Water supply system by re-circulation

申请号 JP2012506647 申请日 2010-04-25 公开(公告)号 JP2012524848A 公开(公告)日 2012-10-18
申请人 マドガル シ・エス・エフ リミテッド; 发明人 カーメル,アーロン; カッツ,モシェ; ゴレリック,ボリス; フリードマン,ラム; ペテル,ヤニヴ; ポッパー,シェイ; ラルコ,イゴー; リトバク,アリー;
摘要 建物内のユーザに温 水 および冷水を供給するためのシステムは、ユーザに水を供給するための第1モードと、温水配管から冷水配管へと温水を循環させることにより所望の 温度 の水を供給するために準備するための第2モードと、混合チャンバを有する蛇口と、温水吸水口と、冷水吸水口と、流出口と、人間および器具を含む様々な種類のユーザに対してシステムを適応させるための機構とを備える。
【選択図】図2
权利要求
  • 建物内におけるユーザに温水および冷水を供給するためのシステムであって、
    ユーザに水を供給するための第1モードと、
    温水配管から冷水配管へと水を循環することにより、所望の温度の水を供給するために準備するための第2モードと、
    混合チャンバを有する蛇口と、
    温水吸水口と、
    冷水吸水口と、
    流出口と、
    前記システムを、人間および器具を含む、様々な種類のユーザに適応させるための機構と、
    を備えるシステム。
  • 温水の必要性を予期してそれにしたがって予め水を加熱し、前記冷水配管に水を循環させつつユーザの蛇口に温水をもたらすために、ユーザの習癖を学習する手段を有する適応システムをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記器具は洗濯機および皿洗い機を含む、請求項1に記載のシステム。
  • 流出水の温度を測定するための、前記蛇口の前記混合チャンバに配置された温度センサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記温水吸水口に温度センサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 1つは前記温水吸水口に配置され、他の1つは前記冷水吸水口に配置された、2つの温度センサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記混合チャンバにおいて温度センサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 1つは前記混合チャンバに配置され、1つは前記温水吸水口に配置され、1つは前記冷水吸水口に配置された、3つの温度センサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  • 前記温度センサは固体素子センサを備える、請求項3に記載のシステム。
  • 前記器具は局所的な循環ポンプを含む、請求項4に記載のシステム。
  • 3つの電気的に作動するバルブをさらに備える、請求項4に記載のシステム。
  • 二重センサを使用する非接触式の信頼性の高い手段を用いる、温水/冷水制御器およびプログラムをさらに備える、請求項4に記載のシステム。
  • 前記温水/冷水制御器と、温水および/または冷水を特定の温度において必要とする様々な器具との間に、電子インターフェースをさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  • ユーザからのコマンドを入力するための、および要求された水供給の温度で前記器具を作動させるための手段をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  • ユーザから受け取ったコマンドに応答して、要求された温度で温水を要求するための手段をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  • 前記器具に対する別個の温水吸水口および冷水吸水口と、温水吸水口および冷水吸水口の間に配置された循環バルブと、ユーザから受け取ったコマンドに応答して前記バルブを作動させる手段とをさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  • 各バルブを作動させて各バルブの状況および性能を監視するための手段を備える、診断目的および保守目的のためのシステム制御をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  • 遠隔制御下で診断を実施し遠隔位置に報告するための手段をさらに備える、請求項17に記載のシステム。
  • 说明书全文

    関連出願の相互参照 本願は、2009年4月23日に出願され、「Water Supply System and Method」を発明の名称とする、イスラエル国特許出願第198341号の優先権を主張するものである。

    本発明は、特におよびエネルギーを節約するための、家庭用用途、商業用用途、および工業用用途に温水および冷水を供給するためのシステムおよび方法に関する。

    家庭用、商業用、および工業用の環境においては、様々なユーザまたは蛇口に水を供給する温水用配管および冷水用配管が存在する。 水供給の様々なユーザは、例えば、洗濯機と、冷水、温水および/またはその混合を必要とする複数の機械とを含む。

    係るシステムにおける問題点は、ボイラーから各ユーザまでの距離に応じて温水が蛇口に到着するまでの時間を待つ間の水の浪費である。 また、蛇口が一時的に閉塞された場合には、所望の流速および温度の水供給が回復するにあったっては、時間と何らかの調節とが必要となり得る。 これらの問題を回避するために、シャワーをする人々は全期間にわたって水を流し続けることが多々あり、そのために水が浪費される結果となる。

    さらなる問題点は、水圧の変化、他による水の使用、水タンク内の温水の減少、その他による水温の変動に関するものである。 ユーザは水温調節をときおり行う必要があり、その間、水が浪費されることとなる。

    追加的な問題点は、配管内で水が凍結することにより、配管が閉塞し、配管が破裂する可能性があることである。 壁面内部の水の配管/設置を置き換えることは、極めて困難であるかまたは大きな費用が必要となり得る。 したがって、水供給システムの改善は、好適には、住宅またはアパートに設置済みの既存の水用配管の変化を要求すべきではない。

    例えば、洗濯機、皿洗い機、その他の器具においては、温水も使用される。

    温水の各ユーザは日々サービスを要求するため、システムはそれに応答しなければならない。 応答に時間がかかることは不可避である。 システムが各ユーザからの係る要求に対して個別に応答するため、浪費が生じ得る。 システムがユーザの習癖を学習すること、ユーザの要求に適応すること、さらには、これらを予期することは、価値がある。 それにより、エネルギーおよび水が節約され得る。

    蛇口の手動制御は、例えば信頼性が低い等の、様々な短所を有する。 本発明における蛇口および/またはシャワーの非接触式制御は望ましいものとなり得る。 手動制御は低速である。 現在のところ、温水が到着するには比較的長い時間がかかるため、ユーザはそれを受け入れている。 しかし、迅速に温水を供給することを可能にする本発明を使用するとき、顧客は、水パラメータの設定をより迅速およびより容易にするより迅速に応答する制御も要求するであろう。

    Popperらによる、「Smart device and system for improved domestic use and saving of water」を発明の名称とする米国特許第6,895,985号において、水温が所望の温度に達するまで温水を冷水配管に循環させることにより所望の温度の温水をユーザに提供するシステムが提供されている。

    電子インターフェースが、温水制御器と、特定の温度の冷水および/または温水を必要とする様々な器具との間に必要となる場合もある。 システムの構造は、それ自身の(ローカルな)循環ポンプを有する器具とともに使用可能であるよう考案されていることが好適である。

    システムが適応性を有しユーザの習癖を学習することが望ましい。 さもなければ、短時間の通知で要求された場合、水の加熱に時間がかかり得ることとなる。 ユーザの個別且つ予期できない要求に効果的に応答するには、さらに時間がかかり得る。 高機能システムは、局所的または遠隔的な、好適な保守手段も備えるべきである。 これにより、故障間の時間が長い信頼性の高いシステムが達成され得る。

    本発明は、アパートまたは住宅等の住居建築におけるまたは非住居建築におけるユーザの一部または全部に温水を供給するための改善されたシステムに関するものである。

    温水が蛇口に到達するのを待つ間の水の浪費を回避するため、待機期間において、温水配管からの水が、蛇口を通る冷水へと循環される。 この効果を達成するために、本システムは、3つのバルブ、すなわち、温水吸水口および冷水吸水口のそれぞれから1つおよび流出口の1つの組み合わせを使用する。

    吸水口が開放され、流出口が閉止されると、システムは水循環を行う。 循環は、循環水ポンプの起動も要求する。 吸水バルブが開放状態にあり流出バルブも開放状態にある場合、システムはユーザに対して温水、冷水、またはその混合を供給することができる。 全部のバルブは電子的に制御され、水は、蛇口において所望の温度の温水が利用可能になるまで、循環される。 システムは、所定のプログラムにしたがってその全パーツの動作を制御するマイクロ制御器またはマイクロコンピュータを用いて、ユーザの要求に自動的に応答する。

    本開示は、制御ハードウェアのいくつかの実施形態を提供する。 システムは、蛇口のマイクロバルブ、水循環、および/または水タンク/ボイラにおける加熱を制御しつつ所望の温度の温水を提供する方法を使用する。 自動的水循環は、配管内における水の凍結を防ぐためにも用いられ得る。

    本開示は、制御方法のいくつかの実施形態を提供する。 可能なかぎり、太陽熱による水加熱が用いられる。 この場合、加熱は最小限のコストで達成される。 このように加熱された水は、エネルギーの節約のために、様々な器具において水を加熱する代わりに用いられる。

    好適な実施形態においては、水加熱手段は、低コストで信頼性のある水供給を確保するために、燃料および/または電気等の追加的な加熱手段とともに、太陽熱加熱を用いる。

    本発明は以下の特定の特徴を参照して全般的に説明される。
    1. 人間、および洗濯機、皿洗い機等の器具も含む様々な種類のユーザに適応したシステム。 各種のユーザはそれぞれ異なる要件および特性を有する。 本システムは、柔軟性、適応性、およびあらゆる種類のユーザおよび/または複数のユーザに適応するスマートな方法を備える。
    2. 温水制御器と、特定の温度の冷水および/または温水を必要とする様々な器具との間における電子インターフェース。
    3. それ自身の(局所的な)循環ポンプを有する所望による器具を含むシステム構造。
    4. (1〜3)のシステムの動作方法。
    スマートな適応アルゴリズムは、様々なユーザに対する温水供給に対する時間的遅延を有するシステムのトポロジーと、様々なユーザの習癖(温水を必要とする時間、その量、およびその温度と流速、その他)と、水加熱および供給のためのデバイス・スマート・ストラテジーとを学習する。
    これは、エネルギーおよび水を節約する。
    5. 適応システムおよび方法は、温水の必要を予期し、それにしたがって予め水を加熱するよう機能するために、ユーザの習癖を学習する。
    6. 各バルブを作動させ、その状態および性能を計測し、システム動作を監視するための、診断目的および保守目的のシステム制御。 このシステムは、スマート住宅環境内における動作のための手段を備える。
    7. 遠隔制御および保守システム制御および監視は、局所的にまたは遠隔的に、実施され得る。 有線リンクおよび/または無線リンクが用いられ得る。
    8. 一体型制御ユニットは、例えば水ボイラーの近傍に設置され得る全部が1つの筐体におさまった、制御器、通信手段、循環ポンプ、および所望によるポンプ、所望による温度センサを備え得る。
    9. コマンド、データ、情報その他を転送するための、システム部品間の無線通信システム部品間の配線が必要とならないよう局所的に発電するための手段を有する蛇口または水出手段。

    以上の態様は、以下の特徴と組み合わされ得る。
    A. 電気的に作動し、標準径の蛇口に容易に設置可能である3つを備えるマイクロバルブ。
    B. ユーザが水温および流速および様々な追加的パラメータを制御することを可能にする効果的な手段を用いる、人間・機械インターフェース。
    C. 複数の源からの液体を混合するための装置。 例えば、ユーザは飲用水または海水の使用を所望し、次いで温水と冷水を混合することを所望することもある。
    D. 温水にさらされることによる火傷からユーザを保護すること。 例えばイスラエル規格第5463およびオーストラリア規格第4032.2等の、温水にさらされた場合の偶発的な火傷からユーザを守るために温水供給の温度を制限する一般に要求される安全規格。 温水供給の温度は、関連する基準に定められた所定の値に制限されるべきである。
    E. 二重センサユニットを使用する非接触式の信頼性の高い手段を用いる将来の供給のための温水/冷水制御およびプログラム。

    したがって、本発明は建物内のユーザに温水および冷水を供給するシステムを提供し、このシステムは、ユーザに水を供給するための第1モードと、温水配管から冷水配管へと温水を循環させることにより所望の温度の水を供給するために準備するための第2モードと、混合チャンバを有する蛇口と、温水吸水口と、冷水吸水口と、流出口と、人間および器具を含む様々な種類のユーザに対してシステムを適応させるための機構とを備える。

    いくつかの実施形態によると、システムは、温水の必要性を予期してそれにしたがって予め水を加熱し、冷水配管に水を循環させつつユーザの蛇口に温水をもたらすためにユーザの習癖を学習する手段を有する適応システムをさらに備える。

    いくつかの実施形態によると、システムは、流出水の温度を測定するために蛇口の混合チャンバに配置された温度センサおよび/または温水吸水口に配置された温度センサまたは2つの温度センサすなわち温水吸水口に配置された1つの温度センサおよび冷水吸水口に配置された1つの温度センサおよび/または混合チャンバにおける温度センサおよび/または3つの温度センサすなわち混合チャンバに配置された1つの温度センサおよび温水吸水口における1つの温度センサおよび冷水吸水口における1つの温度センサを備える。 いくつのかの実施形態によると、温度センサは固体素子センサを備える。

    いくつかの実施形態によると、器具(単数または複数)は局所的な循環ポンプを含む。 他の実施形態によると、システムは、3つの電気的に作動するバルブをさらに備える。

    いくつかの実施形態によると、システムは、二重センサユニットを使用する非接触式の信頼性の高い手段を用いる温水/冷水制御器およびプログラム、これらの実施形態のいくつかにおいては温水/冷水制御器と特定の温度の温水および/または冷水を必要とする様々な器具の間の電子インターフェース、および/またはユーザからのコマンドを入力し、水供給の要求される温度で器具を作動させるための手段、および/または、ユーザから受け取ったコマンドに応答して要求される温度の温水を要求する手段、および/または、器具の別個の温水吸水口および冷水吸水口と、温水吸水口および冷水吸水口の間の循環バルブと、ユーザから受容したコマンドに応答してバルブを作動させるための手段と、および/または、各バルブを作動させ各バルブの状態および性能を監視するための手段を含む診断目的および保守目的のシステム制御、およびいくつかの実施形態においては遠隔操作下で診断を実施し、遠隔位置に報告するための手段をさらに含む。

