Magnetic attachment for dental purpose

申请号 JP9325192 申请日 1992-04-14 公开(公告)号 JPH05285160A 公开(公告)日 1993-11-02
申请人 Hitachi Metals Ltd; 日立金属株式会社; 发明人 YAMADA HIROHIDE; TAKEDA SHIGERU; IIMURA TSUTOMU;
摘要 PURPOSE: To obtain the magnetic attachment for dental purposes which fixes artificial teeth into the oral cavity by utilizing a permanent magnet and the suction force of a keeper consisting of a soft magnetic material and which is small and light and has high suction force by magnetizing this permanent magnet to multiple poles.
CONSTITUTION: This magnetic attachment for dental purposes fixes the artificial teeth into the oral cavity by utilizing the permanent magnet 1 and the suction force of the keeper 4 consisting of the soft magnetic material. The permanent magnet 1 is magnetized to the multiple poles in such a case. For example, the circular cylindrical permanent magnet 1 is magnetized concentrically to two poles. The diameter Di in the boundary region of the bipole magnetization is set at a prescribed relation with the outside diameter Do of the permanent magnet 1 and the respective areas of the two magnetized regions 5a, 5b varying from each other are designed at the same area. The front surface of the permanent magnet 1 is covered with a yoke 2b consisting of a magnetic stainless steel having corrosion resistance and the remaining part with a cover 3a consisting of a nonmagnetic stainless steel. As a result, the suction force is improved about two-fold the suction force of the conventional attachments.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 永久磁石と軟磁性体よりなるキーパーの吸引力を利用して人工歯を口腔内に固定する歯科用磁気アタッチメントにおいて、前記永久磁石が多極着磁されていることを特徴とする歯科用磁気アタッチメント。
  • 【請求項2】 請求項1において、前記永久磁石の着磁方向と垂直な断面が円形もしくは多角形であり、該永久磁石のキーパーに対向する吸着面が非磁性体で覆われており、該永久磁石の他の表面が軟磁性体で覆われていることを特徴とする歯科用磁気アタッチメント。
  • 【請求項3】 請求項1において、前記永久磁石の着磁方向と垂直な断面が円形もしくは多角形であり、該永久磁石のキーパーに対向する吸着面と該永久磁石の側面が非磁性体で覆われており、該永久磁石の前記吸着面と反対側の表面が軟磁性体で覆われていることを特徴とする歯科用磁気アタッチメント。
  • 【請求項4】 請求項2もしくは請求項3において、前記多極着磁が着磁方向と垂直な面において同心円もしくは同心多角形の形状に着磁されていることを特徴とする歯科用磁気アタッチメント。
  • 【請求項5】 請求項2もしくは請求項3において、前記多極着磁が着磁方向と垂直な面において縞状の形状に着磁されていることを特徴とする歯科用磁気アタッチメント。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、人工歯を口腔内に固定するために用いられる、小型、軽量で高吸引を有する歯科用磁気アタッチメントに関する。

