A device for inducing a magnetic field in the muzzle area of ​​the launching device

申请号 JP2000525727 申请日 1998-12-01 公开(公告)号 JP2001527205A 公开(公告)日 2001-12-25
申请人 デイナミート ノーベル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エクスプロジーフシュトッフ− ウント ジステームテヒニク; 发明人 ブレーデ ウーヴェ; コルデル ゲルハルト; ベルトラム フリードリッヒ;
摘要 (57)【要約】 飛行体、砲弾又はロケットが発射装置から射出された場合に、磁界発生装置を用いて飛行体の誘導装置内で電圧が誘導され、該電圧は、イグナイターを調節及びトリガするために並びに場合によっては飛行体を制御するために利用される。 従来技術から公知のように、磁界は発射装置において誘導コイルを用いて発生せしめられる。 誘導コイルは電気エネルギの費用のかかる準備を必要とする。 一般に装置は発射装置の砲口の領域に配置されていて、かつ、振動及び腐食性の発射ガスにさらされる。 これによって、電気的なターミナルの接点に不都合な影響が及ぼされる。 それ故本発明によれば、磁界(9)を発生するために発射装置(1)の砲口(2)の領域に少なくとも1つの永久磁石(5)が配置されている。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 発射装置から射出される飛行体の誘導装置内で磁界通過時に電圧を誘導して電気的にトリガされるイグナイター並びに場合によっては飛行に影響を及ぼす制御回路にエネルギを供給する、発射装置の砲口の領域で磁界を発生させるための装置において、磁界(9;91,92,93;911,922,
    933)を発生させるために、発射装置(1)の砲口(2)の領域に、少なくとも1つの永久磁石(5;51,52,53;511,522,533)が配置されていることを特徴とする、発射装置の砲口領域で磁界を発生させるための装置。
  • 【請求項2】 少なくとも1つの永久磁石(5;51,52,53;511
    ,522,533)が、砲口(2)の領域で発射通路(8)を環状に取り囲んでいる、請求項1記載の装置。
  • 【請求項3】 少なくとも1つの永久磁石(5;51,52,53;511
    ,522,533)が、磁化不能な材料(4;41,42,43;411,42
    2,433)内に埋め込まれている、請求項1又は2記載の装置。
  • 【請求項4】 永久磁石(5;51,52,53;511,522,533
    )が、発射方向(10)でみて、相前後して配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
  • 【請求項5】 永久磁石(5;51,52,53;511,522,533
    )が、異なる磁界強さを有する磁界(91.92.93;911,922,93
    3)を有している、請求項4記載の装置。
  • 【請求項6】 永久磁石(5;51,52,53;511,522,533
    )が、所定の相互間隔(17,18;19,20)を置いて配置されている、請求項4又は5記載の装置。
  • 【請求項7】 永久磁石(5;51,52,53;511,522,533
    )の数に基づき行われる誘導が、イグナイター(Z)の電子機構(13)及び場合によっては飛行体(7)の制御回路の電子機構(13)に情報を伝送するための信号として利用される、請求項4記載の装置。
  • 【請求項8】 飛行体(7)の電子機構(13)が、それぞれ異なって誘導された電圧の高さを検出する回路(24)を有しており、誘導された電圧の異なる高さ及び電圧順序が、イグナイター(Z)の電子機構(13)及び場合によっては飛行体(7)の制御回路の電子機構(13)に情報を伝送するための信号として利用される、請求項5記載の装置。
  • 【請求項9】 飛行体(7)の電子機構(13)が、誘導の時間間隔を検出する電子回路(21)を有しており、個々の誘導間の異なる時間間隔が、イグナイター(Z)の電子機構(13)及び場合によっては飛行体(7)の制御回路の電子機構(13)に情報を伝送するための信号として利用される、請求項6記載の装置。
  • 【請求項10】 単数又は複数の請求された特徴の組合せによって、イグナイター(Z)の電子機構(13)及び場合によっては飛行体(7)の制御回路の電子機構(13)に伝送可能な情報量が規定可能である、請求項7から9までのいずれか1項記載の装置。
  • 【請求項11】 永久磁石(5;51,52,53;511,522,53
    3)が、交換可能に発射装置(1)の砲口(2)の領域に配置されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 本発明は、請求の範囲第1項の上位概念に記載の形式の、発射装置の砲口の領域で磁界を誘導するための装置に関する。

