テール付きドライバー

申请号 JP2007535738 申请日 2007-07-27 公开(公告)号 JPWO2008015985A1 公开(公告)日 2009-12-24
申请人 高橋 淳; 淳 高橋; 发明人 高橋 淳; 淳 高橋;
摘要 本体全体をオートクレーブや超音波洗浄器などで滅菌可能な材質で構成し、このドライバーを体腔内の様なスペースの限られた部位で使用する場合、回転作業に支障を来すことなく、むしろ効率的に作業を行うことが可能でありながら、誤ってドライバー本体を落下した際には誤嚥迷入防止に役立つとともに、臼歯部に於いてもドライバーの回転量、回転 角 度あるいは回転トルクが認知可能なドライバーを提供する。【解決手段】ドライバーハンドルの各種ネジ頭部勘合形状に対応した先端刃型を持つドライバーの刃型設置側反対側同軸上に適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性を有する金属又は樹脂の線材、あるいは前記線材で構成したロープ状の軸を装着し、その軸の先端に回転ゲージあるいはデジタルトルクセンサー表示装置を装着したテール付きドライバー。
权利要求
  • 指先で保持して回転するハンドル本体回転軸上の一方に各種ネジ頭部勘合形状に対応した先端刃型を持つ軸と、前記ハンドル本体反対側回転軸上に金属又は樹脂の線材,あるは前記線材で構成したロープ状の軸を備えることを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項1に記載の軸他端に回転ゲージを備えることを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項1あるいは請求項2に記載の線材あるいはロープ状の軸が略中心に接合した球体を、ハンドル本体回転軸上に滑り接触面が球面である滑り軸受けに勘合したボールジョイント機構によって、前記軸材をハンドル本体に対して揺動運動、傾斜運動、および回転運動可能とするか、あるいは揺動運動、傾斜運動のみ可能で有りながらハンドル本体と軸材は同期回転するように球体および滑り軸受けに回転規制機構を設けたことを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項1及び請求項2に記載の軸材をコアーシャフトとして軸通するようにフレキシブルなチューブが回転自在に取り付けられたテールフレキシブルシャフトを備えることを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項4に記載のフレキシブルシャフトのチューブに形状保持性を持たせたことを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項4に記載のフレキシブルシャフトのチューブに形状復元性を持たせたことを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項1あるいは請求項4に記載のハンドル本体内に締め付けトルクセンサーを設置し、その締め付けトルクセンサー検知信号を伝達するために軸材あるいは軸材の一部を信号線で構成する軸と、その軸他端に設置した前記締め付けトルクセンサーの検地信号を表示するトルク表示部と、
    で構成されるトルク表示可能なドライバーのトルク表示部形状を、軸及び本体の回転軸と同心円の断面形状、あるいは表示部表示装置を軸及び本体の回転軸と同軸回転自在に外包ケース内に設置し、締め付けトルクの認知手段として光、音、あるいは軸接合反対側の小口面にデジタル表示することによって締め付け時の回転位置に係わらず締め付けトルクを認知可能としたことを特徴とするテール付きドライバー。
  • 請求項4に記載の軸材の自由端を動力装置の回転駆動軸に接続したコアーシャフトと、
    同端チューブを前記動力装置が固定された回転駆動装置ケースに接続し、
    他端を、ハンドル軸方向にスライド可能であると同時に回転軸を中心として回転自在にハンドル本体を保持するハンドルカバーに接続したフレキシブルシャフトと、
    前記ハンドルカバーを作業対象ネジ方向にスライドした際にハンドル本体とハンドルカバーが勘合一体化されるロック機構と、
    常には前記ハンドルカバーとハンドル本体ロック機構を解除し作動防止するオープンコイルスプリングと、
    を含み、
    動力装置の駆動力を利用してネジの回転作業を行うとともに、必要に応じてハンドルカバーを作業対象ネジ方向にスライドしハンドルをロックすることによって指圧でネジの増し締め及び弛めを行うことを特徴とするテール付きドライバー。
  • 说明书全文

