Gate rotor and screw compressor

申请号 JP2008319642 申请日 2008-12-16 公开(公告)号 JP2009174520A 公开(公告)日 2009-08-06
申请人 Daikin Ind Ltd; ダイキン工業株式会社; 发明人 HOSSAIN MOHAMMAD ANWAR; MASUDA MASANORI; OKADA TADASHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a screw compressor that can prevent a gate rotor from biting into a screw rotor with a simple configuration, reduce wear amount of the gate rotor, and prevent capacity lowering of compressor, even if a gate rotor deflects due to temperature difference between casing and screw rotor during the operation of compressor. SOLUTION: A gate rotor 3 includes a gate rotor body 30, and a shaft section 40 for attaching the gate rotor body 30. An elastic body 5 is arranged in a space S between a shaft 41 of the shaft section 40 and a hole 32 of the gate rotor body 30. COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • ゲートロータ本体(30)と、
    このゲートロータ本体(30)を取り付けるシャフト部(40)とを備え、
    上記ゲートロータ本体(30)は、複数の歯部(31)と、中央の孔部(32)とを有し、
    上記シャフト部(40)は、上記ゲートロータ本体(30)を一面(43a)に支持する台部(43)と、この台部(43)の一面(43a)に設けられると共に上記孔部(32)に挿入される軸部(41)とを有し、
    上記シャフト部(40)の軸部(41)と上記ゲートロータ本体(30)の孔部(32)との間には、弾性体(5,5A)が配置されていることを特徴とするゲートロータ。
  • 請求項1に記載のゲートロータにおいて、
    上記弾性体(5)は、板バネであることを特徴とするゲートロータ。
  • 請求項2に記載のゲートロータにおいて、
    上記板バネは、環状の波形バネまたは渦巻きバネであることを特徴とするゲートロータ。
  • 請求項1に記載のゲートロータにおいて、
    上記弾性体(5A)は、環状のゴムであることを特徴とするゲートロータ。
  • シリンダ(10)を有するケーシング(1)と、
    このシリンダ(10)に嵌合される円筒状のスクリューロータ(2)と、
    このスクリューロータ(2)に噛合する請求項1から4の何れか一つに記載のゲートロータ(3,3A)とを備え、
    上記ゲートロータ(3,3A)の上記ゲートロータ本体(30)の歯部(31)は、上記スクリューロータ(2)に噛合し、
    上記ゲートロータ(3,3A)の上記シャフト部(40)は、上記ケーシング(1)に支持されていることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  • 外周面に複数本の螺旋状の溝(111)を有する回転自在のスクリューロータ(102)と、
    中央に開口(121)が形成され、前記開口(121)の周囲に前記スクリューロータ(102)の溝(111)に噛み合う複数の歯(112)が放射状に配置されたゲートロータ(105、106)と、
    前記ゲートロータ(105、106)の開口(121)に隙間(122)を有する状態で挿入されたゲートロータシャフト(108、109)と、
    前記ゲートロータ(105、106)の開口(121)と前記ゲートロータシャフト(108、109)との隙間(122)および/または前記ゲートロータ(105、106)の前記ゲートロータシャフト(108、109)回りの回転を止める複数の回り止めピンのうちの少なくとも1つの周囲に、配置された弾性体(128、129)とを備えている、
    スクリュー圧縮機(101)。
  • 前記隙間(122)に配置された弾性体(128)は、前記ゲートロータ(105、106)に対して、複数の前記回り止めピンのうちの1本に向けて前記ゲートロータ(105、106)の半径方向への弾性力を与える、
    請求項6に記載のスクリュー圧縮機(101)。
  • 前記隙間(122)に配置された弾性体は、リング状であり、前記隙間(122)全体を埋める、
    請求項6に記載のスクリュー圧縮機(101)。
  • 複数の前記回り止めピンのうちの1つは、他の回り止めピンよりも遊びを有する状態で前記ゲートロータシャフトと前記ゲートロータとの間を連結するフローティングピンである、
    請求項6から8のいずれかに記載のスクリュー圧縮機(101)。
  • 前記弾性体(129)は、リング状であり、前記フローティングピンである前記回り止めピンの周囲に配置されている、
    請求項9に記載のスクリュー圧縮機(101)。
  • 说明书全文

    この発明は、ゲートロータ、および、このゲートロータを用いたスクリュー圧縮機に関する。

    従来、スクリュー圧縮機としては、図16の拡大断面図に示すように、ケーシング201のシリンダ210内に、スクリューロータ202が収納され、このスクリューロータ202にゲートロータ203が噛合され、上記スクリューロータ202および上記ゲートロータ203の相互の噛合によって形成される圧縮室にて、ガスを圧縮するものがある(特許第3731399号公報:特許文献1参照)。

    つまり、上記スクリューロータ202の溝部221と、上記ゲートロータ203の歯部231とが、噛合して、上記圧縮室を形成する。 そして、上記圧縮室に、上記スクリューロータ202の軸202a方向の一端側から、低圧のガスを吸入し、この低圧のガスを上記圧縮室にて圧縮してから、この圧縮された高圧のガスを、上記スクリューロータ202の軸202a方向の他端側から、吐出する。

