Methods and instruments to release the orthodontic arch wire from the orthodontic equipment

申请号 JP2002586835 申请日 2002-03-29 公开(公告)号 JP2004526536A 公开(公告)日 2004-09-02
申请人 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー; 发明人 ディー. クリアリー,ジェイムズ; ジー. ジョーガキス,エバンジェロス; エム. バインダー,オスカー;
摘要 ラッチを有する歯列矯正装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放する方法および手持ち器具を提供する。 本方法では、手持ち器具の少なくとも1つの脚をアーチワイヤの歯に面する側に沿って配置し、手持ち器具を、アーチワイヤをラッチに向う方向に付勢するように操作する。 アーチワイヤを、ラッチを開放しアーチワイヤをアーチワイヤスロットから解放するために十分な 力 で、ラッチに対して押圧する。 手持ち器具は、好ましくは、間にカム部分が配置される2つの脚を有する。 カム部分は、器具のシャフトがアーチワイヤをラッチに対して押圧するように揺動する間、装置に 接触 する。
权利要求
  • 歯列矯正装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放する方法であって、
    手持ち器具の少なくとも1つの脚を該アーチワイヤの歯に面する側に沿って配置する行為と、
    該歯列矯正装置のラッチに向う方向に該アーチワイヤを付勢するように該手持ち器具を操作する行為と、
    該ラッチを開放して該アーチワイヤスロットから該アーチワイヤを解放するために十分な力で、該アーチワイヤを該ラッチに対して押圧する行為と、
    を含む方法。
  • 前記歯列矯正装置のラッチに向う方向に前記アーチワイヤを付勢するように前記手持ち器具を操作する前記行為が、該手持ち器具を枢動させる行為を含む、請求項1記載の方法。
  • 前記手持ち器具を枢動させる前記行為が、該手持ち器具が枢動する間に該手持ち器具の一部を前記歯列矯正装置に対して置く行為を含む、請求項2記載の方法。
  • 前記手持ち器具の一部を前記歯列矯正装置に対して置く前記行為が、該手持ち器具の一部を該歯列矯正装置のタイウィングに対して置くことを含む、請求項3記載の方法。
  • 前記手持ち器具の一部を前記歯列矯正装置に対して置く前記行為が、該手持ち器具の一部を該歯列矯正装置のベースに対して置く行為を含む、請求項3記載の方法。
  • 前記手持ち器具を枢動させる前記行為が、該手持ち器具の細長いシャフトを略咬合側−歯肉側方向に揺動させる行為を含む、請求項2記載の方法。
  • 前記手持ち器具を枢動させる前記行為が、該手持ち器具のカム部分を前記歯列矯正装置に対して押し付ける行為を含む、請求項2記載の方法。
  • 前記手持ち器具を枢動させる前記行為が、該手持ち器具の細長いシャフトを略近心側−遠心側方向に揺動させる行為を含む、請求項2記載の方法。
  • 前記手持ち器具を操作する前記行為が、前記歯列矯正装置の近心側に隣接するとともに該装置の遠心側にも隣接して前記アーチワイヤに係合するように該手持ち器具を移動させる行為を含む、請求項1記載の方法。
  • 前記手持ち器具を移動させる前記行為が、前記アーチワイヤを前記歯列矯正装置の遠心側に隣接して係合させる前記行為と同時に該装置の近心側に隣接して該アーチワイヤに係合させる行為を含む、請求項1記載の方法。
  • ラッチを有する歯列矯正装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを開放する歯列矯正手持ち器具であって、
    細長いシャフトと、
    該シャフトに接続され、各々が該アーチワイヤに係合するフック型形状を有し、互いに間隔を空けて配置される2つの脚と、
    それら脚の間に配置され、該シャフトが該アーチワイヤを該歯列矯正装置の該ラッチに対して押圧するように揺動する間に、該装置と接触するカム部分と、
    を具備する歯列矯正手持ち器具。
  • 前記脚が、前記歯列矯正装置の両側にまたがるのに十分な距離だけ間隔を空けて配置される、請求項11記載の歯列矯正手持ち器具。
  • 前記シャフトが前記アーチワイヤの中心軸を中心に弧状に揺動する間に、前記カム部分が前記歯列矯正装置に対して押し付けられる、請求項11記載の歯列矯正手持ち器具。
  • 前記脚が、前記シャフトに枢支結合される、請求項11記載の歯列矯正手持ち器具。
  • 前記脚と前記シャフトと間の前記枢支結合が、該シャフトに対する複数の位置のいずれにおいても該脚を解放自在に保持する、請求項14記載の歯列矯正手持ち器具。
  • 前記脚と前記カム部分とが、前記シャフトに枢支結合される、請求項11記載の歯列矯正手持ち器具。
  • 说明书全文

    【技術分野】
    【0001】
    本発明は、歯列矯正装置のアーチワイヤスロットから歯列矯正アーチワイヤを外す方法と、その方法を実施する器具と、に関する。
