Equipment for cleaning teeth and / or gums and / or caring

申请号 JP2007536034 申请日 2005-09-29 公开(公告)号 JP2008515575A 公开(公告)日 2008-05-15
申请人 ベルント ヨット ヨーンキ; 发明人 ベルント ヨット ヨーンキ;
摘要 本発明は、歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのための機器に関し、前記機器は、上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピース(1)であって、歯及び/又は歯肉に液体(16、17、18)を適用するための少なくとも一つのノズル(12、13、14)で終端する少なくとも一つのチャネル(8、9、10)が設けられるマウスピースを備えて成る。 本発明の目的は、効果的で長続きする歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアが、特に、介護を必要としている人々及び病床にある人々のために、より簡単でより快適に実行することができるように、歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのためのこの種の一つの機器を、その取扱いと歯及び/又は歯肉上で得ることが可能な洗浄及び/又はケア効果との両方の観点から改良することである。 この目的のために、マウスピース(1)は、少なくとも一つの開口(15)で終端する少なくとも一つのチャネル(11)をも備えて成り、それを通じて、歯及び/又は歯肉に適用される液体を、基本的に吸出すことができる。
权利要求
  • 歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのための機器にして、前記機器は、上顎及び/又は下顎のための、成形されたスプーン形状マウスピース(1)であって、歯及び/又は歯肉に液体(16、17、18)を適用するための少なくとも一つのノズル(12、13、14)で終端する少なくとも一つのチャネル(8、9、10)を設けられるマウスピースを備えて成る機器において、
    マウスピース(1)は、少なくとも一つの開口(15)で終端する少なくとも一つのチャネル(11)を更に備えて成り、そのチャネルを通じて、適用された液体を基本的に吸出すことができることを特徴とする機器。
  • 口腔から歯及び/又は歯肉を隔離するように、マウスピース(1)を口腔内に配置することができることを特徴とする請求項1に記載の機器。
  • 排気によって、好ましくは適用された液体の吸出しによって、口腔に対する隔離を達成及び/又は支援することができることを特徴とする請求項2に記載の機器。
  • マウスピース(1)が、上顎及び/又は下顎に基本的に平行に走るベース(2)と、歯の列に沿って内側及び外側でベース(2)に基本的に垂直に走る側壁(3、4)とを備えて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の機器。
  • 側壁(3、4)の自由端部が、周囲隔離リム(5)を形成することを特徴とする請求項4に記載の機器。
  • 適用された液体を吸出すための開口(15)及び/又はチャネル(11)が、歯の列に沿った内側に走るマウスピース(1)の側壁(4)に、及び/又は、歯の列に沿った外側に走るマウスピース(1)の側壁(3)に、ベース(2)で配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の機器。
  • 歯及び/又は歯肉に液体を適用するためのノズル(12、13、14)及び/又はチャネル(8、9、10)が、歯の列に沿った内側に走るマウスピース(1)の側壁(4)に、及び/又は、歯の列に沿った外側に走るマウスピース(1)の側壁(3)に、ベース(2)で配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13、14)の開口が、歯の歯体表面に基本的に向けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13、14)の開口が、臼歯及び/又は前歯(犬歯及び門歯)の歯体表面に基本的に向けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13、14)の開口が、臼歯(小臼歯、臼歯)の噛合い面での凹部(咬合裂)に、及び/又は、前歯(犬歯及び切歯)の切断エッジ(門歯表面又はエッジ)に基本的に向けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13、14)の開口が、可視歯頚(歯頚領域)に基本的に向けられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