洗浄器具

申请号 JP2016089040 申请日 2016-12-28 公开(公告)号 JPWO2017115836A1 公开(公告)日 2018-11-08
申请人 小河原 悟; 发明人 小河原 悟;
摘要 例えばファインバブルのような気泡を複数発生させた液体を用いて 口腔 内の洗浄を行う際に、磨く工程と漱ぎの工程の一体化が可能で、使用者が器具をくわえて使用するだけで、口腔内の洗浄と歯牙表面の洗浄を一斉に行える洗浄器具を提供する。 洗浄器具9は、ファインバブルを有する温 水 を内部の中空により形成した通路内を通過させて、口腔内で噴出させる複数の噴出口9cが形成されており、上顎の歯と下顎の歯との間で歯列に沿う歯列形状部分9aを有し、複数の噴出口9cが上顎の歯の歯列及び下顎の歯の歯列の少なくとも一方の歯列に沿って歯列形状部分9aに形成されている。
权利要求

口腔内を洗浄するために前記口腔内に収容される洗浄器具であって、 上顎の歯と下顎の歯との間で歯列に沿う略平板状の歯列形状部分と、 前記口腔内へ外部から複数の気泡であるファインバブルを有する液体を流入させる流入手段とを備え、 前記流入手段は、ユーザが上顎の歯と下顎の歯により挟んで噛んで前記歯列形状部分をくわえた状態において前記上顎の歯と下顎の歯に前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を当てるとともに、前記口腔内全体に前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を行きわたらせることを特徴とする、洗浄器具。前記流入手段とは別に、前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を前記口腔内から外部に排出する排出手段を備えた、請求項1記載の洗浄器具。前記流入手段によって流入される前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体が喉に直接噴射されることを防止する防止手段を備えた、請求項1又は2記載の洗浄器具。前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を内部の中空により形成した通路内を通過させて、口腔内で噴出させる複数の噴出口が前記上顎の歯の歯列及び下顎の歯の歯列の少なくとも一方の歯列に沿って前記歯列形状部分に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の洗浄器具。前記複数の噴出口は、前記上顎の歯の歯列及び下顎の歯の歯列の少なくとも一方の歯列に沿って少なくとも2列で配列されており、外側に配列された噴出口が歯の外側に対応して位置し、内側に配列された噴出口が歯の内側に対応して位置していることを特徴とする、請求項4記載の洗浄器具。前記各噴出口の開口方向が前記上顎の歯側又は下顎の歯側に向いていることを特徴とする、請求項4又は5記載の洗浄器具。前記各噴出口の開口方向が前記上顎の歯又は下顎の歯の歯牙表面に対して鋭に交差する位置関係であることを特徴とする、請求項6記載の洗浄器具。前記歯列形状部分には、前記上顎の歯の歯列と前記下顎の歯の歯列の少なくとも一方に沿って歯の先端が収まる凹み部が形成されていることを特徴とする、請求項4から7のいずれかに記載の洗浄器具。前記歯列形状部分は、喉側の厚さが唇側の厚さよりも薄い形状をしていることを特徴とする、請求項4から8のいずれかに記載の洗浄器具。前記歯列形状部分は、ユーザが上顎の歯と下顎の歯により挟んで噛んでも前記中空が潰れない強度の材質から作られていることを特徴とする、請求項4から9のいずれかに記載の洗浄器具。前記歯列形状部分がユーザの歯列の形状に合わせて作られることを特徴とする、請求項4から10のいずれかに記載の洗浄器具。前記噴出口から噴出された液体が前記口腔内から唇を介して外部に吐出されるように誘導路が形成されていることを特徴とする、請求項4から11のいずれかに記載の洗浄器具。前記液体は炭酸ガスが溶解した液体である、請求項1から12のいずれかに記載の洗浄器具。

