液体不使用型の容積測定装置

本技術は、液体不使用型の容積測定装置および密度計に関する。

近年の容積測定装置および密度計は、幾何寸法に基づき計算する手法(例えば長方形など対象物の特定の幾何形状の一致に基づき測定)、または容器に入った液体中に所望の対象物を装填して置き換わった液体を計器で測定するという手法で、動作する。

上述の容積測定装置および密度計の特徴においては、測定される対象物の容積および密度の精度は非常に低く、得られた測定値は、高精度な測定が必要な作業には適さない。

本発明の目的は、測定対象物の容積を測定する液体不使用型の容積測定装置を提供することである。

液体不使用型の容積測定装置は、測定対象物を装填する管状シリンダを備え、管状シリンダは、押込み棒の前後移動を支持することにより圧力が伝達され前後移動可能になる内部押込み支持棒を有する。シリンダの外側に装備された信号送受信機により、前記押込み支持棒の前後移動距離を、元の距離と比較して測定する。シリンダは、分離した2つの部分を有し、各部分は、外力によって押し込みおよび引き出される内部押込み棒によって生じる入出圧力を支持し、間隔を置いて配置された少なくとも2つの距離計測部によって内部押込み棒の前後移動量を測定することによって、分離したシリンダの一方に配置された測定対象物を測定する。そして、これらの距離計測部によって、容積を求めるためのデータとしてシリンダ内の変化後の距離を計算し、少なくとも1つのシリンダの内部空気圧を圧力真空計に送信し、測定対象物の容積を計算する際の支持データとして、シリンダの内部圧力を数字または記号で表示する。

本発明による液体不使用型の容積測定装置および密度計を示す図である。

本発明の別の特徴による液体不使用型の容積測定装置および密度計を示す図である。

本発明の別の特徴による液体不使用型の容積測定装置および密度計を示す図である。

(発明の開示) 図1に、測定対象物3を装填する内側中空部2または壁状シートで両側に分離された内側中空部2を有する長尺管であるシリンダ1を備える、本発明の液体不使用型の容積測定装置および密度計が示されている。

シリンダ1の左開放端には、内側中空部2に装填された空気または測定対象物3が出ていくのを防止する左ドア4が備えられている。

シリンダ1の右開放端には、内側中空部2に装填された空気または測定対象物3が出ていくのを防止する右ドア5が備えられている。

シリンダ1の内側中空部2の別の部分には、圧力軸6が挿入されている。

圧力軸6は、内側中空部2に挿入された棒または厚いシートであり、外力からの押込みまたは引出しを支持する。

シリンダ1の内側中空部2の別の部分には、右押込み軸7が挿入されている。

右押込み軸7は、前後に動く軸であり、右押込み棒8の内側端部に取り付けられ、右押し込み棒8に対する外力からの押出しまたは引戻しを支持する。

右押込み棒8は、長尺棒であり、その内側端部が右ドア5から挿入されて右押込み軸7の片側に取り付けられ、右押込み棒8の外側端部から加えられる圧力からの押込みまたは引出しを支持する。

右押込み棒8の外側端部は、プレートまたはハンドルバーである右把持基部9と連結され、右把持基部9は、把持され、右押込み棒8に対して押込みまたは引出し圧力を加えるように構成される。

シリンダ1の外側には、光信号または音信号を送受信または誘起することが可能な器具または機器である移動距離送受信部10が、間隔を置いて少なくとも2つ配置され、外部からの電圧によって動作する。また、圧力軸6の元の距離と変化後の距離との差異である距離を測定し、その距離データを用いて、シリンダ1の内側中空部2に装填される測定対象物3の容積または密度を計算する表示部または機器制御部がさらに装着されている。

シリンダ1の別の部分には、シリンダ1の内側中空部2の内部圧力を制御するための内部圧力弁11が、少なくとも1つ備えられている。

図2に、測定対象物3を装填する内側中空部2または壁状シートで両側に分離された内側中空部2を有する長尺管であるシリンダ1を備える、本発明の他の特徴による液体不使用型の容積測定装置および密度計が示されている。

シリンダ1の左開放端には、内側中空部2に装填された空気または測定対象物3が出ていくのを防止する左ドア4が備えられている。

シリンダ1の右開放端には、内側中空部2に装填された空気または測定対象物3が出ていくのを防止する右ドア5が備えられている。

シリンダ1の内側中空部2の別の部分には、いくらかの厚みを有する内部分離エッジ12が備えられ、このエッジは、シリンダ1の内側中空部2に挿入される圧力軸6の代わりに設けられる。

内部分離エッジ12は、シリンダ1の内側中空部2に配置された棒またはシートまたはエッジであり、シリンダ1の内側中空部2内の空間を、左内側中空部13と右内側中空部14とに分離する。

シリンダ1の外に配置された右押込み棒8の外側には、右前後移動棒15の一端が取り付けられている。

右前後移動棒15は、屈曲した長尺棒であり、一方の端部がシリンダ1の外にある右押込み棒8の外側に取り付けられ、もう一方の端部が右移動測定部16に取り付けられる。

右移動測定部16は、シリンダ1の右側に装着され、外部からの電圧によって動作する器具または機器である。さらに、表示部または機器制御部を備え、右前後移動棒15の一端との装着を支持し、右前後移動棒15が右押込み棒8の前後移動から生じる力を受けている時の右前後移動棒15の前後移動量を測定する。

