【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は一般的に家庭用及び台所用品に関する。 特に、本発明は計量カップ、漏斗、 及び漉し器として使用される改良器具に関する。 【0002】 【従来の技術】調理を含む多くの家事は特定の基本的な行為をしばしば必要とした。 その中には、材料を計量すること、ある容器から他の容器に材料を移すこと、及び材料を漉すことである。 これらの個々の仕事の各々を行う多くの器具が知られている。 特に、計量カップ、漏斗、漉し器、及び水切りはよく知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】これらの用品の各々はその機能を良く果たすけれども、これらの個々の品物は個々に購入しなければならず、又、収納するスペースを必要とする。 【0004】本発明の目的は量を計る用品を提供することにある。 【0005】本発明の別の目的は漏斗として機能する用品を提供することにある。 【0006】本発明の他の目的は漉し器として機能する用品を提供することにある。 【0007】本発明の更に他の目的は上記の機能のうちの少なくとも2つ、好ましくは3つ全てを果たす用品を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】これら及び他の目的は組合せ式計量カップ、漏斗、及び漉し器用品によって達成される。 用品は上開口部及び下開口部を構成する側壁を有する主本体を含む。 材料は材料を漏斗の中を通すために上開口部及び下開口部の中を流れる。 当接フランジが側壁から外方に延び、用品を支持するベースとして作用する。 当接フランジの下面は用品が漏斗として使用される時安定性を与えるために複数の肩を含む。 用品を計量カップとして使用するために流れバリヤーが下開口部を塞ぐ栓部分を有する。 流れバリヤーは更に、溝付きフランジの形態のハンドル部分を有する。 これは主本体内に置かれ、溝付きフランジのへこみが用品内の材料を漉すための開口部を形成する。 主本体を汚染されないように密封して、材料の保管を可能にするために蓋が上開口部に置かれる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明による用品は全体的に参照番号10によって示される。 用品1 0は主本体12及び流れバリヤー14を含む。 要求されないが、用品10は蓋16を付けて使用しても良い。 これら要素の各々、及びその使用方法を以下にもっと詳細に説明する。 【0010】主本体12は上リム20から下リム22 (図2)まで下方に延びる側壁18を有する。 側壁18 は種々の材料で形成されても良い。 食品に使用されるならば、側壁18は好ましくはガラス、ステンレススチール、またはプラスチックで形成される。 側壁10は四角形、楕円形等のような種々の断面形状を有する。 示した好ましい実施形態では、断面形状は円形である。 同様に、側壁18は鉛直でも良いし、或いは下リム22に向かって内方か外方のいずれかにテーパしても良い(しかし、以下でもっと完全に説明するように、下リム22は好ましくは比較的小さい寸法を有する。)。 図示した好ましい実施形態では、側壁18は下リム22に向かって内方にテーパして、円錐台の一般的な形状をとる。 【0011】側壁18は内部24を構成する。 材料(液体、粉末、練り物、またはその組合せ)が上リム20により構成される上開口部26から内部24に導入されるようにする。 この材料は下リム22により構成された下開口部28から出るのが良い。 このように、主本体12 はそれ自体で本質的に、材料の通る導管である。 これは漏斗としての用品10の第1の機能に関する。 【0012】特に、想像されるように、液体または粒状材料が上開口部26から導入されるならば、液体または粒状材料は重力によって用品10の中を流れて、下開口部から出る。 これは、材料をある容器(図示せず)から別の容器に移すのにしばしば採用される。 このことについては、種々の容器はいろいろな開口寸法を有し、例えばワインを入れる標準ボトル等は小さい方の開口寸法の1つである。 用品10の最も広い使用を許容するためには、好ましくは下リム22はかかるボトル開口部内に受け入れられるように寸法決めされるべきである。 これを好ましい実施形態に示す。 【0013】知られるように、側壁18をテーパさせることにより、側壁の外面を上リム20の寸法と下リム2 2の寸法との間の寸法を有するいかなる容器の開口部の内部にも当接させる。 これは漏斗としての使用中、安定性を与える。 