    上記ゲートロータ203は、上記歯部231を有するゲートロータ本体230と、このゲートロータ本体230を固定するシャフト部240とを有する。 上記シャフト部240は、上記ケーシング201に支持されている。

    ここで、圧縮機の運転中、上記圧縮室にてガスを圧縮しているので、上記スクリューロータ202は、高温になって、上記スクリューロータ202の熱膨張は、大きくなる。 一方、上記ケーシング201における上記ゲートロータ203を収納するゲートロータ室Lは、低圧であり、このゲートロータ室Lにあるガスは、相対的に低温であるため、上記ケーシング201における上記ゲートロータ室L周りの部分の熱膨張は、小さくなる。 このケーシング201のゲートロータ室L周りの部分は、上記スクリューロータ202の軸202aと上記ゲートロータ203の軸203aとの間の距離を決定する部分である。

    特許第3731399号公報

    しかしながら、上記従来のスクリュー圧縮機では、上記ゲートロータ203は、上記ケーシング201に支持されているので、圧縮機の運転中に、上記スクリューロータ202の熱膨張が大きくなる一方、上記ケーシング201の熱膨張が小さくなって、上記スクリューロータ202の軸202aと上記ゲートロータ203の軸203aとの間の距離が変化する問題があった。 つまり、圧縮機の運転中に、上記ケーシング201と上記スクリューロータ202との温度差により、上記ゲートロータ203が撓む問題があった。

    このとき、上記ゲートロータ本体230は、上記シャフト部240に固定されているため、上記ゲートロータ本体230の歯部231が上記スクリューロータ202の溝部221に食い込んで、上記歯部231の磨耗量が多くなっていた。

    この結果、上記ゲートロータ本体230の歯部231と上記スクリューロータ202の溝部221との隙間が大きくなって、圧縮機の性能が低下していた。

    なお、上記従来のスクリュー圧縮機では、上記ケーシング201における上記シリンダ210周りの部分に高圧室を設けて、上記ケーシング201と上記スクリューロータ202との温度差を小さくしているが、上記ケーシング201の上記ゲートロータ室L周りの部分に高圧室を設けておらず、上記ゲートロータ203の撓みは、解消できない。

    そこで、この発明の課題は、圧縮機の運転中に、ケーシングとスクリューロータとの温度差により、ゲートロータが撓んでも、簡単な構成で、ゲートロータのスクリューロータへの食い込みを防止して、ゲートロータの磨耗量を低減させて、圧縮機の能低下を防止するスクリュー圧縮機、および、この圧縮機に用いられるゲートロータを提供することにある。

    上記課題を解決するため、第1 参考例のゲートロータは、ゲートロータ本体と、このゲートロータ本体を取り付けるシャフト部とを備え、上記ゲートロータ本体は、複数の歯部と、中央の孔部とを有し、上記シャフト部は、上記ゲートロータ本体を一面に支持する台部と、この台部の一面に設けられると共に上記孔部に挿入される軸部とを有し、上記シャフト部の軸部と上記ゲートロータ本体の孔部との間には、弾性体が配置されていることを特徴としている。

    この参考例のゲートロータによれば、上記シャフト部の軸部と上記ゲートロータ本体の孔部との間には、弾性体が配置されているので、上記ゲートロータ本体は、上記シャフト部の上記台部上でスライド可能となる。

    このため、このゲートロータをスクリュー圧縮機に用い、上記ゲートロータ本体の歯部をスクリューロータに噛合すると共に上記シャフト部をケーシングに支持した場合に、圧縮機の運転中に、上記スクリューロータの熱膨張が大きくなる一方、上記ケーシングの熱膨張が小さくなって、上記スクリューロータの軸と上記ゲートロータの軸(つまり、上記シャフト部の軸)との間の距離が変化しても、上記ゲートロータ本体は、上記シャフト部の上記台部上でスライドして、上記スクリューロータと上記ゲートロータ本体との位置関係は、適切な距離を維持する。

    この結果、上記ゲートロータ本体の上記スクリューロータへの食い込みを防止して、上記ゲートロータ本体の磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。 また、上記ゲートロータ本体と上記スクリューロータとが互いに強く押し付けあうことによる無駄な動力を低減する。 また、上記弾性体により、上記ゲートロータ本体と上記スクリューロータとの圧接力を、ガスが漏れない程度に保持できる。

    したがって、圧縮機の運転中に、ケーシングとスクリューロータとの温度差により、ゲートロータが撓んでも、簡単な構成で、ゲートロータのスクリューロータへの食い込みを防止して、ゲートロータの磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。