13、14)の開口が、二つの歯の間の空間に、好ましくは近接する、すなわち、近位の及び/又は遠位の歯側面に基本的に向けられることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13、14)の開口が、歯肉の継目に、好ましくは近接する及び/又は歯間の歯肉乳頭に、特に好ましくは二つの歯の間の空間に基本的に向けられることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、13)の開口が、歯の外側(前庭又は頬側)表面に基本的に向けられ、好ましくはノズル(12、13)の流れ方向と歯の歯根先端(歯根尖)に対する歯の仮想歯軸との間で約30°の角度を形成するノズル(12、13)によって特徴付けられる請求項1〜13のいずれか一項に記載の機器。
  • ノズル(12、14)の表面が、歯の内側(舌側及び/又は口蓋)表面に基本的に向けられ、好ましくはノズル(12、14)の流れ方向と歯の歯根先端(歯根尖)に対する歯の仮想歯軸との間で約15°の角度を形成するノズル(12、14)によって特徴付けられる請求項1〜14のいずれか一項に記載の機器。
  • 少なくとも前歯及び/又は側歯の領域で、マウスピース(1)のベース(2)が、咬合を固定するための凹部及び/又はノブ状突起部(7)を備えて成ることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の機器。
  • マウスピース(1)が、ラテックス、シリコン、及び/又は、ゴムから作られ、好ましくは軟質シリコン及び/又はシリコンゴムから作られることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の機器。
  • 切歯領域に位置する領域でのチャネル(8、9、10、11)が、好ましくはフランジ型の接続部品(6)によって、マウスピース(1)の外に導かれることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の機器。
  • 液体を適用するためのチャネル(8、9、10)又はノズル(12、13、14)に、互いに対して調整された、又は、互いに対して適合されたサイクルで液体を提供することができることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の機器。
  • 液体を適用するために、チャネル(8、9、10)又はノズル(12、13、14)に交互に液体を提供することができることを特徴とする請求項19に記載の機器。
  • 液体を力衝撃(16、17、18)で適用することができることを特徴とする請求項19又は20に記載の機器。
  • 予め定めされた及び/又は個々に調整された圧力で液体を適用することができることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の機器。
  • 適用された液体を連続して吸出すことができ、その目的ために、適用された液体を吸出すための圧力(吸出し圧力)を、チャネル(11)又は開口(15)に連続して提供することができ、前記吸出し圧力はマウスピース(1)の周囲圧力以下に置かれることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項に記載の機器。
  • マウスピース(1)の周囲圧力以下に置かれる圧力(吸出し圧力)を、個々に調整することができることを特徴とする請求項23に記載の機器。
  • 液体の適用及び/又は適用された液体の吸出しが、マウスピースでチャネル(8、9、10、11)と接続することが可能な制御機器であって、プログラムすることが可能な、好ましくは個々にプログラムすることが可能な制御機器によって達成されることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項に記載の機器。
  • 予め割り当てられた適用液のカートリッジを用いて、及び/又は、液体で可溶な又は液体に可溶な適用材料を備えるカートリッジを用いて、制御機器をプログラムすることが可能なことを特徴とする請求項25に記載の機器。
  • ホースにより、好ましくは速やかなロックカップリングを用いて、チャネル(8、9、10、11)を制御機器と分解可能に接続することができることを特徴とする請求項1〜26のいずれか一項に記載の機器。
  • 液体が、好ましくはナノ粒子又はカプセル化マイクロ粒子の形態で、口又は歯の洗浄及び/又はケア物質、及び/又は、歯の減退の修復剤又は歯の減退の補強剤を含むことを特徴とする請求項1〜27のいずれか一項に記載の機器。
  • 成形されたスプーン形状マウスピースを、家畜の、好ましくは犬又は猫の上顎又は下顎の形状に関して適合させることを特徴とする請求項1〜28のいずれか一項に記載の機器。
  • 说明书全文

