Combined device for air-conditioning and air-conditioning loop including the same

申请号 JP2009288803 申请日 2009-12-21 公开(公告)号 JP2010143574A 公开(公告)日 2010-07-01
申请人 Valeo Systemes Thermiques; ヴァレオ システム テルミク; 发明人 LEMEE JIMMY; DENOUAL CHRISTOPHE; POURMARIN ALAIN; GOYER ERIC; MEICHE MICHEL;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a small and light-weight combined device for air-conditioning which is easily manufactured and assembled and suitable for a vehicle or the like, and an air-conditioning loop including the same. SOLUTION: The combined device 12 for air-conditioning includes a chamber 26 made of an upper wall 27, a down wall 28 and lateral walls 29. The chamber 26 accommodates an internal heat exchanger 5, a separation area 19 and an accumulation area 20. The chamber 26 accommodates an internal component 30 which is made of: a partition wall 31 which is a dividing wall between the separation area 19 and the accumulation area 20, a confining wall 32 which is a dividing wall between the internal heat exchanger 5 and the accumulation area 20, and a pipe 33 communicating between the confining wall 32 and the partition wall 31. COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT
权利要求
  • 上隔壁、下隔壁、及び少なくとも1個の周壁よりなり、内部熱交換器、分離エリア、及びアキュムレーションエリアを収容するチャンバを含む空調用複合装置であって、
    前記分離エリア、及び前記アキュムレーションエリアの境界をなす境界壁と、前記アキュムレーションエリアに対して、前記内部熱交換器を制限する制限壁と、前記境界壁及び前記制限壁を連結するパイプとを備える一体内部コンポーネントを、前記チャンバに収容してあることを特徴とする空調用複合装置。
  • 前記パイプは、前記境界壁を貫通する第1開口が設けられた第1端と、前記制限壁を貫通する第2開口が設けられた第2端とを備えることを特徴とする請求項1に記載の空調用複合装置。
  • 前記境界壁には、前記第1開口を包囲するカラーが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の空調用複合装置。
  • 前記カラーは、前記分離エリアに向けて広がっていることを特徴とする請求項3に記載の空調用複合装置。
  • 前記境界壁は、ディスク状であり、その中心には、第1開口が設けられ、この第1開口のエッジには、前記境界壁を前記チャンバの周壁に位置決めする少なくとも1個のラグが設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 前記制限壁は、前記境界壁の反対に配置された内面を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 前記内面は、前記境界壁から見て凸状であることを特徴とする請求項6に記載の空調用複合装置。
  • 前記内面は皿状をなし、その曲面中心は、前記境界壁及び前記制限壁の間、又は前記境界壁の上部に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の空調用複合装置。
  • 前記制限壁は、前記内部熱交換器を構成する中央クラウンとの間に第1シールを受ける第1スロットが設けられた内部エッジを備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 前記制限壁は、前記周壁との間に第2シールを受ける第2スロットが設けられた外部エッジを備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 前記内面及び前記パイプの内部容積間に少なくとも1個の孔が設けられていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 前記制限壁の内面と前記内面の反対の外面間に、少なくとも1個の細管が設けられていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 前記制限壁には、前記内部熱交換器を少なくとも部分的に包囲するスカートが設けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の空調用複合装置。
  • 請求項1〜13のいずれかに記載された前記空調用複合装置を含むことを特徴とする空調ループ。
  • スーパークリチカル冷媒が内部を通過する請求項14に記載の空調ループにおいて、
    前記分離エリアは、前記冷媒のうちガス状冷媒と液状冷媒を分離するエリアであり、
    前記アキュムレーションエリアは、前記分離エリアから来る前記液状冷媒をストレージするエリアであることを特徴とする空調ループ。
  • 说明书全文

    本発明は空調用複合装置に関し、主として、車両の暖房、換気及び/又は空調システムと共に動作する内部熱交換器及びアキュムレータを含む空調用複合装置、及びそれを含む空調ループに関する。

