自動式けん銃用分解保護デバイス、及び分解保護デバイスを備える自動式けん銃

申请号 JP2016522323 申请日 2014-06-27 公开(公告)号 JP6208861B2 公开(公告)日 2017-10-04
申请人 ヘックレル・ウント・コッホ・ゲーエムベーハー; 发明人 バントレ,ハンス−ペーター; ブラウン,ダニエル; ドール,シュテファン; ヘニンガー,フランク; クネープフェレ,ロルフ; スピンナー,ゲルト;
摘要
权利要求

自動式けん銃(1)の分解保護デバイスであって、 銃把(2)の内部に配置した解体シャフト(15)であって、外部ハンドル(15a)によって、管(9)を係止する係止位置と前記管(9)を分解する分解位置との間を回転可能である解体シャフト(15)、 係止位置と解放位置との間を移動可能である分解保護要素(17)であって、 前記分解保護要素(17)は、前記分解保護要素(17)の前記係止位置において、第1の端部で前記解体シャフト(15)と係合し、こうして前記第1の端部を前記係止位置に固定し、前記分解保護要素(17)の前記解放位置において、前記第1の端部を前記解体シャフト(15)から分離、解放し、前記分解位置で前記第1の端部を回転させ、 前記分解保護要素(17)は、第2の端部で、前記自動式けん銃に挿入した弾倉(3)に当たり、こうして前記分解保護要素(17)の前記係止位置に至り、前記弾倉(3)を完全又は部分的に取り外すと、前記分解保護要素(17)の前記解放位置に至ることができる、前記分解保護要素(17) を有する分解保護デバイスにおいて、 前記分解保護要素(17)は、前記分解保護要素(17)が前記係止位置又は前記解放位置を取るように回転軸(17a)周りに枢動可能に組み付けることを特徴とする、分解保護デバイス。好ましくは前記分解保護要素(17)の前記解放位置の方向で、前記分解保護要素(17)上に予荷重を及ぼす弾性構成要素を有する、請求項1に記載の分解保護デバイス。前記弾性構成要素は、ばね要素、特にリコイルばね(19)として設計する、請求項2に記載の分解保護デバイス。前記分解保護要素(17)の前記第1の端部に形成した少なくとも1つの末端停止部(17f)は、前記係止位置において、前記解体シャフト(15)の係止面(15c)に当接する、請求項1から3のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイス。前記弾倉(3)を取り外すと、前記分解保護要素(17)の前記第1の端部は、前記分解保護要素(17)上に予荷重を及ぼす弾性構成要素のにより生じた枢動移動の結果、前記係止面(15c)から分離した前記分解保護要素(17)の前記解放位置に至ることができる、請求項4に記載の分解保護デバイス。前記分解保護要素(17)は、前記第2の端部に突起(17b)を備え、前記突起(17b)は、前記弾倉(3)、特に前記弾倉の壁(3a)と係合するように設計し、したがって前記弾倉(3)を挿入すると、前記弾性構成要素の力に反して前記分解保護要素(17)を前記分解保護要素(17)の前記係止位置内に移動させる、請求項5に記載の分解保護デバイス。前記弾倉(3)を挿入すると、前記分解保護要素(17)は、前記弾倉の壁(3a)及び前記解体シャフト(15)との摩擦・押込み接続状態にある、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイス。係止突出部は、前記解体シャフト(15)上に形成し、前記係止突出部は、前記解体シャフト(15)の前記係止位置において、特に保持縁部(15d)で前記管(9)を固定し、前記保持縁部(15d)は、前記係止突出部の後縁部に形成する、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイス。請求項1から8のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイスであって、前記分解保護要素(17)の前記解放位置において、前記解体シャフト(15)は、前記外部ハンドル(15a)によって前記解体シャフト(15)の前記分解位置内に移動でき、前記解体シャフト(15)は、前記解体シャフト(15)内に形成した凹部(21)を通じて前記管(9)を銃尾スライド(7)及びリコイルばね組立体(31)と共に解放して前方向で取り外すようにする、分解保護デバイス。引金安全要素を有する、請求項1から9のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイスであって、前記引金安全要素は、引金かん係止位置と引金かん解放位置との間を移動でき、前記引金かん係止位置において、係合動作により引金かん(27)を固定し、前記引金かん解放位置において、前記引金かんを解放する、分解保護デバイス。引金安全要素は、前記分解保護要素(17)の後領域内に突起(25)として形成し、前記突起(25)は、前記引金かん(27)内の凹部(27a)と係合するように設計する、請求項10に記載の分解保護デバイス。前記引金かん(27)内の前記凹部(27a)は、前記突起(25)と相補形を呈している、請求項11に記載の分解保護デバイス。前記自動式けん銃から前記弾倉(3)を取り外すと、前記分解保護要素(17)の枢動時、前記分解保護要素(17)上に予荷重を及ぼす弾性構成要素(19)の力の作用下、前記突起(25)は、前記凹部(27a)と係合し、前記引金かん(27)を固定する、請求項11または12に記載の分解保護デバイス。前記弾倉(3)を挿入すると、前記突起(25)は、前記分解保護要素(17)の前記第2の端部の上方移動によって、前記分解保護要素(17)上に予荷重を及ぼす弾性構成要素(19)の力に反して前記凹部(27a)から分離する、請求項11または12に記載の分解保護デバイス。請求項1から14のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイスを有する自動式けん銃。少なくとも1つの凹部(8)を備える銃尾スライドを有する、前記凹部(8)は、前記解体シャフト(15)が前記凹部(8)内でのみ回転可能であるように前記解体シャフト(15)の外周部に相補形に形成した、請求項15に記載の自動式けん銃。