    また、第2 参考例のゲートロータでは、上記弾性体は、板バネである。

    第2 参考例のゲートロータによれば、上記弾性体は、板バネであるので、上記弾性体を簡単な構成にできる。

    また、第3 参考例のゲートロータでは、上記板バネは、環状の波形バネまたは渦巻きバネである。

    第3 参考例のゲートロータによれば、上記板バネは、環状の波形バネまたは渦巻きバネであるので、上記板バネを簡単な構成にできる。

    また、第4 参考例のゲートロータでは、上記弾性体は、環状のゴムである。

    第4 参考例のゲートロータによれば、上記弾性体は、環状のゴムであるので、上記弾性体を簡単な構成にできる。

    また、第5 参考例のスクリュー圧縮機は、シリンダを有するケーシングと、このシリンダに嵌合される円筒状のスクリューロータと、このスクリューロータに噛合する上記ゲートロータとを備え、上記ゲートロータの上記ゲートロータ本体の歯部は、上記スクリューロータに噛合し、上記ゲートロータの上記シャフト部は、上記ケーシングに支持されていることを特徴としている。

    第5 参考例のスクリュー圧縮機によれば、上記ゲートロータを備えるので、圧縮機の運転中に、上記スクリューロータの熱膨張が大きくなる一方、上記ケーシングの熱膨張が小さくなって、上記スクリューロータの軸と上記ゲートロータの軸(つまり、上記シャフト部の軸)との間の距離が変化しても、上記ゲートロータ本体は、上記シャフト部の上記台部上でスライドして、上記スクリューロータと上記ゲートロータ本体との位置関係は、適切な距離を維持する。

    この結果、上記ゲートロータ本体の上記スクリューロータへの食い込みを防止して、上記ゲートロータ本体の磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。 また、上記ゲートロータ本体と上記スクリューロータとが互いに強く押し付けあうことによる無駄な動力を低減する。 また、上記弾性体により、上記ゲートロータ本体と上記スクリューロータとの圧接力を、ガスが漏れない程度に保持できる。

    したがって、圧縮機の運転中に、ケーシングとスクリューロータとの温度差により、ゲートロータが撓んでも、簡単な構成で、ゲートロータのスクリューロータへの食い込みを防止して、ゲートロータの磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。

    発明のスクリュー圧縮機は、スクリューロータと、ゲートロータと、ゲートロータシャフトと、弾性体とを備えている。 スクリューロータは、外周面に複数本の螺旋状の溝を有し、回転自在である。 ゲートロータは、その中央に開口が形成されている。 ゲートロータの開口の周囲には、スクリューロータの溝に噛み合う複数の歯が放射状に配置されている。 ゲートロータシャフトは、ゲートロータの開口に隙間を有する状態で挿入されている。 弾性体は、ゲートロータの開口とゲートロータシャフトとの隙間、および/またはゲートロータのゲートロータシャフト回りの回転を止める複数の回り止めピンのうちの少なくとも1つの周囲に配置されている。 また、隙間に配置された弾性体は、ゲートロータに対して、複数の回り止めピンのうちの1本に向けてゲートロータの半径方向への弾性力を与える。

    発明のスクリュー圧縮機によれば、ゲートロータシャフトの周囲に隙間が形成され、弾性体がゲートロータシャフトの周囲の隙間および/またはゲートロータシャフト回りの回転を止める複数の回り止めピンのうちの少なくとも1つの周囲に配置されているので、ゲートロータの歯の径方向の伸びを吸収することが可能である。 また、隙間に配置された弾性体がゲートロータに対して回り止めピンに向けてゲートロータの半径方向への弾性力を与えているので、回り止めピンによって半径方向への移動が拘束されている歯について、半径方向の伸びを弾性体によって効果的に吸収することが可能である。

    発明のスクリュー圧縮機は、 第1発明のスクリュー圧縮機であって、複数の回り止めピンのうちの1つは、フローティングピンである。 フローティングピンは、他の回り止めピンよりも遊びを有する状態でゲートロータシャフトとゲートロータとの間を連結する。

    発明のスクリュー圧縮機によれば、複数の回り止めピンのうちの1つは、他の回り止めピンよりも遊びを有する状態でゲートロータシャフトとゲートロータとの間を連結するフローティングピンであるので、フローティングピンについて他の回り止めピンよりも可動しろを大きく取ることができるので、ゲートロータの歯の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    発明のスクリュー圧縮機は、第9発明のスクリュー圧縮機であって、弾性体は、リング状であり、フローティングピンである回り止めピンの周囲に配置されている。

    発明のスクリュー圧縮機によれば、弾性体が、リング状であり、フローティングピンである回り止めピンの周囲に配置されているので、ゲートロータの歯の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    第1発明によれば、ゲートロータの歯の径方向の伸びを吸収することができる。 これにより、ゲートロータの歯の歯先がスクリューロータの溝の奥壁でこすれて摩耗することがなくなり、ゲートロータの磨耗を防止することができる。

    また、回り止めピンによって半径方向への移動が拘束されている歯について、半径方向の伸びを弾性体によって効果的に吸収することができる。

    発明によれば、フローティングピンについて他の回り止めピンよりも可動しろを大きく取ることができるので、ゲートロータの歯の径方向の伸びを吸収することができる。

    発明によれば、ゲートロータの歯の径方向の伸びを吸収することができる。

    以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。

    (第1 参考例
    図1は、ゲートロータおよびスクリュー圧縮機の第1 参考例である横断面図を示している。 このスクリュー圧縮機は、シングルスクリュー圧縮機であり、シリンダ10を有するケーシング1と、このシリンダ10に嵌合される円筒状のスクリューロータ2と、このスクリューロータ2に噛合するゲートロータ3とを備える。

