Control valve for variable displacement vane compressor and method for mounting the same

申请号 JP25482794 申请日 1994-09-22 公开(公告)号 JPH07167071A 公开(公告)日 1995-07-04
申请人 Zexel Usa Corp; ゼクセル ユーエスエイ コーポレイション; 发明人 DEIBITSUDO II BEARINTO; JIEIMUZU AI MIRAA;
摘要 PURPOSE: To make it easy to adjust the axial distance between an end cap and a valve seat member by providing a sleeve for connecting the end cap to the valve seat member and to adjust a control valve by means of suction pressure prior to installation in a compressor. CONSTITUTION: This variable displacement vane compressor has an actuator piston for varying the compressor capacity by rotating a rotary valve plate and a control valve 62 is provided to control the supply of control pressure to the piston. The control valve 62 has an end cap 69 provided in the suction pressure portion 63a of a cavity 63 and fixed in the suction pressure portion 63a by a support ring 71. The control valve 62 has a valve seat member 75 which is connected to the end cap 69 by a metallic cylindrical sleeve 81. A bellows 93 is enclosed in the sleeve 81 and a ball valve 101 is opened and closed by the expansion and contraction of the bellows 93.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 圧縮室、この圧縮室の一端の吸入室、及び前記圧縮室の他端の吐出室を有するハウジングと、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を通して軸方向に延設する回転自在に駆動されるロータと、吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、アクチュエータ部材と、前記バルブプレートを回転させるために前記吐出室から前記アクチュエータ部材へ圧力を伝達するオリフィスと、このオリフィスを介して前記アクチュエータに加えられる圧力を変化させるコントロールバルブ手段とを有するコンプレッサにおいて、 前記コントロールバルブ手段は、 前記ハウジングに形成され、軸、吸入室と連通する吸入圧部、及びこの吸入圧部から軸方向に間隔を開けて形成されたコントロール圧部を有するキャビティと、 このキャビティのコントロール圧部と前記アクチュエータ部材を連通するコントロール圧通路と、 前記キャビティに配されるモデュラ−コントロールバルブアセンブリとを具備し、 このモデュラ−コントロールバルブアセンブリは、 エンドキャップと、 このエンドキャップの反対側に位置し、バルブシートと、このシートに移動自在に当接するバルブエレメントとを有すると共に、前記バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部に導通するコントロール圧ポートを有するバルブシート部材と、 前記エンドキャップに当接する一端を有し、他端に前記バルブエレメントに当接するキャビティ軸心上に配されるステムを有するベローズと、 前記エンドキャップと弁座部材との間を渡るように延設され、前記ベローズを囲み、ベローズの外側をキャビティの吸入圧部に連通する吸入ポートを有するスリーブと、 前記コントロール圧部から吸入圧部をシールして分離する前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリのシール手段とからなることを特徴とする可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項2】 前記モデュラ−コントロールバルブの組立中に、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティにモデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、前記ベローズに吸入圧セットポイント調整を行う調整手段を具備することを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項3】 少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、 可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に吸入圧のセットポイントの調整を前記ベローズに行う接続手段を具備することを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項4】 少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、前記コンプレッサが、可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に吸入圧のセットポイントの調整を前記ベローズに行う接続手段を有し、この接続手段が、 前記ネックに形成された環状の溝と、充分に薄く形成され、その一部が前記溝に永久的に曲げ込まれて前記ネックに固定される前記スリーブとを具備したことを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項5】 少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つはネジ溝を有するネックを有し、前記スリーブは前記ネジ溝を有するネックに噛合するネジ溝を有する端部を有し、前記ネジ溝を有する端部とネジ溝を有するネックは、モデュラ−コントロールバルブの組立中に、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させることを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項6】 前記コントロール圧部は、前記吸入圧部よりも小さい径を有することを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項7】 圧縮室、この圧縮室の一端の吸入室、及び前記圧縮室の他端の吐出室を有するハウジングと、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を通して軸方向に延設される回転自在に駆動されるロータと、吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、このロータリーバルブプレートを回転させるアクチュエータ部材と、吸入室と吐出室の圧力の変化に対応してアクチュエータ部材及びバルブプレートを動かすためにアクチュエータ部材に可変コントロール圧を供給するコントロールバルブ手段とを有するコンプレッサにおいて、前記コントロールバルブ手段は、 前記ハウジングに形成され、軸と、吸入室と連通する吸入圧部と、この吸入圧部から軸方向に間隔を開けて形成された吐出圧部、及びこの吐出圧部と前記吸入圧部との間に配されるコントロール圧部を有するキャビティと、 この吐出圧部と前記吐出室を連通する吐出圧通路と、 前記キャビティのコントロール圧部と前記アクチュエータ部材を連通するコントロール圧通路と、 前記キャビティに配されるモデュラ−コントロールバルブアセンブリとを有し、このモデュラーコントロールバルブアセンブリは、 エンドキャップと、 このエンドキャップの反対側に位置し、バルブシートと、このバルブシートに移動自在に当接し、前記キャビティの吐出圧部の吐出圧によって前記シートに当接する部分に付勢されるバルブエレメントを有すると共に、前記バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部へと導通するコントロール圧ポートを有し、さらに前記キャビティの吐出圧部から前記キャビティのコントロール圧部へと導通するオリフィスを有するバルブシート部材と、 前記エンドキャップに接触する一端を有し、他端に前記バルブエレメントに当接し、前記キャビティの軸心上に配されるステムを有するベローズと、 前記エンドキャップとバルブシート部材との間を渡すように延設され、前記ベローズを囲むと共に、前記ベローズの外側を前記キャビティの吸入圧部へ延設する吸入ポートを有するスリーブと、 前記吸入圧部、前記コントロール圧部、及び前記吐出圧部をお互いからシールして分離し、吸入圧が所定の点を越えるとき、バルブエレメントは閉じられて吐出圧が前記オリフィス及びコントロール圧通路を介して前記アクチュエータに加えられ、また吸入圧が充分に減少し、前記ベローズの膨張が吐出圧によるバルブエレメントの力に打ち勝つ時、前記ベローズが前記バルブシートから前記バルブエレメントを動かし、アクチュエータの圧力を、コントロール圧通路、コントロール圧ポート、バルブシート、吸入ポート、及びキャビティの吸入圧部を介して減少させる前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリのシール部材とを具備することを特徴とする可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項8】 前記エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、吸入圧のセットポイント調整をベローズに行う調整手段を具備することを特徴とする請求項7記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項9】 少なくとも前記エンドキャップと前記バルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、前記可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、吸入圧のセットポイント調整を前記ベローズに行う接続手段を具備することを特徴とする請求項7記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項10】 少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、 前記可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−
