Distribution of the droplets to the brittle porous substrate

申请号 JP2001553035 申请日 2001-01-11 公开(公告)号 JP5046461B2 公开(公告)日 2012-10-10
申请人 パッカード・インストルメント・カンパニー・インコーポレーテッドPackard Instrument Company Inc; 发明人 パペン,レーランド・イー;
摘要
权利要求
  • 移送液体を吸引し且つ吸引した移送液体の液滴をウェーハの一部分に射出する装置において、
    前記ウェーハの一部分の少なくとも一つを保持するウェーハであって、前記ウェーハの一部分の各々が多孔質であり且つ液滴の直径よりも10乃至10,000倍小さい孔を有する前記ウェーハと、
    装置液体を保持する囲ったスペースと、
    該囲ったスペースと連通している分配管であって、出口を有し、該出口が前記ウェーハの一部分に面しており、該出口が前記液滴の直径よりも長い距離だけ前記ウェーハの一部分から離されている前記分配管と、
    前記移送液体を前記管内に吸引すべく、装置液体を前記管内に供給し且つ該管から吸引する手段と、
    前記移送液体の液滴を前記ウェーハの一部分上に射出し得るように前記管の容積を収縮させる収縮手段とを備え、前記管及び該収縮手段が、5乃至500ピコリットルの範囲の液滴を発生させ得るようにされた、装置。
  • 請求項1の装置において、前記ウェーハの表面全体が多孔質である、装置。
  • 請求項1の装置において、ウェーハが多孔質の薄膜である、装置。
  • 請求項1の装置において、移送液体が生物学的又は化学的反応剤を含んでいる、装置。
  • 請求項1の装置において、前記管及び前記収縮手段が、10乃至100ピコリットルの液滴を発生させ得るようにされた、装置。
  • 請求項1の装置において、前記収縮手段が圧電要素を備えている、装置。
  • 請求項1の装置において、前記出口と前記ウェーハの一部分との間の距離が0.5乃至2mmの範囲にある、装置。
  • 請求項1の装置において、前記装置液体が水からなる、装置。
  • 移送液体を吸引し且つ吸引した移送液体の液滴を装置液体を保持している囲ったスペースと連通している管の出口から多孔質の部分へと射出する方法において、
    (a)前記囲ったスペースからの装置液体を管に充填するステップと、
    (b)管の出口を移送液体に浸漬させるステップと、
    (c)前記管が前記移送液体に浸漬されている間に、前記移送液体を前記管内に吸引するために装置液体を前記管から吸引するステップと、
    (d)前記液滴の直径よりも長い距離位置において前記出口から前記多孔質の部分へと移送液体の液滴を射出し得るように管を収縮させるステップとを備え、前記液滴が5乃至500ピコリットルの範囲の容積であり、前記部分の孔が前記液滴の直径よりも10乃至10,000倍小さい、方法。
  • 請求項9の方法において、前記多孔質の部分が多孔質の薄膜上にある、方法。
  • 請求項9の方法において、液滴の容積が10乃至100ピコリットルの範囲にある、方法。
  • 請求項9の方法において、前記管の収縮が圧電要素により行われる、方法。
  • 請求項9の方法において、複数の液滴を同一の部分に射出すべく前記ステップ(d)が繰り返される、方法。
  • 請求項9の方法において、前記ウェーハの別の部分に面するように管を移動させ且つ前記ステップ(d)が少なくとも1回繰り返される、方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    (発明の背景)
    本発明は、少量の液体を吸引し且つ分配することに関する。 特に、本発明は、少量の液体を自動的に吸引し且つ多孔質の脆い基板に分配することに関する。
    【0002】
    生化学の技術の進歩により、脆く薄いウェーハ上全体に配置された各々が小さい化学的/生物学的サンプルを保持することができる何百個もの極小の反応部分が開発されて来た。 ウェーハは、多孔質であり、狭小な孔がウェーハ内に且つ表面に対して略直に伸びている。 サンプルを、選択された反応箇所に置くためには、ディスペンサの先端をウェーハと近接する位置にしなければならない。 ディスペンサの先端をウェーハの表面近くに配置することは、その先端が反応媒質の表面に接触する危険を生じる。 反応媒質は、概して脆いので、少しでも接触すると、ウェーハが破断し且つそのウェーハ上に置かれた全てのサンプルが使用不能になってしまう。 その接触によってウェーハが破断しなかった場合でも、ディスペンサの先端は、容器の被覆を磨耗させ又はその識別標識を損なう可能性がある。 また、ウェーハとの接触は、液体を表面上で拡散させることになる。 このため、ディスペンサの先端を反応部分と近接する位置にすることを必要とせずに、生物学的及び/又は化学的物質を保持する少量の液体を脆いウェーハ上の正確な位置に分配する装置及び方法が必要とされている。
    【0003】
    液体をウェーハ上にて分配する従来の方法の別の不利益な点は、ディスペンサ先端の端部における液滴がウェーハの表面に接触する位置に配置されることである。 サンプルをウェーハ上の正確な位置に置くためには、反応部分の表面上でディスペンサの先端に液滴を形成する。 液滴と反応部分との接触によって液滴は分配先端から分離する。 このように、ディスペンサ先端及びウェーハ表面における表面張の作用は分配される液体の量に影響を与えることがあるから、サンプル液体の液滴の移送を制御することは難しい。 その結果、反応媒質の特定の位置に少量の液体を正確に置く方法及び装置が必要とされる。 また、液滴の大きさが正確に制御されず、また液体と基板の性質の関数でない場合、液体を分配する手段を有することも必要である。
    【0004】
    本発明の一つの目的は、液滴をウェーハの表面と接触させずに、マイクロリットル以下程度の量の液体を吸引し且つウェーハの反応部分に分配する装置及び方法を提供することである。 本発明の別の目的は、基板に分配された液体の量を正確に確認するための装置及び方法を提供することである。
    【0005】
    本発明の更に別の目的は、液滴の直径よりも10乃至1,000倍小さい孔寸法を有する反応部分に射出することにより、ナノリットル以下位の液滴を分配する装置及び方法を提供することである。
    【0006】
    本発明の更に別の目的は、ミクロン以下位の寸法の孔を有する多孔質の基板上にミクロン寸法の液滴を正確に置く装置及び方法を提供することである。
    本発明の更に別の目的は、液滴の直径よりも10乃至10,000倍小さい孔寸法を有する多孔質の基板上に直径100ミクロン以下の液滴を射出する装置及び方法を提供することである。 液滴により基板上に形成された部分の寸法は、液滴の直径よりも僅かだけ大きい。
    【0007】
    本発明の更なる目的は、移送液体の性質(例えば、粘度又は親性)に関係なく、マイクロ量の液体を吸引し且つ多孔質の反応部分に分配する装置及び方法を提供することである。
    【0008】
    本発明の別の目的は、化学的に又は生物学的に活性な物質を含むマイクロ量の液体を吸引し且つウェーハの多孔質の反応部分に射出する装置を提供することである。
    【0009】
    本発明の更に別の目的は、単一の100ミクロン又はより小さい液滴をウェーハの多孔質の反応部分に置く状態をリアルタイムで監視することを可能とすることである。
