組織試料採取器

申请号 JP2016518295 申请日 2014-06-05 公开(公告)号 JP2016530903A 公开(公告)日 2016-10-06
申请人 エスエヌピーショット トラスティ— リミテッド; エスエヌピーショット トラスティ― リミテッド; 发明人 ロイ ビクター ブレイデン; ロイ ビクター ブレイデン; マイケル スチュアート ガードナー; マイケル スチュアート ガードナー;
摘要 【解決手段】本発明は、動物または 植物 から組織試料を採取するための組織試料採取器に関する。組織試料採取器は、組織試料が中に配置される貯蔵チューブを保持し、1つまたは複数の収集装置を備えるマガジンを保持するように適合されている。各収集装置は、組織試料を切断するためのパンチと、組織試料を貯蔵チューブの中に押し込むためのプランジャを備える。各組織試料が採取される後、マガジンを移動することができ、その結果、新しい収集装置は次の組織試料を採取する用意ができる。本発明は、組織試料採取器と共に使用するための複数の収集装置を備えるマガジンにも更に関する。
权利要求

i.組織試料を受け取る貯蔵チューブを収容するための使用に適合されている貯蔵チューブホルダと、 ii.複数のチャンバを含む可動収集装置マガジンを収容するための使用に適合されているマガジン筐体であって、各チャンバが、その中に収集装置を受け取るように適合され、前記チューブホルダと位置合わせされるように選択的に配置可能である、マガジン筐体と、 iii.前記チューブホルダと前記マガジン筐体との間に設けられて、前記組織試料が採取されることになる試験体を収容する切断領域と、 iv.前記収集装置をそのチャンバから移動させて、組織試料を切断するための前記試験体を通って前記試験体から組織試料を切断し、前記貯蔵チューブの第1の端部の中へ入れるように適合されている駆動手段と を備える、組織試料採取器。前記マガジン筐体が、前部壁と、後部壁と、結合壁とを備え、切断領域の穴が、前記前部壁の中に形成され、前記マガジン筐体と前記切断領域との間に延在し、ラム受け取り穴が、後部壁の中に形成され、前記切断領域の穴と概ね位置合わせする、請求項1に記載の組織試料採取器。伸縮自在なマガジン位置決め装置が、前記マガジン筐体の中に突出する、請求項1または2に記載の組織試料採取器。チャンバ位置決め装置が、前記マガジン筐体の中に設けられ、マガジンのチャンバを前記切断領域の穴および前記ラム受け取り穴に位置合わせするために、マガジンと係合するように適合されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記貯蔵チューブホルダが、前部壁と、後部壁とを備え、試料受け取り穴が、前記後部壁の中に設けられ、前記切断領域に結合する、請求項1から4のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記試料受け取り穴が、その中に貯蔵チューブの部分を受け取るような寸法を有する、請求項5に記載の組織試料採取器。中央に配置された穴と、前記穴の周りに均等に離隔配置された複数のチャンバとを備える収集装置マガジンであって、収集装置が1つまたは複数の前記チャンバの内部に保持される収集装置マガジンを更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記収集装置が、パンチと、プランジャとを備え、前記パンチが、中央に配置された穴と、切断端部と、押圧端部とを備え、切断要素が前記パンチの前記切断端部に配置され、前記切断要素が、前記穴を取り囲む壁と、切断縁部とを備え、試料保持空洞が、前記切断要素の前記壁の内部に形成され、前記プランジャが、第1の端部と、対向する第2の端部とを備え、前記プランジャが、前記パンチの前記穴の内部に配置され、前記パンチの前記穴の内部で摺動することができる、請求項1から7のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記プランジャがRFIDタグを備える、請求項8に記載の組織試料採取器。前記プランジャの前記第1の端部が拡大されている、請求項8または9に記載の組織試料採取器。前記プランジャの前記第1の端部が、その表面上に非粘着性材料を備える、請求項8から10のいずれか一項に記載の組織試料採取器。把持部材と、前記把持部材に枢動自在に取り付けられているトリガとを備えるハンドルを更に備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記駆動手段が、前記トリガと、リンク機構によって前記トリガに結合されるラムとを備え、前記ラムが、前記トリガが移動すると、前記ラム受け取り穴に結合されているラム筐体の内部で摺動するように適合されて、前記トリガを係合位置に移動することによって、前記ラムが前記ラム筐体から、前記切断領域の穴を通って突出するようにする、請求項12に記載の組織試料採取器。前記ラムが、第1の端部と、第2の端部とを備え、案内凹部が、収集装置の前記プランジャの前記第2の端部を受けるために前記ラムの前記第1の端部の中に形成される、請求項13に記載の組織試料採取器。前記ラムの前記第1の端部が前記ラム筐体の内部に実質的に保持される停止位置に前記ラムを付勢するラム付勢手段を更に備える、請求項14に記載の組織試料採取器。前記トリガが係合位置に到達し、かつ前記試料が前記組織試料採取器によって保持された貯蔵チューブの中に配置されてしまった場合、試料が採取された試験体から前記組織試料採取器が脱係合するように適合されているクイックリリース機構を前記組織試料採取器が備える、請求項13から15のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記リンク機構が、枢動アームと、プッシャと、前記枢動アームを前記プッシャに結合する結合アームとを備え、前記枢動アームが、オーバセンタリンク機構を形成するために、前記枢動アーム上に中心を外れた枢動点で前記結合アームの第1の端部に枢動自在に取り付けられている、請求項16に記載の組織試料採取器。ストライカを更に備える組織試料採取器であって、前記リンク機構がリンク機構圧縮ばねを経て前記トリガに取り付けられ、前記トリガが係合位置に到達する場合、前記リンク機構の前記枢動アームが、前記ストライカに対して押圧するように適合されている、請求項17に記載の組織試料採取器。貯蔵チューブが前記貯蔵チューブホルダ内部に保持され、前記貯蔵チューブが、第1の端部と、閉じた第2の端部とを含むチューブ本体備え、更に前記チューブ本体の前記第1の端部に取り付けられているキャップを備え、前記キャップが、前記チューブの前記本体を横切って延在して前記チューブの前記第1の端部を封止するシールを備える、請求項1から18のいずれか一項に記載の組織試料採取器。前記ラムが、前記収集装置を前記貯蔵チューブの前記キャップに対して押圧してシールを破り、更に前記収集装置を前記貯蔵チューブの中に押し込んで、前記試料が前記チューブ内部に配置された後、前記チューブの前記第1の端部を塞ぐように適合されている、請求項19に記載の組織試料採取器。組織チャンバが、組織試料を中に保持するために、前記貯蔵チューブの前記閉じた第2の端部に設けられている、請求項20に記載の組織試料採取器。前記マガジン筐体が、中央に配置された穴と、前記穴の周りに同心に配置された複数のチャンバとを備え、各チャンバが、開口した第1の端部と、開口した第2の端部とを備え、収集装置をその中に保持するように適合されている、請求項1に記載の組織試料採取器と共に使用するための収集装置マガジン。前記マガジンの前記チャンバの少なくとも部分が、実質的に透明である、請求項22に記載のマガジン。前記マガジンのチャンバをラム受け取り穴および前記組織試料採取器の切断領域の穴に位置合わせするためのチャンバ配置手段を更に備える、請求項22または23に記載のマガジン。前記マガジンが少なくとも部分的に可撓性であり、前記マガジンのチャンバが前記ラム受け取り穴および前記切断領域の穴と位置合わせする場合、前記チャンバ位置決め手段が、前記マガジン筐体内部に設けられている突出部と対合するように適合されている複数の均等に離隔配置された凹部を備える、請求項24に記載のマガジン。組織試料を採取するステップ、および請求項1に記載の組織試料採取器を使用して貯蔵チューブの中に前記試料を配置するステップを含む方法であって、 (a)収集装置マガジンを前記組織試料採取器の前記マガジン筐体の内部に配置するステップであって、前記収集装置マガジンが、前記マガジンのチャンバ内部に少なくとも1つの収集装置を備えるステップと、 (b)前記少なくとも1つの収集装置を前記ラム受け取り穴および前記切断領域の穴と位置合わせするように、前記マガジンを前記マガジン筐体の内部に配置するステップと、 (c)貯蔵チューブを前記組織試料採取器の前記貯蔵チューブホルダ内部に配置するステップと、 (d)組織試料が採取される試験体を前記組織試料採取器の前記切断領域の中に配置するステップと、 (e)前記駆動手段を係合して、前記収集装置が前記試験体を通って押圧して、組織試料を切断し、前記貯蔵チューブの第1の端部の中に押し込んで、前記組織試料を前記貯蔵チューブの内部に配置するようにするステップであって、次いで前記収集装置が、前記貯蔵チューブの第1の端部の中に保持されて、前記貯蔵チューブを塞ぐステップと を含む、方法。ステップ(a)、(b)および(c)が、任意の順番で実施され得る、請求項26に記載の方法。組織試料が採取される前記試験体が、動物のである、請求項26または27に記載の方法。