说明书全文

本発明は、解体シャフト及び分解保護要素を備える、自動式けん銃の分解保護デバイスに関し、解体シャフトは、銃把内部に配置され、管を係止する係止位置と管を分解する分解位置との間を外部ハンドルにより回転でき、分解保護要素は、係止位置と解放位置との間を移動でき、その係止位置において、第1の端部で、解体シャフト内に係合し、こうしてその係止位置で第1の端部を固定し、分解保護要素の解放位置において、解体シャフトから第1の端部を分離、解放して、分解位置内で回転させ、分解保護要素は、その第2の端部で、自動式けん銃内に挿入した装弾済み弾倉に当たり、それにより、分解保護要素の係止位置に至り、弾倉の全部又は一部を取り外すと、分解保護要素の解放位置内に移動できる。

本発明は、そのような分解保護デバイスを備える自動式けん銃にも関する。

本文書では、「上」、「下」、「前」、「後」等の位置の名前は、常に、ボア軸が平に延在する通常の発砲位置に自動式けん銃を保持する射手の視点を指す。

分解に対する保護を有する自動式けん銃は、様々な設計で公知であり、通常、分解保護デバイスに加えて、特にスライド停止レバーも有する。分解に対する保護は、例えば掃除又は技術的状態を点検する際、弾倉を挿入した状態で自動式けん銃が分解又は解体されるのを防止するという任務を有する。

分解の際、射手は、通常、片手でけん銃の銃把上を保持し、銃尾スライド及び銃尾シェルにもう片方の手を上から掛ける。次に、射手は、銃尾停止レバーが銃尾停止位置内に銃尾スライドを捕らえる、即ち保持するまで、銃把及び可能性としては撃鉄内に配置した閉鎖ばねに反して銃尾スライドを後方に引っ張る。カートリッジ室内にある可能性があるカートリッジは、銃尾スライドの後退中に排出される。銃尾スライドの停止位置において、解体レバー又は解体シャフトは、今やその係止位置からその分解位置まで回転できる。銃尾レバーを解放した後、次に、銃尾スライドは、管及び閉鎖ばねと共に前方向に取り外すことができる。

分解保護デバイスは、解体シャフトを含み、解体シャフトは、銃のユーザが外側ハンドルを用いることで係止位置と分解位置との間を移動できる。解体シャフトは、その係止位置で管底部の凸部を遮断し、管を取り外しできないようにする。分解位置において、この凸部は、解体シャフトを越えて摺動でき、けん銃は、従来の様式で分解できる。

