Apparatus and method for obtaining a biological sample

申请号 JP2001545823 申请日 2000-12-12 公开(公告)号 JP3421331B2 公开(公告)日 2003-06-30
申请人 ビオ−ラド・パストゥール; 发明人 コモイ エマニュエル; デスリス ジャン−フィリップ; ラストルグフ ミシェル;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 各末端に1つずつ2つの開口部(10
    A及び10B)を有する中空円筒体(10)からなる、
    軟性の生物学的試料(20)を収集するための装置であって、 ロッド(14)を備えたピストン(12)は第1
    の末端(10A)を通って差し込んであり、前記ピスト
    ン−ロッド部(12、14)は前記中空円筒体(10)
    内で前後に動かすことが出来、中空円筒体(10)の第
    2の末端(10B)にある開口部にはスライシングエッ
    ジ(10B)が有り、前記第2の末端は前記中空円筒体
    の第2の末端(10B)の開口部をわたって直径方向に
    配置された少なくとも1つの切断ワイヤー(16、1
    7)を有し、前記円筒体の軸に垂直に配置され、前記中
    空円筒体(10)におけるピストン(12)の位置の変
    化に対応する容量を同定するための可視の検出手段(2
    2)を有することを特徴とする装置。 【請求項2】 前記中空円筒体(10)に目盛り(2
    2)がついている請求項1記載の装置。 【請求項3】 前記中空円筒体(10)が、得られた
    円筒容量を測定する2つの異なった所望の位置におい
    て、2つの末端(10A及び10B)に位置する少なく
    とも2つの可視標識(幾何学記号及び/又は記号C、
    D)を備えている請求項1記載の装置。 【請求項4】 ピストン(12)が、所定の円筒の容
    量を限定する2つの異なった所望の位置において、両末
    端の間に位置する少なくとも2つの可視の同定手段(幾
    何学記号及び/又は記号A、B)を備えているロッド
    (14)に取り付けられている請求項1記載の装置。 【請求項5】 中空円筒体(10)の第2の末端(1
    0B)のスライシングエッジが、この円筒体(10)の
    壁の厚みを徐々に減少させることによって形成される請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。 【請求項6】 可視の同定手段(少なくとも2つ)が
    収集される又は押し出される試料の容量に対応する少な
    くとも1つのピッチを規定する請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の装置。 【請求項7】 以下のステップからなる、請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の装置を用いて軟性の生物学的
    試料を収集する方法: (1)前記装置が前記試料の表面にあてがい、中空円筒
    体(10)の第2の末端(10B)を前記試料(20)
    と接触させ、ピストン−ロッド部(12、14)を前記
    第2の末端(10B)の方まで押し込む、 (2)ピストンを前記試料の表面にとどめたまま、前記
    中空円筒体を所望の深さまで前記試料中に押し込む、 (3)前記中空円筒体が所望の深さまで貫通した時、前
    記中空円筒体をその軸に対して回転させ、試料(20)
    を少なくとも1つの切断ワイヤー(16、17)を用い
    て試料を切断する、そして、 (4)前記中空円筒体及び前記ピストン−ロッド部を、
    そのように維持したまま、試料と共に引き抜く。 【請求項8】 以下のステップも含む請求項7記載の
    方法: (5) 所望の容量の試料が適当な容器へ押し出され、
    そして放出される。 【請求項9】 試料(20)に含まれていた被検体の
    検出及び/又は定量化のために、装置の中空円筒体(1
    0)から集めた試料(20A)が押し出され、適切な容
    器へ放出される請求項7又は8記載の方法。 【請求項10】 可視の同定手段が収集、押し出し及
    び/又は放出される試料の容量を同定するのに使用さ
    れ、請求項1記載の装置を用いて行われる請求項7〜9
    のいずれか1項に記載の方法。 【請求項11】 可視の同定手段が容器に分配、押し
    出し及び/又は放出される試料の容量を同定するのに使