シリンダ1の左内側中空部13には、左圧力軸17が挿入されている。

左圧力軸17は、左押込み棒18の内側端部とともに前後に動く軸であり、左押込み棒18に対して作用する力による押込みまたは引出しを支持するように取り付けられている。

左押込み棒18は、長尺棒であり、その内側端部が左ドア4から挿入されて左押込み軸17の片側に取り付けられ、左押込み棒18の外側端部から伝達される圧力からの押込みまたは引出しを支持する。

左押込み棒18の外側端部には、プレートまたはハンドルバーである左把持基部19が備えられ、左把持基部19は、把持されるように構成されるまたは所望の部品に取り付けられ、左押込み棒18を押し込むまたは引き出す圧力を加えるように構成される。

シリンダ1の外にある左押込み棒18の外側には、左前後移動棒20の一端が取り付けられている。

左前後移動棒20は、屈曲した長尺棒であり、一方の端部がシリンダ1の外にある左押込み棒18の外側に取り付けられ、もう一方の端部が左移動測定部21に取り付けられる。

左移動測定部21は、シリンダ1の左側に取り付けられ、外部からの電圧によって動作する器具または機器である。また、表示部または機器制御部をさらに備え、左前後移動棒20の一端との装着を支持し、左前後移動棒20が左押込み棒18の前後移動から生じる力を受けている時の左前後移動棒20の前後移動量を測定する。

右移動測定部16は、右押込み棒8の元の距離と変化後の距離との間の差異である距離を測定する。左移動測定部21は、左押込み棒18の元の距離と変化後の距離との間の差異である距離を測定する。右移動測定部16による変化距離データおよび左移動測定部21による変化距離データを使って計算することにより、左内側中空部13および右内側中空部14内の測定対象物3の容積または密度を求める。

図3に、シリンダ1を備える本発明の他の特徴による液体不使用型の容積測定装置および密度計が示されている。シリンダ1は、中間中空シリンダ22を形成するように分離され、測定対象物3(図示せず)が装填される左内側中空シリンダ24を有する左シリンダ23と、測定対象物3が装填される右内側中空シリンダ26を有する右シリンダ23に分割されている。

中間中空シリンダ22の周囲には、左シリンダ23と右シリンダ25との間で空気を連通して、空気の吸排気を互いに移送する長尺管である空気連通シリンダ管27が備えられている。

空気連通シリンダ管27の周囲には、空気連通シリンダ管27内の空気流を制御するための空気制御弁28が、少なくとも1つ備えられている。

左シリンダ23の一部には、左圧力管29の一端が連結されている。

左圧力管29は、一方の端部が左内側中空シリンダ24と連結され、もう一方の端部が左圧力真空計30の入口と連結された長尺管であり、左圧力真空計30は、左内側中空シリンダ24により制御された環境における空気圧を測定するものである。

左圧力真空計30は、左導電線32を介して左バッテリー31から伝送される電力または外部電源から伝送される電力によって動作する計器であり、左内側中空シリンダ24内の所望の環境における空気圧の測定結果を、左表示部33を介して表示する。

左圧力真空計30の一部には、本発明の液体不使用型の動作をユーザが制御するための押しボタンまたは揺動式や回転式の左制御部34が、少なくとも1つ備えられている。

左圧力真空計30の一部には、左圧力真空計30の圧力の入出レベルに作用するまたは入出レベルを制御することができる左空気圧制御部35が備えられ、この制御部は、左圧力真空計30の圧力の入出レベルを測定または制御する。

左圧力管29の別の部分には、左圧力管29の内部に空気を流動させるための左空気圧排出弁36の出口と連結された開放端が設けられている。

右シリンダ25の一部には、右圧力管37の一開放端が連結されている。

右圧力管37は、一方の端部が右内側中空シリンダ26と連結され、もう一方の端部が右圧力真空計38の入口と連結された長尺管であり、右圧力真空計38は、右内側中空シリンダ26により制御された環境における空気圧を測定するものである。

右圧力真空計38は、右導電線40を介して右バッテリー39から伝送される電力または外部電源から伝送される電力によって動作する計器であり、右内側中空シリンダ26内の所望の環境における空気圧の測定結果を、右表示部41を介して表示する。

右圧力真空計38の一部には、本発明の液体不使用型の動作をユーザが制御するための押しボタンまたは揺動式や回転式の右制御部42が、少なくとも1つ備えられている。

右圧力真空計38の一部には、右圧力真空計38の圧力の入出レベルに作用するまたは入出レベルを制御することができる右空気圧制御部43が備えられ、この制御部は、右圧力真空計38の圧力の入出レベルを測定または制御する。

右圧力管37の別の部分には、右圧力管37の内部に空気を流動させるための右空気圧排出弁44の出口と連結された開放端が設けられている。

左圧力真空計30は、所望の環境における左内側中空シリンダ24内部の空気圧を測定し、変化後の結果を得る。右圧力真空計38は、所望の環境における右内側中空シリンダ26内部の空気圧を測定し、変化後の結果を得る。そして、これらの結果を使って計算することにより、左内側中空シリンダ24または右内側中空シリンダ26内に装填されている測定対象物3の容積または密度を求める。

(発明を実施するための最良の形態) 発明の開示に記載した通りである。