歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラント

申请号 JP2016561489 申请日 2015-11-11 公开(公告)号 JPWO2016084604A1 公开(公告)日 2017-09-07
申请人 京セラ株式会社; 发明人 隆 澤瀬; 隆 澤瀬; 悠司 中野; 悠司 中野; 陽如 高野; 陽如 高野;
摘要 本発明の実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーは、小溝部を備え、前記小溝部が、先端部側に 位置 している第1側壁部と、後端部側に位置している第2側壁部と、を有し、前記第1側壁部は、第1底部から離れるにつれて第1基準面から遠ざかるように延びており、前記第2側壁部は、前記第1基準面に平行か、または前記第1底部から離れるにつれて前記第1基準面から遠ざかるように延びており、前記第1側壁部と前記第1基準面とのなす 角 の角度αが、前記第2側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度βよりも大きい。この歯科インプラント用フィクスチャーを備える歯科インプラントを提供する。
权利要求

円柱状の本体部と、 前記本体部の外周部のうち前記本体部の先端部側に位置している大溝部と、 前記外周部のうち前記本体部の後端部側に位置している少なくとも1つの小溝部と、を備え、 前記少なくとも1つの小溝部は、 第1底部と、 前記第1底部の一端に接続しており前記先端部側に位置している第1側壁部と、 前記第1底部の他端に接続しており前記後端部側に位置している第2側壁部と、を有し、 前記第1側壁部は、前記第1底部から離れるにつれて前記第1底部を通り前記本体部の中心軸に垂直な第1基準面から遠ざかるように延びており、 前記第2側壁部は、前記第1基準面に平行か、または前記第1底部から離れるにつれて前記第1基準面から遠ざかるように延びており、 前記中心軸に平行な断面視において、前記第1側壁部と前記第1基準面とのなすの角度αが、前記第2側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度βよりも大きい、歯科インプラント用フィクスチャー。前記第2側壁部は、前記第1基準面に平行に延びている、請求項1に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記断面視において、前記第1側壁部の長さが、前記第2側壁部の長さよりも大きい、請求項1または2に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記断面視において、前記第1底部および前記第1側壁部の第1接続部が、前記第1底部および前記第2側壁部の第2接続部よりも前記中心軸側に位置している、請求項1〜3のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記断面視において、前記第1底部は、内方に凸の曲線状である、請求項1〜4のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記断面視において、 前記少なくとも1つの小溝部の開口部において互いに対向する縁部同士を結ぶ直線を第1直線、 前記第1直線の中点を通り前記中心軸に垂直な直線を第2直線としたとき、 前記第1底部は、その中心が前記第1直線よりも前記中心軸側であり、かつ前記第2直線よりも前記後端部側に位置している、内方に凸の円弧状である、請求項1〜5のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記断面視において、前記少なくとも1つの小溝部は、開口部における溝幅が溝深さよりも大きい、請求項1〜6のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記断面視において、前記少なくとも1つの小溝部の開口部において互いに対向する縁部のうち前記第2側壁部側に位置している縁部が、外方に凸の曲線状である、請求項1〜7のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記少なくとも1つの小溝部が、互いに離れて位置している第1小溝部および第2小溝部である、請求項1〜8のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記大溝部は、 第2底部と、 前記第2底部の一端に接続しており前記先端部側に位置している第3側壁部と、 前記第2底部の他端に接続しており前記後端部側に位置している第4側壁部と、を有し、 前記第3側壁部は、前記第2底部から離れるにつれて前記第2底部を通り前記中心軸に垂直な第2基準面から遠ざかるように延びており、 前記第4側壁部は、 前記第2側壁部が前記第1基準面に平行に延びているとき、前記第2基準面に平行に延びており、 前記第2側壁部が前記第1底部から離れるにつれて前記第1基準面から遠ざかるように延びているとき、前記第2底部から離れるにつれて前記第2基準面から遠ざかるように延びており、 前記中心軸に平行な断面視において、前記第3側壁部と前記第2基準面とのなす角の角度γが、前記第4側壁部と前記第2基準面とのなす角の角度δよりも大きい、請求項1、3〜9のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記大溝部および前記少なくとも1つの小溝部はいずれも、螺旋状に延びている、請求項1〜10のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記大溝部および前記少なくとも1つの小溝部の境界部において、前記大溝部のうち前記後端部側に位置している部位と、前記少なくとも1つの小溝部のうち前記先端部側に位置している部位とが、互いに並走している、請求項11に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記大溝部の前記部位と、前記少なくとも1つの小溝部の前記部位とが、部分的に合流している状態で並走している、請求項12に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記中心軸に平行な基準線と前記大溝部の前記部位とのなす角の角度θ1が、前記基準線と前記少なくとも1つの小溝部の前記部位とのなす角の角度θ2よりも大きい、請求項12または13に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記角度θ1および前記角度θ2がいずれも、鋭角である、請求項14に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記大溝部の前記部位は、前記後端部側に向かうにつれて溝深さが小さくなっており、 前記少なくとも1つの小溝部の前記部位は、前記後端部側に向かうにつれて溝深さが大きくなっている、請求項12〜15のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記少なくとも1つの小溝部の前記後端部側に位置している端部は、前記外周部の前記後端部側に位置している骨縁ラインよりも前記先端部側に位置している、請求項12〜16のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャー。前記少なくとも1つの小溝部の前記後端部側に位置している前記端部は、前記骨縁ライン近傍に位置している、請求項17に記載の歯科インプラント用フィクスチャー。請求項1〜18のいずれかに記載の歯科インプラント用フィクスチャーと、 前記歯科インプラント用フィクスチャーの前記本体部の前記後端部に取り付けられている構造部品と、を備える、歯科インプラント。

