検体収集容器

申请号 JP2015057602 申请日 2015-03-20 公开(公告)号 JP5986250B2 公开(公告)日 2016-09-06
申请人 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー; BECTON, DICKINSON AND COMPANY; 发明人 アシュレイ パルマー; ロバート エス.ロス; ポール ホームズ; ロバート エス.ゴラベック ジュニア; シェニカ イー.フェリックス; ナンシー ダブラウニー; クリスティン コンリー; クリスティン ブッシュ;
摘要
权利要求

色付の背景で自動観察を行うための検体収集容器において、 開放上端と、 閉鎖下端と、 それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部を形成する側壁と、 前記側壁の少なくとも一部に配されたラベルと、 を備え、 前記側壁は、前記側壁の少なくとも一部と視覚的に区別できるようにするための表面修飾特徴物を有する無色の表示を含み、 前記ラベルの少なくとも一部は、無色の表示を含む前記側壁と位置合わせされることを特徴とする検体収集容器。前記無色の表示が少なくとも1本の容量表示線を含むことを特徴とする請求項1に記載の検体収集容器。前記無色の表示が少なくとも1本の容量表示線を含み、前記ラベルは、前記無色の表示と位置合わせされる少なくとも1本の容量表示線を含むことを特徴とする請求項1に記載の検体収集容器。検体収集容器の中の検体を観察する方法において、 検体収集容器を色付の背景を背にして設置するステップであって、前記検体収集容器は、 開放上端と、 閉鎖下端と、 それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部を形成する側壁であって、前記側壁の少なくとも一部と視覚的に区別できるようにするための表面修飾特徴物を有する無色の表示を含む側壁と、 前記側壁の少なくとも一部に重ねて設置されて、前記色付の背景と視覚的に統一されたラベル本体を有するラベルであって、前記ラベルの少なくとも一部は、無色の表示を含む前記側壁と位置合わせされる、ステップと、 前記検体収集容器の前記内部に収容された検体の量を観察するステップと、 を含むことを特徴とする方法。前記側壁における前記無色の表示は、少なくとも1本の容量表示線を含み、前記ラベルは、前記無色の表示と位置合わせされる少なくとも1本の容量表示線を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。前記検体収集容器の中に、所期の試験を実行するために十分な検体が入っているか否かを判断するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4または5に記載の方法。前記検体収集容器の前記内部に収容された検体の量を観察するステップが自動観察装置により行われることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の方法。

说明书全文

関連出願との相互参照 本願は、2010年11月19日に出願された、“Specimen Container Labeling for Automated Clinical Laboratory Processing Systems”と題する米国仮特許出願第61/415,665号の優先権を主張し、その開示全体を参照によって本願に援用する。

本発明は、検体収集容器に関連して使用するためのラベルおよびラベリングシステムに関する。より詳しくは、本発明は従来の自動処理システムの障害とならない、検体収集容器のためのラベルおよびラベリングシステムに関する。

自動臨床検査用検体処理の一環として、一般的には比色画像解析(color-based image analysis)により、指定された診断または評価用試験手順を実行するために十分な量の検体が検体収集容器の中に入っているか否かが判断される。多くの試験手順において、正確な結果の判定のためには、所定の最少量の生体サンプルが必要となる。例えば、一般的な血液サンプルから正確な結果を判定するには、ほとんどの試験の実施に最低レベルの検体が必要である。

サンプルの量または検体レベルが十分であるか否かを判断するために、その検体が収容される検体収集容器のカラー画像が、白またはその他の色の背景により撮影される。この画像から、サンプルの量が試験を実行するのに十分であると判断されると、その検体収集容器はそれに応じて分析される。画像から、検体収集容器の中の量が不十分であることと判断された場合、その検体収集容器と内容物は廃棄される。

多くの検体収集容器は、容器の表面に貼付された少なくとも1枚のラベルを含む。ラベルには一般に、患者の氏名、採取日、および/またはそのサンプルについて実行される予定の試験手順に関する情報が表示される。ラベルは通常、検体収集容器内に収容された検体の量を評価するための画像撮影工程の障害となるが、それは、ほとんどのシステムでは、ラベルを通して検体の量を見ることができないからである。そのため、イメージングシステムの中には、検体収集容器を回転させて、ラベルの貼られていない窓(label-free window)が見えるようにして解析を行うものがある。イメージングシステムは一般に自動ビューワを備えており、これは赤緑青(RGB)センサを利用して、検体量と相関する色変化と色レベルを検出する。検体収集容器の表面の、容量表示線、ロット番号または製造ロゴ等の印刷は、その検体収集容器の内容物が比色解析されることから、検体量検出中にエラーを発生させる原因となりうる。このことは特に、検体収集容器の外面上に設置されたラベルの裏面により覆われるかもしれない記録に当てはまる。