    本発明は、歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケア(care)のための機器に関し、前記機器は、上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピースであって、歯及び/又は歯肉に液体を適用する乃至かけるための少なくとも一つのノズルで終端する少なくとも一つのチャネルを設けられるマウスピースを備えて成る。 この種の機器は、例えば特許文献1に記述される。

    EP 0 865 770 A1

    DE 729 861

    DE 43 40 598 A1

    US 5443386

    EP 0 865 770 A1

    GB 2 354 709 A

    WO 01/89462 A2

    WO 02/17868 A1

    歯及び歯肉のケアのための多数の機器が、従来技術において公表されている。

    例えば、特許文献2は、歯及び口膜のためのリンス機器を記述し、当該リンス機器は、内側に及び外側で歯の列又は円弧に沿って走るいくつかのチューブであって、チューブに供給されるリンス液のフラッシング噴出を構成するための多数の開口を有するチューブと、口腔から流れ出るリンス液を捕らえて転送するために用いられ、且つ、口に対してそれ自身を押し付ける漏斗とを含む。 特許文献2によるリンス機器の構造上の構成により、効果的で完全な歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアを部分的にだけ得ることができる。 加えて、口腔からのリンス液の安全で清潔な除去が漏斗を用いてはできないので、特許文献2によるリンス機器の取り扱いは、特に介護を必要とする人々及び病床にある人々、又は、足の不自由な人達あるいはその介護者にとって極めて複雑で、難しく、且つ、不快である。 したがって、寝たきりの人達にとって、清潔且つ快適に洗浄機器を用いることは不可能である。

    特許文献3は、歯を洗浄するための方法と機器とを記述する。 この場合、液体の及び/又はガス体の洗浄剤は、上顎及び/又は下顎の全ての歯を包含し、外側から切り離された周辺領域に適用され、超音波にされされる。 上顎及び/又は下顎の全ての歯を覆い、外側から切り離され、隔離される周辺領域は、上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピースから成る。 上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピースにおいて、洗浄剤を歯の内側又は外側に投入するために、チューブ又はチャネルが歯の列に沿って構成される。 チャネルは、多数のスリット形状開口によって穴を開けられ、当該開口を通じて、洗浄剤を歯の方へ向けることができる。 特許文献3における洗浄材料が提供される歯の周辺領域の隔離は、基本的に超音波による歯の洗浄のためであり、それ以外では設けられない。 超音波作用の活性成分のために、歯肉の洗浄及び/又はケアは、特許文献3による機器ではできない。 特許文献3によるマウスピースの取扱いは、超音波作用の完了の後で、マウスピースに適用された洗浄剤を口腔から除去しなければならないので、介護を必要とする人々、特に病床にある人々、又は、足の不自由な人達あるいはその介護者にとって不快であり且つ複雑である。 したがって、病床にある人達による洗浄機器の清潔で快適な使用は、同様に、ほとんど不可能である。

    特許文献4は、上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピースから成る歯ブラシを記述する。 ブラシは、予め定められた様々な固定位置でマウスピースに分解可能に取り付けられる。 歯に対するマウスピースの機械的な動作によって、歯は洗浄される。 加えて、マウスピースは、入口開口と出口開口とを有し、それを通じて液体を投入するか又は適用することができる。 液体のための入口開口は、ブラシ領域に配置される。 特許文献4による歯ブラシのマウスピースの構造上の構成のために、特に病床にある人達又は横になった姿勢の人達にとって、液体を安全に、清潔に、且つ、快適に除去することは、同様にほとんど不可能である。 加えて、特許文献4による歯ブラシで可能な洗浄は、特にマウスピースにおけるブラシの予め定められた固定位置のために基本的に制限される。

    特許文献5は、歯の治療上の処理及び/又は歯のケアのための歯科リンス機器を記述する。 リンス機器は、上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピースから成り、当該マウスピースには、ノズルで終端するリンスチャネルが設けられる。 治療液は、フラッシングチャネルに向けられ、マウスピースでノズルを用いて歯の外側列に適用される。 特許文献5によるリンス機器においても、構造上の構成のために、適用された液体の安全で、清潔で、且つ、快適な除去は、特に介護に頼る人達又は助手、あるいは、病床にある人達にとって不可能である。 加えて、特許文献5に記述されるリンス機器で達成することのできる歯及び/又は歯肉の洗浄は、ノズル機器のために大幅に制限されるか又は限定される。