说明书全文

本発明は、歯科インプラント用フィクスチャーおよびそれを備える歯科インプラントに関する。

従来から、歯科インプラント用フィクスチャー(以下、「フィクスチャー」と言うことがある。)を上下顎骨の歯槽骨に埋入することによって、咬合機能、発声機能および審美性などを回復させる歯科インプラント埋植手術が行われている(例えば、特許文献1参照)。

特許文献2には、フィクスチャーとして、その外周部にねじ山を有し、ねじ山に沿って溝が延びる構成が提案されている。このフィクスチャーは、ねじ山に沿って延びる溝の内部に骨組織が成長できるように構成されている。

一方、骨の主成分であるアパタイトは、結晶学的な異方性を有することが知られている(例えば、特許文献3および非特許文献1、2参照)。例えば、下顎骨におけるアパタイト配向性は、下顎骨のうち部位に応じて配向性が変化する(例えば、非特許文献2参照)。具体的には、歯牙に近い辺縁では咀嚼加重方向の配向が優位となり、骨体では近遠心方向の配向が優位となる。

このようなアパタイト配向性は、骨本来の学的機能を維持するものであるため、骨を再生させるときにアパタイト配向性を維持すれば、骨新生が早くなり、長期にわたる骨質維持も可能になると考えられる。特に、構造部品が取り付けられることによって負荷を受けやすいインプラント後方部において、再生する皮質骨におけるアパタイト配向性を維持するのが望ましい。

しかし、特許文献2に記載されているような従来のフィクスチャーでは、上述したアパタイト配向性が考慮されていなかった。

特許第4740139号公報

特許第4603893号公報

特許第5153626号公報

Yoshihiro Noyama, Takayoshi Nakano, Takuya Ishimoto, Takashi Sakai, Hideki Yoshikawa, 「Design and optimization of the oriented groove on the hip implant surface to promote bone microstructure integrity」, Bone, 2013, 52, p. 659-667

吉川秀樹、中野貴由、松岡厚子、中島義雄、「未来型人工関節を目指して−その歴史から将来展望まで−」、第1版、株式会社日本医学館、2013年7月1日、p.349−351

本発明の課題の1つは、再生する皮質骨におけるアパタイト配向性を維持することができる歯科インプラント用フィクスチャーおよび歯科インプラントを提供することである。

本発明の実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーは、円柱状の本体部と、前記本体部の外周部のうち前記本体部の先端部側に位置している大溝部と、前記外周部のうち前記本体部の後端部側に位置している少なくとも1つの小溝部と、を備え、前記少なくとも1つの小溝部は、第1底部と、前記第1底部の一端に接続しており前記先端部側に位置している第1側壁部と、前記第1底部の他端に接続しており前記後端部側に位置している第2側壁部と、を有し、前記第1側壁部は、前記第1底部から離れるにつれて前記第1底部を通り前記本体部の中心軸に垂直な第1基準面から遠ざかるように延びており、前記第2側壁部は、前記第1基準面に平行か、または前記第1底部から離れるにつれて前記第1基準面から遠ざかるように延びており、前記中心軸に平行な断面視において、前記第1側壁部と前記第1基準面とのなすの角度αが、前記第2側壁部と前記第1基準面とのなす角の角度βよりも大きい。

