Orthotic contraction connector

申请号 JP2003535666 申请日 2002-10-07 公开(公告)号 JP4472987B2 公开(公告)日 2010-06-02
申请人 マイケル・オー・ウィリアムズ; 发明人 オー ウィリアムズ マイケル;
摘要
权利要求
  • 上顎器具と、下顎器具と、上顎器具と下顎器具との間の少なくとも一つの調整可能なコネクターとを有し、かつ、調整可能なコネクターが、外側中空シースと、該シース内におけるばね付勢管とを含む歯科矯正装置において、
    前記外側中空シースは内腔を有し、該内腔の面にはねじが切られ、前記ばね付勢管は外面にねじが切られて外側中空シースの内腔にねじ込み係合され、
    前記外側中空シースは、該シースに形成された少なくとも一つの開口を有し、
    前記内側の管は、該管の外側軸方向長に沿って延長する、該管に形成されかつ外側中空シースの前記少なくとも一つの開口に隣接して配置されたチャネルを有し、
    外側中空シースの前記少なくとも一つの開口にロック構造部が係合され、該ロック構造部は、チャネルと係合して前記内側の管に対する所望位置にシースを固定するように配置され
    前記チャネルは、該チャネルに形成された直線状に整列された複数のロック構造部係合開口を有することを特徴とする装置。
  • 前記外側中空シースに形成された前記少なくとも一つの開口は内側にねじが切られ、該少なくとも一つの開口に係合されたロック構造部は外側にねじが切られる請求項1の装置。
  • 前記ロック構造部はロックピンである請求項1の装置。
  • 前記複数のロック構造部係合開口それぞれは内側ねじ部を有し、前記ロックピンは外側にねじ部を有する請求項1の装置。
  • 说明书全文

    本発明は、概して矯正装置に関し、更には、前歯の反対咬合、特にクラスIII不正咬合を処置するための改良された装置に関する。

    クラスIII不正咬合は、白色人種の人口の約4%に生じるが、アジアの人々にはかなり蔓延している。 一般に、成人のすなわち成長期を終えた患者のクラスIII不正咬合もしくは前歯の反対咬合は、頬顎矯正外科手術によって矯正される。 この手術は、外科的に顎を分断して、上顎を前方に及び/又は下顎を後方に動かすことを必要とする。

    従って、口腔外科手術を回避するため、年輩のもしくは成長期を終えた患者の前歯の反対咬合を矯正するために使用できる矯正装置があれば好都合であろう。

    この出願において、上顎と下顎間に取り付けるための新規な収縮シースコネクターが提供される。 該収縮シースは、上顎臼歯器具すなわち上顎器具と下顎器具との間に連結され得る。

    収縮シースは、中空後方管と、中空前方管と,該二つの管を通って伸長するロッドとを含む。 前方管及び後方管は、該前進シースの全長が選択的に変えられるようにねじ結合される。 後方管を歯バンドに枢動(回転)可能に取り付けるため、後方管の前端部に取付部が設けられる。 ロッドを第2の歯バンドに枢動可能に連結するため、ロッドの後端部に取付部が設けられる。 前方管の前端部と後方管の前端部との間に伸長するばねが設けられる。 このばねは、前方管を後方管に対し後方へと駆り立て(付勢し)、顎圧を補償すると共に、顎圧力による前方管の後方移動の防止を支援する。

    一実施形態において、後方管は外側面にねじが切られ、また、前方管は内側面にねじが切られる。 この実施形態において、ばねは後方管周りに支承される。 後方管には、前方管の端部から前方への止め部が設けられ、上記ばねは、該後方管止め部と前方管の前端部との間に配置される。 第2の実施形態において、後方管は内側にねじが切られ、前方管は外側にねじが切られる。 この実施形態において、ばねは、中空後方管内に受け入れられ、かつロッド周りに支承される。

    拡張複合体は、外側ハウジングと、該外側ハウジングに伸縮調節可能に受け入れられる前進部材とを含む。 拡張複合体の該二つの部材は、下顎弓又は上顎弓に対して適合される板からなる対向半体に受け入れられる。

    外側ハウジングは、側壁と、上部と、底部と、後部と、開放前部とを含む。 ハウジング上部にはチャネルが形成され、該チャネルはハウジングの前部から後方へと延長する。 ねじ切りされたロッドは、チャネルの下においてハウジング後壁から前方に伸長し、チャネルを通ってアクセス可能とされる。 少なくとも一つのポスト(好ましくは二つのポスト)が、ハウジング後壁から上記ねじロッドと平行に伸長する。 前進部材は、左右両側壁と底部と上部と前壁とを含む。 前進部材は、外側ハウジングに滑動的に受け入れられるように寸法及び形状が設定される。 チャネルは、前進部材の上部に形成され、前壁から後方に延長する。 前進部材のチャネルは、外側ハウジングのチャネルと位置合わせされる。

    前進部材を移動させるため、活動ナットが、ねじロッドにねじ込み自在に受け入れられる。 該ナットは、チャネルを通ってアクセス可能で、かつ、該ナットの回転により、ねじロッドに沿って移動可能である。 活動翼は、活動ナットの前方においてねじロッドに滑動的に受け入れられる第1の板と、ポストに滑動的に受け入れられる第2の板とを有する。 第1及び第2の板は、動作可能に相互連結され、活動ナットの運動は、ハウジング及び前進部材に対し、第1の板したがって第2の板を移動させる。 ばねは、活動翼第2板と前進部材前壁との間のポスト周りに支承される。 ばねが圧縮されると、該ばねは弓に効果的に圧力をかけ、弓を強制的に拡張させる。

    ハウジングに対する前進部材の運動を助長するため、ガイドが設けられる。 外側ハウジング及び前進部材の溝は、いずれも傾斜壁で形成され、前進部材チャネルの傾斜壁は、ハウジングチャネルの傾斜壁と隣接する。 加えて、溝は、前進部材の底面に設けられ、また、対応するリブはハウジング底部の内側面に形成される。 該リブ及び溝の相互作用は、傾斜壁の相互作用も同様に、前進部材の運動のためのガイドとして機能する。

    以下の詳細な説明は、本発明を限定目的ではなく例示目的で示すものである。 この説明は、当業者が本発明を明確に製造し使用することができるようにし、また、本発明を実施するベストモードと現時点で考えるられるものを含む、本発明のアダプテーション及びバリエーションを記載する。

    最初に図1〜1Bを参照すれば、本発明の矯正器具1が口の型Mに取り付けられて示される。 器具1は型に取り付けられて示されるが、当然のことながら、これは、人の口で使用するために設計され、子供の口のサイズを拡大して、子供の永久歯が生え出る際にこれらが押し合わないようにする。 これは、永久歯の抜歯の必要性を減らす。 器具1は、下顎弓エキスパンダー3と、上顎弓エキスパンダー5と、一組の伸縮調節組立体7とを含み、伸縮調節組立体7は、後述するように、下顎弓及び上顎弓エキスパンダー3及び5間に伸長してこれらを連結する。

