Infant mobile toothpaste stand

本発明は、娯楽的な要素を加味して、幼児の歯磨きを習慣化できるようにした幼児用移動式歯磨き台に関する。

歯は再生が不可能なものであるため、歯の管理の重要性は言うまでもない。 正しい歯の管理のためには、幼い時から徹底した教育を通じて歯磨きを習慣化させることが何よりも重要である。

しかし、集中力が不足し、散漫な幼児は遊び自体が学習であって、その他の教育の場合、これと関連した多様な遊び道具を提供し、好奇心や興味の誘発などを用いて学習効果を極大化させているが、歯磨きの習慣化のための遊び道具は提供されていない。

したがって、幼児の場合、今まで親や保護者の強要によって洗面室で歯磨きが行われていたので、好奇心や興味の誘発はさておいても、強制性によって毎回歯磨きに対する反感を持たせるだけで、習慣化のための教育は全くなされることができなくなる。

さらに、一般家庭の洗面室の場合、洗面台の高さは一般成人を基準として高く設置されているため、幼児が自ら歯ブラシと練り歯磨きを取り出し、また、歯磨きのための給水及びうがい水の排出を行うようにすることは不可能である。 そのため、保護者の助けにより受動的に行われるので、保護者の面倒さが増すのはもちろん、能動的な歯磨きが行われることができず、歯磨きの習慣化のための教育はさらに難しくなってしまう。

また、疲れた人、または動作の不自由な老人や子供などの弱者が、洗面台でない寝床でうがいができる寝床うがいセットについて、大韓民国特許出願公開10-2008-0020884Aが提供を行っている。 しかし、これは、洗面台でない他の所でもうがいが可能であるという点のほかには、口腔洗浄液、塩水、フッ化物添加液などの歯磨き・うがい液を用いた口腔内洗浄が可能なだけで、歯磨きのための最も効果的な手段である歯ブラシは利用が不可能である。 また、単純に歯磨き・うがい液を口に含み、口の中をゆすいで吐き出し、続けて、すすぎ水を口に含み、口の中をゆすいで吐き出す単純な動作によってうがいが行われる。 そのため、幼児の好奇心や興味の誘発の要素が全くないだけでなく、歯磨きが伴わない以上、好奇心を持つとしても、歯磨きの習慣化のための教育には全く役に立たないなどの短所を有している。

本発明の目的は、幼児が、場所の制約を受けずに、好奇心や興味を持ち、保護者の助けがなくても、歯ブラシを用いて歯磨きをすることができるようにした幼児用移動式歯磨き台を提供することにある。

上記の目的を達成するための本発明の幼児用移動式歯磨き台は、幼児の座高を基準に低く作製される本体内に給水槽及び集水槽が収納されるようにし、給水槽内の水が、本体の上部に備えられるポンピング器によってポンピングされて、本体上に備えられるコップに給水されるようにし、収納室に収納された各種歯磨き道具及び保管ケースに保管された歯ブラシを用いて、音発生器により与えられる歯磨き推奨時間の間歯磨きが行われるようにし、歯磨き後に発生するうがい水は、排水室や、またはフレキシブル管を通じて連結される漏斗に排出させて集水槽に集水されるように構成することを特徴とする。

本発明によると、外形を構成しつつ内部に給水槽１４及び排水槽１６が収納される本体１８を、幼児の座高を基準に低く作製することができ、また、本体の上部に排水室３０及び収納室３６が形成される。 それだけでなく、ポンピング時に給水が行われるポンピング器２２と、給水栓７２を有する水供給槽２４及び大小のコップ３８、４０などが配置されているとともに、音発生器５８が有するおもちゃ機能によって、それ自体でも水遊び道具やおもちゃとして満足できるようになる。 そのため、幼児が好奇心や興味を持って接近しやすくなる。

また、歯磨きのための歯ブラシ４６と練り歯磨き及びタオルなどを、収納室３６に差し込んでおくことができ、歯ブラシ４６は、殺菌器を備えた保管ケース４８を用いて、より衛生的に保管することもできる。 このように、それ自体に、歯磨きのための全ての道具と、水及びうがい水を集水できる集水手段を備えることになるので、居間や保育施設など場所の制約を受けずに移動させて、歯磨きが行われるようにすることができる。