本発明の実施形態に係る歯科インプラントは、上述した実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーと、前記歯科インプラント用フィクスチャーの前記本体部の前記後端部に取り付けられている構造部品と、を備える。

本発明の実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーによれば、再生する皮質骨におけるアパタイト配向性を維持することができるという効果がある。

本発明の第1実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーを示す側面図である。

図1に示す歯科インプラント用フィクスチャーの小溝部を示す部分拡大断面図である。

図1に示す歯科インプラント用フィクスチャーの大溝部を示す部分拡大断面図である。

本発明の第2実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーの小溝部を示す部分拡大断面図である。

図4に示す歯科インプラント用フィクスチャーの大溝部を示す部分拡大断面図である。

本発明の第3実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーを示す図であり、(a)は側面図、(b)は大溝部および小溝部を示す概略説明図である。なお、(a)は図1と異なる角度から見た側面図に相当する。

図6に示す歯科インプラント用フィクスチャーにおける本体部の後端部側を示す部分拡大側面図である。

図6に示す歯科インプラント用フィクスチャーにおける大溝部および小溝部の境界部を示す部分拡大断面図である。

本発明の一実施形態に係る歯科インプラントを示す側面図である。

(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る歯科インプラント埋植手術を示す概略説明図である。

(a)〜(c)は、本発明の第2実施形態に係る歯科インプラント埋植手術を示す概略説明図である。

<歯科インプラント用フィクスチャー> (第1実施形態) 以下、本発明の第1実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーについて、図1〜図3を参照して詳細に説明する。

図1に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Aは、略円柱状の本体部2を備えている。本体部2は、先端部21および後端部22を有する。先端部21は、後述する図10(b)、(c)に示すように、フィクスチャー1Aを顎骨110に埋入したとき、歯槽骨111の海綿骨113側に位置する部位である。また、後端部22は、フィクスチャー1Aを顎骨110に埋入したとき、歯槽骨111の皮質骨112側に位置する部位である。

本体部2は、図1に示すように、外周部23をさらに有する。外周部23は、先端部21側に位置している先方部231および後端部22側に位置している後方部232を有する。先方部231は、フィクスチャー1Aを顎骨110に埋入したとき、海綿骨113に位置する部位である。また、後方部232は、フィクスチャー1Aを顎骨110に埋入したとき、皮質骨112に位置する部位である。本実施形態では、先方部231の面積が後方部232の面積よりも大きい。また、先方部231は、その中央部近傍から先端部21に向かうにつれて小径になるテーパ状に構成されている。

本実施形態のフィクスチャー1Aは、外周部23のうち先方部231に位置している大溝部3、および後方部232に位置している少なくとも1つの小溝部4をさらに備えている。言い換えれば、本実施形態のフィクスチャー1Aは、外周部23のうち本体部2の先端部21側に位置している大溝部3、および外周部23のうち本体部2の後端部22側に位置している少なくとも1つの小溝部4をさらに備えている。

大溝部3は、いわゆるボディスレッドである。本実施形態の大溝部3は、先方部231に螺旋状に位置している。言い換えれば、本実施形態の大溝部3は、先端部21側において螺旋状に延びている。このような構成によれば、フィクスチャー1Aを歯槽骨111にセルフタップで螺入しつつ埋入することができる。なお、本実施形態の大溝部3は、先方部231の全周にわたって位置している。従って、大溝部3は、フィクスチャー1Aを歯槽骨111に埋入したとき、海綿骨113に位置する。

一方、小溝部4は、図10(b)、(c)に示すように、その内部に皮質骨112を再生させる部位として機能する、いわゆるマイクロスレッドである。小溝部4は、上述した大溝部3よりも溝幅および溝深さが実質的に小さい部位である。溝幅とは、溝部(大溝部3または小溝部4)の開口部において互いに対向する縁部同士を結ぶ直線の寸法のことを意味するものとする。溝深さとは、本体部2の中心軸S1に垂直な方向における溝部の寸法のことを意味するものとする。本体部2の中心軸S1とは、図1に示すように、本体部2の先端部21および後端部22の間を貫く軸であり、フィクスチャー1Aを回転させたときに回転軸となる軸を意味するものとする。

