Improved flow controller with trap

申请号 JP2006532951 申请日 2004-05-12 公开(公告)号 JP2006528001A 公开(公告)日 2006-12-14
申请人 アメリカン バイオフィジックス コーポレイション; 发明人 デュランド、エマ、エイ.; パロンボ、マイケル、ジェイ.;
摘要 本出願は、可燃性 燃料 を含む燃料供給装置(12)と一緒に使用するように構成している飛行昆虫捕獲装置(10)を開示する。 本発明の1つの態様は、断続的なパルスで燃料流れを制御するための燃料レギュレータ(110)を提供し、もう1つの態様は、燃焼装置の洗い流しを可能にするためのバルブ(8)を提供する。
权利要求
  • 可燃性の燃料を含む燃料供給装置と一緒に使用するように構成している飛行昆虫捕獲装置であって、
    昆虫捕獲用チャンバと、
    前記燃料供給装置と連結するための入口ポートと、排出ポートと、前記入口ポートを該排出ポートと連通させる燃焼チャンバとを備える燃焼装置であって、前記入口ポートによって、前記燃料供給装置からの燃料がその内部での燃焼のために前記燃焼チャンバ内へ流れ込み、該燃焼チャンバ内に排気ガスを生成することができる燃焼装置と、
    前記入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができる流量調整器と、
    前記流量調整器を制御するための制御装置であって、該調整器が動作時に一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、該調整器を制御するように動作することができる制御装置と、
    排出用出口であって、前記燃焼装置の排出ポートと連通していて、前記排気ガスが前記排出用出口を通って外側へ流れ出すことができるように構成していて、そのため該排気ガス中の二酸化炭素に誘引された昆虫が前記捕獲装置に向かって飛行する排出用出口と 飛行昆虫が昆虫の入口を通って前記捕獲用チャンバに入ることができるように、該昆虫捕獲用チャンバと連通している昆虫の入口と、
    前記昆虫の入口に連通している真空装置であって、前記捕獲装置に誘引された昆虫を、該昆虫の入口を通して前記昆虫捕獲用チャンバ内に引き込むように構成され、配置されている真空装置とを備える飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記入口ポートに装着され、該入口ポートを通して燃料を前記燃焼チャンバに配送するために前記流量調整器と連通しているノズルをさらに備える、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記燃焼装置が、前記燃焼チャンバ内に配置された触媒要素をさらに備え、該触媒要素が、前記燃焼チャンバ内で生成された前記排気ガスが前記排出ポートに向かってそこを通って流れることができるようにするための複数の本質的に線形の細長いコンジットを備える触媒本体を有し、前記触媒本体が、前記排気ガスが前記細長いコンジットを通って流れる際に、前記排気ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に動作時に変換する触媒的に活性の物質を含む、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記燃焼装置が、前記触媒要素の上流の前記燃焼チャンバ内に配置されている乱流削減構造をさらに備え、前記乱流削減構造が、前記触媒本体の前記コンジットと全体的に同じ方向に向いている複数のアパーチャを有し、前記アパーチャが、前記入口ポートからの燃料の流れをまっすぐにするように構成され、それにより前記燃料内の乱流を低減する、請求項3に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記乱流削減構造が、触媒的に非活性の本体を備え、前記アパーチャが、前記入口ポートからの前記燃料の流れをまっすぐにするようにそこを通して形成された複数の本質的に線形の細長いコンジットを備える、請求項4に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記乱流削減構造が、前記入口ポートと前記触媒的に非活性の本体との間の前記燃焼チャンバ内に設置された比較的薄いディフューザをさらに備え、前記アパーチャが、前記ディフューザを通して形成される複数の穴をさらに有し、前記穴が前記入口ポートからの前記燃料の流れを最初にまっすぐにするように構成される、請求項5に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記排気ガスの温度を前記排出用出口に達する前にほぼ周囲温度にまで下げるための熱交換器をさらに備える、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記真空装置が1つのファンである、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記燃焼チャンバと連通しているバルブをさらに備え、前記バルブ・アセンブリが、流体の源と連結可能で、流体が少なくとも前記燃焼チャンバを洗い流すためにその内部に流れることができる、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 飛行昆虫捕獲システムであって、
    可燃性の燃料を含む燃料供給装置と、
    昆虫捕獲用チャンバと、
    前記燃料供給装置と連結するための入口ポートと、排出ポートと、前記入口ポートを前記排出ポートと連通させている燃焼チャンバとを備える燃焼装置であっって、前記入口ポートによって、前記燃料供給装置からの燃料がその内部での連続的な燃焼のために前記燃焼チャンバ内へ流れ込み、前記燃焼チャンバ内に排気ガスを生成することができる燃焼装置と、
    前記入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができる流量調整器と、
    前記流量調整器を制御するための制御装置であって、前記調整器が動作時に一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、前記調整器を制御するように動作することができる制御装置と、
    排出用出口であって、前記燃焼装置の前記排出ポートと連通していて、前記排気ガスが前記排出用出口を通って外側へ流れ出すことができるように構成されていて、そのため前記排気ガス中の二酸化炭素に誘引された昆虫が前記捕獲システムに向かって飛行する排出用出口と、
    飛行昆虫が昆虫の入口を通って前記捕獲用チャンバに入ることができるように、前記昆虫捕獲用チャンバと連通している昆虫の入口と、
    前記昆虫の入口に連通している真空装置であって、前記捕獲システムに誘引された昆虫を、前記昆虫の入口を通して前記昆虫捕獲用チャンバ内に引き込むように構成され、配置されている真空装置とを備える飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記入口ポートに装着され、前記入口ポートを通して燃料を前記燃焼チャンバに配送するために前記流量調整器と連通しているノズルをさらに備える、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記燃焼装置が、前記燃焼チャンバ内に配置された触媒要素をさらに備え、前記触媒要素が、前記燃焼チャンバ内で生成された前記排気ガスが前記排出ポートに向かってそこを通って流れることができるようにするための複数の本質的に線形の細長いコンジットを備える触媒本体を有し、前記触媒本体が、前記排気ガスが前記細長いコンジットを通って流れる際に、前記排気ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に動作時に変換する触媒的に活性の物質を含む、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記燃焼装置が、前記触媒要素の上流の前記燃焼チャンバ内に配置されている乱流削減構造をさらに備え、前記乱流削減構造が、前記触媒本体の前記コンジットと一般的に同じ方向に向いている複数のアパーチャを有し、前記アパーチャが、前記入口ポートからの燃料の流れをまっすぐにするように構成され、それにより前記燃料内の乱流を低減する、請求項12に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記乱流削減構造が、触媒的に非活性の本体を備え、前記アパーチャが、前記入口ポートからの前記燃料の流れをまっすぐにするようにそこを通って形成された複数の本質的に線形の細長いコンジットを備える、請求項13に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記乱流削減構造が、前記入口ポートと前記触媒的に非活性の本体との間の前記燃焼チャンバ内に設置された比較的薄いディフューザをさらに備え、前記アパーチャが、前記ディフューザを通して形成される複数の穴をさらに有し、前記穴が前記入口ポートからの前記燃料の流れを最初にまっすぐにするように構成される、請求項14に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記排気ガスの温度を前記排出用出口に達する前にほぼ周囲温度にまで下げるための熱交換器をさらに備える、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記可燃性燃料がプロパンである、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記真空装置が1つのファンである、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記燃焼チャンバと連通しているバルブをさらに備え、前記バルブが、流体の源と連結可能で、流体が少なくとも前記燃焼チャンバを洗い流すためにその内部に流れることができる、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記流量調整器が、前記入口ポートへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブを含み、前記制御装置が、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記流量調整器が、前記ノズルへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブを含み、前記制御装置が、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記ノズルに燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる、請求項2に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記流量調整器が、前記入口ポートへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブを含み、前記制御装置が、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記流量調整器が、前記ノズルへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブを含み、前記制御装置が、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記ノズルに燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる、請求項11に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 飛行昆虫捕獲システムを動作させるための方法であって、前記システムが、(a)可燃性燃料を含む燃料供給装置と、(b)昆虫捕獲用チャンバと、(c)前記燃料供給装置と連結するための入口ポートと、排出ポートと、前記入口ポートを前記排出ポートと連通させている燃焼チャンバとを備える燃焼装置と、(d)前記入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができる流量調整器と、(e)前記燃焼装置の前記排出ポートと連通している排出用出口と、(f)飛行昆虫が昆虫の入口を通って前記捕獲用チャンバに入ることができるように、前記昆虫捕獲用チャンバと連通している昆虫の入口と、(g)前記昆虫の入口に連通している真空装置とを備え、前記方法が、
    一連の断続的なパルスで前記入口ポートへ燃料を配送する前記燃料レギュレータによって、前記燃焼装置の前記入口ポートに、および燃焼チャンバ内に前記燃料供給装置から燃料を配送する段階と、
    前記燃焼チャンバ内で燃料を連続的に燃焼させて前記燃焼装置の前記排出ポートから流れ出る二酸化炭素を含む排気ガスを生成し、前記排出用出口を通して外側へ送り出して昆虫を前記捕獲システムに誘引する段階と、
    前記真空装置を使用して、前記捕獲システムに誘引された昆虫を、前記昆虫の入口を通して前記昆虫捕獲用チャンバ内に引き込む段階とを含む方法。
  • 前記流量調整器が前記入口ポートへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブを含み、前記方法が、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御する段階をさらに含む、請求項24に記載の方法。
  • 前記流量調整器が、所定のデューティ・サイクルに従って前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送する請求項24に記載の方法。
  • ソレノイド・バルブが、所定のデューティ・サイクルに従って制御され、前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送する、請求項25に記載の方法。
  • 可燃性燃料を含む燃料供給装置と一緒に使用されるように構成されている飛行昆虫捕獲装置であって、
    昆虫捕獲用チャンバと、
    前記燃料供給装置と連結するための入口ポートと、排出ポートと、前記入口ポートを前記排出ポートと連通させている燃焼チャンバとを備える燃焼装置であって、前記入口ポートによって、前記燃料供給装置からの燃料がその内部での燃焼のために前記燃焼チャンバ内へ流れ込み、前記燃焼チャンバ内に排気ガスを生成することができる燃焼装置と、
    動作中に一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、所定のデューティ・サイクルに従って前記入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができる流量調整器と、
    排出用出口であって、前記燃焼装置の前記排出ポートと連通していて、前記排気ガスが前記排出用出口を通って外側へ流れ出すことができるように構成されていて、そのため前記排気ガス中の二酸化炭素に誘引された昆虫が前記捕獲装置に向かって飛行する排出用出口と 飛行昆虫が昆虫の入口を通って前記捕獲用チャンバに入ることができるように、前記昆虫捕獲用チャンバと連通している昆虫の入口と、
    前記昆虫の入口に連通している真空装置であって、前記捕獲装置に誘引された昆虫を、前記昆虫の入口を通して前記昆虫捕獲用チャンバ内に引き込むように構成され、配置されている真空装置とを備える装置。
  • 前記入口ポートに装着され、前記入口ポートを通して前記燃焼チャンバに燃料を配送するために前記流量調整器と連通しているノズルをさらに備える、請求項28に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記流量調整器が、前記入口ポートへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブと、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、前記所定のデューティ・サイクルに従って前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる制御装置とを含む、請求項28に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 前記流量調整器が、前記ノズルへの前記燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブと、前記ソレノイド・バルブが前記ノズルに前記一連の断続的なパルスで燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる制御装置とを含む、請求項29に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 飛行昆虫捕獲システムであって、
    可燃性燃料を含む燃料供給装置と、
    昆虫捕獲用チャンバと、
    前記燃料供給装置と連結するための入口ポートと、排出ポートと、前記入口ポートを前記排出ポートとを連通させている燃焼チャンバとを備える燃焼装置であって、前記入口ポートによって前記燃料供給装置からの燃料がその内部での連続的な燃焼のために前記燃焼チャンバ内へ流れ込み、前記燃焼チャンバ内に排気ガスを生成することができる燃焼装置と、
    動作中に一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、所定のデューティ・サイクルに従って前記入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができる流量調整器と、
    排出用出口であって、前記燃焼装置の前記排出ポートと連通していて、前記排気ガスが前記排出用出口を通って外側へ流れ出すことができるように構成されていて、そのため前記排気ガス中の二酸化炭素に誘引された昆虫が前記捕獲システムに向かって飛行する排出用出口と、
    飛行昆虫が昆虫の入口を通って前記捕獲用チャンバに入ることができるように、前記昆虫捕獲用チャンバと連通している昆虫の入口と、
    前記昆虫の入口に連通している真空装置であって、前記捕獲装置に誘引された昆虫を、前記昆虫の入口を通して前記昆虫捕獲用チャンバ内に引き込むように構成され、配置されている真空装置とを備えるシステム。
  • 前記入口ポートに装着され、前記入口ポートを通して前記燃焼チャンバに燃料を配送するために前記流量調整器と連通しているノズルをさらに備える、請求項32に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記流量調整器が、前記入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブと、前記ソレノイド・バルブが前記一連の断続的なパルスで前記入口ポートに燃料を配送するように、所定のデューティ・サイクルに従って前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる制御装置とを含む、請求項32に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 前記流量調整器が、前記ノズルへの燃料流れを制御するように動作することができるソレノイド・バルブと、前記ソレノイド・バルブが前記ノズルに前記一連の断続的なパルスで燃料を配送するように、前記ソレノイド・バルブを制御するように動作することができる制御装置とを含む、請求項33に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 支持フレームをさらに備え、前記昆虫捕獲用チャンバと、前記燃焼装置と、前記真空装置と、前記排出用出口とが前記支持フレーム上に搭載される、請求項1に記載の飛行昆虫捕獲装置。
  • 支持フレームをさらに備え、前記昆虫捕獲用チャンバと、前記燃焼装置と、前記真空装置と、前記排出用出口とが前記支持フレーム上に搭載される、請求項10に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 支持フレームをさらに備え、前記昆虫捕獲用チャンバと、前記燃焼装置と、前記真空装置と、前記排出用出口とが前記支持フレーム上に搭載される、請求項28に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 支持フレームをさらに備え、前記昆虫捕獲用チャンバと、前記燃焼装置と、前記真空装置と、前記排出用出口とが前記支持フレーム上に搭載される、請求項32に記載の飛行昆虫捕獲システム。
  • 说明书全文

