アングルピース/フライス工具

申请号 JP2015518713 申请日 2013-06-21 公开(公告)号 JP2015525578A 公开(公告)日 2015-09-07
申请人 イェーダー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングJEDER GmbH; イェーダー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングJEDER GmbH; 发明人 エーダー クラウス; エーダー クラウス;
摘要 本発明は、顎骨(24)に作成された止まり穴を延長する装置であって、作業工具(6)、例えばアングルピースが設けられており、該アングルピースは、アングルピースヘッド(21)に配置された軸(5)と、該軸の端部に配置された作業ヘッド(20)とを有していて、止まり穴内に挿入可能な中空体(1)が設けられており、中空体内の中空室(12)は、作業中に骨近傍に 位置 する作業開口(2)と、その反対側の入口開口(3)とを備えており、中空室内にはシールされた圧 力 室(7)を形成することができ、軸は入口開口から中空室内に導入され、軸の作業ヘッドは、作業開口から少なくとも部分的に外部へと案内可能である装置に関する。本発明は、作業工具と中空体とを互いに接続して1つの共通のユニットとし、当該装置に、軸の長手方向軸線に沿って中空室内で軸を送り運動させるための調節機構(22)が設けられていることを特徴とする。
权利要求

硬組織、特に顎骨(24)に作成された止まり穴を穿入するように延長する装置であって、作業工具(6)、例えばアングルピースヘッド(21)を備えたアングルピースが設けられており、該作業工具(6)は、前記アングルピースヘッド(21)に配置された軸(5)と、該軸(5)の端部に配置され、前記顎骨(24)を処置するために設けられた遠位側の作業ヘッド(20)とを有しており、前記止まり穴内に挿入可能な、圧室(7)を形成する中空体若しくは管体(1)が設けられており、該中空体(1)は、骨孔内にシールされて挿入可能であるように形成されていて、又は前記中空体(1)に、骨孔内にシールして挿入するための手段が設けられており、 前記中空体(1)は、好適には円筒状の内側の中空室(12)を有していて、該中空室(12)は、作業中に前記骨(24)の近傍に位置する遠位側の作業開口(2)と、該作業開口(2)とは反対側に位置する、前記軸(5)のための入口開口(3)とを備えており、前記中空室(12)内にはシールされた圧力室(7)を形成することができ、 該圧力室(7)内に内圧を形成するための連結部(108)が設けられており、 前記軸(5)は前記入口開口(3)から前記中空室(12)内に導入可能であって、前記軸(5)の前記遠位側の作業ヘッド(20)は、前記顎骨(24)を処置するために前記作業開口(2)から少なくとも部分的に外部へと案内可能である、硬組織、特に顎骨(24)に作成された止まり穴を穿入するように延長する装置において、 前記作業工具(6)と前記中空体(1)とを互いに接続して1つの共通のユニットとし、当該装置内に、又は当該装置上に、前記軸(5)及び前記中空室(12)の長手方向軸線に沿って、前記中空室(12)内で前記軸(5)を軸方向に往復運動させるための、若しくは直線的に送り運動させるための、構造的に形成された調節手段(22)若しくは調節機構(22)が設けられていることを特徴とする、硬組織、特に顎骨(24)に作成された止まり穴を穿入するように延長する装置。前記作業工具(6)と前記中空体(1)とは、間隔変更不能に所定の一定の間隔を置いて、好適には互いに位置固定されて互いに結合されていて、前記軸(5)だけが、前記作業工具(6)に対して相対的に前記軸(5)及び前記中空室(12)の長手方向軸線に沿って直線的に移動可能であって、前記軸(5)の直線的な移動のための前記調節機構(22)は好適には専ら、前記作業工具(6)内に、好適には前記アングルピースヘッド(21)の内部に配置されている、請求項1記載の装置。前記作業工具(6)と前記中空体(1)とは、可逆的に解除可能な結合を介して、特にねじ結合又はバヨネット接続部(30)によって互いに結合されている、請求項2記載の装置。前記軸(5)は、前記中空室(12)の長手方向軸線に沿って直線方向で、前記作業工具(6)若しくは前記アングルピースヘッド(21)に対して間隔変更不能若しくは移動不能であって、前記作業工具(6)及び前記中空体(1)は間隔変更可能に互いに結合されており、前記両構成部分は互いに相対的に前記軸(5)及び前記中空室(12)の長手方向軸線の方向に沿って専ら直線的に往復移動可能であって、若しくは前記作業工具(6)と前記中空体(1)との間の間隔は前記中空室(12)の長手方向軸線に沿って専ら直線的に調節可能である、請求項1記載の装置。前記作業工具(6)と前記中空体(1)とは、まっすぐな、好適には前記軸(5)及び前記中空室(12)の長手方向軸線に対して平行に向けられたねじ山付きロッド(31)を介して互いに間隔変更可能に結合されており、前記ねじ山付きロッド(31)は好適には外部の駆動装置(32)を介して回転可能であって、これにより間隔が調節可能である、請求項4記載の装置。前記中空体(1)から、又は該中空体(1)から延びる延長部(34)から、少なくとも1つの、場合によっては2つのガイドピン(35)が突出しており、該ガイドピンは、前記軸(5)及び前記中空室(12)の長手方向軸線に対して平行に向けられていて、前記作業工具(6)に設けられた対応する孔(36)を貫通して、該孔内でガイドされている、請求項4又は5記載の装置。前記作業工具(6)と前記中空体(1)との間には、その容積及び/又は厚さ若しくは高さを変更することができるスペーサ部材(37)が配置されている、請求項4から6までのいずれか1項記載の装置。前記スペーサ部材(37)は、流体の供給若しくは排出によりその体積が変化する中空体であって、特にによって拡大可能なバルーン体である、請求項7記載の装置。前記スペーサ部材(37)は、前記軸(5)を取り囲み、前記作業工具(6)及び前記中空体(1)に前記入口開口(3)の領域で接触するリング状のタイヤ状部材である、請求項7又は8記載の装置。前記作業工具(6)はアングルピースであって、該アングルピースは、そのアングルピースヘッド(21)を起点として延在する、長手方向軸線を中心として回転する軸(5)を有しており、該軸(5)は好適にはフライスヘッド又はドリルヘッドとして形成された作業ヘッド(20)を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の装置。当該装置は唯1つの保持グリップ(38)を有しており、該保持グリップを介して前記作業工具(6)と前記中空体(1)とを同時に把持可能、かつ保持可能、かつ操作可能である、請求項1から10までのいずれか1項記載の装置。前記軸(5)が移動可能である距離長さは最大で1cm、好適には約0.6cmである、請求項1から11までのいずれか1項記載の装置。前記入口開口(3)は、前記軸(5)の少なくとも1つの直線的な調節性を可能にするシール部材(4)によって閉じられている、請求項1から12までのいずれか1項記載の装置。締まり嵌めにより前記入口開口(3)に装着可能なガイドエレメント(100)が設けられており、前記入口開口(3)は前記ガイドエレメント(100)によって圧力密にかつほぼ液密に閉鎖されており、前記ガイドエレメント(100)は貫通孔(101)を有しており、該孔(101)を通って前記軸(5)を貫通案内することができ、かつ前記中空体(1)内に導入することができ、前記ガイドエレメント(100)は場合によっては、前記圧力室(7)若しくは前記中空体(1)内に内圧を形成するための作業媒体用の連結部(108)を有しており、前記ガイドエレメント(100)は場合によっては可逆的かつ破壊することなしに、前記中空体(1)に取り付け可能かつ該中空体(1)から取り外し可能である、請求項1から13までのいずれか1項記載の装置。前記軸(5)は、特に前記孔(101)内で、圧力密にかつほぼ液密に支持されて、ガイドされていて、前記圧力室(7)の内部には好適には少なくとも1.5barの、好適には少なくとも2.5barの圧力を形成することができ、同時に、前記軸(5)の少なくとも1つの送り運動及び/又は駆動運動及び/又は制御運動、即ち例えば前記軸(5)の回転及び/又は循環又は振動運動及び/又は軸方向の送り運動が保証されている、請求項1から14までのいずれか1項記載の装置。前記軸(5)の回転は、1つの共通の駆動装置を介して前記軸(5)の直線的な送り運動に連結されている、請求項1から15までのいずれか1項記載の装置。