说明书全文

本発明は、動物または植物から組織試料を採取するための組織試料採取器に関する。

家畜の追跡を改善し、DNA検査を促進するために、組織試料は動物から収集され得る。組織試料は、任意の時間に動物から採取されることができ、同時に動物に識別タグを配置する際に採取されることが多い。組織試料は、通常は、組織試料採取装置を使用して動物から切断され、実験室で分析するために貯蔵容器の中に配置される。

ニュージーランド特許第593039号および第604083号は、クランプ形状であり、互いに向かって移動して組織試料を採取する一対の顎部を備える組織試料採取器を記載する。切断要素が、顎部の一方の中に配置され、例えば、動物のを無理に貫通して、第1の駆動動作を使用して顎部が一体に締め付けられる時、耳から一塊の組織を切断する。プランジャが使用されて、組織試料を切断要素の外に押出し、組織試料採取器の他方の顎部によって保持される貯蔵チューブの中に入れる。貯蔵チューブは、閉じた端部および対向するキャップ付き端部を有する。チューブのキャップ付き端部は、穴を有し、その穴を通って組織試料採取器は、プランジャによって押される。プランジャは、貯蔵チューブキャップの穴の中に留まってチューブを封止し、その後チューブは装置から取り外され、分析のために取り除かれる。

貯蔵チューブが取り外される後、各組織試料採取器が組織試料採取器の汚染を防止するために異なる切断要素を使用する必要があるので、切断要素は試料採取器から取り外される必要がある。切断要素は、試料採取器の第2の駆動動作によって自動的に取り出されることが可能である。次いで、切断要素は、地面上または再利用容器の中に処分される。切断要素は鋭利であるので、切断要素を取り扱うことには切れるという危険性を伴う。切断要素を地面に処分することにもやはり、この危険性を伴う。

切断要素が取り外された後、別の組織試料採取器が収集され得る前に、新しい切断要素、プランジャおよび貯蔵チューブを組織試料採取器に加える必要がある。したがって、組織試料採取装置が使用される場合、ユーザは試料採取装置の中に新しいパンチを装填し、組織試料を切断し、次いで使用済みパンチを取り外し、その後次の新しいパンチを装置の中に装填する必要がある。パンチの装填および抜き取りは手動で行われ、時間がかかる厄介な工程である。

貯蔵チューブが分析のために取り外される時、組織試料を抜き取ることができる前に、貯蔵チューブのキャップ(プランジャを含む)を取り外す必要がある。チューブおよびキャップの設計に起因して、各キャップは実験室内で個々に取り外される必要があり、それには時間がかかり、したがって費用がかかる工程である。

ニュージーランド特許第593039号

ニュージーランド特許第604083号

本発明の目的は、(a)公知の組織試料採取器の欠点を克服することに向けて、少なくとも何らかの方法を試みる組織試料採取器、(b)公知の収集手段の欠点を克服することに向けて、少なくとも何らかの方法を試みる収集手段、または(c)公知の試料採取装置および方法への有益な代替形態を提供することである。

本発明の第1の態様は、組織試料を受け取る貯蔵チューブを収容するための使用に適合されている貯蔵チューブホルダと、複数のチャンバを含む可動収集装置マガジンを収容するための使用に適合されているマガジン筐体であって、各チャンバが、その中に収集装置を受け取るように適合され、チューブホルダと位置合わせされるように選択的に配置可能である、マガジン筐体と、チューブホルダとマガジン筐体との間に設けられて、組織試料が採取されることになる試験体を収容する切断領域と、収集装置をそのチャンバから移動させて、組織試料を切断するための試験体を通って試験体から組織試料を切断し、貯蔵チューブの第1の端部の中へ入れるように適合されている駆動手段とを備える組織試料採取器を提供する。

好適には、マガジン筐体が、前部壁と、後部壁と、結合壁とを備え、切断領域の穴が、前部壁の中に形成され、マガジン筐体と切断領域との間に延在し、ラム受け取り穴が、後部壁の中に形成され、切断領域の穴と概ね位置合わせする。組織試料採取器は、マガジン筐体の中に突出する伸縮自在なマガジン位置決め装置を更に備える。好適には、チャンバ位置決め装置が、マガジン筐体の中に設けられ、マガジンのチャンバを切断領域の穴およびラム受け取り穴に位置合わせするために、マガジンと係合するように適合されている。

好適には、貯蔵チューブホルダが、前部壁と、後部壁とを備え、試料受け取り穴が、後部壁の中に設けられ、切断領域に結合する。好適には、試料受け取り穴が、その中に貯蔵チューブの部分を受け取るような寸法を有する。

好適には、組織試料採取器は、中央に配置された穴と、穴の周りに均等に離隔配置された複数のチャンバとを備える収集装置マガジンを備え、収集装置が1つまたは複数のチャンバの内部に保持される。

好適には、収集装置が、パンチと、プランジャとを備え、パンチが、中央に配置された穴と、切断端部と、押圧端部とを備え、切断要素がパンチの切断端部に配置され、切断要素が、穴を取り囲む壁と、切断縁部とを備え、試料保持空洞が切断要素の壁の内部に形成され、プランジャが、第1の端部と、対向する第2の端部とを備え、プランジャが、パンチの穴の内部に配置され、パンチの穴の内部で摺動することができる。任意選択で、プランジャが、RFIDタグを備える。好適には、プランジャの第1の端部が拡大されている。好適には、プランジャの第1の端部が、その表面上に非粘着性材料を備える。

本発明の組織試料採取器が、把持部材と、把持部材に枢動自在に取り付けられているトリガとを備えるハンドルを更に備える。好適には、駆動手段が、トリガと、リンク機構によってトリガに結合されているラムとを備え、トリガが移動すると、ラムがラム受け取り穴に結合されているラム筐体の内部で摺動するように適合されて、トリガを係合位置に移動することによって、ラムがラム筐体から、切断領域の穴を通って突出するようにする。好適には、ラムが、第1の端部と、第2の端部とを備え、案内凹部が、収集装置のプランジャの第2の端部を中に受けるためにラムの第1の端部の中に形成される。組織試料採取器が、ラムの第1の端部がラム筐体の内部に実質的に保持される停止位置にラムを付勢するラム付勢手段を更に備える。

好適には、トリガが係合位置に到達し、かつ組織試料採取器によって保持された貯蔵チューブの中に試料が配置されてしまった場合、試料が採取された試験体から組織試料採取器が脱係合するように適合されているクイックリリース機構を組織試料採取器が備える。この実施形態では、リンク機構が、枢動アームと、プッシャと、枢動アームをプッシャに結合する結合アームとを備え、枢動アームが、オーバセンタリンク機構を形成するために、枢動アーム上に中心を外れた枢動点で結合アームの第1の端部に枢動自在に取り付けられ得る。

好適には、組織試料採取器がストライカを更に備え、リンク機構がリンク機構圧縮ばねを経てトリガに取り付けられる。トリガが係合位置に到達する場合、リンク機構の枢動アームが、ストライカに対して押圧するように適合されている。

好適には、貯蔵チューブが貯蔵チューブホルダ内部に保持され、貯蔵チューブが、第1の端部と、閉じた第2の端部とを含むチューブ本体を備え、更にチューブ本体の第1の端部に取り付けられているキャップを備え、キャップが、チューブの本体を横切って延在してチューブの第1の端部を封止するシールを備える。より好適には、シールは、薄膜の形態である。

好適には、ラムが、収集装置を貯蔵チューブのキャップに対して押圧してシールを破り、更に収集装置を貯蔵チューブの中に押し込んで、試料がチューブ内部に配置された後、チューブの第1の端部を塞ぐように適合されている。任意選択で、組織チャンバが、組織試料を中に保持するために、貯蔵チューブの閉じた第2の端部に設けられている。

別の態様では、本発明は、本発明の第1の態様の組織試料採取器と共に使用するための収集装置マガジンに関し、マガジン筐体が、中央に配置された穴と、穴の周りに同心に配置された複数のチャンバとを備え、各チャンバが、開口した第1の端部と、開口した第2の端部とを備え、収集装置をその中に保持するように適合される。好適には、マガジンのチャンバの少なくとも部分が、実質的に透明である。