    上記スクリューロータ2は、外周面に、複数の螺旋状の溝部21を有する。 上記ゲートロータ3は、こま状であり、外周面に、歯車状に複数の歯部31を有する。 上記スクリューロータ2の上記溝部21と、上記ゲートロータ3の上記歯部31とは、互いに、噛合する。

    上記スクリューロータ2および上記ゲートロータ3の相互の噛合によって、圧縮室Cが、形成される。 つまり、この圧縮室Cは、上記スクリューロータ2の上記溝部21と、上記ゲートロータ3の上記歯部31と、上記ケーシング1の上記シリンダ10の内面とによって、区画された空間である。

    上記ゲートロータ3は、上記スクリューロータ2の軸2aを点対称として、上記スクリューロータ2の左右に一対配置されている。 上記ケーシング1には、上記シリンダ10の外側に、ゲートロータ室Lが設けられ、このゲートロータ室Lに、上記ゲートロータ3を収納している。 上記ゲートロータ室Lと上記シリンダ10とは、貫通孔12により連通している。 上記ゲートロータ3は、この貫通孔12から、上記シリンダ10内に進入している。

    上記スクリューロータ2は、上記軸2aを中心として、矢印R方向に、回転し、このスクリューロータ2の回転に伴って、上記ゲートロータ3が、軸3aを中心として、回転して、上記圧縮室C内のガスを圧縮する。 上記スクリューロータ2は、上記ケーシング1に収納された(図示しない)モータにより、回転される。

    つまり、上記圧縮室Cに、上記スクリューロータ2の軸2a方向の一端側から、低圧のガスを吸入し、この低圧のガスを上記圧縮室Cにて圧縮してから、この圧縮された高圧のガスを、上記スクリューロータ2の軸2a方向の他端側にある吐出口13から、吐出する。

    上記ゲートロータ3は、ゲートロータ本体30と、このゲートロータ本体30を取り付けるシャフト部40とを有する。 上記ゲートロータ本体30は、上記スクリューロータ2に噛合する。 上記シャフト部40は、上記ケーシング1に支持されている。 上記ゲートロータ本体30は、例えば、樹脂からなり、上記シャフト部40は、例えば、金属からなる。

    図2と図3に示すように、上記ゲートロータ本体30は、円盤状であり、外周面の複数の歯部31と、中央の孔部32とを有する。 図2は、ゲートロータ本体の平面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。

    上記歯部31は、上記スクリューロータ2の溝部21に噛合する。 上記孔部32の中心は、上記ゲートロータ本体30の軸30aと一致している。 また、上記ゲートロータ本体30には、ピン穴33が設けられ、このピン穴33に、図示しない位置決めピンが挿通される。

    図4と図5に示すように、上記シャフト部40は、台部43と、この台部43の一面43aに設けられる第1の軸部41と、この台部43の他面に設けられる第2の軸部42とを有する。 図4は、シャフト部の平面図であり、図5は、図4のB−B断面図である。

    上記台部43は、外周面に、複数の歯部44を有する。 この歯部44は、上記ゲートロータ本体30の歯部31に対応している。 また、上記台部43には、ピン穴45が設けられ、このピン穴45に、図示しない位置決めピンが挿通される。 上記第1の軸部41の軸および上記第2の軸部42の軸は、上記シャフト部40の軸40aと一致している。 上記第2の軸部42は、軸受けを介して、上記ケーシング1に支持される。

    図6と図7に示すように、上記ゲートロータ3では、上記ゲートロータ本体30は、上記シャフト部40の上記台部43の上記一面43aに支持される。 上記シャフト部40の上記第1の軸部41は、上記ゲートロータ本体30の上記孔部32に挿入される。 図6は、ゲートロータの平面図であり、図7は、図6のC−C断面図である。

    上記シャフト部40の上記第1の軸部41と上記ゲートロータ本体30の上記孔部32との間の隙間Sには、弾性体5が配置されている。 図6では、分かりやすくするために、上記弾性体5を黒塗りで示している。

    上記弾性体5は、板バネである。 この板バネは、環状の波形バネである。 この波形バネの山部は、外周面に位置し、この波形バネの谷部は、内周面に位置する。 この波形バネの山部が、上記ゲートロータ本体30の上記孔部32の内周面に接触し、この波形バネの谷部が、上記シャフト部40の上記第1の軸部41の外周面に接触する。 なお、図示しないが、この板バネを渦巻きバネとしてもよい。

    上記弾性体5は、常に、上記ゲートロータ本体30の軸30aと上記シャフト部40の軸40aとが一致するように、付勢している。 そして、上記ゲートロータ本体30に外部から力が働くと、上記ゲートロータ本体30は、上記弾性体5の弾発力に対抗して、上記シャフト部40の上記台部43上を移動する。