    用され、請求項1記載の装置を用いて行われる請求項9
    記載の方法。 【請求項12】 切断ワイヤー(16、17)を用い
    て試料(20)を切断するために、中空円筒体(10)
    を、特に少なくとも180度、回転させる請求項7〜1
    1のいずれか1項に記載の方法。 【請求項13】 伝染性海綿状脳症の被検体又は診断
    マーカーの分子を検出するために、動物の生物学的物質
    の軟性の試料を収集するための請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の方法の使用。 【請求項14】 牛の脳幹、特に迷走神経の知覚細胞
    核と運動細胞核上の中心に位置する牛の脳幹の試料を収
    集するための請求項13記載の使用。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は、軟性の生物試料を収集するための装置、及び、前述の装置を使用する方法に関する。 【0002】相互に親和性を持った試薬を使用する生物学的分析は、何十年も前から知られてきた。 そのようなものとして、被検体及び試料中の被検体と反応する親和又は能力を備えた1つ以上の試薬を含有していると考えられる生物学的試料が挙げられる。 【0003】テスト試料は大抵よくあるのが、全血、プラズマ、しょう液、尿、脳脊髄液などの試料のような患者又は個人の体液である。 生物学の体液の試料は、ピペット、シリンジ、自動的な試料収集器などの任意の適切な装置の使用により簡単に収集することができる。 ある場合には、すべての種類の不必要なデブリ(debr
    is)又は微生物を削除するために前もってろ過される必要があっても良い。 一般的には、最新の技術に基づいて行われる体液をサンプリングする方法で十分である:
    容量的結果を考慮して、それらは一般に再現性があり、
    市場で手に入る装置は信頼できて、比較的安い。 【0004】また、試料は器官又は組織の断片(それは、サンプリング装置中の系統的に同種の方法で分類されない)のような生物の固体から成ることができる。 試料を収集する方法ははるかにより複雑で、多かれ少なかれこれら固形体の流動度又は粘度に従った個々のケースごとに、装置をしばしば適応しなければならない。 【0005】多くの一般的な分析及びスクリーニングは、流動性の試料において容易に行われる。 これは、伝染性の海綿状脳症(TSE)(羊においてスクレーピーのような退化的な神経学上の疾病である)、において牛海綿状脳症と呼ばれる「狂牛病」(以後「BSE」と表記)、クレイツフェルト−ヤコブ病(CJD)、人間のくる病、及び、関連する伝染性の海綿状脳症に関して容易に行われているものではない。 【0006】BSEの場合には体液の試料で実行することができる一般的なin vitroの診断テストは今だ無く、動物が屠殺された後集められた脳試料で実行することができるテストがあるだけだ。 死後のテストによって、牛の脳組織の細胞における空胞形成、及び、この疾病の特定のマーカーの堆積、すなわちPrPres
    (「プリオンタンパク質」と呼ばれるタンパク質の異常な状態)が明らかになった。 現在、診断は、脳質から特に動物の脳幹から、さらに詳しくは迷走神経の知覚細胞核と運動細胞核(それらはPrPres、つまり、BS
    Eの診断標識の選択的な蓄積が起こる領域を構成する)
    から集められる試料を必要とする。 【0007】その後、集められた試料に様々なPrPr
    es(この疾病の特定の標識である)の抽出処理を行い、免疫学的検定によって解析する。 イギリス(198
    5年以来)の、及び、そのあとヨーロッパでのBSEの最近の発生率は、非常に考慮すべき公衆衛生問題の原因(人間への疾病の伝染の可能性を考慮して)である。 従って、それを根絶することは非常に実利的に重要となった。 【0008】その形成能力及びその粘性を考慮して、単純で迅速で、再現性が有り、定量可能で、安全な方法で牛の脳質をサンプリングすることは容易ではない。 さらに、牛の死体の大容量なスクリーニングのためには、
    屠殺場において使用可能な最も単純な方法で、虐殺の後にできるだけ速く、そして、できるだけ再現性が有り、