そのため、比色法のためのイメージング工程の障害となるラベル、容量表示線、ロット番号、製造ロゴおよびその他による妨害を減少させるようなラベルとラベリングシステムが依然として求められている。

本発明のある実施形態によれば、色付の背景での自動観察に適した検体収集容器用ラベルが開示される、このラベルは、表面と、検体収集容器に付着されるようになされた裏面と、を有するラベル本体を含み、このラベル本体は、それを通して延在する観察窓を有する。表面には、そのラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色の印刷を含む。

ラベルは、表面から裏面へと至る複数の観察窓を含んでもよい。ラベルはまた、印刷の上に重ねて配された追加の印刷を有していてもよく、この追加の印刷は第二の色であり、第二の色は背景の色と実質的に同じ色とは異なる。ラベルにはフラッドコーティング(flood coating)が設けられてよく、この場合、印刷はフラッドコーティングに重ねて配される。特定の構成において、ラベル本体の少なくとも一部は透明である。他の構成では、ラベル本体の少なくとも一部は白である。

ラベル本体は、少なくとも1本の容量表示線を含んでいてもよい。あるいは、ラベルの表面が少なくとも1本の容量表示線を含む。他の構成では、観察窓が少なくとも1本の容量表示線を含み、この容量表示線はラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色である。また別の構成では、検体収集容器は、ラベル本体の裏面と接触した状態で提供されてもよい。

本発明の他の実施形態によれば、色付の背景での自動観察に適した検体収集容器用ラベルが開示される。このラベルは、その上に印刷を有する表面と、検体収集容器に付着されるようになされた裏面と、を有するラベル本体を含み、ラベル本体は、それを通して延在する観察窓を有する。裏面は、ラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色である。

ラベル本体は、少なくとも1本の容量表示線を含んでいてもよい。ラベルの表面が少なくとも1本の容量表示線を有していてもよい。他の構成では、観察窓が少なくとも1本の容量表示線を含んでいてもよく、この容量表示線は、ラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色である。また別の構成において、検体収集容器は、ラベル本体の裏面と接触した状態で提供されてもよい。

本発明のまた別の実施形態によれば、色付の背景での自動観察に適した検体収集容器が開示される。検体収集容器は、開放上端と、閉鎖下端と、それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部を形成する側壁と、を含む。側壁は、検体収集容器を観察するときの背景の色と実質的に同じ色の印刷を含む。

あるいは、印刷には少なくとも1本の容量表示線が含まれていてもよい。検体収集容器はまた、側壁の一部に設置されたラベルを含んでいてもよく、ラベルの少なくとも一部は、印刷を含む側壁と位置合わせされる。印刷には少なくとも1本の容量表示線が含まれていてもよく、ラベルは、その印刷と位置合わせされた少なくとも1本の容量表示線を含んでもよい。

本発明のまた別の実施形態によれば、色付の背景での自動観察に適した検体収集容器が開示される。この検体収集容器は、開放上端と、閉鎖下端と、それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部を形成する側壁と、を含む。側壁は、その側壁の少なくとも一部から視覚的に区別されるための表面装飾特徴物(surface enhancement feature)を有する無色の表示(colorless indicia)を含む。

特定の構成において、無色の表示には少なくとも1本の容量表示線が含まれていてもよい。検体収集容器はまた、側壁の一部に設置されたラベルを含んでいてもよく、そのラベルの少なくとも一部は、無色の表示を含む側壁と位置合わせされる。無色の表示には、少なくとも1本の容量表示線が含まれていてもよく、ラベルは、無色の表示と位置合わせされた少なくとも1本の容量表示線を含んでもよい。

