口腔清掃具及びそれに用いるキャップ

申请号 JP2004548099 申请日 2003-10-31 公开(公告)号 JPWO2004039209A1 公开(公告)日 2006-02-23
申请人 サンスター株式会社; 发明人 裕久 中塚; 裕久 中塚; 秀城 高野; 秀城 高野;
摘要 簡単な構造でスムーズに薬液を供給でき、製造、組付けを低減できるとともに、 口腔 内に挿入される当該部位の外径を小さくすることで使い勝手も向上され、衛生上の問題も生じない口腔清掃具及びそれに用いるキャップを提供することをテーマとし、このテーマを達成すべく、内容物を収納する容器体に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口を先端に有したノズル部材と、清掃用ブラシを設けたブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ近傍にブラシ部外方から臨む 位置 に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を有したブラシ部材とよりなる口腔清掃具を構成し、前記清掃用ブラシを開口端部より軸方向に沿って受け入れる筒状のキャップ本体と、前記開口端部より側方に突出し、前記ブラシ部材の首部を間に受け入れ挟持する一対の保持片と、前記首部に装着されているノズル部材の吐出口とブラシ部外側面との隙間に挿入され、該吐出口を塞ぐ蓋片と、よりなるキャップを構成する。
权利要求
  • 内容物を収納する容器体に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口を先端に有したノズル部材と、
    清掃用ブラシを設けたブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ近傍にブラシ部外方から臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を有したブラシ部材と、
    から構成してなることを特徴とする口腔清掃具。
  • 前記ブラシ部材が、清掃用ブラシを片持ち状に突設したブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を設けてなる請求項1記載の口腔清掃具。
  • 前記ブラシ部材が、二股状に分岐した一対の支持腕に清掃用ブラシ両端部を支持させてなるブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシの側面近傍に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を設けてなる請求項1記載の口腔清掃具。
  • 前記ブラシ部材の保持手段が、ノズル部材の基端部又は容器体の肩部に係合し、前記ブラシ部材に対する当該ノズル部材の先端側への移動を規制する段部を設けてなる請求項1〜3の何れか1項に記載の口腔清掃具。
  • 前記ブラシ部材の基端側に前記容器体の外面に沿った把持部を延設してなる請求項1〜4の何れか1項に記載の口腔清掃具。
  • 内容物を収納する容器体に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口を先端に有したノズル部材と、清掃用ブラシを片持ち状に突設したブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を有したブラシ部材とより構成される口腔清掃具における、前記清掃用ブラシに装着されるキャップであって、
    前記清掃用ブラシを開口端部より軸方向に沿って受け入れる筒状のキャップ本体と、前記開口端部より側方に突出し、前記ブラシ部材の首部を間に受け入れ挟持する一対の保持片と、前記首部に装着されているノズル部材の吐出口とブラシ部外側面との隙間に挿入され、該吐出口を塞ぐ蓋片と、より構成してなるキャップ。
  • 前記保持片の上端間に、前記ノズル部材を首部の内周面側に保持する上部押さえ板を渡設するとともに、該上部押さえ板の前記隙間を臨む位置に、前記蓋片を突設してなる請求項6記載のキャップ。
  • 前記蓋片に、前記吐出口に嵌入される部分凸球面部を設けてなる請求項6又は7記載のキャップ。
  • 说明书全文

    本発明は、歯の隙間の清掃や舌の清掃等に用いる口腔清掃具に係わり、更に詳しくは、清掃中に清掃用ブラシに薬液等を供給できる口腔清掃具及びそれに用いるキャップに関する。

