Interdental brush

申请号 JP2008020904 申请日 2008-01-31 公开(公告)号 JP2009178390A 公开(公告)日 2009-08-13
申请人 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd; 小林製薬株式会社; 发明人 KAJITA KEISUKE;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an interdental brush which can be easily inserted obliquely between molars especially and reducing the unpleasant feeling of metals.
SOLUTION: In the interdental brush 10 having a wire brush part 2 and a holding part 1 connected to the wire brush part 2 to be held during use, the wire brush part 2 has a wire part 2a and a brush part 2b comprising a plurality of filaments planted to the wire part 2a, and the holding part 1 includes a rear holding part 1b connected to the wire brush part 2 and a front holding part 1a connected to the front of the rear holding part 1b. The buckling strength of the wire brush part 2 is 150-800gf, and an angle formed by the center line of the front holding part 1a and the center line of the rear holding part 1b is 120 to 175 degrees.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • ワイヤブラシ部と、前記ワイヤブラシ部に接続されて使用時に把持される把持部とを有する歯間ブラシにおいて、
    前記ワイヤブラシ部は、ワイヤ部と、前記ワイヤ部に植毛された複数のフィラメントからなるブラシ部とを有し、
    前記把持部は、前記ワイヤブラシ部に接続される後方把持部と、前記後方把持部の前方に接続される前方把持部とを備えており、前記ワイヤブラシ部の座屈強度が150〜800gfであり、前記前方把持部の中心線と前記後方把持部の中心線とのなす角度が、120〜175度であることを特徴とする歯間ブラシ。
  • 前記ワイヤブラシ部と前記後方把持部との接続部から前記ワイヤブラシ部側に3mm離れた位置を、前記ワイヤブラシ部の中心線に対して垂直方向へ3mm押され、前記ワイヤブラシ部がその弾性により戻ったときの、前記後方把持部の中心線と前記ワイヤブラシ部の中心線とが成す戻り角度が2〜25度であることを特徴とする請求項1に記載の歯間ブラシ。
  • 说明书全文

    本発明は、歯間ブラシに関し、より詳細には、奥歯への使用の際にも金属製ワイヤによる金属不快感が少ない歯間ブラシに関するものである。

    従来、ワイヤが含有する、クロム、マンガンおよび窒素の量を調整することで、ワイヤの引張特性の耐及び破断伸びを調整した歯間ブラシ用ワイヤ及び歯間ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。

    また、金属ワイヤを捻り加工して構成したワイヤロッド部にフィラメントからなるブラシを取り付け、その金属製ワイヤをCo含有量30〜60重量%のCo合金から形成してなる歯間ブラシが知られている(例えば、特許文献2参照)。

    さらに、把持部の前方把持部の軸線(中心線)が後方把持部の軸線(中心線)に対して、150〜170度の範囲の度をなすように構成された歯間ブラシが知られている(例えば、特許文献3参照)。

    特許第3458627号

    特許第2538533号

    実用新案登録第3049028号

    例えば、一般的にI字型やL字型といわれている歯間ブラシを使用して、歯間に対して垂直方向からワイヤブラシ部を挿入するときは、ワイヤブラシ部の中央付近が曲がらない(座屈強度が強い)方が好ましい。 しかしながら、例えば、特許文献3に記載されているような歯間ブラシを使用して奥歯の歯間を清掃する場合、歯間ブラシのワイヤブラシ部が歯間に対して斜めに挿入されるので、ワイヤブラシ部の座屈強度が強すぎるとブラシが奥歯の歯面に沿って歯間に首尾よく挿入されにくくなり、ワイヤブラシ部が歯面に強く接し、金属不快感が強くなる傾向にあった。 また反対に、ワイヤブラシ部の座屈強度が弱すぎても、ワイヤブラシ部が挿入時の圧力に耐えられずに中央付近で曲がってしまい、挿入しづらくなり、ワイヤブラシ部が歯面に接し、金属不快感が強くなる傾向にあった。

