Orthodontic bracket and clip opening tool |
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申请号 | JP2003280766 | 申请日 | 2003-07-28 | 公开(公告)号 | JP2004188177A | 公开(公告)日 | 2004-07-08 |
申请人 | Tomii Kk; トミー株式会社; | 发明人 | OPIN PERRY; KATAYOSE SHINGO; ENDO HIROMASA; ORIGASA MASAAKI; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an orthodontic bracket and a clip opening tool capable of preventing a clip from being deformed when opening the clip. SOLUTION: In an orthodontic bracket 10, a clip 20 is bent approximately U-shaped to cover at least a part of an arch wire slot 13 on the counter side of a base 11, a lock end 21 provided on an upper end 24 of the clip 20 may be engaged under the downside of a cover lid 15 supported on a bracket main body 12, and the upper end 24 of the clip 20 has a recess 25 as a step capable of engaging a clip opening tool 30 for opening the clip 20. COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI | ||||||
权利要求 | 歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、 前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、 前記クリップの上端部に、前記クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な段差部を有することを特徴とする歯列矯正ブラケット。 前記段差部が、前記クリップの上端部に設けられて前記クリップを厚み方向に貫通しない凹部であることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。 前記段差部が、前記クリップを厚み方向に沿って前記ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしであることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。 前記段差部が、前記クリップの上端部に設けられたスリットを境界とする片側を厚み方向に沿って前記ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしであることを特徴とする請求項3に記載した歯列矯正ブラケット。 前記段差部が、前記クリップの端部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載した歯列矯正ブラケット。 前記段差部が、略半割ドーム形状であることを特徴とする請求項5に記載した歯列矯正ブラケット。 前記段差部の平面端部に略V字状の切欠部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載した歯列矯正ブラケット。 歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、 前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、 前記クリップの上端部に、前記クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な略V字状の係合切欠部が設けられていることを特徴とする歯列矯正ブラケット。 前記クリップに設けられた当接部と、前記ブラケット本体に設けられて前記当接部が当接可能な受部とを有し、 前記ブラケット本体に対して前記クリップが開放したときに、前記当接部が前記受部に当接することにより、前記ブラケット本体に対する前記クリップの開放位置を規制可能であることを特徴とする請求項1または請求項8に記載した歯列矯正ブラケット。 歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、 前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを開放するためのクリップ開放ツールであって、 略V字状に配置された第1突起および第2突起を有し、 前記第1突起が、前記クリップの上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部に係合可能とされ、 前記第2突起が、前記段差部または前記係合切欠部に対する前記第1突起の係合状態を規制するとともに、前記クリップを押さえることにより前記クリップの変形を防止可能であることを特徴とするクリップ開放ツール。 |
