Method and container for measuring powder/granular material

申请号 JP34244195 申请日 1995-12-28 公开(公告)号 JPH0948452A 公开(公告)日 1997-02-18
申请人 Kao Corp; 花王株式会社; 发明人 INAGAWA YOSHINORI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To simply measure a predetermined amount of powder/granular material without requiring to open/close a lid and without touching to powder. SOLUTION: A powder/granular material-measuring container includes a container body 2 for receiving powder/granular material and a measure 3 for leading the powder/granular material received in the container body 2 to measure the powder/granular material, wherein a valve 4 for shielding the inside of the container body 2 from the outside is provided on a face 20 of the container body 2 and a protrusion 5 for pressing the valve 4 to have it opened is provided on the measure 3.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 面部に弁体を配設した容器本体内に粉粒体を収容しておき、突起部を備えた計量器の該突起部によって上記弁体を外部より押圧し、該弁体を開放させて上記粉粒体を該計量器内に導入し、該粉粒体を計量すること特徴とする粉粒体の計量方法。
  • 【請求項2】 上記粉粒体を、フィルム製の充填袋に充填して上記容器本体内に収容したことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体の計量方法。
  • 【請求項3】 粉粒体を収容する容器本体と、該容器本体内に収容された粉粒体を導入して該粉粒体を計量する計量器とを備えた粉粒体計量容器であって、上記容器本体の面部に該容器本体内と外部とを遮断する弁体を配設するとともに、上記計量器に上記弁体を押圧して該弁体を開放させる突起部を設けたことを特徴とする粉粒体計量容器。
  • 【請求項4】 上記弁体は、スリットを有する弾性開閉部材と、該弾性開閉部材の裏面側に、該裏面側における上記スリットの長さを狭めるように配設された弾性伸縮部材とを備えており、且つ、該弾性伸縮部材は、上記スリットを開状態から閉状態に復帰させるように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の記載の粉粒体計量容器。
  • 【請求項5】 上記弁体を上記容器本体に着脱自在に配設したことを特徴とする請求項3又は4に記載の粉粒体計量容器。
  • 【請求項6】 上記弁体及び上記計量器を、該弁体を上記突起部で押圧して開放させたときに互いに係合するように設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の粉粒体計量容器。
  • 【請求項7】 上記弁体を上記容器本体の底面部に配設したことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の粉粒体計量容器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体、特に、洗剤、漂白剤、入浴剤等の粉粒体を所定量計量して使用する際に用いて好適な、粉粒体の計量方法及び粉粒体計量容器に関する。

    【0002】

    【従来の技術】周知のように、家庭用粉末洗剤は、有底の容器本体と蓋とからなる容器内に、計量スプーンと共に収容されて、市場に提供されている。 そして、使用に際して、容器本体を一方の手に持ち、他方の手で蓋を開いてさらに計量スプーンで所定量の洗剤を計量して使用している。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の容器は、上記したように、いちいち蓋を開いてから計量スプーンで計量するため、面倒であった。 また、計量スプーンが洗剤内に埋没している場合には、洗剤の中に指を入れて計量スプーンをつまみ出す必要があり、洗剤に直接手が触れてしまうこととなり、好ましくなかった。

    【0004】従って、本発明の目的は、従来のような蓋の開閉作業が不要で、且つ粉粒体にふれずに簡単に所定量の粉粒体を計量することができる、新規な粉粒体の計量方法及び粉粒体計量容器を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載の発明は、面部に弁体を配設した容器本体内に粉粒体を収容しておき、突起部を備えた計量器の該突起部によって上記弁体を外部より押圧し、該弁体を開放させて上記粉粒体を該計量器内に導入し、該粉粒体を計量すること特徴とする粉粒体の計量方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。

    【0006】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の粉粒体の計量方法において、上記粉粒体を、
    フィルム製の充填袋に充填して上記容器本体内に収容したことを特徴とする粉粒体の計量方法を提供するものである。

    【0007】本発明の請求項3に記載の発明は、本発明の粉粒体の計量方法の実施に用いて好適な容器として、
    粉粒体を収容する容器本体と、該容器本体内に収容された粉粒体を導入して該粉粒体を計量する計量器とを備えた粉粒体計量容器であって、上記容器本体の面部に該容器本体内と外部とを遮断する弁体を設けるとともに、上記計量器に上記弁体を押圧して該弁体を開放させる突起部を設けたことを特徴とする粉粒体計量容器を提供するものである。

