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Ignition device for gas engine, gas engine equipped therewith, and method of operating the gas engine

申请号 JP2009267956 申请日 2009-11-25 公开(公告)号 JP2010209908A 公开(公告)日 2010-09-24
申请人 Man Diesel Se; エムアーエヌ・ディーゼル・エスエー; 发明人 DOMBERGER GERHARD; GRABMAIER ARMIN; TASCHEK MARCO; WILKE INGO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an ignition device for a gas engine capable of changing an ignition time point within a wide regulation area, in particular, capable of advancing remarkably the time point with respect to TDC, and to provide a gas engine equipped with the ignition device, and a method of operating the gas engine.
SOLUTION: The ignition device includes an injection device for injecting an ignition gas jet based on a combustion gas mixture, into a precombustion chamber of a cylinder of the gas engine, an ignition gas jet controller for starting and stopping gas supply to the injection device, and a pressure control system for controlling gas pressure of the combustion gas mixture, in the ignition device for the gas engine, the gas engine equipped with the ignition device, and the method of operating the gas engine. The pressure control system is set to regulate the gas pressure in response to an engine load of the gas engine, and in response to the ignition time point of the cylinder of the gas engine.
COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT
权利要求
  • ガスエンジン(1)用の点火装置(10)であって、
    該ガスエンジン(1)のシリンダ(90)の予燃焼室(80)内に、燃焼ガス混合物に基づく点火ガスジェット(51)を噴射するための噴射装置(50)、
    前記噴射装置(50)へのガス供給の開始・停止を行うための点火ガスジェット制御装置(40)、及び、
    前記噴射装置(50)のための燃焼ガス混合物のガス圧を制御するための圧力制御システム、
    を備える点火装置(10)において、
    前記圧力制御システムが、前記ガスエンジン(1)のエンジン負荷(ML)に応じて、及び、前記ガスエンジン(1)の前記シリンダ(90)の点火時点に応じて前記ガス圧を調整するように設定されていることを特徴とする、点火装置(10)。
  • 前記圧力制御システムが、前記ガスエンジン(1)の前記エンジン負荷(ML)に応じてガス圧を調整可能な第1制御部、及び、前記ガスエンジン(1)の前記シリンダ(90)の点火時点に応じて前記ガス圧を調整可能な第2制御部を有することを特徴とする、請求項1に記載の点火装置(10)。
  • 点火装置(10)であって、さらに点火ガスリザーバ(30)を備え、前記圧力制御システムの前記第1制御部は、燃焼ガス混合物高圧源(73)に流体接続するための入口及び前記点火ガスリザーバ(30)に流体接続されている出口を持つ第1の圧力制御装置(20)を有し、また、前記圧力制御システムの前記第2制御部は、前記点火ガスリザーバ(30)に流体接続されている入口及び燃焼ガス混合物低圧源(71)に流体接続するための出口を持つ第2の圧力制御装置(60)を有することを特徴とする、請求項2に記載の点火装置(10)。