    【0002】 誘導により、誘導装置、例えばコイル機構において、特に砲弾しかしまた例えばロケットであってよい飛行体(missile)によって発射時に電気エネルギを発 生させることができる。 この電気エネルギは、電気的にトリガされるイグナイター(igniter)にエネルギを供給するために、また、制御回路にエネルギを供給 するためにも用いられ、これにより、飛行段階中に又は目標に到達した場合に規定の作動、例えばセフティー・レリーズプロセス又はインジェクション・プロセスが実施される。

    【0003】 アメリカ合衆国特許第1739921号明細書から既に、砲身の砲口に砲身の発射開口を中心に同心的にコイルを配置し、該コイルに異なる電圧をかけることが、公知である。 前記コイルは、トランスのような一次コイルとして砲弾内に配置された二次コイルに作用し、該二次コイル内には、一次コイルの磁界を通過した場合に、イグナイターを時間的に制御するのに用いられる電圧が誘導される。
    点火システムにおける前記の電圧発生形式の欠点は、発射装置の砲口領域で磁気コイルにエネルギを供給するために、電気エネルギ源が準備されねばならないことにある。 発生する発射ガスに基づき、磁気コイル及び磁気コイルのターミナルが腐食の危険にさらされかつ振動によりターミナルの接触接続問題も生ずる。

    【0004】 ドイツ国特許出願公開第2706168号明細書から、砲弾のイグナイター内で電気的な点火電流を発生させるための装置が公知である。 砲弾は、永久磁石リング及びヨークの一部を有している。 ヨークの他部分は、ウエポン砲身(weapon
    barrel)の端部に設けられていてかつ強磁性の多数のリングから形成され、該 リングの間には永久磁化されたリングが配置されている。 砲弾体が薬莢内を占める場合には、永久磁石によって生ぜしめられる磁界は薬莢によって短絡される。
    砲弾を発射した場合には、ウエポン砲身が磁界の短絡を担う。 強磁性リングの配置構造を砲弾が通過した場合に初めて、磁界が交互に開放されかつ短絡されるので、砲弾内に位置する誘導コイル内では磁界の変動に基づき電圧が誘導される。
    電圧の高さは短絡する磁界の遮断数に関連している。 公知の点火システムでは、
    点火電流を発生させるために必要な永久磁石は砲弾自体内に収容されている。 これによって、磁界の短絡が予測不能に遮断された場合にイグナイターが作動される、という危険が生ずる。 更に、永久磁石の付加的な連行支持によって、砲弾内での使用可能な荷重、例えば爆薬の連行支持能が減少される。

    【0005】 本発明の課題は、発射時に飛行体の誘導装置内で電圧を発生させるための簡単かつ確実な装置を提供することにある。

    【0006】 前記課題は本発明によれば、請求の範囲第1項の特徴部分に記載の本発明の構成によって解決された。

    【0007】 本発明の有利な構成は、その他の請求項に記載されている。

    【0008】 本発明によれば、飛行体の誘導装置内で電圧を誘導する磁界を発生させて電気的にトリガされる点火手段及び場合によっては制御回路にエネルギを供給するために電気エネルギを準備する必要はなくしかも発射装置の砲口領域で敏感な電子取付け部材を設ける必要もない。 本発明による少なくとも1つの永久磁石は、エネルギ供給を必要とせずしかもアグレッシブな発射ガスから防護されて適当な材料から成るケーシング内に埋め込むことができる。

    【0009】 有利には、少なくとも1つの永久磁石は発射通路を中心に環状に配置されている。 これによって、磁界が均一に形成されかつ発射通路内で均一な誘導作用が得られる。