    【0008】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の粉粒体計量容器において、上記弁体が、スリットを有する弾性開閉部材と、該弾性開閉部材の裏面側に、該裏面側における上記スリットの長さを狭めるように配設された弾性伸縮部材とを備えており、且つ、該弾性伸縮部材が、上記スリットを開状態から閉状態に復帰させるように設けられていることを特徴とする粉粒体計量容器を提供するものである。

    【0009】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の粉粒体計量容器において、上記弁体を上記容器本体に着脱自在に配設したことを特徴とする粉粒体計量容器を提供するものである。

    【0010】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の粉粒体計量容器において、上記弁体及び上記計量器を、該弁体を上記突起部で押圧して開放させたときに互いに係合するように設けたことを特徴とする粉粒体計量容器を提供するものである。

    【0011】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれかに記載の粉粒体の計量容器において、
    上記弁体を上記容器本体の底面部に設けたことを特徴とする粉粒体計量容器を提供するものである。

    【0012】本発明の請求項1に記載の粉粒体の計量方法においては、面部に弁体を配設した容器本体内に粉粒体を収容しておき、突起部を備えた計量器の該突起部によって上記弁体を外部より押圧し、該弁体を開放させて上記粉粒体を該計量器内に導入し、該粉粒体を計量するので、従来のような計量に際しての蓋体の開閉が不要である。

    【0013】本発明の請求項2に記載の粉粒体の計量方法においては、上記粉粒体がフィルム製の充填袋に充填されて更に上記容器本体内に収容されているので、使用前における透湿性をより高めることができる。

    【0014】本発明の請求項3に記載の粉粒体計量容器においては、容器本体内に粉粒体を収容しておき、上記計量器の突起部で該容器本体の面部に設けられた弁体を押圧し、該弁体を開放させて該容器本体内に収容された粉粒体を計量器内に導入することができる。 従って、従来のような蓋体の開閉が不要であり、簡単に粉粒体を計量することができる。

    【0015】本発明の請求項4に記載の粉粒体計量容器においては、弾性伸縮部材によって、上記弾性開閉部材の裏面側における上記スリットの長さが狭められているので、上記弾性開閉部材を撓ませるに要する押圧を低く抑えつつ粉粒体の導入量を適量にしぼることができる。 また、上記弾性開閉部材にその表面側から押圧力が作用して上記スリットが開状態となった後に、当該押圧力が除かれたると、上記弾性伸縮部材の弾性復帰力によってスリットが直ちに閉状態に復帰する。

    【0016】本発明の請求項5に記載の粉粒体計量容器においては、上記弁体が容器本体に着脱自在に配設されているので、粉粒体を使い切った場合には、容器本体を粉粒体を充填した新たな容器本体に取り替えることによって、弁体及び計量器は再利用することができる。

    【0017】本発明の請求項6に記載の粉粒体計量容器においては、上記弁体及び上記計量器が、当該弁体を上記突起部で押圧して開放させたときに互いに係合するように設けられているので、上記スリットの開状態を安定的に維持することができる。

    【0018】本発明の請求項7に記載の粉粒体計量容器においては、上記弁体が上記容器本体の底面部に設けられているので、上記計量器の突起部によって弁体の下方より押圧して該弁体を開放させると、粉粒体が自重によって上記計量器内に導入される。 従って、粉粒体をより簡単に計量することができる。

    【0019】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。

    【0020】図1〜図5は、本発明に係る粉粒体計量容器の第1実施形態を示したものである。 図において、符号1は粉粒体計量容器、2は容器本体、3は計量器を示している。

    【0021】図1に示したように、上記粉粒体計量容器1は、粉粒体を収容する容器本体2と、容器本体2内に収容された粉粒体を導入して計量する計量器3とを備えている。 また、上記容器本体2の底面部20には、容器本体2内と外部とを遮断する弁体4が設けられており、
    更に上記計量器3には、上記弁体4を押圧して弁体4を開放させる突起部5が設けられている。