好適には、収集装置マガジンが、マガジンのチャンバをラム受け取り穴および組織試料採取器の切断領域の穴に位置合わせするためのチャンバ位置決め手段を備える。好適には、マガジンが少なくとも部分的に可撓性であり、マガジンのチャンバがラム受け取り穴および切断領域の穴と位置合わせされる場合、チャンバ位置決め手段が、マガジン筐体内部に設けられている突出部と対合するように適合されている複数の均等に離隔配置された凹部を備える。

別の態様では、本発明は、組織試料を採取するステップ、および本発明の第1の態様の組織試料採取器を使用して貯蔵チューブの中に試料を配置するステップを含む方法を提供する。その方法は、(a)収集装置マガジンを組織試料採取器のマガジン筐体の内部に配置するステップであって、収集装置マガジンが、マガジンのチャンバ内部に少なくとも1つの収集装置を備えるステップと、(b)少なくとも1つの収集装置をラム受け取り穴および切断領域の穴と位置合わせするように、マガジンをマガジン筐体の中に配置するステップと、(c)貯蔵チューブを組織試料採取器の貯蔵チューブホルダ内部に配置するステップと、(d)組織試料が採取される試験体を前記組織試料採取器の前記切断領域の中に配置するステップと、(e)駆動手段を係合して、収集装置が試験体を通って押圧して、組織試料を切断し、貯蔵チューブの第1の端部の中に押し込んで、組織試料を貯蔵チューブの内部に配置するようにするステップであって、次いで収集装置が、貯蔵チューブの第1の端部の中に保持されて、貯蔵チューブを塞ぐステップとを含む。ステップ(a)、(b)および(c)が、任意の順番で実施され得る。好適には、組織試料採取器が採取される試験体が、動物の耳である。

本発明のやはり別の態様によれば、組織試料を受け取る貯蔵チューブを収容するための使用に適合されているチューブホルダと、複数のチャンバを含む可動マガジンを収容するための使用に適合されているマガジン筐体であって、各チャンバが、その中にパンチを受け取るように適合され、チューブホルダと位置合わせするように選択的に配置可能であり、その結果、使用の際に、組織試料を獲得したパンチが、チューブホルダ内に配置された貯蔵チューブの開口端の中に受け取られることができるようにするマガジン筐体と、チューブホルダとマガジン筐体との間に設けられて、組織試料が採取されることになる試験体を収容する切断領域と、パンチをそのチャンバから移動させて、試験体を貫通し、試験体から組織試料を切断し、その結果パンチおよび試料がチューブの開口端の中に入れるように適合されている駆動手段とを備える組織試料採取器が提供される。好適には、プランジャは、試料がチューブに押し込まれるように、パンチに対して相対的に移動するように適合されている。好適には、試料がチューブ内部に配置された後、プランジャおよびパンチが、チューブの開口端を閉じるように機能する。

本明細書の中で使用される場合、「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」という用語、および類似の用語は、限定的または排他的意味で解釈されるべきではない。言い換えれば、それらは「限定しないが、含む」と意味するように意図される。

本明細書の中の従来技術の文献への任意の参照は、そのような従来技術が広く公知であり、または当技術分野で共通の一般的知識の部分を形成するということへの承認であると考察されるべきではない。

本発明による組織試料採取器の一形態の上面図である。

図1aの組織試料採取器の正面図である。

図1aの線A−Aに沿った、組織試料採取器の縦断側面図である。

収集装置マガジンが、組織試料採取器のマガジン筐体の中に配置されようとしている、図1aの組織試料採取器の斜視図である。

図2に示す組織試料採取器の別の斜視図である。

本発明の一態様による収集装置マガジンの斜視図である。

マガジン位置決め装置が引っ込んでいる、本発明による組織試料採取器の一形態の縦断側面図である。

マガジン筐体のチャンバ内で収集装置が作動位置にある、図1aの組織試料採取器の縦断側面図である。

本発明による収集装置の一形態の分解図である。

収集装置の一形態の側面図である。

図7bの線A−Aに沿った、収集装置の縦断側面図である。

図7bの収集装置の端面図である。

本発明による別の形態の収集装置の斜視図である。

図7eの収集装置の縦断側面図である。

本発明による収集装置のためのパンチの一形態の斜視図である。

図8aのパンチの側面図である。

図8aのパンチの押圧端部を示す端面図である。

図8cの線A−Aに沿った、パンチの側面図である。

図8aのパンチの切断端部を示す端面図である。

本発明による貯蔵チューブ本体の一形態の斜視図である。

図9aのチューブ本体の側面図である。

図9aの線A−Aに沿った、チューブ本体の縦断側面図である。

図9aのチューブ本体の閉じた第2の端部の端面図である。

本発明による貯蔵チューブのためのキャップの一形態の斜視図である。

図9eのキャップの別の斜視図である。

図9eのキャップの側面図である。

図9eのキャップの縦断側面図である。

貯蔵チューブの中に挿入される前の、本発明の収集装置の一形態の概略斜視図である。

貯蔵チューブが組織試料採取器の中に配置されようとしている、本発明による組織試料採取器の一形態の側面図である。

動物の耳が切断領域の中に配置されている、図11の組織試料採取器の縦断側面である。

組織試料が動物の耳から切断された、図12の組織試料採取器の縦断側面図である。

動物の耳が切断領域から取り除かれ、収集装置が貯蔵チューブの第1の端部をふさぐ、図13の組織試料採取器の縦断側面図である。

ラムが収集装置マガジンの空のチャンバを通って引き込まれ、停止位置に戻る、図14の組織試料採取器の縦断側面図である。

貯蔵チューブが組織試料を含み、収集装置が試料採取器から取り除かれている、図15の組織試料採取器の縦断側面図である。

収集装置マガジンが、組織試料採取器から取り外されようとしている、図16の組織試料採取器の縦断側面図である。

動物の耳から組織試料を採取し、それを貯蔵チューブの中に配置する前の、本発明による収集装置の一形態の縦断側面図である。

組織試料を動物の耳から切断する時、図18の収集装置の縦断側面図である。

組織試料が切断された後、図19の収集装置の縦断側面図である。

本発明の一態様による、貯蔵チューブのキャップ内のシールを押圧する、図20の収集装置の縦断側面図である。

シールが破られた後、図21の収集装置の縦断側面図である。

収集装置が貯蔵チューブの第1の端部をふさいでいる、図22の収集装置の縦断側面図である。

貯蔵チューブのキャップ内部の収集装置の端面図である。

複数セルのトレイ内に保持された複数の収集装置の斜視図である。

チューブのキャップ内に保持された収集装置のプランジャが押し下げられた、貯蔵チューブの斜視図である。

収集装置が保持されている、図25aの貯蔵チューブの第1の端部の端面図である。

組織試料が収集装置から解放された、図25aの貯蔵チューブの縦断側面図である。

図25aの貯蔵チューブの側面図である。

組織試料がチューブの貯蔵チャンバの中に保持されている、図25aの貯蔵チューブの縦断側面図である。

同時にキャップを取り除かれている複数の貯蔵チューブを示す概略斜視図である。

図27のキャップを取り除かれた貯蔵チューブの上面図である。

図28aの線A−Aに沿った、貯蔵チューブの縦断側面図である。

キャップを取り除かれた後の単一の貯蔵チューブの縦断側面図である。

次いで本発明の好適な形態が、実施例としてのみ、添付の図面を参照して説明される。

本発明は、植物、ならびに特に豚、ヤギ、、羊、家禽および魚を含む動物から組織試料を得るための試料採取器に関する。組織試料採取器は、識別タグを同時に配置することを含めて、または含まずに使用され得る。本発明は、後の分析のために組織試料を収集する際に使用するための収集装置および貯蔵チューブキャップにも更に関する。加えて、本発明は、組織試料を採取する方法および組織試料を収集装置から取り出す方法に関する。

本発明の組織試料採取器は、複数の収集装置を備える回転可能なマガジンを保持するように適合されている。各収集装置は、組織から試料(例えば、動物の組織または植物材料など)を切断するための切断要素を有するパンチを備える。各収集装置は、駆動手段の移動によって、組織試料採取器によって保持されている貯蔵チューブの中に試料を押し込むプランジャを更に備える。組織試料が採取される後、マガジンが回転して、別の試料を採取するために別の収集装置を定位置に運ぶことができて、その結果、連続的な組織試料を効率的に採取することができる。

