Dental splint

申请号 JP2002518866 申请日 2001-08-16 公开(公告)号 JP2004505718A 公开(公告)日 2004-02-26
申请人 メダルティス・アクチェンゲゼルシャフトMedartis AG; 发明人 アンドレアス・フィリッピ; トーマス・フォン・アルクス; ヨアヒム・プフェッフェルレ;
摘要 可動度の増大した歯(Z4,Z5)を固定するために、歯用スプリント(2)は、数個の眼(10)を有し、隣接する眼(10)は相互に連結されている。 個々の眼(10)は、リンク(12a,12b,12c,12d)によって包囲された貫通孔(11)をそれぞれ有し、歯の上の歯用スプリント(2)を固定するために、上記貫通孔(11)を介して、それぞれ貫通孔(11)の背後に配置された歯(Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7)に例えば接着剤(KK)を塗布できる。 隣接する眼(10)の接続部(13)は、平坦接続部(13)の形態で形成されていることを本発明の特徴とする。
权利要求
  • 可動度が増大した歯(Z4,Z5)を固定するための歯用スプリント(2)であって、上記歯用スプリント(2)は数個の眼(10)を有し、隣接する眼(10)は連結され、個々の眼(10)は、リンク(12a,12b,12c,12d)によって包囲された貫通孔(11)をそれぞれ有して、歯上の歯用スプリント(2)を固定するために、上記貫通孔(11)を介して、それぞれ貫通孔(11)の背後に配置された歯(Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7)に例えば接着剤(KK)を塗布することができる歯用スプリント(2)において、
    上記隣接する眼(10)の上記接続部(13)は、平坦接続部として設計されていることを特徴とする歯用スプリント。
  • 請求項1に記載の歯用スプリント(2)において、
    上記眼(10)の上記貫通孔(11)は実質的にダイヤモンド形状をし、且つ、上記眼(10)間の上記平坦接続部(13)は、上記貫通孔(11)を取り囲むリンク(12a,12b,12c,12d)の少なくとも略2倍であることを特徴とする歯用スプリント。
  • 請求項1または2に記載の歯用スプリント(2)において、
    上記スプリントは、0.05mmから0.5mmの範囲の厚み(D)を有し、好ましくは0.1mmから0.3mmの範囲の厚み(D)を有し、特には約0.2mmの厚み(D)を有していることを特徴とする歯用スプリント。
  • 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の歯用スプリント(2)において、
    上記歯用スプリント(2)の最大幅(B)は、1mmから5mmの範囲に在り,好ましくは2mmから3.5mmの範囲に在り、特には約2.8mmであることを特徴とする歯用スプリント。
  • 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の歯用スプリント(2)において、
    上記歯用スプリントは、形状記憶のない塑性加工可能な生物学的適合性の材料から形成され、特にはチタニウムから形成されていることを特徴とする歯用スプリント。
  • 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の歯用スプリント(2)において、
    上記歯用スプリントは、単一色または多重色に彩色されていることを特徴とする歯用スプリント。
  • 歯用スプリントのために使用され得る材料のストリップ(1)であって、そのストリップ(1)は、歯用スプリント(2)の長さの倍数の長さを有し、上記ストリップ(1)は、数個の眼(10)を有し、隣接する眼(10)は連結され、個々の眼(10)は、リンク(12a,12b,12c,12d)によって包囲された貫通孔(11)を各々有し、上記歯の上に歯用スプリント(2)を固定するために、上記貫通孔(11)を介して、上記貫通孔(11)の後に配置された歯(Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7)に接着剤(KK)を塗布することが可能である歯用スプリント(2)において、
    隣接する眼(10)の接続部(13)は、平坦接続部(13)として設計されていることを特徴とする歯用スプリント。
  • 請求項7に記載のストリップ(1)において、
    上記眼(10)の貫通孔(11)は、実質的にダイヤモンド形状をしていて、上記眼(10)の間の上記平坦接続部(13)は、上記孔(11)を包囲するリンク(12a,12b,12c,12d)の少なくとも約2倍であることを特徴とするストリップ。
  • 請求項7または8に記載のストリップ(1)において、
