Actuator system for the oral-based equipment

申请号 JP2009513420 申请日 2007-05-29 公开(公告)号 JP2009538715A 公开(公告)日 2009-11-12
申请人 ソニタス メディカル, インコーポレイテッド; 发明人 アミール アボルファシ,; クリストフ メンゼル,;
摘要 歯科用または 口腔 内の装置の中または上に取り付け、接着、または別様に埋め込まれて、補聴器アセンブリを形成する変換器を利用する、口腔ベースの装置のためのアクチュエータシステムである。 このような口腔内装置は、入 力 音を受信し、振動変換器要素を介して、処理音を送信するオーダーメイドのデバイスであってもよい。 変換器要素は、電磁または圧電の変換器機構を利用することができ、歯列に沿って、または種々の構成で口腔内装置ハウジングに沿って直接配置することができる。
权利要求
  • 少なくとも1つの歯を介して、振動を伝導する装置であって、
    該少なくとも1つの歯の少なくとも一部に適合した形状を有するハウジングと、
    該ハウジングの中またはその上に配置され、該少なくとも1つの歯の表面と振動連絡する変換器と、
    該変換器に結合され、かつ、該ハウジングに対し可動である質量要素であって、それによって、該質量要素の運動は、該少なくとも1つの歯の表面を介して伝達可能な力を生成する、質量要素と を備える、装置。
  • 前記ハウジングは、前記少なくとも1つの歯の対向する面に対し、堅固な態様で載置されるように構成される少なくとも2つのアーム部材と、該2つのアーム部材を結合するスパン部材とを備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記ハウジングは、前記少なくとも1つの歯に着脱可能に固定できる、請求項2に記載の装置。
  • 前記スパン部材は、前記少なくとも1つの歯の後面に対し載置されるように構成される、請求項2に記載の装置。
  • 前記ハウジングは、前記少なくとも1つの歯の第1の側面に対し載置されるように構成される少なくとも第1のアーム部材と、該第1および第2のアーム部材を結合するスパン部材から延在する少なくとも第2のアーム部材とを備え、それによって、前記変換器の作動は、そこに取り付けられる前記質量要素で該第2のアーム部材を動かす、請求項1に記載の装置。
  • 前記第2のアーム部材と前記変換器との間に配置された反射層をさらに備える、請求項5に記載の装置。
  • 前記ハウジングは、前記少なくとも1つの歯と適合した形状を有する口腔内装置を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記ハウジングの中または上に配置され、前記変換器と通信する電子アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記電子アセンブリは、前記ハウジング内に封入される、請求項8に記載の装置。
  • 前記電子アセンブリは、変換器と電気通信する電源をさらに備える、請求項8に記載の装置。
  • 前記電源は、バッテリを備える、請求項10に記載の装置。
  • 前記電源は、充電可能である、請求項10に記載の装置。
  • 前記電子アセンブリは、前記変換器と電気通信するプロセッサをさらに備える、請求項8に記載の装置。
  • 前記電子アセンブリは、聴覚信号を受信し、前記プロセッサと電気通信するマイクロホンをさらに備える、請求項13に記載の装置。
  • 前記電子アセンブリは、外部に配置された送信機アセンブリと無線通信する受信機をさらに備える、請求項8に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記ハウジングの外面に沿って配置される、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の表面に対し、前記ハウジングの内面に沿って配置される、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器と前記少なくとも1つの歯の表面との間に配置される結合層をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記ハウジングの中または上に配置され、前記少なくとも1つの歯の第2の表面と振動連絡する少なくとも1つの追加の変換器をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の舌面と振動連絡する、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の頬面と振動連絡する、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の咬合表面と振動連絡する、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器に対し自由に移動可能な前記質量要素を有する電磁変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器に対し繋留される前記質量要素を有する電磁変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の全長を横断する方向に振動するように構成される圧電変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の全長に対し、伸長方向に振動するように構成される圧電変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の対向する面が反対方向に振動するように、せん断モードで振動するように構成される圧電変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、曲げモードで振動するように構成されるユニモルフまたはバイモルフの複合変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、対称的に構成される複合変換器を備える、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の第1の端部で前記質量に結合され、該変換器は、該変換器の第2の端部で前記ハウジングにさらに結合される、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の中心で前記質量に結合され、該変換器は、該変換器の外周の周囲で前記ハウジングにさらに結合される、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の第1の表面に沿って配置される可撓性キャップを備えることにより、前記質量要素が、該可撓性キャップを介して該変換器に結合され、そのことによって、該変換器の振動は、該質量要素が該変換器の振動の方向を横断する方向に振動することを誘導する、請求項1に記載の装置。
  • 前記変換器に隣接して配置される少なくとも1つのコイルをさらに備え、それによって、該コイルを流れる電流の誘導は、該変換器内の振動を誘導する、請求項1に記載の装置。
  • 前記少なくとも1つの歯の表面を介して伝達される力は、着目周波数範囲にわたって一定である、請求項1に記載の装置。
  • 聴覚信号を処理するためのプロセッサをさらに備え、該プロセッサは、前記変換器と通信する、請求項1に記載の装置。
  • 前記プロセッサは、前記変換器と電気通信する、請求項35に記載の装置。
  • 前記プロセッサは、前記変換器と無線通信する、請求項35に記載の装置。
  • 少なくとも1つの歯を介して、振動を伝導する方法であって、
    少なくとも1つの歯の上にハウジングを配置することであって、それによって、該ハウジングは、該歯の少なくとも一部に適合した形状を有する、ことと、
    ユーザによって知覚される聴覚信号に対応する電子信号を受信することと、
    変換器に結合される質量要素が、該ハウジングに対し振動するように、該ハウジングの中または上に配置される変換器を作動させることであって、該変換器は、該電子信号に従って振動する、ことと、
    該歯の少なくとも1つの表面に振動を伝達することと を備える、方法。
  • 配置することは、前記変換器が振動連絡を維持するように、前記歯の少なくとも1つの表面との間の接触を維持することを備える、請求項38に記載の方法。
  • 電子信号を受信することは、マイクロホンを介して、前記聴覚信号を受信することをさらに備える、請求項38に記載の方法。
  • 配置することは、それを介して振動連絡が維持される前記変換器と前記歯の表面との間の界面層を配置することを備える、請求項38に記載の方法。
  • 配置することは、前記歯の舌面または頬面に対し、前記変換器を接触させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 配置することは、前記歯の後面に対し、前記変換器を接触させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 電子信号を受信することは、前記電子信号を前記アクチュエータに伝達することをさらに備える、請求項38に記載の方法。
  • 伝達することは、前記電子信号を前記アクチュエータに無線で伝達することを備える、請求項44に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、電磁変換器を作動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、圧電変換器を作動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 圧電変換器を作動させることは、電流を前記変換器に印加し、該変換器の全長を横断する方向に該変換器を振動させることを備える、請求項47に記載の方法。
  • 圧電変換器を作動させることは、電流を該変換器に印加し、該変換器の全長に対し、伸長方向に該変換器を振動させることを備える、請求項47に記載の方法。
  • 圧電変換器を作動させることは、電流を該変換器に印加し、該変換器の対向する面が反対方向に振動するように、せん断モードで該変換器を振動させることを備える、請求項47に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、ユニモルフまたはバイモルフの複合変換器を作動させて、曲げモードで振動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、対称的に構成される複合変換器を作動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、該変換器の第2の端部で前記ハウジングに結合される該変換器によって、該変換器の第1の端部で結合される前記質量要素を作動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、該変換器の外周の周囲で前記ハウジングに結合される該変換器によって、該変換器の中心に結合される前記質量要素を作動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、該変換器の第1の表面に沿って配置される可撓性キャップを作動させることを備えることにより、前記質量要素が、該可撓性キャップを介して該変換器に結合され、それによって、該変換器の振動は、該質量要素が、該変換器の振動の方向を横断する方向に振動することを誘導する、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、該変換器が振動するように、該変換器に隣接して配置される少なくとも1つのコイルを流れる電流を誘導することを備える、請求項38に記載の方法。
  • 変換器を作動させることは、前記歯の少なくとも第2の表面に対し振動する少なくとも1つの追加の変換器を作動させることを備える、請求項38に記載の方法。
  • 振動を伝達することは、前記少なくとも1つの歯の表面を介して、着目周波数範囲にわたって一定の力を伝達することを備える、請求項38に記載の方法。
  • 少なくとも1つの歯を介して、振動を伝導する装置であって、
    第1および第2のアーム部材を介して、少なくとも1つの歯の対向する面に沿って固定されるように構成されるハウジングであって、該アーム部材が、そのそれぞれの表面に対し強固に押圧される、ハウジングと、
    該ハウジングの中または上に配置され、かつ該少なくとも1つの歯と振動連絡する変換器であって、それによって、該変換器によって生成される力が、該少なくとも1つの歯を介して伝達可能となる、変換器と を備える装置。
  • 前記第1および第2のアーム部材は、互いに向かって偏向されることにより、該アーム部材は、そのそれぞれの表面に対し強固に押圧される、請求項59に記載の装置。
  • 前記第1および第2のアーム部材は、少なくとも1つのスパン部材を介して接続される、請求項59に記載の装置。
  • 前記スパン部材は、前記少なくとも1つの歯の後面に対し載置されるように構成される、請求項61に記載の装置。
  • 前記スパン部材は、前記少なくとも1つの歯の咬合表面に対し載置されるように構成される、請求項61に記載の装置。
  • 前記第1および第2のアーム部材は、それぞれ前記少なくとも1つの歯の舌面および頬面に対し載置されるように構成される、請求項59に記載の装置。
  • 前記ハウジングは、前記少なくとも1つの歯に着脱可能に固定できる、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器と前記少なくとも1つの歯との間に配置されるインピーダンス整合層をさらに備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器と前記少なくとも1つの歯との間に配置される反射層をさらに備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記ハウジングの外面に沿って配置される、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯に対し、前記ハウジングの内面に沿って配置される、請求項59に記載の装置。
  • 前記ハウジングの中または上に配置され、前記少なくとも1つの歯と振動連絡する少なくとも1つの追加の変換器をさらに備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の少なくとも舌面と振動連絡する、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の少なくとも頬面と振動連絡する、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、前記少なくとも1つの歯の咬合表面と振動連絡する、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器に対し自由に移動可能な質量要素を有する電磁変換器を備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器に対し繋留される質量要素を有する電磁変換器を備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の全長を横断する方向に振動するように構成される圧電変換器を備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の全長に対し伸長方向に振動するように構成される圧電変換器を備える、請求項59に記載の装置。
  • 前記変換器は、該変換器の対向する面が反対方向に振動するように、せん断モードで振動するように構成される圧電変換器を備える、請求項59に記載の装置。
  • 少なくとも1つの歯を介して、振動を伝導する方法であって、
    第1および第2のアーム部材を介して、少なくとも1つの歯の対向する面に沿ってハウジングを固定することであって、該アーム部材は、該少なくとも1つの歯のそれぞれの対向する面に対し強固に押圧される、ことと、
    該ハウジングの中または上に配置される変換器を作動させることによって、該変換器を該ハウジングに対し振動させることと、
    該歯の少なくとも1つの表面に振動を伝達することと を備える、方法。
  • 固定ステップは、前記少なくとも1つの歯の頬面に沿って、前記第1のアーム部材を配置するステップを備える、請求項79に記載の方法。
  • 前記少なくとも1つの歯の舌面に沿って、前記第2のアーム部材を配置するステップをさらに備える、請求項80に記載の方法。
  • 固定ステップは、前記変換器が前記少なくとも1つの歯に対し固定されるように、前記第1および第2のアーム部材を互いに向かって偏向するステップを備える、請求項79に記載の方法。
  • 変換器を作動させるステップに先立って、ユーザによって知覚される音声信号に対応する電子信号を受信するステップをさらに備える、請求項79に記載の方法。
  • 変換器を作動させるステップは、前記電子信号に従って、前記変換器を振動させるステップを備える、請求項83に記載の方法。
  • 作動ステップは、電磁変換器を作動させるステップを備える、請求項79に記載の方法。
  • 作動ステップは、圧電変換器を作動させるステップを備える、請求項79に記載の方法。
  • 伝達ステップは、振動連絡が維持されるように、前記変換器と前記少なくとも1つの歯の表面との間に配置される界面層を通じて振動させるステップを備える、請求項79に記載の方法。
  • 说明书全文