    安全な方法、つまり、できるだけ敏感に、外部への汚染を起こさないようにしてテスト及びサンプリングが出来ることが必要である。 【0009】従来、脳質の試料がPrPresの分析のために集められる場合、複雑なプロトコルの使用が必要である、それは頭部を切り落とし、恐らく、頭蓋を開き、例えばスプーンやキューレットやこの種の適当な器具、又は、手で切り離したり、メスを使うなどして必要容量(バランスを見て確認される)が得られるまで脳質の一部を集めことからなる。 メス刃を試料間の汚染を回避するために各サンプリングのたびに変えなければならない。 従って、このプロトコルは、実行するのにやや不便で大容量スクリーニングにやや不適当であると分かる。 【0010】最後に、サンプリング操作は、明白な理由のため、つまり最終消費者のためにできるだけ(設備と労働では)安価でなければならない。 【0011】従って、軟性の生物学的試料、特に脳質を収集するための装置に対する緊急の必要性がある。 その必要とされる装置は単純で、例えば屠殺場、又は、分析実験室の中で使用することができ、素早く使用でき、経済的で、再現性が有り、外への汚染から安全なものである。 本発明の目的はこれらの必要性を満たすことだった。 【0012】一般的に、そのような必要性は、牛の海綿状疾病又は羊のスクレーピーの分野だけでなく軟性の生物学的試料を収集することが必要なすべての状況で存在する。 【0013】発明者らは、試料を構成する軟性質の清潔な切開を達成することを可能にして、スライシングエンドを装備した装置を使用して、多くの再現性のある軟性の生物学的試料を収集することが可能であることを発見した。 発明者は、特に、末端に1つ以上の切断ワイヤーをそなえたスライシングセクションを装備した空洞の円筒状の装置を使用して、一定の多くの軟性質を収集する(上記切断ワイヤーは前述の円筒状の装置それ自体が十分に回転するとき、前述の中空円筒体の軸に正反対に垂直に位置している)ことが可能であることを発見した。 【0014】「軟性の生物学的試料」はそのコンシステンシーがメスのような道具で難なく切断することができるような、生物学の材料の試料を意味すると理解されたい。 前述のように、そのような生物学の材料の例は脳質である。 【0015】「脳質」は、それが自然な状態であっても、又は、処理されているとしても、例えば、糊のようにひいた材料の形態をしていても、中枢神経系を構成する多くの部分を意味するものとして理解されたい、そして特に、限定はされないが、従来「脳幹」と呼ばれている構造上の部分、特に、迷走神経の知覚神経核と運動神経核の中心に位置するものが挙げられる。 【0016】従って、本発明は各末端に1つずつ2つの開口部を有する中空円筒体からなる生物学的試料を収集するための装置であり、ロッドを備えたピストンを第1
    の末端を通って差し込み、上記ピストン−ロッド部は上記中空円筒体内で前後に動かすことが出来る装置であり、中空円筒体の第2の末端にある開口部にはスライシングエッジが有り、上記第2の末端にはこの開口部をわたって配置された少なくとも1つの切断ワイヤーがあることを特徴とする装置に関する。 【0017】中空円筒体の第2の末端のエッジにより、
    軟性の生物学的試料を貫通するのに十分な切り取りが行われる。 エッジの鋭利さは試料の性質によって選んでも良い。 【0018】中空円筒体は好適に透明である。 また、ピストンは好適に不透明で、有色である。 中空円筒体及びピストンにそれらの間の本質的な耐漏えい性を付与し、
    保証するために選ばなければならない。 【0019】装置は、円筒体中のピストンの位置の変化に対応する容量を同定する手段を好適に包含する。 これらの手段には、中空円筒体上で1つ以上の異なる位置に置かれ、1つ又はそれ以上の所定の円筒の容量を決定する1つ以上の可視標識が含まれる。 好ましくは、本発明の可視標識の数は少なくとも2であるが、これに限定されるわけではない。 【0020】同定手段とも呼ばれる本発明の「可視標識」は例えば、図1に示したような従来の目盛り、又は、選んだ所望の容量を可能にするピッチに基づいて配置された正方形、円形、三形若しくは任意のこの種の記号からなることができる。 「ピッチ」と言う用語は、
    同一種の2標識の間の距離を意味し、例えば2つの同一種の幾何学記号(すなわち2つの三角形、2つの正方形又は2つの円)の間の距離として理解されたい、しかし、これらに限定されない。 【0021】態様として、ロッドが1つのピッチだけ、
    例えば、第一の標識が中空円筒体の所定の領域と一致する最初の位置から第二の標識が中空円筒体の上記領域と一致する二番目の場所に移動する場合に、可視の標識(少なくとも2つ)は、所定の円筒の容量を限定するためにロッド上の少なくとも2つの異なる位置に存在することができる。 【0022】好適に、中空円筒体の第2の末端のスライシングエッジは、末端にフラスタコニカル(frust