特に、本発明によると、歯磨きのための各構成要素の配置と、歯ブラシ４６を収納する保管ケース４８の開閉と、歯磨き用水を得るためのポンピング器２２と、これもまた歯磨き用水を得るためのものである給水栓７２と、うがい水を捨てるための排水室３０と、これもまたうがい水を捨てるためのものである漏斗３４と、音発生器５８などが、幼児にとり、もの珍しく、面白く感じられて、歯磨きを楽しむことができる。 そのため、歯磨きを習慣化するのに大きな助けになるだけでなく、保護者の助けがなくても、歯磨きが行われるようにすることができる等の効果がある。

本発明の斜視図である。

本発明の背面斜視図である。

本発明の一部分解斜視図である。

本発明の分解斜視図である。

本発明の水平断面構成図である。

本発明の垂直断面構成図である。

以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。 ただし、図面中、同一の構成要素には可能な限り同一の参照符号を付し、関連した公知技術や機能に関する具体的な説明は、本発明の要旨が曖昧になることを避けるために省略することにする。

図１は本発明の斜視図であり、図４は本発明の分解斜視図であり、図５は、本発明の水平断面構成図である。 本発明の幼児用移動式歯磨き台１０においては、内部空間部１２に給水槽１４及び集水槽１６が収納される本体１８の上部に、給水槽１４とホース２０で連結されるポンピング器２２と、水供給槽２４を備え付けるための結合用凹陥部２６と、これもまた集水槽１６とホース３２で連結されるものである漏斗３４と、各種歯磨き道具が収納される収納室３６と、コップ３８、４０を備え付けるための結合用凹陥部４２,４４と、歯ブラシ４６を保管する保管ケース４８と、歯磨き中に歯ブラシ４６を置いておくための受け部５０と、が形成されている。 また、本体１８の前方には、カバー５２が巻き取られる巻取ローラー５４が設置され、本体１８の側面下部に有する凹入室５６には音発生器５８が付設され、本体１８の後方には、給水槽１４及び集水槽１６を収納するための開閉板６０が設置されて構成される。

本発明にて用いられる本体１８は、安全のために各角部が湾曲している。 また、給水槽１４と集水槽１６及び巻取ローラー５４などを収容できる範囲内で、幼児の好奇心を刺激することができる外形及び色彩を有するようにして、合成樹脂で射出成形される。

また、本体１８は、成形時に、脱型のために上部体６２と下部体６４に分離構成して、締め付けねじ６６、または係止片と係止凹部によって一体感があるように結合固定するように構成される。 但し、構造的な改善、または材質を異ならせて一体型に作製することもできる。 また、下部体６４の前面には透視窓６８を形成し、給水槽１４及び集水槽１６の水位を肉眼で識別できるようにすることもできる。

一方、本体１８内に収納される給水槽１４は、歯磨き時に用いられる水を供給するためのものであり、また、集水槽１６は、歯磨き後に発生するうがい水を集水するためのものである。 それぞれ、少なくとも１回以上の歯磨き時に必要とする量の水、及び、歯磨き後に捨てられるうがい水を全て集水することができる容量の容器に、密閉及びホース２０,２８,３２の連結のための蓋が結合して構成される。

給水槽１４に連結されるポンピング器２２は、次のように構成される。 ハウジングの上端にチャプレット（chaplet）が結合され、またハウジング内にはピストンが設置され、ピストンの上端にはノズルヘッドが結合され、ノズルヘッドを押すことによってポンピングされる一般的なものである。 内部構造に関する具体的な説明は省略することにする。 これは、ハウジングを貫いて本体１８の上部体６２の上面の後方に設けられた挿入孔７０に挿入固定される。 そして、挿入孔を貫通するハウジング端部を、給水槽１４とホース２０で連結する。

水供給槽２４を備え付けるための結合用凹陥部２６は、本体１８の上部体６２の上面の一側に凹入形成されるようにして、水供給槽２４を安定感あるように載置することができるようにしたものである。 ここで、結合用凹陥部２６に結合される水供給槽２４は、ポンピング器２２以外に、他の水供給手段をさらに有するようにするためのものである。 単純に水を入れておくことのできるコップの形態に作製することもできるが、幼児の好奇心の刺激及び興味の誘発のために、一側の下部に給水栓７２を設置して、給水栓７２の開閉で水が供給されるようにすることが好ましい。

