4 strokes with engine outboard motor

申请号 JP2001037191 申请日 2001-02-14 公开(公告)号 JP4532757B2 公开(公告)日 2010-08-25
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 方則 佐藤; 誠 矢崎;
摘要
权利要求
  • 縦置きのクランク軸を収容するクランク室の一部を形成するシリンダブロックと、該シリンダブロックの後端にてカム軸を支持すると共に平面視で後方が拡開するV字形に配置された2つのシリンダヘッドとの下方でありかつ駆動軸の後方にその主容積部を位置させたオイルパンを備える4ストロークエンジン付き船外機であって、
    前記オイルパン内の油量を点検するためのオイルレベルゲージの軸線を、前記主容積部の中心部から前方へ向けると共に、前記シリンダブロックの左右いずれかの側壁から外方へかつ上方へ向けて傾斜させており、
    前記シリンダブロックの側壁に設けられた前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドから前記オイルパンへオイルを戻す戻し通路を形成する際の型抜き孔をオイルレベルゲージ差込口が設けられたプレートで閉塞したことを特徴とする4ストロークエンジン付き船外機。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、シリンダブロックと、シリンダブロックの後端にV字形に配置された2つのシリンダヘッドとの下方であり、かつ駆動軸の後方にその主容積部を位置させたオイルパンを備える4ストロークエンジン付き船外機に関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来、船外機用エンジンのオイルパンは、クランク軸の軸線に沿って駆動軸を垂下させる都合上、シリンダブロックの下方のシリンダヘッド側へオフセットした位置に設けられることが一般的である。 このレイアウトによると、船尾板に船外機を取り付けた状態では、船尾板から遠い後方にオイルパンが位置することとなっている。
    【0003】
    一方、オイルパン内の油量の点検は、エンジンの上方を覆うエンジンカバーを外しただけで簡単に実施できることが好ましく、そのためには、オイルレベルゲージの差込口が、船尾板にできるだけ近く、かつできるだけ上方にあることが望ましい。
    【0004】
    しかしながらV型エンジンの場合、シリンダヘッドが左右へ張り出しているため、点検が容易な位置にオイルレベルゲージの差込口を設けることは困難であり、このような事情に対処するための方策として、V字形に配置された一対のシリンダバンクに挟まれた位置にクランク軸と平行にオイルレベルゲージ案内管を設けた構造が、実開平5−911号公報に提案されている。
    【0005】
    【発明が解決しようとする課題】
    しかるに、上記公報に開示された構造によると、エンジンの上面からオイルレベルゲージを抜き差しできる反面、クランク軸方向についてのエンジン全長に略等しい長さの案内管をシリンダバンク間に設ける必要がある上、ゲージの長さとして寄与しないクランク軸の長さ分を単なる延長部としてオイルレベルゲージに設ける必要があるので、製造コストが増加しがちであった。 しかもオイルレベルゲージが長寸であるだけに抜き差しの作業も厄介になりがちであった。
    【0006】
    本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、製造コストの増加を招くことなく油量点検の作業性を高めることができるように構成された4ストロークエンジン付き船外機を提供することにある。
    【0007】
    【課題を解決するための手段】
    このような目的を果たすために、本発明においては、縦置きのクランク軸(24)を収容するクランク室の一部を形成するシリンダブロック(22)と、該シリンダブロックの後端にてカム軸(29L・29R)を支持すると共に平面視で後方が拡開するV字形に配置された2つのシリンダヘッド(23L・23R)との下方であり、かつ駆動軸(57)の後方にその主容積部を位置させたオイルパン(13)を備える4ストロークエンジン付き船外機(1)を、オイルパン内の油量を点検するためのオイルレベルゲージ(52)の軸線を、主容積部の中心部(61)から前方へ向けると共に、シリンダブロックの左右いずれかの側壁から外方かつ上方へ向けて傾斜させたことを特徴とするものとした。
    【0008】
    このようにすれば、オイルレベルゲージの差込口が船外機の側方かつ前方を向くので、V字形に拡開したシリンダブロックの輪郭に干渉せずにエンジンカバーの接合面より上方に且つ船尾板に近い位置にオイルレベルゲージの取っ手を位置させることができる。