    oconical)な形を与えるためにこの円筒体の壁の厚さを徐々にけずるか、上記円筒体の溝によって成形される。 【0023】好適に、切断ワイヤーは、中空円筒体の第2の末端の開口部をわたって配置され、上記円筒体の軸に垂直に配置される。 【0024】発明の装置を使用して、軟性の生物学的試料を収集することに関与するステップは、以下のとおりである: (1)上記装置を試料の表面にあてがい、中空円筒体の第2の末端を上記試料と直接接触させ、ピストン−ロッド部を上記第2の末端の方へできるだけ遠くに押し出す、 (2)ピストンを上記試料の表面にとどめたまま、所望の深さまで中空円筒体を前述の試料に押し込む、 (3)上記中空円筒体が所望の深さまで貫通した時、上記中空円筒体をその軸に対して回転させ、すくなくとも一つの切断ワイヤーを用いて試料を切断する、そして、 (4)上記中空円筒体及び上記ピストン−ロッド部をそのように維持したまま、試料から引き抜く。 【0025】集められた試料は、試料に含まれていた被検体の検出及び/又は定量化のための適切な容器への分配のために、装置の円筒体からそのあと押し出されてもよいし、切断されても良いし、放出されても良い。 試料押し出し及び放出操作は詳細に以下に記述する。 好適に、ワイヤーが試料を切断することができる回転は36
    0度以上で実行される。 【0026】装置が上記の同定手段を有する場合、これらは、中空円筒体が試料を貫通して所定の深さに対応するサンプリング容量を同定すること、及び/又は、分析のために装置の円筒体から押し出された容量を同定するために利用される。 【0027】従って、これらの同定手段が中空円筒体上に配置された2つの可視標識を含有する場合、後者は、
    中空円筒体の第2の末端から最も遠くの標識によって得られた容量と少なくとも等しいサンプリング容量を同定するために利用することが出来る。 ピストンを中空円筒体の第2の末端まで運ぶことによって得られる容量は2
    標識間で、分析のためのボリュームとして維持することができる。 【0028】2つの可視標識がピストンロッド上で配置される場合、中空円筒体を、ピストンを有するロッドの末端に近い標識によって得られた容量と少なくとも等しいサンプリング容量に対応する位置まで試料中に押し込むことができる。 この標識と他の標識が継続的に中空円筒体所定の領域と一致する2つの位置間で、中空円筒体の第2の末端へピストンを動かすことによって得られた容量は、その後、分析のためのボリュームとして維持することができる。 【0029】本発明は、さらに、軟性の生物学的試料の一部を収集することが必要な用途で広く使われるために、本発明の意図から外れることが無い限り当業者にとって明白な変形又は化合物をすべて含んでいる。 【0030】本発明は、本発明の装置及び方法について記述する以下の図によってより明白に、限定しない例によってより完全に理解されるだろう。 【0031】図1で示される装置には透明な中空円筒体(10)、内部はロッド(14)によってコントロールされた移動可能なピストン(12)が据え付けられ、ピストンの反対側の自由末端には発動部分(14A)が備わっている。 ピストンロッドは、後者の第1の末端(1
    0A)を通してチューブから現れる。 チューブの第2の末端(10B)はスライシングエッジを有する。 【0032】チューブの壁は、その第2末端(10B)
    の近くの領域以外においては、その長さの全体上に本質的に一定の厚さを持っている。 実際、図2Aに示したように、チューブの壁の厚さを徐々に減少させることにより、上記末端にスライシングエッジを与えることができる。 図2Aの左の図で示されるように、この厚さの減少によってその外周上のみにフラスタコニカル(fru
    stoconical)な形を与えることができる。 図2Aの中央の図で示されるように、厚さの減少によってその内周上にフラスタコニカル(frustoconi
    cal)な形を与えることができる、また図2Aの右の図で示されるように、内周及び外周上それぞれに、2つのフラスタコニカル(frustoconical)な表面をそれぞれ成形することもできる。 【0033】切断ワイヤーは、チューブの末端(10
    B)にわたって配置される。 図2Bの左の図で示されるように、これは、末端部分(10B)の自由端の平面に配置された単一のワイヤー(16)でありえる 図2B
    の右の図で示されるように、ありうる態様は同じ平面の中で十字に配置された2線(16)及び(17)を使用することである。 本発明の一部を形成する態様として、
    それが本発明の切断機能を果たすことが出来るので、図2Bの垂直な切断ワイヤー(16)は、末端(10B)