    本発明は、口腔インプラント手術やその他生体に施される比較的狭いスペース的な制約を受ける外科手術における各種ネジの脱着に使用するドライバーに関する。

    外科手術においてスクリューの脱着を行う場合、滅菌可能な材質を用いた一般工業界で使用されドライバーと同様の形状をした小型の器具が用いられるが、特に口腔内などスペース的に制約を受ける部位での使用には器具全長が短く非常に扱いにくいドライバーを使用せざるを得ない。 このような全長の短いドライバーは、口腔内においては落下の危険性が大きく、その為落下による誤嚥迷入を防止するためにドライバー本体に穴を開け糸状のデンタルフロスなどをその穴に貫通して結び付け20センチ程度の長さに垂らして口腔外で保持し、万が一咽頭部あるいは手術野にドライバーを落下させ誤嚥迷入した際には前記デンタルフロスの端をストッパーとして用い引っ張り出すという手段が用いられていた。 加えて口腔内で小型のドライバーを使用する場合臼歯部にでは、作業時にドライバー本体を目視することは不可能であり、また、このような小型のドライバーにおいては、締め付けトルクを測定するトルクドライバーあるいはトルクラチェットは、機械式の機構が用いられていた。

    前述の如くドライバー落下による誤嚥迷入の危険性は高く、一般的に誤嚥迷入防止の手立てとして糸状のデンタルフロスをドライバー本体に結びつけ万が一ドライバーを落下させた場合には前記デンタルクロスを引き上げることによって対応していた。 しかしながらデンタルフロスはその素材自体に腰がなく特に口腔内など唾液に湿潤した環境あるいは出血部位でドライバーを回転させると、ドライバー本体あるいは口唇や舌にまとわりつき回転操作の妨げとなる。 さらに、滅菌消毒という観点からは、デンタルフロスのような繊維で構成された材料は好適ではない。
    また、常に正確なトルクで締め付け作業を実施するためには、機械式よりもセンサープレートに歪みゲージを取付けたトルクセンサー方式が望ましいが、表示装置とトルクセンサーとが一体型タイプは狭い口腔内では嵩張り、さらに閉鎖的な部位で使用する場合には表示装置の確認が困難であった。 また、トルクセンサーと表示装置とが別体構造であるものは、トルクドライバーと表示装置と接続する信号線(コード)がデンタルフロスと同様に締め作業時に捩れてトルクドライバーの回転作業の妨げとなった。

    本発明は、斯かる実情に鑑み、本体全体をオートクレーブや超音波洗浄器などで簡単に滅菌可能な材質で構成し、この様なドライバーを口腔内のようなスペースの限られた狭い部位で使用する場合、ネジの回転作業に支障なく効率的に作業を行うことが可能であり、誤ってドライバー本体を落下した際には誤嚥迷入防止に役立つとともに、臼歯部に於いてもドライバーの回転量、回転度あるいは回転トルクが認知可能なドライバーを提供しようとするものである。

    本発明は、ドライバーハンドルの各種ネジ頭部勘合形状に対応した先端刃型を持つドライバーの刃型設置側反対側同軸上に適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性を有する金属又は樹脂の線材、あるいは前記線材で構成したロープ状の軸を装着し、その軸の先端に回転ゲージを装着し、回転トルクを表示する物では、ハンドル本体内に設置した締め付けトルクセンサーの信号を軸あるいは軸の一部を信号線で構成し、軸他端に設置したドライバー本体及び軸の回転を妨げることなく同軸回転可能な形状とすると共に、ハンドル本体および軸の回転位置にかかわらず締め付けトルクを認識可能な表示装置を有するテール付きドライバーに係るものである。

    上記手段によれば、以下のような作用が得られる

    狭い口腔内や手術部位に、指先でドライバーを保持して本体各種ネジ頭部勘合形状に対応した先端刃型を対象のネジ勘合方向に垂直に押し当て回転操作する場合、その取扱いには大変な労を要する。 加えて、口腔内体腔内では唾液や血液などで滑り易く、常に落下の危険性が付きまとう。 このような事実に鑑み、第1の発明は、ハンドル本体回転軸上の他方に、常には緩やかな曲線形状の金属又は樹脂から成る線材あるいはロープ状での歯牙や歯肉あるいは口唇などに干渉すると適度な可撓性と柔軟性によって容易に変形し、干渉による応力が解放されると形状復元性によって緩やかな曲線形状に復元することによってテール軸他端を口腔外に保ち誤嚥迷入防止の手立てとしての作用が得られる。