说明书全文

本発明は、洗浄器具に関し、口腔内を洗浄する洗浄器具に関する。

口腔内を洗浄するものとしては、一般に歯ブラシがある。歯ブラシは、近年は、電動歯ブラシも出てきており、技術の改良も進んでいる。また、マウスウォッシュと言われる液体のものでオーラルケアを行うものもある。さらに、近年は、歯の間の掃除のためのデンタルフロスや歯間ブラシに加えて、エアーフロスと呼ばれるものも出てきている。エアーフロスは、全体としては電動歯ブラシのような形状をしており、柄の先端にはブラシの代わりに小孔があいたノズルがある。使い方は、歯の間にノズルの小孔をあててスイッチを入れることで、と空気が勢いよく出て、歯垢を除去しようとするものである。

さらに、上記以外にも、特許文献1に記載のように、マイクロバブルを用いた口腔内の清掃する装置も提案されている。このマイクロバブルは先端の歯ブラシ部分から噴射されて、口腔内壁及び歯牙表面の清掃が行われる。ナノバブルを用いることについても、特許文献2に記載のように開示されているものもある。なお、特許文献2において、先行技術として挙げられたものとして特許文献3もある。ここで、一般に、マイクロバブルは球相当直径が1〜100マイクロメートルの気泡を言い、ナノバブルはナノレベルの気泡でウルトラファインバブルとも言われ、球相当直径が1マイクロメートル以下の気泡をいう。ファインバブルは、球相当直径が100マイクロメートル以下の気泡を言いい、上記のマイクロバブルとウルトラファインバブルを含んだ概念とされている。

特開2005−342030号公報

特開2011−88842号公報

特開2014−140533号公報

しかしながら、従来の技術では、電動でなければ、歯ブラシについては、実際に手を動かす必要がある。電動であっても、歯磨き粉が必要になるという問題もある。すなわち、歯ブラシを使うとすると、歯を磨いて漱ぐということが必要になる。また、歯ブラシでは歯間の汚れの除去が十分ではないため、歯間ブラシ、デンタルフロス、エアーフロスのような別途の道具も必要になっている。

また、マイクロバブルやナノバブルを用いる場合も提案されてきたが、特許文献1、2、3にも記載されている通り、いずれも先端は歯ブラシの形状やエアーフロスのノズルの形状をとることを想定しており、洗浄効果があがっても、歯ブラシやエアーフロスの延長上のものでしかなく、歯を1本1本磨く、歯間を1つずつ掃除するということにすぎない。

ゆえに、本発明は、例えばファインバブルのような気泡を複数発生させた液体を用いて口腔内の洗浄を行う際に、磨く工程と漱ぎの工程の一体化が可能で、使用者が器具をくわえて使用するだけで、口腔内の洗浄と歯牙表面の洗浄を一斉に行える洗浄器具を提供することを目的とする。

本発明の第1の観点は、口腔内を洗浄するために前記口腔内に収容される洗浄器具であって、上顎の歯と下顎の歯との間で歯列に沿う略平板状の歯列形状部分と、前記口腔内へ外部から複数の気泡であるファインバブルを有する液体を流入させる流入手段とを備え、前記流入手段は、ユーザが上顎の歯と下顎の歯により挟んで噛んで前記歯列形状部分をくわえた状態において前記上顎の歯と下顎の歯に前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を当てるとともに、前記口腔内全体に前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を行きわたらせることを特徴とするものである。

本発明の第2の観点は、第1の観点において、前記流入手段とは別に、前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を前記口腔内から外部に排出する排出手段を備えたものである。

本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点において、前記流入手段によって流入される前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体が喉に直接噴射されることを防止する防止手段を備えたものである。

本発明の第4の観点は、第1の観点において、前記複数の気泡であるファインバブルを有する液体を内部の中空により形成した通路内を通過させて、口腔内で噴出させる複数の噴出口が前記上顎の歯の歯列及び下顎の歯の歯列の少なくとも一方の歯列に沿って前記歯列形状部分に形成されていることを特徴とするものである。

本発明の第5の観点は、第4の観点において、前記複数の噴出口は、前記上顎の歯の歯列及び下顎の歯の歯列の少なくとも一方の歯列に沿って少なくとも2列で配列されており、外側に配列された噴出口が歯の外側に対応して位置し、内側に配列された噴出口が歯の内側に対応して位置していることを特徴とするものである。

