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尾栓スライドを有するピストル、並びに尾栓スライド上にそれぞれ配置された装弾補助器を有するピストル用の尾栓スライド、及び尾栓スライド用の装弾補助器

申请号 JP2016512251 申请日 2014-05-09 公开(公告)号 JP6194102B2 公开(公告)日 2017-09-06
申请人 ヘックレル・ウント・コッホ・ゲーエムベーハー; 发明人 ブラウン,ダニエル;
摘要
权利要求

尾栓スライド(37)と、前記尾栓スライド(37)上に配置された装弾補助器(1)とを有するピストルであって、 前記装弾補助器(1)は、前記尾栓スライド(37)の外側表面から、少なくとも1つの突出部分(21)の形態で突出し、 前記装弾補助器(1)は、前記尾栓スライド(37)上に着脱可能に設置される、ピストルにおいて、 前記装弾補助器(1)は照準要素(71)の下側に配置されることで、前記照準要素(71)の基部(75)によって、外に落ちないように固定されることを特徴とする、ピストル。前記ピストルの前記装弾補助器(1)は、前記尾栓スライド(37)の両側に装弾補助器挿入部(3、5)をそれぞれ備え、 前記装弾補助器挿入部(3、5)は、互いに対して鏡像関係に配置されるか、又は互いに対してオフセットされている、請求項1に記載のピストル。ピストル用の尾栓スライド(37)であって、 前記尾栓スライド(37)は、略U字型のプロファイルを有し、また、前記尾栓スライド(37)上に着脱可能に設置される装弾補助器(1)を有する、尾栓スライド(37)において、 前記尾栓スライド(37)の前記装弾補助器(1)は、照準要素(71)の下側に配置され、前記照準要素(71)の基部(75)によって、外に落ちないように固定されることを特徴とする、尾栓スライド(37)。前記尾栓スライド(37)は、前記尾栓スライド(37)の外側表面(51)上に、前記装弾補助器(1)の着脱可能な設置のための第1の凹部(39)を備え、 前記第1の凹部(39)は、前記装弾補助器(1)の設置用基部(18)と相補的となるように設計される ことを特徴とする、請求項3に記載の尾栓スライド(37)。前記尾栓スライド(37)の前記第1の凹部(39)は、少なくとも1つの凹部セクション(41、43)を備え、 前記少なくとも1つの凹部セクション(41、43)は、前記尾栓スライド(37)の側部表面及び/又は上側表面上に形成され、前記尾栓スライド(37)の長手方向軸を横切るように延在する、請求項4に記載の尾栓スライド(37)。前記尾栓スライド(37)の前記第1の凹部(39)は、前記装弾補助器(1)又は前記装弾補助器(1)の装弾補助器挿入部(3、5)を挿入するため及び取り外すためのガイド表面(63)を備え、 前記ガイド表面(63)は、蟻溝式ガイドの様式の切欠き部を有する、請求項4又は5に記載の尾栓スライド(37)。前記尾栓スライド(37)の前記第1の凹部(39)は、前記尾栓スライド(37)の両側に凹部セクション(41、43)をそれぞれ有し、 前記凹部セクション(41、43)は、互いに対してオフセットされた状態で、又は前記尾栓スライド(37)の長手方向軸に関して互いの鏡像として、形成される、請求項4〜6のいずれか1項に記載の尾栓スライド(37)。特に照準要素(71)の形態の固定要素を受承するための、少なくとも1つの第2の凹部(81)を有し、 前記照準要素(71)は、取り付けられた前記装弾補助器(1)又は前記装弾補助器(1)の装弾補助器挿入部(3、5)を、前記尾栓スライド(37)から外に落ちない ように、又は前記尾栓スライド(37)の内側で変位しないように固定し、 前記第2の凹部(81)は特に、ガイド表面(59)を蟻溝式ガイドの様式で有する、 請求項4〜7のいずれか1項に記載の尾栓スライド(37)。前記第1の凹部(39)は、前記尾栓スライド(37)の後端領域に設けられる、請求項4〜8のいずれか1項に記載の尾栓スライド(37)。請求項3〜9のいずれか1項に記載の尾栓スライド(37)用の、装弾補助器(1)であって、 前記装弾補助器(1)の設置用基部(18)は、前記尾栓スライド(37)の第1の凹部(39)と相補的となるよう設計される、装弾補助器(1)。前記装弾補助器(1)の装弾補助器挿入部(3、5)は、略L字型の脚(7、17)を備え、 前記脚(7、17)の外側表面は、把持可能な突出部分(21)として設計される、請求項10に記載の装弾補助器(1)。

