Cogeneration apparatus

申请号 JP2010259183 申请日 2010-11-19 公开(公告)号 JP2012112249A 公开(公告)日 2012-06-14
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 TAKITA YOSHIHARU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a cogeneration apparatus that can be disposed near an outside wall of a house or the like.SOLUTION: The cogeneration apparatus 10 includes an electrical generator driven by an engine and a heat exchanger using waste heat of the engine as a heat source, both housed in a cogeneration case 11, and further includes internal fuel piping for externally supplying fuel to the engine and power wiring for supplying electrical power generated by the electrical generator to the outside. The cogeneration case 11 includes a substantially V-shaped lead-out part 39 capable of leading the fuel piping unit and the power wiring unit to the outside of the cogeneration case 11.
权利要求
  • 原動機と、前記原動機により駆動される発電機と、前記原動機の廃熱を熱源として利用する熱交換器とを筐体内に収容し、前記原動機に外部より燃料を供給する燃料配管と、前記発電機により発電された電力を外部に供給するように前記筐体内の機器を前記筐体外に接続する配線とを備えたコージェネレーション装置において、
    前記筐体は、
    前記燃料配管、前記配線のなかから選択したものを前記筐体の外部に導出可能な略V字状の導出部を備えたことを特徴とするコージェネレーション装置。
  • 前記導出部は、
    前記筐体の壁面に対して前記筐体内に向けて凹状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のコージェネレーション装置。
  • 前記導出部は、
    前記筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成されたことを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション装置。
  • 前記導出部は、
    前記筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成されたことを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション装置。
  • 前記導出部は、
    前記筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成された第1導出部と、
    前記筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成された第2導出部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション装置。
  • 前記導出部は、
    前記筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成された状態と、
    前記筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成された状態と、
    に選択可能としたことを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション装置。
  • 说明书全文

    本発明は、原動機に燃料配管で外部より燃料を供給し、原動機で発電機を駆動して電を発電し、発電機で発電した電力を電力配線で外部に供給するコージェネレーション装置に関する。

    コージェネレーション装置として、筐体内に原動機(ガスエンジン)、発電機、熱交換器などが収納されたものがある。 コージェネレーション装置によれば、ガスエンジンで発電機を駆動して電力を発電し、ガスエンジンの廃熱(排熱)を利用して熱交換器で温を生成し、温水の熱を暖房などに用いることが可能である。

    このコージェネレーション装置は、例えば、燃料配管、給水配管、温水配管や電力配線などが筐体から略鉛直に引き出され、例えば家屋の外壁に沿って配置されている。
    燃料配管は筐体内のガスエンジンにガス燃料を外部から供給する配管であり、給水配管は熱交換器に水を供給する配管である。
    また、温水配管は熱交換器で生成した温水を外部に導き出す配管であり、電力配線は発電機により発電された電力を外部に供給する配線である(例えば、特許文献1参照。)。

    特開2007−139291号公報

    ここで、筐体から外部に引き出された配管や配線の最小曲げ半径が決められている。 このため、筐体から略鉛直に外部に引き出された配管や配線が、例えば家屋の外壁に沿わせて配置するためには、コージェネレーション装置を家屋の外壁からある程度大きく離して配設する必要がある。

    本発明は、コージェネレーション装置を家屋の外壁などに近づけて配設することができるコージェネレーション装置を提供することを課題とする。

    請求項1に係る発明は、原動機と、前記原動機により駆動される発電機と、前記原動機の廃熱を熱源として利用する熱交換器とを筐体内に収容し、前記原動機に外部より燃料を供給する燃料配管と、前記発電機により発電された電力を外部に供給するように前記筐体内の機器を前記筐体外に接続する配線とを備えたコージェネレーション装置において、前記筐体は、前記燃料配管、前記配線のなかから選択したものを前記筐体の外部に導出可能な略V字状の導出部を備えたことを特徴とする。

    請求項2は、前記導出部は、前記筐体の壁面に対して前記筐体内に向けて凹状に形成されたことを特徴とする。

    請求項3は、前記導出部は、前記筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成されたことを特徴とする。

    請求項4は、前記導出部は、前記筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成されたことを特徴とする。

    請求項5は、前記導出部は、前記筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成された第1導出部と、前記筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成された第2導出部と、を有することを特徴とする。

    請求項6は、前記導出部は、前記筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成された状態と、前記筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成された状態と、に選択可能としたことを特徴とする。

