Reducing agent tank, and a work vehicle

申请号 JP2013547749 申请日 2013-09-27 公开(公告)号 JP5501537B1 公开(公告)日 2014-05-21
申请人 株式会社小松製作所; 发明人 孝造 奥田; 秀幸 大井;
摘要 還元剤タンク(9)は、タンク本体(91)と、ゲージ部材(92)とを備える。 タンク本体(91)は、還元剤を貯留する。 ゲージ部材(92)は、第1側板(911)の外側面に取り付けられる。 また、ゲージ部材(92)は、管状であって、タンク本体(91)の内部と連通する。 ゲージ部材(92)は、 底板 (910)に対して傾斜している。 タンク本体(91)には、補給口(93a)から還元剤を補給可能である。 補給口(93a)とゲージ部材(92)とは、平面視において、第1側板(911)の外側面に沿った方向に並んで配置される。
权利要求
  • 還元剤を貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体の内部と連通し、前記タンク本体内の還元剤の貯留量を目視確認するための管状のゲージ部材と、
    を備え、
    前記タンク本体には、補給口から還元剤を補給可能であり、
    前記ゲージ部材は、前記タンク本体を構成する複数の壁面のうち第1壁面において、 前記第1壁面を正面に見た状態において、前記タンク本体の底板に対して傾斜して設けられ、
    前記補給口と前記ゲージ部材とは、平面視において、前記第1壁面に沿った方向に並んで配置される、
    還元剤タンク。
  • 前記ゲージ部材は、前記第1壁面の幅方向の中央部に位置し、
    前記補給口は、平面視で、前記第1壁面の幅方向の前記タンク本体の端部側に位置する、請求項1に記載の還元剤タンク。
  • 前記補給口から補給された還元剤を前記タンク本体内に案内する案内筒、
    をさらに備え、
    前記ゲージ部材は、前記第1壁面において外方に突出して設けられ、
    前記案内筒は、前記タンク本体の上面から上方かつ前記ゲージ部材が突出する方向に向かって延びる、請求項1または2に記載の還元剤タンク。
  • 前記ゲージ部材の上端は、前記タンク本体の上端より下側に位置する、請求項1から3のいずれかに記載の還元剤タンク。
  • 請求項1から4のいずれかに記載の還元剤タンクと、
    前記第1壁面の外方に位置する作業プレートと、
    を備え、
    前記作業プレートは、前記ゲージ部材よりも上側であって、前記補給口よりも下側に位置する、
    作業車両。
  • 前記還元剤タンクと前記作業プレートとは、平面視において並んで配置される、請求項5に記載の作業車両。
  • 前記還元剤タンクを覆うように前記還元剤タンクの上方に配置されるタンクカバーをさらに備え、
    前記タンクカバーと作業プレートとは、全体として階段状に形成されている、
    請求項5又は6に記載の作業車両。
  • 说明书全文

    本発明は、還元剤タンク及び作業車両に関するものである。

    エンジンからの排気ガスを処理するために、選択還元触媒装置が搭載された作業車両が提案されている。 例えば特許文献1に記載の油圧ショベルでは、選択触媒還元装置、及び還元剤タンクを備える。 選択触媒還元装置は、尿素などの還元剤を用いて排気ガスを処理する。 なお、還元剤は還元剤タンクに貯留されている。

    特開2012−237232号公報

    作業車両に設置された還元剤タンクに還元剤を補給する際、作業者は、通常、還元剤タンクを下方に見るような状態で還元剤の補給作業を行う。 ここで、還元剤タンクに還元剤を入れすぎて溢れ出てしまうことを防止するために、還元剤タンク内の還元剤の量を目視にて確認しながら還元剤の補給作業を行う。 しかしながら、還元剤タンクの上方からでは、還元剤タンク内にどれだけ還元剤が補給されたか目視にて確認することが困難である。