    【0010】 永久磁石の磁界に外部からもまた相互にも不都合な影響を及ぼさないようにするために、有利には永久磁石は磁化不能な材料に埋め込まれている。 前記材料は、例えば耐熱性の樹脂又はプラスチック並びに磁化不能な金属である。 この場合、既述のように、永久磁石は完全に被覆されないので、永久磁石は発射装置のあらゆる作用から防護される。

    【0011】 単数又は複数の永久磁石によって生ぜしめられる磁界強さは、必要であれば飛行体、例えば砲弾又はロケットの制御回路もしくはイグナイターの電気エネルギに適合されねばならない。 それ故、複数の永久磁石が、発射方向でみて、相前後して配置されていると、有利である。 コイル内での反復誘導によって、誘導装置内で誘導される電圧を高めることができる。

    【0012】 目的通り所定の高さで電圧を誘導するために、異なる磁界強さを有する複数の永久磁石が組み合わされると、有利である。 異なる磁界強さの所望の順序は、永久磁石の対応する配置によって得られる。

    【0013】 更に、それぞれ異なる高さの電圧順位を誘導する異なる磁界強さの順序、並びに、誘導された電圧のその都度の高さは、信号をイグナイターもしくは制御回路に伝送ために利用される。 この場合誘導順序は、砲弾又はロケット内に適当な電子機構が設けられる場合、例えば点火時点又は飛行時間又は飛行方向を調節するために、コードのように利用される。

    【0014】 同様に信号として、異なる時間間隔で誘導順序を利用することができる。 このような信号順序は有利には、永久磁石が所定の相互間隔で配置されている場合に得られ、この場合前記間隔は異なる大きさであってよい。

    【0015】 所定の間隔を置いた永久磁石の配置は、磁界ができるだけ不都合な影響を及ぼし合わないように永久磁石が配置される場合に、有利である。 異なる磁界強さの磁界を有する永久磁石においては間隔は磁界に適合して選ばれる。

    【0016】 信号を砲弾のイグナイター又はロケットの制御回路に伝送する別の可能性は、
    異なる磁界強さを有する永久磁石が異なる相互間隔を置いて配置されるということにある。 これによって、異なる強度と相俟って時間的に異なる誘導順序によって信号順序を生ぜしめることができる。 このために、異なる誘導強度並びに異なる誘導順序に基づきそれぞれ所望の信号を発生する電子回路を点火システムが有することを前提とする。 これによって、例えば点火時点又は制御回路の規定の調節を行うことができるようにするために、著しく多くのコーディングが可能である。 誘導数、時間間隔及び誘導電圧の異なる高さに基づき、前述の要求に応じてイグナイターの電子機構又は制御回路、例えば飛行体のガイド機構に、これら部分が適当にセットアップされている場合に、異なる3つの情報を伝送することができる。

    【0017】 第1図では、発射装置のうちウエポン砲身1が図示されている。 以下において、本発明を理解するために必要な特徴のみを図示しかつ記述する。 発射装置1の砲口2の領域には、全体を符号3で示した、磁界発生装置が配置されている。 前記装置3は、永久磁石5を有するケーシング4を備えている。

    【0018】 図示の実施例では、永久磁石5は完全に磁化不能な材料4、例えば耐熱性のプラスチックによって取り囲まれていて、該材料は同時に、永久磁石用のケーシングを成しかつ永久磁石を発射ガスから防護する。

    【0019】 ケーシング4と発射砲身1との間の連結はねじ結合部材6を介して行われる。
    ケーシング4はウエポン砲身1の砲口2に螺着されている。 ウエポン砲身1の砲口2の領域から丁度砲弾7が突出している。 ウエポン砲身1、磁界発生装置3並びに砲弾7は、断面図で図示されている。

