液体の製品を分注するための分注装置

申请号 JP2014558822 申请日 2013-02-21 公开(公告)号 JP2015508047A 公开(公告)日 2015-03-16
申请人 メザーウェア,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー; 发明人 ニールセン,ケルド・クローグ;
摘要 分注装置(1)は、第2のチャンバ(5)内で長手方向に移動可能な第1のチャンバ(4)を備える。第1のチャンバ(4)は、第2のチャンバ(5)の内面に対して密封するように 接触 する外面を有する。中間弁(3)は、第1のチャンバ(4)の内部及び第2のチャンバ(5)の内部間に配置され、中間弁(3)は、少なくとも1つの開口(8)を設けた弁座プレート(7)及び弁座プレート(7)の少なくとも1つの開口(8)を覆うための少なくとも1つのフラップ(10)を有する弁フラッパプレート(9)を含む。少なくとも1つのフラッパ(10)は、第1のチャンバ(4)を第1の長手方向に移動させる際、液体の製品を第1のチャンバ(4)の内部空間から第2のチャンバ(5)の内部空間に流すことを可能にする開 位置 に移動し、かつ第1のチャンバ(4)を反対向きの第2の長手方向に移動させる際、液体の製品の流れを制限する閉位置に移動する構成である。【選択図】図1
权利要求
  • 液体の製品を含む容器から前記製品を分注するための分注装置であって、
    第1のチャンバ及び第2のチャンバであって、第1のチャンバが第2のチャンバ内にて長手方向に摺動可能に構成され、第1のチャンバが第2のチャンバの内面に対して密封するように接触する外面を有する、第1のチャンバ及び第2のチャンバと、
    前記第1のチャンバ及び前記容器の内部間に流体接続をもたらすように構成された少なくとも1つの入口開口を有する入口通路と、
    分注装置により分注される前記液体の製品を送達するように構成された出口通路であって、前記第2のチャンバに流体接続される出口通路と、
    前記第1のチャンバの内部及び前記第2のチャンバの内部間に配置された中間弁であって、少なくとも1つの開口を設けた弁座プレート及び該弁座プレートの少なくとも1つの開口を覆うように構成された少なくとも1つのフラッパを有する弁フラッパプレートを含んだ中間弁と を備え、
    前記少なくとも1つのフラッパが、前記第1のチャンバを第1の長手方向にて前記第2のチャンバに対して移動させる際に、前記液体の製品を前記第1のチャンバの内部空間から前記第2のチャンバの内部空間に流すことを可能にする開位置に移動し、かつ前記液体の製品を前記第2のチャンバから前記出口通路を通って分注するために、前記第1のチャンバを反対向きの第2の長手方向にて前記第2のチャンバに対して移動させる際に、前記液体の製品を前記第2のチャンバの内部空間から前記第1のチャンバの内部空間に流すことを制限する閉位置に移動するように構成されている、分注装置。
  • 前記中間弁が前記第2のチャンバを向く凸形状を有している、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記弁座プレートが前記第1のチャンバに当接し、
    前記弁フラッパプレートが前記弁座プレート及び前記第2のチャンバの内部空間の間に位置している、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記弁座プレートが、該弁座プレートの周縁部にて円を成すように配置された複数の開口を有している、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記開口が前記周縁部にて最も広い直径を有している、請求項4に記載の分注装置。
  • 前記開口が三角形状又は滴形状を有している、請求項5に記載の分注装置。
  • 前記弁フラッパプレートが2つ以上のフラップを有し、
    前記フラップが、前記弁フラッパプレートの周縁部にヒンジ状に接続され、
    前記弁フラッパプレートの周縁部が、前記第1のチャンバを長手方向に移動させる際に、前記弁座プレートの周縁部に接触して保持されるように構成されている、請求項4に記載の分注装置。
  • 前記弁フラッパプレートが、前記弁座プレートの開口を設けていない中心部の上に位置する前記弁フラッパプレートの中心部に開口を有し、
    前記複数のフラップが、それらの間における複数のT字形状の切込み部によって互いに分離されており、
    前記切込み部は、前記開口から前記弁フラッパプレートの周縁部に延びる第1の脚、及び前記弁フラッパプレートの周縁部の一部に沿って延びる第2の交差脚部を有している、請求項7に記載の分注装置。
  • 前記弁フラッパプレートが柔軟なプラスチック材料から作製されている、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記出口通路が閉鎖用部材を備えている、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記閉鎖用部材が弁となっている、請求項10に記載の分注装置。
  • 前記第1のチャンバ及び/又は前記第2のチャンバは、前記第1のチャンバを前記第2のチャンバ内にてどの程度の長さ移動させたかによって定まる前記第2のチャンバの容積を示す指標を含んでいる、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバが透明になっている、請求項12に記載の分注装置。
  • 前記第1のチャンバの外面が、実質的に長手方向に延びる1つ又は複数の凹部を有し、
    前記第2のチャンバが、前記第1のチャンバに最も近いその端点に舌片を有し、
    前記舌片が、その内側に外部突出エッジ部を有し、
    前記外部突出エッジ部が、前記舌片を外側から前記第1のチャンバに対して押し付ける際に、前記第1のチャンバの外面における凹部の少なくとも1つ内にて摺動するように構成されている、請求項13に記載の分注装置。
  • 前記凹部が、分注される前記液体の製品における種々の体積に対応するように定められた種々の長手方向の長さを有している、請求項14に記載の分注装置。
  • 各凹部は、前記第1のチャンバの実質的に反対側に配置されると共に同一長さを有する相手方の凹部を有している、請求項15に記載の分注装置。
  • 前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバが円筒形状となっている、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバ間の相対移動が摺動を含んでいる、請求項1に記載の分注装置。
  • 前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバ間の相対移動が回転移動を含んでいる、請求項1に記載の分注装置。
  • 液体の製品を含めるように構成された容器であって、
    前記容器に取り付けられ、かつ前記容器の内部をさらに含んだ請求項1に記載の分注装置を備えている容器。
  • 前記第1のチャンバが前記容器と一体化された部分となっている、請求項20に記載の容器。
  • 前記容器が、前記第1のチャンバとは反対側の前記容器の端部に少なくとも1つの通気口をさらに備えている、請求項21に記載の容器。
  • 前記第1のチャンバが前記容器に着脱可能に取り付けられるように構成されている、請求項20に記載の容器。
  • 前記第1のチャンバが前記容器に螺合されるように構成されている、請求項23に記載の容器。
  • 说明书全文