    第2の発明は、第1の発明に記載のテール軸他端に回転ゲージを設置してあるので、口腔内でドライバー本体を回転させると口腔外にある回転ゲージも同軸回転をするという作用が得られる。

    第3の発明は、第1の発明あるいは第2の発明に記載の適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性によって変形する金属又は樹脂の線材、あるいは前記線材で構成したロープ状の軸を球体の略中心に向けて接合したボールスタットを、ハンドル本体回転軸上に設けた滑り接触面が球面である滑り軸受けに勘合したボールジョイント機構によって、前記軸がハンドル本体に対して揺動運動、傾斜運動、および回転運動することが可能となるという作用が得られる。

    また、ボールジョイント機構の球体および滑り軸受けに回転規制ピン機構による回転規制の手立てを設けたものでは、軸材はジョイント機構設定角度範囲内において自在に揺動運動、傾斜運動、および回転運動可能であるが、ハンドル本体に対する軸の相互回転運動は同期回転する様に既定する作用が得られる。

    第4の発明は、第1、第2あるいは第3の発明の軸をコアーシャフトとしてフレキシブルなチューブで旋回自在に軸通被服したフレキシブルシャフト機構によって、テール軸を回転した場合に回転する軸が直接歯牙や歯肉あるいは口唇などに擦れを生じることを防止する作用が得られる。

    第5の発明によって、第4の発明のフレキシブルシャフト機構のチューブに形状保持性を有する材質で構成することによって、フレキシブルシャフトの方向と角度を任意の方向に曲げた上でその設定形状を保つことを可能とする作用が得られる。
    第6の発明では、第4の発明のフレキシブルシャフト機構のチューブに形状復元性を有する材質で構成することによって、コアーシャフトの形状を常に直線状に近い形状に保ち、フレキシブルシャフト内でコアーシャフトの回転摩擦抵抗を最小限にする作用が得られる。

    第7の発明は、第1の発明あるいは第4の発明のテール付きドライバーを構成する軸あるいは軸材の一部を信号線で構成し、ハンドル本体内に設置した締め付けトルクセンサーの信号を軸他端のトルク表示するトルクセンサードライバーのトルク表示部の形状を、球形あるいは軸及び本体の回転軸と同心円の断面形状とするか、あるいは前記表示部を回転自在に外包するケースに設置することによって、軸及び本体の回転に連動して自在に回転する作用が得られる。 また、表示装置と締め付けトルクの認知手段として光、音、あるいは軸接合反対側の小口面にデジタル表示することによって締め付け時の回転位置に係わらず締め付けトルクを認知可能とする作用が得られる。
    第8の発明は、第4、第5あるいは第6の発明のフレキシブルシャフトに軸通する軸自由端をコアーシャフトとして動力装置の回転駆動軸に接続し、同端チューブを前記動力装置が固定された回転駆動装置ケースに固定し、前記チューブ他端を、ハンドル軸方向にスライド可能であると同時に回転軸を中心として回転自在にハンドル本体を保持するハンドルカバーに接続することによって、手圧によるドライバー本体の回転操作ではなくモーターなどの動力によってネジの着脱が可能となる。 加えて、常には前記ハンドルカバー内でオープンコイルスプリングによってハンドル本体ロック機構を解除し動力装置の駆動力を利用してネジの回転作業を行うように回転自在に設置されているハンドル本体を、前記ハンドルカバーを作業対象ネジ方向にスライドした際にハンドル本体とハンドルカバーが勘合一体化されるハンドル本体ロック機構によって、必要に応じてハンドルカバーを作業対象ネジ方向にスライドすることによってハンドルをロックし指圧でネジの増し締め及び弛めを行うことが可能となる。

