Pivoting include mandibular and maxillary arch expander and jaw reduction devices the mounting boss

申请号 JP2000544268 申请日 1999-04-19 公开(公告)号 JP4615716B2 公开(公告)日 2011-01-19
申请人 マイケル・オー・ウィリアムズ; 发明人 オー.ウィリアムズ マイケル;
摘要
权利要求
  • 一対の前方矯正バンド、一対の後方矯正バンド、前記一対の前方矯正バンドの間の距離を増大させる方向に下顎弓エキスパンダーを拡大する第一の下顎拡大組立て品、並びに前記前方矯正バンドと前記後方矯正バンドの間の距離を増大させる方向に下顎弓エキスパンダーを拡大する第二の下顎弓拡大組立て品を有する該下顎弓エキスパンダー、
    一対の他の前方矯正バンド、一対の他の後方矯正バンド、並びに前記一対の前方矯正バンドの間の距離及び前記一対の後方矯正バンドの間の距離を増大させる方向に上顎弓エキスパンダーを拡大する上顎拡大組立て品を有する該上顎弓エキスパンダー、及び 該上顎弓エキスパンダー及び下顎弓エキスパンダーの間に伸長してそれらを連結する入れ子式組立て品にして、
    第一の末端が該下顎弓エキスパンダーの該前方バンド及び後方バンドの一方に操作可能に連結し、第二の末端が該上顎弓エキスパンダーの該前方バンド及び後方バンドの他方に操作可能に連結している第一の末端と第二の末端を有し、
    管部品及び管部品にスライド可能に収納されたロッドを含み、
    矯正器具を用いた治療中、患者口腔内で管からロッドを外すことなく長さの調節が可能である、入れ子式組立て品を具備し、
    該入れ子式組立て部品の管部品が、連結したときに可変な全長を有するように連結しあう中空の後方管及び前方管を含み、該ロッドが該 後方管の少なくとも部分を貫通し、該 後方管が、上顎及び下顎弓エキスパンダーの一方に連結するように適合した取付け部を 後端に有し、該ロッドが、上顎及び下顎弓エキスパンダーの他方に連結するように適合した取付け部を末端に有することを特徴とする、ヒト患者の下顎及び上顎弓を拡大及び伸長するための矯正器具。
  • 該入れ子式組立て品の第一の末端が該下顎弓エキスパンダーの該前方バンドに操作可能に連結し、該第二の末端が該上顎弓エキスパンダーの該後方バンドに操作可能に連結していることを特徴とする、請求項1に記載の矯正器具。
  • 後方管取付け部が該上顎弓エキスパンダーに連結するように適合しており、該ロッド取付け部が下顎弓エキスパンダーに連結するように適合していることを特徴とする、請求項1に記載の矯正器具。
  • 後方管取付け部及びロッド取付け部の両方が穴を有する小環を有し、該下顎及び上顎弓エキスパンダーが該それぞれの矯正バンド上にボスを有し、該ボスが、該小環を該ボスに取り付ける留め具を受容するように適合していることを特徴とする、請求項1に記載の矯正器具。
  • 該留め具がねじであることを特徴とする、請求項4に記載の矯正器具。
  • 後方管が、外側にねじ山の付いた 前端を有する中空体を含み、該 前方管が、内側にねじ山の付いた 後端を有する孔を画定する中空体を含み、該 前方管の孔が該 後方管を受容するサイズであり、該後方管及び前方管がねじ山により連結することを特徴とする、請求項1に記載の矯正器具。
  • 前方管が、 後方管に対する 前方管の位置を調整して管部品の全長を変えることのできる工具を受容する孔を有することを特徴とする、請求項6に記載の矯正器具。
  • 後方管が、管部品の長さを知らせるインジケーターを有することを特徴とする、請求項7に記載の矯正器具。
  • 一対の前方矯正バンド、及び一対の後方矯正バンドを有する下顎弓エキスパンダー、
    一対の他の前方矯正バンド、及び一対の他の後方矯正バンドを有する上顎弓エキスパンダー、及び 治療中、患者口腔内で長さの調節が可能な一対の調節可能なコネクターにして、それぞれが伸長可能な管部品と、該伸長可能な管部品内に貫通して伸長するロッドとを含み、該伸長可能な管部品が、上顎弓エキスパンダーの該後方矯正バンドに連結するように適合した取付け部を第一の末端に有し、該ロッドが、下顎弓エキスパンダーの該前方矯正バンドに連結するように適合した取付け部を第二の末端に有し、
    該管部品が、入れ子式に連結しあう中空の後方管及び前方管を含み、該 後方管が、外側にねじ山の付いた 前端を有する中空体を含み、該 前方管が、内側にねじ山の付いた 後端を有する孔を画定する中空体を含み、該 前方管の孔が該 後方管を受容するサイズであり、該後方管及び前方管がねじ山により連結することを特徴とする該コネクターを包含する、ヒト患者の下顎及び上顎弓を拡大及び伸長するための矯正器具。