    【0020】 永久磁石5は、図示の実施例では、発射通路を環状に取り囲んでいる。 永久磁石によって生ぜしめられる磁界9は、所定の磁界強さを有する。 砲弾7は、発射方向10で発射通路8を通って永久磁石5を備えた本発明による装置3を介して移動する。 この場合、砲弾7のイグナイターZの誘導装置11、本実施例では環状のコイル11が磁界を介して移動する。 磁束の変化によって誘導コイル11内で電圧が誘導され、該電圧は、所定の磁界並びに砲弾7の運動によって予め規定されている。 誘導された電圧は、導体12を介して砲弾7の電子機構13に供給され、該電子機構において適当な形式で、例えばコンデンサ14内に蓄えられかつ起爆薬25を点火するために準備される。 更に、誘導された電圧は、電子機構(詳細に図示せず)を用いて点火時点を予め規定するのに利用される。 誘導された電圧の利用は、本発明の対象とするものではなく、従来技術から既に周知である。

    【0021】 第2図の実施例では、発射装置のうちウエポン砲身1が図示されていて、該ウエポン砲身の砲口2の領域には、磁界発生装置31が3つの永久磁石51,52
    ,53を有している。 永久磁石51,52,53は、発射方向10でみて、相前後して配置されている。 3つの永久磁石51,52,53の磁界強さは、同じ大きさであるが、異なる大きさであってもよい。

    【0022】 砲弾7が、発射方向10でみて、順次個々の磁界91,92,93を介して移動した場合には、その都度の磁界強さに対応して、順次砲弾7の誘導装置11内で3度電圧が誘導される。 コイルの適当な切換えによって、使用される全電圧が高められる。

    【0023】 図示の実施例では、砲弾7の電子機構13は付加的に計数回路15を有していて、該計数回路によって、誘導数、つまり通過した永久磁石数を計数することができる。 計数回路15は、誘導数に基づき砲弾7の電子機構13に情報を与えるために、利用される。 情報は例えば、砲弾7の点火時点を予め規定するために利用される。 図示の実施例では、永久磁石51,52,53のケーシング41,4
    2,43は互いにねじ山16を介して連結されている。 ケーシング41,42,
    43は、永久磁石51と永久磁石52との間の間隔17並びに永久磁石52と永久磁石53との間隔18がそれぞれ同じ大きさであるように、形成されている。

    【0024】 第3図の実施例では、磁界発生装置32は同様に、発射通路8を中心に同心的に配置されている3つの永久磁石を有している。 永久磁石511には、発射方向10でみて、2つの別の永久磁石522,533が接続されていて、該永久磁石522,533はそれぞれ、磁界強さに関しそれぞれ永久磁石511の磁界91
    1とは異なる磁界922,933を有している。 磁界922,933の磁界強さは同様に異なっている。 更に、永久磁石511と永久磁石522との間の間隔1
    9は、永久磁石522と永久磁石533との間の間隔20よりも大きい。

    【0025】 砲弾7の電子機構13は、電気エネルギ用の貯蔵部材14、及び、磁界911
    ,922,933を介して砲弾7が通過した際に生ずる誘導数のための計数回路15を有している。 個々の磁界を通過する場合には、それぞれ異なる高さの電圧が誘導され、この場合、電圧高さはその都度の磁界強さに応じて調整されかつ電子回路24によって検出される。 更に、誘導は付加的に異なる時間間隔で行われ、該時間間隔は、永久磁石611,522,533間の間隔19,20に応じて調整される。 この理由から、砲弾7の電子回路13は付加的に回路21を有していて、該回路によって、個々の誘導間に、つまり相前後して位置する磁界911
    ,922,933を介した誘導装置11の個々の通過間に生ずる時間間隔が検出される。

    【0026】 磁界強さの異なる強度ひいては誘導電圧の異なる高さ並びに誘導間の異なる時間間隔は、砲弾7の電子機構13に情報を伝送するために利用される。 図示の実施例とは異なって、磁界の異なる強度並びに磁界の異なる間隔に基づき、情報伝送の可能性を著しく向上させることができる。 これによって、可能なコーディング数に対応してイグナイターZにおいて異なる機能を制御することができる。