    本発明の課題は、還元剤タンクに還元剤を補給する際に、還元剤タンク内の還元剤の量を目視にて容易に確認できる還元剤タンクを提供することにある。

    本発明の第1側面に係る還元剤タンクは、タンク本体と、ゲージ部材とを備える。 タンク本体は、還元剤を貯留する。 ゲージ部材は、タンク本体の内部と連通し、タンク本体内の還元剤の貯留量を目視確認するための管状の部材である。 ゲージ部材は、タンク本体を構成する複数の壁面のうち第1壁面において、タンク本体の底板に対して傾斜して設けられている。 タンク本体には、補給口から還元剤を補給可能である。 補給口とゲージ部材とは、平面視において、第1壁面に沿った方向に並んで配置される。

    この構成によれば、ゲージ部材がタンク本体の内部と連通しているため、ゲージ部材内の還元剤の液面を目視することによって、タンク本体内の還元剤の量を確認することができる。 そして、このゲージ部材は、底板に対して傾斜しているため、上方からゲージ部材を目視しても、ゲージ部材内の還元剤の液面位置を確認することができる。 この結果、還元剤の補給作業の際に、還元剤タンク内の還元剤の量を目視にて容易に確認することができる。 また、補給口とゲージ部材とは、平面視において、第1壁面に沿った方向に並んで配置されるため、上方から還元剤の量を目視にて確認しながら還元剤を補給することができる。

    好ましくは、ゲージ部材は、第1壁面の幅方向の中央部に位置する。 また、補給口は、平面視で、第1壁面の幅方向のタンク本体の端部側に位置する。

    好ましくは、還元剤タンクは、補給口から補給された還元剤をタンク本体内に案内する案内筒をさらに備えている。 ゲージ部材は、第1壁面において外方に突出して設けられる。 また、案内筒は、タンク本体の上面から上方かつゲージ部材が突出する方向に向かって延びる。 この構成によれば、補給作業を行う作業者は、補給作業を行いながら、よりゲージ部材を目視にて確認しやすい。

    好ましくは、ゲージ部材の上端は、タンク本体の上端より下側に位置する。 この構成によれば、タンク本体の上端とゲージ部材の上端との間に間隔があいているため、還元剤の液面がゲージ部材の上端に達しても、タンク本体内の上端部にはスペースが残っている。 寒冷地などにおいて還元剤タンク内の還元剤が凍った場合、還元剤の体積が大きくなるが、上述したようにタンク本体内にはスペースが空いているため、還元剤の体積膨張によるタンク本体の破損を防止することができる。

    好ましくは、還元剤タンクは、浮き部材をさらに備える。 この浮き部材は、ゲージ部材内をゲージ部材の長さ方向に移動可能であり、還元剤上に浮くことが可能である。 この構成によれば、より確実にゲージ部材内における還元剤の液面の位置を目視にて確認することができる。

    好ましくは、ゲージ部材は、第1壁面を正面に見た状態で、底板に対して傾斜している。

    本発明の第2側面に係る作業車両は、上述したいずれかの還元剤タンクと、作業プレートとを備える。 作業プレートは、第1壁面の外方に位置する。 また、作業プレートは、ゲージ部材よりも上側であって、補給口よりも下側に位置する。

    この構成によれば、作業者は、作業プレート上に乗って還元タンクへの還元剤の補給作業を行うことができる。 ここで、作業プレートは、還元剤タンクのゲージ部材よりも上方に位置するため、作業者は還元剤タンクを下方に見ながら補給作業を行うことになるが、上述したように、タンク本体内の還元剤の量を目視にて容易に確認することができる。 また、補給用の還元剤が入った補給容器を作業プレート上に置いて補給作業を行うことができ、ひいては補給容器を傾けながら還元剤をタンク本体に補給する作業を容易に行うことができる。