说明书全文

本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の、硬組織、特に顎骨に作成された止まり穴を穿入するように延長する装置に関する。

骨の穴のこのような延長は、例えば口腔外科の分野でサイナスリフト(上顎洞挙上)と言われる処置を行う際に必要である。

サイナスリフトとは、上顎洞粘膜若しくはサイナス皮膚又はシュナイダー膜を部分的に顎骨から離して持ち上げ、骨と上顎洞粘膜との間にスペースを与える外科的処置のことを言う。生じたスペースである中空室には例えば合成骨置換材料が導入される。インプラントのためのしっかりとした基礎を確保するためには、この材料は6ヶ月以内に骨に変化しなければならない。

しかしながら「オープン」又は「クラッシック」サイナスリフトの手法は、残された骨プレートに弁を開けること前提としており、非常に侵襲的である。より最近の方法は、弁を開ける必要はなく、骨プレートの「押し抜き」を要するいわゆる「クレスタル」サイナスリフトである。

大抵ほんの約4mmの直径を有している小さな穴を通して非常に穏やかな態様で顎骨から十分に離れるように上顎洞粘膜をはがす非常に進んだ方法が開発されているが、顎骨が押し抜かれる危機的な瞬間があり、かなりの経験と特殊な技能が医師に要求されるので、慎重な注意にもかかわらず、骨プレートを押し抜くときに繊細な上顎洞粘膜が損傷するという未解決の危険が残っている。

サイナスリフト処置をより安全にするためには、顎骨の背後のデリケートな上顎洞粘膜に対する損傷の危険を減らしながら、顎骨の穴を穿入するように延長することを容易にする補助手段が所望される。