    この技術準から見て、本発明の目的は、特に病床にある人々及び介護を必要とする人々にとって、より効果的で、より長続きする歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアをより簡単で快適に実行することができるように、そのような機器の取扱いと歯及び/又は歯肉の達成可能な洗浄及び/又はケアとについて、前述のタイプの機器を改良することである。

    本発明にしたがって、この目的は、歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのための機器で達成される。 前記機器は、上顎及び/又は下顎のための成形されたスプーン形状マウスピースを備えて成り、当該マウスピースは、歯及び/又は歯肉に液体を適用するための少なくとも一つのノズルで終端する少なくとも一つのチャネルを含み、さらに、マウスピースは、歯及び/又は歯肉に適用された液体を基本的に吸出すことができる少なくとも一つの開口で終端する少なくとも一つのチャネルを備えて成る。

    本発明は、適用された液体をマウスピースの外へ吸出すことの可能性と機能性との故に、特に、誤ってかそれとも故意に人間のつば又は適用された液体をその人が飲み込む又は吐き出す必要無しに、介護を必要とする人々及び病床にある人々のために及び/又はそれらの人々によって、歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのために本機器をより快適な方法で且つ容易な方法で、より簡単に使用することができるという認識を反映する。 このため、この発明のマウスピースは、有利には、洗浄及び/又はケアの作用の間、口を閉じさせるか又は閉じ続けることを可能にする。

    本発明の有利な構成において、マウスピースが口腔から歯及び/又は歯肉を隔離するように、マウスピースを口腔に配置することができる。 このようにして、マウスピースにより適用された液体が洗浄又はケアされるべき歯及び/又は歯肉の領域だけに達することができることをも確実にする。 排気により、好ましくは適用された液体の吸出しにより、口腔からの隔離を有利に達成及び/又は支援することができる。 さらに、適用された液体に加えて、口腔内にたまったつば及びマウスピースでの漏れを通じて口腔内に場合により達する液体を、マウスピースにより、好ましくは、マウスピースのベースにおいて貫通する孔として構成され、自由口腔に及ぶ吸込み開口を通じて吸出すこともできる。

    本発明の好ましい構成において、マウスピースは、基本的に上顎及び/又は下顎に平行に走るベースと、基本的に歯の列又は円弧に沿って内側及び外側でベースに垂直に走る側壁とを備えて成る。 側壁の自由端部は、有利には、周囲隔離リムを形成し、当該リムは、好ましくは、歯肉を取り囲む歯の列又は円弧に沿って内側及び外側と接触している。 すなわち、上顎では口蓋で及び前庭で又は頬側で接触し、下顎では舌側で及び前庭で又は頬側で接触する。

    本発明の有利な構成において、ベースで適用された液体を吸出すためのチャネル及び/又は開口は、内側で(上顎では口蓋で、又は、下顎では舌側で)、及び/又は、外側で(上顎及び/又は下顎では前庭で、又は、頬側で)歯の列又は円弧に沿って走る側壁に配置される。

    本発明の別の有利な構成において、歯及び/又は歯肉に液体を適用するためのチャネル及び/又はノズルは、内側で(上顎では口蓋で、又は、下顎では舌側で)歯の列に沿って走る側壁に、及び/又は、外側で(上顎及び/又は下顎では前庭で、又は、頬側で)歯の列に沿って走るマウスピースの側壁にベースで配置される。

    ノズルの開口は、有利には、歯の歯体表面に基本的に向けられるので、歯は、個々に、全ての側面から完全に且つ包括的に洗浄及び/又はケアを受けることができる。 ノズルの開口は、有利には、臼歯及び/又は前歯(犬歯及び門歯)の歯体表面に基本的に向けられている。 本発明の別の構成において、ノズルの開口は、臼歯(小臼歯、臼歯)の切歯表面におけるへこみ(咬合列(occulusal fissures))、及び/又は、前歯(犬歯及び門歯)の切断エッジ(切歯表面又はエッジ)上のへこみに基本的に向けられる。 本発明の別の構成において、ノズルの開口は、有利には、可視歯頚(visible tooth neck)(歯頚部)に向けられる。 ノズルの開口は、有利には、二本の歯の間、好ましくは基本的に隣接する歯の側面、すなわち近心の及び/又は遠心の歯の側面の間の空間に基本的に向けられる。