    (関連出願の引用)
    本願は、米国仮特許出願第60/809,244号(2006年5月30日出願)および同第60/820,223号(2006年7月24日出願)ならびに米国特許出願第11/741,648号(2007年4月27日出願)の優先権の利益を主張するものであり、各出願は、その全体を参考として本明細書に援用される。

    (発明の分野)
    本発明は、口腔内および/または周囲の歯または骨構造を介して、振動として音声信号を伝導する方法および装置に関する。 より具体的には、本発明は、口腔内および/または周囲の歯または骨構造を介した音伝導によって音声信号を伝達して、その伝達された信号が、ユーザによって受信される聴覚信号と相関させる方法および装置に関する。

    米国における聴覚障害は、31,000,000人(人口の約13%)以上に及んでいる。 慢性的な状態として、聴覚障害の発生率は、心臓病および心臓病に類似したものの発生率に匹敵し、聴覚障害の発生率は、年齢とともに急激に増加する。

    障害を有する者の大多数は、十分に適合した高品質の聴覚デバイスによって補助することができるが、聴覚障害者の総人口のうちのわずか22%しか聴覚デバイスを保有していない。 現在の製品および流通方法では、米国だけで、聴覚障害のある20,000,000人以上の人間に充足またはこれらの人々に普及させることができない。

    聴覚障害は、人間の生活の質および精神的幸福に悪影響を与える。 聴覚障害のある人は、しばしば、会話を理解できないことによるフラストレーションを回避するために、社会的な交流から遠ざかってしまう。 最近の研究では、聴覚障害によって、ストレスレベルが増加し、自信が無くなり、社交性が無くなり、また、仕事場での効率が低下することを示している。

    人間のは、概して、外耳、中耳、および内耳の3つ領域を備える。 外耳は、概して、外側の耳介と外耳道とを備え、音が通って中耳に到達する管状の経路である。 外耳は、鼓膜によって中耳から隔てられる。 中耳は、概して、小骨として知られている3つの小さな骨を備え、これらは、鼓膜から内耳への機械的な伝導体を形成する。 最後に、内耳は、蝸を含み、聴神経に接続された多数の精巧な感覚有毛細胞を収容した、液体で満たされた構造である。

    聴覚障害は、伝音性、感音性、またはこれらの組み合わせの観点から分類することもできる。 伝音難聴は、一般的に、中耳を通る音の伝達を制限する疾患または障害に起因する。 大部分の伝音障害は、医学的に、または外科的に治療することができる。 純粋な伝音難聴は、聴覚障害者の総人口のごく一部を占める(聴覚障害者の総人口の5%未満と推定される)。

    感音難聴は、大部分が内耳において生じ、聴覚障害の大部分を占める(聴覚障害者の総人口の90乃至95%と推定される)。 感音難聴(「神経損失」とも呼ばれる)は、主に蝸牛内部での感覚有毛細胞の損傷によって生じる。 感音難聴は、加齢、または大きな音の音楽および騒音に長時間晒されることによって自然に生じる。 この種の聴覚障害は元に戻すことができず、また、医学的または外科的に治療することができない。 しかしながら、適切に適合した聴覚デバイスを使用することで、個人の生活の質を改善することができる。

    従来の聴覚デバイスは、軽度乃至高度の感音難聴の治療に使用される最も一般的なデバイスである。 これらは、鼓膜への音を増幅する音響デバイスである。 これらのデバイスは、4乃至6回、聴覚訓練士または聴覚機器の専門家を訪ねることによって、患者の身体的および聴覚的特徴に対して個々にカスタマイズすることができる。 このようなデバイスは、概して、マイクロホンと、増幅器と、バッテリと、スピーカとを備える。 近年、聴覚デバイスメーカは、しばしばデジタル技術を用いて、音声処理の精巧さを増大させて、プログラム化の可能性およびマルチバンド圧縮等の機能を提供している。 これらのデバイスは、小型化されて目立たなくなったが、それでも可視的であり、音響的な制限がある。

    産業調査では、聴覚デバイスを購入しない主な障害には、a)聴覚デバイスの装着に関する抵抗感、b)医療専門家、特にENT(ear nose throat:耳鼻咽喉科)医師の一部における反対姿勢、c)認識された性能上の問題に関連する製品価格の課題、d)消費者および医師レベルでの情報および教育の全般的な不足、およびe)満足しなかったユーザからの否定的な口コミ、が挙げられることを示している。

    蝸牛インプラントのような他のデバイスは、高度乃至深刻な聴覚障害があり、ほとんど聞こえない人々(聴覚障害者の総人口の約2%)に対して開発された。 蝸牛インプラントの電極は、侵襲的および不可逆的な手術で内耳に挿入される。 電極は、ユーザに可聴のキューを提供する電極アレイを通じて、聴神経を電気的に刺激するが、通常これは、脳によって普通の音であると解釈されない。 ユーザには、概して、期待される利益を達成するように、手術の後に集中的かつ時間をかけたカウンセリングおよび訓練が必要である。

    電子式中耳インプラントのような他のデバイスは、概して、聴覚障害者の中耳の中に外科的に配置される。 それらは、外部的に装着する構成要素を備えた外科的な埋め込みデバイスである。

    聴覚デバイスの製造、適合、および施与は、難解かつ非効率的な工程として残っている。 大部分の聴覚デバイスは、将来の購入者それぞれの耳に適合するように、メーカによってオーダーメイドで製造、加工される。 外耳道の型穴は、施与者(聴覚訓練士または公認の聴覚機器の専門家)によって形成され、カスタム成形された堅固なプラスチックケースの判断および加工のため、メーカに送られる。 次いで、手加工で配線した電子機器および変換器(マイクロホンおよびスピーカ)が、ケース内に配置され、完成品は、一般的に1乃至2週間程度の期間の後に、実施する専門家に送り返される。

    最初の診断セッションから最後の微調整セッションまでの、聴覚デバイスを施与するための時間サイクルは、一般的に、6乃至8週間程度の数週間の期間におよび、複数の施与者が関わる。

    したがって、患者の聴覚障害の治療を容易にするように、歯、または口腔内および/または周辺の骨構造を介した音伝導によって、これらの信号を効率的に伝達するために、音声信号を受信し、該信号を処理するための方法および装置が必要である。