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说明书全文 | 本発明は歯列矯正ブラケットおよびクリップ開放ツールに係り、特に不整歯列や捻転歯を矯正する歯列矯正ブラケットおよびクリップ開放ツールに関する。 一般に、歯列を矯正するために歯列矯正ブラケットが使用されている。 この歯列矯正ブラケットは、ベースにブラケット本体が設けられ、ブラケット本体にアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロットが形成され、アーチワイヤの抜け出しを防止するクリップが設けられている。 クリップは、略U字状に湾曲され、上端部に設けられた係止端部が、ブラケット本体の係合部に潜り込むように係合可能に形成されている。 例えば、米国特許4,698,017号公報には、棒状のツールでクリップを回動させてアーチワイヤスロットを開放する技術が示されている(特許文献1参照)。 加えて、米国特許5,906,486号公報には、U字状のクリップをスライドさせて、アーチワイヤスロットを開放・閉鎖するセルフライゲーションブラケットについて、棒状のツールをクリップの孔に差し込み、クリップを開放する技術が示されている(特許文献3参照)。 なお、セルフライゲーションブラケットとは、アーチワイヤスロット内からアーチワイヤが抜け出さないようにアーチワイヤスロットの開口を回動または摺動するクリップで閉塞したタイプのブラケットである。 しかし、クリップの孔に差しこんだ棒状のツールでクリップを開放する際に、棒状のツールをテコのように作動させて押し開く必要があるため、クリップに過大な力がかかることになる。 また、クリップが変形してしまうと、クリップをクローズポジション(閉鎖位置)に復帰させても、変形したクリップではアーチワイヤを押さえることができないばかりか、アーチワイヤが外れて治療が続けられなくなってしまうことがあった。 本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クリップを開放する際にクリップの変形を防止できる歯列矯正ブラケットおよびクリップ開放ツールを提供することにある。 前述した目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載したように、歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、前記クリップの上端部に、前記クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な段差部を有することを特徴としている。 ここで、本発明の歯列矯正ブラケットとしては、歯牙表面に接着可能な面状のベースにブラケット本体が固定されている形態や、あるいは歯牙に取り付けられるバンドにベースを介してブラケット本体が溶接される形態を含む。 また、本発明においては、請求項2に記載したように、前記段差部が、前記クリップの上端部に設けられて前記クリップを厚み方向に貫通しない凹部であることを特徴としている。 そして、本発明においては、請求項3に記載したように、前記段差部が、前記クリップを厚み方向に沿って前記ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしであることを特徴としている。 段差部を、ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしとすることで、比較的容易に段差部を形成することができる。 また、専用ツールを用いてクリップをブラケット本体に押し付けながら開放することができる。 さらに、本発明においては、請求項4に記載したように、前記段差部が、前記クリップの上端部に設けられたスリットを境界とする片側を厚み方向に沿って前記ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしであることを特徴としている。 段差部を、スリットを境界とする片側をブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしとすることで、比較的容易に段差部を形成することができる。 また、これによりスリットを境に手前を凸部、奥を凹部とできるので、専用ツールでなくても、クリップをブラケット本体に向かって押さえながら開放できる。 そして、本発明においては、請求項5に記載したように、前記段差部が、前記クリップの端部に設けられていることを特徴としている。 また、本発明においては、請求項6に記載したように、前記段差部が、略半割ドーム形状であることを特徴としている。 さらに、本発明においては、請求項7に記載したように、前記段差部の平面端部に略V字状の切欠部が設けられていることを特徴としている。 段差部に切欠部を設けることで、この切欠部で開放用のツールを保持して確実に段差部に係合させることができる。 これにより、クリップを開放させる際に、クリップをより一層簡単に開放することができる。 そして、本発明は、請求項8に記載したように、クリップの上端部に、クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な略V字状の係合切欠部が設けられていることを特徴としている。 クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な略V字状の係合切欠部とすることで、より一層容易に段差部を形成することができる。 よって、クリップをより一層容易に形成することができるとともに、クリップのバネ力を近遠心両側に広がったクリップの上端部に設けられた係止端部に及ぼすことができるので、効果的にアーチワイヤのローテーションコントロールができる。 また、本発明においては、請求項9に記載したように、前記クリップに設けられた当接部と、前記ブラケット本体に設けられて前記当接部が当接可能な受部とを有し、前記ブラケット本体に対して前記クリップが開放したときに、前記当接部が前記受部に当接することにより、前記ブラケット本体に対する前記クリップの開放位置を規制可能であることを特徴としている。 当接部および受部によりブラケット本体に対するクリップの開放位置を規制可能としたことで、ブラケット本体に対するクリップの過度な開放や、ブラケット本体に対するクリップの脱落を防止できる。 