分解中、仮に弾倉が銃に挿入されていると、銃尾スライドを戻す際、銃尾スライドは、弾倉を越えて摺動し、弾倉の上に空間を開ける。次に、弾倉ばねは、弾倉からカートリッジを上方に押し銃尾スライドの経路内に入れる。銃尾スライドを閉鎖ばねのばね力によって駆動し、その係止位置から前方へ移動又は案内摺動する間、銃尾スライドは、その下側でカートリッジ又はより正確にはカートリッジの基部を捕え、カートリッジを前に押しカートリッジ室に入れる。したがって、装弾済み弾倉を挿入した状態で分解する間、スライドを前方へ移動すると、カートリッジが、取り外される管のカートリッジ室に挿入される可能性があり得る。スライド内に位置する管を閉鎖ばねと共に取り外さずに、ハンドル上にスライドを戻してこの状態で組み付けた場合(この目的では、ほとんどの場合、スライドを完全に分解する場合のように、弾倉を取り外さなければならない)、次に、ユーザは、この部分分解の後、けん銃が未装弾であると誤って想定し、引金を引く危険性があり、それによって、けん銃の構造によっては発砲が生じるおそれがあり、環境全体を危険にさらす。更に、引金又はハンマを有する自動けん銃又は引金のないけん銃は、公知である。

撃鉄又はハンマを有するけん銃では、射手は、引金又はハンマを起こす。次に、発砲のために、射手は、引金、したがって引金機構を作動させる。これにより、起こした撃鉄又はハンマを解放し、次に撃針に衝突させる。ここで、撃針は、カートリッジ基部内の雷管に当たり、それによりカートリッジを点火する。

引金のないけん銃−いわゆる撃針係止部を有するけん銃−の場合、撃針ばねが引金機能にとって代わる。装弾中、銃尾スライドは、その後部位置から解放され、閉鎖ばねは、銃尾スライドを前方に駆動する。ここで、撃針は、銃把内の引金によって捕らえられ、前方に移動する銃尾スライドは、中に位置する撃針ばねを圧縮する。次に、射手が銃把内の引金機構を引くと、付勢した撃針を解放するか又はダブルアクション方式では完全又は部分的に撃鉄を起こす。

引金のないけん銃、及び引金又は撃針を有するけん銃の両方では、分解中、装弾済み弾倉を挿入した状態では、カートリッジが弾倉から室内に供給されるという危険性があり、したがって、装弾された管と共にスライドを取り外し、再度取り付けた際、引金の作動時に、未装弾のけん銃を扱っているという誤った想定により、ユーザが誤って発砲するという危険性がある。

特許文献1は、分解に対する保護を有する自動式けん銃を開示している。弾倉を挿入すると、解体シャフト(特許文献1では解体シャフトとして公知である)の横断係止面に対して安全スライドを前方に押圧し、こうしてその係止位置で遮断する。この係止位置では、自動式けん銃の管の突起は、解体シャフトの円形接触面に載る。したがって、自動式けん銃の管を前方へ移動し、銃尾を管と共に銃把から引き出すことは可能ではない。

弾倉を取り外すと、今や、安全スライドは後方に自由に移動可能であるため、安全スライドの前側係止位置は中止され、こうして解体シャフトの回転が可能になる。今度は、解体シャフトは管の突起を解放する。

分解に対するこの保護は、金属薄板部品として形成した挿入子の案内面上で、安全スライドの突起の良好な摺動特性を必要とする。安全スライド自体は、金属薄板を打ち抜き、折り曲げた部品である。低い摺動摩擦は、安全スライドの矩形穴の領域内でも必要である。というのは、安全スライドは、矩形穴及び銃把内部の解体シャフトを通じて、できるだけ平滑に長手方向に平行移動させて案内しなければならないためである。

特許文献2は、撃針及び分解安全要素(特許文献2では制御カムと呼ぶ)を有する自動式けん銃を開示しており、分解安全要素は、弾倉が自動式けん銃に挿入された状態での管及び銃尾スライドの分解を防止する。この目的で、挿入された弾倉は、分解安全要素の側方凸部に載り、引金かんが自由に移動するようにばね力に反して分解安全要素を上方に枢動する。上方への枢動の間、分解安全要素の肩部は、銃尾スライドの軌道にも入り、前方向への取外しを遮断する。

弾倉を取り外すと、分解安全要素のばねは、引金かんに対して下方に枢動し、意図しない発砲を防止するために引金かんを引金機構から分離する。下方への枢動時、肩部は、銃尾スライドを前方向で引き抜くことができるように銃尾スライドの軌道から離れて移動する。