このような好適な補助手段は例えばWO2010/048648A1号明細書により公知であり、この公知文献には、遠位側の作業開口と、該作業開口とは反対側の入口とを有した管体を有する装置が記載されている。この入口は、作業工具、例えばフライス工具の軸によって貫通されるシール部材によって閉鎖されている。管体には内圧を形成するための連結部が配置されている。管体を、前もって顎骨に設けた止まり穴内にシールしながら挿入し、この場合、遠位側の作業開口は、止まり穴の端部に接触し、これにより内室は実質的にシールされて閉鎖されている。管体の内室に存在している作業媒体、好適には塩化ナトリウム溶液は、連結部を経て、例えば連結部に連結されたシリンジによって加圧することができる。止まり穴と上顎洞との間に残存する骨ディスクは、外側から別個に制御することのできる作業工具を用いて作業開口の領域において削り落とされる。作業工具のヘッドが、骨に穿入し、上顎洞膜の下の領域に入る瞬間に、管体の内部空間内の過圧が、遮るもののない開口を作動媒体が通って流れるようにし、それにより、背後に位置する上顎洞膜を骨から離れるように、したがって、作業工具の作業範囲の外に、即ち危険域の外に押圧する。圧媒体の流出は、骨の貫通を示す圧力低下を生じさせ、上顎洞膜の過度の膨張も防止する。このような形式の装置は、確実に作業することができ、このような形式の装置によって、上顎洞粘膜に対する危険が最小限である外科的に卓越した結果が得られる。

同様の原理で作業される別の有利な装置がAT501402号特許明細書により公知である。

しかしながらこの装置には、使用者の2つの手が必要であるという欠点がある。これは、この装置が、独立的に操作可能であり互いに接続されていない2つの構成部分、即ち管体と作業工具とから成っていることに起因する。

この場合、歯科医師は一方の手で管体を把持し、このとき同時に、管体をシールしながら止まり穴内に装着し、粘膜に位置決めするために、所定の圧力を加えなければならない。こうすることによってのみ管体の内室内に十分な過圧を形成することができるからである。

歯科医師は、他方の手では作業工具、通常、ドリルを保持して、残っている骨プレートを除去するために正確にガイドしなければならない。歯科医師はこの場合、一方では軸若しくはドリルヘッドを正確な位置にもたらさなければならず、他方では、骨プレートの処置及び除去のために必要な正確な圧力を加えなければならない。上述したように、このような除去は非常に難しく、冷静な技術を必要とする。即ち、強すぎる圧力や、骨プレートを貫通した後のドリルヘッドの急激な前進は、容易に上顎洞粘膜の破損につながる恐れがある。

歯科医師が両手を必要とし、さらには様々な動きを実行しなければならないという事実がまさに、この公知の装置の操作を困難にし、危険を大きくしている。

従って本発明の課題は、上記の装置をその有利な機能性を維持しながら、作動安全性を得ると同時に、装置の利用が容易になるように改良することである。

この課題は、請求項1の特徴を備えた装置により解決される。

作業工具と中空体を1つの共通の構造ユニットになるように互いに接続することにより、歯科医師は、装置全体を片手で保持し、操作することができるようになる。しかしながらこれだけでは十分ではない。何故ならば、これら両構成部分の単に構造的な接続によっては、装置の機能性、即ち残された骨プレートの確実な除去は保証されないからである。

従って本発明による装置では同時に、当該装置内に若しくは当該装置上に、軸若しくは中空室の長手方向軸線に沿って、中空室内で軸を軸方向ガイド及び往復運動させるための、並びに直線的に送り運動を行わせるための、構造的に形成若しくは配置された調節機構を設けなければならない。これにより初めて歯科医師は片手で中空体を止まり穴内に装入できるだけでなく同時に、中空体の内部に圧力形成するために相応の圧力を加えることもできるようになる。これにより同時に、軸若しくはドリルヘッドの送り運動を制御し、残された骨プレートを所望のように除去することも可能になる。ドリルが骨プレートを貫通するとすぐに、内圧により上顎洞粘膜は危険域から押し離され、同時に減圧が生じ歯科医師は送り運動を停止する。

歯科医師の他方の手はこの間、別の作業のためにあいている。従って歯科医師は他方のあいている手で内室内の圧力をシリンジによって手動で変化させることができ、ドリルの回転若しくは旋回速度又は送り運動を調節することができる。また、あいている手で、別の器具、例えばランゲンベックを保持し、位置決めすることもできる。

従属請求項には、本発明による装置のさらに好適な実施態様が記載されている。

従って好適な実施態様によれば、作業工具と中空体とは、間隔変更不能に一定の所定の間隔を置いて、好適には互いに位置固定されて互いに接続されていて、軸だけが作業工具に対して相対的に、軸及び中空室の長手方向軸線に沿って直線的に可動である。軸の直線的な可動性のための調節機構は好適には専ら作業工具内に、好適にはアングルピースヘッドの内部に配置されている。この場合、この調節機構は、主な可動部分の全てが内部で保護されて配置されている安定的に構成された機具である。この装置の大きさも比較的小さいので、好適には、口腔内のアクセス困難な領域でも使用可能である。