    (関連出願への相互参照)
    本出願は、2003年5月27日付けの米国特許出願第10/445,245号の優先権を主張する。 上記出願の全体を参照により本出願に援用する。

    毎年、蚊が媒介する病気が、300万人以上の死者および3億人以上の臨床症例の原因となっている。 このような蚊の媒介による病気の治療に関連する全世界での費用は数十億ドル以上の額に達する。 多くの地域において、蚊が、マラリア、黄熱、デング熱、脳炎、西ナイル・ウイルス、睡眠病、フィラリア症、チフスおよび伝染病のような身体を衰弱させる病気の主要媒介物である。 人間に対する病気および死の原因となる他に、蚊が媒介する病気は家畜の病気に起因する畜産業界に対する経済的損失の大きな原因でもある。 さらに、蚊媒介型の病気は観光からの収入に依存している地域に対して常に存在する心配を投げかけている。 特に、所与の地域におけるそのような病気の存在は、観光の行き先としてその地域を選択する観光客の意欲に影響すると考えられる。

    旅行および世界の商取引が増えるにつれて、これらの病気のいくつかは大陸的な米国およびその他の地域における主な健康問題となることも予想される。 例えば、ヨーロッパおよび北アメリカの温帯地域における西ナイル・ウイルスの出現がこの予想を支持しており、公衆、ウマおよび動物衛生に対する脅威を表している。 それは、人間および馬における脳炎(脳の炎症)、および家畜および野鳥における死をもたらす結果となり得る。

    1995年に、地方病性のマラリアの症例がカリフォルニアおよびニュージャージーにおいて記録され、いくつかのデング熱の症例が南テキサスにおいて診断された。 1996年9月に、かつてない規模の蚊がロードアイランドにおいて発生し、東部ウマ脳炎を運んだ。 テスト結果は、捕らえた100匹の蚊のうちの1匹がこの稀な死をもたらすウイルスを運んできており、その死亡率は30%〜60%であることが分かっている。 ロードアイランドにおける状況は非常に苛酷であったので、市長は緊急事態を宣言した。 1997年に、同様な状況がフロリダにおいてセントルイス脳炎の突発によって発生した。

    デング熱は特に危険な蚊媒体型の病気であり、それは地球規模の問題となりつつあり、やがて最も大きな蚊媒介型の人間に影響するウイルス性の病気としてのエクリプス・マラリアとなる可能性がある。 デング熱の地球規模の分布はマラリアの分布と同等程度になっており、伝染病が伝わる危険性のある地域に住んでいる人は25億人と推定される。 毎年、数百万の症例が発生し、デング出血熱(DHF)の最高数十万の症例が診断されている。 ほとんどの国におけるDHFの症例の死亡率は約5%であり、ほとんどの死亡症例は子供において発生している。