  • 下顎弓エキスパンダーと上顎弓エキスパンダーを連結する伸長可能なコネクターにして、第一の末端が該下顎弓エキスパンダーに連結するように適合し、該第二の末端が該上顎弓エキスパンダーに連結するように適合している第一の末端と第二の末端を有し、管部品及び管部品にスライド可能に収納されたロッドを含み、矯正器具を用いた治療中、患者口腔内で長さの調節が可能であり、調節可能に連結しあう中空の後方管及び前方管を含み、該ロッドが該 後方管の少なくとも部分を貫通し 、該後方管が、上顎及び下顎弓エキスパンダーの一方に連結するように適合した取付け部を 後端に有し、該ロッドが、上顎及び下顎弓エキスパンダーの他方に連結するように適合した取付け部を末端に有し、該 後方管が、外側にねじ山の付いた 前端を有する中空体を含み、該 前方管が、内側にねじ山の付いた 後端を有する孔を画定する中空体を含み、該 前方管の孔が該 後方管を受容するサイズであり、該後方管及び前方管がねじ山により連結す ることを特徴とする、伸長可能なコネクター。
  • 一対の前方矯正バンド、及び一対の後方矯正バンドを有する下顎弓エキスパンダー、
    一対の前方矯正バンド、及び一対の後方矯正バンドを有する上顎弓エキスパンダー、及び 治療中、患者口腔内で長さの調節が可能な一対の調節可能なコネクターにして、それぞれが伸長可能な管部品と、該伸長可能な管部品内に貫通して伸長するロッドとを含み、該伸長可能な管部品が、上顎弓エキスパンダーの該後方矯正バンドに連結するように適合した取付け部を第一の末端に有し、該ロッドが、下顎弓エキスパンダーの該前方矯正バンドに連結するように適合した取付け部を第二の末端に有し、
    該管部品が、入れ子式に連結しあう中空の後方管及び前方管を含み、該ロッドが組立てに際して該後方管及びそれに連結した前方管を貫通することを特徴とするコネクターを包含する、ヒト患者の下顎及び上顎弓を拡大及び伸長するための矯正器具。
  • 下顎弓エキスパンダーと上顎弓エキスパンダーを連結する伸長可能なコネクターにして、第一の末端と第二の末端を有し 該第一の末端は該下顎弓エキスパンダーに連結するように適合し、該第二の末端は該上顎弓エキスパンダーに連結するように適合 、管部品及び管部品にスライド可能に収納されたロッドを含み、矯正器具を用いた治療中、患者口腔内で長さの調節が可能であり、該管部品が連結したときに可変な全長を有するように連結しあう中空の後方管及び前方管を含み、該ロッドが該後方管及びそれに連結した前方管を貫通し、該 後方管が、上顎及び下顎弓エキスパンダーの一方に連結するように適合した取付け部を 後端に有し、該ロッドが、上顎及び下顎弓エキスパンダーの他方に連結するように適合した取付け部を末端に有し、該 後方管取付け部及びロッド取付け部の両方が、留め具を通す穴を有する小環を有することを特徴とする、コネクター。
  • 前方管が、 後方管に対する 前方管の位置を調整してコネクターの全長を変えることのできる工具を受容する孔を有することを特徴とする、請求項9に記載の矯正器具。
  • 後方管が、コネクターの長さを知らせるインジケーターを有することを特徴とする、請求項13に記載の矯正器具。
  • 後方管が、管部品の長さを知らせるインジケーターを有することを特徴とする、請求項10に記載の伸長可能なコネクター。
  • 一対の前方矯正バンド、及び一対の後方矯正バンドを有する下顎弓エキスパンダー、
    一対の前方矯正バンド、及び一対の後方矯正バンドを有する上顎弓エキスパンダー、及び
    治療中、患者口腔内で長さの調節が可能な一対の調節可能なコネクターにして、
    それぞれが伸長可能な管部品と、該伸長可能な管部品内に貫通して伸長するロッドとを含み、
    該伸長可能な管部品が、上顎弓エキスパンダーの該後方矯正バンド上のピボット式取付けボス部品に連結するように適合した取付け部を第一の末端に有し、
    該ロッドが、下顎弓エキスパンダーの該前方矯正バンド上のピボット式取付けボス部品に連結するように適合した取付け部を第二の末端に有するコネクターを具備し、
    さらに、該ピボット式取付けボス部品はそれぞれ、弧線を取付けるための開口部を有するベース部分、及びねじ山付きの孔を有する本体部分を含む、矯正バンド取付け用ベースケーシング、並びに、
    該取付け部に挿入可能で、該ねじ山付き孔にねじ込んで噛み合うねじを包含 し、