    下顎弓及び上顎弓エキスパンダー3及び5は、本発明者の上記米国特許第5,645,422号に記載される弓エキスパンダーと実質的に同じものである。 該文献は参照によりここに組み込まれる。 前方歯科矯正バンド13は、下顎第1乳臼歯に取り付けられるように適合される。 各バンド13は、該バンドの舌側に配置されたボス15と、該バンドの頬側に配置されたボス17とを有する。 頬側ボス17は、後述するように、伸縮調節組立体7を下顎弓エキスパンダー3に連結するため、ねじ19を受け入れるように適合される。 各ボス15及び17は、各バンドにおいて一体的に形成され、後述される他の構成要素の取付けのための実質的な(重要な)金属体を与える。

    バンド13は、拡張複合体21によって相互連結される。 拡張複合体21は、一組の金属ブロック23を有する。 各ブロック23は、これを横方向に通るように形成された三つの穴25、26及び27を有する。 二つのブロック23の穴25、26及び27は、実質上平に直線状に整列している。 調心(位置合わせ)ピン29は、外側穴25及び27を通って伸長する。 各調心ピン29は、各穴25及び27に比べわずかに小径であり、そのため、ブロック23は、ピン29に対しスライド移動する。 中間穴26はねじが切られ、ねじ込みねじ33を受け入れる。 少なくとも一つの孔35が、ねじ込み両端部間のネジ33の中央を通って形成される。 孔35は、ねじ33を回す小さい工具の挿入に対応する。 当然のことながら、ねじ33は、両側のねじ込み端部を有する。 従って、ねじ33が一方向に回されると、ブロック23は互いに離れる方に移動し、ねじ33が他方向に回されると、ブロック23は相互方向に引かれる。 ブロック23は、調心ピン29上を滑動し、また、該調心ピンは、拡張ねじ複合体を安定化させる役割を果たす。

    ブロック23は、舌側ボス15とブロック23との間に伸びる湾曲アーム35によって舌側ボス15に取り付けられる。 湾曲アーム35は、患者の歯を適切に連結させるどのような適切な長さ及び曲率でもよい。 型Mは、次の慣用の手順で製造され、アーム35は、適当な長さ及び曲率に作られる。 アーム35は、次に、対応するボス15及び拡張ねじ複合体21にはんだ付けされる。

    ロッド37は、各舌側ボス15から後方へと伸長する。 ロッド37は、重量を軽減するため小中空管であり得、もしくは中実ロッドであり得る。 上述したように、ロッド37が取り付けられる各ボス15における正確な位置、及びロッド37がボス15から伸びる度は、患者及び患者のニーズに依存する。 当然のことながら、アーム35及びロッド37は、該アーム及びロッドを形成するように適当に曲げられた一つの一体化された部品(部分)であり得、もしくは別個の部品であり得る。

    下顎弓エキスパンダー3はまた、一組の離隔した後方の歯科矯正バンド41を有する。 バンド41は、一般に臼歯バンドであり、使用時において永久第1臼歯に取り付けられる。 各バンド41は、該バンドの舌側に配置された一体的なボス43を有する。 中空管45は、各ボス43から前方へと伸びる。 中空管45は、後に詳述されるように、ロッド37の滑り挿入を受け入れる径寸法の内腔を有する。

    一組の短いワイヤー(針金)47は、管45から垂直に伸長する。 各短いワイヤー47は、頬側へと伸び、咬合面レストとしての役割を果たし、また、左右両側において第2乳臼歯の舌側咬合溝に対応する位置で各管にはんだ付けされ、付加的な支持及び安定を該管に与える。

    前方組の歯科矯正バンド13は、一組のばね押しロッド及び管組立体により、臼歯の遠心移動及び一層の歯列弓周長の発達を促進させるため、後方組の歯科矯正バンド41に連結される。 ロッド37は、管45内に滑り係合される。 コイルばね49は、ロッド37周りに配置され、ボス15と管45の端部との間に固定される。 コイルばね49は、管45の端部と境を接し、管45上へは滑らないように寸法が決められる。 各コイルばね49は、従って、前方バンド13を後方バンド41から遠ざかるように付勢し、口蓋長を拡大する。

    コイルばね49は、あらかじめ設定された張力を有する。 この事前設定ばね張力は、二尖領域における適切な近心遠心歯列弓周長発達をもたらすように、歯科矯正医によって選定される。

    本発明の下顎弓エキスパンダー3'の別の実施形態が図1Cに示される。 下顎弓エキスパンダー3'は、図1Bに示される下顎弓エキスパンダー3と実質的に同じものである。 しかし、該エキスパンダー3'は、拡張複合体21'の構成で相違する。 弓エキスパンダー3'は、舌側ボス15'を有する離隔前方歯科矯正バンド13'を含む。 拡張複合体21'は、一方のボス15'から伸長する中空管61と、他方のボス15'から伸長するロッド63とを含む。 管61及びロッド63が各ロッドから伸びる角度は、患者の口の形状に依存する。 ロッド63は、管61内にスライド可能に連結される。 コイルばね65は、ロッド63周りに支承され、ボス15'と管61の端部との間に固定される。 ばね65は、管61の端部と係合し、管61上へと滑らない寸法とされる。 従って、ばね65は、前方バンド13'を互いに離れる方へと付勢する。 ばね65は、前方犬歯幅を広げるために臼歯間に伝達される所定の力を有する。

    上顎平行エキスパンダー5(図1A)は、一組の離隔した前方歯科矯正バンド71を有し、該バンド71は、上顎臼歯に取り付けられるように適合される。 各バンド71は、該バンドの舌側に位置付けられるボス73を有する。 各ボスは、各バンドに一体的に形成される。 ボス73から内側すなわち舌側に伸長する一体湾曲部材すなわちフック75が存在する。

    一組の離隔した後方歯科矯正バンド77が、前方バンド71の後方に配置される。 各バンド77は、一体舌側ボス79及び一体頬側ボス81を有する。 舌側ボス79は、一体湾曲部材すなわちフック83を有する。 各頬側ボス81は、伸縮調節管組立体7を上顎弓エキスパンダー5に連結するためのねじ85を受け入れるねじ穴を有する。