    最近まで、デング熱は西半球においては比較的知られていなかった。 1970年代に、デング熱がキューバおよびカリブ海の他の地域を席巻した。 1981年に、出血熱を伴った第2の血清型がキューバにおいて発生した。 その第2の伝染病は300,000人以上の出血熱の症例、および、ほとんどが子供である1,000人以上の死者を出す結果となった。 1986年までに、南米の他の国およびメキシコでデング熱が著しく増加し始めた。 1998年の夏には、バルバドス島において新しい発生が見られた。

    アメリカ大陸全体に関しては、ほぼ24,000症例のデング熱が1995年の最初の8カ月の間に中央アメリカにおいて報告され、それは352症例の出血熱を含んでいた。 エルサルバドルは、1995年においてその国におけるこの病気の広範囲の蔓延による国家的緊急事態を宣言した。 メキシコでさえも1995年に約2,000の症例を記録し、そのうちの34症例が出血熱を含んでいた。 全米保健機構は、アメリカ大陸全体において全体でほぼ200,000症例のデング熱および5,500症例以上の出血デング熱があったことを報告した。 図1Aは2000年におけるデング熱の世界分布を示しており、図1Bは、アメリカ大陸全体において報告されたデング熱の症例における最近の増加を示している。

    昆虫学者らは、米国に対するデング熱の脅威の増加に関して非常に強い関心を持っている。 この関心はヒトスジシマカとして知られている最近到着した蚊の種の存在に部分的に原因がある。 ヒトスジシマカ(その明るい縞模様と攻撃的な刺咬によって、「タイガー・モスキート」とも呼ばれている)は、米国において1985年にテキサス州ハリス郡で最初に発見された。 歴史的には、このタイガー・モスキートは、アジアにおけるデング熱の主な媒介者であった。 しかし、米国へのタイガー・モスキートの持ち込みは、日本からの古いタイヤの積み荷であると考えられている。 1991年に、フロリダ州オーランドにおけるウォルト・ディズニー・ワールドのちょうど12マイル西のタイヤの積み荷の中に見つかったタイガー・モスキートの群れの中で、東部ウマ脳炎ウイルスが発見された。

    1996年2月時点において、タイガー・モスキートの確定した個体数が24の州において文書化されていた。 最大の警告は、タイガー・モスキートが現在はオハイオ、ニュージャージー、およびネブラスカのような北の州においても生き残る可能性を示していることである。 ネッタイシマカ(Aedes aegypti)と違って、タイガー・モスキートの卵は非常に冷たい冬に生き残ることができる。 結果として、タイガー・モスキートは米国のかなりの部分に病気を運ぶ大きな可能性を有する。 タイガー・モスキートは、イリノイ州プラスキ郡において既に厄介者および災害となっている。 そこでのこの昆虫の刺咬回数は25回/分であった。 米国の中央地域において、この種は致命的疾病であるラクロス脳炎の感染にリンクしていた。

    米国内でのこれらの蚊が媒介する病気の分布を示すために、添付の図1C〜図1Fが提供されている。 図1Cは、米国における1964年から1997年までの確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間のラクロス脳炎の症例の分布を示している。 図1Dは、米国における1964年から1998年までの間の人間のセントルイス脳炎の症例の分布を示している。 図1Eは、米国における1964年から1997年までの確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間の西部ウマ脳炎の症例の分布を示している。 図1Fは、米国における1964年から1997年までの確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間の東部ウマ脳炎の症例の分布を示している。 これらの図から分かるように、これらの病気の分布は米国全体に広がっており、それ故、これらの病気の更なる広がりについての現在の公衆の関心につながっている。

    蚊の個体数を制御するため、あるいは蚊を駆除するためのいくつかの方法が過去において提案されてきた。 これらの例を以下に説明する。 次の説明から理解されるように、これらの各方法は大きな欠点を有しており、それらを非実用的、あるいは非効率的にしている。

    蚊の個体数を抑制するための1つのよく知られている方法は、DDTやマラチオンなどの化学農薬を使用することである。 基本的に2種類の蚊の殺虫剤が入手できる。 それらは成虫撲滅薬(adulticides)および幼虫撲滅薬(larvicides)である。 成虫撲滅薬は蚊を殺すために使用する成虫の段階向けに開発された化学物質である。 蚊が群がっている区域に、主として飛行機または自動車から薬がスプレーされる。 スプレーする化学物質の効き目は、普通は、風、温度、湿度、および時刻、使用する化学物質に対する特定の蚊の抵抗性、および特定の化学物質の基本的な効き目に依存する。 成虫撲滅薬は、雨、潮の干満、あるいは他の周期的な卵孵化要因によって発生される各世代の成虫に対して適用しなければならず、代表的な効き目の時期は1/2日だけである。 したがって、これらの化学物質は成虫の蚊との接触が最大限に期待できる時に適用しなければならない。

    他方、幼虫撲滅薬は幼虫の蚊が成虫の蚊になる前に幼虫を殺すために源に対して適用する。 幼虫撲滅薬は一般に3種類の形式のうちの1つである。 それらは(1)幼虫の呼吸を妨げ、それ故、それらを溺れさせる水面に対して適用する油、(2)幼虫を攻撃し、それらを殺すBTI(bacillus thuringiensis israelensis)などのバクテリア、または(3)幼虫が成虫の段階へ発展するのを妨げる化学昆虫成長調整剤(例えば、メトプレン)である。 しかし、幼虫撲滅薬は各種の理由のためにあまり効果的でないことが多い。 例えば、ほとんどの幼虫撲滅薬は効く期間が短く、未成熟の蚊が成長の特定の段階にある間に、水に対して適用しなければならない。 また、蚊のいくつかの種、例えば、木穴繁殖種(tree−hole breeders)、根切り繁殖種(root−swamp breeders)、およびガマ湿地繁殖種(cattail−marsh breeders)などは幼虫撲滅薬では簡単には制御できない。 何故なら、幼虫は表面には出てこない(例えば、ガマ湿地繁殖種の蚊)か、あるいは水源を見つけるのが困難であるので、幼虫撲滅薬を経済的に適用することができない(例えば、木穴)からである。 さらに、西ナイル・ウイルスを運ぶ蚊(アカイエカ)は人間の回りの溝、地下の排水設備、花瓶、小鳥の水遊び用水盤などの中に住んで成長する。 これによって、そのような区域を目標として効率的に殺虫剤をスプレーすることが困難であるだけでなく、多くの人は化学農薬を自分達の家の極く近くで使用することが不快であるために、殺虫剤をスプレーすることが実際的にはできなくなる。

    それらの主張されている効き目、あるいはそれが欠けているかどうかの如何にかかわらず、化学農薬の使用は米国および世界中の両方において劇的に減少してきている。 この減少に対する第1の理由は、殺虫剤の使用に関連している潜在的な健康の障害に公衆が気付き、その気運が高まってきているからである。 より詳細に説明すると、ある種の化学物質、例えば、DDTによって与えられる長期の健康障害についての一般大衆の認識が、米国および他の国の多くの地域において蚊の制御のためにそれらを使用することの禁止につながった。 さらに、蚊の殺虫剤に対する抵抗が増加してきたことによって、従来使用していた化学物質の有効性が減少し、それ故、化学農薬の推定される利点があっても、公衆の健康の危険性には代えられないという議論を支持している。

    自然の捕食者も、ある程度は蚊の個体数を制御する。 例えば、ある種の魚および蝶(幼虫および成虫の両方としての)は蚊の幼虫および成虫に対して捕食者的あることが報告されている。 さらに、ある種の蝙蝠および鳥も蚊を捕食することが分かっている。 一部の人々、特に化学農薬の使用に反対している人々によって、蚊の個体数を制御する環境的に安全な手段として自然の捕食者を頼るべきであるということが支持されてきた。 都合の悪いことに、蚊の個体数を効果的に制御するために自然の捕食者を利用するための過去における努力は無効であることが証明されている。 例えば、1920年代の間に南部における3つの都市で大きな蝙蝠の塔が建立され、これらの塔の中に住んでいる蝙蝠が蚊の個体数を制御するであろうという高い期待が寄せられた。 しかし、これらの塔はその地方の蚊の個体数を十分に制御するには効果的ではなかった。 蝙蝠の胃の内容を調べた結果、蝙蝠の食物源のうちの1%未満が蚊であったことが分かった。