    管部品が、入れ子式に連結しあう中空の後方管及び前方管を含み、
    該後方管が、外側にねじ山の付いた前端を有する中空体を含み、該前方管が、内側にねじ山の付いた後端を有する孔を画定する中空体を含み、該前方管の孔が該後方管を受容するサイズであり、該後方管及び前方管がねじ山により連結することを特徴とする 、ヒト患者の下顎及び上顎弓を拡大及び伸長するための矯正器具。
  • 前方管が、 後方管に対する 前方管の位置を調整してコネクターの全長を変えることのできる工具を受容する孔を有することを特徴とする、請求項 16に記載の矯正器具。
  • 後方管が、コネクターの長さを知らせるインジケーターを有することを特徴とする、請求項 17に記載の矯正器具。
  • 说明书全文

    【0001】
    (発明の属する技術分野)
    本発明は、歯科矯正装置に関する。 更に詳しくは、閉鎖時に下顎の前方整復が可能なように互いに連結された固定下顎弓及び上顎弓エキスパンダー用の、改良されたピボットケーシングに関する。
    【0002】
    (従来の技術)
    小児を対象とする歯科矯正においては、下顎切歯未萠出の場合は口内に空間を確保し、狭い歯列弓形の場合は犬歯間の距離をあける必要がある。 また、下顎第一大臼歯を遠心化して下歯列弓の第一大臼歯から第一大臼歯にかけて歯列弓周長全長の増大を可能にする必要がある。 その上更に、それに応じて口蓋を大きくすることが歯科矯正上望まれることがある。
    下顎及び上顎弓エキスパンダーが下顎及び上顎の歯列弓周長の伸長に用いられることが当分野で知られている。 このようなエキスパンダーの使用によって、叢生状態の永久歯を抜歯する必要がなくなる。 しかしそうした下顎弓エキスパンダーは、嵩のある形状をしており、舌の動きを妨げ、装着に違和感を持たせ、口腔内の衛生状態を低下させる。 またそのような装置は、咀嚼の際のねじりモーメント又はてこのに耐えられる堅固なものでなければならない。
    下顎弓及び上顎弓の対応する伸長を容易にするために、入れ子式機構が用いられており、患者が口を閉鎖するにつれて下顎が前方に整復するようになっている。 このような装置は一般にヘルブスト器具と呼ばれている。 現在のヘルブスト器具は、中空の管と、管に入れ子式に収容されるロッドとから構成される。 管は上顎弓エキスパンダーに連結され、ロッドは下顎弓エキスパンダーに連結されている。 一般に、管及びロッドはバンド又はステンレススチール冠に、ピボット式に連結している。 ピボットは一般に、バンド又は冠にはんだ付け又は溶接されたベースケーシングと、中空管又はロッドの末端に形成された小環に通されたねじから構成される。 ねじはベースケーシングにねじ込まれ噛み合って固定されるが、ねじを中心にピボット式に回転するように、小環には十分な隙間が残されている。 歯科矯正においてしばしば歯列弓エキスパンダーの両末端を結ぶ弧線が用いられる。 かつては弧線を収容するために、まず矩形弧線用管をバンド又は冠に取付け、次いでベースケーシングを矩形管の上に取付ける作業を歯科矯正医または歯科矯正技術者が行わなければならなかった。 この方法では、大きなはんだ体積に加えて矩形管及びベースケーシングが積み重なるため、断面が比較的大きくなる。
    【0003】
    (発明が解決しようとする課題)
    本発明の主な目的は、ヘルブスト型下顎弓エキスパンダーを含む歯科用器具を提供することにある。
    本発明の目的は、下顎弓エキスパンダー用の弧線を収容することのできる改良されたピボット式取付けボスを提供することにある。
    本発明の他の目的は、そのような改良されたピボット式取付けボスであって、一体式であり別個の弧線用管を用いる必要のないボスを提供することにある。
    本発明の更に他の目的は、はんだ又は溶接断面の小さいピボット式取付けボスを提供することにある。
    本発明の更に他の目的は、患者にとってより快適な、下顎弓エキスパンダー用の弧線を収容することのできるピボット式取付けボスを提供することにある。
    本発明の他の目的は、弧線が挿入されたとき歯根度調節(root angulation)を助けるようなねじり及び角度を予め与えた弧線用穴をベースケーシング内に有する、下顎弓エキスパンダー用の弧線を収容することのできるピボット式取付けボスを提供することにある。
    本発明の他の目的は、製造が容易で、効率よい取付けが可能で、意図した目的に好適な、下顎弓エキスパンダー用弧線を収容することのできるピボット式取付けボスを提供することにある。