    【0010】
    本発明の更に別の目的は、複数の液滴を薄いウェーハの多孔質の反応部分に射出することである。
    本発明の更に別の目的は、少なくとも一つの小さい液滴を多孔質の反応部分に射出し且つ分配された液体の量をリアルタイムに測定することである。
    【0011】
    本発明の他の目的及び有利な点は、本出願を研究することにより当該技術分野の当業者に明らかになるであろう。
    (発明の概要)
    本発明の一つの特徴によれば、液滴の寸法よりも約10乃至10,000倍小さい孔を有する多孔質の反応部分上に1乃至100ミクロンの範囲の液滴が正確に置かれる。 管の先端からウェーハの表面までの距離は液滴の直径よりも長い場合、これらの液滴は、圧電要素を使用して管から射出されることで分配される。 従って、液滴は、射出される前に、ウェーハの表面に接触することはない。 このため、液体及びウェーハの表面の性質が射出される液体の寸法に影響を与えることはない。 射出された液滴は、ウェーハの狭小な孔に浸透するから、射出された液滴の直径と略等しい直径の部分を形成する。
    【0012】
    本発明の一つの特徴において、ナノリットル以下位の液滴を吸引し且つ多孔質の反応部分に射出すると共に、液滴の射出に起因する圧力変化を検出する装置及び方法が提供される。 圧縮可能な液体、例えば、空気のようなガスの既知の量は、分配された移送液体の量に相関する装置の圧力の小さい変化を測定することを容易にする。
    【0013】
    本発明の別の特徴によれば、ナノリットル以下位の液滴を吸引し且つ多孔質の吸引部分に射出することと、移送液体の液滴の射出に起因する圧力変化を検出することと、ミリ秒の間隔にて単一の液滴が分配されたことを示す電気信号を発生させることとを備える装置及び方法が提供される。 装置内の液体から圧縮可能な全ての流体(ガス)を除去することにより、本発明によりピコリットル寸法の液滴の射出を検出することができる。 分配された液滴は、全体として、約5乃至約500ピコリットルの範囲にあり、100乃至約500ピコリットルの範囲にあることもしばしばである。 ウェーハの孔はミクロン以下位の範囲にある。
    【0014】
    本発明の更に別の特徴によれば、ナノリットル以下位の液滴が薄いウェーハの多孔筒部分に射出され、その液滴の量がリアルタイムにて測定される。 ディスペンサの内部容積内の液体が液体リザーバに接続されるとき、液滴を分配したならば(約5乃至約500ピコリットル、好ましくは約100乃至約500ピコリットル)、移送液体の一時的な圧力変化を示す電気信号を検出することができる。 実質的に全ての圧縮可能な流体(ガス)が分配導管(狭小な通路を通って液体リザーバと連通する)外に保たれる限り、本発明の装置の圧力センサは、約5乃至約500ピコリットル、好ましくは約100乃至約500ピコリットルの範囲の単一の液滴の分配を検出することができる。 かかる液滴の射出に起因する圧力変化は、圧力変化を検出するには十分に長いが、次の液滴を射出する前にそのサイクルを完了させるには十分に短い時間にて生ずる。
    【0015】
    本発明の他の特徴は、本明細書を検討することにより当業者に明らかになるであろう。
    (一例としての実施の形態の説明)
    本発明は、親出願第09/056,233号に記載された吸引及び分配装置の適用例に関するものである。
    【0016】
    (本発明にて使用されるウェーハの説明)
    本明細書で使用する「ウェーハ」という語は、その表面の少なくとも一つに多孔質部分を有する任意の物品を含むものとする。 本発明に関連して使用するのに適したウェーハは、ウェーハ上に置かれた液滴の寸法よりも実質的に小さい孔寸法を有する部分を備えている。 概して、この部分の孔寸法は、その上に置かれる液滴の直径よりも約10乃至約10,000倍小さい。 液滴が10乃至100μmの範囲内にあるならば、孔寸法は、ミクロン又はミクロン以下の範囲とする必要がある。 本発明にて使用するのに適したウェーハは、特定の画定された反応部分を有し、また、その表面が部分的に又は全体的に多孔質であるウェーハを含む。 かかるウェーハは、薄膜、スライド、マイクロ機械加工したシリコン、多孔質ゲル及びポリマーを含む。 全体として、反応部分の孔寸法は、約0.1乃至約10μm、好ましくは、約0.25乃至1μmの範囲にある。 本発明にて使用するのに適したウェーハの一例は、ホワットマン・カンパニーズ(Whatman Companies)が販売するアナポア(Anapore)薄膜である。 本発明にて使用するのに適したその他のウェーハは、イリノイ州、ドナーズグローブのパッカード・インスツルメンツ・カンパニー(Packard Instrument Company)が製造するヒドロゲルチップを含む。 かかる多孔質ウェーハの一例は、米国特許第5,843,767号に記載されている。 この米国特許第5,843,767号の実施例5には、多孔質ウェーハ上に液滴を置く装置が記載されているが、これらの発明者達は、上記の問題点、また、その問題点を解決するため本明細書に開示した方法を何ら認識していない。
    【0017】
    (第一の吸引及び分配装置の説明)
    本発明の第一の吸引及び分配装置に従って製造された装置は、例えば、空気(「空隙」)のようなガスの如き圧縮可能な流体の既知の量により分離された装置液体及び移送液体を含んでいる。 この空隙は、装置液体における圧力の僅かな変化を測定することを容易にする。 この圧力変化は、分配された、移送液体の量に比例する。 一つの好ましい装置液体は、脱イオン水である。 毛管力の結果として、微量分配範囲内の液滴が分配される毎に、移送液体はマイクロディスペンサ内のそれ以前の位置に戻る。 空隙の特定容積は、分配された移送液体の量に比例して増大する。 その結果、高感度の圧電抵抗圧力センサにて測定した装置液体管内の圧力が降下する。 圧力センサは、回路を制御する電気信号を伝送する。 この電気信号は、分配された移送液体の量を示すデジタル形態に変換される。 本発明の有利な点は、移送液体の粘度に対する非敏感性である。 装置液体の圧力変化は、分配された液体の粘度に依存せずに、分配された微量な量に相応する。
    【0018】
    本発明の第一の吸引及び分配装置は、ステッピングモーター、圧電抵抗圧力センサ、ガラス毛細管に接続された圧電変換器を利用する、電気式に制御されたマイクロディスペンサとを有する微量液体処理装置を提供する。 このマイクロディスペンサは、液滴を小さいノズルから強制的に射出することによりナノリットル(「nl」)以下位の液滴を迅速に且つ正確に分配することができ、この過程は、「ドロップ−オン−デマンド」として既知である。 具体的には、本発明のディスペンサは、約5乃至約500ピコリットル、好ましくは、約100乃至約500ピコリットルの範囲の液滴を分配する。
    【0019】
    自動化した液体処理装置の機能を提供するためには、全ての好ましい実施の形態におけるマイクロディスペンサは、3軸ロボット装置に取り付けられ、この3軸ロボット装置は、所望の液体移送方法を実施するために必要とされる特定の位置にマイクロディスペンサを配置するために使用される。
    【0020】