    この種の口腔清掃具として、日本国実用新案登録出願公開昭和63年第194633号公報には、弾性を有する材料で中空の把手を形成してその空洞に薬液類を収容すると共に、清掃用ブラシ基部を前記把手一端開口部に嵌脱かつ密封可能に嵌着する一方、前記ブラシ基部と把手空洞とを連通する薬液供給小孔を穿設して、その一端をブラシ基部に開口させたものが開示されている。
    また、日本国特許出願公開平成9年第238748号公報には、同じくブラシ基部を埋没する挿通孔を形成した合成樹脂製の柄を設け、この柄の内部に前記挿通孔と連通する室を形成し、この室に薬液を充填したものが開示されている。
    また、日本国特許出願公開平成7年第163422号公報には、同じくブラシ基部を流路の開口部を密封しないように化学的結合、接着、溶接、鋳ぐるみ、プラズマエッチング、圧着、或いは機械的接合によって剛性又は半剛性アームに固定することによって、管状アームの内壁と当該ブラシ基部との間にブラシへの液体通路となる間隙部を設けたものが開示されている。
    これら従来の口腔清掃具は、何れも把持部となる柄、或いはこれに装着されるアームに歯間ブラシを埋設する挿通孔を設け、該挿通孔を通じて柄内部の薬液をブラシ基部に供給するものであるが、このようなブラシ装着用の挿通孔を通じてスムーズに薬液を供給するためには、上記第163422号公報記載のごとく複雑な構造が必要となり、製造・組付けコストが上昇するといった問題があった。
    また、当該挿通孔には歯間ブラシより清掃時の抵抗がそのまま作用するため強度を維持すべく肉厚を大きくする必要があり、材料コストが嵩むとともに口腔内に挿入される当該部位の外径が大きくなり使い勝手が悪いといった問題もあった。
    更に、このような構造では挿通孔を容易に洗浄できないことから薬液等が残り、衛生上も好ましくないものであった。
    そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、簡単な構造でスムーズに薬液を供給でき、製造、組付けを低減できるとともに、口腔内に挿入される当該部位の外径を小さくすることで使い勝手も向上され、衛生上の問題も生じない口腔清掃具及びそれに用いるキャップを提供する点にある。

    本発明の口腔清掃具は、内容物を収納する容器体に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口を先端に有したノズル部材と、清掃用ブラシを設けたブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ近傍にブラシ部外方から臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を有したブラシ部材とより構成してなることを特徴とする。
    ここで、前記ブラシ部材が、清掃用ブラシを片持ち状に突設したブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を設けてなるものが好ましい。
    また、前記ブラシ部材が、二股状に分岐した一対の支持腕に清掃用ブラシ両端部を支持させてなるブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシの側面近傍に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を設けてなるものも好ましい。
    また、前記ブラシ部材の保持手段が、ノズル部材の基端部又は容器体の肩部に係合し、前記ブラシ部材に対する当該ノズル部材の先端側への移動を規制する段部を設けてなるものが好ましい。
    更に、前記ブラシ部材の基端側に前記容器体の外面に沿った把持部を延設してなるものが好ましい。
    また、本発明のキャップは、内容物を収納する容器体に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口を先端に有したノズル部材と、清掃用ブラシを片持ち状に突設したブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を有したブラシ部材とより構成される口腔清掃具における、前記清掃用ブラシに装着されるキャップであって、前記清掃用ブラシを開口端部より軸方向に沿って受け入れる筒状のキャップ本体と、前記開口端部より側方に突出し、前記ブラシ部材の首部を間に受け入れ挟持する一対の保持片と、前記首部に装着されているノズル部材の吐出口とブラシ部外側面との隙間に挿入され、該吐出口を塞ぐ蓋片と、より� ��成したものである。
    ここで、前記保持片の上端間に、前記ノズル部材を首部の内周面側に保持する上部押さえ板を渡設するとともに、該上部押さえ板の前記隙間を臨む位置に、前記蓋片を突設してなるものが好ましい。
