投与装置

申请号 JP2015507476 申请日 2013-04-18 公开(公告)号 JP2015520703A 公开(公告)日 2015-07-23
申请人 バイエル・クロップサイエンス・アーゲーBayer Cropscience Ag; バイエル・クロップサイエンス・アーゲーBayer Cropscience Ag; 发明人 モロー,フアブリス;
摘要 本発明は、投与装置(1)に関する。投与装置(1)は、充填材を収容するために配置された収容室を有する収容容器(2)と、投与室が配置された投与容器(3)と、充填材を分注するための排出開口部を有する排出口(5)と、排出開口部を閉鎖し得る閉塞部材(4)と、バルブ(6)とを備え、ここで、バルブ(6)は、分注 位置 (61)および投与位置(62)を取ることが可能である。バルブ(6)は、投与位置において、投与室と収容室との間の投与接続部を開放し、かつ、投与室から排出開口部への出口通路を閉鎖し、さらに、バルブは、分注位置において、投与接続部を閉鎖し、かつ、出口通路を開放する。投与装置(1)は、側面を有する円筒状のバルブシート(8)をさらに備える。投与容器(3)とバルブシート(8)との間の接続導管(9)は、バルブシート(8)の側面の方へ開口している。投与装置(1)は、排出開口部(51)を閉鎖し得る閉塞部材(4)を備え、ここで、閉塞部材(4)は、閉塞部材(4)の回転がバルブ(6)を投与位置と分注位置との間で変位させるように、バルブ(6)に連結され、ここで、閉塞部材(4)は、バルブ(6)が自身の投与位置にある限り閉塞部材(4)が排出口(5)に係止し、かつ、バルブ(6)が自身の分注位置にある場合に閉塞部材(4)が排出口(5)に係止しないように、バルブ(6)および排出口(5)に連結される。【選択図】図4
权利要求

投与装置(1)であって、充填材を収容するための収容室(21)を有する収容容器(2)と、投与室(31)を有する投与容器(3)と、充填材を分注するための排出開口部(51)を有する排出口(5)と、バルブ(6)とを備え、前記バルブ(6)は分注位置(61)および投与位置(62)を取ることが可能であり、前記バルブ(6)は、前記投与位置において、前記投与室(31)と前記収容室(21)との間の投与接続部を開放し、かつ、前記投与室(31)から前記排出開口部(51)への出口通路を閉鎖し、前記バルブ(6)は、分注位置において、投与接続部を閉鎖し、かつ、前記出口通路を開放し、前記投与装置(1)は、側面を有する円筒基本形状をしたバルブシート(8)を有する、前記バルブ(6)を収容するためのバルブシート(8)をさらに備え、前記投与容器(3)と前記バルブシート(8)との間の接続導管(9)は、前記バルブシート(8)の前記側面の方へ開口し、前記投与装置(1)は、前記排出開口部(51)を閉鎖し得る閉塞部材(4)を備え、前記閉塞部材(4)は、前記閉塞部材(4)の回転が前記バルブ(6)を前記投与位置(62)と前記分注位置(61)との間で変位させるように、前記バルブ(6)に連結され、前記閉塞部材(4)は、前記バルブ(6)が自身の投与位置(62)にある限り、前記閉塞部材(4)が前記排出口(5)に係止し、かつ、前記バルブ(6)が自身の分注位置(61)にある場合に前記閉塞部材(4)が前記排出口(5)に係止しないように、前記バルブ(6)および前記排出口(5)に連結される、投与装置。前記バルブ(6)は、前記投与装置(1)の前記円筒状バルブシート(8)に回転可能に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の投与装置(1)。前記閉塞部材(4)は、回転閉塞部材として構成され、前記閉塞部材(4)は、回転不能に前記バルブ(6)に接続されることを特徴とする、請求項2に記載の投与装置(1)。前記バルブ(6)の回転運動は、前記バルブシート(8)に形成された突起部または切欠部によって制限され、前記突起部または切欠部は、前記バルブ(6)内に対応して形成される切欠部または突起部と協働することを特徴とする、請求項2または3のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記閉塞部材(4)は第1付加物または凸部を備え、前記バルブ(6)に形成された第2付加物または凸部と、ポジティブ嵌合によって回転方向に協働することを特徴とする、請求項3または4のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記排出口(5)は、前記排出口(5)に設けられ、周方向に延びるウェブを有する、実質的に円筒基本形状であり、前記閉塞部材(4)は、少なくとも1つの回転位置において、前記排出口(5)のシリンダ軸に沿って係止するための周辺ウェブの後方に掛止するラグを備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記収容室(21)および前記投与室(31)は、投与装置(1)を枢動軸(33)周りに傾動させることで、充填材の少なくとも一部を前記収容室(21)から前記投与室(31)内へ充填できるように設けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記バルブ(6)はスリーブ状に形成され、前記スリーブは4つの開口部(63、64、65、66)を備え、これら互いに関連する開口部の間でのみ、貫通接続が前記スリーブ内に形成されるように、2つの開口部はそれぞれ互いに関連することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記バルブ(6)は、前記バルブ(6)が第1端面および第2端面(68、69)ならびにケーシング(70)および内部空間を有するように円筒基本形状であり、前記第1端面(68)は第1開口部(63)を備え、前記第2端面(69)は第2開口部(64)を備え、前記ケーシング(70)は第3開口部および第4開口部(65、66)を備え、隔壁(67)は前記内部空間に配置されることを特徴とする、請求項8に記載の投与装置(1)。前記内部空間は第1空間および第2空間を備え、前記第1空間は隔壁(67)によって前記第2空間と隔てられ、前記第1空間は、前記第1開口部および前記第3開口部(63、65)を介して前記バルブの外側からアクセス可能であり、前記第2空間は、前記第2開口部および前記第4開口部(64、66)を介して前記バルブの外側からアクセス可能であることを特徴とする、請求項9に記載の投与装置(1)。前記第1空間は、前記第2開口部および前記第4開口部(64、66)を介して外側からアクセス不可能であり、前記第2空間は、前記第1開口部および前記第3開口部(63、65)を介して外側からアクセス不可能であることを特徴とする、請求項10に記載の投与装置(1)。前記収容容器(21)および前記投与容器(31)は、一体に形成されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記投与容器(31)は、充填レベルインジケータ(32)を備えることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の投与装置(1)。前記閉塞部材(4)は、チャイルドプルーフロックを備えることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の投与装置(1)。