说明书全文

本発明は、尾栓スライド及び尾栓スライド上に配置された装弾補助器に関し、上記装弾補助器は、尾栓スライドの外側表面からの少なくとも1つの突出部分の形態で突出し、尾栓スライド上に着脱可能に設置される。

本発明はまた、略U字型のプロファイルを備えるピストル用の尾栓スライド、及び上記尾栓スライド上に着脱可能に設置された装弾補助器に関する。

最後に本発明は、尾栓スライド用の装弾補助器に関する。

本文書において、「上へ(up)」、「下へ(down)」、「前方(front)」「後方(back)」等の位置に関する用語は常に、砲身軸が平になった通常射撃位置にピストルを保持する射手から見てのものである。

尾栓上部、尾栓スライダ又は遊底スライドとも呼ばれる尾栓スライドと、その上に配置された1つ又は複数の装弾補助器とを有するピストルは、様々な実施形態において公知である。

尾栓スライドは略U字型の断面プロファイルを有し、端部が内側に向けて部分的に閉じられており、ピストル上に移動可能に配置される。

装弾補助器は、射手が装弾する、並びに/又はボルトスプリング及びそれに伴って撃鉄を起こすのを補助する役割を有する。

1発分の装弾を行うために、射手は通常、ハンドル又は台尻においてピストルを片手で保持し、もう一方の手で尾栓スライド又はボトルスライドを上から把持する。続いて射手は、ハンドル内に配置されたボルトスプリング及びそれに伴う撃鉄のばねに対して尾栓スライドが停止するまで尾栓スライドを引き戻す。尾栓スライドは、これによってピストル内に挿入されたマガジンの上を摺動し、マガジン上方に空間を開く。続いてマガジンスプリングは実包を、尾栓スライドの運動経路内に向かってマガジンを出るように上向きに押し上げる。尾栓スライドをその後部位置において解放した後、尾栓スライドはその下側において、ボルトスプリングのばね力によって駆動された実包と、より正確にはカートリッジ基部と係合し、実包を薬室内に向かって前方へと押す。こうしてピストルは発砲できる状態となる。

更に、撃鉄を有するピストル、並びに撃鉄を有しないピストルが公知である。

撃鉄を有するピストルの場合、射手は装弾時に撃鉄を起こす。続いて射手は1発の発砲を行うために、引金及びそれに伴って掛金を作動させる。これにより、起こされた撃鉄は解放されて撃針を打つ。撃針は雷管を打ち、これによって実包を発砲する。発砲後、尾栓スライドは薬室から空になった薬莢を引き抜き、上記薬莢を廃棄して、尾栓スライドが再び前方に移動する際に新たな薬莢を導入する。

撃鉄を有しないピストルの場合、撃針スプリングは撃鉄の機能を備える。装弾中、尾栓スライドをその後部位置において解放した後、撃針はハンドル内の引金機構の引金レバーによって尾栓スライド内に保持され、撃針スプリングは、ボルトスプリングによって前方に移動された尾栓スライドによって圧縮される。その後射手が引金機構を作動させると、これにより、張力を掛けられた撃針が解放されるか、又はダブルアクションシステムでは撃針スプリングに張力の全て若しくは一部が掛けられた後すぐに、この場合に張力を掛けられた撃針が解放され、これによって上述のように1発の発砲が行われる。このように、撃鉄を有しないピストルには撃鉄の衝突力は存在せず、従って撃針スプリングのばね力は、雷管に対する撃針の十分な打撃力を提供して発砲を保証できるよう、十分に大きくなければならない。尾栓スライドが前方に移動している時に撃針スプリングを圧縮するために、撃鉄を有しないピストルのボルトスプリングは、撃鉄を有するピストルの場合よりも強くなければならない。そのため、撃鉄を有するピストルの場合よりも撃鉄を有しないピストルの場合の方が、スライドを引き戻してボルトスプリングの力を上回るために力を多く消費する。