    温水および冷水を供給するための、先行技術に係るシステムを示す図である。

    温水を冷水配管に循環させることにより水を節約するためのシステムを示す図である。

    様々な種類のユーザを有するシステムを示す図である。

    温水制御器および器具制御器の間にある電子インターフェースを示す図である。

    局所的ポンプを有する器具を示す図である。

    簡単且つ即時作動するユーザインターフェース方法を示す図である。

    他の、パーソナライズおよびプログラムされた、即時作動のユーザインターフェース方法を示す図である。

    適応的ユーザインターフェース方法を示す図である。

    人間用の、適応的な水加熱方法を示す図である。

    人間および器具用の、水加熱のための適応方法を示す図である。

    流速FR、温度、および残留時間RTを示す図である。

    診断方法を示す図である。

    遠隔診断方法を示す図である。

    温水を冷水配管に循環させることにより水を節約するための複数蛇口分散システムを示す図である。

    温水を冷水配管に循環させることにより水を節約するための複数蛇口集中システムを示す図である。

    動作の循環モードにおける、蛇口に向かう温水最前線の伝播を示す図である。

    システムの動作方法を示す図である。

    循環段階の間の、蛇口における水温を示す図である。

    温水供給を命じるユーザ命令を入力するための方法を示す図である。

    システムにおける水循環を作動させるための方法を示す図である。

    システムにおける水循環を停止させるための方法を示す図である。

    水循環を制御するための、3つの可能な方法を示す図である。

    水循環を制御するための、3つの可能な方法を示す図である。

    水循環を制御するための、3つの可能な方法を示す図である。

    水供給を開始するための方法を示す図である。

    蛇口において水を供給するための方法を示す図である。

    蛇口の1つの実施形態を示す図である。

    本蛇口の他の実施形態の2つの断面長手方向図を示す図である。

    本発明のバルブ構造を示す図である。

    本発明のマイクロバルブの機能断面図を示す図である。

    複数の源からの水を混合するための装置の機能断面図を示す図である。

    本バルブのさらに他の実施形態の2つの断面長手方向図を示す図である。

    蛇口の上面図を示す図である。

    人間・機械インターフェースの1つの実施形態を示す図である。

    コントロールパネルの他の実施形態を示す図である。

    コントロールパネルのさらに他の実施形態を示す図である。

    コントロールパネルのさらに他の実施形態を示す図である。

    安全な温度で温水を供給するためのシステムを示す図である。

    バルブ構造の他の実施形態を示す図である。

    容量センサおよび赤外線コーンセンサを含む二重センサ手段を有する蛇口を示す図である。

    容量センサおよび赤外線中空コーンセンサを含む二重センサ手段を有する蛇口を示す図である。

    集中赤外線センサを有する、引出式蛇口を示す図である。

    周辺赤外線センサアレイを有する引出式蛇口を示す図である。

    周辺赤外線センサアレイを有する通常蛇口を示す図である。

    二重センサ自動蛇口のブロック図を示す図である。

    手動変更を有する二重センサ自動蛇口のブロック図である。

    手動変更を有する二重センサ自動蛇口の他の実施形態のブロック図である。

    個別のON/OFF基準を有する二重センサ自動蛇口のフローチャートである。

    手動変更を有する適応自動蛇口のフローチャートである。

    手動変更を有する適応自動蛇口のデータフローチャートである。

    容量センサおよび赤外線コーンセンサを含む二重センサ手段を有するシャワー装置を示す図である。

    容量センサおよび赤外線中空コーンセンサを含む二重センサ手段を有するシャワー装置を示す図である。

    容量センサおよび赤外線コーンセンサを含む複数センサ手段を有するシャワー装置を示す図である。

    個別のON/OFF基準手動変更を有する二重/複数センサ自動蛇口のフローチャートである。

    温水表示を有するユーザインターフェース方法を示す図である。

    複数ユーザの循環のための方法を示す図である。

    サービス器具の動作の方法/モードを示す図である。

    使用される温水量を計測するための方法を示す図である。

    使用される温水量を計測するための他の方法を示す図である。

    使用される温水量を計測するための他の方法を示す図である。

    ボイラー内に残留する温水の量を推定するための方法を示す図である。

    内部電源を有する蛇口または水流制御装置を示す図である。

    内部電源を有する蛇口または水流制御装置の動作を示す図である。

    一体型作動方法における水供給を開始するモードを示す図である。

    停止水供給ストラテジーを示す図である。

    配管内における水の凍結を防ぐための方法を示す図である。

    循環を停止するための方法を示す図である。

    複数ユーザ循環制御および実施の方法を示す図である。

    1つのFR値を用いる水循環のための方法1Bを示す図である。

    2つのFR値を用いる水循環のための方法2Bを示す図である。

    水循環の最適制御のための方法3Bを示す図である。

    1つのプッシュボタンを用いる温水/冷水作動方法を示す図である。

    流出水供給の制御方法を示す図である。

    本水制御システムのブロック図である。

    温水/冷水本管サブシステムを示す図である。

    2つのプランジャを有する高流速バルブ装置バルブを示す図である。

    2つのプランジャを有する高流速バルブ装置バルブを示す図である。

    2つのプランジャを有する高流速バルブ装置バルブを示す図である。

    プランジャ装置により液体流速を制御することを示す図である。

    バルブシステムの分解側面図である。

    バルブシステムの分解正面図である。

    バルブシステムの分解実物大図である。

    バルブシステムの断面側面図である。

    バルブシステムの断面背面図である。

    バルブシステムの実物大図である。

    バルブシステムの断面正面図である。

    プランジャの実物大図である。

    プランジャの断面側面図である。

    プランジャの断面側面図である。

    外部制御器を有する大流量バルブシステムのブロック図である。

    外部制御器を有する大流量複数蛇口バルブシステムのブロック図である。

    家庭用、商業用、または産業用施設においてユーザに温水または冷水を供給するためのシステムおよび方法が提供される。

    図1は、温水および冷水を供給するための、先行技術に係るシステムを示す。 水供給吸水口から住宅11への水は、冷水供給配管12およびその分岐を通って住宅内の全ユーザに対して冷水として供給される。 水を加熱するための水タンク21を用いる温水サブシステムへとパイプ13を通る水供給も存在する。 温水は、温水供給配管22およびその分岐を通って、住宅内のユーザへと供給される。

    本発明は、例えば、配管中を流れる水を加熱する瞬間ガス加熱装置を用いて、水タンク21がない状況で使用され得る。 例えば、太陽熱加熱、ガス加熱、その他を用いる様々な水加熱手段が、使用され得る。

    各ユーザは、温水/冷水蛇口3を有し得る。 蛇口3において、冷水の供給を制御する冷水バルブ32を有する冷水吸水口31と、温水バルブ34を有する温水吸水口33とが存在する。 水は水流出口35を通ってユーザに供給される。 一般に、バルブ32およびバルブ34はユーザにより機械的に操作される。 蛇口は、それぞれの特定の必要性を有するいくつかのユーザにサービスを提供する。

    図2は、水を温水配管から冷水配管に循環させることにより水を節約するためのシステムを示す。 水はユーザに供給される前に循環され、その結果、配管内に温水のみが存在し冷水は存在しない状態で、流出口への水供給が行われる。

    この実施形態においては、バルブ32、バルブ34、およびバルブ36は電気的に操作される。 本蛇口は流出バルブ36を備える。 バルブ36が閉止され且つバルブ32およびバルブ34の両方が開放されると、循環が可能となり、温水配管からの水が冷水配管へと流入することが可能となる。

    循環ポンプ41は、水を、水タンク21、温水供給配管22、バルブ34、バルブ32、冷水供給配管12、およびポンプ41を含む閉回路に沿って、タンク21へと戻るように、押す。 水流44を参照されたい。

    一方向バルブ115が、住宅への本管供給入口において設置されてもよい。 このバルブは、住宅水システムへの流入を可能にするが、住宅からの逆流を阻止する。

    1つのみの温度センサが用いられる場合、温度センサ452が蛇口における水温を測定する。 センサ452は、流出水の温度を測定するために、蛇口の混合チャンバに配置されることが好適である。

    システムにおいて1つの温度センサが用いられる場合、それは、蛇口の流出口または混合チャンバにおける流出口センサ452(図9)である。 2つのセンサが用いられる場合、第2センサは温水吸水口におけるセンサすなわちセンサ45である。 3つのセンサが用いられる場合、第3センサは冷水吸水口における温度センサ451である。

    複数センサの使用により、制御器は、流出(供給)水の温度に加えて、蛇口に供給される温水および冷水の温度を測定することが可能となる。 この情報は、制御アルゴリズムにおいて有利に用いられ得る。

    供給される水の温度を制御するためには、混合チャンバにおける1つのセンサのみで十分である。 これは、費用対効果が大きいソリューションが望まれる好適な実施形態である。

    好適な実施形態においては、ソフトウェアは、制御された温度および流速の安定した供給を達成するよう、水の供給をよりよく制御するために、流速を用いて、時間に対する温度勾配を算出する。

    蛇口制御ユニット42は、バルブ32、バルブ34、バルブ36、および循環ポンプ41の動作を制御する。

    所望により、蛇口制御ユニット42は、必要時に水を加熱するために、温水タンク21も制御する。

    循環ポンプ41は、好適には温水配管に取り付けられる。

    1つのみの温度センサが用いられる好適な実施形態においては、それは混合チャンバにおけるセンサ452である。 これに関しては、図10を参照されたい。

    他の好適な実施形態においては、(ユーザへの水供給において)使用される唯一の温度センサは蛇口の流出口35におけるセンサ452である。 これに関しては、図9を参照されたい。

    好適な実施形態においては、温度センサは、例えば、Analog Device Inc製造の、出力電流が温度に正比例する装置の固体素子センサを備える。

    以下のような、様々な実施形態が可能である。
    器具に対する適応手段は、器具に対する別個の温水バルブおよび冷水バルブと、温水吸水口および冷水吸水口の間の循環バルブとを備える。
    適応手段は、流出水の温度を測定するための、蛇口の混合チャンバに配置された温度センサをさらに備えてもよい。
    適応手段は、温水吸水口に配置された温度センサをさらに備えてもよい。 大流量バルブが、広いダイナミックレンジにおける流速の制御を達成するためにも使用され得る。
    適応手段は、2つの温度センサ、すなわち温水吸水口における1つおよび冷水吸水口における1つを備えてもよい。
    適応手段は、局所的循環ポンプを備える器具とともに使用可能であり、局所的循環ポンプを備える器具と相互作用するよう構成されてもよい。
    適応手段は、電気的に作動し、標準径の蛇口に容易に設置可能な3つのバルブをさらに備えてもよい。
    適応手段は、以下に詳述するように二重センサを使用する非接触式の信頼性の高い手段を用いる、温水/冷水制御およびプログラムを備えてもよい。

    図3は、様々な種類のユーザを有するシステムを示す。 ユーザは、例えば、温水および冷水を個別に受容する洗濯機3D、および外部循環バルブ36Dを含み得る。 温水吸水バルブおよび冷水吸水バルブは器具自体に配置されてもよい。 蛇口制御ユニット42は、バルブ32、バルブ34、およびバルブ36の動作を制御する。 洗濯機3Gは温水を受容し、外部循環バルブ36Dを使用する。 これに関しては、図4も参照されたい。 温水吸水バルブ34Gは器具自体に配置されてもよい。

    器具の動作は、ユーザ425Dからの入力コマンドによる。 ユニットは、水温および他のパラメータに関する情報をユーザに提供するための表示手段426Dをさらに備えてもよい。 他の指示器が使用されてもよい。

    本システムにおいては、複数のユーザからの温水に対する要求を期待することにより、全複数ユーザにサービスを提供するための、より効果的な全体的ストラテジーが計画可能である。

    図54を参照すると、この方法は、図3に示すシステムと用いられ得、以下を含む。
    a. 様々なユーザに対する、温水供給の要求一覧を作成すること。 この一覧は、3A、3B、3C、その他等の各蛇口に対して、温水が要求される期待時間、水温、流速、および流れ時間を含み得る。
    要求一覧を作成する(7100)
    b. 全要求に応答する、共通の、システム全体循環ストラテジーを計画すること。
    循環ストラテジーを計画/更新する(7101)
    c. ユーザからの温水に対するさらなる要求をリアルタイムで受け取り、それにしたがって計画を適応させること。 ユーザは、例えば、期待される時間とは異なる時間において温水を要求する場合もあり、他のユーザが予期せず温水を要求する場合もある。 係るユーザもまた、サービスを提供されるべきである。
    さらなる要求はあるか? (7102)
    さらなる要求を受け取る(7103)
    d. 全体的循環計画を実施すること。 任意の所与の時間において、ボイラー21に最も近い蛇口、次いで次の蛇口、等に対する循環を実施し、最後に、ボイラー21から最も遠隔の蛇口に対する循環を実施する。
    最も近い蛇口に対する循環計画を実施する(7105)
    循環のタイミングおよびパラメータは、システム設計データおよ制約条件に応じて定められてもよい。
    e. 必要に応じて、上記の段階を繰り返すこと。
    さらなる蛇口はあるか? (7107)
    次の蛇口に対する循環(7108)

    図4は、温水制御器42および器具制御器42Dの間にある電子インターフェースを示す。 器具制御器42Dは、ユーザ制御425Dおよびユーザ表示426Dを備えてもよい。

    器具制御器42Dは、循環バルブ36D、バルブ32D、およびバルブ34Dを備えてもよい。

    インターフェースは温水システムに対するコマンド(温水供給に対する要求)を含んでもよい。 水供給は、即時に、または遅延して、行われ得る。 動作方法の詳細に関しては本開示の他の箇所を参照されたい。

    電子インターフェースは、温水制御器と、特定の温度の冷水および/または温水を必要とする様々な器具との間で信号を転送するよう、接続されてもよい。

    インターフェースユニットは、ユーザからコマンドを受け取り、それにしたがって水供給の要求された温度で器具を作動させるための手段を備えてもよい。

    インターフェースユニットは、ユーザから受信したコマンドに応答して、要求された温度の温水を要求するための手段を備えてもよい。

    インターフェースユニットは、器具に対する別個の温水バルブおよび冷水バルブと、温水吸水口および冷水吸水口の間に配置された循環バルブと、ユーザから受信したコマンドに応答してこれらのバルブを作動させる手段とを備えてもよい。

    インターフェースユニットは、流出水の温度を測定するための、蛇口の混合チャンバに配置された温度センサを備えてもよい。 インターフェースユニットは、温水吸水口に配置された温度センサも備えてよい。

    他の実施形態においては、インターフェースユニットは、2つの温度センサ、すなわち温水吸水口における1つおよび冷水吸水口における1つを備えてもよい。

    温度センサは、固体素子センサを備えてもよい。 器具は、局所的な循環ポンプも備えてもよい。

    インターフェースユニットは、電気的に作動し、標準径の蛇口に容易に設置可能な3つのバルブを備えてもよい。 インターフェースユニットは、二重センサを使用する非接触式の信頼性の高い手段を用いる、温水/冷水制御およびプログラムをさらに備えてもよい。

    ユニットは、以下を備えてもよい。
    1. 循環ポンプから住宅への水流。 非作動時において、ポンプはその水流を通る流れを可能にする。
    2.火傷を防ぐための温水温度制限ユニット。 これに関する詳細については、本発明の他の箇所を参照されたい。
    3. 温水流出口から直接にボイラーの冷水吸水口への水の経路。 なお、この経路は、ボイラーの近傍に配置される。 これに関する詳細については、本発明の他の箇所を参照されたい。

    図5は、局所的な循環ポンプ41Fを有する器具3Fを示す。

    器具は、循環可能バルブ37F、器具供給バルブ36F、および器具制御器42Fをさらに備えてもよい。

    器具制御器42Fは、温水制御器42と接続(通信)し得る。

    ユーザとのインターフェースの実施形態

    ユーザとのインターフェースの実施形態。 可能な場合、各蛇口にいくつかのユーザが存在する、いくつかの蛇口。

    本発明は、例えば以下を含む、様々な実施形態を可能にする。 (方法の詳細については、以下を参照されたい。)
    1. 所定のパラメータ、すなわち流速、温度を用いての簡単な、即時作動。
    リアルタイムで調節する。 流速の増減、温度の上下、制御のオン・オフ。 これに関しては、図6を参照されたい。
    2.ユーザ嗜好の、システムへのユーザプログラム(登録)。 蛇口を作動させユーザを特定すると、登録された変数に応じて、水が供給される。 パーソナライズおよびプログラムされた、即時動作のユーザインターフェース方法については、図7を参照されたい。
    3. 適応システム。 各蛇口における使用パターンを学習し、統計により、使用前の短時間に予め温水を水道栓において準備する。 使用時間の変動に応じた、先行時間。 各蛇口に対する使用パターンを学習および活用する適応システムについては、図8を参照されたい。