    また、前記蓋片に、前記吐出口に嵌入される部分凸球面部を設けてなるものが好ましい。

    第1図は、本発明の代表的実施形態に係る口腔清掃具を示す斜視図、第2図は同じく口腔清掃具の要部を示す説明図、第3図(a)はブラシ部材の内周面側からみた平面図、(b)は同じく側面図、第4図(a)はノズル部材の平面図、(b)は同じく側面図、(c)は同じくノズル部材の基端側から見た正面図、第5図はノズル部材を突設した容器体にブラシ部材を装着する様子を示す説明図、第6図は本発明の第2実施形態に係る口腔清掃具を示す斜視図、第7図は同じく口腔清掃具の要部を示す説明図、第8図(a)はブラシ部材の内周面側からみた平面図、(b)は同じく側面図、第9図(a)はノズル部材の平面図、(b)は同じく側面図、第10図はノズル部材を突設した容器体にブラシ部材を装着する様子を示す説明図、第1� ��図は本発明の第3実施形態に係る口腔清掃具を示し、(a)はブラシ部材を内周面側からみた平面図、(b)は同じく側面図、(c)はA−A断面図、(d)は基端側からみた正面図、第12図はノズル部材を突設した容器体にブラシ部材を装着するとともに清掃ブラシにキャップを装着する様子を示す説明図、第13図は口腔清掃具にキャップを装着した要部を示す説明図、第14図は本発明の代表的実施形態に係るキャップを示し、(a)は保持片の突出方向から見た正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)はB−B断面図、第15図(a)及び(b)は本発明の第4実施形態に係る口腔清掃具の要部を示す説明図。

    次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
    第1図は、本発明の第1実施形態に係る口腔清掃具の全体構成を示す斜視図であり、第1図〜第5図は第1実施形態、第6図〜第10図は第2実施形態、第11図は第3実施形態を示し、図中符号1は口腔清掃具、2はノズル部材、3はブラシ部材、4は容器体、5は保持手段、6はブラシをそれぞれ示している。
    本発明の口腔清掃具1は、第1図に示すように、内容物を収納する容器体4に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口20を先端に有したノズル部材2と、清掃用ブラシ60を設けたブラシ部6を先端に有し、前記ノズル部材2に外側面から装着されるブラシ部材3とより構成されており、前記ブラシ部材3には、第2図に示すように、前記ノズル部材2の吐出口20が前記清掃用ブラシ60近傍にブラシ部6の外方から臨む位置に、当該ノズル部材2を外側面より保持するための保持手段5が設けられている。
    前記ブラシ部6は、より詳しくは清掃用ブラシ60を片持ち状に突設して構成され、前記ノズル部材2の吐出口20は、前記保持手段5により前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に保持されている。
    前記容器体4は、二枚のシート材を対面させるとともに当該シート材の対向する各一端中央部40に後述するノズル部材基端の被着部23を挟持させ、左右側端縁及び当該ノズル部材2を設けた中央部40を含む一端縁を熱溶着して密封することにより他端が開口した袋体を形成した後、該開口より内容物を充填して当該他端縁を熱溶着してなるソフトチューブが用いられ、前記ノズル部材2を熱溶着した一端側の両端部に肩部41、41が形成されている。
    尚、本発明の容器体はこれに何ら限定されず、例えば別途成形したノズル部材を螺合等により装着できる口部を備えた各種容器体を用いることもでき、また、前記シート材の一端縁を全てノズル部材基端の被着部に溶着してなるもの等、肩部が形成されない容器体を用いることも可能である。
    また、ノズル部材2及びブラシ部材3の清掃用ブラシ60を除く本体部7は、それぞれ合成樹脂材料を用いて一体的に射出成形されており、好ましくは、前記ノズル部材2の成形にはポリエチレン樹脂、ブラシ部材3の本体部7の成形にはポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂が用いられる。 ここで、合成樹脂材料以外に合成ゴム材料や金属材料を用いて作製したものであってもよく、また、本例のノズル部材2は容器体4とは別に成形され、該容器体4の成形のときに溶着されるものであるが、本発明はこれに限らず、合成樹脂材料により容器体と一体成形されるものであってもよい。