図1aから図1cに示す一形態では、組織試料採取器1が、マガジン筐体200、貯蔵チューブホルダ300、および切断領域400を含む本体100を備える。切断領域は、マガジン筐体と貯蔵チューブホルダとの間に配置される。

図2および図3に示すように、マガジン筐体200が、複数の収集装置250をその中に保持するための収集装置マガジン240を保持するように適合されている。マガジン筐体200は、前部壁210、後部壁220および前部壁と後部壁との間に延在する少なくとも1つの結合壁230を備える。一形態では、結合壁230は、マガジン筐体の底部に配置される湾曲した壁であって、略円柱形の収集装置マガジンがマガジン筐体の中に保持されるためのクレードルを形成する。この形態では、ホルダの側部の少なくとも部分および上部が開いており、収集装置マガジンが、マガジン筐体の中に装填され、上方および側面からアクセスされることを可能にする。しかし、マガジン筐体は、収集装置マガジンを中に保持するように任意の適切な構成から成ることができる。例えば、マガジン筐体は、概ね取り囲まれることが可能であり、ドアを備えることができ、そのドアを通ってマガジンはホルダ内に装填され得る。

マガジン筐体の前部壁210は、切断領域に結合する切断領域の穴211を備え、その穴を通って収集装置が押されて、マガジン筐体の前部壁210の反対側上に配置される切断領域にアクセスすることができる。ホルダの後部壁220は、前部壁の切断領域の穴211と位置合わせするラム受け取り穴221を備える。収集装置マガジン240がホルダ200の内部に配置される場合、収集装置が穴211と穴221との間に配置され得るように、マガジン筐体は適合されている。

図2から図4に示すように、マガジン筐体200は、複数のチャンバ241を備えるマガジン240を受けるような寸法を有しており、各チャンバは、その中に収集装置250を保持するように適合され、対向する開口した第1の端部241aおよび第2の端部241bを備える。マガジン(特に図4参照)は、好適には、マガジンの長さに沿って延在する中央に配置された穴242を含む円柱形の形態である。チャンバが、穴の周りに同心に配置され、好適にはマガジンの円周近傍に配置される。好適には、マガジン240のチャンバの少なくとも部分が、透明の材料からできており、その結果、任意のチャンバの中の収集装置の存在が確認され得る。図4に示す実施形態では、マガジンが、25個のチャンバを備えるが、マガジンがマガジン筐体の内部に嵌合するような寸法を有しており、複数の収集装置を以下に説明するように、穴211と穴221との間に複数の収集装置を配置する(次々と)ように適合されているならば、マガジンは任意の適切な数のチャンバを有することができる。

図1cおよび図5に示す一形態では、組織試料採取器はスピンドル260の形態でまたは同種の形態でマガジンを備え、スピンドル260は、位置決め装置筐体265の内部に部分的に配置されており、マガジン筐体の前部壁210の中に配置され、位置決め装置筐体をマガジン筐体に結合する位置決め装置受け取り穴261を通ってマガジン筐体の中に突出することができる。

スピンドルは、位置決め装置解放ピン262を用いて結合され、位置決め装置解放ピン262は、スピンドルをマガジン筐体から引っ込めるように適合されており、その結果、マガジンがホルダ200の中に装填され、または抜き取られることができるようにする。解放ピンの自由端部が、組織試料採取器の本体の前部壁110から突出し、図1cに示すように、例えばプラスチックまたはゴムなどの材料の中に任意選択で取り囲まれて、ユーザが解放ピンを把持することをより容易にする。

位置決め装置解放ピンは、図5に示すように、本体から引っ込んだ位置まで引っ張られるように適合されており、図5では、スピンドルはマガジン筐体から引っ込んで、その結果使用済みマガジンがマガジン筐体から取り外され、新しいマガジンに交換されることが可能である。同様に、解放ピンがその停止位置に戻る場合、スピンドルは、位置決め装置受け取り穴を通って、標定位置にあるマガジン筐体の中に突出することになる。標定位置では、スピンドル260は、マガジンをホルダ200内部の定位置に保持するために、マガジン筐体200の中に保持されるマガジンの穴242によってその中に突出することができる。好適には、スピンドルは、位置決め装置付勢手段を使用して、標定位置に付勢される。任意の適切な付勢手段を使用することができる。

図1aおよび図5に示す実施形態では、スピンドル260が、圧縮ばね263の形態の位置決め装置付勢手段によって標定位置に付勢されている。この形態では、位置決め装置解放ピン262が、略円柱形であり、スピンドルの一方の端部から延在する。解放ピンは、スピンドルよりも小さい直径を有する。任意選択で、カラー264が、スピンドルが解放ピンに結合する位置でスピンドルの円周から突出する。圧縮ばね263が、組織試料採取器本体の前部壁110とカラー264との間に配置される解放ピンの部分を取り囲む。スピンドルがカラーを含まない実施形態では、圧縮ばねは、本体の前部壁と小さい方の直径の解放ピンに面するスピンドルの端部によって設けられる肩部との間に配置される。したがって、圧縮ばねの一方の端部が、本体の前部壁に当接し、他方の端部が、スピンドル(場合によって、カラーまたはスピンドルの肩部である)に当接する。この配置では、位置決め装置解放ピン262が、スピンドルをマガジン筐体から引っ込めるように引っ張られ、カラー/スピンドルの肩部264が、組織試料採取器本体の前部壁110に向かって移動して、その結果、圧縮ばね263が圧縮される。解放ピン262が解放されるとすぐに、圧縮ばね263はその自然の停止位置に延在し、組織試料採取器本体の前部壁110に向かって後方に、その停止位置まで解放ピン262を押し、同時に位置決め装置受け取り穴261を通って、マガジン筐体200の中に標定位置までスピンドル260を押す。

図6に示すように、マガジンは、チャンバ241の1つがラム受け取り穴221および切断領域の穴211の両方と位置合わせするように、マガジン筐体の内部に配置される。したがって、位置合わせされたチャンバ241の内部の収集装置250もやはり、穴211および穴221と位置合わせする。これらの穴211、221と位置合わせされる場合、収集装置250は収集位置にあり、本明細書では、稼働収集装置と呼ばれることになる。収集装置を収集位置に保つチャンバは、本明細書では稼働チャンバと呼ばれることになる。

マガジンは、未使用の収集装置が順次収集位置に移動され得るように、マガジン筐体の内部で回転することができる。典型的には、マガジンは漸増的に回転するように適合されて、その結果、組織試料が順次採取されるにつれて、パンチが順次1つずつ収集位置の中で回転され得る。マガジンは、手動で、または何らかの機械または電気操作者によって回転されるように適合され得る。マガジンは、ラチェット機構などを更に含むことができて、その結果、マガジンを次の位置に漸増的に回転させることができる。穴211および穴221と位置合わせされるように稼働チャンバを位置決めすることを助けるために、マガジンおよびマガジン筐体は、チャンバ位置決め手段を備えることができる。例えば、マガジン筐体は、マガジン内に形成される少なくとも1つの対応する凹部および/または突出部と係合するために、少なくとも1つの突出部および/または凹部を備えることができる。図1cに示す実施形態では、チャンバ位置決め手段が、図4に示すように、マガジン内に形成された凹部243に係合する、マガジン筐体の結合壁の中に形成された突出部231を備える。チャンバが穴211および穴221と位置合わせされて、マガジンを定位置に保持する場合、突出部は凹部内にスナップ嵌合する。マガジンを回転して、次のチャンバを穴211および穴221と位置合わせするために、ある程度のが使用される。マガジンは、弾力性のある、少なくとも部分的に可撓性材料から形成され、突出部がマガジン内の次の凹部243と係合するまで回転されると、突出部231の周囲で屈曲することができる。

一形態では、マガジン240の中央穴242は略円柱形であり、マガジン筐体200の中に突出するスピンドル260もまた略円柱形であって、その結果、マガジン筐体の内部でマガジンを手動で回転させることによって、またはスピンドルを中心としてマガジンを回転させる機械システムを使用することによって、マガジンはスピンドルを中心として回転されることが可能である。別の形態では、スピンドルおよびマガジンの中央穴は、互いに係合するように成形されて、その結果、スピンドルの回転によってマガジンが回転し、またはその逆もまた同様である。例えば、スピンドルは星形横断面を有することができ、マガジンの穴は相当する星形横断面を有することができる。この形態では、スピンドルの解放ピンを回転することによって、マガジンを回転することが可能である。