本発明の第6の観点は、第4又は第5の観点において、前記各噴出口の開口方向が前記上顎の歯側又は下顎の歯側に向いていることを特徴とするものである。

本発明の第7の観点は、第6の観点において、前記各噴出口の開口方向が前記上顎の歯又は下顎の歯の歯牙表面に対して鋭に交差する位置関係であることを特徴とするものである。

本発明の第8の観点は、第4から第7の観点のいずれかにおいて、前記歯列形状部分には、前記上顎の歯の歯列と前記下顎の歯の歯列の少なくとも一方に沿って歯の先端が収まる凹み部が形成されていることを特徴とするものである。

本発明の第9の観点は、第4から第8の観点のいずれかにおいて、前記歯列形状部分は、喉側の厚さが唇側の厚さよりも薄い形状をしていることを特徴とするものである。

本発明の第10の観点は、第4から第9の観点のいずれかにおいて、前記歯列形状部分は、ユーザが上顎の歯と下顎の歯により挟んで噛んでも前記中空が潰れない強度の材質から作られていることを特徴とするものである。

本発明の第11の観点は、第4から第10の観点のいずれかにおいて、前記歯列形状部分がユーザの歯列の形状に合わせて作られることを特徴とするものである。

本発明の第12の観点は、第4から第11の観点のいずれかにおいて、前記噴出口から噴出された液体が前記口腔内から唇を介して外部に吐出されるように誘導路が形成されていることを特徴とするものである。

本発明の第13の観点では、第1から第12の観点のいずれかにおいて、前記液体は炭酸ガスが溶解した液体である。

本発明によれば、口にくわえられて口腔内に収容される洗浄器具が上顎の歯と下顎の歯との間で歯列に沿う歯列形状部分を備え、さらに口腔内へ外部から複数の気泡であるファインバブルを有する液体を流入させる流入手段を備え、流入手段によって、ユーザが上顎の歯と下顎の歯により挟んで噛んで歯列形状部分をくわえた状態において上顎の歯と下顎の歯に複数の気泡であるファインバブルを有する液体を当てるとともに、口腔内全体に複数の気泡であるファインバブルを有する液体を行きわたらせることができる。これにより、口腔内の洗浄と歯牙表面の洗浄を一斉に行える。そして、ファインバブルであることから、洗浄が強く、歯磨き粉等が不要になり、水やお湯を用いて洗浄を行いながら漱ぎも同時に行える。特に炭酸ガスが溶解したファインバブルであれば、その効果が大きなものとなる。また、洗浄器具の形状により、容易に液体を口一杯にすることもできると共に、液体による流れを使いながらそれをコントロールすることにより口腔内の内側の壁のマッサージも行える。

