Especially columnar element for determining the spatial position of the implant

申请号 JP2001577869 申请日 2001-04-05 公开(公告)号 JP2003530949A 公开(公告)日 2003-10-21
申请人 ヘレーウス クルツァー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト; 发明人 ハーゼルフーン クラウス; シュピーカーマン フベルトゥス; ペータース マンフレート; アウグトゥン ミヒャエル;
摘要 (57)【要約】 インプラント(1)の空間的 位置 又は、人体又は動物体の歯内又は支持組織内に位置する人工凹設部の開口横断面の空間的位置を、前記インプラント又は人工凹設部を包囲する組織構造に対して決定するための柱状エレメントは、その受容区分(26A)が、インプラント(1)の適合した受容レセス(10)内又は前記人工凹設部内に挿嵌可能、その内部に捩れ不能に位置固定可能かつ再び其処から取り外し可能である。 結合位置では前記柱状エレメントのカラー区分(26K)が、前記受容レセス(10)又は人工凹設部の開口横断面を超えて張出している。 インプラント(1)もしくは人工凹設部の縦軸線が周辺組織構造に対して傾斜している場合でも、 印象 コンパウンド内に埋込まれた柱状エレメントの簡便な取り外しを可能にするために、本発明の提案によれば、柱状エレメントは、受容レセス(10)又は人工凹設部内に位置固定可能な下部部分(24)と、該下部部分(24)内に捩れ不能に挿嵌可能又は該下部部分に被せ嵌め可能な上部部分(25)とから成り、しかも該上部部分(25)は、柱状エレメントの結合位置を起点として、種々異なった方向に直線的に前記下部部分(24)から取り外し可能である。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 インプラント(1)の空間的位置又は、人体又は動物体の歯内又は支持組織内に位置する人工凹設部の開口横断面の空間的位置を、前記インプラント又は人工凹設部を包囲する組織構造に対して決定するための柱状エレメントであって、しかも該柱状エレメントの受容区分(26A)が、インプラント(1)の適合した受容レセス(10)内又は前記人工凹設部内に挿嵌可能、その内部に捩れ不能に位置固定可能かつ再び其処から取り外し可能であり、かつ結合位置では前記柱状エレメントのカラー区分(26K)が、前記受容レセス(10
    )又は人工凹設部の開口横断面を超えて張出しているようにした形式のものにおいて、柱状エレメントが、受容レセス(10)又は人工凹設部内に位置固定可能な下部部分(24,24′)と、該下部部分(24,24′)内に捩れ不能に挿嵌可能又は該下部部分に被せ嵌め可能な上部部分(25,25′)とから成り、
    しかも該上部部分(25,25′)が、柱状エレメントの結合位置を起点として、種々異なった方向に直線的に前記下部部分(24;24′)から取り外し可能であることを特徴とする、特にインプラントの空間的位置を決定するための柱状エレメント。 【請求項2】 下部部分(24,24′)が円錐形、截頭円錐形、角錐形又は截頭角錐形の凹設部(29)を有し、該凹設部内に、上部部分(25,25′
    )の、相補的に対応成形された遠位終端区分(28,28′)が挿嵌可能である、請求項1記載の柱状エレメント。 【請求項3】 インプラント(1)の空間的位置又は、人体又は動物体の歯内又は支持組織内に位置する人工凹設部の開口横断面の空間的位置を、前記インプラント又は人工凹設部を包囲する組織構造に対して決定するための柱状エレメントであって、しかも該柱状エレメントの受容区分(26A)が、インプラント(1)の受容レセス(10)内又は前記人工凹設部内に捩れ不能に挿嵌可能かつ再び其処から取出し可能であり、かつ結合位置では前記柱状エレメントのカラー区分(26K)が、前記受容レセス(10)又は人工凹設部の開口横断面を超えて張出しているようにした形式のものにおいて、カラー区分(26K)の接触面(30)が、歯牙又は支持組織のインプラント(1)の近位端面(5)に当接しており、かつ、受容区分(26A)が、結合位置において少なくとも区分的に受容レセス(10)の開口横断面の境界線に合致する境界線をもったベース横断面を有しており、しかも前記受容区分が、柱状エレメントを前記結合位置から種々異なった方向にインプラント(1)から直線的に取り外せるように、前記ベース横断面を起点として遠位端部の方向に先細になっていることを特徴とする、特にインプラントの空間的位置を決定するための柱状エレメント。 【請求項4】 受容区分(26A)が円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体の形状を有している、請求項3記載の柱状エレメント。 【請求項5】 円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体のベース面が、