    上記及びその他の目的は、以下の開示及び付属の図を参照することによって、当業者に理解されよう。
    【0004】
    (課題を解決するための手段)
    以下簡単に述べる。 歯科矯正器具は、一対の調整可能なコネクター又はヘルブスト型器具を介して互いに連結した下顎弓エキスパンダー及び上顎弓エキスパンダーを包含する。 上顎及び下顎弓エキスパンダーは、本出願者による米国特許第5,645,222号に記載のエキスパンダーと同一であり、前方及び後方矯正バンドを有する。 矯正バンドはコネクターと歯列弓エキスパンダーとの結合を可能にするボスを有する。 コネクターは、伸長可能な管部品と、伸長可能な管部品内に貫通して伸長するロッドとを含む。 管とロッドは互いに入れ子式に移動可能である。 伸長可能な管部品は、コネクターを上顎弓の後方矯正バンドに連結するように適応された取付け部を、第一の末端に有する。 ロッドは、下顎弓の前方矯正バンドに連結するように適応された、伸長可能な管部品の第二の末端に隣接する取付け部を有する。 各管部品は、中空の前方管と、それに入れ子式に連結する後方管を有する。 好ましくは後方管は、その前部外側にねじ山のついた中空体である。 前方管は穴を有しており、 後部内側にねじ山のついた中空体である。 前方管の穴は、 後方管を受容する大きさであり、2管がねじで連結するようになっている。 前方管には、 後方管に対する前方管位置を調整することのできる工具を受容する孔があり、引き込み・伸長可能な管部品の全長を変えることができる。 更に後方管は、間隔をおいた目盛りの形状のインジケーターを有し、コネクターの長さがわかるようになっている。
    改良されたピボット式取付けボスは、下顎弓エキスパンダー及び上顎弓エキスパンダー上の前方又は後方矯正バンドの取付け部を提供する。 ピボット式取付けボスは、矯正バンドにはんだ付け又は溶接されるベースケーシングを有する。 ねじはベースケーシング内にねじ込まれて固定される。 ベースケーシングは弧線挿入用の開口部を有する。 開口部は、弧線が挿入されたとき歯根角度調節を助けるような角度を予め与えることができる。
    矯正バンドは一対の調整可能なコネクターで相互連結している。 コネクターは伸長可能な管部品と、伸長可能な管部品内を貫通して伸長するロッドとを含む。 管とロッドは互いに入れ子式に移動可能である。 伸長可能な管部品は、第一の末端に小環を有する。 この小環は、ピボット式取付けボスねじを挿入して、コネクターを上顎弓後方矯正バンドにピボット式に固定するのに用いられる。 ロッドは伸長可能な管部品の第二の末端に隣接する小環を有する。 この小環は、ピボット式取付けボスねじを挿入して、下顎弓エキスパンダーの前方矯正バンドに取付けたベースケーシングに連結するのに用いられる。
    【0005】
    (発明の実施の形態)
    図を通じて同じ参照番号を用いる。
    下記の詳細な説明は、本発明を例証するものであって、制限するものではない。 下記の説明は、当業者による本発明の実施を容易にするものである。 下記の詳細な説明は、本発明を実施する上で現在最も適していると考えられる形態、その適応と、別の態様について述べている。
    まず、図1〜1Bを参照する。 本発明の矯正器具1が口のモールドMに取付けられている。 器具1は図ではモールド上に取付けられているが、ヒト(小児)の口内に適用して、永久歯が萌出する時に叢生するのを避けるように小児の口のサイズを増加させるように設計されていることが理解されよう。 これによって永久歯の抜歯を避けることができる。 器具1は下顎弓エキスパンダー3、上顎弓エキスパンダー5、及び下顎弓エキスパンダー3と上顎弓エキスパンダー5との間に伸長しそれらを結合する、一対の入れ子式組立て品7を含む(下記参照)。
    【0006】
    下顎弓エキスパンダー3及び上顎弓エキスパンダー5は、本出願者による米国特許第5,645,422号に記載のエキスパンダーと実質的に同一の歯列弓エキスパンダーである(参照して説明に代える)。 下顎弓エキスパンダー3(図1B)は、下顎の第一大臼歯に取付けられるように適合された、一対の離間(spaced apart)前方矯正バンド13を有する。 各バンド13は、バンドの舌側に位置するボス15及びバンドの頬側に位置するボス17を有する。 頬側ボス17はねじ19を受容し、入れ子式組立て品7を下顎弓エキスパンダー3に連結するように適合されている(下記参照)。 ボス15及び17はそれぞれ対応するバンド上に一体的に形成されており、下記に述べる他の構成部品を連結するための堅固な金属体を提供する。 弧線を受容することができる、本発明の改良されたピボット式取付けボスの詳細を、下記に説明する。
