Refrigerating cycle and compressor

申请号 JP5390896 申请日 1996-02-16 公开(公告)号 JPH09222083A 公开(公告)日 1997-08-26
申请人 Matsushita Electric Ind Co Ltd; 松下電器産業株式会社; 发明人 FUKUOKA HIROTSUGU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To improve reliability by removing a foreign matter, such as wear powder, in a refrigerating cycle, in a refrigerating cycle when especially an HFC refrigerant is used.
SOLUTION: Connection pipings 1 are arranged at the front and the rear of the throttle part 2 of a refrigerating cycle. The connection pipe 1 has a curvature, a fine tube 3 is extended from the outermost part of the curvature, and the fine tube 3 is coupled to a capturing part 4 to capture a foreign matter in the refrigerating cycle. The foreign matter in the refrigerant is separated from the refrigerant by a centrifugal force and captured by the capturing part 4. Further, by disposing a magnetic substance 5 in the capturing part 4, the capture effect of the foreign matter is improved.
COPYRIGHT: (C)1997,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 圧縮機および絞り部を有する冷凍サイクルにおいて、前記絞り部の前後の接続配管が曲率をもち、しかも前記接続配管の曲率の最外部より細管を延出して冷凍サイクル中の異物を捕獲する捕獲部に連結したことを特徴とする冷凍サイクル。
  • 【請求項2】 圧縮機および絞り部を有する冷凍サイクルにおいて、前記絞り部の前後の接続配管より細管を延出し、しかも前記細管の中心線が、冷媒の流れる方向に対して90°以下で、捕獲部と連結したことを特徴とする冷凍サイクル。
  • 【請求項3】 冷凍サイクルを構成する配管中にスパイラル方向にねじりを設けた回転板を設け、その後に細管を通して前記配管に接続した捕獲部を設けた冷凍サイクル。
  • 【請求項4】 捕獲部内に磁性体を配設した請求項1ないし3のいずれかに記載の冷凍サイクル。
  • 【請求項5】 ハイドロフルオロカーボンを冷媒として用い、前記冷媒と相溶性を有する冷凍機油を使用する請求項1ないし4のいずれかに記載の冷凍サイクル。
  • 【請求項6】 密閉容器に圧縮機構部を有する圧縮機において、前記密閉容器の最下部の内側に異物を捕獲する作用をする凹部を設けた圧縮機。
  • 【請求項7】 凹部に磁性体を配設した請求項6記載の圧縮機。
  • 【請求項8】 密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、圧縮された冷媒の吐出部にマフラーを設け、
    前記マフラーの吐出孔に連通路を設け、しかも連通路を円周方向に延出し、その最外部を細管を通して捕獲部に連通した圧縮機。
  • 【請求項9】 密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、圧縮された冷媒を吐出する吐出管に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が90°以下になる細管を連通させ、しかも前記細管と捕獲部を接続したことを特徴とする圧縮機。
  • 【請求項10】 密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、圧縮された冷媒を吐出する吐出管に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が90°以下になる細管を連通し、さらに前記細管と捕獲部を接続させ、前記捕獲部にはフィルターを設け、しかも捕獲部の他方の開放端をバイパス管で再び吐出管に連結したことを特徴とする圧縮機。
  • 【請求項11】 密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、前記圧縮機構部は回転を伝える回転軸と、
    前記回転軸を支持する上端板と下端板を有し、前記上端板と下端板は潤滑のための給油通路を設け、前記給油通路に潤滑の方向に対し、その中心線が90°以下の角度をなし他端を閉塞した捕獲部を設けたことを特徴とする圧縮機。
  • 【請求項12】 捕獲部に磁性体を配設した請求項8ないし11のいずれかに記載の圧縮機。
  • 【請求項13】 ハイドロフルオロカーボンを冷媒として用い、前記冷媒と相溶性を有する冷凍機油を使用する請求項6ないし12のいずれかに記載の圧縮機。
  • 【請求項14】 塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油は前記冷媒に相溶する冷凍機油を密閉容器内に封入した冷凍,空調システムに使用する圧縮機で、前記密閉容器内に電動機と圧縮機構部を配設し、前記圧縮機構部は電動機の回転を伝える回転軸と、前記回転軸には給油ポンプが設けられ、各部に冷凍機油を供給するための連通孔を有していて、前記連通孔に対し下方に連結する通路を設け、しかも前記通路の他端を閉塞したことを特徴とする圧縮機。
  • 【請求項15】 塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油は前記冷媒に相溶する冷凍機油を密閉容器内に封入した冷凍,空調システムに使用する圧縮機で、前記密閉容器内に電動機と圧縮機構部を配設し、前記電動機は固定子と回転子を有し、前記回転子は圧縮機構部に回転を伝達するように回転軸に接続されていて、前記回転軸は給油ポンプを有し、給油通路を通して摺動各部に冷凍機油を供給し、前記給油通路に細管を連通させ、しかも細管の他端の開口端を前記回転子に設けた捕獲部に接続したことを特徴とする圧縮機。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、冷却装置,冷凍装置または空気調和機における、冷凍サイクル中の異物を捕獲する捕獲部を備えた冷凍サイクルおよび圧縮機に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来の冷凍サイクルを図11を用いて説明する。 図11において、101は圧縮機であり、圧縮機101で圧縮された冷媒は、凝縮器102で凝縮され、絞り部103で膨張された冷媒は、蒸発器104で蒸発し蒸発潜熱で冷却を行っている。