    受容レセス(10)の開口横断面と同一の平面内に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項6】 円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体のベース面が、
    受容レセス(10)の開口横断面と合同である、請求項2から5までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項7】 上部部分(25)が結合位置において接触面(30)をもってインプラント(1)の近位端面(5)に当接している、請求項1から6までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項8】 円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体の開先角が5゜〜20゜である、請求項2から7までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項9】 下部部分(24)がその遠位端部に、少なくとも1つのクリップエレメント(20)を有しており、該クリップエレメントが半径方向外向きに突出する突起をもって、受容レセス(10)の内周壁面内の凹みに形状嵌合式に係合可能である、請求項1から8までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項10】 柱状エレメントが、棒エレメント(32)を通すために中心に連続的に一貫して穿設された貫通孔を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項11】 柱状エレメントのカラー区分(26K)の接触面(30)
    が、歯牙又は支持組織のインプラント(1)の近位端面に一時的に接着可能である、請求項1から10までのいずれか1項記載の柱状エレメント。 【請求項12】 柱状エレメントが、歯科医療用インプラント(1)の空間的位置を決定するための印象柱(23,23′)である、請求項1から11までのいずれか1項記載の柱状エレメント。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 技術分野: 本発明は、インプラントの空間的位置又は、人体又は動物体の歯内又は支持組織内に位置する人工凹設部の開口横断面の空間的位置を、前記インプラント又は人工凹設部を包囲する組織構造に対して決定するための柱状エレメントであって、しかも該柱状エレメントの受容区分が、インプラントの適合した受容レセス内又は人工凹設部内に挿嵌可能、その内部に捩れ不能に位置固定可能かつ再び其処から取出し可能であり、かつ結合位置では前記柱状エレメントのカラー区分が、
    前記受容レセス又は人工凹設部の開口横断面を超えて張出しているようにした形式のものに関する。 【0002】 背景技術: 歯科医療分野では、前記のような柱状エレメントは、いわゆる印象柱と呼ばれ、該印象柱を用いて例えば、前もって顎骨内に挿入された歯科医療用インプラントの位置及び方位が決定される。 この目的を達成するために柱状エレメントは、
    受容区分として構成されたその下部部分が、受容レセスとして機能するインプラントの孔内に挿入され、かつその内部に例えば軸方向に螺入するねじによって、
    インプラント内部の雌ねじ山付き盲孔内に固定される。 柱状エレメントのこの結合位置においてインプラントの開口横断面を超えて張出すカラー区分は、該カラー区分と硬化可能な印象コンパウンドとの間に、できるだけ緊密な形状嵌合を得るために通常、多数の保定子を有している。 【0003】 印象トレーを用いて、印象柱並びに隣接歯牙をめぐる空間が、初期に可塑変形可能な印象コンパウンドによって充填され、これによって歯牙及び印象柱がネガの形式で離型される。 【0004】 印象トレーは、印象柱のカラー区分の近位端に対応した領域に、印象コンパウンドの硬化後に、印象柱をインプラント内に固定するためのねじを再びねじ出せるようにするために、1つの切欠き部を有している。 インプラント内の柱状エレメントの固定が再び撤回された後、印象コンパウンド内に形状嵌合式に埋込まれていた柱状エレメントは、印象コンパウンドと一緒に顎から外される。 【0005】 これに関連して公知の柱状エレメントにおいて現出する欠点は、インプラントもしくは人工凹設部の縦軸線が傾斜している場合、印象柱が、硬化した印象コンパウンドと一緒に引出される方向が、印象柱の縦軸線と合致しない場合であり、
