Training ammunition

申请号 JP2179688 申请日 1988-02-23 公开(公告)号 JPH0711356Y2 公开(公告)日 1995-03-15
申请人 日産自動車株式会社; 防衛庁技術研究本部長; 发明人 孝昇 松浦; 光雄 森; 英孝 河西;
摘要
权利要求 【実用新案登録請求の範囲】
  • 【請求項1】弾道上で弾体を分割して失速させるようにした訓練弾において、弾体を頭部、尾部、およびこれらの両部を連結する心軸からなる骨格部と、一端部が互いに抱合されて心軸を取囲む複数の胴部部片とを用いて構成し、また各胴部部片の他端部と骨格部との間に、前側が枢支されて弾体の外方へ張出しうるラッチ爪と、ラッチ爪を上記の張出方向へ附勢するばね手段とをそなえるラッチ機構を構成した訓練弾。
  • 说明书全文

    【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は弾道上で弾体を分割して失速させることにより射距離を短縮するようにした訓練弾に関する。

    〔従来の技術〕

    訓練弾は砲から実弾と同様にして発射したのちその弾道上の所定のところで失速させて限られ射場内に着弾させるもので、例えば英国のJane's出版社(Jane's Publish
    ing Company Limited)から領布された刊行物「JANE'S
    ARMOUR AND ARTILLERY」(1986〜87)には訓練弾の弾体を爆薬によって分割する方式のものが掲載されている。
    この方式を第4図を用いて説明する。

    この訓練弾1の弾体2は頭部3,胴部4および尾部5から成立ち、尾部5には安定翼6が取付けられてその外形を実弾に近似させてある。 そして胴部4は前部胴体4aと後部胴体4bとに分割されてその分割部4cをピン7を用いて分離可能に連結するとともにここに爆薬8を装填し、この爆薬を例えば衝撃感知式の発火器9から延時薬10を介して起爆するようにしている。 これらの発火器と延時薬とからなる起爆系統は複数、例えば3組設けられて起爆ミスの発生を予防している。

    よって訓練弾1を砲から発射すると発火器9が発射衝撃により発火して延時薬10に点火し、この延時薬に設定した秒時が経過して該訓練弾が弾道上の所定の位置に至ると爆薬8が起爆して胴部4を前,後に分割する。 ここで分割された訓練弾1が飛翔安定性を失って大きな空抵抗を受けるので各々が近距離のところに落下する。

    〔考案が解決しようとする問題点〕

    ところで、このような爆薬を用いた分割方式を採用すると、例えば徹甲弾のように大きな初速をもって発射するものにあってはその訓練弾に実弾と同様な弾道を再現させ難いという問題があった。

    それは分割用爆薬の耐衝撃荷重には限界があるために発射速度(砲こうの出口速度)を実弾のそれよりも低下させなければならないからである。

    そこで本考案の課題は爆薬を用いないで訓練弾を分割できるようにする点にある。

    〔問題点を解決するための手段〕

    この課題を解決するための本考案の手段は、弾体を頭部,尾部およびこれらの両部を連結する心軸からなる骨格部と、一端部が互いに抱合されて心軸を取囲む複数の胴部部片とを用いて構成し、また胴部部片の他端部と骨格部との間に、前側が枢支されて弾体の外方へ張出しうるラッチ爪と、ラッチ爪を上記の張出方向へ附勢するばね手段とをそなえるラッチ機構を構成したものである。

    〔作用〕

    この手段は次のように作用する。

    当該訓練弾を砲から高速で発射する際に、前側が枢支されて外方へ張出していたラッチ爪が大きな慣性力と空力衝撃とを受けるので、このラッチ爪がばね手段の附勢力に抗して内方へ回動する。 これによって各胴部部片は一端部が抱合されたまま他端部と骨格部との間が当該ラッチ機構により錠着されるので、訓練弾は頭部,胴部および尾部をそなえる完全な弾体を形成しながら所定の弾道を飛翔してゆく。 そしてこの弾道上で飛翔速度が次第に低下してゆくと、ラッチ爪に作用する空力抵抗がこの飛翔速度のほぼ2乗に比例して減少してゆくので、このラッチ爪がばね手段からの附勢力により今度は外方へ回動しながら遂には上記の錠着を解除する。 ここで胴部が複数の胴部部片に分割されて弾体が崩壊し、空力安定性を失って落下する。