    以上、説明したように本発明の請求項1〜8に記載のテール付きドライバーによれば、インプラント治療時に口腔内でネジの着脱作業を平診療下で行う場合、誤ってドライバー本体を落下した場合でも口腔外にあるテール部分を引き出せば誤飲防止に役立つ。 また、指先で保持して本体各種ネジ頭部勘合形状に対応した先端刃型を対象のネジ勘合方向に対して垂直に押し当てて回転する場合、垂直的な距離の確保が困難である臼歯部では、第1の発明のようにハンドル本体回転軸上に設置した金属又は樹脂から成る線材あるいはロープ状のテール軸が歯牙や歯肉あるいは口唇などに干渉すると適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性によって容易に変形しながらドライバー本体と伴に緩やかな曲線形状を保ちながら口腔外に保たれ、ネジの着脱に際して本体を回転した場合も、適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性によって対合歯牙歯肉あるいは口唇及び頬粘膜に干渉し作業に支障を来すことが無い。 万が一ドライバー本体を落下した場合には口腔外に保たれたテール軸を無利用して引き出すことが可能と成るので完全に嚥下し食道や気管内に完全に落下し取り出し不能となる事態を防止できる。

    第2の発明では、第1の発明のドライバー本体と同軸回転する軸の口腔外に向けら維持された軸他端に回転ゲージが設置されているので、作業時にハンドル本体を目視不能な場合であっても回転ゲージによってドライバーの回転方向あるいは回転量を視覚的に認知し、ネジの着脱を正確に行うことが可能となる。

    また、第3の発明では、ハンドル本体とテール軸材の接合部分がボールジョイント形式で勘合しているので、テール軸が対合歯牙歯肉あるいは口唇及び頬粘膜などに干渉した場合、第1の発明と同様に軸は適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性を発揮して変形することに加えて、更にボールジョイント機構の展開角度範囲内において本体とテール軸接合角度を90°近いアングルまで変化させることが可能となるだけでなく、テール軸は自由回転運動も可能となるので、ハンドル本体を挿入して作業をする際に軸の可撓性と柔軟性及び形状復元性の閾値を超えるようなハンドル本体後方にほとんどスペースが確保できないような状況に於いてもテール軸を口腔外の所定の位置に保ったままで効率的な作業を行いながら誤嚥迷入を防止する手だ� �を嵩じることが可能となる。

    また、ボールジョイント機構に回転規制機構を設定した物では、テール軸がジョイント機構設定角度範囲内で自在に旋回しハンドル本体との接合角度を変更してハンドル本体後方スペースの少ない状況に対応しつつ、ハンドル本体とテール軸は一体として同期回転を行うことになるので、第2の発明と同様にテール軸の口腔外設置部分に目視可能なゲージを装着しておけば、作業時に手指の感覚だけに頼ること無く回転ゲージによってドライバー本体回転量あるいは回転角度を視覚的に認知することが可能となる。 同様にこの回転規制機構は異なった回転軸方向の回転力を伝達することが可能であるので、回転ゲージをハンドルとして利用し、捩り変形の無い軸を介してハンドル本体を回転することによって梃子の作用を利用してより大きなトルクでネジの着脱を行うことが可能となる。 勿論、この回転ゲージ部分にトルクレンチなどを勘合させ使用することも出来る。

    第1、第2あるいは第3の発明のジョイント機構に回転規制を設けた物では、ドライバー本体を回転させた場合、テール軸は挿入部位と角度によっては歯牙や歯肉あるいは口唇に干渉しドライバー本体の回転作業に対して抵抗となるか、軸が擦れることによって或いは口唇などの軟組織を傷つける危険性があるが、第4の発明のようにテール軸をコアーシャフトとしてフレキシブルなチューブに旋回自在に軸通被服しフレキシブルシャフト構造とすることによってテール軸が直接周囲の組織にこすれることを防止するので組織を傷つけることなく、チューブが軸の回転抵抗を減少し一定に保つ働きをするのでスムーズな回転作業を行うことができる。

    第5の発明によれば、フレキシブルシャフトの形状保持性を有するチューブによって、あらかじめ口腔外の任意の方向にフレキシブルシャフトの方向と角度を設定形状に保つことによって、ネジの締め付け操作を行う場合に指の挿入方向とハンドル本体の回転操作を妨げることのない方向にフレキシブルシャフトを位置させると同時に、フレキシブルシャフトが視野を妨げることのない方向に保つことが可能となる。

