Oil level gauge

申请号 JP11638290 申请日 1990-05-02 公开(公告)号 JP2892102B2 公开(公告)日 1999-05-17
申请人 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社; 发明人 ISHIHARA CHIKA; OOTSUBO KAZUTAKA;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】ゲージ部をオイルフィラーチューブに挿入し、該チューブに付設された可撓性のクランプ部材を蓋部に係合させて前記チューブに保持されるオイルレベルゲージにおいて、前記蓋部に工具先端と嵌脱する工具連結部を設けるとともに、前記蓋部の下方にオイルフィラーチューブの内径面と協働する挿入案内面を設けたことを特徴とするオイルレベルゲージ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オイルレベルゲージに関し、特に、車両用自動変速機に用いるに適したオイルレベルゲージに関する。

    〔従来の技術〕

    オイルレベルゲージは、オイルパンの底に溜まっているオイルのレベルをオイルの付着により計測するもので、オイルフィラーチューブに挿入保持されるオイルレベルゲージ(以下一部の記載を除き「ゲージ」と略称する。)は、オイルフィラーチューブ(以下一部の記載を除き「フィラーチューブ」と略称する。)に付設された可撓性のクランプ部材をゲージの蓋部に係合させてフィラーチューブに抜止め保持する構成とされており、オイルレベルの計測時にゲージをフィラーチューブから抜取るには、まずクランプ部材とゲージの蓋部との係合を指先等で解除し、その後にゲージ上部のフックに指を掛けて抜き出す操作を必要とした。

    特に車両用自動変速機等におけるゲージでは、エンジンや付属機器が密に配置され、手先の差し入れが困難なエンジンルーム内での上述の操作を可能とすべく、クランプ部材の位置を高く保つ必要から、変速機の最下方に位置するオイルパンから車体や他の機器との干渉を避けて3次元的に屈曲した長いフィラーチューブを立ち上げる構成の採用を余儀なくされている。 したがって、その内部に挿入されるゲージもまったフィラーチューブの立上げ長さに相当する長さで、しかもフィラーチューブの屈曲に沿う撓みを許容するバネ鋼材を用いた複雑な捩じり形状の可撓性の構成とされている。

    このような事情から、フィラーチューブの加工の容易性を考慮し、かつ、自動変速機を車両やそのエンジンのバリエーションに対応させるべく、フィラーチューブをロアーチューブとアッパーチューブに2分割し、アッパーチューブの形状を変更するのみで種々の車両に搭載可能とする工夫がなされている。

    〔発明が解決しようとする課題〕

    ところで、上述のような従来のゲージにあっては、フィラーチューブが3次元的に長く屈曲しているため、その中に挿入されるゲージも長く、しかもチューブの3次元的屈曲に対応する可撓性をもったものとしなければならず、構成に無駄が多く、他方、フィラーチューブについも、機能上必要な長さよりはるかに長いものとせざるを得ず、しかもゲージの抜き差し操作も必ずしも容易なものではない問題点があった。

    一方、ゲージにおける蓋部のフィラーチューブ開口端への確実なクランプ操作は重要な要件であり、これが達成されていないと、隙間から雨や塵等の異物が侵入し、これらのオイルへの混入による自動変速機のバルブスティック等の発生の原因となるため、確実なクランプ操作手段なくしてはクランプ位置の変更は不可能であり、したがってゲージとフィラーチューブの長さの短縮や直線化は実現していなかった。

    このような事情に鑑み、本発明は、オイルフィラーチューブに付設されたクランプ部材の操作を信頼性を下げるこおとなく遠隔化することによって、その操作位置を下げ、それによってフィラーチューブとオイルレベルゲージの長さを短縮、直線化してそられの構成を簡素化するとともに、ゲージの抜き差し操作を容易化することを目的とする。

    〔課題を解決するための手段〕

    上述の課題を解決するため、本発明は、ゲージ部をオイルフィラーチューブに挿入し、該チューブに付設された可撓性のクランプ部材を蓋部に係合させて前記チューブに保持されるオイルレベルゲージにおいて、前記蓋部に工具先端と嵌脱する工具連結部を設けるとともに、前記蓋部の下方にオイルフィラーチューブの内径面と協働する挿入案内面を設けたことを特徴とするものである。