更なる安定性を与えるためには、ハンドル30が手で掴むために側壁18から外方に延びるのが良い。 これらの構造が受け入れられるけれども、用品にいっそう大きな安定性を与えるのが好ましい。 【0014】特に、好ましくは下リム22に接近して側壁18から外方に延びる当接フランジ32を設ける。 当接フランジ32は容器のリムに当接するようにした下面34を含む。 図示した実施形態では、当接フランジ32 は周方向に連続的で、半径方向に延びるフランジの形態をとる。 しかし、当接フランジ32は周方向に連続的である必要はなく、周方向に間隔を隔てた2以上の要素を使用しても良い。 同様の方法で、当接フランジ32は直接下リム22から延びても良い。 しかしながら、好ましくは、当接フランジ32は、図示したように、下リム2 2から短距離隔てられ、材料が下開口部28を出る流れ特性をより良好にする。 【0015】当接フランジ32、特に下面34は平面であり、上向き(すなわち上リム20に向かって)外方にテーパしても良いし、あるいは、図示したように、下向き方向に外方にテーパしても良い。 加えて、好ましくはこの外方テーパは距離とともに減少して、図示したように、球または楕円の断面を形成する。 想像されるように、容器のリムは下面34に当接し、当接フランジ32 の凹面形状が安定性を与える。 これは、使用者が用品1 0を容器の上に保持する必要がないくらいに更に十分な安定性を与える。 しかしながら、より大きい安定性を保証するためには、好ましくは下面34は滑らかでなく、 むしろ図4に最もよく示したように、下方に面する同心の肩36を構成する一連の同心の棚を含む。 これらの肩36の各々は主本体12の長手方向軸線(図示せず)に垂直な平面に位置する。 【0016】想像されるように、容器のリムは同様の直径を有する肩36の1つに当る。 これは更に大きな安定性を与える。 しかしながら、これは異なる問題を引き起こす。 特に、材料が用品10から容器に流れると、容器の内の空気が押出される。 容器のリムが関連した肩36 に完全に当接するならば、この空気が逃げることが困難になる。 【0017】この問題を排除するために、肩36には1 以上の通気チャンネル38が形成されるのが良い。 図示した実施形態では、最小の直径を有する肩36がその周囲に等距離に間隔を隔てた3つの半径方向に延びる通気チャンネル38を含む。 他の数を設けても良いことは当然である。 残りの肩36は各々当接フランジ32の下面34に沿って半径方向に延びる共通の通気チャンネル3 8を共有し、共通の通気チャンネルを主通気チャンネル40と称する。 図5に最もよく示したように、主通気チャンネルは肩36の各々と連通するチャンネルの形状をとる。 主通気チャンネル40が当接フランジ32を形成する材料に延びているので、当接フランジ32はこれを許容するのに十分な厚みをもたなければならないか、あるいは当接フランジ32の上面44に隆起部分42を有するかのいずれかである。 隆起部分42はハンドル30 と同一の半径方向の平面に沿って延び、ハンドル30の一端が主本体12に連結され、他端が当接フランジ32 に連結される。 ハンドル30のこの配置は審美性を改善するばかりでなく、ハンドル30の半径方向の広がりを減じて、用品10をより小さい領域に保管することができるようにする。 【0018】上述のように、好ましくは当接フランジ3 2は主本体12から出る材料の流れを改善するために下リム22から短い距離だけ上方に間隔を隔てられる。 かくして当接フランジ32より下の側壁18の部分は放出口46を構成する。 放出口46の長さは当接フランジ3 2の高さよりも短いのが好ましく、下リム22が最も下の肩36より上に鉛直方向に間隔を隔てる。 これにより、この最も下の肩36をベースとして作用させ、主本体12を保管のための直立位置に支持させる。 【0019】加えて、通気チャンネル38が空気の逃げを可能にするけれども、放出口46が使用された場合、 同様の問題がある。 特に、放出口46は好ましくは使用を容易にするためにボトルの口に嵌まる寸法を有する。 しかしながら、嵌まりが厳密しすぎると、空気は放出口46と容器の口との間から逃げない。 これを防ぐために、放出口46はその外面に沿って長手方向に延びる、 1以上のスペーサリブ48を有する。 スペーサリブ48 は放出口46を容器の口から離し、スペーサリブ48の間に、容器から空気を逃す通路を形成する。 【0020】漏斗としての主本体12の使用は一般的には従来技術の器具と似ている。 下リム22を容器の口の周囲内にして主本体12を容器の上に置く。 これにより、放出口46を、これが使用される場合には、特定の容器の口の中へ入れる。 