    【背景技術】
    【0002】
    歯科矯正治療は、歯科医学の分野の中でも特殊なタイプの治療であり、変位した歯を歯列矯正により正しい位置に移動させることを含む。 歯科矯正治療により、しばしば患者の咬合が改善し、一般に歯の審美的外観が向上する。
    【0003】
    多くのタイプの歯列矯正治療プログラムでは、全体として「ブレース」として周知である小さい器具とワイヤとのセットを使用する必要がある。 かかる治療プログラムの間、ブラケットとして知られる小型器具が患者の前歯、犬歯および双頭歯に固定され、アーチワイヤが各ブラケットのスロット内に挿入される。 このアーチワイヤが、歯列矯正として正しい位置に歯を移動させるための軌道を形成する。 アーチワイヤの終端部分は、一般に、患者の臼歯に固定される頬面管として知られる小型器具内に保持される。
    【0004】
    多くのタイプの歯列矯正ブラケットは、アーチワイヤを挿入するために1つの面が開口し、残りの面が壁または他の構造によって境界が画される、アーチワイヤ用スロットを有する。 患者の前歯表面に接着するように意図されたブラケットは、しばしば、頬唇側(すなわち、患者の頬あるいは唇に面する側)あるいは咬合側(すなわち歯の外側先端部に面する側)のいずれかに開口したアーチワイヤスロットを有する。 しかしながら、ブラケットによっては患者の歯の舌側(すなわち、歯の患者の舌に面する側)に固定されるよう意図されたものもあり、その場合一般に、舌側あるいは咬合側に開口したアーチワイヤスロットを有する。
    【0005】
    多くの矯正歯科医は、アーチワイヤをブラケットに接続し、アーチワイヤスロット内に着座係合させる方向にアーチワイヤを付勢するために結紮糸を使用する。 市販の歯列矯正用結紮糸の1つのタイプは、小型のエラストマ製Oリングである。 歯列矯正用Oリングは、歯肉側(すなわち、患者の歯肉あるいは歯茎に面する側)とアーチワイヤスロットの咬合側とでブラケット本体に接続されている(「タイウィング」として知られる)小型ウィングの周囲に伸ばすことによって装着される。 装着されたOリング結紮糸は、タイウィングの周囲とアーチワイヤの唇側に亙って延在し、アーチワイヤを、アーチワイヤスロットの舌側壁部に接して完全に着座する位置に向けて付勢する。
    【0006】
    また、アーチワイヤをブラケットのアーチワイヤスロット内に保持するために、ステンレス鋼で作製された結紮糸などの金属製結紮糸も使用される。 金属製結紮糸は一般に、当初は直線状であるワイヤの短片から作製される。 装着される間、ワイヤ結紮糸をタイウィングの周囲に引掛け、アーチワイヤの唇側に亙って延在させる。 そして、結紮糸の端部をともにねじることにより、結紮糸を適所に保持するループを形成する。
    【発明の開示】
    【発明が解決しようとする課題】
    【0007】
    不都合なことには、矯正歯科医には、エラストマ製および金属製結紮糸に完全には満足していない者もいる。 かかる結紮糸は、初期装着時にも、アーチワイヤあるいは結紮糸の交換が必要な再装着時にも、装着に幾分か時間がかかる。 認めることができるように、結紮に必要な時間を短縮することにより、医者がその患者に費やさなければならない全体の時間が短縮され、したがって歯列矯正治療の全体の費用も削減することができる。
    【0008】
    エラストマ製および金属結紮糸には、他に欠点も関連する。 例えば、ポリウレタンエラストマ製結紮糸によっては、治療中に変形および効の減少を示したと報告されている。 場合によっては、患者が消費する食物や飲料によりエラストマ製結紮糸にしみが付き、幾分見苦しくなる。 金属製結紮糸は、しばしば、鋭利な端部を有し、そのため、歯垢や食べ物のかけらが保持される可能性があり、炎症を起こす危険が高まる可能性もある。
    【0009】
    従来の結紮糸に関する問題を克服しようとして、アーチワイヤをブラケットに結合するあらゆるタイプのラッチを有する種々の歯列矯正ブラケットが提案されてきた。 かかるブラケットは、自己結紮ブラケットとしても知られている。 そのラッチは、クリップ、バネ部材、カバー、シャッタ、ベイル、またはアーチワイヤをアーチワイヤスロットに保持するようにブラケット本体に接続された他の構造を備える。
    【0010】
    米国特許第3,772,787号、同第4,248,588号および同第4,492,573号には、略U字型の結紮ラッチクリップを有する自己結紮歯列矯正ブラケットの例が述べられている。 概して、かかるブラケットのクリップはブラケット本体に摺動可能に取付けられており、アーチワイヤスロットを開閉するために必要とされる場合、歯科探針あるいは他の小型で先端の尖った歯科工具を用いて、このクリップを本体に対して移動させる。 「スピード(Speed)」ブランドブラケットとして知られる自己結紮ブラケットも、アーチワイヤをブラケットに結紮するための可動式で略U字型のクリップを有する。
    【0011】