    電子および変換器デバイスを、着脱可能な歯科用装置または口腔内装置の中、またはその上に取り付け、接着、または埋め込んで、例えば、補聴器アセンブリまたは他の音声伝達デバイス等を利用するために、骨を介した振動伝導によって、ユーザに音声信号を伝導可能なアセンブリを形成することができる。 このような着脱可能な口腔内装置は、従来の歯科用痕跡法によって得られた歯の構造の複製モデルを用いて、熱形成プロセスによって加工されたオーダーメイドのデバイスとすることができる。 電子および変換器アセンブリは、直接的に、または受信機を介して入力音を受信して、信号を処理および増幅し、処理した音を、歯に連結された、または上顎、下顎、または口蓋の骨構造のような他の骨構造に連結された振動変換素子を介して伝達することができる。

    少なくとも1つの歯を介して振動を伝達するためのアセンブリは、概して、少なくとも1つの歯の少なくとも一部に適合可能な形状を有するハウジングと、ハウジングの中またはその上に配置され、少なくとも1つの歯の表面と振動連絡する作動可能な変換器とを備える。 さらに、変換器自体は、電子機器から分離したアセンブリとすることができ、また、咬合表面のような別の歯の表面に沿って配置するか、インプラントされた支柱に取り付けるか、あるいは下層の骨の中にネジで埋め込むことができる。

    アクチュエータアセンブリ内で利用される変換器は、電磁変換器または圧電変換器であってもよい。 圧電変換器は、特に、一部には、1つの歯または複数の歯を介した振動として、音響信号を伝達するために利用可能な種々の振動モードによって、種々の構成で使用することができる。 任意の数の変換器を、特定の用途に利用することができる。 例えば、Morgan Electro Ceramics Ltd. (Wrexham、England)社製の低電圧多層圧電変換器は、本明細書に記載の用途に利用することができる。

    変換器からユーザに振動エネルギを伝達する際、アクチュエータアセンブリは、その間に載置されるインピーダンス整合層とともに、1つの歯または複数の歯に対して配置することができる。 インピーダンス整合層を利用して、結合を改善し、アクチュエータから歯内への振動エネルギの伝達を最適化し、任意の反射振動の歯内への伝達を最適化することができる。

    アクチュエータアセンブリの一変形例は、圧電変換器に結合された質量を利用する。 電場の印加を受けて、圧電材料内の誘起双極子を配列し、質量に振動運動を付与することができる。 アクチュエータアセンブリは、単一係着点または対称係着特徴を介して、アセンブリ筐体に結合することができる。 質量は、1つ以上の変換器が作動され、振動すると、振動運動が、アンカを介して、質量に付与され、結果として生じる反動力が、下層の1つの歯または複数の歯に十分に伝達されるように、複合変換器に取り付けることができる。

    さらに別の変形例では、アクチュエータアセンブリは、互いに取り付けられた1つ以上の変換器を有する、対称(例えば、円対称)ベンダ変換器アセンブリを利用することができる。 1つ以上の変換器は、同一直径であってもよく、または第2の変換器は、第1の変換器の直径未満の直径を有してもよい。 別の変形例は、圧電キャップベースの設計を利用することができる。 このような変形例は、キャップが、伸長方向に横断する方向に曲がるように付勢され、それによって、ユーザの1つの歯または複数の歯に伝達するための反動力を生成可能なように、一定の厚さを有し、伸長モードで振動するように構成される圧電変換器を利用することができる。

    アクチュエータアセンブリの別の変形例は、アセンブリハウジング内に含まれる磁石と、印加される電流との間の力を利用して、1つ以上のコイルに近接して保持される1つ以上の可撓性支持部材またはテザーを介して懸吊される永久磁石を有し得る、質量の運動を制御する。 コイルは、1つ以上の相対的剛性支持部材を介して、磁石に隣接して保持可能であって、所望の聴覚信号に相関する電流を通電することができる。 磁石によって発生する磁場の存在下、電流がコイルを通過すると、磁石は、それにしたがって、支持部材によって懸吊される間、振動し、歯に振動反動力を付与することができる。

    ハウジングアセンブリのスパン部材は、望ましくは、剛性であって、変換器アセンブリに1つの歯または複数の歯内に伝達するための十分な量の力を生成可能なプラットフォームとして機能する。 さらに、変換器アセンブリによって生成される一定レベルの出力を維持するために、ハウジングおよび変換器アセンブリの共振値は、スパン部材の厚さ等、ハウジングのパラメータを最適化し、システムの共振周波数を変更することによって、望ましい着目周波数範囲外、例えば、250Hz乃至10,000Hzで生じるように設計することができる。 別様に、着目領域内で共振させ、より効率的に歯を駆動させることが望ましい場合がある。

    次に、1つの歯または複数の歯に対する、また、ハウジングに対する変換器アセンブリの載置を検討すると、任意の数の構成が使用可能である。 概して、ハウジングは、1つの歯または複数の歯の対向する面に面する部分を有するように構成される、単一の連続機械的部材から成ることができる。 アクチュエータアセンブリは、基盤としてハウジングを利用する歯に対し、効果的に押圧することができ、ハウジング自体は、その構成において対称または非均一であってもよい。 ハウジング内に配置された変換器によって、シリコーン等の結合インピーダンス整合材料は、圧電変換器と、歯の表面との間に載置され、歯への振動の伝導を最適化することができる。 他の変形例では、1つ以上の変換器は、ハウジングの外面と、任意選択で、1つ以上の歯とに沿って、載置することができる。

    1つ以上の歯に沿って、またはそれらに対し配置される変換器およびハウジングアセンブリに加え、変換器アセンブリは、別様に、ユーザの口蓋に隣接またはそれに沿って載置するために構成される、リテーナ状構造に沿って搭載することができる。 アーチは、ユーザの歯列の反対側の歯の舌面に対し載置するためのアーチから延在するように構成される、結合部分間に延在することができる。 変換器アセンブリを直接歯上で利用するのではなく、変換器は、変換器の伸長振動が、結合部分を通して、ユーザの歯内に伝達するために、アーチに沿って振動を伝導するように、アーチに沿って着脱可能にまたは永久に、一体化することができる。 別様に、1つ以上の変換器は、アーチに沿って配置され、ユーザの口蓋骨を通して振動を直接伝導するように作動することができる。

    図1は、患者の歯列を示すとともに、着脱可能な口腔内装置として、患者の1つまたは複数の歯の上に、またはそれらに対して着脱可能に配置された、補聴デバイスの1つの変形例を示す図である。

    図2Aは、着脱可能な口腔内装置の補聴デバイスを配置する1つの典型的な位置を示す、下側の歯の斜視図である。

    図2Bは、マウスガードの様態で全ての歯列を覆って配置された装置の形態の、着脱可能な口腔内装置の別の変形例を示す図である。

    図2Cは、アーチによって支持された、着脱可能な口腔内装置の別の変形例を示す図である。

    図2Dは、マウスガードとして構成された口腔内装置の別の変形例を示す図である。

    図3は、口腔の外側の伝達アセンブリと組み合わせて利用可能であり、デバイスの他の変形例では患者が装着することができる、患者の歯の上に配置された口腔内装置の詳細斜視図である。

    図4は、口腔内に受信および変換器アセンブリを備えた、外部伝達アセンブリを有する口腔内装置デバイスの個々の構成要素の1つの変形例の例示的な構成を示す図である。

    図5は、ユーザの口腔内の口腔内装置によって全てのアセンブリが収容されたデバイスの別の変形例の例示的な構成を示す図である。

    図6は、複数の口腔内装置の補聴器アセンブリまたは変換器を、どのように患者の口腔を通じて複数の歯に配置することができるのかを示す一実施例の図である。

    図7は、アーチによって支持され、アーチ内に統合されたマイクロホンユニットを有する、着脱可能な口腔内装置の別の変形例を示す図である。

    図8Aは、患者の歯列の舌面または頬面に沿って配置することができる接続部材によって支持された、着脱可能な口腔内装置の別の変形例を示す図である。

    図8B〜8Eは、図8Aの装置の接続支持部材の種々の断面の実施例を示す図である。

    図8B〜8Eは、図8Aの装置の接続支持部材の種々の断面の実施例を示す図である。

    図8B〜8Eは、図8Aの装置の接続支持部材の種々の断面の実施例を示す図である。

    図8B〜8Eは、図8Aの装置の接続支持部材の種々の断面の実施例を示す図である。

    図9は、ユーザの口腔周辺に配置され、電子機器および/または変換器アセンブリと無線通信する、少なくとも1つのマイクロホンおよび任意選択の更なるマイクロホンユニットのさらに別の変形例を示す図である。

    図10A〜10Cは、ユーザに音声信号を伝導する際、患者の1つの歯または複数の歯を(それぞれ、片面から、両面から、または咬合表面に対し)振動するための種々のアプローチの一部である。

    図10A〜10Cは、ユーザに音声信号を伝導する際、患者の1つの歯または複数の歯を(それぞれ、片面から、両面から、または咬合表面に対し)振動するための種々のアプローチの一部である。

    図10A〜10Cは、ユーザに音声信号を伝導する際、患者の1つの歯または複数の歯を(それぞれ、片面から、両面から、または咬合表面に対し)振動するための種々のアプローチの一部である。