上述の装弾及び/又はコッキングは、特に撃鉄を有しないピストルの場合に、上回らなければならないばね力のせいで、手による把持の強さが比較的弱い射手にとっては困難である場合がある。発砲に用いる方の手のサイズもまた、ピストルのコッキング/装弾中の困難につながり得る。十分な把持力がある場合であっても、尾栓スライドの表面に水、汚れ及び/又は油が付着している場合、射手の指が滑るリスクがあり得る。これは、装弾中の、従って発砲準備時の困難又は遅延につながり得る。

この問題を解決するために、装弾補助器が公知である。1つのこのような補助器は、尾栓スライドから横方向に突出し、結果として尾栓スライドの断面プロファイルの幅を広げ、これによって尾栓スライドの把持表面を拡大して、このようにして尾栓スライドの把持を改善する。

この装弾補助器は、尾栓スライドを把持する手の指のための支承表面を拡大する。これによってこの装弾補助器は、ピストルのコッキング又は装弾のために必要な力の作用点を、尾栓スライドの側部表面から、突出している装弾補助器へと変位させることができる。従ってこの尾栓は、装弾補助器を有しない尾栓スライドに比べて小さい把持強度で装弾を行うことができる。

尾栓スライドの把持を更に改善するために、尾栓スライドの側壁に多数の溝をフライス削り加工することも公知である。

特許文献1は、片手での装弾を可能とするよう構成された、ピストル用の装弾補助器を開示している。尾栓スライドは、尾栓スライドから横方向に突出した2つのカムを備える。更に、いわゆる爪部ハウジングが設けられ、これは、射手がその胴体又は脚上のホルスタとして装着するものである。装弾のために、射手は、発砲に用いる方の手を用いてピストルを爪部ハウジングに挿入し、これにより上記爪部ハウジングは上記カムと係合する。続いて射手がピストルを下方に動かすと、爪部ハウジングはカム及びそれに伴って尾栓スライドを保持し、射手はハンドルを更に移動させ続けることで、1発分の装弾を行うことができる。

ベルギーの製造者FN Herstalのピストル「Five SeveN」は、装弾補助器として2つの側方突出部分を備える。これらの突出部分は、尾栓スライドを内包するプラスチック製シース内に一体として形成される。

Browningのピストル「Buck Mark」の場合、スライド端部の両側に溝が設けられており、そこにカム又はラグを挿入できる。カム又はラグはそれぞれ、スライドのコッキングを容易にするよう構成される。

概して、公知の装弾補助器は、その取り扱いに関して柔軟性がなく、複数の異なる人間工学的な要求に適合することは極めて困難である。

独国特許第102005053373A1号

本発明の目的は、上で列挙した欠点を克服するため、又は上記欠点を少なくとも軽減するために、改良されたピストル、改良された尾栓スライド及び改良された装弾補助器を提供することである。

この目的はそれぞれ、独立請求項1、3、10の主題によって達成される。

従って、請求項1によると、主要概念としてのピストルは、以下の追加の特徴を有する。即ち:その装弾補助器は固定要素、特に照準要素の下側に配置され、この要素の基部によって、外に落ちないように固定される。