    他のタイプの自己結紮ブラケットは、スロット開口位置とスロット閉塞位置との間を枢動する、旋回型シャッタまたはクロージャに似たラッチを有する。 例えば、米国特許第4,712,999号は、一方の端部がスロットの一方の側に沿ったブラケットのタイウィングに枢支結合され、他方の端部がそのアーチワイヤスロットの反対側に沿って位置するタイウィングと解放自在に係合可能である、回転式カバープレートを有する。 旋回型ラッチを備えた他の歯列矯正ブラケットは、米国特許第4,103,423号、同第5,516,284号および同第5,685,711号に述べられている。
    【0012】
    米国特許第4,371,337号および同第4,559,012号には、アーチワイヤスロットの長手方向軸を中心に回転するラッチを有する自己結紮歯列矯正ブラケットが述べられている。 これらの文献のラッチは、幾分円柱形状を有し、嵌合する円柱状の溝に回転自在に収容され、このラッチをスロット開口位置とスロット閉塞位置との間で回転自在に移動するのを補助するように、外側に延在するアームが設けられている。
    【0013】
    米国特許第5,711,666号に述べられている自己結紮歯列矯正ブラケットは、可撓性の平坦なバネ部材を備えるラッチを有する。 このバネ部材の一端は、アーチワイヤスロットの一方の側でブラケット本体に固定され、反対側の端部は、バネ部材がスロット閉塞位置まで移動するとラッチ掛け金あるいは留め金に解放自在に係合するノッチを有する。 スロットを開放するためは、ノッチを留め金から外し、アーチワイヤスロットからアーチワイヤを取除くことができるために十分な方向にバネ部材を折り曲げる。
    【0014】
    他のタイプの自己結紮歯列矯正ブラケットは、スロット開口位置とスロット閉塞位置との間で摺動自在である本質的に平坦なプレート含むラッチを有する。 かかる構造の例は米国特許第5,094,614号、同第5,322,435号および同第5,613,850号に示されている。 概して、これらの文献に述べられている摺動式ラッチは、アーチワイヤスロットの頬唇側に位置する真直ぐな溝内を移動する。
    【0015】
    過去に提案された別のタイプの自己結紮ブラケットは、ベイルと同様に機能するワイヤ材料片で作製されたラッチを有する。 米国特許第4,149,314号、同第4,725,229号および同第5,269,681号に記載の歯列矯正ブラケットは、スロット閉塞位置とスロット開口位置との間を旋回するワイヤのようなラッチを有する。 米国特許第4,260,375号に述べられている歯列矯正ブラケットは、スロット開口位置とスロット閉塞位置との間で摺動自在なワイヤラッチを有する。
    【0016】
    新たな歯列矯正装置が、米国特許第6,302,688号に述べられており、それはアーチワイヤをアーチワイヤスロットに保持するラッチを有する。 このラッチは、アーチワイヤが器具に対して一定の最小値を超える力を加えるとアーチワイヤをアーチワイヤスロットから解放する。 この最小値は、器具を歯から外すために同じ方向に必要な力の約半分より小さく、そのため、歯列矯正治療中に器具が歯から無意図的に外れる可能性が低減される。
    【課題を解決するための手段】
    【0017】
    本発明は、歯列矯正装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放する方法に関する。 本方法は、手持ち器具の少なくとも1つの脚をアーチワイヤの歯に面する側に配置する行為を含む。 また、本方法は、アーチワイヤを装置のラッチに向う方向に付勢するように手持ち器具を操作する行為も含む。 さらに、本方法は、ラッチを開放しアーチワイヤをアーチワイヤスロットから解放するために十分な力で、アーチワイヤをラッチに対して押圧する行為を含む。
    【0018】
    また、本発明は、アーチワイヤを、ラッチを有する歯列矯正装置のアーチワイヤスロットから解放する歯列矯正手持ち器具に関する。 本器具は、細長いシャフトとシャフトに連結された2つの脚とを備える。 各脚は、アーチワイヤと係合するフック型の構成を有し、それら脚は互いに間隔が空けられている。 また、本器具は、脚の間に配置された、シャフトが揺動する間アーチワイヤを器具のラッチに対して押圧するために装置と接触するカム部も有する。
    【0019】
    本発明のさらなる詳細は、特許請求の範囲の特徴において定義する。
    【発明を実施するための最良の形態】
    【0020】
    米国特許第6,302,688号に示す実施形態のうちの1つによって構成される歯列矯正装置を、図1〜図2に示し、数字30で大まかに示す。 この例における装置30は、患者の歯の頬唇側表面に固定するように適合された歯列矯正ブラケットである。 代替的に、装置を、歯列矯正治療中に歯の移動を制御するためアーチワイヤを収容するように適合された頬面管または他の歯列矯正装置としてもよい。
    【0021】
    装置30は、この装置30を接着剤を用いて患者の歯のエナメル質に直接接着するためのベース(図示せず)を有する。 好ましくは、ベースは、患者の歯面の凸型複合形状に嵌合する凹型複合形状を有する。 本体34は、ベースから略頬唇方向に外側に延在する。 本体34は、最も外側の近心側と最も外側の遠心側とを有する。
    【0022】