    請求項1に係る発明では、筐体に略V字状の導出部を備え、導出部から燃料配管、配線のなかから選択したものを筐体の外部に導出可能とした。 導出部を略V字状に形成することで、導出部を筐体の壁面に対して傾斜させることができる。
    よって、導出部から燃料配管や配線を筐体の外部に導出することで、燃料配管や配線を筐体に対して傾斜させた状態に配置できる。

    燃料配管や配線を筐体に対して傾斜させた状態に配置することで、燃料配管や配線を筐体に近づけて配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置の設置自由度を高めることができるので、コージェネレーション装置を家屋の外壁などに近づけて配設することができる。

    請求項2に係る発明では、略V字状の導出部を筐体内に向けて凹状に形成することで、導出部を筐体の壁面に対して内側に凹ませることができる。
    このように、導出部を筐体の壁面に対して内側に凹ませることで、燃料配管や配線を筐体側に一層近づけて配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置の設置自由度をさらに高めることができる。

    請求項3に係る発明では、導出部を平面視において略V字状に形成した。
    これにより、筐体の壁面に対して燃料配管や配線を左右方向に傾斜させた状態に配置することができる。

    請求項4に係る発明では、導出部を側面視において略V字状に形成した。
    これにより、筐体の壁面に対して燃料配管や配線を上下方向に傾斜させた状態に配置することができる。

    請求項5に係る発明では、導出部に第1導出部および第2導出部を備えた。 そして、第1導出部を、筐体を平面から見た平面視において略V字状に形成した。 また、第2導出部を、筐体を側面から見た側面視において略V字状に形成した。

    このように、導出部に第1導出部および第2導出部を有することで、筐体の壁面に対して燃料配管や配線を左右方向に傾斜させた状態や、上下方向に傾斜させた状態に配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置の設置条件に対応させて燃料配管は配線の配置方向を任意に選択できるので、コージェネレーション装置の設置自由度をさらに高めることができる。

    請求項6に係る発明では、導出部を平面視において略V字状に形成した状態と、導出部を側面視において略V字状に形成した状態とに選択可能とした。
    よって、筐体の壁面に対して左右方向に傾斜させて燃料配管や配線を配置した状態と、筐体の壁面に対して上下方向に傾斜させて燃料配管や配線を配置した状態とに選択できる。
    これにより、コージェネレーション装置の設置条件に対応させて燃料配管や配線の配置方向を任意に選択できるので、コージェネレーション装置の設置自由度をさらに高めることができる。

    本発明に係るコージェネレーション装置(実施例1)を後方から見た状態を示す斜視図である。

    図1のコージェネレーション装置から外側パネルを外した状態を示す斜視図である。

    図1の3部拡大図である。

    実施例1の導出部をコージェネケースから外した状態を示す分解斜視図である。

    実施例1の導出部を示す正面図である。

    図4の導出部をコージェネケース内側から見た状態を示す斜視図である。

    図6の7−7線断面図である。

    図3の8−8線断面図である。

    図7の導出部から閉塞片を除去した例を示す斜視図である。

    実施例1の導出部に備えた第1傾斜壁に電力配線ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。

    図10の11−11線断面図である。

    実施例1の導出部に備えた第2傾斜壁に電力配線ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。

    図12の13−13線断面図である。

    実施例1の導出部に備えた第1傾斜壁および第2傾斜壁に電力配線ユニットを設けた状態を示す斜視図である。

    本発明に係るコージェネレーション装置(実施例2)の導出部を示す平面図である。

    本発明に係るコージェネレーション装置(実施例3)の導出部を示す平面図である。

    本発明に係るコージェネレーション装置(実施例4)の導出部を示す平面図である。

    実施例4の変形例を示す平面図である。

    本発明に係るコージェネレーション装置(実施例5)の導出部に燃料配管ユニットを設けた状態を示す断面図である。

    本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。 なお、図中において、「前」、「後」、「左」、「右」を「Fr」、「Rr」、「L」、「R」で示す。

    実施例1に係るコージェネレーション装置10について説明する。
    図1、図2に示すように、コージェネレーション装置10は、発電収納部12および電装収納部13に区画されたコージェネケース(筐体)11と、発電収納部12内の下部に収納されたエンジン(原動機)16と、エンジン16の本体(以下、「エンジン本体」という)17上部に設けられた発電機18と、エンジン本体17側方に設けられた熱交換器19と、電装収納部13内の下部に収納された第1制御部(制御部)21と、電装収納部13内の上部に収納された電力変換部22と、電装収納部13内に収納された内部燃料配管24とを備えた熱電併給装置である。

    さらに、コージェネレーション装置10は、発電機18により発電された電力を電力変換部22を経て外部に供給する電力配線ユニット(配線)23を備えている。
    電力配線ユニット23は、コージェネケース11の導出部39に支持されている。