    先ず、図1を参照すると、第一の微小量液体処理装置10が図示されており、この装置は、容積式可変容量ポンプ12と、圧力センサ14と、マイクロディスペンサ16とを備えている。 管18は、容積式可変容量ポンプ12を圧力センサ14に接続し、圧力センサ14をマイクロディスペンサ16に接続している。 容積式可変容量ポンプ12は、装置液体20を圧力センサ14及びマイクロディスペンサ16を介して移動させる。 装置10に装置液体20が装填された後、既知の容積の空隙22が提供される。 ある量の移送液体24が以下に説明する仕方にてマイクロディスペンサ16に吸引される。 移送液体24は、対象とする一つ以上の生物学的に又は化学的に活性な物質を保持することができる。 好ましくは、マイクロディスペンサ16は、極めて再現可能である、ナノリットル以下位の寸法の個々の液滴26を押し出す(又は、同意語として「射出する」)。 移送液体24の押し出された液滴26は、全体として、液滴当たり約5乃至約500ピコリットル、好ましくは、約100乃至約500ピコリットルであるようにする。 例えば、合計9ナノリットルの移送液体24を押し出そうとするならば、マイクロディスペンサ16は、その各々が0.45ナノリットルの量を有する20個の液滴26を押し出すように指示される。 液滴26の寸法は、マイクロディスペンサ16に付与される電気信号の大きさ及び時間を変化させることにより、変更することができる。 液滴の寸法に影響を与えるその他のファクタは、マイクロディスペンサの底部におけるノズル開口部の寸法、マイクロディスペンサの入口の圧力、移送液体の特定の性質を含む。
    【0021】
    次に、図1及び図2を参照すると、一つの好ましい実施の形態において、容積式可変容量ポンプ12は、カリフォルニア州、サニーベールのカブロ・サイアンティフィック・インスツルメンツ・インコーポレーテッド(Cavro Scientific Instruments,Inc.)が製造するXL3000モジュラー・デジタル・ポンプである。 この容積式可変容量ポンプ12は、ステッピングモーター28と、ステッピングモーター29と、注射器30とを備えている。 注射器30は、ホウケイ酸ガラス管32と、一連の歯車及びベルト(図示せず)を介してステッピングモーター28に機械的に接続されたプランジャ34とを備えている。 ステッピングモーター28の動作によってプランジャ34はガラス管32内の所定の多数の個別的なステップによって上方又は下方に駆動される。 プランジャ34は、ガラス管32に対して液密のシールを形成する。 一つの好ましい実施の形態において、注射器30は、プランジャ34が1回のフルストロークにて分配することができる装置液体20の量である250マイクロリットルという有用な容量を有する。 選んだ作動モードに依存して、ステッピングモーター28は、プランジャ34が1回行程する毎に、3,000又は12,000の個別のステップを行なうことができる。 一つの好ましい実施の形態において、ステッピングモーター28は、プランジャ34の1回のフルストロークにて、12,000のステップを行なうように命令され、そのステップの各々は、約20.83ナノリットルの装置液体20を排出する。 一つの好ましい実施の形態において、利用される装置液体20は脱イオン水である。
    【0022】
    デジタル式にコード化した命令によって容積式可変容量ポンプ12内のステッピングモーター28は、個別の量の液体をマイクロディスペンサ16内に吸引し、液体を移送する間にマイクロディスペンサ16を洗浄し且つ微量液体処理装置10の作動のため装置液体20内の圧力を制御する。 この容積式可変容量ポンプ12は、装置10を装置液体20で満たし且つより多量の液体をマイクロディスペンサ16を通じて分配し、特定の装置液体を稀釈することを許容する。 この容積式可変容量ポンプ12はまた、移送液体24に、直接作用する。 このように、所望であるならば、微量液体処理装置10の全体を通じて装置液体20として移送液体24を使用することができる。
    【0023】
    微量液体処理装置10を充填するために、制御論理装置42は、最初に、電線56を通じて3軸ロボット装置58に指令してロボット装置58上に保持された洗浄ステーションの上方にマイクロディスペンサ16を配置する。 一つの好ましい実施の形態において、微量液体処理装置10は、パッカード・インスツルメンツ・カンパニーが製造するマルチプローブCR10100を有し且つ3軸ロボット装置に取り付けられている。 容積式可変容量ポンプ12は、装置液体リザーバ40を注射器30に接続する弁38を備えている。 初期化制御信号は、制御論理装置42によって電気ケーブル36を通じて容積式可変容量ポンプ12に伝送される。 これにより、弁38は回転し(ステッピングモーター29により)、注射器30を装置液体リザーバ40に接続する。 この制御信号により、ステッピングモーター28はプランジャ34をホウケイ酸ガラス管32内のその最上方位置(図2の位置1)まで移動させる。 制御論理装置42からの次の命令により、ステッピングモーター28はプランジャ34を管32内のその最下方の位置(図2の位置2)まで移動させ且つ装置液体20を装置のリザーバ40から吸引する。 制御論理装置42からの別の命令は、弁38を再度回転させ、注射器30を管18に接続する一方、管18は、圧力センサ14に接続されるように命令する。 一つの好ましい実施の形態において、微量液体処理装置10内で採用される管18は、ニュージャージ州、ラリタンのゼウス・インダストリアル・プロダクツ・インク(Zeus Industrial Products,Inc.)により製造された自然色テフロン(登録商標)管であり、その内径は1.499mm(0.059インチ)、外径は2.489mm(0.098インチ)である。 容積式可変容量ポンプ12に対する制御論理装置42からの次の命令によって、装置30内の装置液体20は、圧力センサ14に向けて微量液体処理装置10内へと押し出される。 微量液体処理装置10は、典型的に、約4ミリリットルの装置液体を満たすことを必要とするから、上述した一連のステップは、微量処理装置10を完全に満たすには約16回繰り返さなければならない。
    【0024】
    制御論理装置42は、圧力センサ14から電線46を通じて信号を受け取る。 信号は、A/D(アナログ対デジタル)コンバーター44によりアナログ形態からデジタル形態に変換され且つ処理及び分析のための制御論理装置42により使用される。 一つの好ましい実施の形態において、A/Dコンバーターは、テキサス州、オースティンのナショナル・インスツルメンツ・コーポレーション(National Instruments Corporation)が製造するPC−LPM−16多機能I/O基板である。 本明細書に記載した液体移送過程の色々な点にて、制御論理装置42は、圧力変換器14から信号を受け取り且つ命令信号を容積式可変容量ポンプ12、マイクロディスペンサ電子回路51及び3軸ロボット装置58に送る。 制御論理装置42内には、本明細書に記載したように、特定の液体の移送のためプロトコルのためのハードウエア(ロボット装置58、容積式可変容量ポンプ12、マイクロディスペンサ電子回路51)を配列させる符号化したアルゴリズムが存在する。 また、制御論理装置42内には、符号化したアルゴリズムが存在し、このアルゴリズムは、測定した圧力信号を処理して、マイクロディスペンサを確認し且つ定量化し、微量液体処理装置の状態を診断し且つ任意の選んだ移送液体24に対するマイクロディスペンサの較正を自動的に行なう。
    【0025】