本発明の実施の形態における洗浄装置の全体を示したブロック図である。

図1の洗浄器具を示した図である。

図1の洗浄器具が実際に使用される状態を説明する図である。

図1の洗浄器具の他の例を示した斜視図である。

図4の洗浄器具の平面図である。

図4の洗浄器具の底面図である。

図4の洗浄器具の正面図である。

図4の洗浄器具の背面図である。

図4の洗浄器具の左側面図である。

図9のX−Xライン断面図である。

図9のXIの位置において上顎の歯と下顎の歯との間で洗浄器具が挟まれた状態を示した略式模式図である。

図9のXIIの位置において上顎の歯と下顎の歯との間で洗浄器具が挟まれた状態を示した略式模式図である。

図1の洗浄器具のさらに他の例を示した斜視図である。

図13の洗浄器具の平面図である。

図13の洗浄器具の背面図である。

図13の洗浄器具の右側面図である。

図1の洗浄器具のさらに他の例を示した斜視図である。

図17(A)についての六面を示す図である。

図17(B)についての断面を示す図である。

図17(A)の要部を拡大した第1の斜視図である。

図17(A)の要部を拡大した第2の斜視図である。

図17の洗浄器具が使用されるイメージをCGによって示す図である。

以下に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

図1は本発明の実施の形態における洗浄装置の全体を示したブロック図である。

洗浄装置1は、温水タンク3と、温水タンク3に接続管4を介して接続するウォーターポンプ5(送出手段の一例)と、ウォーターポンプ5に接続管6を介して接続するファインバブル発生部7(発生手段の一例)と、ファインバブル発生部7に接続管8を介して接続する洗浄器具9と、ファインバブル発生部7と洗浄器具9との間に設けられる水圧調整バルブ10とを備える。さらに、洗浄装置1は、ファインバブルの発生にも使われる気体としての炭酸ガスを内部に有する炭酸ガスボンベ11と、炭酸ガスボンベ11に接続する減圧弁13と、ファインバブル発生部7に接続するフレグランスカートリッジ15と、減圧弁13とフレグランスカートリッジ15との間に設けられる電磁バルブ17も備える。ウォーターポンプ5と電磁バルブ17は、AC−DC変換器19に繋がったスイッチ21に電気的に接続されており、スイッチ21により、その動作のオン/オフが行われる。なお、スイッチ21のオンによるウォーターポンプ5と電磁バルブ17への電力供給は、家庭内コンセント(100V)からAC−DC変換器19によってDC変換されて行われる。

図2は図1の洗浄器具を示した図であり、図2(A)は平面図であり、図2(B)は正面図であり、図2(C)は左側面図である。図3は図1の洗浄器具が実際に使用される状態を説明する図である。以下、図2と図3を用いて、洗浄器具について、具体的に説明する。

洗浄器具9は、全体としては、平板状のU字形状をしている。厚さは誤嚥防止のために約5ミリ程度のサイズとなっている。このU字形状は、上顎の歯と下顎の歯との間で歯列に沿う歯列形状部分9aによって形作られている。洗浄器具9には接続管8に繋がる入水口9bが設けられている。また、歯列形状部分9aには、上顎の歯の歯列に沿って2列に並んだ噴出口9cが上側の面に設けられている。ここで、噴出口9cの径は、極めて小さいもので十分なものとなっている。同様に、歯列形状部分9aには、下顎の歯の歯列に沿って2列に並んだ噴出口が下側の面にも設けられている。2列に並べたのは、歯の表側と裏側に配置することにより、歯牙表面や歯槽部への噴射したものを少しでも届かせるためである。歯列形状部分9aには、入水口9bを入口にして中空による液体が通過する通路が形成されており、その通路と上記噴出口9cが繋がっている構造をしている。また、歯列形状部分9aには、入水口9b側の唇付近には、凹み形状による誘導路9dが2つ形成されている。この誘導路9dは、図3のように口腔内に収納された洗浄器具9の噴出口9cから噴出された水、お湯等の口腔内の洗浄のための液体が口一杯になって唇から外に吐出される際の誘導を行う役割を果たしている。なお、洗浄器具9の材質は、一般的なマウスガードが歯の保護からゴム等を使用しているのに対し、ユーザが噛んでも内部の中空が潰れないナイロンや樹脂等を使っている。このような強度にする理由は、ユーザが噛んでも内部の中空による通路を確保することが必要だからである。

次に、図1から図3を用いて、洗浄装置1及び洗浄器具9の動作を説明する。

まず、温水タンク3にある温水は、液体の一例であるが、スイッチ21によって電源オンのウォーターポンプ5によって、ファインバブル発生部7に送られる。ファインバブル発生部7は、気体を用いてファインバブルを発生するが、具体的な技術としては、例えば、特開2010−167404号公報、特開2012−75744号公報の技術などが用いられればよい。ここでは、ファインバブルを発生させる上で、下記のように、炭酸ガスを用いて、それを溶解させていることも、大きな特徴の一つになっている。