    ここで、実施例では、配線として電力配線ユニット23を例示するが、配線は電力配線ユニット23に限定するものではない。
    例えば、電力配線ユニット23以外の配線として、エンジン16などを制御する制御線、コージェネケース11内の機器に信号を伝える信号線、コージェネケース11内の機器と通信をおこなう通信線などが挙げられる。

    コージェネケース11は、前パネル31、後パネル32、左サイドパネル33、右サイドパネル34およびルーフパネル35で略矩形体状に形成されている。
    このコージェネケース11内の左サイドパネル33寄りに、左サイドパネル33に沿わせて仕切壁36が設けられている。 さらに、仕切壁36の上端部36aから上仕切部38が右サイドパネル34まで延出するように設けられている。

    コージェネケース11内に仕切壁36を設けることで、コージェネケース11内の空間が発電収納部12と電装収納部13との左右の空間に区画されている。
    右側の発電収納部12は、エンジン16、発電機18および熱交換器19などが収納(配設)されている。
    左側の電装収納部13は、第1制御部21、電力変換部(インバータユニット)22および内部燃料配管24などが収納(配設)されている。

    さらに、コージェネケース11内に上仕切部38を設けることで、発電収納部12の上方に吸/排気部14の空間が区画されている。
    吸/排気部14は、エンジン16の吸気系41の一部を構成するエアクリーナ装置、ガス流量調整装置48、ミキサー(スロットル弁を含む)が収納(配設)されている。
    さらに、吸/排気部14は、エンジン16の排気系51の一部を構成するマフラー52が収納(配設)されている。 マフラー52に排気出口53が連通されている。

    仕切壁36は、発電収納部12の空きスペース(いわゆる、デッドスペース)側に後折曲部37が折り曲げられている。
    この折曲部37は、仕切壁36の後端に設けられた部位であり、後パネル(壁面)32に隣接して設けられている。
    そして、折曲部37および後パネル32で凹部55が形成されている。

    すなわち、凹部55は、後パネル32に隣接する空間であり、折曲部37および後パネル32で平面視において略三形に形成されている。
    このように、電装収納部13には、コージェネケース11の空きスペース、具体的には発電収納部12の空きスペースを利用して電装収納部13から発電収納部12側に凹ませた凹部55が形成されている。
    この凹部55に内部燃料配管24が配設されている。

    このように、コージェネケース11を発電収納部12と電装収納部13とに区画し、電装収納部13から発電収納部12側に凹ませた凹部55を形成し、この凹部55に内部燃料配管24を配設した。
    これにより、内部燃料配管24を電装収納部13に配設することができるので、内部燃料配管24内を流れるガス燃料(燃料)にエンジン16から発生した熱の影響を与えないようにできる。

    また、コージェネケース11の空きスペース(いわゆる、デッドスペース)を利用して凹部55を形成することで、凹部55を形成するための空間をコージェネケース11内に新たに確保する必要がない。
    これにより、コージェネケース11を小さく抑えることができ、コージェネレーション装置10の小型化を図ることができる。

    さらに、コージェネケース11の後パネル32に隣接させて凹部55を設け、凹部55を平面視において略三角形に形成した。
    よって、略三角形の凹部55の一辺を後パネル32の一部で兼用(形成)し、他辺を電装収納部13の仕切壁36(具体的には、折曲部37)で形成することができるので、略三角形の凹部55を形成する電装収納部13の仕切壁36を小さく抑えることができる。

    加えて、仕切壁36の折曲部37を一箇所で折り曲げるだけの簡素な構成で、略三角形の凹部55の他辺を形成することができる。
    このように、略三角形の凹部55を形成する仕切壁36の折曲部37を小さく抑え、かつ、仕切壁36の折曲部37を一箇所で折り曲げるだけの簡素な構成とすることで、コージェネレーション装置10のコスト低減を図ることができる。

    コージェネケース11の後パネル32の左端下部32a(図3参照)に導出部39が備えられている。
    導出部39は、略V字状に形成され、電力配線ユニット23をコージェネケース11の外部に導出可能な部材である。
    なお、導出部39については後で詳しく説明する。

    エンジン16は、吸気系41に設けられたエア吸気部42と、エア吸気部42の下流側に設けられたエアクリーナ装置と、エアクリーナ装置の下流側に設けられたガス流量調整装置48と、ガス流量調整装置48の下流側に設けられたミキサーと、ミキサーに含まれたスロットル弁とを備えたガスエンジンである。