    圧力センサ14は、微量液体処理装置10の充填、容積式可変容量ポンプ12による移送液体24の吸引、マイクロディスペンサ16による液滴26の分配及び容積式可変容量ポンプ12によるマイクロディスペンサ16の洗浄に伴って生ずる圧力変動を検出する。 一つの好ましい実施の形態において、圧力センサ14は、イリノイ州、フリーポートのハネウェル・インコーポレーテッド(Honeywell,Inc.)の一事業部である、マイクロスイッチ・インコーポレーテッド(Microswitch,Inc.)が製造する圧電抵抗圧力センサ部品番号26PCDFG6Gである。 図1のブロック圏内で圧力センサ14と共に含まれているのは、圧力センサからのアナログ信号を増幅する電気回路である。 圧力センサ14は、圧力を電気信号に変換し、これらの電気信号は、A/Dコンバーター44に送られ且つ制御論理装置42により使用される。 例えば、微量液体処理装置10が充填されたとき、圧力センサ14は、電気信号を送り、この電気信号は、制御論理装置42により分析され、マイクロディスペンサ16内の部分的又は完全な閉塞を示すかどうか測定する。
    【0026】
    ひとたび微量液体処理装置10が充填されると、制御論理装置42は、電線56を通して信号を送り、これらの信号は、ロボット装置58に対しマイクロディスペンサ16を移送液体24上で空気中に位置決めするように命令する。 制御論理装置42は、ステッピングモーター28に対しプランジャ34を下方に動かし、例えば、50マイクロリットルのような個別的量の空気(空隙)をマイクロディスペンサ16内に吸引する。 次に、制御論理装置42は、ロボット装置58に対し移送液体24(図示せず)の表面に接触する迄、マイクロディスペンサ16を下方に動かすように命令する。 マイクロディスペンサ16が移送液体24の表面に接触することは、静電容量型液体レベル感知装置により決定される(米国特許第5,365,783号)。 マイクロディスペンサは、電線55により液体レベルセンサー電子回路54に接続されている。 液体レベルセンサー電子回路54がマイクロディスペンサ16が移送液体24の表面に接触したことを検出すると、信号が電線53を通じてロボット装置58に送られ、下方への動きを停止させる。
    【0027】
    制御論理装置42は、ポンプ12に対しプランジャ34を下方に動かして移送液体24をマイクロディスペンサ16内に吸引するように命令する。 移送液体がマイクロディスペンサ内に具合良く吸引されることを保証するため、圧力信号は制御論理装置によって監視される。 マイクロディスペンサの部分的又は完全な閉塞による圧力の急激な降下のような問題点が検出されると、制御論理装置42は、ポンプ12に対し停止動作の命令を送る。 次に、制御論理装置42は、符号化した回復アルゴリズムによって進行する。 圧力センサ14を汚す虞れなく、移送液体24を圧力センサ14まで微量液体処理装置10内に吸引することができることを認識すべきである。 移送液体24の容積を増すために付加的な管を追加することができる。 ひとたび移送液体24がマイクロディスペンサ16内に吸引されたならば、制御論理装置42は、ロボット装置58に対しマイクロディスペンサ16を、例えば、マイクロ滴定プレート又はウェーハのような選んだ目標の上方に再位置決めするように命令する。
    【0028】
    一つの好ましい実施の形態においては、マイクロディスペンサ16は、ドイツのノルディステットのマイクロドロップ社(Microdrop GmbH)が製造するMD−K−130マイクロディスペンサヘッドである。
    【0029】
    図3に図示するように、マイクロディスペンサ16は、ガラス毛細管62に接続された圧電セラミック管60である。 圧電セラミック管は、圧電セラミック管を収縮させるアナログ電圧パルスを受け取るべく内側電極66及び外側電極68を有している。 ひとたびガラス管62が移送液体24で充填されたならば、制御論理装置42は、マイクロディスペンサ電子回路51に対し電線52によりアナログ電圧パルスを圧電セラミック管60に送るよう命令する。 一つの好ましい実施の形態においては、マイクロディスペンサ電子回路51は、マイクロドロップ社が製造するMD−E−201駆動電子回路である。 マイクロディスペンサ電子回路51は、アナログ電圧パルスの大きさ及び時間、並びにパルスがマイクロディスペンサ16に送られるときの周波数を制御する。 電圧パルスの各々は、圧電変換器60を収縮させる一方、この収縮は、ガラス毛細管62を変形させる。 ガラス毛細管62の変形は、移送液体24の一つの高速度液滴26が射出される場合、移送液体24を通ってマイクロディスペンサノズル63に伝播する圧力波を発生させる。 これらの液滴26の寸法は極めて再現可能であるように示してある。 移送液体24の高速度は、移送液体24の表面張力及び粘度に起因する問題点を最少にし又は解消し、これにより、極めて少量(例えば、5ピコリットル)の液滴26をノズルから押し出すことを許容する。 液滴26をノズルから追い出すためマイクロディスペンサ16を使用することは、「タッチオフ」と称する液体の移送技術にて招来する問題点を回避する。 タッチオフ技術において、液滴26は、ノズルの端部に保持され、また、その液滴が依然としてマイクロディスペンサ16から垂れ下がる間に、その液滴26を目標の表面と接触させることにより、目標の表面に置かれる。 かかる接触過程は、マイクロディスペンサ16及び目標表面の表面張力、粘度及び湿らせる性質の結果として許容し得ない容積の変化を生じ易い。 本発明は、液滴26が数メートル/秒の速度にてマイクロディスペンサ16から追い出されるため、接触過程の問題点を回避する。 所望のトータルの量は、押し出されるべき液滴26の数を特定することにより、本発明によって分配される。 秒当たり数千個の液滴26をマイクロディスペンサ16から射出することができるため、所望の微量の移送液体24を迅速に分配することが可能となる。
    【0030】
    一つの好ましい実施の形態においては、圧電変換器60とノズル63との間に配置されたガラス毛細管62の下方部分は、典型的に、白金又は金である導電性金属にてメッキされる。 この材料を使用することは、マイクロディスペンサ16と液体レベルセンサー電子回路54との間に導電路を提供することになる。 一つの好ましい実施の形態においては、ガラス毛細管62は、73mmの全長を有し、ノズル63は、75μmの内径を有している。
    【0031】
    微量な移送液体24を分配するため、アナログ電圧パルスがマイクロディスペンサ16に送られ、これにより、液滴26を射出する。 移送液体24に作用する毛管力は、マイクロディスペンサ16から射出された移送液体24の体積を管18からの液体によって置き換える。 しかし、移送液体−空隙装置液体コラムは、容積式可変容量ポンプ12の閉塞端にて終わるため、空隙22が膨張するとき、装置液体20の管圧力もこれに相応して降下する。 このことは、親特許出願第09/056,233号の図4に図示されている。 この圧力降下の程度は、空隙22の寸法及び分配された液体の量の関数である。
    【0032】