    図6は、以下を含む、簡単且つ即時作動するユーザインターフェース方法を示す。
    a. 規定値温度、流速、水質、または作動時間の初期設定601。
    b. 水供給を開くか? (602)
    c. 水循環を実行する(603)
    d. 要求された温度に達したか? (604)
    e. 循環を停止する(605)
    流出水バルブを開放する。
    f. 流速コマンドはあるか? (606)
    g. 要求に応じて流速を増減する(607)
    h. 温度コマンドはあるか? (608)
    i. 要求に応じて温度を上下させる(609)
    j. 水供給を閉止するか? (60A)
    k. バルブおよび水供給を閉止する(60B)
    l. 時間T内で水供給を開くか? (60C)
    m. 最後の設定値で水バルブを開く(60D)

    図7は、他の、パーソナライズおよびプログラムされた、即時作動のユーザインターフェース方法を示す図であり、この方法は、以下を含む。
    a. 初期設定(611)
    b. ユーザを特定する(612)
    c. パラメータの変更または更新(613)
    該当ユーザに対する新しいパラメータを保存する d. 水供給を開くか? (614)
    e. 水循環を実行する(615)
    f. 要求された温度に達したか? (616)
    g. 循環を停止する(617)
    流出水バルブを開放する。
    h. 変化は必要か? (618)
    i. 温度または流速を更新する(619)
    j. 水供給を閉止するか? (61A)
    k. バルブおよび水供給を閉止するか? (61B)
    l. 時間T内で水供給を開くか? (61C)
    m. 最後の設定値で水バルブを開く(61D)

    図8は、適応ユーザインターフェース方法を示す。 これは、各蛇口に対するユーザの使用パターンを学習し、ユーザの要求を予期する適応システムである。 この方法は、以下を含む。
    a. 各蛇口に対する使用のパターンを記憶および分析する(621)
    b. ユーザの要求を予期する(622)
    c. 予め循環を作動させる(623)
    d. ユーザのコマンドを受け取る(624)
    e. 予期しない要求か? (625)
    f. 循環を作動させる(626)
    新しい情報を記憶する g. 準備が整ったとき要求に応じて温水を供給する(627)

    人間/器具複数ユーザサービスの方法 a. システムの配置−ボイラーに対する各蛇口の位置、水の到着時間。 ユーザ間の相関関係(温水に関する共通配管。両方のユーザ、またはいくつかのユーザに使用可能)。
    b. 適応−使用パターン、すなわちどのユーザが温水を要求するか、どの位置、時間、温度、水量、流速を学習する。
    c. 要求時に、必要に応じてボイラー作動させ水を温める。
    d. 様々な蛇口における将来の使用を予期し、それぞれにおける水を予め準備し、循環、ボイラーに最も近い蛇口から始める。

    図55は、サービス器具の動作の方法/モードを示す。 各器具において、以下のモードのうちの1つがプログラムされる。 各モードは、その実施のために対応するハードウェアを要求し得る。
    a. 温水HTに対するコマンドを受け取る(7110)
    b. 人間ユーザのように、ここでHWに対する所望の温度要求で水を要求する(7111)
    c. 将来において、温水を要求する。 器具は、将来のある時点で水を要求するようプログラムされる。 この実施形態は、水制御器に対して明白である。
    将来の時間におけるHWの要求(7112)
    d. 温水の遅延供給を要求し、
    システム制御器は、供給が実際的になるまで待機する。
    *全ユーザが沐浴を終えた後 *夜遅く、だれも温水を要求しないことが期待される。 −残余の温水を使用する。
    *夜間は低い率で水を加熱する。
    将来におけるHWに対する要求/経済性(7113)
    e. 要求を検証し、命令する(7115)
    f. HWに対する要求を報告する(7117)
    器具は、温水が供給されるとき、作動してよい。

    図9は、以下を含む、人間のための水を加熱する適応方法を示す。
    a. 温水の使用パターンを測定、記憶、および分析する;631、使用される温水量を測定する。
    b. 利用可能な温水の量を測定する(632)
    これは、例えば、バイパス経路を有するポンプを用いて、温水を冷水吸水口に戻すことにより、ボイラー近傍のショア回路における水循環を用いることにより、なされ得る。 このソリューションに先立ち、ボイラーの流入部分が温水の流入に耐えられるかどうかを検証すべきである。 さらには、例えば、水の加熱が斬進的に行われボイラーの異なる部分において水の温度が異なるなる場合など、ボイラー内での水の混合が望ましくない場合もある。 最も温度が高い温水がユーザに供給される。 その間、他の容積の水がその温度に達するまで加熱される。
    c. 水加熱プログラムを計画する(633)
    d. 水加熱を作動させる(634)
    e. 計画からの逸脱は存在するか? (635)
    f. 加熱プログラムを修正する(636)
    g. 手動変更を加える? (637)
    h. 手動コマンドにしたがって、加熱を作動させる(638)

    図56は、使用される温水量を測定するための方法1を示す。 この方法1においては、上述のステップ(631)の1つの好適な実施形態は、以下を含む、温水に対する使用パターンを測定、記憶、および分析し、使用済み温水の量を測定することである。
    a. モデル1:このモデルにおいては、温水および冷水の供給が一定温度であることが仮定される。
    モデル1−HW温度、CW温度:一定(7120)
    b. 温水供給−ボイラーおよび太陽熱加熱器または両方の組み合わせ−からの温水量は、水供給率を時間で積分することから算出できる。
    流速を測定/算出する(7122)
    c. 水供給率は温水バルブの開度から算出できる。 実際のところ、このプロセスは逆方向にも実行できる。 ユーザは所望の流速を定める。 これは、バルブを特定の開度で開くことにより実施される。 流速に時間をかけると、供給された水の容積全体が得られる。
    Vw=F. R. xtime (1)
    Vw−ボイラーからの水の容積(単位:リットル)
    F. R. −流速(単位:リットル/秒)
    時間−単位:秒 流速から水の量を算出する(7124)
    d. 制御器に報告する(7126)

    使用された温水量を測定するための方法2

    この方法(図57参照)は、上述したステップ(631)の他の好適な実施形態である。
    a. モデル2:このモデルは、毎回、温水および冷水の温度が異なることを可能にする。 しかし、温水がユーザに供給される間、温度は一定である。
    モデル2−HW温度、CW温度:一定(7130)
    b. 供給される温水および冷水の両方の量、両方の温度、および流出口における水温を測定する。
    流速および温度を測定/算出する(7132)
    c. 次いで、他の時間における、温水および冷水の他の温度を測定/算出する 所望の温度において特定容積の流出水を供給するためにボイラーからの要求される温水量を算出することが可能である。
    基準:ボイラー/加熱器からの同一量の温水ではなく、同一流出温度で同一量を流出口へ供給するための、異なる量の温水。
    流速、温度から熱の量を算出する(7134)
    Vh*Th+Vc*Tc=Vo*To(2)
    Vo=Vh+Vc(3)
    Vh、Vc、Vo−水の容積:温水冷水・吸水、温水・流出 T h、Th、To−水温:温水冷水・吸水、温水・流出 既知の変数は、吸水温度、および流出容積Voである。
    温水および冷水の吸水容積は、算出すべき2つの未知の値であり、算出のためには2つの方程式がある。
    d. 温水および冷水の流速は、温水および冷水の全吸水容積および要求される流出流速から決定される。
    制御器に報告する(7136)

    図58は、使用される温水量を測定するための方法3を示す。 この温水量測定方法は、上述したステップ(631)の他の好適な実施形態である。
    a. モデル3:このモデルは、毎回、温水および冷水の温度が異なることを可能にし、ユーザに水が供給される間、温水の温度は一定の率で低下する。 このモデルでは、ボイラー内で温水が減少することを考慮されている。
    モデル3−HW温度、CW温度:変動(7120)
    b. ここで、方程式においては、温水が供給不能になるまで、ボイラー内での温水温度低下を考慮に入れる。 係る事象が発生するまでの時間は、以上のデータから計算可能である。
    流速および温度を測定/算出する(7142)
    変動する温度に対して c. 実施形態2の計算法と同じ原則に基づく1組の微分/積分方程式を解く計算法が必要となる。
    HW停止までの時間を算出する(7144)
    d. 流速、温度から熱の量を算出する(7145)
    微分/積分方程式を解く。
    e. 制御器に報告する(7146)

    ボイラー内に残留する温水の量を推定するための方法 a. ボイラー内の残留温水量の推定値は、水が既知の流速でユーザに供給されるため、ボイラー流出口における温度を測定することが算出可能である。
    時間に対する流出口における温度を測定する(7150)
    b. 温度対時間の変数は、将来に外挿することが可能である。 その結果、温度がTmin値まで低下する時間が算出できる。 Tminは、ユーザに供給される水の温度であり得る。 ボイラー流出口からユーザの蛇口またはシャワーまでの温度低下を考慮してもよい。

    外挿を用いてHW停止までの時間を算出する(7153)

    c. 既知の流速を用いて、利用可能な温水量が算出可能である。
    流速も用いてHW量を算出する(7155)
    d. 計算のために線形/非線形モデルを選択する(7157)
    使用するモデルにしたがって継続する。
    e. 計算法は、温水の流速全体を考慮に入れ、長時間にわたる測定および計算を可能にするために、標準化されてもよい。 変動する流速に対して、標準化された結果(7158)
    f. このモデルは、例えばテイラー級数を用いて、非線形モデルに対して線形(時間に対する温度低下が一定の率である)を用いてもよい。
    g. この方法は、ボイラー内残留温水量、温水が枯渇するまでの時間(上述したb参照)、またはその両方を予想するために用いられ得る。
    h. いくつかのユーザが存在する場合、または、並行使用ユーザ数が変化する場合、システムは、上記の方法を用いて、水量推定値および枯渇時間推定値をリアルタイムで算出してもよい。 複数ユーザ環境において、HW停止までのHW量/時間を算出する(7159)

    図10は、人間および器具用の、水加熱のための適応方法を示し、この方法は、以下を含む。
    温水に対する人間の使用パターンを、測定、記憶、および分析する:(641)
    温水使用量、時間、および温度。
    温水に対する器具の使用パターンを、測定、記憶、および分析する(642)
    器具に対する温水命令およびコスト削減指示を受け取る(643)
    全体的水加熱プログラムを計画する(644)
    水加熱を作動させる(645)
    要求する人々に、温水を供給する(646)
    ストラテジーにしたがって、器具に リアルタイムで温水量を測定する(647)
    計画からの逸脱は存在するか? (648)
    加熱プログラムを修正する(649)

    図11は、例示として、特定の一連事象に対する流速FR、温度、および残留時間RTのグラフを示す。 このグラフにおいて、最初、流速は低く、次いで高くなり(おそらくは、第2ユーザが水の使用を開始)、次いでさらに高くなり、次いで低くなる。 第2グラフに見られるように、流速が高いと、温度の低下率は高い。 温水の残留時間は、流速が高いとき、より高い率で減少する。

    以下を含む、保守および診断のためのシステム制御方法(図12参照)。
    a. システムの様々なパーツの使用をログ記録する(651)
    b. 各作動における水温の実際値対計画値を測定する(652)
    c. 未使用パーツ−バルブ、ポンプ、その他の一覧を編集する(653)
    通常値からの、すなわち過去からの逸脱を特定する。
    d. 診断のための部品作動の一覧を作成する(654)
    e. 部品作動計画の手動承認/編集(655)
    f. 部品作動計画を実施する(656)
    診断レポートを作製する

    図13は保守および診断のための遠隔システム制御方法を示し、この方法は、以下を含む。
    a. システムの様々なパーツの使用をログ記録する(661)
    b. 各作動における水温の実際値対計画値を測定する(662)
    c. 未使用パーツ−バルブ、ポンプ、その他の一覧を編集する(663)
    通常値からの、すなわち過去からの逸脱を特定する。
    d. 診断のための部品作動の一覧を作成する(654)
    e. 遠隔位置に報告する(665)
    f. 部品作動計画の手動承認/編集(666)
    g. 部品作動計画を実施する(667)
    診断レポートを作製する h. 遠隔位置に報告を送信する(668)

    図14は、温水を冷水配管に循環させることにより水を節約するための複数蛇口分散システムを示す。 蛇口制御ユニット42が存在し、それぞれの蛇口制御ユニット42は、1つの蛇口3に対するバルブ32、バルブ34、およびバルブ36の動作を制御する。 蛇口の動作は、ユーザ425からの入力コマンドによる。

    ユニットは、水温および他のパラメータに関する情報をユーザに提供するための表示手段426をさらに備える。 例えば音声指示手段等の他の指示手段が、表示手段426に替わって、または表示手段426に加えて、用いられてもよい。

    この分散システムにおいては、循環ポンプ41を作動させる要求は、通信チャンネル48を通して他の制御ユニット42に転送される。 なお、このプロセスは、全制御ユニット42からの温水要求に応答してポンプ41および所望によりタンク21の加熱を実際に制御するユニット42のうちの1つに本要求が達するまで繰り返される。

    蛇口の各制御器は、他の係るユニットと通信し、ポンプ41およびタンク21内の加熱ユニットを制御する能力を有することが好適である。 各蛇口の制御器は、他の蛇口と双方向通信リンクを備え、ユニット間でコマンドおよび状態情報を転送できてもよい。

    制御器は、自動的に相互接続し、ネットワークトポロジーを認識し、ネットワークのノード間で情報を転送する、既存の集積回路制御器を用いてもよい。 通信チャンネル48は、無線周波通信、有線リンク、超音波、赤外線、および/または他の通信手段を用いて実装されてもよい。

    タンク21内の水温は、タンク21に取り付けられた温度センサ215(単数または複数)を用いて測定されてもよい。 測定結果はユニット42に転送され、ユニット42から、他のユニット42に転送されてもよい。 タンク水温に関する情報は、循環および温水のユーザへの供給をよりよく制御するために制御方法/アルゴリズムにおいて用いられてもよい。 所望により、水温は蛇口に表示されてもよい。

    例えば、温水温度が高いときは、蛇口が非常な高温の温水により突然溢れないよう、より低い循環速度が用いられてもよい。 温水温度が閾値より低くなれば、加熱が作動してもよい。 閾値は、予想される温水の使用に依存する。 大量使用が期待される場合には、温水はより高い温度に保たれてもよい。

    タンク内において水温の高低がある場合もある。 その場合、いくつかのセンサからの測定値を使用すると、全温水量のよりよい推定値が達成される。 例えば、様々な測定値の平均値または重み付き平均値を算出することにより、各センサに対して正確な重要度を割り当ててもよい。

    例えば、タンクの上部、中部、および底部等、タンク内に複数の温度センサを設置することも可能である。 タンク内の水循環等のタンク内の水温を測定する他の手段が用いられてもよい。 複数の係るセンサはタンク内の残留温水をよりよく推定し、それにより、切迫した温水不足を警告することができる。

    他の実施形態においては、1つのみの温度センサの測定値対時間を用いて、好適な方法/アルゴリズムにより、タンク内残留温水を推定し、切迫した温水不足を警告してもよい。 所望により、ユニット42は、必要時に水を加熱するために、温水タンク21も制御する。

    図15は、温水を冷水配管に循環させることにより水を節約するための複数蛇口集中システムを示す。 蛇口制御ユニット42は、それぞれが、1つの蛇口3に対するバルブ32、バルブ34、およびバルブ36の動作を制御する。 ユーザ425からの入力コマンドのためのチャンネルおよび表示手段426が存在する。