本実施形態の小溝部4は、後方部232に螺旋状に位置している。言い換えれば、本実施形態の小溝部4は、後端部22側において螺旋状に延びている。また、本実施形態の小溝部4は、後方部232の全周にわたって位置している。本実施形態の小溝部4は、図2に示すように、互いに離れて位置している第1小溝部4Aおよび第2小溝部4Bのいわゆるダブルスレッドである。なお、小溝部4の数は、1〜4つであるのが好ましい。小溝部4の数が複数の場合、複数の小溝部4の構成は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、第1小溝部4Aおよび第2小溝部4Bが実質的に同じ構成を有することから、以下においては、第1小溝部4Aの説明をもって第2小溝部4Bの説明に代えるものとする。また、第2小溝部4Bに符号を付して第1小溝部4Aの説明をする場合がある。

本実施形態の第1小溝部4Aは、第1底部41、第1底部41の一端41aに接続している第1側壁部42、および第1底部41の他端41bに接続している第2側壁部43を有する。第1底部41は、第1小溝部4Aのうち溝深さが最も大きくなる領域を含む部位である。また、第1側壁部42は、本体部2の先端部21側に位置しており、第2側壁部43は、本体部2の後端部22側に位置している。本実施形態では、第1側壁部42および第2側壁部43がいずれも、平面状である。

本実施形態では、第1側壁部42は、第1底部41から離れるにつれて、言い換えれば第1底部41から矢印Aに示す外方に向かうにつれて、第1基準面S2から遠ざかるように延びている。また、第2側壁部43は、第1底部41から離れるにつれて第1基準面S2から遠ざかるように延びている。そして、図2に示す中心軸S1に平行な断面視において、第1側壁部42と第1基準面S2とのなす角の角度αが、第2側壁部43と第1基準面S2とのなす角の角度βよりも大きい。言い換えれば、角度αおよび角度βが、α>βの関係を有する。このような構成によれば、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を第1小溝部4Aの内部に誘導して再生させることができ、それゆえ骨新生が早くなり、長期にわたる骨質維持も可能になると期待できる。

ここで、角度αおよび角度βの大きさの関係について、次のような実験を行った。すなわち、家兎の脛骨にフィクスチャーを埋入し、繰り返し荷重を負荷したin vivo実験を行った。そして、骨面積率と骨接触率による組織形態学的解析、およびBVF、Tb.N、Tb.Th、Tv.Sp、BMDなどの指標を用いた3次元的構造解析を行った。さらに、溝部に発生する骨細胞数、およびアパタイト配向性を調べた。その結果、α>βの溝部は、α<βの溝部よりも、新生骨量が増大し、骨細胞数も多い結果が得られた。いずれの関係の溝部も側壁部に沿ってアパタイトの配向が観察されたが、骨量と骨質の観点からは、α>βの方がα<βよりも優れていることが分かった。

なお、上述した外方とは、第1底部41に対してフィクスチャー1Aの外側であり、中心軸S1側の内方と逆向きの方向のことを意味するものとする。上述した第1基準面S2とは、第1底部41を通り本体部2の中心軸S1に垂直な面を意味するものとする。

上述した角度αおよび角度βはいずれも、鋭角である。角度αとしては、40〜65°であるのが好ましく、45〜60°であるのがより好ましい。角度βとしては、1〜15°であるのが好ましく、5〜10°であるのがより好ましい。

本実施形態では、上述した断面視において、第1小溝部4Aの開口部46において互いに対向する縁部46a、46bのうち、第2側壁部43側に位置している縁部46aが、外方に凸の曲線状である。このような構成によれば、骨吸収を抑制することが可能となる。

本実施形態では、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を第1小溝部4Aの内部に誘導して再生させる観点から、次の構成を有する。すなわち、上述した断面視において、第1底部41および第1側壁部42の第1接続部44が、第1底部41および第2側壁部43の第2接続部45よりも中心軸S1側に位置している。また、上述した断面視において、第1側壁部42の長さL42が、第2側壁部43の長さL43よりも大きい。なお、本実施形態では、上述のとおり、第1小溝部4Aの縁部46aが、外方に凸の曲線状である。本実施形態では、第1底部41に近い側に位置している縁部46aの端部46a1を基準にして、第2側壁部43の長さL43を判断する。

本実施形態では、上述した断面視において、第1底部41が内方に凸の曲線状である。このような構成によれば、第1小溝部4Aの強度を維持しつつ、第1小溝部4Aの表面積および体積を大きくできることから、アパタイト配向性を維持した状態で多くの皮質骨112を第1小溝部4Aの内部に誘導して再生させることができる。また、例えば、チタンブラシなどの清掃手段によって第1小溝部4Aを清掃するとき、ブラシ先端が第1小溝部4Aの形状に沿って動きやすくなることから、優れた清掃性を発揮することができる。なお、上述した内方とは、第1側壁部42および第2側壁部43に対してフィクスチャー1Aの内側であり、中心軸S1側のことを意味するものとする。