    のすぐ近くに配置することができる。 【0034】ワイヤーは、円形か、三角形か、他の横断面でありえる。 一般的に、それが軟性試料の中で置き換えられる時、ワイヤーに切断効果を与えることができるならどんな横断面も適切である。 【0035】ピストン(12)はその発動部分(14
    A)の反対である、ロッド(14)の自由末端上に載せられた付属の要素から成ることができる。 それは、このロッドを備えた1片を形成することもできる。 【0036】A) 試料の収集: 図3Aは、本発明の試料収集方法のプロトコル又は手順の第一ステップを示す。 この第一ステップで、装置はチューブの第2の末端(10B)を集められる軟性試料(20)に接しているように配置される。 この時、ピストン(12)がこの第2の末端に最も近い位置にある。 【0037】図3Bは次のステップ(それは、核ボーリングと呼ばれ、つまり、ピストンを軟性試料の表面に維持しながら装置の中空円筒体(10)を軟性試料へ徐々に直線的に押していくステップ)を示す。 【0038】図3Cは、核ボーリングの終了を示す、つまり、中空円筒体(10)が所望の位置まで押されている。 【0039】図3Dは、装置の中空円筒体(10)がその前後軸に回転することにより、軟性試料の一部を切断する様子を説明する。 回転の角度の振幅は、軟性試料(20)の残りから中空円筒体(10)に含まれる試料の一部(20A)を分離するために末端(10B)に配置された切断ワイヤーが作用するのに十分でなければならない。 確実にするために、360度の回転の振幅を選ぶのが有利である。 【0040】図3Eは、上記の試料からの一部の軟性試料の収集及び抽出を示す。 このステップは、ピストン−
    ロッド部と一緒に、そのように維持したまま、空洞の円筒状のチューブを引き抜くことからなる。 【0041】「そのように維持したまま」とは、本発明の装置が試料から引き抜かれる時、中空円筒体又はチューブの相対位置及びピストン−ロッド部が変わらずそのままであることを意味すると理解されたい。 このステップの効果は所望の試料の「核」又は一部を抽出することである。 【0042】集められた試料は、後の分析のために適当な容器中に堆積する、又は、分配するために放出によって押し出される。 押し出し+放出ステップは以下に記述され、図6A、図6B及び図6Cの中で説明される。 【0043】一般的に、被検体(例えばPrPresの分子)の検出の情況では、PrPresの分子ではよくあることだが、可能なだけ被検体を抽出するために試料が押し出され放出された部分が、当業者に知られていた適切な容器中に良好に回収される。 【0044】本発明の任意の装置の本質的な特徴は中空円筒体のスライシングエッジに少なくとも1つの切断ワイヤーが存在していることである、さらに、上記ワイヤーは上記の中空円筒体の横断面にそれぞれ垂直に位置している。 【0045】本発明の軟性の生物学的試料を収集する任意の方法の本質的な特徴は、本発明の装置の使用プロトコルを示す図3Dの中の中空円筒体に与えられる回転である。 所定の位置(可視か目に見えない標識に対応する)に達した時、少なくとも180度の十分な回転が中空円筒体に伝えられ、従って、切断ワイヤー(s)に伝えられ、試料を構成する軟性の生物学的試料のコンシステンシーに関係なく、試料の一定の小片の清潔で再現性のある分離を可能にする。 上記の回転の効果は切断ワイヤー(s)を現実的にスライスする手段に変形する。 【0046】B) 収集した試料の押し出し: 図4A及び図4Bで例示された特に有利な実施形態の1
    つにおいて、本発明の装置は透明中空円筒体(10)からなり、所定の円筒容量を確定する2つの異なる所望の位置で、透明中空円筒体(10)の2つの末端(10
    A)及び(10B)の間に位置した2つの可視標識C及びDが備わっているので、所定容量の収集する軟性試料を限定することができる。 このような特徴により、透明中空円筒体より収集された試料を押し出している間、ピストン−ロッド部の進行を同定し、確認することができる。 標識C及びDにより規定した容量(20A)を収集するため(図4A参照)、ピストン(12)を最外末端(10B)より少なくとも標識Cまで末端(10A)に向かって移動させる。 中空円筒体より収集試料を押し出すには(図4B参照)、標識Dまで反対の方向にピストン(12)を押すので充分である。 そして、標識Cより標識Dまで1「ピッチ」ピストンを移動させ、正確な量の確定試料を分析するができる。 【0047】別の特に有利な実施形態では、本発明の装置には、ロッドが所定の円筒状の容量を限定する2つの異なる所望の位置の中で、その2つの末端間に位置する2つの可視の標識、A及びBを備えているピストン−ロッド部を含有する。 この特性によって、集めた試料が中空円筒体から押し出される場合、ピストン−ロッド部の進行を同定し、それに続くことを可能にする。 標識A及びB(図5A参照)によって限定された容量(20A)