    容積の空隙22が既知である場合、圧力センサ14により検出された圧力変化は分配量に比例する。 このため、圧力センサ14により測定された圧力変化から、制御論理装置は分配された移送液体の量を決定する。 本発明の一つの好ましい実施の形態において、移送液体の性質に依存して、圧力降下は、大気圧力を約3.0乃至4.0kPA(約30乃至40ミリバール)以上、下回らないことが好ましい。 分配した移送液体24の量が3.0乃至4.0kPA(30乃至40ミリバール)以上の圧力降下を生じさせるのに十分であるならば、マイクロディスペンサ16における圧力差(すなわち、ノズル63に作用する大気圧力と毛管の入口65の圧力との差)は、移送液体24を管18内に強制的に入れるのに十分である。 このことは更なる分配を妨げることになる。 ポンプ12に対しプランジャ34を前進させて圧力降下を補償するように命令することが必要となる前に分配できる移送液体24の最大量がある。 この最大量は、所望の分配量及び空隙22の寸法によって決まる。 これと逆に、大気圧を3.0乃至4.0kPA(30乃至40ミリバール)下回る圧力降下を生じさせるべく所望の分配容積に基づいて空隙22の寸法を選ぶことができる。 また、マイクロディスペンサ16が分配している間に、プランジャ34を前進させ、これにより、マイクロディスペンサ16が連続的に作動可能であるようにするように装置液体20の供給管の構成を変更することも本発明の範囲に属することである。
    【0033】
    所望の量の輸送液体24が分配されたことを確認するためには、装置液体20の圧力変化を使用する。 分配された輸送液体24の量の第二の確認は、ポンプ12に対し注射器プランジャ34を位置1に向けて上方に前進させるように命令する間に、装置液体20の供給管の圧力を監視する制御論理42によって行われる。 注射器プランジャ34は、装置液体20の供給管の圧力が初期(分配前)の値に戻る迄、前進させる。 制御論理42は、排除された量を追跡するため、プランジャ34は動き(ステッピングモーター28のステップ当たり20.83ナノリットル)、分配された量の第二の確認が行われ、これにより、装置の堅牢さを増す。 第二の分配の確認後、装置液体20の供給管の圧力は、多数の分配順序が特定されるならば、次の分配動作のための正確な値となる。
    【0034】
    ひとたび輸送液体24の分配が完了したならば、制御論理42によってロボット装置58はマイクロディスペンサ16を洗浄ステーションの上方に配置される。 次に、制御論理42は、ポンプ12及びロボット装置58を洗浄プロトコルによって命令し、これによって、マイクロディスペンサ16内に残った全ての輸送液体24を処分する。 このプロトコルの結果、ガラス毛細管62の内面及び輸送液体24に曝されたノズル63の外面が洗浄されることにもなる。 洗浄液体は、装置液体20又はロボット装置58のデッキ上に配置された任意の他の液体の何れかとすることができる。 この洗浄プロトコルは、異なる分配段階の間に使用された異なる輸送液体24の相互汚染を最少にし得る設計とされている。 この目的のため、マイクロディスペンサ16の洗浄を容易にすべく変換器60の高周波のパルス洗浄動作を使用することも可能である。 これは、制御論理42を使用して、マイクロディスペンサ電子回路51に対し命令し、約1乃至約20Khzの範囲の周波数(マイクロディスペンサ16の好ましい共鳴周波数は約12キロヘルツであると考えられる)の電気パルスをマイクロディスペンサに送るようにすることで実現される。 マイクロディスペンサの共鳴周波数は、マイクロディスペンサ16−輸送液体24の装置の共鳴周波数と一致する。 上記の周波数にて圧電変換器60にパルス発振させることでガラス毛細管62の内面は激しく振動する。 圧電変換器60が上述した周波数にて作動されている間に、マイクロディスペンサ16を洗浄するため、装置液体20又は特殊な洗浄及び/又は中性化液体を使用する。 高周波数のパルス発振にて洗浄することは、マイクロディスペンサ16に粘着する物質を脱落させ且つ除去するのにより効率的である。 例えば、多くの試験の場合に、かかる洗浄は、かかるパルス発振無しで洗浄する場合と比べてマイクロディスペンサ16内の残留物質の減少の点にて200乃至500%の改良となることが明らかにされている(汚染物質に依存して)。
    【0035】
    また、マイクロディスペンサのノズルの詰まりを防止し、最少にし又は緩和するため、マイクロディスペンサ16のパルス発振が使用される。 例えば、輸送液体がマイクロディスペンサ16内に吸引されるとき、その流体は、ガラス毛細管62の比較的狭小なノズル63を通らなければならない。 輸送液体24内の物質は、ノズル63の表面と接触して、物質がノズル63に付着するのを許容する。 生物化学的適用例において、輸送液体24に付着した、一つの広く使用されている物質はポリスチレンの球状体である。 これらの球状体は、典型的に、1μm乃至30μm以上となり、また、磁気フェライト、抗体又はその他の材料にて被覆することができるが、被覆しなくてもよい。 ノズル63の直径に比してポリスチレン球状体の比較的大きい寸法は、その時として粘着性被覆と組み合わさって、球状体をノズル63に粘着させる。 マイクロディスペンサ16が装填される間(すなわち、輸送液体24がマイクロディスペンサ16内に吸引される間)、圧電変換器60が高周波数にて励起されるならば、詰まりは防止され又は最少となる。 このため、マイクロディスペンサ16の高周波のパルス発振は、輸送液体24内の材料によるノズル63の詰まりを防止し又は最少にする。
    【0036】
    溶融し又は懸濁した材料を保持する輸送液体24がノズル63を通る任意の時点にて詰まる可能性が生ずる。 上述したように、詰まりは、輸送液体24をマイクロディスペンサ16内に吸引する間の問題のみならず、輸送液体をマイクロディスペンサ16の高周波パルス発振により分配するときにも問題となる。 圧電変換器による液滴の分配は、ノズル63に粘着する材料の蓄積量を少なくし、幾つかの場合、詰まりを防止する。 実質的な詰まりが生じる場合でも、圧電変換器60によるマイクロディスペンサ16の高周波発振は、ノズル63から詰まる材料を実質的に除去することになる。 この洗浄方法の重要な利点は、代替的な洗浄方法と関係した遅れを伴なうことなく、装置の連続的な作動が可能となる点である。 要するに、装置の不作動時間が短くなり、微量液体処理装置10をより効率的にする点である。
    【0037】
    本発明の上記の説明において、マイクロディスペンサ16の制御は、マイクロディスペンサ電子回路51からの電気パルスを介して行われ、それら各パルスの結果、輸送液体24の液滴26が射出されることになる。 圧力センサ14の信号をリアルタイムで監視し且つ所望の圧力変化に達する迄、電気パルスをマイクロディスペンサ16に送り続けることにより、マイクロディスペンサ16を制御することも本発明の範囲に属することである。 この作動モードにおいて、A/Dコンバーター44を保持するPC−LPM−16多機能I/O基板に対し、電気信号をマイクロディスペンサ電子回路51に送るように制御論理42によって命令が為される。 多機能I/O基板によって送られる各パルスの結果、マイクロディスペンサ電子回路51によりマイクロディスペンサ16の一つの電気パルスが送られ、輸送液体24の一つの液滴26を射出する。 制御論理42は、分配が行われる間、圧力センサ14を監視する。 ひとたび所望の圧力変化が実現されたならば、制御論理42は、多機能I/O基板に対し電気パルスの送信を中止するように命令する。
    【0038】
    マイクロディスペンサ16の「誤発射」が制御論理42により検出されたならば、この作動モードか採用される。
