【発明の詳細な説明】 【0001】この発明は、運搬手段のライタのための熱保護装置に関する。 【0002】自動車その他の運搬手段に取付けられたライタおよびその他の仕掛けのための電気接触保持ベースは、現在では、過熱に対する熱保護を装着し、それで、 ライタなどは、こわれたときまたは不完全なときにも再利用できる。 【0003】これらベースの設計の際に、ユニットの電気的損耗が、不良な作動の主な原因として考慮される。 【0004】この欠点は、バイメタルばねがプラグのホットプレート抵抗体に対して封鎖されるように保持されたときに、起り、それで、ベースの内側に挿入され押付けられたプラグは、取外しできない。 【0005】この段階で、バイメタルばねが、プラグの抵抗体から離れることがないから、持続する電力供給によって、関連部分の急速で過度な過熱が起る。 【0006】突然の連続な温度上昇は、実際上短い時間に熱保護を作用させ、それで、ライタはどんな場合にも安全である。 【0007】設計者が考慮すべき第2の不良な作動の原因は、プラグがベースの内側に機械的に拘束される可能性にある。 【0008】この欠点は、外部の物がプラグをベースの内側に押付け保持して、これの離脱が押さえられるときに、起る。 【0009】この場合に、プラグ抵抗体のホットプレートは、弾性接触の区域に位置し続けるが、バイメタルばねは、温度に従って動くこと(振動すること)ができ、 温度は、バイメタルが、広げられて、抵抗体を電力供給から遮断したときに、低下する。 【0010】この場合に起ることとして、関連区域の温度が、最初には上昇して、次いで、熱保護を作動させるレベルより以下の範囲の中で振動する。 【0011】これは、バイメタルばねの連続的に周期的な挙動による。 この状態は、明らかに、長すぎる時間の電力供給をライタに付与できるから、製品を信頼できるものにはしない。 【0012】この発明の目的は、上述した欠点の生起を阻止する付加的な熱保護措置を開示することにある。 この装置は、ホットプレートとの接触を失なうまでにバイメタルが高温の故に広げられるべきときであっても、プラグの抵抗体に対する電気的接触の連続性を保証すべきである。 【0013】これは、熱保護が作動されてユニットが確実に短絡されるまで、関連の区域の温度を上昇させるべきである。 【0014】この目的および以外の説明で明らかになるその他の目的の達成のため、この発明によれば、ライタの再利用を許す短絡を生じさせる過熱に対する熱保護のための、第1バイメタル薄板が、電気的接触保持ベースに備えられている、運転手段のライタのための熱保護装置において、ベースの中に押付けられたときにライタのプラグの抵抗体に接し続けて、少くとも第1の薄板が作動し始めるまで、電気的接触を維持する、熱保護のための第2バイメタル薄板が、ベースに装着されていること、を特徴とする装置が提供される。 【0015】以下、図面を参照しながら、従来の技術およびこの発明の実施例について説明する。 【0016】図5および図6を参照すれば、上述した欠点が、明らかに理解できる。 【0017】プラグ10が、外力Aによって、ベースの内側に押付け保持されたときに、供給される電力によって、抵抗体12は、バイメタルばね11を広げるまで過熱される。 正規の状態では、これは、プラグ10を自動的にその休息位置に戻す。 【0018】他方において、プラグ10が外部の物によって押されるが、ばね11が抵抗体12ともう接触しないので、電力が供給されない場合には、ばね11は弾性モードで迅速に再び抵抗体に接触する。 この方法で、電気的接触が再確定され、これに、新しい温度上昇が続く。 【0019】このサイクルは、図6の線図で表わされ、 ここで見ることができるように、関連した区域の温度T は、最小値T i (バイメタルばね11が、抵抗体12から離れる)とT s (バイメタルばね11が、抵抗体12 に接触する)との間で、時間tに従って振動する。 【0020】ユニットの前記安全温度に到達したときにライタの電気回路を遮断する伝統的な熱保護を開始する値T tには、ホットプレート区域の温度は、決して到着しない。 【0021】かかる欠点を除くため、この発明は、第2 バイメタル薄板をバイメタル薄板15(図1および図2)に加えることを提案する。 この第2の薄板は、プラグ10が常にベース16の内側に嵌められている場合に、熱保護として役立つ。 【0022】2つの異なる解決が実現でき、双方は、同じ目的を達成し、同じ新規な構想を使用する。 【0023】第1実施例は、図1に図示され、これは、 1990年1月12日に出願したイタリア国実用新案登録出願第52812−B/90号において提案された解決に依存する。 【0024】この出願は、プラグ10を保持するためのバイメタルばね11と、異なる温度で偏向するように2 つの異なる材料で作られたバイメタル薄板18とを、実現するように提案された。 バイメタル薄板18は、熱保護として役立ち、これから延長する付加物15を有する。 【0025】それでこの場合には、バイメタル薄板18 を別の付加物17(図1)で延長させれば、充分であり、これは、プラグ10をベース16に押付けたときに、プラグ10の抵抗体12に定常的に接触する。 【0026】この方法において、主熱保護であるバイメタル薄板18の付加物15と、この発明によって提案される別の付加物17との双方は、図6の線図に示された温度T sよりも高い温度で、ベース16の壁に向って曲がる。 付加物17は、バイメタルばね12の連続開閉振動の際に、抵抗体12に連続的に接触する。 この方法で、付加物17は、電気回路を閉に保持し、熱保護を開始する温度T t (図6)まで温度を上昇させる。 【0027】別の付加物15は、偏向し、電気回路を終局的に中断するベース16の壁に接触する。 【0028】実現の別の形によれば、ばね11と伝統的な熱保護15が、単一の薄板19から得られる(図2)。 【0029】この場合に、付加物17とプラグ10の抵抗体12との間の連続接触を保証するため、薄板19を折曲げることが必要である(図3および図4参照)。 【0030】そうでないとすると、温度上昇によって、 薄板のこの先端は、図1の独立の薄板の場合のようにベース10の壁に向ってではなくこれの歯20に対して曲がる付加物15のように偏向する。 【0031】明らかに、図1および図2に図示される付加物17の2つの実施例は、ライタの本体に実際に使用される2つの異なる形を示すから、例として与えられたものである。 【0032】実際の問題として、この発明の目的である付加物17は、異なるように実現することもでき、主熱保護15とプラグを拘束するばね11との双方から独立にもできる。 すなわち、これは、特許請求の範囲によって保護されるようなこの発明の目的および利点の中で、 完全に別れた部材にもできる。 【図面の簡単な説明】 【図1】運搬手段のための電気的接触保持ベースの内側に取付けられたこの発明による装置の第1実施例を表わす。 【図2】運搬手段のための電気的接触保持ベースの内側に取付けられたこの発明による装置の第2実施例を表わす。 【図3】図2の実施例の部分拡大図。 【図4】図3のA−A線による断面図。 【図5】この発明によって避けるように提案された不良な作動状態における伝統的なライタの、軸線を通る部分断面図。 【図6】前記の不良な作動状態を表わす線図。 【符号の説明】 10 プラグ 12 抵抗体 15 第1バイメタル薄板 16 保持ベース 18 第2バイメタル薄板 |