    車両には、その内部の空気温度パラメータを調整するために、暖房、換気及び/又は空調システムを備えているのが一般的である。 このシステムは、主として車両の機器パネルの下方に設けられたプラスチック材料製のケースを備えている。 このケースは、少なくとも1つの空気流を、車両の内部へ送り出す前にチャネリングする。

    かかるシステムにおいては、空調ループと協働して、空気流を、車両内部へケースから放出する前に冷却する。 この空調ループは、複数のエレメントを有し、特にR744と称される炭酸ガスであるスーパークリチカル流体の如き冷媒を循環させている。 これらのエレメントは、少なくとも1個のコンプレッサ、ガスクーラ、内部熱交換器、膨張器、気化器及びアキュムレータを含んでいる。

    冷媒は、コンプレッサからガスクーラへ、次に内部熱交換器の「高圧」ブランチを介し、更に膨張器、気化器、アキュムレータ、そして最後に、内部熱交換器の「低圧」ブランチへ循環して、コンプレッサへ戻る。

    このコンプレッサは、ガス状の冷媒を受けるように設計されており、それを加圧して高圧にする。 ガスクーラは、加圧された冷媒を冷却し、熱を環境へ移動させることにより、ほぼ一定圧で加圧された冷媒を、冷却することができる。 膨張部材は、冷媒の少なくとも一部を液状態にすることにより、ガスクーラから遠ざかる冷媒の圧力を低下させることができる。 気化器は、冷媒を、ガス状態から液状態に変換して、ほぼ一定圧力で膨張器から戻し、気化器を通過する空気流の熱を取り出す。 次に、気化又は蒸発した冷媒は、コンプレッサで吸い上げられる。 かかる構成において、冷媒は、内部熱交換器の「高圧」ブランチ内では高圧であり、他方内部熱交換器の「低圧」ブランチ内では低圧である。

    アキュミレータは、冷媒のガス状態及び液状態を分離する機能を有する。 そのために、アキュムレータは、内部で重量差により両状態を相互に分離する分離エリアを有する。

    またアキュムレータは、空調ループの使用状態により冷媒の循環負荷を蓄積する機能を有する。 アキュムレータは、冷媒を液状態で貯蔵する亜キュムレーションエリアを有し、このアキュムレーションエリアは、分離エリアからの液状冷媒を収集する。

    一般に、アキュムレータは、分離エリア、及びアキュムレーションエリアを収容するチャンバを備え、このチャンバは、アキュムレーションエリアをチャンバの底部に制限する下隔壁を備えている。 よって、気化器からガス状及び液状で来る冷媒のうち液状の冷媒は、重力により、アキュムレーションエリア内の下隔壁の上に貯蔵される。

    内部熱交換器は、「高圧」ブランチ内を循環する冷媒が、「低圧」ブランチ内を循環している冷媒へ熱を伝えることができるように設計されている。

    (株)日本自動車部品総合研究所、及び(株)デンソーの日本特許公開公報(特開平10−019421号)の「冷凍サイクル及びこのサイクルに用いるアキュムレータ」は、内部熱交換器及びアキュムレータを合体して1つの装置にすることを提案している。 一般に、アキュムレータはチャンバを有し、このチャンバには、蓋で閉じられる開口が設けられている。 このチャンバは、この一体化装置を、空調ループで使用中の位置で、液状冷媒のために内部熱交換器をアキュムレーションエリアに吊り下げて、内部熱交換器を収容している。

    上述の如き一体化装置は、構成が極めて複雑であるので、単純化するのが好ましい。

    また、上述の如き従来の一体化装置は、相当数の個別部品により構成されているので、製造コストを低減する必要がある。

    特に、上述の如き従来の一体化装置は嵩張るので、小型化するのが望ましい。

    更に、空調ループの内部を循環する冷媒に潤滑オイルが加えられる通常の場合には、かかる一体化装置の構成は、空調ループ内で、貯蔵又はインテグレーションを行うことができない。