    上記ストリップ(1)は、0.05mmから0.5mmの範囲にある厚み(D)を有し、好ましくは0.1mmから0.3mmの範囲にある厚み(D)を有し、特には約0.2mmの厚み(D)を有することを特徴とするストリップ。
  • 請求項7乃至9のいずれか1つに記載のストリップ(1)において、
    上記ストリップ(1)の最大幅(B)は、1mmから5mmの範囲に在り,好ましくは、2mmから3.5mmの範囲に在り、特には約2.8mmであることを特徴とするストリップ。
  • 請求項7乃至10のいずれか1つに記載のストリップ(1)において、
    形状記憶のない塑性変形可能な生物的適合性のある材料ででき、特にはチタニウムで出来ていることを特徴とするストリップ。
  • 請求項7乃至11のいずれか1つに記載のストリップ(1)において、
    上記ストリップは、単一色または多重色に彩色されていることを特徴とするストリップ。
  • 说明书全文

    【0001】
    本発明は、独立クレームの前提項による可動度が増大した歯を固定するための歯用スプリント(副木)に関する。 さらに、本発明は、歯用スプリントのために使用し得ると共に歯用スプリント長さの複数倍の長さを有する細長いスプリント材料に関する。
    【0002】
    歯用スプリントは、例えば、損傷を受けた一本または複数の歯を固定するために使用されたり、或いは、一本または複数の歯を再移植用に使用される。 損傷を受けた歯(または再移植された歯)は、一般に、非常に大きな可動度を有している。 通常、スプリントは、損傷を受けた歯を所望の位置に固定するために、一本または複数の損傷を受けた歯(または再移植された歯)の両側の支持歯上に固定される。 今日では、スプリントは、典型的には、接着剤を使用して歯に固定される。
    【0003】
    実際に使用されている4つのタイプのスプリントについて、以下に簡単に説明する。 これに関連して、特に、Carl Henser Verlag, Munich により発行された「Zahnarztliche Implantologie No. 16(2000)」におけるFilippi の論文「Reimplantation nach Trauma: Einfluss der Schienung auf die Zahnbeweglichkeit(損傷後の再移植:歯の移動性に関するスプリントの効果)」に言及しておく。
    【0004】
    第1のタイプは、所謂「プラスチックスプリント」である。 このプラスチックスプリントは、原理的には、糸状プラスチック材以外の何ものでもなく、この糸状プラスチック材は、損傷を受けた歯を横切り、且つ、それらの側部において隣接する支持歯をも横切って延在し、酸エッチング法によって歯の前部平坦面のエナメルに結合している。
    【0005】
    第2のタイプの歯用スプリントは、所謂「ワイヤアーチスプリント」である。 これは、原理的には、ステーブルの一部に過ぎないが、塑性変形可能であり、適切に準備された接着面を介して、上述の酸エッチング法によって歯の前部平坦面のエナメルに、損傷を受けた歯とその各側部に隣接する支持歯の双方に結合される。
    【0006】
    第3のタイプの歯用スプリントは、「ブラケットスプリント」と呼ばれるものである。 これは、損傷を受けた歯とその両側部に隣接する支持歯との双方について、酸エッチング法により、歯の前部平坦面のエナメルに平坦なプレートが結合された歯用スプリントである。 これらのプレートは、唇の方向すなわち口唇の方向に突出した小さな突出部を有し、その周りに結紮ワイヤがコイル状に巻かれて各プレートを連結している。 適切な場合、この結紮ワイヤは歯間で撚ることもできる。
    【0007】
    最後に、第4のタイプの歯用スプリントは、「リング固着スプリント」と呼ばれる。 このリング固着スプリントは、原則として、複数の輪状の眼を有する。 互いに隣接して配置された個々の眼は、薄ぺらな(すなわち、薄いがそれでも堅固な)リンク(連結体)によって結合される。 各眼は、リンクによって包囲された貫通孔を有している。
    【0008】
    上記リング固着スプリントは、酸エッチング法を用いて、同様に貼付けられる。 まず、動き易くなった一本または複数の歯は、局部麻酔を適宜行なって、所望の位置に戻される。 それから、スプリントの貼付けが行なわれる。 例えば、歯の前部平坦面を清掃し、次に、エッチング液を目標とする所に塗布することによって所定の領域を化学的に粗にする。 次に、薄い液状接着剤を一滴、この化学的に粗になった領域に塗布される。 続いて、予め形の作られたリング固着スプリントが、歯列弓上に配置され、固化していない接着材に押し付けられる。 次に、眼のリンクつまりスプリント全体を歯の前部平坦面に接続するために、リング固着スプリントの眼の貫通孔を通して、液状接着剤が厚めに塗布される。 そのようにする際に、注意しなければならないことは、接着剤が固化する間(典型的には数分間)、再配置された歯が所望の位置に確実に保持されることである。