請求項3の主要概念としての尾栓は、その装弾補助器が固定要素、特に照準要素の下側に配置され、この要素の基部によって、外に落ちないように固定される点で区別される。

請求項10の主要概念としての装弾補助器は、その設置用基部が、尾栓スライドの第1の凹部と相補的なものとなるように設計される点で区別される。

上記照準要素は例えば照準ノッチとして設計してよく、これはピストルの尾栓スライド内に挿入された装弾補助器を固定する。このために、照準要素は相補的凹部(これ以降、第2の凹部とも呼ばれる)に挿入でき、この相補的凹部は、照準要素が、尾栓スライド内に挿入された装弾補助器を、頂部に向かって外に落ちないように固定するように設計される。第2の凹部はまた、工具を用いずに組み付けることができる。

装弾補助器は本発明によるピストル上に着脱可能に設置されるため、装弾補助器を置換及び/又は交換できる。装弾補助器は、単一部品又は複数部品設計であってよい。例えば装弾補助器は尾栓スライドの全体若しくは一部を内包でき、又は側部表面及び/若しくは上部表面といった外側表面上のみに設けることができる。上記交換は工具を用いても用いなくても実行でき、極めて容易に実行できる。

着脱可能な組立体は、尾栓スライド上又は尾栓スライド内への装弾補助器の圧力嵌合及び/又は形状嵌合接続によって得ることができる。尾栓スライドの第1の凹部と相補的なものとなるように設計された設置用基部は、第1の凹部内への挿入を、並びにそれに伴って装弾補助器との圧力嵌合及び/又は形状嵌合接続を容易にする。

特に撃鉄を有しないピストルの場合、上述のボルトスプリングが比較的強く、これによってコッキング/装弾のために必要な把持強度が高くなるため、各射手の手に適合させることができる異なる複数の装弾補助器を使用することが重要である。これにより射手は独立して、装弾補助器を射手それぞれの人間工学的な要求に適合させることができる。装弾補助器はこのために適切かつ好適な寸法及びサイズを呈することができる。例えば把持に用いる方の手が小さい女性の射手は、これに対応して比較的大きいサイズの装弾補助器を尾栓スライド上に設置でき、又は把持に用いる方の手が比較的大きい射手は、これに従って比較的小さいサイズの装弾補助器を尾栓スライド上に設置できる。あるいは、適切な把持強度を有する射手は、装弾補助器に設けられた収容用凹部を単に覆う、ダミーラグを用いることができる。このような手段により、本発明によるピストルのエルゴノミクス及びそれに伴う機能的信頼性を改善できる。

また、本発明による装弾補助器を複数の異なる使用法のために交換でき、又はダミーラグの使用によって、尾栓スライドの装弾補助器に設けられた収容用凹部を、塵芥を防ぐように覆うことができる。ピストルを使用することになる場所の気候条件に従って、装弾補助器を適合させることもできる。より良好な把持特性を有する比較的大型の装弾補助器は、乾燥領域においてよりも湿度の高い気候においてより望ましい。

概して、本発明による装弾補助器は、従来技術による装弾補助器よりもその操作に関してより柔軟であり、特に人間工学的特性に関して、異なる複数の射手の手の個別の解剖学的特徴に、より容易に適合させることができる。

ピストルは好ましくは、尾栓スライドの各側部に1つの装弾補助器挿入部を備え、これらは互いに鏡像関係となるよう、又は互いに対してオフセットされた状態となるよう配置される(請求項2)。

そのために装弾補助器挿入部は、尾栓スライドの一方若しくは両方の側部表面及び/又は上側表面上に設けられる。このように装弾補助器は、1つ又は多数の挿入部として設計できる。1つ又は複数の挿入部は、射手の手の複数の異なる解剖学的特徴に対応して、複数の異なる形状及びサイズを有することができる。例えば装弾補助器はU字型の設計を有することができ、尾栓スライドの全体又は一部を包含できる。あるいは装弾補助器は、尾栓スライドの1つ又は2つの側部上に、2つの別個の装弾補助器挿入部を備えることができ、これらはそれぞれ、置換可能となるように、尾栓スライドの外側表面及び/又は上側表面上に設置できる。