    【0027】 ケーシング411,422はねじ山16を介して互いに連結されている。 ケーシング422,433は、図示の実施例ではそれぞれ1つの雄ねじ23を有していてかつ両永久磁石522,533の間隔が僅かであることに基づいてスリーブ22を介して互いに連結されている。 ねじ結合に基づき、永久磁石は互いにしかも別の永久磁石と容易に交換可能である。 これによって、異なる磁界強さを有する永久磁石の異なる間隔及び組合せによって、それぞれ砲弾7の誘導装置11内で電圧を規定の高さで誘導ししかも誘導の時間間隔を可変にすることができる。
    これによって、砲弾7の電子機構13に異なる情報を伝送することができるという、可能性が得られる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 発射装置の砲口領域での永久磁石の配置形式を示した図。

    【図2】 発射装置の砲口領域での、発射方向でみて相前後して配置された3つの永久磁石の配置形式を示した図。

    【図3】 異なる間隔を置いて相前後して配置された、異なる磁界強さを有する3つの永久磁石の配置形式を示した図。

    【手続補正書】特許協条約第34条補正の翻訳文提出書

    【提出日】平成11年12月1日(1999.12.1)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】全文

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【発明の名称】 発射装置の砲口領域で磁界を誘導するための装置

    【特許請求の範囲】

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 本発明は、請求の範囲第1項の上位概念に記載の形式の、発射装置の砲口の領域で磁界を誘導するための装置を有する発射装置に関する。

    【0002】 誘導により、誘導装置、例えばコイル機構において、特に砲弾しかしまた例えばロケットであってよい飛行体(missile)によって発射時に電気エネルギを発 生させることができる。 この電気エネルギは、電気的にトリガされるイグナイター(igniter)にエネルギを供給するために、また、制御回路にエネルギを供給 するためにも用いられ、これにより、飛行段階中に又は目標に到達した場合に規定の作動、例えばセフティー・レリーズプロセス又はインジェクション・プロセスが実施される。

    【0003】 アメリカ合衆国特許第1739921号明細書から既に、砲身の砲口に砲身の発射開口を中心に同心的にコイルを配置し、該コイルに異なる電圧をかけることが、公知である。 前記コイルは、トランスのような一次コイルとして砲弾内に配置された二次コイルに作用し、該二次コイル内には、一次コイルの磁界を通過した場合に、イグナイターを時間的に制御するのに用いられる電圧が誘導される。
    点火システムにおける前記の電圧発生形式の欠点は、発射装置の砲口領域で磁気コイルにエネルギを供給するために、電気エネルギ源が準備されねばならないことにある。 発生する発射ガスに基づき、磁気コイル及び磁気コイルのターミナルが腐食の危険にさらされかつ振動によりターミナルの接触接続問題も生ずる。

    【0004】 ドイツ国特許出願公開第2706168号明細書から、砲弾のイグナイター内で電気的な点火電流を発生させるための装置が公知である。 砲弾は、永久磁石リング及びヨークの一部を有している。 ヨークの他部分は、ウエポン砲身(weapon
    barrel)の端部に設けられていてかつ強磁性の多数のリングから形成され、該 リングの間には永久磁化されたリングが配置されている。 砲弾体が薬莢内を占める場合には、永久磁石によって生ぜしめられる磁界は薬莢によって短絡される。
    砲弾を発射した場合には、ウエポン砲身が磁界の短絡を担う。 強磁性リングの配置構造を砲弾が通過した場合に初めて、磁界が交互に開放されかつ短絡されるので、砲弾内に位置する誘導コイル内では磁界の変動に基づき電圧が誘導される。
    電圧の高さは短絡する磁界の遮断数に関連している。 公知の点火システムでは、
    点火電流を発生させるために必要な永久磁石は砲弾自体内に収容されている。 これによって、磁界の短絡が予測不能に遮断された場合にイグナイターが作動される、という危険が生ずる。 更に、永久磁石の付加的な連行支持によって、砲弾内での使用可能な荷重、例えば爆薬の連行支持能が減少される。