    【0022】上記粉粒体計量容器1を更に詳しく説明すると、上記容器本体2は、コートボール(350g/m
    2 )製の一枚の板状体を折曲・接着してなる縦長の六面体形状を有するカートン容器を主体として構成されている。 この容器本体2の底面部20のほぼ中央部には、円形の孔20aが形成されており、この円形の孔20aを塞ぐように上記弁体4が配設されている。 また、容器本体2の胴面部の背面には、壁掛け手段(図示せず)が設けられている。 この壁掛け手段は、表面にファスナーを備えたファスナーテープ(例えば、登録商標「マジックテープ」等)が同面部の背面に貼着された構成を有している。 そして、同様のファスナーテープを壁に貼り付けておくことによって、これらファスナーテープ同士を押し当てて当該容器本体2を壁に掛けて固定できるようになしてある。 なお、容器本体2は、その容積が50〜1
    000ミリリットル程度で、片手で把持して持ち運び可能なものである。

    【0023】上記弁体4は、図2に示したように、ポリエチレン製の厚さ400μmの可撓性のプレート40
    と、その上下にそれぞれ貼着されたONY(配向したナイロン)15μm/L−LDPE150μm2層からなるフィルム41、42とを備えた3層構造を有する板状形態の弁体であり、上記底面部20と略同面積を有して当該底面部20に貼着されている。

    【0024】上記プレート40の中央部には、上下方向の連通孔40aが形成されている。 また、上記各フィルム41、42のそれぞれには、平面視したときに上記プレート40の連通孔40aにおけるほぼ中心位置から等度をおいて三周方向に延びる3本のスリット41a、
    42aが平面して同一位置に形成されている(図3参照)。 そして、常態において、容器本体2内部と外部とを透湿不能に遮断し、後述する計量器3の突起部5で当該弁体4を上方に押圧したときに、これらプレート40
    及びフィルム41、42が上方に弾性変形し、その隙間から粉粒体が下方に導かれるようになしてあるとともに、同突起部5を引き抜く際に、上記プレート40の連通孔40a内に、粉粒体の一部(微粉)を貯めことができるようになしてある。

    【0025】図4(a)及び(b)に示したように、上記計量器3は、上方に向けて開口する平面視して円形の開口部30aを有する透明又は半透明のカップ30を主体として構成されており、このカップ30の底面部のほぼ中央部に、上記突起部5が起立形成されている。

    【0026】上記カップ30の開口部30aの内径は、
    上記容器本体2の底面部20に形成された孔20aの直径より大径に形成されている。 また、カップ30の周壁30bの高さは、導入した粉粒体により形成される当該粉粒体の頂部(図示せず)よりも高く設定されている。

    【0027】上記突起部5は、その先端部が上記カップ30の開口部30aよりも高く且つその内部が中空に形成されている。 また、その上端部には、内部に通じる連通孔5aが設けられており、且つその周壁部5bの下方には、上下方向に延びる切欠部5cが複数形成されている。 そして、上記弁体4を上方に押圧したときに、その隙間からの粉粒体の導入に加えて、上記連通孔5aを通じて当該計量器3内に粉粒体を導入し、容器本体2内から計量器3内への粉粒体の導入がスムーズに行えるようになしてある。

    【0028】なお、上記粉粒体計量容器1においては、
    使用前におけるバージン性を確保する意味で、図5に示すように、弁体4を覆うシール6を貼着することが好ましい。

    【0029】次に、本発明に係る粉粒体の計量方法の一手順を、上記第1実施形態の粉粒体計量容器1による実施に基づいて説明する。

    【0030】まず、上記粉粒体計量容器1の容器本体2
    内に粉粒体を直接収容し、上記図示しない壁掛け手段によって壁等に掛けて固定しておく。

    【0031】次いで、上記計量器3の上記突起部5によって上記弁体4を下方より押圧し、上記カップ30の開口部30aを容器本体2の底面部20に当接させるとともに、上記プレート40及び上記フィルム41、42を弾性変形させて弁体4を開放させる。 そして、突起部5
    と弁体4との隙間及び上記突起部5の内部を通じて粉粒体を計量器3のカップ30内に導入し、カップ30内に所定量の粉粒体が導入されたことを確認した後に、上記突起部5を弁体4から下方に引き抜いて、粉粒体の計量を完了する。

    【0032】以上説明したように、本第1実施形態に係る粉粒体計量容器1、及びこれを用いた本発明に係る粉粒体の計量方法の実施によれば、従来の容器のような蓋の開閉作業が不要で、且つ粉粒体に触れずに簡単に所定量の粉粒体を計量することができる。