オフセット構成は、親指及び人差し指の異なる長さを考慮し、これによって装弾中の、把持に用いる方の手の捻れを回避する。従って、尾栓スライド及びそれに伴ってピストルは特に、左利きの射手又は右利きの射手の両方のために構成できる。

鏡像構成は、製造技術の観点から容易に実装でき、上記と同様に、左利きの人物及び右利きの人物両方のためのピストルの柔軟な使用を可能とする。装弾補助器の寸法が調製可能であるため、この構成によって人間工学的な要求が満たされる。両方の場合において、各側部上で異なる寸法の挿入部を使用すること、例えば親指側において人差し指用よりも大きな挿入部を使用することもできる。

尾栓スライドは好ましくは、その外側かつ上側表面に装弾補助器を着脱可能に設置するための第1の凹部を備え、上記外側かつ上側表面は、装弾補助器の設置用基部と相補的となるよう設計される(請求項4)。

第1の凹部は、いずれの追加のアタッチメントを用いずに装弾補助器を上記凹部内に保持できるよう、装弾補助器に対して適合される。また第1の凹部により、異なる複数の装弾補助器を、モジュールを選択する方式で使用できるようになる。このようにして、射手は尾栓スライド及びこれを備えるピストルを、自身の個人的な好み及び/又は解剖学的特徴に適合させることができ、エルゴノミクスを改善できる。第1の凹部は、例えばピストルの外側にある尾栓スライドの表面を全体的又は部分的に包囲でき、従って例えばU字型装弾補助器の使用のために設計できる。包囲型凹部は製造技術的には簡単に製造でき、またこれにより装弾補助器に更に大きな支承表面を設けることができる。この凹部は、尾栓スライドにフライス削り、エッチング、又は当業者に公知の別の方法を用いて形成できる。この凹部は、尾栓スライドの製造中に既に形成されているようにもでき、又は後で形成することもできる。

尾栓スライドは好ましくは、尾栓スライドの側部表面及び/又は上部表面に形成された、その長手方向軸を横切って延在する少なくとも1つの凹部セクションを備える(請求項5)。

凹部を側方に形成することにより、装弾補助器の側方からの挿入が可能となる。長手方向軸を横切るように凹部を配置することにより、装弾補助器を尾栓スライド上に、人間工学的に有利な様式で配置できる。例えば凹部は、全体的又は部分的に尾栓スライドを覆うように延在できる。

第1の凹部は好ましくは、尾栓スライドの側部表面及び/又は上部表面に形成された、その長手方向軸を横切って延在する少なくとも1つの凹部セクションを備える。

第1の凹部は好ましくは、装弾補助器又はその装弾補助器挿入部のうちの1つの挿入及び取り外しのための、尾栓スライド内のガイド表面を備え、このガイド表面は特に蟻溝式に切削されている(請求項6)。

この手段により、装弾補助器の挿入及び取り外しが容易になる。凹部と装弾補助器との間の蟻継ぎ接続は、装弾補助器の落下を防止できるため有利である。あるいは、又は更に、クランプ、ねじ若しくは接着剤又は他の好適な着脱可能な取り付け手段を用いて、装弾補助器を第1の凹部に固定することもできる。

尾栓スライドの第1の凹部は好ましくは、尾栓スライドの両側に凹部セクションを有し、これらの凹部は、尾栓スライドの長手方向軸に関して互いにオフセットされているか、又は互いの鏡像として形成されている(請求項7)。

このように、簡素な手段を用いて、装弾補助器を人間工学的な要件に柔軟かつ個別的に適合させることができる。

尾栓スライドは好ましくは、特に照準要素の形態である固定要素を収容するための少なくとも1つの第2の凹部を有し、これは、設置された装弾補助器又はその装弾補助器挿入部を、尾栓スライドから落ちないように又は尾栓スライド内で変位しないように固定し、第2の凹部は特に、蟻溝式のガイド表面を有する(請求項8)。

