Fired bullet detector, ammunition managing device, and fired bullet number counting device

申请号 JP2007100956 申请日 2007-04-06 公开(公告)号 JP2007298267A 公开(公告)日 2007-11-15
申请人 Babcock Hitachi Kk; バブコック日立株式会社; 发明人 YAMAZAKI MASANORI; KAMIMURA TADATOSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To count the number of fired bullets clearly distinctly from the operation of guns or blank shot and transmit the counted number of fired bullets in no contact to a counting means arranged separately from the guns.
SOLUTION: This fired bullet number counting device comprises a detector 4 for detecting physical phenomena caused by the fired bullets, determining the fire of the bullets in accordance with the sizes and lengths of specified frequency bands of detected signals, and storing accumulated determination results as the number of fired bullets in a storage part 10, a reading/writing part 13 for reading information from the storage part 10 in no contact via an antenna part 12, a control part 14 for storing, managing, counting and computing the number of supplied bullets or fired bullets, the names or identification numbers of shooters, the identification numbers of guns, and the lot numbers of used bullets, a display part 15 for displaying the number of supplied bullets or fired bullets, the names or identification numbers of shooters, the identification numbers of the guns, counting information, and computation results, and an input device 16 for inputting to the control part 14 information about the number of supplied bullets, the names or identification numbers of shooter, the identification number of guns, and the lot numbers of the used bullets.
COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT
权利要求
  • 発射された弾丸によって発生する物理現象を検出する検出器と、検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射を判別し、検出信号を出力する処理回路と、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材とを含んでなる発射弾検出器。
  • 請求項1に記載の発射弾検出器において、
    前記検出器は、実弾発射時に銃身内の旋条によって発生する抗力により銃身に発生する振動を歪検出器もしくは加速度検出器で検出するものであることを特徴とする発射弾検出器。
  • 請求項1に記載の発射弾検出器において、
    前記検出器は、銃口近傍または銃身部に設置したコイルに高周波磁界を発生させて実弾が通過する際に実弾に発生する渦電流によって変化するコイルのインピーダンスを検出するものであることを特徴とする発射弾検出器。
  • 請求項1に記載の発射弾検出器において、
    前記検出器は、銃口または銃身部に設置した2つ以上のコイルから成るトランスにより実弾が通過する際に発生する誘起電流を検出するものであることを特徴とする発射弾検出器。
  • 請求項1に記載の発射弾検出器において、
    前記検出器は、銃口近傍に取り付けた発光器と受光器の間を弾丸が通過する際に発生する弾丸の影を検出するものであることを特徴とする発射弾検出器。
  • 弾丸発射時や空砲射撃時に発生する物理現象を検出する検出器と、検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射又は空砲射撃を判別し、検出信号を出力する処理回路と、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材とを含んでなる射撃検出器であって、
    前記検出器は、弾丸発射時又は空砲射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する検出器と、弾丸発射時又は空砲射撃時に銃身に発生する振動を検出する検出器との両方で検出するものであることを特徴とする射撃検出器。
  • 弾丸発射時や空砲射撃時に発生する物理現象を検出する検出器と、検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射又は空砲射撃を判別し、検出信号を出力する処理回路と、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材とを含んでなる射撃検出器であって、
    前記検出器は、弾丸発射時又は空砲射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する検出器と、銃口付近又は銃身部に設置したコイルに高周波磁界を発生させて実弾が通過する際に実弾に発生する渦電流によって変化するコイルのインピーダンスを検出する検出器との両方で検出することを特徴とする射撃検出器。
  • 弾丸発射時や空砲射撃時に発生する物理現象を検出する検出器と、検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射又は空砲射撃を判別し、検出信号を出力する処理回路と、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材とを含んでなる射撃検出器であって、
    前記検出器は、弾丸発射時又は空砲射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する検出器と、銃口又は銃身部に設置した複数のコイルからなるトランスにより実弾が通過する際に発生する誘起電流を検出する検出器との両方で検出することを特徴とする射撃検出器。
  • 弾丸発射時や空砲射撃時に発生する物理現象を検出する検出器と、検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射又は空砲射撃を判別し、検出信号を出力する処理回路と、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材とを含んでなる射撃検出器であって、
    前記検出器は、弾丸発射時又は空砲射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する検出器と、銃口近傍に取り付けられた発光器と受光器との間を弾丸が通過する際に発生する弾丸の陰を検出する検出器との両方で検出することを特徴とする射撃検出器。
  • 請求項6乃至9のいずれかに記載の射撃検出器において、
    弾丸発射時又は空砲射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する前記検出器は、前記電磁波を受信するアンテナと、前記アンテナに受信された信号を検波増幅する検波増幅回路と、前記検波増幅回路により増幅された信号から特定周波数域の信号を抽出するフィルタと、比較器とを備えてなることを特徴とする射撃検出器。
  • 請求項6に記載の射撃検出器において、
    前記銃身に発生する振動を検出する検出器は、圧電素子と、前記圧電素子により検出された信号を増幅する信号増幅器と、前記信号増幅器により増幅された信号から特定周波数域の信号を検出するフィルタと、比較器とを備えてなることを特徴とする射撃検出器。
  • 請求項6に記載の射撃検出器において、
    前記処理回路は、電磁波発生のタイミングと振動発生のタイミングと振動発生間隔とを計測するカウンタ機能と、振動発生回数を計測するカウンタ機能とを有し、各カウンタ機能により得られた情報を演算処理して弾薬の撃発を判別することを特徴とする射撃検出器。
  • 請求項1乃至5のいずれかに記載の発射弾検出器又は請求項6乃至12のいずれかに記載の射撃検出器と、前記処理回路に接続される記憶部とを備えてなる発射弾数計数器であって、
    前記記憶部は、前記処理回路より出力される検出信号の出力回数を記憶するように構成されていることを特徴とする発射弾数計数器。
  • 請求項13に記載の発射弾数計数器において、
    前記記憶部と接続され、外部装置と非接触で信号の送受信を行うことができる通信制御回路とアンテナ部を備えていることを特徴とする発射弾数計数器。
  • 請求項13に記載の発射弾数計数器において、
    前記記憶部は、前記検出信号の前記出力回数とともに、前記検出信号の出力された時刻を記憶するように構成されていることを特徴とする発射弾数計数器。
  • 請求項13乃至15のいずれかに記載の発射弾数計数器において、
    アンダーマウント及びフォアグリップ型に銃に取り付ける取り付け部品を含んでなることを特徴とする発射弾数計数器。
  • 請求項13乃至16のいずれかに記載の発射弾数計数器に記憶されている射撃弾数を非接触で読み込むことができ、供給弾数と前記射撃弾数の整合確認の機能、及び、総使用弾数を集計する機能を備えてなる弾薬管理装置。
  • 射手名もしくは射手固有の識別番号、射手名もしくは射手固有の識別番号に対応する供給弾数、銃の識別番号が入力される入力装置と、銃の識別番号に対応させて発射弾数を読み込む読み書き部と、銃の識別番号ごとに、供給弾数と発射弾数を比較して差を演算するとともに総使用弾数及び総供給弾数を集計する制御部と、演算結果を表示する表示部とを有してなる弾薬管理装置であって、前記読み書き部は、請求項13乃至16のいずれかに記載の発射弾数計数器に記憶されている発射弾数を非接触で読み込むものである弾薬管理装置。
  • 銃から発射された実弾の数を計数する発射弾数計数器と、当該銃への供給弾数を記憶し、この供給弾数と前記発射弾数計数器が計数した発射弾数を照合して未発射弾数を算出する弾薬管理装置とを含んでなる発射弾数計数装置であって、
    前記発射弾数計数器が請求項13乃至16のいずれかに記載の発射弾数計数器であり、前記弾薬管理装置が請求項17又は18に記載の弾薬管理装置である発射弾数計数装置。
  • 請求項19に記載の発射弾数計数装置において、
    前記発射弾数計数器に、実銃から排出される薬莢を検出する検出装置を備えたことを特徴とする発射弾数計数装置。
  • 請求項20に記載の発射弾数計数装置において、
    実銃から排出される薬莢を検出する検出装置は、薬莢排出部近傍に設置したコイルに高周波磁界を発生させて薬莢が通過する際に薬莢に発生する渦電流によって変化するコイルのインピーダンスを検出する検出装置であることを特徴とする発射弾数計数装置。
  • 請求項21に記載の発射弾数計数装置において、
    実銃から排出される薬莢を検出する検出装置は、薬莢排出部近傍に設置した発光器と受光器の間を薬莢が通過する際に発生する薬莢の影を検出する装置であることを特徴とする発射弾数計数装置。
  • 請求項22に記載の発射弾数計数装置において、
    実銃から排出される薬莢を検出する検出装置は、薬莢排出部近傍に圧電素子を配置し、銃から排出される薬莢が圧電素子に命中することを検出し、圧電素子へ与えるエネルギーの違いをその出力信号の周波数と振幅から判別する判別手段を有する薬莢検出装置であることを特徴とする発射弾数計数装置。
  • 说明书全文