    アーチワイヤスロット40は、本体34を略近心−遠心方向に横切って延在する。 アーチワイヤスロット40は咬合側を有し、その咬合側の一部は、本体34に固定された平坦な咬合側壁部により画定される。 また、アーチワイヤスロット40は歯肉側も有し、その歯肉側の一部は、同様に本体34に固定された平坦な歯肉側壁部により画定される。 装置30は、近心側アーチワイヤスロット解放領域46と遠心側アーチワイヤスロット解放領域48とを有する。 この解放領域46、48は任意であるが、有利には、米国特許第4,531,911号に述べられているように、ブラケット間の幅を拡大し、歯の移動の制御を向上させることができる。
    【0023】
    また、装置30は、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット40に解放自在に保持するように本体34に接続されたラッチ52も有する。 ラッチ52は、近心側バネクリップ68と遠心側バネクリップ70とを備える。 近心側バネクリップ68は、装置30の本体34の近心側に固定され、遠心側バネクリップ70は、器具本体34の遠心側に固定される。
    【0024】
    クリップ68、70は、全体として略「C」字型形状を有し、各々が、互いに向って延在する一対のアーム部分54hを有する。 好ましくは、バネクリップ69、70の各々は、スリーブ72内に収容される。 スリーブ72は、好ましくは、蝋付けまたは溶接(レーザ溶接を含む)プロセスにより装置30の本体34に固定される。 クリップ68と一方のスリーブ72とが近心側アセンブリを構成し、クリップ70と他方のスリーブとが遠心側アセンブリを構成する。
    【0025】
    スリーブ72があることは、バネクリップ68、70を本体34に溶接または蝋付けすることが困難な材料で作製することができるため有利である。 例えば、クリップ68、70を、略化学量論通りのニチノールなどの弾性形状記憶合金で作製してもよく、本体34をステンレス鋼の合金で作製してもよい。 その場合、スリーブ72もまた、従来の溶接または蝋付け技術により本体34に容易に溶接または蝋付けすることができるステンレス鋼の合金で作製してもよい。 このようにスリーブ72は、バネクリップ68、70を本体34に結合する役割を果たす。
    【0026】
    アーチワイヤ50を、舌方向に、クリップ68、70が取囲む空間に入るように付勢することにより、アーチワイヤスロット内に挿入することができるほど十分に、アーム部分54を含むクリップ68、70は弾性が高い。 アーチワイヤ50がアーム部分54に係合すると、クリップ68、70が自己偏向して、アーム部分54間の空間を拡大するように十分な距離離間し、アーチワイヤ50がその空間を貫通することができるようにする。 アーチワイヤ50をクリップ68、70が取囲む空間内に収容すると、クリップ68、70は図17および図18に示すようにその通常の方向に復元して、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット内に保持する。
    【0027】
    治療中、アーチワイヤ50により略頬唇方向(より詳細には、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロットに挿入する方向とは反対の方向)に装置30によって加えられる力が、一定の最小値を下回る限り、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット内に保持するために、アーム部分54を含むクリップ68、70は十分に剛性である。 しかしながら、予期せず強い力が加わる場合などに起こる可能性があるように、アーチワイヤ50によって同じ方向に装置30に対して加わる力が最小値より大きい場合、アーム部分54は外向きに偏向し、クリップ68、70が開口して、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロットから解放することができる。 このように、装置30は、予期されない比較的強い力が働く場合も歯から無意図的に外れることはない。
    【0028】
    アーム部分54の外端部の形状を、所望に応じてアーチワイヤ50の挿入あるいは解放を容易にするように変更してもよい。 例えば、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット内に挿入する間、クリップ68、70の離間を容易にするように、アーム部分54の外側頬唇側部を曲面あるいは先細り状にしてもよい。 しかしながら、アーチワイヤ50によって加えられる力が最小値を超えるまでアーム部分54が離間しないことを確実にするために、必要に応じてアーム部分54の対向端部をある角度に切断するか、または互いに向って延在させてもよい。
    【0029】