本発明のさらに別の実施形態によれば、検体収集容器内の検体を観察する方法が開示される。この方法は、色付の背景を背にして検体収集容器を設置するステップを含む。検体収集容器は、開放上端と、閉鎖下端と、それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部を形成する側壁と、側壁の少なくとも一部を覆うように設置されて、色付の背景と視覚的に統一されるラベル本体を有するラベルと、を含む。検体収集容器の側壁とラベル本体の少なくとも一方には、その上に配されて、色付の背景と実質的に同じ色の印刷を有する。この方法はまた、検体収集容器の内部に収容された検体の量を観察するステップも含む。

あるいは、検体収集容器の側壁は、色付の背景の色と実質的に同じ色の印刷を含んでいる。検体収集容器の側壁は、透明な印刷を含んでいてもよい。特定の構成では、印刷には少なくとも1本の容量表示線が含まれていてもよい。他の構成では、ラベル本体が透明である。ラベル本体は、表面と、検体収集容器に付着されるようになされた裏面と、を含んでいてもよく、ラベル本体は、これらを貫通する観察窓を有する。ラベル本体の表面は、ラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色の印刷を有してもよい。裏面は、ラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色であってもよい。他の構成では、この方法はまた、検体収集容器の中に所期の試験手順を実行するために十分な検体が入っているか否かを判断するステップを含んでいてもよい。あるいは、検体収集容器の内部に収容された検体の量を観察するステップは、自動観察装置により行われる。

本発明のまた別の実施形態によれば、検体収集容器内の検体を観察する方法は、検体収集容器を色付の背景を背にして設置するステップを含む。検体収集容器は、開放上端と、閉鎖下側端と、それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部を形成する側壁と、側壁の少なくとも一部を覆うように設置されて、色付の背景と視覚的に統一されるラベル本体を有するラベルと、を含む。検体収集容器の側壁とラベル本体の少なくとも一方は、側壁またはラベル本体の少なくとも他の部分から視覚的に区別できるようにするための表面装飾特徴物を有する無色の表示を含む。この方法はまた、検体収集容器の内部に収容された検体の量を観察するステップも含む。

特定の構成において、この方法はまた、検体収集容器の中に、所期の試験手順を実行するために十分な検体があるか否かを判断するステップを含む。他の構成では、検体取集容器の内部に収容された検体の量を観察するステップは、自動観察装置によって行われる。

本発明の他の詳細と利点は、以下の詳細な説明を添付の図面を参照しながら読むことによって明らかとなり、図中、全体を通じて、同様の部品は同様の参照番号で示されている。

本発明のある実施形態による、1つの観察窓と容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、1つの拡張された観察窓と容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、図2のラベルが接着された検体収集容器の正面図である。

本発明のある実施形態による、2つの観察窓と容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、2つの観察窓と容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、2つの観察窓と容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、図4のラベルが接着された検体収集容器の正面図である。

本発明のある実施形態による、1つの観察窓と容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、図8のラベルが接着された検体収集容器の正面図である。

本発明のある実施形態による、フラッドコーティングと容量表示線を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、図10のラベルが接着された検体収集容器の正面図である。

本発明のある実施形態による、1つの観察窓と容量指示手段を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、1つの観察窓と容量指示手段を有するラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、物理的な容量表示線を有する検体収集容器、および、そこに設置されたラベルの正面図である。

本発明のある実施形態による、ラベルが接着された検体収集容器を色付の背景で観察するためのシステムの概略斜視図である。

以下の説明を解釈する上で、空間的方位を示す用語が使用されている場合、これは、添付の図面に描かれ、あるいは、以下の詳細な説明文の中で別に説明されている向きにあるように、参照中の実施形態に関するものとする。しかし、当然のことながら、以下に説明する実施形態は他の代替的な変化形や実施形態をとることができる。また、当然のことながら、添付の図面に描かれ、本明細書で説明されている具体的な装置は例に過ぎず、限定的と考えるべきではない。

本発明は、例えば、患者情報、必要な試験、および/または容量表示線等、印刷されている必要情報が、画像撮影時の背景の色やラベルの裏面の色のいずれからも見分けられないようなラベル、検体収集容器、およびラベリングシステムに関する。印刷された情報を画像撮影時の背景の色および/またはラベルの裏面の色のいずれからも見分けられないように構成することにより、自動画像撮影検出システムはその情報を検出せず、それ故、容量測定分析が障害やエラーを発生させずに実行される。