    吸気系41によれば、エア吸気部42から吸い込んだエア(外気)がエアクリーナ装置に導かれ、エアクリーナ装置に導かれたエアがエアクリーナ装置で浄化され、浄化されたエアがミキサーでガス燃料と混合される。
    混合されたガス燃料がスロットル弁を経てエンジン16の燃焼室内に導入され、エンジン16が駆動する。

    発電機18は、エンジン本体17の上部に設けられ、発電機18の駆動軸がエンジン16のクランクシャフトに同軸上に連結されている。
    エンジン16で発電機18を駆動することにより、発電機18で電力(交流電力)を発電することができる。

    熱交換器19は、エンジン16の排気ガスが導かれるとともに外部から水が矢印Waの如く導かれ、排気ガスと水との間で熱交換することにより水を昇温するものである。
    このように、エンジン16の廃熱(排熱)を熱源として利用して温水を生成し、生成した温水の熱をコージェネレーション装置10の外部に矢印Hwの如く導き出して暖房などに用いることが可能である。

    第1制御部21は、仕切壁36の略下半部に設けられることで電装収納部13に配設されている。
    この第1制御部21は、例えば、漏電遮断機が例示されるが、これに限定するものではなくその他のエンジン制御機能を備えることも可能である。

    ところで、コージェネレーション装置10は、吸/排気部14の右側に第2制御部23を備えている。
    第2制御部23は、エンジン16の始動時に発電機18をスタータ機能に切り換え、エンジン16の始動後に発電機18をジェネレータ機能に切り換えるようにエンジン16を制御する機能などを備えるECUである。
    この第2制御部23は、発電収納部12以外の空間であれば設置に制限がないため、電装収納部13に配設することも可能である。

    電力変換部22は、仕切壁36の上半部に設けられることで電装収納部13に配設されている。
    電力変換部22は、発電機18で発生した交流電力を要求仕様電力に変換するインバータユニットである。

    内部燃料配管24は、左サイドパネル33近傍の支持ブラケット28にパネル側端部25aが設けられ、ガス流量調整装置48にガス流量調整側端部27aが設けられている。
    パネル側端部25aは内部燃料配管24の上流側端部であり、ガス流量調整側端部27aは内部燃料配管24の下流側端部である。
    この内部燃料配管24は、電装収納部13に収納された下水平配管部25および鉛直配管部26と、吸/排気部14に収納された上傾斜配管部27とを有する。

    下水平配管部25は、左サイドパネル33にパネル側端部25aが設けられ、パネル側端部25aから折曲部37まで略水平に延出されている。 この下水平配管部25は電装収納部13に収納されている。
    パネル側端部25aは、外部燃料配管を経てコージェネレーション装置10の外側のガス燃料供給源に連通されている。

    鉛直配管部26は、下水平配管部25の折曲部側端25bから折曲部37に沿って上方に向けて上仕切部38まで延出されている。 この鉛直配管部26は電装収納部13(具体的には、凹部55)に収納されている。

    上傾斜配管部27は、鉛直配管部26の上端26aからガス流量調整装置48まで延出され、ガス流量調整装置48にガス流量調整側端部27aが連通されている。
    ガス流量調整装置48に連通された上傾斜配管部27は吸/排気部14に収納されている。
    このように、上傾斜配管部27をガス流量調整装置48に連通することで、内部燃料配管24および外部燃料配管を介してガス流量調整装置48がガス燃料供給源に連通されている。

    よって、ガス燃料供給源のガス燃料(燃料)を外部燃料配管および内部燃料配管24を経てガス流量調整装置48に供給することができる。
    ガス流量調整装置48に供給されたガス燃料はガス流量調整装置48で流量が調整されてミキサーに導かれる。 ミキサーに導かれたガス燃料がエアクリーナ装置から導かれたエアと混合される。 ミキサーで混合されたガス燃料がスロットル弁を経てエンジン16の燃焼室内に導入される。

    図3、図4に示すように、導出部39は、後パネル32の取付開口部85に取り付けられている。 取付開口部85は、後パネル32のうちの左端下部32aに形成されている。
    この導出部39は、略矩形状に形成された外枠部91と、外枠部91内に一体に形成された導出傾斜部92とを有する。

    外枠部91は、導出傾斜部92が取付開口部85に嵌合(嵌入)された状態において、左端下部32aの表面32bに当接可能に形成されたパネル状の枠部位である。
    図5に示すように、外枠部91は、上部左角部位91aに左支え部位95が形成され、上部右角部位91bに右支え部位96が形成されている。

    左支え部位95は、上部左角部位91aから後パネル32の外側に向けて膨出され、左支え部位95の左受部位95aに左ねじ孔97が形成されている。
    右支え部位96は、上部右角部位91bから後パネル32の外側に向けて膨出され、右受部位96aに右ねじ孔98が形成されている。