    アーチワイヤ50によってアーム部分54に加えられる力が一定の最小値を超えると、アーム部分54はスロット開口位置まで外側に偏向する。 この最小値は、通常の歯列矯正治療中にアーチワイヤ50が無意図的にアーチワイヤスロット40から解放されないように十分高い値である。 このため、アーチワイヤ50は、治療プログラムを遂行するために十分な力を装置30に加え、所望に応じて関連する歯を移動させることができる。 好ましくは、アーチワイヤが、装置に対して同じ方向に、約0.2lb(0.1kg)から約11lb(5kg)の範囲であり、より好ましくは約0.4lb(0.2kg)から約5.5lb(2.5kg)の範囲であり、最も好ましくは約0.4lb(0.2kg)から約2.7lb(1.25kg)の範囲である力を加えると、アーム部分54はアーチワイヤスロット40からアーチワイヤ50を略頬唇方向に解放する。
    【0030】
    アーチワイヤ50によって装置30に対して加えられる力が選択された最小値を超えると、アーム部分54は外向きに自己偏向してアーチワイヤ50をアーチワイヤスロット40から解放する。 例えば、アーチワイヤ50が比較的広い横方向の断面積を有し、アーチワイヤスロット40内に挿入されるためにその通常の形状からかなりの距離を偏向された場合(装置30が固着された歯の咬合が著しく不良であり、それらが隣接する歯からかなりの距離に位置する場合に起こる可能性がある)、アーチワイヤ50がアーチワイヤスロット40内に配置され、歯科医による舌方向のアーチワイヤ50への圧力が解放されるとすぐに、アーム部分54は外向きに偏向する。 したがって、ラッチ52のアーム部分54により、実質的に、アーチワイヤ50が上述した最小値を超える力を装置30にかけることがない。
    【0031】
    ラッチ52を解放する力を確定するために、アーチワイヤスロット40の断面積を補完する(すなわち実質的に充填する)長手方向に横切る断面積を有するアーチワイヤ部分を選択する。 次に、吊り具を作製し、これを近心側36および遠心側38に接触しないが隣接してアーチワイヤ部分に接続する。 任意に、吊り具をアーチワイヤ部分に溶接または蝋付けする。 次に、装置30を静止位置に保持しながら、アーチワイヤ部分の長手方向軸がアーチワイヤスロット40の長手方向軸に対して傾かないことを確実にするように注意して、この吊り具を装置30から引張る。 この吊り具に接続したインストロン(Instron)試験装置を使用することにより、0.5インチ/分(1.3cm/分)のクロスヘッド速度を用いて、ラッチ52を解放する力を確定する。
    【0032】
    好ましくは、ラッチ52の自己解放(すなわち自己開放)の最小値は、同じ方向において関連する歯から装置30を外すために必要な力より実質的に下回る。 より好ましくは、同じ方向において関連する歯から装置30を外すために必要な力の約半分未満である。 たとえば、装置30と関連する歯との間の接着の予測される結合力が頬唇方向において16lb(7.3kg)である場合、アーチワイヤ50が同じ頬唇方向に約8lb(3.6kg)を幾分か超える力を装置30に加えるとアーチワイヤ50を自己解放するように、ラッチ52を構成する。
    【0033】
    自己解放式ラッチ52は、装置30が自然に外れる可能性が実質的に低減するという点で、歯科医には有益である。 例えば、歯科医が比較的大型のアーチワイヤをアーチワイヤスロット40内に配置しようとし、歯科医がアーチワイヤを放すとすぐにラッチ52が自己解放する場合、歯科医は代りにそれより軟質なアーチワイヤを使用することができる。 別の例として、当初アーチワイヤ50がアーム部分54によりアーチワイヤスロット40内に保持されており、その後アーチワイヤ50が装置30により大きな力を加える場合にも(例えば、患者が比較的硬い食べ物を咀嚼している場合等、アーチワイヤ50が硬い物体にぶつかった場合などに起こり得る)、アーム部分54がそのスロット開口位置まで外側に偏向してアーチワイヤ50を解放するため、装置30が歯から外れない。 そして、関連する歯にベース32を再接着させることなく、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット40に再配置するだけで治療を再開することができる。
    【0034】
    好ましくは、アーム部分54の各対の対向端部間の間隔は、治療中使用されると予期される最小アーチワイヤの咬合側−歯肉側間寸法よりも小さい。 アーチワイヤ50は、すべての場合において、アーチワイヤスロット40内を充填する必要はなく、壁部42、44と平らに係合する必要はない。 例えば、幾分小さいワイヤ、恐らくは円形の断面形状を有するワイヤを、治療プログラムの一部に使用してもよい。 好ましくは、バネ部材56の各対の対向端部間間隔は、断面形状の異なる種々のアーチワイヤを装置30とともに使用することができるように選択する。
    【0035】
    比較的広い断面積を有するアーチワイヤをアーチワイヤスロット50内に配置する場合、弾性バネ部材56の変形可能な性質により、装置30がアーチワイヤスロット40に沿って移動する間に有効な治療が行われ、関連する歯の移動を容易にすることができる。 かかる移動の間、弾性バネ部材56はアーチワイヤ50を、アーム部分54に向かう方向にかつかかるアーム部分54の4つすべてと平坦に接触する位置の方向に押付ける。 したがって、バネ部材56は、その固有の偏向が関連する歯に加わる力に寄与するため、歯科医が選択した位置に関連する歯を移動させ易くする。