また、本発明においては、請求項10に記載したように、歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを開放するためのクリップ開放ツールであって、略V字状に配置された第1突起および第2突起を有し、前記第1突起が、前記クリップの上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部に係合可能とされ、前記第2突起が、前記段差部または前記係合切欠部に対する前記第1突起の係合状態を規制するとともに、前記クリップを押さえることにより前記クリップの変形を防止可能であることを特徴としている。 クリップ開放ツールに略V字状に配置された第1、第2の突起を備えた。 第1突起を、クリップの段差部や係合切欠部に係合させ、第2突起で、段差部または係合切欠部に対する第1突起の係合状態を規制する。 以上、説明したように、本発明によれば、請求項1に記載したように、クリップの上端部に、クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な段差部を備えた。 クリップ開放ツールを係合させる部位を段差部とすることで、クリップを厚み方向に貫通させる孔を開ける必要がない。 よって、クリップの剛性を維持して、クリップのばね力を確保できる。 さらに、クリップに孔を開けずに段差部を設けたので、クリップの段差部に応力が集中することを防止できる。 また、本発明によれば、請求項2に記載したように、段差部を凹部とすることで、比較的容易に段差部を形成することができる。 よって、クリップを比較的容易に形成することができるので、コストアップを抑えることができるとともに、クリップの変形を防止でき、かつ、クリップのばね力を確保できる。 そして、本発明によれば、請求項3に記載したように、段差部を、ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしとすることで、比較的容易に段差部を形成することができる。 よって、クリップを比較的容易に形成することができるので、コストアップを抑えることができるとともに、クリップの変形を防止でき、かつ、クリップのばね力を確保できる。 さらに、本発明によれば、請求項4に記載したように、段差部を、スリットを境界とする片側をブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしとすることで、比較的容易に段差部を形成することができる。 よって、クリップを比較的容易に形成することができるので、コストアップを抑えることができるとともに、クリップの変形を防止でき、かつ、クリップのばね力を確保できる。 そして、本発明によれば、請求項5に記載したように、段差部を、クリップの端部に設けることで、より一層容易に段差部を形成することができる。 よって、クリップをより一層容易に形成することができるので、コストアップを抑えることができるとともに、専用のクリップ開放ツールの先端をより確実に、その位置にあてがうことができる また、本発明によれば、請求項6に記載したように、段差部を、略半割ドーム形状とすることで、略半割ドーム形状の部位を利用してクリップ開放ツールを良好に段差部に係合させることができる。 これにより、クリップを開放させる際に、クリップをより一層簡単に開放することができる。 さらに、本発明によれば、請求項7に記載したように、段差部に切欠部を設けることで、この切欠部クリップ開放ツールを保持して確実に段差部に係合させることができる。 これにより、クリップを開放させる際に、クリップをより一層簡単に開放することができる。 そして、本発明によれば、請求項8に記載したように、クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な略V字状の係合切欠部とすることで、より一層容易に段差部を形成することができる。 よって、クリップをより一層容易に形成することができるので、コストアップを抑えることができる。 また、本発明によれば、請求項9に記載したように、ブラケット本体に対してクリップが開放したときに、当接部が受部に当接することにより、ブラケット本体に対するクリップの開放位置を規制可能であるため、ブラケット本体に対するクリップの過度な開放や、ブラケット本体に対するクリップの脱落を防止できる。 さらに、本発明によれば、請求項10に記載したように、クリップ開放ツールに略V字状に配置された第1、第2の突起を備えた。 第1突起を、クリップの段差部や係合切欠部に係合させ、第2突起で、段差部または係合切欠部に対する第1突起の係合状態を規制する。 以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 なお、以下に説明する各実施形態において、図1において説明した部材等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。 ここで、以下に示す各実施形態においては、歯列矯正ブラケットとしてツインブラケット(覆蓋部を2個備えたブラケット)を例示するが、本発明はシングルブラケットにも適用可能であり、ツインブラケットに限定するものではない。 図1に示すように、本発明に係る第1実施形態である歯列矯正ブラケット10は、歯列を矯正するために、歯牙表面に固着可能な面状のベース11と、このベース11の片面に設けられたブラケット本体12と、このブラケット本体12に形成された溝状のアーチワイヤスロット13と、ブラケット本体12およびベース11のうちの少なくとも一方に形成され、かつ、アーチワイヤスロット13に対して交差する歯軸方向に沿う案内部14と、この案内部14に案内される略帯状のクリップ20とを有する。 また、この歯列矯正ブラケット10は、アーチワイヤスロット13における反ベース側の少なくとも一部を覆うように、クリップ20が略U字状に湾曲され、かつ、クリップ20の長手方向に沿った上端部に設けられた一対の係止端部21が、ブラケット本体12に支持された覆蓋部15の下側の係止溝15Aに潜り込むように係合可能である。 クリップ20は、例えば板厚0.1mm〜0.2mmの耐食性の高いばね用薄板で略U字状に形成されている。 クリップ20には、一対の係止端部21間の上端部24に、クリップ20の開放を行うクリップ開放ツール30(図4〜図7参照)を係合可能な段差部として凹部25が形成されている。 図2、図3(A)に示すように、クリップ20の凹部25は、クリップ開放ツール30のヒール部31を受け入れることができるように、ヒール部31より大きく形成されている。 