说明书全文

本発明は、収容容器および投与容器を備える投与装置に関する。投与装置は、収容容器の収容室内の充填材を、投与の態様で分注するために設けられる。

このために、充填材の一部は通常、まず収容室から投与容器の投与室内へ移送される。この工程は、ユーザが所望する量の充填材が投与室に収容されるまで繰り返される。そこで、この充填材の量は、投与装置の排出口上の排出開口部を介して外側へ排出されることで、投与室から取り除かれる。

一般的には、投与装置は、排出開口部を閉鎖することで充填材の不用意な排出を防ぐとされる閉塞部材をさらに備える。

このような投与装置は、欧州特許出願公開第2243721号から公知である。この投与装置は、充填材を収容するための収容室を有する収容容器および投与容器を備え、ここで、収容室は収容容器に配置され、投与管路を経て投与容器に配置された投与室に接続される。投与装置に設けられた排出口および閉塞部材は、投与容器に配置される。さらに、投与装置はバルブを備える。バルブは、投与管路を閉鎖または開放し得るように構成される。閉塞部材はバルブに連結され、これにより、投与管路が開放される場合に、閉塞部材が排出口に係止される。

欧州特許出願公開第2243721号の投与装置の投与室は、とりわけ排出口を直接投与室上に配置するため、規格外の設計を有している。この目的のために、投与装置は支持面上に直立していなくてはならないので、充填レベルインジケータが設けられていたとしても、充填レベルの判定は困難である。しかし、投与室を傾動させることで投与室の充填が起こり、投与室は、傾斜が小さい場合よりも傾斜が大きい場合の方がより多く充填される。正確な充填レベルを達成するために、投与装置は、充填レベルを読み取るべく、傾動した後に何度でも繰り返し直立で配置されなくてはならない。

欧州特許出願公開第2243721号からの投与装置の他の欠点は、閉塞部材の複雑な構造であり、この構造は、バルブとの連結を確立するためにいくつかの要素から構成されなくてはならない。この解決策のその他の欠点は、充填材が収容室から投与室内へ充填されるとき(すなわち、投与中に)、排出口は、収容室からバルブの所定の位置でアクセス可能になることである。投与装置、特に閉塞部材を誤って使用した場合、充填材は不利な状況で排出口を介して外側へ漏れることがある。