    また、異なる性質の輸送液体24に対し射出された液滴26の寸法を自動的に決定することも微量液体処理装置10に対する本発明の範囲内のことである。 上述したように、射出された液滴26の寸法は、輸送液体24の性質によって影響を受ける。 このため、ユーザがユーザの必要条件を満足させ得るように、合計輸送量を特定するだけでよいように、射出された液滴26の寸法を自動的に決定し得ることも望ましい。 符号化した自動の較正アルゴリズムにおいて、ひとたび装置10を充填したならば、空隙22及び輸送液体24は、吸引され、制御論理42は、マイクロディスペンサ電子回路51に命令して、例えば、1000個のような特定の数の電気パルスをマイクロディスペンサ16に送る。 圧力センサ14の信号内で生じる圧力降下は、分配された輸送液体24の量を決定すべく制御論理42によって使用される。 この制御論理は、プランジャ34の動きにより排除された量を追跡することにより分配された液体の量を確認する。 その後、装置は、液体の供給管の圧力を分配前の値に回復する。
    【0039】
    図1に図示した微量液体処理装置10は、単一のマイクロディスペンサ16、圧力センサ14及びポンプ12を示す。 多数(例えば、4、8、96個)のマイクロディスペンサ16、圧力センサ14及びポンプ12を有する微量液体処理装置の実施の形態を含むことも本発明の範囲に属するものである。 また、多数のマイクロディスペンサ16、圧力センサ14、弁38及び一つ又は2つ以上のポンプ12を有する微量液体処理装置の実施の形態を含むことも本発明の範囲に属するものである。
    【0040】
    (第二の吸引及び分配装置の説明)
    図7において、別の吸引及び分配装置210が図示されている。 採用されるマイクロディスペンサの数が8以上であるときに好ましいこの実施の形態は、また、上述の目的を達成する。 この第二の装置は、容積式可変容量ポンプ(以下に説明するように弁を有する)、ステッピングモーター、圧電圧力センサが装置液体圧力を供給し且つ制御するため圧力制御装置によって置き換えられている点を除いて、図1に図示した第一の装置と同様である。 この実施の形態はまた、液体の流れを検出し且つマイクロディスペンサの各々に接続された接続管内に存在する装置液体の圧力を検出する複数の流れセンサをも採用している。 本実施形態はまた、(ソレノイド又は微細加工した弁のような)複数の弁をも採用し、その弁の各々は、各マイクロディスペンサを圧力制御装置内の装置リザーバに接続している。 この装置において、装置液体20を全てのマイクロディスペンサ212に供給し、これにより、第一の装置にて利用される別個のポンプ及び圧力センサを不要にするため、装置液体リザーバ214が使用される。 第一及び第二の実施の形態は、本明細書に記載した点を除く構造及び作用の点では同一であることを認識すべきである。 採用されるマイクロディスペンサの正確な数はユーザの分配条件の関数である。
    【0041】
    第二の実施の形態に関して、装置液体リザーバ214は、典型的に、脱イオン水又はジメチルスルホキシド(DMSO)である装置液体20をキャップ(別個に図示せず)を保持する吸入管216を通じて受け取る。 吸入管216のキャップは、キャップを外したとき密封した装置液体リザーバ214が装置液体20を受け取ることを許容し得るように取り外し、また、キャップを取り付けたとき装置液体リザーバ214を遮断状態に密封し、装置液体リザーバ214を所望の圧力に保ち得るようにする。 装置液体リザーバ214内の圧力は、圧力制御管220を使用して圧力制御装置218により維持される。 該圧力制御装置218は、装置液体リザーバ214内の圧力を正確に上昇又は降下することのできる電子制御式のポンプを備えている。 装置液体リザーバ214に取り付けられた圧力センサ222は、装置液体リザーバ214内の圧力を感知し且つその圧力を示す電気信号を導電体226を通じて装置の制御装置224に伝送する。 装置の制御装置224は、色々な電気信号の監視、制御ソフトウェアコードの実行、及び微量液体処理装置210の制御を可能にするデジタル信号プロセッサ基板及びその他の電子装置(図示せず)を含んでいる。 該装置は装置液体20の圧力を調節し、これに相応して、導電体を介して輸送液体24の圧力を調節する。 圧力逃し弁230が装置液体リザーバ214に取り付けられている。 該圧力逃し弁230は、圧力が所定の安全な閾値に達したとき装置液体リザーバ214から圧力を解放する。 一つの実施の形態において、該圧力逃し弁230は、また、線232により圧力逃し弁230に接続された装置の制御装置224によって作動させることもできる。
    【0042】
    作動中、装置の制御装置224は、周囲の大気圧力に対して装置のリザーバ214内の3つの異なる圧力レベルの一つを保つように圧力制御装置218に命令する。 これら3つの圧力レベルの各々は、微量液体処理装置210の異なる作動段階に相応する。 これら3つの異なる圧力レベルは、正圧力、高負圧力、及び低い負の圧力を含む。 分配する前に、マイクロディスペンサを洗浄するために正の圧力が使用される。 また、上述した方法でマイクロディスペンサ212の高周波数パルシングを採用する。 マイクロディスペンサ212が比較的清浄になった後、輸送液体24をマイクロディスペンサ212内に吸引するため、高い負の圧力レベル(周囲の大気圧よりも約20kPa(約200ミリバール)低い)が使用される。 ひとたび輸送液体24がマイクロディスペンサ212内に吸引されたならば、低い負の圧力レベル(約−1.5kPa(約−15ミリバール)のゲージ圧力)を使用してマイクロディスペンサ212内の輸送液体24に圧力を戻し、液滴が分配されるとき、それ以上マイクロディスペンサ212から出て行く輸送液体24が無いようにする。
    【0043】
    装置のリザーバ214内の装置液体20は、図7に図示するように、複数の部分236に分かれる分配管234を通じてマイクロディスペンサ212に接続され、一つの部分236はマイクロディスペンサ212の各々に接続される。 ソレノイド弁242及び流れセンサ244が分配管部分236の各々に取り付けられている。 装置の制御装置234は、弁242を制御すべく電気的接続部246を通じて電気信号を送る。 マイクロディスペンサの各々に吸引される液体の量を決定すべく分配管部分236の各々には流れセンサ244が取り付けられる。 該流れセンサ244はマイクロディスペンサ212の各々に入り又はそのマイクロディスペンサから出る装置液体20の流れを検出する。 流れセンサ244の各々は導電体248を通じて装置の制御装置224に接続される。 導電体248は流れセンサ244の各々から電気信号を伝送し、液体の流れ流量のみならず、流れセンサの各々の圧力をも表示する。 流れセンサ244は微細加工により製造される。 このセンサは小型で且つ微量液体処理装置210内に容易に嵌め込むことができるので、このことは有益である。 流れセンサ244の一例は、M・ボイラット(M.Boillat)らによる、その内容を参考として引用し本明細書に含めた、IEEE会議録、MEMS1995、出版番号0−7803−2503−6の「流れの調節及び供給装置用の圧力差液体流れセンサ(A Differential Pressure Lequid Flow Sensor For Flow Regulation and Dosing Systems)」という名称の論文に記載されている。
    【0044】
    マイクロディスペンサ212に物理的に接続された分配管234は3軸ロボット238に取り付けられる。 第一の好ましい実施の形態におけるように、マイクロディスペンサは異なる微量液滴プレート、ウェル又はウェーハの上方の位置に再配置される。 所望の数の液滴が分配された後、ロボット238はマイクロディスペンサ212を更なる分配のため次の組のウェル又はウェーハまで移動させる。 分配ヘッドは静止型とすることができ、供給源及び目的容器を配置するためロボット装置を使用することができる。