    この印象柱の縦軸線の方向でのみ受容レセスからの受容区分の取り外しが可能になることである。 印象コンパウンド及び柱状エレメントの取り外しが、このように傾斜している場合には印象コンパウンドの弾性を利用してしか実現されないが、その取り外し時に、印象製作時に占めた位置からの柱状エレメントの偏位が比較的大きい場合には、印象コンパウンドの弾性変形が生じ、つまり印象コンパウンド内における印象柱の位置が不当に改変されることになる。 【0006】 発明の開示: 本発明の課題は、特にインプラントの空間的位置を決定する柱状エレメントを改良して、隣接歯牙又は隣接組織構造に対比してインプラントの傾斜が比較的大きい場合でも印象品質を不当に改変することなく柱状エレメントの取り外しを簡単に達成することである。 【0007】 明細書冒頭で述べた形式の柱状エレメントにおける前記課題を解決する本発明の構成手段は、柱状エレメントが、受容レセス又は人工凹設部内に捩れ不能に位置固定可能な下部部分と、該下部部分内に捩れ不能に挿嵌可能又は該下部部分に被せ嵌め可能な上部部分とから成り、しかも該上部部分が、柱状エレメントの結合位置を起点として、種々異なった方向に直線的に前記下部部分から取り外し可能である点にある。 【0008】 下部部分が、概ね円筒形もしくはやや円錐形に形成された受容レセスの内周面に支持されており、従って実質的にただ1つの方向にインプラントから取り外し可能であるが、下部部分と上部部分との間の分割平面は、上部部分が、有利と見做される度範囲、例えば最大30゜の角度範囲で任意の方向に直線的に下部部分から取り外せるように構成されている。 上部部分と下部部分とを分離する際の、この方向選択の自由度に基づいて、インプラントもしくは人工凹設部が、これを包囲する組織構造に対して比較的大きく傾斜する場合でも、印象コンパウンド(印象材)内に埋込まれた柱状エレメント部分を簡単に離脱することが保証され、その場合、印象材の弾性特性を半信半疑のまま使用する必要がなくなる。 傾斜した場合でも印象の品質及びインプラントの方位を特定する際の確実性が本発明によって著しく向上される。 【0009】 下部部分は円錐形、截頭円錐形、角錐形又は截頭角錐形の凹設部を有し、該凹設部内に、上部部分の、相補的に対応成形された遠位終端区分が挿嵌されるのが有利である。 これによって結合位置では、下部部分と上部部分との確実な接触が得られ、かつそれにも拘わらず、各円錐体角度もしくは角錐体角度の範囲内で、
    取り外し方向を選択する自由度が保証される。 【0010】 明細書冒頭で述べた形式の柱状エレメントにおける前記課題を解決する択一的な構成手段は、カラー区分の接触面が、歯牙又は支持組織のインプラントの近位端面に当接しており、かつ、受容区分が、結合位置において少なくとも区分的に受容レセスの開口横断面の境界線に合致する境界線をもったベース横断面を有しており、しかも前記受容区分が、柱状エレメントを前記結合位置から種々異なった方向にインプラントから直線的に取り外せるように、前記ベース横断面を起点として遠位端部の方向に先細になっている点にある。 【0011】 このような柱状エレメントの場合、該柱状エレメントの受容区分は、インプラントの受容レセス内もしくは人工凹設部内に係合し、柱状エレメントの結合位置において柱状エレメントのずれ移動も回動も防止される。 しかしインプラント、
    歯牙もしくは支持組織などからの柱状エレメントの取り外しが所望される場合には、結合位置を起点として種々異なった方向に直線的に取り外すことが可能であり、従ってインプラントもしくは凹設部縦軸線が傾斜している場合でも、変造を生ぜしめることなく簡便に印象を完成させることが可能になる。 本発明の柱状エレメントは一体に構成することができるので、これによって製作費が低廉になり、組付け及び取り外しも単純になる。 【0012】 更に本発明では円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体のベース面は、受容レセスの開口横断面と同一の平面内に配置されている。 【0013】 円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体のベース面が、受容レセスの開口横断面と合同である場合には、結合位置における柱状エレメントの最善の位置固定が保証されるので、柱状エレメントが離型時に、印象コンパウンドによって目標位置から簡単に変位されることはあり得ない。 【0014】 上部部分が結合位置において接触面をもってインプラントの近位端面に当接することによって、柱状エレメントに正しい結合位置をとらせるように簡単にコントロールすることが可能になる。 