欧州特許出願公開第2243721号明細書

したがって、本発明の目的は、投与室の形状を可能な限り対称にする設計を有し、これにより、投与装置が傾動された場合の投与室にある充填材の充填レベルの推定における利点を得ることができ、さらに、投与処理中の不用意な充填材の排出に対して、可能な限り十分な設計が確保されると同時に、可能な限り単純な設計を有する投与装置を提供することである。

本発明によれば、この目的は、収容室が配置された収容容器と、投与室が配置された投与容器と、充填材を排出するための排出開口部を有する排出口と、バルブとを備える、投与装置によって達成される。バルブは、収容室と投与室との間での充填材の移送を許容する投与位置、および、投与室からの充填材の分注を許容する分注位置を取ることができる。本発明によれば、バルブは、投与位置において、投与室と収容室との間の投与接続部を開放し、かつ、投与室から排出開口部への出口通路を閉鎖し、さらに、バルブは、分注位置において、投与接続部を閉鎖し、かつ、出口通路を開放するとされている。このようにして、投与中、つまり、好ましくは液体、粉末または粒の形状で供給される充填材の少なくとも一部を、収容室から投与室内へ充填している間、充填材は不用意に排出開口部に到達できないことを実現し得る。この場合、バルブの完全封止は実質的に達成不可能であるため、本発明の教示は、投与接続部または出口通路の完全閉鎖を仮定していないことに留意が必要である。むしろ、閉鎖は、技術的に実現し得る基準との関連において常に見られる。投与装置は、バルブを収容するためのバルブシートをさらに備え、バルブシートは、ディスク状の2つの端面および2つの端面に接続する側面によって画成される円筒基本形状を有する。投与容器とバルブシートとの間の接続導管は、バルブシートの側面の方へ開口している。したがって、特に、排出口が投与容器上に直接配置されることを回避することができ、これにより、投与室を対称的な形状とすることができる。

本発明によれば、投与装置は排出開口部を閉鎖し得る閉塞部材を備え、ここで、閉塞部材は、閉塞部材の回転がバルブを投与位置と分注位置との間で変位させるように、バルブに連結され、ここで、閉塞部材は、バルブが自身の投与位置にある限り閉塞部材が排出口に係止し、かつ、バルブが自身の分注位置にある場合に閉塞部材が排出口に係止しないように、バルブおよび排出口に連結される。

閉塞部材は、排出開口部を閉鎖することができ、かつ、バルブが自身の投与位置にある限り閉塞部材が排出口に係止するようにバルブに連結されるので、排出開口部は、充填材が投与接続部を経て収容室から投与室へ入ることができる限り、閉塞部材によって閉鎖されたままである。このような連結によって、充填材の不用意な排出に対する追加の予防手段を実現することができる。この場合、例えば閉塞部材を着脱可能な閉塞キャップとして構成することができる。

さらに、バルブを設け、円筒状のバルブシートにおいて回転可能にすることが有利である。好ましくは、バルブは、自身の投与位置と分注位置との間で回転し得る。

また、閉塞部材は、回転閉塞部材として構成された本発明に従う。閉塞部材とバルブとの間では連結が施される。例えば、閉塞部材が回転不能にバルブに接続されるような連結であってもよい。これにより、閉塞部材の回転中にバルブが相互に変位可能であることが達成できる。したがって、投与装置のユーザは、通常はユーザが容易に利用できるように配置された閉塞部材を回転させることで、バルブを投与位置または分注位置内へ移動させることができる。

好ましくは、バルブシートに回転可能に配置されたバルブの回転運動は制限される。例えば、バルブの投与位置が自身の分注位置に対して所定の角度、例えば、30度、45度または90度だけオフセットするように、バルブを設けることができ、また、他の角度もまた可能である。好ましくは、バルブが実質的に所定の角度を越える回転を行うことができるように、バルブの動作は制限される。特に好ましくは、バルブシートまたはバルブにそれぞれ形成された突起部または切欠部を協働させることによって、バルブの回転運動の制限は達成される。例えば、バルブシートは、第1角度範囲にわたって周方向に延びる突起部を有することができ、バルブは、第2角度範囲にわたって周方向に延びる切欠部を有することができる。周方向に離間している2つの端部は、突起部によってバルブシート状に形成され、それに対応して、周方向に離間している他の2つの端部は、切欠部によってバルブ状に形成される。次に、回転運動の制限は、それぞれバルブシート上の1端部とバルブ上の1端部との間の回転方向におけるポジティブ嵌合によって実現され、このようなポジティブ嵌合は、バルブの2つの異なる角度位置においてもたらされる。それに対応して、バルブの回転運動の制限はまた、バルブシート上の切欠部およびバルブ上の突起部によって実現することができる。