    好ましくは、還元剤タンクと作業プレートとは、平面視において並んで配置される。

    好ましくは、作業車両は、還元剤タンクを覆うように還元剤タンクの上方に配置されるタンクカバーをさらに備える。 タンクカバーと作業プレートとは、全体として階段状に形成されている。

    本発明によれば、還元剤タンクに還元剤を補給する際に、還元剤タンク内の還元剤の量を目視にて容易に確認できる還元剤タンクを提供することができる。

    油圧ショベルの斜視図。

    エンジンルームの内部構造を示す背面図。

    排気ガス後処理ユニットの斜視図。

    油圧ショベルのフレーム構造を示す斜視図。

    油圧ショベルのフレーム構造の詳細を示す部分斜視図。

    車両本体の右前部の側面断面図。

    還元剤タンクの斜視図。

    開閉部を開けた状態の油圧ショベルの部分斜視図。

    開閉部を開けた状態の油圧ショベルの部分平面図。

    以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る油圧ショベル100について説明する。 図1は油圧ショベル100の斜視図である。 なお、以下の説明において、「前」及び「後」とは車両本体1の前後を意味する。 また、以下の説明における「右」、「左」、「上」、及び「下」とは運転席から前方を見た状態を基準とする方向を示し、「車幅方向」と「左右方向」とは同義である。

    図1に示すように、油圧ショベル(作業車両の一例)100は、車両本体1と作業機4とを備え、作業機4を用いて所望の作業を行う。

    車両本体1は、走行体2と旋回体3とを有する。 走行体2は、一対の走行装置2a,2bを有する。 走行装置2aは履帯2dを、走行装置2bは覆帯2cを有する。 走行装置2a,2bは、エンジン10から駆動を得て履帯2c,2dを駆動することによって、油圧ショベル100を走行させる。

    旋回体3は、走行体2上に載置され、走行体2に対して旋回可能に設けられる。 旋回体3は、運転室5、燃料タンク6、作動油タンク7、エンジンルーム8、及びカウンタウェイト18などを有する。

    燃料タンク6は、エンジン10を駆動するための燃料を貯留し、作動油タンク7の前方に配置される。 作動油タンク7は、作動油を貯留する。 作動油タンク7は、燃料タンク6と前後方向に並んで配置されている。

    エンジンルーム8は、後述するようにエンジン10、油圧ポンプ11、排気ガス後処理ユニット20などを収納する。 エンジンルーム8は、運転室5、燃料タンク6および作動油タンク7の後方に配置される。 エンジンルーム8の上方には、エンジンフード12が配置される。 カウンタウェイト18は、エンジンルーム8の後方に配置される。

    作業機4は、旋回体3の前部に取り付けられている。 作業機4は、ブーム4a、アーム4b、バケット4c、一対のブームシリンダ4d、アームシリンダ4e、及びバケットシリンダ4fを有する。 ブーム4aの基端部は、旋回体3に回転可能に連結される。 また、アーム4bの基端部はブーム4aの先端部に回転可能に連結される。 バケット4cは、アーム4bの先端部に回転可能に連結される。 各ブームシリンダ4d、アームシリンダ4eおよびバケットシリンダ4fは、油圧シリンダであり、後述する油圧ポンプ11から吐出された作動油によって駆動される。 各ブームシリンダ4dは、ブーム4aを動作させる。 アームシリンダ4eは、アーム4bを動作させる。 バケットシリンダ4fは、バケット4cを動作させる。 これらのシリンダ4d、4e、4fが駆動されることによって作業機4が駆動される。

    図2は、エンジンルーム8の内部構造を車両後方から見た図である。 図2に示すように、エンジンルーム8には、エンジン10、フライホイールハウジング13、油圧ポンプ11、排気ガス後処理ユニット20、ファン14、及びラジエータ15が配置される。 ファン14は、エンジンルーム8内において右から左へと流れる気流を生成する。 ラジエータ15はファン14の右側に設置される。 ファン14が作動すると外部から通風孔801(図1参照)を介してエンジンルーム8内に冷却風が入り込む。 ラジエータ15の内部を流れる冷却水は、この冷却風によって冷却される。 エンジン10、フライホイールハウジング13、及び油圧ポンプ11は、車幅方向に並んで配置される。

