Medical laser equipment

申请号 JP8293397 申请日 1997-04-01 公开(公告)号 JP3235507B2 公开(公告)日 2001-12-04
申请人 株式会社島津製作所; 发明人 正博 井原; 文彦 大谷; 英明 成澤;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 治療に適した光を出力するレーザ光源を備えたレーザ出射器本体と、この出射器本体からの出力レーザ光を複数の治療場所に導くための複数本の光ファイバーからなる医療用レーザ装置。
  • 【請求項2】 治療に適した光を出力するレーザ光源を備えたレーザ出射器本体と、この出射器本体に一端が接続される1本の光ファイバーと、その光ファイバーの他端に導かれた光を分岐する手段と、その分岐後の光をそれぞれ治療場所に導くための複数本の光ファイバーを備えてなる医療用レーザ装置。
  • 【請求項3】 各治療場所にレーザ光を導く光ファイバーの末端に、歯科治療用の器具が接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の医療用レーザ装置。
  • 【請求項4】 上記レーザ出射器本体のレーザ光源が、
    歯科用光重合性組成物の硬化に適した光を出力することを特徴とする、請求項3に記載の医療用レーザ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、例えば歯科治療等に用いられる医療用レーザ装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】歯科治療において虫歯の治療に用いられる成形修復材としては、従来、アマルガムやシリケートセメント等が広く利用されている。

    【0003】また、最近では、可視光で重合する光重合性組成物が歯科治療において利用されることが多くなっており、特に、光重合性コンポジットレジンは、その取り扱い等が便利なことから、かなり普及してきている。
    これに伴い、コンポジットレジン硬化用の光照射器も各種発売されているが、一般的に使用されている光照射器はハロゲンランプを光源とするものが主である。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、ハロゲンランプ式の光照射器によれば、光源を備えた本体(1台)
    に対して1束の光ファイバーバンドルを接続した構造のものが一般的で、そのため、治療台の数が多い所では、
    光照射器を使用する場所が違うと、その都度、光照射器本体を移動して治療机もしくは台上に置く必要があり、
    また、それに伴って医師も移動する必要があった。

    【0005】本発明のそのような実情に鑑みてなされたもので、例えば歯科用光重合性組成物(コンポジットレジン)の硬化など、治療に適したレーザ光を、その光源を移動することなく複数の治療場所に供給することが可能な医療用レーザ装置の提供を目的とする。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の医療用レーザ装置(請求項1の発明に対応)は、図2に例示するように、治療に適した光を出するレーザ光源を備えたレーザ出射器本体1と、この出射器本体1からの出力レーザ光を複数の治療場所に導くための複数本の光ファイバー3a,3b,3cを備えていることによって特徴づけられる。

    【0007】また、同じ目的を達成するため、本発明の医療用レーザ装置(請求項2の発明に対応)は、図3に例示するように、治療に適した光を出力するレーザ光源を備えたレーザ出射器本体1と、この出射器本体1に一端が接続される1本の光ファイバー22と、その光ファイバー22の他端に導かれた光を分岐する手段(例えば光分岐回路D)と、その分岐後の光をそれぞれ治療場所に導くための複数本の光ファイバー23a,23b,2
    3cを備えていることを特徴としている。

    【0008】本発明の医療用レーザ装置によれば、光出射器本体の光源としてレーザを用いているので、光ファイバーのコア径が小さい場合でも、光を効率良くファイバーに入射させることができる。 しかも、光ファイバーを長くしてもファイバー伝送路上でのロスが、ハロゲンランプを用いた場合に比して少なくて済むことから、レーザ出射器本体を所定の場所に固定配置し、その設置場所から複数の治療場所にレーザ光を光ファイバーによって導いて治療に利用することが可能になる。

    【0009】また、光ファイバーを長くしても問題がないことから、治療場所での光ファイバーの敷設の自由度が大きくなり、これにより、光ファイバーを歯科用などの治療用アームや治療用器具台に組み込むことも可能になる。

    【0010】ここで、本発明の医療用レーザ装置において、レーザ出射器本体のレーザ光源の出力レーザ光を、
    歯科用光重合性組成物(コンポジットレジン)の硬化に適した波長(例えば430nm〜480nm)とするとともに、複数の治療場所にレーザ光を導く光ファイバーの末端にそれぞれ歯科治療用のハンドピースを接続すれば、歯科治療用のレーザ装置として使用することができる。

    【0011】

    【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図面に基づいて説明する。 まず、この実施の形態ではレーザ出射器本体1の光源として、図1に示す構造のLD励起波長変換レーザを用いている。

    【0012】この図1において、高出力半導体レーザ(LD)11からの出力光は、コリメータレンズ12及びフォーカスレンズ13を介してレーザ媒質(例えばN
    d:YAG)14に照射される。 このレーザ媒質14の端面14a(LD側)には、半導体レーザ11の出力波長(例えば0.8μm)を透過し、かつ、レーザ媒質14
    から誘導放出される基本波(例えば946nm)及びその第2高調波(473nm)に対しては高い反射率をもつコーティングが施されている。

    【0013】また、レーザ媒質14に対向して第2高調波出力ミラー16が配置されており、この出力ミラー1
    6と先のレーザ媒質14の端面14aとの間で光共振器が構成されている。 その光共振器の内部には、波長変換素子(例えばLBO,KN,BBO等)15が収容されており、半導体レーザ11からの出力光でレーザ媒質1
    4を励起することによって誘導放出される基本波が、波長変換素子15に照射されることによって第2高調波(473nm)が生成され、その第2高調波が出力ミラー16から外部へと取り出される。 そして、出力ミラー16から出た第2高調波(以下、レーザ光と称する)がレンズ17によって集光され、後述する光ファイバーバンドル2の端面に入射する。

