Hand-held pipette of no temperature drift for the liquid sample collection

申请号 JP2006540546 申请日 2004-11-29 公开(公告)号 JP2007512128A 公开(公告)日 2007-05-17
申请人 ギルソン・エスアーエス; 发明人 ヴィオ,フランソワ; メイ,イヴ−アンドレ;
摘要 手持型ピペット(2)は、内側部分(22)を有する部品(4)と、 温度 センサ(40)とを備えている。 前記温度センサは、前記内側部分の温度を測定するように配設されている。
【選択図】図1
权利要求
  • 手持型ピペット(2)において、
    内側部分(22)を有する部品(4)と、
    温度センサ(40)とを備え、
    前記温度センサが前記内側部分の温度を測定するように配設されている、
    ことを特徴とするピペット
  • 前記温度センサ(40)が前記内側部分の内壁面(34)に接触していることを特徴とする請求項1記載のピペット。
  • 前記部品(4)が非可動部品であることを特徴とする請求項1又は2記載のピペット。
  • 前記部品が、目標採取体積量を調節するために位置調節可能とされた部品であることを特徴とする請求項1又は2記載のピペット。
  • 前記部品(4)が、前記ピペットの外側を延在している部分(28)を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のピペット。
  • 前記部品(4)がユーザの手に接触するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のピペット。
  • 前記部品(4)がハンドルであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載のピペット。
  • 前記ピペットがモータ駆動式ピペットであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載のピペット。
  • 前記ピペットがモータ駆動式ピペットではないことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載のピペット。
  • 手持型ピペット(2)で採取する試料の目標採取体積量の値をディスプレイに表示する方法において、
    前記ピペットの部品(4)の内側部分(22)の温度を測定するステップと、
    前記測定の測定値を考慮に入れて、目標採取体積量を表す体積値をディスプレイに表示するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 前記測定値と未補正体積値とに基づいて補正体積値を決定することを特徴とする請求項10記載の方法。
  • 前記補正体積値をディスプレイに表示することを特徴とする請求項11記載の方法。
  • 前記未補正体積値をディスプレイに表示することを特徴とする請求項11又は12記載の方法。
  • 前記測定値を考慮に入れるに際して、前記未補正体積値が前記補正体積値より小さいか大きいかを判定し、その状況に応じて、より小さいかより大きいかを表す符号をディスプレイに表示することを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項記載の方法。
  • 前記符号を前記補正体積値と共にディスプレイに表示することを特徴とする請求項14記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、手持型ピペットに関する。

    EP 0 873 731公報に、2つの温度センサを備えた手持型ピペットが開示されており、2つの温度センサは、液体試料の採取中にピペットの下端部分を流れる空気の温度を測定するものである。 ピストンの移動量を制御する際に、この温度測定値を利用して、空気温度を考慮に入れることができ、それによって、採取体積量の精度を向上させることができる。

    しかしながら実際には、体積量の測定精度はなお、不十分であることが判明している。 更に、ピペットの下端部分に2つのセンサを組込むために、ピペットの構造が複雑化しているということがある。

    EP 0 873 731公報

    従って本発明の目的は、採取体積量の測定精度を向上させることにあり、また、温度ドリフトを考慮に入れることによって、それを行うことにある。

    かかる目的を達成するため、本発明は手持型ピペットを提供するものであり、この手持型ピペットは、
    内側部分を有する部品と、
    温度センサとを備え、
    前記温度センサが前記内側部分の温度を測定するように配設されている、
    ことを特徴とする。

    この構成によれば、温度センサによって、ピペットの実際の温度を考慮に入れることが可能となっており、ピペットの実際の温度は、例えばユーザが長時間に亘って操作を行うことなどによって上昇する。 この温度データを考慮に入れるには、採取すべき体積量の値をディスプレイに表示するようにしてもよく、或いは、ピストンを制御するようにしてもよく、或いは、その両方を同時に行うようにしてもよい。 例えば調節ネジやボディなどをはじめとする、ピペットの内部の様々な構成部品の温度を認識することによって、例えば部品の膨張によって生じるストロークの変動の影響などを補正することができる。