    本発明は射撃訓練装置に係り、特に、実弾発射を検出する発射弾検出器、供給弾数を記憶管理する弾薬管理装置および発射弾数を計測する発射弾数計数装置に関する。

    従来、国内の射撃訓練は、未発射弾の紛失防止の観点から、射撃訓練で確実に弾丸を発射したことを確認するめ、射手に供給した弾丸と空薬莢の数が整合することを確認している。 しかしながら野外での射撃訓練や移動しながら行う射撃訓練においては、紛失する可能性が高く、万が一紛失した場合、紛失した空薬莢の捜索ため射撃訓練を中止し、かつ多大な人員投入が必要で、射撃訓練効率を著しく低下させる原因となっている。

    この問題を解決するために、発射した弾数を計数することで、従来の供給弾丸と空薬莢の整合作業に置き換えることができれば、訓練効率、訓練の自由度を大きく向上させることが可能である。 このため、信頼性が高く、射手の異動にも支障をきたさない発射弾数計数装置が望まれている。

    従来の発射弾数計数装置には、特許文献1に開示された、銃口から発生する衝撃波と音響を各センサで検出し発射弾数を計測する装置、特許文献2に開示された、弾丸発射に伴う加速度を検出し、予め記憶されている加速度の基準波形と比較し発射弾数を計測する装置、特許文献3に開示された、発射時の衝撃、音、光及び弾が銃口を通過する際に発生する衝撃波のうち少なくとも1つを検出して発射弾数を計数する装置、特許文献4に開示された、弾丸の発射ガス圧を検出して発射弾数を計測する装置などがある。

    特開平08−152298号公報

    特開2002−277193号公報

    特開2005−156012号公報

    特開2005−226843号公報

    従来の銃口から発生する衝撃波と音響を用いて計数する装置では、銃口から発生する衝撃波と音響を用いているため、射撃時、銃口付近に図10の発射弾数カウンタ19を別に設置しなければならず移動を伴う射撃では、使用できない問題があった。 また、計数装置を毎回、現場集計機20まで運びいちいちケーブルを接続しなければならず、必ずしも効率的ではなかった。

    弾丸発射に伴う加速度を検出し、予め記憶されている図13に示す加速度に許容幅をもたせた基準波形と比較し発射弾数を計測する装置では、加速度信号と基準信号を比較識別するため、図11に示すような射撃期間の振動を全てメモリ24に記憶し、射弾データ読み取り器23で読込の後に基準波形と比較する構成や、図12に示すような射弾計測器22内の射撃識別器25で基準波形と比較する方法が提案されている。 しかし、図11の装置構成では、給弾されてから読み取り機に読み込むまで、全時間の加速度信号をサンプリング記憶する必要があり、大容量のメモリが必要なこと、大容量メモリから読み出す処理時間が必要なことに考慮されておらず必ずしも実用的ではなかった。 また、図12の射弾計測器内の射撃識別器で基準波形と比較する方法では連続発射に対して基準波形と照合、比較する方法が検討されていなかった。 基準波形と比較する方法では、また、蹴出不良(薬室から抽筒された空薬莢がスライドで遊底部にはさまれる)等の異常現象では、基準波形とは違うため誤検出の惧れがあった。