固定要素及び照準要素としての二重の機能を有することにより、追加の固定要素、即ち追加の構成部品は不要となる。照準要素は例えば、ノッチ、V字型照準又は孔型照準を備えることができる。光学デバイス、レーザ補助デバイス又は照明手段を有する照準デバイスも、固定要素として使用できる。固定要素はまた、ねじ、リベット、接着剤又はクランプ接続を用いて尾栓スライド及び/又は装弾補助器に接続できる。

第1の凹部は好ましくは、尾栓スライドの後端領域に設けられる(請求項9)。

装弾補助器又はその装弾補助器挿入部は好ましくは、略L字型の脚を備え、これらの脚の外側は、把持可能な突出部分として設計される(請求項11)。

これにより、装弾補助器に関して設置位置をただ1つだけ画定でき、誤操作を防止できる。

第1の凹部はまた、照準要素が1つの画定された位置においてのみ尾栓スライドに接続でき、従って装弾補助器の置換後の照準の再調整が不要となるように設計することもできる。この画定された位置は例えば、非対称接続を用いて達成でき、これにより、装弾補助器及び/又は尾栓スライドに対して、唯一の特定の照準位置を定めることができる。

装弾補助器は、例えばプラスチック又はエラストマ等の適切かつ好適な材料から安価に製造でき、また任意に着色することもでき、この着色により、ずれてしまう場合がある補助器の再配置を容易にすることができる。

装弾補助器はまた、その相補的外縁部上に特徴部分を有することもでき、これはガイド表面に対して堅固に結合し、これによって装弾補助器の落下を更に防止する。

装弾補助器は好ましくは、武器の尾栓スライドから側方に、0.01mm〜0.8mm、特に0.01〜0.3mmの範囲で突出し、これによって射手に十分に大きな把持表面を提供する。

あるいは装弾補助器の代わりにダミーラグを設けてよく、これは装弾補助器とは違って側方に突出せず、単に尾栓スライドの凹部を、好ましくは尾栓スライドの表面と同一平面となるように被覆及び/又は充填するものである。このダミーラグを用いることにより、本発明による凹部を有する尾栓スライドを、公知の尾栓スライドと同一の様式で、何の不利な点もなく使用できる。

装弾補助器若しくはダミーラグ及び/又は尾栓スライドは全て、滑り止め外側表面を有することが好ましい。

滑り止め外側表面は、外側表面の溝等の凹部を用いて、又はラバーコーティングを用いて生成できる。これにより、手袋を用いても及び/又は湿った環境においても、滑らずに装弾補助器を操作できるようになる。このようにしてピストルの取り扱いを改善できる。

尾栓スライド、装弾補助器及び/又はダミーラグは好ましくは、改造キットとして設計される。

本発明によるピストルの簡素な構造により、尾栓スライド、装弾補助器及びダミーラグを、最小限の再機械加工によって、既存の尾栓スライドに追加導入することもできる。例えば、フライス削り機によって尾栓スライドをフライス削り加工することができる。

現代的な、現在製造されているピストルの場合、尾栓スライドは好ましくは、このタイプの装弾補助器を収容するように初めから設計される。

多くのピストルは現在、故障した又は欠陥のある構成部品を簡単に置換できるように、別個のサブアセンブリから形成される。その結果、装弾補助器を使用するために従来の尾栓スライドを本発明による尾栓スライドに置換することにより、既存のピストルを改造できる。