    コントロールバルブを取付ける前に、吸入圧のセットポイント調整を前記ベローズに行う接続手段を具備し、 さらにこの接続手段は、 前記ネックに形成された環状の溝と、充分に薄く形成され、その一部が前記溝に永久的に曲げ込まれて前記ネックに固定される前記スリーブとを具備することを特徴とする請求項1記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項11】 少なくともエンドキャップとバルブシートの一つはネジ溝を有するネックを有し、前記スリーブは前記ネジ溝を有するネックに噛合するネジ溝を有する端部を有し、前記ネジ溝を有する端部とネジ溝を有するネックは、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させることを特徴とする請求項7記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項12】 前記吐出圧部は前記コントロール圧部より小さい径を有し、前記コントロール圧部は、前記吸入圧部よりも小さい径を有することを特徴とするクレーム7記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項13】 圧縮室、この圧縮室の一端の吸入室、
    及び前記圧縮室の他端の吐出室を有するハウジングと、
    複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を通して軸方向に延設される回転自在に駆動されるロータと、前記吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、このロータリーバルブプレートを回転させるアクチュエータ部材と、前記アクチュエータ部材に可変のコントロール圧を供給し、前記吸入室と前記吐出室の圧力の変化に対応してアクチュエータ部材及びバルブプレートを動かすコントロールバルブ手段とを有するコンプレッサにおいて、 前記コントロールバルブ手段は、 前記ハウジングに形成され、軸と、前記吸入室と連通する吸入圧部と、吸入圧部から軸方向に間隔を開けて形成された吸入圧部及び前記吐出圧部と吸入圧部との間に位置するコントロール圧部を有するキャビティと、 前記吐出圧部と前記吐出室とを連通する吐出圧通路と、 前記キャビティのコントロール圧部と前記アクチュエータ部材とを連通するコントロール圧通路と、 前記キャビティに配されるモデュラ−コントロールバルブアセンブリとを具備し、 さらにこのモデュラ−コントロールバルブアセンブリは、 エンドキャップと、 このエンドキャップの反対側に位置し、バルブシートと、このシートに移動自在に当接するバルブエレメントと、前記シートの当接部分にバルブエレメントを付勢するスプリングと、前記キャビティの軸上で吐出圧ポートに移動自在に保持され、前記スプリングと同じ側で前記バルブエレメントに当接する第1の端部と、前記吐出圧ポートによって前記キャビティの吐出圧部に導通される第2の端部とを有するバイアスピンとを有すると共に、
    前記バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部へ導通するコントロール圧ポートを有し、さらに前記キャビティの吐出部から前記キャビティのコントロール圧部に導通するオリフィスを有するバルブシート部材と、 前記エンドキャップに接触する一端を有し、他端に前記スプリング及びバイアスピンの反対側で前記バルブエレメントに当接するキャビティの軸に配されるステムを有するベローズと、 前記エンドキャップと弁座部材との間に設けられて前記ベローズを囲み、前記ベローズの外側を前記キャビティの吸入圧部へ導通する吸入ポートを有するスリーブと、 前記モデュラ−コントロールバルブの組立中に、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材がお互いから可変する軸方向の距離を隔てて配置されつつ前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の間をスリーブで接続する接続手段と、 前記吸入圧部、前記コントロール圧部、及び前記吐出圧部をお互いからシールして分離し、吸入圧が所定の点を越えるとき、前記バルブエレメントが閉じられて、吐出圧が前記オリフィス及びコントロール圧通路を介して前記アクチュエータに加えられ、また吸入圧が充分に減少して、前記スプリングに加えて前記バイアスピンに働く吐出圧による前記バルブエレメントの力に前記ベローズの膨張が打ち勝つ時、前記ベローズのステムが、前記バルブシートから前記バルブエレメントを動かし、前記コントロール圧通路、前記コントロール圧ポート、前記バルブシート、前記吸入ポート、及び前記キャビティの吸入圧部を介して前記アクチュエータの圧力を減少させる前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリのシール手段とを具備することを特徴とする可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項14】 前記接続手段は、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の選択された一つに形成されたネックを有し、前記スリーブはこのネック上に摺動自在であり、このスリーブ上の可変点で固定可能であることを特徴とする請求項13記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項15】 前記接続手段は、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の選択された一つに形成され、前記スリーブが外側を摺動自在であるネックと、 このネックに形成され、前記スリーブが充分に薄く、このスリーブの一部が永久的に曲げ込まれて前記スリーブに沿った可変の位置で前記スリーブを前記ネックに固定する環状の溝とを具備することを特徴とする請求項13
    記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項16】 前記接続手段は、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の選択された一つに形成されたネジ溝を有するネックと、 このネジ溝を有するネックと噛合する前記スリーブ上のネジ溝を有する端部とを有し、このネジ溝を有する端部と前記ネジ溝を有するネックが、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させることを特徴とする請求項13記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項17】 吐出圧部は、コントロール圧部よりも径が小さく、コントロール圧部は吸入圧部よりも径が小さいことを特徴とする請求項13記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブ。
  • 【請求項18】 圧縮室、圧縮室の一端にある吸入室及び圧縮室の他端にある吐出室を含むハウジングと、吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、ロータリーバルブプレートを回転させるアクチュエータ部材とを有するコンプレッサにおいて、 軸と、前記吸入室と連通する吸入圧部と、吸入圧部から軸方向に間隔を開けて配され、吐出圧室と連通する吐出圧部と、吐出圧部と吸入圧部の間に配され、前記アクチュエータ部材と連通するコントロール圧部とを有するキャビティを前記ハウジング内に形成し、 エンドキャップと、このエンドキャップの反対側に位置し、コントロール圧ポート、オリフィス、バルブシート、このバルブシートに動作自在に当接するバルブエレメント、及び結果的に吐出圧から前記バルブエレメントに力を加える吐出圧ポートを有するバルブシート部材と、前記エンドキャップに当接する一端と前記バルブエレメントと当接するキャビティ軸心上に配されるステムとを有するベローズと、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間を渡すように形成され、前記ベローズを囲み、このベローズの外側と前記キャビティの吸入圧部とを導通する吸入ポートを有するスリーブとを有するモデュラ−コントロールバルブアセンブリを用意し、
    しかる後に、 前記キャビティ内に前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、前記吸入ポート、コントロール通路、
    吐出圧ポートに予め選択されたレベルで圧力を加えて検査を行い、そして、 前記ベローズの膨張によってステムがバルブエレメントにかかる吐出圧によって付勢される力に打ち勝つまで前記エンドキャップと前記バルブシート部材との軸方向の距離を調整し、前記バルブエレメントを前記バルブシートから離なし、その後、 前記バルブエレメントが前記バルブシートから離れた時に所望の軸方向の距離で前記スリーブ、前記エンドキャップ及びバルブシート部材を互いに固定し、 吐出圧部に吐出圧ポート、コントロール圧部にコントロールポート、吸入圧部に吸入ポートを有する前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリを挿入し、吐出圧部、コントロール圧部及び吸入圧部をお互いからシールする、 ことを特徴とする可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブの取付方法。
  • 【請求項19】 前記エンドキャップと前記バルブシート部材の間の軸方向の距離を変化させ、前記スリーブ、
    前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材をお互いに固定するステップは、 少なくともエンドキャップ及びバルブシート部材の一つにネックを設け、 要求される軸方向距離が決定されるまで、前記ネックをスリーブの一端に摺動自在に挿入し、 前記ネックに前記スリーブを固定する、 請求項18記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブの取付方法。
  • 【請求項20】 前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させ、前記スリーブ、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材をお互いに固定するステップは、 少なくとも前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の一つにネックを形成すると共に、環状の溝を前記ネックに形成し、 要求される軸方向距離が決定されるまで、前記ネックを前記スリーブの一端に摺動自在に挿入し、 前記ネックに前記スリーブの一部を曲げ込み、前記ネックに前記スリーブを固定する、 請求項18記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブの取付方法。
  • 【請求項21】 前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させ、前記スリーブ、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材をお互いに固定するステップは、 少なくともエンドキャップ及びバルブシート部材の一つにネジ溝を有するネックを設け、 スリーブの一端にネジ溝を設け、所望の軸方向距離が決定されるまでネジ溝を有するネックに前記スリーブのネジ溝を回転させる、 請求項18記載の可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブの取付方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明は、特に車両に使用される空調装置のための容量可変ロータリーベーンコンプレッサであって、この種のコンプレッサのためのコントロールバルブの改良に関する。