好ましくは、閉塞部材は、凸部および付加物を含むバルブを備える。回転方向におけるポジティブ嵌合のために、凸部および付加物は協働することができ、これにより、閉塞部材の回転が、バルブの対応する回転を引き起こし得る。このようにして、閉塞部材とバルブとの間の連結を有利に実現することができる。また、連結を可能にするために、対応する態様で、閉塞部材上の付加物およびバルブ上の凸部を設けることが可能である。

好ましくは、投与装置の排出口は円筒基本形状を有し、排出開口部は、円筒状排出口の端面の領域に配置される。

好ましい実施形態によれば、排出口の周方向に延びる雄ねじが排出口の外側に配置される。排出口の雄ねじは、閉塞部材内側の周方向に延びる閉塞部材の雌ねじと嵌合する。閉塞部材は、閉塞部材の雌ねじを排出口の雄ねじにねじ込むことで、排出口に係止する。したがって、排出口の雄ねじから閉塞部材の雌ねじを緩めることで、閉塞部材と排出口との係止が解除される。

あるいは、排出口は、周方向に延びるウェブを自身の外側に備え、閉塞部材はラグを備える。ラグは、閉塞部材の少なくとも1つの角度位置において、ウェブの後方に掛止するために設けられる。ウェブとラグとの間の排出口の円筒軸方向におけるポジティブ嵌合のために、排出口に対する閉塞部材の相対運動は、この方向において制限され、これにより、対応する係止を達成することができる。同様に、排出口/閉塞部材に形成される溝、および閉塞部材/排出口に形成されるウェブによって、係止を実現することができる。

本発明の好ましい形態によれば、収容室から投与室への充填材の充填は、投与装置を枢動軸周りに傾動させることで行われる。本発明の特定の利点は、投与装置を同じ枢動軸、または平行枢動軸周りに傾動させることで、充填材を分注し得ることにある。

本発明の他の好ましい実施形態では、バルブは、実質的に円筒基本形状をしたスリーブの形状で形成される。この場合、スリーブは、スリーブのスリーブ壁に4つの開口部を有する。4つの開口部は、互いに関連する2組に分けられ、これら互いに関連する開口部の間でのみ、貫通接続がスリーブ内に形成される。

特に好ましくは、バルブは第1端面および第2端面ならびにケーシングおよび内部空間を有し、ここで、内部空間はバルブの基本形状に関連し、内部空間はケーシングによって少なくとも部分的に囲まれる。また、これらの実施形態では、第1端面は第1開口部を備え、第2端面は第2開口部を備え、ケーシングは第3開口部および第4開口部を備える。また、バルブの内部空間は、2つの部分空間である第1空間および第2空間を備える。この場合、第1空間は、内部空間に配置された隔壁によって第2空間と隔てられている。この場合、隔壁は任意の適切な形状を有する。内部空間は分けられており、空間の各々は、4つの開口部のうちの2つによってそれぞれ内部空間の外側からアクセス可能である。第1空間は、第1開口部および第3開口部を介してアクセス可能であり、第2空間は、第2開口部および第4開口部を介してアクセス可能である。反対に、第1空間は、好ましくは、第2開口部および第4開口部を介してアクセス不可能であり、それに対応して、第2空間は第1開口部および第3開口部を介してアクセス不可能である。このようにして、互いに離間したバルブの内部空間に2つの管路が画定され、いずれの場合にも、バルブのケーシング内の2つの開口部によって、2つの管路の端部が形成される。いずれにしても、管路の端部の2つの開口部は、必ずしも互いに離間しなくてもよく、これにより、これら2つの開口部もまた、端面およびケーシングにわたって延びる単一の開口部であると見なされる。