    また、発射時の衝撃、音、光を検出して計数する装置では、発射された実弾を検出せずに実弾を発射する際に発生する火薬の燃焼に伴い発生する現象を検出するため、実弾と空砲弾との判別が出来難く、弾が銃口を通過する際に発生する衝撃波を検出して計数する装置では、更に、複数の射手が近接して射撃を行った場合、他の銃の射撃を誤検出する場合があるという惧れがあった。

    また、弾丸の発射ガス圧を検出して発射弾数を計測する装置では、発射された実弾を検出せずに実弾を発射する際に発生する火薬の燃焼に伴い発生する現象を検出するため、実弾と空砲弾との判別が出来難く、また、銃の構造に依存する装置であり、使用する銃が異なる場合に容易に付け替えができなかった。

    また、発射時の衝撃を検出して計数する装置では、銃を誤って若しくは意図的に落とした場合に発生する衝撃との区別が困難であるという問題があり、発射時の光を検出して計数する装置では、屋外の太陽下において太陽光を誤検出する惧れがあり、また、発射時の音を検出して計数する装置では、複数の射手が近接して射撃を行った場合、他の銃の衝撃を誤検出する惧れがあった。

    更に、従来の装置では、実弾射撃時に弾薬の火薬が爆発燃焼する際に発生する電磁波に対する処置がされておらず、電子機器が誤動作する惧れがあった。

    本発明の第1の課題は、銃の操作や空砲等と明確に区別して発射弾数を計数することであり、本発明の第2の課題は、計数した発射弾数を非接触で銃と別体で配置された集計手段に伝達できるようにすることと、供給弾数と発射弾数の対比を自動的に行えるようにすることにある。

    さらに、第3の課題は、射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波と火器に発生する振動などの物理現象を検出して信号処理することにより、連続射撃においても発射弾数の計数を可能とし、かつ移動を伴う射撃においても発射弾数を計測することが可能な発射弾数の検出装置と、検出装置の情報を非接触で読み書きできる集計機能を備えた装置を提供することにある。

    上記課題を解決する本発明は、銃に取り付ける発射弾数計数器と、発射弾数計数器に蓄えられた発射弾数を読みとり供給弾数と対比して集計する弾薬管理装置で構成される。

    発射弾数計数器は、発射された弾丸によって発生する物理現象を検出する検出器及び検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射を判別し、検出信号を出する処理回路を含んでなる発射弾検出器、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材とを含んで構成される。

    前記検出器としては、実弾発射時に銃身内の旋条によって発生する抗力により銃身に発生する振動を歪検出器等で検出するもの、銃口近傍にコイルを設置し高周波磁界を発生させて実弾が通過する際に実弾に発生する渦電流により変化するコイルのインピーダンスを検出するもの、銃口または銃身部に設置した2つ以上のコイルから成るトランスにより実弾が通過する際に発生する誘起電流を検出するもの、銃口近傍に取り付けた発光器と受光器の間を弾丸が通過する際に発生する弾丸の影を検出するものなどを一種類以上組み合わせて用いる。

    前記処理回路は、検出器が出力する信号のうち、特定の周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射を判別して検出信号を出力する。 処理回路には、前記検出信号が出力される都度、それを記憶して発射弾数として累計しておく記憶部、記憶部に記憶された発射弾数を装置外部に読み取らせる通信制御部を設ける。

    弾薬管理装置は、射撃後に、発射弾数計数器内に記憶されている発射弾数を非接触で読みとることにより供給弾数と発射弾数の照合を銃ごとに行い、発射弾数、残弾数等を集計管理できるようにしたものである。 具体的には、射手名もしくは射手固有の識別番号、射手名もしくは射手固有の識別番号に対応する供給弾数、銃の識別番号が入力される入力装置と、銃の識別番号に対応させて発射弾数を読み込む読み書き部と、銃の識別番号ごとに、供給弾数と発射弾数を比較して差を演算するとともに総使用弾数及び総供給弾数を集計する制御部と、演算結果を表示する表示部とを有してなる弾薬管理装置であって、前記読み書き部は、前記発射弾数計数器に記憶されている発射弾数を非接触で読み込むものである。

    実弾射撃時に銃身内の旋条によって発生する抗力により銃身に発生する信号を検出する場合、実弾射撃時に銃身内の旋条によって発生する抗力により銃身に発生する振動を小銃の銃身に取り付けた歪検出器で検出し、その出力信号からフィルタにより特定の周波数帯域の信号を抽出しカウンタにより信号の長さにより判別することにより銃身内を弾が通過した振動のみを検出する。

    コイルのインピーダンスを検出する場合、銃口にコイルを設置し高周波電流を流すことにより高周波磁界を発生させ、コイル近傍を実弾が通過する際に実弾に発生する渦電流によりコイルのインピーダンスが変化する。 そのインピーダンスの変化が位相と振幅を変化させるので、この位相と振幅の変化を検出し、それらの変化量と変化している時間を判別することにより、銃口から発射された弾丸のみを検出する。

    弾丸の影を検出する場合、銃口を挟んで発光器と受光器を取り付け、その間を弾丸が通過する際に生成される弾丸の影を検出し、影の生成される時間により、銃口から発射された弾丸のみを検出する。

    これらの方法により、発射された弾丸により発生する物理現象を捉えることができるため、銃故障時でも弾が発射されたかどうかを判別でき、銃故障時の誤検出がなく、実弾発射を伴わない銃の操作や空砲等と明確に区別でき、リアルタイム処理できる構成のため連続発射においても正確に発射弾の検出を行うことができる。

    さらに、発射弾数計数器は、上記の発射弾検出器又は射撃検出器、処理回路に接続される記憶部を備え、記憶部は、検出信号が出力された回数を記憶するように構成されていてもよい。 この記憶部は、検出信号の出力回数とともに、出力された時刻を記憶するように構成されている。