    【0002】

    【従来の技術】自動車用空調装置に使用されるコンプレッサの一種は、容量可変ベーンコンプレッサである。 この種のコンプレッサにおいて、コンプレッサハウジングは長円形の室を有する。 円筒状のロータはこの室を貫通して配される。 このロータは、該ロータに形成されたスロットに挿入されて径方向に摺動するベーンを有する。
    吸入圧の冷媒を圧縮室に吸引し、ベーンでこの冷媒を圧縮し、バルブを介して外側に吐出する。

    【0003】前記コンプレッサへの圧縮要求は、速度と環境状態によって変化する。 高速運転時において、その要求は、暑い日のアイドリング時よりも通常低い。 容量を変化させるには、ロータリーバルブディスク若しくはプレートはコンプレッサハウジングの前面であってコンプレッサハウジングの肩部に当接して設けられる。 このバルブプレートは、バルブプレートの回転位置によって、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させる切り込み状の周辺部を有する。 前記バルブプレートはリアサイドブロックとして知られているロータリーバルブハウジングに回転自在に支持される。 バルブプレートの回転位置は、圧縮サイクルのタイミングを変化させるので圧縮のためにベーンの導かれる冷媒の量を変化させることができる。

    【0004】アクチュエータは吐出圧及び吸気又は吸入圧の変化によって選択される位置にバルブプレートを回転させる。 アメリカ合衆国特許5,145,327に示されるように、このタイプのコンプレッサにおいては、
    アクチュエータ部材はロータリーバルブプレートの後ろ側に設けられると共に、室内に配される径方向の突起からなる。 各々の突起はピストンとして働く。 いろいろな流体圧が各々のピストンの両側に加えられる。 また、スプリングは前記プレートを最小限の吐出位置に付勢する。

    【0005】アメリカ合衆国特許4,838,740に示されるように、別の型のアクチュエータにおいて、ロータリーバルブプレートはスプールピストンによって回転する。 このスプールピストンは、ロータの軸に対して垂直にリニアに動く。 このスプールピストンは、前記プレートに当接するピボットピンを有し、スプールピストンの動くようにプレートを回転させる。

    【0006】コントロールバルブは吸入及び吐出圧に対応してロータリーバルブプレートの位置を制御するためにアクチュエータに圧を加える。 あるタイプにおいては、コントロールバルブはアクチュエータピストンの一方の側にコントロール圧を供給し、アクチュエータの他方の側は吸入圧としている。 前記コントロールバルブはボールバルブに当接するステムを有するベローズを含む。 このベローズは前記吸入室の一部に配される。 ボールバルブの反対側にあるプランジャ若しくはバイアスピンは、吐出圧のかかる一端を有する。 このバイアスピン及びベローズのステムは、吐出及び吸入圧によって共動し、アクチュエータの一方の側のコントロール圧を変化させて前記ロータリーバルブプレートを動かす。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】通常、ベロースのための吸入圧のセットポイントは、組み立て時各々のコントロールバルブに対して調節される。 この吸入圧セットポイントは、吸入圧が吐出圧に対して十分低くくベローズのステムが弁座(バルブシート)からボールを離すように動く点である。 ある型のコンプレッサを製造する場合、これは、コンプレッサにコントロールバルブの部品を装着し、コンプレッサの組み立てが完了し、窒素を用いてコンプレッサを操作することによって処理される。
    操作者は、圧力を監視してベローズの一端に接触する調節ネジによって吸入圧セットポイントを調整する。 この手続きは、時間を浪費し、高価である。

    【0008】このために、この発明は、モデュラーコントロールバルブを、コンプレッサに装着される前に吸入圧によって調整することのできる可変容量ベーンコンプレッサのコントロールバルブと、その取付方法を提供することにある。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】しかして、請求項1記載の発明は、圧縮室、この圧縮室の一端の吸入室、及び前記圧縮室の他端の吐出室を有するハウジングと、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を通して軸方向に延設する回転自在に駆動されるロータと、吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、アクチュエータ部材と、前記バルブプレートを回転させるために前記吐出室から前記アクチュエータ部材へ圧力を伝達するオリフィスと、このオリフィスを介して前記アクチュエータに加えられる圧力を変化させるコントロールバルブ手段とを有するコンプレッサにおいて、前記コントロールバルブ手段は、前記ハウジングに形成され、
    軸、吸入室と連通する吸入圧部、及びこの吸入圧部から軸方向に間隔を開けて形成されたコントロール圧部を有するキャビティと、このキャビティのコントロール圧部と前記アクチュエータ部材を連通するコントロール圧通路と、前記キャビティに配されるモデュラ−コントロールバルブアセンブリとを具備し、このモデュラ−コントロールバルブアセンブリは、エンドキャップと、このエンドキャップの反対側に位置し、バルブシートと、このシートに移動自在に当接するバルブエレメントとを有すると共に、前記バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部に導通するコントロール圧ポートを有するバルブシート部材と、前記エンドキャップに当接する一端を有し、他端に前記バルブエレメントに当接するキャビティ軸心上に配されるステムを有するベローズと、前記エンドキャップと弁座部材との間を渡るように延設され、前記ベローズを囲み、ベローズの外側をキャビティの吸入圧部に連通する吸入ポートを有するスリーブと、
    前記コントロール圧部から吸入圧部をシールして分離する前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリのシール手段とからなることにある。