    最後に、かかる一体化装置は、それが実行する多機能に関し、改善又は改良することが必要である。 特に、一体化装置は、以下の点で最適化する必要がある。
    * 気化器から来るガス状及び液状冷媒の分離を改善する。
    * 「低圧」ブランチ内を循環する冷媒、及び「高圧」ブランチ内を循環する冷媒間の熱交換を最適化するために、「低圧」ブランチ内の冷媒の循環を改善する。
    * この装置を構成する種々の構成要素の製造が、簡単かつ迅速になるようにする。
    * これら種々の構成要素を、相互に簡単かつ迅速に組立可能にする。

    本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、内部熱交換器及び空調ループに含まれるアキュムレータに関連して、次のように構成された空調用複合装置を提供することを目的とする。
    * 空調ループ内を循環するガス状冷媒及び液状冷媒の分離を改善する。
    * 内部熱交換器の「低圧」ブランチ内の冷媒の循環を改善して、「低圧」ブランチ内を循環する冷媒と「高圧」ブランチ内を循環する冷媒間の熱交換を最適化する。
    * 空調装置を構成する種々の要素又は部品間のシールを改善する。
    この空調用複合装置は、最適化したオイル溜めを備え、空調ループ内にオイルを再注入し、種々の構成要素の製造を、容易かつ迅速とし、さらに、各構成要素間の組立を、容易かつ迅速とする。

    本発明の第2の目的は、上述した空調用複合装置を含み、各種デザインの空調ループ内に組み込み可能にし、この空調ループの動作効率(COP)を改善する空調ループを提供することである。

    上述した従来技術の課題を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の空調用複合装置、及びそれを含む空調ループは、次のような特徴的な構成を採用している。

    本発明による空調用複合装置は、上隔壁、下隔壁、及び少なくとも1個の周壁により構成されるチャンバを備えている。 このチャンバには、内部熱交換器、分離エリア及びアキュムレーションエリアが収容されている。 また、このチャンバには、分離エリア、及びアキュムレーションエリアの境界を定める境界壁、アキュムレーションエリアに対して、内部熱交換器を制限する制限壁、及びこの制限壁と境界壁とを連通するパイプにより構成される一体の内部コンポーネントが収容されている。

    本発明による空調ループは、主として上述した空調用複合装置を含むことを特徴としている。
    ガス状冷媒及び液状冷媒間の分離を行う分離エリア、及びこの分離エリアから来る液状冷媒を貯蔵するループを備える空調ループを、スーパークリチカル冷媒が通過する。

    上述の如き特徴的な構成を有する本発明の空調用複合装置、及びそれを含む空調ループによると、次の如き特有の効果が奏せられる。 即ち、本発明の空調用複合装置は、内部熱交換器及びアキュムレータを一体化アセンブリとしているので、小型化かつ軽量化が可能であると共に、安価に製造可能であり、更に単一の組立操作で、簡単かつ迅速に組立可能である。 かかる一体アセンブリの空調用複合装置を有する空調ループは、高い効率で動作可能である。

    本発明の空調用複合装置およびそれを含む空調ループの、各種の実施形態について、添付図面に基づく以下の詳細な説明を参照することにより、本発明をよく理解することができ、かつその詳細も明らかになると思う。

    本発明による空調用複合装置を含む空調ループを示す図である。

    図1に示す空調用複合装置の一実施形態の長手方向の断面図である。

    図1に示す空調用複合装置の他の実施形態の長手方向の断面図である。

    図3に示す空調用複合装置の横断方向の断面図である。

    空調用複合装置を構成する内部熱交換器の分解斜視図である。

    図5に示す空調用複合装置に含まれる内部コンポーネントの分解斜視図である。

    空調用複合装置の底部の分解斜視図である。

    空調用複合装置の部分的に切断した斜視図である。

    空調用複合装置を構成する内部コンポーネントの別の実施形態の斜視図である。

    空調用複合装置を構成する内部コンポーネントの更に別の実施形態の斜視図である。

    以下、添付図面を参照して、本発明による空調用複合装置、及びそれを含む空調ループの好適な実施の形態について詳述する。 図1において、空調ループ1と協働する車両の暖房、換気、及び/又は空調システムは、車両の内部へ送られる前の空気流2を冷却する。 この空調ループ1は、コンプレッサ3、ガスクーラ4、内部熱交換器5、膨張器6、気化器7及びアキュムレータ8を有し、スーパークリチカル流体、特にR744と称される炭酸ガスの如き冷媒が循環する。 潤滑オイルの如き添加物が冷媒と混合され、コンプレッサ3の動作を維持する。 この潤滑オイルは、冷媒の濃度以上の濃度を有する。