    【0003】このような冷凍サイクルにおいて、冷凍サイクルを運転すると、組立時に混入する鉄粉,銅粉を主体とする異物が、冷媒の流速が遅くなりしかも通路面積が狭くなる絞り部103に堆積しやすい。 さらに、圧縮機の摺動部より磨耗粉や冷凍機油の劣化にともなう炭化物が堆積する。 これにより、絞り部103の断面積は徐々に狭まり、絞り率が大きくなり、高圧側と低圧側の圧縮比が高くなる。 これにより、圧縮機より吐出された冷媒の温度は高くなり、これによりさらに磨耗が進行し、
    磨耗粉による絞り部103の閉塞が進むという悪循環が生じ、冷凍サイクルの信頼性が著しく損なわれていた。

    【0004】このような冷凍サイクルの冷媒としては、
    従来ジクロフルオロメタン(以下、CFC12と称す)
    やハイドロジフルオロメタン(以下、HCFC22と称す)が主に用いられている。 また、圧縮機内に封入される冷凍機油に関しては、CFC12やHCFC22に対して相溶性のあるナフテン系やパラフィン系鉱油が用いられてきた。

    【0005】これらの冷媒や冷凍機油は、圧縮機内を直接循環するため圧縮機構部においては耐磨耗性を有することが必要である。

    【0006】最近、上述した冷媒等の大気放出がオゾン層破壊につながり、人体や生体系に深刻な影響を与えることが明らかになったため、CFC12やHCFC22
    は段階的に使用が制限され、将来は全廃することが決定している。

    【0007】このような状況下にあって、代替冷媒として1,1,1,2−テトラフルオロエタン(以下、HF
    C134aと称す),ペンタフルオロエタン(以下、H
    FC125と称す),ハイドロジフロロメタン(以下、
    HFC32と称す)や、これらの混合冷媒等が開発されている。

    【0008】これらのHFC134a,HFC125,
    HFC32の冷媒はオゾン破壊係数が低い反面、CFC
    12やHCFC22に用いられた冷凍機油である鉱油にはほとんど相溶しない。 このため、HFC134a,H
    FC125,HFC32または、それらの混合冷媒等を冷媒圧縮機の冷媒として使用する場合は、冷凍機油としてこれらの冷媒と相溶するエステル系,エーテル系またはふっ素系油の検討が試みられている。

    【0009】しかしながら、冷媒としてCFC12やH
    CFC22にかわってHFC134a,HFC125,
    HFC32を用い冷凍機油として、これらの冷媒と相溶性のあるポリアルキレングリコール系油やポリエステル系油を用いた冷媒圧縮機の場合、圧縮機の摺動材として使用されているねずみ鋳鉄,特殊鋳鉄,ステンレス鋼の耐磨耗性が低下し、長期間安定して冷媒圧縮機を運転することができないといった問題が生じている。

    【0010】これは、従来の冷媒としてCFC12やH
    CFC22を用いた場合、構成元素の一つである塩素原子が金属基材の鉄原子と反応して耐磨耗性のよい塩化鉄膜を形成するのに対し、HFC134a,HFC12
    5,HFC32等を用いた場合、これらの化合物の中に塩素原子が存在しないために塩化鉄のような潤滑膜が形成されず、潤滑作用が低下することが原因の一つである。