    この実施形態においては、それぞれ温水吸水口33、冷水吸水口31、および水流出口35に取り付けられた3つの温度センサ45、451、および452が存在する(図9参照)。 センサ452が高速な応答を有し、水中の温度を測定することが重要である。 ユニット42からの循環ポンプ41を作動する要求は、中央コンピュータ49に転送される。 他のユニット42も、それぞれの要求をコンピュータ49に転送することができる。 コンピュータ49は全ユニット42からの温水要求に応答して、ポンプ41と、所望によりタンク21内の加熱とを制御する。

    タンク21内の水温は、温度センサ215(単数または複数)と、所望による予測アルゴリズムとを用いて、測定され得る。 その結果は、システムをよりよく制御するために、コンピュータ49に転送される。 予測アルゴリズム/方法は、時間の関数としての温度測定値と、水の流速に関する情報とを用いて、タンク内の水温および/または利用可能な温水量を推定してもよい。 所望により、コンピュータ49は、必要時に水を加熱するために、温水タンク21も制御する。

    マイクロバルブおよび/または水循環を管理しながら、温水を供給する方法。
    a. 図16は、循環動作モードにおける蛇口に向かう温水最前線の伝播を、時間パラメータの様々な値に対する、時間−位置グラフにおいて示す。
    b. 最初、時間t0において、配管内の水は低温度(環境温度)であり、温配管22近傍の水のみが温水である。 循環が作動すると、連続する時間周期t0、t1、t2、t3. . . における温度プロファイルで示されるように、温水最前線は蛇口3および冷水配管12に向かって前進する。
    c. 時間t5において、温水波は蛇口に到達し、その地点における水温は、まさに所望の温度Tdesとなる。 その瞬間において、循環は静止され、ユーザへの水供給が可能となる。

    図17は、システムの動作方法を示し、この動作方法は、以下を含む。
    1. 温水を供給するユーザ命令を受け取る(51)
    2.循環を作動する 52:バルブ36を閉止し、バルブ32およびバルブ34を開放し、循環ポンプ41を作動する。
    3. 蛇口における温度が所望の温度に達すると、循環を停止する(53)
    4. 蛇口においてユーザに対し水の供給を開始する(54)
    準備が整ったとき、またはユーザからの要求メッセージを受けた後、水供給が開始する。 以下の注意点を参照されたい。
    5. 供給された水のパラメータを制御しながら、蛇口において水を供給する(55)
    6. 確認:水供給を停止するか? (56)
    停止しない場合、(5)に移行する。
    水供給停止に関しては、様々な基準が存在し得る。 以下の注意点を参照されたい。
    7. 水供給を停止する(57)

    蛇口は、本明細書で具体化した(1)に示す方法のうちの1つを有してもよい。 または、方法は、ユーザによりプログラムされてもよい。 例えば、1つのユーザは可能な限り迅速に水供給を作動することを好み、他のユーザは正しい時間に水供給を作動することを好むかもしれない。

    図62は、一体型作動方法における水供給を開始する可能性のあるモードを示し、この方法は、以下を含む。
    a. 開始動作モードを設定する(7180)
    上述の方法のステップ(4)において、ユーザへの水供給を開始するには、以下に詳述するように、3つの可能な実施形態が存在する。 最初、これらのうち1つを選択し得る。
    b. 蛇口が例えばユーザにより作動されると、モードにしたがって水供給を開始する(7181)
    HWが利用可能となると、水供給を開始する(7185)
    HWが利用可能となると、水供給を手動で開始する(7183)
    即時、水供給を開始し、循環を継続する(7184)
    要求時に水供給を停止する(7186)

    a. 所望の温度の水が蛇口において利用可能となると直ちにシステムは蛇口から出る水流をユーザに対して開始するであろう。

    b. 所望の温度の水が利用可能となるとシステムが準備完了指示器を作動させ、それに対してユーザは所望により水供給を開始するボタンを押下してもよい。 準備完了指示器は、目視によるもの、音声によるもの、および/または他の手段を用いてもよい。

    c. ここで水供給を実施する。 システムは常時、または必要時に間欠的に、循環を実施し、それにより、蛇口において温水が手元に供される。 ユーザが温水を要求すると、システムは即時応答し得る。 蛇口が即時応答を要求する場合、システムは循環を実施し、それにより、第1蛇口に温水を供し、次いで循環を実施して第2蛇口、第3蛇口、その他の蛇口に温水を供し得る。

    システムは、いくつかの蛇口において水温が低下したことを(温度センサを用いて)検出すると、循環が再び開始され、蛇口における第1バルブおよび第2バルブを開放することにより温水がその蛇口へと供される。

    3. ステップ(6)における水供給停止の決定に関しては、様々な基準が存在し得る。 例えば、次の例を挙げることができる。
    a. システムは、温水供給の枯渇がまもなく生じることが期待され所望の温度を長期的に保持することが不可能であることを検出すると、好適な指示が発行され、それにより、温水が冷水となる前に急いで水の使用を終了するよう警告する。 好適には、システムは、例えば、終了まで9分、8分、7分、6分、その他等のカウントダウン方式を用いて洗濯の残り時間を表示するためのディスプレイを備えてもよい。
    やがて、システムは水供給および使用の特徴を学習し、測定した時間変数を用いて、残留温水供給を推定してもよい。
    b. ユーザが停止をシステムに指示すると、直ちに水供給は停止する。
    c. 予めプログラムされたモード−システムは所定の期間にわたって水を供給するよう予めプログラムされる。 その期間が終了すると、水供給は閉止される。 好適には、水供給が閉鎖される警告がユーザに与えられる。 警告は、例えば、1分、5分、等、所定の時間間隔だけ停止動作に先行する。 上述した(a〜c)の任意の組合せ。

    このモードは、ホテルにおいて、または水不足があり節水すべき場所において、実際的であり得る。 このモードは所望によるものであり、真に必要でないときまたは正当な理由なく適用して顧客に不愉快をもたらさないよう、使用の際には注意を払うべきである。

    図63は、現在のステップ(3)に対応する水供給停止ストラテジーを示し、このストラテジーは、以下を含む。

    動作停止モードを設定する(7190)

    停止モードを作動させる(7191)

    HWが枯渇すると、水供給を停止する(7192)

    水供給の即時停止(7193)

    現在時間の後、水停止(7194)

    組み合わせ設定において水停止(7194)

    次の作動の準備をする(7196)

    4. 好適な実施形態においては、循環時、全ユーザは遮断され、いずれのユーザにも水供給はない。 ユーザへの水供給は、循環停止時においてのみ開始する。

    5. 温度が高すぎると、起こり得る障害からユーザを保護するため、水供給は閉止される。

    配管内における水の凍結を防ぐ方法が図64に示される。 その方法は、様々な構成において、本開示において詳述した水温測定および水循環を有するシステムを用い得る。 追加的温度センサが、凍結しやすい箇所において水配管に設置され、これらの温度センサは制御手段または他の自動決定手段に接続されてもよい。

    この方法は、以下を含む。
    1. 家庭用、産業用、または商業用施設の水配管の複数の位置において水温を測定する。 温度測定値は制御器、コンピュータ、または他の自動決定手段へと転送される。
    複数の場所における水温を測定する(7200)
    温度測定値をコンピュータに転送する(7201)
    2.特定の場所の温度測定値において明白な水凍結の切迫した危険が存在する場合、その特定位置において水循環を作動させる。
    所望により、加熱も行われる。 たとえ温度が凍結点付近であったとしても、水を動かすだけで、凍結を十分に防ぐことができる場合も多々ある。
    凍結の確率を算出する(7202)
    3. 凍結の危険性はあるか? (7203)
    4. 循環を作動させる(7205)
    5. 加熱は必要か? (7206)
    6. 水加熱を作動させる(7207)

    自動水循環手段も、配管内における水凍結を防ぐために、低水温に応答してまたは温度の急激な低下に応答して、用いられてもよい。 水循環は、例えば、本明細書に詳述したバルブを用いて、水の流出を防ぎながら水循環ループを形成することにより、凍結しやすい場所に対して選択的に適応されてもよい。

    これらの場所が家庭用水システム内にある、すなわち循環ポンプを作動させてこれらの場合で水を循環させることができるという追加条件で、追加的温度センサが水配管の凍結しやすい場所に設置できることが、本システム構造の特徴である。 当業者には明白なように、追加的水ループが異なる場所kで作られ得る。 この構造により、配管内の循環を用いて、水凍結防止が支援される。

    図18は、循環段階の間の、蛇口における水温を示す。

    段階A−水温は冷水温度であり、温水最前線はまだ蛇口に到着していない。

    段階B−水温は上昇中である。

    段階C−循環は減速されるかまたは停止され、温度は緩やかな率で上昇中である

    段階D−循環は停止され、一定温度の水がユーザに提供される。

    これは、温度が所望の温度を越えないよう、定時に循環停止する重要性を示すものである。

    図19は、温水供給を命じるユーザ命令を入力するための方法を示す これは、図17に示す全体的方法の一部である。
    この方法は、手動蛇口または記憶されパラメータを用いるシャワー制御に用いられ得る。
    ユーザ名またはIDを入力する(511)
    記憶された先行データはあるか? (512)
    データを表示する(513)
    編集するか? (514)
    入力する(515)
    *温度 *流速 *作動時間 *時間遅延 ユーザの承認? (516)
    将来の使用のために記憶する(517)
    適用する(518)

    図20は、ユーザのコマンドを実施すると同時に温水を供給するための、システムにおいて水循環を作動させるための方法を示し、この方法は、以下を含む。
    循環パラメータを入力する(521)
    バルブ36を閉止し、バルブ32およびバルブ34を開放する(ステップ522)
    ポンプ作動プロファイルを算出する(523)
    循環ポンプを作動させる(524)
    時間に対する温度を測定する(525)
    終了か? (526)
    ポンプを停止する(527)
    バルブに要求される状態を算出する(528)
    バルブ32およびバルブ34を要求された状態に設定する(529)

    図21は、水循環停止プロセス/方法を示し、このプロセス/方法は、以下を含む。
    1. 水温を測定すること 531と、蛇口の温度センサ45を用いて水温を測定すること。 蛇口において2つの温度センサ(温水吸水口に1つ、および冷水吸水口に1つ)が用いられる場合、それらの測定値は、時間および空間における温度勾配をよりよく測定するために有利に用いられ得る。
    システムは、例えば、以前の経験に基づいて、水の準備ができユーザに利用可能になるまでの残留時間を表示してもよい。 システムは、温水が各蛇口に到達するまでに要する時間を測定してもよい。 ユーザが温水を要求すると、この値が提示されてもよい。
    2. (exp)を計算する(532)。 これは、水が所望の温度に到達する期待時間である。
    第1実施形態においては、第1命令評価:時間に対する温度の変化率dT/dt、すなわち図5におけるグラフT=f(time)の傾きを算出する。
    他の実施形態においては、T−f(time)関数の高階微分項が用いられてもよい。 これは、グラフT−f(time)は線形でないため、よりよい性能を達成し得る。
    3. 循環停止までの時間は? (533)
    簡単な実施形態においては、蛇口における水が所望の温度に達したかどうかをチェックし、達した場合には、循環を停止する時間である。
    さらに高度な実施形態においては、システムにパラメータが存在する。

    T(停止)は、水の移動(流動)する塊体の慣性と循環ポンプおよびバルブの応答時間を考慮に入れた、水循環の停止に要求される時間である。
    期待時間t(exp)は、停止時間t(stop)に等しい。 この停止時間t(stop)は、循環を停止する時間である。
    目的は、蛇口3における水温が所望の温度を越えないよう、遅れずに循環を停止させることである。
    4. 水循環を停止させる(534)

    1つの実施形態においては、簡単且つ低価格の循環ポンプおよび簡単な制御手段の使用を可能とするために、循環は突然停止される。 簡単なON/OFF制御が使用される。 他の実施形態においては、循環は突然停止されない。 なぜなら、突然停止は、配管において、およびシステム部品上に、圧力または応力を生じさせるからである。 必要である場合、循環ポンプおよび/または循環バルブ32および34は、工学的考慮にしたがって循環を所望の速度で斬進的に停止するよう作動される。

    他の考慮は、温度変化率dT/dtである。 率が高い場合、循環の突然停止は蛇口温度にエラーを生じさせる。 タイミングにおけるわずかなエラーまたは変動は、温度における大きなエラーを生じさせる。 循環の速度を徐々に減速することにより、循環停止時の蛇口における最終水温に対してよりよい制御が可能となる。

    好適には、システムは、ポンプが非作動時に水がポンプを通過可能である種類の循環ポンプ41を使用する。 これは、重要な機能および工学的考慮である。 なぜなら、ポンプが非作動時、すなわちシステムが通常の方法で稼働する状態においてさえも、冷水がタンク内に流入し、それにより温水を供給することが可能になるからである。 これは、温水が蛇口に到達し、循環がもはや不必要となった後の動作モードである。 循環ポンプ41に対する1つの好適な実施形態は、遠心ポンプである。

    図64は、循環を停止するための発明に係る方法の一実施形態を示し、この方法は、以下を含む。
    a. 循環ポンプ41は作動停止される。 循環ポンプを作動停止する(7210)
    b. 時間遅延の後、バルブ32およびバルブ34を閉止する。 水循環を斬進的に停止するためにバルブ32およびバルブ34を閉止する。 他の実施形態においては、(エネルギー節約のために)エネルギーの使用を最適化することが望ましいこともある。 この場合、バルブ作動(バルブの開放および閉止)は最小限にとどめられる。 例えば、循環を停止する。 バルブの設定を変更することなく、循環ポンプを停止させ、水の動きが停止するまで待つ。
    次いで、(c)におけるように、所望の流速および温度で水を流出口に供給するようバルブを所望の設定に設定する。 ポイントは、エネルギーを節約するために、バルブを閉止することではない。
    所定の遅延を待つ(7211)
    遅延は終了したか? (7212)
    HWバルブおよびCWバルブを閉止する(7214)
    c. 時間遅延の後、バルブ32およびバルブ34を所望の流出流および温度に設定し、所定の遅延を待つ(7215)
    遅延は終了したか? (7216)
    HWバルブおよびCWバルブを調節する(7217)
    d. バルブ32およびバルブ34をそれぞれの所望の設定に保持した後にのみ、および(所望による)ユーザが水供給の開始を承認した後にのみ、流出バルブ36を開放する。
    OWを開く(7218)

    この方法の他の実施形態においては、循環はポンプ41を作動停止させることにより停止される。 次いで、バルブ32およびバルブ34は、バルブ32およびバルブ34を閉止するステップ(b)を飛ばして、所望の流出流および温度に直接設定される。

    好適な実施形態においては、バルブ36はON/OFF(ONはユーザに対する水供給、OFFは水循環)である一方で、バルブ32およびバルブ34は連続的に調節される。 他の好適な実施形態においては、バルブ32およびバルブ34はほぼ連続的に調節される。 すなわち、例えば各バルブに対してステッピングモータを使用して微細なステップで調節される。