ここで、トウ部32は、凹部25に対するヒール部31の係合状態を規制するとともに、クリップ20を押さえることにより、クリップ20の変形を防止する役割を果たす。 なお、図3(A)においては、凹部25を円弧状に形成した例について説明したが、これに限らないで、例えば図3(B)に示すように、凹部25のうち、トウ部32側の部位26を深く形成することも可能である。 次に、クリップ開放ツール30を図4〜図7に基づいて説明する。 トウ部32は、凹部25(図1、図2参照)に対するヒール部31の係合状態を規制するとともに、クリップ20(図1、図2参照)を押さえることによりクリップ20の変形を防止可能な部位である。 図6に示すように、右開放部35は、略V字状に配置されたヒール部(第1突起)37およびトウ部(第2突起)38が横向きに設けられている。 ヒール部37は、クリップ20の上端部24(図1、図2参照)に設けられた凹部25に係合可能な部位である。 トウ部38は、凹部25に対するヒール部37の係合状態を規制するとともに、クリップ20を押さえることによりクリップ20の変形を防止可能な部位である。 図5(A),(B)および図6においては、左右の開放部34,35をヒール部31,37とトウ部32,38で構成した例について説明したが、これに限らないで、例えば図7(A)に示すように、開放部39Aを限定された高さの円柱を備えたものとすることも可能であり、また図7(B)に示すように、開放部39Bを限定された高さの半円柱を備えたものとすることも可能である。 次に、歯列矯正ブラケット10およびクリップ開放ツール30の作用を図8(A),(B)に基づいて説明する。 このように、ヒール部31を凹部25に差し込んだ状態でクリップ開放ツール30を矢印の方向に移動することで、クリップ開放ツール30とともにクリップ20を矢印の方向に移動する。 図8(B)において、クリップ開放ツール30とともにクリップ20を移動することで、クリップ20の係止端部21が覆蓋部15の係止溝15Aから抜け出し、クリップ20を開放位置まで容易に移動させることができる。 次に、歯列矯正ブラケットの第2〜第6実施形態を図9〜図15に基づいて説明する。 図10(A)に示すように、切り起こし41は、クリップ40の上端部24に設けられたスリット42を境界とする一方(片側)を厚み方向に沿ってブラケット本体12(図1参照)から離れる方向に隆起させたものである。 なお、図9および図10(A)においては、スリット42を境界とする他方の部位43を厚み方向に沿ってブラケット本体12に近付ける方向に隆起させた例について説明したが、これに限らないで、例えば図10(B)に示すように、スリットを境界とする他方の部位43を厚み方向に沿ってブラケット本体12に近付ける方向に隆起させなくても同様の効果を得ることができる。 つぎに、クリップ40の作用を図11(A),(B)に基づいて説明する。 この状態でクリップ開放ツール30を矢印の方向に移動することで、クリップ開放ツール30とともにクリップ40を矢印の方向に移動する。 図11(B)において、クリップ40の係止端部21が覆蓋部15の係止溝15Aから抜け出して、クリップ40を開放位置まで容易に移動することができる。 次に、第3実施形態について説明する。 切り起こし51は、クリップ50の端部52に略半割ドーム形状に設けられたものである。 次に、第4実施形態について説明する。 切り起こし61は、クリップ60の端部62に略半割ドーム形状に設けられ、かつ切り起こし61の平面端部63に略V字状の切欠部64が設けられたものである。 この際に、切り起こし61の平面端部63に略V字状の切欠部64を設けたので、ヒール部31を切欠部64で保持させて切り起こし61に確実に係合させることができるので、使い勝手をさらに高めることができる。 次に、第5実施形態について説明する。 係合切欠部71は、幅Wが0.5〜2.0mm、深さDが0.3〜1.0mmに設定されている。 この係合切欠部71にヒール部31(図2参照)を当接させた状態でクリップ開放ツール30を移動することで、クリップ開放ツール30とともにクリップ70を開放することができる。 次に、第6実施形態について説明する。 切り起こし81は、クリップ80の端部82から離れた部位83に略半割ドーム形状に設けられたものである。 次に、クリップ開放ツールのその他の形態を図16〜図18に基づいて説明する。 図18に示すように、一対のロッド93の先端93Aを、歯97に配置した歯列矯正ブラケット10の両側に配置する。 一方のロッド93の第1、第2突起94,95間にアーチワイヤ98を配置するとともに、他方のロッド93の第1、第2突起94,95間にも同様にアーチワイヤ98を配置する。 次に、歯列矯正ブラケットの第7実施形態を図19に基づいて説明する。 当接部200Aは、クリップ200の上端部に向かって平がるように形成された縁部に平面略クランク状の切欠として設けられている。 一方、受部120Aは、ブラケット本体120の表面に設けられた段差であり、その平面形状が当接部200Aの平面形状に対応している(図19(C)参照)。 従って、当接部200Aおよび受部120Aは、ブラケット本体120に対してクリップ200が所定位置まで開放したときに互いに当接し、これによりブラケット本体120に対するクリップ200の開放位置を規制するようになっている(図19(A)、(B)参照)。 このような歯列矯正ブラケット100は、ブラケット本体120に対してクリップ200が開放したときに、各当接部200Aが各受部120Aに当接することにより、ブラケット本体120に対するクリップ200の開放位置を規制するため、ブラケット本体120に対するクリップ200の過度な開放や、ブラケット本体120に対するクリップ200の脱落を防止できる。 その他、前述した各実施形態において例示したクリップ、クリップ開放ツール、ブラケット本体等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所,厚さ寸法等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。 10 歯列矯正ブラケット |