  • 前記圧力制御システムが、前記エンジン負荷(ML)が上昇した時に前記ガス圧を所与のエンジン負荷ガス圧(P1)にまで高めるために、また、点火時点が、先行の点火時点に対して一時的に早まった場合には、前記エンジン負荷ガス圧(P1)を、前記噴射装置(50)に供給される所与の点火時点ガス圧(P2)にまで下げるように設定されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の点火装置(10)。
  • 前記点火ガスジェット制御装置(40)が、前記ガスエンジン(1)の前記シリンダ(90)の点火時点に応じて前記噴射装置(50)の噴射継続時間を調整するように設定されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の点火装置(10)。
  • 前記点火ガスジェット制御装置(40)が、点火時点が、先行の点火時点に対して一時的に早まった場合には、前記噴射装置(50)の噴射継続時間を短縮するよう設定されていることを特徴とする、請求項5に記載の点火装置(10)。
  • 請求項1から6のいずれか一項に記載の点火装置(10)を備えるガスエンジン(1)であって、該ガスエンジン(1)がエンジン制御装置(100)を備えており、該エンジン制御装置(100)は、エンジン負荷(ML)を表現するエンジン負荷信号及び現在の点火時点を表現する点火時点信号を提供し、及び、前記圧力制御システムが前記エンジン制御装置(100)に接続されているために、前記圧力制御システムに、前記エンジン負荷信号及び前記点火時点信号を、ガス圧調整のために供給可能であることを特徴とする、ガスエンジン(1)。
  • 前記点火ガスジェット制御装置(40)が前記エンジン制御装置(100)に接続されているために、前記点火ガスジェット制御装置(40)に、噴射継続時間調整のために前記点火時点信号を供給可能であることを特徴とする、請求項7に記載のガスエンジン(1)。
  • 請求項7または8に記載のガスエンジン(1)の運転方法であって、以下のステップ:
    前記ガスエンジン(1)の現在のエンジン負荷(ML)及び現在の点火時点を決定するステップ、
    前記現在のエンジン負荷(ML)に応じて前記圧力制御システムにより調整される第1のガス圧(P1)を持つ燃焼ガス混合物が、前記噴射装置(50)のために準備されるステップ、
    前記燃焼ガス混合物の前記第1ガス圧(P1)が、現在の点火時点に応じて前記圧力制御システムにより第2のガス圧(P2)に修正されるステップ、及び、
    前記第2のガス圧(P2)を持つ前記燃焼ガス混合物が前記点火ガスジェット制御装置(40)を介して制御されて前記噴射装置(50)に供給され、前記第2のガス圧(P2)を持つ前記燃焼ガス混合物が点火ガスジェット(51)の形で、前記ガスエンジン(1)の前記シリンダ(90)の前記予燃焼室(80)に噴射されるステップ、
    を有することを特徴とする運転方法。
  • 前記圧力制御システムにより、前記第1ガス圧(P1)の基準値が、前記エンジン負荷(ML)上昇の際には高められ、前記エンジン負荷(ML)下降の際には下げられ、及び、前記圧力制御システムにより、前記第2ガス圧(P2)の基準値が、先行の点火時点に対して現在の点火時点が一時的に早まった場合には下げられ、該先行の点火時点に対して現在の点火時点が一時的に遅くなった場合には高められることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  • 前記点火ガスジェット制御装置(40)により、前記第2ガス圧(P2)を持つ燃焼ガス混合物の前記噴射装置(50)への供給及びそれにより該燃焼ガス混合物の噴射継続時間が、現在の点火時点に応じて制御されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  • 前記点火ガスジェット制御装置(40)により、前記第2ガス圧(P2)を持つ燃焼ガス混合物の前記噴射装置(50)への供給が、先行の点火時点に対して現在の点火時点が一時的に早まった場合には短縮され、該先行の点火時点に対して現在の点火時点が一時的に遅くなった場合には延長されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明はガスエンジン用点火装置、及び、該点火装置を備えたガスエンジン、及び、該ガスエンジンの運転方法に関する。