    本発明の歯間ブラシは、特に奥歯の歯間に対して斜め方向から挿入しやすく、かつ奥歯の歯間への挿入時に、金属ワイヤによる不快感を軽減できる歯間ブラシを提供することを目的とする。

    上記課題を解決するために、本発明の歯間ブラシは、ワイヤブラシ部と、前記ワイヤブラシ部に接続されて使用時に把持される把持部とを有する歯間ブラシにおいて、前記ワイヤブラシ部は、ワイヤ部と、前記ワイヤ部に植毛された複数のフィラメントからなるブラシ部とを有し、前記把持部は、前記ワイヤブラシ部に接続される後方把持部と、前記後方把持部の前方に接続される前方把持部とを備えており、前記ワイヤブラシ部の座屈強度が150〜800gfであり、前記前方把持部の中心線と前記後方把持部の中心線とのなす角度が、120〜175度である。 好ましくは、前記ブラシ部の座屈強度が、300〜600gfである。

    前記ワイヤブラシ部と前記後方把持部との接続部から前記ワイヤブラシ部側に3mm離れた位置を、前記ワイヤブラシ部の中心線に対して垂直方向へ3mm押され、前記ワイヤブラシ部がその弾性により戻ったときの、前記後方把持部の中心線と前記ワイヤブラシ部の中心線とが成す戻り角度が2〜25度であることが好ましい。 前記ブラシ戻り角度は4〜15度であることがより好ましい。

    本発明の歯間ブラシは上記のように構成することにより、歯間ブラシの座屈強度が一定の範囲なので、特に奥歯の歯間に対して斜め方向から挿入しやすくなり、かつ挿入時の金属の不快感を軽減できる。

    本発明の歯間ブラシの実施形態を、図面を参照して説明する。 図1(a)は、本発明の歯間ブラシ10の側面図であり、図1(b)は、図1(a)の歯間ブラシを垂直下方向へ見た平面図である。

    歯間ブラシ10は、ワイヤブラシ部2と、ワイヤブラシ部2を固定し使用時に手で把持される把持部1とから構成される。 さらに、図1(a)に示すように、把持部1は、ワイヤブラシ部2に接続される棒状の後方把持部1bと、後方把持部1bの前方において所定の角度で後方把持部1bに滑らかに接続される棒状の前方把持部1aとから構成される。

    前方把持部1aの長手方向中心線X1と後方把持部1bの長手方向中心線X2とのなす角度θ1は、120〜175度の範囲である。 これにより、歯間ブラシ10が口の中へ挿入され、その歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2を各歯間に対して、より挿入し易くなる。 例えば、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が奥歯部(小臼歯、大臼歯)の歯間へ挿入される際に、その操作性が良好となる。

    前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1は150〜170度の範囲であることが好ましい。 これにより、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2を各歯間に対してさらに挿入し易くなる。

    ここで、本明細書中において「中心線」X1とX2とは、図1(a)のように、歯間ブラシ10を側方から見たときに物体の中心を通る線のことをいう。
    なお、前方把持部1aの断面形状は略円形状(楕円形状等)となっており、後方把持部1bの断面形状は略矩形状(図1(c))となっている。 また、後方把持部1bの断面積は、前方把持部1aの断面積より小さくなっており、例えば、前方把持部1a側から後方把持部1b側へ行くに従って次第に細くなるように、略テーパー状に形成されている。 ここで、前方把持部1aの断面積は15〜40mm の略円形であり、後方把持部1bの断面積は、3〜20mm の略矩形状である。

    後方把持部1bの断面において、図1(c)に示す如く、縦辺a(押圧力の方向と一致する辺であり、垂直方向の辺)は、その横辺b(平方向の辺)よりも長くなるよう(例えば、縦辺aと横辺bとの比が、1<縦辺a/横辺b<1.6)に設定されている。 これにより、ワイヤブラシ部2が歯間に挿入される際に、及び挿入された後の歯間清掃の際に、ワイヤブラシ部2に対して垂直方向の押圧力が作用することがある。 この場合でも、後方把持部1bには、荷重が掛かる方向に対して適度な剛性(曲り強度)が確保される。 したがって、把持部1に生じ得る不要な湾曲を効果的に抑制できるため、歯間ブラシ10の操作性が良好となる。