欧州特許第2116804号

英国特許第151,196号

本発明の目的は、上記の欠点を克服又は少なくともこれらの欠点を低減するために、分解に対し改良した保護、及び改良した自動式けん銃を提供することである。

この目的は、独立請求項1及び14の主題それぞれによって達成される。

したがって、請求項1に記載の、分解に対する一般的な保護は、更に以下の特徴:分解安全要素は、分解安全要素が遮断位置及び解放位置を取るように枢動軸周りに枢動可能に組み付けること、を含む。

請求項14に記載の一般的な自動式けん銃は、自動式けん銃が請求項1から13のうちいずれか一項に記載の分解保護デバイスを備えることを特徴とする。

本発明による分解保護デバイスは、一般的な自動式けん銃と同様に、安全機構分解係止部を備え、この安全機構分解係止部は、飛び越すことができず、弾薬弾倉が自動式けん銃から取り外されたときにのみ分解を可能にする。したがって、分解保護デバイスは、銃尾の動きによりカートリッジが再装弾されることがなく、そのため、望ましくない発砲が起こり得ないので、安全な解体を保証する。更に、ユーザは、いくつかの連続ステップ、即ち:1.弾倉を取り外すステップ、2.銃尾を引き抜き、銃尾止めレバーを手動で係止するステップ、3.解体のために解体シャフトを回すステップ、4.銃尾を保持し、銃尾止めレバーを解放するステップ、5.管及び閉鎖ばねと共に銃尾を手動で案内し、前方向に取り外すステップ、によりスライド及び管を意識的に解放しなければならない(組立ては逆の順序で行う)。このことは、汎用型の自動式けん銃にも適用されるが、他の従来技術には適用されない。

分解保護要素を回転可能に組み付けることで、異物混入による影響の受けやすさも低減する。というのは、軸周りの回転可能性のために、砂又は土によるあらゆる異物混入は、長手方向に移動可能な部品に対する破壊的な影響よりもかなり少ないためである。したがって、分解保護デバイスは、誤りを起こしづらく、したがって分解保護デバイスを備えるけん銃の機能の安全性及び信頼性を高める。というのは、回転組み付けにより、(異物混入のおそれがある)摩擦面がより少なくなり、したがって、例えば構成要素を長手方向に変位させる長手方向への組付け(これらの組付けは上述の従来技術から公知である)よりも高い復元性が与えられる。更に、旋回及びそれに対応する長いレバー・アーム効果は、分解保護要素に十分に高いてこ力を与える。

分解保護デバイスは、好ましくは、分解保護要素にその解放位置方向への付勢を与える弾性構成要素を備える。(請求項2)

この方策は、弾倉が取り外されたときに自動的に起動する自己作用式エネルギー蓄積器によって可能になり、分解保護要素の枢動を保証する。弾性構成要素は、例えばエラストマとして形成できるか、プラスチック、ゴム又は他の適切な材料から作製できる。

弾性構成要素は、好ましくは、ばね要素、特にねじりばねとして設計する。(請求項3)

ばね要素は、構造的に簡単に使用でき、経済的である。

好ましくは、分解保護要素の第1の端部に形成した少なくとも1つの停止部は、解体シャフトの遮断領域に近接する遮断位置にある。(請求項4)

したがって、単純な製造技術手段、具体的には材料形状部の形成により、解体シャフトの効果的な遮断を実現できる。

好ましくは、弾倉を取り外すと、分解保護要素の第1の端部は、弾性構成要素の力により生じた上方への枢動移動により、係止面との係合を外れ、分解保護要素の解放位置に至ることができる。(請求項5)

好ましくは、分解保護要素は、第2の端部に突起を備え、突起は、弾倉、特に弾倉壁と相互作用するように設計し、したがって弾倉は、弾性構成要素の力に反して分解保護要素をその遮断位置内に移動させる。(請求項6)

この方策は、構造的に単純な手段により実施できる。

好ましくは、弾倉を挿入すると、分解保護要素は、弾倉壁及び解体シャフトと押込み・摩擦接続状態にある。(請求項7)

このことにより、あらゆる意図しない分解を防止する。

好ましくは、係止凸部は、解体シャフト上に形成し、解体シャフトは、特に、係止凸部の後縁部に形成した保持縁部で、管を解体シャフトの係止位置に固定する。(請求項8)

