発生する。 フランス特許第1474354号(FR−A−1474354)は、流体の密度を測定するように構成された装置及び方法を記載している。 流体は、異なる寸法を有する2つの毛細管を通して圧送される。 これら毛細管のそれぞれの入口には、圧力測定装置が設けられている。 毛細管の間の寸法を異ならせるためには、 種々の方法がある(第2ページ左欄の第3パラグラフ全体を参照)。 一つの方法においては、クレーム3に記載されているように、毛細管は異なる直径を有している。 第3ページ左欄の第2パラグラフの末尾に記載されているように、毛細管の中の流速も測定され、式3、4を用いて粘度を計算している。 国際公開95/16897(WO−95/16897)は、単一の直管型の流管を備えたコリオリ流量計を記載している。 上記流管は2つの振動モードで同時に振動され、質量流量、密度及び粘度を含む種々の測定値を与えるように処理することのできる信号を発生する(第49ページの第3パラグラフ全体を参照)。 米国特許第2,948,145号(US−A−2948145)は、流動する製品の粘稠度を測定するための種々の装置を記載している。 図6の装置(第3及び第4欄も参照)においては、異なる長さ及び直径を有する2つの毛細管に対して、定量ポンプ84によって製品が供給され、上記2つの毛細管を通る異なる流れが、計器81によって測定される。 上記管の寸法は、ニュートン液体に関しては、両方の管を通る流れが同一になり(第2欄の42−70行も参照、管の粘性抵抗は同じになる)、一方、非ニュートン液体に関しては、流量差を検知できるようになっている。 上記流量差が、粘稠度を表すことになる。 Dr. Paul Kalotayの”On−Line Viscosity Measurement with Coriolis Mass Flowm eter”(Advances in Instrumentation an d Control 46(1991) Part 2, Research Triangle Park, NC, US)は、実際のコリオリ流量計の測定管の上流側及び下流側に設けられた圧力タップを有する差圧測定装置(図3) を用いて、コリオリ流量計において粘度を測定することを記載している。 ニュートン液体及び非ニュートン液体に関する結果について幾つかの議論が行われている。 米国特許第5,359,881号(US−A−5359881)は、流量計を構成する一対のコリオリ測定管に接続されたマニホールドに取り付けられるかあるいは該マニホールドに接続された差圧トランスジューサを用いた、コリオリ流量計を記載している。 本発明の第1の実施例によれば、一対のコリオリ質量流量計が、物質供給導管と物質受入導管との間で、全流量ベースで互いに並列に接続されている。 請求の範囲 1. 流動する物質の粘度を決定する装置であって、 物質源(504)に接続可能な入口(508)、及び、物質受入部(506) に接続可能な出口(511)を有している、第1のコリオリ質量流量計(302 )を備えており、 更に、 前記物質源に接続可能な入口(509)、及び、前記物質受入部に接続可能な出口(512)を有している、第2のコリオリ質量流量計(503)を備えており、 該第2のコリオリ質量流量計は、前記第1のコリオリ質量流量計の物質流に対する抵抗とは大きさが異なる物質流に対する抵抗を有しており、 また、 前記物質源から前記物質受入部まで前記第1及び第2のコリオリ流量計を通って物質が流れることに応答して、最初に、両方の流量計を通る物質の密度、並びに、各々の流量計を通る物質の質量流量を測定し、次に、各々の流量計の密度及び質量流量のそれぞれの測定値から、各々の流量計の中の物質の流速のそれぞれの値を計算し、最後に、前記物質の流速のそれぞれの前記計算値から流動する物質の粘度を計算する、流量計電子回路(206、210)を備えること、を特徴とする装置。 2. 請求項1に記載の装置において、前記出力情報は、前記物質流の質量流量を含むこと、を特徴とする装置。 3. 請求項1に記載の装置において、前記物質源は、物質供給導管(504 )を含み、また、前記物質受入部は、物質受入導管(506)を含んでおり、 更に、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口を互いに並列な関係で前記物質供給導管に効果的に接続する手段(507)を備えており、 前記コリオリ質量流量計のそれぞれの前記入口(314)は、互いに並列な関係で前記物質受入導管に効果的に接続されており、 前記物質供給導管から前記並列に接続されたコリオリ質量流量計を通って前記物質受入導管まで前記物質流が流れることにより、前記流量計が前記流動する物質の粘度に関する情報を発生するように構成されたこと、を特徴とする装置。 10. 請求項9に記載の装置において、前記導管の前記内側の下流側の部分は、前記コリオリ質量流量計の前記出口が接続されている前記導管の内側の下流側の部分の付近に位置しているベンチュリ手段(513)を含んでおり、 該ベンチュリ手段は、前記コリオリ流量計の前記出口付近の前記物質の圧力を減少させることができるように構成されたこと、を特徴とする装置。 11. 流動する物質の密度を決定する方法であって、 物質源(504)に接続可能な入口(508)及び物質受入部(506)に接続可能な出口(511)を有する第1のコリオリ質量流量計(502)を通して物質を流す工程を備えており、 更に、 前記物質源に接続可能な入口(509)及び前記物質受入部に接続可能な出口(512)を有すると共に、前記第1のコリオリ質量流量計の物質に対する抵抗とは大きさが異なる物質に対する抵抗を有している第2のコリオリ質量流量計( 502)を等して物質を同時に流す工程と、 前記物質源から前記物質受入部まで前記第1及び第2のコリオリ流量計を通って物質が流れることに応答して流量計電子回路(206、210)を作動させ、 最初に、前記両方の流量計を通る物質の密度、並びに、各々の流量計を通る物質の質量流量を測定し、次に、各々の流量計の密度及び質量流量のそれぞれの測定値から、各々の流量計の中の物質の流速のそれぞれの値を計算し、最後に、物質の流速の前記それぞれの計算値から流動する物質の粘度を計算する工程を備えること、を特徴とする方法。 12. 請求項11に記載の方法において、出力情報を決定する前記工程は、前記流動する物質の質量流量を決定する工程を含むこと、を特徴とする方法。 【図1】

    【図2】 【図3】 【図4】 【図5】 【図7】 【図6】 【図8】

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN

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