    【0045】
    約100乃至約500ピコリットルの量の範囲にて輸送液体の個々の液滴を噴射することは、圧力検出器を備える本発明の装置を使用して検出可能であることが判明した。 かかる液滴の分配を検出するためには、輸送及び装置液体は実質的に空気のような圧縮可能なガスが不存在でなけばならない。 本明細書で使用するように、「圧縮可能なガスが実質的に不存在」という語は、圧縮可能なガス(存在するならば)のレベルが装置から噴射された液体の液滴を検出することを許容するのに十分に低いことを意味する。 装置内の圧縮可能なガスの量が増すに伴ない、特定の圧縮可能なガスのレベルにて、装置が輸送液体の液滴な分配を検出することができなくなる迄、液滴の分配を検出する能力は低下することが分かった。
    【0046】
    本発明の一つの実施の形態に従い、弁(図8の242)に対する輸送液体を保持する分配ノズルからの量は圧縮可能なガスが実質的に存在せず且つ完全に取り囲まれている。 本発明のこの好ましい実施の形態において、流体の圧力が約−4.5kPa(約−45ミリバール)の計測器圧力に低下するまで閉じた容積から液滴を噴射することができる。 約−4.5kPa(約−45ミリバール)の圧力計圧力にて、真空圧は液滴の噴射を妨げる。
    【0047】
    本発明の別の実施の形態によれば、分配ノズルから装置液体のリザーバまでの容積は圧縮可能な流体(ガス)が実質的に存在しない。 液滴を分配したとき、この実施の形態の装置は、かかる液滴が分配されることに起因する装置液体の圧力変化を検出することができることが分かった。 この圧力変化は一時的なものである。 輸送液体がノズルに隣接する容積内に流れて、噴射された液滴の量を効果的に置換すると、圧力は液滴の分配前のレベルまで上昇する。 約100乃至約500ピコリットルの寸法範囲内の液滴を分配するためには、圧力が当初のレベルに達するのに必要な時間は約5乃至約10ミリ秒の範囲とすることができる。 この時間は、ノズルに隣接する容積とリザーバとの間に配置されたオリフィスの寸法の選択及び確保により制御することができる。 装置液体に対して高い溶解度係数を有する流体(ガス)にて装置から空気を抜き取ることは装置液体によって充填した後、装置内の残留する圧縮可能な流体(ガス)を大幅に減少させることが分かった。 装置がひとたび充填されたならば、圧縮可能な流体(例えば、空気)を装置外に保つことは、装置液体のガスを抜き、装置液体リザーバを不活性ガスにて加圧し、低透過性管を利用し、更に、装置液体供給管内のガスを抜くことにより容易となる。 気泡の除去を容易にするため、R・ゼンガール(R.Zengerle)らによる、IEEE会議録、MEMS1995、出版番号0−7803−2503−6の「微量液体装置の二酸化炭素の充填(Carbon Dioxide Priming Of Micro Liquid Systems)」という名称の論文に記載されたように二酸化炭素パージング法を採用することができる。
    【0048】
    単一の液滴を分配する装置の機能の一例は、特許出願第09/056,233号に記載され且つ図8乃至図11に図示されている。
    本発明の別の特徴によれば、ディスペンサ内に吸引する必要がある輸送液体の量を最少にするため幾つかの方法が開発されている。 単一の液滴の噴射を監視するとができる本発明の装置において、分配チャンバは、液滴を噴射し得るよう圧縮可能な流体(ガス)が不存在でなければならない。 このことは、ノズル(図3の63)から圧電変換器(図3の60)の頂部までのチャンバの液体で充填することを必要とする。 この容積は分配すべき輸送液体の量と比較して大きいことがしばしばである。
    【0049】
    一つの方法によれば、装置液体及び輸送液体は図1に図示すように空隙によって互いに分離されていない。 それに代えて、これら2つの液体は輸送液体及び装置液体の何れか又は双方と混合できない液体によって分離されている。
    【0050】
    別の方法によれば、輸送液体の必要な吸引量を最少にするため、輸送液体を最初に吸引する前に装置液体を使用してディスペンサを充填する。 輸送液体が吸引されると、装置液体は輸送液体を装置液体にて稀釈することなく、輸送液体の量の大部分を分配することを許容するには十分に遅く、境界面にて輸送液体と混合することが判明した。
    【0051】
    別個の装置液体を使用することを必要としない実施の形態において、装置液体及び輸送液体の双方として機能し得るよう単一の液体を使用することができる。
    本発明の更に別の特徴によれば、ディスペンサ(図7のディスペンサ212のような)内の圧力は装置液体リザーバ(図7の214)の圧力の降下の結果として降下する。 弁(図7の242)は閉じられ、次に、少量の輸送液体をディスペンサ内に吸引するため分配装置のノズルを輸送液体中に浸漬させることができる。 例えば、ディスペンサ内の計器圧力が−3kPa(−30ミリバール)に達すると、ノズルを輸送液体中に沈めると、計器圧力は−1.5kPa(−15ミリバール)まで上昇させるのに十分な量の液体を吸引することができる。 負の計器圧力がノズルの表面張力を上回らない限り、ディスペンサは空気を吸引しないことを認識すべきである。 ジメチルスルホキシドを使用する好ましい実施の形態の装置において、4.5kPa(45ミリバール)の計器圧力はノズル内に空気を吸引することはない。
    【0052】
    上述した装置は、マイクロディスペンサのオリフィスが液体内に入り且つ吸引されたとき自動的に検出することができる。
    圧力利用の液体の検出機能は、図1及び図7に図示した実施の形態に関して開発されたものである。 この機能は一つ以上のマイクロディスペンサを液体に浸漬させ又は液体から吸引されるとき検出するために使用することができる。 この測定は、マイクロディスペンサを液体中に浸漬させ又は液体から引き出すときに生ずる圧力変化を利用して行われる。 この圧力変化は圧力変換器(図1の14)又は流れセンサ(図7の244)を監視することで測定される。 この試験は、装置のマイクロディスペンサの各々に対し独立的に行われる。
    【0053】
    液体の測定方法は3つの別個の段階に分けることができる。
    1. 予遅延(Predelay)
    「液体レベル感知」命令を受け取ると、アルゴリズムはユーザが特定した予遅延を行うことを許容する。 この遅延時間はソフトウェアが空気/液体の遷移の圧力変化を探知し始める前に外部の事象(すなわち、吸引源までのヘッドの移動)を完了することを許容する。 特定の外部事象はこれら事象が圧力変化を発生させるならば、偽の正を生じる可能性がある。 この機能は装置が任意の偽の圧力変化を識別することを許容する。
    【0054】
    予遅延がゼロの場合、ソフトウェアは「液体レベルの感知」命令を受け取ると直ちに圧力の監視を開始する。 これは、また、マイクロディスペンサが静止しており、ロボット装置が供給源すなわち吸引容器を移動させる場合、装置内で適用することができる。
    2. 基準値の確立ひとたび予遅延時間が満了したならば、多数の測定値の平均値から基準圧力値が確立される。 次に、この基準圧力値は空気液体の遷移を表示するのに十分な相違を有するかどうかを決定すべくその後の圧力測定値と比較する。