これによって、離型時における不慮の変位を防止することと同様に継手の安定性も増大される。 【0015】 円錐体、截頭円錐体、角錐体又は截頭角錐体の開先角が5゜〜20゜である場合には、実地において最も多く発生する傾斜姿勢の場合にも、不都合な変造のない離型を保証することが可能である。 【0016】 インプラント内における下部部分の位置固定を得るためには本発明では、下部部分がその遠位端部に、少なくとも1つのクリップエレメントを有しており、該クリップエレメントが半径方向外向きに突出する突起をもって、受容レセスの内周壁面内の凹みに形状嵌合式に係合可能であるように構成するのが特に有利である。 【0017】 柱状エレメントが、棒エレメントを通すために中心に連続的に一貫して穿設された貫通孔を有している場合には一面において、印象中の柱状エレメントの位置決めが改善される。 また他面において、印象製作開始前にインプラントもしくは歯牙に対する柱状エレメントの正しい位置を棒エレメントを用いてコントロールすることも可能になる。 【0018】 柱状エレメントのカラー区分の接触面が、インプラント、歯牙又は支持組織の近位端面に一時的に接着可能であるように構成すれば、印象中における柱状エレメントの不慮の変位を防止する確実性が一層高められる。 【0019】 最後に本発明の1実施形態によれば、柱状エレメントは、歯科医療用インプラントの空間的位置を決定するための印象柱である。 【0020】 発明を実施するための最良の形態: 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。 【0021】 図1〜図5に示した、チタンから成るインプラント1は、ほぼ円錐形の基本形状を有し、かつその外周面には雄ねじ山(外ねじ山)2を有している。 インプラント1は、丸く面取りされた遠位端3と近位端4とを有し、該近位端は、実質的に円環状の端面5によって形成される。 該端面5の端面隣接区分6ではインプラント1は、高研磨周面7の円筒形状を有している。 これに続くねじ山区分8ではインプラント1は円錐形に成形されている。 前記端面5を起点として、インプラントの縦軸線9に平行に、受容レセス10が延在し、該受容レセスは、端面隣接区分6の全長並びにねじ山区分8の長さ区分にわたって延びている。 【0022】 図3から判るように、受容レセス10の横断面は端面隣接区分6の領域では概ね、角を丸く面取りされた長方形の形状を有している。 ねじ山区分8を起点として受容レセス10の横断面は、該受容レセス10の基底11における横断面が、
    角を丸く面取りされた正方形の形状(図5参照)を有するように連続的に先細になっている。 丸く面取りされた長方形の横断面形状から、丸く面取りされた正方形の横断面形状への移行は、連続的にかつ飛躍無しに行われる。 【0023】 特に図1から判るように、受容レセス10の周壁12は、縦軸線9に対して垂直に方位づけられた多数のリング溝13を有している。 更に前記周壁12は、1
    つの上位リング溝14oと1つの下位リング溝14uを有している。 この上下リング溝の機能は追って説明する。 【0024】 図1に示したインプラント1内には1つの閉鎖キャップ15が挿嵌されており、該閉鎖キャップは、ほぼ円筒形のヘッド部分16と、該ヘッド部分に対して共軸の結合ピン17とから成っており、該結合ピンは受容レセス10内へ延びている。 ヘッド部分16の接触面18は、インプラント1の端面5に摩擦接続式に当接する。 【0025】 図3から判るように、結合ピン17は上部区分ではほぼ長方形横断面を有し、
    しかも角隅域は、受容レセス10の横断面の丸味域において結合ピン17と受容レセス10の周壁12との間に4つの通気通路19aを形成するように折られている。 従って受容レセス10内へ結合ピン17を押込む際に押し退けられた空気は、組付け操作を妨害する圧増成を生ぜしめることなく、上方へ導出され、しかも空気は、半径方向外向きに延びる4つの通気溝19bを通って外部へ向かって逃げることができ、前記通気溝はこの場合、インプラント1の端面5に穿設されて通気通路19aと連通している。 【0026】 閉鎖キャップ15の組付け状態において、結合ピン17の外周面と受容レセス10の周壁12並びにインプラントの端面5とヘッド部分の接触面18は摩擦接続式に互いに当接している。 【0027】 閉鎖キャップ15は植設後、インプラント1に一時的に残留するにすぎないので、該閉鎖キャップは、上位リング溝14oに係合する4つのクリップエレメント20によってインプラント1と結合されているにすぎない。 図1に示したようにクリップエレメント20を上位リング溝14oに係合させる代わりに、結合ピン17を適当に延長させることによって、下位リング溝14uに係合させることも可能である。 【0028】 閉鎖キャップ15は、インプラント1の製作者によって該インプラント内に挿嵌され、かつ一面において、顎骨内に相当孔を製作した後に、図2に示したスリッと21内に係合するねじドライバーを用いてインプラント1を螺入するために使用される。 結合ピン17の横断面及び適合した受容レセス10の横断面がほぼ長方形であることに基づいてトルクを、閉鎖キャップ15を介してインプラント1内へ導入することが可能である。 インプラントを植設した後に閉鎖キャップ1