    【0011】さらに、従来の鉱物油系冷凍機油には環状化合物が含まれており油膜形成能が比較的高かったのに対し、HFC134a,HFC125,HFC32と相溶する冷凍機油は鎖状化合物が主体であり、厳しい摺動条件では適切な油膜厚さを保つことができないことも耐磨耗性を低下させている。

    【0012】

    【発明が解決しようとする課題】このように、CFC1
    2,HCFC22にかわる新たな冷媒であるHFC13
    4a,HFC125,HFC32を用い、これらの冷媒と相溶性を有する冷凍機油を使用した冷媒圧縮機においては、負荷の高い場合のみならず通常負荷の場合でも厳しい摺動条件になり磨耗が大きくなり、従来以上に冷凍サイクル中の絞り部の閉塞を防ぐことが大きな課題になってきた。

    【0013】また、上述のHFC冷媒に相溶する冷凍機油の中で、ポリエステル系冷凍機油の場合、加分解や熱分解によりポリエステルが分解し、さらに磨耗粉と結合して鉄石鹸を生成する。 鉄石鹸は粘度が高く冷凍サイクル中の絞り部に堆積し、圧縮機の吐出冷媒温度を上昇させ、さらに磨耗を促進するという悪循環を引き起こし、冷凍サイクルの信頼性を低下させる。

    【0014】さらに、HFC冷媒に相溶する冷凍機油の場合、従来の鉱油系には相溶しないのであるが、圧縮機や熱交換器を作製する際の加工油には鉱油系が使用されているため、冷凍サイクルに残存する鉱油は、流速が遅くなり、しかも温度変化が激しい絞り部に堆積するようになる。 これにより、上述のような絞り部の閉塞による信頼性の低下を引き起こす。

    【0015】本発明は、以上の課題を解決するため発明されたものであり、特にHFC系の冷媒を用いた場合においても冷凍サイクル中の異物を捕獲することによって、信頼性を向上し、長寿命化を図った冷凍サイクルと圧縮機を提供することを目的とする。

    【0016】

    【課題を解決するための手段】本発明は、絞り部の前後の接続配管が曲率をもち、しかも前記接続配管の曲率の最外部より細管を延出して異物の捕獲部に連結したり、
    また、絞り部の前後の接続配管より細管を延出し、しかも前記細管の中心線が、冷媒の流れる方向に対して90
    °以下としたり、また、密閉容器の最下部の内側に凹部を設けたりしたものである。

    【0017】また、圧縮された冷媒の吐出部にマフラーを設け、前記マフラーの吐出孔に連通路を設けて、しかも連通路を円周方向に延出し、その最外部に細管を通して捕獲部に連通したり、また、冷凍サイクルを構成する配管中にスパイラル方向にねじりを設けた回転板を設け、その後に細管を通して前記配管に接続される捕獲部を設ける手段としたり、また、圧縮された冷媒を吐出する吐出管に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が9
    0°以下になる細管を連通させ、しかも前記細管と捕獲部を接続させたり、また、圧縮された冷媒を吐出する吐出管に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が90°
    以下になる細管を連通させ、さらに前記細管と捕獲部を接続させ、前記異物の捕獲部にはフィルターを設け、しかも捕獲部の他方の開放端をバイパス管で再び吐出管に連結させたものである。

    【0018】また、圧縮機構部は回転を伝える回転軸と、前記回転軸を支持する上端板と下端板を有し、前記上端板と下端板は潤滑のための給油通路を設け、前記給油通路に潤滑の方向に対し、その中心線が90°以下の度をなし他端を閉塞した捕獲部を設けたものである。

    【0019】また、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、
    冷凍機油は前記冷媒に相溶する冷凍機油を密閉容器内に封入して、冷凍,空調システムを構成する密閉型圧縮機で、前記密閉容器内に電動機と圧縮機構部を配設し、前記圧縮機構部は電動機の回転を伝える回転軸と、前記回転軸は給油ポンプが設けられ、各部に冷凍機油を供給するための連通孔を有し、前記連通孔に対し下方に連結する通路を設け、しかも前記通路の他端を閉塞させたものである。

    【0020】さらに、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油は前記冷媒に相溶する冷凍機油を密閉容器内に封入して、冷凍,空調システムを構成する密閉型圧縮機で、前記密閉容器内に電動機と圧縮機構部を配設し、前記電動機は固定子と回転子とにより構成され、前記回転子は圧縮機構部に回転を伝達するように回転軸に接続させ、前記回転軸は給油ポンプを有し、給油通路を通して摺動各部に冷凍機油を供給し、前記給油通路に細管を連通させ、しかも細管の他端の開口端を前記回転子に設けた捕獲部に接続させたものである。