本実施形態の第1底部41は、上述のとおり、上述した断面視において内方に凸の曲線状であるが、曲線状としては、例えば、放物線状、楕円弧状、円弧状などが挙げられる。本実施形態の第1底部41は、上述した断面視において内方に凸の円弧状である。より具体的には、本実施形態の第1底部41は、その中心Oが以下の特定の位置関係を有する内方に凸の円弧状である。

すなわち、上述した断面視において、第1直線L1および第2直線L2を以下のように設定する。 第1直線L1:第1小溝部4Aの開口部46において互いに対向する縁部46a,46b同士を結ぶ直線。なお、本実施形態では、上述のとおり、第1小溝部4Aの縁部46aが、外方に凸の曲線状である。本実施形態では、第1底部41から遠い側に位置している縁部46aの端部46a2を基準にして、第1直線L1を判断する。 第2直線L2:第1直線L1の中点Mを通り、かつ中心軸S1に垂直な直線。

上述した第1直線L1および第2直線L2に対して、第1底部41の中心Oが、以下の(i)および(ii)の位置関係を有する。 (i)第1底部41の中心Oが、第1直線L1よりも中心軸S1側に位置している。 (ii)第1底部41の中心Oが、第2直線L2よりも本体部2の後端部22側に位置している。

上述した構成によれば、第1底部41が内方に凸の曲線状であることによる上述した効果のうち、第1小溝部4Aの強度を維持しつつ、第1小溝部4Aの表面積および体積を大きくできることによる効果を向上させることができる。また、数百μmの毛細血管が第1底部41まで侵入可能となる。従って、新生骨量が増大し、骨とフィクスチャー1Aの接触率の向上が期待できる。

上述した断面視において、本実施形態の第1小溝部4Aは、開口部46における溝幅Wが溝深さDよりも大きい。このような構成によれば、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を第1小溝部4Aの内部に誘導しやすくなる。なお、本実施形態では、上述のとおり、第1小溝部4Aの縁部46aが、外方に凸の曲線状である。本実施形態では、第1底部41に近い側に位置している縁部46aの端部46a1を基準にして、溝幅Wを判断する。

一方、本実施形態では、上述した大溝部3が小溝部4と略同一の構成を有する。すなわち、図3に示すように、本実施形態の大溝部3は、第2底部31、第2底部31の一端31aに接続しており先端部21側に位置している第3側壁部32、および第2底部31の他端31bに接続しており後端部22側に位置している第4側壁部33を有する。第3側壁部32は、小溝部4の第1側壁部42と同様に、第2底部31から離れるにつれて、第2底部31を通り中心軸S1に垂直な第2基準面S3から遠ざかるように延びている。また、上述のとおり、本実施形態では、小溝部4の第2側壁部43が、第1底部41から離れるにつれて第1基準面S2から遠ざかるように延びているので、大溝部3の第4側壁部33も、第2底部31から離れるにつれて第2基準面S3から遠ざかるように延びている。そして、図3に示す中心軸S1に平行な断面視において、第3側壁部32と第2基準面S3とのなす角の角度γが、第4側壁部33と第2基準面S3とのなす角の角度δよりも大きい。言い換えれば、角度γおよび角度δが、γ>δの関係を有する。このような構成によれば、大溝部3から小溝部4への構成の変化を少なくできることから、大溝部3および小溝部4の順にフィクスチャー1Aを歯槽骨111に埋入するときの埋入性を向上させることができる。その結果、骨壊死の発生を抑制することができる。また、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を小溝部4の内部に誘導して再生させるときの阻害因子を少なくすることができる。さらに、骨の改変(リモデリング)を促進させることができる。なお、大溝部3の構成は、その機能を奏することが可能な限り、小溝部4と略同一の構成に限定されるものではない。

本実施形態では、上述した小溝部4における第1側壁部42の角度αが、大溝部3における第3側壁部32の角度γよりも大きい。また、上述した小溝部4における第2側壁部43の角度βと、大溝部3における第4側壁部33の角度δとが、同一である。すなわち、本実施形態では、角度αおよび角度γがα>γの関係を有し、角度βおよび角度δがβ=δの関係を有する。これらの構成によれば、フィクスチャー1Aを歯槽骨111に埋入するときの埋入性が向上する傾向にある。なお、本実施形態では、角度αを50°、角度βを10°、角度γを45°、角度δを10°にそれぞれ設定しているが、これらに限定されるものではない。また、角度βおよび角度δが同一であるとは、両者の角度が実質的に同一であればよいことを意味するものとする。この点は、後述する実施形態においても同様である。