    具体的に、前記射撃検出器は、弾丸発射時や空砲射撃時に発生する物理現象を検出する検出器、検出された信号を特定周波数帯域の信号と信号の長さにより実弾発射を判別し、検出信号を出力する処理回路、前記処理回路を覆って配置され、実弾発射時の火薬燃焼による電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材を含んで構成される。

    前記処理回路は、電磁波発生のタイミングと振動発生のタイミングと振動発生間隔とを計測するカウンタ機能、振動発生回数を計測するカウンタ機能を有し、各カウンタ機能により得られた情報を演算処理して弾薬の撃発を判別することができる。

    前記検出器は、弾丸発射時又は空砲射撃時の弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する検出器とともに、弾丸発射時又は空砲射撃時に銃身に発生する振動を検出する検出器、銃口近傍にコイルを設置し高周波磁界を発生させて実弾が通過する際に実弾に発生する渦電流により変化するコイルのインピーダンスを検出する検出器、銃口または銃身部に設置した2つ以上のコイルからなるトランスにより実弾が通過する際に発生する誘起電流を検出する検出器、銃口近傍に取り付けた発光器と受光器の間を弾丸が通過する際に発生する弾丸の影を検出する検出器のうち、いずれか一つを組み合わせて検出するものである。

    弾薬燃焼により発生する電磁波を検出する検出器は、前記電磁波を受信するアンテナ、前記アンテナに受信された信号を検波増幅する検波増幅回路、前記検波増幅回路により増幅された信号から特定周波数域の信号を抽出するフィルタ、比較器を備えて構成される。

    銃身に発生する振動を検出する検出器は、圧電素子、前記圧電素子により検出された信号を増幅する信号増幅器、前記信号増幅器により増幅された信号から特定周波数域の信号を検出するフィルタ、比較器を備えて構成される。

    また、発射弾数計数器内の電子部品をシールド材等で保護することにより、実弾射撃時の火薬燃焼によって発生する電磁波から遮蔽することが可能となる。

    さらに、検出した発射弾数を記憶部に記憶することにより、波形を全てサンプリング記憶する必要がなく記憶容量を節約できる。 このことにより検出の信頼性が高く小銃に搭載可能な大きさで構成することが可能になり、かつ移動しながらの射撃が可能になる。 また、装置内に通信制御回路、アンテナ部を設けることにより非接触で通信にできるため、発射弾数計数器と弾薬管理装置を有線ケーブルで接続する必要がなく効率的運用を可能にしたものである。

    また、射撃後に弾薬管理装置で発射弾数計数器に記憶されている発射弾数を非接触で読み取ることにより、供給弾数と射撃弾数の照合を行えるようにし、発射弾数、残弾数などを集計管理できるようにしたものである。

    以上説明したように本発明によれば、発射された弾丸によって発生する物理現象を検出し信号処理することにより、銃の操作や空砲等と明確に区別でき、正確に発射弾数を計数できるため、供給弾数と空薬莢数の整合を省略でき、かつ移動を伴う射撃においても発射弾数の計測が可能で、非接触で発射弾数等の情報を交換できる実用的な発射弾数計数器と、発射弾数計数器の情報を非接触で読みとり、供給弾数と発射弾数を銃ごとに対比できる集計機能をもつ弾薬管理装置により、射撃訓練および弾薬管理業務を効率化できる装置を提供することができる。

    また、射撃により火器で発生する撃発動作の振動や弾薬燃焼による電磁波放出を検出することにより、銃の操作や落下などを明確に区別でき、正確に射撃弾数を計数できるため、供給弾数と空薬莢数の整合確認を省略でき、かつ移動に伴う射撃においても射撃弾数の計測が可能で、非接触で発射弾数などの情報を交換できる実用的な射撃弾数計数器と、射撃弾数計数器の情報を非接触で読み書きできる集計機能をもつ弾薬管理装置により、射撃訓練及び弾薬管理業務を効率化できる装置を提供することができる。

    以下、本発明の実施の形態を図1から図6、及び図16から図19を用いて説明する。 本発明の実施の形態に係る発射弾数計数装置は、図5に示すように銃身に取り付けられた発射弾数計数器1と、発射弾数計数器1の発射弾数を非接触で読み取り集計する弾薬管理装置2とを含んで構成される。

    図1に発射弾数計数器1と弾薬管理装置2の実施例1を示す。 本実施例に係る発射弾数計数器1は、検出器4、検出器4の出力側に接続された信号増幅器5、信号増幅器5の出力側に接続されて特定周波数を検出するフィルタ6、フィルタ6の出力側に接続された比較器7、及び比較器7の出力側に接続されて特定周波数信号の長さを計測するカウンタ8からなる発射弾検出器3と、カウンタ8に接続された制御部9と、制御部9に接続された記憶部10と、制御部9に接続された通信制御部11と、通信制御部11に接続されたアンテナ部12とを含んで構成される。

    本実施例に係る弾薬管理装置2は、発射弾数計数器1に前記アンテナ部12を介して情報の読み書きを行う読み書き部13と、読み書き部13に接続され、供給弾数や発射弾数、射手の氏名もしくは識別番号、銃の識別番号、使用弾のロット番号を記憶管理し集計演算を行う制御部14と、制御部14に接続され、供給弾数や発射弾数、射手の氏名もしくは識別番号、銃の識別番号、集計情報、演算結果を表示する表示部15と、制御部14に接続され、制御部に対して供給弾数や射手の氏名もしくは識別番号、銃の識別番号、使用弾のロット番号などの情報の入力を行う入力装置16とを含んで構成される。 制御部14は、複数の銃に対する供給弾数や複数の銃の発射弾数の集計、銃ごとの供給弾数と発射弾数の差し引き演算をも行い、結果を表示部15に表示する。 前記読み書き部13は、発射弾数計数器1の記憶部10に記憶された銃の識別番号、発射弾数係数器固有の識別番号、発射弾数を、前記アンテナ部12、前記通信制御部11を介して、非接触で読み取ることができるように構成されている。