これより、添付の概略図を参照して、本発明の例示的実施形態を更に詳細に説明する。

図1は、本発明による装弾補助器の正面斜め上方からの斜視図である。

図2は、本発明による尾栓スライドの後部の正面斜め上方からの斜視図である。

図3は、本発明による図2の尾栓スライド及び装弾補助器の、組み立て中の図である。

図4は、図3の尾栓スライド及び上記尾栓スライドの両側に挿入された装弾補助器を示す。

図5は、図4の尾栓スライドを示し、挿入された装弾補助器は照準ノッチによって固定されている。

まず、図1、2に基づいて装弾補助器1の構成を説明する。装弾補助器1は2つの装弾補助器挿入部3、5を備え、これらは互いの鏡像として設計されており、略逆L字型を有する。L字型の長い方の脚7はそれぞれ下向きに延在し、L字型の短い方の脚17は反対方向から互いに向き合っている。挿入部3、5は、左側及び右側の相補的凹部39内に設置されるよう構成されており、これら左側及び右側相補的凹部39は、尾栓スライド内に互いの鏡像として、特に尾栓スライドの切欠き部として形成される(図2参照)。このために、L字型の長脚7と短脚17との間の内9はそれぞれ、凹部39の外角45と相補的となるように設計される。内角9は90°〜150°、特に90°〜115°の範囲で形成でき、上記外角も同一範囲内とすることができる。

装弾補助器1の長脚7はそれぞれ、突出部分として形成された外側表面21と、尾栓スライド37の第1の凹部39への連結のために相補的な形状を有する設置用基部18とを備える。装弾補助器1の長脚7内のこのような内部キャビティは、どのような材料を使用するかにかかわらず材料の弾性を向上させるという利点を有する。ガイド表面23は長脚7を取り囲み、凹部39の嵌合表面63をアンダカットする。組み立て済みの状態では、外側表面21上の突出部分はハンドル33として機能し、これは射手の手(図示せず)のための把持表面を形成する。ハンドル33は頂線35の両側に延在し、斜めに外向きに突出している。

更に、L字型の長脚7の外側表面21は、設置用基部18に対面する端部において、設置用基部18よりも幅が広くなっており、これにより、外側表面21からガイド表面23への遷移部分に段差が形成される。更に、長脚7の外側表面21は、その延長部分27によって、設置用基部18をその長手方向に超えて下向きに延在する。外側表面21は、短脚17への遷移部分29の、短脚17に対面する端部において、平坦化されており、短脚17の平坦な表面へと遷移する。全体として、各長脚7は短脚17より幅広く、これによりガイド表面23の上端部31はその幅に関して短脚17を覆うように延在する。

更に、各ガイド表面23には4つの特徴部分11が設けられており、これらは互いに対して鏡像として設計され、これらのうち、観察者の方を向いた先頭の2つの特徴部分11のみを図1に示している。これらの特徴部分11はガイド表面23を部分的に覆うように延在し、凹部25が脚7の内部キャビティ内に配置され(図1の挿入部5を参照)、これは、キャビティの弾性を更に向上させ、尾栓スライド37の凹部39内に長脚7を弾性クランプ留めによって受承するために役立ち、尾栓スライド37内に設置された挿入部3の嵌合を改善する。特徴部分11の縁部表面19の平坦部分は、凹部39への挿入又は凹部39からの取り外しを容易にする。

図2は、ピストルのための尾栓スライド37の後部領域を示す。鏡像関係の凹部39が尾栓スライドに設けられ、上記凹部39内には、これらに対して相補的な挿入部3、5をそれぞれ、装弾補助器1の設置用基部18を用いて挿入できる。凹部39は、短脚17を収容するための短凹部セクション41、及び長脚7を収容するための長凹部セクション43に分割されている。短凹部セクション41及び長凹部セクション43はそれぞれ、尾栓スライド37の外側表面において尾栓スライド37の長手方向軸を横切るように形成される。

各短凹部セクション41は、反対側の凹部セクション41に対面する端部において半円形状を有し、その内部寸法は、装弾補助器1の短脚17の外部寸法に対応する。側壁13は短凹部セクション41に隣接する。側壁13は、挿入中に短脚17をガイドするガイド表面として機能する。短凹部セクション41はその外側端部において、各挿入部3、5の内角9と相補的な外角45で、長凹部セクション43へと遷移する。

長凹部セクション43は、その下端において半円形状を有し、その内部寸法はそれぞれ、、挿入部3、5の長脚7の設置用基部18のガイド表面23の外部寸法に略対応する。長凹部セクション43に設けられた床表面49は、これを取り囲む段差50によって、内側に向かって範囲を定められている。段差50の内側に設けられた基部表面47は、床表面49よりも深い。長凹部セクション43に向かって傾斜している、長脚7のガイド表面23と相補的な、周囲を取り囲む嵌合面63は、床表面49に外向きに隣接して、蟻溝式のガイドを形成する。