好適には、2つの別個の駆動装置、即ち、専ら軸5の回転を行わせる第1の駆動装置と、専ら軸5の直線運動を矢印方向で行わせる第2の駆動装置とが設けられている。場合によっては両駆動装置は、アングルピースヘッドの内部に配置されている。

この関連で、作業工具と中空体とは、可逆的に解除可能な結合を介して、特にねじ結合又はバヨネット接続部によって互いに結合されていると有利である。このようにして、内部に位置する構成部分への、特に調節機構への、及びガイドエレメントへのアクセスも容易にすることができる。

選択的な実施態様では、軸は、中空室の長手方向軸線に沿って直線方向で作業工具に対して相対的に間隔変更不能若しくは移動不能である。これに対し作業工具及び中空体は間隔変更可能に互いに結合されており、前記両構成部分は互いに相対的に軸及び中空室の長手方向軸線の方向に沿って専ら直線的に往復移動可能であって、若しくは作業工具と中空体との間の間隔は前記中空室の長手方向軸線に沿って専ら直線的に調節可能である。作業工具と中空体との間の間隔の変更はこの場合、アングルピースヘッドの外側の機械的な調節手段を介して行われる。このような実施態様は、場合によっては構造的にやや大きいが、内部に位置する、場合によっては小型化された駆動技術を必要としない。

正確な平行摺動を保証するために、作業工具と中空体とは、まっすぐな、好適には軸及び中空室の長手方向軸線に対して平行に向けられたねじ山付きロッドを介して互いに間隔変更可能に結合されており、前記ねじ山付きロッドは好適には外部の駆動装置を介して回転可能であって、これにより間隔が調節可能であるならば好適である。ねじ山付きロッドを介して同時に軸の送り運動を制御可能に駆動することができる。

構成部分の平行摺動可能性を保証する、有利な別の選択的な手段は、中空体から、又は該中空体から延びる延長部から、少なくとも1つの、場合によっては2つのガイドピンが突出しており、該ガイドピンは、前記軸及び前記中空室の長手方向軸線に対して平行に向けられていて、前記作業工具に設けられた対応する孔を貫通して、該孔内でガイドされていることを特徴としている。

この場合好適には、作業工具と中空体との間には、その容積及び/又は厚さ若しくは高さを変更することができるスペーサ部材が配置されている。

この場合、好適には、スペーサ部材は、流体の供給若しくは排出によりその体積が変化する中空体であって、特にによって拡大可能なバルーン体である。

この関連で、スペーサ部材は、軸を取り囲み、作業工具及び中空体に入口開口の領域で接触するリング状のタイヤ状部材であるならば特に好適である。このような実施態様は構造的及び機械的に極めて簡単に形成されている。とりわけ、構成部分の相対摺動のためには実質的な駆動装置は不要であり、このような摺動運動を行わせるスペーサ部材の充填若しくは排出は、シリンジを介して手動で行うことができる。

実際には回転する軸を備えたドリル若しくはフライス工具が好適であることがわかっていて、従って、作業工具はアングルピースであって、該アングルピースは、そのアングルピースヘッドを起点として延在する、長手方向軸線を中心として回転する軸を有しており、該軸は好適にはフライスヘッド又はドリルヘッドとして形成された作業ヘッドを有しているならば有利である。従って、まさにドリル及びフライス工具では、上顎洞粘膜の損傷の危険が比較的大きいにも関わらず、本発明による装置により、このようなドリルを使用することができる。

当該装置は唯1つの保持グリップを有しており、該保持グリップを介して前記作業工具と前記中空体とを片手で同時に把持可能、かつ保持可能、かつ操作可能であるので有利である。

実際には、軸が移動可能である距離長さは最大で1cm、好適には約0.6cmであるならば完全に十分であることがわかっている。しかしながら上顎洞粘膜の損傷はこのような僅かな距離でも十分可能性がある。

システムのシール性をさらに高め、内部の過圧を高めるためには、入口開口を、軸の少なくとも1つの直線的な調節性を可能にするシール部材によって閉じることができる。

別の好適な実施態様では、締まり嵌めにより入口開口に装着可能なガイドエレメントが設けられており、入口開口は前記ガイドエレメントによって圧力密にかつほぼ液密に閉鎖されており、前記ガイドエレメントは貫通孔を有しており、該孔を通って軸を貫通案内することができ、かつ中空体内に導入することができ、ガイドエレメントは場合によっては、圧力室若しくは中空体内に内圧を形成するための作業媒体用の連結部を有している。

ガイドエレメントは場合によっては可逆的かつ破壊することなしに、中空体に取り付け可能かつ該中空体から取り外し可能である。このようにして、作動中に汚染しやすい構成部分を容易に交換することができる。このようなガイドエレメントは例えば、AT510402号特許明細書に記載されている。