本発明の有利な実施形態によれば、収容容器および投与容器は単体として構成され、単純設計の利点を伴うことができる。排出口および/またはバルブシートはまた、収容容器および/または投与容器とともに一体的に形成され得る。閉塞部材および/またはバルブを除いて、投与装置の全ての部品を一体的に形成することは特に有利である。投与装置の製造に適した材料は、主にプラスチックである。特に有利には、少なくとも収容容器および投与容器は、透明または半透明の材料から製造される。

好ましくは、投与容器は充填レベルインジケータを備える。充填レベルインジケータは、投与室にある充填材の一部の量を示すために役立つ。充填レベルインジケータが標示線を含む場合は特に有利であり、標示線は投与室の形状に適合し、これにより、投与室における充填材の同じ充填レベルが、複数の傾斜角、好ましくは、投与装置の枢動軸周りの角度範囲の全ての傾斜角の標示線によって示される。例えば、投与室が円筒基本形状である場合、標示線は略円形であってもよい。充填レベルインジケータが複数の標示線を備えるとすると、この場合好ましくは、いくつかの標示線は同心の部分的円部として実現することができる。標示線は、単一の線部または複数の線部および/またはマーキングポイントから構成され得る。

チャイルドプルーフロックを有する閉塞部材を提供することもまた有利である。この場合、例えば、閉塞部材の特殊設計によってチャイルドプルーフロックを実現することができ、ここで、閉塞部材の少なくとも2つの異なる機構を同時に作動させることで、閉塞部材の掛止を排出口から解除することができる。閉塞部材は回転閉塞部材として構成されているので、解除のためには、回転閉塞部材を同時に軸方向に押し下げる間に回転閉塞部材を回転させることが必要である。したがって、上述の閉塞部材とバルブとの間の回転不能な接続に関する実施形態の場合、閉塞部材の部品のみがバルブに回転不能に接続されてもよい一方で、閉塞部材のその他の部品は、上述の軸方向への押し下げなどの追加措置が取られる直前に、回転不能な態様でバルブに接続される。

図1〜図6を参照して、本発明を以降により詳細に説明する。

本発明に従う投与装置の実施形態の概略図である。

本発明に従うバルブの下方部分の実施形態の概略図である。

本発明に従うバルブの下方部分の他の実施形態の概略図である。

本発明に従うバルブの下方部分のその他の実施形態の概略図である。

本発明に従う投与装置の他の実施形態の外形図である。

図3の投与装置の分解図である。

図3の投与装置のバルブの斜視図である。

図3の投与装置のバルブの他の斜視図である。

図3の投与装置のバルブのその他の斜視図である。

図3の投与装置の横断面図である。

図3の投与装置の他の横断面図である。

詳細には、図1は、本発明に従う投与装置1の概略図を示している。投与装置1は、収容室21が配置された収容容器2と、投与室31が配置された投与容器3と、排出口5の排出開口部を閉鎖し得る閉塞部材4と、バルブシート8とを備える。さらに、投与装置1はバルブ6(例えば図3も参照)を備えるが、バルブ6は、実線61または破線62としてのみ、非常に概略的に図示されている。バルブ6のいわゆる投与位置は、実線61によって示される一方、破線はバルブ6の分注位置を示すとされている。バルブが投与位置(実線61)にある場合、充填材(図示せず)は、収容室21から投与室31へ移動することができ、その逆も同様である。しかし、バルブ6のこの位置では、充填材は排出開口部51に実質的に到達することができない(この場合、バルブの不完全な緊密性を考慮すべきである)。バルブが分注位置(破線62)にある場合、充填材は投与室31から排出口5へ移動することができるが、収容室21へは移動することができない。同時に、収容室21にある充填材は排出口5に到達することができない。

図2a、図2bおよび図2cは、本発明に従う投与装置1のバルブ6の下方部分に係る実施形態の3つの異なる実施例の概略図である。図2a〜図2cは、バルブ6の開口部64および66の配置をより詳細に図示するものである。

完全に、または部分的に一致する図2a〜図2cにおける要素または特徴には、同じ参照番号が付される。

図2a〜図2cのバルブ6は、円筒基本形状であり、実質的に円板状の第1端面(図示せず)と、第2の実質的に円板状の端面69と、2つの円板状端面に接続するケーシングまたは側面70とを有する。