    ブラシ部材3は、第3図(a)、(b)にも示すように、前記ノズル部材2の吐出口20が臨む先端に清掃用ブラシ60が突設されており、その基端側にはノズル部材2に装着した際、該ノズル部材2の外周面21に沿って当着する内周面30が設けられている。
    前記清掃用ブラシ60は、従来の清掃用ブラシと同様、径方向に多数のフィラメントを挟持させたワイヤを捻じることで成形したもの等が用いられ、当該ワイヤ基端をノズル部材2の先端部に熱融着して固定されている。
    前記内周面30を挟んだ本体部7の左右側端部には、それぞれ前記ワイヤ基端を埋設支持しているノズル部材先端の包埋部61に連続して、同じくノズル部材2の外周面21を半周を越えて抱持する一対の保持腕31、31が突設されている。 これら保持腕31、31の内面と前記内周面30には、後述のノズル部材2のリング状突部24に対応して該リング状突部24を係止するための係合溝34が周方向に沿って単又は複数形設されており、これら保持腕31、31によって先端側から挿通したノズル部材2を保持する保持手段5が構成されている。
    ここで、一対の保持腕31、31における前記包埋部61の外側面近傍を除く先端を互いに連結し、前記ノズル部材の全周に渡って保持する略円筒形の保持筒を構成することも好ましく、これによりノズル部材2への保持をより強固で安定したものとすることができる。 本実施形態では、前記保持腕31、31によりノズル部材2の吐出口20は前記包埋部61の外側面61aに臨む位置に保持され、吐出した内容物は、当該外側面61aに形成されている凹溝62により清掃用ブラシ60に確実に案内され付着することとなる。
    前記ブラシ部材3の前記保持腕31、31より更に基端側には、前記容器体4の外周面42に沿った形状の把持部32が延設されている。 このように容器体4を覆う把持部32を把持すれば、内容物が減少して当該容器体4が変形し易くなっても当該口腔清掃具1を確りと把持できるとともに、当該ブラシ部材3のノズル部材2からの脱離が防止される。
    尚、この把持部32を容器体4の下端部まで延び、該下端部に係止されるものとすれば、該容器体4及びノズル部材2がブラシ部材3に対して下方に移動し、間隔Sが開いてしまうといった不都合を未然に回避できる点で好ましく、また、把持部を当該下端部で折り畳み可能に構成し、容器体の全体を包んでしまうものであっても良く、その場合、本例の如く容器体4を圧縮して内容物を絞り出すための開口を設けることが好ましい。 尚、本発明ではこのような把持部32を必ずしも設ける必要はない。
    容器本体の肩部41に対応する部位には、第5図に示すように、同じくノズル部材2を保持する保持手段5として、前記肩部41に係合し、前記ブラシ部材3に対する当該ノズル部材2の先端側への移動を規制する段部33が設けられている。 前記段部33は、ノズル部材3の外周面に当接する内周面30を形成した内周壁とその基端側に延びる前記把持部32の内周壁との境界部の段差により形成されており、この段部33と肩部41は、使用者に把持部32を握ることにより強固に係合し、清掃作業時においても後述の間隔Sが確実に維持されることとなる。
    また、後述のノズル部材2基端の突起部25に対応する部位には、同じくノズル部材2を保持するための保持手段5として、前記突起部25に係合する凹部35が設けられている。 この凹部35は、前記境界部の段部33に開口して段差状に形成されており、前記突起部25を基端側から受け入れ係合することで、同じく前記ブラシ部材3に対する当該ノズル部材2の先端側への移動が規制されることになる。
    ノズル部材2は、第4図(a)〜(c)に示すように、上述の係合溝34に係止されるリング状突部24が外周面21に周設されており、先端には吐出口20、基端側には前記容器体4に溶着される被着部23及び前記凹部35に係合する突起部25がそれぞれ設けられている。
    この突起部25はノズル部材2の先端側への移動を規制するものであり、前記リング状突部24は主にノズル部材2の基端側への移動を規制するものであり、このようにして位置決めされたノズル部材2の吐出口20と前記包埋部61の外側面61aとの間の間隔Sは、広すぎると付着する前に落下してしまう状況が生じ、特に粘性の低い液状の薬剤の場合は間隔が広いと清掃用ブラシに付かない虞が高い。 即ち、比較的粘性の低い薬剤の場合、前記間隔Sは一部接触又は約3mm以内、より好ましくは約2mm以内に設定され、比較的粘性が高い薬剤の場合、前記間隔Sをより広くできるが、好ましくは約4〜5mm以内に設定される。