好適には、軸は、場合によっては孔内で、圧力密にかつほぼ液密に支持されて、ガイドされていて、圧力室の内部には好適には少なくとも1.5barの、好適には少なくとも2.5barの圧力を形成することができ、同時に、軸の少なくとも1つの送り運動及び/又は駆動運動及び/又は制御運動、即ち例えば軸の回転及び/又は循環又は振動運動及び/又は軸方向の送り運動が保証されている。

好適には、軸は単に若しくは専ら、矢印方向の軸方向の運動若しくは直線運動を行うことができる。

極めて簡単かつ自動化された手段では、軸の回転は、1つの共通の駆動装置を介して軸の直線的な送り運動に連結されている。これにより、歯科医師にとって作業工具における操作フィールドの総数を減じることができる。

本発明によるさらなる利点及び実施態様は、詳細な説明及び添付の図面から明らかである。

本発明の様々な実施態様が図面に概略的に示されており、以下に図面につき例として説明する。

本発明の第1の実施態様を示す横断面図である。

本発明の第1の実施態様の変化形を示す横断面図である。

本発明の第2の実施態様を示す横断面図である。

図2の装置の一部を示す斜視図である。

本発明の第3の実施態様を示す横断面図である。

図1〜図4に示した装置の基本的構成及び機能、並びに特に患者に対するその正しい使用に関しては既に、WO2010/048648A1号特許明細書に詳しく記載されている。AT510402B号特許明細書にはさらに、ガイドエレメント100の構造が記載されており、このような形式のガイドエレメント100を有した同様の装置が開示されている。

交換可能なガイドエレメント100は、シール機能の他に、汚染安全性を高める、若しくは感染リスクを減じるためにも主に働き、装置の純粋な機能性のために、即ち、上顎洞粘膜破壊を回避するための確実な作業のために必ずしも必要なものではない。この装置は、例えばWO2010/048648A1号明細書に記載されているように、圧力室7若しくは中空室12におけるシール性が保証されている限りは、若しくは軸5が別の手段によって十分にシールされているならば、このガイドエレメント100なしでも使用可能である。しかしながら以下に図1〜図4につき示した様々な実施態様では常にガイドエレメント100が設けられている。対応する特徴と符号は全ての図面で統一してある。

ガイドエレメント100は殺菌可能なポリマから成っており、射出成形法によって一体的に若しくはワンピースに製造されている。ガイドエレメント100のディスク状のヘッド領域110には中央真ん中に円筒状の孔101が形成されており、ガイドエレメント100をこの孔101が完全に貫通している。この孔101によって作動中、作業工具6の、例えばフライス工具の軸5が貫通案内される。

ヘッド領域110には、ホース管111を取り付けるための管片の形の連結部108が続いている。連結部108は、孔101の中心点から半径方向外側に向かって延在しており、連結部108の中央の長手方向軸線は、ディスク状のヘッド領域110の表面に対して平行に向けられた平面に位置している。

ガイドエレメント100の、作動中に骨24に面した下面106は平滑かつ平面状に形成されており、これにより良好な滑動性と回転旋回性とが保証されている。ヘッド領域110には円筒状の突出部104が形成されていて、この突出部104は、溝内に部分的に埋め込まれたOリングの形のシールエレメント4によって取り囲まれている。これによりガイドエレメント100はこの装置内に締まりばめにより装着される。

突出部104上には円錐台形状の周面を有したスリーブ105が一体成形されていて、このスリーブ105は上方に向かって減径されている。このスリーブ105の基部における最大直径は、円筒状の突出部104の直径よりも約30〜40%小さい。

円筒状の突出部104及びスリーブ105は、ヘッド領域110と同様に、孔101の中央の長手方向軸線を中心として同心的に配置されており、孔101によって真ん中で貫通されている。

連結部108を起点として、ガイドエレメント100の内部に完全に位置する全ての側で閉鎖されている通路102が延在しており、この通路102は連結部108を流出開口103に接続している。この流出開口103は、スリーブ105の側方で円筒状の突出部104の下面に開口しており、流体の作業媒体若しくは圧力媒体、主として生理食塩水を、装置の入口開口3内に供給するのを保証している。この通路102は孔101から完全に分離されている。この場合、通路102は、初めの比較的大きな直径を有した、連結部108に近いまっすぐの第1の部分を有していて、この第1の部分は、孔101の中央の長手方向軸線に対してほぼ垂直かつ半径方向に向いている。次いで通路102の直径は小さくなり、通路102は直に曲がる。続くこの第2の部分は、孔101の中央の長手方向軸線に対してほぼ平行に延在している。このようにして通路102は構造的に簡単に、例えば、一体的なガイドエレメント100に後から2つの孔を設けることにより形成することができる。

図1、図1a、図2及び図4には、サイナスリフト術中の作動時、即ち、上顎の顎骨24の骨プレート24´を作業ヘッド20が貫通する危険な時点における装置の様々な実施態様の横断面がそれぞれ示されている。