    本発明のピペットは更に、以下の特徴のうちの少なくとも1つを備えたものとすることができる。
    前記温度センサが前記内側部分の内壁面に接触していること、
    前記部品が非可動部品であること、
    前記部品が、目標採取体積量を調節するために位置調節可能とされた部品であること、
    前記部品が、前記ピペットの外側を延在している部分を有すること、
    前記部品がユーザの手に接触するように構成されていること、
    前記部品がハンドルであること、
    前記ピペットがモータ駆動式ピペットであること、
    前記ピペットがモータ駆動式ピペットではないこと。

    本発明は更に、手持型ピペットで採取する試料の目標採取体積量の値をディスプレイに表示する方法を提供するものであり、この方法は、
    前記ピペットの部品の内側部分の温度を測定するステップと、
    前記測定の測定値を考慮に入れて、目標採取体積量を表す体積値をディスプレイに表示するステップと、
    を含むことを特徴とする。

    本発明の方法は更に、以下の特徴のうちの少なくとも1つを備えたものとすることができる。
    前記測定値と未補正体積値とに基づいて補正体積値を決定すること、
    前記補正体積値をディスプレイに表示すること、
    前記未補正体積値をディスプレイに表示すること、
    前記測定値を考慮に入れるに際して、前記未補正体積値が前記補正体積値より小さいか大きいかを判定し、その状況に応じて、より小さいかより大きいかを表す符号をディスプレイに表示すること、
    前記符号を前記補正体積値と共にディスプレイに表示すること。

    本発明のその他の特徴及び利点は、図面に示した好適な実施の形態及びその変更例に係る実施の形態についての以下の説明により明らかとなる。 尚、それら実施の形態は具体例を提示したものであって、本発明はそれら実施の形態に限定されるものではない。

    以下に図1及び図2を参照しつつ、本発明のピペットの好適な実施の形態について説明する。

    このピペットは基本的に、WO 01/76747、WO 01/76748、WO 01/76749、WO 01/76750、WO 01/76751、WO 01/76752、WO 01/76753、及び、FR−A 2 807 344の、各特許公報に記載されているピペットと同種のものである。 それゆえ、本明細書では、本発明に関連しており、しかも、従来文献であるそれら特許公報には記載されていない特徴についてのみ、説明することにする。

    全体の概要を述べるならば、ピペット2は、ボディ4、操作ロッド6、操作ロッド6の上端に取付けられた操作ボタン8、調節ネジ10、情報をまた特に目標採取体積値をディスプレイに表示するための液晶スクリーン12、ディスプレイ及びピペットを制御するための電子回路14、それにコーン取外し装置16を備えており、コーン取外し装置16はその操作ボタン18を含んでいる。 コーン取外し装置16は、取外しが可能なコーン(不図示)を取外すための装置であり、そのコーンは、ピペットの下端部分20に公知の方法で装着される。 操作ロッド6は、ピストン21を制御するものであり、それによって、液体試料を吸入してコーン内に採取し、また、コーン内の液体試料を排出することができるようになっている。

    ボディ4は、プラスチック材料から成る一体形成品の部品である。 ボディ4は、複数の内側部分22、24、及び26を有すると共に、外側部分28などの複数の外側部分を有している。 ボディ4は、中空形状の非可動部品であり、ピペット内の多数の部品の位置決めの基準となるものであって、特に、調節ネジ10などのように、ボディに対する相対位置が調節可能な部品の位置決めの基準となるものである。 調節ネジ10は、採取すべき体積量である目標採取体積量の値を調節するために位置調節可能とされた部品である。 従って、ピペットの多数の部品が、ボディ4に直接的または間接的に取付けられている。 ボディ4は背後窓30を備えており、この窓30を通してディスプレイ12を視認することができる。 窓30はガラス32で覆われており、このガラス32は、窓30の領域を超えて上下両方へ延在しており、即ち、上方へも延在しているが、なによりも、下方へ延在することによって、ピペットの背後側を覆ってボディの内側部分22を閉塞している。 ボディは、ピペットのハンドルを構成しており、従って、ボディは、ピペットの操作中にユーザの手に直接接触する触れるピペットの部品のうちの1つである。