    前方歯科矯正バンド71は、ロッド87によって後方歯科矯正バンド77に連結される。 更には、フック75及び83は、プラスチック板89及び90に埋め込まれる。 各プラスチック板は、患者の口蓋に合うように成形される。 各板は、連結された前後のバンドと共に、エキスパンダー5の半体をなす。 このエキスパンダー5の半体は、上顎弓を広げるため、互いからずれる。 実質上U字形状のロッド91が板90に埋め込まれている。 ロッド91は脚部を有し、該脚部は、プラスチック板90から該板に対し実質上90度で突出する。 コイルばね96及び97は、該ロッドの脚部周りにそれぞれ支承される。 一組の短管99が板89に埋め込まれる。 管99は、板89から該板に対し実質上直角に突出する。 管99は、U字形ロッド91の脚部と相補的に整列し、また、該脚部が該管内へとスライドできるようにわずかに径が大きくされる。 ばね96及び97は、管99の端部と境を接し、張力を働かせて、該器具の半体を離すように駆り立てる。 適切な張力は、適切な張力を有するばねを選定することにより作用させられ得る。 図1Bの下顎エキスパンダー3は、その拡張複合体21を図1Aの板89及び90と置き換え、かつ板89及び90に関連する構造を含むように変更可能である。

    上顎に対する下顎の横方向の発達を促進するため、上顎弓及び下顎弓エキスパンダーは、伸縮調節ヘルブスト型組立体7によって相互に連結される。 該組立体7は、図2〜10に詳しく示される。 該二つの組立体は同一のもので、後方管101と、前方管103と、該二つの管101及び103を通って伸長するロッド105とを含む。 後方管101は中空本体107を含み、該中空本体107は、その前後両端部で開放している。 該本体107は、その前後端部間で実質上一定の外径を有する。 後端部109は、111で示すように外面にねじが切られている。 アーム113は、管本体107の前部115にて該本体から上方に伸長する。 アーム113は、その自由端部にアイレット117を有し、該アイレットは、穴119を有する。 前後端部間において、後方管101は、複数の目盛り121を含み、該目盛りは、後述するように、後方管101上への前方管103の前進量を示すのに用いられる。 目盛り121は、好ましくは約1ミリメートルずつ離される。

    前方管103は、中空本体123を含み、その中に穴125を規定する。 管103は、その前後両端部127及び129でそれぞれ開放している。 該管の前端部127は、管103の最前部が管本体123の残りの部分よりも小さい外径を有するよう、131で示すように内側へとテーパーが付けられている。 図8及び10で示されるように、本体123も、面131の後部から本体123の後部129へとわずかにテーパーが付けられている。 管123は、133で示されるように、その前端部の内面にねじが切られている。 穴125の直径は、前方管101の外径よりもわずかに大きく、管101及び103のねじ部111及び133それぞれは、これらが接続するように機械加工されるかもしくは他の方法で形成される。 従って、前方管及び後方管101及び103は、互いねじ接続される。 ノッチすなわち穴135が後方管本体123の外側に形成される。 ノッチ125は、対応する形状の頭部を有する工具を受け入れるように適合される。 該工具は、該器具1が患者の口に取り付けられる際に、前方管101に対し後方管103を回転するために使用され得る。

    ロッド105は、ほぼ直線状のものである。 該ロッドは、前方管101の内径よりもわずかに大きいほぼ一定の直径を有し、そのため、該ロッドは、管101に対し滑動し得る。 その後端部において、ロッド105は、穴143を有するアイレット141を備えている。

    伸縮調節管組立体7は、前方管及び後方管101及び103をねじ接続し、該管組立体内へとロッド105を滑らせることによって組み立てられる。 ロッド105は、そのアイレット141が該組立体の前方管アイレット117の反対側の端部に来るように管組立体内へと滑り入れられる。

    図1において最も良く分かるように、管組立体7は、下顎弓エキスパンダー3における前方バンド13と、上顎弓エキスパンダー5における後方バンド77との間に伸長する。 上顎弓エキスパンダーのねじ85は、前方管101のアイレット117を貫通して、該組立体を上顎弓エキスパンダーに対し枢動(回転)可能に連結する。 同様に、下顎弓エキスパンダー3のねじ19は、ロッド105のアイレット141を貫通し、組立体7を下顎弓エキスパンダー3に対し連結する。

    最初に患者の口腔内に挿入されると、伸縮調節管組立体7は、患者の口が閉じた際に後方管103の後端部129がロッド105のアイレット141と接触するようにサイズが合わせられる。 これは、前方に向かう圧力を下顎にかける。 従って、患者の口腔内に取り付けられた全構成要素(すなわち、下顎弓及び上顎弓エキスパンダー3及び5、並びに伸縮調節管組立体7及び8)により、器具1は、患者の薬剤服用順守を伴うことなく、横方向の発達、歯列弓周長の発達、口蓋の拡張及び下顎の発達に可能にする。

    管103を一方向に回転させることにより、管103は管101上を前進し、管組立体7の全長を短縮する。 逆に、管103を第2方向に回転させることにより、管103は前方管に対し後退し、該管組立体の全長を増長する。 管101及び103の相互運動の程度は、目盛り121で測定される。 管101が管103内にねじ込まれると、目盛り121が露出するように、管103の内側ねじ部33及び管101の目盛り121は、それぞれの管に配設される。 該二つの管を相互に回転させることにより、露出する目盛りの数値は、回転方向により増減し、該管の相互回転により該管組立体がどの程度伸長又は短縮したかを示す。 従って、露出した目盛り数値を読むことにより、開業医は、引き起こされた前進量並びに組立体7の全長を求めることができる。

    下顎臼歯スペースクローザー(閉塞器)201が図1Dに示される。 理解され得るように、該クローザーは、図1Cの下顎弓エキスパンダーと同様である。 臼歯スペースクローザー201は、一組の離隔した前方歯科矯正バンド213を有し、該バンドは、下顎第1乳臼歯に取り付けられるようにされる。 各バンド213は、該バンドの下側に配置されるボス215と、該バンドの頬側に配置されるボス217とを有する。 頬側のボス217は、伸縮調節組立体7を下顎弓エキスパンダー3に連結するため、ねじ219を受け入れるようになされる。 各ボス215及び217は、それぞれのバンドに一体的に形成され、後述される他の構成要素の取付けのための実質的な金属体を提供する。 フック218は、頬側ボス217から伸びて、患者の口腔前部に向かって前方を指す。

    バンド213は、拡張複合体221により相互に接続される。 拡張複合体221は、下顎弓エキスパンダー3'の拡張複合体21'と同一のものである。

    ロッド237は、各舌側ボス217から後方に伸長する。 ロッド237は、重量を軽減するために小中空管であり得、又は中実ロッドであり得る。 上述したように、各ボス217においてロッド237が取り付けられる正確な位置、及び、ロッド237がボス217から伸びる角度は、患者及び患者の要求に依存する。