    【0010】請求項2記載の発明は、前記モデュラ−コントロールバルブの組立中に、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティにモデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、前記ベローズに吸入圧セットポイント調整を行う調整手段を具備することにあり、請求項3記載の発明は、
    少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−
    コントロールバルブを取付ける前に吸入圧のセットポイントの調整を前記ベローズに行う接続手段を具備することにある。

    【0011】請求項4記載の発明は、少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、前記コンプレッサが、 可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に吸入圧のセットポイントの調整を前記ベローズに行う接続手段を有し、
    この接続手段が、前記ネックに形成された環状の溝と、
    充分に薄く形成され、その一部が前記溝に永久的に曲げ込まれて前記ネックに固定される前記スリーブとを具備したことにあり、請求項5記載の発明は、少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つはネジ溝を有するネックを有し、前記スリーブは前記ネジ溝を有するネックに噛合するネジ溝を有する端部を有し、前記ネジ溝を有する端部とネジ溝を有するネックは、モデュラ−コントロールバルブの組立中に、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させることにある。 また、請求項6記載の発明は、前記コントロール圧部は、前記吸入圧部よりも小さい径を有することにある。

    【0012】請求項7記載の発明は、圧縮室、この圧縮室の一端の吸入室、及び前記圧縮室の他端の吐出室を有するハウジングと、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を通して軸方向に延設される回転自在に駆動されるロータと、吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、このロータリーバルブプレートを回転させるアクチュエータ部材と、吸入室と吐出室の圧力の変化に対応してアクチュエータ部材及びバルブプレートを動かすためにアクチュエータ部材に可変コントロール圧を供給するコントロールバルブ手段とを有するコンプレッサにおいて、前記コントロールバルブ手段は、前記ハウジングに形成され、軸と、吸入室と連通する吸入圧部と、この吸入圧部から軸方向に間隔を開けて形成された吐出圧部、及びこの吐出圧部と前記吸入圧部との間に配されるコントロール圧部を有するキャビティと、この吐出圧部と前記吐出室を連通する吐出圧通路と、前記キャビティのコントロール圧部と前記アクチュエータ部材を連通するコントロール圧通路と、前記キャビティに配されるモデュラ−コントロールバルブアセンブリとを有し、このモデュラーコントロールバルブアセンブリは、エンドキャップと、このエンドキャップの反対側に位置し、バルブシートと、このバルブシートに移動自在に当接し、前記キャビティの吐出圧部の吐出圧によって前記シートに当接する部分に付勢されるバルブエレメントを有すると共に、前記バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部へと導通するコントロール圧ポートを有し、さらに前記キャビティの吐出圧部から前記キャビティのコントロール圧部へと導通するオリフィスを有するバルブシート部材と、前記エンドキャップに接触する一端を有し、他端に前記バルブエレメントに当接し、前記キャビティの軸心上に配されるステムを有するベローズと、前記エンドキャップとバルブシート部材との間を渡すように延設され、前記ベローズを囲むと共に、前記ベローズの外側を前記キャビティの吸入圧部へ延設する吸入ポートを有するスリーブと、前記吸入圧部、前記コントロール圧部、及び前記吐出圧部をお互いからシールして分離し、吸入圧が所定の点を越えるとき、バルブエレメントは閉じられて吐出圧が前記オリフィス及びコントロール圧通路を介して前記アクチュエータに加えられ、また吸入圧が充分に減少し、前記ベローズの膨張が吐出圧によるバルブエレメントの力に打ち勝つ時、前記ベローズが前記バルブシートから前記バルブエレメントを動かし、アクチュエータの圧力を、コントロール圧通路、コントロール圧ポート、バルブシート、
    吸入ポート、及びキャビティの吸入圧部を介して減少させる前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリのシール部材とを具備することにある。

    【0013】請求項8記載の発明は、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、吸入圧のセットポイント調整をベローズに行う調整手段を具備することにあり、請求項9記載の発明は、少なくとも前記エンドキャップと前記バルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、前記可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、
    吸入圧のセットポイント調整を前記ベローズに行う接続手段を具備することにある。

    【0014】請求項10記載の発明は、少なくともエンドキャップとバルブシート部材の一つは、前記スリーブの一端が摺動自在に外挿するネックを有し、前記可変の軸方向位置で前記スリーブを前記ネックに接続して前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の距離を変化させ、前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、吸入圧のセットポイント調整を前記ベローズに行う接続手段を具備し、さらにこの接続手段は、前記ネックに形成された環状の溝と、充分に薄く形成され、その一部が前記溝に永久的に曲げ込まれて前記ネックに固定される前記スリーブとを具備することにあり、請求項11記載の発明は、少なくともエンドキャップとバルブシートの一つはネジ溝を有するネックを有し、前記スリーブは前記ネジ溝を有するネックに噛合するネジ溝を有する端部を有し、前記ネジ溝を有する端部とネジ溝を有するネックは、前記エンドキャップとバルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させることにある。

    【0015】請求項12記載の発明は、請求項7記載の発明において前記吐出圧部は前記コントロール圧部より小さい径を有し、前記コントロール圧部は、前記吸入圧部よりも小さい径を有することにある。