    発射弾検出器3の検出器4は、実弾発射時に銃身内の旋条によって発生する抗力により銃身で発生する振動を検出する。 検出器4は抵抗やピエゾフィルムからなる歪み検出器、加速度検出器等を用いて前記振動を検出し、電気信号として増幅器5に出力する。

    検出器4から出力される電気信号は増幅器5で増幅され、実弾発射時の銃身に発生する周波数帯域のみを通過させるフィルタ6に送られる。 フィルタ6を通過した信号は比較器7に送られ、信号の大きさが比較される。 比較器7は、予め設定されている基準電圧の大きさよりも入力された信号の電圧の大きさが大きいとき、検出信号をカウンタ8に出力する。 カウンタ8は、比較器7から入力される検出信号(特定周波数信号)の出力時間長さを計測し、銃種、発射弾種、炸薬等の要因によって規定される範囲内であれば発射弾として認識し、発射弾検出器3の検出信号として制御部9に出力する。 発射弾検出器3の検出信号は制御部9で計数され、記憶部10に保存される。

    なお、フィルタ6の特性は銃種および、発射弾種、炸薬等の要因によって決定される。 このフィルタ6と比較器7、カウンタ8によって、銃の操作や落下、空砲、故障時等により発生する振動から実弾発射時の信号を区別することが可能になる。

    記憶部10は発射弾数の他、発射弾数計数器1の固有の識別番号、銃の固有の識別番号を保持するために利用される。 制御部9はカウンタ8、記憶部10、通信制御部11等の全体を制御し、被接触で弾薬管理装置2の読み書き部13と通信制御部11、アンテナ部12を介して通信を行う。

    この発射弾数計数器1内の増幅器5、フィルタ6、比較器7、カウンタ8、制御部9、記憶部10、及び通信制御部11などの電子部品は、電波吸収体材料や電磁波遮蔽材又はこれらを貼付け又は塗布したシールド材26で覆って保護されており、実弾射撃時の火薬燃焼によって発生する電磁波から遮蔽されている。

    図2に本発明の実施例2に係る発射弾数計数器1を示す。 図示の発射弾数計数器1は、コイル31、コイル31に接続された高周波発振回路32、コイル31に接続されたフィルタ35、フィルタ35に接続された位相・振幅比較器33、及び位相・振幅比較器33に接続され時間を計測するカウンタ34を含んでなる発射弾検出器30と、カウンタ34に接続された制御部9と、制御部9に接続された記憶部10と、制御部9に接続された通信制御部11と、通信制御部11に接続されたアンテナ部12とを含んで構成される。 フィルタ35は、高周波発振回路32で発生する電流の周波数帯域のみを通過させるように構成されている。

    弾薬管理装置2の構成は前記図1に示すものと同じなので、説明を省略する。

    高周波発振回路32に接続されたコイル31は銃口に取り付けられており、銃口部に高周波磁界を発生する。 実弾発射時に銃口から射出された弾丸は高周波磁界内を通過する際に、弾丸表面に渦電流が生成され、コイル31のインピーダンスを変化させるので、コイル31に流れる電流の位相や振幅が変化する。 この信号が高周波発振回路32で発生する電流の周波数帯域のみを通過させるフィルタ35を介して、位相・振幅比較器33に入力される。 位相・振幅比較器33で高周波発振回路32にて発生する電流の基準波形との位相や振幅の比較が行われて変化が出ているかどうかを捉え、変化の出ている時間をカウンタ34で計測する。 変化の出ている時間が、銃種、発射弾種、炸薬等の要因によって規定される範囲内であれば発射弾として認識し、検出信号を制御部9に出力する。 以上のように動作する発射弾検出器30により出力された検出信号は制御部9で計数され記憶部10に保存される。

    記憶部10は発射弾数の他、発射弾数計数器の固有の識別番号、銃の固有の識別番号を保持するために利用される。 制御部9はカウンタ、メモリ、通信等の全体を制御し、被接触で弾薬管理装置2の読み書き部13と通信制御部11、アンテナ部12を介して通信を行う。

    この発射弾数計数器1内の高周波発振回路32、位相・振幅比較器33、カウンタ34、フィルタ35、制御部9、記憶部10、及び通信制御部11などの電子部品は、電波吸収体材料や電磁波遮蔽材又はこれらを貼付け又は塗布したシールド材26で覆って保護され、実弾射撃時の火薬燃焼によって発生する電磁波から遮蔽されている。

    図3に本発明の実施例3に係る発射弾数計数器1を示す。 図示の発射弾数計数器1は、2つ以上のコイル51、52からなるトランス56、コイル51に接続された交流回路53、コイル52に接続された検波増幅回路54、検波増幅回路54に接続された比較器55、比較器55に接続されて時間を計測するカウンタ8からなる発射弾検出器50と、カウンタ8に接続された制御部9と、制御部9に接続された記憶部10と、制御部9に接続された通信制御部11と、通信制御部11に接続されたアンテナ部12とを含んで構成される。

    弾薬管理装置2の構成は前記図1に示すものと同じなので、説明を省略する。

    トランス56は銃口に取り付けられ、発射される弾丸がコイル51とコイル52の中を通過するように配置される。 コイル51に交流回路53から交流電流を流すと、銃口部に磁界を発生する。 実弾発射時に銃口から射出された弾丸は磁界内を通過するが、その際に弾丸表面に渦電流が生成され、コイル52に誘起電流が発生する。 この信号を検波増幅回路54にて検波増幅し、信号の大きさを比較器55で基準電圧と比較する。 検波増幅回路54の出力信号が基準電圧より高い場合にのみ比較器55から信号が出力される。 比較器55から出力された信号はカウンタ8に入力され、カウンタ8で出力時間が計測される。 計測された出力時間が、銃種および発射弾種、炸薬等の要因によって規定される範囲内であれば発射弾として認識され、カウンタ8から発射弾検出器50の検出信号として制御部9に信号が出力される。 以上のように動作する発射弾検出器50により出力された検出信号は制御部9で計数され記憶部10に保存される。