    【0005】 ヨーロッパ特許公開第359908号明細書から、砲弾時限イグナイターを調節するための装置が公知である。 砲弾速度を検出するために、砲身に2つの磁界センサが配置されている。 砲弾は受信センサを有していてかつ砲弾時限イグナイターの作動時間及び砲弾の検出された砲口速度を修正するための適当な電子機構を有している。 受信センサは、増幅器を介してスタート・ストップ計数装置に接続されている。 砲弾が発射方向でみて第1の磁界センサを通過して飛行する場合に、計数装置がスタートする。 砲弾が第2の計数装置を通過して飛行する場合に計数装置がストップする。 この場合計数装置の内容がクロック周波数を規定し、
    該クロック周波数によって、予め調節されたダウンカウンタがカウントされる。
    ダウンカウンタの経過によって点火時点が規定される。 誘導された電圧は電子機構の電圧供給には用いられない。

    【0006】 ヨーロッパ特許公開第0783095号明細書から、正確な砲弾速度を検出することが公知である。 実施例では、2つの環状の永久磁石がいわゆる信号源として発射方向でみて相前後して配置されている砲身が示されている。 両永久磁石の間隔は、砲弾の射出速度に適合されかつ正確に規定されている。 砲弾は誘導装置及びマイクロプロセッサーを有していて、該マイクロプロセッサーは、両永久磁石を通過した場合に両誘導間の時間を測定しかつ砲弾の速度を両永久磁石の確認された間隔によって計算する。 この場合にも、誘導された電圧はマイクロプロセッサの電圧供給には用いられない。

    【0007】 本発明の課題は、発射時に飛行体の誘導装置内で飛行体のイグナイター及び場合によっては制御回路のエネルギ供給のために必要な電圧を誘導できしかも誘導を付加的に情報を伝送するための信号として定義できる、簡単かつ確実な装置を提供することにある。

    【0008】 前記課題は本発明によれば、請求の範囲第1項の特徴部分に記載の本発明の構成によって解決された。

    【0009】 本発明の有利な構成は、その他の請求項に記載されている。

    【0010】 本発明によれば、飛行体の誘導装置内で電圧を誘導する磁界を発生させて電気的にトリガされる点火手段及び場合によっては制御回路にエネルギを供給するために電気エネルギを準備する必要はなくしかも発射装置の砲口領域で敏感な電子取付け部材を設ける必要もない。 本発明による少なくとも1つの永久磁石は、エネルギ供給を必要とせずしかもアグレッシブな発射ガスから防護されて適当な材料から成るケーシング内に埋め込むことができる。

    【0011】 永久磁石は発射通路を中心に環状に配置される。 これによって、磁界が均一に形成されかつ発射通路内で均一な誘導作用が得られる。

    【0012】 永久磁石の磁界に外部からもまた相互にも不都合な影響を及ぼさないようにするために、永久磁石は磁化不能な材料に埋め込まれる。 前記材料は、例えば耐熱性の樹脂又はプラスチック並びに磁化不能な金属である。 この場合、既述のように、永久磁石は完全に被覆されないので、永久磁石は発射装置のあらゆる作用から防護される。

    【0013】 単数又は複数の永久磁石によって生ぜしめられる磁界強さは、必要であれば飛行体、例えば砲弾又はロケットの制御回路もしくはイグナイターの電気エネルギに適合されねばならない。 それ故、複数の永久磁石が、発射方向でみて、相前後して配置されていると、有利である。 コイル内での反復誘導によって、誘導装置内で誘導される電圧を高めることができる。

    【0014】 目的通り所定の高さで電圧を誘導するために、異なる磁界強さを有する複数の永久磁石が組み合わされると、有利である。 異なる磁界強さの所望の順序は、永久磁石の対応する配置によって得られる。