炭酸ガスボンベ11の炭酸ガスは、減圧弁13によって減圧されている。電磁バルブ17が、スイッチ21により電源オフの場合には炭酸ガスは電磁バルブで遮断されている。これにより、ユーザが洗浄をしない装置の未使用時には炭酸ガスが流出してしまうことが防止されることになっている。スイッチ21により電磁バルブ17がオンの場合には、炭酸ガスはフレグランスカートリッジ15を通過することで香りがつけられる。香りつきの炭酸ガスは、ファインバブル発生部7でファインバブルの発生のために用いられ、温水に溶解することになる。炭酸ガスが溶解した温水は、水圧調整バルブ10によって水圧が調整され、洗浄器具9に送り込まれ、複数の噴出口9cから上顎の歯列及び下顎の歯列に対してその歯牙表面に勢いよく噴出される。

このように、複数の噴出口9cが歯列に沿って並んでおり、歯(歯牙や歯槽部)のすぐ傍から炭酸ガスファインバブルを含んだ温水が噴出され、歯間や歯周ポケットの微細な空間にファインバブルが入り込むことによって従来の方法では困難であった部位の洗浄が可能になる。そして、従来に比べて磨き残しが減り、歯牙の表面の汚れや歯肉の汚れがきれいに取れることになる。これによって、虫歯や歯周病予防が可能になる。ここで、炭酸ガスファインバブルによる汚れが取れる理由には、水圧だけでなく、荷電していることも影響している。すなわち、ファインバブルが陰荷荷電であり、陽性に荷電した汚れを吸着できる面があるからである。また、今回の洗浄装置は、エアーフロスのような一本一本に対してのものではなく、洗浄器具9を口の中に含ませて電源をオンとすることにより、上顎の歯及び下顎の歯に向かった水流が適切な水圧で噴射され、そして炭酸ガスファインバブルを含んだ温水が勢いよく噴出されて口一杯になり、歯牙の表面だけでなく、口腔内の全体の洗浄を行うことができるようになっていることも、重要なメリットとなっている。また、歯ブラシを用いた場合の歯磨き粉のようなものは不要で、炭酸ガスや香りがついているにしても、基本的に温水での洗浄になるため、すすぎが不要になるというメリットがある。これにより、洗浄の手間とすすぎの手間の軽減も図られることになっている。さらに、炭酸ガスに香りがつけられ、香り付きの炭酸ガスファインバブル含んだ温水であることから、口臭対策も合わせて行われるという点も工夫されている。

さらに、水流による適切な水圧で炭酸ガスファインバブルを含んだ温水が歯肉へも噴射されることによるマッサージ効果もあるが、水流が口全体に広がることで、水流による口腔内のマッサージ効果も得られることも、今までの歯ブラシ、エアーフロス等とは大きな違いであり、特徴的な効果と言える。なお、水圧は、ユーザの希望により水圧調整バルブ10の調整を行えるようにして、各ユーザに適切な水圧に変更可能なものとすることができるようになっている。この点からさらに工夫したものとしては、例えば、ウォーターポンプによる温水の送出しが周期的なリズムで送出されると、マッサージ効果を大きなものとすることもできる。そして、上記したように口一杯に含ませながらの洗浄という短時間で終えることのできる新しいスタイルに伴い、洗浄に用いた温水が口腔内から唇を通じて外に吐出し易くする点の工夫である誘導路9dを設けていることも特徴になっている。

なお、このような炭酸ガスファインバブルを用いることによる、特に炭酸ガスを用いたことによる効果があることを以下にさらに記載する。炭酸ガスを用いると、洗浄効果のUP、制菌効果のUP、抹消血管拡張による血流改善効果のUPなどの効果がある。さらに、装置としては残った温水に細菌が増殖しないようにすることも大切な視点になるが、炭酸ガスを用いることにより、水中の酸素を追い出すことができ、細菌の増殖を抑えることができるという効果もある。これによって、洗浄に用いる温水を清潔に保ち、口腔内の洗浄を清潔に行うことができるという利点もある。