    図11A〜11Cは、圧電構造と、利用可能なそれらの振動の種々のモードの実施例であって、例えば、それぞれ、厚さモード、伸長モード、せん断モードである。

    図11A〜11Cは、圧電構造と、利用可能なそれらの振動の種々のモードの実施例であって、例えば、それぞれ、厚さモード、伸長モード、せん断モードである。

    図11A〜11Cは、圧電構造と、利用可能なそれらの振動の種々のモードの実施例であって、例えば、それぞれ、厚さモード、伸長モード、せん断モードである。

    図12Aおよび12Bは、それぞれ、ユニモルフおよび/またはバイモルフ構造ならびに対称複合構造を利用する、複合圧電構造の追加実施例である。

    図12Aおよび12Bは、それぞれ、ユニモルフおよび/またはバイモルフ構造ならびに対称複合構造を利用する、複合圧電構造の追加実施例である。

    図13は、どのようにアクチュエータを配置し、ユーザの1つの歯または複数の歯を通して音響エネルギを送達するように振動させる方法の一実施例である。

    図14Aは、質量を利用して、十分な作動力を生成する、アクチュエータの実施例を概略的に示す。

    図14Bは、ユーザの歯列に沿って、またはそれに対し載置するためのハウジングとともに利用される、電磁変換器アセンブリの種々の組み合わせの一部である。

    図15は、そこに結合された質量を有する圧電変換器を利用する、アクチュエータの変形例を概略的に示す。

    図16は、ハウジングに係着される梁内に構成される圧電ユニモルフまたはバイモルフ変換器を有する、アクチュエータの別の変形例を概略的に示す。

    図17は、対称(例えば、円形に、円筒形に、両側に)圧電ベンダ構成を有するアクチュエータを利用する、さらに別の変形例を概略的に示す。

    図18は、キャップベースの構成を利用する、アクチュエータの別の変形例を概略的に示す。

    図19は、電磁振動機構を利用する、アクチュエータの別の変形例を概略的に示す。

    図20は、ハウジング上に搭載されるアクチュエータのモデルである。

    図21は、図20のアクチュエータの理想的モデルである。

    図22は、ハウジングの壁厚および圧電変換器の厚さの関数として、アクチュエータ出力を判断するために利用され得るプロットの実施例である。

    図23Aおよび23Bは、ユーザの歯の近位表面に沿って配置可能なハウジングの壁厚およびハウジングのための圧電変換器厚の関数として、アクチュエータ出力を判断するために利用され得るプロットの追加実施例である。

    図23Aおよび23Bは、ユーザの歯の近位表面に沿って配置可能なハウジングの壁厚およびハウジングのための圧電変換器厚の関数として、アクチュエータ出力を判断するために利用され得るプロットの追加実施例である。

    図24は、単一アクチュエータの使用を通して、歯の両側の作動に作用するために、ハウジング内の頬側または舌側歯表面に沿って配置されるアクチュエータの断面図である。

    図25は、2点作動に作用するために、ハウジングの外側に配置されるアクチュエータの断面図である。

    図26は、2点作動に作用するために、ハウジング内の1つの歯または複数の歯の両面に沿って配置される2つのアクチュエータの断面図である。

    図27は、対称ベンダ作動に作用するために、ハウジングの反対面の外側に配置される2つのアクチュエータの断面図である。

    図28は、図27の変形例に類似の変形例であるが、ハウジングは、図27のスパンよりも厚いスパンを有する。

    図29は、ハウジングのスパン部分に沿って直接搭載される、アクチュエータの断面図である。

    図30は、ハウジングのスパン部分に隣接して搭載される、アクチュエータの断面図である。

    図31は、1つの歯または複数の歯の咬合表面に直接接触するハウジング内のスパン部分に沿って直接搭載される、アクチュエータの断面図である。

    図32は、複数の歯の頬面に沿って搭載される、アクチュエータの上面図である。

    図33は、伸長方向に振動し、ハウジングのアーム部分に沿って曲げを生じるように構成される、アクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図34Aは、複数の歯上に配置される、複数のアクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図34Bおよび34Cは、ハウジング構成のための別の変形例の、それぞれ、側面図および端面図である。

    図34Bおよび34Cは、ハウジング構成のための別の変形例の、それぞれ、側面図および端面図である。

    図35は、せん断振動を利用する、複数の歯に沿って配置されるアクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図36は、複数の歯に対し配置される、アクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図37は、ハウジング内の複数の歯に沿って配置される、アクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図38は、歯の後面の周囲に載置されるように構成される、ハウジングに沿って配置される1つ以上のアクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図39は、頬面および舌面の両方に沿って配置され、咬合表面下に配置されるワイヤまたは部材を介して、互いに接続される、1つ以上のアクチュエータの別の変形例の上面図である。

    図40Aは、ハウジングのスパンから延在するアームに取り付けられる質量を有する、アクチュエータの上面図である。

    図40Bは、図40Aのアクチュエータおよびハウジングの断面図である。

    図41は、ハウジングに沿って取り付けられる追加質量要素を有する、アクチュエータの上面図である。

    図42Aおよび42Bは、変換器に隣接する低インピーダンス反射層を有する、アクチュエータの別の変形例の上面および断面側面図である。

    図42Aおよび42Bは、変換器に隣接する低インピーダンス反射層を有する、アクチュエータの別の変形例の上面および断面側面図である。

    図43Aおよび43Bは、ユーザの口蓋表面に対し保定される一方、1つの歯または複数の歯を通じて振動を伝達するように構成される、アクチュエータの別の変形例の上面および側面図である。

    図43Aおよび43Bは、ユーザの口蓋表面に対し保定される一方、1つの歯または複数の歯を通じて振動を伝達するように構成される、アクチュエータの別の変形例の上面および側面図である。

    図43Cは、変換器が口蓋表面を通じて振動を伝達する、口蓋構成の別の変形例の側面図である。

    図44は、1つ以上のアクチュエータをリテーナに取り付け可能な、さらに別の変形例の上面図である。

    電子および変換器デバイスは、着脱可能な口腔内装置または他の口腔内デバイスの中または上に取り付け、接着、または別様に埋め込まれ、例えば、補聴器アセンブリまたは他の音声伝達デバイスとして利用するために、骨を介した振動伝導によって、ユーザに音声信号を伝導可能なアセンブリを形成することができる。 補聴器アセンブリとして記載されるが、本明細書のデバイスおよび方法は、他の聴覚治療または用途に対し利用可能であって、補聴器アセンブリとしての使用に制限されない。 このような口腔内装置は、従来の歯科用痕跡法によって得られた歯の構造の複製モデルを用いて、熱形成プロセスによって加工されたオーダーメイドのデバイスとすることができる。 電子および変換器アセンブリは、直接的に、または受信機を介して入力音を受信して、信号を処理および増幅し、処理した音を、歯に連結された、または上顎、下顎、または口蓋の骨構造のような他の骨構造に連結された振動変換素子を介して伝達することができる。

    図1には患者の口腔および歯列10が示されており、臼歯12のような少なくとも1つの歯の上に、またはこれに対して補聴器アセンブリ14を着脱可能に取り付けるための1つの可能な位置を示している。 参考のために、患者の舌TGおよび口蓋PLも示されている。 電子機器および/または変換器アセンブリ16は、下記に詳述するように、アセンブリ14の中、またはその上に取り付け、接着、または埋め込むことができる。

    図2Aは、患者の下部歯列の斜視図であり、着脱可能な口腔内装置18と、アセンブリ14の側面に沿って配置された電子機器および/または変換器アセンブリ16とを備えた補聴器アセンブリ14が示されている。 この変形例では、口腔内装置18は、患者の歯の上で安定させるために、口腔内装置18によって画定された歯の係合チャネル20の中の2つの臼歯12に取り付けられることができるが、他の変形例では、単一の臼歯または門歯を利用することができる。 代替的に、2つ以上の臼歯を利用して、口腔内装置18をそれらの上またはそれらを覆って取り付けることができる。 さらに、電子機器および/または変換器アセンブリ16は、アセンブリ16が歯12の頬面に沿って配列されるように、口腔内装置18の側面上に配置されて示されている。 しかし、歯12の舌面のような他の位置および他の表面を利用することもできる。 図は、変形例を例示したものであり、限定することを目的としたものではない。 したがって、口腔内装置18の他の構成および形状も本願明細書に含まれるものとする。

    図2Bは、マウスガードの様態で歯列全体を覆って配置される装置15の形態の、着脱可能な口腔内装置の別の変形例を示す図である。 この変形例では、装置15は、下側歯列全体を、または代替的に上側歯列全体を覆うように構成することができる。 更なる変形例では、歯列全体を覆うのではなく、代わりに歯列の大部分を装置15によって覆うことができる。 アセンブリ16は、口腔内装置15の1つ以上の部分に沿って配置することができる。

    図2Cは、アーチ型の構成を有する口腔内装置17のさらに別の変形例を示す図である。 この装置では、1つ以上の歯の係止部分21、23は、この変形例では上側歯列に沿って配置することができ、ユーザの口蓋に隣接して、またはこれに沿って位置させることができるアーチ19によって支持することができる。 示されるように、電子機器および/または変換器アセンブリ16は、歯の係止部分21、23の1つ以上の部分に沿って配置することができる。 さらに、示された変形例では、アーチ19は、ユーザの口蓋の一部だけしか覆うことができないが、他の変形例では、ユーザの口蓋全体を覆うアーチを有するように構成することができる。

    図2Dは、ユーザの口腔において容易に挿入および取り外しができるマウスガードまたは保持具25の形態の、口腔内装置のさらに別の変形例を示す図である。 このようなマウスガードまたは保持具25は、従来のマウスガードを装着するスポーツにおいて使用することができる。 しかし、アセンブリ16がその中に統合されたマウスガードまたは保持具25は、聴覚障害のある人によって、または単純にマウスガードまたは保持具25を保持することができる人によって、遠隔で命令を受信するための歯と、距離を隔てて通信するための歯との間で、溝またはチャネル26を介して利用することができる。