    [関連出願の相互参照]
    本願は、2012年2月22日に出願されたデンマーク特許出願第2012/00143号及び2012年9月11日に出願された米国特許出願第13/609,873号の優先権を主張するものである。 これらの出願の各々は、参照することによって、その全体をここに含むものとする。

    [発明の分野]
    本発明は、液体の製品、例えば、洗浄材料、合成洗剤、軟化剤(柔軟剤)、液体化粧石鹸、シャンプー、薬剤、シロップのような液体の食品、パルプ化マーマレード、チョコレートソース、ケチャップ、種々のドレッシング、ソース等を、液体の製品を含む容器から分注するための分注装置に関する。 さらに詳細には、本発明は、正確な一回分の液体の製品を定常的に送達することができ、液体の製品が容器から直接注がれることを効率的に防止でき、かつ必要とされる一回分の液体の製品の一部が、液体を分注した後に計量チャンバに残ることを防止できる液体ディスペンサーに関する。

    特許文献1は、一回分の液状媒体を分注するための分注装置を開示している。 かかる分注装置は、該分注装置の内部に配置された中間壁によって互いに分割された第1のチャンバ及び第2のチャンバを備えている。 入口通路は、第1のチャンバと液体の製品を含む容器の内部との間に流体接続をもたらすものとなっており、出口通路は、液体の製品を第2のチャンバから分注することを可能にするものとなっている。 そして、中間通路が、中間壁の縁の位置にて画定されており、一回分の液体の製品が第1のチャンバから第2のチャンバ内に流入することが可能となっている。 中間壁は、第1のチャンバに向かう方向に傾斜又は湾曲した部分を有している。 これによって、第1のチャンバが、分注動作中に分注装置をある方向に配向した際に、液体の製品を捕捉する空洞又は椀状領域を画定して、その結果、液体の製品が分注装置を直接通って流れることが防止されることとなる。

    国際特許出願公開第2009/076959号パンフレット

    特許文献1の分注装置に関する欠点は、粘着性を有する液体がディスペンサーから緩慢に流出し、かつ特に投与プロセスの最終段階にて、このような緩慢な流れによって、投与チャンバが空になる前にユーザーが投与を停止して、これによって、分注装置により分注される一回分の量に誤りが生じるということにある。

    そこで、本発明の実施形態の目的は、液体の製品を分注するための分注装置であって、粘着性を有する液体の製品の一回分を従来技術に係る分注装置よりも正確な方法によって分注することができる分注装置を提供することにある。

    本発明のさらなる目的は、液体の製品を分注するための分注装置であって、液体の製品が計量されることなく分配要素(dispenser、ディスペンサー、容器)を通って直接分注されることを防止できる分注装置を提供することにある。

    本発明のいくつかの実施形態では、液体の製品を含む容器から前記製品を分注するための分注装置を提供する。 分注装置は第1のチャンバ及び第2のチャンバを備えている。 第1のチャンバは第2のチャンバ内にて長手方向に摺動可能に構成され、第1のチャンバは第2のチャンバの内面に対して密封するように接触する外面を有している。 入口通路は、第1のチャンバ及び容器の内部間に流体接続をもたらすように構成された少なくとも1つの入口開口を備えるものとなっている。 出口通路は、分注装置により分注される液体の製品を送達するように構成されるものとなっている。 出口通路は第2のチャンバに流体接続されている。 中間弁は、第1のチャンバの内部及び第2のチャンバの内部間に配置されるものとなっている。 中間弁は、少なくとも1つの開口を設けた弁座プレートと弁座プレートの少なくとも1つの開口を覆うように構成された少なくとも1つのフラッパとを有する弁フラッパプレートを備えている。 少なくとも1つのフラッパは、第1のチャンバを第1の長手方向にて第2のチャンバに対して移動させる際に、液体の製品を第1のチャンバの内部空間から第2のチャンバの内部空間に流すことを可能にする開位置に移動し、かつ液体の製品を第2のチャンバから出口通路を通って分注するために、第1のチャンバを反対向きの第2の長手方向にて第2のチャンバに対して移動させる際に、液体の製品を第2のチャンバの内部空間から第1のチャンバの内部空間に流すことを制限する閉位置に移動するように構成されている。