    【0036】
    任意に、装置30は、1つ以上のタイウィングあるいはタイウィング部分62を有する。 例示する装置30は、4つのタイウィング部分62を有し、それらの各々が本体34に一体的に接続される。
    【0037】
    タイウィング部分62により、アーチワイヤ50を装置30に接続する代替方法が提供される。 例えば、アーチワイヤ50を過度の力無しにはアーチワイヤスロット40内に完全に挿入することができない場合、結紮糸を1つ以上のタイウィング部分62の周囲とアーチワイヤ50の一部の周囲とに通すことにより、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット40内に完全に着座させずに、アーチワイヤ50を装置30に結紮することができる。 ある期間に亙って関連する歯が隣接する歯と一直線上になる位置に向ってアーチワイヤスロット40に接近するように移動すると、アーチワイヤ50をアーチワイヤスロット40内に完全に着座させるために必要な力が小さくなる。 その時、結紮糸を取除き、アーチワイヤ50をラッチ52によりアーチワイヤスロット40内に保持してもよい。
    【0038】
    任意に、バネクリップ68、70を、平坦な金属原材料片から切断する。 適当な金属材料には、ニチノールおよびベータチタンの合金などの形状記憶合金がある。 バネクリップを、原材料から、型打ち、抜き型、化学エッチング、EDM、レーザ切削加工、噴射流式切削加工プロセスを使用して切断してもよい。 別のオプションとして、クリップ68、70を成形した後、それらの形状になるように熱処理してもよい。
    【0039】
    クリップ68、70を、酸洗面を有する平坦な焼きなましされた超弾性材料から作製してもよい。 ニチノールは、55.97重量%のニッケル含量と10℃±5℃のAf点とを有する。 ニチノールは、37.5%まで冷間加工されており、約0.012インチ(0.3mm)から約0.016インチ(0.4mm)までの範囲の厚さを有する。 クリップを、まず、荒削りEDMプロセスにおいて切断し、その後、縁部を平滑にするためにEDMプロセスを使用してさらに1回以上その縁部に沿って切断する。
    【0040】
    クリップ68、70を、異なる断面形状を有するワイヤに適応するために異なる方向に離間させることができる。 また、クリップ68、70は、閉塞位置に繰返し復元するように固有の記憶を有し、それによってクリップ68、70の咬合側と歯肉側とが夫々アーチワイヤの咬合側と歯肉側とに接触するかまたは密に隣接する。 かかる構成により、関連する歯の移動をより適切に制御することができる。
    【0041】
    さらに、クリップ68,70は、好ましくは、アーチワイヤが舌方向にクリップに対して押される場合にラッチの開放を容易にする形状を有する。 たとえば、クリップの唇側は、好ましくは、咬合側−歯肉側基準軸に関してある角度で延在し、そのため、クリップかまたはクリップの少なくともアーム部分が、ラッチを開放しアーチワイヤをアーチワイヤスロット内に入れるためにアーチワイヤが舌方向(咬合または歯肉方向等)に偏向する傾向にある。
    【0042】
    本発明の一実施形態による手持ち器具110を、図3〜図7に示す。 手持ち器具110は、望ましい場合にアーチワイヤを歯列矯正装置のアーチワイヤスロットから意図的に解放するために歯列矯正装置のラッチを開放するように適合される。
    【0043】
    図3に示すように、手持ち器具110は、外端部114を備えた細長いシャフト112を有する。 シャフト112の反対側の端部は、アーチワイヤと係合しアーチワイヤを装置のベースから離れる方向に付勢するための少なくとも1つの脚を有する。 例示する実施形態では、手持ち器具110は、略「J」字型形状を有する2フック型脚116を有する。
    【0044】
    手持ち器具110の脚116を、図4および図5により詳細に示す。 脚116は、互いから間隔が空けられており、中心カム部分118(図5)の両側にある平行な面に延在する。 この実施形態では、カム部分118は、シャフト112の正面端部に位置するが、他の構成も可能である。
    【0045】
    任意に、脚116を、シートメタル片から型打ちし、リベット120によりシャフト112の正面部分に接続する。 好ましくは、シャフト112をステンレス鋼から作製する。
    【0046】
    手持ち器具110の使用の例を、図6および図7に示す。 最初に、使用者は、脚116がアーチワイヤ50aaの歯に面する側に沿った位置に置かれるように、図6に示すような方向に手持ち器具110を操作する。 脚116間の間隔は、歯列矯正装置30aaを脚116間の空間内に収容するために十分な間隔である。
    【0047】
    脚116をアーチワイヤ50aaの歯に面する側に沿って配置すると、手持ち器具110のカム部分118は、図6に示すように装置30aaに接触することになる。 この実施形態では、カム部分118は、装置30aaの少なくとも1つの歯肉側タイウィングの唇側に係合するが、他の構成も可能である。 たとえば、カム部分118を、装置30aaのベース32aaと接触するように配置してもよい。