    概して、電子機器および/または変換器アセンブリ16の容積は、口腔の中に配置したときに邪魔にならないように、また、ユーザが満足するように最小限に抑えることができる。 サイズは変化し得るが、アセンブリ16の容積は、800立方ミリメートル未満とすることができる。 当然、この容積は例示的なものであり、アセンブリ16のサイズおよび容積を限定するものではなく、したがって、ユーザ毎に異なり得る。

    さらに、着脱可能な口腔内装置18は、コンピュータ数値制御(CNC)システム、または、例えば立体造形装置(stereolithography apparatus:SLA)、選択的レーザ焼結(selective laser sintering:SLS)のような三次元印刷工程、および/または多数の手法を介して得ることができる患者の歯列の三次元ジオメトリを用いる、他の類似した工程を使用したコンピュータ支援の機械加工工程のような、多数の方法を用いて、種々のポリマー材料、またはポリマー材料および金属材料の組み合わせによって加工することができる。 このような手法には、レーザ、白色光、超音波、機械式三次元タッチスキャナ、磁気共鳴映像法(MRI)、コンピュータ断層撮影(CT)、他の光学的方法等のような、口腔内スキャナを使用してスキャンした歯列の使用が挙げられる。

    着脱可能な口腔内装置18の形成において、装置18は、任意選択で形成することができ、該装置は、歯列を覆って適合するように、また、隣接する歯茎の組織の少なくとも一部が、食物、流体、および他の細片の、口腔内装置18への、および変換器アセンブリと歯表面との間への侵入を妨げるように成形される。 さらに、口腔内装置18の表面積を大きくすることで、装置18上へのアセンブリ16の配置および構成を容易にすることができる。

    加えて、着脱可能な口腔内装置18は、収縮率を有するように任意選択で加工することができ、その結果、歯列上に載置されたときに、口腔内装置18の完成サイズが、口腔内装置18がその上に形成されたスキャンした1つまたは複数の歯よりもわずかに小さいので、1つまたは複数の歯を確実に掴むように口腔内装置18を構成することができる。 接続具は、装置18と下側歯列との間に確実な締まりばめをもたらすことができる。

    一変形例では、図3に示されるように、歯の上に配置したアセンブリ14により、患者の口腔の外側に位置する頬部外の送信機アセンブリ22を利用して、聴覚信号を受信して処理し、無線信号24によって、患者の口腔内に配置した電子機器および/または変換器アセンブリ16に伝達することができ、次いで、聴覚信号を処理し、処理した聴覚信号を振動伝導によって下側にある歯に伝達し、その結果患者の内耳に伝達される。

    下記に詳述するように、送信機アセンブリ22は、マイクロホンアセンブリおよび送信機アセンブリを含むことができ、また、時計、ネックレス、ラペル、電話、ベルト実装型デバイス等のような、ユーザが装着する多数の形状および形態で構成することができる。

    図4は、頬部外の送信機アセンブリ22を利用した補聴器アセンブリ14の1つの変形例の概略図を示す図であり、概して、音を受信するためのマイクロホンまたはマイクロホンアレイ30(簡潔にするため「マイクロホン30」と称する)を備え、聴覚信号を処理するためのプロセッサ32に電気的に接続される。 プロセッサ32は、処理信号を、ユーザの歯の上、またはこれに隣接して配置された電子機器および/または変換器アセンブリ16に伝達するための送信機34に電気的に接続することができる。 マイクロホン30およびプロセッサ32は、あらゆる実用的な範囲の聴覚信号を検出して処理するように構成することができるが、一変形例では、例えば50Hz乃至20,000Hzの範囲の聴覚信号を検出するように構成することができる。

    マイクロホン30に関しては、多種多様なマイクロホンシステムを利用することができる。 例えば、マイクロホン30は、デジタル、アナログ、および/または指向型マイクロホンとすることができる。 このような各種マイクロホンは、必要に応じて、アセンブリとともに利用するように代替可能に構成することができる。 さらに、下記に詳述するように、ユーザの口腔内で複数のマイクロホンを利用するための種々の構成および方法を用いることもできる。

    電源36は、送信機アセンブリ22内の構成要素のそれぞれに電源を供給するように、該構成要素に接続することができる。 送信機信号24は、アセンブリ16への伝達に対して、例えば高周波、超音波、マイクロ波、Blue Tooth(登録商標)(BLUETOOTH SIG,INC.、Bellevue、WA)等を利用した、あらゆる無線形態とすることができる。 アセンブリ22は、ユーザが操作して、音響収束、音量制御、フィルタ処理、ミュート、周波数最適化、音調整、およびトーン調整等のような、電子機器および/または変換器アセンブリ16の種々の音響パラメータを調整することができる、1つ以上の入力制御28も任意選択で含むことができる。

    送信機34によって伝達された信号24は、受信機38を介して電子機器および/または変換器アセンブリ16によって受信することができ、該アセンブリは、受信信号の更なる処理のために、内部プロセッサに接続することができる。 受信信号は、変換器40に通信することができ、該変換器は、それに対応して歯表面を振動させて、振動信号を歯および骨を介して伝導し、その後中耳に伝導してユーザの聴取を容易にする。 変換器40は、多数の異なる振動機構として構成することができる。 例えば、一変形例では、変換器40は、電磁的に作動する変換器とすることができる。 他の変形例では、変換器40は、例えば250乃至15,000Hzの振動周波数の範囲を有する圧電結晶の形態とすることができる。

    電源42は、必要に応じて、受信機、変換器、および/またはプロセッサに電力を提供するように、アセンブリ16に含めることもできる。 電源42は、交換式または常設式の単純なバッテリとすることができ、他の変形例では、外部充電器を介してインダクタンスによって充電される電源42を含むことができる。 加えて、電源42は、代替的に、交流(AC)または直流(DC)源へ直結することによって充電することができる。 他の変形例は、従来技術で既知の内部振り子または摺動可能な電気インダクタンス充電器のような機械的な機構によって充電される電源42を含むことができ、該機構は、例えば顎の運動、および/または機械的な運動を貯蔵電気エネルギに変換して電源42を充電するための運動を介して作動する。

    アセンブリ16の別の変形例では、頬部外の送信機を用いるのではなく、図5に示されるように、補聴器アセンブリ50を、ユーザの口腔の中に全体が収容された独立アセンブリとして構成することができる。 したがって、アセンブリ50は、オンボードのプロセッサ54と通信する、少なくとも1つの内部マイクロホン52を含むことができる。 内部マイクロホン52は、下記に詳述するように、多数の異なるタイプのマイクロホンを備えることができる。 少なくとも1つのプロセッサ54を使用して、あらゆる受信聴覚信号をフィルタ処理および/または増幅して、それらを歯の表面に対して振動接触する変換器56に伝達するために処理することができる。 電源58は、上述のように、必要に応じて電力をアセンブリ50の構成要素のそれぞれ、に供給するために、アセンブリ50の中に含めることもできる。

    受信聴覚信号に対応する振動を、最小の損失で1つまたは複数の歯に効率的に伝達するために、変換器と歯との間の確実な機械的接触は、効率的な振動連絡を確実にするために理想的に保持される。 したがって、いくつかの機構を利用して、この振動連絡を保持することができる。

    上述の変形例のうちのいずれかは、ユーザにおける所望の聴取レベルを達成するように、実用可能なものとして、単一のデバイスとして、または本願明細書の他の変形例と組み合わせて利用することができる。 さらに、1つ以上の口腔内装置デバイスおよび電子機器および/または変換器アセンブリを、常時利用することができる。 例えば、図6は、複数の変換器アセンブリ60、62、64、66を複数の歯に配置することができる一実施例を示す図である。 下側歯列に示されているが、代替的に、複数のアセンブリを、上側歯列または上下両方の歯列に沿って配置および設置することもできる。 さらに、アセンブリのそれぞれは、均一の周波数範囲内で振動を伝達するように構成することができる。 代替的に、他の変形例では、異なるアセンブリは、各アセンブリ間で重なり合う、または重なり合わない周波数範囲内で振動させるように構成することができる。 上述のように、各変換器60、62、64、66が、異なる周波数の応答および/または送信に対して最適化され、ユーザに相対的に高い忠実度の音の伝達がなされ得るように、異なる周波数応答に対してプログラムまたは事前設定することができる。

    さらに、異なる変換器60、62、64、66のそれぞれを、ユーザが装着したマイクロホンによって受信した音の方向性を示す様態で振動するようにプログラムすることもできる。 例えば、下記に詳述するように、ユーザの口腔内の異なる位置に配置された異なる変換器は、音または振動の列(queue)を提供することによって特定の様態で振動させられて、ユーザの配向に対して、どの方向に音が検出されたのかをユーザに知らせることができる。 例えば、ユーザの左側の歯に配置された第1の変換器は、ユーザの左側から発信されている音の検出に対して振動するようにプログラムすることができる。 同様に、例えばユーザの右側の歯に配置された第2の変換器は、ユーザの右側から発信されている音の検出に対して振動するようにプログラムすることができる。 これらの実施例は、潜在的な変形例の例示を目的としたものであるため、他の変形例および列を利用することができる。

    図7は、上述のように、1つ以上の歯の係止部分21、23を接続するアーチ19を用いた別の変形例70を示す図である。 しかしながら、この変形例では、マイクロホンユニット74は、変換器アセンブリ72から分離されたアーチ19の中、またはその上に一体化することができる。 アーチ19を経由する1つ以上のワイヤ76は、マイクロホンユニット74をアセンブリ72に電気的に接続することができる。 代替的に、ワイヤ76を用いるのではなく、上述のように、マイクロホンユニット74およびアセンブリ72を互いに無線で連結することができる。