集水槽１６と連結される排水室３０は、本体１８の上部体６２の上面の中央部に、比較的大きく凹入形成されるようにして、その排水口を通じて集水槽１６とホース２８で連結して構成される。

漏斗３４は、本体１８の上部体６２の一側にフレキシブル管７４で動き自在に連結される。 また、フレキシブル管７４の端部は、集水槽１６とホース３２で連結される。 これは、排水室３０のほかに、うがい水を捨てることができる一つの排出手段をさらに有するようにするものである。 また、同時に２人が歯磨きをできるようにすると共に、フレキシブル管７４を通じた動きにより幼児の好奇心を刺激し、また、２人が同時に歯磨きをする時に、漏斗３４の位置変化で互いに干渉を避けることができるようにする。

収納室３６は、本体１８の上部体６２の上面一側に備えられる水供給槽２４を避けて、凹入形成されるようにして、予備歯ブラシや練り歯磨き及びタオルなど、歯磨きの時に必要とする各種歯磨き道具を全て収納できるように構成される。

コップ３８、４０を備えるための結合用凹陥部４２,４４は、本体１８の上部体６２の上面他側に１つ以上が凹入形成されるようにして、コップ３８,４０を安定感あるように載置することができるようにする。 ここで、結合用凹陥部４２、４４に載置されるコップ３８,４０は、大きさを異ならせて、大きなコップ４０にうがい時に必要とする多量の水を入れておいて、少量ずつ小さなコップ３８に供給して使用するようにしたり、またはユーザーの年齢層に応じて区分して使用したり、または２人が同時に使用することができるようにする。

歯ブラシ４６を保管する保管ケース４８は、本体１８の上部体６２の上面後方に設けられた固定凹部７６に結合固定される。 その内部には、殺菌器を有するようにして、歯ブラシをより衛生的に管理するようにすることもできる。

受け部５０は、歯磨き中にコップ３８を持ち上げたり、または他の動作をしようとする場合、使用中の歯ブラシ４６を、しばらく置いておくためのもので、本体１８の上部体６２の上面の余裕空間に受け凹部７８を有するように突出形成することで十分である。

巻取ローラー５４は、カバー５２が巻き取られる巻取棒の巻取方向にスプリングの弾性が作用し、またカバーを引き出す時、係止片の係止作用によって引き出し状態を維持し、ボタン８０を押すことによって、係止片の係止が解除され、カバー５２の巻き取りが行われるように構成される。 下部体６４の内側前方に、給水槽１４及び集水槽１６の干渉を避けて設置固定されるロールスクリーン形態の一般的な構造である。 具体的な構成に対する説明は省略することにする。 ただし、カバー５２は、防水布からなり、その端部に有する取っ手５３が、下部体６４の前面に有する案内長孔を通じて外部に露出するように構成される。

しかし、巻取ローラーは、必ずしも自動巻取り手段を有するものに限定するものではなく、巻取棒に取っ手を連結形成して、取っ手の回転によってカバーの巻取りが行われるように構成してもよい。

音発生器５８は、歯磨き推奨時間の間、童謡など各種の音を発生させて、ユーザーに歯磨き時間を知らせるためのものであって、与えられた時間の間、音が発生できるものである。 利用が便利な位置に付設され得るものであれば何でもよいが、音発生のほかに、おもちゃとしての機能を追加して、幼児の好奇心の刺激及び興味の誘発を高めるようにすることもできる。 このようなおもちゃ機能を追加する場合の音発生器５８は、その種類や体積などによって、本体１８の下部体６４の一側下部に凹入室５６を設け、凹入室５６内に設置してもよい。

すなわち、音発生器５８は、図５におけるように、亀などの移動体８２が連結されたロープ８４が巻き取られる。 また、発生させようとする音に応じて突起を外面に有する回転子８６に、感知部８８が接触するように構成するようにして、移動体８２を引っ張ってロープ８４を引き出せば、ロープ８４が回転子８６に巻き取られる間に音が発生する一般のおもちゃを利用する。 このようにすると、ロープ８４の長さの調整で所望の時間の間、音が発生しながら、音が発生している間、移動体８２の動きで幼児の好奇心を刺激し、また興味を誘発することになる。