    ワイヤブラシ部2は、後方把持部1bの他端からその中心線X2上に延びるワイヤ部2aと、ワイヤ部2aの中心線X3(すなわち、中心線X2上に中心線X3が位置している)に沿って、ワイヤ部2aに植毛された複数のフィラメントからなるブラシ部2bと、から構成されている。

    ワイヤブラシ部2のブラシ部2bは、口内の各歯間(隣り合う歯と歯との間に形成される空間)に挿入され、上下方向又は前後方向に移動される。 このとき、ブラシ部2bのフィラメントの先端部が、歯の表面を擦すって、例えば、各歯間に残留する食べかすなどが除去される。

    ワイヤ部2aは、その一端が後方把持部1bの先端に埋設されている。 ワイヤ部2aへのフィラメントの植毛は、周知の方法で行うことができ、とくに限定されないが、例えば、1本のワイヤを2つ折りにして、折り返したワイヤ間に合成繊維または天然繊維の複数のフィラメントをワイヤに直交する方向に向けて把持させ、ワイヤを所定のピッチで捻り加工することによって行うことができる。

    ワイヤ部2aの1本のワイヤの太さ(径)は、例えば、0.2〜0.4mm程度となっている。 また、ワイヤ部2aは、例えば、延性があり、耐食性に富み、強度も高い素材として周知である、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、窒素等を含むステンレス鋼から構成されている。 また、ワイヤは、例えば、日本精線株式会社などから所望の性質を有するものを商業的に入手することができる。
    ブラシ部2bは、例えば、ワイヤ部2aの2本のワイヤ間に挟み込まれた合成繊維または天然繊維の束からなるフィラメントの毛先を所定の形状、例えば、略円錐形又は略円柱形に切り揃えてブラシをなしている。

    例えば、ブラシ部2bのフィラメントは、とくに限定されないが、そのブラシカット幅(カットされた先端部分の幅)が、2.5mm程度となっている。 また、ブラシ部2bのフィラメントは、例えば、ポリアミド(ナイロン)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなり、各フィラメントの径は、2.0〜3.5mils程度となっている。 また、歯間ブラシ10は、フィラメント径、フィラメントの本数、フィラメントの束の毛切り形状や大きさによって特徴づけられ、全日本ブラシ工業協同組合「歯間ブラシ通過径サイズ自主規格」により、サイズ1〜6に分類され、例えば、SSS、SS、S、M、Lなどの記号で示される。

    また、把持部の材質は、ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、又はこれらの組合せの合成樹脂製であり、適度な剛性及び弾性を有しており、例えば、株式会社プライムポリマー、三井化学株式会社、三菱樹脂株式会社などから所望の性質を有するものを商業的に入手することができる。 また、把持部の長さは、図1(b)に示すX2に平行な方向で、例えば、略25〜100mmである。

    本発明の歯間ブラシに係る実施例および比較例を説明する。
    (実施例1)
    実施例1において使用された歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2のフィラメントはナイロンであり、本数は200本、そのブラシカット幅は約2.5mmとした(全日本ブラシ工業協同組合「歯間ブラシ通過径サイズ自主規格」におけるサイズ2)。

    また、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1は160度に設定した。 ここで、ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2(図2(a))が27度の歯間ブラシ10を使用した。 また、ワイヤブラシ部2の座屈強度および戻り角度θ2のそれぞれの値は、以下の測定方法に従い測定をし、測定値の許容誤差は±5%とした。

    (ワイヤブラシ部2の座屈強度の測定方法)
    ワイヤブラシ部2のブラシ座屈強度の測定方法について詳細に説明する。

    ワイヤブラシ部2を垂直になるように把持部1を固定手段(図示せず)で固定する。 ついで、図3(a)に示すように、ワイヤブラシ部2の先端を平面板5で垂直に押して、ワイヤブラシ部2が、平面板の押圧力に耐えられずに図3(b)に示すように屈曲した時の強度を座屈強度とした。 なお、把持部1を固定する際の固定力は、ワイヤブラシ部2の先端を屈曲するまで平面板5で垂直に押しても把持部1が動かないだけの十分な力とした。