    図8Aは、1つ以上の歯の係止部分21、23を接続するように、患者の下側歯列の舌面または頬面に沿って配置することができる接続部材82を用いた、別の変形例80を示す図である。 接続部材82は、ステンレス鋼、ニッケル、プラチナのような多数の中毒性でない材料で加工することができ、84、86をそれぞれの係止部分21、23に取り付ける、または固定することができる。 さらに、接続部材82は、可能な限りユーザの邪魔にならないように形成することができる。 したがって、接続部材82は、舌側または頬側の歯に直接配置するために、相対的に低いプロファイルを有するように構成することができる。 接続部材82の断面は、得られるジオメトリがユーザの邪魔にならなければ、多数の形状で構成することができる。 図8Bは、正方形または長方形90として構成することができる断面の1つの変形例を示す図である。 図8Cは、歯の表面に対して平坦な部分を配置することができる、半円92として構成された別の接続部材のジオメトリを示す図である。 図8Dおよび8Eは、楕円形状94および円形形状96のような、他の代替的な形状を示す図である。 これらの変形例は、例示的なものであり、他の形状およびジオメトリを制限するものではなく、実用的なものとして、本願明細書の範囲に含めることを意図したものである。

    変換器アセンブリからマイクロホンを分離するためのさらに別の変形例において、図9は、少なくとも1つのマイクロホン102(または任意選択で多数の更なるマイクロホン104、106)をユーザの口腔の中に配置し、一方で、電子機器および/または変換器アセンブリ100から物理的に分離することができる、別の変形例を示す図である。 この様態では、同じく下記に詳述するように、1つまたは任意選択で多数のマイクロホン102、104、106を、変換器からのフィードバックを減衰または除去する様態で、無線または有線で電子機器および/または変換器アセンブリ100に連結することができる。

    複数の変換器および/または処理ユニットを用いることで、複数の機能を口腔内装置に組み込んで、伝導振動信号の品質に対して多数の改善を達成することができ、および/またはユーザへの種々の知覚的特徴を模倣することにより、口腔の中および/またはその周囲の歯または骨構造を介して音伝導によってこれらの信号を伝達するために、ユーザが受信した聴覚信号を相関させることができる。 いくつかある特徴の中でも特に、方向性をシミュレーションし、望ましくない信号を除外するためのアルゴリズムを処理する種々の処理方法およびシステムの実施例は、2007年2月7日出願の米国特許出願第11/672,239号にさらに詳細に図示および説明され、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。 図示および説明される特徴は、本明細書に記載の変形例のうちのいずれかとともに、および実施可能な任意の数の組み合わせで利用することができる。

    ユーザによって受信される聴覚信号から生成される振動を伝達する際、1つ以上の変換器は、1つの歯または複数の歯に対し、および1つ以上の変換器を保定するハウジング自体に対し、配置することができる。 概して、起振力110は、図10Aに例示的に示されるように、歯が振動112し、頭蓋骨を通じて振動を伝導するように、ユーザの1つの歯または複数の歯THの片面に沿って与えることができる。 別の変形例では、図10Bは、追加の起振力114を力110が付与される場所とは反対の面上において歯THに対し付与する方法を示す。 本モードでは、アクチュエータに与えられるインピーダンスは、図10Aで与えられるインピーダンスよりも相対的に大きく、それによって、潜在的に、アクチュエータによる変位が少なくなり、例えば、相対的に約40dB未満となる。 さらに別の変形例では、図10Cは、起振力116を歯THの咬合表面に対し与える方法を示す。 本変形例では、振動伝達路は、相対的に明白であって、歯THを通じて、ユーザの頭蓋骨に通じる。

    上述のように、アクチュエータアセンブリ内で利用される変換器は、電磁変換器または圧電変換器であってもよい。 圧電変換器は、特に、一部には、1つの歯または複数の歯を介した振動として、音響信号を伝達するために利用可能な種々の振動モードによって、種々の構成で使用することができる。 本明細書に記載のアクチュエータアセンブリ内で利用され得る圧電変換器の本来の振動モードの一部は、図11A〜11Cに示される。

    図11Aは、変換器120全体に印加される電場と整合する、材料の分子または結晶構造内で誘起される双極子を有する代表的圧電変換器である。 この分子の整合によって、変換器120は、寸法を変化させ、それにしたがって、方向122に振動する。 あるいは、変換器124は、図11Bに示されるように、変換器124の長さに沿って、伸長方向126の寸法変化を利用するように構成することができる。 さらに別の代替例では、変換器128は、電場および双極子配向を有し、変換器128の反対面は、反対方向130に振動可能なせん断モードを呈する変換器128となり得る。 変換器128は、したがって、図11Cに示されるように、その非変形構成とせん断構成132との間で振動することができる。

    他の構成では、圧電変換器は、アクチュエータアセンブリ内で利用することができる。 これらのアセンブリは、アクチュエータのインピーダンスを変化させ、一般的に、より大きな変位を生成するが、相対的により低い剛性および共振値を有する。 例えば、図12Aは、第2の変換器または弾性材料142の一方に結合し、ベンダ構成、例えば、ユニモルフまたはバイモルフ構成を形成可能な圧電変換器140の実施例である。 電場の印加に応じて、複合変換器は、曲げまたは撓みモード144で振動することができる。 さらに別の複合モード構成では、図12Bは、一般的に、対称形状であって、本明細書に記載のアクチュエータアセンブリ内で利用可能な月またはシンバル型変換器の実施例である。 概して、このような複合変換器は、対向するエンドキャップ148、150間に挟着される、単層または多層形態の圧電変換器146を利用する。 各エンドキャップ148、150は、内面に沿って、三日月型空洞152等の空洞を形成し、変換器146の横方向変位156をエンドキャップ148、150の軸方向運動154に変換および増幅するための機械的変圧器として機能することができる。

    任意の数の変換器を、このような特定の用途に利用することができる。 例えば、Morgan Electro Ceramics Ltd. (英国、テクサム)社製の低電圧多層圧電変換器は、本明細書に記載の用途に対し利用することができる。

    変換器からユーザに振動エネルギを伝達する際、アクチュエータアセンブリ160は、図13に示されるように、その間に載置されるインピーダンス整合層162とともに、1つの歯または複数の歯THに対し配置することができる。 インピーダンス整合層162を利用して、結合を改善し、アクチュエータ160から歯TH内への振動エネルギ166の伝達を最適化し、任意の反射振動の歯TH内への伝達を最適化することができる。 加えて、結合層は、嵌合および挿入の容易化に役立つであろう。

    ハウジング内で利用可能なアクチュエータアセンブリの一変形例は、図14に例示的に図示され、そこに結合される質量172を有する代表的なアクチュエータ176を封入するアクチュエータアセンブリ170を示す。 アクチュエータ176は、所望の結果に応じて、電磁または圧電変換器であってもよい。 アクチュエータ176によって付与される質量172の振動運動174が、歯THに付与される反力178をもたらすように、質量176は十分な力を生成するサイズおよび重量であることができる。 また、アセンブリ自体の共振が着目周波数範囲内である場合でも、別個の質量172の使用は、十分な反力178を生成する際に有用である場合がある。 質量は、例えば、付随電子機器、バッテリ、充電システム等、システムの他の構成要素を構成可能な、質量要素または質量に加工される構成要素から成ることができる。

    電磁アクチュエータアセンブリを利用する構成では、利用可能ないくつかの種々の構造が存在する。 例えば、図14Bは、ユーザの歯列に沿って、またはそれに対し載置するためのハウジングとともに利用可能な電磁変換器アセンブリの種々の組み合わせの一部である。 利用される質量172は、アセンブリ内に整合される分離可能な構成要素であり得る遊離質量、または機械的な部材または機構を介して、ハウジングに結合される繋留質量であってもよい。 質量以外に、磁場は、自然経路を辿る自然磁場、または、例えば、磁気回路を介して誘導される誘導磁場として構成可能である。 加えて、可動質量要素は、永久可動磁石または電流通電可動コイルとして構成することができる。 最後に、磁場配向は、磁石および質量の構成に応じて、可変である。 電磁変換器を構成するために、これらの要素の任意の組み合わせを利用して、所望の結果を達成することができ、例えば、可動磁石として構成され、誘導磁場内に含まれる遊離質量要素172の組み合わせを利用することができる。

    図15は、圧電変換器180に結合される質量172を利用する、アクチュエータアセンブリの変形例である。 電場182の印加時に、圧電材料内の誘導双極子184は、質量172に振動運動174を付与するよう整合することができる。 図16は、アクチュエータアセンブリ170が、一体に結合された1つ以上の変換器要素190、192を有する接合ユニモルフまたはバイモルフ型変換器等の複合変換器を封入可能な、さらに別の変形例である。 アクチュエータアセンブリは、変換器梁アセンブリの第1の端部近傍またはそこの単一係着点196を介して、アセンブリ筐体170に結合することができる。 あるいは、アクチュエータアセンブリは、アンカ196を完全に省くことができ、変換器要素190、192の一縁または一端は、ハウジング自体に直接係着することができる。 質量172は、1つ以上の変換器190、192が振動するように作動されると、振動運動174が、アンカ194を介して質量172に付与され、結果として生じる反力178が、下層の1つの歯または複数の歯に十分に伝達するように、同様に単一係着点194を介して、変換器梁アセンブリの第2の端部において複合変換器に取り付けることができる。 アンカ194で固定される質量172は、アンカ196から離れてまたはそこへ向かって延在することができる。 作動の際に、質量172によって梁に印加される結果として生じる力のモーメントが、種々の用途に対し有利な力のモーメントをもたらすことができるため、梁(例えば、変換器190、192)上または下に質量172を有することが有利である場合がある。 係着点194もまた、梁の端部(190から梁の全長の下方の点)上にあってもよい。