    【0007】
    一対のバンド13は拡大装置21によって相互連結している。 拡大装置21は、一対の金属ブロック23を有する。 ブロック23はそれぞれ側面から側面に貫通する3つの孔25、26及び27を有する。 2個のブロック23の孔25、26及び27は、実質的に平位置に並んでいる。 配列ピン29が外側孔25及び27を通じて伸長している。 配列ピン29はそれぞれ対応する孔25及び27に比べて僅かに小さな寸法をしており、ブロック23がピン29に対してスライドするようになっている。 中央孔26にはねじ山が付いており、ねじ山の付いたねじ33を受容する。 ねじ33のねじ山が付いた両末端の間には、ねじ33の中心を通る少なくとも1個の穴35がある。 穴35はねじ33を回転させる小さな工具を挿入するための穴である。 ねじ山付きねじ33の両末端のねじ山は逆向きであるが、これには利点がある。 ねじ33がある方向に回転するとき、2個のブロック23は互いから遠ざかる。 ねじ33がその逆方向に回転するとき、ブロック23は互いに近付きあう。 ブロック23は配列ピン29上をスライドする。 配列ピンは拡張ねじ装置を安定化させる役割がある。
    【0008】
    ブロック23は、舌側ボス15及びブロック23の間に伸長する湾曲アーム35によってボス15に取付けられている。 湾曲アーム35は患者の歯に好適にはまるものであれば、どのような長さ・湾曲のものでも用いることができる。 モールドMは下記の従来法によって作成され、アーム35を適当な長さと湾曲に作成する。 アーム35を適当なボス15と、拡大ねじ装置21にはんだづけする。
    【0009】
    ロッド37は各舌側ボス15から後方に伸長している。 ロッド37は、重量を減らすために小さな中空の管であってもよいし、中の詰まったロッドであってもよい。 上記したように、ロッド37が各ボス15に取付けられる正確な位置と、ロッド37がボス15から伸長する角度は、患者及び患者の要求に依存する。 アーム35及びロッド37は、アームとロッドが適当に形成されるように曲げられた一体化した部品であってもよいし、アームとロッドが個別の部品であってもよい。
    【0010】
    下顎弓エキスパンダー3は、一対の離間後方矯正バンド41を更に有する。 バンド41は一般に臼歯バンドであり、使用に際して、第一永久大臼歯に取付けられる。 各バンド41はバンドの舌側に位置する一体化ボス43を有する。 中空管45は各ボス43から前方に伸長する。 中空管45はスライドするロッド37を受容する大きさの内部孔を有する(下記に説明する)。
    【0011】
    一対の短いワイヤー47が管45から垂直に伸長している。 それぞれの短いワイヤー47は頬側に突出しており、咬合面レストとして機能し、対応する管上の乳歯第二臼歯舌側咬合溝に相当する位置においてはんだ付けされ、更なる支持と安定性を管に賦与する。
    【0012】
    矯正バンド13の前方対は、矯正バンド41の後方対に連結しており、臼歯の遠心化を促進し、ばね荷重をうけたロッド及び管部品によって歯列弓周長の成長を促進する。 ロッド37は管45内にスライド可能に収容されている。 コイルばね49はロッド37を取り巻くように位置し、ボス15及び管45との間に固定されている。 コイルばね49は管45の末端に突き当たり、管45を越えてスライドすることはないような寸法になっている。 従ってコイルばね49はそれぞれ前方バンド13を後方バンド41から遠ざけ、口蓋の長さを増加させる。
    【0013】
    コイルばね49は設定張力を有する。 ばねの設定張力は双頭歯領域の近心・遠心歯列弓周長の適当な発達に影響を与えるように選択される。
    本発明の下顎弓エキスパンダーの別の態様を図1Cに示す。 下顎弓エキスパンダー3'は実質的に図1Bに示す下顎弓エキスパンダー3と同一である。 しかし、拡大装置21'の構造が異なっている。 歯列弓エキスパンダー3'は舌側ボス15'を有する離間前方矯正バンド13'を有する。 拡大装置21'は、ボス15'の一つから突出する中空管61及びもう一つのボス15'から突出するロッド63を有する。 管61及びロッド63それぞれが対応するボスから突出する角度は、患者の口の形に依存する。 ロッド63は管61にスライド可能に組み合わさっている。 コイルばね65はロッド63を取り巻いており、ボス15'と管61末端との間に固定されている。 ばね65は管61の末端に突き当たる寸法であり、管61をすべり抜けることはない。 従って、ばね65は一対の前方バンド13'を互いから遠ざける。 ばね65は臼歯間に所与の力を与え、前方犬歯の幅を広げる。