    また、外枠部91は、左右の支え部位95,96間に上取付孔101が形成され、下部左角部位91cに下左取付孔102が形成され、下部右角部位91dに下右取付孔103が形成されている

    図4に示すように、導出傾斜部92を取付開口部85に嵌合させて外枠部91が後パネル32の表面32bに当接される(図8も参照)。
    この状態において、上取付孔101、下左取付孔102および下右取付孔103にビス105が挿入され、挿入されたビス105が後パネル32(左端下部32a)側にねじ結合される。
    これにより、外枠部91(すなわち、導出部39)が左端下部32aにビス105で取り付けられる。

    この状態で、左支え部位95および右支え部位96が後パネル32の表面32bから外側に向けて膨出されている。
    図3に示すように、左支え部位95の左受部位95aおよび右支え部位96の右受部位96aに吸気カバー48が設けられている。
    具体的には、左受部位95aの左ねじ孔97(図5参照)にねじ結合されたビス106や、右受部位96aの右ねじ孔98(図5参照)にねじ結合されたビス106で吸気カバー48の下端部48aが左受部位95aおよび右受部位96aに取り付けられている。

    図6、図7に示すように、外枠部91内に導出傾斜部92が一体に形成されている。
    導出傾斜部92は、外枠部91の内周縁91eからコージェネケース11(図1参照)の内側に向けて張り出された周壁部位111と、周壁部位111に設けられた略V字状の傾斜部位112とを有する。
    略矩形状の周壁部位111は、外周が取付開口部85(図4参照)に嵌合可能に一回り小さく形成されている。

    傾斜部位112は、一方の傾斜壁(以下、「第1傾斜壁」という)115と、他方の傾斜壁(以下、「第2傾斜壁」という)116と、第1傾斜壁115および第2傾斜壁116を連結する折曲部117とを有する。
    ここで、第1傾斜壁115および第2傾斜壁116が折曲部117で折り曲げられている。 よって、傾斜部位112内に凹み空間118が形成されている。

    よって、図8に示すように、傾斜部位112は、コージェネケース11を平面から見た平面視において、コージェネケース11の内側に向けて突出するように略V字状に形成されている。
    すなわち、傾斜部位112は、後パネル32に対してコージェネケース11内に向けて凹状に形成されている。

    図5、図6に示すように、第1傾斜壁115は、略矩形状に形成され、上端部115aおよび下端部115b間に複数(4個)の導出孔121が貫通されている。
    導出孔121にグロメット122が着脱自在に設けられることで、グロメット122により導出孔121が閉塞されている。
    また、導出孔121からグロメット122を外すことで、導出孔121を開けることができる。

    このように、第1傾斜壁115に複数の導出孔121を設け、複数の導出孔121をグロメット122で塞ぐことで、複数の導出孔121から任意の導出孔121を選択して電力配線ユニット23を導出させることができる。
    よって、導出部39の使い勝手の向上を図ることができる。
    導出孔121は孔径D1に形成されている。

    第2傾斜壁116は、第1傾斜壁115と同様に、略矩形状に形成されている。
    この第2傾斜壁116は、上端部116aおよび下端部116b間に複数(4個)の閉塞片124が設けられ、閉塞片124および第2傾斜壁116間に環状溝125が形成されている。

    図7、図8に示すように、閉塞片124は、外径D2の円形に形成され、表面124aが第2傾斜壁116の表面116cと面一に形成され、裏面124bが第2傾斜壁116の裏面116dに対して凹んだ状態に形成されている。
    よって、閉塞片124の肉厚寸法T2が第2傾斜壁116の肉厚寸法T1に対して小さく形成されている。
    閉塞片124の肉厚寸法T2を小さくすることにより、導出部39を成形する際の樹脂使用量を減らすことができるのでコスト低減を図ることができる。

    ここで、閉塞片124および第2傾斜壁116間に環状溝125を形成することにより、環状溝125の底部および第2傾斜壁116の表面116c間に破断部位127が形成されている。
    この破断部位127は、肉厚寸法が閉塞片124の肉厚寸法T2より小さい。

    図9に示すように、閉塞片124に凹み空間118側から荷重Fを作用させることで、破断部位127を破断させて第2傾斜壁116から閉塞片124を除去することができる。
    第2傾斜壁116から閉塞片124を除去することで、第2傾斜壁116に導出孔128を開けることができる。
    導出孔128は孔径D3の貫通孔である。