図2aにおいて、開口部64は第2端面69に配置され、開口部66は側面70に配置される。両開口部64および66は、周縁部731によって隔てられている。

図2bにおいて、開口部64は第2端面69に配置され、開口部66は側面70に配置される。しかし、図2bでは、開口部64および開口部66は互いに通じ、これら2つの開口部もまた、側面70の1つの開口部と見なしてもよい。

図2cはバルブ6の他の実施形態を示しており、ここで、図2bと同様に、開口部64は第2端面69に配置され、開口部66は側面70に配置され、これにより、開口部64および開口部66は互いに通じる。さらに、図2cの実施形態では、一対の開口部64および66は、ウェブ74によって別の一対の開口部64*および66*と隔てられている。

本発明の好ましい実施形態では、図2a〜図2cのバルブ6は、別の2つの開口部63および65(例えば図4a参照)を備え、開口部63はバルブ6の第1端面に画定され、開口部65はバルブ6の側面70に画定されるが、図2a〜図2cに示すバルブ6の表示からは視認することができない。

図3は、本発明に従う投与装置1の好ましい実施形態を示している。図1および図2の要素または特徴と、完全に、または部分的に一致する要素または特徴には、同じ参照番号が付される。これはまた、別の図面にも準用される。例示的な実施形態の説明において、例示的な実施形態およびその個別の要素を様々な視点で描写した図3だけでなく図4〜図6を以下に参照する。

図3の投与装置1の場合、収容容器2は実質的に矩形をなすように形成され、収容容器2は、弧を描く拡張部分22を介してバルブシート8へ遷移する。収容容器2の角部23は丸みを帯びている。投与容器3は、拡張部分22またはバルブシート8の横方向に配置される。したがって、投与容器3およびバルブシート8は、投与装置の支持面11に対してほぼ同じ鉛直高さを有している。投与容器3とバルブシート8との間に延びる接続導管8は、実質的に平に延びる。

投与容器3は、丸みが付いた角領域34を有する円筒基本形状からなり、投与装置1が非傾斜面に配置されている場合、投与容器3のシリンダ軸33は水平方向に延びる。投与容器3の軸方向の拡張は、径方向への拡張よりも小さい。換言すれば、この例示的な実施形態では、実質的に円筒状の投与容器の高さは、自身の直径よりも小さく、この場合、ほぼ半分の高さである。

投与室31は、円筒状の形状で特に対称的に構成され、これにより、投与容器3上に標示線321が設けられ、標示線321は、(図面上は、このうち片方のみが示される)端面35の両方に同心の部分的円部の形状で構成される。このようにして、シリンダ軸33または平行枢動軸周りの複数の傾斜角、すなわち、約270度の角度範囲に対して、投与室にある充填材の一部の充填レベルを示すことができる。この場合の標示線321のうちの1つは、全ての傾斜角に対して同じ充填レベルを示す。また、標示線321で示される充填レベルを意味するmlでの測定値322は、標示線321の各々に割り当てられる。

シリンダ軸33が水平に延びる投与装置1の開始位置から始まって、投与装置1をシリンダ軸33と平行に枢動軸周りに傾動させることで、充填材の一部を収容室から投与室内へ移送することができ、その逆も同様である。充填材はまた、投与装置1を平行枢動軸周りに傾動させることで、排出開口部51を経て投与室から外側へ分注され得る。

同時に、図4の投与装置の図は、シリンダ軸33に平行な枢動軸が、もちろん、投与装置が充填材を盛る/分注するために周りで傾動され得る枢動軸だけではないことを明らかにしている。しかし、標示線によって充填材31の充填レベルを正確に読み取ることができるように、シリンダ軸33が平行になるような方向に投与装置を配置する必要がある。

閉塞部材4は、排出口5を閉鎖する回転閉塞部材として構成される。バルブシート8はバルブ6のために回転可能な支持部を形成する。

さらに、閉塞部材4はチャイルドプルーフロックを備える。このために、閉塞部材は2つの部品からなる。閉塞部材の内側部品は、閉塞部材4の外側部品に回転可能に、かつ移動可能に取り付けられる。投与装置1が直立位置(特に図6aおよび図6bに示す位置)にある際に閉塞部材4が排出口5上にある場合、それにもかかわらず、閉塞部材5の外側部品を、外側部品に配置されたばね部材のばねに対して押し下げることによって、外側部品に配置され、内側部品の方を向く突起部または凸部は、これらに対応する内側部品に配置され、外側部品の方を向く凸部または突起部内へ掛止し、かつ、周方向にある凸部または突起部とのポジティブ嵌合を確立させることができ、これにより、閉塞部材4の外側部品の回転は、閉塞部材4全体の回転を引き起こす。したがって、投与装置1を開く(閉塞部材4を回転させると同時に押し下げる)ために、2つの操作が必要となり、幼児が投与装置の内容物に到達することをより困難にする。