    下顎臼歯スペースクローザー201はまた、一組の離隔した後方歯科矯正バンド241を有する。 バンド241は、一般に臼歯バンドであり、使用時に永久第1臼歯に取り付けられる。 各バンド241は、該バンドの舌側に配置された一体ボス243を有する。 中空管245は、該バンドの舌側に沿い、かつボス243を通って伸長する。 中空管245は、ロッド237の滑り挿入に対応するように径が設定された内腔を有する。 ロッド237は、管245を貫通して、管245の後部を超えて伸長するように寸法が決められる。

    歯科矯正バンド213の前方の組は、臼歯間のスペースを低減するため、一組のばね式ロッド及び組立体を用いて歯科矯正バンド241の後方の組に連結される。 ロッド237は、既述したように管245内に滑動的にはめられる。 コイルばね249は、後方臼歯バンド241の背部のロッド237と、フック217とに連結される。 理解されるように、この位置において、ばね249は、伸張状態にある。 従って、各コイルばね249は、バンド213及び241を相互方向に引き、臼歯間のスペースを縮小する。 コイルばね249は、事前に設定された張力を有する。 該ばねの設定張力は、両尖歯領域における適切な近心遠位歯列弓周長の発達をもたらすように歯科矯正医によって選定される。

    弧線Wを収容・調節するために取り付けられる先行技術の取付ボス組立体が、全体的に参照番号275で歯科矯正バンド276と共に図11及び12に示される。 組立体275は、歯科矯正バンドに取り付けられて記述されるが、当然のことながら、ステンレス鋼歯冠にも同様に取り付けられ得る。 組立体275は、歯科矯正バンドに取り付けられた上記のボスのように機能する。 しかしながら、組立体275は、弧線の取付けを許容するために変更される。 先行技術の組立体275は、矩形管277の短いセグメントを含み、これは、例えばS1においてはんだ付けによりバンド276に取り付けられる。 該矩形管は、必要ならば、弧線Wの取付けのため、歯科矯正バンドに配置される。 ベースケース280及びねじ282を含む取付ボス278は、次に、矩形管の頂部にはんだ付けされる。 当業者にとって当然のことながら、先行技術組立体275は、構成要素を固定するために実質的なはんだ接合S1を必要とし、これは、高姿勢(背の高い外形)のボスを招く。 更には、上記バンド上のボスの取付けは、更なる時間と必要を要求する。

    図1、1C及び2に適用される改良した枢動取付ボスが図13に全体的に数字300で示される。 取付ボス300は、ボスケース302とねじ304とを含む。 ベースケース302は、ほぼ円筒状のベースセグメント305と、同心円筒本体セグメント306とを含む。 ベースセグメント305には開口308が形成されている。 図示の実施形態において、開口308は矩形状で、慣用の弧線Wを収容するように設計される。 図14参照。 ベースセグメント305は、歯科矯正バンド276上に配置され、はんだS2で所定位置にはんだ付けされ得る。 当然のことながら、開口308は、根の屈曲角形成(root angulation)のため、歯科矯正医の要求に応じて所定の角度で配置され得る。 また当然のことながら、取付ボス300を歯科矯正バンドに取り付けるために必要なはんだS2は少なく、これは嵩を下げ、図12に示されるものよりも低い姿勢(外形)配置をもたらす。

    本体セグメント306は、ねじ304のねじ込み係合のための、内面にねじが切られた穴310を含む。 ねじ304は、上述した歯科矯正器具のアイレットを通って挿入されて締められ、この際、アイレットが該ねじ周りに回転すなわち枢動(旋回)できるように十分なクリアランスが残される。

    別の下顎弓エキスパンダー401が図15に示される。 エキスパンダー401は下顎弓エキスパンダーに具現化されて示されるが、当然のことながら、これは、上顎弓エキスパンダーにも具現化され得る。 エキスパンダー401は、図1Bのエキスパンダー3と実質的に同様である。 下顎弓エキスパンダー401は、一組の離隔した前方歯科矯正バンド413を有し、これらは、下顎第1乳臼歯に取り付けられるようになされる。 各バンド413は、該バンドの舌側に配置されたボス415と、該バンドの頬側に配置されたボス417とを有する。 頬側ボス417は、伸縮調節組立体を該下顎弓エキスパンダーに連結するため、ねじ419を受けるようになされる。

    ロッド437は、各舌側ボス415から後方に伸長する。 ロッド437は、軽量化のため小中空管であり得、もしくは中実ロッドであり得る。 上述したように、
    ロッド437が取り付けられ際のそれぞれのボス415における正確な位置、及び、ロッド437がボス415から伸長する角度は、患者と患者のニーズに依存する。

    下顎弓エキスパンダー401はまた、一組の離隔した後方歯科矯正バンド421を有する。 一般にバンド421は臼歯バンドであり、使用において永久第1臼歯に取り付けられる。 各バンド421は、該バンドの舌側に配置された一体ボス423を有する。 中空管425は、各ボス423から前方へと伸長する。 中空管425は、前方歯科矯正バンド413から後方に伸長するロッド437の滑り挿入に対応するように径が設定された内腔を有する。 ばね429は、ロッド437に取り付けられ、既述したように、前方歯科矯正バンドに圧力をかける。 当然のことながら、アーム及びロッド437は、該アーム及びロッドを形成するために適当に曲げられた一つの一体部品(部分)であり得、もしくは別個の部品であり得る。

    下顎弓エキスパンダー3及び401間の相違点は、二つのエキスパンダーの拡張複合体にある。 拡張複合体441は、図2〜10の滑り要素7に類似した前進シース設計を用いる。 該エキスパンダー組立体は、図16に拡大スケールで示される。 この組立体(拡張複合体)は、本体443と、ロッド445とを含む。 本体443は中空で、該本体を通る通路447を形成する。 該通路は、その後端部449及び前端部451において開放している。 本体443は、452で示されるように内面にねじが切られている。 該ねじ452は、通路447の前端部451から後方へと間隔がおかれて示される。 しかしながら、該ねじ部は、所望により本体通路の全長にわたって又はそれよりも短く延在することができる。

    アーム453は、通路447の後端部449に受け入れられ、かつ本体443を通って本体443の前端部451外へと伸長する。 アーム453は、前方臼歯バンド413の一方の舌側ボス415から伸長する。 アーム453及び本体ボス447は、本体443がアーム453の周りに回転できるように寸法が決められる。