    有利には、本発明の別の有利な構成におけるノズルの開口は、基本的に歯肉の継目に、好ましくは基本的に隣接する及び/又は歯間の歯肉乳頭(gum papillae)に、最も好ましくは二つの歯の間の実質的な空間に向けられるので、特定の近心の及び/又は遠心の歯の側面は、正確に洗浄及び/又はケアを受けることができる。

    本発明のさらなる有利な構成は、ノズルによって特徴付けられ、そのノズルの開口は、歯の外側の(前庭の又は頬側の)表面に基本的に向けられ、好ましくは、歯の歯根の(歯根尖の)先端に対して、ノズルのスプレー方向と歯の理想的な歯軸との間で約30度の度を形成する。 本発明の別の有利な構成は、ノズルによって特徴付けられ、そのノズルの表面は、歯の内側の(舌側の及び/又は口蓋の)表面に基本的に向けられ、好ましくは、歯の歯根の(歯根尖の)先端に対して、ノズルのスプレー方向と歯の理想的な歯軸との間で約15度の角度を形成する。 したがって、ノズルのスプレー方向は、本発明を踏まえて、ノズルの理想化された主スプレー方向である。

    少なくとも前歯及び/又は側面の歯の領域において、マウスピースのベースは、有利には、咬合を確実にするためのノブ状の突起及び/又は凹部を備えて成る。 その結果、歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのために口腔内に配置されるマウスピースの設置は、可能な限り正確に配置され、且つ、不動である。 加えて、マウスピースの適用の容易性は、したがってさらに改良される。

    マウスピースは、有利には、ラテックス、シリコン、及び/又は、ゴムから作られ、好ましくは、軟質シリコン及び/又はシリコンゴムから作られる。 かくして、より容易に、より快適に、特に圧点などを回避するように、マウスピースを口腔内に挿入し、配置することができ、特に隔離の目的のために歯肉に最適に接触させることができる。

    本発明の具体的な実施形態において、門歯付近に位置する領域でのチャネルは、好ましくはフランジ状の接続部品によりマウスピースの外から導かれ、当該接続部品は、最も好ましくはマウスピースに構成される。

    本発明の特に有利な構成において、液体を適用するためのチャネル又はノズルには、互いに対して調節された又は互いに対して適合されたサイクルの液体を提供することができる。 液体を適用するためのチャネル又はノズルに、交互に液体を提供することができる。 洗浄及び/又はケアの効果を強化するために、衝撃(force impulse)で液体を有利に適用することができる。 本発明の別の有利な構成において、予め定めておくことができる圧力で、及び/又は、個々に調節可能な圧力で、液体を適用することができる。 本発明の別の好ましい構成において、適用された液体を絶えず吸出すことができ、その目的のために、適用された液体を吸出すための開口又はチャネルに、マウスピースの周囲圧力以下に位置する圧力(吸出し圧力)を絶えず提供することができる。 有利には、マウスピースの周囲圧力以下に位置する圧力(吸出し圧力)を個々に調整することができるので、口腔におけるマウスピースの設置を、洗浄及び又はケア適用のために最適に及び快適に調整することができる。

    前述の個々に向けられたノズル又はノズル設備と、液体を適用するための様々に組合わされた可能性とを用いることによって、組み合わせにおいて様々な洗浄及び/又はケアモデルを作り出すことができ、当該モデルを、特に特定の使用者の個々の洗浄及び/又はケア要求及び/又は要望に、有利に調整することができる。