    また、ノズル部材2の少なくとも前記保持腕31、31により抱持される部分より吐出口20に至る部位は、内径及び外径が小さく設定されている。 これは、従来の一体型の口腔清掃具と異なりノズル部材とは別体で構成したブラシ部材3に清掃時の抵抗力が作用し、ノズル部材2には直接大きな力は作用せず、当該ノズル部材2に強い曲げ強度が不用となった結果、肉厚をより小さくできたのであり、結果として口腔内に入る部位を細く構成でき、清掃作業が容易となるのである。 即ち、外径は口腔内作業を効率行う点では小さい方が良いが、内径は上記の比較的粘度の高い薬剤の場合は小さすぎると流通が阻害される虞があり、この場合は多少大きくしておく必要がある。
    次に、本発明の第2実施形態を第6図〜第10図に基づき説明する。
    本実施形態の口腔清掃具1Aは、第6図に示すように、ブラシ部材3Aに、ノズル部材2Aの吐出口20が清掃用ブラシ60の突出した基端部側面60aに臨む位置に当該ノズル部材2Aを保持するための保持手段5が設けられている。
    第8図及び第10図にも示すように、ブラシ部材3Aの内周面30を挟んだ本体部7の左右側端部には、ノズル部材2Aの先端部位を除く外周面21を抱持する側面視略台形状の一対の保持腕31、31が突設されており、該保持腕31、31がそれぞれ後述のノズル部材2Aの外周面21に形成した係合溝22、22に係合することで当該ノズル部材2Aを保持する保持手段5が構成されている。
    ノズル部材2Aは、第9図(a)、(b)に示すように、上述の保持腕31、31を受け入れる被保持部としての係合溝22が外周面21に形設され、先端には吐出口20、基端には前記容器体4に溶着される被着部23がそれぞれ設けられている。
    ノズル部材2の吐出口20と前記清掃用ブラシ60基端部のブラシ軸側面60aとの間には、第7図に示すように、前記保持手段5により間隔Sが設定される。 この間隔Sは、上述の第1実施形態と同様の理由から、比較的粘性の低い薬剤の場合、前記間隔Sは約3mm以内、より好ましくは約2mm以内に設定され、比較的粘性が高い薬剤の場合、前記間隔Sをより広くできるが、好ましくは約4〜5mm以内に設定される。
    尚、この間隔Sを無くし、ノズル部材2Aの吐出口20をブラシ軸側面60aに接触させておくことも勿論可能である。
    その他の構造は、基本的には第1実施形態と同じであるので、同一構造には同一符号を付してその説明を省略する。
    次に、本発明の第3実施形態を第11図〜第13図に基づき説明する。
    本実施形態の口腔清掃具1Bは、第11図及び第13図に示すように、ブラシ部材3B先端の包埋部61の位置が清掃用ブラシ60突出方向と反対側に移動され、当該包埋部の突出量を少なく設定したものであり、その分、本体部7は当該反対方向に湾曲した形状を呈している。 このように包埋部61の突出量を抑えると、該ブラシ部材3Bに保持されるノズル部材2Bの吐出口20から清掃用ブラシ60に至る距離が縮まることとなり、吐出した内容物が外側面61aに形成されている凹溝62を伝って清掃用ブラシ60により確実に付着することとなる。
    位置決めされた吐出口20と外側面61aとの間の間隔Sは、上述の第1実施形態と同様、比較的粘性の低い薬剤の場合、前記間隔Sは一部接触又は約3mm以内、より好ましくは約2mm以内に設定され、比較的粘性が高い薬剤の場合、前記間隔Sをより広くできるが、好ましくは約4〜5mm以内に設定される。
    また、包埋部61により支持される清掃用ブラシ60の突出度も、上記第1実施形態ではブラシ部材3Bの軸方向に対して直角の方向から先端側へ約20度傾斜させた角度に設定されていたが、本実施形態では前記直角の方向から先端側へ約5度傾斜させた角度とされ、より直角に近い角度に設定されている。 これにより吐出された内容物が垂れることなく清掃用ブラシ60を先端側に向けて確実に伝っていくこととなり、下向きに出すとき薬剤が乗りやすいといった効果を奏し、また、操作しやすいといった利点もある。
    また、ブラシ部材3Bの把持部32は、容器体4の下端部まで延びた寸法に設定されており、把持しやすいといった利点の他、容器体4に対して当該ブラシ部材3Bが安定保持されることとなる。
    凹部35に係合されるノズル部材2Bの突起部25は、第12図にも示すように、上述の第1実施形態のものと比べて軸方向により長く設定されており、これにより本口腔清掃具1Bを把持する際、すべり止めとしてより有効に機能することから指先で摘むための摘み部とすることができ、また、そのように機能することがユーザにより明確に分かることとなり、間違えて容器体4自体を摘んでしまうことを未然に防止するといった効果をも有している。
    また、前記突起部25を受け入れる凹部35もこれに応じて軸方向に長く設定されており、前記突起部25に対応する前記凹部35と反対側の外周部分には、平らな摘み面37が部分的に形成されるとともに該摘み面37上に横長な突部38が軸方向に複数突設され、上記突起部25とともに摘み部として機能している。