    装置構造および動作方法における上記の相違は、当業者には明らかなように、必要に応じて係る実施形態の利点を活用するために、様々な組み合わせで用いられ得る。

    この選択は、性能およびコストの両方に影響する。

    以前の命令および臨時ユーザを考慮に入れる方法は、以下を含む。
    a. 命令を受け取り、温水の使用習癖を学習すること。
    b. 温水タンク内で加熱器を作動させ、要求に応じて水を加熱すること(所望による)と、太陽熱エネルギー、ガス、電気、またはそれらの組み合わせ等、水を加熱するにあたっては様々な方法が用いられ得る。
    c. 温水供給、段階1−準備 *所望の場所において、蛇口における循環バルブを開放し、次いで循環ポンプを作動させる。
    *循環を停止する *所望による:即時使用に対して所望温度の温水が利用可能となったとき、準備完了指示器を作動させる。
    d. 温水供給、段階2−供給 *要求される流速および温度に循環バルブを調節する *流出バルブを開放する *システムにおける変動、すなわち、水圧変化、他の顧客による水使用、温水/冷水の温度変化、その他があった場合にも所望の流速および温度を保つための、バルブの連続自動調節。
    *流れパラメータ:流速および温度をユーザによる要求に応じて変更する。
    *水供給を停止する(蛇口の閉止)。
    所望により、表示または音声による警告が水供給の開始前に提示されてもよい。

    図66は複数ユーザ水循環制御および実施の方法を示す図であり、この方法は、以下を含む。
    a. 命令を受け取り、使用習癖を学習すること(7220)
    b. 水加熱器(単数または複数)を作動させること(7221)
    c. 循環−第1ループを実施すること(7222)
    d. さらにループはあるか? (7223)
    e. 循環−次のループを実施すること(7224)
    f. 循環を停止すること(7225)
    g. 準備完了表示器を作動させること(7226)
    h. 温水供給(7227)
    *流速および温度にバルブを調節すること *流出バルブを開放すること *水流の自動調節 i. 顧客の命令に応答すること(7228)
    *流速および温度を変更すること *水供給を停止すること *情報を表示すること

    図22A、図22B、および図22Cは、水循環を制御するための、3つの可能な方法を示す。 先行技術における問題点は、温水が蛇口に到達するまでにユーザが待つことを余儀なくされる時間である。 一方、本発明における解決可能な問題は、温水が到着するまでの水循環時間である。

    妥協すべき点は、循環時において流速FRが高いほど、循環段階の時間がより短くなることである。 しかし、流速が高いほど、蛇口における水が所望の温度となった時点で循環を停止することがより困難となる。

    流速が高い水柱を突然に始動/停止させることは望ましくない場合もある。 突然の始動/停止は水中に衝撃波を生じさせ、それにより配管または設置部品に損傷が生じ得る。 それにも関わらず、循環ポンプのON/OFF(バングバング)制御器は、システム要件に鑑みて技術的/工学的に考慮して実際的である場合には用いられ得る。

    1つのFR値を用いる水循環方法1
    a. 図22Aは、1つの流速値F1を有するシステムを示す。 高いFRが、例えば循環ポンプを作動させることにより、時間t1において適用される。
    b. 温水が水道栓に達する時間t5において、FRは遮断される。

    1つの実施形態においては、t5は当該蛇口に温水が到達すると期待される時間である。

    他の実施形態においては、t5は蛇口において測定される温水温度が所望の温度に達する時間である。

    さらに他の実施形態においては、t5は蛇口において測定される温水温度が上昇し始める時間である。 ここで、リアルタイムの蛇口パラメータは、水道栓温度が所望の温度に達するまでに経過する時間を考慮に入れて、循環を停止する時間を決定するために用いられてもよい。

    水道栓水流制御の反応が比較的遅い点および水道栓中の水柱の慣性のために、水かその点に達するまでにしばらく時間がかかり得る。 したがって、t5は温水が水道栓に達する時間よりも小さい値に設定されている。 上述の要因のために温度がさらに上昇すること予想して、温水が所望の温度に到達する前に循環は停止されてもよい。

    このようにして、時間t5の値は、計算、測定、またはそれらの組み合わせにより設定され得る。 様々な度合いのアルゴリズム複雑度が用いられてもよい。

    図67は、1つのFR値を用いる水循環のための方法1Bを示し、この方法は、ON/OFF制御を用いて、循環流速を制御するために有利に用いられ得る。 この方法は、以下を含む。
    伝播時間を測定すること(7230)
    t5を算出すること 循環は必要であるか? (7231)
    循環を作動させること(7232)
    時間を測定する 停止する時間? (7234)
    t=t5か?
    温度は? (7235)
    循環を停止すること(7236)
    伝播時間を調節すること(7237)

    注意点:
    1. 停止時間t5は、温水最前線の到着時間とはことなる場合もある。 これは過渡時間によるものである。 これは最初の段階7230において測定され得る。 追加的な時間が必要となる場合もある。
    2.温度上昇の停止。 温度が期待以上に、または通常よりも迅速に、上昇する場合もある。
    いずれにせよ、流出口における所望の水温を超過しないよう、循環は停止されるべきである。
    3. 速度すなわち温度上昇(時間による温度の微分)を考慮する。
    4. 複数ユーザ環境においては、t5時間値は、以前の循環の作動および設置トポロジーを考慮に入れてもよい。 配管中にすでに温水がすでに存在し得る。 その場合、要求される循環時間はより短くなり得る。 この点は、温水を要求する現在の蛇口または装置に対する循環を実施する間、システム制御により考慮されるべきである。

    2つのFR値を用いる水循環のための方法2
    a. 図22Bは、循環ポンプの流速の2つの値F1およびF2を有するシステムを示す。 このシステムは、例えば、バルブのうちの1つに対して速度を設定するための入力制御と、要求に応じて2つの値F1およびF2のうちの1つまたはそのいずれでもない値を作動させるための電子制御器とを有するポンプのモータを用いて実装され得る。
    好適には、値F1およびF2は、エネルギーを節約するため、蛇口に温水を迅速に供するため、コストを削減するため、またはこれらの組み合わせのために、システム的考慮に応じて設定されるべきである。
    b. まず、温水を水道栓により早く供するために、高流速値F1が時間t1(システム水循環を始動する時間)において作動される。
    c. システムは循環がまもなく終了することを期待すると、流速は時間t4において低流速値F2へと低下される。
    再び、様々なアルゴリズムおよび/または測定法が時間t4の値を判定するために用いられ得る。
    d. 時間t5において循環を停止する。

    図68は、2つのFR値を用いる水循環のための方法2Bを示す。 この方法は、フルON/低速/OFF制御値を用いて循環流速を制御するために用いられる。
    伝播時間を測定する(7230)
    t4およびt5を算出する。
    循環は必要であるか? (7241)
    フル循環を作動させる(7242)
    時間を測定する。
    低速に設定する時間は? (7243)
    t=t4か?
    温度は? (7244)
    低速循環を作動させる(7245)
    時間を測定する。
    停止する時間? (7247)
    t=t5か?
    循環を停止する(7236)
    時間値を調節する(7249)
    所望による

    水循環の所望による制御のための方法3
    a. 図22Cは、循環ポンプ流速の連続制御を有するシステムを示す。 この制御アプローチは、最短時間で、および高精度(すなわち所望の温度の水が水道栓/蛇口/シャワーに到達すると循環が停止する)で温水を水道栓にもたらすことが可能である。
    b. まず、流速は、時間t1(システムが水循環を開始する時間)から時間t2(FRが最大値に達する時間)まで、急速に増加する。 所望により、FRは制御された増加率で斬進的に増加される。 あるいは、ポンプは最大FRに設定される。 時間t1から時間t2は、ポンプおよび水柱が動くための慣性によるものである。
    c. 最大FRは、次の段階における後続の循環流斬進的停止を可能にすると同時に要求される循環を達成するために、要求される時間t2からt3までの間だけ正確に保持される。
    d. t3からt4まで、循環の斬進的停止。 ポンプにおける所望の電力損、最大温度エラー、全循環時間の要件を、ポンプ特性および最大FR値の条件下で、および技術的/工学的考慮に基づく要求に応じて、解決するために、当該技術分野において知られる最適制御考慮により制御される場合の関数FR=f(time)の法則。

    図69は、水循環の最適制御のための方法3Bを示す。 この方法は、スマートな流れ制御(Smart flow control)を用いて、循環流速を制御するために用いられ得る。
    伝播時間を測定する(7230)
    温水最前線がボイラーから温水配管を通って特定の蛇口または流出口へと移動する時間。
    循環は必要か? (7251)
    循環F. R. を増加させる(7252)
    計画に沿って斬進的に 一定F. R. を作動させる(7253)
    フル流速 停止する時間? (7255)
    温度は? (7256)
    循環を斬進的に停止させる(7257)
    測定された温度も考慮に入れて 伝播時間を調節する(7237)

    図23は、水供給を開始するための方法を示し、この方法は以下を含む。
    温水吸水バルブおよび冷水吸水バルブの要求される開度を算出する;(541)
    流出バルブの要求される開度 吸水バルブを要求される状態に設定する(542)
    流出バルブを斬進的に開放する(543)
    吸水水温および流出水温を測定する;(544)
    リアルタイムでバルブ制御を編集する 流出を保つためにリアルタイムでバルブ開度を制御する(545)
    要求される温度の水

    図24は、蛇口において水を供給するための方法を示し、この方法は以下を含む。
    温水吸水バルブおよび冷水吸水バルブの要求される開度を算出する;(551)
    流出バルブの要求される開度 要求される温度およびF. R. を保存する。
    F. R. を保つことは不可能か? (552)
    警告を発し、F. R. を低下する温度を保つ(553)
    温度を保つことは不可能か? (554)
    危険温度か? (555)
    警報を発し、水供給を停止する(556)
    警告を発し、F. R. を低下する温度をほぼ保つ(557)
    手動要求? (558)
    要求に応答してパラメータを変更する(559)
    温水供給を停止する時間を算出する(55A)
    残留時間=TR
    TR<th1か? (55B)
    警告を発する(55C)

    蛇口3の本マイクロバルブの1つの実施形態が図25に示される。 制御ユニット(図示せず)が冷水バルブ32、温水バルブ34、および流出水バルブ36に接続され、これらの冷水バルブ32、温水バルブ34、および流出水バルブ36の動作を制御する。 制御ユニットは、温度センサ45、451、および452から、測定温度を示す信号を受信してもよい。

    好適には、センサ45は、迅速な応答および水中温度(好適には流入する温水温度)の測定を達成するために、水中に浸される。 蛇口自体の構造に取り付けられたセンサは、測定に時間遅延が生じ得るため、十分ではないこともある。 他のセンサ451および452も水中に浸されてもよい。 冷水吸水口31および温水吸水口33のそれぞれは、それぞれ冷水配管および温水配管に接続するために、螺刻312および332を有する。 例えばスナップ式接続による等の、螺刻配管以外の他の接続手段が用いられてもよい。 水は、水流出口35を通って供給される。

    所望により、水流のエネルギーを電気エネルギーを変換するための発電機356が、水流出口35において、または蛇口の他の箇所において取り付けられてもよい。 このように発電されたエネルギーは、蛇口に電気エネルギーを供給するために、蛇口において用いられる。 このように発電されエネルギーは、そこで2次(充電式)電池を充電するために用いられてもよい。 なお、この2次電池は、ユニット42およびユニット42における他の電子的手段の電源となっている。

    例えば、ペルチェ・ゼーベック効果(冷水/温水の温度差)に基づく、または他の種類の発電機等の、他のエネルギー生成手段も用いられてもよい。

    あるいは、壁面内の低電圧配線が各蛇口に電気エネルギーを供給するために用いられてもよい。 係る配線が用いられる場合、配線は、センサからの情報ならびに様々なデータおよびコマンドをシステム内の部品間で転送するために用いられ得る。 低電圧は、誤動作時にユーザに危険をもたらさないため、好適である。

    システムは、本開示において例示として示されるように、蛇口または他の水流制御手段とシステムの他のパーツとの間で無線通信を用いてもよい。

    この説明は、情報またはデータの無線通信システムと、装置を動作させるための電力を提供する蛇口内の電力生成手段とを含む。

    他の好適な実施形態においては、使用される唯一の温度センサは蛇口の流出口35(ユーザへの水供給口)におけるセンサ452である。

    好適な実施形態においては、バルブ32およびバルブ34は、流速が変動し、制御信号を介して制御ユニットにより制御される。 流出バルブ36は、好適にはON/OFF型である。 すなわち蛇口が使用されず、または水循環の間は、OFF状態にされ、ユーザに水を供給するときON状態にされる。

    バルブ32およびバルブ34は、図10〜図13を参照すると、さらに詳述される。 バルブ36は図10におけるユニットの水流出口35に設置されてもよい。 バルブ32およびバルブ34は、混合チャンバ366において動作する2つのプランジャとして実装されてもよい。 バルブユニットは1つから3つのセンサを備えてもよい。 バルブユニットは、温度センサの他に、様々なセンサを備えてもよい。 これらのセンサは、圧力センサ、水流速センサ、その他のセンサを含み得る。 好適な実施形態においては、マイクロバルブユニットは、冷水流入および温水流入を制御するために、バルブ32およびバルブ34を備える(図10および図14参照)。

    好適には、図10および図14におけるユニットはバルブ36を備えず、バルブ36は流出ユニットに取り付けられる。 好適には、ユニットは、例えば、バッテリー式蛇口、壁取付式蛇口、または台付き蛇口等の既存の蛇口インフラストラクチャに適合するために、標準径を有する。

    図26はマイクロバルブの好適な実施形態の2つの断面長手方向図を示し、さらに冷水吸水口31、温水吸水口33、および水流出口35を詳細に示す。 温水バルブ34は完全閉止状態で示され、冷水バルブ32は完全開放状態で示される。 温度センサ452は、装置の流出口に取り付けられてもよい。

    装置は、プランジャ手段327および347と、所望による伝達手段325および345を有する電気モータ324および344とを使用して、水流を制御する(図11参照)。 この構造の特徴は、混合チャンバ366に関してプランジャの使用である(図28参照)。

    図27は、バルブ構造の分解図を示す。 このバルブは、例えば、図9、図10、または図12の蛇口構造において用いられ得る。 電気モータ324は伝達手段(ギヤ)325に作用して、雌ネジ326を有する部品を回転させる。 この回転により、プランジャ327は上方に移動させられ(その結果、バルブは開放される)、または下方に移動させられる(バルブが閉止される)。 冷水流出口31(この例においては、温水に対しても同一構造が実装されてもよい)および混合チャンバ366に向かうバルブ流出口316も示される(図28参照)。

    電気モータ324は、時間に対するVmのグラフに例示するように、パルス活性化されてもよい。 電圧のデューティサイクルは変化し得る。 極性は、運動方向を逆転させるために反転されてもよい。 他の実施形態においては、ステッピングモータが用いられてもよい。 モータ324およびギヤ327の間のギヤ比は、プランジャ327を動かすための機械エネルギーが最小になるよう、構成されてもよい。 グラフに示すように、最高性能をもたらす最適ギヤ比が存在し得、そのギヤ比においては、吸水口31における水圧を考慮に入れて、電源インピーダンスおよび負荷の間に最適な一致が存在する。

    本実施形態に関する生じうる問題は吸水口31における水圧であり、この水圧はプランジャ327の下方運動に対抗する。 可能なソリューションは、プランジャ327を下方に押下して水圧の力に対抗するよう、負荷が加えられたバネである。 すると、モータ324は、プランジャ327を上方または下方に移動させるに当たり、2つの力の差異に相当する力(より小さい力の値)のみを提供するだけでよい。