    本発明の別の特に有利な構成では、液体の適用及び/又は適用された液体の吸出しに制御機器を利用することを予定しており、当該制御機器は、マウスピースにおけるチャネルと接続させることができ、且つ、プログラム可能であり、好ましくは個々にプログラム可能である。

    本発明の特に好ましい構成において、制御機器は、事前に割り当てられた適用液のカートリッジ、及び/又は、例えば、粉末、ゲル、又は、タブレット形状のような、液体に又は液体で可溶である適用剤を備えたカートリッジを用いてプログラム可能である。 本発明のこの構成により、事前に割り当てられた適用液のカートリッジ、及び/又は、液体に又は液体で可溶である適用剤を備えたカートリッジを用いて、制御機器の機械的なプログラミングが達成される。 したがって、カートリッジにおいて、いずれの場合も見られる洗浄液の使用を予定される洗浄及び/又はケアパターンは、プログラムされた制御、例えば、カートリッジのハウジング上の凹部及び/又はノッチを用いて実施される。 結果として、使用者にとって、特に取扱いが容易になり、液体の特定用途での不完全な操作が予防される。

    有利には、ホースを用いて、好ましくは、速やかな密閉カップリング(rapid-closing coupling)又は類似の分解接続方法、例えば、コールダー・プロダクツ・カンパニー(Colder Products Company)の所謂「シックスチューブ」ホース接続を用いて、チャネルを制御機器と分解可能に組み合わせることができる。

    本発明の別の有利な構成において、液体は、好ましくはナノ粒子又はカプセル化マイクロ粒子の形態で、口又は歯の洗浄及び/又は治療物質、及び/又は、歯の減退の補修剤又は歯の減退の補強剤を含む。 この種の歯洗浄剤又は歯ケア剤は、例えば特許文献6、特許文献7又は特許文献8により公開されている。

    本発明の別の特に有利な構成は、一つの成形されたスプーン形状マウスピースが家畜の、好ましくは犬又は猫の上顎又は下顎の形状に適合する歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのための発明機器に関する。 本発明にしたがって、このように、家畜の、好ましくは犬又は猫の歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのための機器を作り出すことができる。

    本発明の更なる詳細、特徴及び長所が図解を参照してより詳細に記述される。

    図1〜4bに示されるマウスピース1は、軟質シリコンのエネルギー受動要素(energy-passive element)として構成され、当該マウスピースを、有利には、例えば子供用又は大人用に様々なサイズで製造することができ、又は、個人に適合させることができる。 マウスピース1の外部形状は、上顎又は下顎のための歯科鋳造スプーン(dental casting spoon)に基づく。 図解された本マウスピース1を口腔内にフレキシブルに挿入することができる。 すなわち、上顎だけでなく下顎における洗浄及び/又はケア適用の間で、180度回転することによって、選択するか又は交互にすることができる。

    マウスピース1は、上顎及び/又は下顎と基本的に平行に走るベース2と、歯の列又は歯の円弧に沿って内側と外側とでベース2に基本的に垂直に走る側壁3及び4とを備えて成る。 マウスピース1が口腔粘膜まで口腔内で挿入されるとき、側壁3及び4の自由端部、すなわち、丸みをつけられた側面は、周囲隔離リム5を形成し、当該隔離リムは、上顎にとっては、臼歯ポケット領域及び歯肉頂部において口腔前庭の周囲窪みで止まり、下顎にとっては、臼歯ポケット領域及び舌下領域において口腔前庭の周囲窪みで止まる。

    前歯及び側面の歯の領域におけるその両側面上で、マウスピース1のベース2は、マウスピース1の咬合の改良された固定のためのノブ状突起7を備えて成る。 ベース上の側壁3及び4の間でマウスピース1の内側に配置されたノブ状突起は、マウスピース1の咬合の確実な固定のために、及び、マウスピース1のベース2と歯表面との間の距離保持具としても両方役立つ。