    ガスエンジンとは、燃料として液体燃料ではなく、たとえば天然ガス、液体ガス、木ガス、バイオガス、処分場ガス、坑内爆発性ガス、素などを使用できる内燃機関を指す。 ガスエンジンはたとえばコジェネレーション用の据置型装置において、又は船舶駆動機関として用いられる。

    ガスエンジンについては近年、高効率及び高出かつ低エミッションでガスエンジンを運転できる点火方法が提供されている。 この点火方法はPGI(Performance Gas Injection)点火法として知られており、ガスエンジンのシリンダの予燃焼室内に燃焼ガス混合物又は点火ガスを高圧で噴射し、該点火ガスが予燃焼室内において高温表面、たとえばグロープラグにおいて着火することにより行われる。 点火ガス燃焼においては、該点火ガスが膨張し、該シリンダの主燃焼室への接続開口部を介して、主燃焼室に送り込まれた燃焼ガス混合物に引火する。

    現在のPGI点火法では点火ガス噴射のために使用される供給圧力は一定であり、点火ガスの量は点火ガス噴射継続時間によりのみ制御されている。 ここで問題となるのは、運転状況が異なった場合に、点火時点をたとえば早めるなどの十分な対応ができないため、ガスエンジンの運転ウィンドウが非常に狭いことである。 噴射は圧縮曲線上の最大の圧力勾配の領域において行われるため、このことは、噴射時点のわずかなずれも、予燃焼室内の一時的な混合ガス形成に対して大きく影響することから説明される。

    したがって、噴射ウィンドウが非制御(つまり点火ガス圧力及び噴射継続時間が一定)の場合、点火時点が早いと、非常に急速に予燃焼室内の一時的なラムダが1より小さく(Lambda << 1)なる可能性がある。 そうなると点火ガスの全部が予燃焼室内で酸化されず予燃焼室内の反応が非常に不活性になる可能性があるため、予燃焼室内での弱い予備反応の結果として主燃焼室における燃焼が長引くと、点火ガスの残りがある程度の割合で予燃焼室内に残留する可能性がある。

    さらにラムダが1より小さい(Lambda << 1)場合、予燃焼室内の反応又は炎の前線は、非常に極端な濃度不均一性(グロープラグ又は高温の表面などの領域においてリッチすぎる)により消える可能性がある。 燃焼ガスの未燃焼部分は、相応の濃度であれば次の圧縮ストローク中に早期点火、及びそれにより主燃焼室内でのミスファイアにつながる可能性がある。 そのような点火失敗は、噴射条件が変更されない場合は通常「自己保存的」なものであり、つまり予燃焼室はもはや正しく点火しなくなる。 そのような状態はガスエンジン全体のシャットダウン又は停止に、場合によってはエンジン損傷につながる可能性がある。

    現在のPGI点火方法においては、このような点火失敗の傾向により、点火時点変更に関して制限されている。 しかしながら点火時点が変更可能となるならば、特に点火時点を早められるとすれば、それにより燃焼中心をさらに上死点(TDC)の方向に移動できるため、ガスエンジンの効率改善にとって非常に重要なこととなると考えられる。

    特許文献1より、ガス燃料・空気混合物の点火が、ガスエンジンのシリンダの予燃焼室内のグロープラグの高温表面において行われる、ガスエンジンが知られている。

    特許文献2には、ガスエンジンの点火オイル噴射制御/調節が記載されている。

    独国特許第10217996号明細書

    独国特許第19621297号明細書

    独国特許第102007019882号明細書

    本発明の課題は、点火時点をより幅広い調整領域内で変化させること、特に、TDCに対して大幅に早めることが可能な、ガスエンジン用の点火装置を提供することである。 本発明の課題はさらに、そのような点火装置を備えたガスエンジン及びそのようなガスエンジンを運転するための方法を提供することである。

    上記の課題は、請求項1に記載の点火装置、又は請求項7に記載のガスエンジン、又は請求項9に記載の方法により解決できる。 本発明の発展形はそれぞれの従属請求項により定義される。

    本発明の第1の態様によりガスエンジン用の点火装置が提供され、該点火装置には、燃焼ガス混合物に基づく点火ガスジェットを該ガスエンジンのシリンダの予燃焼室内に噴射するための噴射装置、該噴射装置へのガス供給の開始・停止を行うための点火ガスジェット制御装置、前記噴射装置のための燃焼ガス混合物のガス圧を制御するための圧力制御システムが備わっている。 本発明によると該圧力制御システムは、ガス圧を、ガスエンジンのエンジン負荷に応じて、及び、該ガスエンジンの該シリンダの点火時点に応じて調整するように設定されている。

    本発明により構成された点火装置により、ガスエンジンの運転ウィンドウを大幅に拡張できるため、可変の点火時点(特に早期の点火時点も)も実現でき、それに伴ってより高い効率を実現することができる。