    【0002】

    【従来の技術】人工歯を口腔内に固定するために用いられる歯科用磁気アタッチメントは、小型、軽量で高吸引力の特性が望まれている。 図1は、従来技術による歯科用磁気アタッチメントの断面構造を示す。 1は永久磁石、2は軟磁性材料よりなるヨーク、3は非磁性体、4
    はキーパーと呼ばれる軟磁性体である。 永久磁石1を含む上部の組立体は人工歯に取り付けられ、キーパーは口腔内に埋め込まれる。 永久磁石1はキーパー4に対向する面に対して垂直方向に単極着磁されており、口腔内のキーパーにクーロン力により吸引される。 図中の矢印5
    は永久磁石の着磁方向を示す。 また、永久磁石1は通常希土類磁石よりなるため、酸化され易く、口腔内で使用する場合、耐食性の良好な物質で完全に密閉する必要がある。 図1の構造では、ヨーク2と非磁性体3はレーザ溶接等により密封接合され、永久磁石1は完全に外界と遮断されている。 人体に直接接触するヨーク2、非磁性体3、キーパー4は、耐食性に優れた、非磁性ステンレス及び磁性ステンレスが用いられる。 特に、高吸引力を得ようとする場合、ヨーク2とキーパー4には、耐食性に優れた飽和磁化の大きい軟磁性材料が要求される。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】図2は従来技術の原理を説明する図である。 従来技術による歯科用磁気アタッチメントの構造は、単極着磁された永久磁石1が高透磁率を有する軟磁性材料(キーパー)の無限平面6に対向しているモデルで考えることができる。 図1に示すように、実際のキーパー4は有限の大きさを有するので、厳密にはこのモデルとは異なるが、吸引力の定性的な理解を得るためには充分な近似である。 この場合、磁荷影像法の考え方を導入し、永久磁石1の影像1'が前記軟磁性材料(キーパー)6の内部に現れると考える。 軟磁性材料の透磁率がきわめて大きければ、永久磁石1の上下面の磁荷±σと同じ大きさの磁荷の影像±σが現れる。
    このとき、永久磁石1が軟磁性材料6に吸引される力F
    は、点磁荷の粗い近似を用いると次のようになる。

    【数1】

    【数2】

    ここで、Sは永久磁石の吸着面の面積、σは永久磁石の表面磁荷である。 また、δは永久磁石1の吸着面とその影像との間隔であり、図1で非磁性体3とキーパー4が接触している場合、非磁性体3の厚みの約2倍に相当する。 dは磁石の厚みである。 図2から分かるように、一般にδ<<dである。 数2から分かるように、吸引力F


    はδが小さく、dが大きいほど強くなる。 δは非磁性体3の厚みをできるだけ薄くすることにより小さくできるが、耐食性と機械的強度を保つためには、自ずと限界がある。 従って、δを一定とすると、吸引力を増すためには、dを大きくすること、すなわち磁石の長さを長くすることである。 無限の長さの永久磁石を用いたとすると、吸引力の理論上の限界値は数3のようになる。

    【数3】

    このように従来技術の図2の構造では、できるだけ大きな吸引力を得ようとすると、磁石の厚みdを大きくする必要がある。 これは、小型化、軽量化に反する。 一方、


    小型化を実現しようとして、永久磁石1の厚みdを小さくし、δのオーダーに近づくと吸引力Fは急激に低下する。 これは、永久磁石の上の面に生じている磁荷−σが吸引力を弱めるように作用するからである。 このように従来技術の図2の構造は、小型化は吸引力とお互いに強い相反関係にあり好ましくない。 これに対して、改良された従来技術においては、図3に示すようにヨーク2a


    を利用する方法が使われている。 この考え方は軟磁性体(キーパー)6とヨーク2aにより閉磁路を形成し、実質上永久磁石1の上面の磁荷−σを消してしまうことである。 これが実現できれば、薄い永久磁石でも理論的には無限の長さを持った永久磁石を使用したことと等価になる。 しかし、現実には磁荷−σを打ち消すためには、


    永久磁石1と同じ程度の飽和磁化を有するヨーク2aを磁気回路的に磁束漏洩のないように設計する必要があり、必然的にヨーク2aが永久磁石の外周部で飽和しないように厚く設計しなければならない。 また、優れた耐食性を有する磁性材料の飽和磁化は一般にかなり小さく、この点からも従来の単極着磁の構造では小型化のヨーク設計に限界があることが分かる。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術の上記欠点に鑑みなされたものであり、永久磁石と軟磁性体よりなるキーパーの吸引力を利用して人工歯を口腔内に固定する歯科用磁気アタッチメントにおいて、前記永久磁石が多極着磁されていることを特徴としている。