    また、一般的に細い径の金属又は樹脂の線材、あるいは前記線材で構成したロープ状の軸をテールとして用いる場合は軸自体に腰がなく十分な形状復元性を保つことが困難となりがちであるが、第6の発明によれば、形状復元性を有するフレキシブルシャフトのチューブが適度な可撓性と柔軟性及び形状復元性によってドライバー本体と伴に緩やかな曲線形状を保ちながら口腔外にテール軸材を保つとともに、フレキシブルシャフト内でコアーシャフトの回転摩擦抵抗を最小限することによって、ネジの締め付け操作を行う場合にハンドル本体の回転操作を容易に行うことが可能となる。
    第1の発明のテール付きドライバーを構成する軸あるいは軸材の一部を信号線で構成し、ハンドル本体内に設置した締め付けトルクセンサーの信号を軸他端のトルク表示するトルクセンサードライバーにおいて、ドライバー本体を回転させた際にトルク表示部は軸と共に表示部も同軸回転することになるが、第7の発明によれば、表示部の形状を球形あるいは軸及び本体の回転軸と同心円の断面形状とすることによって、ドライバー本体の回転操作時に表示部が干渉して回転抵抗を増大させることを防止し、加えて表示部を全体あるいは部分的に包むケース内に回転自在に設置することによって回転摩擦抵抗を更に減少させることが可能となる。 これらの発明の軸あるいは軸材の一部を信号線で構成した軸をコアーシャフトとして第4の発明のフレキシブルなチューブで旋回自在に軸通すれば、軸が直接歯牙や歯肉あるいは口唇などに擦れることを防止し、更に回転抵抗を減少させる。 このドライバー本体と共に回転する表示部による締め付けトルクの認知手段としては、光、音、を用いればLEDなどの発光色や、音色、リズムなどによって識別認知可能となり、文字、記号あるいは模様で小型のディスプレイに表示する場合は、表示部の軸接合部反対側の小口面にデジタル表示することによって表示部の回転角度に係わらず締め付けトルクを認知可能となる。 この場合に使用するフレキシブルシャフトは形状保持性を有するチューブで構成し、表示部の位置をあらかじめ口腔外の任意の方向に設定すれば、表示部の擦れ抵抗を無くすることが可能となるばかりか、認識に好適な位置に表示部分を位置させることが可能となる。
    第8の発明では、第3の発明のフレキシブルシャフトを軸通する軸材自由端をコアーシャフトとして動力装置の回転駆動軸に接続し、同端チューブを前記動力装置が固定された回転駆動装置ケースに接続し、他端を、ハンドル軸方向にスライド可能であると同時に回転軸を中心として回転自在にハンドル本体を保持するハンドルカバーに接続されているので、口腔内などの狭い場所でドライバー本体を保持しながら指先を使って回転操作行うというような非常に負担がかかる作業を強いられること無く、ドライバー本体を保持してドライバー先端刃型をネジ穴にあわせ前記動力装置を回転させることによってネジの着脱を行うことが可能となる。
    加えて、常には前記ハンドルカバー内でオープンコイルスプリングによってハンドル本体ロック機構を解除され、前記ハンドルカバーを作業対象ネジ方向にスライドした際にハンドル本体とハンドルカバーが勘合一体化されるハンドル本体ロック機構によって、固く締めつけられたネジを弛める場合、あるいはネジの締め付け操作最終段階でまし締めを行う際には、駆動装置の回転を停止させた状態で、ハンドル本体とハンドルカバーを一体化させた上で強固に最終締め付け操作、あるいはネジを弛める際にはロック状態のネジを指の圧力によって行うことが可能となるので動力装置に要求されるトルクも必要最小限のものとすることが可能となる。 また、この場合に指の圧力によって行うハンドル本体及びハンドルカバーの回転操作は90度までの非常に少ない回転操作であるために前記ハンドルカバーを持ち帰ること無く操作することが可能であるという優れた効果を奏し得る。

    可撓性と柔軟性及び形状復元性を有する金属又は樹脂の線材、あるいは前記線材で構成したロープ状の軸を備えるテール付きドライバーを示す図

    軸材が、ハンドル本体回転軸同軸上に一定の展開角内で自在に稼動するテール付きドライバー(B)およびハンドル本体回転軸同軸上に本体と同一回転をする回転規制装置を備え、一定の展開角内で自在に稼動するように取り付けられたテール付きドライバー(A)を示す図