    他のソリューションが図21に示され、図21においては、水が316から31に向かって逆に流れる実施形態が示される。 この場合、水圧はバルブの閉止に対抗しない。

    図28は、本マイクロバルブの好適な実施形態の機能断面図を示し、図28においては、冷水吸水口31、温水吸水口33、および水流出口35が示される。

    1つの実施形態においては、温度センサ(TS)が図示のように配置される。 すなわち、TS451は冷水吸水口31の近傍に、TS452は混合チャンバ366に、およびTS45は温水吸水口33の近傍に配置される。 これらのセンサは制御器42に接続される。 他の実施形態においては、ただ1つのセンサ452が用いられる。

    電気モータ324は、所望による伝達装置(ギヤ)325に作用して、プランジャ327を移動させ、このプランジャ327は冷水吸水口31からの冷水供給を制御する。 同様に、電気モータ344は、所望による伝達装置(ギヤ)345に作用して、プランジャ347を移動させ、このプランジャ347は温水吸水口33からの温水供給を制御する。 温水吸水口および冷水吸水口からの水は混合チャンバ366内で混合し、混合結果は所望温度の水となり、流出口35から流出する。

    流出口35への流れは、当該技術分野で既知の水流制御手段を備える手段357により制御される。 手段357は、例えばソレノイド等のアクチュエータ手段354により動かされる。 好適な実施形態においては、手段357はONまたはOFFの2つの位置のみを有する。 可能なON/OFFバルブは、膜バルブを用いてもよい。

    図29は、複数の源からの水を混合するための装置の機能断面図を示す。 例えば、ユーザは飲用水または海水の使用を所望し、次いで温水と冷水を混合することを所望することもある。 この実施形態においては、温水は配管上の高速加熱器、例えば瞬間ガス加熱装置等を使用してもよい。 例えば、プランジャ3272およびプランジャ3472が混合チャンバ3662への液体流入を制御する状態の、海水(冷水)吸水口318および(温水)吸水口338と、流体が混合チャンバ3663で混合される状態の、プランジャおよび3474を有する第3ユニット。 図示するように、流出流は装置の流出口におけるプランジャ3476を用いて制御され得る。

    図30は本マイクロバルブのさらに他の実施形態の2つの断面長手方向図であり、冷水吸入口31および温水吸水口33が示されている。 水が水吸水口35を通ってユーザに供されると温水が冷水と混合される混合チャンバ336も図示されている。 この図面においては、温水バルブプランジャ347は完全閉止状態で示され、冷水バルブプランジャ327は完全開放状態で示される。 それぞれ温水吸水口、冷水吸水口、および混合チャンバのための温度センサ45、451、453も示されている。

    図31は蛇口の底面図であり、冷水吸水口31、温水吸水口33、水流出口35、および人間・機械インターフェース(HM)が示されている。

    図32は、人間・機械インターフェースの実施形態を示す。 さらに詳細には、蛇口の温水/冷水水道栓を制御するためにユニット42に使用可能な、コントロールパネルおよび表示パネルを示す。 このパネルは、温度表示器402、温水選択ボタン406、および冷水選択ボタン408を備えてもよい。 冷水が所望される場合には、ボタン406を押下すると冷水吸水バルブが開放される。 温水が所望される場合には、ボタン408を押下するとサイクル機構が作動され、次いで本開示の他の箇所に詳述した水供給機構が作動される。

    温水温度は機能選択機構410および所望によるボタンにより設定され得る。 温水温度は機能選択機構410および所望によるボタンにより設定され得る。 所用によるボタンは、「温度」、「時間」、「流れ」、その他等の異なる機能を選択するための機能選択機構410と(選択された各機能は、適切な表示器422、432、444により、それぞれ表示されてもよい)、選択した機能の値の上昇および下降(設定)を変更するために用いられる「UP」ボタン440および「DOWN」ボタン442と、所望の水使用時間を設定するためのタイマー430と、「時間」表示器432と、設定温度および/または設定時間を記憶するための記憶手段434と、2つの流出口のうち1つを選択するための流出選択ボタン452および454と、を備えてもよい。

    図33は、コントロールパネルの他の実施形態を示す。 このパネルは、温度表示器402と、準備完了表示器450と、所望の温度の水を供給するための温水選択ボタン408と、冷水を選択するための冷水選択ボタンとを備える。 停止ボタン460は、作動させると、水流を即時停止させるために用いられ得る。 プログラムボタン461、462、463、464、465、その他は、それぞれ、例えば温度を含む予めプログラムされたパラメータで水を供給する。 流速、(蛇口を自動停止するための)動作時間(所望による)、その他。 したがって、各ユーザは、各ユーザが使用し得るプログラムを用いてボタン(単数または複数)をプログラムし得る。 このようにして、蛇口は各ユーザ向けにパーソナライズされる。 プログラムエリア469は、即時供給または遅延供給するよう蛇口をプログラムするための様々なボタンを供える。 このパネルは、温度表示器402、準備完了表示器450、所望する温度の水を供給するための温水選択ボタン408、および冷水を備える。

    図34は、ロータリー式ジョイント472を有する制御レベル471を使用するコントロールパネルのさらに他の実施形態を示す。 レバーを左右に動かすことにより温度が制御される。 レバーを右に動かすと、温度が上昇する。 レバーを上下に動かすと、水流の完全閉止(下)から完全流速流(上)へと制御される。

    図70は、以下を含む、1つのプッシュボタンを用いる温水/冷水作動方法を示す図である。
    水吸収口における温水温度Thを測定する(7261)
    作動させるか? (7262)
    Th>Tdか? (7263)
    温水吸水口は十分でないか?
    流出口において水を供給する(7265)
    温水が蛇口に到達するまで循環を作動させる(7266)
    作動させるか? (7267)
    水供給を停止する(7268)
    作動させるか? (7269)

    図35は、2つのロータリー式制御を用いる、コントロールパネルのさらに他の実施形態を示す。 なお、この2つのロータリー式制御とは、温度を所望の値に設定するための温度制御ノブ473と、供給される水の流速を制御するための流れ制御ノブ474とである。 プッシュボタンがノブ474に代わって用いられてもよい。 第1タッチまたはプッシュは、循環を作動させ、第2タッチは水流を作動させてもよい。 同じノブは、より迅速な制御動作および空間コストの節約が達成されるよう、回転または押下のために用いられ得る。

    動作方法 a. ユーザは所望の温度をノブ473を用いて選択する b. システムは、温水がすでに蛇口に到達するようになるまで、水循環を作動させる c. システムは、温水が準備完了したことを知らせるよう、準備完了指示器422を設定する。
    d. 流れノブ474が時計方向に回転されると、水は流れ始める。

    制御入力474は、回転するノブであってもよく、押下するボタンであってもよい。

    図71は、流出水供給の制御方法を示す 温度を選択する(7271)
    必要である場合、循環を作動させる(7272)
    ユーザに対して準備完了状態を表示する(7273)
    所望により温水を供給する(7275)

    図36は、アパートまたは住宅に対する温水供給温度の全体的制御のためのシステムを示す。 一般に安全規格は、温水にさらされたときのみ偶然的火傷からユーザを保護するために、温水供給の温度を制限することを要求する。 温水供給温度は例えば摂氏45度等の、予め設定された温度に制限されるべきである。 図36の構造は、係る安全規格の準拠を達成するために用いられ得る。

    図36は、住宅またはアパートに供給される温水の最大温度を制限するためにシステムを示す。 タンクから供給される温水温度を、規格および/または法律により許可された安全値に制限することができる。 高流速値を示す、以下の実施形態を参照されたい。 タンク内の水自体がより高い温度に加熱され得る。 すると熱容量が増加され、供給が終了するまでにより多くの水が用いられ得る。 (もちろん、より少ないユーザが期待される場合では、経済的理由のために温度はより低くてもよい。)しかし、タンク内の水がより高い温度に加熱されると、温水にさらされた場合、ユーザが火傷を負う危険が生じる。

    本発明において採用したアプローチは、タンク21内の水をより高い温度に加熱し、それによりシステムの熱容量を増加させることである。 同時に、アパートに供給される最高水温は冷水を混合することにより制限される。 なお、温水/冷水の混合割合は、アパートに供給される温水温度が確実に安全範囲内に納まるような温度となるようになされる。

    本発明は、最高温水温度を制限するために、2つの機構を提供し得る。
    1. ボイラー近傍においては、温水に冷水を混合する。 例えば図73を参照して、以下を参考にされたい。
    2.蛇口においては、蛇口における温度センサが、信頼性の高い高速センサおよびバルブ制御ユニットを用いて、温度を制限する。

    図36に示すように、バルブ32およびバルブ34は、電気的に制御される。 バルブ32およびバルブ34は、それぞれ冷水および温水の流速を制御する。 水温は、好適には混合チャンバにおいて、温度センサ452を用いて測定される。 バルブ32およびバルブ34は、配管22におけるシステムの流出口において所望の温度が達成されるよう、制御される。 配管22は、アパートに対する温水供給である。 冷水供給配管における循環ポンプ41または温水配管における循環ポンプ416が用いられ得る。

    図37は、図36のシステムに用いられるように構成された、図36のシステムにおけるバルブ32およびバルブ34のためのバルブ構造を示す。 電気モータ324はバルブ内の水から、および温水の高温から絶縁されるべきである。 伝達手段325は雌ネジ326を有する回転部分と係合し、この回転部分はモータの回転運動をプランジャ327の直線運動に変換する。

    蛇口およびシャワーの非接触型作動機構の主要な利点は、その使用により達成される水およびエネルギーの節約である。 手動作動の蛇口およびシャワーは、要求された値に調節するには時間がかかる。 先行技術のシステムにおいては、この点は重要ではなかった。 なぜなら、温水が到達するまでにかなりの時間がかかったため、ユーザが低速制御に慣れ、受け入れていたからである。 しかし本システムにおいては、温水は迅速に供給される。 温水は準備完了状態であり、ユーザが所望したときに蛇口から流出することを待機しているのである。 したがって、ユーザは、旧式の機械的制御が水温および流速を所望の値に設定する際に遅延を有することを、より意識し、それに対する耐性が低い。

    よって、ユーザとのこのスマートなインターフェース手段は本発明において重要であり且つ本発明と共同し、所望の温度の水を求めるユーザの要求に対する迅速な応答をシステムに提供する。

    追加的な特長が存在する。 例えば、ユーザにより開放状態で放置されていた蛇口を自動閉止することにより、自動動作蛇口は水を節約し得る。 ユーザが蛇口に触れる必要がない点に衛生上の利点が存在する。 二重センサユニットを使用する非接触式の信頼性の高い手段は、将来の供給のために温水/冷水供給制御およびプログラムに有利に用いられ得る。 さらに、本発明の重要な態様は、以下に詳述する構造による、その信頼性の高い動作である。

    図38は、容量センサおよび赤外線コーンセンサを備える二重センサ手段を有する蛇口1Eを示し、赤外線コーンセンサ21Eは蛇口1Eの下方に形成される。 加えて、容量センサフィールド31が蛇口1Eの周囲に形成される。 容量センサは、現在市販されるいずれの係るセンサを用いてもよい。 両方のセンサの測定値は、蛇口の自動作動の信頼性を高めるために、相互に関連づけられる。 この実施形態における赤外線センサビームは、図3に示すように、実装がより容易であり得る。 これは、蛇口を作動させる(水をON状態にする)要求の検出に効果的であり得る。 しかし、流水がその動作に干渉する場合もあり、遮断は時間遅延手段上でリレーしてもよい。

    図39は、蛇口1の周囲の容量センサフィールド31Eおよび蛇口1Eの下方の赤外線センサ中空コーン22Eを備える二重センサ手段を有する蛇口1Eを示す。 この実施形態における赤外線センサビームは、図41および図42に示すように、実装はより困難であり得る。 これは、蛇口を作動させる(水をONまたはOFF状態にする)要求の検出に一層効果的であり得る。 その動作対する流水の干渉の程度は、より少なくなり得る。

    図40は、中央赤外線23Eセンサを有する、引出式蛇口1Eを示す。 蛇口1は、図示のように、センサ23Eの周囲に水流出穴12Eを有する。

    図41は、蛇口1Eの水流出開口部13Eを包囲する周辺赤外線センサアレイ24Eを有する引出式蛇口1Eを示す。

    図42は、周辺赤外線センサアレイを有する通常蛇口1Eを示す。 1つの実施形態において、赤外線センサアレイは、図示のように赤外線センサアレイリング25Eを用いて実装されてもよい。 リング25Eは、流出開口部13Eを取り囲むように、蛇口1Eの周囲に取り付けられてもよい。

    図43は、二重センサ自動蛇口のブロック図を示す。 このシステムは、近傍に位置するユーザが蛇口の開放(水をON状態にする)または閉止を要求することを検出するための、赤外線センサ23Eおよび容量センサ33Eを備える。 制御器41Eはセンサ信号を処理し、それにより蛇口を開放するかまたは閉止するかを判定する。 作動判定が下された場合、制御器41Eは電気機械的手段42Eを作動させ、それにより判定を具体化する。 電気機械的手段42Eは、例えば電気モータまたはソレノイド(図示せず)を備えてもよい。 直流モータ、交流モータ、またはステッピングモータが用いられてもよい。 電気機械的手段42Eは、蛇口1Eにおけるバルブ43Eを開放または閉止し、それにより、水流のために蛇口を開放または閉止する。 バルブ43Eは、ON/OFFの2つの位置を有してもよい。 または、所望の流速のために、可変式開度が可能であってもよい。

    所望による追加として、可変流速に対して、制御器41Eは所望の流速を示すプログラム可能なパラメータを記憶してもよい。 ユーザは、当該技術分野において既知のプログラム手段を用いて、例えば、制御器41Eにおける不揮発性メモリ手段を有する赤外線IR通信チャンネルを用いて、流速を変更してもよい。 係る制御器は、本開示の他の部分で詳述した高流速ユニットとともに用いられ得る。 あるいは、別個のセンサ手段が、水をON状態またはOFF状態にするため、および流速を制御するために、用いられてもよい。

    図44は、手動変更を有する二重センサ自動蛇口のブロック図である。 このシステムは、図43に示すシステムおよび関連説明と同様であるが、手動変更入力手段441Eが追加されている。 手動変更入力手段441Eは、制御器41Eに接続された1対の電気プッシュボタンONおよびOFF(図示せず)を備えてもよい。 これらのボタンの1つを押下すると対応する変更コマンドが表示され、制御器41Eはそれに応じて動作し、それにより以前の自動作動が解除される。 すなわち、バルブ43Eは、押下された手動プッシュボタンに応答して、ON状態またはOFF状態になる。 手動変更の他の実施形態がもちいられてもよい。 このように、手動変更機能は、任意の所与の状況において、蛇口における水の自動開放または自動閉止を解除するために用いられ得る。 この実施形態の利点は、その簡単且つ低価格な実装である。

    生じうる不利は、制御器41Eまたは電源49Eの故障の際には手動変更が効果を有さない点にある。 可能なソリューションは、手動バルブ等の手動変更手段を使用して、必要時におよび/または自動調節のために、水を閉止することである。 手動バルブは混合器の前に設置されてもよい。

    図45は、手動変更を有する二重センサ自動蛇口1Eの他の実施形態のブロック図である。 赤外線センサ23Eおよび容量センサ33Eからのデータは、制御器41Eに転送される。 作動判定に応じて、制御器41Eは電気モータ等の電気機械的手段42Eを作動させる。 システムは二重作動バルブ44Eを備え、この二重作動バルブ44Eは、電気機械的手段42Eにより、または手動変更入力442Eにより、開放または閉止され得る。 この場合、手動変更入力442Eはバルブ44Eに直接作用して、二重作動バルブ44Eを開放または閉止する。 この実施形態の利点は、その改善された信頼性である。 すなわち、この実施形態は、制御器41Eまたは電源49Eの故障時にも、要求に応じて動作する。