    油圧ポンプ11は、エンジン10によって駆動される。 油圧ポンプ11は、エンジン10の左側に配置される。 フライホイールハウジング13は、エンジン10と油圧ポンプ11との間に配置される。 フライホイールハウジング13は、エンジン10の左側面に取り付けられる。 また、油圧ポンプ11は、フライホイールハウジング13の左側面に取り付けられる。

    図3は、排気ガス後処理ユニット20を右前方から見た斜視図である。 図2及び図3に示すように、排気ガス後処理ユニット20は、エンジン10からの排気を処理する。 排気ガス後処理ユニット20は、ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置(DPF)21、選択触媒還元装置(SCR)22、接続配管23、及び噴射装置24を有する。

    ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21は、エンジン10からの排気を処理する装置であり、ターボチャージャ(図示省略)及び配管31を介してエンジン10から排気ガスが供給される。 具体的には、ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21は、排気ガス中に含まれる粒子状物質をフィルタによって捕集する。 ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21は、捕集した粒子状物質をディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21内で焼却する。 ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21は、概ね円筒状の外形を有し、その長手方向が前後方向に沿うように配置される。

    接続配管23は、ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21と選択触媒還元装置22とを接続する管であり、エンジン10より上方に配置される。 接続配管23は、全体としてS字状に形成され、第1屈曲部23a、直線部23b、及び第2屈曲部23cを有する。 第1屈曲部23aの一端は、ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21の排気ガス導出口21aに接続され、第1屈曲部23aの他端は、直線部23bの一端に接続される。 第2屈曲部23cの一端は、選択触媒還元装置22の排気ガス導入口22aに接続され、第2屈曲部23cの他端は、直線部23bの他端に接続される。 直線部23bは、第1屈曲部23aと第2屈曲部23cとの間を接続配管23の長手方向に沿って延びる。

    第1屈曲部23aには、噴射装置24が取り付けられる。 噴射装置24は、後述する還元剤タンク9から還元剤ポンプ19によって吸い上げられる還元剤を接続配管23内に噴射し、接続配管23内を流れる排気ガス中に還元剤を添加する装置である。 なお、本実施形態における還元剤は尿素水である。 排気ガス中に添加された尿素水は排気ガスの熱で加水分解されてアンモニアとなり、アンモニアは排気ガスとともに接続配管23を介して選択触媒還元装置22に供給される。

    選択触媒還元装置22は、エンジン10からの排気ガスを処理する装置である。 具体的には、選択触媒還元装置22は、尿素を加水分解して得られるアンモニアによって窒素酸化物を還元する。 選択触媒還元装置22は、概ね円筒状の外形を有し、その長手方向が車両前後方向に沿うように配置されている。 選択触媒還元装置22には排気管33が接続され、排気管33はエンジンフード12から上方へ突出する。 排気管33からは排気ガス後処理ユニット20によって処理された排気ガスが外部へ排出される。

    ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21、選択触媒還元装置22、接続配管23、及び噴射装置24は、エンジン10よりも上方に位置する。 ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21、接続配管23、及び選択触媒還元装置22は、それぞれ並列に配置される。 ディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21と選択触媒還元装置22とは、互いに近接して配置されるとともに、それぞれの長手方向が車幅方向と直交した状態で並んで配置される。 エンジン10、選択触媒還元装置22、接続配管23、及びディーゼル微粒子捕集フィルタ装置21は、車幅方向右側からこの順に並んで配置される。

    図4は、油圧ショベル100のフレーム構造を示す右前方から見た斜視図である。 図4に示すように、油圧ショベル100は、旋回フレーム26と車体フレーム27とを有している。