    軸材を回転自在に軸通するフレキシブルチューブが取り付けられたフレキシブルシャフトを備えるテール付きドライバーを示す図

    動力装置の駆動力を利用してネジの回転作業を行うテール付きドライバーを示す図。

    図4の動力装置の駆動力を利用してネジの回転作業を行うテール付きドライバーのハンドルロック機構を示す図

    フレキシブルシャフト軸をユニバーサルジョイント機構でハンドル本体に接続したテール付きドライバーを示す図

    ドライバーのトルク表示部表示装置を軸及び本体の回転軸と同軸回転自在に外包ケース内に設置し軸接合反対側の小口面にデジタル表示可能としたことを特徴とするテール付きドライバー。

    符号の説明

    1、軸 2、ハンドル本体 3、先端刃部 4、チューブ 5、ストッパー 6、フレキシブルシャフト 7、ハンドルカバー 8、ボールスタット 8a、回転規制ピン 9、トルクレンチ勘合部 10、ラテックスグローブ 11、動力装置 12、マグネット 13、ユニバーサルジョイント 14、オープンコイルスプリング 15、ロックギア 16、ハンドルカバーロック機構 17、回転ゲージ 18、Cリング 19、Cリングストッパー 20、球面滑り軸受け 21、表示装置 22、外包ケース 23、デジタル表示

    以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。

    図1〜図6は発明を実施する形態の一例であって、各図において同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的なドライバー先端部の構成は従来の−、+、六角形状その他の物と同様である。

    次に、上記した実施の形態の作動を説明する。 本発明の基本的な構成は、図1に示すように一般的なドライバーと同様に先端刃部3と、その先端刃部3を手指で回転するように長軸方向同軸上に接続されたドライバー本体2の反対側同軸上に金属又は樹脂から成る線材あるいはロープ状の軸1を接続したテール付きドライバーである。 この軸1は、歯牙や歯肉あるいは口唇などに干渉すると適度な可撓性と柔軟性によって容易にAの様に変形し、干渉による応力が解放されると形状復元性によって緩やかな曲線あるいは直線形状に復元することによって適当な長さを有する軸他端を口腔外に保つので万が一、ドライバー本体を口腔内に落下してしまった場合、口腔外にある軸を引出せば、食道や気管にまで到達を防止することが出来る。 またこの軸1の材料は樹脂や金属などで構成されているので滅菌消毒を容易に行うことが出来る。

    この軸1とハンドル本体2の接合方法にボールジョイント機構を用いた物では、図2Bに示す様に軸1を球体の略中心に向けて接合したボールスタット8を、ハンドル本体2回転軸上に設けた、Cリングストッパー19にCリング18をセットした球面滑り軸受け20のC方向から圧入勘合したボールジョイント機構によって、前記軸1がハンドル本体に対して揺動運動、傾斜運動、および回転運動可能となる。 また、図2Aの様にボールジョイント機構の球体および滑り軸受けに回転規制ピン8a機構による回転規制の手立てを設けたものでは、軸1はジョイント機構設定角度範囲内において自在に揺動運動、傾斜運動、および回転運動可能であるが、ハンドル本体に対する軸の相互回転運動は同期回転する様に既定する作用が得られる。