    を収集するために、少なくとも標識A(それはピストン(12)に最も近い)が、透明な中空円筒体(10)の所定の領域のライン内(それはこの場合その第1末端(10A)である)入るまで、ピストン(12)は末端(10A)に移動した。 【0048】標識Bが、透明な中空円筒体(10)の末端(10A)のラインに入るまで、反対の方角へピストン(12)を押すことは、透明な中空円筒体(10)
    (図5B参照)から集めた試料を押し出すために十分である。 その後、分析は、図5Aの中の位置と図5Bの中の位置の間のピストンの移動によって押し出された容量に関して実行しても良い。 【0049】別の特に有利な実施形態では、本発明の装置は、徐々に変化する透明な中空円筒体(10)、例えば、その長さ全体にわたる複数の目盛りを有する透明な中空円筒体を包含する。 目盛りによって、装置のスライシングエッジを用いて軟性試料の中で達した深さを測定することが可能になる、その結果、核は、正確に所望のレベルで切られる。 これらの目盛りは、図1(ここでそれらは参照(22)によって表示される)の中のによって示される。 目盛りは、さらに集められた容量(図3A
    〜図3D)の測定のためと同様に、分析のために使用される押し出された容量(図4A及び4Bの中で示される方法と同様の方法で)の測定のため、ピストンの移動を同定することを可能にする。 【0050】C) 収集した試料の放出: 上述で使用した「収集+押し出し」方法のインプリメンテーションの形式に関係なく、ピストンの前方への移動の終点(図4B又は5Bの中で示される)において、試料の所望の正確な押し出しの達成のために、装置の中空円筒体(10)から既に押し出された試料の部分を上記の中空円筒体の中で残りから分けなければならない。 これは任意の適切な方法で行うことができる。 好適に、それは約180度装置を回転させることによりできる(図6A、6B及び6C参照)、一方、同時に、最後に試料を放出したい容器(例えば試験管、フラスコなどがありえる)の上部の縁に対して中空円筒体のスライシングエッジ(10B)をこすり、この容器は試料の放出が容易になるように、好適に、装置の前後軸に対して45度に傾けられている。 これは試料を2つに切り、押し出された部分(これがいわゆる試料・放出ステップである)を放出する効果がある。 約180度の上記の回転運動は、
    切断操作、及び、試料放出の質及び再現性を改善するためにワイヤーのスライスする効果からもう一度利益を得ることを実際可能にする。 【0051】前述の可視の標識及び目盛りは、再現性のある1つ又は同じ試料内で又は違った試料間で、オペレーターによって前もって決定できる正確な深さにおいて、集められた試料の容量を得るための、及び、再現性のある放出された試料の容量を得るための、当業者にとって考慮すべき価値のあるものであるにも関わらず、本質的でない特徴を構成する。 【0052】本発明の装置の中空円筒体は、ポリプロピレン、又は、同じ物理化学的な特性(特に試料への化学の不活性)を本質的に所有する他の原料等の重合体のような、任意の適切な固形物及び不透過性の原料で作ることができる。 好ましい装置の透明な中空円筒体はポリプロピレンで作られている。 【0053】本発明の装置のピストンはシリコーン、合成又は天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの同じ物理化学的な特性(つまり耐漏えい性に対するたわみ性、試料への化学的不活性)を本質的に有する他の原料のような有機重合体などの任意の適切な固形物及び不透過性の原料から作られる。 好ましい装置のピストンはポリエチレンで作られている。 【0054】本発明の装置のピストンロッドは、ポリエチレン又はポリプロピレン、又は、同じ物理化学的な特性を本質的に有する他の原料のような有機重合体などの任意の適切な一体もの材料で作ることができる。 好ましい装置のピストンロッドはポリエチレン又はポリプロピレンで作られている。 【0055】少なくとも1つの切断ワイヤーを有するスライシングエンド、切断ワイヤー及び透明な中空円筒体又はチューブは、好ましくは同時に、選ばれた透明な重合体の注入成形によって作られる。 積重ね成形穴によって、有利な原価で機能的な装置を得ることが可能になる。 【0056】 実施例1 発明の装置の製造 従来の注入成形(それはプラスチックの当業者に知られている)は本発明のいくつかの一連のポリプロピレン装置を生産するために使用され、中空円筒体上に作られた目盛りが三角形、正方形及び垂直線のような可視の記号と置き換えられたことを除いて図1に正確に対応しており、正確な容量が、図4A及び4Bの中で示された方法における移動によって限定されることを可能にする。 中空円筒体の内部直径は約0.5センチメートルだった。