    ロッド445は、本体通路447内に適合するように寸法が決められる。 ロッド445の後部461は外面にねじが切られ、これにより、ロッドは本体443内へとねじ込み可能となる。 ロッド445の少なくとも一部は中空で、内腔462を規定し、該内腔は、ロッド445の後端部から前方へと延在する。 内腔462は、アーム453の前端部を伸縮調節可能に受け入れるように寸法が決められる。 複数の目盛り463がねじ部前方のロッド445に形成される。 組立体7と同様に、目盛り463は、どの程度ロッド445が本体443から突出しているかを開業医に知らせることができる。 ロッド445の前端部465は、他方の前方歯科矯正バンド413の下側に対し、はんだ付けもしくは他の方法で固定される。

    従って、ロッド445は、一方の前方歯科矯正バンドに有効に固定され、本体443は、他方の前方歯科矯正バンドに回転可能に有効に取り付けられる。 図15に示されるように、本体443の後端部449はバンド413と隣接し、バンド413に対しアーム453が取り付けられる。 従って、本体443をロッド445に対し回転することにより、拡張複合体の全長が選択的に次第に増長し、患者の顎の幅を広げることができる。 ロッド445上の目盛りを用いて、歯科医もしくは技師は、拡張複合体の全長を求めることができ、また、患者の進捗状況を監視することができる。

    変更された拡張複合体401'が図17に示される。 拡張複合体401'は、図15の拡張複合体401と実質的に同一であり、ロッド445とアーム453を含む。 本体443'の通路447'は、二つの異なる径からなる通路を効果的に創成するため、44で示されるように端ぐりとされる。 該通路は、後部447Aが前部447Bよりも径が大きく、また、これら二つの区域間の移行部分に肩部446を有する。 コイルばね448は、通路447'の端ぐり部447A内に受け入れられ、アーム453の周りに巻き付けられる。 ばね448は、好ましくはニッケル−チタンばねであり、また、アーム453が取り付けられる臼歯バンド413と肩部446との間に挟まれる。 ばね448の利点は、下顎に一定の圧力をかけ、下顎を広げることである。 更に、該拡張力は、本体443の後縁からではなく、ばねから生じる。 しかしながら、本体443を回転することにより、更に調整がなされる。 本体443内の通路447(図15及び16)は、本体443の全範囲に延長する必要はない。 本体は、アーム453を受け入れる後方内腔と、ロッド445を受け入れる内面にねじが切られた前方内腔とを有し得る。 これは単なる例に過ぎない。

    図18は、図2の組立体7に類似した伸縮調節組立体507を示す。 しかしながら、組立体507は、図17の伸縮調節組立体441と同様に本体503内にばね548を含むように変更されている。

    上述した設計は、たいていの処置において十分機能するが、発明者は、横断次元解析においてある臼歯冠傾斜(molar crown tipping)があり得ることを確認した。 この問題を正すため、発明者は、円筒外側形状と平坦側部を持つ内側内腔とを有する管を特徴とする上記設計に対する改良タイプを開発した。 上記内腔に収容するロッドは相補的な外形を有する。 この設計は、処置中に臼歯冠傾斜をもたらし得る、上記管内におけるロッドの回転に抵抗する。 この新規の設計は、図19〜27に最も良く示される。

    図19〜21は、それぞれ参照番号600及び601で示される改良された管及びロッドの一実施形態を示す。 理解されるように、該改良管及びロッドの全体構造は上記したものに類似する。 しかしながら、図20及び21に最も良く示されるように、ロッド600は、ロッド600は矩形断面を有する。 管601は、相補的な矩形内腔603を有し、該内腔603は、ロッド600の内腔603内への導入を許容するため、ロッド600に比べわずかに寸法が拡大されている。 理解されるように、該内腔及びロッドの矩形形状は、ロッドが管内で回転することを防ぎ、使用時の臼歯傾斜を阻止する。

    図22〜24は、それぞれ参照番号700及び701で示される改良された管及びロッドの別の実施形態を示す。 理解されるように、該改良管及びロッドの全体構造は上記したものに類似する。 しかしながら、図23及び24に最も良く示されるように、ロッド700は卵形断面を有する。 管701は補足的な卵形内腔703を有し、該内腔703は、ロッド700の内腔703内への導入を許容するため、ロッド700に比べわずかに拡径されている。 理解されるように、内腔及びロッドの卵形形状も、管内におけるロッドの回転を防ぎ、使用時の臼歯傾斜を阻止する。

    図25〜27は、それぞれ参照番号800及び801で示される改良された管及びロッドの別の実施形態を示す。 図26及び27に最も良く示されるように、ロッド800は、それぞれ湾曲(丸みを帯びた)した上下の外側壁802A及び802Bを有するおおむね矩形断面である。 管801は、相補的な実質的矩形内腔803を有し、該内腔803は、弓形のすなわち湾曲した上面804A及び底面804Bを有する。 内腔803は、ロッド800の内腔803への導入を許容するため、ロッド800に比べわずかに寸法が拡大されている。 管及びロッドの上記湾曲した面(壁)は、調節のための移動を容易にし、平坦側面(壁)は、はんだ付けを容易にすると共に、ロッドが管内で回転することを防ぎ、臼歯傾斜を阻止する。

    図22〜27に示された設計は、既述した図示のどのエキスパンダーにおいても用いることができる。 図22〜27の設計は、図1Bに示されるロッド37及び管45と取り替えて使用され得る。 同様に、図22〜27の実施形態は、図1Dに示されるエキスパンダーに、ロッド237及びロッド245に代えて組み込まれ得る。 本発明は、新規なロッド及び管組立体を使用するどのようなエキスパンダーにおいても、ねじれもしくは回転に抵抗するロッド及び管組立体を使用することを企図する。 当然のことながら、ねじれもしくは回転に抵抗する図示した設計は、少なくとも一のロッド及び管組立体を含むどのような歯科矯正エキスパンダーにも使用できることが企図される。

    本発明者は、前進シースに関して、後退した顎位置に戻るための顎の圧力は、前進シースの調整可能管を、これが前進させられた後に後退させ得ることも見出した。 変更した前進シースは図28に示される。 前進シース801は、中空後方管803と、中空前方管805と、該二つの管803及び805を通って伸長するロッド807とを含む。 後方管803は、その後端部において外側面にねじが切られている。 前方管805は、ロッド807が内部を通って伸長する該シースの全長の調整を容易にするため、後方管の後端部上にねじ込まれるように内側面にねじが切られる。 アーム809は、後方管の前端部から上方へと伸長する。 取付部811は、歯バンドに該管を連結するために該アームの自由端部に形成される。 第2取付部810は、ロッド807の後端部に形成される。 ばね812は、好ましくはニッケルチタンからなるコイルばねは、前方管805の前端部813と後方管803のアーム809との間における後方管803に支承される。 止め部815は、アーム809の直後に設けられ、ばね812のための前方の止めを形成する。 ばね812は、前進管すなわち後方管805に一定の前方圧力をかけ、管805が一定の後退顎圧力下で後退する傾向に対し抵抗するように管805を支援する。