    【0009】
    これらのタイプの歯用スプリントは、全て、実際に満足するものであることが証明されている。 しかし、それらはさらに改善し得る点を有している。 例えば、或るスプリントにおいては、接着面が比較的大きく、患者の快適性レベルが最適というわけではない。 歯用スプリントは、貼付け後は、軟質細胞部とりわけ唇と接触するために、不快感を引き起こす。 他のスプリントにおいては、スプリント貼付け時の取扱いが難しい。 ワイヤアーチスプリントの場合やブラケットスプリントの場合、スプリントの回転安定性すなわち捩り負荷下でのスプリントの安定性は、さらに改善され得る。
    【0010】
    したがって、本発明の目的は、上述の不都合に対して改善された歯用スプリントを提案することである。
    【0011】
    この目的は、独立クレームの特徴項に記載された本発明による歯用スプリントによって達成される。 本発明による歯用スプリントのさらなる有利な実施形態は、従属クレームに記載されている。 この目的は、歯用スプリントに適した材料のストリップ(細長片)によって達成される。 上記ストリップは、原則的には、相当長期の貯蔵ストリップとして貯蔵保持され得る。 次に、必要に応じて、各歯用スプリントに必要な長さとなる寸法に切断される。 このストリップの有利な実施形態は、スプリントの実施形態に対応し、対応従属特許クレームに記載されている。
    【0012】
    本発明による歯用スプリントは、数個の眼を有し、隣接する眼は相互に連結されている。 個々の眼は、リンクによって包囲された貫通孔を各々有している。 その結果、歯の上に歯用スプリントを固定するために、上記貫通孔を介して、各貫通孔の背後に位置する歯に、例えば接着剤を塗布することができる。 隣接する眼の接続部は、平坦接続部として設計されている。 これによって、スプリントの良好な回転安定性を与える。 さらに、本発明のスプリントは、歯列弓の形状または歯の前部平坦面の形状に口内で容易に合わすことができる。 また、上記スプリントは、再度容易に取り外される。 また、それは、歯の損傷に続いてなされる現代スプリント法の要求事項を全て満たしている。
    【0013】
    これらの要求事項は、特に、スプリントされる歯と支持する歯との両方での(スプリントされた単数または複数の歯や支持歯は、スプリントの貼付けによって、完全には不動とはならない)、歯の生理的移動性の維持に関するものである。 このようにして、リハビリテーションは、迅速かつ機能的となる。 さらに、スプリント領域において、歯間と溝領域の両方において、優れた衛生状態が確保される。 最終的に、上記スプリントは、個々人に基づいて容易に適合させることができる。
    【0014】
    本発明による歯用スプリントの例証的実施形態では、眼の貫通孔は、実質的にダイヤモンド形状をしていて、上記眼間の平坦接続部は、貫通孔を取り囲むリンクの少なくとも略2倍である。 歯用スプリントのこの例証的実施例は、一方において良好な回転安定性をによって特徴付けられると共に、他方において、上記スプリントの縦軸方向および上記縦軸方向を横切る方向において一定の降伏応を有する。
    【0015】
    本発明による歯用スプリントの更なる例証的実施形態では、上記スプリントは、0.05mmから0.5mmの範囲の厚みを有し、好ましくは0.1mmから0.3mmの範囲の厚みを有し、特には約0.2mmの厚みを有する。 したがって、これらの寸法を有するスプリントは、小さな厚みを有し、このことは患者の壮快感を増大させ、同時に、スプリントの必要とされる安定性も保証している。
    【0016】
    本発明による歯用スプリントの別の例証的実施例では、歯用スプリントの最大幅は、1mmから5mmの範囲にあって、好ましくは2mmから3.5mmの範囲にあり、特には約2.8mmである。 このようにして、患者の略全範囲が治療し得る。 原則的には、例えば、上記2.8mmという上記幅は、全ての患者(大人と子供)をカバーするのに充分である。 その理由は、永久歯の歯長(歯冠)は、子供と大人において、そんなに大きく変化しないからである。 もしも子供の乳歯がスプリント(副木)される場合、乳歯の歯長(歯冠)は永久歯の歯長(歯冠)よりも短いために、或る状況では、狭小なスプリントを使用することを勧める。
    【0017】
    本発明による歯用スプリントは、好ましくは、形状を記憶しない塑性変形可能な生物学的適合性のある材料で出来ており、特には、これらの点で良好な特性を有するチタニウムによって出来ている。
    【0018】
    本発明による歯用スプリントは、単一色または多重色に彩色されている。 彩色という用語は、チタニウムの色と異なる色を意味する。 損傷後にスプリントを装着しなければならない子供達にとって、この色は、彼らがこのような歯用スプリントを容易に装着する誘因となる。 また、それはファッションの表明として容易に解される。 色は、例えば、陽極酸化によって着色される。