    第1の態様によれば、本発明は、液体の製品を含む容器から前記製品を分注するための分注装置であって、
    第1のチャンバ及び第2のチャンバと、
    少なくとも1つの入口開口を有する入口通路であって、第1のチャンバ、及び分注装置を取り付けた容器の内部の間に流体接続をもたらすように構成された入口通路と、
    分注装置により分注される液体の製品を送達するように構成された出口通路であって、第2のチャンバに流体接続される出口通路と、
    分注装置の内部を第1のチャンバ及び第2のチャンバに分割する中間弁であって、少なくとも1つの開口を設けた弁座プレート及び弁座プレートの少なくとも1つの開口を覆うように構成された少なくとも1つのフラッパを有する弁フラッパプレートを備え、第1のチャンバに配置された中間弁と を備え、中間弁及び第1のチャンバは、第2のチャンバの内寸法よりも小さな外寸法を有しており、前記中間弁及び第1のチャンバが、ピストンのように第2のチャンバ内にて移動可能に構成されている、分注装置を提供している。

    本発明の実施形態に係る分注装置は、液体の製品、例えば、洗浄材料、合成洗剤、軟化剤(柔軟剤)、液体化粧石鹸、シャンプー、薬剤、シロップのような液体の食品、パルプ化マーマレード、チョコレートソース、ケチャップ、種々のドレッシング、ソース、又は分注されることを望まれる任意の他の適切な種類の液体の製品を、該液体の製品を含む容器から分注するように構成されている。 本発明の実施形態に係る分注装置は、計量された一回分の液体の製品を分注することをさらに可能とするようになっている。 さらに、種々異なると共に計量された一回分の液体の製品を分注することができる。 これについては、以下、さらに詳細に説明する。

    入口通路は、第1のチャンバと分注装置を取り付けた容器の内部との間に流体接続をもたらすような構成となっている。 これによって、分注装置が容器に取り付けられた際に、液体の製品が、容器の内部から入口通路を介して第1のチャンバ内、従って、分注装置内に流れることができる。 そのため、液体の製品が分注装置によって容器から分注される際に、容器からの液体の製品が、第1のチャンバに入って、その結果、最初に分注装置に入ることになる。

    第1のチャンバ及び容器は1つの一体化部品であってもよく、この実施形態では、第1のチャンバ及び容器は同一の直径を有していてもよく、さらに、第1のチャンバは、容器と同一化されていてもよい。 この場合、第1のチャンバと容器との間に直接の入口が存在しないことになる。 なぜならば、容器の内部及び第1のチャンバは1つの同一のチャンバになっているからである。

    出口通路は第2の通路に流体接続されており、分注装置により分注される液体の製品を送達するように構成されている。 そのため、液体の製品が分注装置によって分注される際に、該液体の製品は、第2のチャンバから出口通路を介するように分注装置から流出することになる。

    分注装置の内部を第1のチャンバと第2のチャンバとに分割する中間弁は、少なくとも1つの開口を設けた弁座プレート及び弁座プレートの少なくとも1つの開口を覆うように構成された少なくとも1つのフラッパを有する弁フラッパプレートを備えている。 そのため、容器から第1のチャンバに入った液体の製品、又は容器と第1のチャンバとを同一化した場合にて容器から直接供給される液体の製品は、中間弁を介してのみ第2のチャンバ内に流れることができる。 その後、液体の製品は、出口通路を介して第2のチャンバから送達できることとなる。 要するに、分注装置により分注される液体の製品は、以下の流路、すなわち、容器から入口開口を通って第1のチャンバ内に流入し、さらに、中間弁を通って第2のチャンバ内に入り、その後、出口通路を介して分注装置から流出する流路、又は第1のチャンバと容器とを全く同一化した一実施形態では、第1のチャンバ若しくは容器から中間弁を通って第2のチャンバ内に入り、その後、出口通路を介して分注装置から流出する流路に従って、流れることとなる。 液体は、弁座プレートの少なくとも1つの開口を覆うように構成された少なくとも1つのフラッパを弁座プレートの開口から上方又は離れる側に持ち上げた際に、弁座プレートの該開口を介して中間弁を通ることができる。

    中間弁は第1のチャンバの端部に配置されているとよい。 従って、この場合、中間弁は第1のチャンバの端壁として機能することとなる。

    中間弁と一体化された第1のチャンバは、第2のチャンバの内寸法よりも小さな外寸法を有しており、前記中間弁及び第1のチャンバは、ピストンのように第2のチャンバ内にて移動可能となっている。

    中間弁と一体化された第1のチャンバのピストン効果によって、第2のチャンバ内の計量された液体の全てが、出口通路を介して第2のチャンバから外部に、従って、分注装置から外部に流れることが確実になる。 その結果、分注装置は、より正確な一回分を分注することが可能になる。 さらに、分注された一回分の量の精度は、分注された一回分の量が分注装置の操作毎に同一であることが信頼できるという意味において、極めて高い信頼性を有している。

    本発明の実施形態の分注装置は、以下の方法によって操作されるとよい。 分注装置は、該分注装置により分注される液体の製品を含む容器の開口に取り付けられる。 有利には、分注装置は、容器と一体化された部分を成しているとよく、この場合、容器の容積及び第1のチャンバの容積は全く同一となる。

    容器から一回分の液体を分注することが望まれたとき、中間弁と一体化された第1のチャンバ(以下、「ピストン」とも呼ぶ)は、第2のチャンバの容積が所望の一回分の液体製品と一致するまで、第2のチャンバから引き出される。 中間弁が開いて、液体が第2のチャンバ内に流れる。 所望の一回分が第2のチャンバ内に流れると中間弁が閉じ、これによって形成されたピストンが第2のチャンバ内に押し込まれ、第2のチャンバの液体が出口通路を介して分注装置から流出する。 ピストンによって、第2のチャンバが空になり、正確な一回分を分注することが確実になる。

    第2のチャンバがピストンによって確実に空にされた時点で、ピストンは、第2のチャンバから引き出される状態にあり、これによって、新たな一回分を計量かつ分注することが可能になる。