    【0048】
    次に、手持ち器具110のシャフト112を略咬合側−歯肉側方向に揺動させる。 図6において、手持ち器具110のシャフト118を、矢印によって示すようにアーチワイヤ50aaの中心長手方向軸を中心に弧状に歯肉方向に揺動させるが、動きの反対の向きおよび方向も可能である。 かかる揺動中、脚116は、対向するアーム部分を有するラッチ52aaに対してアーチワイヤ50aaを付勢する。 シャフト118が矢印の方向に移動を続けると、脚116は、図7に示すようにアーチワイヤ50aaをアーチワイヤスロットから解放するために十分な力で、アーチワイヤ50aaをラッチ52aaに対して押す。
    【0049】
    手持ち器具110は、アーチワイヤ50aaが解放される際にカム部分118が装置30aaを圧迫する、という点で有利である。 かかる構成は、アーチワイヤ50aaがラッチ52aaのアーム部分を越えて押される際に装置30aaが無意図的に歯から外れないことを確実にする助けとなる。
    【0050】
    任意に、シャフト112の後端部114に、アーチワイヤ50aaを収容するノッチ122を設けてもよい。 ノッチ122を、望ましい場合は、装置30xのアーチワイヤスロットにアーチワイヤ50aaを配置するために使用してもよい。 アーチワイヤ50aaに対して直接歯科医師の指の圧力を使用することによりアーチワイヤ50aaをアーチワイヤスロット内に移動させることが効率的であるが、アーチワイヤ50aaをアーチワイヤスロットに配置するために手持ち器具110を使用することが望ましいいくつかの事情もある。
    【0051】
    本発明の別の実施形態による手持ち器具110を図8に示す。 手持ち器具110aは、二股に分かれた正面端部を有するワイヤ部材113aを有する。 ワイヤ部材113aの正面端部は、2つの間隔が空けられた脚116aを提示し、それらの各々は略「L」字型形状を有する。 中心部分118aは脚116aと相互接続する。
    【0052】
    自己解放式歯列矯正装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放するために手持ち器具110aを使用する際、脚116aを、アーチワイヤの歯に面する側かまたは舌側(唇状装置の場合)に配置する。 この位置で、脚116aは装置の両側をまたぐ。 次に、シャフト112aを、近心側−側遠心方向に揺動させる。 たとえば、シャフト112aが近心側方向に揺動する場合、装置の近心側に隣接する脚116aは、装置のベースに対して圧迫し、反対の脚116aは、アーチワイヤを付勢して装置の遠心側に隣接するラッチを開放させる。 アーチワイヤが遠心側ラッチから解放されるまで、その方向に揺動動作を続ける。
    【0053】
    次に、シャフト112aを、反対方向、すなわち上述した例では遠心側方向に揺動させる。 その場合、遠心側脚116aが装置のベースの遠心側を圧迫し、反対の脚がアーチワイヤを装置の近心側ラッチに対して付勢する。 シャフト112aが連続して移動することにより、装置の近心側でラッチが開放し、近心側ラッチからアーチワイヤが解放される。 その時、アーチワイヤは器具から完全に解放され、手持ち器具110をアーチワイヤの後方のその位置から取除くことができる。
    【0054】
    本発明の別の実施形態による手持ち器具110bを、図9に示す。 手持ち器具110bは、細長いシャフト112bと一対の脚116bとを有するという点で手持ち器具110、110aと幾分か類似する。 しかしながら、手持ち器具110bは、型打ちした後所望の形状に曲げることができる単一シート状の材料から構成されるため、有利である。 たとえば、手持ち器具110bを、連続したステンレス鋼400等の金属材料から型打ちしてもよく、それにより比較的安価に作製することができる。
    【0055】
    本発明の別の実施形態による手持ち器具110cを、図10および図11に示す。 手持ち器具110cは、細長いシャフト112cを有し、その一部を図面に示す。 手持ち器具110cは、略「U」字型部分117cと外側の終端部分119cとを備えた単一の脚116cを有する。 図11を参照することにより認めることができるように、終端部分119cは、「U」字型部分117cの外側脚に対してわずかに鋭角で延在する。
    【0056】
    手持ち器具110cの使用の例を図11に示す。 図示するように、手持ち器具110cを、アーチワイヤ50aaが「U」字型部分117cを通って延在するように、好ましくは端部119cと「U」字型部分117cとの交差部にあるように、配置する。 次に、シャフト112cを略近心側−遠心側方向に揺動させ、「U」字型部分の反対の部分が装置30aaを圧迫する。 シャフト112cが同じ近心側−遠心側方向に枢動し続けると、アーチワイヤ50aaは、ラッチを開放しアーチワイヤ50aaをアーチワイヤスロットから解放するようにラッチに対して押圧される。
    【0057】