上述した本実施形態のフィクスチャー1Aは、積層造形法によって製造するのが好ましい。これにより、優れた加工精度でフィクスチャー1Aを得ることができる。なお、フィクスチャー1Aの製造方法は、フィクスチャー1Aを得ることができる限り、積層造形法に限定されるものではない。フィクスチャー1Aの他の製造方法としては、例えば、切削加工などが挙げられる。

(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態に係るフィクスチャーについて、図4および図5を参照して詳細に説明する。なお、図4および図5においては、上述した図1〜図3と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。

図4に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Bは、小溝部4における第2側壁部43が第1基準面S2に平行に延びている。言い換えれば、本実施形態のフィクスチャー1Bでは、上述した第2側壁部43と第1基準面S2とのなす角の角度βが、0°である。そして、角度αおよび角度βが、α>βの関係を有する。このような構成によれば、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を小溝部4の内部に誘導しやすくなる。なお、第2側壁部43は、第1基準面S2に対して実質的に平行に延びていればよい。

図5に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Bでは、大溝部3が小溝部4と略同一の構成を有する。すなわち、本実施形態では、上述のとおり、小溝部4における第2側壁部43が第1基準面S2に平行に延びているので、大溝部3における第4側壁部33も第2基準面S3に平行に延びている。言い換えれば、第4側壁部33と第2基準面S3とのなす角の角度δが、0°である。そして、角度γおよび角度δが、γ>δの関係を有する。このような構成によれば、上述した第1実施形態と同様に、大溝部3から小溝部4への構成の変化を少なくできることから、大溝部3および小溝部4の順にフィクスチャー1Bを歯槽骨111に埋入するときの埋入性を向上させることができる。その結果、骨壊死の発生を抑制することができる。また、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を小溝部4の内部に誘導して再生させるときの阻害因子を少なくすることができる。さらに、骨の改変を促進させることができる。なお、第4側壁部33は、第2基準面S3に対して実質的に平行に延びていればよい。

本実施形態では、上述した小溝部4における第1側壁部42の角度αと、大溝部3における第3側壁部32の角度γとが、同一である。すなわち、本実施形態では、角度αおよび角度γがα=γの関係を有する。このような構成によれば、フィクスチャー1Bを歯槽骨111に埋入するときの埋入性が向上する傾向にある。なお、本実施形態では、角度αおよび角度γをいずれも、45°に設定しているが、これに限定されるものではない。 その他の構成は、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aと同様であるので、説明を省略する。

(第3実施形態) 次に、本発明の第3実施形態に係る歯科インプラント用フィクスチャーについて、図6〜図8を参照して詳細に説明する。なお、図6〜図8においては、上述した図1〜図5と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。

図6に示すように、本実施形態のフィクスチャー1Cは、外周部23のうち本体部2の先端部21側に位置している大溝部3、および外周部23のうち本体部2の後端部22側に位置している少なくとも1つの小溝部4を備えている。

本実施形態では、外周部23のうち大溝部3が位置している部位が、その中央部近傍から先端部21に向かうにつれて小径になるテーパ状に構成されている。また、外周部23のうち大溝部3が位置している部位の面積が、小溝部4が位置している部位の面積よりも大きい。

本実施形態の小溝部4は、その数が2つであって、互いに離れて位置している第1小溝部4Aおよび第2小溝部4Bのいわゆるダブルスレッドである。本実施形態では、第1小溝部4Aおよび第2小溝部4Bが実質的に同じ構成を有する。

ここで、本実施形態では、大溝部3および小溝部4がいずれも、螺旋状に延びている。このような構成によれば、フィクスチャー1Cを歯槽骨111に埋入するときの埋入抵抗を低減させることが可能となる。

また、本実施形態では、大溝部3および小溝部4の境界部5において、大溝部3のうち後端部22側に位置している部位31と、小溝部4のうち先端部21側に位置している部位47とが、互いに並走している。このような構成によれば、大溝部3および小溝部4の順にフィクスチャー1Cを歯槽骨111に埋入するとき、大溝部3および小溝部4の境界部5において、大溝部3から小溝部4に徐々に構成が切り替わることから、フィクスチャー1Cを歯槽骨111に埋入するときの埋入抵抗を一定に保つことが可能となる。また、大溝部3および小溝部4の境界部5において、本体部2の外周部23のうち大溝部3および小溝部4が存在していない部位の面積が少なくなることから、フィクスチャー1Cを歯槽骨111に埋入するときの埋入抵抗を低減させることが可能となる。そして、これらの効果と、上述した大溝部3および小溝部4がいずれも螺旋状に延びていることによる効果とが相まって、フィクスチャー1Cを歯槽骨111に埋入しやすいという効果が得られる。その結果、骨壊死の発生を抑制することができる。また、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を小溝部4の内部に誘導して再生させるときの阻害因子を少なくすることができる。さらに、骨の改変を促進させることができる。