    中間弁は、第2のチャンバ側を向く凸形状を有していてもよい。 この実施形態においては、弁座プレート及び弁フラッパプレートの両方が凸形状を有しているとよい。

    中間弁は、弁座プレートを第1のチャンバに当接させると共に弁フラッパプレートを第2のチャンバ側に向けるように配置されていてもよい。

    弁座プレートの1つ又は複数の開口は、弁フラッパによりこれらの開口を覆っていない際に、液体を第1のチャンバから第2のチャンバに連続的に流すことを可能とするように配置されていてもよい。 一実施形態では、2つ以上の開口が弁座プレートの周縁部に円を成すように配置されていてもよい。 弁座プレートの開口は周縁部にて最も広い直径を有していてもよく、開口は三、液滴等の形状を有していてもよい。

    弁フラッパプレートは2つ以上のフラップを備えていてもよく、フラップの数は弁座プレートの開口の数と等しくなっていてもよい。 一実施形態では、1つのフラップが2つ以上の開口を覆うようになっている。 また、1つのフラップが2つの開口を覆うようになっていてもよい。 フラップは弁フラッパプレートの周縁部に接続されていてもよい。

    弁フラッパプレートはフラッパプレートの中心部に開口を備えていてもよく、フラップは複数のT字形状の切込み部によって形成されていてもよい。 弁フラッパプレートは、柔軟なプラスチック材料、例えば、シリコーンゴム(silicone rubber)から作製されていてもよい。

    第1のチャンバが第2のチャンバ内に押し込まれると中間弁が閉じるが、これは、第2のチャンバ内の液体によるのために、フラップが弁座プレートに対して押し付けられるためである。 弁座プレートの開口及び弁フラッパプレートの対応するフラップの形状及び寸法は、第1のチャンバを第2のチャンバ内に押し込んだ際に中間弁が確実に閉じられように定められる。 その一方で、中間弁は、第1のチャンバを第2のチャンバから引き出す際にフラップを開く構成である弁フラッパプレートを有するように寸法決めされている。

    第1のチャンバは、第1のチャンバが第2のチャンバから引き出される際に第1のチャンバが第2のチャンバから完全に引き出されることを防ぐ機構を備えている。 一実施形態において、この機構は、第1のチャンバの外側及び第2のチャンバの内側にそれぞれ位置する突起部を備えている。 第1のチャンバが第2のチャンバから離れる側に引き出される際に、第1のチャンバが第1のチャンバから完全に引き出される前に、2つの突起部が互いに当接し、これによって、第1のチャンバが第2のチャンバから分離することを防ぐことができる。

    液体の製品を容器から送達するように構成された出口通路は閉鎖用要素を備えていてもよく、これによって、液体が不注意によって容器から流出することを防止できる。 閉鎖用要素はキャップの形態であってもよい。 一実施形態においては、閉鎖用要素は、第2のチャンバ、すなわち、投与チャンバ内の液体の圧力が所定レベルを超えて上昇する際に開く弁又は薄膜となっている。

    このような材料の例としては、シリコーン(silicone)のようなポリマーが挙げられる。

    可変である一回分の量の液体が容器から分注されるようになっていてもよい。 一回分の量は、中間弁を端部に設けた第1のチャンバが、第2のチャンバの底部からどの程度離れて引き出されるかによって定められる。 より離れて引き出されるほど、第1のチャンバが第2のチャンバ内に押し込まれた際に、第2のチャンバ内に流入して分注されることになる液体の一回分の量が増えることとなる。

    第1のチャンバ及び第2のチャンバには、第2のチャンバの容積及び分注される一回分の量を示す指標が設けられていてもよい。 指標としては、透明なチャンバが用いられてもよい。 他の方法としては、容器又は第1のチャンバに可視マークが設けられ、第2のチャンバの縁がこのマークに達したときに、ユーザーが一回分の投与動作を停止できるようになっていてもよい。

    第1のチャンバは、その外面に第1のチャンバの長手方向にて実質的に延びる1つ又は複数の凹部を備えていてもよく、第2のチャンバは、第1のチャンバ側を向く端部に舌片を備えていてもよい。 舌片は内側に外部突出エッジ部を有している。 このエッジ部は、舌片を外側から第1のチャンバに対して押し付けた際に、第1のチャンバの外面の凹部内で摺動するようになっている。 凹部は長手方向における種々の長さを有していてもよい。 凹部が長手方向における種々の長さを有することによって、どの舌片が対応する凹部に対して押し付けられたかに依存して、種々の一回分の量を容器から投与することが可能となる。 各凹部は、実質的に反対側に配置されると共に同一の長さである相手方の凹部を有しているとよい。 これによって、ユーザーが親指及び人差し指を、実質的に反対側に配置された2つの舌片に対して押し付けて、その結果、所望の一回分の量を分注可能とする分注装置が提供されることになる。

    分注装置は円筒形状(筒形状)を有していてもよい。 第2のチャンバは、分注装置を有する容器を平面上にて直立可能とする形状をさらに有していてもよい。

    いくつかの実施形態では、第1のチャンバ及び第2のチャンバ間の相対移動は、第1のチャンバに沿った第2のチャンバの摺動を含むものとなっている。 他の実施形態では、第1のチャンバ及び第2のチャンバ間の相対移動は、第1のチャンバに対する第2のチャンバによる回転移動を含むものとなっている。

    さらに、本発明は、液体の製品を含めるように構成された容器であって、該容器に取り付けられる本発明の第1の態様に係る分注装置を有する容器に関する。 分注装置は、容器に取り付けられる別体として構成されてもよく、容器と一体化された部分を成すように構成されていてもよい。