    記憶部10は発射弾数の他、発射弾数計数器の固有の識別番号、銃の固有の識別番号を保持するために利用される。 制御部9はカウンタ、メモリ、通信等の全体を制御し、被接触で弾薬管理装置2の読み書き部13と通信制御部11、アンテナ部12を介して通信を行う。

    この発射弾数計数器1内の交流回路53、検波増幅回路54、比較器55、カウンタ8、制御部9、記憶部10、及び通信制御部11などの電子部品は、電波吸収体材料や電磁波遮蔽材又はこれらを貼付け又は塗布したシールド材26で覆って保護され、実弾射撃時の火薬燃焼によって発生する電磁波から遮蔽されている。

    図4に本発明の実施例4に係る発射弾数計数器1を示す。 図示の発射弾数計数器1は、発光器41、受光器42、受光器42の出力側に接続された信号増幅器43、信号増幅器43に接続された比較器44及び比較器44に接続され信号の長さを計測するカウンタ45からなる発射弾検出器40と、カウンタ45に接続された制御部9と、制御部9に接続された記憶部10と、制御部9に接続された通信制御部11と、通信制御部11に接続されたアンテナ部12と、を含んで構成されている。

    弾薬管理装置2の構成は前記図1に示すものと同じなので、説明を省略する。

    発光器41は可視又は不可視の光を発生するLED又はレーザ発振器であり、受光器42は、発光器41に対して銃口を挟んで、銃口から発射された弾丸が発光器41からの光を遮光できる位置に設置され、装置使用中は、発光器41の光が受光器42に照射されている。 実弾発射時に銃口から射出された弾丸は、発光器41からの光を遮光し、受光器42は弾丸の影となり、光を受光できなくなる期間が発生する。 信号増幅器43は受光器42からの出力信号を増幅し、比較器44で弾丸の影を検出しているか否かを判定する。 弾丸は、その大きさ及び飛来速度により、ある時間だけ受光器42に影を落すため、その時間をカウンタ45で計測する。 以上のように動作する発射弾検出器40により検出した信号は制御部9で計数され記憶部10に保存される。

    記憶部10は発射弾数の他、発射弾数計数器の固有の識別番号、銃の固有の識別番号を保持するために利用される。 制御部9はカウンタ、メモリ、通信等の全体を制御し、被接触で弾薬管理装置2の読み書き部13と通信制御部11、アンテナ部12を介して通信を行う。

    この発射弾数計数器1内の信号増幅器43、比較器44、カウンタ45、制御部9、記憶部10、及び通信制御部11などの電子部品は電波吸収体材料や電磁波遮蔽材又はこれらを貼付け又は塗布したシールド材26で覆って保護され、実弾射撃時の火薬燃焼によって発生する電磁波から遮蔽されている。

    図7に本発明の実施例5に係る発射弾数計数器1を示す。 図示の発射弾数計数器1は、紛失防止の観点から発射時間を記録することにより信頼性を確保できるようにしたものである。 実施例5が前記実施例1と異なるのは、発射弾数計数器1の制御部9と記憶部10に、リアルタイムクロック機能を追加した点である。 リアルタイムクロック機能を追加し、発射弾に付随する時間情報を同時に記録することで、弾薬管理装置2で発射弾数を確認する際に、各弾の発射された時間が供給時間と発射弾数確認時間内にあること、発射弾順と時間経過の整合性を確認することにより、より信頼性のあるシステムを構築できる効果がある。

    本実施例では、実施例1に示す発射弾数計数器にリアルタイムクロック機能を追加する例を説明したが、実施例2〜4に記載する発射弾数計数器においても適用可能である。

    図8に本発明の実施例6に係る発射弾数計数器1を示す。 本実施例は、発射弾数計数器1を被筒部に設置する例である。 銃種によっては、発射弾数計数器1を銃身に装着できない場合がある。 このような場合、発射弾数計数器1を被筒部に設置し、発射弾数計数器1の検出信号増幅率、フィルタの遮断周波数を調整することにより対応できる、また、銃身や被筒部に限らず、射撃の障害にならず銃身と機械的に接触し振動を検出できる箇所であれば、検出信号の増幅率、フィルタの遮断周波数、検出時間の調整により各種小銃、機関銃に柔軟に対応できる効果がある。

    図9に本発明の実施例7に係る弾薬管理装置2を示す。 本実施例の弾薬管理装置2が図1に示す弾薬管理装置2と異なる点は、メンテナンスの観点から弾薬管理装置2の制御部14に接続して記憶装置を設けた点である。 他の構成は前記図1に示したものと同じであるので説明を省略する。 記憶装置内にデータベース18を構築し、銃個別の総発射弾数を記録しておくことで、銃身、撃鉄等の交換周期の目安にも利用できる。 また、銃身、撃鉄等の部品の交換日等も記録すれば、銃の整備記録としても利用可能で、整備業務の効率化を図る効果がある。 また、弾薬管理装置2内にデータベース18を持たなくとも既に整備情報データベースが存在する場合は本装置と連接することで同様の効果を得ることができる。

    また、本発明に係る発射弾数計数装置に加え、射撃後に小火器などの実銃から排出される薬莢を検出する検出装置を加えることにより、更に発射弾数の計測結果の精度を向上させることができる。

    薬莢の検出は、前記実施例2及び実施例4に係る発射弾数計数器1を応用することにより可能であり、2においては、コイル31を銃の薬莢排出部近傍に設置すればよく、実施例4においては、発光器41及び受光器42を銃の薬莢排出部近傍に設置すれば可能となる。

    その他の方法では、薬莢排出部近傍にピエゾフィルムなどの圧電素子を配置し、銃から排出される薬莢が圧電素子に命中することにより薬莢を検出する。 薬莢が圧電素子へ与えるエネルギーの違いをその出力信号の周波数と振幅から判別する判別手段を設ける。 発射済みの薬莢と未発射の弾丸が装填された薬莢との区別や、発射済みの薬莢以外の例えば人間の指などで故意に弾いた場合は、圧電素子へ与えるエネルギーの違いがあるため、前記判別手段を設けることにより、その出力信号の周波数と振幅から容易に判別を行うことができる。