    また、その長さは約7.5センチメートルだった。 中空円筒体上で標識された、2つの同一の記号(三角形、正方形又は垂直線)の間の距離は、約19.5ミリメートルだった。 約19.5ミリメートルの距離又は「ピッチ」は、その350ミリグラム±15% の牛の脳幹試料が収集の後に放出され放出されたことを保証するために選ばれた。 図2Bの左の図形中で正確に示されるように、単一の切断ワイヤーは上記の装置の末端(10B)
    を横切って配置された。 【0057】 実施例2 牛の脳幹の収集 いくつかの一連のテストが行われ、実施例1で得られた本発明の装置(以後シリンジと表記する)によって、牛脳幹の試料は再現性の高いやり方で集められることを可能にする。 第一に、脳幹は異なる牛から集められ、異なるビニール袋に貯蔵された。 【0058】次の試料「収集+押し出し+放出」のプロトコルは上述したものであり、図3A〜図3E及び図4
    A及び4Bの中に説明されている;試料(図6A〜図6
    C)の放出はこれに続き、放出された試料の重さを測定した。 試料がシリンジから押し出された時、シリンジのピストンは1つの「ピッチ」、例えば図4A及び4Bに示された方法で、19.5ミリメートル間隔で間隔を置かれた1つの三角形から次の三角形(又は1つの正方形から次の正方形などへ)へ1つの「ピッチ」によってシリンジのピストンが動いた。 シリンジから押し出された脳幹の部分は、180度まで装置を回転させて、上記のプロトコル(図6A参照)に基づいて受信管の端にある試料を同時にこすりつけることにより切断され放出された。 試料は最後に、精度1/10ミリグラムの精密ばかりで測定した。 【0059】2連のテストはシリンジの2つの異なるバッチを使用して、このように行なわれた。 【0060】シリーズ1(表Iに示した結果): 一人の実験者はこのように脳幹試料の「収集+押し出し+放出+測定」操作を第1のバッチから7本の異なるシリンジを使用して行った。 この研究について、実験者は、各シリンジでこの操作を数回繰り返した。 すべてのシリンジを用いて行なわれたテストの合計数は、49だった。 表下記のIは、得られた結果をまとめている。 【0061】 【表1】

    【0062】 【表2】 【0063】 【表3】 【0064】表I中の計算された変動係数(CV%で記載)は、本発明のシリンジを用いた脳幹試料の「収集+


    押し出し+放出+測定」操作の再現性を反映する。 【0065】発明者は、発明によるシリンジで得られた結果(n=49に対してCV%=5.46%)が全てのシリンジ間で全体として著しく再現性があることが分かった。 原料の性質、一方、用いた装置の単純さ(粗雑さ)を考えると、当業者にとってそのような再現性は演繹的に驚くべきことである。 【0066】シリーズ2(テーブルIIの中で示した結果): 3人のオペレーターは、実施例1の方法に基づいて生産された第2のバッチから起こる異なったシリンジの数を変化させて、1本のシリンジ当たり5つのテストを実行した。 【0067】 【表4】 【0068】 【表5】 【0069】 【表6】 【0070】 【表7】 【0071】発明者は、本発明のシリンジで得られた結果(n=55に対してCV%=6.78%)がシリンジ間で、及び、オペレーター間で著しく、全体として再現性があることが再び分かった。 従ってこの再現性は、本発明のシリンジは簡単に操作でき、いかなる当業者にとっても習得するのが容易なことを示す。 【0072】従って、本発明のシリンジで、脳幹又は他の脳質の試料がPrPres又は特に牛と羊における任意のタイプの他の海綿状脳症マーカーを有するかどうか決めるために分析のための試料を容量ることを回避することが簡単になり、正当化される。 本発明の装置(特にシリンジ)は、これらのすべての病理学の状態を診断するのに一般的に適用される。 【0073】試料の「収集+押し出し+放出」操作の合計継続時間は、あるトレーニングを受けたオペレーターに対して約1分である。 それは、つまり、特に迅速な操作である。 【0074】さらに本発明のシリンジ及びビニール袋によって試料の「収集+押し出し+放出」操作は、オペレーターのグローブ及びオペレーターの環境の汚れを回避した。 この操作は、従って、非常に清潔になり、試料間の任意の相互汚染から保護される。 【0075】更に、本発明シリンジの使用によって、切断や突き刺し事故等のオペレーターのどんな危険も回避する、また生物学の危険の見地から安全性(メスを使用する従来技術の場合はなかった)を提示する。 【0076】