    旋回フレーム26は、ゴムダンパーなどのマウント部材を介して、エンジン10を支持している。 旋回フレーム26は、センターフレーム30と、第1フレーム31と、第2フレーム32とを有する。 センターフレーム30は、車両前後方向に延びている。 センターフレーム30の後部上には、エンジン10が配置される。 センターフレーム30は、第1センターフレーム301と、第2センターフレーム302とを有する。 第1センターフレーム301と第2センターフレーム302とは、車幅方向に互いに離間して配置されている。 第1センターフレーム301と第2センターフレーム302とは、それぞれ車両前後方向及び上下方向に延びる板状の部材である。 センターフレーム30は、底板303を有する。 第1センターフレーム301と第2センターフレーム302とは、底板303によって連結されている。

    第1フレーム31は、センターフレーム30に対して車幅方向における一方に配置されている。 第2フレーム32は、センターフレーム30に対して車幅方向における他方に配置されている。 本実施形態では、第1フレーム31は、センターフレーム30の右方に配置されている。 第2フレーム32は、センターフレーム30の左方に配置されている。

    第1フレーム31は、車両前後方向に延びた形状を有する。 第1フレーム31は、センターフレーム30に対して車幅方向に離間して配置されている。 第1フレーム31とセンターフレーム30とは、複数の梁部材311によって連結されている。 なお、図面においては一部の梁部材のみに符号311を付している。

    第2フレーム32は、車両前後方向に延びた形状を有する。 第2フレーム32は、センターフレーム30に対して車幅方向に離間して配置されている。 第2フレーム32とセンターフレーム30とは、複数の梁部材321によって連結されている。 なお、図面においては一部の梁部材のみに符号321を付している。

    車体フレーム27は、旋回フレーム26上に立設されている。 車体フレーム27は、エンジン10及び油圧ポンプ11などの機器の周囲に配置されている。 上述した排気処理装置24は、車体フレーム27に取り付けられている。

    図5は、油圧ショベル100のフレーム構造の詳細を示す右前方から見た部分斜視図である。 図5に示すように、旋回フレーム26の右前部にバッテリ載置部材40が設置されている。 バッテリ載置部材40は、バッテリ17(図6参照)を載置するための部材である。 詳細には、バッテリ載置部材40は、底板41及び後板42を有する。

    底板41は、矩形状であって、右端縁が第1フレーム31に溶接などによって固定されている。 この底板41上にバッテリ17(図6参照)が取付金具などによって固定されている。 後板42は、底板41の後端縁から上方に延びている。 後板42は、右端縁が第1フレーム31に溶接などによって固定されている。

    バッテリ載置部材40の後方において、バッテリ載置部材40と隣接して還元剤タンク載置部材50が設置されている。 還元剤タンク載置部材50は、還元剤タンク9(図6参照)を載置するための部材である。 還元剤タンク載置部材50は、底板51、仕切板52を有する。

    還元剤タンク載置部材50の底板51は、矩形状であって、中央付近に開口を有する。 底板51の左端縁は溶接などによってセンターフレーム30に固定されており、底板51の右端縁は溶接などによって第1フレーム31に固定されている。 この底板51上に還元剤タンク9が取付金具などによって固定されている。

    還元剤タンク載置部材50の仕切板52は、還元剤タンク9とバッテリ17との間に位置している。 具体的には、仕切板52は、底板51の前端縁から上方に延びている。 仕切板52は、上下方向に延びるとともに、車幅方向に延びる板状の部分である。 仕切板52の左端縁は溶接などによってセンターフレーム30に固定されており、仕切板52の右端縁は溶接などによって第1フレーム31に固定されている。 仕切板52の前面は、バッテリ載置部材40の後板42の後面と接触している。 また、仕切板52は、後板42よりも上方に延びている。