    【0016】請求項13記載の発明は、圧縮室、この圧縮室の一端の吸入室、及び前記圧縮室の他端の吐出室を有するハウジングと、複数の径方向のベーンを有し、圧縮室を通して軸方向に延設される回転自在に駆動されるロータと、前記吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、このロータリーバルブプレートを回転させるアクチュエータ部材と、前記アクチュエータ部材に可変のコントロール圧を供給し、前記吸入室と前記吐出室の圧力の変化に対応してアクチュエータ部材及びバルブプレートを動かすコントロールバルブ手段とを有するコンプレッサにおいて、前記コントロールバルブ手段は、前記ハウジングに形成され、軸と、
    前記吸入室と連通する吸入圧部と、吸入圧部から軸方向に間隔を開けて形成された吸入圧部及び前記吐出圧部と吸入圧部との間に位置するコントロール圧部を有するキャビティと、前記吐出圧部と前記吐出室とを連通する吐出圧通路と、前記キャビティのコントロール圧部と前記アクチュエータ部材とを連通するコントロール圧通路と、前記キャビティに配されるモデュラ−コントロールバルブアセンブリとを具備し、さらにこのモデュラ−コントロールバルブアセンブリは、エンドキャップと、このエンドキャップの反対側に位置し、バルブシートと、
    このシートに移動自在に当接するバルブエレメントと、
    前記シートの当接部分にバルブエレメントを付勢するスプリングと、前記キャビティの軸上で吐出圧ポートに移動自在に保持され、前記スプリングと同じ側で前記バルブエレメントに当接する第1の端部と、前記吐出圧ポートによって前記キャビティの吐出圧部に導通される第2
    の端部とを有するバイアスピンとを有すると共に、前記バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部へ導通するコントロール圧ポートを有し、さらに前記キャビティの吐出部から前記キャビティのコントロール圧部に導通するオリフィスを有するバルブシート部材と、前記エンドキャップに接触する一端を有し、他端に前記スプリング及びバイアスピンの反対側で前記バルブエレメントに当接するキャビティの軸に配されるステムを有するベローズと、前記エンドキャップと弁座部材との間に設けられて前記ベローズを囲み、前記ベローズの外側を前記キャビティの吸入圧部へ導通する吸入ポートを有するスリーブと、前記モデュラ−コントロールバルブの組立中に、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材がお互いから可変する軸方向の距離を隔てて配置されつつ前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の間をスリーブで接続する接続手段と、前記吸入圧部、前記コントロール圧部、及び前記吐出圧部をお互いからシールして分離し、吸入圧が所定の点を越えるとき、前記バルブエレメントが閉じられて、吐出圧が前記オリフィス及びコントロール圧通路を介して前記アクチュエータに加えられ、また吸入圧が充分に減少して、前記スプリングに加えて前記バイアスピンに働く吐出圧による前記バルブエレメントの力に前記ベローズの膨張が打ち勝つ時、
    前記ベローズのステムが、前記バルブシートから前記バルブエレメントを動かし、前記コントロール圧通路、前記コントロール圧ポート、前記バルブシート、前記吸入ポート、及び前記キャビティの吸入圧部を介して前記アクチュエータの圧力を減少させる前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリのシール手段とを具備することにある。

    【0017】請求項14記載の発明は、前記接続手段は、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の選択された一つに形成されたネックを有し、前記スリーブはこのネック上に摺動自在であり、このスリーブ上の可変点で固定可能であることにあり、また、請求項15記載の発明は、前記接続手段は、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の選択された一つに形成され、前記スリーブが外側を摺動自在であるネックと、このネックに形成され、前記スリーブが充分に薄く、このスリーブの一部が永久的に曲げ込まれて前記スリーブに沿った可変の位置で前記スリーブを前記ネックに固定する環状の溝とを具備することにある。

    【0018】請求項16記載の発明は、前記接続手段は、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の選択された一つに形成されたネジ溝を有するネックと、このネジ溝を有するネックと噛合する前記スリーブ上のネジ溝を有する端部とを有し、このネジ溝を有する端部と前記ネジ溝を有するネックが、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させることにあり、請求項17記載の発明は、吐出圧部は、コントロール圧部よりも径が小さく、コントロール圧部は吸入圧部よりも径が小さいことにある。

    【0019】請求項18記載の発明は、圧縮室、圧縮室の一端にある吸入室及び圧縮室の他端にある吐出室を含むハウジングと、吸入室に回転自在に保持され、吸入室から圧縮室への開口部の位置を変化させるために形成されたロータリーバルブプレートと、ロータリーバルブプレートを回転させるアクチュエータ部材とを有するコンプレッサにおいて、軸と、前記吸入室と連通する吸入圧部と、吸入圧部から軸方向に間隔を開けて配され、吐出圧室と連通する吐出圧部と、吐出圧部と吸入圧部の間に配され、前記アクチュエータ部材と連通するコントロール圧部とを有するキャビティを前記ハウジング内に形成し、エンドキャップと、このエンドキャップの反対側に位置し、コントロール圧ポート、オリフィス、バルブシート、このバルブシートに動作自在に当接するバルブエレメント、及び結果的に吐出圧から前記バルブエレメントに力を加える吐出圧ポートを有するバルブシート部材と、前記エンドキャップに当接する一端と前記バルブエレメントと当接するキャビティ軸心上に配されるステムとを有するベローズと、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間を渡すように形成され、前記ベローズを囲み、このベローズの外側と前記キャビティの吸入圧部とを導通する吸入ポートを有するスリーブとを有するモデュラ−コントロールバルブアセンブリを用意し、
    しかる後に、前記キャビティ内に前記モデュラ−コントロールバルブを取付ける前に、前記吸入ポート、コントロール通路、吐出圧ポートに予め選択されたレベルで圧力を加えて検査を行い、そして、前記ベローズの膨張によってステムがバルブエレメントにかかる吐出圧によって付勢される力に打ち勝つまで前記エンドキャップと前記バルブシート部材との軸方向の距離を調整し、前記バルブエレメントを前記バルブシートから離なし、その後、前記バルブエレメントが前記バルブシートから離れた時に所望の軸方向の距離で前記スリーブ、前記エンドキャップ及びバルブシート部材を互いに固定し、吐出圧部に吐出圧ポート、コントロール圧部にコントロールポート、吸入圧部に吸入ポートを有する前記キャビティに前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリを挿入し、吐出圧部、コントロール圧部及び吸入圧部をお互いからシールすることにある。

    【0020】請求項19記載の発明は、前記エンドキャップと前記バルブシート部材の間の軸方向の距離を変化させ、前記スリーブ、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材をお互いに固定するステップは、少なくともエンドキャップ及びバルブシート部材の一つにネックを設け、要求される軸方向距離が決定されるまで、前記ネックをスリーブの一端に摺動自在に挿入し、前記ネックに前記スリーブを固定することにあり、請求項20記載の発明は、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させ、前記スリーブ、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材をお互いに固定するステップは、少なくとも前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材の一つにネックを形成すると共に、環状の溝を前記ネックに形成し、要求される軸方向距離が決定されるまで、前記ネックを前記スリーブの一端に摺動自在に挿入し、前記ネックに前記スリーブの一部を曲げ込み、前記ネックに前記スリーブを固定することにあり、また、請求項21記載の発明は、前記エンドキャップと前記バルブシート部材との間の軸方向の距離を変化させ、前記スリーブ、前記エンドキャップ及び前記バルブシート部材をお互いに固定するステップは、少なくともエンドキャップ及びバルブシート部材の一つにネジ溝を有するネックを設け、スリーブの一端にネジ溝を設け、所望の軸方向距離が決定されるまでネジ溝を有するネックに前記スリーブのネジ溝を回転させることにある。