    多くの人々は人から、あるいはある区域から蚊を遠ざけるために防虫剤に頼る。 これらの防虫剤はそれらの性質によって、蚊の個体数を実際には制御しない。 代わりに、それらは単純にその防虫剤を採用している人に対して一時的な安心を提供するに過ぎない。 防虫剤は局所的または空中用のいずれかであり、多くの形式、とりわけ、ローション、スプレー、オイル(すなわち、「Skin‐So‐Soft」)、渦巻状蚊取り線香、および蝋燭(例えば、シトロネラ油)などの形式を取ることができる。 最も普通の防虫剤(ローション、スプレー、およびオイル)は衣服または身体上で使用するものである。 これらの防虫剤の多くはそれ自体で実際には蚊を「駆除」せず、代わりに、いくつかの防虫剤は蚊を誘引する要因(二酸化炭素、湿気、暖気および乳酸)を隠すに過ぎない。 これらの防虫剤はかなり安価であるが、それらは嫌な匂いがすることが多く、脂染みていて、限られた期間の間だけしか有効ではない。 また、ある種のDEET、あるいはエチル−ヘキサンジオールを含んでいる防虫剤は、実際、一定の期間の後に蚊に対して魅力的となることが分かっている。 したがって、防虫剤を使用する時はその防護期間が過ぎた時に洗い落とすか、あるいは新しい防虫剤を再び適用することが推奨される。

    不快であることの他に、多くの防虫剤はそれらが及ぼす可能性のある長期的な健康障害に関して綿密に調査されるようになってきている。 多くの昆虫学者によって入手できる最良の防虫剤であるとみなされているDEETは30年以上にわたって市販されており、多くのよく知られた商用のスプレーおよびローションの主成分である。 長期間の広範囲のDEETの使用にもかかわらず、米国環境保護機関(EPA)はDEETが、ガン、出産障害、および生殖の問題の原因となり得ると考えている。 実際に、EPAは、1990年8月に消費者向けの公報を発行し、その中でその個体数のうちの小さなセグメントがDEETに対して敏感であり得ることを述べた。 繰返し適用すると、特に小さな子供の場合、頭痛、気変り、混乱、吐き気、筋肉の痙攣、ひきつけ、あるいは気絶を起こすことがあり得る。

    渦巻状蚊取線香は、長年にわたって蚊を駆除するための手段として売られてきた。 これらの渦巻状蚊取線香は、防虫の煙を出すために焼かれる。 約20年前に製造された製品は、「Raid Mosquito Coils」という商品名で売られており、化学物質アレスリンを含んでいた。 最近の製品は、「OFF Yard & Patio Bug Barriers」の商品名で売られており、化学物質エスビオスリンを含んでいる。 これらの製品は蚊の攻撃から何らかの安らぎを提供することができる。 しかし、それらはある領域内の蚊の数を減らすわけではなく、それらは煙および化学物質をその近くに放出する。 また、僅かな微風でさえも、それらの潜在的効果が減らされる。 何故なら、その煙および化学物質が広い領域にわたって拡散され、それ故、薄められて効果が少なくなるからである。

    また、多くの人達は、蚊を駆除することにおけるシトロネラの利点を、蝋燭、植物、香、あるいは他のメカニズムの形式で推奨してきている。 最近の研究によると、シトロネラ・ベースの製品は蚊を駆除することにおいて穏やかな効き目があるだけであり、保護する領域の回りに蝋燭が3フィート(約90cm)ごとに置かれた時だけしか効かないことが示されている。 この処方は燃えている普通の蝋燭が保護する領域の回りに置かれているより僅かに効果的であるに過ぎなかった。 実際に、蝋燭を燃やすことによって、空気中の二酸化炭素の量が増加し、その領域の中の蚊の数を減らすのではなく、むしろ一般の領域により多くの蚊を誘引することになると考えられている。 これらの欠点にもかかわらず、シトロネラ・ベースの製品に対する現在の市場はかなり大きい。

    1970年代後半に導入され、「バグ・ザッパーズ」(bug zappers)と呼ばれるよく知られた「ブラック・ライト」感電殺虫装置は、最初は商業的に成功した。 蚊を殺すことにおいて全体的には有効ではなかったが、バグ・ザッパーは年間2,000,000台以上の割合で現在売られている。 これらの装置が蚊を殺せないことは、大学の研究において証明されており、多くのバグ・ザッパーの所有者の個人的な経験でも知られている。 より詳細に説明すると、感電殺虫装置はほとんどの種類の蚊を誘引しないので、蚊を殺すことはない。 その理由は、これらの装置は光に誘引される昆虫を誘引するだけであり、それはほとんどの種類の蚊について当てはまらないからである。

    米国特許第6,145,243号(「'243特許」)は本出願の譲受人であるAmerican Biophysics Corporation of East Greenwich,RIによって開発された昆虫捕獲装置を開示している。 '243特許の装置は、その装置の入口に向かって蚊および他の飛行昆虫を誘引するための二酸化炭素の流れを発生する装置の基本的な構造を開示している。 二酸化炭素によって入口を通して誘引した昆虫を、真空によって捕獲用チャンバ内に引き入れる。 捕獲用チャンバは使い捨て網袋を含み、その中で蚊が脱水状態になる。 袋がいっぱいになると、それを取り外して交換することができる。

    '243特許に開示された装置は、American Biophysics Corporationのために商業的に成功したが、本出願の発明者らによる更なる製品開発努力によって、'243特許の装置の製造コストを低減して動作効率を改善することを指向しているいくつかの改善がなされた。 これらの改善のいくつかが、本出願の譲受人であるAmerican Biophysics Corporation of East Greenwich,Rhode Islandから市販されているMosquito Magnet(登録商標)Liberty(商標)昆虫捕獲装置に実施されている。 本出願は、この技術における更なる改善を提供するよう努力をしている。

    ここで本発明について説明すると、本発明の1つの態様は、有利な流量調整器を有する飛行昆虫捕獲装置を提供する。 この装置は、燃えやすい燃料が入った燃料供給装置と一緒に使用するように構成されている。 この装置は、支持フレームと、支持フレーム上に搭載している昆虫捕獲用チャンバと、支持フレーム上に搭載している燃焼装置とを備える。 燃焼装置は、燃料供給装置と連結するための入口ポートと、排出ポートと、入口ポートを排出ポートと連通させる燃焼チャンバとを備えている。 入口ポートによって、燃料供給装置からの燃料を燃焼のために燃焼チャンバ内に流すことができ、燃焼チャンバ内に排気ガスが生成される。 また、この装置は、入口ポートへの燃料流れを制御するように動作することができる流量調整器と、流量調整器を制御するための制御装置とを含んでいる。 制御装置は、動作時に一連の断続的なパルスで燃料を入口ポートに調整器が配送するように調整器を制御する動作を行うことができる。 また、この装置は、フレーム上に搭載している排出用出口も含む。 排出用出口は、燃焼装置の排出ポートと連通していて、排気ガスが前記排出用出口を通して外側へ流れることができるようにし、排気ガスの中で二酸化炭素に誘引された昆虫が排出用出口に向かって飛行するように構成されている。 昆虫捕獲用チャンバと連通していて、飛行昆虫が昆虫の入口を通って捕獲用チャンバに入ることができるようにする昆虫の入口と、昆虫の入口と連通している真空装置とを含む。 真空装置は、排出用出口に誘引された昆虫を、昆虫の入口を通して昆虫捕獲用チャンバ内に引き込むように構成され、配置されている。

    本発明の他の目的、特徴および利点は、下記の詳細な説明、添付の図面および添付の特許請求の範囲から明らかになるだろう。

    図2は、本発明により構成した全体を10で示している飛行昆虫捕獲装置の一例の斜視図である。 装置10は、バーベキュー用グリルに燃料を供給するために消費者によって普通に使用されるタイプのプロパン・タンク12などの可燃性燃料の供給装置と一緒に使用するように設計されている。 広く言えば、装置10の一般的な機能は、蚊および、二酸化炭素に誘引される他の皮膚刺咬性の昆虫を誘引するために二酸化炭素の量を増加させた排気ガスを放出することである。 次に、流入フローが、誘引された昆虫を装置内の捕獲用チャンバ内に引き込み、そこで昆虫は捕獲されて毒または脱水/飢餓によって殺される。 代わりに、昆虫の調査に従事しているユーザは、捕獲された昆虫を殺すのでなく、それらを生存試験の目的のために死ぬ前に装置10から取り除くことができる。 特定の昆虫捕獲目的の如何にかかわらず、そのユーザは装置10の総合的な機能が飛行昆虫を誘引して捕獲することであることを念頭に置いている。 この広い一般的な機能を達成するために、本発明がどのように動作するかの詳細を以下に説明する。