    本発明の一実施形態によれば、第1のチャンバは、容器の内容積部分(volume)と一体化された部分を成していてもよい。 さらなる実施形態によれば、この場合、第1のチャンバと分注装置を取り付けた容器の内部との間に流体接続をもたらすように構成された入口通路は画定されなくてもよい。 なぜならば、第1のチャンバ及び容器が1つの同一のチャンバになっているからである。 これによって、射出成形品を容易に作製することができ、その結果、相対的に安価な投与容器を提供することができる。

    容器は、第1のチャンバとは反対側の端部に1つ又は複数の通気口(vent、ベント)を備えていてもよい。 通気口は容器の底プレートに配置されるとよく、これによって、容器が破裂又は萎縮することを防ぎ、正確な投与を確実なものとすることができる。

    一実施形態では、通気口は薄膜によって覆われていてもよい。 この場合、薄膜によって容器からの漏れを防ぐことができる。 また、この薄膜によって、液体が容器内に貫流することを防ぐことができる。 これによって、分注される製品の汚染を回避することができる。 薄膜の材料は、微細孔の性質によって、液体を通過させることなく、空気流れの通過を可能とし、圧力を均等にする材料であるとよい。 このような材料の例としては、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)が挙げられる。

    いくつかの実施形態においては、第1のチャンバは、容器に着脱可能に取り付けることができるように構成されている。 例えば、第1のチャンバは容器に螺合されるように構成されているとよく、容器は、既存のボトルであってもよいし、又は第1及び第2のチャンバを組み込むように改造される他の容器であってもよい。

    第2の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様に係る分注装置を製造するための方法を提供しており、この方法は、分注装置の少なくとも一部を射出成形するステップを含んでいる。

    当業者であれば、本発明の第1の態様と組み合わせて記載されたどのような特徴も本発明の第2の態様と組み合わされてもよく、かつその逆であってもよいことを容易に認識するであろうことに留意されたい。

    前記方法は、
    第1のチャンバを射出成形するステップであって、容器及び弁座プレートが1つの構成要素を成している、ステップと、
    第2のチャンバを射出成形するステップと、
    弁フラッパプレートを弁座プレートに取り付け、取り付けられた弁フラッパプレートに組み合わされた第1のチャンバ及び弁座プレートを第2のチャンバ内に配置するステップと を含んでいるとよい。

    以下、添付の図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。

    本発明の実施形態に係る分注装置の斜視図である。

    図1に示された実施形態における第1のチャンバ及び弁座プレートの図である。

    図1に示された実施形態における第1のチャンバ及び弁座プレートの図である。

    図1に示された実施形態における第1のチャンバ及び弁座プレートの図である。

    図1に示された実施形態における第1のチャンバ及び弁座プレートの図である。

    図1に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図1に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図1に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図1に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図1に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図1に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図1に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図1に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    本発明の実施形態における組立斜視図である。

    本発明の第2の実施形態における組立斜視図である。

    図15に示された実施形態における第1のチャンバに接続された容器及び弁座プレートの図である。

    図15に示された実施形態における第1のチャンバに接続された容器及び弁座プレートの図である。

    図15に示された実施形態における第1のチャンバに接続された容器及び弁座プレートの図である。

    図15に示された実施形態における第1のチャンバに接続された容器及び弁座プレートの図である。

    図15に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図15に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図15に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図15に示された実施形態における弁フラッパプレートの図である。

    図15に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図15に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図15に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図15に示された実施形態における第2のチャンバの図である。

    図15に示された実施形態における容器用の通気口付き底プレートの斜視図である。

    本発明のさらなる実施形態に係る分注装置の分解斜視断面図である。

    図29の分注装置の分解斜視図である。

    第2のチャンバが中立位置にある場合における図29の分注装置の斜視断面図である。

    第2のチャンバが計量された一回分の液体を受け入れるように位置決めされている場合における図29の分注装置の斜視断面図である。

    本発明の付加的な実施形態に係る分注装置の分解斜視図である。

    図33の分注装置における第1のチャンバの分解斜視図である。

    図35の分注装置の斜視図である。

    以下、本発明の例示的な実施形態を示した添付の図面を参照して、本発明をさらに十分に説明する。 図面において、領域又は特徴部の相対的な大きさは明瞭にするために誇張されていることがある。 しかしながら、本発明は、多くの異なる形態にて実施されてもよく、ここに記載される実施形態に制限されると解釈されるべきではない。 むしろ、これらの実施形態は、本開示が綿密かつ完全であって、本発明の範囲を当業者に十分に知らしめるために示されている。

    種々の要素、構成部品、領域、層、及び/又は区域を記述するために、「第1」、「第2」等の用語が本明細書にて用いられることがあるが、これらの要素、構成部品、領域、層、及び/又は区域は、これらの用語によって制限されるべきではないことを理解されたい。 これらの用語は、1つの要素、構成部品、領域、層、又は区域を他の領域、層、又は区域から区別するためにのみ用いられている。 従って、以下に記載される第1の要素、構成部品、領域、層、又は区域は、本発明の示唆から逸脱することなく、第2の要素、構成部品、領域、層、又は区域と呼ばれることもある。 同様の番号は本記載の全体を通して同様の要素を指すものとする。