    これが達成できるのは特に、本発明の圧力制御システムにより、ガス圧が、ガスエンジンのエンジン負荷に応じて、及び、点火時点に応じて調整されるためである。 それにより一方では、エンジン負荷に応じて点火ガス用のガス圧が十分に提供され、もう一方では点火時点移動により生じたガス圧エラー(点火ガス用のガス圧が高すぎる又は低すぎる)が補整される。

    それによりたとえば、点火時点が早まった場合に、点火ガスがオーバーリッチ(一時的にラムダが低くなりすぎる)になることを高信頼的に回避することができる。 換言すると、点火装置が前記ラムダを許容範囲又は最適範囲に保つことにより、たとえば早期点火及びそれとともにミスファイアを確実に回避することができる。 したがってガスエンジンのシャットダウン又は停止及び潜在的なエンジン損傷を高信頼的に回避できる。

    本発明の圧力制御システムを実現するために、たとえば、エンジン負荷に応じて調整されるガス圧と、点火時点に応じて調整される点火ガスのガス圧との差を形成することが可能である。 これはたとえば、対応する圧力信号をコンパレータ内で処理し、該コンパレータ内で得られた圧力信号を基にガス圧を制御又は調節する電子的な圧力制御ユニットで行うことができる。

    本発明の点火装置の一つの実施形態によると、前記圧力制御システムには、ガスエンジンのエンジン負荷に応じてガス圧を調整可能にするための第1制御部、及び、ガスエンジンのシリンダの点火時点に応じてガス圧を調整可能にするための第2制御部が備わっている。

    本発明の点火装置の前記実施形態により、意図した制御効果、特に調節効果を、簡単でロバストなコンポーネントを用いて達成することができる。 たとえばこの実施形態によると、前記それぞれの制御部について2つの別個の圧力制御弁を設けることが好適である。

    さらに、本発明のこの実施形態には、前記2つの制御部は、必要に応じて又は運転状態に応じて、互いに冗長に及び/又は互いに補完するようにふるまえるという長所がある。

    本発明の点火装置のさらなる一つの実施形態によると、点火装置にはさらに点火ガスリザーバが備わっており、前記圧力制御システムの前記第1制御部には、第1の圧力制御装置及び第2の圧力制御装置が備わっており、該第1の圧力制御装置は、燃焼ガス混合物高圧源に流体接続するための入口及び前記点火ガスリザーバに流体接続している出口を有しており、前記第2の圧力制御装置は、前記点火ガスリザーバに流体接続している入口及び燃焼ガス混合物低圧源に流体接続するための出口を有している。

    本発明の点火装置のこの実施形態により、点火ガスリザーバは、前記第1及び第2の制御部により定義された圧力の差を形成するための要素として好適に利用される。 さらに前記点火ガスリザーバにより、点火ガスは、前記圧力制御システムにより調整されている現在の点火ガス圧力に常時保たれる。

    本発明の点火装置のさらなる一つの実施形態によると、前記圧力制御システムは、エンジン負荷上昇時にはガス圧を所与のエンジン負荷ガス圧力に高めるように、及び、点火時点が先行の点火時点に対して一時的に早まった場合には、該エンジン負荷ガス圧を、噴射装置に供給すべき所与の点火時点ガス圧にまで下げるように設定されている。

    本発明の点火装置のこの実施形態により、エンジン負荷が高まった場合に、点火ガス圧が高くなりすぎ、及びそれにより点火ガス量が多くなりすぎることにより、一時的ラムダが小さくなりすぎること、それに関連して前記の短所が生じることが簡単な方法で回避される。

    本発明の点火装置のさらなる一つの実施形態によると、点火ガスジェット制御装置は、噴射装置の噴射継続時間を、ガスエンジンのシリンダの点火時点に応じて調整するように設定されている。

    本発明の点火装置のこの実施形態によると、エンジン制御が適切に調整されている場合には、好適に、予燃焼室における一時的な混合物生成をさらに正確かつフレキシブルに制御又は調節できる。