本発明の組織試料採取器と共に使用される収集装置は、組織のプラグを切断するための切断縁部255aを含む切断要素を有するパンチを備える。切断要素は、パンチの切断端部でパンチの穴の一方の端部から延在し、その端部を取り囲んで、内部に試料保持空洞が保持される囲壁を形成する。次いで、パンチによって切断された組織試料は、組織保持空洞の内部に保持される。収集装置は、パンチの穴を通って延在するプランジャを更に備え、プランジャは、組織試料のプラグを組織保持空洞の外へ、組織試料採取器によって保持される貯蔵チューブの中に押し込む。任意の適切な市販の収集装置が、本発明の組織試料採取器と共に使用可能である。

図7aから図7eは、本発明の別の態様による収集装置250の好適な形態を示す。収集装置は、本発明の組織試料採取器1と共に、または任意の他の適切な組織試料採取器と共に使用され得る。本発明の収集装置は、図8aから図8eに示すように、切断端部252aおよび対向する押圧端部252bを有する本体を含むパンチ251、ならびに切断端部と押圧端部との間にパンチの長さに沿って延在する穴253を備える。好適には、パンチは、細長い本体を備え、穴はパンチの本体内部に中央に配置される。一形態では、後に説明するように、パンチの本体の外側面は、貯蔵チューブのキャップの内部にパンチを位置決めするための1つまたは複数の突出部または凹部の形態の案内手段を備える。図8aから図8dに示す実施形態では、案内手段は、パンチの押圧端部252bから突出している、3つの均等に離隔配置されたリブ254を備える。

切断要素255は、パンチの切断端部252aに設けられて、動物または植物などの試料標本から組織の試料を切断する。切断要素は、パンチに取り付けられることができ、または切断要素およびパンチが単一の部品として形成されるように、パンチと一体化することが可能である。切断要素255は、パンチ本体の切断端部でパンチの穴253の一方の端部から延在し、その端部を取り囲んで、1つまたは複数の突出する囲壁を形成する。このようにして、切断要素は、パンチの本体の中に形成される穴と概ね位置合わせする穴を提供する。分かり易くするために、本明細書の中で言及される場合は、パンチの穴253は、2つの穴が連続しているので、パンチの本体内に形成される穴および切断要素内に形成される穴を含むと解釈されるべきである。

切断要素の自由端部は、パンチの切断端部から突出して切断縁部255aを形成する。好適には、パンチの穴253は円柱形であり、その結果、切断縁部は略円形である。試料保持空洞256が、切断要素の中の突出壁の内部に形成される。

プランジャ257はパンチの穴253の内部に保持され、収集装置の部分を形成する。任意選択で、プランジャは、図7aから図7dの中に示すように、収集手段によって保持される組織試料の由来を識別するために使用されるRFID装置259を備える。プランジャは、第1の端部258aおよび対向する第2の端部258bを備える。プランジャが稼働位置にある場合、収集装置が組織試料を切断する用意ができており、プランジャの第2の端部がパンチの押圧端部から突出し、プランジャの第1の端部が、試料保持空洞とパンチの押圧端部との間に、パンチの穴の内部に保持される。プランジャ257は、パンチの穴253の直径よりもわずかに小さい直径を有し、その結果、プランジャは、穴の内部を前後に摺動することができる。好適には、プランジャの第1の端部258aは拡大される。

収集装置は、パンチの切断要素を使用して、動物または植物などの試料標本から組織の試料を切断するように適合されており、試料は一時的に試料保持空洞の内部に保持され得る。試料を試料保持空洞から解放するために、プランジャが、パンチの穴を通って切断縁部の方へ、試料保持空洞を通って押されて、その結果、組織試料が空洞から押し出される。

好適な形態では、パンチが略管状であり、プランジャが略円柱形であるが、パンチおよびプランジャは任意の適切な補完的形状であることができると考えられる。例えば、パンチの穴は、矩形の横断面を有することができ、プランジャもやはりわずかに小さい寸法の矩形の横断面を有することができて、その結果、プランジャはパンチの穴の内部で摺動することができる。切断要素の切断縁部もやはり任意の適切な形状および寸法を有することができて、試料を受け取るための貯蔵チューブ内部に嵌合する組織試料を切断することができることを理解されたい。例えば、切断先端は、矩形、楕円形、星形または不規則な形状であることができる。

収集装置250が、収集位置にマガジン筐体200の中に配置される場合、図7に示すように、プランジャの第2の端部がラム受け取り穴221と位置合わせし、切断要素255の切断縁部255aが切断領域の穴211と位置合わせする。

組織試料採取器のチューブホルダ400は、貯蔵チューブ500をその中に保持するように適合されている。貯蔵チューブは、チューブホルダの内部に嵌合する任意の市販の貯蔵チューブであってよい。一形態では、図9aから図9dに示すように、貯蔵チューブ500は、開口した第1の端部501aおよびチューブの基部を形成する閉じた第2の端部501bを有するチューブ本体510を備えるが、チューブは、基部がチューブの底にあるように配向されるとは限らないことを理解するべきである。

任意選択で、チューブの基部は平坦であり、図9dに示すように、バーコード、QRコード、マトリックスコードなどの固有の認証が基部上に設けられている。別法として、または追加的に、固有の認証はチューブ本体の側面に沿って設けられる。固有の認証は、チューブ内部に最終的に配置される組織試料の供給源についての情報を提供するために使用される。一形態では、チューブ本体510は、組織試料を受け取るためにその基部に組織チャンバ503を備える。乾燥剤または防腐剤505を組織チャンバの中に設けることができる。

好適には、図9aから図9dに示すように、チューブ本体の外側面は、チューブ基部に、またはチューブ基部近傍に配置される回り止め手段504を備える。本明細書の中で後に説明するように、回り止め手段は、チューブが保持ラックのセルの内部で回転することを防止するように適合された1つまたは複数の凹部および/または突出部を備える。

組織試料が採取される場合、図6に示すように、貯蔵チューブ500は、チューブホルダ300の中に配置されて、その結果、その第1の端部501が切断領域400の方へ面する。

任意選択で、貯蔵チューブは、チューブを封止するためにチューブ本体の開口した第1の端部に取り付けられるキャップを備える。別法として、キャップは、その中に形成される穴を有することができ、組織試料がその穴を通って貯蔵チューブの中に配置され得る。この形態では、キャップが、チューブに取り付けられるが、しかし完全にチューブを封止するのではない。

好適には、貯蔵チューブ本体が、キャップのネジ付領域と噛み合う第1の端部に、または第1の端部近傍にネジ付領域を備えて、キャップが貯蔵チューブにネジで取り付けられ、またはネジで外すことを可能にする。別法として、キャップは、滑り嵌めを用いてチューブの開口端に取り付けられる。やはり別の形態では、キャップが、チューブの開口端近傍でチューブの外側面を取り囲むチャンネル内部で入れ子になる内側面上にリップを備える。理解されるように、キャップは任意の他の適切な配置でチューブに取り付けることができ、これらは使用され得るいくつかの例であるに過ぎない。

一形態では、図9eから図9hに示すように、貯蔵チューブ500は、上記に説明するように、チューブ本体510のネジ付領域506にネジで取り付けられるキャップ550を備える。特に、キャップが、チューブ500のネジ付内側領域506に係合するように適合されているネジ付シャフト551を備え、その結果、シャフトの第1の端部が、チューブの基部501bに向かって突出する。別法として、シャフトは、チューブのネジ付外側領域と係合するように適合されているネジ付穴を有することができ、その結果、シャフトの第1の端部は、チューブの端部に向かって突出する。カラー552が、ネジ付シャフトの対向する第2の端部から延在する。カラー552は、外側に突出する環状フランジ553、およびシャフト551から離れる方向にフランジ553の周囲から延在する案内壁554を備えて、略円柱形壁を形成する。好適には、案内壁の外側面は、へりにぎざぎざのあるキャップを提供するように成形され、または質感を持たせている。

中央に配置された凹部555は、カラー552の内部に、案内壁の間に設けられる。凹部は、キャップをチューブから取り外すための、対応する形状のキャップ解放工具と係合するために特別に成形される。例えば、凹部555は、凹部の中に挿入し、キャップを回転してキャップをチューブ本体からネジを取って外すための工具の形状に相当する十字形、星形、六形、矩形、楕円形または任意の他の規則的または不規則的形状を有する凹部を提供する工具係合縁部559を有することができる。しかし、案内壁の外側面は工具の形状に相当するように成形され、または外側壁を把持し、キャップを回転して貯蔵チューブからキャップを取り除くために、把持領域を少なくとも提供するように成形されることが好適である。