    上記ゲートロータ本体30のピン穴33と、上記シャフト部40のピン穴45とは、互いに軸が一致するように、重なっており、図示しない位置決めピンが挿通される。

    上記構成のゲートロータ3によれば、上記シャフト部40の軸部41と上記ゲートロータ本体30の孔部32との間には、上記弾性体5が配置されているので、上記ゲートロータ本体30は、上記シャフト部40の上記台部43上でスライド可能となる。

    このため、このゲートロータ3をスクリュー圧縮機に用い、上記ゲートロータ本体30の歯部31をスクリューロータ2に噛合すると共に上記シャフト部40をケーシング1に支持した場合に、圧縮機の運転中に、上記スクリューロータ2の熱膨張が大きくなる一方、上記ケーシング1の熱膨張が小さくなって、上記スクリューロータ2の軸2aと上記ゲートロータ3の軸3a(つまり、上記シャフト部40の軸40a)との間の距離が変化しても、上記ゲートロータ本体30は、上記シャフト部40の上記台部43上でスライドして、上記スクリューロータ2と上記ゲートロータ本体30との位置関係は、適切な距離を維持する。

    この結果、上記ゲートロータ本体30の上記スクリューロータ2への食い込みを防止して、上記ゲートロータ本体30の磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。 また、上記ゲートロータ本体30と上記スクリューロータ2とが互いに強く押し付けあうことによる無駄な動力を低減する。 また、上記弾性体5により、上記ゲートロータ本体30と上記スクリューロータ2との圧接力を、上記圧縮室Cからガスが漏れない程度に保持できる。

    したがって、圧縮機の運転中に、ケーシング1とスクリューロータ2との温度差により、ゲートロータ3が撓んでも、簡単な構成で、ゲートロータ3のスクリューロータ2への食い込みを防止して、ゲートロータ3の磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。

    また、上記弾性体5は、板バネであるので、上記弾性体5を簡単な構成にできる。 また、上記板バネは、環状の波形バネまたは渦巻きバネであるので、上記板バネを簡単な構成にできる。

    上記構成のスクリュー圧縮機によれば、上記ゲートロータ3を備えるので、圧縮機の運転中に、ケーシング1とスクリューロータ2との温度差により、ゲートロータ3が撓んでも、簡単な構成で、ゲートロータ3のスクリューロータ2への食い込みを防止して、ゲートロータ3の磨耗量を低減させて、圧縮機の能力低下を防止する。

    (第2 参考例
    図8は、この発明のゲートロータの第2 参考例を示している。 上記第1 参考例と相違する点を説明すると、この第2 参考例では、弾性体の構成が相違する。 なお、上記第1 参考例と同一の符号は、上記第1 参考例と同じ構成であるため、その説明を省略する。

    この第2 参考例のゲートロータ3Aでは、弾性体5Aは、環状のゴムである。 この環状のゴムの外周面が、上記ゲートロータ本体30の上記孔部32の内周面に接触し、この環状のゴムの内周面が、上記シャフト部40の上記第1の軸部41の外周面に接触する。

    上記弾性体5Aは、常に、上記ゲートロータ本体30の軸と上記シャフト部40の軸とが一致するように、付勢している。 そして、上記ゲートロータ本体30に外部から力が働くと、上記ゲートロータ本体30は、上記弾性体5Aの弾発力に対抗して、上記シャフト部40上を移動する。

    したがって、上記第1 参考例の作用効果に加えて、上記弾性体5Aは、環状のゴムであるので、上記弾性体5Aを簡単な構成にできる。

    なお、この発明は上述の参考例に限定されない。 例えば、ゲートロータのシャフト部の軸部を一つとし、この一つの軸部にゲートロータ本体を取り付けると共に、この一つの軸部をケーシングに支持してもよい。 また、ゲートロータの数量を、増減してもよい。

    本発明の実施形態)
    つぎに本発明のスクリュー圧縮機の本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。

    従来より、螺旋状の溝を有するスクリューロータと、その螺旋状の溝に噛み合う複数の歯を有するゲートロータとを備えたスクリュー圧縮機がある。 このゲートロータは、合成樹脂で製造される場合が多く、ゲートロータの歯の摩耗を低減することが課題になっている。

    そこで、米国特許第4890989号公報のスクリュー圧縮機のように、ゲートロータを支持するゲートロータサポート上で回転方向についての自由度を与えるために、フローテイングピン周りにばねを使い、ゲートロータサポートに対してゲートロータの相対的な回転方向への動きを動きやすくするための構造が提案されている。

    しかし、スクリュー圧縮機は、構造が複雑であり、幾何学的に部品精度および組立精度に限界があり、ゲートロータの歯とスクリューロータの溝との隙間が無視できない場合があり、さらに隙間のバラツキが激しくなるおそれがある。 このようなゲートロータの歯とスクリューロータの溝との隙間のバラツキが生じても、上記文献のスクリュー圧縮機の構造では、隙間のバラツキを吸収することができなかった。