    前進シース801のバリエーションが図29に示される。 この前進シース801'において、後方管803'は内側面にねじが切られ、前方管805'は、外側面にねじが切られる。 本発明において、ばね812'は、管803'内の前端部815'と前方管805'の前端部813'との間の管803'内に受け入れられる。

    図30〜33において、別のエキスパンション機構900が示される。 該エキスパンション機構900は、板902に入れられ、該板902は、半体902a及び902bを有し、これら各半体は、患者の下顎弓又は上顎弓に対し適合する寸法及び形状とされる。 エキスパンション機構900は、外側ハウジング910を含み、該外側ハウジング910は、側壁912と、上部914と、底部916と、後部917と、開放前部918とを有する。 チャネルもしくは溝920は、外側ハウジング910の前縁918から後方に延長する。 溝(チャネル)920は、該チャネルの対向する側部における傾斜壁922によって規定される。 従って、図32に見られるように、傾斜壁922の底部は、上部914の残部の内側面の下にある。 三角形状のリブ924は、後部917と前部918との間において、底部916の内側面の中央に沿って走行する。 ねじ込みロッド926は、ハウジング後壁917から前部918へと前方に伸長する。 ねじ込みロッド926は、ハウジングの中央に沿って伸長し、全体的にリブ924上にある。 一組のポストは、ねじ込みロッド926の両側部に配置され、ロッド926と同様に、後壁917から前壁918へと前方に伸長する。

    前進部材930は、ハウジング910内にスライド移動可能に受け入れられる。 該部材930は、側壁932と、底部934と、上部936と、前壁937とを有する。 溝938は、底部934の外側面に形成され、該溝938は、ハウジング910のリブ924上を滑るように寸法及び形状が作られる。 その上、傾斜壁942を有するチャネル940は上部936に形成される。 チャネル940は、ハウジングチャネル920と位置合わせされ、また、傾斜壁942は、ハウジングの傾斜壁922に対し相補的な形状である。 従って、溝938とリブ924の相互作用、及びチャネル920及び940をそれぞれ囲む傾斜壁922及び942の相互作用は、部材930にとって該部材が移動する際、キーもしくはガイドとしての役割を果たす。

    内側面にねじが切られた活動ナット950は、ハウジングのねじ込みロッド926に受けられる。 ナット950は、その周縁が、チャネル920及び940を通ってアクセス可能であるように寸法が決められる。 ナット950は、その周囲内に複数の穴952を含む。 穴952は、ナット950を回転するための工具により、チャネル920及び940を通ってアクセス可能である。 理解され得るように、ナット950を回転することにより、ナット950はロッド926に沿って移動する。

    活動翼960は、活動ナット950によって移動されるように、ハウジング910内の該ナットの前方に取り付けられる。 翼960は中央部962を含み、該中央部は、ねじ込みロッド926の周りに支承される。 中央部962は中央開口を有し、該中央開口は、ロッド926のねじ部が活動翼960の運動と干渉しないように寸法が決められる。 一組のアーム964は、中央部962の両側部から伸長し、板966は、各アーム964の先端部(末端部)上にある。 各板966は、ポスト928に受けられるように寸法が決められた中央穴を有する。 ばね968は、各ポスト928の周囲で板966と可動部材930の前壁937との間に支承される。

    理解され得るように、ナット950が可動部材前壁937の方へ移動するように該ナットを回転することにより、活動翼960は前方に移動させられ、また、ばね968は圧縮される。 従って、ばね968は可動部材930に対し圧力をかけて、ハウジング910及び可動部材930を互い対し移動させ、これにより、部材900の拡張を引き起こす。 好ましくは、可動部材930には、ミリメートル表示のようなマーキング970が設けられ、これにより、可動部材930がどの程度前進したかを求めることができる。 マーキング970は、好ましくは、前進部材930の取付部939に設けられる。 拡張複合体900が板902a及びbに固定される場合、ハウジング910は、該板の一方、例えば板902aに取り付けられ、前進部材930は他方の板、例えば板902bに取り付けられる。 ハウジング910は、板902aの適切に寸法及び形状を設定した開口に効果的に取り付けられ得る。 前進部材930は、取付部939を用いて板902bに取り付けられる。 取付部939は、板902bの内縁における溝又は開口に受け入れられる。 該拡張複合体の二つの半体がそれらの板半体に取り付けられると、チャネル920及び940はアクセス可能になり、マーキング970が見えるようになる。 板902a、bに取り付けられるハウジング910及び前進部材930の外側面は、それらの各板902a、bに対する恒久的な取付けを助長するため、粗面とされ得る。

    リブ924及び溝938は三角形状に示されるが、該リブ及び溝は、望ましい他のどのような形状でもあり得る。 二以上のリブ及び溝が設けられ得る。 加えて、リブ及び溝は、リブが前進部材930にあり、かつ溝がハウジング910にあるように逆にされ得る。

    図34A〜38は、前歯の反対咬合、特にクラスIII不正咬合を扱うために使用する収縮シースコネクターを例示する。 本発明の収縮シースコネクター、例えば、図中で参照番号1000によって全体的に示される該コネクターの実施形態は、上顎臼歯器具すなわち上顎器具と下顎器具との間に連結される。 下顎器具が収縮シースコネクターによって上顎に連結されると、該コネクターは、下顎器具が下顎臼歯を強制的に遠心移動させるようにし、また、前歯の不正咬合のいかなる前方進展をも阻止し、その一方、上顎を強制的に前進させる際、上顎弓におけるいかなる相互臼歯遠心移動にも抵抗する。 当然のことながら、本発明の新規な収縮シースコネクターは、臼歯バンドもしくは他の上顎器具の一つ、及び、上述した下顎器具の一つなどの器具と共に使用され得る。

    図34A及び34Bを参照して、コネクター1000は、外側の伸縮調節シース1002と、該シース内に滑り係合可能な収縮ロッド1003とを含む。 シース1002は、第1区域すなわち前方管区域1004と、第2区域すなわち後方同心管区域1006とを有する。 前方管区域1004は、該区域の軸方向全長に延在する内腔1008を有する。 好ましい実施形態において、内腔1008の後部は、ねじ切りされた面1010を有する。 該内腔全体にねじ切りされ得る。 前方管区域1004は、後述するように、前方区域の回転及びコネクターの伸長を助長する工具との係合のための開口1011もしくは他の構造を含む。

    シースの後方管区域1006は、該区域の軸方向全長にわたる内腔1012を含む。 好ましい実施形態において、区域1006の外側面の前部は、ねじ切りされた面1014である。 該面の全長がねじ切りされ得る。 後方シース区域1006の後端部にピボットアイレット1015がある。 アイレット1015は、上述した例のように、上顎器具に取り付けられるように設計される。 アイレット1015は、後方管区域から上方へと該区域に対しある角度で伸長することに留意すべきである。 この設計は、後述されるように、上顎器具へのアイレットの取付けを容易にする。