図1を参照すると、ラベル10は、表面14と、図3に示されるように検体収集容器16に付着されるようになされた、それと反対の裏面(図示せず)と、を有するラベル本体12を含んでいてもよい。1つの実施形態において、ラベル10の裏面には、検体収集容器16に固定するための接着剤が含められていてもよい。検体収集容器16は、開放上端20と、閉鎖下端22と、それらの間に延びて、その中に検体、例えば血液等の生体試料を受けるようになされた容器内部26を画定する側壁24と、を含んでいてもよい。特定の構成において、検体収集容器16は、ガラスおよび/または高分子組成物で形成される単層の壁の容器であってもよい。他の構成では、図3に示されるように、検体収集容器16はチューブインチューブ式の構成を含んでいてもよく、第二の検体収集容器28が容器内部26の中に設置される。第二の検体収集容器28は、閉鎖下端30と、開放上端32と、それらの間に延びて、第二の容器の内部36を画定する側壁34と、を含んでいてもよい。第二の検体収集容器28の開放上端32は、検体収集容器16の開放上端20と連結され、または、他の方法でそれに固定されてもよく、それによって、検体を検体収集容器16の中に導入すると、検体は第二の容器の内部36にも導入される。閉鎖手段38によって、検体収集容器16の開放上端20と第二の検体収集容器28の開放上端32とを覆ってもよい。

図1を再び参照すると、ラベル本体12は、そのラベル本体12を貫通する、例えば表面14から裏面(図示せず)へと至る観察窓(visualization window)18を含んでいてもよい。図3に示されるように、ラベル10を検体収集容器16に貼付したときに、容器の内部26および/または第二の容器の内部36の中に収容された検体が観察窓18から見える。特定の実施形態において、観察窓18はラベル10の切り抜き部分であってもよい。他の実施形態において、観察窓18はラベル10の透明部分、例えば透明フィルム部分であってもよい。ラベル本体12はまた、不透明領域40も含んでいてよく、そこには患者の氏名、所期の試験の識別名、ロットおよびバッチ情報、試験管の仕様、メーカ情報等の表示(indicia)が印刷されてもよい。不透明領域40の表面42に印刷される表示は各種の色であってよい。

ラベル本体12はまた、ラベル10のうち、不透明領域40とは別の部分に印刷される追加の表示44も含んでいてよい。この追加の表示44は、容量表示線や、その検体収集容器および/またはその中の内容物に関するその他の情報を含んでいてもよい。追加の表示44は、ラベル本体12、例えばラベル本体12の表面14に、検体収集容器16が自動ビューワ(automated viewer)によって分析されるときの背景の色と実質的に同じ色で印刷されてもよい。したがって、検体収集容器16の中に指定の試験手順を行うのに十分な量の検体が入っているか否かを判断するために、検体収集容器16が白い背景で分析される場合、白い追加の表示44がラベル本体12に印刷される。同様に、検体収集容器16が黄色の背景で分析される場合は、黄色の追加の表示44がラベル本体12に印刷される。追加表示44の色を、検体収集容器16を分析する時の背景の色に実質的に合わせることによって、表示は検体収集中に医師には見えるが、容積測定分析中、自動ビューワによって検出されない。したがって、医師は採血中に検体収集容器16に設置されたラベル10に白で印刷された容量表示線が見えるが、この白い容量表示線は自動ビューワによっては検出されないため、血清濃度分析中にエラーが発生しない。

特定の実施形態において、不透明部分40は検体収集容器16の側壁24の一部のみの周囲に渡っていてもよい。したがって、特定の実施形態において、ラベル本体12の裏面(図示せず)、特に不透明部分40の裏面は、検体収集容器16を分析するときの背景の色と実質的に同じ色であってもよい。したがって、検体収集容器16が白い背景で分析される場合、ラベル本体12の不透明部分40の裏面も白であってもよい。この構成では、検体収集容器16を回転させて、ラベル本体12の裏面が検体収集容器16の反対側からビューワと視覚的に接触するように、すなわち検体収集容器16の裏から見えるようにすると、自動ビューワの障害とならない。

図の説明として、本願全体を通じて、ラベル10のうちの透明であると指定される部分は、添付の図面では白色で示され、ラベル10のうちの白であると指定される部分は、添付の図面ではグレースケールで示されている。したがって、例えば図1を参照すると、不透明部分40は白い背景を有するものとして示され、観察窓18は透明であるものとして示されている。同様に、追加の表示44は、透明な観察窓18に印刷された白色であるものとして示されている。