    〔作用及び発明の効果〕

    このような構成を採った本発明に係るオイルレベルゲージにあっては、工具連結部を工具の先端に連結してゲージ部をオイルフィラーチューブに挿入するときに、挿入案内部がオイルフィラーチューブの内径面と協働して蓋部の心出し作用が行われ、オイルフィラーチューブに付設された可撓性のクランプ部材と蓋部との係合が所定の位置で精確かつ確実に行われるため、クランプ部材の操作を遠隔化することが可能となり、ゲージの抜き差し操作の容易化と併せて、フィラーチューブとオイルレベルゲージの長さの短縮化と直線化を実現することができる効果が得られるようになる。

    〔実施例〕

    以下、図面に沿い、本発明の実施例について説明する。

    第1図は本発明の一実施例を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその上面図、(c)はその下面図であり、(d)はその中央部縦断面図である。

    第1図(a),(d)に示すように、このゲージは、
    ゲージ部1と、蓋部2と、蓋部2の下方に連設された栓部3と、蓋部2の上方に連接された工具連結部4とを備えており、さらに栓部4の下方には、栓部4とゲージ部1とを面取り部31を介してつなぐ挿入案内面5が設けられている。

    第2図は上記ゲージが挿入保持されるフィラーチューブを実際の取付け姿勢で示す側面図であり、図に示すように、フィラーチューブTは、下端側をフランジT1によりオイルパンに接続されるとともに、上端側をブラケットT2を介して自動変速機ボディーに支持されている。 フィラーチューブTの立上げ部やや上方にはブラケットを介してクランプ部材Cが取付けられている。

    第1図に戻って、ゲージ部1は、樹脂材料からなり、
    オイルレベルを表示する複数の半円形断面の大突条11a
    と小突条11bを表裏に設けられた板状の構成とされており、栓部2は、フィラーチューブTの内径よりやや小径の円筒形とされ、その外周にはフィラーチューブTの内周と栓部3の外周の間をシールするOリング6が嵌装された円周溝7が形成されている。

    第1図(b)に示すように、蓋部2は、部21を円弧状に面取りされた矩形の鍔とされており、その上面23はクランプ部材Cと係合する係止面を構成するとともに、
    下面24はフィラーチューブTの上端開口縁T3と係合してゲージのフィラーチューブT内への挿入量を所定の値に保つストッパーを構成している。

    蓋部2の上側には、後に詳記する工具先端と嵌脱する工具連結部4が設けられている。 この工具連結部4は、
    上端が開いた中空の角筒状に構成され、工具先端を上方から挿入可能なソケットを構成しており、その外面はクランプ部材Cを動作させるカム面を構成し、その4壁にはそれぞれ係合孔41が設けられている。 そして、この例では、蓋部2の角部21とソケットの角部42とは45度位相をずらせた配置とされているため、ソケットの角部42は蓋部2の辺部22中央部と面一になっている。

    第1図(a),(c)に示すように、蓋部2の下方には栓部3とゲージ部1とをつなぐようにゲージの軸線方向に延び、上方に向かうにしたがい高さを増して面取り部31を経て栓部3に連なるリブが設けられており、このリブの外側面はフィラーチューブTの内径面及びクランプ部材Cと摺接する挿入案内面5を構成している。 この挿入案内面5は、ゲージ部1の板幅をそのままほぼ面取り部31の最下方径に至るまで徐々に広げてゲージの長さ方向に延びるリブとそれに直交する方向に張出し、ゲージの長さ方向に延びるリブそれぞれの径方向外面に形成されている。

    一方、第2図に示すように、フィラーチューブTには、その外周面にブラケットを介して一端側を固定され、他端側を自由端としたクランプ部材Cが取付けられており、このクランプ部材Cは、固定された一端からフィラーチューブTに並行して上方に延び、フィラーチューブTの上端開口縁T3付近でフィラーチューブTの軸心方向に鋭角に折曲げられ軸心付近に至り、そこで再び折曲げられて反軸心方向に延び最後に鈍角に反軸心方向に折曲げられて終端している。

    つぎに、上記のように構成されたゲージのフィラーチューブに対する挿脱操作について説明する。 第4図はその手順を段階的に示す動作説明図であって、まず、第4
    図(a)に示すように工具連結部4に工具Lの先端を挿入する。 この工具は、通常のソケットレンチと同様のもので、第3図(a)〜(c)に示すように、先端部に角軸部L1が設けられ、角軸部L1にソケットの係合孔41と係止するボールL2がバネL3の弾発で外方へ張出すように構成されたものである。 したがって、第4図(a)に示すように、工具Lの先端角軸部L1をゲージの工具連結部4に押込むと、ボールL2がソケットの壁内面に当接してバネL3の弾発力に抗して角軸部L1の孔内に押込まれながら入っていき、ボールL2の位置が係合孔41の位置に達したとき、ボールL2の張出しにより、所定の力で工具Lの先端角軸部L1とゲージの工具連結部4が係合する。