    【0015】 更に、それぞれ異なる高さの電圧順位を誘導する異なる磁界強さの順序、並びに、誘導された電圧のその都度の高さは、信号をイグナイターもしくは制御回路に伝送ために利用される。 この場合誘導順序は、砲弾又はロケット内に適当な電子機構が設けられる場合、例えば点火時点又は飛行時間又は飛行方向を調節するために、コードのように利用される。

    【0016】 同様に信号として、異なる時間間隔で誘導順序を利用することができる。 このような信号順序は有利には、永久磁石が所定の相互間隔で配置されている場合に得られ、この場合前記間隔は異なる大きさであってよい。

    【0017】 所定の間隔を置いた永久磁石の配置は、磁界ができるだけ不都合な影響を及ぼし合わないように永久磁石が配置される場合に、有利である。 異なる磁界強さの磁界を有する永久磁石においては間隔は磁界に適合して選ばれる。

    【0018】 信号を砲弾のイグナイター又はロケットの制御回路に伝送する別の可能性は、
    異なる磁界強さを有する永久磁石が異なる相互間隔を置いて配置されるということにある。 これによって、異なる強度と相俟って時間的に異なる誘導順序によって信号順序を生ぜしめることができる。 このために、異なる誘導強度並びに異なる誘導順序に基づきそれぞれ所望の信号を発生する電子回路を点火システムが有することを前提とする。 これによって、例えば点火時点又は制御回路の規定の調節を行うことができるようにするために、著しく多くのコーディングが可能である。 誘導数、時間間隔及び誘導電圧の異なる高さに基づき、前述の要求に応じてイグナイターの電子機構又は制御回路、例えば飛行体のガイド機構に、これら部分が適当にセットアップされている場合に、異なる3つの情報を伝送することができる。

    【0019】 第1図では、発射装置のうちウエポン砲身1が図示されている。 以下において、本発明を理解するために必要な特徴のみを図示しかつ記述する。 発射装置1の砲口2の領域には、全体を符号3で示した、磁界発生装置が配置されている。 前記装置3は、永久磁石5を有するケーシング4を備えている。

    【0020】 図示の実施例では、永久磁石5は完全に磁化不能な材料4、例えば耐熱性のプラスチックによって取り囲まれていて、該材料は同時に、永久磁石用のケーシングを成しかつ永久磁石を発射ガスから防護する。

    【0021】 ケーシング4と発射砲身1との間の連結はねじ結合部材6を介して行われる。
    ケーシング4はウエポン砲身1の砲口2に螺着されている。 ウエポン砲身1の砲口2の領域から丁度砲弾7が突出している。 ウエポン砲身1、磁界発生装置3並びに砲弾7は、断面図で図示されている。

    【0022】 永久磁石5は、図示の実施例では、発射通路を環状に取り囲んでいる。 永久磁石によって生ぜしめられる磁界9は、所定の磁界強さを有する。 砲弾7は、発射方向10で発射通路8を通って永久磁石5を備えた本発明による装置3を介して移動する。 この場合、砲弾7のイグナイターZの誘導装置11、本実施例では環状のコイル11が磁界を介して移動する。 磁束の変化によって誘導コイル11内で電圧が誘導され、該電圧は、所定の磁界並びに砲弾7の運動によって予め規定されている。 誘導された電圧は、導体12を介して砲弾7の電子機構13に供給され、該電子機構において適当な形式で、例えばコンデンサ14内に蓄えられかつ起爆薬25を点火するために準備される。 更に、誘導された電圧は、電子機構(詳細に図示せず)を用いて点火時点を予め規定するのに利用される。 誘導された電圧の利用は、本発明の対象とするものではなく、従来技術から既に周知である。

    【0023】 第2図の実施例では、発射装置のうちウエポン砲身1が図示されていて、該ウエポン砲身の砲口2の領域には、磁界発生装置31が3つの永久磁石51,52
    ,53を有している。 永久磁石51,52,53は、発射方向10でみて、相前後して配置されている。 3つの永久磁石51,52,53の磁界強さは、同じ大きさであるが、異なる大きさであってもよい。