    冷媒は、コンプレッサ3からガスクーラ4、内部熱交換器5の「高圧」ブランチ9、膨張器6、気化器7、アキュムレータ8及び最後に内部熱交換器5の「低圧」ブランチ10を循環して、コンプレッサ3へ戻る。 この構成により、「高圧」ブランチ9内の高圧かつ高温の冷媒、及び「低圧」ブランチ10内の低圧かつ低温の冷媒間で熱交換を可能にする。 これにより、空調ループ1の動作効率(COP)は改善される。

    空調ループ1は、コンプレッサ3の出口を始点とし、膨張器6を終点とする「高圧」ライン17を有し、空調ループ1内の冷媒は、この「高圧」ライン17内を循環方向11へ循環する。 ガスクーラ4及び内部熱交換器5の「高圧」ブランチ9は、「高圧」ライン17の始点及び終点間に挿入されている。

    また、空調ループ1は、膨張器6の出口を始点とし、コンプレッサ3の入口を終点とする「低圧」ライン18を備えている。 空調ループ1内で、冷媒は、「低圧」ライン18内を循環方向11へ循環する。 気化器7及び内部熱交換器5の「低圧」ブランチ10は、「低圧」ライン18の始点及び終点間に挿入されている。

    空調ループ1内の冷媒の循環方向11の下流に配置されたアキュムレータ8は、気化器7から来るガス状冷媒と液状冷媒を分離し、液状冷媒及び潤滑オイルを回収する。 このために、アキュムレータ8は、ガス状冷媒及び液状冷媒の分離を行う分離エリア19、及び液状冷媒の回収を行うアキュムレーションエリア20を備えている。

    内部熱交換器5及びアキュムレータ8は、空調用複合装置(以下、単に複合装置という場合もある)12に関連づけられ、一体構成であり、協働して、内部熱交換器5及びアキュムレータ8の機能を果たす。 この複合装置12の複合かつ一体の構成により、内部熱交換器5及びアキュムレータ8を、空調ループ1に同時に取付可能にする。 即ち、内部熱交換器5及びアキュムレータ8は、一体的に組み立てられている。 この特定の構成により、アキュムレータ8の出口22及び内部熱交換器5の「低圧」ブランチ10の入口23間を、車両のエンジンルーム(又はコンパートメント)内に取り付けられるパイプをなくすことが可能になる。

    複合装置12は、ガスクーラから来る冷媒が、複合装置12内に取り込まれる「高圧」入口13を備えている。 また、この複合装置12は、この複合装置12から高圧の冷媒を、膨張器6に向けて放出する「高圧」出口14を備えている。 「高圧」入口13及び「高圧」出口14は、「高圧」ブランチ9を備えている「高圧」循環パス24により、相互に接続されている。

    また、複合装置12は、「低圧」入口15を備え、気化器7から来る冷媒が底から入り込むようにしている。 最後に、複合装置12は、「低圧」出口16を備え、低圧の冷媒が、複合装置12からコンプレッサ3へ放出される。 「低圧」入口15及び「低圧」出口16は、内部熱交換器5の「低圧」ブランチ10、及び分離エリア19を含む「低圧」循環パス25で、相互に連結されている。

    図2及び図3において、複合装置12は、上隔壁27、下隔壁28、及び少なくとも1個の周壁29により構成されるチャンバ26を含んでいる。 周壁29は、細長いチューブ状であり、その両端は、上隔壁27を形成する上蓋及び下隔壁28を形成する下蓋により閉じられている。 このチャンバ26には、内部熱交換器5、分離エリア19及びアキュムレーションエリア19が収容されている。