    【0014】
    上顎口蓋エキスパンダー5(図1A)は、上顎臼歯への取付けに適合した、一対の離間前方矯正バンド71を有する。 各バンド71はバンドの舌側に位置するボス73を有する。 各ボスは対応するバンド上に一体的に形成されている。 ボス73からは、一体的な湾曲部材又はフック75が内側又は舌側に突出している。
    【0015】
    一対の離間後方矯正バンド77は、前方バンド71の後方に位置する。 各バンド77は、一体的な舌側ボス79及び一体的な頬側ボス81を有する。 舌側ボス79は一体的な湾曲部材又はフック83を有する。 各頬側ボス81は、ねじ85を受容し入れ子式管組立て品7を上顎弓エキスパンダー5に連結させるためのねじ穴を有する。
    【0016】
    前方矯正バンド71は、ロッド87によって後方矯正バンド77に連結している。 更に、フック75及び83はプラスチック板89及び90に埋め込まれている。 各プラスチック板は患者の口蓋にフィットするように成形されている。 前方及び後方バンドに連結された各板は、エキスパンダー5の半分を包含する。 エキスパンダー5の半分は、力を加えられ互いから遠ざかっており、上顎弓の幅を広げている。 板90には、実質的にU型のロッド91が埋め込まれている。 ロッド91の付け根はプラスチック板90から、実質的に垂直に突出しいる。 コイルばね96及び97は、それぞれ付け根を取り巻いている。 一対の短管99は板89に埋め込まれている。 管99は口蓋板89から、実質的に垂直に突出している。 管99はU型ロッド91の付け根と相補的に整列しており、付け根が管内にスライドできるように僅かに大きな寸法になっている。 ばね96及び97は管99の末端に突き当たり、半分部品を互いから引き離す張力を与える。 適当な張力を有するばねを選択することによって、適当な張力を賦与することができる。
    【0017】
    上顎に対する下顎の横向きの成長を促進するために、上顎及び下顎弓エキスパンダーを2つの入れ子式ヘルブスト型組立て品(図2〜9に詳細を示す)によって相互に連結する。 2つの組立て品は同一であり、後方管101、前方管103、2つの管101及び103を貫通するロッド105を含んでいる。 後方管101は、前端及び後端両方で開いている中空体107を含む。 中空体107の外径は、前端から後端にかけて実質的に同一である。 前端 109の外部にはねじ山111が付いている。 中空体107の後部から上向きにアーム113が伸びている。 アーム113は末端に小環117を有しており、小環117には穴119があいている。 後方管101はその前端及び後端の間に、複数の目盛り121を有する。 この目盛りによって、前方管103が後方管101の上をスライドした長さが示される(下に詳述する)。 目盛り121は好ましくは1mm間隔である。
    【0018】
    前方管103は、貫通する孔125により画定される中空体123を含む。 管103は後端 127及び前端 129の両方で開いている。 管の後端 127は内側に向って先細になっており、表面131に見られるように、管103の最後端は中空体123より小さな外径を有する。 図8及び10に見られるように、中空体123は表面131の後部から中空体123の前端 129にかけて僅かに先細になっている。 中空体123の後端の内側にはねじ山133が付いている。 孔125の直径は、 後方管 101の外径より僅かに大きく、管101のねじ山111及び管103のねじ山133は機械加工又は他の方法により噛み合うように形成されている。 従って、 後方管 101及び前方管 103はねじ山によって連結されている。 (複数の)ノッチ又は穴135が前方管中空体123の外部に形成されている。 ノッチ135は対応する形のヘッドを有する工具を受容するように適合されている。 工具は、器具1を患者の口に取付けるとき、 後方管 101に対して前方管 103を回転するのに用いられる。
    【0019】
    ロッド105は一般にまっすぐである。 ロッド105は一般に後方管 101の内径より僅かに大きな直径を有しており、管101に対してスライドするようになっている。 ロッド105は前端において、穴143を有する小環141を備える。
    【0020】