    装置10は、全体を14で示している支持フレーム構造を備える。 支持フレーム構造14は、一組の脚17上に支持されているハウジング16を含む。 例示としての実施形態においては、2つの脚17がハウジング16を支持するために使用されている。 しかし、支持フレーム構造14は、以下に説明する動作構成要素を搭載するのに適している任意の構造または構成を備えることができ、例えば、三脚架の構成を使用することもできる。 さらに、フレームは、図2および参照により全体を本出願に援用する上記米国特許第6,145,243号に示されているようなホイール15を含むことができる。 さらに、支持フレーム構造14は、プロパン・タンク12を搭載するための支持デッキ19も含むことができ、タンク12および装置14を1つのユニットとして、図2および'243特許にも示されているように、一緒に搬送することができる。

    ハウジング16は、ボトム・シェル18とその上に装着しているトップ・シェル20とを含む。 シェル18および20は、従来の締め器具、接着剤、スナップ・フィット関係、あるいは任意の他の適当な方法を使用して一緒に結合され固定されている。 例示としての実施形態においては、これらのシェル18および20は、プラスチックから成形されている。 しかし、これらのシェル18、20およびハウジング16は、一般に任意の材料から作ることができ、また、任意の形状、構成、または構造を取ることができる。

    筒型吸気ノズル22が、ボトム・シェル18から下方に突き出ており、そこで一体に形成されている。 吸気ノズル22は朝顔型の下端24を有しており、それは締め器具またはスナップ・フィットにより吸気ノズル22に取り付けられており、それ故、吸気ノズル22の一部分を形成している。 朝顔型の下端24は、昆虫の取入れ口26を形成する。 以下に示す詳細な説明から理解されるように、真空がノズル22に対して適用され、装置10によって発散される二酸化炭素に誘引された昆虫が、捕獲するための昆虫の入口26の中に引き込まれる。 ここで提供されている吸気ノズル22および取入れ口26は、支持フレーム構造14の上に任意の適当な方法で搭載することができ、また、ここで図示し、説明する構造は一例に過ぎない。 それ故、他の構成を使用することもできる。

    吸気ノズル22内には、出口ノズル28を同軸に装着している。 出口ノズル28は、その下端に排出用出口30を設けている。 出口ノズル28およびその排出用出口30の機能は、二酸化炭素を含んでいる排気ガスの「プルーム(柱状噴流)」がそこから外側へそして下方へ流れることができるようにすることである。 排気ガスの下方向への流れが地面に達すると、排気ガスは地面に沿って装置10から外側に向かって放射状に流れる。 装置10から流れ出る二酸化炭素に誘引された蚊および他の昆虫はこの放射される二酸化炭素のプルームを感じることができ、それに従って源へ、すなわち、排出用出口30へ向かう。 開示の構造から理解されるように、出口ノズル28は吸気ノズル22と同軸になっているので、誘引された昆虫は二酸化炭素に従ってその源(すなわち、出口30)へ向かい、それ故、それらは出口30に達するとき、昆虫の入口26の直ぐ近くにいることになる。 結果として、誘引された昆虫は吸気ノズル22および昆虫の入口26に連通している真空によって生成される真空ゾーンの中に直接飛び込み、それにより装置10の中に引き込まれてその中に捕獲される。 真空の取入れおよび排気ガスの外側への流れのそれぞれの流れを図3に流入および流出の矢印によって示している。 開示の構造のこの態様についての更なる詳細および変形版については、上記'243特許を参照されたい。 また、1996年9月17日付けの米国特許第6,286,249号および米国仮特許出願第60/326,722号に対する優先権を主張する米国特許出願第10/264,260号を参照されたい。 上記各内容の全体を参照により本出願に援用するものとする。

    ハウジング16の上部シェル20はアクセス・ドア32を含み、アクセス・ドアは、ハウジングの壁の中に形成しているアクセス開口部34を開閉するために開と閉の位置の間で動かすことができる。 このように開閉するアクセス・ドア32およびアクセス開口部34は、図4に最もよく示されている。 ドア32は上部シェル20に回動可能に装着され、その上端部にあるピボット・ピン36を、開口部34の上部端に隣接している上部シェル20内に形成している開口部(図示せず)内に挿入することによって開閉の動きを容易にしている。 本発明のさらに広い態様においては、ドア32は、ハウジング16から完全に分離できるか、または任意の適当な構造を使用して開閉運動のために連結することができる。 実際に、ドア32を設けることは全く必要ではなく、単に便宜的な特徴であるに過ぎない。 ドア32と開口部34の周辺との間にシールを提供するために変形可能なガスケット38を開口部34の周辺に沿って取り付けている。 アクセス・ドア32およびその関連する開口部34の役割りは、ユーザがハウジング16の内部に接近できるようにすることである。

    以下にさらに詳細に説明するように、内面が昆虫捕獲用チャンバを形成する網袋40が、ハウジング16内に取外し可能に装着されている。 網袋40によって形成されるチャンバは昆虫の入口26に連通していて、したがって、真空によって引き込まれた昆虫は網袋40の中に入れられ、そこで昆虫は脱水状態になり、死滅する。 別の方法としては、網袋40の材料は、昆虫を死滅させる機能を容易化する目的のために毒薬で処理することができる。 しかし、これは本発明の必要な特徴ではない。 アクセス・ドア32およびその関連する開口部34によってハウジング16の内部に接近することができ、ユーザは、取外し/交換の目的のために必要に応じて網袋40に接触することができる。 また、網袋40の代わりに、もう1つの別の方法としては、プラスチック・ボックスまたは任意の他の適切な構造を使用することもできる。 この開示の実施例においては、ドア32は透明な物質から形成しており、ユーザは網袋40を目で検査してそれを除去/交換する必要があるかどうかを判定することができる。 より詳細に説明すると、透明の物質によって、ユーザは、網袋40が昆虫で一杯になった状態、またはそれに近い状態にあるかどうかを目で見て検証することができる。 本発明のさらに広い態様においては、ドア32は透明でなくてもよく、さらに、前に述べたように、この装置はドア32およびその関連する開口部34を必ずしも必要としない。

    図5は、明確化のために網袋40および上部シェル20が除去されているハウジング16の内部の構成要素の斜視図を示し、図6は、これらの構成要素の展開図を示す。 これらの内部構成要素は、一般的に50で示す燃焼/熱交換器装置と、ファン・プレナム52と、電力で動作するファン54と、区画構造56とを含む。 ボトム・シェル18は、燃焼/熱交換器装置50を装着するための相対的なフラットな領域を形成している一連の一体状に成形したリブ58を含む。 さらに、ボトム・シェル18は、一対の開口部60、62をも含む。 開口部60は燃料(プロパンが好ましい)を供給する目的のために、調整器ホース64を燃焼/熱交換器装置50に挿入して連結することができるようにするために設けている。 開口部62は図6に示すように、制御装置70に電力供給用コード66(標準の出口プラグ68がその遠位端に示されている)を接続し易くするために設けている。 制御装置70は区画構造59の上に装着している。 また、この区画構造は、網袋40がファン54と接触するのを防止するために設けられているグリッド・バリアまたはバッフル57を支持する役割りも有する。 さらに、ダクト56が網袋40と吸気ノズル22との間に連通していて、入口26から網袋40への連続的な流れの経路を提供している。 さらに、燃焼/熱交換器装置50の上を通される空気が装置10から確実に排出されるようにするためにフィルタ61を設けている。 このフィルタは金属性のメッシュ・ファブリックから構成しているが、任意の適切なフィルタリングの方法も可能である。

    ここで図7を参照すると、燃焼/熱交換器装置50は一対の半部分72、74を備え、それぞれが鋼鉄または任意の他の金属などの熱伝導性の材料から形成されている。 これらの半部分72、74は一連の締め器具、例えば、ねじ付きキャップねじ76によって一緒に固定されている。 代わりに、溶接または他の締結構成を使用することもできる。 例示としての実施形態においては、半部分72、74は鋼鉄からそれぞれ鋳造しているが、任意の適切な熱伝導性材料または形成方法を使用することができる。 各半部分72、74は、それぞれが部分的燃焼チャンバ82、84(部分的チャンバ82については図9参照)を形成している部分的燃焼チャンバ部分78、80と、それぞれが部分的熱交換経路90、92(部分的経路92については図9参照)を形成している部分的熱交換器部分86、88とを有する。 組立て時に、(a)部分的燃焼チャンバ部分78、80が結合されて装置50の燃焼チャンバ部分94を形成し、部分的燃焼チャンバ82、84が結合されて燃焼チャンバ部分94を通して伸びている全体を96で示した燃焼チャンバを形成し、(b)部分的熱交換器部分86、88が結合されて熱交換器部分98を形成し、部分的熱交換経路90、92が結合されて、燃焼チャンバ96に連通している全体を100で示した熱交換経路を形成するように、2つの半部分72、74が一緒に結合される。