図2に関して、状況によっては、拡張された観察窓18Aを有するラベル10Aが望ましい場合がある。これは特に、少量の血液を採取する時に医師が検体収集容器16の内容物をより大きな観察領域で見えるようにしたいと考える場合に当てはまる。したがって、この構成では、不透明部分40Aと観察窓18Aの相対的比率を調整して、不透明領域40Aの面積を縮小し、観察窓18Aの面積を拡張してもよい。図1〜3に示されるように、ラベル本体12の少なくとも一部は透明であってもよい。他の場合には、ラベル本体12の全体が透明であり、追加の印刷表示44が試験管を観察するときの背景の色と実質的に同じ色としてもよいことが望ましいかもしれない。他の構成において、ラベル本体12の少なくとも一部は白であってもよい。他の場合には、ラベル本体12の全体が白であり、追加の印刷表示44が試験管を観察する時の背景の色と実質的に同じ色であることが望ましいかもしれない。

図4〜6に関して、特定の構成において、ラベル10Bのラベル本体12Bは、複数の観察窓18B、例えば、表面14Bから表面14Bの反対の裏面(図示せず)へと至る第一の観察窓50と第二の観察窓52を有していてもよい。図4に示されるように、第一の観察窓50と第二の観察窓52は、不透明部分40Bの中に設けられていてもよい。他の構成において、第一の観察窓60と第二の観察窓52は、実質的に垂直方向であってもよく、それによって、ラベル本体12Bを図9に示されるように検体収集容器16Bに貼付したときに、医師は検体採取中に検体収集容器16B中に収容されつつある検体の量を観察することができ、自動ビューワは、その後の分析のために、検体収集容器16Bの中にある検体の量を判断できる。

図4を再び参照すると、1つの実施形態において、ラベル本体12Bは、内部領域54内などのラベル本体12Bの内部領域内に設けられた第一の観察窓50と第二の観察窓52を含んでいてもよい。ラベル本体12Bはまた、表面14Bに印刷された容量表示線等、他の表示60を含んでいてもよい。図4に示されるように、容量表示線または他の表示60は、第一の観察窓50および/または第二の観察窓52の付近に設置して、検体吸引中に検体収集容器16Bの中に導入されつつあるサンプルの量が医師に容易に見えるようにしてもよい。

状況により、自動ビューワにとっては、検体量分析を行うためにラベル無しの領域が必要かもしれず、検体収集容器が回転されて、見える領域が現れるようにされる。したがって、観察窓50の寸法と位置は、自動ビューワが観察窓50と、ラベルの前端と後端との間のギャップとして画定されうるラベル無しの領域と、を間違えないようなものにする必要があるかもしれない。例えば、外径が10〜16mm、全高が75〜100mmの標準的な検体収集容器に対して行われる試験の場合、容量分析に必要な最小のラベル無し領域は6.5mmであってもよく、これはその検体収集容器の全長または全高に渡っている必要がある。したがって、1つの実施形態において、観察窓50の長さは6.5mmより短くてもよく、高さはラベル全体の高さより低くてもよい。

図5に関して、他の実施形態によれば、ラベル本体12Bは、ラベル本体12Bの周辺56の付近に設置された第一の観察窓50と第二の観察窓52を含んでいてもよい。特定の実施形態において、ラベル本体12Bは、表面14Bに印刷された他の表示60、例えば容量表示線を含んでいてもよい。前述のように、ラベル本体12Bは検体収集容器16Bに付着させることができる。あるいは、第一の観察窓50と第二の観察窓52のうちの少なくとも一方は、検体収集容器16Bを観察する際の背景の色と同じ色の追加の表示58を含んでいてもよい。特定の構成において、第一および/または第二の観察窓50、52上、またはその内側に設置された追加の表示58は、ラベル本体12B上にある他の表示60と少なくとも部分的に位置合わせされていてもよい。この実施形態において、ラベル本体12B上にある他の表示60は何色であってもよく、その一方で、第一の観察窓50および/または第二の観察窓52上の別の表示58は、検体収集容器16Bを観察するときの背景の色と同じ色である。