    生じうる不利は、二重バルブ44Eの構造がより複雑となる点である。 好適には、システムは手動変更表示443Eも備える。 なお、この手動変更表示443Eは、バルブ44Eから制御器41Eに接続され、そのため、制御器41Eは手動変更の通知を受けることができる。 この情報は、本開示の他の箇所で詳述したように、判定パラメータおよび作動履歴を変更するために、有利に用いられ得る。 信号443Eは、例えば、手動変更入力442Eにより作動される、バルブ44Eに設置されたマイクロスイッチを用いて生成されてもよい。

    図46は、以下に詳述する、別個のON/OFF基準を有する二重センサ自動蛇口のフローチャートである。 自動蛇口作動方法は、以下を含む。
    a. センサ入力51E(二重センサ)を読み出す。 2つのセンサ(赤外線)および容量からの信号は連続的に読み出される。
    b. 基準Aを用いてOPEN評価を算出する(52E)。 センサ測定値は、予め定められたアルゴリズムにより、および関連するパラメータに関する第1基準Aを用いて、評価される。
    c. バルブを開放するか? (53E)「Yes」なら54Eに、「No」なら55Eに行く。
    d. バルブを開放する(54E)。 電気機械装置42Eに対するコマンドが発行され、それにより水流が開放される。
    e. センサ入力55E(二重センサ)を読み取る。 2つのセンサ(赤外線センサおよび容量センサ)からの信号は連続的に読み取られる。
    f. 基準Bを用いてCLOSE評価を算出する(56E)。 センサ測定値は、予め定められたアルゴリズムにより、および異なる関連するパラメータに関する第2基準Bを用いて、評価される。
    g. バルブを閉止するか? (57E)「Yes」なら58Eに、「No」なら59Eに行く。
    h. バルブを閉止する(58E)。 電気機械装置42Eに対するコマンドが発行され、それにより、水流は閉止され、51Eに行く。
    i. タイムアウトか? (58E);「Yes」なら58Eに、「No」なら51Eに行く。

    所望によるタイムアウト機能は、最後に水流が作動された(ON状態に入った)時点からの経過時間を測定し、本日に予め定められた時間の経過後に水を閉止する。 例えば、ユーザはこのパラメータを2分または5分に設定してもよい。 この機能の利点は、節水である。 蛇口をOFF状態にし損なっても、水が無限に流れることはない。

    図47は、以下を含む、手動変更を有する適応的自動蛇口のフローチャートである。
    a. センサ(二重センサ)の入力を読み取る(61E)
    2つのセンサ(赤外線センサおよび容量センサ)からの信号は連続的に読み取られる。
    b. 基準A/Bおよびプログラム可能パラメータを用いて、OPEN/CLOSE評価を算出する(62E)センサ測定値は、予め定められたアルゴリズムにより、および異なる関連するパラメータに関する別個の基準AまたはBを用いて、評価される。
    c. バルブを開放/閉止するか? (63E)「Yes」なら64Eに、「No」なら65E(他の実施形態においては、62E)に行く。
    d. バルブを開放/閉止する(64E)
    e. 手動変更を加える? (65E)「Yes」なら66Eに、「No」なら61Eに行く。
    注意点:手動変更は、この方法の実施中の任意の時間に、非同期的に作動されてもよい。
    f. バルブ作動を変更する(66E);開放/閉止パラメータを更新する。
    61Eに行く。

    蛇口作動方法に関する注意点:
    1. バルブの開放および閉止は、対称的または非対称的な基準およびパラメータを使用してもよい。
    2.異なるパラメータが、バルブの開放および閉止のために用いられてもよい。 水流自体が環境および/またはセンサ測定値を変化させ得る。 この効果も考慮に入れるべきである。 係る効果を測定および/または評価および/または推定し、上述の方法を実施する際に係る効果を考慮に入れることは可能である。
    3. 異なる基準が、バルブの開放および閉止のために用いられてもよい。 例えば、バルブの開放が赤外線センサおよび容量センサの両方の作動を要求し、バルブの閉止が2つのセンサのうちの1つのみの作動を要求してもよい。

    パラメータ更新方法 a. 数学的アルゴリズムが、複数の事件/事象に対するセンサ測定値に適用されてもよい。 各事象に対して、修正(ON状態もしくはOFF状態に作動するか、または無作動か)も記憶される。 修正結果(CR:Correct Result)は、ステップ65(図47)以降の出力、またはモジュール78E(図48)以降の出力であり、ユーザの手動変更コマンドも含む。
    b. 最適アルゴリズムが実施されると、それにより、事象の全体に対する判定に最も適するように、作動パラメータまたは閾値は修正結果へと変更される。
    c. 判定パラメータは、ステップ(b)で見出された最適パラメータを含むよう、更新される。
    d. ステップa〜ステップcが繰り返されると、システムが特定環境の経験を収集するにつれて、自動蛇口の判定パラメータが改善される(各家庭、および家庭における各場所により、自動蛇口に対する判定パラメータが異なったセットとなり得る)。

    図48は、手動変更を有する適応自動蛇口のデータフローチャートである。
    a. 容量センサ入力70Eおよび赤外線センサ入力71Eからのデータは、蛇口73Eを開放/閉止するための判定に転送される。
    b. 判定モジュール73Eは、センサ評価パラメータ表72Eも考慮に入れる。
    c. 判定モジュール73Eからの出力は、蛇口作動履歴表74Eからのデータとともに、蛇口モジュール75Eを開放/閉止するための更新判定に転送される。
    d. モジュール75Eからの結果は、作動蛇口(開放/閉止)76Eモジュールにおいて用いられる。
    e. モジュール76Eからの出力は、パラメータ更新78Eモジュールにおいて、手動変更77Eコマンドを用いて処理される。 パラメータ更新78Eは、必要である場合、パラメータ表72Eおよび履歴表74Eにおける更新を作動させる。
    f. このように、手動変更があった場合、これは、当該の作動パラメータが不適切であり修正されるべきことをシステムに対する指示となる。 例えば、センサの内の1つ(または両方)の判定閾値が増加または減少されるべきである。 または、他のセンサよりも1つのセンサに対して、より高い重要度が与えられる(相対的重みを増加させる)べきである。
    g. 履歴表74Eは時間/日付モジュール79Eからのデータを含んでもよい。 このデータは、蛇口の使用パターンを判定するために用いられてもよい。 システムはユーザの習癖を学習し、これらの学習済み習癖に基づいて作動判定を改善する。 例えば、ユーザは夜22時に歯を磨くとする。 この情報は、数回発生した確実な習癖として、履歴表74Eに記憶される。 次いで、システムは、たとえセンサデータがあまり確実ではなく、または通常の判定閾値より低い値であったとしても、毎夜その時間付近において蛇口を作動させる。

    所望により、上記のシステムおよび方法は、水温制御にも用いられ得る。 ユーザは、バルブの開放および閉止の両方、および供給水の温度決定を実行するにあたって、この自動制御手段に依存することができる。 例えば、2つの出力、すなわち冷水に対する出力および温水に対する出力、が利用可能であるとする。 ユーザはこれらの出力のうち1つを作動させることを選択してもよい。 他の実施形態においては、別個の制御手段を用いることにより、水供給の開放/閉止および水温が制御されてもよい。

    図49は、容量センサ(電場31Eを有する)および赤外線コーンセンサ(赤外線センサコーン21Eを有する)を備える二重センサを有するシャワー装置18Eを示す。 赤外線センサおよび容量センサの指向性は、そこでシャワーを浴びる人の存在を最良に検出するよう、調節されるとよい。

    図50は、シャワー装置18の周囲における容量センサフィールド31Eとシャワー18Eの下方にある赤外線センサ中空コーン22Eとを備える二重センサを有するシャワー装置18Eを示す。 この実施形態における赤外線センサビームは、図41および図42に示すように、実装はより困難であり得る。 これは、蛇口を作動させる(水をONまたはOFF状態にする)要求の検出に効果的であり得る。 その動作対する流水の干渉の程度は、より少なくなり得る。

    図51は、容量センサ331および332と、赤外線コーンセンサ231Eおよび232Eを備える複数センサ手段を有するシャワーシステムを示す。 これらのセンサは、確実に大人および小人の存在を検出するために、様々な場所に配置されてもよい。 手動変更制御441Eは、人がシャワーを浴びている間に必要に応じて水をON状態またはOFF状態にするために用いられ得る。

    自動シャワー作動方法

    図52は、以下を含む、個別のON/OFF基準および手動変更を有する二重/複数センサ蛇口のフローチャートである。
    a. センサ入力を読み取る(511E)
    (二重または複数センサ)
    2つのセンサ(赤外線センサおよび容量センサ)からの信号は連続的に読み取られる。
    b. 基準Aを用いてOPEN評価を算出する(521E)
    センサ測定値は予め定められたアルゴリズムにより、および関連するパラメータに関する第1基準Aを用いて、評価され得る。
    c. バルブを開放するか? (53E)
    「Yes」なら54Eに、「No」ならc2Eに行く。
    c2. バルブを開くか(手動コマンド)? (532E)
    「Yes」なら54Eに、「No」なら55Eに行く。
    d. バルブを開放する(54E)。 電気機械装置42Eに対するコマンドが発行され、それにより水流が開放される。
    e. センサ(二重センサ)入力を読み出す(55E)。 2つのセンサ(赤外線センサおよび容量センサ)からの信号は連続的に読み出される。
    f. 基準Bを用いてCLOSE評価を算出する(56E)
    センサ測定値は予め定められたアルゴリズムにより、および異なる関連するパラメータに関する第2基準Bを用いて、評価され得る。
    g. バルブを閉止するか? (57E)「Yes」なら58Eに、「No」ならhに行く。
    h. バルブを閉止する(58E)。 電気機械装置42Eに対するコマンドが発行され、それにより、水流は閉止され、51Eに行く。
    i. タイムアウトか? (59E)「Yes」なら58Eに、「No」ならi2に行く。
    所望によるタイムアウト機能は、水流が作動された(ON状態に入った)時点からの経過時間を測定し、予め定められた時間遅延の経過後に水を閉止する。 例えば、ユーザはこのパラメータを2分または5分に設定してもよい。
    i2. バルブを閉めるか(手動コマンド)? (592E)
    「Yes」なら58Eに、「No」なら59Eに行く。

    他の実施形態においては、蛇口をON状態またはOFF状態にするための判定をさらに改善するために、より多くのセンサが用いられてもよい。

    図53は、温水表示を有するユーザインターフェース方法を示す 初期設定(601)
    規定値温度、流速、水質、または水供給を開始するための作動時間は? (602)
    温水HWは必要か?
    システムは、ユーザ(温水を要求するユーザ)の蛇口における温水温度が低すぎるかどうかも確認する。 すでに当該蛇口においては、おそらくは以前の作動から、温水が利用可能である可能性もある。 その場合、循環はまったく必要ではない場合もある。
    水循環を実行する(603)
    水温は低すぎるか? (60F)タンク内の水温が低すぎる場合、循環を実施しても無益である。 したがって、このステップは省略される。
    循環開始後すぐ(2秒ほど)で、制御ユニットは、温水がしばらくの後に所望の場所に到達するよう、ボイラー内に温水が実際に存在するかどうか確認する。 ボイラー内に温水が存在しない場合、循環は無益であり、実施の必要はない。
    むしろ、ユーザに対して、残念ながら温水が現在利用不可能であるという情報が伝えられる。 これにより、水およびエネルギーは節約され得、ユーザは状況を考慮して、不愉快を感じる程度がより低く保たれ得る。
    流出バルブを開放する(605G)
    要求された温度に達したか? (604)
    循環を停止する(605)
    流出水バルブを開放する 流速コマンドはあるか? (606)
    これ以後の制御方法は、本開示の他の箇所における詳述と同様である。 例えば、図6および関連する説明を参照されたい。

    図59は、ボイラー内に残留する温水の量を推定するための方法を示す。
    時間に対する流出口における温度を測定する(7150)
    外挿を用いてHW停止までの時間を算出する(7153)
    流速も用いてHW量を算出する(7155)
    計算のために線形/非線形モデルを選択する(7157)
    変動する流速に対する結果を標準化する(7158)
    複数ユーザ環境において、HW停止までのHW量/時間を算出する(7159)

    図72は、本発明の2つの態様を示す、本水制御システムのブロック図である。
    1. 住宅内における無線接続されたシステム 2. 診断および監視のために、遠隔センターを使用するサービス 上記の特徴は、別個にまたは共に、本発明の他の態様とともに用いられてもよい。

    このシステムは、本出願の他の箇所で詳述したように、部品41、部品42、および部品3を備える。 加えて、住宅内の無線接続(7281)と、遠隔センターに対する無線接続(7282)と、遠隔センターに対する有線接続(7284)例えばインターネットとを備える。

    本発明の利点は、とりわけ、以下を含む。
    1. 住宅内における無線接続されたシステム *システムの設置が容易、高速、低コストである。 無線設置は必要ではない。
    *無線リンクは、コマンド転送および情報、データ、様々な信号の転送に用いられ得る。
    *特定用プレアンブルを用いることにより、複数ユーザ環境において、各家庭またはアパートの信号を特定し、混信を防ぐことが可能である。
    2. 診断および監視のために、遠隔センターを使用するサービス *システム動作は、例えば好適な複数ユーザ監視プログラムを実行するコンピュータを用いて、保守センターから監視され得る。
    *バルブおよび様々な他の装置は、保守目的に要求される場合、保守センターから作動され得る。
    *故障は即時検出および場所が特定され得る。 保守職員は、問題点の修正のために派遣され得る。 必要であるなら、保守職員は、故障箇所の特性に応じて必要な置換用部品および/または試験設備をすでに携えて現場に至ることができる。

    これより、より効果的、より迅速、且つより低コストな保守サポートを達成することが可能である。 係るサポートは、人々が、従来のローテク技術を用いて故障の検出および位置特定がより困難となり得る場においてスマート且つ高度な技術システムを使用する場合、重要となる。

    図73は、例えば、図2の温水/冷水に関して用いられ得る温水/冷水本管サブシステムを示す。 ここの追加は、住宅またはアパートへの温水温度を、規格により強制的に要求される温度に制限することにより、火傷から保護するための手段を含む。 一体型制御ユニットは、水ボイラー21の近傍に設置され得る全部が1つの筐体におさまった、制御器49、通信手段、循環ポンプ41、および所望によるバルブ7293ならびに7294、所望による温度センサ7291、7292、ならびに7295を備え得る。

    システムは、配管22を通してユーザに提供される温水温度を以下の構造を用いて制限する。 循環ポンプ41は、この実施形態においては、ボイラー21からの温水流出口において設置される。 温度センサ(TS)7291、7292、および7295は、それぞれいくつかの重要地点、すなわち図示のようにボイラーへの吸水口、ボイラーからの流出口、およびアパートへの温水供給口において、水温を測定する。

    測定された温度に応じて、およびアパートに供給された温水温度を制限するために、制御器またはコンピュータ49は、コンピュータ制御されるバルブ7293および7294を制御する。 これは、住宅に供給される温水温度を、関連規格により許可された温度に制限するために、有利に用いられ得る。 好適には、バルブ7293および7294は、高流速および広いダイナミックレンジの能力を有する。 係るバルブが以下に詳述される。