    【0021】そして以上の課題解決の多くの手段は、特にハイドロフルオロカーボンを冷媒として用い、前記冷媒と相溶性を有する冷凍機油を使用した冷凍サイクルまたは圧縮機に適用したものである。

    【0022】

    【発明の実施の形態】本発明における請求項1記載に係る発明は、絞り部の前後の接続配管が曲率をもち、しかも前記接続配管の曲率の最外部より細管を延出して捕獲部に連結させたことにより、遠心力により磨耗粉等の異物は細管を通して、捕獲部に集められる。

    【0023】また、請求項2記載に係る発明は、絞り部の前後の接続配管より細管を延出し、しかも前記細管の中心線が、冷媒の流れる方向に対して90°以下で、捕獲部と連結することにより、冷媒の流速により磨耗粉等の異物が細管を通して、捕獲部に集められる。

    【0024】また、請求項3記載に係る発明は、冷凍サイクルを構成する配管中にスパイラル方向にねじりを設けた回転板を設け、その後に細管を通して前記配管に接続される捕獲部を設ける。 これにより回転方向の流れを与えられた冷媒から、磨耗粉等の異物が遠心力により分離され細管を通して捕獲部に集められる。

    【0025】また、請求項6記載に係る発明は、密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、前記密閉容器の最下部の内側に凹部を設けたことにより、密閉容器内の磨耗粉等の異物は比重が重いため凹部に集められる。

    【0026】また、請求項8記載に係る発明は、密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、圧縮された冷媒の吐出部にマフラーを設け、しかも前記マフラーの吐出孔に連通路を設け、しかも連通路を円周方向に延出し、その最外部に細管を通して捕獲部に連通させたことにより、吐出冷媒中の異物を遠心力により分離し、細管を通して捕獲部に集められる。

    【0027】また、請求項9記載に係る発明は、密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、圧縮された冷媒を吐出する吐出管に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が90°以下になる細管を連通させ、しかも前記細管と異物の捕獲部を接続させたことにより冷媒の流れにより、異物が冷媒より分離され異物の捕獲部に集められる。

    【0028】また、請求項10記載に係る発明は、密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、圧縮された冷媒を吐出する吐出管に冷媒の流れの方向に対して、
    その中心線が90°以下になる細管を連通させ、さらに前記細管と異物の捕獲部を接続させ、前記捕獲部にはフィルターを設け、しかも捕獲部の他方の開放端をバイパス管で再び吐出管に連結したことにより、冷媒中の異物がフィルターに捕獲される。

    【0029】また、請求項11記載に係る発明は、密閉容器内に圧縮機構部を有する圧縮機において、前記圧縮機構部は回転を伝える回転軸と、前記回転軸を支持する上端板と下端板を有し、前記上端板と下端板は潤滑のための給油通路を設け、前記給油通路に潤滑の方向に対し、その中心線が90°以下の角度をなし他端を閉塞した異物の捕獲部を設けたことにより、冷凍機油中の磨耗粉等の異物が比重の違いにより分離され捕獲部に集められる。

    【0030】また、請求項14記載に係る発明は、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油は前記冷媒に相溶する冷凍機油を密閉容器内に封入した冷凍,空調システムに使用する圧縮機で、前記密閉容器に電動機と圧縮機構部を配設し、前記圧縮機構部は電動機の回転を伝える回転軸と、前記回転軸は給油ポンプが設けられ、各部に冷凍機油を供給するための連通孔を有していて、前記連通孔に対し下方に連結する通路を設け、しかも前記通路の他端を閉塞させたことにより、冷凍機油中の磨耗粉等の異物が比重の違いにより分離され前記通路に集められる。

    【0031】また、請求項15記載に係る発明は、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油は前記冷媒に相溶する冷凍機油を密閉容器内に封入した冷凍,空調システムに使用する圧縮機で、前記密閉容器に電動機と圧縮機構部を配設し、前記電動機は固定子と回転子を有し、
    前記回転子は圧縮機構部に回転を伝達するように回転軸に接続されていて、前記回転軸は給油ポンプを有し、給油通路を通して摺動各部に冷凍機油を供給し、前記給油通路に細管を連通させ、しかも細管の他端の開口端を前記回転子に設けた異物の捕獲部に接続したことにより、
    冷凍機油中の磨耗粉等の異物が比重の違いにより分離され捕獲部に集められる。