    【0033】また、上記粉粒体計量容器1では、容器本体2の底面部20に弁体4を設けるとともに、容器本体2の胴面部に上記壁掛け手段を設けたので、該壁掛け手段で壁等に掛けた状態で、上記計量器3の上記突起部5
    で弁体4を下方より押圧するだけで、片手で簡単に粉粒体を計量することができる。

    【0034】図6〜図9は、本発明に係る粉粒体計量容器の第2実施形態を示したものである。 これらの図において、符号1'は粉粒体計量容器を示している。

    【0035】図6に示したように、上記粉粒体計量容器1'は、容器本体2'と、容器本体2'内に収容された粉粒体を導入して該粉粒体を計量する計量器3'とを備えた粉粒体計量容器である。

    【0036】図7に示したように、上記容器本体2'
    は、コートボール(350g/m 2 )製の一枚の板状体を折曲・接着してなる縦長の六面体形状を有するカートン容器を主体として構成されている。 この容器本体2'
    の上面部20'のほぼ中央部には、円形の孔20a'が形成されており、この円形の孔20a'を塞ぐように上記弁体4'が着脱自在に配設されている。 なお、容器本体2'は、上記第1実施形態の容器本体2と同様に、片手で把持して持ち運び可能なものである。

    【0037】図8(a)及び(b)に示したように、弁体4'は、スリット43a'を有する弾性開閉部材4
    3'と、その弾性復帰力によって上記スリット43a'
    を開状態から閉状態にする弾性伸縮部材44'と、これら弾性開閉部材43'及び弾性伸縮部材44'とを定位置に支持固定するベース部材45'とから構成されている。

    【0038】上記弾性開閉部材43'は、弾性を有するシリコーンゴム製の板状部材の略中央部に一本の直線状のスリット43a'が形成されたものであり、このスリット43a'を含む板面に押圧力が作用すると撓んで当該スリット43a'が開くように設けられている。

    【0039】上記弾性伸縮部材44'は、ゴム製の薄肉部材の略中央部に上記スリット43a'の幅よりも短い直径を有する円形の孔44a'が形成されたものである。 この弾性伸縮部材44'は、上記弾性開閉部材4
    3'の裏面に貼着されており、当該弾性開閉部材43がその表面側から押圧されて上記スリット43a'が開状態となった後、当該押圧力が除かれた際に、その弾性復帰力によってスリット43a'を直ちに閉状態に復帰させるようになしてある。 また、この弾性伸縮部材44'
    は、上記孔44a'の直径が上記スリット43a'の長さより狭く設けられており、弾性開閉部材43'の裏面側における上記スリット43a'の長さが狭められているので、上記弾性開閉部材43'を撓ませるに要する押圧力を低く抑えつつ粉粒体の導入量を適量にしぼれるようになしてある。 なお、弾性伸縮部材は、上記弾性開閉部材の裏面側における上記スリットの長さを狭めることができるもので、上記スリットを開状態から閉状態に復帰させることができるものであれば、他の材質、形態のものであってもよい。

    【0040】上記ベース部材45'は、上記容器本体2'の上面21'の孔21a'に対応した孔45a'を有するベース板45b'に、当該孔45a'を囲繞する筒状壁部45c'が設けられた一体成型品であり、上記容器本体の上面部に粘着テープによって、着脱自在に装着されている。 上記筒状壁部45c'の外周部には、後述する計量器3'の係合突起に対応する係合溝45d'
    が設けられており、また、上記筒状壁部45c'の先端部には、上記弾性開閉部材43の表面周縁部を貼着固定するための内向きフランジが設けられている。

    【0041】図6並びに図9(a)及び(b)に示したように、上記計量器3'は、上方に向けて開口する平面視して円形の開口部30a'を有する透明又は半透明のカップ30'を主体として構成されている。

    【0042】上記計量器3'の胴部31'は、上下方向中間部を境として上方部が拡径し、下方部が縮径しており、拡径した上方部の内面には上記係合溝45d'に係合する係合突起31a'が形成され、また、縮径した下方部の内面には雌ねじ31b'が形成されている。 また、上記計量器3'の底面部32'は、板状の部材が上記胴部31'の下方部に螺着されて設けられており、その下面部には、溝32a'が形成されている。 そして、
    この溝32a'に、コインの縁などを係合させて当該底面部32'を回転させることによって、計量器3'内に導入する粉粒体量を調節できるようになしてある。 更に、上記底面部32'の上方には、上方に向けて漸次先細る筒状の部材33'が螺着されており、この筒状部材33'によって上記弁体4'の弾性開閉部材43'を押圧する突起5'が形成されている。 なお、図には示していないが、計量器3'の胴部31'には、所定の計量値を示す目盛りが記されている。