凹部555は、キャップ内部に中央に配置されている穴556と位置合わせする。キャップは、易破壊性シール557を更に備え、そのシールは、薄膜などの形態であることができ、キャップを横切って横方向に延在する。シールは、カラーおよびキャップのシャフトと一体に形成可能であり、その結果、キャップ全体が1つの部品として作製される。好適には、シールは、シャフトの第1の端部に、または第1の端部近傍に配置されるが、他の形態では、シールは、キャップのカラー内部に、または任意の他の適切な位置に配置され得る。シール557は、ポリプロピレン、ゴム、ポリエチレンなどの任意の適切な材料から成ることができる。シャフトの第1の端部がチューブ本体の中に突出するように、キャップ550が貯蔵チューブの本体510に取り付けられる場合、シール557は、チューブの本体を横切って延在して、チューブ本体の第1の端部501aを封止する。好適には、キャップ550は、ネジ付シャフト551の外側上方に嵌合し、キャップのカラー552に当接するOリングなどの第2のシール558を更に備える。この形態では、キャップが貯蔵チューブ本体に取り付けられる場合、第2のシールが、チューブ本体の第1の端部501aとキャップ550のカラー552との間に配置されて、キャップとチューブとの間の結合部を封止する。この配置では、キャップは殺菌したチューブにネジで取り付けられて、チューブを密封することができる。チューブは、シールが破られ、組織試料が貯蔵チューブの中に配置されるまで殺菌状態を保つことができる。

好適には、キャップは、キャップと貯蔵チューブとの間のシールが破られてしまって、貯蔵チューブがもはや殺菌状態ではない時を表示する開封明示クロージャを含む。例えば、結合タブが、カラーと、チューブに確実に取り付けられているキャップの取付けリングとの間に設けられることが可能である。この形態では、キャップが取付けリングから離れるように捩じられる(ネジを取り外すことによってキャップをチューブから外すなど)場合、結合タブが破れて、貯蔵チューブが開封されたことを明示する。

貯蔵チューブ(キャップを含む)は、図11および図12に示すように、組織試料採取器のチューブホルダの内部に嵌合し、図10に示すように、貯蔵チューブの第1の端部を通って収集装置を受け取るような寸法を有しており。 図1aから図1cおよび図11に示すように、貯蔵チューブホルダ300は、前部壁310、後部壁320、および前部壁と後部壁との間に延在する支持壁330を備える。前部壁、後部壁および支持壁は、貯蔵チューブ500を保持するように適合されている。好適には、支持壁は底部壁であり、前部壁、後部壁および底部壁は、貯蔵チューブが中に保持され得るクレードル形成するように適合されている。

チューブホルダ300の後部壁320は、切断領域に結合する試料受け取り穴321を備え、試料受け取り穴321を通って貯蔵チューブの部分が配置され得る。一形態では、貯蔵チューブ500がチューブホルダ300の中に保持される場合、貯蔵チューブの部分(すなわち、チューブの開口した第1の端部、または場合によってはキャップ)が、試料受け取り穴321の内部に配置され、貯蔵チューブの第1の端部501aが切断領域の中にわずかに突出して金床を形成し、切断作業中に組織はその金床に対して押圧される。別の形態では、貯蔵チューブは、チューブホルダの前部壁と後部壁との間に配置され、チューブの第1の端部が試料受け取り穴と位置合わせするように配置される。

試料受け取り穴321は、図12から図17に示すように、マガジン筐体の前部壁の中に形成される切断領域の穴211と位置合わせする。

図1aから図1cに示すように、切断領域400は、チューブホルダ300の後部壁320とマガジン筐体200の前部壁210との間に配置される。切断領域400は、試料標本からの組織450が中に配置され得る空間を備える。図13から図15では、動物の耳450が、切断領域の内部に配置されて概略的に図示される。組織試料が耳から切断される時、耳または他の試験体が切断領域の中に保たれる。

ラム筐体120の第1の端部が、マガジン筐体の後部壁上に配置されたラム受け取り穴221に結合する。

ラム130は、ラム筐体120内部に配置される。ラムは駆動手段の部分を形成し、駆動手段は、ラム130に作動可能に結合されているトリガ150を更に備える。特に、ラムの第1の端部131aは、ラム筐体の第1の端部121aの内部に、ラム受け取り穴221の近傍に着座する。案内凹部132が、ラムの第1の端部の中に形成され、パンチから突出するプランジャの第2の端部258bに対応するように成形される。プランジャの部分が凹部の内部に嵌合することができ、ラムの第1の端部121aがパンチの押圧端部252bに当接することができるように、案内凹部132は寸法を有する。ラムの第2の端部131bは、ラム筐体の第2の端部121bの内部に着座し、トリガ150に作動可能に結合される。ラム130は、トリガ150が係合され、脱係合されるにつれて、ラム筐体120の内部で前後に摺動するように適合されている。

一形態では、図1aから図1cに示すように、ラム筐体の第2の端部は、アクチュエータ穴122を備え、アクチュエータ穴122を経てアクチュエータリンク機構170がラム130と係合して、ラムをトリガ150に結合する。一形態では、アクチュエータリンク機構170は、トリガが係合される場合、ラムの第2の端部131bをマガジン筐体200に向かって押圧するように適合されているプッシャ171を備える。好適には、プッシャは、図1cおよび図13から図18に示すように、ラムの第2の端部に取り付けられる。図示しないが、別の形態では、トリガが係合される場合、リンク機構は、ラムに取り付けられて、ラムの第2の端部をマガジン筐体に向かって引っ張る。

図1cおよび図12から図17に示すように、トリガ150は、組織試料採取器1のハンドルの部分を形成する。ハンドルは、試料採取器1の本体100から延在する第1の端部161aを有する把持部材160を更に備える。把持部材の対向する第2の端部161bは、図1cに示すように、枢動ピン162を経てトリガの第2の端部151bに枢動自在に取り付けられる。この配置では、トリガの第1の端部151aが把持部材の第1の端部161aに向かって移動し、および第1の端部161aから離れて移動するにつれて、トリガが把持部材の第2の端部の周りに枢動することができる。

トリガが脱係合された位置にある場合、トリガの第1の端部は把持部材の第1の端部から離れて離隔配置される。逆に、トリガが係合される位置にある場合、トリガの第1の端部は、把持部材の第1の端部に向かって押し込まれる。好適な形態では、トリガは、トリガ付勢部材152によって脱係合位置に付勢される。トリガ付勢部材152は、図1cに示すスプリングピン、圧縮ピンまたは任意の他の適切な付勢手段である。

リンク機構筐体172が、トリガ150の第1の端部151aに設けられる。リンク機構筐体は、トリガ150をラム130に結合するリンク機構170を収容し、かつ少なくとも部分的にラム筐体120を更に取り囲むように適合されている。図1cおよび図6に示す実施形態では、リンク機構の第1の端部が、リンク機構をラム筐体に向かって上方に押圧する、好適にはリンク機構圧縮ばね173の形態である付勢手段によって、リンク機構筐体に取り付けられる。リンク機構の第2の端部は、上記に説明するように、ラムと係合する。しかし、別の形態では、リンク機構の第1の端部は、任意の適切な位置で組織試料採取器に取り付けられ得る。

一形態では、リンク機構170は、枢動アーム174、プッシャ171(上記に記載)および枢動アームをプッシャに結合する結合アーム175を備えるオーバセンタリンク機構である。枢動アーム174は、概ね逆U字形形状であり、その一方のアームが、第1のオフセンタ枢動点174aでトリガ筐体に枢動自在に取り付けられ、第2のオフセンタ枢動点176で結合アームの第1のアームにやはり枢動自在に取り付けられる。結合アームの対向する第2の端部は、第2の枢動点177でプッシャに枢動自在に取り付けられる。リンク機構は、枢動アームに取り付けられ、結合アームの下方縁部に対して押圧して、リンク機構をオーバセンタ停止位置の中に係止する停止部174bを更に備える。

ストライカ180が、組織試料採取器の本体の後部壁111からリンク機構に向かって突出する。トリガが係合位置に到達する時、組織試料採取器の本体に向かって伸張されたリンク機構の枢動アームが、ストライカに対して押圧し、それによって、リンク機構が自動的にオーバセンタ停止位置に戻るように、リンク機構を始動させるようにストライカおよびリンク機構は適合されている。