    【0009】
    特に、シリンダブロック及びシリンダヘッドからオイルパンへオイルを戻すためのオイル戻し通路(51a・51b)に連通する開口(51)をシリンダブロックの側壁に設け、該開口をオイルレベルゲージ差込口(53)が設けられたプレート(54)で閉塞するものとすれば、オイルレベルゲージの挿通孔を、容易に加工可能な手法を用いてシリンダブロックの側壁に開けることができ、しかもオイル戻し通路の型成形時の型抜きが容易となるので、製造工程を簡略化し得る。
    【0010】
    【発明の実施の形態】
    以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
    【0011】
    図1は、本発明が適用される船外機の全体を示す側面図である。 この船外機1は、スターンブラケット2を介して船体の船尾板Pに固定されるものである。
    【0012】
    スターンブラケット2には、横方向のチルト軸3を中心に回動自在なようにスイベルケース4が連結されている。 そしてスイベルケース4の上端には、エンジンマウントケース5の前端部が、また下端部には、駆動軸を収容したエクステンションケース6が、それぞれ縦方向のスイベル軸7回りで回動自在なように連結されている。
    【0013】
    エクステンションケース6の上端部には、エンジンマウントケース5が接続され、エクステンションケース6の下端部には、プロペラ8を支持したギアケース9が接続されている。 そしてエンジンマウントケース5、エンジンマウントケース5上に搭載されたエンジンEの主に下半部、及びエクステンションケース6の上部は、アンダーカバー10で覆われ、アンダーカバー10の上部開口面には、エンジンマウントケース5上に搭載されたエンジンEの主に上半部を覆うべく、下面が開口する深いボウル形状をなし且つ着脱自在なエンジンカバー11が装着されている。
    【0014】
    そしてアンダーカバー10とエンジンカバー11との接合面からが侵入しないようにするためにアンダーカバー10とエンジンカバー11との開口面同士間にシールラバー12を挟み込んだ上で、両者の接合部近傍に設けられたロック装置(図示せず)により、両者の接合状態が保持されるようになっている。
    【0015】
    エンジンマウントケース5の下端には、潤滑油を貯容するオイルパン13が結合されている。 そしてオイルパン13の底部に設けられたドレンプラグDP(図3参照)へアクセスするために、エクステンションケース6の側面には、通常はリッドで塞がれた開口14が設けられている。
    【0016】
    図2及び図3は、図1に示した船外機1における縦置きクランク軸4ストロークV型6気筒エンジンEの搭載部を示している。 このエンジンEは、2つのシリンダバンク21L・21Rを有するシリンダブロック22と、シリンダブロック22の後端に結合された2つのシリンダヘッド23L・23Rと、シリンダブロック22の前部に一体形成されてクランク軸24を収容するクランク室の一部を形成するスカート部25と、その前端に結合されたクランクケース27とを備えている。
    【0017】
    垂直配置されたクランク軸24の上端には、カム軸駆動プーリ28が固定され、各シリンダヘッド23L・23Rに支持されたカム軸29L・29Rの上端には、カム軸従動プーリ30L・30Rが固定されている。 そしてこれらカム軸駆動プーリ28及びカム軸従動プーリ30L・30Rに巻回された無端タイミングベルト31は、テンションプーリを含む3つのアイドルプーリ32a・32b・32cによってガイドされ、かつ所定の張が与えられている。
    【0018】
    クランク軸24の上端には、さらに発電機駆動プーリ33が固定され、クランクケース27の前面に固定された発電機34の入力軸に固定された発電機従動プーリ35との間に、発電機駆動用無端ベルト36が巻回されている。
    【0019】
    2つのシリンダヘッド23L・23Rの互いの対向内面には、各シリンダバンク21L・21Rにそれぞれ接続された吸気マニホールド37L・37Rを介し、共通の吸気装置38が設けられている。 また各吸気マニホールド37L・37Rには、燃料噴射弁39L・39Rが設けられている。 これらの燃料噴射弁39L・39Rは、スカート部25の側面に取り付けられた電子制御装置40にて各種センサの信号に基づいて演算することにより、その燃料噴射量が最適制御される。
    【0020】