    【0005】

    【作用】上記多極着磁の構成によれば、従来構造より小型軽量で高吸引力を有する歯科用磁気アタッチメントを実現できる。

    【0006】本発明の理論的背景次に、本発明の基本となった理論的背景について述べる。 図4は、本発明の原理を説明するために、2極着磁された永久磁石を用いた歯科用磁気アタッチメントのモデル断面図である。 永久磁石1は同じ表面積S/2の二つの領域に2分割されてそれぞれ反対方向に着磁されている。 きわめて大きな透磁率を有する無限平面の軟磁性体(キーパー)6の内部に、同じように2極着磁された影像が現れると考える。
    このときの永久磁石1が軟磁性体に引き寄せられる力F
    は次のようになる。

    【数4】

    請求項1は極着磁されたそれぞれの領域における影像との吸引力であり、結果的には、数2と同じになる。 請求項2は、永久磁石1の2極着磁された吸着面の磁荷±σ


    と2極着磁された上面の磁荷の隣接影像との相互作用8


    a,8bによるものであり、これは吸引力を増加させる方向に作用する。 請求項3は永久磁石の2極着磁された上面の磁荷±σとその隣接影像との相互作用によるものであり、吸引力を減少させる方向に作用させる。 ここで、


    ηとξは、1〜2の大きさを有するほぼ同じ大きさのパラメータである。 請求項2は請求項3に比較して約2倍の大きさがあり、2分割着磁することにより吸引力が増加することが分かる。 ここで、吸着面の磁荷±σとその隣接影像間の相互作用も考えられるが、これは横方向に反発する反対向きの力となり、それぞれ打ち消し合って結果的に吸引力には全く寄与しないと考えられる。 このように、本発明の多極着磁の一つの例である2極着磁においてヨークがない場合でも吸引力が増加することが理論的に示された。 図5は、本発明における2極着磁の場合のヨーク2bの効果を説明する図である。 この場合、


    ヨーク2bは永久磁石1の上面のみに装着されており、


    図3の従来構造と異なり、永久磁石1の側面にはない。


    磁荷の打ち消し合いは上面のヨーク2bの中でのみ行われる。 完全に磁荷が打ち消されれば、数4においてdを含む項がなくなり、吸引力は理論上の値に近づく。 このとき、ヨーク2bを通過する磁束7aは、永久磁石1の断面積Sの1/2に相当する磁束が対象となり、従来構造に比較すると1/2と見積れる。 これにより、従来構造に比較し約1/2厚みのヨーク2bで同じ性能を実現することができる。 本発明の構造では、永久磁石1の側面にヨ−クを装着する必要がないので、同じ寸法で従来構造と比較すると、永久磁石1の横方向の占有率を大きくでき、その分吸引力は強くなる。 これらのことから、本発明の多極着磁の方法を用いると、きわめて小型軽量の歯科用磁気アタッチメントを設計できることが分かる。


    図6は、本発明の例の一つである3極着磁の場合のヨーク2bの効果を説明する図である。 二つの着磁方向の異なる領域の表面積が同じとすると、永久磁石の上面の磁荷±σは磁石上面に取り付けられたヨーク2b内部で打ち消される。 このときヨーク2bを通過する磁束は図5


    よりさらに小さくできるので、ヨーク2bの小型薄型設計はさらに可能となる。 本発明の考え方をさらに発展させて4極、5極とすることにより、ヨーク設計をさらに小型薄型にできることは明かであろう。 しかし、現実問題としては、多極着磁の極数が極端に多くなった場合、


    隣接磁極間の境界領域の面積比率が無視できなくなり、


    これが吸引力が低下する原因となる。 また、製造上の問題としては多極着磁させる場合、極数が多くなると永久磁石を完全に飽和まで磁化できないという問題もあるので、極数には自ずと制限がある。 これまでの説明図では、軟磁性体(キーパー)6は無限平面を考えたが、図1のキーパー4に示すように、実際には永久磁石1と同じ程度の大きさを有する軟磁性体である。 この場合は、