尾栓スライド37の側部表面にリブ48が設けられ、これはそれぞれ互いの鏡像として設計され、尾栓スライドの把持を更に容易にする。

図3は、右側凹部39に挿入された右側挿入部5、及び左側凹部39に挿入される前の装弾補助器1の左側挿入部3を示す。上から挿入する際、挿入部のガイド表面23は長凹部セクション43の嵌合面63に後ろから係合する。更に挿入すると、嵌合面63は特徴部分11を僅かに内側に、設置用基部18の凹状領域に向かって押圧する。挿入部3、5はそれぞれ、長脚7が長凹部セクション43内に完全に収容され、短脚17の下側表面が短凹部セクション41内となり、短脚17が平坦な表面55と略同一平面となるまで、凹部39に挿入できる。

図4は、組み立て済み状態における右側要素3及び左側要素5を示す。ここで特徴部分11及び嵌合面63は互いに対して張力を印加して、挿入部3、5が外に落ちるのを防止する。ハンドル33は側方に突出し、長凹部セクション43を超えて下向きに延在し、重複セクション53において尾栓スライド37の外側表面51に重なる。

発砲方向における第1の凹部39の下流において、尾栓スライド37の上側表面に、照準ノッチ71用の相補的な照準基部75を受承するための第2の凹部81が設けられ、これは尾栓スライド37の長手方向を横切るように延在する。この凹部81はそれぞれ、2つの対向する切欠き部ガイド表面59によって、蟻溝式のガイドの様式で、その前方及び後方の範囲を画定される。照準基部75は、この照準基部75を凹部に横から挿入することによって設置できる。凹部81の床表面83は、その2つの側方縁部に2つの段差61a、bを備える。

図5は、挿入部3、5が取り付けられ、照準ノッチ71が凹部81に挿入された状態の、尾栓スライド37を示す。照準ノッチ71は、形状に関して凹部81と相補的である照準基部75の下側表面を備え、設置用基部18と同様の様式で凹部81に挿入される。照準下側表面77の後部領域は、平坦な表面55及びそれに伴って挿入部3、5と、これら表面が同一平面となるように重なり、これにより、装弾補助器1又はその挿入部3、5を、上方に落ちないように固定する。照準ノッチ71及び/又は装弾補助器1は更に、ねじ、接着剤、リベット、クランプ及び別の適切な締結手段を用いて固定できる。

尾栓スライドは更に、その上側表面に2つの突出部分69を備え、装弾補助器1を取り付けた後又は取り外した後に照準ノッチ71を上記突出部分69に対して整列させることができる。

図示されていないダミーラグはそれぞれ、挿入部3、5の下側表面と同様の様式で構成され、その外側表面は平坦である。このタイプのダミーラグはそれぞれ、凹部39を充填し、これにより、挿入済み状態のダミーラグの外側表面は、尾栓スライドと略同一平面となる。ダミーラグを使用する場合、ピストル又は尾栓スライドはそれぞれ、装弾補助器1を用いることなく使用できる。

1 装弾補助器 3 左側挿入部 5 右側挿入部 7 長脚 9 内角 11 特徴部分 13 側壁 15 段差 17 短脚 18 設置用基部 19 縁部表面 21 外側表面/突出部分 23 設置用基部上のガイド表面 25 キャビティ 27 延長部分 29 遷移部分 31 ガイド表面の上端部 33 ハンドル 35 頂線 37 尾栓スライド 39 凹部 41 短凹部セクション 43 長凹部セクション 45 外角 47 基部表面 48 リブ 49 床表面 50 段差 51 尾栓スライドの外側表面 53 重複部分 55 上側表面上の平坦な表面 59 ガイド表面 61a、b 段差 63 嵌合表面 69 突出部分 71 照準ノッチ 75 照準基部 77 照準下側表面 81 凹部 83 床表面

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