    【0043】次に、上記実施形態の粉粒体計量容器1'
    により、粉粒体を計量する手順を説明する。

    【0044】まず、上記粉粒体計量容器1'の容器本体2内に粉粒体を収容しておき、上記弁体4'を装着する。 また、上記計量器3'の底面部32'の位置は所望の計量値の目盛りに合わせておく。

    【0045】次いで、上記計量器3'の突起部5'で、
    上記弁体4'の上記弾性開閉部材43'をその表側から押圧し、当該突起部5'を上記スリット43a'内に挿入して当該スリット43a'を開状態とする。 そして、
    上記計量器3'の係合突起31a'を上記弁体4'の係合溝4d'に係合させてロックする。 この状態で、容器本体2'を逆さまにすると、計量器3'内に所定量の粉粒体が導入される。 そして、所定量の粉粒体が導入された後、上記係合溝4d'と係合突起31a'とのロックを解除して上記突起部5'を上記スリット43a'から引き抜くと、上記弾性伸縮部材44'の弾性復帰力によって上記スリット43a'が直ちに閉状態に復帰するので、余分な量の導入が抑えられる。

    【0046】以上説明したように、本第2実施形態に係る粉粒体計量容器1'によれば、上記第1実施形態の粉粒体計量容器1と同様に、従来の容器のような蓋の開閉作業が不要で、且つ粉粒体に触れずに簡単に所定量の粉粒体を計量することができる。

    【0047】また、上記弁体4'及び上記計量器3'
    を、当該弁体4'を上記突起部5で押圧して開放させたときに互いに係合するように設けたので、スリット43
    a'の開状態を安定的に維持することができる。

    【0048】さらに、上記弁体4'を、スリット43
    a'を有する弾性開閉部材43'と、弾性開閉部材4
    3'の裏面側における上記スリット43a'の長さを狭めるように配設された弾性伸縮部材44'とを備えた構成とし、且つ該弾性伸縮部材44'を上記スリット43
    a'を開状態から閉状態に復帰させるように設けたので、上記弾性開閉部材43'を撓ませるに要する押圧力を低く抑えつつ粉粒体の導入量を適量にしぼることができるほか、上記弾性開閉部材43'の表面側から押圧力が作用して上記スリット43a'が開状態となった後当該押圧力が除かれた際に、弾性伸縮部材44'の弾性復帰力によってスリット43a'を直ちに閉状態に復帰させることができる。

    【0049】また更に、上記弁体4'が容器本体2'に着脱自在に配設されているので、粉粒体を使い切った場合には、容器本体2'を粉粒体を充填した新たな容器本体に取り替えることによって、弁体4'及び計量器3'
    は再利用することができる。

    【0050】本発明に係る粉粒体計量容器は、上記各実施形態の粉粒体計量容器に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲において、容器本体、弁体、計量器等の寸法、形状等を適宜変更することができる。

    【0051】例えば、上記各実施形態の粉粒体計量容器では、容器本体の形態を、縦長の六面体形状の形態としたが、本発明における容器本体の形態は、これに限定されず、例えば、平断面形状が円形、三角形あるいはそれ以上の多角形形状の筒状形態の胴面部を有する形態としてもよい。 また、容器本体の材質は特に制限されないが、上記実施形態の粉粒体計量容器におけるコートボールなどの紙製のもののほかに、プラスチックス等の材質からなるものを使用することができる。

    【0052】また、本発明の粉粒体計量容器において、
    弁体の構造は、上記第1実施形態の粉粒体計量容器1における弁体4のように、プレート40の上下にフィルム41、42を配設した3層構造とすることが好ましいが、容器本体内に収容する粉粒体の量、粒径等に応じて、プレート及びその上方のフィルムを除いた単層構造としたり、あるいはプレートを除いてフィルムのみの2
    層構造とすることもできる。 プレートの材質や厚さは特に限定されないが、上記実施形態の粉粒体計量容器1におけるポリエチレンや、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の材質からなり、厚さが、0.1
    〜1.0mm程度のものが好ましく使用される。 また、
    フィルムの材質や厚さは特に限定されないが、上記実施形態におけるONY/L−LDPEや、ポリエチレン、
    ポリ塩化ビニル等の材質からなり、厚さが、0.1〜
    0.5mm程度のものが好ましく使用される。