    このように、第2傾斜壁116に複数の閉塞片124を設け、複数の閉塞片124を除去することで導出孔128を開けることで、複数の閉塞片124から任意の閉塞片124を選択して導出孔128を開けることができる。
    そして、開口させた導出孔128を用いて電力配線ユニット23を導出させることができる。
    よって、導出部39の使い勝手の向上を図ることができる。

    図10、図11に示すように、導出部39の上側2個の導出孔121(図6参照)からグロメット122を外して導出孔121を開け、電力配線ユニット23を導出部39の第1傾斜壁115から導出する。
    電力配線ユニット23は、図2に示す発電機18により発電された電力を電力変換部22を経て外部に供給する電力配線131と、電力配線131を覆うことで保護する電線管132とを備える。

    電力配線ユニット23を第1傾斜壁115から導出する際には、まず電線管(PF管(Plastic Flexible Conduit))132内に電力配線131が収納される。 電力配線131を収納した状態で、電線管132のねじ端部132aが導出孔121からコージェネケース11内に向けて差し込まれる。
    導出孔121から突出したねじ端部132aにナット134をねじ結合することにより電線管132が第1傾斜壁115に取り付けられる。
    これにより、導出部39の第1傾斜壁115から電力配線ユニット23がコージェネケース11の外部に導出される。

    このように、第1傾斜壁115から電力配線ユニット23をコージェネケース11の外部に導出することで、電力配線ユニット23をコージェネケース11に対して左側に傾斜させた状態に配置できる。
    よって、電力配線ユニット23をコージェネケース11に近づけて配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置10の設置自由度を高めることができるので、コージェネレーション装置10を家屋の外壁141などに近づけて配設することができる。

    さらに、傾斜部位112が後パネル32(左端下部32a)に対してコージェネケース11内に向けて凹状に形成されることで、傾斜部位112内に凹み空間118が形成されている。
    よって、電線管132のねじ端部132aを左端下部32aに対してコージェネケース11の奥側に距離L1だけ押し込まれた状態に配置できる。
    これにより、電力配線ユニット23をコージェネケース11側に一層近づけて配置することができるので、コージェネレーション装置10の設置自由度をさらに高めることができる。

    図12、図13に示すように、第2傾斜壁116から閉塞片124を除去して第2傾斜壁116に導出孔128を開け、電力配線ユニット23を導出部39の第2傾斜壁116から導出する。

    電力配線ユニット23を第2傾斜壁116から導出する際には、まず電線管132内に電力配線131が収納される。 電力配線131を収納した状態で、電線管132のねじ端部132aが導出孔128からコージェネケース11内に向けて差し込まれる。
    導出孔128から突出したねじ端部132aにナット134をねじ結合することにより電線管132が第2傾斜壁116に取り付けられる。
    これにより、導出部39の第2傾斜壁116から電力配線ユニット23がコージェネケース11の外部に導出される。

    このように、第2傾斜壁116から電力配線ユニット23をコージェネケース11の外部に導出することで、電力配線ユニット23をコージェネケース11に対して右側に傾斜させた状態に配置できる。
    よって、電力配線ユニット23をコージェネケース11に近づけて配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置10の設置自由度を高めることができるので、コージェネレーション装置10を家屋の外壁141などに近づけて配設することができる。

    さらに、傾斜部位112が後パネル32(左端下部32a)に対してコージェネケース11内に向けて凹状に形成されることで、傾斜部位112内に凹み空間118が形成されている。
    よって、電線管132のねじ端部132aを左端下部32aに対してコージェネケース11の奥側に距離L2だけ押し込まれた状態に配置できる。
    これにより、電力配線ユニット23をコージェネケース11側に一層近づけて配置することができるので、コージェネレーション装置10の設置自由度をさらに高めることができる。

    なお、図12、図13では、第2傾斜壁116から閉塞片124を除去して電力配線ユニット23を右側に傾斜させる例について説明したが、これに限らないで、導出部39を180°回転させることで電力配線ユニット23を右側に傾斜させることも可能である。
    すなわち、導出部39の上下が反転するように導出部39を180°回転させることで、第1傾斜壁115を第2傾斜壁116の左側に配置できる。

    よって、第1傾斜壁115からグロメット122を外して第1傾斜壁115に電力配線ユニット23を設けることで、電力配線ユニット23を右側に傾斜させることができる。
    これにより、第2傾斜壁116から閉塞片124を除去することなく、電力配線ユニット23を右側に傾斜させることができるので使い勝手の向上を図ることができる。