    特に図2bと3aから認められるように、ノズル12で終端するチャネル8と開口15で終端するチャネル11とは、ベース2に配置されるか又は構成され、ノズル14で終端するチャネル10は、内側壁4に配置されるか又は構成され、ノズル13で終端するチャネル9は、外側壁3に配置されるか又は構成され、それら全てのチャネルは、門歯領域に位置する領域でフランジ型コネクタピース6を経由して、マウスピース1から外側に導かれる。

    マウスピース1のベース2における二つのチャネル11は、臼歯領域に位置している領域で3つの開口15を各々備えて成り、当該開口15は、適用された液体及び/又は漏れた液体、あるいは、唾液を吸出すために実質的に用いられる。 通例、各々の開口15は、約2mmの直径を有する。 歯及び歯肉を取り囲むマウスピースの内部空間は、これら開口を通じて、図5に示されるように、好ましくは永続的又は連続的に吸引によって排気される。

    マウスピース1のベースにおける二つのチャネル8は、主に、歯の列又は歯の円弧に沿って整列して配置される各々8つのノズル12を有する。 ノズル12の出力乃至排出開口は、仮想の歯軸の中央に基本的に向けられる。 この一連のノズルのノズル12は、臼歯(小臼歯及び臼歯)の臼歯表面及び前歯(犬歯及び門歯)の切断エッジ(切歯表面又はエッジ)における凹部(咬合裂)に加えて、臼歯及び前歯(犬歯及び門歯)の歯体の別の表面の洗浄及び/又はケアを実質的に実施するために主に用いられる。

    マウスピース1の外側壁3における二つのチャネル9は、共に、13個のノズル13を主に備えて成り、当該ノズルは、歯の列又は歯の円弧の外側(前庭又は頬側の領域)に沿って、整列して配置される。 概して、ノズル13の出力開口は、歯の外側(前庭又は頬側)表面に基本的に向けられる。 故に、ノズル13の主流方向と歯の仮想歯軸(仮想の根尖(歯根尖)に整列する)との間で約30度の角度を形成する。 この一連のノズルのノズル13は、二つの歯の間の空間、特に密接した、すなわち近心の及び/又は遠心の歯側面の間の空間と、歯肉の継目、特に二つの歯の間の領域における近接する及び/又は歯間の歯肉乳頭とに加えて、可視歯頚(歯頚領域)の、洗浄及び/又はケアのために主として基本的に用いられる。

    マウスピース1の内側壁4における二つのチャネル10は、各々7つのノズル14を主に有し、当該ノズルは、歯の列又は歯の円弧の内側(上顎においては口蓋に又は下顎においては舌側に)に沿って整列して向けられる。 通例、ノズル14の出力開口は、歯の内側(上顎においては口蓋又は下顎においては舌側)表面に基本的に向けられる。 故に、ノズル13の主流方向と歯の仮想歯軸(仮想の根尖(歯根尖)に整列する)との間で約15度の角度を形成する。 主として、この一連のノズルのノズル14は、歯の内側(舌側の及び/又は口蓋の)表面と、歯肉の継目、特に二つの歯の間の空間における近接する及び/又は歯間の歯肉乳頭とに加えて、可視歯頚(歯頚領域)の洗浄及び/又はケアのために基本的に用いられる。

    主として、3つのノズルラインのノズル12、13及び14の向きによって、歯の硬組織及び歯肉の広範囲に及ぶ洗浄及び/又はケアが可能となる。 特に、歯上における適用された液体の反射のために、及び、スプレー流及び/又はリンス流の組み合わせから、歯及び歯肉の全ての領域が一貫した保護処理を受けることができるからである。