    特に、ボディ4の内側部分22は、内壁面34を備えており、この内壁面34は、ピストン22を作動させるための操作ロッド6がその中を移動可能なチャンバ36を画成している。 ピペットは、温度プローブ40を備えている。 この温度プローブ40は、内側部分22の内壁面34に形成された凹部に収容されており、この凹部はチャンバ36の上端部分に設けられている。 温度プローブ40は、温度センサを構成するものであり、内側部分22の温度を測定するように配設されている。 図から明らかなように、温度プローブから成る温度センサ40は、調節ネジ10と、操作ロッド6と、電子回路14とのいずれにも近接した位置に配置されており、電子回路14は、それ自体が熱を発生するものである。 従って、温度プローブは、最も熱膨張の影響を受け易い部分に近接した位置に装備されており、また、試料採取系を構成している機械部品の温度を検出する機能を果たすものである。 温度センサ40は、電気配線42を介して電子回路14に接続されており、これによって、温度センサ40が検出した温度の測定値を、電子回路14が考慮に入れることができるようになっている。 図示例では、温度を考慮に入れるに際しては、図3のフローチャートに従うようにしている。

    先ず、最初のステップでは、ユーザが、採取しようとする液体試料の体積量である目標採取体積量を表す値を、公称値即ち未補正値のまま手作業で設定し、この値の設定は、それを行うためにピペットに備えられている制御子を操作することによって行われる。 このステップを表したのが図3のブロック44である。 こうして設定された値についての情報は、エンコーダ46により、電子回路14内のプロセッサが認識可能な形に変換される。 プロセッサは更に、温度センサ40から、内側部分22の温度についての情報を受取る。

    ここで、ピペットの仕様が、また特に目標採取体積量の公称値の設定に関する仕様が、ピペットの温度が20°であることを前提として定められているものとする。 プロセッサは、温度センサ40から供給される温度の測定値に基づいて、公称値に補正を施す必要があるか否かの判定を行う。 例えば、ユーザがピペットを長時間に亘って操作し続けているときなどには、ユーザの手に接触していることによってピペットの温度が上昇するため、ピペットの機構は、その機構を構成している幾つかの部品が熱膨張を生じることにより、設定点が新たな点へ移行する。 この周知のの現象は「ハンドウォーミング」と呼ばれている。

    プロセッサは、温度センサから供給される温度の測定値に基づき、また、所定の補正式及び/または補正マトリクス(例えば数表など)を使用して、先ず、体積値に補正を施す必要があるか否かを判定し、それが必要であると判定されたならば、出すべき、補正を施した体積値である補正体積値を決定する。 従って、この具体例では、プロセッサは、最初に、図3のブロック48に示したように、ユーザが設定した公称体積値をディスプレイ12に表示し、次に、図3のブロック50に示したように、補正方向を示す符号と共に補正体積値をディスプレイ12に表示する。 補正方向を示す符号は、補正体積値が公称体積値より大きく、従って採取体積量が過小になるおそれがある場合には「−」符号とし、それとは逆に、補正体積値が公称体積値より小さく、従って採取体積量が過大になるおそれがある場合には「+」符号としている。 従って、合計3項目の情報が、ディスプレイ12によりユーザに表示される。

    ピペットの電子回路が、以上に説明した動作及びディスプレイ表示を、温度によって補正が必要となったときにだけ起動するように、電子回路をプログラムしておくようにしてもよい。 そのためには、補正を必要とする場合と、そうでない場合とを区別するための値を、予め選択して設定しておけばよい。 この動作モードとした場合には、ユーザは、ブロック50で提供される新たな表示に従ってピペットの調節を行えばよく、それによってピペットの温度を考慮に入れることができる。