    尚、本実施形態のブラシ部3Bでは、上記第1実施形態における段部33の代わりに傾斜壁39が形成され、前記ノズル部材2Bの突起部25を前記凹部35内に案内するための案内面として機能し、ノズル部材2Bとブラシ部材3Bがよりスムーズに合着できるように構成されている。
    その他の構造は、基本的には第1実施形態と同じであるので、同一構造には同一符号を付してその説明を省略する。
    次に、本発明に係るキャップについて、第12図〜第14図に基づき説明する。
    尚、本発明に係るキャップ8は、上記第1〜第3実施形態で例示したように、内容物を収納する容器体に突設され、前記内容物を吐出するための吐出口を先端に有したノズル部材と、清掃用ブラシを片持ち状に突設したブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を有したブラシ部材とより構成される本発明の口腔清掃具の清掃用ブラシに装着されるものであり、以下の説明においては、上記第3実施形態の口腔清掃具1Bに適用した例を説明するが、第1実施形態や第2実施形態は勿論のこと、その他の形態にも同様に適用でき、キャップ各部の寸法はこれら適用する口腔清掃具の寸法等に応じて適宜設定される。
    本発明に係るキャップ8は、第12図及び第13図に示すように、清掃用ブラシ60を開口端部80aより軸方向に沿って受け入れる筒状のキャップ本体80と、前記開口端部80aより側方に突出し、前記ブラシ部材3Bの首部70を間に受け入れ挟持する一対の保持片81、81と、前記首部70に装着されているノズル部材2Bの吐出口20とブラシ部外側面61aとの隙間に挿入され、該吐出口20を塞ぐ蓋片82と、より構成されている。 本例ではポリプロピレンを用いて一体成形されているが、その他の素材で構成してもよい。
    キャップ本体80は、基端側の開口端部80aから先端側に向けて次第に縮径する内周面を有し、ブラシ部材3Bの清掃用ブラシ60及び包埋部61を十分な余剰空間を保持して覆うことができる筒状の部材であり、基端側の開口端部80aより突出した保持片81、81間の空間に開口する切欠溝80bが設けられ、該切欠溝80bを介して保持片81、81間の首部受け入れ空間がキャップ本体80の内部空間に連通している。
    各保持片81間の距離は前記首部70の幅寸法に設定され、対向する内面側には、前記首部70の外周面に係止される突条部81aが設けられている。 このように保持片81により首部70を保持することで、キャップ本体80には十分な余剰空間を保持しつつスリムなブラシ部材3Bに装着可能とされているのである。
    また、前記保持片の上端81b、81b間に、前記ノズル部材を首部70の内周面30側に保持するための上部押さえ板83が渡設されるとともに、該上部押さえ板83における前記吐出口20と外側面61aとの隙間を臨む位置に前記蓋片82が突設されている。 本例では、このように一対の保持片81、81と上部押さえ板83により首部外周面とノズル部材2Bを囲む略コ字状の保持手段が構成されているが、前記上部押さえ板83は無くてもよく、その場合には例えばキャップ本体80に形成した切欠溝80bに直接蓋片を突設すればよい。
    前記蓋片82は、前記上部押さえ板83に片持ち状に突設された板状の部材であり、吐出口に嵌入される部分凸球面部84が設けられており、当該蓋片82が前記隙間に挿入することにより該部分凸球面部84が吐出口20に嵌り込むことになる。 このような蓋片82により容器体内容物の漏れ及び乾燥を防止できる。 尚、本例では、長期保存用として、別途第12図に示すキャップ9が用いられる。 該キャップ9は、使用前には吐出口20に分割可能に一体成形されていて、使用時に分割することで吐出口20が開口するように設けられており、上下に180°反転させて凹部90を吐出口20に嵌合することで再封可能となっている。
    キャップ本体80の前記上部押さえ板83の上側部位には、通孔85が形成され、内部空間の通気性を維持して使用後の清掃用ブラシ60の乾燥を促進している。
    次に、本発明の第4実施形態を第15図に基づき説明する。
    本実施形態の口腔清掃具1Cは、第15図に示すように、ブラシ部材3Cの先端において、二股状に分岐した一対の支持腕36、36により清掃用ブラシ60の両端部60bを支持させてなるブラシ部6Cが設けられている。 より詳しくは、前記清掃用ブラシ60は各支持腕36の先端部36aにより回転可能に枢支されており、清掃の際には、当該口腔清掃具1Cの前後移動に応じて被清掃面上を前記清掃用ブラシ60が回転することとなり、主に舌用の清掃具として好適に用いられる。