    さらに別の変形例では、図17は、互いに取り付けられた1つ以上の変換器200、202を有する対称(例えば、円形または両側に対称)ベンダ変換器アセンブリを利用する、アクチュエータアセンブリ170である。 1つ以上の変換器200、202は、同一直径であってもよく、または第2の変換器202は、第1の変換器200の直径未満の直径を有してもよい。 質量172は、その中心軸に沿った係着点204を介して、第2の変換器202に結合することができ、その場合、第1の変換器200は、複数のアンカ206、208を介して、または変換器200の外周の周囲の円形係着要素を介して、アセンブリ筐体170に結合することができる。

    別の変形例は、図18のアクチュエータアセンブリに図示され、圧電キャップベースの設計を示す。 このような変形例は、厚さ228を有し、伸長モード220で振動するように構成される、圧電変換器210を利用することができる。 厚さおよび幅226を有する質量212は、長さ222を有し、変換器210に対し度θを形成するキャップ部材214または支持部材を介して、変換器表面から離れた距離224に配置することができる。 キャップ214は金属から、対称形に、例えば、円形または両側に対称に加工することができ、変換器210とキャップ214との間に空洞216を画定することができる。 圧電変換器210が、その伸長方向220に振動するように作動されると、キャップ214は、伸長方向220を横断する方向に質量212を振動させる一方、曲がるように付勢され、それによって、ユーザの1つの歯または複数の歯に伝達するための反力を生成することができる。 変換器210およびキャップ214に対する質量212のたわみによって、質量212とキャップ214との間のアタッチメント218は、相対運動可能なように接合部に構成することができる。 例えば、一体ヒンジ、シリコーン接着部等、任意の数の枢動または曲げ機構を利用することができる。 あるいは、デバイスは、質量212が、圧電変換器210に接続され、反力が、キャップ214自体を介して負荷に伝達されるように構成することができる。 加えて、デバイスは、変換器210の反対側に載置される上面および底面キャップを有することができる。 本変形例では、質量212は、上面または底面キャップに取り付けることができる一方、残りのキャップを介して、力が負荷に伝達される。

    図19は、アセンブリハウジング170内に含まれる磁石と、質量の運動を制御するために印加される電流との間の力を利用する、アクチュエータアセンブリの別の変形例である。 磁石230は、1つ以上のコイル238に近接して保持される1つ以上の可撓性支持部材232を介して懸吊される、永久磁石であってもよい。 独立したコイルは、デバイスが、磁石230に対し対称であるように、磁石230の両側に配置することができる。 このような追加のコイルは、デバイスの力の出力の直線性を改善することができる。 さらに、磁石230は、付加的に、質量、または磁石230に取り付け可能な別個の質量要素として機能することができる。 コイル238は、1つ以上の相対的に剛性の支持部材236を介して、磁石230に隣接して保持することができ、受信および処理聴覚信号と相関する電流240、242を通電することができる。 磁石230によって生成される磁場234の存在下、電流がコイル238を通過すると、磁石230は、それにしたがって、支持部材232によって懸吊される間、振動する一方、歯THに振動反力を付与することができる。

    特定の変換器設計に関わらず、結果として生じる機能的伝達出力レベルは、望ましくは、周波数範囲全体にわたって、不快な音量および振動レベル以下の指定の周波数範囲において一定である。

    変換器アセンブリによって生成される所望の量の偏差およびハウジングアセンブリの設計パラメータのためのパラメータを判断する際、システム260全体は、直列に結合されるバネ部材としてモデル化することができる。 図20に示されるように、対称線262に沿って分割されるシステム260の半分は、アーム部材264および底面またはスパン部材266としてモデル化することができる。 変換器アセンブリ268およびその生成された起振力270は、本特定の実施例では、アーム部材264に沿って結合することができる。 各部材264、266は、その独自のコンプライアンス値を有することができるが、システムコンプライアンス全体は、個々のコンプライアンス値の合計によって判断することができる。

    図21は、変換器およびハウジングアセンブリの概略図272であり、誘導子−蓄電器回路274は、歯THからの同等値を表し、回路276は、アーム部材264からの同等値を表し、回路278は、スパン部材266からの同等値を表し、回路図280は、アーム部材264と歯THとの間の結合領域と、変換器偏差または偏心距離の量282を表す。 変換器268の総偏心距離282は、歯THとハウジングとの間で分割することができ、2つのうちのより可撓性の方が、最も偏向する。 変換器268によって伝達される力の量270は、歯の剛性および歯THにおける変位の量によって判断することができる。 したがって、歯THに対しハウジング材料が可撓性であるほど、偏心距離の量282が増加するように、それによって伝達される変位は小さい。

    ハウジングアセンブリのスパン部材266は、望ましくは、変換器アセンブリ268が、1つの歯または複数の歯TH内に伝達するための十分な量の力を生成可能なプラットフォームとして機能するために剛性である。 さらに、本明細書に示されるように、任意の数の変換器設計を利用可能であるが、多層圧電変換器は、電圧出力を倍増する際、特に効果的である場合がある。 さらに、変換器アセンブリによって生成される出力を一定レベルに維持するために、ハウジングおよび変換器アセンブリの共振値は、スパン部材266の厚さ等のハウジングのパラメータを最適化し、システムの共振周波数を変更することによって、望ましい着目周波数範囲外、例えば、250Hz乃至10,000Hzで生じるように設計することができる。

    図22のプロット290は、一実施例において、ハウジングの厚さおよび圧電変換器材料の厚さの関数として、dB出力の関係を示す。 等高線は、等しいdB出力値を示し、線292は、所与のデバイスサイズの最適出力値を表す。 故に、圧電変換器材料の所与の厚さ、例えば、2mm厚に対し、ハウジング材料の厚さの増加は、出力レベルの公称増加をもたらし、スパン部材の剛性の増加は、相対的に大きい出力値をもたらし得る。

    図23Aおよび23Bは、それぞれ、プロット300および304を示し、また、図38に示されるように、歯の後面に沿って載置するために構成されるスパン部材を有するハウジングの特定の変形例のためのハウジング厚および圧電変換器材料厚の関数として、dB出力の関係を示す。 これらの特定の実施例に対し、プロット300の線302およびプロット304の線306は両方、所与のデバイスサイズの最適出力値を表し、図23Aのスパンの厚さは、2.25mmであって、図23Bのスパンの厚さは、7.5mmである。 これらの図は、種々のパラメータと所与のスパン厚の相対出力との関係上の相関の単なる実施例として意図される。 さらに、これらの値は、どのような形においても限定を意図しておらず、単なる例示的なものである。

    次に、1つの歯または複数の歯THに対する、また、ハウジングに対する変換器アセンブリの載置を検討すると、任意の数の構成が使用可能である。 例えば、図24は、1つの歯または複数の歯THに対する直接載置のためのハウジング310内に配置される圧電変換器312の一実施例である。 ハウジング310は、長さ、例えば、10mmを有するスパン部材とともに、厚さ、例えば、0.4mmを有してもよい。 ハウジング310は、1つ以上の歯THに沿って載置するために、長さ7mmを有してもよい。 さらに、圧電変換器312は、高さ7乃至9mmを有してもよい。 当然ながら、これらの値は、実施例として与えられるものであって、他の要因の中でも特に、所望の振動伝導等の変数およびユーザの特定の歯列における変数に応じて、変化を受ける。

    概して、ハウジング310は、1つの歯または複数の歯THの対向する側に面した部分を有するように構成される、単一の連続した機械的部材から成ることができる。 アクチュエータアセンブリは、基盤としてハウジングを利用する歯THに対し、効果的に押圧することができ、ハウジング310自体は、その構成において対称または非均一であってもよい。 一実施例では、ハウジングのアーム部分は、例えば、1つの歯または複数の歯のそれぞれ舌面および頬面に沿って、少なくとも1つの歯の対向する面に沿って載置することができる。 アーム部分は、アームが付勢または別様に互いに向かって偏向され、そのそれぞれの歯表面に対し押圧するように、スパン部材を介して、互いに結合することができる。 相対的に軟性の材料を有するハウジングは、上述のように、スパン部分の第1の共振周波数モードが着目領域を下回り、アーム部分の第1の共振周波数モードが上限内、その近傍、または着目周波数範囲の上限を上回る、構成および剛性を利用することができる。 変換器が、スパン部分の第1のモードを超えて駆動されると、スパンは、相対的に剛性となり、それによって、システムの力の出力が増加することができる。 あるいは、追加質量を追加可能であるが、アーム部材の共振が、着目周波数範囲の上限に維持されるように追加されなければならない。

    ハウジング310内に配置される変換器312によって、シリコーン等の結合インピーダンス整合材料314は、圧電変換器312と歯THの表面との間に載置され、歯THへの振動316の伝導を最適化することができる。 本特定の設計では、ハウジング310のアーム部材は両方とも、歯THに対し曲がるように駆動318され、振動の伝達を容易にすることができる。 図25は、ハウジング310の外面に沿って配置される単一の圧電変換器312を同様に利用する、別の変形例である。 本実施例では、圧電要素312は、ハウジング310に対し押圧し、両側から歯THを圧搾するユニモルフ様の態様でハウジング310を駆動する。 変換器312の振動運動は、歯THの片面に対し直接ではなく、両アーム部材によって、歯THの対向する面に伝達316、320することができる。