    希望する機能、特にガス状冷媒及び液状冷媒の分離、冷媒、及び/又はオイルのストレージ、及びオイルのコンプレッサ3の上流への再統合等を確実にするために、分離エリア19、アキュムレーションエリア20及び内部熱交換器5の相互配置と共に、複合装置12のデザインの問題が生じる。

    本発明によると、チャンバ26には、分離エリア19及びアキュムレーションエリア20を仕切る境界壁31、アキュムレーションエリア20に対する内部熱交換器5を制限する制限壁32、及び制限壁32と境界壁31を連通するパイプ33により形成されている内部一体コンポーネント30が収容されている。

    本発明の設計者は、単一の内部一体コンポーネント30として、複合装置12の全ての機能を意図的に含める構成を選択した。 この選択により、複合装置12の組立体を小型化かつ軽量化するとともに、この内部一体化コンポーネント30を、低価格で容易に製造可能にした。

    内部コンポーネント30を一体化することにより、内部コンポーネント30を、境界壁31、制限壁32及びパイプ33よりなる一体アセンブリ、又は組立体とし、この一体アセンブリ31、32、33を、単一組立動作で、チャンバ26内に一緒に取付可能にしている。 本発明の第1実施例によると、一体アセンブリ31、32、33は、例えばプラスチック材料により、一体に製造可能である。 本発明の他の実施例によると、一体アセンブリ31、32、33は、境界壁31及びパイプ33を、入れ子、接着、又はその他により組み立てられ制限壁32と一体アセンブリとする2体構造とされる。 或いは、境界壁31を、パイプ33及び制限壁32と一体アセンブリとする。

    境界壁31は、分離エリア19及びアキュムレーションエリア20を相互に部分的に隔離している。 境界壁31は、分離エリア19及びアキュムレーションエリア20間に挿入される。

    制限壁32は、アキュムレーションエリア20及び熱交換器5を相互に隔離している。 熱交換器5は、制限壁32及び下隔壁28間に挿入されている。 従って、アキュムレーションエリア20は、境界壁31及び制限壁32間に挿入されることが明らかである。

    パイプ33は、アキュムレーションエリア20の内部を通って、境界壁31及び制限壁32間に挿入されている。 パイプ33は、境界壁31を貫通して設けられた第1開口35を有する第1端34及び制限壁32を貫通して設けられた第2開口37を有する第2端36よりなっている。 パイプ33は、第1開口35により分離エリア19と連通すると共に第2開口37により熱交換器5と気体的に連通し、内部容積38を制限している。 かかる構成により、パイプ33の内部容積38は、ガス状の冷媒を、分離エリア19から、内部熱交換器5の「低圧」ブランチ10の入口23へ通過可能にする。

    境界壁31には、カラー39が第1開口35の周りに、境界壁31から分離エリア19に向けて膨らむように設けられている。 これは、ガス状の冷媒を、パイプ33の内部容積38へ取り込み可能にすると共に、液状冷媒がパイプ33の内部容積38内に取り込まれるのを阻止する。 その結果、気化器7から来る冷媒は、複合装置12の「低圧」入口15に設けられたノズル40により、分離エリア19に取り入れられた後、サイクロン効果により、気体と液体に分離される。 ノズル40は、例えばタンジェンシャルオリフィス41を有するシリンダとされ、ガス状冷媒及び液状冷媒の分離を行う。 液状冷媒は、重力によりノズル40から境界壁31へ落下し、ガス状冷媒は、分離エリア19内に分散し、その後に、内部容積38の内部を貫通する。

    境界壁31は、ディスク又は円板状とされ、その中心42に、第1開口35が形成され、そのエッジ43にラグ44が設けられ、境界壁31をチャンバ26の周壁29に対して位置決めする。