    本発明の点火装置の一つの実施形態によると、点火ガスジェット制御装置は、先行の点火時点に対して点火時点が一時的に早まった場合に、噴射装置の噴射継続時間を短縮するように設定されている。

    それにより、点火時点が早まった場合に、圧力制御に代替的に又は追加的に、噴射量をより少なくすることができ、それにより好適に、予燃焼室内の点火ガスのオーバーリッチ化の回避に貢献でき、及び、冗長性により運転安全性を高め、また、調整精度も高めることが保証される。

    本発明の第2の態様によると、本発明の前記いずれか一つ又はすべての実施形態による点火装置を備えるガスエンジンが提供され、該ガスエンジンは、エンジン負荷を表現するエンジン負荷信号及び現在の点火時点を表現する点火時点信号を提供する一つのエンジン制御装置を備えており、及び、前記圧力制御システムが前記エンジン制御装置に接続されているため、前記圧力制御システムにより前記エンジン負荷信号及び前記点火時点信号を、点火ガス圧調整のために供給することが可能である。

    本発明によるガスエンジンは、前記いずれか一つ又はすべての実施形態による本発明の点火装置を備えているため、それぞれの上記長所を備えている。

    本発明のガスエンジンの一つの実施形態によると、前記点火ガスジェット制御装置は前記エンジン制御装置に接続されているため、前記点火ガスジェット制御装置に噴射継続時間調整のための点火時点信号を供給することができる。

    このようにして、及び、エンジン制御を相応に調整することにより実施されたガスエンジンにおいては、予燃焼室における一時的な混合物生成が追加的かつさらに正確に制御又は調節され、それによりラムダは継続的に最適となる。 好適には点火ガスジェット制御装置は圧力制御システムに対して冗長的及び/又は補完的にふるまう。 点火ガスジェット制御装置は好適には予燃焼室と一緒に、ガスエンジンのシリンダヘッドにたとえばねじ止め可能に取付け可能な、一つの要素内に実現できる。

    好適に実現されると、点火装置及びエンジン制御装置は好適にはユニットとして提供することができ、該エンジン制御装置には必要なすべての固有値/パラメータ/関数を保存しておくことができる。 それによりたとえば、従来のガスエンジンに簡単かつ安価に後装備することができる。

    本発明の第3の態様によると、本発明の前記のいずれか一つ又はすべての実施形態による本発明のガスエンジンの運転方法において、該ガスエンジンの現在のエンジン負荷及び現在の点火時点が決定され、噴射装置用に燃焼ガス混合物が提供され、該燃焼ガス混合物の第1のガス圧は、前記現在のエンジン負荷に応じて前記圧力制御システムにより調整され、前記燃焼ガス混合物の該第1のガス圧は、前記現在の点火時点に応じて前記圧力制御システムにより第2のガス圧に修正され、該第2のガス圧を持つ燃焼ガス混合物は点火ガスジェット制御装置により制御されて前記噴射装置に提供され、該第2のガス圧を持つ燃焼ガス混合物は点火ガスジェットの形で該ガスエンジンのシリンダの予燃焼室内に噴射される。

    本発明の方法により、ガスエンジンの運転ウィンドウを大幅に拡張できるため、可変の点火時点(特に早期の点火時点も)も、及びそれとともにより高い効率を実現することができる。

    これは特に、本発明の方法において前記圧力制御システムが点火ガスのガス圧をガスエンジンのエンジン負荷に応じて、及び、点火時点に応じて制御することにより達成される。 それにより、一方ではエンジン負荷に応じて点火ガスにガス圧を十分に提供することができ、もう一方では、点火時点移動により生じたガス圧エラー(点火ガス用のガス圧が高すぎる又は低すぎる)を相殺することができる。

    これによりたとえば点火時点が早まった場合に点火ガスのオーバーリッチ化(一時的にラムダが低すぎる)を高信頼的に排除することができる。 換言すると、点火装置がラムダを許容範囲又は最適範囲に保つことによりたとえば早期点火及びそれとともにミスファイアを確実に回避できる。 それによりガスエンジンのシャットダウン又は停止及び潜在的なエンジン損傷を高信頼的に回避できる。