    軸の伸直性と応力変形は反比例することになるが、軸の伸直性が回転運動によって口腔内の軟組織を傷つけることが無いように軸1をフレキシブルなチューブ4で旋回自在に軸通被服したフレキシブルシャフト機構を図3に示す。 フレキシブルなチューブ4によって、テール軸がドライバー本体2と伴に回転した場合、回転する軸1が直接歯牙や歯肉あるいは口唇などに擦れを生じることを防止する。 このフレキシブルシャフトを構成するチューブ4に形状保持性をもたせれば、フレキシブルシャフトの方向と角度を任意の方向に曲げ設定形状を保つことが可能となり、フレキシブルシャフト機構のチューブ4に形状復元性を持たせれば、コアーシャフトの形状を常に直線状に近い形状に保ち、フレキシブルシャフト内でコアーシャフトの回転摩擦抵抗を最小限にすることになる。 このテール軸1他端に回転ゲージ17を設置しておけば、口腔内で指圧やトルクレンチ勘合部9にトルクレンチを勘合させてネジの着脱を行う様な場合、ハンドル本体2が回転すると口腔外にある回転ゲージ17も同軸回転し、先端刃部3の回転量や回転方向を口腔外の見やすい場所で視覚的に確認することが出来る。
    図4に示すのはネジの着脱作業に駆動装置の駆動力を利用した物である。 フレキシブルシャフトに軸通する軸1自由端がコアーシャフト6として動力装置11の回転駆動軸に接続し、同端チューブが前記動力装置の固定された回転駆動装置11ケースに固定され、前記チューブ他端は、ハンドル軸方向にスライド可能であると同時に回転軸を中心として回転自在にハンドル本体2を保持するハンドルカバー7に接続されている。 このため駆動装置の回転出力によって、ドライバー本体の回転操作ではなくモーターなどの動力によってネジの着脱が可能となる。 この機構は図5に示すように、常にはハンドルカバー7内のオープンコイルスプリング14によってハンドル本体ロック機構15、16が解除され回転自在に設置されているハンドル本体2を、ハンドルカバー7を作業対象ネジ方向にスライドするとハンドル本体ロック機構15、16が勘合しハンドル本体2とハンドルカバー7が一体化し指圧でネジの増し締め及び弛めを行うことが可能となる。 図6に示すのはドライバー本体2と軸1の接合部にユニバーサルジョイントを使用した物である。 ユニバーサルジョイントは異なった回転軸方向の回転力を伝達することが可能であるので、回転ゲージ17をハンドルとして利用し、捩り変形の無い軸1を介してハンドル本体2を回転すれば梃子の作用を利用してより大きな力でネジの着脱を行うことが可能となる。
    図7は示すのは、トルクセンサーと表示装置とが別体構造であるトルクセンサードライバーとして構成したテールつきドライバーである。 ドライバー本体1を回転させた際にトルク表示部は軸材の一部を信号線で構成した軸1と共に表示部21も同軸回転することになるが、表示部21を全体あるいは部分的に包む外包ケース22内に回転自在に設置することによって回転摩擦抵抗を更に減少させることが可能となり、信号線で構成した軸1をコアーシャフトとして外包ケース22に接続したフレキシブルなチューブ4で旋回自在に軸通すれば、軸が直接歯牙や歯肉あるいは口唇などに擦れることを防止し、更に回転抵抗を減少させる。 このチューブ4形状保持性のあるフレキシブルチューブで構成すれば、表示部を目視に便利で締め付け作業に支障のない任意の位置に保つことが可能となる。 このドライバーの締め付けトルクは、形状保持性のあるフレキシブルチューブ4を目視に好適な方向にデジタル表示23を予めセットしておけば、ドライバー本体の回転量に係わらずいつでもデジタル表示を確認することが可能となる。 このデジタル表示は、何も液晶などによる数値の表示以外に透明な外包ケース22の内部で自在に回転する表示部21にLEDなどの光源を設置して発光色で認知する方法や、表示部に設置したスピーカーから音色、音のリズムなどで認知する方法あるいはそれぞれの組み合わせでも良い。 また、表示部21を外装ケース22と軸1の位置、あるいはハンドル本体2と軸1の接合部で着脱可能とすれば滅菌消毒の際に電子部品を損傷することが無い。

    尚、本発明のテール付きドライバーは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、先端刃型の形状、ハンドル本体のハンドリングの指手保持形状、回転ゲージの形状、あるいはトルクレンチ勘合部の形状などは本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

    本発明のテール付きドライバーによれば、外科手術時に骨のスクリュー固定、あるいは歯科インプラントのスクリューの脱着を行う場合など、深い部分の手術野や口腔内などスペース的に制約を受ける部位で偶発的落下事故の危険性を回避可能であるだけでなく、ドライバーから離れた位置でドライバーの回転量、回転角度あるいは回転トルクが認知可能であるので閉鎖的部位におけるスクリューの締め込み作業を行う外科手術全般に限らず閉鎖的部位での作業に有用なツールである。

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