この場合、作業工具6は主として、前方のアングルピースヘッド21を備えた通常のアングルピース若しくはドリルであって、このアングルピース内に装着された軸5と、軸5の端部に配置され顎骨24を処置するために設けられた遠位側の作業ヘッド、特にドリルヘッド20とを備えている。

管状の中空体1は、ほぼ円筒状の内側の中空室12と、遠位側の作業開口2と、この作業開口2の反対側に位置する入口開口3とを有している。この入口開口3から、圧力媒体と、作業工具6の軸5とが中空体1の中空室12内へと導入される。中空体1は実質的に、WO2010/048648A1号明細書に記載された管体のように形成されている。

中空体1の内室に圧力室7を形成することができるように、中空体1の管状の中空室12と、フライス工具6の軸5とを入口開口3の領域でシールする必要がある。このように形成された圧力室7と、その内部に形成される圧力とにより、骨プレート24´を貫通する際に、上顎洞粘膜26が危険領域から正しい時点で押し出されることが保証される。

このように形成された圧力室7はこの場合、作業開口2が止まり穴の底面によって密に閉鎖されているとき、完全に中空体1の内側に位置することができる。しかしながら圧力室7は、止まり穴の壁と、円錐状のシールユニット若しくはフランジ10,11とによって画成されている、実際の中空体1の外側の領域にまでも延在していても良い。使用時には、システムをできるだけ圧力密かつ液密に維持するために、両シール部分及び両シール部材は互いに補い合う。

圧力室7の他方の端部における入口開口3は、締まりばめにより形状接続的に嵌め込まれたガイドエレメント100によって圧力密かつ液密に閉鎖されている。軸5が挿入されて、孔101を貫通する。連結部108にはホース管111が接続され、これにより中空体1の内部に圧力媒体を導入することができる。ホース管111は、圧力を供給し制御することができる、シリンジ又は手動若しくは自動の圧力制御ユニットに通じている。

従来のクレスタルサイナスリフトの際のように、本発明による装置を使用する場合には、先行する措置でまず、顎堤から止まり穴を顎骨24に設け、この際に約1mmの厚さの骨プレート24´を止まり穴の端部と上顎洞25との間に残す。この処置は、上顎洞25内で顎骨24に接する上顎洞粘膜26を傷つけないために必要である。

次いで、準備された止まり穴内に中空体1を、作業開口2が骨プレート24´に接触するまで、密に挿入する。中空体1は処置中、静止していて、位置固定されており、止まり穴内にねじ込むこともできる。

シール作用を改善するために、フランジ10を管体1に沿って顎骨24に向かって送り、その結果、フランジ10上に配置された円錐状のシール付加部11が、止まり穴の外縁において口腔粘膜27にしっかりと押し付けられ、これにより止まり穴を付加的にシールする。随意、囲い堰(Kofferdam)を用いても良い。これにより圧力室7の内部には、以降、例えば約0.5〜3barの静水圧を形成することができる。

この場合、圧力室7内の作業媒体は同時に、フライス作業中に生じる熱を導出するために利用され、回転する軸5のための潤滑剤として機能する。圧力室7内の作業媒体の圧力は連結部108を介して維持することができるので、回転する軸5に沿って流出する可能性がある僅かな量の作業媒体は装置の機能性にとって問題にはならない。とはいえ圧力室7がシールされているならば、骨ディスクの穿入の瞬間における圧力低下を良好に検知することができるので、良好なシール特性は極めて有利である。

作業工具6の軸5は、孔101と入口開口3を通して中空体1の内部に導入される。フライス工具6若しくは軸5の最も外側の先端部又は作業ヘッド若しくはドリルヘッド20はさらに、骨プレート24´をできるだけ点状かつ小面積で貫通することを保証するために、比較的強度に湾曲されていて、若しくはほぼ点状に形成されている。

この場合、軸5は、孔101、入口開口3、中空体1の内側の中空室12を完全に貫通し、作業中、出口開口2から出て、これにより残された骨プレート24´を処置することができる。より小さい直径を有した軸5の遠位側部分は極めて簡単に孔101を貫通して案内させることができ、次いでより大きな直径を有した後方の領域が、ぴったりと孔101内に嵌まり込む。これにより軸5はこの領域で密に、孔101の内面に接触し、若しくは付加的に、円筒状の突出部104及びスリーブ105の領域でもシールされ、ガイドされ、支持されている。孔101の内部には付加的なシール部材、例えばOリングが設けられていても良いが、この実施態様では設けられていない。

軸5は中空室12内で、矢印で示したように長手方向軸線に沿って軸方向で上下に摺動可能、若しくは直線的に往復摺動可能である。これはとりわけ、回転するフライス工具6では、顎骨24内に残された骨プレート24´を貫通フライス加工するために必要な送り運動を得るために必要なことである。

固有の軸線を中心として回転する軸5を有した作業工具6を使用する場合には、軸5のガイド及び直線的な運動可能性にも関わらず、いずれにせよ、軸5の回転可能性もできるだけ残されなければならない。それでもなお、中空体1が止まり穴内に密に挿入されているならば、軸5は孔101内で、とりわけスリーブ105の領域で液密かつ圧力密に支持されていて、圧力室7内には十分な圧力を形成することができる。