    図3において、制限壁32には、少なくとも部分的に内部熱交換器5を取り囲むようにスカート45が設けられている。 このスカート45は、内部熱交換器5を覆い、それを、チャンバ26の周壁29から隔離している。 スカート45には、例えば溝46が設けられ、スカート45を周壁29に接触させている。 スカート45は、チャンバ26の下隔壁28に接触する下境界47を備えている。

    上述した構成により、チャンバ26の下隔壁28を貫通して設けられた「高圧」入口13と、チャンバ26の上隔壁27を貫通して設けられた「高圧」出口14間の「高圧」循環パス24は、複合装置12の一側から他側へ、複合装置12の長手方向の延長Δとほぼ平行に、図2及び図3の底部から頂部へ、即ち重力gの方向と逆方向に通過する。

    また、上述した各エリアの配置により、「低圧」循環パス25は、チャンバ26の上隔壁27を貫通して設けられた「低圧」入口15及びチャンバ26の下隔壁28を貫通して設けられた「低圧」出口16間に延び、複合装置12の一端から他端へ複合装置12の長手延長Δの軸とほぼ平行に、図2及び図3の頂部から底部へ、即ち重力gと同じ方向を通過する。

    「高圧」循環パス24及び「低圧」循環パス25の延長の例外は、図5を参照して後述する内部熱交換器5内で生じる交換である。

    最後に、本発明の特徴は、上隔壁27にノズル40が設けられていることである。 換言すると、複合装置12におけるノズル40の識別により、隔壁27と28を決定し、上隔壁が複合装置12の使用位置であるか、又はその実際の動作位置であるかを示すことである。

    本発明の好適な実施形態によると、上隔壁27は、取り外し可能な上蓋となっており、「低圧」入口15、及び「高圧」出口14が設けられている。 一方、下隔壁28は、取り外し可能な底蓋とされ、「高圧」入口13及び「低圧」出口16が設けられている。

    図3中の内部熱交換器5の位置における複合装置12の横断面である図4において、「高圧」入口13は、周辺「高圧」コレクタ51と連通しており、これは、フラットチューブ21の周辺端52と関連している。 このフラットチューブ21は、長手延長Δの軸の周りに回転しており、その中心端49は、上記軸と一致している。 中心端49には、中心「高圧」コレクタ48が設けられ、この少なくとも一部は、パイプ33の内部に収容されている。 よって、パイプ33は、パイプ33の内部容積38の内部で循環する低圧冷媒と、中央「高圧」コレクタ48内部を循環する高圧冷媒間の熱交換の相補エリアを形成する。 その結果、内部一体コンポーネント30の如く、パイプ33の内部容積38内に収容された中心「高圧」コレクタ48が設けられていない内部熱交換器5に対して、熱交換効率が3%〜7%のオーダーで増加する。

    フラットチューブ21は、2個の2次フラットチューブ50と境界をなし、その内部を低圧冷媒が循環する。 本発明の他の実施形態によると、フラットチューブ21は、内側又は外側の単一の2次フラットチューブ50と境界をなしている。 更に他の実施形態によると、フラットチューブ21は、単に低圧冷媒で洗われ、渦巻状のフラットチューブ21の連続するターン間の空間の内側を流れる。

    図5において、中心「高圧」コレクタ48は、下キャップ53が設けられた中央チューブ内に配置されており、周辺「高圧」コレクタ51は、上キャップ54が設けられた周辺チューブ内に配置されている。 内部熱交換器5は、巻回されたフラットチューブ21及びオプションの2次フラットチューブ50を覆う上プレート55、及び巻回されたフラットチューブ21、及びオプションの2次フラットチューブ50を覆う下プレート56を備えている。 上プレート55及び下プレート56は、それぞれ、フラットチューブ21及びオプションの2次フラットチューブ50の一部分と接触している。