    図4に示したのは、変更例に係る動作である。 この変更例では、ブロック44に示したように採取しようとする体積量の値が手作業で設定されて、それがエンコーダ46によってプロセッサ14が認識できる形に変換されたならば、続いてプロセッサが、温度センサから供給された温度の測定値を考慮に入れて、図52に示したように、補正体積値だけをディスプレイに表示する。 この補正体積値は、ユーザが要求した値である公称体積値に応じて、またそれと共に、温度センサから供給された温度の測定値に応じて、プロセッサが決定した値である。 それゆえユーザは、ただ1項目だけの情報を与えられ、その情報は、採取すべき体積量を表す補正された値である。 従って、この動作モードは、ディスプレイの表示を自動的に補正することを特徴とするものであり、この動作モードにおいては、ディスプレイに表示されるピペットで採取すべき体積量を表す値に、自動的に補正が組込まれる。 ディスプレイには温度に応じて異なった値が表示されるが、ユーザの側ではそれに対して何ら手を加える必要はない。 従って、この補正方法は、ユーザにとってトランスペアレントなプロセスであり、ユーザには、何も行われていないように見える。 ユーザは、ピペットを調節して、ディスプレイにみずからが望む体積値が表示されるようにすればよい。

    従って、本発明のピペットは、ユーザが操作を続けている間に発生する可能性のある温度上昇をはじめとして、様々な原因で発生する温度上昇の影響を、全て免れ得るものとなっている。 また、本発明のピペットは、機構系に発生する様々な膨張の影響を緩和するものであって、機構系に発生する様々な膨張は、試料採取時のストロークに変動即ちドリフトを引き起こすため、採取される体積量に対して直接的な影響を及ぼすものである。

    本発明によれば、より広いピペットの動作温度範囲に亘って、例えば10℃〜30℃の温度範囲に亘って、体積量の精度を一定に維持することが可能である。

    当然のことながら、本発明に対しては、その範囲から逸脱することなく、数多くの変更を加えることが可能である。

    以上の説明では、プロセッサ14が、温度情報を考慮に入れて、ディスプレイに表示する数値に補正を施す場合に、それをどのように行っているかを示した。 プロセッサが、温度以外のパラメータを考慮に入れるようにすることも可能であり、例えば、大気圧を考慮に入れるようにすることもでき、更にはコーンの種類を考慮に入れることも可能であり、より詳しくは、ピペットの下端部分に取付けるコーンの容積を考慮に入れることが可能である。 いずれの場合にも、ピペットは、ディスプレイに表示する体積量の値に対して連続的に補正を施すようにすることができ、それによって、最終的な値がディスプレイに表示されるようにすることができる。 また、以上の説明をより一般化して述べるならば、採取すべき体積量の値をディスプレイに表示するに際して、温度の測定値を未補正体積値との両方に基づいて補正体積値を決定してディスプレイに表示するということもでき、或いはまた、温度の測定値に基づいてディスプレイに表示する体積値を決定するということもできる。

    図示例のピペットは、モータ駆動式ではない手持型ピペットであったが、本発明はモータ駆動式の手持型ピペットにも適用可能である。

    温度センサを装備する位置は、温度センサがその温度を測定する部品が、ピペット内部の可動部品であって、例えば液体試料の目標採取体積量を調節するために位置調節可能とされた部品であるような装備位置としてもよい。 従って、温度センサがその温度を測定する部品は、調節ネジとしてもよい。

    本発明の好適な実施の形態に係るピペットの、長手方向軸線に沿った断面図である。

    図1のピペットの中央部を示した拡大図である。

    ピペットの動作中にいかにして温度が考慮に入れられるかを示したフローチャートである。

    図3に示した動作の変更例に係る動作を示したフローチャートである。

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