    燃焼チャンバ96は、入口ポート102を有する。 燃料ノズル104は、入口ポート102に受け入れられている。 ノズル104は、従来のタイプのノズルであり、約45度の噴射を有する。 スプレー・ノズル104は、細長いチューブ108によって燃焼/熱交換器装置50の後の部分に装着しているソレノイド・マニホールド106(図5に示す)に連通している。 調整器ホース64(図6に示す)の近位端はソレノイド・マニホールド106に連結し、マニホールドは燃料供給装置(すなわち、プロパン・タンク12)とノズル104との間の流体の連絡を確立し、それにより可燃性燃料をノズル104に配送し、したがって、燃焼チャンバ96に配送するために提供されている。 ソレノイド・バルブ110の形式での燃料レギュレータが、ノズル104を経由して入口ポート102を通して配送するために、マニホールド106を通して燃料を流すことができるようにするための開いた位置と、マニホールド106を通して燃料が流れるのを防止し、それによりノズル104を経由して入口ポート102を通して燃料が流れるのを防止するための閉じた位置との間で移動する。 ソレノイド・バルブ110は、バルブをその閉じた位置まで偏らせているスプリング(図示せず)を含む。 ソレノイド・バルブ110は、制御装置70に電気的に連通しており、制御装置70はソレノイド・バルブ110を励起し、電力コード66が電源に接続されたときにそれをその開いた位置まで動かすための電気信号を普通に送信する。 本明細書に以下に説明する制御方式によって示すように、ある種の動作条件の下で制御装置70は、上記電気信号を中断し、ノズル104および燃焼チャンバ96に対するそれ以上の燃料の流れを防止する目的のために、バルブ110をその閉じた位置までスプリングが動かすようにさせる。

    上記のように、そして流れ図で示すように、流量調整器またはソレノイド110は、燃焼チャンバ96に燃料の連続的な流れを提供するが、制御装置70は、入口ポート102においてノズル104に動作時にパルス型の(断続的な)燃料の流れを提供するようにソレノイドを制御するようにプログラムすることができる。 燃料のパルス型の流れは、燃料を維持するように選定することができる特定のデューティ・サイクルを有することになる。 当業者であれば理解するように、ソレノイドを通して燃料の流れに対して特定の比率およびデューティ・サイクルを選定することによって、ソレノイド110からの燃料の流れを燃焼チャンバ96によって認識されるように連続的にすることができる。 すなわち、チャンバ96に対する燃料の流れが、本質的にそれがノズル104を通して断続的なパルスで配送される場合であっても、連続であるようにソレノイドの動作を操ることができる。 パルス型の燃料流れによって、長時間にわたって同じ量の燃料を供給しながら、ノズル104の開口部がより大きくなるようにすることができる。 この方法で、ノズル104をより安価に製造できるようにし、また燃料内の粒子による、あるいは製造/組立てプロセス間に遭遇する可能性のある詰まらせる確率も少なくすることができる。

    例示としての実施形態においては、ソレノイドに対するデューティ・サイクルは、オン時間40msの5Hzとすることができる。 さらに、平均燃料流量を140sccm(立方センチメートル/分)とすることができ、またノズルの直径を0.09インチ(約2.3mm)とすることができる。

    さらに、図20に示すように、チューブ6およびバルブ8を備えるバルブ・アセンブリが燃料配送装置内に提供され、ソレノイド110およびノズル104を含む燃料配送装置を気体または液体などの流体によって洗い流すことができる。 さらに、バルブ・アセンブリは、バルブ・ナット9を含むことができる。 より詳細に説明すると、バルブの本体4は、ハウジング18の壁の中の穴を通して伸び、壁の一方の側と係合しているフランジ3を有する。 ナット9はバルブ本体4のねじ付き部分上に通され、ナット9とフランジ3との間でハウジングの壁の噛合わせによってバルブを固定するようになっている。 キャップ5が、バルブを保護するためにバルブの遠位端上にねじ込まれている。 当業者であれば理解するように、粒子が燃料内に含まれていて、チャンバ96に対する燃料の流れを低減するか、あるいは詰まらせる可能性がある。 このバルブは、燃料配送装置を圧力がかけられた気体(例えば、空気)または液体(例えば、水)の源に連結し、気体または液体が燃料配送装置を通して流れるようにし、次に燃焼装置50および排出用出口へ出ていくことができるようにすることができる。 これは、捕獲装置10を洗い流して粒子を取り除くことになる。 また、装置の洗い流しは燃料が装置50の中に確実に残っていないようにするために、捕獲装置50を貯蔵する前に行うことが望ましい。 実施例においては、バルブは一方向のバルブであってよく、それは空気または液体をシステム内に許可するが、内部から封止されていて、すなわち、使用されないときに、バルブは、燃料がシステムから出ないようにすることができる。 一例として、バルブ8は自転車/自動車のタイヤ上で使用される従来のタイプのもの(例えば、ステム・バルブ)であってよい。

    さらに、バルブ・アセンブリは、ソレノイド110の上流に結合されていて、燃焼装置50およびソレノイド110の両方を洗い流すように示されているが、バルブ・アセンブリを燃料配送装置内の任意の点においてシステムに結合できることを理解されたい。 さらに、実施形態においては、2つ以上のバルブ・アセンブリを設けることができる。 さらに、バルブを燃焼装置50と直接連通するようにし、燃焼チャンバだけが洗い流されるようにすることができる。

    ソレノイド・バルブ110および/またはバルブの使用は、好ましい特徴であり、制限するものではない。

    ここで図11〜図15を参照すると、燃焼チャンバ96は、筒型スリーブ112をその内部に装着している。 比較的薄いディフューザ・プレート114がスリーブ112内にその端においてノズル104に近接して装着されている。 ディフューザ・プレート114は、図14において最もよく見られる打ち抜かれた複数のアパーチャ116を有する。 これらのアパーチャ116の打ち抜きは、プレート114の下流側(燃料の流れに関して)から外側に伸びている一連のフランジ114aを形成する。 コーティングされていない、触媒的に非活性のセラミック・モノリス118がスリーブ112内に、ディフューザ・プレート114からそれとは離れた間隔を開けて下流に設置されている。 セラミック・モノリス118は、その長さに沿って形成された一連の細長い本質的に線形のコンジット120を有する。 これらのコンジット120は、図13に最もよく示しており、例示としての実施形態においては、400個ある。 ただし、任意の数量を使用することができる。 最後に、触媒要素122がセラミック・モノリス118から間隔を開けた関係でスリーブ112内に設置されている。 触媒要素122は、セラミックから形成していて白金などの触媒的に活性の物質でコーティングされているモノリシックの触媒本体124を含む。 本体124は、モノリス118と同様に、その長さ方向に形成されている細長い本質的に線形の複数のコンジットを有する。 これらのコンジットの分布は、セラミック・モノリス118上の分布と似ている。 ただし、実施形態に示しているものは触媒本体内に100個のコンジットがある。 ただし任意の数を使用することができる。

    スリーブ112の管状の壁は、点火器を受け取る穴126を形成しており、触媒本体124とセラミック・モノリス118との間に設置されている。 組立て時に、プレート114と、モノリス118と、本体124とがあらかじめ組み立てられているスリーブ112が、結合する前に部分的燃焼チャンバ82、84のうちの1つ内に設置されている。 部分的燃焼チャンバ部分78、80のそれぞれがその上端に形成している部分的点火装置受取り穴128、130を有しており、それは一緒に結合された時に点火装置受取り穴を形成する。 スリーブ112の点火装置受取り穴126は、部分的な穴128、130によって形成される点火装置受取り穴と整合され、その穴を通して点火装置134を挿入し、本体124とモノリス118との間に位置決めできるようになっている。 点火装置134は制御装置70から配送する電気によって駆動され、モノリス118と触媒本体124との間を流れている燃料/空気の混合物を点火するスパークを生成する。 動作時に、燃料/空気の混合物が触媒本体124に流れ続けるので、燃料/空気の混合物は連続して燃やされる。 この領域は燃焼点と呼ばれる。 燃焼点は、モノリス118とディフューザ・プレート114の下流に位置している。