    図26は、2点作動を利用する別の変形例であって、少なくとも2つの変換器312、322両方が、歯THの対向する面に対し、ハウジング310内で直接配置可能である。 本変形例では、第1の変換器312は、歯THの第1の表面に沿って振動316することができ、第2の変換器322は、歯THの第2の表面に沿って振動320することができる。 さらに、両変換器312、322は、所望の結果に応じて、同時にまたは位相をずらせて振動するように構成することができる。

    図27は、2点作動を利用する別の変形例であって、少なくとも2つの変換器312、322は、ハウジングアセンブリ310の外面に沿って配置される。 本実施例では、それぞれの振動316、320は、ハウジング310を介して、かつ結合材料314を介して、歯TH内に伝達することができる。 図28は、図27の変形例に類似の実施例であって、変換器312、322は、歯THの対向する面のハウジング330の外面に沿って搭載可能であるが、ハウジング330の両アーム部材を接続するスパン部材332は、より厚く、例えば、図27のハウジング310のスパン部材の2倍の厚さである。 スパン部材332の厚さの増加によって、相対的に剛性のスパン部材332をもたらし、伝達される振動316、320の振幅を増加させることができる。

    他の対称なベンダの作動構成は、例えば、図29に図示され、ハウジング310のスパン部分の外面に沿って配置される変換器340を示す。 変換器340の作動は、ハウジング310のアーム部材を振動可能であるのみではなく、歯THの咬合表面を介して振動を伝達することができる。 図30は、類似変形例であって、変換器340は、変換器340とハウジング344の残りとの間の空隙342によって分離されるハウジング344のスパン部分に沿って配置される。 ならびに、図31は、さらに別の変形例であって、変換器340は、変換器340からの振動346が、歯TH内に直接伝達されるように、歯THの咬合表面に対し直接載置するためにハウジング310内に配置される。

    歯および/またはハウジングに対するアクチュエータ載置のための種々の構成の一部が、図示されてきた。 次に、複数の歯上にハウジングおよび振動機構を配置するための追加の変形例が示される。 次に、図32を参照すると、アクチュエータ350の上面図が、複数の歯THの頬面に沿って搭載されるように示される。 変換器350は、その間に載置される結合材料314とともに、ハウジング310のアーム部材と歯THの表面との間に搭載することができる。 ハウジング310は、単一の歯の長さに沿って延在することができるが、変換器350は、いくつかの歯に沿って延在することができる。

    図33は、別の変形例であって、変換器354は、ハウジング310のアーム部材352の外面に沿って載置することができ、いくつかの歯の上に延在するアーム部材を有する。 変換器354は、変換器を押圧することおよび引張ることによって、伸長アーム部材352の曲げ316および歯TH上への押圧を生じるように、縦方向345に沿って振動するように構成することができる。

    図34Aは、さらに別の実施例であって、少なくとも2つのハウジングアセンブリを、患者の歯列10の両側で利用することができる。 第1のハウジングは、ハウジングに沿って配置され、歯に対し振動362する変換器360を利用することができ、第2のハウジングは、同様に、歯に対し振動366する変換器364を利用することができる。 図34Bは、歯THの舌面に沿ったハウジング310の実施例の側面図であって、歯の一部が、ハウジングを固定するために利用される。 図34Cは、歯THに対し直接載置するためにハウジング310内に固定される変換器364を示す、部分的断面側面図である。 本明細書に示される種々の変換器およびハウジング構成のいずれかを、第1および/または第2のハウジング構成において利用することができる。

    図35は、せん断モードで振動するように構成される変換器370を利用するアセンブリのさらに別の変形例であって、変換器370の対向する面は、反対方向372に振動する。 せん断運動372は、インピーダンス整合層314を介して歯に付与され、歯の中に直接力を生成する。 図36は、別の変形例であって、変換器374は、横方向376に振動するように構成される一方、剛性化されたハウジング310内に含まれる。 ハウジング310は、他の構成よりも相対的に剛性であるため、ハウジング310は、振動376が、結合材料314および変換器374によって接触される各下層の歯内に転送可能なように、曲がりおよび撓む傾向が低い。 また、図37は、変換器374によって加速され、下層の歯内に伝導するために十分な力を生成可能な、追加の質量378を有する変換器374を利用する別の構成である。

    別の代替構成は、図38に図示され、歯の後面の周囲およびそこに接触するように配置されるスパン部材388を有するハウジング380を示す。 1つ以上の変換器アセンブリ382、384は、図示されるように、ハウジング380の外面に対し振動するために、または歯の舌面および頬面に対し直接載置するために、ハウジング380のアーム部材に沿って配置することができる。 結合材料386は、ハウジング380と下層の歯との間に載置され、振動の伝達および口腔内装置の挿入を容易にすることができる。 ハウジング380のこの特定の構成のための設計パラメータの実施例は、上述のように、図23Aおよび23Bに示される。

    図39は、さらに別の変形例であって、ハウジング390のアーム部分は、歯の舌面および頬面の両方に沿って載置することができる一方、ワイヤ394として構成されるスパン部材を介して、互いに接続される。 ワイヤ394は、最小限に突出させるために、歯の咬合表面下または歯間に配置されるように配設することができる。 さらに、変換器アセンブリ382、384は、図示されるように、ハウジング390の外面に沿って配置することができ、または歯の表面に対し直接載置することができる。 いずれの場合も、結合材料392は、それを介した振動の伝達を容易にするように、歯に対し載置することができる。

    図40Aおよび40Bは、ハウジング400のスパン406から延在するアーム部材408に取り付けられた質量404を有するハウジングアセンブリ400の、それぞれ上面図および断面図である。 部材403に取り付けられ、それによって、アクチュエータとなる圧電変換器402は、ユニモルフとして部材403と恊働して、下層の1つの歯または複数の歯THの上に直接押圧するように作用する。 アクチュエータは、その2つの端点でハウジング400に取り付けられる。 アタッチメントの本配列によって、アクチュエータは、ハウジング400および質量404の必要な運動とともに作動することが可能となる。 システムは、質量404およびハウジング400の共振が相対的に低いものとなる。 したがって、人的なスケールでは非常に柔軟かつ可撓性である一方、作動の際、着目周波数範囲において十分に強固な基盤を提供し、ユニモルフが、歯THに大きな力を生成することが可能である。 ユニモルフが示されているが、ユニモルフ変換器の代わりに、本明細書に記載のキャップデバイスまたは任意の他の変換器構造を使用することができる。 図41は、別の変形例であって、同様に、別個に可動アーム部材408に沿ってではなく、変換器402に隣接するハウジング400の外面に取り付けられる追加の質量要素410、412を利用する。 2つの質量要素410、412とともに示されるが、所望の伝達結果に応じて、追加の質量を利用することができる。

    図42Aおよび42Bは、歯の表面に直接結合されるハウジング400および圧電変換器402を利用するさらに別の変形例の、それぞれ上面図および断面図である。 本変形例では、アーム部材408は、上述のように、スパン部材406から別個に延在するが、変換器402を囲み、また、変換器402とアーム部材408との間の低インピーダンス反射層420も含む。 反射層420は、変換器402から伝達される振動エネルギを反射し、歯THの中にエネルギを再伝達して戻すように作用する、シリコーン等の材料から成ることができる。

    1つ以上の歯に沿って、またはそれに対し配置される変換器およびハウジングアセンブリに加え、変換器アセンブリは、ユーザの口蓋に隣接して、またはそれに沿って載置するために構成される保持器様の構造に沿って、別様に搭載することができる。 上述の他の変形例と同様に、アーチ430は、図43Aに示されるように、ユーザの歯列の反対側の歯THの舌面に対し載置するために、アーチ430から延在するように構成される結合部分436間に延在することができる。 変換器アセンブリを歯の上で直接利用するのではなく、変換器432は、図43Bの部分的断面側面図に示されるように、変換器432の伸長振動434が、結合部分436を介してユーザの歯THの中を伝達438するように、アーチ430に沿って振動を伝導するために、アーチ430に沿って着脱可能にまたは恒久的に一体化することができる。 あるいは、1つ以上の変換器440が、図43Cに示されるように、アーチ430に沿って配置され、ユーザの口蓋骨を介して振動442を直接伝導するように作動することができる。 例えば、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)層は、所望の振動を生成することができる。

    図44は、図8Aで既に述べた構成に類似するさらに別の変形例であって、第1の歯保定部分450および第2の歯保定部分452を接続するために、患者の歯列の舌面または頬面に沿って配置可能な接続部材82を利用する。 1つ以上の変換器アセンブリ454、456は、第1の保定部分450内で一体化され、1つ以上の歯の頬面および舌面に沿って整合することができる。 同様に、1つ以上の変換器アセンブリ458、460もまた、第2の保定部分452内で一体化され、1つ以上の歯の頬面および舌面に沿って整合することができる。 このような構成は、米国特許出願第11/672,239号にさらに詳細に記載され、参照することによって上記に組み込まれているように、歯列に沿って、種々の位置に配置されるいくつかの変換器を一体化する際に、特に有用である場合がある。

    上述したデバイスの用途および方法は、聴覚障害の治療に限られるものではなく、多数の更なる治療用途を含むことができる。 さらに、このようなデバイスおよび方法は、体内の他の治療部位に適用することができる。 本発明を実行するための上述のアセンブリおよび方法の変更、実用的なものとしての異なる変形例間の組み合わせ、および当業者に明らかである本発明の側面の変形例は、特許請求の範囲内にあるものとする。

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