    図73のシステムの用途は、局所的循環を実施することにより、ボイラー21内の温水量を測定または推定することである。 この効果を達成するために、バルブ7293および7294は開放され、循環ポンプ41は作動される。 それにより、水はボイラー21に直接戻される(温水流出口からポンプ41へ、次いで、バルブ7294およびバルブ7293、次いで冷水吸水口を通ってボイラー21へと)。 水温はこのプロセスの間に測定される。 ポンプ41に設定された流速がわかると、温度プロファイル(時間に対する測定温度)を用いて、ボイラー21内の温水量を計算することができ得る。

    このシステムおよび方法において生じうる問題は、上述の循環および測定動作の間、1つまたは複数のユーザが温水の使用を所望することである。 その場合、ボイラーから出た温水の一部が循環されて戻らず、これらのユーザに供給されることである。 可能なソリューションは、流量計7297を用いて、ボイラーから出る温水量を測定することである。 それにより、ボイラー内の温水量は、このデータを考慮に入れることにより、計算または推定可能である。

    図74A〜図74Cは、蛇口筐体30R内に2つのプランジャを有する大流量・高ダイナミックレンジバルブ装置を示す。 水が上方に流れ、2つの可動プランジャ11Rおよび12Rは、水流エリアのサイズを制御する。 水流開放エリアを変更することにより、提供される水の流速が制御される。

    図74Aは、バルブが閉止された状態における高速流バルブ装置(すなわち、蛇口用)を示す。 ここでは、2つのプランジャが水流をブロックしている。 小流量プランジャ11Rは、バー15Rを吸水口に向かって(図示の図面においては下方に)移動させることにより、開放される。 それにより、図74Bに示すように、水は流れることができるようになる。 小流量プランジャ11Rを斬進的に移動させる結果、2つのプランジャの間の開放エリアのサイズの小ささにより、小流量流の供給は制御され得る。 バー15Rが、図74Cに示すように、吸水口に向かって(図示の図面においては下方に)さらに移動されると、大流量(HF)プランジャ12Rが移動する結果、より大きい開放エリアが形成される。 止め具16Rは、HFプランジャ12Rが吸水口から(図面における上方に)移動してしまうことを防ぐ。 このようにバー15Rを下方に移動させることにより、HFプランジャと蛇口筐体との間の開放エリアはより大きくなり、水の大量供給が制御される。

    図75は、バルブ装置により液体流速を制御することを示す。 液体流速72Rは、開度71Rにより決定される液体流エリアの関数である。 例えば、図1A〜図1Cで説明した実施形態と等価な実施形態においては、LFプランジャのみが動いた小開放エリア73Rに対して、水流供給は小さく設定される。 HFプランジャが74Rに動いた後、開放エリアはより大きくなり、水供給流はより大きく設定され得る。 このように、2つのプランジャを有する大流量蛇口バルブを用いることにより、制御された流れのダイナミックレンジは、小流量流73Rレンジおよび大流量流74Rレンジの両方に対して、効果的に制御され得る。

    加えて、例えば3つ、4つ、または5つ等の、3つ以上のレンジを用いることが可能となる。 これは、例えば、蛇口筐体内で入れ子状に、それぞれ3つ、4つ、または5つのプランジャを用いることにより実装され得る。 開角度71Rは例えば、電気ステッピングモータにより、決定され得る。 図75におけるグラフの追加可能なレンジのそれぞれにおいて、それぞれがバー(またはモータ等)の動きの関数としてより大きい流れエリアの差異を制御する追加のプランジャを使用する結果、傾斜はより大きくなる。

    図76はバルブシステムの分解側面図である。 この装置は、温水および冷水の比率を、ならびに特定種類の配管または噴出口に適用し得る流出口24Rから提供される全ての水供給を効果的に制御するために、2つのプランジャ1Rを備える(1つが他方の前方に存在する)。 各プランジャに対して1つある、2つの吸水口20Rは、温水および冷水を提供する。 プランジャ1Rは、各吸水口20Rから流入した水量を制御するために、蛇口筐体30R内で垂直方向に摺動し得る。 ドエル41Rおよび42Rは、配管部品を蛇口筐体に接続して固定する。 ステッピングモータまたは直流モータ等の2つの電気モータ35Rおよび36Rは、ギヤ33Rによりプランジャのそれぞれを制御する。 ギヤ33Rは、ウォーム歯車ケーシング32Rおよび摺動子ケーシング31R内にそれぞれ配置されたウォーム歯車および摺動子に接続される。 各プランジャに対して、1対のウォーム歯車および1対の摺動子が存在する。 カバー37Rがプランジャ装置を包囲および保護し続ける。 温度センサ38Rは、流出水温を測定するために、流出口24Rの近傍において蛇口筐体と一体化されている。 温度測定値は、それにしたがってモータを制御し、水温を電気制御器により設定するために、温度センサ配線39Rを通して提供される。

    図77はバルブシステムの分解正面図である。 2つのプランジャは、プランジャをモータに接続する、そのマッチング機構がその上方にある状態で、互いに隣接して配置される。 プランジャのそれぞれは、提供される水供給を設定するために、異なる高さに配置され得る。 この装置は、好適には、それぞれの位置を設定する1つの制御器に対して、対称的である。

    図78は、プランジャ装置の分解実物大図を示す。 この装置は2つの近接するモータ35Rおよび36Rを備え、これらのモータはそれぞれ、互いに対して重ね上げられたギヤ33R、ウォーム歯車、および摺動子を介して、これらプランジャ1Rのうちの1つを制御する。 プランジャ1Rは対称的であり、それぞれ、蛇口筐体30Rの1つの筐体21Rおよび22R内に配置される。

    図79は、提供された温水および冷水が、温度センサ38Rにより水温を効果的に測定するために、混合チャンバ50R内で混合される様子を示す。 温度測定値は、配線39Rから制御器51Rへと提供される。 この温度測定値は、プランジャ1Rを動かし、それにより水温および/または水供給率を変化させるための、モータおよび/またはギヤ33Rを制御することができる。 混合チャンバ50Rと流出配管または噴出口24Rとの嵌合は、異なる直径であってもよい。 これにより、提供された温水および冷水の混合が効果的になされ得る。 制御器51Rは電子回路、チップ、マイクロ制御器、および/または他の任意の論理を備えてもよい。 制御器は外部ソースから、供給水の量および温度等を求めるコマンドを受信し、エンジンを制御し、これらの要求に従うために温度を読み取る。

    図80は、バルブシステムの断面背面図を示す。 提供された温水および冷水は、混合チャンバ50Rに流入する。 筐体21Rおよび22Rの内側上部は、プランジャ1Rと適合するよう、コーン形状となっていてもよい。 プランジャ1Rが、例えば筐体22R内で上部に位置すると、吸水口はシールされ、水はまったく流入することができない。 プランジャ1Rが、例えば筐体21R内でより低い位置にあると、吸水口は斬進的に開放され、より多くの水が流れ得る。

    モータまたはギヤの回転運動は、回転してネジ山により摺動子61Rを上方および下方に移動させるウォーム歯車60Rにより、垂直運動に変換される。 それぞれの摺動子はプランジャ1Rのバー15Rの1つに接続される。 したがって、例えば、右のウォーム歯車60Rが第1方向に回転されると、右の摺動子は右のプランジャとともに下方に動かされ、逆の場合も同様である。 同じことが、左のウォーム歯車にも当てはまる。 このように各プランジャの垂直位置は、そのモータにより、設定および固定される。 水中に浸されたまたは水と接触する様々な部品は、Oリングを用いて、分離され得る。

    図81は、バルブシステム2Rの実物大図を示す。 この装置は、好適には完全に閉止される。 1つの実施形態においては、水は下方に配置された流出口から提供され、垂直流出口24Rにより提供される。 この装置の他の実施形態は、流出口が他の角度で、すなわち他の方向に向くよう、実装されてもよい。 噴出口は直接接続され得る。 それにより、大きいダイナミックレンジの供給率を有する正確な温度の水供給を提供することができる。 この装置は、外部ソースにより水流および温度を選択するために、ソケット(図示せず)等を介して、および制御ソースへの同様のまたは追加的ソケット等を介して、電源に接続されるべきである。

    図82はバルブシステムの断面正面図を示す。 Oリング26Rは、水を分離するために、配管20Rと、嵌合する筐体21Rおよび22Rとの間に配置される。

    図83はプランジャの実物大図を示す。 プランジャ1は、小流量(LF)プランジャ11Rと、大流量(HF)プランジャ12Rとを備える。 HFプランジャ内に配置されたLFプランジャは、バー15Rを備える。 LFプランジャが上方に引かれると、2つのプランジャ間のエリアはシールされ、水はその間をまったく流れることができない。 LFプランジャは、下方に動くと2つのプランジャ間のエリアがより大きくなりそれにより上方への液体流が増加するような、形状を有する。

    一定のレンジに到達すると、プランジャおよびHFプランジャの形状および設定に基づいて、HFプランジャはLFプランジャおよびバー15Rとともに下方に動かされる。 それにより、追加的な流れエリアがHFプランジャと、プランジャを包囲する蛇口筐体との間で開放される。 このように、蛇口筐体は、プランジャが下方に動くにつれて、プランジャによるブロックがより少ない開放エリアが大きくなり、それに応じて、流速もより高くなることが可能となるよう、底にいくにしたがい大きくなる形状を有する。 蛇口筐体は、HFプランジャの形状と合致するように、コーン形状のように、上方にいくにしたがって狭くなっている。 その結果、HFプランジャが上部に位置するとき、液体がブロックされ、HFプランジャが下方に動くにしたがって、より高い供給率での流体供給が可能となる。

    LFプランジャは、図示のように4つの対称的なブレード等の、ブレード17Rを備えてもよい。 それにより、LFプランジャがバー15Rにより上方に引き上げられるにつれて、LFプランジャは、HFプランジャへと垂直に動くことができる。 HFプランジャも同様に、HFプランジャを蛇口筐体内で垂直方向に安定させるために、ブレード18Rを備えてもよい。 止め具16Rは、バーが下方に動かされるとバーによりHFプランジャが引かれるような位置に設定される。 プランジャおよび/または蛇口筐体は、バー15Rの動きの関数として水供給が斬進的に増加することを可能にする、他の任意の形状を有してもよい。 これは、図75に関するグラフと同様である。 ここでは、水流は各レンジにおいて線形である。 または、プランジャのより小さい動きにより、より多くの液体が流入することを可能にする等の、他の任意の形状であってもよい。 蛇口筐体は、プランジャが嵌る上部を除いて、全長にわたって一定の内径を有してもよい。

    図84は、コネクタ19Rを有するバー15Rに接続されたLFプランジャ11Rを示す。 LFプランジャは、LFプランジャが上方位置にあるときにLFプランジャおよびHプランジャの間で水を分離するために、Oリング13Rを備える。 HFプランジャ12Rは、HFプランジャが上方位置にあるときにHFプランジャおよび蛇口筐体の間で水を分離するために、Oリング14Rを備える。 HFプランジャは、上部に凹陥部を有する形状を有してもよい。 なお、バー15Rが下方に移動すると、バー15はこの凹陥部に嵌り得る。 これは、バーがHFプランジャへとよりよく固定されること、およびHFプランジャがそのブレード18Rにより蛇口筐体によりよく固定されることの両方を可能にする。 水がその周囲を流れ、流れエリアの多くの部分を補足しないよう、バー15RがC+I形状であるため、またはプレート(上面図から見て)であるため、水は2つのプランジャ間で流れ続け得る。 この図面において、LFプランジャは(HFプランジャおよびバーとともに)上方位置において示される。 したがって、流れは不可能である。

    図85はプランジャの断面側面図を示す。 この図面おいて、LFプランジャは、下方位置において示される。 したがって、LFプランジャ11RおよびHFプランジャ12Rの間で、流れが可能である。 加えて、バーはHFプランジャ12Rを下方に動かし得、次いで追加的な流れがHFプランジャ12Rおよび蛇口筐体の間で形成される。 バー15RはHFプランジャ内でその上部凹陥部において固定される。 この実施形態は、小流量および大流量の両方に適し、且つ1つのバーの垂直運動により制御され得る、効果的な蛇口の実装を可能にする。

    図86は、外部制御器81Rを有する大流量バルブシステムのブロック図である。 大流量蛇口バルブ組立体80Rは、本明細書において前述した大流量蛇口バルブと同様であり得、および/または、説明したプランジャを用いる等により、大流量および小流量の両方に適した2つの大流量蛇口82Rを備え得る。 しかし、この大流量蛇口バルブ組立体80Rは、内部に制御器を備える必要はない。 これは、コスト削減につながり得、実装をさらに簡略化し得る。 蛇口組立体80Rは、温水用および冷水用の2つの吸水口83Rと、設定に基づいて水を提供する流出口87Rと、配線とを有する。 蛇口82Rのそれぞれは、配線93Rまたは94Rにより制御される別個のモータにより制御されてもよい。 温度センサ86RはADCを備えてもよく、配線25Rを介して制御器81Rに水温のデジタル測定値またはアナログ測定値を提供する。

    制御器81Rはコマンドを受信し、または、1つまたは複数のハンドルの機械的設定を読み取ってもよい。 例えば、制御器81Rは、所望する水温91Rに関する、および水供給速度92Rに関するコマンドを、配線を介して受信してもよい。 制御器81Rはマイクロ制御器を備えてもよく、および/または、任意の回路、その他を用いて実装されてもよい。 制御器は、コマンド、測定値、および現在の蛇口状況を保存するための、デジタルメモリも備えてよい。

    図87は、外部制御器81Rを有する大流量バルブシステムのブロック図である。 この実施形態において、制御器81Rは図86で説明した制御器と同様であってもよいが、制御器81Rは2つ以上の蛇口バルブ組立体80Rをサポートしてもよい。 大流量蛇口バルブ組立体80R内の蛇口82Rのそれぞれは、冷水配管97Rおよび温水配管98Rにそれぞれ接続されてもよい。

    制御器81Rはコマンドを受信し、または、1つまたは複数のハンドルの機械的設定を読み取ってもよい。 例えば、制御器81Rは、所望する水温91Rに関する、および水供給速度92Rに関するコマンドを、配線を介して受信してもよい。 制御器81Rはマイクロ制御器を備えてもよく、および/または、任意の回路、その他を用いて実装されてもよい。 制御器は、コマンド、測定値、および現在の蛇口状況を保存するための、デジタルメモリも備えてよい。 制御器はデジタルコマンドおよび/またはアナログコマンドを受信し、または水温のデジタル測定値および/またはアナログ測定値を読み取ってもよい。 制御器は、各蛇口を別個に読み込み、制御するために、多重化手段を有してもよく、または、同時に並行的に各蛇口を制御してもよい。 配線91R〜95Rのそれぞれは、ワイヤのバスの別個の配線であってもよい。 このように、すべての入力および/または出力コマンドは、接続を簡略化するために、1つまたは複数の共通バスを介して提供されてもよい。

    上記の説明は単に例示であること、考案され得、必要な変更を加え得る、本発明の様々な実施形態が存在すること、上述の実施形態において説明した特徴、本明細書に説明していない特徴は、別個に、または任意の好適な組み合わせで用いられ得ること、および本発明は、必ずしも上述していない実施形態にしたがって、考案され得ることを理解すべきである。

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