一形態では、ラム付勢手段が、ラムが概ねラム筐体の内部に据わる停止位置に向かってラムを付勢する。図1cに示す実施形態では、ラム付勢手段133は、ラム130の第2の端部を取り囲み、プッシャ171とラム筐体120の前部壁123との間に配置されている圧縮ばねである。好適には、停止位置でばねは単に浮上しているだけであり、駆動手段が係合されるまで付勢効果はないが、駆動手段が係合される場合、プッシャがマガジン筐体に向かってラムを押し、ばねに対して押して、ばねをラム筐体の前部壁に対して圧縮する。別の形態では、外側に突出するカラーをラムの第2の端部に、または第2の端部近傍に設けることができ、その結果、駆動手段が係合される場合、カラーはばねをラム筐体の前部壁に対して圧縮する。

トリガが係合位置にある場合、付勢手段がラムをその停止位置に付勢するので、リンク機構はストライカによって始動され、圧縮ばね133がプッシャ171に対して、または場合によってはラムのカラーに対して押圧して、ラム130を筐体内部の停止位置まで戻す。

特に、リンク機構がストライカに対して押圧する時、枢動アーム174は下方に押し下げられ、リンク機構付勢ばね173を圧縮する。一旦枢動アームが枢動部177と174aとの間のセンターラインを通り過ぎて移動すると、それがオーバセンタとなり、ラム付勢ばね133がラム130をラム筐体内部の停止位置に戻るように駆動し、図14に示すように、同時に係止されない位置にリンク機構を無理に押し入れ、その場合、停止部174bはもはや結合アームの下方縁部に対して押圧しない。したがって、トリガ150を解放することによって、その結果図6に示すように、トリガ付勢ピン152がトリガを脱係合位置に押し、ラム圧縮ばね133が圧縮されなくなり、リンク機構ばね173が、図6に示す係止されるオーバセンタ停止位置までリンク機構をオーバセンタに戻すことができる。

図12から図17は、組織試料が本発明の組織試料採取器を使用して採取される場合、駆動手段、収集装置および貯蔵チューブの配置および/または移動を図示する。図19から図24は、組織試料が採取される場合、本発明の収集装置および貯蔵チューブの配置および/または移動を図示する。

本発明は、本発明の組織試料採取器および収集装置を使用して組織試料を切断する方法にも更に関する。組織試料を切断するために、ユーザは貯蔵チューブ500をチューブホルダ300の中に挿入して、貯蔵チューブの部分が試料受け取り穴321の中に押し込まれて、その結果、図12に示すように、貯蔵チューブの第1の端部が試料受け取り穴321から切断領域の中にわずかに突出する。位置決め装置解放ピン262が引っ張られて、スピンドル260をマガジン筐体200から引っ込め、収集装置マガジン240が、マガジン筐体の内部に配置される。次いで、位置決め装置解放ピン262がその停止位置に戻り、その結果スピンドル260がマガジンの穴242を通って突出する。稼働収集装置250のパンチ251の切断縁部が、切断領域の穴211と位置合わされ、プランジャ257の第2の端部がラム受け取り穴221と位置合わせされるように、マガジン240は配向される。やがて理解されるように、収集装置マガジンは、貯蔵チューブが組織試料採取器の中に配置される前または後に、組織試料採取器の中に配置され得る。

次いで、ユーザは、組織試料採取器のハンドルを保持し、図12に示すように、試料採取される組織450(動物の耳など)が切断領域400の中に配置されるように試料採取器を配置する。ユーザはトリガ150を把持部材160に向かって押し付けて、トリガを脱係合位置から係合位置に移動させる。トリガの第1の端部が把持部材の第1の端部に向かって移動するように、トリガが枢動ピン162を中心として枢動するにつれて、リンク機構170が同じ方向に引っ張られ、それによって、ラム130がラム筐体120に沿って稼働収集装置150に向かって摺動する。

ラムが、ラム受け取り穴を通って移動し、稼働収集装置のプランジャの第2の端部に対して押圧する。ラムは、プランジャの上を押し続けて、収集装置をマガジンのチャンバの外へ、切断領域の穴を通って切断領域の中に、貯蔵チューブに向かって押し出す。貯蔵チューブに向かうラムの移動が、前もって浮動しているばねをラム筐体の前部壁に対して圧縮する。

ラムが切断領域を通って収集装置を押圧すると、パンチの切断縁部が貯蔵キャップの第1の端部および切断領域の第1の壁に対して動物の耳(または他の組織)を押圧する。次いで、図13から図19に示すように、パンチの切断縁部は、耳または他の組織を貫通して押されて、組織から試料プラグを切断する。

パンチおよびパンチの穴の内部で摺動する(前述のように)プランジャを備える収集装置が、本発明の組織試料採取器と共に使用されることは必須ではない。収集装置が異なる形態の組織試料採取器と共に使用される場合、図19から図22に示すように、収集装置のパンチは、試料プラグを切断する前に、貯蔵チューブの第1の端部に対して直接組織/耳を押圧することができる。組織試料は、収集装置の試料保持空洞の内部に保持され、収集装置は、貯蔵チューブの第1の端部の中に押し込まれて、試料をチューブ内に配置する。

特に、本発明の組織試料採取器に戻ると、トリガ150が把持部材160に向かって更に押し付けられると、収集装置250は、ラム130によって、かつ、試料受け取り穴321から突出する貯蔵チューブの第1の端部を通って更に前方に押圧される。

図15から図24に示すように、貯蔵チューブ500の第1の端部が、前述のようにシール557を含むキャップ555を備え、収集装置250は、キャップ内に形成される凹部555の中に押し込まれる。任意選択で、凹部の壁は、パンチの案内リブ254と係合するための1つまたは複数のリブを備えて、パンチの本体をキャップの内部に案内する。収集装置がキャップの中に押し込まれると、パンチの切断縁部255aがシールまたは薄膜557に対して押し、次いでシールまたは薄膜557を貫通して、貯蔵チューブ本体への開口を形成する。次いで、パンチ(プランジャを内部に保持する)の切断縁部は、開口を通って押圧され、その結果、試料保持空洞256および空洞256内部に保持される試料460が、貯蔵チューブ500の本体の内部に配置される。収集装置が、破れたシールによって形成された開口を埋めて、チューブの第1の端部を塞ぐ。特に、パンチの直径は、キャップ内に形成される開口内にぴったりと嵌合する寸法を有しており、その結果、キャップは収集装置をその中に保持することができる。好適には、プランジャの第2の端部がパンチの押圧端部から突出し、プランジャの第1の端部が、試料保持空洞とパンチの押圧端部との間のパンチの穴の内部に配置される。本明細書の中で後に説明するように、この配置では、プランジャが押し下げられ、試料保持空洞を通って押されて、組織試料を貯蔵チューブの中に解放することができる。

組織試料採取器の中で、パンチ251がキャップのシール557に対してチューブの中へ押す場合、チューブホルダの前部壁310は、貯蔵チューブ500を定位置に保持するための停止部として機能する。

収集装置が貯蔵チューブの第1の端部を塞ぐ時、パンチおよびプランジャが、貯蔵チューブのキャップの内部に保持され、その結果、切断要素がチューブ本体の内部に保持される。したがって、ユーザが鋭利な切断縁部を含むパンチを取り扱う必要がなく、またはその他、パンチを組織試料採取器から取り外し、処分する必要がない。

収集装置が貯蔵チューブを封止する時点で、トリガ150はその係合位置に到達し、オーバセンタリンク機構170が、ストライカ180に対して押圧する原因になる。図14に示すように、ストライカおよびラム付勢手段133が、オーバセンタリンク機構を移動させる。リンク機構がオーバセンタ停止位置に戻る場合、ラム付勢手段が浮動位置に戻り、ラムがラム筐体の中に再び引き込まれ、その結果、動物の耳(または試料採取される他の組織)が自動的に解放される。トリガもやはり解放されることが可能であり、その結果、トリガ付勢手段152の力が、トリガの第1の端部を把持部材から離れる方向へ押し、その結果トリガは脱係合位置に戻る。このようにして、オーバセンタリンク機構およびストライカが、試料が貯蔵チューブ内に安全に保持される場合に自動的に駆動するクイックリリース機構を提供する。結果として、組織試料を切断し、試料を貯蔵チューブの中に配置し、および動物の耳を解放するという動作がほとんど即座に起こり、その結果、動物がその耳を切断されることに反応し、身を引き離す場合、耳が解放される前に、動物がユーザの手から組織試料採取器を引き離す機会はほとんどなくなる。