    3. 液体の検出確立された基準圧力値を現在の圧力値と比較するため最後の段階が利用される。 この現在の圧力値は丸めた平均値である。 このことは、一つの偽の点があっても不正確な液体の検出イベントとはならないことを保証する。 この段階の間、圧力は定期的に測定される。 次に、最も古い圧力値を除去し、最新の圧力値を加え、新たな平均値を計算する。 次に、この平均値をそれ以前の段にて確立された基準値と比較する。 これら値の差はユーザ特定の閾値を介して評価する。 その差の程度が閾値以上であるならば、次に、アルゴリズムは液体の検出事象が行われたと決定し、制御論理に対し液体の検出状態を設定する。 ディスペンサの各々に対し同一の試験が独立的に行われる。
    【0055】
    このアルゴリズムは、ユーザの特定した検出時間が満了する迄液体の検出イベントに関し装置の監視を続行する。 この時間の間、特定の大きさの圧力遷移が生じないならば、ソフトウェアはその特定のディスペンサに対し空気−液体の遷移が全く生じなかったことを制御論理に通知する。
    【0056】
    ミリバールの単位によるユーザの特定した閾値は、液体の検出過程をより精緻のものにするために使用される。 真の空気−液体の遷移が生じても、識別されないならば、次に、閾値を減少させ、これにより、検出感度を向上させることができる。 不規則的な圧力変動の結果として偽の液体−検出の決定が為されるならば、閾値を増加させ、これにより、検出感度を低下させることができる。 圧力閾値が該圧力閾値と関係した正又は負の値を有するならば、マイクロディスペンサを液体に浸漬させ又は液体から引き抜くべきとき、ユーザが液体の検出機能を作動させることを許容する。
    【0057】
    (多孔質部分への液滴の分配)
    液体を吸引し且つ小さい液滴をウェーハの多孔質部分に正確に分配し、液滴の直径よりも僅かだけ大きい均一な箇所を形成することが可能であることが判明した。 液滴は約5乃至約500ピコリットルの範囲とすることができる。 適用例に依存して、単一の液滴又は複数の液滴を単一の部分に分配することができる。 ウェーハは明確に規定された多孔質部分を含むことができ又はその表面の全体を多孔質とすることができる。 その部分の孔は、液滴の直径よりも小さく、好ましくは、液滴の直径よりも約10乃至約10,000倍小さいようにする必要がある。 液滴は分配される液滴の直径よりも長い距離だけ反応部分から分離した出口から射出する。 液滴は分配される前にウェーハの表面に接触しないため、液体及びウェーハの表面の組み合わせた性質は、液滴の寸法に影響を与えない。 多孔質の部分と接触すると、液滴は、同液滴の直径よりも僅かだけ大きい(全体として、約20%以上小さい)スポットを形成する。 液滴はウェーハの特定の部分に正確に分配することができ、これら液滴は均一で且つ液滴の直径と略等しい寸法であるため、その部分はウェーハの上で均一に隔てることができる。
    【0058】
    液滴を多孔質の基板上に置く過程は、図4乃至図6に全体として図示されている。 図4には、複数の反応部分を提供する多孔質の基板上の箇所のパターンが示してある。 明確に画定された箇所は、置いた液体を相互に汚染させることなく、単位面積に対して多くの反応部分を使用することを許容する。 実際の結果は図8及び図9に図示され且つ以下の実施例1、2にて説明する。
    【0059】
    図5には、マイクロディスペンサの先端から多孔質の基板まで追い出される単一の液滴が図示されている。 この狭小な孔は表面のプレートに対し直角に伸びて、液滴を拡散させずに吸収することができる。 典型的に、マイクロディスペンサの先端とウェーハとの間の距離は約0.5乃至2mmである。
    【0060】
    図6には、多孔質の基板内への液滴の吸収状態が図示されている。
    ナノリットル以下位の範囲の単一の均一な液滴の分散状態をリアルタイムで検出し、定量化し且つ確認することができる。 本発明の装置は、液体の表面を自動的に感知し、移送すべき液体を吸引し、次に、少量の液体を高精度、高速度で且つ極めて正確に分配することができる。 本発明の装置は詰まりを防止し又は解消するため高周波数にてパルス発振させる。 移送液体と装置液体との間の混和不能な液体を使用して分配に必要な移送液体の量を少なくすることができる。
    【0061】
    (例)
    以下の例は本発明を更に示すものであり、何らかの意味で本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
    【0062】
    例1
    バイオチップアレイヤー(Bio Chip Arrayer)(登録商標名)という商標名で販売されている、本出願に記載したディスペンサの商業的型式のものは、ホワットマン・インターナショナル・リミテッド(Whatman International Ltd.)が販売するアナポア薄膜上に液滴を置くために使用した。 バイオチップアレイヤーにより射出された液滴は約85ミクロンであり、蛍光材料を含むものとした。
    【0063】
    図9に図示するように、27個の液滴を置いた。 液滴の蛍光を比較し、その結果は図10に示してある。
    図9に示すように、27個の液滴の箇所は互いに均一であるようにした。 図10に図示するように、その箇所から放出された蛍光は全体として均一であった。 蛍光信号は27箇所の最初の2箇所でのみ著しく明るかった。
    【0064】
    実施例2
    アナポア薄膜上に複数の液滴を置くためにバイオチップアレイヤー(登録商標名)を使用した。 この液滴は蛍光材料を含み、約85ミクロンの寸法とした。 アナポア薄膜に形成される箇所は100X及び200Xの倍率で図8に示してある。 図8に示すように、これら箇所は直径約107ミクロンであり、均一な寸法であった。
    【0065】
    本発明は、一つ又は2つ以上の特別な実施の形態に関して説明したが、当該技術分野の当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに多数の変更が具体化可能であることが認識されよう。 これら実施の形態及びその明らかな変更例の各々は、特許請求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲に属するものと考えられる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 本発明の第一の実施の形態を示す、微量の液体を吸引し且つ薄いプレートの反応部分上に分配する装置のブロック図である。
    【図2】 本発明の一つの面を示す容積式可変容量ポンプの概略図である。
    【図3】 圧電変換器を含む、マイクロディスペンサの側面図である。
    【図4】 液滴が分配された多孔質ウェーハの平面図である。
    【図5】 本発明に従ってウェーハの反応部分に射出される単一の液滴を示す、部分断面図とした側面図である。
    【図6】 ウェーハの多孔質の反応部分に浸透する液体の断面図である。
    【図7】 本発明の第二の実施の形態を示す、微量な液体を吸引し且つ分配する装置のブロック図である。
    【図8】 本発明に従って多孔質の基板上に置いた複数の液滴を示す図である。
    【図9】 本発明に従って、アナポア薄膜上に置いた液滴を示す図である。
    【図10】 図9に図示するように、アナポア薄膜上に置いた液滴からの蛍光信号のグラフである。

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