    【0032】なお、請求項4,7,12記載に係る発明は、捕獲部または異物を捕獲する作用をする凹部に磁性体を配設することにより、異物の捕獲効果を一層高めたものである。

    【0033】上記の通り、遠心力,冷媒の流速により、
    冷凍サイクル中の異物を分離,捕獲し、絞り部の閉塞を防ぐことにより、絞り部の異物堆積による流量減少にともない、冷凍サイクルの圧縮比が高くなり、吐出温度が上昇し、さらに圧縮機の磨耗を促進させる悪循環を防ぐことによって、冷凍サイクルの信頼性を向上させるものである。

    【0034】

    【実施例】

    (実施例1)図1は、本発明の実施例1の冷却システムの要部縦断面説明図である。 ここで、1は接続配管であり、冷凍サイクルの絞り部2の前後に設けられている。
    前記接続配管1は曲率をもち、その曲率の最外部より細管3を延出し、捕獲部4に連結されている。 これにより、接続配管1中を冷媒が流れる際に、遠心力により磨耗粉等の異物が分離され細管3を通して捕獲部4に導かれる。 捕獲部4内に磁性体5を装着すれば、さらに分離の効果を高めることができる。 このように、磨耗粉等の異物を捕獲することにより、冷凍サイクル中の絞り部2
    の閉塞を防ぎ、吐出温度の上昇を防ぐことができる。 また、磨耗粉が冷凍機油中に含まれると、摺動部で磨耗をさらに促進させるため、磨耗粉を捕獲すれば、磨耗の進行を遅らせることができる。

    【0035】(実施例2)本発明の実施例2について、
    以下説明する。 図2において、1は接続配管であり、冷凍サイクルの絞り部2の前後に設けられている。 前記接続配管1より細管3を延出し、しかも前記細管3の中心線が冷媒の流れる方向に対して、90°以下の角度で、
    捕獲部4に連結されている。 これにより、接続配管1中を冷媒が流れる際に、冷媒の流速により磨耗粉等の異物が分離され細管3を通して捕獲部4に導かれる。 磁性体5を装着すれば、さらに分離の効果を高めることができる。

    【0036】(実施例3)本発明の実施例3について、
    以下説明する。 図3において、6は密閉容器で、圧縮機構部7を有する圧縮機であり、前記密閉容器6の最下部に凹部8を設けている。 これにより、磨耗粉等の異物は、比重の差と圧縮機運転時に回転方向に回動する力が発生することにより凹部8に集められることになる。 磁性体5を凹部8に付着させることにより、さらに捕獲効果を高めることができる。

    【0037】(実施例4)本発明の実施例4について、
    以下説明する。 図4は、圧縮機のマフラー9を示している。 ここで、吐出孔10であり、前記吐出孔10に対し連通路11を接続し、しかも前記連通路11を円周方向に延出し、その最外部に細管3を設け、捕獲部4に接続させている。 本構成により、冷媒より遠心力で磨耗粉等の異物は分離され細管3,捕獲部4に集められる。

    【0038】(実施例5)本発明の実施例5について、
    以下説明する。 図5において、冷凍サイクルを構成する配管12の中に、スパイラル方向にねじりを設けた回転板13を設け、その後に細管3を通して前記配管12に接続される捕獲部4を設けた。 これにより、回転板13
    を冷媒が通過することによって回転方向の流れが与えられ、遠心力により冷媒中より磨耗粉等の異物が分離され細管3を通して捕獲部4に集められる。 なお、5は捕獲効果を高める磁性体である。

    【0039】(実施例6)本発明の実施例6について、
    以下説明する。 図6において、6は密閉容器であり、圧縮機構部7を有する圧縮機において、圧縮された冷媒を吐出する吐出管14に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が90°以下になる細管3を連通させ、しかも前記細管3と捕獲部4を接続させている。 これにより、冷媒の流速により磨耗粉等の異物は、細管3より捕獲部4
    に導かれる。 前記捕獲部4に磁性体5を設けることにより、さらに捕獲効果を高めることができる。