管上に設けた、下方に延在する突起は、管及びしたがって銃尾スライドが分解されないようにその係止位置で係止凸部に載る。

好ましくは、分解保護要素の解放位置では、解体シャフトは、ハンドルによってその解体位置まで移動でき、その解体位置において、解体シャフトは、解体シャフト内に形成した凹部を通じて銃尾スライド及び閉鎖ばね組立体と共に管を解放し、前方向位置で取り外す。(請求項9)

好ましくは、解体保護要素は、引金安全要素を含み、引金安全要素は、弾倉安全装置として働き、引金かん係止位置と引金かん解放位置との間を移動でき、引金かん係止位置において、相互作用手段により引金かんを固定し、引金かん解放位置において、引金かんを解放する。(請求項10)

この方策は、弾倉を取り外す間にカートリッジ室に位置するカートリッジが発砲されるのを防止する。というのは、弾倉止めは、引金かん及び可能性としては更に引金のあらゆる動きを遮断するからである。したがって、単純な設計手段により、一部の顧客が要求する更なる安全機能の達成を可能にする。

好ましくは、弾倉止め要素は、解体保護要素の後領域上で突起として設計し、突起は、引金かん内に形成した凹部と係合するように設計する。(請求項11)

好ましくは、弾倉を自動式けん銃から取り外すと、分解保護要素の枢動時、弾性構成要素の力により、突起は、相補形の凹部と係合し、引金かんを固定する。(請求項12)

好ましくは、弾倉を挿入すると、解体保護要素の第2の端部の上方移動時に、突起は、弾性構成要素の力に反して凹部から分離する。(請求項13)

分解保護デバイスと弾倉安全装置との組合せに対する一代替形態として、両方の安全特徴部を、銃把内に互いに個別に設けることができる。例えば、解体保護要素に加えて、[又は解体保護要素単独で]、対応して枢動可能な弾倉安全要素を設けることができ、弾倉安全要素は、同様の機能を有するが、解体シャフトとは相互に作用しない。本出願人は、弾倉止め単独に対する保護を主張する権利も保有する。

好ましくは、分解保護デバイスは、後付け器具として設計する。

本発明による分解保護デバイスの単純な構造のために、そのような新規の追加安全性に対する構成及び製造費用は、非常に低く、費用対効果が非常に高く実現できる。

今日では、多くのけん銃は、故障又は欠陥部品があれば容易に交換できるため、個々のモジュールから構成する。したがって、けん銃の現在の銃把を交換することによって、既存のけん銃に後付けすることも可能である。

好ましくは、自動式けん銃は、解体シャフトの外周部と相補形に形成した少なくとも1つの凹部を備える銃尾スライドを有し、解体シャフトが凹部内でのみ回転可能であるようにする。(請求項15)

凹部は、例えば、銃尾スライドの下側に半円形で形成でき、弾倉が取り外された場合に凹部が解体シャフトを銃尾止め位置でのみ回転可能にするように位置決めする。

解体シャフトがその係止位置にある限り、銃尾スライドは、解体シャフトのハンドルに設けた解体シャフトの凹部の上を摺動できる。

好ましくは、自動式けん銃は、弾倉安全要素に相補形の凹部を有する引金かんを含む。(請求項16)