    ここで、コージェネレーション装置10の用途によって、電力配線ユニット23をコージェネケース11に対して左右側に配置させる場合がある。
    この場合、図14に示すように、第1傾斜壁115から電力配線ユニット23をコージェネケース11の外部に導出することで、電力配線ユニット23をコージェネケース11に対して左側に傾斜させた状態に配置できる。
    加えて、第2傾斜壁116から電力配線ユニット23をコージェネケース11の外部に導出することで、電力配線ユニット23をコージェネケース11に対して右側に傾斜させた状態に配置できる。

    よって、電力配線ユニット23をコージェネケース11に近づけて配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置10の設置自由度を高めることができるので、コージェネレーション装置10を家屋の外壁141などに近づけて配設することができる。
    加えて、電力配線ユニット23をコージェネケース11に対して左右側に配置させることができるので、コージェネレーション装置10の用途の拡大を図ることができる。

    つぎに、実施例2〜実施例5を図15〜図19に基づいて説明する。
    なお、実施例2〜実施例5において実施例1と同一・類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。

    実施例2に係るコージェネレーション装置150について説明する。
    図15に示すように、コージェネレーション装置150は、実施例1の導出部39に代えて導出部151を設けたもので、その他の構成は実施例1のコージェネレーション装置10と同様である。

    導出部151は、コージェネケース11を側面から見た側面視において略V字状に形成されている。
    導出部151を側面視において略V字状に形成することで、コージェネケース11の後パネル32に対して電力配線ユニット23を上下方向に傾斜させた状態に配置することができる。

    これにより、コージェネレーション装置10の用途に応じて、電力配線ユニット23の配置方向の選択範囲を一層広げることができる。
    加えて、実施例2に係るコージェネレーション装置150によれば、実施例1に係るコージェネレーション装置10と同様の効果を得ることができる。

    実施例3に係るコージェネレーション装置160について説明する。
    図16に示すように、コージェネレーション装置160は、実施例1の導出部39に代えて導出部161を設けたもので、その他の構成は実施例1のコージェネレーション装置10と同様である。

    導出部161は、略く字形状に形成された外枠部162と、外枠部162の下部(鉛直部)162aに一体に形成された第1導出傾斜部(第1導出部)163と、外枠部162の上部(水平部)162bに一体に形成された第2導出傾斜部(第2導出部)164とを有する。
    第1導出傾斜部163は、実施例1の導出傾斜部92と同様に、コージェネケース11を平面から見た平面視において略V字状に形成されている。
    第2導出傾斜部164は、実施例2の導出傾斜部92と同様に、コージェネケース11を側面から見た側面視において略V字状に形成されている。

    このように、導出部161に第1導出傾斜部163および第2導出傾斜部164を有することで、コージェネケース11の後パネル32に対して電力配線ユニット23を左右方向に傾斜させた状態や、上下方向に傾斜させた状態に配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置160の設置条件に対応させて電力配線ユニット23の配置方向を任意に選択できるので、コージェネレーション装置160の設置自由度をさらに高めることができる。
    加えて、実施例3に係るコージェネレーション装置160によれば、実施例1に係るコージェネレーション装置10と同様の効果を得ることができる。

    (変形例)
    実施例3では、導出部161の外枠部162を略く字形状に形成し、第1、第2の導出傾斜部163,164を設けた例について説明したが、これに限らないで、図17に示す変形例の導出部165のように構成することも可能である。
    導出部165は、外枠部166を十字状に形成し、外枠部166の水平部166aに一対の第1導出傾斜部167を設け、外枠部166の鉛直部166bに一対の第2導出傾斜部168を設けることも可能である。

    変形例のコージェネレーション装置165によれば、実施例3と同様に、コージェネケース11の後パネル32に対して電力配線ユニット23を左右方向に傾斜させた状態や、上下方向に傾斜させた状態に配置することができる。
    これにより、コージェネレーション装置165の設置条件に対応させて電力配線ユニット23の配置方向を任意に選択できるので、コージェネレーション装置160の設置自由度をさらに高めることができる。

    実施例4に係るコージェネレーション装置170について説明する。
    図18に示すように、コージェネレーション装置170は、実施例1の導出部39に代えて導出部171を設けたもので、その他の構成は実施例1のコージェネレーション装置10と同様である。

    導出部171は、略正方形に形成された外枠部172と、外枠部の略中央に一体に形成された導出傾斜部92とを有する。
    この導出部171は、後パネル32に対して90°矢印方向に回転させた状態で取付可能に形成されている。

    ここで、外枠部172を略正方形に形成することで、導出部171を90°矢印方向に回転させた状態において、導出傾斜部92を嵌合(嵌入)させた取付開口部85(図4参照)を外枠部172で覆うことができる。
    なお、実施例4では略正方形の外枠部172を例示するが、これに限らないで、外枠部172を円板状に形成しても同様の効果を得ることができる。