    また、運転中にゲートロータの歯の熱膨張および負荷変動により、樹脂製のゲートロータの歯が磨耗してしまい、性能低下の原因となる。 とくに、ゲートロータの歯は、一般的に幅よりも高さの方が大きいので、熱膨張した際に高さ方向(半径方向)への伸びが大きくなる。 ゲートロータの歯が半径方向へ伸びることによって、ゲートロータの歯先はスクリューロータの溝の奥壁でこすれて摩耗しやすくなる。 このような熱膨張によるゲートロータの歯の伸びが生じても、上記文献のスクリュー圧縮機の構造では、歯の伸び分を吸収することができなかった。

    そこで、以下に述べる本発明の実施形態では、ゲートロータの摩耗および摩耗による性能低下を抑えることができるスクリュー圧縮機を提供している。

    <シングルスクリュー圧縮機101の構成>
    図9〜15に示されるシングルスクリュー圧縮機101は、1本のスクリューロータ102と、スクリューロータ102を収納するケーシング103と、スクリューロータ102の回転軸となるシャフト104と、2個のゲートロータ105、106と、スクリューロータ102の軸方向から支持するスラスト軸受107と、2つのゲートロータ105、106のためのゲートロータシャフト108、109とを備えている。

    スクリューロータ102は、外周面に複数本の螺旋状の溝111を有している円柱状のロータである。 スクリューロータ102は、シャフト104と一体になって、ケーシング103の内部で回転することが可能である。 スクリューロータ102は、スラスト軸受107によって、軸方向に沿って吐出側から吸入側へ向かう方向(ガスの吸入方向F1の反対方向)から支持されている。 シャフト104は、一端がスクリューロータ102と結合され、他端がケーシング103外部の駆動用モータ(図示せず)に連結されている。

    ケーシング103は、円筒形状の部材であり、スクリューロータ102およびシャフト104を回転自在に収納する。

    2つのゲートロータ、すなわち、第1ゲートロータ105および第2ゲートロータ106は、いずれも、中央に開口121が形成され、開口121の周囲にスクリューロータ102の溝111に噛み合う複数の歯112が放射状に配置された回転体であり、ゲートロータシャフト108、109の回りに回転することが可能である。

    本発明の実施形態のゲートロータ105、106は、合成樹脂で製造されている。 ここで、スクリュー圧縮機101に使用される関係上、耐圧性、耐摩耗性の高い合成樹脂でゲートロータ105、106を製造するのが好ましい。

    ゲートロータシャフト108、109は、2つのゲートロータ105、106のそれぞれの開口121に挿入され、ゲートロータ105、106を回転自在に支持する。 具体的には、ゲートロータシャフト108、109は、ゲートロータ105、106を支持するゲートロータサポート127を有している。 ゲートロータサポート127は、ゲートロータシャフト108、109に対して同軸上に固定されている。 ゲートロータサポート127は、ゲートロータ105、106とほぼ相似形であって少し小さい寸法を有している。 ゲートロータ105、106は、ゲートロータサポート127に対して回転できないようにピン124で固定されている。 ゲートロータシャフト108、109は、スクリューロータ102のシャフト104に対して直交している。

    ゲートロータ105、106の歯112は、ケーシング103に形成されたスリット114を通して、ケーシング103内部のスクリューロータ102の螺旋状の溝111と噛み合うことが可能である。 2枚のゲートロータ105、106は、スクリューロータ102の回転中心に対して左右対称に配置されている。 なお、ゲートロータ105、106を上下対称に配置してもよい。

    スクリューロータ102が回転すれば、第1ゲートロータ105および第2ゲートロータ106の複数の歯112は、順次複数の溝111に噛み合うことができる。

    ゲートロータシャフト108、109は、ゲートロータ105、106の開口121に隙間122を有する状態で挿入されている。 ゲートロータシャフト108、109は、ゲートロータ105、106を回転自在に支持する。

    隙間122は、0.1〜0.8mm程度の範囲が好ましい。 すなわち、隙間122が0.1mm未満だとゲートロータ105、106の歯の径方向の伸びを吸収できず、また、0.8mmを超えるとゲートロータ105、106の回転振れが大きくなり、歯112が正常に溝111に噛み合うことが困難になるので、これらの不具合を考慮して、上記範囲内に設定されている。

    第1の弾性体であるコイルバネ128は、ゲートロータ105、106の開口121とゲートロータシャフト108、109との隙間122に配置されている。

    しかも、第2の弾性体であるOリング129は、ゲートロータ105、106のゲートロータシャフト108、109回りの回転を止める複数の回り止めピン123、124のうちの少なくとも1つのフローティングピン124の周囲に配置されている。

    このように、ゲートロータシャフト108、109の周囲に隙間122が形成され、ゲートロータシャフト108、109の周囲の隙間122に配置されたコイルバネ128およびフローティングピン124周囲のOリング129により、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    ここで、ゲートロータ105、106の歯112の歯先とスクリューロータ102の溝111の奥壁との間の隙間、すなわち先端隙間の調整は、低負荷運転時の吸入温度または常温(環境温度)において、ゲートロータ105、106の歯112の歯先がスクリューロータ102の溝111の奥壁に当たるように調整される。