なお、大溝部3および小溝部4の境界部5とは、図6(b)に示すように、小溝部4の先端部21側に位置している端部48と、大溝部3の後端部22側に位置している端部32とを含む領域のことを意味するものとする。また、図6(b)において、大溝部3を示す線は、大溝部3の第2底部31(図3および図5を参照)を表している。この点は、小溝部4についても同様である。すなわち、図6(b)において、小溝部4を示す線は、小溝部4の第1底部41(図2および図4を参照)を表している。

大溝部3の部位31と、小溝部4の部位47とが、互いに並走しているとは、部位31、47が互いに並んだ状態で延びていることを意味するものとする。部位31、47は、互いに離れている状態で並走していてもよいし、部分的に合流している状態で並走していてもよい。部分的に合流とは、部位31、47がそれぞれの機能を奏することができる範囲において、部位31の一部と、部位47の一部とが、互いに合流していることを意味するものとする。本実施形態では、図7および図8に示すように、部位31、47が、部分的に合流している状態で並走している。このような構成によれば、大溝部3から小溝部4にスムーズに構成を切り替えることが可能となる。

図6に示すように、本実施形態では、大溝部3および小溝部4の境界部5において、大溝部3の部位31と、小溝部4の部位47とが、次のような状態で互いに並走している。すなわち、本実施形態では、小溝部4の部位47のうち溝深さD4が最も大きくなっている部位47aが、大溝部3および小溝部4の境界部5の略中央部に位置しているような状態で、部位31、47が互いに並走している。

また、本実施形態では、中心軸S1に平行な基準線S4と大溝部3の部位31とのなす角の角度θ1が、基準線S4と小溝部4の部位47とのなす角の角度θ2よりも大きくなるような状態で、部位31、47が互いに並走している。言い換えれば、本実施形態では、角度θ1が角度θ2よりも大きい。すなわち、本実施形態では、角度θ1および角度θ2が、θ1>θ2の関係を有する。

角度θ1および角度θ2はいずれも、鋭角であるのが好ましい。このような構成によれば、大溝部3および小溝部4の境界部5において、大溝部3の部位31が徐々に大溝部3の後端部22側に位置している端部32に至り、小溝部4の部位47が徐々に溝深さD4が最も大きくなっている部位47aに至る構成になることから、大溝部3から小溝部4にスムーズに構成を切り替えることが可能となる。角度θ1としては、15〜25°であるのが好ましく、角度θ2としては、10〜20°であるのが好ましいが、これらに限定されるものではない。

また、本実施形態では、大溝部3の部位31は、後端部22側に向かうにつれて溝深さD3が小さくなっており、小溝部4の部位47は、後端部22側に向かうにつれて溝深さD4が大きくなっている。このような構成によっても、大溝部3および小溝部4の境界部5において、大溝部3の部位31が徐々に端部32に至り、小溝部4の部位47が徐々に溝深さD4が最も大きくなっている部位47aに至る構成になることから、大溝部3から小溝部4にスムーズに構成を切り替えることが可能となる。

一方、本実施形態の本体部2は、後端部22側に位置しているベベル6をさらに有する。中心軸S1に垂直な方向からフィクスチャー1Cを見たとき、本実施形態のベベル6は、先端部21側を長辺61とする略台形状である。また、ベベル6は、後述する図11(c)に示すように、フィクスチャー1Cを歯槽骨111に埋入したとき、皮質骨112から露出する部位である。ベベル6の上述した長辺61は、皮質骨112および歯肉101の境界に位置することから、骨縁ラインLを構成する。

ここで、本実施形態では、図7に示すように、小溝部4の後端部22側に位置している端部49が、外周部23の後端部22側に位置している骨縁ラインLよりも先端部21側に位置している。このような構成によれば、優れた封鎖性を発揮できるとともに、フィクスチャー1C自体の強度を向上させることができる。また、本実施形態では、小溝部4の端部49が、骨縁ラインL近傍に位置している。このような構成によれば、小溝部4の領域を大きく確保することができる。本実施形態の小溝部4は、図6(b)に示すように、端部49側に向かうにつれて溝深さD4が小さくなっている。 その他の構成は、上述した第1、第2実施形態に係るフィクスチャー1A、1Bと同様であるので、説明を省略する。