    図6は車両本体1の右前部の側面断面図である。 図6に示すように、上記バッテリ載置部材40上に固定されたバッテリ17を覆うように、バッテリカバー60が旋回フレーム26に取り外し可能に固定されている。 バッテリカバー60は、実質的に直方体状に形成されており、底面が開口している。 詳細には、バッテリカバー60は、上板(作業プレートの一例)65と、後板61、前板62、左板63、右板64(図1参照)を有している。

    上板65は矩形状であって、還元剤タンク9の前側(第1側の一例)に位置している。 また、上板65と還元剤タンク9とは、平面視において、並んで配置されている。 また、上板65は、後述する還元剤タンク9のゲージ部材92よりも上側に位置している。 後板61は、上板65の後端縁から下方に延びており、還元剤タンク9とバッテリ17との間に位置している。 すなわち、後板61は、バッテリ17の後方に位置している。

    前板62は上板65の前端縁から下方に延びており、左板63は上板65の左端縁から下方に延び、右板64は上板65の右端縁から下方に延びている。 前板62、左板63、及び右板64が直接的又は間接的に旋回フレーム26に取り外し可能に取り付けられていることによって、バッテリカバー60が旋回フレーム26に取り外し可能に取り付けられている。

    後板61は、旋回フレーム26に取り付けられていない。 具体的には、後板61の下端部は、バッテリ載置部材40とは接触せずに、バッテリ載置部材40の上方に位置している。 すなわち、後板61の下端とバッテリ載置部材40との間には隙間が形成されている。 また、後板61は、バッテリ載置部材40の後板42よりも前方に位置している。 すなわち、後板61は、前後方向において、バッテリ17と後板42との間に位置している。

    還元剤タンク載置部材50上には、還元剤を貯留するための還元剤タンク9が設置されている。 図7は、還元剤タンク9を示す斜視図である。 なお、図7では、蓋部材95が取り外された状態となっている。 図7に示すように、還元剤タンク9は、タンク本体91、ゲージ部材92、案内筒93、及び浮き部材94を備えている。 還元剤タンク9は、還元剤配管(図示省略)を介して還元剤ポンプ19に接続されており、還元剤ポンプ19は別の還元剤配管(図示省略)を介して噴射装置24に接続されている。

    タンク本体91は実質的に直方体状であって、内部に還元剤を貯留している。 具体的には、タンク本体91は、底板910、第1〜第4側板911〜914、及び上板915を有している。 底板910を下にして還元剤タンク9を水平面上に載置した場合、底板910は水平方向に延びる。

    底板910の各端縁から、第1〜第4側板911〜914が上方に延びている。 第1側板911と第2側板912とが対向しており、第3側板913と第4側板914とが対向している。 第1及び第2側板911,912は、第3及び第4側板913,914よりも、幅が大きい、すなわち水平方向の長さが長い。 第1側板911の外側面(第1壁面の一例)は第1側を向いている。 本実施形態では、還元剤タンク9を還元剤タンク載置部材50上に設置した場合、第1側板911の外側面は、前側を向いている。 なお、図7のX方向は第1側を向く方向である。

    上板915から案内筒93が上方且つ第1側に延びている。 案内筒93は筒状である。 また、案内筒93の先端部には補給口93aが形成されている。 補給口93aの少なくとも一部は、第1側板911の外側面よりも第1側に位置している(図6参照)。 また、この補給口93aを封鎖するように蓋部95が取り外し可能に案内筒93の先端部に取り付けられている。 タンク本体91に還元剤を補給する際は、この蓋部95を取り外し、案内筒93を介して還元剤をタンク本体91内に補給する。 補給口93aは、バッテリケース60の上板65よりも上側に位置している。