可能ならば、当接フランジ32 が容器の口に当る(好ましくは肩36がこの当接に使用される)まで主本体12を下げる。 可能でなければ、使用者は主本体12を容器の上に保持する。 材料を上開口部26から主本体26に導入し、材料は重力により主本体12の中を流れる。 側壁18は材料を下開口部28に案内し、材料は主本体12を出て、容器に流れ込む。 使用者が主本体12への材料の導入を停止するまでこれを続ける。 この過程の間、空気は容器から排出され、好ましくは通気チャンネル38を通って空気を逃す。 【0021】上記の配置が万能で便利な漏斗を提供するけれども、用品10に追加的な使用法を与えるのが好ましい。 この目的のために、用品10は流れバリヤー14 を含むのが好ましい。 流れバリヤーがあるときには、用品10は計量カップ、並びに漏斗として使用される。 【0022】流れバリヤー14は、これが下開口部28 からの材料の流れに対する取外し可能かつ再使用可能な妨害物を作るどんな形態をもとることができる。 好ましい実施形態では、流れバリヤー14は栓部分50及びハンドル部分52を有する。 栓部分50は、図5に示すように、下開口部28内に選択的に受け入れられるように寸法決めされる。 流れバリヤー14のこの位置は閉塞位置と称される。 閉塞位置にある時、栓部分50は材料(好ましくは液体を含む)の流れを停止させるのに十分に下開口部28とのしまり嵌めを有し、しかし依然として、下開口部28から手で挿入したり取り外したりすることができる。 【0023】流れバリヤー14はコルク、ゴム等のような種々の材料で形成される。 しかしながら、エラストマープラスチック材料が好ましい。 所望の嵌まりを与えるには、栓部分50は長手方向に間隔を隔てた位置で栓部分50の周囲から半径方向外方に延びる複数の密封用フランジ54を含む。 密封用フランジ54は材料の流れを停止させるために下開口部28に係合するが、栓部分5 0の挿入及び取外しを容易にするために十分に撓む。 【0024】ハンドル部分52は栓部分50の単純な、 棒形延長部からなり、同じ材料で形成される。 しかしながら、栓部分50がエラストマー材料で形成されるならば、追加的な強さが要求される。 この目的のために、ハンドル部分52は金属またはプラスチックのような比較的剛性な材料で形成される。 栓部分50をハンドル部分52に接合するために、ハンドル部分52に取り付け用延長部56を形成し、栓部分50を、図示したように、 取り付け用延長部56の少なくとも自由端を覆うスリーブとして形成することが好ましい。 【0025】再び、ハンドル部分52は、異なる材料で形成されたとしても、栓部分50の単純な延長部の形態をとっても良い。 これに関して、注目すべきことは、ハンドル部分52の長さは好ましくは(当接フランジ32 が使用されるならば)最も下の肩36の平面より下に延びないように選択され、当接フランジ32の使用を主本体12を支持するためのベースとして保持することである。 【0026】想像されるように、閉塞位置に流れバリヤーを置くことにより、主本体12の中を通る材料の流れを停止させ、かくして、上開口部26から導入されるいかなる材料をも主本体12内に保持させる。 このようにして、材料は所望の量がためられるまで導入される。 中身の量を決定するのを助けるために、指示線58が側壁18に形成される。 一旦ためられたら、主本体12を傾けて中身を上開口部26から注ぐか、栓部分50を取り外して材料を下開口部28から流れさせるかのいずれかによって、材料は用品10から取り出される。 材料を直ちに取り出したり、あるいはもっとあとまで保持したりすることができることに注意すべきである。 保持したとしたら、蓋16を上リム20の上に置いて汚染を防ぐ。 最も好ましくは、蓋16はシールとして作用し、加えて主本体12から材料が不意にこぼれるのを防ぐ。 【0027】ハンドル部分52が単純な延長部でも良いけれども、ハンドル部分52を特定の形態で形成することは利点をもたらす。 例えば、図示した実施形態では、 ハンドル部分52は栓部分50の下端から外方に延びるフランジの形態をとる。 かかる形状は、流れバリヤー1 4を閉塞位置に、及び閉塞位置から移動させるために手で掴むのに良好な平面を与えることは容易に分かるであろう。 更に、当接フランジ32が使用されない、またはベースを与えない形状であるならば、かかるフランジ形状のハンドル部分52は主本体12を直立位置に支持するベースとして作用する。 【0028】フランジ形状のハンドル部分52を更に別の態様で使用する。 これは用品10を漉し器として作用させる。 