連結部108を介して、作業媒体、例えば生理食塩水を、通路102と流出開口103とを通して入口開口3へと導入することができる。スリーブ105の外壁は、漏斗状の入口開口3の内壁から間隔を置いて位置しているので、作業媒体は、スリーブ105の外側に沿って、かつ軸5に沿って、内側の中空室12若しくは圧力室7内へと流れる。

フライス工具6又は軸5は作業中、繰り返し下方に送られ、これにより作業ヘッド20の下端部は作業開口2を通って出て、骨プレート24´に接触する。この場合、軸5若しくはフライス工具6の送り運動は極めて遅く、たとえは約1mm/分である。

穿孔ヘッド若しくはフライスヘッド20に点状の形状によって助成されて、骨プレート24´の一個所が最小限に穿入されると、圧力下にある作業媒体はすぐにこの最小限の開口を通って進入し、上顎洞粘膜26はすぐにフライスヘッド20の危険域から押し出され、穿孔ヘッド20が完全に開口を貫通できるよりも前に、顎骨24から幾分剥がされる。これはまさに図面に示した状態に相当する。

次いで、フライス工具6はオフにされ、WO2010/048648A1号明細書により公知であるように、場合によっては上顎洞粘膜26をさらに剥離し、例えば圧力媒体を付加的に供給することにより、かつ場合によっては振動を加えることにより、骨置換材料用のスペースを拡大する。この場合、軸5はまずはシールエレメントとして孔101内に残すことができる。選択的に、軸5を取り除くこともでき、孔101を栓の挿入によりシールして閉じることもできる。これによりさらに圧力を加えることができる、若しくは圧力を一定に維持することができる。場合によっては、上顎洞粘膜26のさらなる剥離を容易にするために、媒体に振動を、例えば超音波振動を加えることもできる。

図1及び図1aの実施態様では、ドリル6のアングルピースヘッド21が中空体1に、堅く、剛性的に、定置で、とりわけ所定の一定の間隔を置いて間隔変更不能に結合されている。このような結合は、可逆的に解離可能であるが、堅固なバヨネット接続部30によって行われる。中空体1の、顎骨24とは反対側の端部領域はこの場合、アングルピースヘッド21から突出した円筒状の周面30´内に挿入され、長手方向軸線を中心として約10°〜30°回転させることによりバヨネット接続部30に係止し、位置固定される。

しかしながら軸5は、常に直線的に調節可能に支持されていなければならない。さもないと、作業ヘッド20の送りにより、残された骨プレート24´を除去することが不可能である。この目的で、軸5を直線的に調節可能にするための手段22若しくは軸5を動かすための調節機構22が設けられており、この調節機構22は実質的に、アングルピースヘッド21の内部に少なくとも部分的に配置されている。

この調節機構22は様々に構成することができる。この場合、調節機構22は通常、軸5のための別個の駆動装置23を有しており、この駆動装置23は、軸5若しくは中空室12の中央の長手方向軸線に沿った軸5の直線的な往復運動のために専ら使用される。同時に軸5は回転駆動されて、ドリル又はフライス工具の作動中、長手方向軸線を中心として高速で回転する。このためにはしばしば、別の別個の駆動装置23´が設けられている。

図1に示した第1の実施態様では、互いに分離された2つの駆動装置が設けられている。即ち、専ら軸5の回転用の第1の駆動装置23´と、軸5をアングルピースヘッド21に対して相対的に専ら直線的に摺動させる第2の駆動装置23である。両駆動装置23,23´はアングルピースヘッド21の外側で操作することができ、例えば作業工具6に配置された操作部材を介して、又はフットペダルを介して互いに別個に制御可能である。アングルピースヘッド21内には、駆動装置23,23´の運動を、軸5の回転運動及び直線運動に変換するために相応の機械的な連結装置、及び歯車、並びに歯列が設けられている。

図1aに示した第2の実施態様でも同様に、互いに分離された2つの駆動装置が設けられている。即ち、専ら軸5の回転用の第1の駆動装置23´と、軸5と第1の駆動装置23´とを一緒に長手方向軸線に沿った矢印方向で専ら直線的に摺動させる第2の駆動装置23である。両駆動装置23,23´はアングルピースヘッド21の内部に配置されていて、互いに別個に制御することができる。

選択的に、両駆動装置23,23´の運動を互いに連結させることもできる。この場合、軸5の回転速度の上昇により同時に、顎骨24の方向へのゆっくりした送り運動が生じ、穿孔速度の低減により場合によっては、作業ヘッド20の停止若しくは後退運動が生じる。