    「〜の真下に」、「〜の下に」、「〜の下側に」、「〜の上方に」、「〜の上側に」等の空間に関連する用語は、図面に示される1つの要素又は特徴と1つ又は複数の他の要素又は特徴部との関係を説明する記載を容易にするために、本明細書にて用いられることがある。 空間に関連するこれらの用語は、図面に描かれる姿勢に加えて、使用時又は操作時における装置の異なる姿勢を含むことを意図していることを理解されたい。 例えば、もしも図面における装置が倒置された場合、他の要素又は特徴部の「下」又は「真下」にあると記述される要素は、他の要素又は特徴部の「上」に配向されることになる。 従って、「〜の下に」という例示的な用語は、上方向及び下方向の両方を含むことができる。 装置は、これ以外に配向されることもあるが(すなわち、90°又は他の方向に回転されることもあるが)、この場合、本明細書に用いられる空間に関連する記述用語もまた、それに応じて解釈されるとよい。

    本明細書(英文明細書)にて用いられる単数形の「a」、「an」、及び「the」は、別段の明示的な定めがない限り、複数形もまた含むことが意図されている。 「〜を備える」、「〜を含む」、「〜を備えている」、及び/又は「〜を含んでいる」という用語は、本明細書では、記述された特徴、完全体、段階、操作、要素、及び/又は構成部品の存在を特定することになるが、1つ又は複数の他の特徴、完全体、段階、操作、構成部品、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。 ある要素が他の要素に「接続」又は「連結」されていると記述された場合、当該要素は、他の要素に直接接続若しくは連結されていてもよいし、又は介在する要素が存在していてもよいことを理解されたい。 本明細書にて用いられる「及び/又は」という用語は、1つ又は複数の互いに関連して記載された項目のいずれか及び全ての組み合わせを含むものである。

    別段の定めがない限り、本明細書にて用いられる(技術用語及び化学用語を含む)全ての用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。 一般的に用いられる辞書に定義されるような用語は、本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書に別段の明示的な定めがない限り、理想的な意味又は過度に形式的な意味に解釈されるべきではないことをさらに理解されたい。

    図1は分注装置の組立斜視図である。

    中間弁3が、第1のチャンバ4と第2のチャンバ5との間に配置されている。 第2のチャンバ5は、分注装置により分注される液体を送達するように構成された出口通路6に流体接続されている。

    第1のチャンバ4は入口通路2に流体接続されている。 分注装置が液体製品を含む容器に取り付けられた際に、入口通路2は容器の内部にさらに流体接続されるようになっている。 これによって、容器からの液体の製品が入口通路2を介して第1のチャンバ4に入ることが可能となっている。

    中間弁は、開口8を設けた弁座プレート7を備えている。 弁フラッパプレート9が、弁座プレート7の上方に位置するものとして示されている。 弁フラッパプレートには、弁座プレート7の開口8を覆うように構成されたフラップ10が設けられている。 液体製品の分注中にフラップ10が持ち上げられると、中間弁3によって、液体が第1のチャンバ4から弁座プレート7の開口8を通って第2のチャンバ5内に流れることが可能となる。

    貯蔵中の状態、すなわち、一回分の液体製品がディスペンサーによって分注されない状態で、図示されていない蓋が第2の容器のネジ山に螺合され、これによって、開口が閉鎖されるようになっていてもよい。 蓋は平面の部分を有しているとよく、ディスペンサーは、通常、出口通路6を下方に向けるように配向されている。

    一回分の液体製品を分注することが望まれるとき、所望された一回分の量の液体が第2のチャンバ5、すなわち、計量チャンバ5内に流れることとなる。 このとき、中間弁3と一体化された第1のチャンバ4が、第2のチャンバ5から引き出されるようになっている。 第1のチャンバ4が第2のチャンバから離れる方向に引っ張られると、中間弁は該中間弁のフラップを自動的に開け、液体が第2のチャンバ5内に入ることになる。 第2のチャンバ5が所望の一回分によって満たされた後、第1のチャンバ及び中間弁は第2のチャンバ5に向かう方向に押し込まれ、これによって、所望の一回分が容器から分注されることとなる。 第1のチャンバ4及び中間弁3を第2のチャンバ5に向かう方向に押し込む際に、フラップ10が弁座プレートに対して自動的に押し付けられ、これによって、弁が閉鎖されることとなる。

    図2−図5は、図1に示される実施形態における弁座プレート7と一体化された第1のチャンバ4を示す種々の図である。 図2は、第2のチャンバ5、すなわち、投与チャンバから取り外された状態で示される弁座プレート7に関する。 図3は容器側から見た図であり、図4は側面図であり、図5は斜視図である。 また、弁座プレート7は、12個の開口8を有するものとして示されている。

    図6−図9は、図1に示される実施形態における弁フラッパプレート9を示す種々の図である。 図6は第2のチャンバ5から見た図であり、図7は容器側から見た図であり、図8は側面図であり、図9は容器側から見た斜視図である。 フラッパプレート9は、弁座プレートの12個の開口を覆うように構成された6つのフラップを有するものとして示されている。

    図10−図13は、第2のチャンバ5を示す種々の図である。 図1に示される実施形態に関して、図10は内側から見た図であり、図11は外側から見た図であり、図12は側方から見た図であり、図13は斜視図である。

    図14は、本発明の実施形態における組立斜視図である。 第2のチャンバ105は、出口通路106を有するものとして示されており、弁要素114が、出口通路106内に挿入されるものとして示されており、弁フラッパプレート109及び弁座プレート108は、容器側にて第1のチャンバ104に一体化されている。

    図15は、本発明の第2の実施形態における組立斜視図である。 第2のチャンバ205は、出口通路206を有するものとして示されており、弁要素204は、出口通路206内に挿入されるものとして示されており、弁フラッパプレート209及び弁座プレート208は、容器側にて第1のチャンバ204に一体化されている。