特に、ハンドル部分52は上開口部26を通るが下開口部28を通らないように寸法決めされた外周6 0を有する。 これは、最も好ましくは、円錐形状の側壁18を使用し、かつ外周60を上リム20と下リム22 との間の寸法で形成することにより達成される。 外周6 0のこの寸法で、流れバリヤー14は主本体12内に置かれ、外周60は上リム20と下リム22との間の漉す位置(図6に示す)で側壁18の内面に当接して、主本体12の中を通る材料の妨害物を形成する。 定義による漉し器がいくらかの材料を通過させるから、流れバリヤー14は完全な妨害物ではなく、むしろ部分的な妨害物であるべきである。 この目的のために、ハンドル部分52 は複数の開口部62を構成するように形成される。 【0029】開口部62は外周60内に位置し、かつハンドル部分52に延びる孔(図示せず)の形態をとっても良い。 代替的に、外周60に周囲の間隔を隔てた位置で内方に延びる複数のへこみ64が形成される。 へこみ6 4が側壁18の内面から間隔を隔てているため、これらのへこみ64は開口部62を構成する溝付きパターンを外周60に与える。 【0030】流れバリヤー14は単純に外周60と側壁18との摩擦によって図6の漉す位置に保持される。 しかしながら、追加的な安定性を与えるためには、側壁1 8の内面に、図5に示すように、上方に面した取り付け用肩66を構成する周囲突出部を設けるのが良い。 流れバリヤー14は取り付け用肩66に当接し、流れバリヤーを漉す位置にしっかりと保持し、しかも漉す位置から容易に手で取り外すことができる。 【0031】想像されるように、用品10を漉し器として使用するために、流れバリヤー14を主本体12内、 特に図6の漉す位置に置く。 この作業中、使用者は栓部分50を都合良く掴み、流れバリヤー14を操作する。 次いで、漉すべき一定量の材料(油中のオリーブから、 シロップ中のフルート部分等)を上開口部26から主本体12に導入する。 液体または開口部62より小さ目の材料の部分は開口部62の中を流れ、大き目の材料の部分は流れバリヤー14によって保持される。 液体または小さ目の部分が流れるのを全て保証することを助けるには、ハンドル部分52の上面に図示したように、下向きの凹面を形成するのが良い。 これは重力によって開口部28に押し流す傾向がある。 流れバリヤー14を通過する材料は下開口部28から用品10を出て、処分されるか、漏斗としての使用について上述した如く適当な容器に流れるかのいずれかである。 【0032】代替的に、第2の流れバリヤー14を閉塞位置に置いて、流れバリヤー14の下の位置に材料を保持しても良い。 主本体12内の材料を直ちに使用しても良いし、あるいは使用に備えるまで上述のように蓋16 を使用して密封しても良い。 【0033】理解されるように、上記の本発明は多数の方法で使用され、多機能を果たす。 特に、漏斗、計量カップ、及び漉し器として使用することができる。 加えて、蓋16を付けることによって、主本体12は保存容器としても作用する。 従って、用品10は、機能性及び使用の容易さを高め、最小の保管スペースですむ。 【0034】上記の説明から、本発明は明白であり、かつ構造にとって固有の他の利点とともに上記の全ての目的を良く達成するものであることが分かる。 【0035】特定の特徴及び組合せは実用的であり、他の特徴及び組合せを参照することなしに採用されることが理解されるであろう。 これは請求の範囲によって考えられ、そしてその範囲内にある。 【0036】発明の範囲から逸脱することなしに本発明に多くの実行可能な実施形態がなされるから、添付図面に記載され又は示されるあらゆる事項は例示として解釈され、限定的な意味で解釈されるべきではない。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明による用品の要素の分解平面斜視図である。 【図2】 用品の主本体の底面斜視図である。 【図3】 その底面図である。 【図4】 図3の線4−4における詳細な断面図である。 【図5】 流れバリヤーを閉塞位置で示す図3の線B− Bにおける詳細な断面図である。 【図6】 流れバリヤーを漉す位置で示す図3の線B− Bにおける詳細な断面図である。 【符号の説明】 10 用品 12 主本体 16 蓋 18 側壁 20 上リム 22 下リム 24 内部 26 上開口部 28 下開口部 30 ハンドル 32 当接フランジ 34 下面 36 肩 38 通気チャンネル 40 主口部 44 上面 46 放出口 48 スペーサリブ 50 栓部分 52 ハンドル部分 54 密封フランジ 60 外周 62 開口部 64 へこみ 66 肩 |