    実施例3

    軟性の野菜の試料の収集: 一連の試料は、実施例1に基づいて得られた本発明のシリンジを使用して、いくつかのバナナから集められた。


    上記シリンジは、一定の多くのバナナを容易に、再現性を示しながら、測定することを可能にした。 【0077】試料収集実験は、約10回繰り返された、


    また、得られた値は非常に類似しており、本発明のシリンジの使用による再現性、さらに軟性の野菜の試料の収集、押し出し及び放出における本発明の方法の使用による再現性を確認した。 【0078】前述の実施例で記載され、実行された本発明によって、その使用が再現性が有り、便利で、実用的で、危険が無く、軟性試料間のいかなる汚染も回避できる使い捨ての収集装置を得ることが出来る。

    装置の簡単


    さ、及び、非常に迅速な使用性によって、本発明の装置及びプロトコルは、屠殺場で又は分析実験室などで脳幹タイプなどの軟性試料を押し出し及び放出により収集したり、分配したりするのに容易に適することが出来る。


    目盛り及び/又は可視の標識を備えた装置を持っている可能性は、試料収集の必要で優れた再現性に寄与する。


    最後に、本発明の装置はよく知られたプロトコルによって工業的に、さらに低費用で容易に製造することができる。 【0079】もちろん、本発明は示した実施例に制限されていないが、本発明の装置及び方法の変形をすべて含んでいる。 [図面の簡単な説明] 【図1】図1が本発明の装置の例であり、縦の面と、外部外見を示し、上記装置には可視の目盛り標識の例が含まれる。 【図2】図2A及び図2Bは、本発明のスライシングエンドの詳細ないくつかの態様を示す。 【図3】図2A及び図2Bは、本発明のスライシングエンドの詳細ないくつかの態様を示す。 【図4】図3A〜図3Eは本発明の試料収集及び抽出方法の手順を例証する。 【図5】図3A〜図3Eは本発明の試料収集及び抽出方法の手順を例証する。 【図6】図3A〜図3Eは本発明の試料収集及び抽出方法の手順を例証する。 【図7】図3A〜図3Eは本発明の試料収集及び抽出方法の手順を例証する。 【図8】図3A〜図3Eは本発明の試料収集及び抽出方法の手順を例証する。 【図9】図4Aと図4Bは、ポイントC及びDの間の距離によって規定されたピッチに基づいて試料を収集した後、所望の試料を押し出すための装置の使用を示す。 【図10】図4Aと図4Bは、ポイントC及びDの間の距離によって規定されたピッチに基づいて試料を収集した後、所望の試料を押し出すための装置の使用を示す。 【図11】図5Aと図5Bが、ポイント

    A及びBの間の距離によって規定されたピッチに基づいて所望の試料が押し出される図4A及び図4Bの態様を示す。 【図12】図5Aと図5Bが、ポイント

    A及びBの間の距離によって規定されたピッチに基づいて所望の試料が押し出される図4A及び図4Bの態様を示す。 【図13】図6A、図6B及び図6Cが本発明の装置を180度回転し、容器の下部の縁に対してスライシングエンド10Bを急な角度で接することにより、容器中に試料を放出する操作を示す図である。 【図14】図6A、図6B及び図6Cが本発明の装置を180度回転し、容器の下部の縁に対してスライシングエンド10Bを急な角度で接することにより、容器中に試料を放出する操作を示す図である。 【図15】図6A、図6B及び図6Cが本発明の装置を180度回転し、容器の下部の縁に対してスライシングエンド10Bを急な角度で接することにより、容器中に試料を放出する操作を示す図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エマニュエル コモイ フランス国 エフ−92350 ル プレシ ス ロバンソン ルー ド マラブリー 9 (56)参考文献 米国特許5823971(US,A) 米国特許5810806(US,A) 米国特許4549612(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) G01N 1/00 - 1/44 A61B 10/00 G01N 33/12,33/48 EUROPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS)

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