<歯科インプラント> 次に、本発明の一実施形態に係る歯科インプラントについて、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって、図9を参照して詳細に説明する。

図9に示すように、本実施形態の歯科インプラント10は、上述したフィクスチャー1Aと、フィクスチャー1Aの本体部2の後端部22に取り付けられている構造部品としての人工歯11と、を備えている。

人工歯11は、いわゆる人工の歯であり、例えば、金属製、セラミック製、硬質樹脂製などが挙げられる。人工歯11は、通常、オーダーメイドで作られ、アバットメント12を介してフィクスチャー1Aの後端部22に取り付けられる。人工歯11は、単独型であってもよいし、連結型(ブリッジ)であってもよい。なお、人工歯11に代えて、他の人工の歯を構造部品として採用することもできる。他の人工の歯としては、例えば、義歯などが挙げられる。義歯としては、例えば、部分入れ歯または総入れ歯などのいわゆる入れ歯などが挙げられる。入れ歯は、取り外し可能な状態でアタッチメントを介してフィクスチャー1Aの後端部22に取り付けられる。

なお、本実施形態では、フィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって説明したが、フィクスチャー1Aに代えて、フィクスチャー1B、1Cを使用しても同様の効果を奏する歯科インプラントが得られる。

<歯科インプラント埋植手術> (第1実施形態) 次に、本発明の第1実施形態に係る歯科インプラント埋植手術について、上述した第1実施形態に係るフィクスチャー1Aを使用する場合を例にとって、図10を参照して詳細に説明する。

まず、図10(a)に示すように、歯肉101および顎骨110の歯槽骨111にドリルなどによって埋入孔100を穿孔する。本実施形態の埋入孔100は、フィクスチャー1Aよりも若干小さな形状を有する。

次に、図10(b)に示すように、穿孔した埋入孔100にフィクスチャー1Aを埋入する。数週間から数か月程度の免荷期間を経ると、小溝部4の内部に皮質骨112が再生する。本実施形態では、上述のとおり、小溝部4における第1側壁部42および第2側壁部43の角度αおよび角度βが、α>βの関係を有することから、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112が小溝部4の内部に誘導されて再生する。それゆえ、本実施形態によれば、骨新生が早く、長期にわたる骨質維持も可能になると期待できる。

なお、免荷期間中は、歯肉101を保護するうえで、図10(b)に示すように、後端部22にヒーリングキャップ13を取り付けるのが好ましい。フィクスチャー1Aの顎骨110への固定が完了した後は、図10(c)に示すように、ヒーリングキャップ13を後端部22から取り外し、後端部22に上述した人工歯11などの構造部品を取り付けて歯科インプラントとし、治療を終了する。

(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態に係る歯科インプラント埋植手術について、上述した第3実施形態に係るフィクスチャー1Cを使用する場合を例にとって、図11を参照して詳細に説明する。なお、図11においては、上述した図10と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。

まず、図11(a)に示すように、上述した第1実施形態と同様にして、歯肉101および歯槽骨111に埋入孔100を穿孔する。

次に、図11(b)に示すように、穿孔した埋入孔100にフィクスチャー1Cを埋入する。本実施形態では、上述のとおり、大溝部3および小溝部4がいずれも螺旋状に延びているとともに、大溝部3および小溝部4の境界部5において、大溝部3のうち後端部22側に位置している部位31と、小溝部4のうち先端部21側に位置している部位47とが、互いに並走していることから、フィクスチャー1Cをスムーズに埋入孔100(歯槽骨111)に埋入することができる。その結果、骨壊死の発生を抑制することができる。また、アパタイト配向性を維持した状態で皮質骨112を小溝部4の内部に誘導して再生させるときの阻害因子を少なくすることができる。さらに、骨の改変を促進させることができる。

フィクスチャー1Cを埋入孔100に埋入した後は、図11(c)に示すように、上述した第1実施形態と同様にして、フィクスチャー1Cの顎骨110への固定を完了させ、後端部22に構造部品を取り付けて歯科インプラントとし、治療を終了する。

なお、上述した第1、第2実施形態では、フィクスチャー1A、1Cを使用する場合を例にとって説明したが、フィクスチャー1A、1Cに代えて、フィクスチャー1Bを使用しても同様の効果が得られる。

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