    〔実施例〕

    第1図,第2図および第3図を参照して本考案の一実施例を説明する。

    この訓練弾11の弾体12は骨格部13および胴部23で組立ててある。 骨格部13は頭部14と、この頭部の後側に形成した円錐部分15から機軸に沿って延出させた心軸17と、この心軸の後端部に形成したおねじ部18に連結した尾部19
    とを有し、この尾部の前側には心軸17と同心のめねじ穴
    20を形成してある。 この尾部19には安定翼21が取付けられる。

    上記胴部23は縦割りに分割した例えば3個の胴部部片24
    によって形成してある。 これらの部片24は第2図に示したように互いに抱合されて心軸17を取囲んでおり、このような胴部23の後端部にやや小径のおねじ部25を形成してここを尾部19のめねじ穴20に螺装する。 この螺装部の内側には後方へ拡開する内向きテーパ面26を形成して該部を心軸17から離間させ、またこの胴部の前端部に内向きテーパ面27を形成してこのテーパ面を頭部14の円錐部分15に密接させてある。 胴部23には必要によりサボウ28
    を巻装して上記の抱合形態を安定に保持させる。 そして各胴部部片24と頭部14との間にラッチ機構30を構成する。

    第3図に示すように、ラッチ機構30は頭部14における円錐部分15に基端部近傍に配されて枢支ピン31を介して該頭部に枢支したL字状鈎形のラッチ爪32を有し、このラッチ爪をばね手段、この例では円錐部分15に固定したV
    字形の板ばね33によって2点鎖線示のように外方への張出し傾向に附勢しておく。 ラッチ爪32の外面には羽根板
    34を立設してある。 胴部部片24にはラッチ爪32を丁度受入れうる鈎形のラッチ穴35を形成してある。

    実施例は以上のように構成されており、この訓練弾11はサボウ28を取外したのち従来の訓練弾1(第4図)と同様に胴部23の外周を装弾筒に抱持させて砲に装填される。 したがってこの訓練弾を高速で発射すると、羽根板
    34と共に外方へ張出していたラッチ爪32が発射瞬時の慣性力を受け、次の瞬間には前方から空力衝撃を受けるので、このラッチ爪が内方へ急速に回動し、ラッチ穴35に係入して頭部14と各胴部部片24とを錠着する。 かくして訓練弾が砲口を離脱すると装弾筒が飛散して上記の抱持が解かれるけれどもラッチ爪32はその外面から、および羽根板34から空力抵抗力を受けながら内方への回動姿勢を保持するので上記の錠着状態が持続される。 そして該訓練弾が次第に減速して空力抵抗力が前述したごとく急速に減少してゆくと、ラッチ爪32が板ばね33からの附勢力により今度は外方へ回動してラッチ穴35から離脱する。 これにより各胴部部片24は頭部14の円錐部分との間から噴入する外気の動圧力によりテーパ面26を形成したおねじ部25を支点として外方へ押拡げられ、そのてこ作用によりめねじ穴20の周辺が破壊して該訓練弾が骨格部
    13と3個の胴部部片24とに分割される。 そしてこの分割の過程から訓練弾11はその原形が崩壊して安定性を失うので規定の弾道を外れてばらばらになって落下する。

    この予定落下地点、したがってラッチ機構30の錠着解除時点は予定弾道上での空力抵抗力の変化量と板ばね33のばね定数とを適宜に組合わせることによって所望のように設定することができる。 この場合実施例は羽根板34を設けてあるので、空力抵抗力が増加してラッチ機構30の錠着作用を確実にし、また該抵抗力の変化量が増巾されることから錠着解除時点のばらつきを僅少にすることができる。 この場合羽根板34に附加する抵抗は訓練弾全体に作用する空力抵抗に比して極めて小さなもので足りるので、弾道に及ぼす影響をほとんど無視できる。 尚胴部部片を頭部側に抱持させてラッチ機構を尾部との間に構成することも可能である。

    〔効果〕

    以上説明したように本考案によれば、分割方式の訓練弾をその発射速度と弾道上での空力抵抗とを利用した機械的手段によって分割するようにしたのでこの発射速度を制限する必要がなくなり、これによって高速発射実弾の訓練弾にあってもこれに実弾と同様な弾道を再現させることができる。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は本考案の一実施例を示した断面図、第2図は第1図を矢線II-IIのようにみた拡大断面図、第3図は第1図の一部拡大図、第4図は従来の訓練弾を例示した断面図である。 11……訓練弾 12……弾体 13……骨格部 14……頭部 17……心軸 19……尾部 24……胴部部片 30……ラッチ機構 32……ラッチ爪 33……ばね手段(板ばね)

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