    【0021】

    【作用】したがって、この発明において、アクチュエータにコントロール圧を供給し、アクチュエータを動かしてバルブプレートを回転させるコントロールバルブはモデュラーである。 このコントロールバルブはハウジングのキャビティに配される。 このキャビティは、吸入圧部、吐出圧部及びコントロール圧部を有する。 モデュラ−コントロールバルブは一端にエンドキャップを有し、
    他端にバルブシート部材を有する。 このバルブシート部材とエンドキャップはベローズを閉じるスリーブによってお互いに接続されている。

    【0022】バルブシート部材は、ボールによってバルブシートの当接部分に付勢されるバルブエレメントを有する。 バイアスピンは、前記バルブシート部材の吐出圧ポートに移動可能に保持され、バルブエレメントを当接する。 バルブシート部材は、バルブシートから前記キャビティのコントロール圧部分へ導かれるコントロール圧ポートを有する。 バルブシート部材は、キャビティの吐出部分からキャビティのコントロール部分へ導くオリフィスを有する。

    【0023】好ましくは、前記スリーブがエンドキャップとバルブシート部材とを接続するので、エンドキャップとバルブシート部材はお互いに離れた変化可能な軸方向の距離を調整することができる。 モデュラ−コントロールバルブアセンブリはキャビティに挿入される前にテスト設備に装着される。 作業者はテスト圧を加えてその状態を観測し、エンドキャップとバルブシート部材との間の距離を調整する。 調整の後、前記モデュラ−コントロールバルブアセンブリは、コンプレッサに装着される。

    【0024】

    【実施例】図1において、コンプレッサ11は断面図において部分的に示される。 コンプレッサ11は、容量可変のベーン型コンプレッサである。 このコンプレッサ1
    1は、圧縮室15を有する圧縮ハウジング13を含んでいる。 図5で示すように、圧縮室15は一般に長円形状をしている。 ロータ19のスロットに取付られる複数のベーン17は、前記圧縮室15の内側を回転する。 ロータ19は、圧縮室15と同心である軸21上を回転する。 バルブ23(一つだけ図示される)は、圧縮室15
    から冷媒ガスを吐出するために設けられる。 冷媒ガスは、吐出室へ送られる。 この吐出室は図示されないが、
    アメリカ合衆国特許5,145,327、ナカジマ他、
    1992年9月8日登録で示されるようなもので、これによってその構成要素の全ては、引例によって具体的に示されている。

    【0025】図1において、ロータリーバルブプレート25は、圧縮室15の吸入側に回転自在に取付られている。 ロータリーバルブプレート25は、円板形状の部材で、図6で示すように不規則な周縁27を有し、その不規則な周縁27は、スロットを形成する。 図5で示すように、ロータリーバルブプレート25の特別な回転位置は、圧縮室15への吸入開口部の位置を変化させ、ロータ19の回転によってベーン17間に導かれる冷媒量を変化させる。 これによって、コンプレッサ11の容量が変化する。

    【0026】図1において、ロータリーバルブプレート25はコンプレッサハウジング肩部31に摺動自在に当接する前面に面29を有する。 このコンプレッサハウジング肩部31は圧縮室15に周設される。 ロータリーバルブプレート29とコンプレッサハウジング肩部11との間は、金属同士の接触となる。

    【0027】ロータリーバルブプレート25は、全閉位置から全開位置まで約70度回転する。 ロータリーバルブプレート25は、リアサイドブロックとも呼ばれるロータリーバルブハウジング33に支持される。 ロータリーバルブハウジング33は、コンプレッサハウジング1
    3に静止して取付られ、中央部33aを有する。 リアヘッド35は、ボルトによってロータリーバルブハウジング33の後ろ側に取付られている。 吸入室37はリアヘッド35内に形成されると共に、ロータリーバルブハウジング33の中央部分33aを取り囲んでいる。 吸入室37は、エバポレータ(図示しない)を通過した後の冷媒の吸入若しくは吸気圧となる。

    【0028】アクチュエータ部材若しくはピストン39
    は、最小及び最大位置の間でロータリーバルブプレート25を回転させる。 アクチュエータピストン39はスプールタイプのピストンで、ロータ19の軸21に垂直に配されている。 図2に示すように、アクチュエータピストン39は、ロータリーバルブハウジング33を貫通して横方向に延出するピストン室41に配される。 ピストン室41の中央部分は、吸入室37の一部によって分断され、その結果2つの離れた部分となる。 アクチュエータピストン39はシール42を有し、このシール42の(図中)右側に吸入側41aを、(図中)左側にコントロール圧側41bを画成する。 コントロール圧側41b
    にはコントロール圧が供給され、前記コンプレッサへの圧縮要求の変化に対応して(図中)右方向にアクチュエータピストン39を動かす。 コイルスプリング43は、
    アクチュエータピストン39を(図中)左方向に付勢し、ロータリーバルブプレート25を最小容量位置に位置付ける。 エンドキャップ45,47は、ピストン室4
    1の両側をシールする。 吸入通路(図示しない)は、吸入側41aから吸入室36へと導通し、吸入圧がピストン室41の吸入側41aに確実に伝達するようにする。

    【0029】図1及び図3において、アクチュエータピストン39とロータリーバルブプレート25の間の連結手段は、より好ましい具体例においてはローラ51であり、小さく、アクチュエータピストン39の下部に切り込み52内に配される回転可能な部材でる。 ローラ51
    は、ピンボス53に回転自在に装着され、このピンボス53はロータリーバルブプレート25に固着される。 アクチュエータピストン39のリニアな動作は、ローラ5
    1及びピンボス53を介してロータリーバルブプレート25の回転動作にとなる。

    【0030】図1において、軸方向ピストン手段は、ロータリーバルブプレート25に可変の軸方向力を加え、
    ロータリーバルブ面29とコンプレッサハウジング肩部31との間のシール性を向上させる。 軸方向ピストン手段は、ロータリーバルブハウジング33の中央部分33
    aに配される環状の軸方向圧力室55を含む。 この軸方向圧力室55は、横軸の断面に垂直である。 コントロール圧は、下記に説明するように、前記軸方向圧力室55
    に供給される。

    【0031】軸方向ピストン手段はまたシール部材又はシールリング57を含み、これはこのシール部材若しくはシールリング57は軸方向圧力室55にシールするように配される。 シールリング57は通常Oリングであり、横断面が環状である。 シールリング57は、前記軸方向圧力室55のコントロール圧がかかる後ろ側を有する。 環状ベアリング59は、ロータリーバルブプレート25の肩部61に配される。 ベアリング59は、通常スラストベアリングであり、一方の側がシールリング57
    に当接し、他方が肩部61に当接している。 好ましい具体例において、ベアリング59は、ニードルタイプのスラストベアリングで、前後のプレート間に配されるニードルを有している。 肩部61に当接する前側のプレートは、ロータリーバルブプレート25と共に回転し、後ろ側プレートはシールリング57に当接して静止した状態にある。 シールリング57は軸方向圧力室55内を軸方向に動いて、ベアリング59に可変の軸方向力を付勢し、コンプレッサハウジング肩部31に働くロータリーバルブ面29の付勢力を増減させる。