さらに、排出口5は円筒基本形状を有する。排出口5の上端面は排出開口部51を構成する。充填材は、排出開口部51を経て投与室31から外側へ分注される。

排出口5の周方向に延びる雄ねじ53は、排出口5の外側に配置される。排出口5の雄ねじ53は、閉塞部材4内側の周方向に延びる閉塞部材4の雌ねじ(図示せず)と嵌合する。閉塞部材4は、閉塞部材4の雌ねじを排出口5の雄ねじ53にねじ込むことで、排出口5に係止する。したがって、排出口5の雄ねじ53から閉塞部材4の雌ねじを緩めることで、閉塞部材4と排出口5との係止が解除される。

排出口5の外側に配置された雄ねじ53および閉塞部材4内側の雌ねじの代替として、排出口5の周方向に延びる2つのウェブが排出口5の外側に配置される。いずれの場合も、ウェブは排出口5の周方向の半分以下の長さにわたって延びる。こうして、周方向における2つの空隙がウェブの間に形成される。閉塞キャップ4の適切な角度位置が与えられると、閉塞キャップに配置された2つのラグは2つのウェブの後方に掛止し、これにより、1つのラグと1つのウェブとの間で、排出口5の軸方向におけるポジティブ嵌合がそれぞれもたらされる。したがって、この角度位置では、閉塞部材4は排出口5に係止する。こうして、所定の角度位置においてのみ、すなわち、閉塞キャップ4が所定位置にある場合に閉塞キャップ4上のラグが空隙に重なる角度位置においてのみ、閉塞部材4を排出口5から取り外す、または閉塞部材4を排出口5上に配置することが可能になる。

投与装置1のバルブシート8は、バルブ6を収容するように構成される。バルブ6は、バルブシート8に回転可能に取り付けられる。

図5a、図5b、図5cの各々は、図3および図4に示す投与装置1のバルブ6の拡大斜視図である。バルブ6は、おおよそ円筒基本形状であり、実質的に円板状の第1端面68と、(図6bでは、第2端面69の円周は点線73で示される)第2の実質的に円板状の端面69と、2つの円板状端面に接続するケーシング70、ならびに2つの端面68および69によって限定される内部空間と、ケーシング70とを有する。第2端面69は半円形閉鎖部および半円形開口部を備える。半円形開口部は、ウェブ74の端部によって2つの四半円形開口部に分けられる。

第1円形開口部63は、第1端面に配置される。第2開口部64は、第2端面に配置され、四半円形開口部のうちの1つによって画定される。四半円形開口部64は、その円周(点線73参照)に縁部を有さない。2つの別の開口部65および66は、ケーシングに配置される。バルブ6の好ましい実施形態では、第2開口部64および第4開口部66は互いに通じ、これにより、これら2つの開口部もまた、ケーシング70の1つの開口部と見なしてもよい。その他の実施形では、異なる開口部を合流させるか、あるいは、4つの開口部全てをケーシング材料によって互いに離間させることもできる。例えば、周縁部が点線73の領域に設けられることが想定されるが、これは、開口部64および開口部66の分離を意味している。

開口部63、64、65および66に加えて、バルブ6はさらに2つの開口部を備える。一方は第4開口部66に隣接するバルブ6のケーシング70に画定され、ウェブ74によって第4開口部66と隔てられており、他方は、第2の四半円形開口部によって第2端面69に画定され、ここで、この開口部は、ウェブ74の端部によって第2開口部64と隔てられる。この実施例によって示されるように、バルブ6は4つの開口部63、64、65および66より多くの開口部を備えてもよい一方で、これら開口部は、バルブ6を介して溝を形成する機能を提供する。ウェブ74および特定の端部741の目的は、主に、バルブシート8についてバルブ6を所定位置で保持し、開口部65が投与装置のあらゆる位置に入り込むことを防ぐことである。その結果、ウェブ74を持たずに、バルブは開口部64および66を備え、開口部64および66は、この場合半円形(180度)の範囲にわたって延びる。