    このように、導出部171を後パネル32に対して90°回転させて取付可能とすることで、導出傾斜部92を90°回転させることができる。
    よって、導出傾斜部92を、コージェネケース11を平面から見た平面視において略V字状に形成された状態と、コージェネケース11を側面から見た側面視において略V字状に形成された状態とに選択することができる。

    これにより、後パネル32に対して左右方向に傾斜させて電力配線ユニット23を配置した状態と、後パネル32に対して上下方向に傾斜させて電力配線ユニット23を配置した状態とに選択できる。
    したがって、コージェネレーション装置170の設置条件に対応させて電力配線ユニット23の配置方向を任意に選択できるので、コージェネレーション装置170の設置自由度をさらに高めることができる。
    加えて、実施例4に係るコージェネレーション装置170によれば、実施例1に係るコージェネレーション装置10と同様の効果を得ることができる。

    実施例5に係るコージェネレーション装置180について説明する。
    図19に示すように、コージェネレーション装置180は、実施例1の電力配線ユニット23に代えて導出部39に燃料配管ユニット(燃料配管)181を設けたもので、その他の構成は実施例1のコージェネレーション装置10と同様である。

    燃料配管ユニット181は、内部燃料配管24と、内部燃料配管24をガス燃料供給源に連通する外部燃料配管182とを備えている。
    外部燃料配管182は、例えばステンレス鋼製のパイプが用いられる。

    燃料配管ユニット181を第1傾斜壁115から導出する際には、まず導出部39の第1傾斜壁115に内部燃料配管24のパネル側端部25aがナット183,184で取り付けられる。
    この状態で、第1傾斜壁115から凹み空間118にパネル側端部25aが突出されている。

    第1傾斜壁115から突出されたパネル側端部25aにナット185がねじ結合されることで、パネル側端部25a(すなわち、内部燃料配管24)に外部燃料配管182が連通される。 外部燃料配管182は、コージェネレーション装置180の外側のガス燃料供給源に連通されている。

    このように、導出部39に燃料配管ユニット181を設けることで、コージェネレーション装置180の設置条件に対応させて燃料配管ユニット181を好適に配置できるので、コージェネレーション装置180の設置自由度を高めることができる。

    前記実施例5では、内部燃料配管24に連通する外部燃料配管182として、例えばステンレス鋼製の外部燃料配管182を連通する例について説明したが、これに限らないで、外部燃料配管としてゴム製のホースなどの他の配管を連通させることも可能である。

    さらに、前記実施例5では、導出部39に燃料配管ユニット181を設けた例について説明したが、これに限らないで、導出部39に燃料配管ユニット181および電力配線ユニット23の両方を設けることも可能である。
    これにより、コージェネレーション装置180の設置条件に対応させて燃料配管ユニット181や電力配線ユニット23の両方を好適に配置できるので、コージェネレーション装置180の設置自由度を高めることができる。

    なお、本発明に係るコージェネレーション装置は、前述した実施例1〜5に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
    例えば、前記実施例1〜5では、原動機としてガスエンジン16を例示したが、これに限らないで、ガソリンエンジンなどの他のエンジンを用いることも可能である。

    また、前記実施例1〜5では、導出部39,151,161,171から燃料配管ユニット181や電力配線ユニット23を導出させる例について説明したが、これに限らないで、熱交換器19に水を導く配管や、熱交換器19から温水を取り出す配管を導出させることも可能である。
    加えて、電力配線ユニット23以外の配線として、エンジン16などを制御する制御線、コージェネケース11内の機器に信号を伝える信号線、コージェネケース11内の機器と通信をおこなう通信線などのなかから選択したものを導出部39,151,161,171から導出させることも可能である。

    さらに、前記実施例1〜5で示したコージェネレーション装置10,150,160,170,180…、コージェネケース11、エンジン16、発電機18、熱交換器19、電力配線ユニット23、内部燃料配管24、導出部39,151,161,171、電力配線131、燃料配管ユニット181および外部燃料配管182などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。

    本発明は、原動機に燃料配管で燃料を供給し、原動機で発電機を駆動し、発電機で発電した電力を電力配線で供給可能なコージェネレーション装置への適用に好適である。

    10,150,160,170,180…コージェネレーション装置、11…コージェネケース(筐体)、16…エンジン(原動機)、18…発電機、19…熱交換器、23…電力配線ユニット(配線)、24…内部燃料配管、39,151,161,171…導出部、131…電力配線、181…燃料配管ユニット(燃料配管)、182…外部燃料配管。

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