    【0032】図3には、アクチュエータピストン39及び軸方向圧力室55へコントロール圧を供給するためのコントロールバルブ62が示されている。 コントロールバルブ62は、図1に示される断面図と異なる断面であるために図1には示されない。 コントロールバルブ62
    は、キャビティ63に挿入されるモデュラ−アセンブリである。 キャビティ63は、ロータリーバルブハウジング33の一部であり、またリアヘッド35の一部であるが、図に示されるように、その全てはロータリーバルブハウジング33内に配されている。 キャビティ63はロータ軸21(図5)に平行である軸に配され、円筒形状をしている。

    【0033】キャビティ63は、吸入圧部63a、コントロール圧部63b、吐出圧部63c、及びベース63
    dを有している。 具体例に示すように、吸入圧部63a
    は、吸入室37を貫通して部分的に延出し、全てはリアヘッド35内に配される。 コントロール圧部63b及び吐出圧部63cは、具体例に示すようにロータリーバルブハウジング33内に配されている。 また、図3においては、吸入圧部63aの直径はコントロール部63bの直径よりも大きく、コントロール部63bの直径は吐出部63cの直径よりも大きい。

    【0034】吐出圧通路65は、吐出圧部63cに延出する。 吐出圧通路65は、吐出室(図示しない)から吐出圧部63cに吐出圧を伝達する。 コントロール圧通路67は、ロータリーバルブハウジング33を通ってピストン室部41b(図2)に延出し、コントロール圧を供給することによってアクチュエータピストン39を動かす。 コントロール圧通路67は、また軸方向圧力室55
    に延出し、同じコントロール圧をシールリング57(図2)に供給する。

    【0035】コントロールバルブ62は、吸入圧部63
    aに配されるエンドキャップ69を有する。 エンドキャップ69は、支持リング71によってキャビティの吸入圧部63a内にしっかりと固定される閉鎖部材である。

    【0036】また、コントロールバルブ62はバルブシート部材75を有する。 バルブシート部材75は、キャビティのコントロール圧部63b内に配された大径部を有している。 シール77は、キャビティのコントロール圧部63bに対してバルブシート部材75のこの部分(直径の大きい部分)をシールする。 また、バルブシート部材75はキャビティの吐出部63c内に延出する小径部を有している。 シール79は、キャビティの吐出部63cに対してバルブシート部材75のより小さい直径の部分をシールする。 バルブシート部材75は、変化可能なギャップによってキャビティのベース63dから一定間隔離れている端部を有する。 このギャップによって、バルブシート部材75はエンドキャップ69に対してキャビティのコントロール圧部63b及び吐出部63
    cの軸方向の位置を変化させるように動くことができる。

    【0037】接続手段はエンドキャップ60をバルブシート部材75に、お互いに相対的に調節可能な軸方向の距離で接続する。 図3に示す接続手段は、金属で形成され円筒状をしたスリーブ81を含む。 スリーブ81は、
    その側壁に吸入ポート83を有し、スリーブ82の内部と吸入室37とを連通している。 エンドキャップ69
    は、キャビティ63に延出する直径の小さくなったネック85を有している。 バルブシート部材75は、前記エンドキャップのネック85側に延出する直径の小さくなったネック87を有する。 スリーブ81は、ネック8
    5,87を滑らせて挿入することによってネック85,
    87に固着される。

    【0038】エンドキャップのネック85は、環状溝8
    9を有する。 同様に、バルブシートのネック87も、環状溝91を有する。 スリーブ81は、板金であり、前記溝89,91の中へ、図示するように永久的に曲げ込まれる。 この溝89,91の中への曲げ込みは、ひだをつけたり、打刻したりする道具や、他の同様の道具によって行われる。 前記ネック85,87が十分な長さであり、環状溝89,91内へのスリーブ81の曲げ込みは、エンドキャップ69とバルブシート部材75がお互いから変化可能な距離離れるようにする。 具体例において示されるように、スリーブ81はバルブシート部材のネック87の基部で肩部に当接することを示すが、スリーブ81の他端はエンドキャップのネック85の基部で前記肩部からクリアランスを有して一定間隔離れていることを示している。 エンドキャップ69とバルブシート部材75の間の距離の調整は、ネック85,87の一方若しくは両方によって行われる。

    【0039】ベローズ93は、スリーブ81内に配される。 ベローズ93は、エンドキャップ69に形成された凹部95に配される一端を有する。 ステム97は他端から突出する。 ベローズ93は組立前に先ず空にされる。

    【0040】ステム97は、バルブシート部材75の軸方向に延出するシート通路に挿入され、そのシート部は小径部99a及び大径部99bを有している。 ボール1
    01で示されるバルブエレメントは、ステム97に接触してシート通路部99bに保持されている。 異なる径のシート通路部99a,99bは、肩部若しくは弁座10
    3を形成する。 ボール101は、シート通路部99bとの連通からシート通路部99aを閉鎖するために弁座1
    03に当接する。 コイルスプリング105弁座103に対してボール101を付勢する。 スプリング105はバルブシート部材75の下端部に挿入されるブッシング1
    07によって支持される。

    【0041】ブッシング107は、吐出圧ポート111
    内に摺動自在に配されるバイアスピン109を保持する。 吐出圧ポート111はシート通路部99a,99b
    と同軸である。 バイアスピン109は、ボール101に接触する一端を有する。 他端は、キャビティ63の吐出圧部63cの吐出圧が加えられる。

    【0042】コントロール圧ポートは、バルブシート部材75を介してシート通路99bからバルブシート部材75の外側に延出し、キャビティのコントロール圧部6
    3bに連通する。 このように、コントロール圧ポート1
    13は、コントロール圧通路67に直接連通する。 調整オリフィス115は、バルブシート部材75を貫通してキャビティベース63d近傍の一端からコントロール圧ポート113を連通している。 調整オリフィス115
    は、小径の通路で、好ましくは約0.8mmであり、キャビティの吐出圧部63cとキャビティのコントロール圧部63bとを連通している。 具体例に示されるように、調整オリフィス115はシート通路部99a,99
    bの軸方向に平行な軸に沿って形成されている。