    5は他面において、受容レセス10を外的汚染から防護するために、インプラント1内に残留する。 【0029】 顎骨にインプラント1を挿嵌して約3〜6カ月後には包埋は、閉鎖キャップ1
    5を被覆する粘膜を2回目の施術で再び開放できる程度に終結されている。 ここで閉鎖キャップ15は除去されるが、このために鉗子状の工具をヘッド部分16
    のV形リング溝22内に係合させ、閉鎖キャップ15全体に軽度の軸方向衝撃を与えることによって、インプラントから上向きに除去される。 次いでインプラント1の受容レセス10内には、いわゆる歯肉フォーマーの結合ピン17が挿嵌されるが、図面では該歯肉フォーマーは図示されていない。 歯肉フォーマーの固定原理は、閉鎖キャップの場合と同等である。 【0030】 インプラント1内に保定すべき義歯を、患者の口腔外で顎の模型に適合させ得るようにするために、歯列の印象が製作される。 この目的のためにインプラント1の受容レセス10内に、図7に示した印象柱23の形の柱状エレメントが挿嵌される。 印象柱23は、4つのクリップエレメント20によって位置決め可能な下部部分24と、該下部部分24内に回動不能に挿嵌可能な上部部分25とから成っている。 該上部部分25のカラー区分26Kが、受容レセス10の開口横断面を超えて張出しており、かつ上部部分25自体は、4つの直方体状部体27.
    1〜27.4から構成されている。 最下位の直方体状部体27.1は横断面楕円形の円錐形終端区分28を有し、該円錐形終端区分は、印象柱23の下部部分2
    4内に相補的に対応成形された凹設部29内に係合している。 下部部分24は、
    インプラント1の受容区分26Aと同一の長さを有し、かつ該下部部分の上縁は、インプラント1の端面5に面整合している。 前記凹設部29は前記端面5のレベルを直接起点として延びており、かつ、インプラント1自体の受容レセス10
    の開口横断面よりも僅かに小さな開口横断面を有している。 【0031】 図7aに示した印象柱23の上部部分25の平面図から判るように、長方形底面を有する直方体状部体27.1〜27.4は交互に90゜ずつ回動されて、つまり十字形の塔状に積み重ねて配置されている。 【0032】 印象柱23の上部部分25の最下位の直方体状部体27.1は円環状の接触面30をもってインプラント1の端面5に当接し、その場合、インプラント1に印象柱23を確実に位置固定するために、前記接触面30には、印象柱23を射出成形法で製作した後に、薄い円環状の接着リング31が装着されており、該接着リングは、軽い衝撃を加えて離型した後に再びインプラント1の端面5から剥離される。 【0033】 図7に示した結合位置を出発点として印象柱23の上部部分25は、流動可能な硬化性の印象コンパウンドによって包囲される。 硬化後には印象柱23は、その上部部分25の領域における形状嵌合式継手を破壊することなしには、もはや印象コンパウンドから除去することができない。 むしろ印象コンパウンドが内部に位置している印象トレーが、印象柱23と一緒に除去され、その場合、接着リング31の形の接着結合は軽い衝撃によって解消される。 印象柱23の上部部分25と下部部分24との間の、横断面で見て楕円形の円錐結合に基づいて、上部部分25は、インプラント1から、もしくは当座残留する下部部分24から、種々異なった方向へ直線的に取り外される。 可能な運動方向の限界は、周面が、仮想的にインプラント1の端面5を超えて上方へ拡張される場合、終端区分28の円錐周面もしくは相補的な凹設部29の円錐周面によって規定される。 下部部分24と上部部分25との特別の結合に基づいて、インプラント1の縦軸線が、隣接歯牙に対比して可成りの傾斜位置を占めている場合でも、前記上部部分25は、応力無く、かつ印象コンパウンドに対して応力を及ぼすことなく口腔から取り外すことができる。 下部部分24内には1つの貫通孔24aが設けられている。
    該貫通孔24aを通して導入された例えば有鉤鉗子又は拡開鉗子を用いて後刻、