本発明のラベル10、10A、10Bは、様々な検体収集容器16、16Bに貼付できる。したがって、ラベルの大きさは、より大型、またはより小型の検体収集容器の外面の面積を覆うことができるように、相応に調整されてもよい。図6に示されるように、より幅広のラベル10Bを提供して、図9に示されるような検体収集容器16Bの表面に接着したときに、ラベル10Bによって検体収集容器16Bの外面59のうちの、検体収集容器16Bの円形の周辺の約270°までが覆われるようにしてもよい。1つの実施形態において、ラベル10Bによって検体収集容器16Bの外面59のうちのいずれの適当な部分が覆われてもよく、例えば、検体収集容器16Bの円形の周辺の約180°から約360°までが覆われてよい。

図8〜9を参照すると、特定の構成において、1つの観察窓50がラベル本体12Bの内側領域、例えば内側領域54の中に設けられてもよい。前述のように、ラベル本体12Bの表面14Bは、観察窓50の内部またはそこに重ねて設置された印刷による他の表示60および/または追加の表示58を含んでいてもよい。ラベル10Bを検体収集容器16Bの外面59に接着させたとき、ラベル本体12Bの表面14Bに印刷された容量表示線等の他の表示60および/または観察窓50上またはその内部に設けられた追加の表示58の少なくとも一部は、検体収集容器16Bに設けられた容量表示線等の印刷62と位置合わせされてもよい。状況により、他の指表示60および/または追加の表示58の少なくとも一部によって、検体収集容器16Bの容量表示線62の一部が覆われてもよい。

図10〜11を参照すると、1つの実施形態において、ラベル10Cは、前述のように、ラベルを観察するときの背景の色と実質的に同じ色の他の表示60または印刷を含む。しかしながら、状況により、背景の色とは異なる色であるが、それでもなお前述のように視覚的分析中にエラーを発生させないような表示60またはその他の印刷を設けることが望ましい場合がある。このような状況では、表示60は、表示60と重なるように設けられた、背景の色と異なる色の追加の印刷70を含んでいてもよい。例えば、ラベル10Cが貼付される検体収集容器16Cが白い背景で観察される場合、他の表示60がまず、ラベル10Cおよび/または検体収集容器16Cに白で印刷されてもよい。その後、第二の色、例えば黒の印刷70が表示60に重ねて印刷されてもよい。したがって、検体収集容器16Cのラベル10Cを前から見た場合、例えば、検体収集容器16Cの外面に設けられたラベル10Cを直接見た場合、黒い印刷が見える。検体収集容器16Cのラベル10Cを背面、すなわち裏面から見た場合、例えば、試験管の内面を前述のような観察窓、または、試験管74のうちラベル10Cにより覆われていない部分のいずれかを通して見た場合、白い印刷が見える。したがって、この構成では、医師にとっては判別しやすい黒い印刷が見えるという利点が得られ、その一方で、自動ビューワは白い印刷を検出し、その上に重ねて設けられた黒い印刷は処理しない。

他の構成において、検体収集容器16Cを観察する時の背景の色と実質的に同じ第一の色のフラッドコーティング80が、ラベル10Cおよび/または検体収集容器16Cの少なくとも一部を覆うように設置されてもよい。フラッドコーティング80は、ラベル10Cおよび/または検体収集容器16Cの、表示60より広い領域に渡って印刷されてもよい。この構成において、背景の色と異なる第二の色の印刷70が、上述のものと同様の方法でフラッドコーティング80上に印刷されてもよい。フラッドコーティング80を利用する利点は、印刷70を他の表示60に重ねて設ける場合ほど精密に印刷70の位置合わせを行う必要がないことである。例えば、幅1mmの白い容量表示線が透明なラベルに表示60として印刷され、幅1mmの黒い容量表示線の印刷70が白い容量表示線の表示60と重ねて印刷される場合、印刷70の部分が意図せずにラベル10Cの裏面から見えて自動ビューワによって検出されることを防止するために、表示60と印刷70との位置合わせは完璧に行わなければならない。したがって、印刷70の幅をより細くし、または、より大きなフラッドコーティング80をラベル10Cおよび/または検体収集容器16Cに設けることにより、印刷精度の許容範囲を広げることができる。

図10〜11を再び参照すると、ラベル10Cを検体収集容器16Cの外面59に貼付したときに、ラベル10Cの表面14Bに印刷された他の表示60の少なくとも一部、および/または、図8〜9に示されるように観察窓50上またはその内側に設けられた追加の表示58は、印刷62と位置合わせされてもよい。印刷62は、検体収集容器16Cに設けられた容量表示線を含んでいてもよい。状況により、他の表示60および/または追加の表示58の少なくとも一部により、検体収集容器16Cの印刷62の一部が覆われてもよい。検体収集容器16C上の印刷62は、検体収集容器を観察する時の背景の色と実質的に同じ色であってもよい。図11に示されるように、印刷62は1本または複数の容量表示線を含んでいてもよい。