    タンク本体91の第1側板911の外側面には、ゲージ部材92が取り付けられている。 すなわち、ゲージ部材92は、タンク本体91の第1側において、タンク本体91に取り付けられている。 また、ゲージ部材92は、外方に突出するように設けられている。 なお、ゲージ部材92が突出する方向は、第1側、すなわち前方である。 ゲージ部材92は、タンク本体91内の還元剤の量を目視にて確認するための部材である。 ゲージ部材92は、直線状の管状部材であって、第1側板911と実質的に平行である。 また、ゲージ部材92は、第1側から見て、タンク本体91の底板910に対して傾斜している。 すなわち、タンク本体91の第1側板911の外側面を正面に見た状態において、ゲージ部材92は、タンク本体91の底板910に対して傾斜している。

    また、ゲージ部材92は、第1側から見て、タンク本体91の幅方向の中央部に位置している。 そして、平面視において、補給口93aは、タンク本体91の端部に位置している。 また、ゲージ部材92と補給口93aとは、平面視において、第1側板911の外側面に沿った方向に並んで配置されている(図9参照)。 すなわち、ゲージ部材92と補給口93aとは、車両前後方向において、同じ領域内に位置している(図6参照)。 より具体的には、側面視において(水平方向であって、第1側から見た方向と直交する方向から見た状態において)、ゲージ部材92の上方に補給口93aが位置している。

    ゲージ部材92は、上端部と下端部において、タンク本体91と連結している。 また、ゲージ部材92は、上端部及び下端部を介して、タンク本体91と連通している。 このため、タンク本体91内の還元剤の液面がゲージ部材92の下端部よりも上側に位置する場合は、ゲージ部材92の下端部を介して、タンク本体91内の還元剤がゲージ部材92内に供給される。 すなわち、ゲージ部材92内の還元剤の液面の位置は、タンク本体91内の還元剤の液面の位置と実質的に同じである。

    ゲージ部材92の上端は、タンク本体91の上端より下側に位置している。 すなわち、タンク本体91の上端から下側に間隔をおいた位置にゲージ部材92の上端は位置している。

    ゲージ部材92内には、浮き部材94が収容されている。 浮き部材94は、ゲージ部材92内の還元剤の液面を確認するための部材であって、還元剤に浮くように構成されている。 また、浮き部材94は、ゲージ部材92内を、ゲージ部材92の長さ方向に移動可能である。

    図6に示すように、還元剤タンク9を覆うように、タンクカバー80が取り付けられている。 タンクカバー80は、旋回フレーム26から上方に延びる複数の柱部によって支持されている。

    タンクカバー80は、上板81、前板82、右板83(図1参照)、左板84、及び開閉部85を有する。 上板81は、還元剤タンク9の上方に位置している。 前板82は、上下方向及び車幅方向に延びる板状の部材であって、バッテリカバー60の後板61のほぼ真上に位置している。 右板83は還元剤タンク9の右側に位置しており、左板84は還元剤タンク9の左側に位置している。 上板81と前板82とに亘って開口部86が形成されており、この開口部86は開閉部85によって閉鎖されている。 なお開閉部85は、開閉可能に上板81に取り付けられている。 具体的には、開閉部85は、上板81にヒンジを介して取り付けられており、開口部86を開閉可能である。 このタンクカバー80とバッテリケース60の上板65とは、全体として階段状に形成されている。 具体的には、バッテリケース60の上板65は、タンクカバー80の前板82から前方に延びている。 なお、バッテリケース60の上板65とタンクカバー80の前板82との間には隙間が形成されているが、特にこれに限定されない。

    上述したように構成された油圧ショベル100において、還元剤タンク9に還元剤を補給する際は、まず、補給用の還元剤が入った補給容器をバッテリケース60の上板65上に載置する。 なお、作業者もバッテリケース60の上板65上に乗って作業を行う。 次に、図8に示すように、タンクカバー80の開閉部85を開けて、還元剤タンク9の案内筒93を露出させる。 そして、蓋部95を取り外し、補給容器から還元剤タンク9へと還元剤を補給する。 ここで、タンクカバー80の開閉部85を開けて、上方から還元剤タンク9を見た状態を図9に示す。 図9に示すように、ゲージ部材92と補給口93aとは、平面視において、タンク本体91の第1側板911の外側面に沿った方向(本実施形態では車幅方向)に並んで配置されるため、開閉部85を開けたことによって形成される隙間から見える。 なお、開閉部85は、平面視において、第1側板911の外側面に沿った方向に延びる軸を中心に回転することによって開閉する。