添付の概略図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。

自動式けん銃、及び自動式けん銃から取り出した弾倉の側面図である。

後退させた銃尾スライドが銃尾止め位置にあり、解体シャフトが係止位置にある、図1の自動式けん銃の図である。

解体シャフトが分解位置にある、図1の自動式けん銃の図である。

管及び閉鎖ばねを銃把から分離した、銃尾スライドの分解図である。

弾倉を弾倉シャフト内に挿入した状態で、解体シャフトがその係止位置にあり、分解保護要素がその遮断位置にある、上からの詳細斜視図である。

弾倉を取り外した状態で、分解保護要素がその解放位置にあり、解体シャフトがその係止位置にある詳細図である。

分解保護要素がその解放位置にあり、解体シャフトがその分解位置まで回転した詳細図である。

弾倉を挿入した状態で、分解保護要素がその係止位置にあり、解体シャフトがその係止位置にあり、弾倉安全要素がその引金かん解放位置にある詳細図である。

図8の詳細図である。

分解保護要素がその解放位置にあり、弾倉安全要素がその引金かん遮断位置にある詳細図である。

図1から図4までは、自動式けん銃の解体の機能的順序を示す。次に、本発明による分解保護デバイスの構造及びその動作を図5から図10を参照して説明する。

図1は、弾倉3を取り外した、組立て状態にある単一自動式けん銃1の外観図を示す。自動式けん銃1は、銃把2、及び管9を囲む銃尾スライド7を含む。図示しない引金機構は、引金5によって公知のように作動できる。銃把2内に配置した解体シャフト15(本明細書の図5から図8で見える)は、外側ハンドル15aを含む。解体シャフト15の係止位置では、このハンドルは、水平に後ろ向きに向けられ、解体シャフト15の手動回転操作を可能にする。弾倉3を取り外すと、図5から図10でのみ見えるばね式分解保護要素17は、解体シャフト15から分離し、こうしてばね式分解保護要素17の回転が可能になる。

銃尾スライド下側には、半円凹部8を設け、半円凹部8は、弾倉を既に取り外してある場合、銃尾止め位置のみにおいて、半円凹部8が解体シャフト15をその係止解除・分解位置まで回転可能にするように位置決めする。解体シャフト15がその係止位置にある限り、銃尾スライド7は、図5から図8にも示すハンドル15a上に設けた解体シャフトの凹部29を通じて摺動できる。

図2は、後退させた銃尾スライド7が、銃尾止めレバー(10)によって保持した開放位置にある自動式けん銃を示し、銃尾スライド7の後退中、カートリッジ室内に残っている可能性のあるカートリッジがあれば排出する。銃尾スライド7は、銃尾止めレバー10によって止めた、銃尾止め位置にあり、解体シャフト15は、その係止位置にある。解体シャフト15がその係止位置にあると、管9下側の凸部12(図4を参照)によって管9の取外しを遮断し、こうして銃1の分解を防止する。分解位置では、凸部12は、解体シャフト15を越えて摺動できる。けん銃1は、この分解位置で分解できる。

図3の描写では、ユーザが、(今は下を向いている)ハンドル15aを介して解体シャフト15をその分解位置まで時計回りに回転させ、この回転は、弾薬シャフトが空である条件下でのみ可能である。分解位置では、銃尾止めレバー10の解放後、図4に示すように、管9及び銃尾スライド7並びにリコイルばね組立体31は、ハンドル2によって前方向に取り外すことができる。

次に、分解保護デバイスの構造を図5及び図6を参照して説明する。

図5は、ハンドル2の左側、弾倉壁3aを有する弾倉3の概略内部図を示し、弾倉3は、底部から弾倉筒内に挿入してある。図5は、銃把2の左領域、弾倉壁3aを有する弾倉3の概略内部図を示し、弾倉3は、下から弾倉シャフト内に挿入してある。分解保護要素17は、組込み部品(図示せず)内に、回転軸17a周りに枢動可能に組み付ける。弾倉壁3aは、分解保護要素17の後端で、水平に屈曲する突起17bに当接する。突起17bは、分解保護要素17の結合部品であり、一枚の平坦シートとして構成できる。突起17bは、リコイルばね19によって突起17b上に加えた事前応力をかけた状態で弾倉壁3aにより支持され、リコイルばね19は、分解保護要素17のほぼ中心の円形凹部17dの周りに配置する。リコイルばね19は、その上側脚部19aで、銃把2の組込み部品(図示せず)によって支持し、その下側脚部19bで、分解保護要素17内に形成した凸部17eによって支持する。

分解保護要素17の前側端部には、鼻形末端停止部17fを形成し、この鼻形末端停止部17fは、その遮断位置で、末端停止部17fの面外形に対応する解体シャフト15の係止面15cを押圧する。解体シャフト15は、銃把の枢動ピン15b上に回転可能に組み付ける。

分解保護要素17を介した、一方の挿入済み弾倉3と他方の解体シャフト15との間の押込み接続により、弾倉3が挿入されているとき、解体シャフト15は、水平に静止した外側ハンドル15aが外側で筐体に当接していることにより、その係止位置から移動することがない。

解体シャフト15は、その係止位置において、図5に示す係止凸部の保持縁部15dによって管9を係止しており、保持縁部15dは、管9上の前記凸部12が前方に摺動するのを防止し、こうして管9及び銃尾スライド7を分解から守る。