    アイレット1015は、ピボット取付ボスによって上顎器具に取り付けられ得る。 該ピボット取付ボスは、米国特許第6,036,488号により詳細に記載されており、該文献は参照によりここに組み込まれる。 より小さいアイレット1016、もしくは他のばね取付手段が、区域100の後端部における内腔の後方開口付近にある。 管区域1006は、内腔1008内に適合し、かつ該区域1006の外側ねじ面1014が前方管区域1004の内腔1008の内側ねじ面1010と係合するように寸法が設定される。 区域1004及び1006がねじ込み係合されると、内腔1008及び1012は、実質的に均一な直径のシースの軸方向全長にわたる内腔を形成する。

    ロッド1003は、伸長円筒本体区域1018を有し、該区域1018の前端部には、下顎器具に対し直接又は好ましくは上述したタイプのピボット取付ボスによって取り付けるためのアイレット1020がある。 ロッド1003は中実もしくは管状であり得、該本体区域は、後述されるように、周囲にばねがあるシースの内腔へと滑り係合されるように寸法が設定される。 アイレット1020付近のロッドの前端部に小孔もしくは他の構造といったなばね取付構造1022が存在し得、該構造1022にばね1024の前端部が取り付けられる。 あるいは、ばねは、レーザー溶接によってロッドに直接溶接され得ることに留意すべきであり、例えば、好ましくは、ばねは、ニッケル−チタン閉コイルばねである。 ばね1024は、本体区域1018の周囲に配置される。

    使用時において、コネクターは、上顎器具と下顎器具との間に伸長するように拡張され、例えば、前方管区域1004は、下顎器具における下顎第1両尖歯もしくは下方弓取付位置もしくは下方弓取付サイトに対応する距離へと前進される。 コネクターは、アイレット1014において上顎器具に取り付けられる。 ロッド1003及び該ロッド周囲のばね1024は、シースの前端部内に挿入され、アイレット1020において下顎器具に連結される。 ばね1024の後端部は、アイレット1016、もしくは溶接などの他の手段により、シースの後端部に取り付けられる。 該シースは、アイレット1015において上顎器具に取り付けられる。 ばね1024は、ロッド従って下顎器具に収縮力を及ぼす。 シースの全長を調節もしくは伸長させ、これによりばね1024を引き伸ばすため、後部のねじ部1014周りにシースを適切な方向に回転させて該シースの前方管区域1004を前進させることにより、ばねは更に活性化され、すなわち引っ張りが増長される。 この回転は、開口1011に工具もしくは他の適当な手段を挿入することにより促進され得る。 当然のことながら、該シースは、ばね張力を低減するため、前方管区域1004を反対方向に回転させることにより、短縮化され得る。 いずれにしても、該コネクターは、矯正のどの段階においても前歯の反対咬合を正すために必要となる所望の張力を下顎器具に与えるように調節可能である。

    図35A〜36は、本発明の収縮シースコネクターの別の実施形態を全体的に参照番号1100で示す。 コネクター1100は、伸縮調節可能な外側シース部材1102と、該部材内に滑り係合可能な、第1すなわち前方内側ロッド区域1104及び反対側の第2すなわち後方内側ロッド区域1106とを有する。 シース1102は前方管区域1108を有し、該区域の軸方向全長にわたって内腔1110が存在する。 内腔1110の後方区分には、ねじ切りされた面1112がある。 該内腔の全表面がねじ切りされ得る。 前方管区域1108は、前方管区域の回転を促進する工具と係合するための開口1109もしくは他の構造を含む。 シース1102はまた、前方管区域と同心の後方管区域1114を含む。 後方管区域1114は、該管の軸方向全長にわたる内腔1116を有する。 管区域1114は、その前端部にねじ切りされた外側面1118を有する。 該後方管区域の全外側面がねじ切りされ得る。 後方管区域1114は、前方管区域の内腔1110内にねじ込み係合されるように寸法が決められる。 当然のことながら、前後管区域が係合されると、内腔1110及び1116は、シース1102の軸方向全長にわたる実質的に均一な直径の内腔を協同して形成する。

    ロッド区域1104は伸長円筒本体1120を有し、該本体は中実もしくは管状であり得る。 本体1120は、その前端部に器具取付アイレット1122を有する。 ばね取付構造1123は、アイレット1122に隣接配置される。 構造1123は、コイルばねの一端部と係合するための開口、もしくはばねの一端部を止める他の構造であり得る。 ばねは所定位置に溶接され得る。 ロッド区域1106はまた、本体1120と実質的に同径の伸長円筒本体1124を有する。 ロッド区域1106の後端部には取付アイレット1126がある。 アイレット1126は、本体1124から該本体に対しある角度でほぼ上方に伸長し、アイレットの上顎器具への取付けを助長する。 アイレット1126付近には、ばね取付構造すなわち開口1128がある。 各ロッド本体1120及び1124は、これらの周囲のばねと共にシース内腔に滑り係合されるように寸法が決定される。 コイルばね1130は、円筒本体1120及び1124それぞれに巻き付けられ、その前端部が構造1123に、またその後端部が構造1128に取り付けられる。 該ばねの直径は、衝突することなく外側シース内腔内でロッド本体を囲むように寸法が決定される。 該ばね、好ましくはニッケル−チタンばねは、該シース内腔内において両ロッド区域を互いに向かって引く収縮力を該両ロッド区域に作用させる。

    使用において、コネクター1100は、上顎器具と下顎器具との間を広げるように拡張され、例えば、前方区域1108は、後方管区域のねじ切りされた端部周りの回転により、下顎第1小臼歯もしくは下顎器具における下方弓取付サイトに対応する間隔だけ前進される。 アイレット1126は、上顎器具におけるピボットに取り付けられ、また、アイレット1122は、下顎器具におけるピボットに取り付けられる。 ばねの収縮力は、後方ロッド区域1106が上顎器具に前方へ向かう力を働かせ、また、前方ロッド区域1104が下顎器具に遠心に向かう力を働かせるようにする。 力の大きさは、ばねを取り替えるか又は伸縮シースを長くもしくは短くして、ばね張力を調節することにより調整可能である。