    【0053】また、上記第1実施形態の粉粒体計量容器1では、弁体4において、プレート41、42に等角度に3方向に延びるスリットを形成したが、スリットの数は、この3方向に限定されるものではなく、4方向あるいはそれ以上であってもよい。 また、プレート41、4
    2に形成するスリット41a、42aの位置は、例えば、図10に示すように、位置をずらしてもよい。

    【0054】また、本発明の粉粒体計量容器においては、上記第1実施形態の粉粒体計量容器のように、壁掛け手段を設けることが好ましいが、壁掛け手段は、適宜省略することができる。 この場合には、例えば図11に示す他の実施形態のように、容器本体2'の底面部2
    0'の周縁部に、下方に垂下する壁部20a'を設けることが好ましく、これによって、開封後に容器本体2'
    を載置したときに、載置場所の平坦性に関わらず、弁体4'が不用意に開放しないようにすることができる。

    【0055】更に、本発明において、計量器に設ける突起部の形態は、上記第1実施形態の粉粒体計量容器1における計量器3の突起部5のように、内部が中空で且つ下方部に切欠部5cを有する形態とするものが好ましいが、弁体を押圧して開放させることができるものであれば、例えば、内部が中実で且つ先端部が鋭角な形態といった他の形態であってもよい。

    【0056】また、上記第2実施形態の粉粒体計量容器1'では、弁体4'のスリット43a'は、直線状に設けたが、上記第1実施形態の粉粒体計量容器1におけるスリット41a'のように3方向に延びる形態としたり、4方向或いはそれ以上に延びる形態としても良い。

    【0057】また、上記実施形態の粉粒体計量容器1又は1'では、容器本体2の底面部20又は上面部21'
    に弁体4又は4'を配設したが、本発明において、弁体の配設位置は、これらに限定されるものではなく、例えば、容器本体の胴面部に設けてもよい。 また、面部に設ける孔は、上記各実施形態における孔のように円形とすることが好ましいが、楕円形、三角形、或いはそれ以上の多角形形状としても良い。

    【0058】また、上記第2実施形態の粉粒体計量容器1'においては、弁体4'を構成する弾性開閉部材4
    3'を、シリコーンゴム製のものにしたが、エチレン・
    プロピレンゴム等のエラストマー製等のものとしても良い。 この弾性開閉部材は、上記第2実施形態のように、
    一体的に設けることが好ましいが、例えば、図12
    (a)及び(b)に示す実施形態の弾性開閉部材43'
    のように、ウレタンスポンジ、シリコーンゴム等製のスリット43a'を有する弾性部材43b'の表面に、該スリット43a'に併せて金属又はプラスチックス製の一対の板バネ43c'を貼着した構成とし、その裏面に弾性伸縮部材44'を貼着しても良い。

    【0059】また、上記第2実施形態の粉粒体計量容器1'においては、計量器3'に係合突起31a'を設けると共に弁体4'に係合溝45d'を設け、計量器3'
    と弁体4'とをいわゆるツイストロックによって係合させるようにしたが、計量器と弁体とに互いに螺合するねじ部を設けることによって、これらを互いに螺合させてもよい。

    【0060】また、上記第2実施形態の粉粒体計量容器1'においては、計量器3'の底面部を胴部に螺合させて該底面部を上下動自在に設けたが、底面部を有底筒状に形成するとともに、該底面部及び胴部に、上記計量器3'弁体4'のように係合する係合突起及び係合溝を形成することによって、胴部に対して底面部を上下動自在に設けても良い。

    【0061】また、本発明に係る粉粒体の計量方法は、
    上記第1実施形態の粉粒体計量容器1による実施に限定されるものではない。 上記実施形態の粉粒体計量容器1
    による本発明の方法の実施では、粉粒体を容器本体2内に直接収容し、上記計量器3の突起部5で弁体4を押圧して粉粒体を計量するようにしたが、粉粒体を、例えば、厚さ50〜200μmの、ポリエチレン、ONY、
    ポリプロピレン等の合成樹脂製の袋内に充填し、この袋ごと容器本体2内に収納しておき、上記計量器の突起部5で弁体4を押圧するとともに、該袋を押し破ることによって、粉粒体を計量器内に導入することができる。 この場合には、使用前の透湿性をより高めることができる。 このように粉粒体を袋内に充填したものを容器本体内に収容した場合には、計量器に設ける突起部の上端部の形状は、上記袋を押し破ることができる程度に鋭角のものとする。