    座屈強度測定には、プッシュプルゲージ(AIKOH ENGINEERING CPU GAUGE 9500SERIES 20kgf B TYPE)を用いた。

    (ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2の測定方法)
    把持部1の側面から見て、ブラシ接合部1cから把持部1側へ距離30mmとなる固定位置を、ワイヤブラシ部2の中心線X3が水平となるように固定用治具により把持し、固定した。 次に、ブラシ接合部1cからワイヤブラシ部2側へ距離3mmとなる位置を、図2(a)に示す如く、後方把持部1bの中心線X2に対して垂直下方向(把持部1が屈曲する方向)へ3mm押圧した(Iの点線位置)。 その後、ワイヤブラシ部2を、その押圧力から解放した(この時、ワイヤブラシ部2の弾性により元の位置に戻ろうとする)。 このワイヤブラシ部2が最終的に戻った位置(IIの点線位置)における、後方把持部1bの中心線X2とワイヤブラシ部2の中心線X3とが成す、ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2を測定した(図2(a))。 なお、把持部1を固定する際の固定力は、Iの点線位置までワイヤブラシ部2を押圧しても把持部1が動かないだけの十分な力とした。

    (金属不快感の評価方法)
    歯間ブラシを1週間に1回以上で、かつ継続して1年以上使用しているユーザ15人を被験者として、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が臼歯の歯間に対して斜めに挿入されたときに感じられる金属不快感に対して評価した。

    被験者には、試験例および比較試験例のそれぞれの歯間ブラシ10を使用してもらい、臼歯間に斜めに挿入、連続清掃した時の金属不快感について、0点(不快感が大いにある)〜10点(不快感がない)のスケール(スケールは0.5点刻みであり、2.5点が「ややある」、5点が「どちらでもない」、7.5点が「あまりない」とした)においてどこに該当するかを評価してもらった。 得られた評価点を平均し、小数点第二位を四捨五入し、平均評価値とした。 結果を表1に示す。

    表1の結果が示すように、ワイヤブラシ部2の座屈強度が150〜800gfの範囲内となるように構成した場合、金属不快感の評価点がより良好に改善されたことが分かる。
    具体的には、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2とが規定の角度θ1(120〜175度)を成す場合に、ワイヤブラシ部2を歯間に斜めに挿入する時およびその後の清掃時においても、ワイヤブラシ部が中央付近で屈曲することなく、かつ歯面に沿ってしなやかに曲がるために、スムーズに歯間に挿入することができ、かつ清掃時にもワイヤブラシ部2と歯面との間に余計な力がかからないため、ワイヤブラシ部2と歯との不必要な接触を抑えることができる、つまり金属不快感を軽減できることが分かった。 特に、ワイヤブラシ部2の座屈強度が300〜600gfである歯間ブラシ10を使用した場合、金属不快感をさらに軽減できた。

    また、実施例1において、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1が120度、140度、および175度となる歯間ブラシ10が用いられた場合にも、表1に示すような同様な評価試験の結果の傾向が見られた。

    なお、ワイヤブラシ部の座屈強度および戻り角度θ2を、上述のように構成する方法としては、例えば、周知技術であるワイヤ部2aの組成(鉄、クロム、マンガン、モリブデン、ニッケル、窒素の重量%、組成物質)、形状(径、断面形状)等を変更するなど周知の方法で行うことができる。 本実施例においては、日本精線株式会社から入手したものを使用した。

    以上、本発明の歯間ブラシ10において、ワイヤブラシ部2の座屈強度を150〜800gfの範囲内となるように構成することにより、表1に示す如く、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入されたときの、ワイヤブラシ部2による金属不快感の評価点が良好となる。 すなわち、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入された際の、金属不快感を軽減することができる。