    図37は、本発明の収縮シースコネクター1000を示し、該コネクターは、位置Aに一致する上顎器具1200と位置Bに一致する下顎器具1202との間に取り付けられている。 該コネクターは、好ましくは、ピボットにおいてそれぞれの器具に連結される。 コネクターは、深刻な前歯反対咬合の矯正のための初期位置にある。 理解されるように、コネクター1000もしくはコネクター1100は、図示のように使用され得る。 コネクターのばね付勢ロッドは、上述したように、下顎に収縮力を働かせ、矢印1204で示される位置Aと位置B間の距離を短くする。 前歯反対咬合を矯正する際、前方管区域1004は、シースを短縮するようにねじ部周りに回転される。 図38は、前歯の反対咬合が矯正される場合の収縮コネクター1000の最終位置を示す。 伸縮調節シース1002は、矢印1204で示されるような地点A及びB間の距離の縮小を吸収するように短縮されていることが理解され得る。 コネクター1100が図37及び38に示されるように使用される場合、ばね付勢ロッド区域1104及び1106は、上顎及び下顎の両方に収縮力を作用させ、前歯の反対咬合を直すように地点A及びBを互いに向けて引くことが認識されるであろう。

    本発明の新規なチャネルロックコネクターは、図39A及び39Bにおいて参照番号1300で示される。 番号1300で全体的に示されるチャネルロックコネクターは、米国特許第5,919,042号に開示されるような前進シースと共に主として使用される。 該文献は参照によりここに組み込まれる。 しかし、当然のことながら、チャネルロックコネクター1300は、本発明の範囲を逸脱することなく、既述したどのシースにおいても使用され得る。

    チャネルロックコネクター1300は、軸方向内腔1304を有する外側シース1302を有する。 内腔1304の面はねじが切られる。 外面にねじが切られた内側管1306は、内腔1304内にねじ込み係合される。 上述したように、外側管1302は、外側シースを前進又は後退させて該コネクターの長さを変えるため、ねじ部周りに回転され得る。 図示の実施形態において、外側シース1302は、その後端部付近に、該シース壁を貫通して形成され、ねじ込みセットされたねじ穴1306を有する。 内側管1306は、内側管のほぼ軸方向全長にわたる、底1309のある外側チャネル1308を有する。 穴1306は、チャネル1308に位置あわせされる。 ねじ込みセットねじ1310等は、穴1306にねじ係合される。 外側シース及びセットねじは、チャネル底1309に突き当たって所定位置に外側シースを固定すると共に、該シースの前後動を防止するように、例えばアレンレンチを用いてしっかりと締められる。

    チャネルロックコネクター1300の別の実施形態が本発明の範囲に含まれる。 例えば、ねじ切りされているかもしくはねじ切りされていない一連の均一に離隔した開口もしくは穴は、チャネル1308の底1309に形成され得る。 ねじ切りされているかもしくはねじ切りされていないロックピンは、外側シースを所望位置に固定するため、穴1306(該穴1306は、ねじ切りされていない実施形態においても形成され得る。)を通って挿入され得る。

    以上より、本発明のいくつかの目的及び利点が実現され、かつ他の有利な効果が得られることが理解される。 更に、種々の変更及び改変が、特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明の組立構成になされ得るので、上記の記載及び添付図面は、例示のみを企図し、限定した意味に解釈されるべきではない。

    型に取り付けられ、伸縮調節組立体で連結された下顎弓エキスパンダー及び上顎弓エキスパンダーの斜視図である。

    型に取り付けられ、伸縮調節組立体が取り付けられた上顎弓エキスパンダーの底面図である。

    型に取り付けられ、伸縮調節組立体が取り付けられた下顎弓エキスパンダーの平面図である。

    別の下顎弓エキスパンダーを用いた図1Bと同様の平面図である。

    伸縮調節組立体と共に使用可能な下顎臼歯スペースクローザーの平面図である。

    伸縮調節組立体の一部断面側面図である。

    伸縮調節組立体の正面図である。

    伸縮調節組立体のロッドの側面図である。

    ロッドの正面図である。

    伸縮調節組立体の後方管の側面図である。

    後方管の背面図である。

    伸縮調節組立体の前方管の側面図である。

    前方管の正面図である。

    前方管の背面図である。

    弧線を収容するように介在された矩形管を有する先行技術の枢動取付ボス組立体と歯科矯正バンドとの分解斜視図である。

    弧線を収容するように介在された矩形管を有する、歯科矯正バンドに取り付けられた図11の先行技術の枢動取付ボス組立体の斜視図である。

    歯科矯正バンドに取り付けられた本発明の改良した枢動取付ボス組立体の斜視図である。

    改良した枢動取付ボス組立体の平面図である。

    伸縮調節組立体を用いる別の下顎弓エキスパンダーの一部断面平面図である。

    図15の伸縮調節組立体の拡大断面図である。

    伸縮調節組立体にコイルばねが設けられた図16の伸縮調節組立体の断面図である。

    コイルばねを収容するように適合された図2と同様な伸縮調節組立体の断面図である。

    伸縮調節組立体のロッドの別の実施形態の側面図である。

    ロッドの正面図である。

    後方管の別の実施形態の背面図である。

    伸縮調節組立体のロッドの更に別の実施形態の側面図である。

    ロッドの正面図である。

    後方管の更に別の実施形態の背面図である。

    伸縮調節組立体のロッドの更に別の側面図である。

    ロッドの正面図である。

    後方管の更に別の背面図である。

    伸縮調節組立体を後方に移動させ得る顎圧力を補償する該伸縮調節組立体の別の実施形態の側面図である。

    図28の伸縮調節組立体の別の実施形態の一部断面側面図である。

    患者の口腔内に取り付けられかつプラスチックに入れられた上顎弓エキスパンダーの更なる実施形態の平面図である。

    弓エキスパンダーの平面図である。

    図31の線32−32に沿う弓エキスパンダーの断面図である。

    図32の線33−33に沿う弓エキスパンダーの断面図である。

    本発明の新規な収縮シースコネクターの分解図である。

    図34Aの収縮シースコネクターの側面図である。

    音発明の新規な収縮シースコネクターの別の実施形態のための二部材ロッドの側面図である。

    ばねの無い、二部材ロッドの二つの内側ロッドを示す。

    本発明の収縮シースコネクターに二部材ロッドを収容するシース部材の分解側面図である。

    組み立てられた図35A及び35Bの収縮シースコネクターの断面図である。

    第1の位置すなわち初期位置における使用時の本発明の収縮シースコネクターを示す。

    第2の位置すなわち最終位置における使用時の本発明の収縮シースコネクターを示す。

    本発明の新規なチャネルロック機構を含む本発明の前進シースの側面図である。

    図39Aの線39B−39Bに沿う断面図である。

    符号の説明

    1 矯正器具 3 下顎弓エキスパンダー 5 上顎弓エキスパンダー 7 伸縮調節組立体 19、85 ねじ 21 拡張複合体 101 後方管 103 前方管 105 ロッド 107 中空本体 117 アイレット 123 中空本体 141 アイレット

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