    下顎臼歯空隙閉鎖器201を図1Dに示す。 図から明らかなように、図1Cの下顎弓エキスパンダーに類似している。 臼歯空隙閉鎖器201は、下顎の第一大臼歯に取付けられるように適合された、一対の離間前方矯正バンド213を有する。 各バンド213は、バンドの舌側に位置するボス217及びバンドの頬側に位置するボス215を有する。 頬側ボス217はねじ219を受容し、入れ子式組立て品7を下顎弓エキスパンダー3に連結するように適合されている。 ボス215及び217はそれぞれ対応するバンド上に一体的に形成されており、下記に述べる他の構成部品を連結するための堅固な金属体を提供する。 フック218は頬側ボス215から患者の口の前側に向って突出している。
    【0021】
    一対のバンド213は拡大装置221によって相互連結している。 拡大装置221は下顎弓エキスパンダー3'の拡大装置21'と同一である。
    ロッド237は各舌側ボス217から後方に伸長している。 ロッド237は、重量を減らすために小さな中空の管であってもよいし、中の詰まったロッドであってもよい。 上記したように、ロッド237が各ボス217に取付けられる正確な位置と、ロッド237がボス217から伸長する角度は、患者及び患者の要求に依存する。
    【0022】
    下顎臼歯空隙閉鎖器201は、一対の離間後方矯正バンド241を更に有する。 バンド241は一般に臼歯バンドであり、使用に際して、第一永久大臼歯に取付けられる。 各バンド241はバンドの舌側に位置する一体化ボス243を有する。 中空管245はバンドの舌側に沿ってボス243を貫通して伸長する。 中空管245はスライドするロッド237を受容する大きさの内部孔を有する。 ロッド237は管245を貫通して管245の後部を越えて伸長するような寸法になっている。
    【0023】
    矯正バンド213の前方対は、矯正バンド241の後方対に連結しており、臼歯間の空隙を、一対のばね荷重をうけたロッド及び管部品によって減少させる。 上記したように、ロッド237は管245内にスライド可能に収容されている。 コイルばね249は後方臼歯バンド241の裏側でロッド237に、そしてフック218に連結している。 図から明らかなように、この位置では、ばね249は伸長した状態にある。 従って、各コイルばね249は、バンド213及び241を互いに近付け、臼歯間の空隙を減少させる。 コイルばね249は設定張力を有する。 ばねの設定張力は双頭歯領域の近心・遠心歯列弓周長の適当な発達に影響を与えるように選択される。
    【0024】
    入れ子式管組立て品7は、 後方管 101及び前方管 103にねじこんで連結し、そこにスライド式ロッド105を挿入することで組み立てられている。 部品の後方管小環117とは反対側の末端に小環141がくるように、ロッド105が管部品にスライド挿入される。
    【0025】
    図1に最もよく示されているように、入れ子式管組立て品7は下顎弓エキスパンダー3上の前方バンド13と上顎弓エキスパンダー5上の後方バンド77との間に伸長している。 上顎弓エキスパンダーのねじ85は後方管 101の小環117を通り管部品を上顎弓エキスパンダーにピボット式に連結している。 同様に、下顎弓エキスパンダーのねじ19はロッド105の小環141を通り管部品を下顎弓エキスパンダー3に連結している。
    【0026】
    始めて患者の口に挿入する際に、入れ子式管組立て品7は、患者の口が閉じた時に前方管 103の前端 129がロッド105の小環141に接触するようなサイズになっている。 これは下顎に前向きの圧力を適用する。 従って、3つの構成要素(即ち下顎弓エキスパンダー3、上顎弓エキスパンダー5並びに入れ子式管組立て品7及び8)全てを患者の口に取付けることによって、器具1が横向きの成長、歯列弓周長の成長、口蓋拡張及び下顎の前方成長を、患者に無理強いすることなく可能にする。
    【0027】
    管103をある方向に回転させることによって、管103は管101の上を後方に進み 、管組立て品7の全長を減少させる。 逆に、管103を逆方向に回転させると、管103は前進し、管組立て品の全長を増加させる。 管101及び103の相対的な移動量は、目盛り121によって測定される。 管103内部のねじ山133及び管101の目盛り121は、管101が管103にねじ込まれたときに目盛り121が露出するように、それぞれの管上に位置する。 2管を互いに対して回転させると、回転の方向に応じて露出している目盛りの数が増加又は減少する。 互いに対する回転の結果、管部品が伸びた又は縮んだ長さがこの目盛りによってわかる。 従って、露出した目盛りの数を読むことによって、前進の度合いと、部品7の全長がわかる。