    上プレート55には、上プレート55を越えて上キャップ54が通過するオリフィス59が設けられている。 また、上プレート55には、中央クラウン又は王冠状部60が、その外面61に設けられている。 この外面61は、フラットチューブ21及びオプションの2次フラットチューブ50と接触していない面である。 中央クラウン60には、溝62が設けられ、そこに、図8に示す如き第1シール76を受ける。 中央クラウン60は、中心「高圧」コレクタ48が挿通する通路63を備えている。 最後に、上プレート55は、細長い孔100を備えている。 この孔100により、制限壁32の外面77と上プレート55間に溜まるオイルを通過させ、内部一体コンポーネントが、図9又は図10に示すように使用されるとき、通過したオイルを「低圧」出口16に向けて導く。

    下プレート56には、「低圧」出口16の反対側に孔64が設けられ、この穴64を介して複合装置12からコンプレッサ3へ冷媒を放出する。 また、この下プレート56には、その一部分にフィンガ65が設けられ、上述したスカート45に設けられた対応する窓66の内側とネスティング又は係合させる。 この窓66は、図6に図示されている。

    図6において、スカート45には切り込み67が設けられ、「低圧」冷媒がスカート45の何れの側へも通過可能にするので、スカート45とチャンバ26の周壁29間を流れる冷媒が回収可能である。

    図7において、下プレート56は、上ベースプレート68及び下ベースプレート69を含む2枚のベースプレート68、69により構成されている。 オイル溜めが上ベースプレート68と下ベースプレート69間に設けられている。 下ベースプレート69には、オイルフィルタ72を受けるための放射状の切り欠き71が設けられている。

    図8〜図10において、制限壁32は、境界壁31の反対側に設けられた内面73を備えている。 ここで、制限壁32及び境界壁31は相互に平行であり、複合装置12の長手延長Δの軸及びパイプ33の対称軸とほぼ直交している。

    図8において、内面73は、境界壁31から見ると凸状であり、液状冷媒と一緒になった潤滑オイルは、内面73に沿って容易に流れ、周壁29及びスカート45間に拡散し、上述した放射状の切り欠き71を介して、低圧出口16へ到達する。

    制限壁32は、第1スロット75が設けられた内部エッジ74を備え、制限壁32及び内部熱交換器5を構成する中央クラウン60間に、上述した第1シール76を受ける。

    制限壁32は、内面73の反対側に外面77を備え、凹部78が設けられ、内部熱交換器5の「高圧」コレクタ51上に設けられた上キャップ54を通過させる。

    図9及び図10において、内面73は曲面Cの中心を有する皿状に設計され、境界壁31及び制限壁32間に挿入されている。 他の実施例によると、曲面Cの中心は、境界壁31の上に配置される。 ドレイン状に設けられたベース79よりなる皿73は、冷媒と共に循環するオイルを集める。 更に、制限壁32は、第2スロット81が設けられた外エッジ80を備え、制限壁32及び周壁29間に第2シール82を備えている。

    図9において、チャンネル83が、制限壁32の内面73及び外面77間に形成されている。 制限壁32の内面73と外面77間に延びるチャンネル83は、複合装置12の「低圧」出口16のレベル、即ち空調ループ1内部の冷媒の循環方向11により内部熱交換器5の下流で、潤滑オイルの再統合を可能にしている。 これにより、オイルが存在するために、内部熱交換器5の内部での熱損失は制限されるが、これは、本発明に特有の効果の1つである。 最後に、テーパ101が、外面77と内側エッジ74間の接合部に形成されていることに注目されたい。

    図10において、内面73とパイプ33の内部38間に、孔84が設けられている。 この孔84により、内部熱交換器5の「低圧」ブランチ10の入口23のレベル、即ち、空調ループ1の内部の循環方向11における内部熱交換器5の上流で、潤滑オイルの再統合を可能にしている。

    以上、本発明による空調用複合装置、及びそれを含む空調ループの好適な実施形態の構成及び作用効果を、添付図面を参照して詳述した。 しかし、この実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではなく、以下の如き種々の変形や変更が可能であることに留意されたい。

