Cannon barrel with low reaction

申请号 JP24006092 申请日 1992-08-18 公开(公告)号 JPH0666496A 公开(公告)日 1994-03-08
申请人 Japan Steel Works Ltd:The; 株式会社日本製鋼所; 发明人 ENDO YOSHITERU; SHIMOZAKI ISAO;
摘要 PURPOSE:To cause a position of a cannon barrel to be hardly discovered by a method wherein when a bullet is launched, a discharging of launching gas is delayed. CONSTITUTION:When a launching bullet 3a completes its combustion, a main body 1a of a cannon near a rear end of a bullet 2 is formed with a launching gas discharging part 1b. The launching gas discharging part 1b is covered by an outer cylinder having a front end fixed to an outer surface of the main body 1a of the cannon so as to define a launching gas glowing passage 4a communicating from a launching gas discharging part 1b reawardly and having its rear end opened. Due to this fact, combustion of not-yet ignited launching gas outside the bullet is restricted when the bullet 2 is launched. Along with this operation, explosion wind is reduced and its safety characteristic is improved, resulting in that a degree of freedom of arranging of army groups can be increased and a position of the cannon can be hardly discovered by enemy.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 筒状をなす砲身本体の底部が閉塞された砲身内に発射装薬及び弾丸を装着し、該発射装薬の燃焼によつて該弾丸を発射させる低反動砲身であつて、発射装薬が燃焼を終了する際に弾丸の後端付近となる砲身本体に、発射ガス排出部を形成すると共に、砲身本体の外側面に前端部を固着する外筒によつて該発射ガス排出部を被い、該発射ガス排出部から後方へ連通して後端が開口する発射ガス流通路を区画することを特徴とする低反動砲身。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、主として対戦車砲身に使用される低反動砲身に関する。

    【0002】

    【従来の技術】一般に、弾丸が火砲から発射されるとき、砲身は発射ガスによる反を受け、弾丸の進行方向と反対の向きに運動する。 これを防ぐために発射ガスを後方へ逃がし、反力が生じないようにした火砲が無反動砲である。

    【0003】従来の無反動砲としては、例えば図3に示すものが知られている。 薬莢13に挿入した発射装薬1
    3aに点火すると急速に燃焼して発射ガスを発生し、そのガスの圧力により弾丸2は砲身10の中で加速される。 同時に、砲身10は反動によつて後方へ運動を開始しようとするが、発射ガスの一部が薬莢13に設けた発射ガス排出部13bから砲身10の後側のスカート部1
    0bに流入し、砲身10の後面の発射ガス排出部10a
    から放出される。 これにより、砲身10に作用する反力を打ち消すようにしている。

    【発明が解決しようとする課題】

    【0004】しかしながら、このような従来の無反動砲にあつては、薬莢13に発射ガス排出部13bを設ける構造であつたため、発射装薬13aへの点火によつて薬莢13内に発生する未燃焼の発射ガスが、砲身10の後方から放出される。 この未燃焼の発射ガスは、放出後に急速に燃焼して爆風を生じるため、安全性に欠け、部隊を後方爆風域に配置できない。 また爆風によつて粉塵が大きく舞い上がるため、火砲の位置を敵に発見され易いという問題があつた。 加えて、発射ガスが早期に排出部10aから放出され、発射ガスの圧力が低下するので、
    弾丸2の発射に多量の発射装薬13aが必要になる。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成は、筒状をなす砲身本体の底部が閉塞された砲身内に発射装薬及び弾丸を装着し、該発射装薬の燃焼によつて該弾丸を発射させる低反動砲身であつて、発射装薬が燃焼を終了する際に弾丸の後端付近となる砲身本体に、発射ガス排出部を形成すると共に、砲身本体の外側面に前端部を固着する外筒によつて該発射ガス排出部を被い、該発射ガス排出部から後方へ連通して後端が開口する発射ガス流通路を区画することを特徴とする低反動砲身である。

    【0006】

    【作用】砲身内に発射装薬及び弾丸を装着した状態で、
    発射装薬に点火すれば、発射ガスを生じ、弾丸は砲身から発射される。 弾丸の装着状態において砲身の底部が閉塞されているので、弾丸は、発射ガスの圧力を効果的に受けて加速される。

    【0007】そして、弾丸の底部が発射ガス排出部を通過すると、発射装薬の燃焼による発射ガスの一部が、砲身本体に形成した発射ガス排出部から放出される。 発射ガス排出部から放出された発射ガスは、砲身本体と外筒との間に区画される発射ガス流通路に導かれ、後方へ流れ、砲身の底部の周囲から外部に噴出する。 発射ガス排出部は、発射装薬が砲身内で燃焼を終了する際に、弾丸の後端付近となる砲身に形成してあるので、発射ガス排出部ひいては砲身の後側から外部に噴出する発射ガスに、未燃焼ガスは僅かしか含まれない。

    【0008】このように、砲身内の未燃焼の発射ガスはすぐには排出されず内部に一旦蓄えられ、発射装薬がほぼ燃焼を終了する状態に達した際、砲身の発射ガス排出部から放出されるようになつて砲身の後側に向けて噴出するので、未燃焼の発射ガスが大量に放出され、その後に急速に燃焼し、ガス圧力の損失を生ずることや爆風を生じることが良好に回避される。 また、砲身の後側から外部に噴出する発射ガスにより、弾丸が発射される際に砲身に生ずる発射ガスによる反動が、適度に軽減される。