    マイクロコントローラーを備える個々にプログラム可能な制御機器が、液体を適用するために、及び/又は、適用された液体を吸い出すために設けられる。 プログラム可能な制御機器を単なる油圧式の及び/又は空気式の資材又は構成要素を有して構成することもできる。 制御機器は、主として、少なくとも一つのポンプを含み、当該ポンプを、3つの異なる相互に調整された処理液を適用するために、プログラムにしたがう油圧式及び/又は空気式資材又は構成要素によって、又は、マイクロコントローラーによって作動させることができる。 したがって、処理液は、特定の処理液のために設けられた貯蔵タンクから排出される。 ここで、チャネル8、9、10は、図5で見て取れるように主として2つのサイクルで、様々な処理液の力衝撃16、17、18で、繰り返し及び周期的に主として作動させられる。 力衝撃16、17、18の圧力だけでなく間隔を予め決めておくことができる。 通例、力衝撃16、17、18の圧力だけでなく間隔と、それらの間の定期的な休止とは、等しく構成される。 様々な処理液16、17、18のための一つのポンプの代わりに、個別のポンプを各処理液16、17、18のために代わりに設けることもできる。

    また、制御機器は、マウスピース1を排気するために、処理液をマウスピース1からチャネル11の開口15を通して吸い出すためのポンプを基本的に含む。 ポンプは、個々のプログラミングにしたがって、制御機器のマイクロコントローラー、又は、油圧式及び/又は空気式資材又は構成要素によって同様に作動させられる。 図5において参照番号19で示される吸引ポンプのカーブに見て取ることができるように、適用された処理液は、通例、処理サイクルとの関連で、ポンプを用いて個々に所定の低い圧力(吸込圧力)で継続的にマウスピース1から吸い出される。 その際、吸い出された適用処理液を排水網に直接処分することができ、又は、代わりに、後の処分又は処理のための収集容器に集めることもできる。

    かくして、個々にプログラム可能な制御機器は、洗浄及び/又は歯科ケア処理のためにいつでも再生されることのできる正確なサイクルを可能にする。 したがって、処理液を備えた又は液体に溶ける処理材料を備えたカートリッジだけでなく、有利には、指紋などのような特定の使用者の生体識別情報によって、プログラミングを実施することができる。

    図に示される発明の実施形態は、単に発明を記述するために用いられ、それに制限されるわけではない。

    歯及び/又は歯肉の洗浄及び/又はケアのための本発明による機器のマウスピースの実施形態の概略斜視図を示す。

    図1のマウスピースの概略側面図を示す。

    図2aの接断線C−Cに沿ったマウスピースの概略図を示す。

    図1のマウスピースの概略俯瞰図を示す。

    図3aの接断線A−Aに沿ったマウスピースの切断図を示す。

    図3aの接断線B−Bに沿ったマウスピースの切断図を示す。

    図3aの接断線D−Dに沿ったマウスピースの切断図を示す。

    図3aの接断線E−Eに沿ったマウスピースの切断図を示す。

    図1のマウスピースの別の概略側面図を示す。

    図4aの接断線F−Fに沿ったマウスピースの切断図を示す。

    歯及び/又は歯肉に液体を適用するための様々なチャネル又はノズル、及び、洗浄及び/又はケアサイクルの適用された液を吸出すためのチャネル又は開口に動力を供給するための理論実施形態を示す。

    符号の説明

    1 マウスピース 2 ベース 3 側壁(外側)
    4 側壁(内側)
    5 隔離リム 6 ホース接続部品 7 ノブ(咬合固定)
    8 チャネル(ノズル(12))(ベース(2))
    9 チャネル(ノズル(13))(外側壁(3))
    10 チャネル(ノズル(14))(外側壁(4))
    11 チャネル(吸込み開口(15))(ベース(2))
    12 ノズル(ベース(2))
    13 ノズル(外側壁(3))
    14 ノズル(内側壁(4))
    15 吸込み開口(15)(ベース(2))
    16 力衝撃液(チャネル(8)/ノズル(12))
    17 力衝撃液(チャネル(8)/ノズル(12))
    18 力衝撃液(チャネル(8)/ノズル(12))
    19 適用された液の吸込み(連続)
    P 圧力 t 時間

    QQ群二维码
    意见反馈