また、上記では、一般家庭で、大人等が洗浄装置1を使用することを想定した記載になっているが、例えば乳幼児や高齢者のような自身で歯磨きが難しい人に対しては、その効果は大きい。特に、高齢者は、歯がグラグラして歯周病を患わっていることも多く、歯ブラシでの歯磨きは痛がってしまうこともあるが、その点では痛みを伴わなくて済む簡便な洗浄になるばかりか、マッサージ効果もあり、洗浄装置1を使用するメリットは大きい。この点は、家庭だけでなく、介護や看護の現場では、メリットが大きいと言える。さらに、高齢者だけでなく、歯牙欠損が生じている人にとっても、容易な洗浄ができることも大きなメリットになる。

図4は図1の洗浄器具の他の例を示した斜視図であり、図5は図4の洗浄器具の平面図であり、図6は図4の洗浄器具の底面図であり、図7は図4の洗浄器具の正面図であり、図8は図4の洗浄器具の背面図であり、図9は図4の洗浄器具の左側面図であり、図10は図9のX−Xライン断面図である。なお、図9に示した左側面図と図示を省略した右側面図とは同じである。図11は図9のXIの位置において上顎の歯と下顎の歯との間で洗浄器具が挟まれた状態を示した略式模式図であり、図12は図9のXIIの位置において上顎の歯と下顎の歯との間で洗浄器具が挟まれた状態を示した略式模式図である。

以下、図1及び図2に示したものとの相違点を主に記載する。洗浄器具25には、洗浄器具9と同様に、歯列形状部分25a、入水口9b、噴出口25dが設けられている。加えて、洗浄器具25には、上顎の歯の歯列の先端を収める歯列に沿った凹み部25eも設けられている。この凹み部25eにより、歯と噴出口25dとの位置決めと洗浄時の固定が可能になっている(図11及び図12参照)。また、この洗浄器具9は、図9にも示す通り、喉側の厚さと唇側の厚さを比べると、喉側の厚さが薄い形にしている。この形状にすることにより、口の中に収納されて歯で歯列形状部分25aを噛んだ状態において、顎の構造との関係で、しっかり口腔内で上顎の歯と下顎の歯と間で歯列形状部分25aが収まることになっている。なお、図10〜図12では、内部の中空による通路25fも示している。

ここで、噴射口25cについて、説明を追加する。洗浄器具9では、噴射口が2列に歯列に沿って並んでおり、その開口方向としては、上のものは上顎の歯側である上方に向き、下のものは下顎の歯側である下方に向いていた。しかしながら、この洗浄器具25では、噴射口25cが同じく2列に並んでいるものの、その開口方向としては、歯の中心部に向かい、上のものは上顎の歯26a,26c側である上方に向きつつも歯の歯牙の表面とはできるだけ鋭角に交差する方向に向かせ、下のものは下顎の歯26b,26d側である下方に向きつつも歯の歯牙の表面とはできるだけ鋭角に交差する方向に向かせている(図11及び図12を参照)。このようにすることにより、図11及び図12に示すように、炭酸ガスファインバブルを含んだ温水28による高い洗浄効果が得られることになる。

図13は図1の洗浄器具のさらに他の例を示した斜視図であり、図14は図13の洗浄器具の平面図であり、図15は図13の洗浄器具の背面図であり、図16は図13の洗浄器具の右側面図である。

この例では、歯科医師等によってユーザ毎の歯列の型取りが行われ、オーダーメードで作られる洗浄器具27が示されている。歯列形状部分27a、入水口27b、噴出口27c、誘導路27dも設けられている。ここでの噴射口27cは、歯が収まる形になっており、各歯に合わせて上下1つずつ設けられ、1列に並んだものになっている。

なお、図1では、フレグランスカートリッジ15を設けたが、これを設けないものであってもよい。

また、上記では、液体としては、温水を用いたが、水であってもよい。この装置専用の洗浄水であってもよい。

さらに、上記では、炭酸ガスを用いたが、他の気体を用いてファインバブルを作ってもよい。

さらに、上記では、誘導路9d等を設けたが、必ずしもなくてもよい。また、誘導路は、上記のように上側に2箇所に限定されるものではなく、上側に3個以上を設けてもよく、下側にもいくつでも設けてもよく、上側と下側の両方に設けてもよい。