    【0009】

    【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。 図1,図2は、本発明に係る低反動砲身の1実施例を示す。 砲身1は、筒状をなす砲身本体1aの底部1cが閉塞され、前端部が砲口1dを形成している。 この砲身1の内底部が薬莢3を形成し、薬莢3には火管3bが付属されている。 なお、薬莢3の付近には、
    発射ガスが排出される開口部は形成されていない。 弾丸2は、薬莢3に発射装薬3aを挿入した後、砲身本体1
    a内に仮想線にて示すように装着される。

    【0010】この砲身本体1aの底部1cから適当距離を隔てた位置に、発射ガス排出部1bを穿設する。 この発射ガス排出部1bは、砲身本体1aの前後方向(中心軸線方向)に延びる長孔として、図2に示すように周方向に等間隔にて複数個形成され、後側面1eは、砲身本体1aから外部に流出するの空気を後側(図1上にて左側)に導くように傾斜面にて形成されている。 このような発射ガス排出部1bは、発射装薬3aが燃焼を終了する際に、図1に実線にて示す位置に達する弾丸2の後端付近となる砲身本体1aに貫通させて形成してある。 しかして、発射ガス排出部1bは、通常の長さの弾丸2を砲身1内に装備した発射前の状態で、弾丸2よりも前方に位置している。

    【0011】また、砲身本体1aの外側面に前端部を気密に固着する外筒4を設け、この外筒4によつて発射ガス排出部1bを被い、発射ガス排出部1bから後方へ連通する環状の発射ガス流通路4aを区画する。 外筒4
    は、砲身1の底部1cから後方へ若干突出させて形成され、発射ガス流通路4aは、砲身1の底部1cの周囲において外部へ開口している。 この外筒4は、底部1cとの間に複数個のリブ4bを設けて取付け強度を向上させてある。

    【0012】次に、上記実施例の作用について説明する。 砲身1の薬莢3に発射装薬3aを挿入し、砲身本体1a内に弾丸2を装着した状態で、発射装薬3aに火管3bによつて点火すれば、発射ガスを生じ、弾丸2は砲身1から発射される。 弾丸2の装着状態で、砲身1の底部1cが閉塞され、薬莢3付近には発射ガス排出部等の開口部が形成されていないので、弾丸2は、発射ガスの圧力を効果的に受けて加速される。 その際、弾丸2の前側に存在する空気は、砲身本体1aの砲口1dから流出すると共に弾丸2の前方に位置する発射ガス排出部1b
    からも一部流出する。

    【0013】そして、弾丸2の底部が発射ガス排出部1
    bを通過すると、発射装薬3aの燃焼による発射ガスの一部が、砲身本体1aに周方向に等間隔にて複数個形成した発射ガス排出部1bから放出される。 発射ガス排出部1bから放出された発射ガスは、砲身本体1aと外筒4との間に区画される環状の発射ガス流通路4aに導かれ、後方へ流れ、砲身1の底部1cの周囲から外部に噴出する。 発射ガス排出部1bは、発射装薬3aが砲身1
    内で燃焼を終了する際に、弾丸2の後端付近となる砲身1に形成してあるので、発射ガス排出部1bひいては砲身1の後側から外部に噴出する発射ガスに、未燃焼ガスは僅かしか含まれていない。 また、発射ガス排出部1b
    の後側面1eを傾斜面にて形成したので、発射ガスが後向きに案内されながら発射ガス流通路4aに導かれる。

    【0014】このように、砲身1内に発生する未燃焼の発射ガスはすぐには排出されず砲身1内に一旦蓄えられ、発射装薬3aがほぼ燃焼を終了する状態に達して未燃焼の発射ガスが著しく減少した後、砲身1の発射ガス排出部1bから放出されて砲身1の後側に向けて噴出するので、未燃焼の発射ガスが大量に放出され、その後に急速に燃焼し、ガス圧力の損失を生ずることや爆風を生じることが良好に回避される。 また、外筒4が砲身1の底部1cから後方へ若干突出させて形成され、発射ガス流通路4aが長く形成されているので、砲身1の後側から外部に噴出する発射ガスに良好な指向性が与えられ、
    発射ガスの飛散による周囲環境の悪化が良好に抑制されると共に、弾丸2が砲身1から発射される際に砲身1に生ずる発射ガスによる反動が、適当に軽減される。

    【0015】

    【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
    本発明に係る低反動砲身によれば、弾丸を発射するとき、発射ガスの放出を遅らせることによつて未燃焼発射ガスの放出が抑制されるので、放出後の発射ガスの燃焼が抑えられる。 その結果、爆風が減少して安全性に優れるので、部隊の配置自由度が増大すると共に、爆風によつて粉塵が大きく舞い上がることが解消するため、火砲の位置が敵に発見され難くなるという効果が得られる。
    加えて、発射ガスが発射ガス排出部から放出されることによつて、砲身に前方への推進力を発生させるので、発射時の砲身の反動を低減させることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の1実施例に係る低反動砲身を示す縦断面図。

    【図2】 同じく図1のII−II線に沿つた半部断面図。

    【図3】 従来の無反動砲を示す縦断面図。

    【符号の説明】

    1:砲身、1a:砲身本体、1b:発射ガス排出部、1
    c:底部、1d:砲口、1e:後側面、2:弾丸、3:
    薬莢、3a:発射装莢、3b:火管、4:外筒、4a:
    発射ガス流通路。

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