    このようにゲージを工具Lの先端に連結した後、第4
    図(b)に示すように、フィラーチューブT内に挿入すると、ゲージの侵入につれてリブの挿入案内面5がクランプ部材Cの係合点C1に係合し、クランプ部材Cは図に点線で示す初期の位置から実線で示すように撓み変形する。

    このような変形が進んで、第4図(c)に示す位置になると、リブの挿入案内面5のガイド作用によって次第に心出しが行われると同時に、蓋部2の辺部22が係合点
    C2に摺接するようになり、さらにゲージの侵入につれて摺接点は係合点C2から係合点C1まで移行し、それに伴ってクランプ部材Cの自由端はさらに外側に押し退けられる。 そして、最後に蓋部2の下面24が上端開口縁T1に当接する位置に達すると、心出しは完了して、フィラーチューブ開口内周部とゲージ栓部3間のOリング6によるシール状態が確立するとともに、辺部22が係合点C1を超えるようになる。 このような位置になったとき、工具を
    45度回転させると、第4図(d)に示すように、ゲージの回転に伴い、ソケット部も回転してソケットの辺部43
    が係合点C1に接するようになるため、クランプ部材Cは若干内方へ戻されるとともに、蓋部2の角部21が係合点
    C1の下方に回り込み、係合点C1が角部21の上面23を押さえ込んでクランプ状態となる。 そして、この状態で工具Lを上方に引くと、今度は、クランプ力がバネL3による連結力を上回るため、工具Lとゲージの連結が解かれて、ゲージはフィラーチューブT内に保持され、工具L
    は回収される。

    オイルレベル測定のためにゲージを抜き出す操作は、
    工具Lをまずゲージの工具連結部4に嵌め、45度回転させることでクランプ状態が解除され、引上げることでゲージの抜出しが行われる。 この操作の際のクランプ部材Cの挙動は、上記の操作の際の挙動と実質的に逆になるので、その具体的な説明は省略する。

    このようにして、上記実施例のゲージ構成によれば、
    工具Lによるゲージの挿脱が可能となるため、クランプ解除のための位置的な制限をなくすことができ、それによりゲージを必要最小限の長さの直線状のものとして構成することができる。 したがって、第5図に示すように、それを収容するフィラーチューブTについても、自動変速機Mの高さを遥に下回る最小の長さとすることができるようになり、屈曲させた立ち上げ部も必要としなくなるので、従来用いられていたロアチューブとアッパーチューブからなる2分割構成のアッパーチューブを廃止することによる構成の単純化と加工工数の削減をはかることができ、しかもゲージに可撓性を付与することも不要となる効果が得られる。

    以上、本発明を一実施例に基づき詳述したが、本発明は上述の実施例の開示内容のみに限定されることなく、
    特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に細部の具体的構成を変更して実施可能なものであることはいうまでもない。

    例えば、上記実施例においては、従来のソケットレンチに適合させるべく、工具連結部をソケット状としているが、工具の形式に応じた様々の形状を採りうることはいうまでもなく、凹凸関係を逆にして、第6図の変形例に示すように、工具LAの先端側を外周側に切欠きLA1を設けたソケット状とする場合は、工具連結部4Aを凸軸状のものとすることもできる(なお、この図において、前述の実施例に示すと同様の部材については相当する符号を付して説明に代える。)。 また、フィラーチューブと摺接する挿入案内面についても、リブの外面に限らず、
    栓部とゲージ部とをつなぐ円錐面とすることができる。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は本発明の一実施例を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその上面図、(c)はその下面図、
    (d)はその中央部縦断面図、第2図はゲージが挿入保持されるフィラーチューブを実際の取付け姿勢で示す側面図、第3図は工具先端部の構成を示すもので、(a)
    はその正面図、(b)はその中央部縦断面図、(c)はその下面図、第4図はゲージのフィラーチューブに対する挿脱操作手順を示す動作説明図、第5図はゲージの配置状態を示す側面図、第6図は本発明の変形例を模式的に示すもので、(a)はその縦断面図、(b)はその横断面図である。 T…フィラーチューブ、C…クランプ部材、1…ゲージ部、2…蓋部、4…工具連結部、5…挿入案内面

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl. 6 ,DB名) G01F 23/04 F16H 57/04

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