    本発明の方法の一つの実施形態によると、前記圧力制御システムにより、前記第1ガス圧の基準値は、エンジン負荷が高まる場合には高められ、エンジン負荷が低下すると下げられ、また、該圧力制御システムにより、前記第2ガス圧の基準値は、先行の点火時点に対して現在の点火時点が一時的に早まると下げられ、該先行の点火時点に対して現在の点火時点が一時的に遅くなると高められる。

    本発明の方法のこの実施形態により、たとえば前記両方の基準値に適用された、差の形成により、簡単かつ確実な方法で常に点火にとって最適なラムダを保証することができる。

    本発明の方法のさらなる一つの実施形態によると、点火ガスジェット制御装置は、前記第2のガス圧を持つ燃焼ガス混合物の噴射装置への供給を制御し、それにより燃焼ガス混合物又は点火ガス混合物の噴射継続時間を現在の点火時点に応じて制御する。

    本発明の方法のこの実施形態により、好適に、予燃焼室内の一時的な混合物生成の最適な制御又は調節をより正確に及びよりフレキシブルに行うことができ、それにより最適なラムダを達成することができる。 このとき点火ガスジェット制御装置は圧力制御システムに対して好適に冗長に及び/又は補完的にふるまうことができる。

    本発明の方法のさらに一つの実施形態によると、前記点火ガスジェット制御装置により第2のガス圧を持つ燃焼ガス混合物の噴射装置への供給は、先行の点火時点に対して点火時点が一時的に早まっている場合には短縮され、また、該先行の点火時点に対して点火時点が一時的に遅くなっている場合には延長される。

    本発明のこの実施形態により好適に、前記圧力制御システムによる制御に代替的に又は追加的に、点火ガス量に影響を与えることが可能であり、それによりたとえば点火時点が早まった場合に点火ガス混合物の相対的なオーバーリッチ化を回避することが可能である。

    本発明の複数の実施形態によるガスエンジンの部分図を図式化したものである。

    以下、本発明を、好適な実施形態及び付属する図を用いて詳細に説明する。

    図1には、本発明の複数の実施形態によるガスエンジン1の一部が図式化されて示されている。 ガスエンジン1には燃焼ガス供給装置70、複数の燃焼シリンダ90(図には一つのみ表示)、エンジン制御装置100が備わっている。

    各燃焼シリンダ(以下単にシリンダ)90には、該シリンダ90の主燃焼室91へのオーバーフロー開口部81及び82を持つ予燃焼室80が設けられている。 さらに各予燃焼室80には、たとえば特許文献1又は特許文献3に記載されているように、加熱装置83が配置されている。 さらに各シリンダ90には一つの点火装置10が設けられている。

    点火装置10には、この実施形態によれば電気制御可能な弁として構成されていて第1の制御部を形成する第1圧力制御弁20(第1圧力制御装置)、点火ガスリザーバ30、点火ガスジェット制御装置40、噴射装置50、及び、この実施形態によれば電気制御可能な弁として構成されていて第2の制御部を形成する第2圧力制御弁60(第2圧力制御装置)が備わっている。 第1圧力制御弁20と、点火ガスリザーバ30と、第2圧力制御弁60とで一つの圧力制御システムを構成している。

    燃焼ガス供給装置70には、燃焼ガス混合物低圧源を構成する、たとえばガスタンクのような低圧領域71、高圧コンプレッサ72、燃焼ガス混合物高圧源を構成する高圧リザーバ73が備わっている。 低圧領域71はガスライン71aを介して高圧コンプレッサ72の入口(図示されず)に流体接続されており、高圧コンプレッサ72の出口(図示されず)はガスライン72aを介して高圧リザーバ73に流体接続されている。 それにより高圧コンプレッサ72を介して燃焼ガス混合物を高圧で高圧リザーバ73内に供給することができる。