    隙間122に配置されたコイルバネ128は、ゲートロータ105、106に対して部分的に、複数の回り止めピン123、124のうちの1本であるガイドピン123に向けてゲートロータ105、106の半径方向への弾性力を与えている。 これにより、ガイドピン123によって半径方向への移動が拘束されている歯112について、半径方向の伸びをコイルバネ128によって効果的に吸収することが可能である。

    フローティングピン124は、他の回り止めピン(ガイドピン123)よりも遊びを有する状態でゲートロータシャフト108、109とゲートロータ105、106との間を連結している。

    フローティングピン124は、ゲートロータ105、106に対しては遊びがない状態で密に嵌合されているが、ゲートロータサポート127に対しては、ゲートロータ105、106の回転方向についての遊び(可動しろ)だけでなく半径方向についての遊び(可動しろ)を有する状態で、緩い連結状態になっている。

    したがって、2本の回り止めピンのうちの一方のフローティングピン124を他方のガイドピン123よりも可動しろを大きく取ることができるので、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    フローティングピン124のゲートロータ105、106の半径方向についての遊び(可動しろ)は、ゲートロータ105、106の歯の半径方向への熱膨張による伸び量を吸収できるように、0.1〜0.8mm程度に設定されている。 0.1mm未満だと歯112の伸びをフローティングピン124の可動しろで十分に吸収できず、0.8mmを超えるとゲートロータ105、106の円滑な回転に影響が出るなどの問題がある。

    第2の弾性体であるOリング129は、リング状であり、フローティングピン124の周囲に配置されている。 このOリング129により、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    Oリング129は、ゲートロータ105よりもたわみやすい(ヤング率の低い)弾性材料で製造されたリング状の部材である。 例えば、Oリング129は、合成ゴム、合成樹脂その他の弾性材料で製造することが可能である。

    また、ケーシング103の外周面には、ケーシング103内部で圧縮された冷媒ガスを吐出するための吐出ポート110が、第1ゲートロータ105および第2ゲートロータ106に対応してそれぞれ1個ずつ開口されている。

    これらの吐出ポート110は、スクリューロータ102の回転時において、スクリューロータ102外周面における溝111に連通することが可能になるように、ケーシング103の外周面の適宜の位置に開口されている。

    <シングルスクリュー圧縮機101の動作説明>
    図9〜15に示されるシングルスクリュー圧縮機101は、以下のようにしてガスを圧縮する。

    まず、シャフト104がケーシング103外部のモータ(図示せず)から回転駆動力を受けると、スクリューロータ102が矢印R1(図9参照)の方向に回転する。 このとき、スクリューロータ102の螺旋状の溝111に噛み合う2枚のゲートロータ105、106は、その歯112が螺旋状の溝111の内壁に押されることによって、矢印R2の方向へ回転する。 このとき、図9〜10のスクリューロータ102の紙面手前側では、ケーシング103の内面と、スクリューロータ102の溝111と、ゲートロータ105の歯112とで仕切られて形成された紙面手前側の圧縮室の容積が減少する。 それとともに、スクリューロータ102の紙面奥側では、ケーシング103の内面と、スクリューロータ102の溝111と、ゲートロータ106の歯112とで仕切られて形成された紙面奥側の圧縮室の容積が減少する。

    これらの2つの圧縮室の容積の減少を利用することによって、ケーシング103の吸入側開口115から導入される圧縮前の冷媒F1(図10参照)は、溝111と歯112とが噛み合う直前に圧縮室に導かれ、溝111と歯112とが噛み合っている間に圧縮室の容積が減少して冷媒が圧縮され、その後、溝111と歯112との噛み合いが外れた直後に、圧縮された冷媒F2(図10参照)が、ゲートロータ105、106にそれぞれ対応する図10の紙面手前側および紙面奥側に開口する吐出ポート10から吐出される。

    本発明の実施形態の特徴>
    (1)
    本発明の実施形態のスクリュー圧縮機101では、ゲートロータシャフト108、109の周囲に隙間122が形成され、ゲートロータシャフト108、109の周囲の隙間122に配置されたコイルバネ128およびフローティングピン124周囲のOリング129により、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。 これにより、ゲートロータ105、106の歯112の歯先がスクリューロータ102の溝111の奥壁でこすれて摩耗することがなくなり、ゲートロータ105、106の磨耗を防止することが可能となる。

    (2)
    また、ゲートロータ105、106の歯112の歯先とスクリューロータ102の溝111の奥壁との間の隙間、すなわち先端隙間を管理することが可能になる。 例えば、運転条件が変化に応じて、先端隙間も自動的に調整される。 これにより、スクリュー圧縮機101の性能の低下を防止することが可能である。