    各シリンダヘッド23L・23Rの外側面には、それぞれ排気マニホールド41L・41Rが設けられている。 これらの排気マニホールド41L・41Rから排出された燃焼ガスは、図には明示されていないが、エンジンマウントケース5に内設された通路を経て、エクステンションケース6内へと排出される。 そして一方の(図2における右側)排気マニホールド41Rの前面のクランク軸方向の中間部には、酸素濃度センサ42が取り付けられている。 このように、酸素濃度センサ42を前方へ向けることにより、酸素濃度センサ42のエンジンEの外形輪郭からの突出量を最低限に抑えることができる。
    【0021】
    クランクケース27には、発電機34を固定するためのブラケット43a・43bが一体的に鋳造されて後向きに突設されている。 一方のブラケット43aには、発電機34の一端が垂直軸回りに回動可能に枢止されており、他方のブラケット43bには、発電機34の他端の回動軌跡に対応した円弧状スロット44をもって、発電機34の他端が固定されている。 また、クランクケース27の前面に於ける発電機34の下方には、オイルフィルタ45が取り付けられている。
    【0022】
    シリンダブロック22の左右側壁の一方(例えば左側)のスカート部25と隣接する位置には、シリンダブロック22及びシリンダヘッド23L・23Rからオイルパン13へ潤滑油を戻す戻し通路51a・51bを形成する際の型抜き孔51が開口している。 そしてこの型抜き孔51は、オイルレベルゲージ52を挿入する差込口53が設けられたプレート54を、ボルト55をもってシリンダブロック22に固定することによって閉塞されている。 このように、プレート54で隠される位置に型抜き孔51を開設し、これをオイルレベルゲージ52の挿通孔として用いるものとすれば、容易に加工可能な手法を用いてオイルレベルゲージ挿通孔をシリンダブロック22の側壁に開けることができるので、製造工程の簡略化に寄与し得る。
    【0023】
    スカート部25の他側(右側)には、スタータモータ56が取り付けられている。
    【0024】
    一方、オイルパン13は、クランク軸24の軸線に沿って垂下した駆動軸57を避けるために、シリンダブロック22の下方のシリンダヘッド23L・23R側へオフセットした位置に設けられており、オイルレベルゲージ差込口53に挿入されたオイルレベルゲージ52は、その軸線を、オイルパン13の主容積部の中心部61から、前方外側、且つ上方へ向けて傾斜させている。 このような傾斜をオイルレベルゲージ52の軸線に与えるものとすれば、オイルレベルゲージ差込口53が船外機1の側方かつ前方を向くので、オイルレベルゲージ52の取っ手62を、船尾板Pに近く、かつエンジンカバー11が接合されるアンダーカバー10の開口面より上方に位置させることができる。 しかもシリンダブロック22の側面における一方のバンク21Lとスカート部25との間にできた凹所Hに取っ手62が位置するので、邪魔にならずに済む。
    【0025】
    油量点検時は、スイベル軸7回りに転すれば船外機1の側面を船尾板Pに近づけることができ、転舵度をさほど大きくしなくても取っ手62が船尾板P側を向くので点検作業が容易である。 またオイルレベルゲージ52は油面OLに対して大きな進入角をもって差し込まれるので、オイルレベルゲージ52への潤滑油の付着が確認し易くなる。
    【0026】
    【発明の効果】
    以上詳述した通り、本発明の請求項1の構成によれば、オイルレベルゲージの取っ手を、船尾板に近く、かつエンジンカバーの接合面より上方に位置させることができるので、エンジンカバーを外すだけで簡単に油量点検を行うことができる。
    【0027】
    また、請求項2の構成によれば、プレートで隠される位置に油戻し通路を形成するための型抜き孔を開口させ、これをオイルレベルゲージの挿通孔として用いるものとしたので、オイルレベルゲージ挿通孔の加工がシリンダブロック外部からでき、しかもシリンダブロックに開ける孔を斜め加工をしなくても良いので、製造工程を簡略化する上に効果的である。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明が適用される船外機の外観側面図【図2】本発明により構成されたエンジンの搭載部分を示す船外機の上面図【図3】本発明により構成されたエンジンの搭載部分を示す船外機の左側面図【符号の説明】
    E エンジン1 船外機13 オイルパン22 シリンダブロック23L・23R シリンダヘッド24 クランク軸29L・29R カム軸51 型抜き孔の開口52 オイルレベルゲージ53 オイルレベルゲージ差込口54 プレート57 駆動軸61 主容積部の中心部

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