    【0019】
    既に述べたように、上記目的は、歯用スプリントのために使用され得る材料のストリップによっても同様に達成される。 本発明によるこのストリップは、歯用スプリント長さの倍数の長さを有する。 スプリントと同様に、ストリップも数個の眼を有し、隣接する眼は相互に連結されている。 個々の眼は、リンクによって包囲された貫通孔を有している。 歯用スプリントを歯の上に固定するために、上記貫通孔を介して、それぞれ貫通孔の背後に配置された歯に、接着剤を塗布することが可能である。 隣接する眼の接続部は、平坦接続部として設計されている。 このことは、良好な回転安定性を与える。 本発明によるストリップは、歯用スプリント長さの倍数の長さ(歯用スプリントの長さの2倍以上)を有するので、特定の患者が呈する状況に依って、要求された長さに容易に切断される。 他の利点は、歯用スプリントに言及して上述された利点に対応している。
    【0020】
    本発明によるストリップの例証的実施形態では、上記眼の貫通孔は、実質的にダイヤモンド形状をしていて、上記眼の間の平坦接続部は、歯用スプリントを包囲するリンクの少なくとも2倍の幅がある。 この例証的実施形態の対応する利点は、歯用スプリントの対応する例証的実施形態に関連した検討において既に述べられている。
    【0021】
    本発明のストリップの別の例証的実施形態では、ストリップは0.005mmから0.5mmの範囲にある厚みを有し、好ましくは0.1mmから0.3mmの範囲にある厚みを有し、特には約0.2mmの厚みを有する。 この例証的実施形態の対応する利点は、歯用スプリントの例証的実施形態では、既に上に記載されている。
    【0022】
    本発明によるストリップの更なる例証的実施形態では、ストリップの最大幅は、1mmから5mmの範囲に在り、好ましくは2mmから3.5mmの範囲に在り、特には約2.8mmである。 この例証的実施形態の対応する利点は、歯用スプリントの例証的実施形態では、既に上に記載されている。
    【0023】
    最後に、本発明によるストリップの更なる例証的実施形態によると、歯用スプリントは、形状記憶のない塑性加工可能な材料から形成され、特にはチタニウムから形成されている。 この例証的実施形態の対応する利点は、歯用スプリントの例証的実施形態では、既に上に記載されている。
    【0024】
    本発明によるストリップの更なる例証的実施形態によると、ストリップは、単一色または多重色に彩色されている。 彩色という用語は、チタニウムの色と異なる色を意味している。 損傷後にスプリントを装着しなければならない子供達にとって、この色は、彼らがこのような歯用スプリントを容易に装着する誘因となる。 また、それはファッションの表明として容易に解される。 色は、例えば、陽極酸化によって着色される。
    【0025】
    (発明を実施するための最良の形態)
    図1は、歯用スプリント2に使用され得る材料、例えば、上述したチタニウムのストリップ1の例証的実施形態を示す。 ストリップ1は数個の眼10を有していて、各眼には貫通孔11がある。 これらの貫通孔11は、それぞれ、リンク部12a,12b,12c,12dから成るリンクによって包囲されている。 隣接する眼10は平坦接続部13によって連結されている。 これによって、上記ストリップ1の回転安定性が増大する。
    【0026】
    歯用スプリント2(図5を参照)は、それぞれの患者に個々に適合するように、図1に示すストリップ1から所望の長さに切り離して形成される。 同様に、スプリント2の長さは、それぞれの患者に対して決定され得る。 次に、ストリップから切り離された対応長さ部は、貯蔵ストリップとして保持される。 ストリップ1の長さは歯用スプリント2の長さの倍数である。
    【0027】
    図1による例証的実施例では、眼10の貫通孔11は、実質的にダイヤモンド形に形成され、すなわち、ダイヤモンドの形状を有し、好ましくは、ダイヤモンドの隅部は、ここに示されているように夫々丸くなっていて、隣接するリンク部12a,12b,12c,12dは互いに曲線的に合流している。 貫通孔11のこの形状は、図1よりも図3と図4において、はっきり分かる。 隣接する眼10の接続部13は、平坦に設計され、リンクすなわち個々のリンク部12a,12b,12c,12dの少なくとも略2倍以上の幅がある。 このようなストリップ1から得られた歯用スプリント2は、一方では、回転の点から安定しており、他方では、スプリントの縦軸Lの方向と、上記スプリントの縦軸Lの方向を横切る(直を含む)方向との両方向において、(たとえ僅かであったとしても)一定の降伏強さを有している。
    【0028】