    【0024】 砲弾7が、発射方向10でみて、順次個々の磁界91,92,93を介して移動した場合には、その都度の磁界強さに対応して、順次砲弾7の誘導装置11内で3度電圧が誘導される。 コイルの適当な切換えによって、使用される全電圧が高められる。

    【0025】 図示の実施例では、砲弾7の電子機構13は付加的に計数回路15を有していて、該計数回路によって、誘導数、つまり通過した永久磁石数を計数することができる。 計数回路15は、誘導数に基づき砲弾7の電子機構13に情報を与えるために、利用される。 情報は例えば、砲弾7の点火時点を予め規定するために利用される。 図示の実施例では、永久磁石51,52,53のケーシング41,4
    2,43は互いにねじ山16を介して連結されている。 ケーシング41,42,
    43は、永久磁石51と永久磁石52との間の間隔17並びに永久磁石52と永久磁石53との間隔18がそれぞれ同じ大きさであるように、形成されている。

    【0026】 第3図の実施例では、磁界発生装置32は同様に、発射通路8を中心に同心的に配置されている3つの永久磁石を有している。 永久磁石511には、発射方向10でみて、2つの別の永久磁石522,533が接続されていて、該永久磁石522,533はそれぞれ、磁界強さに関しそれぞれ永久磁石511の磁界91
    1とは異なる磁界922,933を有している。 磁界922,933の磁界強さは同様に異なっている。 更に、永久磁石511と永久磁石522との間の間隔1
    9は、永久磁石522と永久磁石533との間の間隔20よりも大きい。

    【0027】 砲弾7の電子機構13は、電気エネルギ用の貯蔵部材14、及び、磁界911
    ,922,933を介して砲弾7が通過した際に生ずる誘導数のための計数回路15を有している。 個々の磁界を通過する場合には、それぞれ異なる高さの電圧が誘導され、この場合、電圧高さはその都度の磁界強さに応じて調整されかつ電子回路24によって検出される。 更に、誘導は付加的に異なる時間間隔で行われ、該時間間隔は、永久磁石611,522,533間の間隔19,20に応じて調整される。 この理由から、砲弾7の電子回路13は付加的に回路21を有していて、該回路によって、個々の誘導間に、つまり相前後して位置する磁界911
    ,922,933を介した誘導装置11の個々の通過間に生ずる時間間隔が検出される。

    【0028】 磁界強さの異なる強度ひいては誘導電圧の異なる高さ並びに誘導間の異なる時間間隔は、砲弾7の電子機構13に情報を伝送するために利用される。 図示の実施例とは異なって、磁界の異なる強度並びに磁界の異なる間隔に基づき、情報伝送の可能性を著しく向上させることができる。 これによって、可能なコーディング数に対応してイグナイターZにおいて異なる機能を制御することができる。

    【0029】 ケーシング411,422はねじ山16を介して互いに連結されている。 ケーシング422,433は、図示の実施例ではそれぞれ1つの雄ねじ23を有していてかつ両永久磁石522,533の間隔が僅かであることに基づいてスリーブ22を介して互いに連結されている。 ねじ結合に基づき、永久磁石は互いにしかも別の永久磁石と容易に交換可能である。 これによって、異なる磁界強さを有する永久磁石の異なる間隔及び組合せによって、それぞれ砲弾7の誘導装置11内で電圧を規定の高さで誘導ししかも誘導の時間間隔を可変にすることができる。
    これによって、砲弾7の電子機構13に異なる情報を伝送することができるという、可能性が得られる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 発射装置の砲口領域での永久磁石の配置形式を示した図。

    【図2】 発射装置の砲口領域での、発射方向でみて相前後して配置された3つの永久磁石の配置形式を示した図。

    【図3】 異なる間隔を置いて相前後して配置された、異なる磁界強さを有する3つの永久磁石の配置形式を示した図。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト コルデル ドイツ連邦共和国 ニュルンベルク フロ レンティーナー シュトラーセ 20

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