    広く言えば、動作時、触媒本体124は、そこに配送されつつある燃料/空気の混合物の連続的な燃焼を可能にする温度にまで上昇される。 すなわち、その動作温度において、触媒本体124は、燃料/空気の混合物を燃やすのに十分熱くなっており、触媒本体124を、高めた温度に維持し続ける。 燃焼時に、触媒的に活性の物質が結果としての排気ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変えるのを助ける。 その燃焼は、触媒24内で、あるいは触媒本体24の前で発生するようにすることができる。

    燃焼の動作は、最もよく理解するために図15を参照して、次のように発生する。 燃料(すなわち、プロパン)が燃焼チャンバ96の上流端の中にスプレーされ、圧縮した空気も燃料と混合するためにチャンバ96の上流端の中に強制的に送り込まれる。 空気が供給されるこの方法については、ファン54および熱交換器部分98の機能および動作に関して以下に説明する。 何故なら、圧縮した空気はファン54から配送されるからである。 これは、燃料と空気の乱流の混合物を生成する。 この点において、燃料と空気とが確実に一緒に完全に混じるようにするために、乱流が望ましい。 しかし、乱流は燃焼点においては望ましくない。 それ故、ディフューザ・プレート114がその乱流を最初に低減するように機能し、その流れを最初に「まっすぐに」する。 より詳細に説明すると、混合物がプレート114を貫いて形成されたアパーチャ116を通して下流へ流れるにつれて、アパーチャ、および特にそこから下流へ伸びているフランジは、その混合物の流れを下流方向に「整合し」、そこでの乱流を減らし、それ故、その流れを比較的層流にするように機能する。 混合物が下流へ向かって流れ続ける際、それはセラミック・モノリス118のコンジット120に入る。 その細長い、本質的に線形のこれらのコンジット120の構成は本質的にすべての乱流を消去し、燃焼点に対する燃料/空気の混合物の本質的に層流を提供する。 高い乱流の状態にある間に燃料と空気とが完全に上流で混合されるので、モノリス118によって燃焼点にまで配送される混合物は本質的に均質である。 燃焼時にすべての燃料が確実に焼かれるようにするために均質で層流の混合物流れが望ましい。 より詳細に説明すると、均質の流れは燃焼点に存在するすべての燃料および空気の滑らかな燃焼を提供し、層流は、混合物が燃焼時に非常に乱れた乱流であった場合に起こり得るような、排気ガスの中を未燃焼の燃料が通過する「ポケット」を防止する。 これは究極の排気ガス中の燃料の存在を回避するために望ましい。 何故なら、燃料の存在は飛行昆虫を誘引するのに有効でないと考えられ、実際に防虫剤的になる可能性があるからである。

    空気と燃料との混合物は、燃焼によって焼かれ、加熱された排気ガスを生成する。 この排気ガスは、とりわけ、二酸化炭素およびある程度の一酸化炭素を含む。 排気ガスが触媒本体124を通って流れる際、触媒的に活性の物質によって反応が発生し、それによりガス内に存在している一酸化炭素が二酸化炭素に変換される。 触媒変換と普通に呼ばれているこの反応の副産物は、また、排気ガス中の水(水蒸気の形式での)の生成である。 この反応が発生する方法は周知であり、さらに詳細に説明する必要はない。 この反応を提供するための理由は、排気ガス中の一酸化炭素の存在をできる限り消去することである。 何故なら、一酸化炭素は、蚊および他の飛行昆虫に対する防虫剤であることが知られているからである。 必ずしも必要ではないが、排気ガス内に水が存在することは触媒変換反応の有利な結果である。 何故なら、結果としての排気ガスは哺乳動物の呼気をより良く真似し、それは通常は、水の存在に起因する湿気である。 複数の細長いコンジットを伴った触媒本体124の使用は、それがその上にコーティングされた触媒的に活性の物質に対して、加熱された排気ガスがさらされることが増加するので有利である。

    広く言えば、プレート114およびモノリス118は、乱流削減構造を構成するということができる。 乱流削減構造は、例示としての実施形態においては、コンジット120とアパーチャ116とから構成されている複数のアパーチャを有し、それらは、触媒本体124のコンジットと一般的に同じ方向に向いている。 上記のように、これらのアパーチャは入口ポートからの燃料の流れをまっすぐにするように構成されており、それにより燃料内の乱流を燃焼点に達する前に低減する。

    好適には、絶縁材料130がモノリス118と触媒本体124およびスリーブ112の内面の両方の間に設けられていることが好ましい。

    燃焼チャンバ96は、熱交換経路100に対して開いているスリーブ112からの排出ポート136を下流に有する。 排気ガスは、交換経路100を通って燃焼/熱交換器装置50の排出用出口138まで流れる。 この経路100に沿って流れる際、排気ガスは熱交換器部分98の熱伝導物質に対して熱を伝える。 熱交換器部分98は、複数の垂直方向の開口部142によって隔てられている垂直方向に向けられた複数の熱交換フィン140を含む。 排気ガスから伝達された熱は、これらのフィン140に対して伝達され、ファン54によって、以下に説明するように空気が開口部142を通って流れる。 これらの開口部142を通って流れる空気は、フィン140を冷却し、排気ガスから伝達された熱を吸収する。 最適にするには、排出ポート138を出る時の排気ガスの温度は周囲温度とほぼ同じであるべきであり、115°F以下であることが好ましい。 より好適には、排気ガスの温度が周囲温度より5〜15°F以下である必要がある。 結果として、このプロセスの最終産物は、哺乳動物の呼気の優れたシミュレーション(擬態)である排気ガスであり、それは二酸化炭素、水が存在することから存在する湿気を含んでおり、温度が哺乳動物の呼気の代表的な温度である周囲温度にほぼ等しいか、あるいは僅かに高い。 さらに、触媒変換反応は一酸化炭素の存在を最小化するか、あるいは消去する。 それ故、結果の排気ガスは、蚊、および哺乳動物の肉体または血を捕食し、その捕食物を見つけるために哺乳動物の呼気を「目指して進む」他の飛行昆虫に対する優れた魅惑的なガスである。

    ファン54の機能および動作についてここで説明する。 ファン54は、制御装置70によって配送される電気信号によって駆動され、制御装置70は前に述べたようにコード66によって配送される電力によって駆動される。 外部電源に対する接続のための電力コード66の使用は本発明の必要な特徴ではなく、ファン54および他の任意の構成要素を駆動するための電力を他の供源、例えば、バッテリー、ソーラ・パネル、または、上記'243特許に開示されているような燃焼プロセスからの熱エネルギーの電気エネルギーへの変換などから得られるものであってもよい。

    ファン・プレナム52は、一連の締め器具また他の適切な取り付け手段、例えば、接着剤またはスナップ・フィット機能などによって燃焼/熱交換器装置50に装着している。 プレナム52は、基本的に装置50の片側を取り囲み、そしてファン54を取り付けるための装着点を提供する。 プレナム52内の、図6に最もよく示している大きな円形の開口部144によって、ファン54が、ダクト56および網袋40に対する開口部34を通して昆虫取入れポート26から空気を引き出し、開口部144を通してファン54から燃焼/熱交換器装置150の開口部142に対して空気が流れてフィルタ61から出るようにすることができる。 それ故、ファン54は、フィン140を冷却すること、そして昆虫を昆虫取入れポート26内に引き込むために真空を生成することの両方の機能を果たす。 しかし、真空を生じるために適切な任意の装置を使用することができ、1つのファン54を備えることは適切な真空装置の一例に過ぎない。 さらに、本発明の最も広い態様においては、真空を生成すること、および燃焼チャンバに空気を供給することの両方のために同じ装置を使用する必要はない。

    プレナム52の前方部分には空気供給部分146があり、同様に図6に示す燃焼/熱交換器装置50上の対応している空気供給部分148の上に結合している。 図9に示しているように、部分148は、燃焼チャンバ96の上部部分と連通している上部の開口部150を有する。 また、図7に示しているように、部分148は、燃焼チャンバ96の下側の部分と連通している下側の開口部152を有する。 開口部152は開口部142a(図10に示す)を通して装置50の下流側(ファン54によって引き出される空気の流れに対して相対的に)に開いており、フィルタ61と連通している。 開口部150は、空気供給部分148を通して装置50の上流側に開いており、ファン・プレナム52とファン54とに連通している。 この構造の結果として、ファン54が、開口部150および152を経由してチャンバ96を通して周囲空気を強制的に流すことによって燃焼チャンバ96に対して周囲空気を配送することができる。 この接続において、このようにして強制された空気が、上記プロセスに従って燃焼のためにノズル104によって配送される燃料と混合する。