    【0062】本発明に係る粉粒体の計量方法及び粉粒体計量容器は、粉粒体であれば特に限定されるものではないが、特に、洗剤、漂白剤、入浴剤等の粉粒体であって、その粒径が0.1〜2mm程度のものの計量に用いて好適である。

    【0063】

    【発明の効果】本発明に係る粉粒体の計量方法及び粉粒体計量容器によれば、以下の効果を奏することができる。 請求項1に記載の粉粒体の計量方法によれば、従来のような蓋の開閉作業が不要で、且つ粉粒体にふれずに簡単に所定量の粉粒体を計量することができる。

    【0064】請求項2に記載の粉粒体計量方法によれば、請求項1に記載の粉粒体の計量方法における効果に加えて、使用前における透湿性をより高めることができる。

    【0065】請求項3に記載の粉粒体計量容器によれば、上記効果を奏する本発明の粉粒体の計量法方を好適に実施することができる。

    【0066】請求項4に記載の粉粒体計量容器によれば、請求項3に記載の粉粒体計量容器における効果に加えて、上記弾性伸縮部材によって、上記弾性開閉部材の裏面側における上記スリットの長さが狭められているので、上記弾性開閉部材を撓ませるに要する押圧力を低く抑えつつ粉粒体の導入量を適量にしぼることができるほか、上記弾性開閉部材にその表面側から押圧力が作用して上記スリットが開状態となった後に当該押圧力が除かれた際に、上記弾性伸縮部材の弾性復帰力によって上記スリットを直ちに閉状態に復帰させることができる。

    【0067】請求項5に記載の粉粒体計量容器によれば、請求項3又は4に記載の粉粒体計量容器における効果に加え、粉粒体を使い切った場合には、容器本体を粉粒体を充填した新たな容器本体に取り替えることによって、弁体及び計量器は再利用することができる。

    【0068】請求項6に記載の粉粒体計量容器によれば、上記弁体及び上記計量器が、当該弁体を上記突起部で押圧して開放させたときに互いに係合するように設けられているので、請求項3〜5のいずれかに記載の粉粒体計量容器における効果に加えて、上記スリットの開状態を安定的に維持することができる。

    【0069】請求項7に記載の粉粒体計量容器によれば、上記弁体が上記容器本体の底面部に設けられているので、上記計量器の突起部によって弁体の下方より押圧して該弁体を開放させると、粉粒体が自重によって上記計量器内に導入される。 従って、請求項3〜6のいずれかに記載の粉粒体計量容器における効果に加えて、粉粒体をより簡単に計量することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係る粉粒体計量容器の第1実施形態を示す外観図である。

    【図2】同第1実施形態の粉粒体計量容器の弁体の構造を示す要部側断面図である。

    【図3】同第1実施形態の粉粒体計量容器における弁体のスリットの形態を示す要部平面図である。

    【図4】同第1実施形態の粉粒体計量容器の計量器を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は平面図である。

    【図5】同第1実施形態の粉粒体計量容器において弁体を覆うシールを貼着した状態を示す斜視図である。

    【図6】本発明に係る粉粒体計量容器の第2実施形態を示す側断面図である。

    【図7】同第2実施形態の粉粒体計量容器を分解した状態を示す斜視図である。

    【図8】同第2実施形態の粉粒体計量容器における弁体の構成を示す図であり、(a)は半側断面図、(b)は平面図である。

    【図9】同第2実施形態の粉粒体計量容器における計量器の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である。

    【図10】本発明の粉粒体計量容器における弁体のスリットの他の形態を示す要部平面図である。

    【図11】本発明に係る粉粒体計量容器の他の実施形態を示す外観図である。

    【図12】本発明の粉粒体計量容器における弾性開閉部材及び弾性伸縮部材の他の実施形態を閉めず図であり、
    (a)は平面図、(b)は底面図である。

    【符号の説明】

    1、1' 粉粒体計量容器 2、2' 容器本体 20 底面部 20' 上面部 3、3' 計量器 4、4' 弁体 5、5' 突起部 43' 弾性開閉部材 43a' スリット 44' 弾性伸縮部材

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