    図2から分かるように、示された例証的実施形態では、ストリップ1は、従ってスリント2は厚みDが小さい。 その厚みDは、約0.2mmであり、一般的には0.05〜0.5mmの範囲にあって、好ましくは0.1〜約0.3mmの範囲にある。 この厚みDは、特定の使用される材料に依る。 例示の実施形態では、既に説明したように、この材料は生物的適合性のあるチタニウムである。
    【0029】
    図4では、図3のIVの詳細が示され、ストリップ1すなわち歯用スプリント2の実際の例証的実施例での上記眼10の寸法が示されている。 ここでは、ストリップ1すなわち歯用スプリント2の幅Bは約2.8mmであり、一方、貫通孔11の幅B0は約1.8mmである。 リンク部12a,12b,12c,12dの幅Bsは約0.5mmである。 最後に、貫通孔11の長さLoは約2.8mmである。
    【0030】
    ストリップ1または歯用スプリント2の最大幅Bは、一般的に1〜5mmの範囲にあり、好ましくは2〜3.5mmの範囲にある。 特定の患者のために、また、特定の解剖学的状況のために、異なる幅のストリップ1を蓄えて、歯用スプリント2を個々に選択することができるようにすることは利点がある。
    【0031】
    小さな寸法、特に小さい直径のストリップ1すなわち歯用スプリント2は、患者を快適にする。 この歯用スプリント2は、比較的小さな付着表面のみが必要となり、歯と溝領域との間で良好な衛生状態が確保されるために、事実上ほとんど感じられないし、感じても極く僅かである。 しかし、同時に、この歯用スプリントは、損傷歯および支持歯の生理学的可動性を維持する点において、現代のスプリント技法の要求を満たしている。 それは、迅速且つ機能的なリハビリテーションを保証し、且つ、歯用スプリント2を個々に適合させてこれを保証している。
    【0032】
    既に上述したように、記載された本発明によるストリップ1または本発明による歯用スプリント2の例証的実施形態は、チタニウムから作られている。 とはいえ、ストリップ1または歯用スプリント2は、一般的に、形状記憶のない塑性変形可能な生物学的適合性のある材料から作られている。
    【0033】
    ストリップ1または歯用スプリント2は、好ましくは、チタニウムから作られ、単一色または多重色に彩色されている。 この文における彩色という語は、チタニウムの色と異なる色を意味している。 損傷後にスプリントを装着しなければならない子供達にとって、この色は、彼らがこのような歯用スプリントを容易に装着する誘因となる。 しかし、このような歯用スプリントを装着しなければならないときに、それはファッションの表明としても解される。
    【0034】
    本発明によるチタニウム製ストリップ1の記載された例証的実施形態は、レーザー切断でストリップ1の外形および貫通孔11を形成することにより形成される。 このレーザー切断の代わりに、他の方法、例えば、パンチング、ストレッチング、エッチング、ウォータジェット切断などが考えられる。
    【0035】
    最後に、図5は、正規の位置に在る歯用スプリント2を示し、上記歯用スプリント2は所望の幅Bのストリップ1から所望の長さに切断されたものである。 上顎OKが示され、上顎OKには、歯Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7を横切って歯用スプリント2が延在している。 例えば、歯Z4,Z5が動き易くなったとすると、残りの歯Z1,Z2,Z3,Z6,Z7が支持歯として機能する。
    【0036】
    歯用スプリント2は、既に上述した酸エッチング法によって貼付けられている。 すなわち、スプリントは、洗浄され化学的に粗くされた歯に、プラスチック接着剤KKによって結合されている。 歯用スプリント2の寸法が歯Z1〜Z7に対して小さいことは、図5で、はっきり分かる。 そして、このことが患者に高レベルの快適さを与えることを再度強調しておく。 治療を施す医者にとって、歯用スプリント2は取扱いが容易かつ壮快であり、したがって、歯用スプリント2は、取扱いという点からも好都合である。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】歯用スプリントに使用され得る本発明による材料(例えば、チタニウム)のストリップの例証的実施形態を拡大図で示す。
    【図2】図1の例証的実施形態によるストリップの部分を、ストリップの厚みを表す側面図で示す。
    【図3】隣接する眼の間の特に平坦接続部を示す図1の切り抜き部分を拡大図で示す。
    【図4】図3のIV部の詳細を示す。
    【図5】本発明による適正位置における歯用スプリントの例証的実施形態を示し、歯用スプリントは、図1のストリップを必用な長さに切断することによって作られている。

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