    (実施例2)
    本発明者は、さらに、実施例1の歯間ブラシ10において、ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2を2〜25度の範囲とすることで、金属不快感をさらに改善できることを見出した。
    すなわち、実施例2における歯間ブラシ10は、さらに、実施例1における歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2の戻り角度θ2が2〜25度の範囲内となるように構成したものである。

    ここで、実施例2において使用された歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2のフィラメントはナイロンであり、本数は200本、そのブラシカット幅は約2.5mmとした(全日本ブラシ工業協同組合「歯間ブラシ通過径サイズ自主規格」におけるサイズ2)。

    また、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1は160度に設定した。 さらに、ワイヤブラシ部2の座屈強度が450gfの値を有する歯間ブラシ10を使用した。 なお、ワイヤブラシ部2の座屈強度および戻り角度θ2の測定方法は、実施例1に記載の測定方法の記載に従って行い、それぞれの値の許容誤差は±5%とした。

    金属不快感の評価方法は、実施例1と同様に、各歯間ブラシ10を評価した後、試験例1の歯間ブラシ10の評価を基準として評価改善率を算出した。 すなわち、評点改善率とは、各試験回の平均評価値が、試験例1における平均評価値(8.3)により夫々除算され、各除算された値をパーセント表記したものである。 したがって、この評点改善率の数値が増加するほど、評価点の改善が大きくなっていることを示し、金属不快感の軽減が大きくなっていることを示す。 ここで、実施例2における試験例1は、実施例1における試験例7と同一の歯間ブラシ10である。 結果を表1に示す。

    表2の結果が示すように、ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2が2〜25度の範囲内となるように構成することで、金属不快感の評価点がさらに良好になることが分かる。 具体的には、ワイヤブラシ部2の適度な反発力により、ワイヤブラシ部2の歯間への挿入および歯間清掃がしやすいため、余計な力がかからず歯面とワイヤブラシ部2との不要な接触を避けることができ、金属不快感をさらに軽減できることが分かった。 特に、ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2が4〜15度の範囲内に構成した場合、評点改善率が110%以上となり、より好ましいことが分かった。

    なお、実施例2において、ワイヤブラシ部2の座屈強度が300gf、400gf、500gfおよび600gfである歯間ブラシ10を用いた場合、および前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θが120度、140度、および175度となる歯間ブラシ10が用いられた場合でも、表2に示すのと同様な試験結果の傾向が見られた。

    以上、実施例2に係る歯間ブラシ10において、ワイヤブラシ部2の座屈強度が150〜800gfの範囲内であり、かつ、ワイヤブラシ部2の戻り角度θ2が2〜25度の範囲内であるように構成することにより、表2に示す如く、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入されたときの、ワイヤブラシ部2による金属不快感の評価点が良好に改善され、より良好な評価結果が得られる。 すなわち、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入された際の、金属不快感をさらに軽減することができる。

    なお、本発明を、例示の実施例を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、各要素を均等物と交換してもよいということは当業者には理解されよう。 更に、本発明の要旨から逸脱することなく、多くの変更を行って、特定の状況又は材料を本発明の教示に対し適合させることができる。 従って、本発明を、実施する上で考えられる最良の態様として開示した特定の実施例に限定しようとするものではなく、本発明は、特許請求の範囲の範疇における全ての実施例を含むものとする。

    (a)本発明の第1及び第2の実施形態に係る歯間ブラシの概略を示す図であり、歯間ブラシを側方から見た図である。

    (b)図1に示す歯間ブラシを垂直下方向へ見た平面図である。
    (c)図1に示す歯間ブラシの把持部の後方把持部を、直線A−A'で切断した際の断面図である。

    (a)ブラシ接合部から距離3mmとなる位置が後方把持部の中心線に対して垂直下方向へ3mm押され、ワイヤブラシ部がその弾性により戻ったときの状態の一例を示す図である。

    本発明における座屈強度測定方法に関して、(a)座屈前のブラシ部示す側面図、(b)座屈されたブラシ部を示す側面図である。

    符号の説明

    1 把持部 1a 前方把持部 1b 後方把持部 1c ブラシ接合部 2 ワイヤブラシ部 2a ワイヤ部 2b ブラシ部10 歯間ブラシ

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