    次に、手持ち器具110cを、アーチワイヤ50aaから外し、図11に示す位置と反対の位置に配置するように、その長手方向軸を中心におよそ180度回転させる。 この場合もまた、手持ち器具110cを、アーチワイヤが「U」字型部分117cの中間を通って延在するように操作する。 シャフト112cを上述した動きの方向の反対方向に揺動させると、アーチワイヤ50aaは装置30aaの残りのラッチに対して押圧されることにより、そのラッチを開放しアーチワイヤ50aaを装置30aaのアーチワイヤから完全に解放する。
    【0058】
    本発明の別の手持ち器具110dを、図12および図13に示す。 手持ち器具110dは、細長いシャフト112dと略「J」字型形状を有する少なくとも1つ、好ましくは2つのフック型脚とを有するという点で、手持ち器具110と幾分か類似している。
    【0059】
    例示する実施形態では、脚116dは互いから離間されており、中心カム部分118dの両側に位置する平行面に延在する。 一対のリベット120d(図13)が、脚116dを中心カム部分118dに固定する。 そして、中心部分118dを、ピン123dによりシャフトに枢支結合する。
    【0060】
    中心部分118dはまた、一続きの回り止め125dも有する。 シャフト112dは、コイル状圧縮バネ124dを収容する中心通路を有する。 バネ124dの一端と中心部分118dとの間に、玉126dを配置する。
    【0061】
    部分118dを図13において文字「A」で示す弧状に移動させると、玉126dが回り止め125dにうまく収容される。 バネ124dは、玉126dを選択された回り止め125dに解放自在に保持するために十分な加圧力を提供し、それによって中心部分118dのシャフト112dに対する角度位置を所望に応じて選択することができる。 しかしながら、望ましい場合に使用者が、脚116dまたは中心部分118dに十分な手の圧力を働かせるかかまたは後者を「A」で示す弧に沿った方向に付勢することにより、バネ124dを加圧し玉126dを回り止めから出るように移動させることによって、中心部分118dをシャフト112dに関して枢動させることができるように、バネ124dは十分可撓性である。 そして、脚116と中心部分118dとを、弧「A」に沿って所望の向きまで移動させることができる。
    【0062】
    手持ち器具110dは、脚116dの角度位置を手による作業に最もよく合うように選択することができるため、有利である。 たとえば、アーチワイヤを患者の口腔の後部領域に位置するブラケットから解放する場合には、図13において実線で示す脚116dと中心部分118dとのシャフト112dに対する角度向きが望ましい場合がある。 対照的に、患者の口腔の前歯領域に位置する器具からアーチワイヤを開放するために使用する場合は、直線向き(脚116dおよび中心部分118dがシャフト112dの長手方向軸に平行な方向にシャフト112dから離れるように延在する)が望ましい場合がある。
    【0063】
    本発明は、他の装置と用いることも同様に有用である。 他の装置の例は、米国特許第6,302,688号に述べられている。
    【図面の簡単な説明】
    【0064】
    【図1】本発明の方法および器具とともに使用する例示的な歯列矯正装置の斜視図と、本装置のアーチワイヤスロットに収容されるアーチワイヤの部分図と、である。
    【図2】図1の装置およびアーチワイヤの近心側に向って見た部分断面での端面図である。
    【図3】図1および図2に示す装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放する本発明の手持ち器具の側面図である。
    【図4】図3に示す手持ち器具の正面部分の拡大部分側面図である。
    【図5】図4に示す手持ち器具の正面部分の別の側に沿って取出された拡大部分立面図である。
    【図6】例示的な歯列矯正装置にとともに図3〜図5に示す手持ち器具の正面部分の拡大部分側面図であり、手持ち器具が、装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放するために適当な位置に置かれた後の様子として示されている。
    【図7】図6に幾分か類似した図であるが、手持ち器具が、アーチワイヤをアーチワイヤスロットから解放するように弧状に移動している。
    【図8】本発明の別の実施形態による歯列矯正装置からアーチワイヤを解放する手持ち器具の正面部分の部分斜視図である。
    【図9】本発明のさらに別の実施形態による歯列矯正装置からアーチワイヤを解放する手持ち器具の斜視図である。
    【図10】本発明のさらに別の実施形態による歯列矯正装置から歯列矯正アーチワイヤを解放する手持ち器具の正面部分の部分斜視図である。
    【図11】歯列矯正装置のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解放する間の図10に示す手持ち器具の使用の例を示す部分斜視図である。
    【図12】図3に幾分か類似する図であるが、本発明の別の実施形態による手持ち器具を示す。
    【図13】図12に示す手持ち器具の正面部分に沿った部分図における拡大部分立面図である。

    QQ群二维码
    意见反馈