    【0014】図2は、本発明の実施の形態の構成を模式的に示す図で、本発明のレーザ装置を歯科治療に適用した場合の例を示している。 この例では、図1に示した構造のレーザ出射器本体1からの出力レーザ光を、まず光ファイバーバンドル2によって各治療場所(3箇所)の分岐点まで導き、さらにその分岐点から3本の光ファイバー3a,3b,3cによって、各治療場所に設置された治療用器具台4a,4b,4cの光導入口41a,4
    1b,41cにまで導いている。

    【0015】各治療用器具台4a,4b,4cには、それぞれ、光導入口41a,41b,41cから各器具台の内部を通り治療位置まで延びる光ファイバー5a,5
    b,5cが設けられており、その各光ファイバー5a,
    5b,5cの先端部に、それぞれ歯科治療用のハンドピース6a,6b,6cが装着されている。

    【0016】以上の構成の本発明の実施の形態では、3
    箇所に配置した治療用器具台4a,4b,4cのうち、
    いずれの治療台においても、コンポジットレジン硬化用のレーザ光7a,7bまたは7cを、必要なときにいつでも照射することができる。 従って、医師は治療場所を移動することなく、治療用椅子8a,8bまたは8c上の患者に対し、ハンドピース6a,6bまたは6cを使って治療を施すことができる。

    【0017】ここで、図2に示す実施の形態において、
    レーザ光の伝送方式として、レーザ出射器本体1から治療用器具台4a,4b,4cまでレーザ光を送り続け、
    患者へのレーザ光照射を、ハンドピース6a,6b,6
    cに設けた手元スイッチ(光スイッチ)もしくは治療用器具台4a,4b,4cに設けたフットスイッチ等によりオン・オフを行うという方式を用いてもよいし、あるいは、ハンドピース等に設けた駆動スイッチ等により、
    レーザ出射器本体1のレーザ光出力のオン・オフを制御するといった方式を採用してもよい。

    【0018】なお、以上の実施の形態では、レーザ出射器本体1から出たレーザ光を光ファイバーバンドル2に入射させているが、このほか、レーザ出射器本体1内に光分岐回路(または分岐用の光スイッチ)等を配置して、レーザ光を本体内部で各光ファイバーに分岐して送り出すという構成を採用してもよい。

    【0019】図3は本発明の別の実施の形態の模式的構成図である。 この図3の例では、図1に示す構造のレーザ出射器本体1からの出力レーザ光を1本の光ファイバー22で各治療場所の分岐点まで導いている。 この光ファイバー22の先端部には光分岐回路D(または光分岐用スイッチ)が接続されており、その分岐後の各レーザ光をそれぞれ光ファイバー23a,23b,23cによって分岐回路Dと各治療場所の治療用器具台4a,4
    b,4bに導いている。

    【0020】そして、以上の構成とすることにより、先の実施の形態と同様に、医師が治療場所を移動することなく、治療用椅子8a,8bまたは8c上の患者に対し、ハンドピース6a,6bまたは6cを使って治療を施すことができる。

    【0021】なお、この例においても、先の実施の形態と同様に、レーザ出射器本体1から治療用器具台4a,
    4b,4cまでレーザ光を送り続け、患者へのレーザ光照射を、ハンドピース6a,6b,6cに設けた手元スイッチ(光スイッチ)もしくは治療用器具台4a,4
    b,4cに設けたフットスイッチ等によりオン・オフを行う方式、あるいは、ハンドピース等に設けた駆動スイッチ等により、レーザ出射器本体1からのレーザ光出力のオン・オフを制御する方式を採用することができる。

    【0022】なお、以上の実施の形態では、レーザ出射器本体の光源として、端面励起方式の波長変換レーザ装置を用いた例を示したが、本発明はこれに限られることなく、例えば側面励起方式などの他の方式を採用した波長変換レーザを用いてもよいし、あるいは半導体レーザを単体で使用してもよい。

    【0023】また、本発明の治療用レーザ装置は、以上のような歯科治療のほか、例えばレーザメスやレーザ針などレーザ光を用いて治療を行う医療機器にも利用することができる。

    【0024】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    光出射器本体の光源をレーザとし、その出力レーザ光を、光ファイバーを通じて複数の治療場所に導くように構成したから、光出射器本体を移動することなく、必要なときに必要な場所で患者にレーザ光を照射することができる。 これにより出射器本体の移動の手間や、その装置がしめる占有面積が軽減されるとともに、医師の移動による時間的なロスも少なくて済む結果、治療場所の空間的・時間的な効率化をはかることができ、治療効率の向上が期待できる。

    【0025】従って、本発明の治療用レーザ装置は、比較的狭いスペースに数多くの治療用器具台・治療椅子を設置している歯科医院などに有効に利用することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施の形態に用いるレーザ出射器本体の構成を示す図

    【図2】本発明の実施の形態の構成を模式的に示す図

    【図3】本発明の別の実施の形態の構成を模式的に示す模式図

    【符号の説明】

    1 レーザ出射器本体 2 光ファイバーバンドル 3a,3b,3c 光ファイバー 4a,4b,4c 治療用器具台 5a,5b,5c 光ファイバー 6a,6b,6c ハンドピース 7a,7b,7c レーザ光 8a,8b,8c 治療用椅子 22 光ファイバー 23a,23b,23c 光ファイバー D 光分岐回路

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−184936(JP,A) 特開 平6−299339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) A61C 13/14 G02F 1/37 H01S 3/00

    QQ群二维码
    意见反馈