    図16−図19は、図15に示される実施形態における第1のチャンバ204に接続された容器及び弁座プレート208を示す種々の図である。 図16は側面図であり、図17は斜視図である。 図18は第2のチャンバから見た図であり、図19は内側から見た図である。 容器は、容器の長手方向に延びる3つの凹部215を有するものとして示されている。 これらの凹部は互いに異なる長さを有しており、これによって、3つの異なる一回分の量を分注する性能を有する分注装置を提供することができる。

    図20−図23は、図15に示される実施形態における弁フラッパプレートを示す種々の図である。

    図24−図27は、図15に示される実施形態における第2のチャンバ208を示す種々の図である。

    図28は、図15に示される実施形態における容器用の通気口(vent、ベント)218を付した底プレートの斜視図である。

    図15−図28に示される本発明の実施形態に係る分注装置は、第2のチャンバ205内にて第1のチャンバ204を長手方向に摺動可能に移動させることによって、一回分の計量をし、かつ分注するようになっている。 弁座プレート207の開口208を覆うフラッパプレート209のフラップ210が、弁座プレート207の開口から離れる側に移動し、液体が第1のチャンバ204から第2のチャンバ205内に流れるようになっている。 フラップ210は、複数のT字形状の切込み部212によって互いに分離されている。 切込み部212は、フラップ210間に、開口211から弁フラッパプレート209の周縁部に延びる第1の脚部と、弁フラッパプレート209の周縁部の一部に沿って延びる第2の交差脚部とを有している。 選択された可変である一回分の量の液体が、容器から分注されるようになっている。 この一回分は、第2のチャンバ205を充填するために第1のチャンバ204が第2のチャンバ205からどの程度の長さ引き出されるかによって定められている。 第1のチャンバ204の外側の突起部219によって、第1のチャンバ204と第2のチャンバ205との分離を制限することが確実になる。

    第1のチャンバ205は、その外面に第1のチャンバ204の長手方向に実質的に延びる凹部215を備えている。 第2のチャンバ205は舌片216を備えている。 舌片16は、その内側に外部突出エッジ部217を有している。 舌片216が外側から第1のチャンバ204に対して押し込まれると、エッジ部217は第1のチャンバ204の外面の凹部215内にて摺動することとなる。 凹部215は長手方向における種々の長さを有している。 凹部215が長手方向にて種々の長さを有することによって、どの舌片216が対応する凹部215に対して押し込まれたかに依存して、種々の選択された一回分の量を容易に容器から投与することができる。 各凹部は、第1のチャンバ204の実質的に反対側に配置されると共に同一の長さである相手方の凹部を有しているとよい。 これによって、ユーザーが、親指及び人差し指によって実質的に反対側に配置された2つの舌片216を押し込み、これによって、所望の一回分の量を分注することができる分注装置が提供されることになる。 所望の一回分の量が第2のチャンバ205内にて計量されると、ディスペンサーは、以下の準備、すなわち、第2のチャンバ205を充填するために用いられた方向と反対の長手方向にて、第1のチャンバ204を第2のチャンバ205内に摺動させながら押し込むことによって、計量された一回分を分注する状態が整うことになる。

    計量された一回分は、第2のチャンバ205の出口通路206から流出することとなる。 図示される出口通路206は、図15では弁214として示される閉鎖用要素213を備えている。 第2のチャンバ205内への液体による圧力が所定レベルを超えて上昇すると、弁214が開くようになっている。

    第1のチャンバ204の反対側において容器に配置された通気口218によって、容器内に真空が生じず、これによって、正確な投与を行うことが確実になる。

    図29−図32を参照すると、300によって総称的に示される分注装置に関する他の実施形態が示されている。 分注装置300は、図1−図28の実施形態の場合と同様、第1及び第2のチャンバ304,305、(第1のチャンバ304と一体化された)開口308を有する弁座プレート307、並びにフラップ310及び開口311を有する弁フラッパプレート309を備えている。 以下、分注装置300と前述の実施形態との間の相違について説明する。

    図29−図32に示されるように、第1のチャンバ304は、その下端部にネジ山322を備えている。 これらのネジ山322によって、第1のチャンバ、従って、分注装置の全体を別体のボトル320にねじ込むことが可能となる。 この構成によって、分注装置300は、適当な大きさの既存のボトルに組み込まれることができ、及び/又は既存のボトルの蓋と置換えて、ボトル内に含まれた液体の計量された一回分を供給可能とする蓋として機能することができる。

    第1のチャンバ304は、各弁330をそれぞれ受け入れるようになっている2つの孔328と、その弁端の近くに位置する円形リブ336とをさらに備えている。 リブ336は、弁フラッパプレート309のリム340に係合かつ固定されるようになっている。

    第1のチャンバ304は、その外面に2つの回転ガイド324もまた備えている。 回転ガイド324は、カムスリーブ332の内面の該当するネジ山334に係合するように斜めに配置されている。 カムスリーブ332は、第1のチャンバ304のネジ付き端部を取り囲むように配置されている。 図29から分かるように、ネジ山334の各々は、カムスリーブ332内にて部分的な螺旋を描くように形成されている。 カムスリーブ332は、その外面に、第2のチャンバ305の内面に接触する隆起336もまた有している。

    図示される実施形態では、蓋350が、第2のチャンバ305に取り付けられており、その出口通路306を覆っている。 蓋350は、当業者によく知られている多くの異なる構成であってもよく、ここでは、詳細に説明しないこととする。