    影像として現れる磁荷はσではなく、1より小さい係数αをかけた磁荷ασが現れると考えると全く同じ議論を展開することができる。

    【0007】

    【実施例】図7は、本発明の一つの実施例であり、円柱状の永久磁石1が同心円状に2極着磁された状態の平面図とAA'断面図を示す。 永久磁石の外径Doに対して、2極着磁の境界領域の直径DiはDi=Do/√2の関係にあり、異なる二つの磁化領域5a,5bの面積が同じになるように設計されている。 図8は、本発明の一つの実施例であり、図7の2極着磁された永久磁石を用いた歯科用磁気アタッチメントの組立断面図である。 同心円状に2極着磁された永久磁石1の上面は耐食性のある磁性ステンレス製のヨーク2b、残りの部分は非磁性ステンレス製のカバー3aで覆われている。 ヨーク2bとカバー3aの接合部はレーザ溶接により密閉されている。
    永久磁石1の側面の非磁性ステンレス製のカバ−3aの厚みは、従来構造のヨ−クの厚みの1/4にすることができ、その分永久磁石の半径方向の占有率を増加させることができた。 また、キーパー4は従来技術と同じように磁性ステンレスにより構成されている。 本発明の構造を採用することにより、従来構造に比較して吸引力を約2割向上させることができた。 図9は、本発明の一つの実施例であり、円柱状の永久磁石1が半月状に2極着磁された状態の平面図とAA'断面図を示す。 異なる二つの磁化領域5a,5bの面積が同じである。 図10は、本発明の一つの実施例であり、図9の2極着磁された永久磁石を用いた歯科用磁気アタッチメントの組立断面図である。 半月状に2極着磁された永久磁石1の上面は耐食性のある磁性ステンレス製のヨーク2b、残りの部分は非磁性ステンレス製のカバー3aで覆われている。 ヨーク2bとカバー3aの接合部はレーザ溶接により密閉されている。 本発明の構造を採用することにより、前の実施例と同じように吸引力を飛躍的に向上させることができた。 図11は、本発明の一つの実施例であり、円周方向を4分割して着磁された円柱状磁石の4極着磁状態の平面図とAA'断面図を示す。 異なる二つの磁化領域の面積は同じである。 図12は、正方形の表面形状を有する永久磁石1aを縞状に4極着磁された場合の本発明の他の実施例を示す。 これまで述べた実施例では、磁石形状として円柱状、長方体の2種類しか示さなかったが、断面形状が他の多形でも多極着磁の本発明の効果が同じであることは明白である。 また、多極着磁の方法として、これまでの実施例では、同心円状、縞状、円周分割の3種類しか示さなかったが、他の任意の多極分割法でも本発明の効果が有効であることは、本技術分野の専門家であれば容易に理解できるであろう。

    【0008】

    【発明の効果】本発明によれば、歯科用磁気アタッチメントの磁気回路を永久磁石の多極着磁で構成することにより、従来技術に比較して、きわめて小型軽量の高吸引力を有する歯科用磁気アタッチメントを提供し得る。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】従来技術による歯科用磁気アタッチメントの構造断面図

    【図2】従来技術の原理説明図

    【図3】従来技術の原理説明図

    【図4】本発明の原理説明図

    【図5】本発明の原理説明図

    【図6】本発明の原理説明図

    【図7】本発明の実施例である永久磁石の平面図と断面図

    【図8】本発明の実施例である歯科用磁気アタッチメントの構造断面図

    【図9】本発明の実施例である永久磁石の平面図と断面図

    【図10】本発明の実施例である歯科用磁気アタッチメントの構造断面図

    【図11】本発明の実施例である永久磁石の平面図と断面図

    【図12】本発明の実施例である永久磁石の平面図と断面図

    【符号の説明】

    1 永久磁石 2 ヨ−ク 2a ヨ−ク 2b ヨーク 3 非磁性体 3a 非磁性体 4 軟磁性体(キーパー) 5 着磁方向 5a 着磁方向 5b 着磁方向 6 無限平面の軟磁性体 7 磁束の流れ 7a 磁束の流れ 7b 磁束の流れ 8a 吸引力 8b 吸引力

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