    【0028】
    弧線Wを受容するようにゲリー(gerry)装着した先行技術の取付けボス組立て品の詳細を図11及び12に示す。 この図では組立て品の参照番号275として、矯正バンド276と共に用いた状態を示す。 組立て品275を矯正バンドに取付けた状態として説明するが、ステンレススチール冠にも取付けられることは理解されよう。 組立て品275は上記した矯正バンドに取付けたボスとして機能する。 しかし、組立て品275は弧線の取付けを可能にするように改変されている。 先行技術の組立て品275は矩形管277の短い部分を含んでいる。 これは例えばはんだS1によってバンド276に取付けられる。 必要であれば、弧線Wを取付けられるように矩形管を矯正バンド上に位置させる。 ベースケーシング280及びねじ282を包含する取付けボス278は、矩形管の上にはんだ付けされる。 先行技術の組立て品275は、構成要素を保持するために堅固なはんだ接合S1が必要であり、それによりボス断面が大きくなってしまうことが当業者には理解されよう。 さらに、バンド上へボスを取付けるのに、余計な時間と費用がかかってしまう。
    【0029】
    改良されたピボット式取付けボスを図13に例証し、図1、1C及び2に適用状態を示す(参照番号300)。 取付けボスはベースケーシング302及びねじ山付きねじ304を包含する。 ベースケーシング302は一般に円筒状ベース部分305及び同心円円筒体部分306を包含する。 ベース部分305は開口部308を有する。 例証された態様においては、開口部308は矩形であり、従来の弧線Wを受容するような形状をしている(図14参照)。 ベース部分を矯正バンド276上に位置させ、その場所にはんだS2によってはんだ付けしてもよい。 歯根角度調節のために、開口部308を望ましい所与の角度で位置させることができる。 ボス300を矯正バンドに固定させるのに必要なはんだS2の量が少量なので、かさを抑え、図12に示す装置より低い断面を有するという利点がある。
    【0030】
    円筒体部分306は、内側にねじ山を有する穴310を有する。 この穴はねじ304とねじ山によってかみあう。 ねじ304は上記した矯正装置の小環に挿入され締められ、小環がねじを中心に回転するのに十分な隙間が残される。
    【0031】
    上記を鑑みて、本発明の幾つかの目的及び利点が達成され、その他の利点が得られることがわかる。 本発明の範囲から外れることなく、上記の構成によって様々な改変が可能である。 従って、上記の記述に含まれる又は付属の図に示される全ての事物は、例証するためのものであって、発明を限定するためのものではない。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 モールド上に取付け、本発明の入れ子式組立て品によって連結された、下顎弓エキスパンダー及び上顎弓エキスパンダーの概略図である。
    【図1A】 入れ子式組立て品と共にモールド上に取付けられた、上顎弓エキスパンダーの下からの平面図である。
    【図1B】 入れ子式組立て品と共にモールド上に取付けられた、下顎弓エキスパンダーの上からの平面図である。
    【図1C】 図1Bと同様であるが別種の下顎弓エキスパンダーを取付けた、上からの平面図である。
    【図1D】 本発明の入れ子式組立て品と共に用いることのできる、下顎臼歯空隙閉鎖器の上からの平面図である。
    【図2】 入れ子式組立て品の側面図(一部断面図)である。
    【図3】 入れ子式組立て品の正面図である。
    【図4】 入れ子式組立て品のロッドの側面図である。
    【図5】 ロッドの正面図である。
    【図6】 入れ子式組立て品の後方管の側面図である。
    【図7】 後方管の背面図である。
    【図8】 入れ子式組立て品の前方管の側面図である。
    【図9】 前方管の正面図である。
    【図10】 前方管の背面図である。
    【図11】 弧線を受容する矩形管を挟んだ、従来のピボット式取付けボス部品及び矯正バンドの分解組み立て図である。
    【図12】 弧線を受容する矩形管を挟んで、矯正バンドに取付けた図11の従来のピボット式取付けボス部品の概略図である。
    【図13】 矯正バンドに取付けた、本発明の改良されたピボット式取付けボス部品の概略図である。

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