    【0043】コンプレッサ11の組立の間、コントロールバルブ62は、少なくともネック85,87の一つに対してスリーブ81が摺動自在のままであることを除いて、モデュラーアセンブリとして組み立てられる。 一度組み立てられると、操作者は、テスト装置にコントロールバルブ62を装着する。 このテスト装置において、コンプレッサに組み付けられた時の実際の操作をシミュレイトするために圧力が加えられる。 このテスト装置は示されないが、実際のコンプレッサと同様に、前記キャビティ部63a,63b,63cと同じ吸入圧部、コントロール圧部、及び吐出圧部を備えたキャビティを有する。 作業者は、所定の仕様書に基づいて、コントロールバルブ62に圧力を加え、エンドキャップ69がバルブシート部材75から離れる適当な距離を決定するために観測する。 例えば、操作者は、コントロールバルブ62
    に吸入圧及び吐出圧を加え、コントロール圧を観測する。 それから、操作者は、バルブシート部材75及びエンドキャップ69を観測されたコントロール圧によってお互いに離したり近づけたりする。

    【0044】吸入圧及び吸気圧の間の圧力差によって要求される点で、ステム97は弁座103から離すようにボール101を押すべきである。 これは、結果的にコントロール圧ポート113における圧力は異なる。 それから、作業者は、溝89、若しくは溝91のどちらかでスリーブ81を係止することによって係止操作を完了する。 通常、スリーブ81の端部の一つはすでに溝89,
    91の一つに係止されている。 この係止操作は、前記装置がそのように設計されているならば、その装置において完了させることができる。 また、操作者はコントロールバルブ62を移動させて係止操作を完了させることができる。 吸入圧セットポイント調整は、種々のベローズ93の変化に対応してコントロールバルブ62を調整する。

    【0045】図4は、コントロールバルブ117の別の実施例の一部を示すもので、図3のコントロールバルブ62と同様の部分は示さない。 図4において示すものは、スリーブ81の係止操作よりもむしろ有益であり、
    スリーブ119はエンドキャップ121に完全に連結されている。 バルブシート部材123及びスリーブ119
    は、合致するネジ山によって互いに固着されている。 ベローズ127は、スリーブ119内に配される。 スリーブ119に対して相対的に回転するバルブシート部材1
    23は、エンドキャップ121からバルブシート部材1
    23への軸方向の距離を変化させる。 これは、前述したのと同様の方法で、吸入圧がベローズ127の調整を行わせる。

    【0046】運転開始時において、アクチュエータピストン39は、図2に示される一に配される。 ロータリーバルブプレート25は、最小容量位置にある。 図3及び図4に示されるように、先ず最初に、ベローズ93は収縮しており、ボール101にかかるスプリング105の力がプラスされたバイアスピン109の一端にかかる吐出圧の力によって、ボール101は閉じる位置を保持する。 通路65からの吐出圧がバイアスピン109に供給されると、その吐出圧は調整オリフィス115を介してコントロール圧通路67に流入し、さらにアクチュエータピストン室41のコントロール圧側41bに流入する。 これによって、ピストン41は、図2に示される位置から右方向に移動し、ロータリーバルブプレート25
    を回転させる。 このために、圧縮サイクルのタイミングを変化させることによって、コンプレッサ容量を上昇させ、圧縮される冷媒量を増大させる。 同時に、吐出圧は、コントロール通路67を通ってシールリング57に供給され、ロータリーバルブプレート25に軸方向の力を供給する。 これによって、ロータリーバルブプレート25は、コンプレッサハウジング肩部31に対してよりしっかりと押し付けられるようになる。 この結果として、コンプレッサ室15内の高圧で、吐出圧に比例する高い軸方向の力が、ロータリーバルブプレート25に供給され、コンプレッサハウジング肩部31におけるシール性を強化することができる。

    【0047】高速度運転時及びより冷たい冷房状態において、コンプレッサ11における要求は減少する。 吐出圧及び吸入室37内の吸入圧は減少する。 より低い吸入圧は、ベローズ93を膨張させる。 ベローズ93の膨張による力が、スプリングによる力にバイアスピン109
    に働く吐出圧による力をプラスした力より大きくなるとき、ステム97は、ボール101を押して弁座103から引き離す。 これによって、コントロール圧通路67
    は、吸入室37と連通する。 これによって、コントロール通路67の圧力は減少し、アクチュエータピストン3
    9に働く力は減少して、ロータリーバルブプレート25
    が左方向に動き、コンプレッサ11の容量は減少する。

    【0048】同時に、コントロール圧通路67のより低い圧力は、シールリング57の圧力を減少させ、ロータリーバルブプレート25の軸方向に働く力を低減させる。 これによって、ロータリーバルブプレート25は、
    より少ない容量位置へより自由に戻ることができるようになる。 この結果、ロータリーバルブプレート25の軸方向の力は、アクチュエータピストン39に供給されるコントロール圧に比例して変化する。

    【0049】この発明は、その形式の2つのみを示したが、その技術的分野において通常の技術を有するものに対して明かなものについては限定しない。 しかし、この発明の範囲から外れることのないいろいろな変化は認められる。

    【0050】

    【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
    モデュラーコントロールバルブは、コンプレッサに装着される前に吸入圧によって調整される。 これは、窒素圧テストによって組み立てられたコンプレッサを調節する余分な費用を避ける。 このモデュラーコントロールバルブは、このモデュラーコントロールバルブの一部に調整オリフィスを設けることによってロータリーバルブハウジングを貫通する調整オリフィスの穴空けの必要性を避ける。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明に従って構成されたコンプレッサを示す部分断面図である。

    【図2】図1のコンプレッサの別の断面図であり、図1
    で示す断面に垂直な切り取り線に沿ったものである。

    【図3】図1のコンプレッサのためのコントロールバルブの断面図である。

    【図4】図1のコンプレッサのためのコントロールバルブの他の具体例の一部断面図である。

    【図5】図1のコンプレッサの断面図であり、図1のV
    −V断面図である。

    【図6】図1のコンプレッサに使用されるロータリーバルブプレートの背面図である。

    【符号の説明】

    11 コンプレッサ(可変容量ベーンコンプレッサ) 13 圧縮ハウジング 15 圧縮室 17 ベーン 19 ロータ 21 軸 25 ロータリーバルブプレート 29 ロータリーバルブ面 31 圧縮ハウジング肩部 33 ロータリーバルブハウジング 37 吸入室 39 アクチュエータピストン 55 軸方向圧力室 57 シールリング 59 ベアリング 62 コントロールバルブ 63 キャビティ 63a 吸入圧部 63b コントロール圧部 63c 吐出圧部 63d ベース 65 吐出圧通路 67 コントロール圧通路 69 エンドキャップ 75 バルブシート部材 81 スリーブ 83 コントロール圧ポート 85,87 ネック 89,91 溝 93 ベローズ 97 ステム 101 ボール 103 シート 109 バイアスピン 113 コントロール圧ポート 115 調整オリフィス

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