したがって、組織試料採取器は、トリガが係合位置に到達するまで、単一の動作でトリガを把持部材に向かって押し込むことによって、組織試料が切断され、貯蔵チューブの中に配置され、パンチおよびプランジャが貯蔵チューブを封止し、動物の耳が解放され、駆動するラムが自動的にその停止位置に戻ることを可能にする。

リンク機構170が、オーバセンタ停止位置に戻り、ラム130がマガジンの今は空のチャンバ241を通ってラム筐体120の中に戻って引き込まれる場合、図15および図16に示すように、試料採取作業から残された髪の毛または肉などのデトリタスが、ラムによってもぎ取られ、空のチャンバの中に取得されることになろう。 次いで、収集装置を保持するキャップを含む貯蔵チューブが、チューブホルダから取り外されることが可能であり、次いで未使用の交換貯蔵チューブが前述のようにチューブホルダの中に嵌合され得る。収集装置マガジンは、未使用の収集装置を含む次のチャンバが、ラム受け取り穴および切断領域の穴と位置合わせされ、別の組織試料が採取される用意ができるまで、漸増的に回転される。

一旦マガジン内のすべての収集装置が使用されてしまうと、位置決め装置解放ピンが、位置決め装置圧縮ばね263の付勢に対抗して、スピンドルをマガジンの中央穴から引っ込めるように引っ込められることができて、図17の矢印Aで示すようにマガジンを取り外すことが可能になる。

したがって、本発明は、本発明の組織試料採取器を使用して組織試料を採取するための方法にも更に関する。方法は、(a)収集装置マガジンを組織試料採取器のマガジン筐体の内部に配置するステップであって、収集装置マガジンが、マガジンのチャンバ内部に少なくとも1つの収集装置を備えるステップと、(b)少なくとも1つの収集装置をラム受け取り穴および切断領域の穴と位置合わせするように、マガジンをマガジン筐体の内部に配置するステップと、(c)貯蔵チューブを組織試料採取器の貯蔵チューブホルダ内部に配置するステップと、(d)組織試料が採取される試験体を組織試料採取器の切断領域の中に配置するステップと、(e)収集装置が試験体を通って押して、組織試料を切断し、貯蔵チューブの第1の端部の中に押し込んで、組織試料を貯蔵チューブの内部に配置するように、駆動手段を係合するステップであって、次いで収集装置が、貯蔵チューブの第1の端部の中に保持されて貯蔵チューブを塞ぐステップとを含む。ステップ(a)、(b)および(c)は、任意の順番で実施され得る。好適には、組織試料は動物の耳から採取される。

本発明は、貯蔵チューブの内部で組織試料を切断し、配置する方法にも更に関し、その方法は、切断縁部を含むパンチを備える収集装置を用意し、キャップの第1の端部を封止するための薄膜を備えるキャップを含む貯蔵チューブを用意するステップと、組織試料を採取することになる試験体を貫通するようにパンチの切断縁部を押圧して、その結果パンチが試験体から組織試料を切断し、組織試料をパンチの内部に保持するステップと、薄膜を貫通してパンチを押圧して、組織試料を貯蔵チューブの内部に配置するステップであって、パンチが貯蔵チューブの第1の端部の内部に保持されて、チューブの第1の端部を塞ぐステップとを含む。好適な形態では、収集手段は、パンチの穴の内部で摺動するプランジャを備える。

好適には、組織試料採取器から取り外された貯蔵チューブは、キャップを取り除き、更に試料を分析するために実験室へ送られる前に、図27に示す96個の保護管ラックなど、複数セルのラック600の各セル610の内部に配置される。

収集装置は、プランジャが切断要素の穴を通って押されて、組織試料を試料保持空洞から、チューブの底部で組織チャンバの中に解放することができるように適合されている。特に、プランジャの第2の端部が、パンチの押圧端部に向かって押し下げられることができて、プランジャの第1の端部が組織試料を試料保持空洞の外へ、貯蔵チューブ本体の中に押す。組織試料を解放することを助けるために、プランジャの第1の端部が拡大されることができ、Teflon(登録商標)など、非粘着性材料から形成される耐粘着性表面を備えることができる。チューブが組織試料採取器から取り外された後、プランジャは、押し下げられ、試料保持空洞の中に押し込まれることができる。

好適には、貯蔵チューブが組織試料採取器から取り外される時、組織試料は試料保持空洞の内部に保持される。次いで、貯蔵チューブは、各チューブの基部が各セルの底であるように、複数セルのラックの各セルの内部に配置され、図24に示すように、チューブのキャップがセルの上方に突出する。セルの幅の直径は、チューブの直径または幅と補完的であるような寸法を有する。

各チューブのプランジャを連続的に押し下げることによって、またはラック内のすべてのチューブのプランジャを同時に押し下げることによって、プランジャをチューブの内部に自動的に押し下げるために、通常は機械が使用される。各プランジャが押し下げられ、パンチの穴を通って、切断要素の試料保持空洞の穴を通って、貯蔵チューブの基部に向かって押し下げられる場合、図25aから図25dおよび図26に示すように、試料が試料保持空洞から押し出され、チューブの底部のチャンバの中に配置される。

各チューブの本体の外側面が、回り止め手段を備える場合、チューブはチューブホルダの各セルの内部に配置され、その結果回り止め手段が、セル内部に設けられる対応する回り止め手段と係合する。例えば、チューブ本体上に形成される1つまたは複数の突出部が、各セルの壁の中に形成される凹部と係合することになる。チューブおよびセルの回り止め手段は、チューブがセルの内部で回転することを防止し、その結果、チューブは、キャップをチューブからネジで取り外すことによって、自動的にキャップを取り除くことができる。

チューブからキャップを取り外すために、キャップ係合工具(図示せず)が、キャップの対応する形状の凹部と係合し、またはキャップの案内壁の外側面を掴み、キャップをチューブからネジで取り外すために適切な方向に回転される。通常は、図27および図28aから図28cに示すように、工具が設けられ、ラックのチューブから同時にキャップを取り外すために、複数のキャップ係合工具がラック内の複数のチューブのキャップに係合する。チューブのキャップを取り外すことによって、チューブ内の試料にアクセスし、分析のためにチューブから試料を取り除くことが可能になる。

任意選択で、各貯蔵チューブおよび/またはラックの基部は、チューブが各セル内部の定位置に係止されるチューブ係止特徴を提供するように適合され得る。チューブは、セルの内部に任意の適切な配置で係止され得る。例えば、チューブの外部は、セルのねじ付内部と係合するようにねじ付であることができ、またはチューブは、ラックのセルの中にぴったりと嵌合し、またはスナップ嵌合するように適合され得る。一旦チューブがセルの内部に係止されると、たとえラックが逆さまにされる場合でも、チューブは定位置に保持される。この特徴を使用することによって、試料をチューブから取り出すために、ラックを逆にすることができる。

任意選択で、ラック内部の各セルは、ラック内部に保持される各チューブの基部上に配置される固有の認証を読み取るために、開口した、または透明な底部を備えて、その結果、各試料の供給源を識別し、試料から得られたデータと関連させることができる。

前述の組織試料採取器の使用に関連してタッグ付け作業は説明されていないが、タッグ付け作業は組織試料採取作業と同時に、または連続して実施され得ると考えられる。

利点 本発明の組織試料採取器は、各試料が収集される後、新しいパンチを組織試料採取器の中に装填する必要を回避することによって、複数の組織試料が効率的に収集されることを可能にする。更に、組織試料採取器は、ユーザが使用済みパンチを取扱い、処分する必要を回避する。本発明の組織試料採取器によって提供される別の利点は、オーバセンタリンク機構、駆動ロッド圧縮ばね、およびストライカによって提供されるクイックリリース機構によって、動物に対してより多くのストレスおよび潜在的な損傷の原因となり、ユーザが組織試料採取器を回収することを困難にする可能性がある、動物が切断作業に反応し、組織試料採取器をユーザの手から引き離すことが起こりにくくなる。

本発明の収集装置の利点は、試料が採取されるあと、パンチおよびプランジャの両方が貯蔵チューブの内部に保持され、その結果、ユーザが使用済みパンチを取り扱い、および/または処分する必要がないという点である。更に、収集装置は、試料が試料保持空洞の内部に保持され、空洞から貯蔵チューブの中に慎重に取り出されることを可能にする。

本発明の貯蔵チューブは、チューブが密封されることができ、任意選択で開封表示である。

本発明は実施例によって説明されたが、特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱せずに、変形形態および修正形態が作製され得ることを理解すべきである。更に、特定の特徴に対して公知の均等物が存在する場合、そのような均等物は特に言及されるものとして本明細書の中に組み込まれる。

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