さらに、上記では、上下の両方の歯列に合わせて噴射口を設けたが、上側だけ、下側だけに噴射口を設けてもよい。その噴射口の列は、1列でも、2列でも、3列以上でもよい。

さらに、上記では、凹み部25eを上側のみに設けたが、下側のみでもよく、図11〜図14に示したオーダーメード型のように上下の両方に設けてもよい。

図17は図1の洗浄器具のさらに他の例を示した斜視図である。図17(A)はキャップをつける前の状態を示した図であってユーザに口にくわえられる状態を示した図であり、図17(B)はキャップがつけられた状態を示した図であってユーザが口にくわえて使用しない状態を示した図である。図18は図17(A)についての六面を示す図である。図18(A)は平面図、図18(B)は底面図、図18(C)は右側面図、図18(D)は正面図、図18(E)左側面図である。背面図は正面図と同じであり、省略している。図19は図17(B)についての断面を示す図である。図19(B)は図19(A)のA−Aライン断面図であり、図19(C)は図19(A)のB−Bライン断面図であり、図19(D)は図19(A)のC−Cライン断面図である。図20は 図17(A)の要部を拡大した第1の斜視図であり、図21は図17(A)の要部を拡大した第2の斜視図である。図22は図17の洗浄器具が使用されるイメージをCGによって示す図である。

図17〜図19に示すように、洗浄器具100では、本体ボディ101に、給水側に繋がるインレットコネクタ103と、排水側に繋がるアウトレットコネクタ105が設けられている。また、本体ボディ101の先端側には、ユーザの口にくわえられて上の歯と下の歯とで挟まれる歯列形状部分107が設けられている。この歯列形状部分107は全体として平板状であり、喉に対向する位置にはファインバブルを有する水やお湯等が喉に直接噴射されることを防止する止水板(プロテクタ)109が設けられている。ユーザが使用しない場合には、キャップであるマウスアタッチメント111を装着できるようになっており、この状態でファインバブルを有する水やお湯等を流して、器具内の洗浄を行い、清潔を保てるようにしている。

図20を参照して、この洗浄器具100では、入水口と、排水口とを、明確に分離して設けている。図21に示すように、入水した水等は、歯列形状部分107の方向に沿う流れを中心にしながら口全体に広がる流れになっている。そのため、上の歯と下の歯にある水圧レベルで当たりながら歯の汚れ等を落としつつ、口全体へもある水圧レベルであたりながらマッサージ効果を得られている。ここで、止水板(プロテクタ)109の役割を少し補足する。歯が閉じられていれば、水流が喉に直接噴射されることはないが、歯がしっかり閉じられていない場合には、直接当たるようなことが想定される。そのための万一のことも考えて、このような機構を設けている。このような機構により、両サイドへの受け流しが行われ、歯の上正面から両端及び下面へと確実に広がる構造になっている。

なお、図22に示したように、お風呂場での使用を一つの使用イメージとして示したが、他にも、例えば洗面台に設ける等の他の使用例であってもよい。

また、ファインバブルを発生させる機能部分は図17等の本体ボディ101内に収納されるように設けられるが、ここでは便宜上、省略している。そして、ここでも、フレグランスカートリッジを設けてもよく、設けないものであってもよい。さらに、液体としては、温水であってもよく、水であってもよく、装置専用の洗浄水であってもよい。さらに、炭酸ガスを用いてもよく、他の気体を用いてファインバブルを作ってもよい。

さらに、上記のように、洗浄器具は、平板状のマウスピース部分を口に含ませて口腔内の歯の洗浄を基本的に想定しているが、マウスピース部分の上に義歯をのせ、キャップをつけて水流を流すことによって、義歯を洗浄する使い方をしてもよい。

9,25,27,100・・・洗浄器具9a,25a,27a,107・・・歯列形状部分9b,25b,27b・・・入水口9c,25c,27c・・・憤出口9d,25d,27d・・・誘導路23・・・唇25e・・・凹み部25f・・・通路26a,26b,26c,26d・・・歯28・・・炭酸ガスファインバブルを含んだ温水

QQ群二维码
意见反馈