    図14に、発射弾数計数器1が小銃の銃口近傍に取り付けられた状態を示す。 コイルあるいはトランスを用い、コイルを銃弾が通過する際に発生する渦電流や銃弾が通過する際にトランスに発生する誘起電流を検出する場合、また、発光器と受光器を用い、銃弾が通過する際に受光器に生ずる影を検出する場合は、発射弾数計数器1が銃口近傍に取り付けられる。

    図15に、発射弾数計数器1が小銃の被筒部にアンダーマウント及びフォアグリップ型に取り付けられた状態を示す。 このような形で取り付けることにより、近接戦闘射撃の訓練においても銃の取り回しを発射弾数計数器1が阻害することが避けられ、射撃の安定性を高めることができる。

    装置運用における処理手順の例を図6に示すフローを用いて説明する。

    弾薬係が、弾薬管理装置2に銃の射手の氏名もしくは射手固有の識別番号、使用弾のロット番号、射手への供給弾数等を予め入力しておく(S2)。 射手は氏名順もしくは呼ばれた順に、発射弾数計数器1が装着された、射撃に使用する銃を読み書き部13に近づけ、通信制御部11、アンテナ部12を介して、弾薬管理装置2の読み書き部13に銃固有の識別番号と発射弾数計数器固有の識別番号を読みとらせる(S3,S14)。 弾薬管理装置2は読みとった銃識別番号を記録し表示部15に表示する。 弾薬供給係は氏名と銃識別番号を確認し射手に弾薬を供給する(S4)。 射手は弾薬の供給を受けた後、射場にて実弾射撃を行う。 発射された弾丸は発射弾数計数器1で計数され内部の記憶部10に記憶される(S15)。 射撃を終了した射手は、弾薬係に赴き、使用した銃を弾薬管理装置2の読み書き部13に近づける。 読み書き部13と発射弾数計数器1は非接触で情報交換を行い、射手の銃が同一であるか、供給弾数が同一であるか整合性を確認する(S5,S6,S7,S16)。 また同時に記憶部10に記憶された発射弾数も読み書き部13に読みとられ、弾薬管理装置2の制御部14を介して、表示部15に表示される(S8,S17)。 弾薬係は供給弾数と発射弾数が整合していることを確認する(S9)。 整合しない場合は供給弾数と発射弾数の差数の返却要求がだされ(S10)、未使用の弾薬の返却数を確認する(S11)。 同一であれば1射手の射撃は終了する(S12,S18)。

    以上1射手の処理手順であるが、部隊単位で弾薬管理装置2を用いることで、部隊での射撃訓練における総使用弾薬の集計、残弾数の集計が瞬時に可能になり、射撃訓練に付随する弾薬管理業務も効率化を図ることが可能になる。

    図16から図19に本発明の実施例8を示す。 発射弾数係数装置は、図18、19に示すように火器に取り付けられた発射弾数計数器61と、射撃弾数計数器の射撃弾数を現場で読み取り集計する弾薬管理装置62からなる。

    図16に本装置の構成を示す。 発射弾数計数器61は、図に示すように、射撃検出器63と、射撃を検出した回数をカウントするカウンタ機能を有するとともに通信制御機能を有する演算器64と、リアルタイムクロック65と、記憶部66と、アンテナ部67とを含んで構成される。

    射撃検出器63は、電磁波検出器68と、振動検出器69と、弾薬の撃発を判別する処理回路70と、電磁波を吸収又は遮蔽するシールド材71とを含んで構成される。

    電磁波検出器68は、アンテナ72と、検波増幅回路73と、フィルタ74と、比較器75とを含んで構成され、振動検出器69は、圧電素子76と、信号増幅器77と、フィルタ78と、比較器79とを含んで構成される。

    弾薬管理装置62は、読み書き器80と、制御部81と、表示部82と、入力装置83とを含んで構成される。

    次に、本装置の動作について説明する。

    小火器の射撃は、火器の撃発動作により、撃針が弾薬の雷管を叩き、弾薬内の火薬が燃焼して弾頭が火器より射出されることであり、これらの火器で発生する事象を順次検出することにより、火器射撃実施の有無を判断することが可能となる。

    火器の撃発動作及び撃発に伴い、火器に振動が発生する。 この振動を振動検出器69により検出する。 振動は火器に取り付けた圧電素子76にて検出し、信号増幅器77にて増幅し、その出力信号からフィルタ78により特定の周波数帯域の信号を抽出後、比較器79にて信号レベルの比較を行ない、火器の撃発動作及び撃発に伴い発生する火器の振動の有無を検出する。

    また、薬莢内の火薬が爆発燃焼する際に電磁波を放出するが、この放出された電磁波を電磁波検出器68により検出する。 電磁波は火器に取り付けたアンテナ72により受信し、検波増幅回路73にて検波後に信号増幅し、その出力信号からフィルタ74により特定の周波数帯域の信号を抽出後、比較器75にて信号レベルの比較を行ない、薬莢内の火薬が爆発燃焼する際に発生した電磁波の有無を検出する。

    次に、射撃により発生する電磁波と火器振動の関係を、図17を用いて説明する。

    図中の番号に対応させて説明すると、まず、撃針が弾薬の雷管を叩く(1)。 これにより弾薬が急速燃焼(爆発)し、その急速燃焼に伴い、音や光とともに銃口から火器外部に放出される電磁波を電磁波検出器68により検波する(2)。 ここで、弾薬の燃焼は薬室内にて行われ、射撃時に排莢部は封止されているため、電磁波が火器の外部に強く出る場所は銃口となる。

    次に、電磁波の検波とほぼ同時期に撃発に伴う振動が銃身部で発生するため、銃身止めを介して尾筒本体に伝わった振動を振動検出器69で検出する(3)。

    そして、弾薬の急速燃焼により発生した燃焼ガスにより遊底が作動(排莢、引金作動、次弾装填などを行う)し、その遊底動作により尾筒本体に伝わった振動を振動検出器69で検出する(4)。