本発明による装置の選択的な実施態様を図2及び図3につき説明する。この場合、作業工具6は原則的には、内部に軸5が固定的に挿入されていて、内部で軸5がその軸線を中心として迅速に回転することができるアングルピースヘッド21を備えた従来のドリル若しくは市販のアングルピースである。即ちこの場合、軸5は中空室12の中央の長手方向軸線に沿って直線方向に調節することはできない。しかしながらこの実施態様では、作業工具6若しくはアングルピースヘッド21と中空体1とは互いに間隔変更可能に結合されている。両構成部分1,21はこの場合、軸5の長手方向軸線の方向に沿って専ら直線的に往復運動可能である。

このことは、図2に示した実施態様では、雄ねじ山を備えたまっすぐなねじ山付きロッド31が設けられていることにより実現される。このねじ山付きロッド31は、一方の側では、中空体1に配置された部分円筒状部材40において雌ねじ山を備えたねじ山付き通路41内でガイドされている。この部材40は図3に示されているように、前方に向かって傾斜して、中空体1の側方に配置されている。

ねじ山付きロッド31は、反対側では同様に、アングルピースヘッド21から突き出た部材42においてガイド若しくは支持されている。この部材42は同様に部分円筒状であって、部材40と同様に前方に向かって傾斜して、アングルピースヘッド21の左側に形成されている。部材42内には駆動装置(図示せず)用の変向機構33が位置している。この駆動装置は、ねじ山付きロッド31を、場合によってはフレキシブルな駆動軸32を介して、1秒につき約2〜3回転のゆっくりした速度で回転させることができる。この駆動装置は例えば、足で制御可能な電気モータである。これにより、作業中に、作業工具6全体が、ひいては、軸5も、直線的に前方に向かって骨24の方向で動き、これにより作業ヘッド20は残された骨プレート24´を処置することができることが保証されている。この直線的な調節可能性はこの場合、約0.6cmである。

保持グリップ38の反対の側には、まっすぐなガイドピン35が配置されていて、このガイドピン35は、中空体1の延長部34を起点として、ねじ山付きロッド31に平行に向けられている。ガイドピン35はねじ山を有しておらず、平滑で、作業工具6に設けられた孔36を貫通してガイドされている。この孔36は、唯一の保持グリップ38に側方で配置された、作業工具6の部分円筒状の延長部39に形成されている。この場合、ガイドピン35は図3に示されたように、保持グリップ38の、ねじ山付きロッド31とは反対の側に位置している。ガイドピン35は、対応する孔36内でぴったりと嵌まって摺動することができ、側方の遊び若しくは振動運動は起こり得ない。従って、ガイドピン35により、構成部分1,21の互いに正確な平行摺動が保証される。

本発明の別の選択的な実施態様が図4に示されている。この場合、基本的な機能原理は、図2及び図3に示した実施態様と同様であるが、ねじ山付きロッド31は設けられていない。ねじ山付きロッド31の代わりに、ねじ山を有さない第2のまっすぐなガイドピン35´が設けられている。この別のガイドピン35´は同様に、中空体1の部分円筒状の部材40を起点としており、若しくは該部材に位置固定されていて、第1のガイドピン35に対して平行に作業工具6の方向でガイドされている。作業工具6、即ちアングルピースヘッド21には、対応する孔36´を備えた部分円筒状の部材42が設けられており、この場合、孔36´はこの別のガイドピン35´に整列するように配置されていて、方向付けられており、ガイドピン35´は孔36´内にぴったりと嵌まって直線的に摺動可能にガイドされている。このようにして、軸5を支持するアングルピースヘッド21及び中空体1の正確な平行摺動性が得られる。

これら両構成部分1,21の間の間隔の変更は通常約0.6mmであり、この変更は、この実施態様では駆動装置によってではなく、スペーサ部材37によって行われる。この場合、スペーサ部材37は、軸5の周りに配置された、リング若しくはタイヤの形の容積可変の中空体である。この場合、タイヤ型のスペーサ部材37は中空体1若しくはガイドエレメント100とアングルピースヘッド21との間に配置されていて、これらに接触している。別個のホース43を介して、スペーサ部材37に流体を供給することができ、又はスペーサ部材37から流体を排出することができる。これによりスペーサ部材37の体積が変更される。流体供給により、スペーサ部材37は膨張し、その厚さ若しくは高さが拡大し、これによりアングルピースヘッド21を、ひいては軸5を骨24から押し離す。制御されて流体がスペーサ部材37から排出されると、高さが減少し、アングルピースヘッド21ひいては軸5が前方に向かって直線的に骨24の方向に摺動する。これにより歯科医は作業中、軸5の送り運動を正確に制御することができる。

図2及び図4に示したように、ガイドエレメント100と作業工具6との間には付加的に弾性的なベローズ118を配置することができる。

図1及び図1aに示した実施態様と、図2、図3、図4に示した実施態様とを組み合わせることも可能であり、この場合、例えば調節機構22若しくは駆動装置23,23´は付加的に、図2、図3、図4に示した実施態様の作業工具6にも組み込まれる。

これに関連して、ねじ山付きロッド31及び/又はガイドピン35,35´を、例えばねじ山付きナットによって、可逆的かつ一時的に所定の位置に固定することもできる。

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