    図16は、出口ノズル28を示し、この例示としての構造においては取外し可能であるが、この取外し性は必要な特徴ではない。 ノズル28の上部端は、それぞれが本質的にL型の形状である一対のラグ受取りスロット154を有する。 これらのラグ受取りスロット154によって、ノズル28を、燃焼/熱交換器装置50に対する排出用出口ポート138の内部の周辺に設けているラグ156に装着することができる。 これらのラグ156は、図9および図10で最もよく見ることができる。 ノズル28は、スロット154の開放端をラグ156と整合し、ラグ156がスロット154の底部に達するまでノズル28を軸方向に上方に移動させ、ノズル28を時計方向に回転させることによって装着される。

    補助的な昆虫誘引要素160がノズル28の下端に装着されている。 昆虫誘引要素160は、ハウジング162と、ハウジング160の開いている底の端を閉じるためのキャップ164とを含む。 キャップ164はハウジング22内でそれを解放可能に固定するためのスナップ・イン要素165を有する。 ハウジング内で使用する誘引物質は、オクテノールまたは蚊および他の飛行昆虫を誘引するのを援助する哺乳動物の匂いを真似る任意の他の物質であってもよい。 ハウジング162は、その誘引物質が排気ガスと混ざって排出流れの一部となることができるようにするための複数の開口部166を有する。 ハウジング162は、ノズル22上の開口部170と整列する一対の内部にねじを設けた部分168を有する。 一対のねじ172が、これらの開口部内に、またねじ付き部分168内に挿入され、ハウジング162を解放可能に取り付ける。 ユーザが望むとき、ノズル28を取り除き、キャップ164を開いてハウジングの内部に接近することにより、必要に応じて誘引物質を取り除き、交換することができる。

    ここで図17〜図19を参照し、制御装置70を本発明の原理に従って例示としてのフローチャートを参照して説明する。 飛行昆虫捕獲装置10がオンになると、202に示すように、制御装置70がファン54をオンにし、204にてファンについて診断チェックを実行する。 ファンの診断チェックが不合格であった場合、またはファン54がオンにならなかった場合、制御装置70はシステム10を停止し、ファン54についてエラーがあったことをユーザに対して指示する。 ファン54がオンになって、ファンに対する診断テストに合格した場合、制御装置70は206に示しているtime0の間待ち、ソレノイド110を開き、点火器134をオンにし、208にてシステムの残りの部分の診断テストを実行する。 システムの残りの部分の診断テストは、例えば、点火器、サーミスタ、ソレノイド、昆虫袋スイッチなどのテストを含む。 また、208における診断テストが不合格であった場合、制御装置はどのテストが不合格であったかを、222に示すように、ユーザに対して指示する。

    次に、制御装置70は210にてシステムの温度をチェックし、212に示しているように、温度T1に7分以内に到達している場合、そのプロセスが継続する。 しかし、7分以内に温度T1に達しなかった場合、プロセスは224へ続き、そこでファン54がtime2の間オンになったままであり、ソレノイド110が閉じられ、点火器134が閉じられ、システム・オンの機能がtime2の間使用不能にされ、制御装置70はタンク内にガスがないことをユーザに対して示す。 212における温度チェックに合格した場合、点火器は214にてオフにされ、216において、システムの温度が再度チェックされる。 time4以内に温度T2に到達した場合、プロセスは218へ続き、そこで制御装置はノーマル・モードで動作し、周期的に温度をチェックし、そうでない場合、制御装置は224において上記の動作へ移り、そこでタンク12内にガスがないことをユーザに対して示す。

    ノーマルの動作モード218下で、制御装置は温度がT2とT3との間にあることを確認する。 そうであった場合、システムは普通に動作し続ける。 そうでない場合、システム10は、図18を参照して説明する温度メンテナンス・プロセスに入る。

    図18は、システムの温度がT2とT3の間になかった場合に発生する可能性がある2つの可能な状況を示す。 第1のケース228は、システムの温度がT3以上に増加した場合である。 この状況においては、制御装置70は、230に示すようにtime2の間ソレノイドをオフにする。 次に、232によって示すように、ソレノイド110がオンにされ、点火器134がオンにされ、制御装置はシステムの温度をチェックする。 システムの温度がtime1以内にT1まで増加しなかった場合(234に示すように)、制御装置はガス・タンクが空であることを、以前に224に関して説明したようにユーザに対して示す。 温度がT1まで増加した場合、点火器134がオフにされ、制御装置70は236に示すように温度をチェックする。 また、システムの温度がtime3以内にT2に達しなかった場合、238に示すように、ガス・タンク12が空であることを示す動作224が発生する。 温度T2に時間内に到達した場合、制御装置は温度T3がtime4の間に到達していないことを確認し(240に示すように)、システムをノーマルの動作モード218へ戻す。 しかし、T4以内に温度がT3以上に増加した場合、ファンはtime2の間オンのままになり、ソレノイド110が閉じられ、制御装置は温度が高過ぎることをユーザに通知する。

    第2のケース244は、システム10の温度がT2以下であったときの場合である。 この場合、点火器134がオンになり、制御装置70は、246に示すように、システム10の温度をチェックする。 248において、システムの温度が増加しつつある場合、制御装置70は、システムをノーマルの動作モード218へ戻す。 そうでない場合、制御装置70は、前に説明したように、ガス・タンク12が空であることをユーザに示す。

    図19は、システム10をオフにするための例示の制御を示す。 システム10がオフになると、302に示すように、制御装置70は、ファン54をtime2の間オンのままにし、ソレノイド110を閉じ、点火器134を閉じ、そして304に示すように、time2の間オン機能を使用不能にする。

    上記温度は、例示としての実施形態では、それぞれT1、T2、およびT3に対して600、800、および1000°Fである。 時間、time0、time2、time3、およびtime4に関しては、それぞれ3、2、5、4、および5分である。 上記温度および時間は単に例示としてのものに過ぎず、本発明は、これらの値に限定されるべきではない。 実際に、任意の値をこれらの時間および温度に対して選定することができる。

    広く言えば、制御装置は各種の機能を実行することができ、上記機能は制御装置70に対する動作のいくつかの考えられた方法の一例であることが意図されている。 一般に、制御装置70はシステム10を動作させ、この動作は、上記の図17〜図19に示されている各ステップを必ずしも含む必要はない。

    上記実施例は本発明の機能的および構造的原理を例示するために提供したものであり、限定することを意図しているものではない。 反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内のすべての変更、追加、置換および相当物を包含する。

    2000年における世界中のデング熱の分布を示す。

    アメリカ大陸全体におけるデング熱の最近の発病の増加の比較図である。

    米国における1964年から1997年までの間の確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間のラクロス脳炎の症例の分布を示す。

    米国における1964年から1998年までの間の確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間のセントルイス脳炎の症例の分布を示す。

    米国における1964年から1997年までの間の確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間の西部ウマ脳炎の症例の分布を示す。

    米国における1964年から1997年までの間の確認されたおよびほぼ正しいと考えられる人間の東部ウマ脳炎の症例の分布を示す。

    本発明の原理に従って構成した装置の斜視図である。

    図1の装置の正面図である。

    図1の装置のハウジングのトップ・シェルの斜視図である。

    トップ・シェルが取り除かれた図1の装置のハウジングの斜視図である。

    ハウジングに関連する構成要素の展開図である。

    図1の装置において使用している燃焼/熱交換器装置の展開図である。

    図7の燃焼/熱交換器装置の外側から見た右半分の斜視図である。

    図7の燃焼/熱交換器装置の内部から見た右半分の斜視図である。

    図7の燃焼/熱交換器装置の外部から見た左半分の斜視図である。

    図12の線A−Aに沿って切断した断面図である。

    図7の燃焼/熱交換器装置で使用しているスリーブの平面図である。

    図11の線B−Bに沿って切断した断面図である。

    図11のスリーブで使用しているディフューザ・プレートの端面図である。

    図14の線C−Cに沿って切断したディフューザ・プレートの断面図である。

    図14Aで示している対象物の隔離された図である。

    燃焼/熱交換器装置内の構成要素のレイアウトを概略示す。

    図1の装置の取出し口ノズルおよびそれと関連する構成要素の展開図である。

    本発明の原理による制御装置の例示としてのフローチャートである。

    本発明の原理による制御装置の例示としてのフローチャートである。

    本発明の原理による制御装置の例示としてのフローチャートである。

    本発明の原理に従って構成したバルブを含む装置の他の実施例の概略図である。

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