    上述の複合装置のパイプは、境界壁を貫通して形成された第1開口を有する第1端と、制限壁を貫通して形成された第2開口を有する第2端とを備えているのが好ましい。

    上述の境界壁は、上述した第1開口の周りに形成されたカラーを備えているのが好ましい。 このカラーは、分離エリアに向けて広がっているのが好ましい。

    上述の境界壁は、ディスク状にデザインされ、その中心には、上述した第1開口が形成され、そのエッジには、少なくとも1個のラグが設けられ、境界壁をチャンバの周壁に対して位置決めしているのが好ましい。

    上述の制限壁は、上述した分離壁の反対に位置する内面を備えているのが好ましい。

    上述の内面は、例えば上述した境界壁から見ると凸状の面である。

    更に、上述した内面は、例えば皿状に形成され、曲面Cの中心は、上述した境界壁及び制限壁の間、又は境界壁の上方に配置されている。

    上述の皿状部は、ドレイン状に形成されたベースを備えているのが好ましい。

    上述の制限壁は、内部熱交換器を構成する中央クラウン及び制限壁間に第1シールを受けるための第1スロットが形成された内部エッジを備えるのが好ましい。

    また、上述の制限壁は、この制限壁と、上述した周壁間に、第2シールを受けるための第2スロットが設けられた外部エッジを備えているのが好ましい。

    本発明の別の実施形態によると、少なくとも1個のチャネルが、上述の内面とパイプの内部容積間に設けられている。

    本発明の更に他の実施形態によると、少なくとも1個の細管が、制限壁の外面、及びこれに対向する内面間に設けられている。

    上述の外面には、内部熱交換器の「低圧」コレクタ上に設けられる上キャップを通過させるための凹部が設けられているのが好ましい。

    上述の制限壁には、上述の内部熱交換器を少なくとも部分的に包囲するためのスカートが設けられているのが好ましい。

    上述のスカートには、例えば複数の溝を設け、このスカートを、上述の周壁に接触させるのが好ましい。

    また、上述のスカートには、例えば下境界を設け、上述のチャンバの下隔壁に接触させるのが好ましい。

    上述のスカートには、少なくとも1個の窓を設け、上述の内部熱交換器の下プレートに設けられた対応する少なくとも1個のフィンガを受けるようにするのが好ましい。

    本発明の空調用複合装置は、次の2つの循環パスを備えているのが好ましい。
    *チャンバの下隔壁を貫通して設けられた「高圧」入口、及びチャンバの上隔壁を貫通して設けられた「高圧」出口間に延び、主として内部熱交換器の「高圧」ブランチ、及びパイプの内部容積内に少なくとも部分的に収容される内部熱交換器の「高圧」コレクタを備える「高圧」循環パス。
    *チャンバの上隔壁を貫通する「低圧」入口、及びチャンバの下隔壁を貫通して設けられた「低圧」入口、及びチャンバの下隔壁を貫通して設けられた「低圧」出口間に延び、内部熱交換器の「低圧」ブランチ、パイプの内部容積及び分離エリアを含む「低圧」循環パス。

    上述のパイプは、パイプの内部容積内を循環する低圧冷媒及び「高圧」コレクタ内を循環する高圧冷媒間の相補熱交換エリアを構成しているのが好ましい。

    1 空調ループ 2 空気流 3 コンプレッサ 4 ガスクーラ 5 内部熱交換器 6 膨張器 7 気化器 9 「高圧」ブランチ10 「低圧」ブランチ11 「高圧」ライン12 空調用複合装置16 低圧出口18 「低圧」ライン19 分離エリア20 アキュムレーションエリア26 チャンバ27 上隔壁28 下隔壁29 周壁30 一体内部コンポーネント31 境界壁32 制限壁33 パイプ34 第1端35 第1開口36 第2端37 第2開口38 内部39 カラー43 エッジ44 ラグ45 スカート54 上キャップ55 上プレート56 下プレート60 中央クラウン64 孔68 上ベースプレート69 下ベースプレート71 切り欠き72 オイルフィルタ73 制限壁の内面74 内部エッジ75 第1スロット76 第1シール77 制限壁の外面80 外部エッジ81 第2スロット82 第2シール83 チャンネル84 孔100 孔101 テーパ

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