    第1圧力制御弁20の入口(図示されず)はガスライン73aを介して高圧リザーバ73に流体接続されており、第1圧力制御弁20の出口(図示されず)はガスライン20aを介して点火ガスリザーバ30に流体接続されている。

    第2圧力制御弁60の入口(図示されず)はガスライン30aを介して点火ガスリザーバ30に流体接続されており、第2圧力制御弁60の出口(図示されず)はガスライン60aを介して低圧領域71に流体接続されている。

    この実施形態によると電気制御可能な弁として構成されている点火ガスジェット制御装置40は入口側でガスライン30bを介して点火ガスリザーバ30に流体接続されており、出口側ではガスライン40aを介して、噴射ノズルとして構成されている噴射装置50に流体接続されている。

    噴射装置50は出口側で予燃焼室80内にセットされているため、それにより燃焼ガス混合物に基づく点火ガスジェット51がガスエンジン1のシリンダ90の予燃焼室80内に噴射可能である。 たとえば特許文献1又は特許文献3に記載されているように、点火ガスジェット51は次に予燃焼室80内において加熱装置83により引火し、それにより主燃焼室91内に噴射された燃焼ガス混合物の点火、及び、それによりシリンダ90のピストン(図示されず)の爆発行程又はパワーストロークが引き起こされる。

    点火ガスジェット制御装置40は、噴射装置50へのガス供給の開始・停止を行う。

    エンジン制御装置100には、信号ライン101及び102を介してたとえば給気圧に関する情報など現在のエンジン負荷MLに関する情報、又は予燃焼室圧PVに関する情報が供給される。

    エンジン制御装置100には、ソフトウェア及び/又はハードウェアの形で、エンジン負荷と点火時点と予燃焼室80へ噴射するためのガス圧との関係を表現する適切なアルゴリズム及びパラメータが統合されている。

    それによりエンジン制御装置100はデータバスライン103を介して第1の圧力制御弁20に、エンジン負荷MLを表現するエンジン負荷信号を供給し、また、データバスライン104を介して第2の圧力制御弁60に、現在の点火時点を表現する点火時点信号を供給する。

    さらに、点火ガスジェット制御装置40はデータバスライン105を介してエンジン制御装置100に接続されているため、点火ガスジェット制御装置40はエンジン制御装置100により制御されて噴射装置50への燃焼ガス混合物の供給を開始・停止できる。

    本発明において前記圧力制御システムは、ガスエンジン1のエンジン負荷MLに応じて、及びガスエンジン1のシリンダ90の点火時点に応じてガス圧を調整するように設定されている。 このとき点火時点は、図1の図に示された噴射開始TEより時間的に後にある。

    上記の実施形態の一つの発展形によると、点火ガスジェット制御装置40のデータバスライン105はデータバス接続ライン106(図1では点線で表現)を介して、前記点火時点信号を有するデータバスライン104に接続されているか、又は、エンジン制御装置100内において前記点火時点信号を供給される。

    前記点火時点信号は、点火ガスジェット制御装置40により特定の噴射継続時間又は開口時間に変換することができるものであり、該点火時点信号がデータバスライン105に供給されるため、点火ガスジェット制御装置40は、噴射装置50の噴射継続時間を、ガスエンジン1のシリンダ90の点火時点に応じて調整するように設定されている。

    次に、ガスエンジン1の本発明による運転方法について図1に示された複数の実施形態を参照して説明する。

    エンジン制御装置100によりガスエンジン1の現在のエンジン負荷MLがデータバスライン103を介してエンジン負荷信号として第1圧力制御弁20に伝送される。

    低圧領域71からの燃焼ガス混合物は高圧コンプレッサ72内で圧縮され、高圧リザーバ73に供給され、そこから第1の圧力制御弁20を介して、供給方向R1(図1の矢印R1参照)に沿って点火ガスリザーバ30に供給される。 第1圧力制御弁20はこのとき、エンジン負荷信号に基づいて燃焼ガス混合物の第1ガス圧P1を設定する。