図12〜13を参照すると、別のラベル10Dが示されており、その中において、他の表示60は注入指標と容量表示を含んでいてもよい。図12は、観察窓50の内側に、ラベル10Dが貼付された検体収集容器を観察するときの背景の色と実質的に同じ色で印刷された他の表示60を示している。背景の色とは異なる各種の色の追加の印刷70が、対応する表示60に重ねて印刷され、各種の色の追加の印刷70がラベル10Dの表面14Dからしか見えないようになっている様子が示されている。同様に、図13は、背景の色とは異なる各種の色の追加の印刷70が背景の色と同じ色のフラッドコーティング80に重ねて印刷された、同じラベルを示している。

図14を参照すると、色付の背景で自動観察される検体収集容器16Dは、開放上端20Dと、閉鎖下端22Dと、それらの間に延びて、その中に検体を受けるようになされた内部26Dを形成する側壁24Dと、を含む。検体収集容器16Dは、側壁24D上の印刷、例えば、側壁24Dの外面に配され、または側壁24Dの一部の内側に配された印刷を含んでいてもよい。前述のように、印刷は検体収集容器16Dを観察するときの背景の色と実質的に同じ色であってもよい。印刷は、前述のような容量表示線の指標および/または識別表示を含んでいてもよい。

再び図14を参照すると、検体収集容器16Dの側壁24Dは、側壁24の少なくとも一部から視覚的に区別できるようにするための表面修飾特徴物(surface enhancement feature)86を有する無色の表示84を含んでいてもよい。表面修飾特徴物86は、検体収集容器16Dに無色の表示84をエッチング、ローレット切り、またはインモールドすることによって設けられてもよい。他の実施形態において、表面修飾特徴物86によって、無色の表示84と検体収集容器16Dの側壁24Dとを視覚的に区別できるように、表面テクスチャ(surface texture)に違いが生じる。他の実施形態において、無色の表示は少なくとも1本の容量表示線を含んでいてもよい。無色の表示84はどの向きに設けてもよく、例えば実質的に垂直でも実質的に平でもよい。無色の表示は、検体収集容器16Dの長さまたは円周の全体または一部に渡ってもよい。

図15を参照すると、ラベル10が貼付されて、その中に生体試料が収容された検体収集容器16が、色付の背景100を背にして設置されている。検体収集容器16は、カメラまたはその他の電子センサ102と直線上に並べられ、検体収集容器16が電子センサ102によって分析されるようにすることができる。電子センサ102は、検体収集容器16の中に、所期の試験手順を実行するために十分な量の検体が収容されているか否かを判断する。電子センサ102は、検体収集容器16の中の検体が十分であるか否かを、表示44、例えば容量表示等を参照することによって観察してもよい。電子センサ102はまた、検体収集容器16の中の検体が十分であるか否かを観察窓18から観察してもよい。本明細書に記載したように、表示44と背景100は実質的に同じ色であるため、表示44は電子センサ102の障害とならない。他の実施形態において、表示44は無色であり、検体収集容器16の少なくとも他の部分から視覚的に区別できるようにするための表面修飾特徴物86を有する。このシステムでは、電子センサ102によって検体収集容器16の内容物の量を分析するステップは、検体収集容器の中に所期の試験手順を実行するために十分な検体があるか否かを判断するステップを含む。

特定の構成において、内部に生体サンプルが収容された検体収集容器16を色付の背景100を背にして設置すること、および検体収集容器16の内容物の量を分析することは、部分的または全面的に自動化されてもよい。画像から、サンプルの量がその試験の実行に十分であることが示された場合、その検体収集容器はそれに応じて分析される。画像から、検体収集容器の中に十分な量がないことが示された場合、その検体収集容器と内容物は廃棄される。

上記の詳細な説明では、ラベル、検体収集容器、および検体収集容器の内容量を分析するための自動工程について説明したが、当業者であれば、本発明の範囲と主旨から逸脱することなく、これらの実施形態に改良や変更を加えることができる。したがって、上記の説明は限定ではなく例示のためのものである。

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