内部空間は、第1空間および第2空間を備える。第1空間は、第1開口部63および第3開口部65を介して外側からアクセス可能である。第2空間は、第2開口部64および第4開口部66によって外側に向かって開口し、内部空間では、隔壁67によって第2空間と隔てられている。

ウェブ74は、径方向から見た外周点線73にある下方端部741を有し、仕切壁67に対して垂直に延びる。第2端面69の閉鎖部の端部741および縁部691は、同一円周上にあり、バルブ6の使用位置では、端部741および縁部691はバルブシート8に基礎を置き、これにより、バルブシート8でのバルブ6の非傾斜配置を確実にする。

バルブ6が投与位置にある場合、第4開口部66は、投与室31または接続導管9に面する。この位置では、投与装置1を傾動させることで、収容室21に収容される充填材を、バルブ6の第2開口部64、第2空間および第4開口部66を介して収容室21から投与室31へ移送することができる。隔壁67は、処理中に充填材が第1空間へ入ることを防ぐ。

バルブ6が分注位置にある場合、第3開口部65は投与室31に面する。この位置では、充填材は、第2開口部64を介して収容室21から第2空間へ入ってもよいが、隔壁67によって第1空間に入ることができなくなる。これに対して、投与室31にある充填材の一部は、第3開口部65を介して第1空間に入ることができるため、第1開口部63を介して排出口5に到達することができる。

円筒基本形状のバルブ6のシリンダ軸周りにバルブ6を約90度回転させることで、バルブ6は投与位置から分注位置へ移送される。逆方向の対応する回転は、バルブ6の分注位置から投与位置への遷移を引き起こす。バルブ6の切欠部71が確立するバルブシート8に配置された突起部との周方向のポジティブ嵌合によって、投与位置から90度以上大幅な、あるいは分注位置から90度のバルブ6の回転が防止される。

また、バルブ6は付加物72を備える。付加物72は、周方向のポジティブ嵌合によって閉塞部材4の凸部と協働するために設けられる。したがって、閉塞部材4のバルブ6への回転不能な連結が実現され、閉塞部材4の回転によってバルブ6の対応する回転を引き起こし得る。

図6aは投与装置1の横断面図を示している。この図において、バルブ6は自身の投与位置を取る。バルブ6の投与位置では、第4開口部66は投与室31または接続導管9の方向を指向する。したがって、収容室21にある充填材の少なくとも一部は、収容室21から収容室21と投与室31との間の開放された投与接続部を経て、投与室31へ入ることができる。開放された投与接続部は、この場合、バルブ6の第2開口部64、バルブの内部空間における第2空間、およびバルブ6の第4開口部66によって形成される。バルブ6の内部空間を2つの空間に分ける隔壁67は、収容室21または投与室31から排出口5、排出開口部51への出口通路を同時に閉鎖する。

バルブ6の投与位置では、閉塞部材4は追加的に排出口5に係止する。

図6bでは、バルブ6は自身の分注位置を取る。バルブ6の投与位置では、第3開口部65は、投与室31または接続導管9の方向に指向する。開放された出口通路は、バルブ6の第3開口部65、隔壁67によって分けられたバルブ6の内部空間内の第1空間、およびバルブの第1開口部63によって形成される。投与室31にある少なくとも一部の充填材は、投与室31から出口通路を経て排出口5および排出開口部51に入ることができる。同時に、バルブ6の隔壁67は、充填材が収容室21から投与室31および排出口5へ入ることを防止し、またその逆も同様である。

バルブ6の分注位置では、閉塞キャップ4は排出口に係止せず、ユーザが適切な方法で取り外すことができる。

1 投与装置 11 支持面 2 収容容器 21 収容室 22 拡張部分 23 角部 3 投与容器 31 投与室 32 充填レベルインジケータ 33 シリンダ軸 34 角領域 35 端面 321 標示線 322 銘刻文字 4 閉塞部材 5 排出口 51 排出開口部 53 雄ねじ 6 バルブ 61 線 62 線 63 第1開口部 64 第2開口部 65 第3開口部 66 第4開口部 67 隔壁 68 第1端面 69 第2端面 691 縁部 70 ケーシング 71 切欠部 72 付加物 73 線 731 周縁部 74 ウェブ 741 端部 8 バルブシート 9 接続導管

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