    下部部分24はインプラントから軽度の軸方向力でもって引出すことができる。 【0034】 図8に示した印象柱23′は、中心に配置された貫通孔を有していて該貫通孔内に、これに適合した棒エレメント32を挿嵌した点で、図7の印象柱23と相異している。 直方体状部体27.1′〜27.4′全体を貫通して延びる棒エレメント32の遠位終端区分33は、受容レセス10の基底35内に適合成形された盲穴34内に侵入している。 棒エレメント32用の貫通孔はやはり円柱状部体27.1′の終端区分28′並びに下部部分24′を貫通して延びている。 【0035】 第1に棒エレメント32によって印象柱23′の正確な位置決めがコントロールされ、しかも、このために棒エレメント32の近位終端域内に少なくとも1つのマーキング32aが設けられている場合には、インプラント1の端面5に部体27.1′の接触面30が正しく当接すると、例えば前記マーキング32aは、
    最上位の部体27.4′の貫通孔内にその姿を没するか、或いは貫通孔内に丁度未進入の状態にある。 【0036】 棒エレメント32の別の利点は、これによって印象柱23′がより大きな安定性を得る点にある。 特に離型時に、例えば印象コンパウンドの力作用を受けて印象柱23′の上部部分25′が下部部分24′に対してずれる不都合が防止される。 【0037】 最後に図9では、離型後に印象柱23′が実験インプラント1L内に挿嵌された状態が図示されており、該実験インプラントの受容レセス10は、図8に示したオリジナルのインプラント1の受容レセスに等しい。 印象柱23′の下部部分24′は図9の図示では受容レセス10内に挿嵌されていない。 むしろ印象柱2
    3′の上部部分25′はこの場合、下部部体27.1′の終端区分28′によって、接触面30が実験インプラント1Lの端面5Lに当接する正規の結合位置に保持される。 【0038】 付加的に棒エレメント32の遠位終端部33′が、受容レセス10の基底35
    ′内の孔34′内に侵入している。 これによって実験インプラント1Lと印象柱23′との間の正しい結合位置が保証される。 【図面の簡単な説明】 【図1】 閉鎖キャップを内部にクリップ止めしたインプラントの縦断面図である。 【図2】 閉鎖キャップの平面図である。 【図3】 閉鎖キャップを除去した後のインプラントの平面図である。 【図4】 図1のIV−IV断面線に沿ったインプラントの横断面図である。 【図5】 図1のV−V断面線に沿ったインプラントの横断面図である。 【図6】 クリップエレメントの係合域の拡大図である。 【図7】 印象柱を内部にクリップ止めしたインプラントの縦断面図である。 【図7a】 図7に示した印象柱の上部部分の平面図である。 【図8】 棒エレメントを有する印象柱を備えた択一的な実施形態のインプラントの縦断面図である。 【図9】 実験用インプラントの図8相当の縦断面図である。 【符号の説明】 1 インプラント、 1L 実験インプラント、 2 雄ねじ山、 3
    遠位端、 4 近位端、 5;5L 円環状の端面、 6 近位区分、 7 高研磨周面、 8 ねじ山区分、 9 インプラントの縦軸線、
    10 受容レセス、 11 基底、 12 周壁、 13 リング溝、 14o 上位リング溝、 14u 下位リング溝、 15 閉鎖キャップ、 16 ヘッド部分、 17 結合ピン、 18 接触面、 19
    a 通気通路、 19b 通気溝、 20 クリップエレメント、 21
    スリット、 23,23′ 印象柱、 24;24′ 下部部分、 2
    4a 貫通孔、 25;25′ 上部部分、 26A 受容区分、 26
    K カラー区分、 27.1,27.2,27.3,27.4 直方体状部体、 27.1′ 円柱状部体、 27.2′,27.3′,27.4′
    直方体状部体、 28;28′ 円錐形終端区分、 29 凹設部、 30
    円環状の接触面、 31 接着リング、 32 棒エレメント、 32
    a マーキング、 33 遠位終端区分、 33′ 遠位終端部、 34
    盲穴、 34′ 孔、 35,35′ 基底

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレート ペータース ドイツ連邦共和国 ヴォルフェンビュッテ ル ヴァルデンブルガー シュトラーセ 69 (72)発明者 クラウス ハーゼルフーン ドイツ連邦共和国 アーヘン リュティヒ ヤー シュトラーセ 36 (72)発明者 フベルトゥス シュピーカーマン ドイツ連邦共和国 ハーン フリッツ−ロ イジング−ヴェーク 5 Fターム(参考) 4C059 AA02 AA07 BB05 BB10 4C097 AA10 AA30 BB01 BB09 CC01 CC05 CC13 【要約の続き】 種々異なった方向に直線的に前記下部部分(24)から取り外し可能である。

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