    さらにエンジン制御装置100によりガスエンジン1のシリンダ90の現在の点火時点が決定され、データバスライン104を介して点火時点信号として第2圧力制御弁60に伝送される。 第2の圧力制御弁60はこのとき、該点火時点信号に基づいて燃焼ガス混合物の第2ガス圧P2を設定する。

    つまり、燃焼ガス混合物の第1ガス圧P1は、現在の点火時点に応じて第2圧力制御弁60により第2のガス圧P2に修正される。 このとき、前記点火時点信号により第2ガス圧P2のために与えられた基準値が、エンジン負荷信号により第1ガス圧のために与えられた基準値より低い場合は、余剰の燃焼ガス混合物は排出方向R2(図1の矢印R2参照)に沿ってガスライン60aを介して低圧領域71に戻すことができるため、点火ガスリザーバ30内は第2ガス圧P2となる。

    点火ガスリザーバ30内の第2ガス圧P2を有する燃焼ガス混合物又は点火ガスは、ガスライン30bを介して点火ガスジェット制御装置40に供給される。

    この燃焼ガス混合物は、上記のように点火を引き起こすため及び、それによりシリンダ90のピストンのパワーストロークを引き起こすために、データバスライン105を介してエンジン制御装置100から点火ガスジェット制御装置40に伝送された噴射信号にしたがって、点火ガスジェット制御装置40から噴射装置50に供給され、第2のガス圧P2を持つ点火ガスジェット51の形で、ガスエンジン1のシリンダ90の予燃焼室80内に噴射される。

    まとめると、ガスエンジン1の運転においては、エンジン負荷MLが上昇した場合、第1圧力制御弁20における第1ガス圧P1のための基準値を相応に変化させることにより、第1ガス圧P1の値は高められ、エンジン負荷MLが低くなった場合には下げられる。 現在の点火時点が先行の点火時点に対して一時的に早まった場合、第2圧力制御弁20における第2ガス圧P2のための基準値を相応に変化させることにより、第2ガス圧P2の値は下げられ、現在の点火時点が該先行の点火時点に対して一時的に遅くなった場合は高められる。 つまり、点火時点に応じて第1ガス圧P1はある決められた値だけ下げられ、この値はヌルの場合もある。

    本発明の点火装置の上記の発展形によると追加的に、点火ガスジェット制御装置40は、第2ガス圧P2を持つ燃焼ガス混合物の噴射装置50への供給、及びそれによりその噴射継続時間を、現在の点火時点に応じて制御できる。

    この場合、データバスライン105を介して点火ガスジェット制御装置40に供給された点火時点信号に基づいて、点火ガスジェット制御装置40から、第2ガス圧P2を持つ燃焼ガス混合物の噴射装置50への供給は、先行の点火時点に対して点火時点が一時的に早まっている場合には短縮され、また、該先行の点火時点に対して点火時点が一時的に遅くなっている場合には延長される。

    1 ガスエンジン 10 点火装置 20 第1圧力制御弁 20a ガスライン 30 点火ガスリザーバ 30a ガスライン 30b ガスライン 40 点火ガスジェット制御装置 40a ガスライン 50 噴射装置 51 点火ガスジェット 60 第2圧力制御弁 60a ガスライン 70 燃焼ガス供給装置 71 低圧領域 71a ガスライン 72 高圧コンプレッサ 72a ガスライン 73 高圧リザーバ 73a ガスライン 80 予燃焼室 81 オーバーフロー開口部 82 オーバーフロー開口部 83 加熱装置 90 燃焼シリンダ 91 主燃焼室 100 エンジン制御装置 101 信号ライン 102 信号ライン 103 データバスライン 104 データバスライン 105 データバスライン 106 データバス接続ライン ML エンジン負荷 PV 予燃焼室圧力 R1 供給方向 R2 排出方向 P1 第1ガス圧 P2 第2ガス圧 TE 噴射開始

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