    作動時に、分注装置300は、図31に示される非分注位置から開始されることになる。 この位置では、弁座プレート307及び弁フラッパプレート209は、第2のチャンバ305の分注側端部に隣接している。 カムスリーブ332の隆起336は、その開端の近くで第2のチャンバ305の内面に接触している。 カムスリーブ332のネジ山334は、ボトル320から最も遠いそれらの端部にて第1のチャンバ304の回転ガイド324に係合している。

    計量された一回分の液体を分注するために、第2のチャンバ305、カムスリーブ332、及び蓋350が、第1のチャンバ304及びボトル320に対して回転することになる。 カムスリーブ332のネジ山334と第1のチャンバ304の回転ガイド324との相互作用によって制御されるこのような回転は、第2のチャンバ305、カムスリーブ332、及び蓋305を長手方向にて第1のチャンバ304及びボトル320から離れる側に駆動する(図32)。 この相対的な長手方向の移動によって、弁フラッパプレート309のフラップ310が弁座プレート307の孔308から離れる側に撓み、これによって、図1−図28の実施形態に関して前述したように、液体を第1のチャンバ304から第2のチャンバ305に流入させる開口をもたらすことができる。 第2のチャンバ305が液体によって満たされた時点で、フラップ310は、孔308を覆う元の位置に戻り、次いで、蓋350が第2のチャンバ305から取り外され、計量された一回分の液体が第2のチャンバ305から出口通路306を通って分注されることになる。

    分注装置300は、既存のボトルに対するキャップ又は蓋として用いられてもよいことを理解されたい。 この場合、装置300は、計量された一回分の該当する液体をもたらすために、既存の蓋の代替品としてボトル320のネジ山に簡単にねじ込まれるようになっているとよい。

    図示されていないが、いくつかの実施形態では、第2のチャンバ305は、目視可能なその表面に、分注される液体の量を示すマーキング又は他の印を備えていてもよい。 例えば、もしも充分な量にて計量された一回分の液体が1カップであり、この場合、第2のチャンバ305を180°回転させる必要があるならば、第2のチャンバ305の1/4回転に対して1/2カップの計量印が付され、1/8回転に対して1/4カップの計量印が付され、以下、同様に計量印が付されるとよい。 いくつかの実施形態では、充分な量にて計量された一回分よりも少ない特定の量にて計量された一回分に対して、カムスリーブ332を所望の回転角に一時的に「ロック(係止)」するために、第1のチャンバ304のガイド324と係合する戻り止め、ノッチ等が、カムスリーブ332のネジ山334に設けられていてもよい。

    図33−図35には、400によって総称的に示される分注装置の付加的な実施形態が示されている。 装置400は、第1のチャンバ404及び第2のチャンバ405を備えており、「クリック可能な」ペンと同じようにオペレータが片手で取り扱うことができるように寸法決めされている。 この目的を達成するために、第1のチャンバ404は、その外壁に突起部420を備えている。 突起部420は、第2のチャンバ405の上端部の狭幅の長孔422内に嵌合するようになっている。 カバー430が第1のチャンバ404の上端部を覆うように取り付けられており、ヒンジ付きキャップ440が第2のチャンバ405の分注側端部を覆うように取り付けられている。 第1のチャンバ404は、前述した汎用構成の弁座プレート(図示せず)及び弁フラッププレート409を備えている。 第1のチャンバ404は、第1のチャンバ404内への液体の装填を容易にするために埋設された内側カバー425及び弁426(図35)もまた備えている。

    液体が第1のチャンバ404内に装填される際に、突起部420は、長孔422の分注側端部の側に配置されている。 いったん液体が第1のチャンバに流入されたのであれば、突起部420は、(典型的には、ユーザーの親指によって)長孔422の上端に向かって押し込まれ、前述したように弁フラッププレートのフラップの作用によって、液体が第2のチャンバ405内に引き込まれることになる。 突起部420(従って、第1のチャンバ404)が第2のチャンバ405に対する摺動を停止した際にフラップが閉じ、所定の計量された一回分の液体が第2のチャンバ内に供給されたことになる。 この時点で、(ここでも、典型的には、ユーザーの親指によって)突起部420を長孔422の元の位置に向かって押し出し、これによって、液体を第2のチャンバ405から出口410を通して分注することが可能となる。

    装置400の1つの有力な利点はその大きさにある。 すなわち、装置400は、典型的には、極めて少ない量にて計量された一回分の液体を分注するように寸法決めされている。 例えば、第1のチャンバは、10mLから250mLまでの液体を保持し、わずか0.25mLの計量された一回分を供給することができるようになっている。 このような分注は、親指によって突起部420を操作して、極めて迅速かつ容易に行うことができる。

    また、装置300に関して前述したように、十分な量よりも少ない量にて計量された一回分の液体を分注するために突起部420をどの程度の長さ移動させるべきかを示す印が、第2のチャンバ405の長孔422の近くに設けられているとよい。 代替的に、第2のチャンバ405は、第2のチャンバ405内の液体の量を示すマーキングを付した透明な「窓」を有していてもよい。

    本発明のいくつかの例示的な実施形態を説明してきたが、当業者であれば、本発明の新規の示唆及び利点から実質的に逸脱することなく、例示的な実施形態の多くの変更が可能であることを容易に理解するであろう。 従って、このような変更の全てが本発明の範囲内に含まれることが意図されている。 そのため、前述の説明は、本発明の例示に過ぎず、開示される特定の実施形態に制限されるものと解釈されるべきではなく、開示される実施形態の変更及び他の実施形態は、本発明の範囲内に含まれることを理解されたい。

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