    (3)
    しかも、スクリュー圧縮機101の加工精度および組立精度の自由度が広がるので、製造コストを低減させることが可能である。

    (4)
    しかも、圧縮媒体である冷媒ガスなどが液体状態でスクリュー圧縮機101に導入されるいわゆる液圧縮の状態になり、ゲートロータ105、106の歯112にかかる負荷が変動する場合があっても、ゲートロータ105、106の歯112の異常磨耗、またはゲートロータ105、106とスクリューロータ102との間で生じる焼付きを防止できる。 これにより、スクリュー圧縮機101の信頼性を向上することが可能になる。

    例えば、ゲートロータ105、106の開口121とゲートロータシャフト108、109との隙間122、その隙間122に配置されたコイルバネ128、およびフローティングピン124周囲に配置されたOリング129を備えているので、ゲートロータ105、106が半径方向に移動可能であり、それによって、異常な液圧縮が生じても先端隙間から液状態の冷媒をスクリュー圧縮機101の外部へ逃がすことが可能である。

    (5)
    さらに、 本発明の実施形態のスクリュー圧縮機101では、隙間122に配置されたコイルバネ126がゲートロータ105、106に対して部分的にガイドピン123に向けてゲートロータ105、106の半径方向への弾性力を与えている。 したがって、ガイドピン123によって半径方向への移動が拘束されている歯112について、半径方向の伸びをコイルバネ126によって効果的に吸収することが可能である。

    (6)
    本発明の実施形態のスクリュー圧縮機101では、複数の回り止めピン123、124のうちの一本は、他の回り止めピン(ガイドピン123)よりも遊びを有する状態でゲートロータシャフト108、109とゲートロータ105、106との間を連結するフローティングピン124であるので、フローティングピン124をガイドピン123よりも可動しろを大きく取ることができ、これにより、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    (7)
    本発明の実施形態のスクリュー圧縮機101では、第2の弾性体であるOリング129は、リング状であり、フローティングピン124の周囲に配置されているので、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    また、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びや歯先の摩耗状況等に対応して、Oリング129の寸法および材質を適宜変更すれば、ゲートロータ105、106の寿命を延ばすことも可能になる。

    本発明の実施形態の変形例>
    (A)
    上記本発明の実施形態では、2種類の弾性体、すなわち、ゲートロータシャフト108、109の周囲の隙間122に配置されたコイルバネ128と、フローティングピン124周囲のOリング129とを両方備えた構成をあげて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。

    本発明の変形例として、いずれか一方の弾性体、すなわち、ゲートロータシャフト108、109の周囲の隙間133に配置されたコイルバネ128、またはフローティングピン124周囲のOリング129のいずれか一方を備えた構成であっても、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    (B)
    上記本発明の実施形態では、本発明における隙間122に配置された弾性体の例として、コイルバネ126をあげて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、リング状の弾性体を隙間122全体を埋めてもよい。 この場合、ゲートロータ105、106の全周について、ゲートロータ105、106の歯112の径方向の伸びを吸収することが可能である。

    また、リング状の弾性体を隙間122全体に埋めることにより、ゲートロータ105、106の歯112の寿命をさらに延ばすことが可能である。

    本発明は、スクリューロータおよびゲートロータを備えたスクリュー圧縮機について広く適用することが可能である。

    ートロータおよびスクリュー圧縮機の第1

    参考例を示す横断面図である。

    図1のゲートロータ本体の平面図である。

    図2のA−A断面図である。

    図1のシャフト部の平面図である。

    図4のB−B断面図である。

    図1のゲートロータの平面図である。

    図6のC−C断面図である。

    本発明のゲートロータの第2

    参考例を示す平面図である。

    本発明

    の実施形態に係わるシングルスクリュー圧縮機の主要部分の構成図。

    図9のシングルスクリュー圧縮機の正面図。

    図9のスクリューロータおよびゲートロータの配置を示す構成図。

    図9のゲートロータおよびゲートロータサポートが結合された部分における、(a)は正面図、および(b)は背面図。

    図9のゲートロータシャフトの周囲の隙間に配置されたコイルバネ周辺部分の拡大図。

    図9のゲートロータ、ゲートロータサポート、およびゲートロータシャフトの切欠正面図。

    図11のゲートロータの回転拘束用の孔およびOリング周辺の部分拡大断面図。

    従来のスクリュー圧縮機の拡大断面図である。

    1 ケーシング 10 シリンダ 11 シール面 12 貫通孔 13 吐出口 2 スクリューロータ 2a 軸 21 溝部 3,3A ゲートロータ 3a 軸 30 ゲートロータ本体 30a 軸 31 歯部 32 孔部 33 ピン穴 40 シャフト部 40a 軸 41 第1の軸部 42 第2の軸部 43 台部 43a 一面 44 歯部 45 ピン穴 5 弾性体(板バネ)
    5A 弾性体(ゴム)
    C 圧縮室 L ゲートロータ室 S 隙間101 スクリュー圧縮機102 スクリューロータ103 ケーシング104 シャフト105 第1ゲートロータ106 第2ゲートロータ108、109 ゲートロータシャフト111 溝112 歯121 開口122 隙間123 ガイドピン124 フローティングピン127 ゲートロータサポート128 コイルバネ(第1の弾性体)
    129 Oリング(第2の弾性体)

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