本発明の幼児用移動式歯磨き台１０は、体積が大きくないので、室内に備えておいて水遊び用おもちゃとして使用することもでき、また幼児が歯磨きをする時にも使用することができる。

すなわち、本発明は、ポンピング器２２のポンピング作用、及び水供給槽２４が有する給水栓７２の開閉で水を得ることができ、水鉄砲や水風船などに水を注入したり、またはおもちゃを洗う水遊びをすることができる。 また、水遊びのときに使われた水は、集水槽１６または漏斗３４を通じて捨てれば、落差により集水槽１６内に集水されるので、歯磨き時間を知らせるための音発生器５８の音発生、及び移動体８２の動きと併せて、おもちゃとしての機能を十分に果たすことができるようになる。

また、本発明によると、歯磨きのための歯ブラシと練り歯磨きなど各種歯磨き道具を収納室３６及び保管ケース４８に保管し、また給水槽１４には１回以上の歯磨きの時に必要とする水を供給することができ、歯磨きの時に発生するうがい水を全て集水できるようになる。 そのため、それ自体として歯磨き道具の提供、及び歯磨きのための全ての行為がなされることができるのはもちろんのこと、重さが軽いため、居間や保育施設などの所望の所に自由に移動させて、歯磨きが行われるようにすることができるようになる。

また、本体１８の高さは、幼児の座高を基準としたもので、幼児が保護者の助けなしに一人でも歯磨きをすることができるようになる。

また、歯磨きのときには、巻取ローラー５４からカバー５２を引き出して広げれば、服や周囲を汚さずに歯磨きをすることができ、カバーの使用後にはボタン８０を押すことによる巻取棒の係止解除でカバー５２が巻き取られる。 そのため、便利で且つ清潔に利用することができるようになる。

そして、歯磨きのときには、音発生器５８を作動させると、歯磨きの時間を知らせると共に、幼児が好む童謡が発生するのはもちろんのこと、引き出されたロープ８４の巻き取り時まで音が発生する過程で、移動体８２の動きによる好奇心の刺激及び興味の誘発によって、歯磨きに一層能動的に臨むことができるようになる。

特に、歯磨きの時に必要な水を得るためのポンピング器２２のポンピング作動、または水供給槽２４の給水栓７２の開閉、及び歯磨きの時に発生するうがい水を排水室３０またはフレキシブル管７４に連結された漏斗３４に吐き出す動作などは、幼児の好奇心をより一層刺激すると共に、興味を誘発させて能動的に歯磨きに臨み、また、これを習慣化するのに大きな助けになることができる。

さらに、本発明は、２個のコップ３８、４０が備えられ、また、水はポンピング器２２及び水供給槽２４から供給されることができ、歯磨きの後に発生するうがい水は、排水室３０及び漏斗３４を通じても排水させることができる。 そのため、２人が同時に、摩擦を生じることなく歯磨きが可能になる。

以上に本発明による幼児用移動式歯磨き台について説明したが、幼児だけでなく老人や子供などの弱者、または動作の不自由な患者が利用することもできるなど、特許権利の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された事項と均等な範囲の全ての技術的事項に対して及ぶことは自明であるだろう。

１０…幼児用移動式歯磨き台； １２…空間部； １４…給水槽；
１６…集水槽； １８…本体； ２０,２８,３２…ホース；
２２…ポンピング器； ２４…水供給槽； ２６,４２,４４…結合用凹陥部；
３０…排水室； ３４…漏斗； ３６…収納室；
３８,４０…コップ； ４６…歯ブラシ； ４８…保管ケース；
５０…受け部； ５２…カバー； ５３…取っ手；
５４…巻取ローラー； ５６…凹入室； ５８…音発生器；
６０…開閉板； ６２…上部体； ６４…下部体；
６６…締め付けねじ； ６８…透視窓； ７０…挿入孔；
７２…給水栓； ７４…フレキシブル管； ７６…固定凹部；
７８…受け凹部； ８０…ボタン； ８２…移動体；
８４…ロープ； ８６…回転子； ８８…感知部