    前記支持腕36、36の基端側には、上述の第1実施形態と同様、ノズル部材2Cに装着した際に該ノズル部材2Cの外周面21に沿って当着する内周面30が設けられており、該内周面30を挟んだ左右側端部には、保持手段5として同じくノズル部材2Cの外周面21を半周を越えて抱持する一対の保持腕31、31が突設されている。 また、ノズル部材2Cには同じくリング状突部24が外周面21に周設されており、該リング状突部24が上記支持腕36が分岐している前記保持腕31先端の縁部31aに係止されることで、当該ノズル部材2Cの基端側への移動が規制されている。
    このように、前記保持腕31、31を介してブラシ部材3Cに保持されたノズル部材2Cの先端部位は、前記ブラシ部材3Cの支持腕36、36間に突出し、その吐出口20が前記清掃用ブラシ60の側面近傍に臨む位置に保持されている。
    前記支持腕36、36は、それぞれ途中部にて同一の側方へ略110°屈曲した略くの字状に形成されており、ノズル部材2Cの吐出口20を当該支持腕36、36の屈曲部36bを結ぶ線分近傍に位置させることにより、各支持腕36の先端部36aに枢支された前記清掃用ブラシ60を舌の上で移動させる際、その上方位置に開口する前記吐出口20より内容物が滴下され、前記清掃用ブラシ60に内容物が確実に付着することとなる。
    その他の構造は、基本的には第1実施形態と同じであるので、同一構造には同一符号を付してその説明を省略する。

    本発明の口腔清掃具によれば、清掃用ブラシを設けたブラシ部材とは別にノズル部材を構成し、該ブラシ部材の清掃用ブラシにブラシ部外方から薬液等の内容物を供給するので、ノズルとブラシを一体構造した従来の口腔清掃具に比べて構造を簡単にしつつ確実且つスムーズに内容物が供給され、衛生上の問題も何ら生じない。
    また、ノズル部材には、清掃時のブラシからの抵抗力が直接作用しないので、ノズル部材自体に従来の如き支持強度を備える必要がなく、その外径を小さく抑え、口腔内での使い勝手を著しく向上できるのであり、口腔内清掃しながら片手で清掃用ブラシに内容物を塗布できるとともに従来の清掃用ブラシと同等の使用感を維持できる。
    また、前記ブラシ部材が、清掃用ブラシを片持ち状に突設したブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシ基端側のブラシ部外側面に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を設けたので、前記清掃用ブラシに内容物を塗布しつつ特に歯間清掃を効率よく行うことができる。
    また、前記ブラシ部材が、二股状に分岐した一対の支持腕に清掃用ブラシ両端部を支持させてなるブラシ部を先端に有し、前記ノズル部材の吐出口が前記清掃用ブラシの側面近傍に臨む位置に、当該ノズル部材を外側面より保持するための保持手段を設けたので、同じく清掃用ブラシに内容物を塗布しつつ特に舌清掃を効率よく行うことができる。
    また、前記ブラシ部材の保持手段として、ノズル部材の基端部又は容器体の肩部に係合し、前記ブラシ部材に対する当該ノズル部材の先端側への移動を規制する段部を設けたので、ノズル部の吐出口と清掃用ブラシ基端部側面との間隔がより確実に維持される。
    また、前記ブラシ部材の基端側に前記容器体の外面に沿った把持部を延設したので、内容物が減少して容器体が変形し易くなっても当該把持部により口腔清掃具を確りと把持できるとともに、当該ブラシ部材のノズル部材からの脱離が防止される。
    また、本発明のキャップによれば、携帯時又は保管時の清掃用ブラシの損傷や汚れの付着を防止できるとともに、保持片で首部を保持することでキャップ本体には十分な余剰空間を保持しつつスリムなブラシ部材に装着可能とされ、さらに、吐出口を塞ぐ蓋片により内容物の漏れ出しや乾燥、雑菌の付着等を防止できる。
    また、前記保持片の上端間に、前記ノズル部材を首部の内周面側に保持する上部押さえ板を渡設するとともに、該上部押さえ板の前記隙間を臨む位置に、前記蓋片を突設したので、前記上部押さえ板によりノズル部材の脱落を防止できるとともに、上記内容物の漏れ出しや乾燥、雑菌の付着等をより効果的に防止できる。
    また、前記蓋片に、吐出口に嵌入される部分凸球面部を設けたので、吐出口をより確実に封止して乾燥や雑菌付着をより効果的に防止できる。

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