    このように電磁波検出器68と振動検出器69からそれぞれ出力された出力信号を弾薬の撃発を判別する処理回路70に入力し、各出力信号の検出タイミングをカウンタにて計測し、所定のタイミングで電磁波の検出と火器振動の検出が行われた場合、射撃が行われたと判断する。

    撃発動作による振動の直後に、電磁波の放出が行われ、その後、空薬莢排出動作による振動が発生する。 各々の発生タイミングは使用する火器の種類により異なるため、弾薬の撃発を判別する処理回路70は、射撃検出を行う火器の種類により射撃の判定を行うための所定のタイミングを設定できるように、電磁波発生タイミングと振動発生タイミングと振動発生間隔を計測するカウンタ機能と、振動発生回数を計測するカウンタ機能と、火器の種類により射撃の判定を行うための所定のタイミングを記憶設定する機能とを備え、各種カウンタ情報と所定のタイミング情報から弾薬の撃発を判別する演算器となっている。

    ここで、電磁波の検出と火器振動の検出の検出タイミングが、火器種類、及び、発射弾種、炸薬等の要因によって規定される所定のタイミングの範囲内であれば、射撃有りとして検知され、射撃検出器63の検出信号として出力される。

    この弾薬の撃発を判別する処理回路70によって、火器の操作や落下、故障時等により発生する振動や隣接する火器から発生する電磁波から、対象火器の射撃を区別することが可能になる。

    射撃検出器63により出力された検出信号は演算器64で計数されるとともに、この演算器64にリアルタイムクロック65による時刻情報が付加されて、記憶部66に保存される。 この記憶部66は、発射弾数の他、発射弾数計数器の固有の識別番号、銃の固有の識別番号を保持するために利用される。

    演算器64はカウンタ、メモリ、通信等の全体を制御し、被接触で弾薬管理装置62の読み書き器80との通信を行う通信制御機能を備えており、アンテナ部67を介して、射撃弾数や射撃時刻の情報の他、発射弾数計数器の固有識別番号、銃の固有の識別番号等、弾薬管理装置62による弾薬管理に必要な情報を弾薬管理装置62へ通知する。

    発射弾数計数器61は、射撃弾数を計測する対象火器の種類により、射撃検出器63とその他の部分との2つに分割して配置することができ、射撃検出器63内のアンテナ72と圧電素子76を除く電子部品は、実弾射撃時の火薬燃焼によって発生する電磁波による誤動作を防止するため、電波吸収体材料や電磁波遮蔽材、又はこれらを貼付け或いは塗布したシールド材71で遮蔽保護されている。 また、同様に、射撃弾数計測器61の演算器64と、リアルタイムクロック65と、記憶部66も電波吸収体材料や電磁波遮蔽材又はこれらを貼付け又は塗布したシールド材71で遮蔽保護されている。

    弾薬管理装置62は、発射弾数計数器内61の情報の読み書きを行う読み書き器80、給弾数や発射弾数、氏名、銃の識別番号を記憶管理し集計演算を行う制御部81、制御部81に対して情報の入力を行う入力装置83、給弾数や発射弾数、氏名、銃の識別番号、集計情報を表示する表示器82を含んで構成される。

    このようにして構成される発射弾数計数装置の処理手順は、図6で説明した内容と同じである。

    なお、本実施例では、振動検出器69を用いているが、これに代えて実施例2〜4の検出器を用いてもよい。 また、前述の薬莢検出装置を加えることも可能である。

    本発明の実施例1に係る発射弾計数装置の要部構成を示す系統図である。

    本発明の実施例2に係る発射弾数係数器の要部構成を示す系統図である。

    本発明の実施例3に係る発射弾数係数器の要部構成を示す系統図である。

    本発明の実施例4に係る発射弾数係数器の要部構成を示す系統図である。

    本発明の実施例に係る発射弾数計数器を小銃の銃身に取り付けた状態を示す斜視図である。

    本発明の実施例に係る発射弾数計数装置の運用手順の例を示す処理手順図である。

    本発明の実施例5に係る発射弾計数器の要部構成を示す系統図である。

    本発明の実施例6に係る発射弾数計数器を小銃の被筒部に取り付けた状態を示す斜視図である。

    本発明の実施例7に係る弾薬管理装置の要部構成を示す系統図である。

    従来技術の例を示す系統構成図である。

    従来技術の例を示す系統構成図である。

    従来技術の例を示す系統構成図である。

    従来技術を説明する図である。

    本発明の実施例に係わる発射弾数計数器を小銃の銃口近傍に取り付けた状態を示す斜視図である。

    本発明の実施例に係わる発射弾数計数器を小銃の被筒部にアンダーマウント、フォアグリップ型で取り付けた状態を示す斜視図である。

    本発明の実施例8に係る発射弾数計数装置の構成図である。

    本発明の実施例に係わる射撃に伴い発生する電磁波と火器振動の説明図である。

    本発明の実施例に係わる小火器に発射弾数計数器を取り付けた状態を示す斜視図である。

    本発明の実施例に係わる小火器に発射弾数計数器を取り付けた状態を示す正面図及び側面図である。

    符号の説明

    1 発射弾数計数器 2 弾薬管理装置 3、30、40、50 発射弾検出器 4 検出器 5 増幅器 6、35、74、78 フィルタ 7、44、55、75、79 比較器 8、34、45 カウンタ 9、14、81 制御部 10、66 記憶部 11 通信制御部 12、67 アンテナ部 13、80 読み書き部 15、82 表示部 16、83 入力装置 17 リアルタイムクロック 18 データベース 26、71 シールド材 31 コイル 32 高周波発振回路 33 位相・振幅比較器 41 発光器 42 受光器 43、77 信号増幅器 51、52 コイル 53 交流回路 54、73 検波増幅回路 61 発射弾数計数器 62 弾薬管理装置 63 射撃検出器 64 演算器 65 時計(リアルタイムクロック)
    68 電磁波検出器 69 振動検出器 70 処理回路 72 アンテナ 76 圧電素子

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