図6は、弾倉3を弾倉筒から取り外した分解保護デバイスを示す。

次に、リコイルばね19のばね力に屈すると、無抵抗のばね式突起17bは、回転軸17a周りに一定範囲まで下方に枢動する。次に、分解保護要素17の前側端部が分離し、その末端停止部17fで上方に枢動して、解体シャフト15を係止面15cから解放する解放位置に至る。したがって、分解保護要素17による解体シャフト15への遮断が中止される。

銃尾スライド7がその銃尾止め位置内にある限り、ユーザは、ここで、図7に示すように、(右から見える)解体シャフト15のハンドル15aを時計回り方向に約90°回転できる。係止凸部の保持縁部15dは下方に枢動し、図7に示す凹部21は上方に来る。次に、水平に配設した凹部21は、管9をリコイルばね組立体31及び銃尾スライド7と共に前方向に移動、取り外し可能にし、自動式けん銃を分解する。それにより、銃尾スライド7は、図7に示すハンドル15a上に設けた表面29a上を摺動する。図7の支承部23についても述べるべきである。この支承部は、リコイルばね組立体31の後部を突出ピン32で固定、支持するように働く。それにより、閉鎖ばね組立体の支承部23に対する圧力のために、解体シャフト15が回転する間、閉鎖ばね組立体の後側は、毎回、縁部23a及び23bを飛び越す。このことは、解体シャフトを更に強制的に係止し、間欠的に進めることに寄与する。

弾倉3が弾倉筒内に再度挿入されると、解体シャフト15の分解係止機構は、分解保護要素17の突起17bによって末端停止部17fを再度係止する。しかし、このことが起こる間、解体シャフト15は、後向き水平ハンドル15aによって回転させ、その係止位置まで戻さなければならず、このことは、やはり摺動止めによって止めた銃尾スライドの位置内でのみ可能である。それ以外の場合、弾倉を完全に挿入することはできない。

上記分解保護要素17を構造的に拡大する方策を図8から図10に示すが、この方策は、弾倉3を取り外す際、引金5を固着することによって分解に対する保護を拡張するものである。

図8に示すように、本実施形態では、分解保護要素17の後領域において、丘状形成部17cではなく、上向きのウェブ25aを設け、ウェブ25aは、上部で、水平に外側に屈曲する舌状突起25で終端する。弾倉を挿入すると、突起25は、最初、引金かん27の外側寸法と相補形の凹部27aの上で自由に機能しない状態にある。したがって、図8及び図9によれば、引金かん27は、依然として自由に移動可能である。

弾倉3を完全又は部分的に取り外すと、上記したように、分解保護要素17は、リコイルばね19の付勢により、その後端部が下に枢動する。図10に示すように、突起25は、引金かん27の凹部27aと強制的係止及び強制的係止係合状態になる。

したがって、弾丸を解放するために、引金5の作動によって引金かん27を変位することは不可能である。

弾倉3を取り外した状態でのみ自動式けん銃の分解を可能にする分解保護デバイスと、弾倉3を取り外した状態で弾丸が発射される可能性を防止する弾倉安全デバイスとの組合せは、ユーザに最大の安全性を提供する。

一構成要素(分解保護要素17)における分解保護と弾倉の安全性との上記組合せ機能は、必ずしも構造的に組み合わせる必要はない。当業者は、個別の独立した構成要素内で両方の機能を実行することが可能である。

1 自動式けん銃 2 銃把 3 弾倉 3a 弾倉壁 5 引金 7 銃尾スライド 8 銃尾スライドの凹部 9 管 10 銃尾止めレバー 12 管の凸部 15 解体シャフト 15a ハンドル 15b 支承ピン 15c 係止面 15d 保持縁部 17 分解保護要素 17a 回転軸 17b 突起 17c 形成部 17d 凹部 17e 凸部 17f 末端停止部 19 リコイルばね 19a 脚部 19b 脚部 21 凹部 23 支承部 23a 縁部(内側縁部) 23b 縁部(外側縁部) 25 突起 25a ウェブ 27 引金かん 27a 凹部 29 解体シャフトの凹部 29a 表面 31 リコイルばね 32 リコイルばねのピン

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