    [特徴]
    本実施形態に係る油圧ショベル100は、次の特徴を有する。

    ゲージ部材92がタンク本体91の内部と連通しているため、ゲージ部材92内の還元剤の液面を目視することによって、タンク本体91内の還元剤の量を確認することができる。 そして、このゲージ部材92は、第1側から見て、底板910に対して傾斜しているため、図9に示すように、上方からゲージ部材92を目視しても、ゲージ部材92内の還元剤の液面位置を確認することができる。 すなわち、バッテリカバー60の上板65上に乗っている作業者であっても、ゲージ部材92内の還元剤の液面位置を確認することができる。 なお、上記実施形態では、浮き部材94によって還元剤の液面位置を確認することができる。 この結果、還元剤の補給作業の際に、還元剤タンク9内の還元剤の量を目視にて容易に確認することができる。 また、ゲージ部材92と補給口93aとが、平面視において、第1側板911の外側面に沿った方向に並んで配置されているため、還元剤の量を確認しながら還元剤を補給することができる。

    案内筒93は、第1側に向かって延びているため、補給作業を行う作業者は、ゲージ部材92を目視にて確認しやすい位置にて補給作業を行うことができる。

    ゲージ部材92の上端は、タンク本体91の上端より下側に位置している、すなわち、タンク本体91の上端とゲージ部材92の上端との間に間隔があいている。 このため、還元剤の液面がゲージ部材92の上端に達するまで還元剤を補給しても、タンク本体91内の上端部にはスペースが残っている。 寒冷地などにおいて還元剤タンク内の還元剤が凍った場合、還元剤の体積が大きくなるが、上述したようにタンク本体91内にはスペースが空いているため、還元剤の体積膨張によるタンク本体91の破損を防止することができる。

    ゲージ部材92が取り付けられる第1側板911は、第3及び第4側板913,914に比べて幅が広い。 このため、ゲージ部材92の傾斜θをより小さくすることができる。 すなわち、ゲージ部材92を垂直方向からより大きく傾斜させることができる。 この結果、上方からゲージ部材92を目視にて確認する際、より正確にタンク本体91内の還元剤の量を確認することができる。

    [変形例]
    以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。

    変形例1
    上記実施形態では、ゲージ部材92内に浮き部材94が収容されているが、特にこれに限定されず、浮き部材94を省略することもできる。 この場合は、ゲージ部材92内の還元剤の液面を目視にて確認する。

    変形例2
    上記実施形態では、還元剤タンク9を還元剤タンク載置部材50上に載置した状態で、ゲージ部材92が取り付けられる第1側は前側である、すなわち、タンク本体91の第1側板911が前方を向いているが、特にこれに限定されない。 例えば、還元剤タンク9を還元剤タンク載置部材50上に載置した状態で、タンク本体91の第1側板911は、左側を向いていてもよい。 この場合、還元剤タンク9の左側に、補給作業を行う際に作業者が乗るための作業プレートを設置することが好ましい。

    変形例3
    上記実施形態では、本発明を適用した油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明を適用できる作業車両は油圧ショベルに限定されない。 例えば、本発明を、ブルドーザ、ホイールローダ、又はモータグレーダなどに適用することも可能である。

    65 作業プレート 9 還元剤タンク 91 タンク本体 910 底板 911 第1側板 912 第2側板 913 第3側板 914 第4側板 92 ゲージ部材 93 案内筒 93a 補給口 94 浮き部材 100 油圧ショベル(作業車両)

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