    【0040】(実施例7)本発明の実施例7について、
    以下説明する。 図7において、密閉容器6内に圧縮機構部7を有する圧縮機において、圧縮された冷媒を吐出する吐出管14に冷媒の流れの方向に対して、その中心線が90°以下になる細管3を連通させ、さらに前記細管3と捕獲部4を接続させ、前記捕獲部4にはフィルター15を設け、しかも前記捕獲部4の他方の開放端をバイパス管16で再び吐出管14に連結させている。 本構成により、吐出された冷媒中から、磨耗粉等の異物をフィルター15に捕獲することができる。

    【0041】(実施例8)本発明の実施例8について、
    以下説明する。 図8において、6は密閉容器であり、圧縮機構部7を有する圧縮機において、前記圧縮機構部7
    は回転を伝える回転軸17と、前記回転軸17を支持する上端板18と下端板19を有し、前記上端板18と下端板19は潤滑のための給油通路20を設けている。 前記給油通路20に潤滑の方向に対し、その中心線が90
    °以下の角度を有し他端が閉塞した捕獲部4を設けている。 本構成により、冷凍機油中の磨耗粉等の異物が、比重差により給油通路20を通る際に分離され捕獲部4に集められる。

    【0042】(実施例9)本発明の実施例9について、
    以下説明する。 図9において、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油21は前記冷媒に相溶する冷凍機油21を密閉容器内6に封入しており、前記密閉容器6に圧縮機構部7を設ける。 前記圧縮機構部7は回転軸17
    を有し、前記回転軸17には給油ポンプ22が設けられ、各部に冷凍機油21を供給するための連通孔23を有している。 前記連通孔23に対し下方に連結する通路24を設け、しかも前記通路24の他端を閉塞させた。
    これにより、冷凍機油21中の磨耗粉等の異物が比重の違いにより分離され通路24に集められる。

    【0043】(実施例10)本発明の実施例10について、以下説明する。 図10において、塩素原子を含まないハイドロフルオロカーボンを単体あるいは混合して冷媒として使用し、冷凍機油21は前記冷媒に相溶する冷凍機油21を密閉容器6内に封入しており、前記密閉容器6内に電動機25と圧縮機構部7を設ける。 前記電動機25は固定子26と回転子27とにより構成され、前記回転子27は圧縮機構部7に回転を伝達するように回転軸17に接続されている。 前記回転軸17は給油ポンプ22を有し、給油通路20を通して摺動各部に冷凍機油21を供給する。 前記給油通路20に細管3を連通させ、しかも細管3の他端の開口端を前記回転子27に設けた捕獲部4に接続させた。 これにより、冷凍機油21
    中の磨耗粉等の異物が比重の違いにより分離され捕獲部4に集められる。

    【0044】

    【発明の効果】以上説明したように、冷凍サイクル中あるいは圧縮機中の磨耗粉等の異物を、遠心力あるいは比重の差によって分離することにより、絞り部の閉塞を防ぐ。 これにより、圧縮機の吐出温度が上昇することを防止し、さらに磨耗が増えるといった悪循環を防ぐ。

    【0045】また、冷凍機油中の磨耗等の異物を除去することにより、摺動部の磨耗が促進するのを防ぐことができる。

    【0046】以上の通り、冷凍サイクルおよび圧縮機の信頼性を高め、寿命の長期化を図るものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施例1における冷凍サイクルの要部縦断面説明図

    【図2】本発明の実施例2における冷凍サイクルの要部縦断面説明図

    【図3】本発明の実施例3における圧縮機の縦断面図

    【図4】本発明の実施例4におけるマフラーの上面図

    【図5】本発明の実施例5における要部縦断面説明図

    【図6】本発明の実施例6における圧縮機の縦断面図

    【図7】本発明の実施例7における圧縮機の縦断面図

    【図8】本発明の実施例8における圧縮機の縦断面図

    【図9】本発明の実施例9における圧縮機の縦断面図

    【図10】本発明の実施例10における圧縮機の縦断面図

    【図11】従来の冷凍サイクルの説明図

    【符号の説明】

    1 接続配管 2 絞り部 3 細管 4 捕獲部 5 磁性体 6 密閉容器 7 圧縮機構部 8 凹部 9 マフラー 10 吐出孔 11 連通路 12 配管 13 回転板 14 吐出管 15 フィルター 16 バイパス管 17 回転軸 18 上端板 19 下端板 20 給油通路 21 冷凍機油 22 給油ポンプ 23 連通孔 24 通路 25 電動機 26 固定子 27 回転子

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